JP2019089073A - コイルばね成形方法とその成形装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 未熟練者であってもコイル径、ピッチが安定したコイルばねを成形可能とする。【解決手段】 線材を案内体により巻軸の軸方向に斜めに案内しながら、巻軸を回転させて巻軸に線材を螺旋状に巻き、傾斜角度を調節することにより、巻軸に巻かれるコイルばねのピッチを調節可能としたコイルばね成形方法である。線材を巻軸の外周にガイドする案内体を備え、案内体は巻軸を差し込み可能な貫通孔と、貫通孔に差し込んだ巻軸の外周に斜めに押し付けることができる角度調整具を備え、巻軸の軸方向に移動し、角度調整具は巻軸の軸方向と交差する方向に突出し、その突出長を調節することができ、調節により巻軸に対する傾斜角度を調節して、巻軸の外周へのコイルばねのピッチを調節可能としたコイルばね成形装置である。【選択図】 図1
Description
本発明は線材を巻軸の外周にコイル状に巻くコイルばね成形方法と、コイルばね成形装置に関する。
線材をコイル状に巻くコイルばね成形装置は従来からある。従来のコイルばね成形装置は線材の巻き始端側を成形装置の回転駆動部側に係止し、巻軸が回転駆動部の回転により回転すると、線材が巻軸の軸方向に自動的に移動しながら、巻軸の外周位コイル状に巻かれてコイルばねが成形されるようにしてある(特許文献1、2)。
従来のコイルばね成形装置では、線材を巻軸の外周面に密接させながら巻くと、巻軸の外径と同じ内径のコイルばねに成形されるが、巻軸の外周面への密接が弱いと、内径が巻軸の外径よりも大きめのコイルばねになるとか、ピッチがばらつくという問題がある。このため、巻軸の外径どおりの巻き径(コイル径)で、ピッチが一定のコイルばねを成形するためには作業者に熟練が要求される。
本発明は前記課題を解決し、未熟練者であっても、コイル径、ピッチが安定したコイルばねを成形可能とするコイルばね成形方法とその成形装置を提供することにある。
本発明のコイルばね成形方法は、巻軸の外周に線材を供給し、その線材を巻軸の回転によりその巻軸の外周に螺旋状に自動的に巻くコイルばね成形方法であり、巻軸が差し込まれた案内体により線材を巻軸の外周に斜めに案内し、斜めの状態で巻軸を回転させて巻軸の外周の軸方向に線材を螺旋状に巻く方法である。この場合、案内体の傾斜角度を調節することにより巻軸に巻かれるコイルばねのピッチを調節可能とした。
本発明のコイルばね成形装置は、線材の巻き始端側を回転駆動部側に係止し、回転駆動部により巻軸を回転させると、巻軸の外周に線材が自動的に螺旋状に巻かれてコイルばねが製造されるコイルばね成形装置であり、線材を巻軸の外周にガイドすることのできる案内体を備えている。案内体は巻軸を差し込み可能な貫通孔を備えており、貫通孔に差し込まれた巻軸に対して任意の角度で傾斜させることができ、線材の巻きが進行するにつれて巻軸の軸方向に移動できる。案内体は角度調整具を備えており、角度調整具は貫通孔に差し込まれた巻軸側に突出しており、案内体を巻軸に対して斜めにすると巻軸に押し当たる。角度調整具の突出長を調節することにより、巻軸に対する案内体の傾斜角度を調節することができる。その角度調節により、巻軸の外周へのコイルばねのピッチを狭くしたり、広くしたりすることができる。
案内体はハンドルを備え、ハンドル操作により、角度調整具を巻軸に接触させて、案内体を巻軸に対して斜めにすることができる。
案内体は押し具をも備え、押し具は巻軸に押しつけて、巻軸の浮き上がりを防止することができ、巻軸の太さに合わせて巻軸との間隔を調節可能としてある。
案内体はガイドピンを差し込み可能なピン孔を複数備えたものとし、それらピン孔を案内体の貫通孔の外周に高さを変えて開口することができる。夫々のピン孔は案内体の貫通孔と同じ方向に開口しており、それらピン孔に差し込まれたガイドピンに線材を接触させることにより、巻軸への線材の送り高さを変えることができる。
本発明のコイルばね成形方法は次のような効果がある。
(1)巻軸が差し込まれた案内体により、線材を巻軸の外周に斜めに案内するので、巻軸を回転させると、線材が巻軸の外周の軸方向に螺旋状に巻かれる。
(2)巻軸に対する線材の傾斜角度を調節することにより、巻軸に巻かれるコイルばねのピッチを調節可能である。
(1)巻軸が差し込まれた案内体により、線材を巻軸の外周に斜めに案内するので、巻軸を回転させると、線材が巻軸の外周の軸方向に螺旋状に巻かれる。
(2)巻軸に対する線材の傾斜角度を調節することにより、巻軸に巻かれるコイルばねのピッチを調節可能である。
本発明のコイルばね成形装置は次のような効果がある。
(1)線材を案内体で巻軸の軸方向に対して斜めにガイドし、巻軸の回転により巻軸の外周に線材を螺旋状に巻いてコイルばねを成形することができる。
(2)案内体の角度調整具の突出長を調節可能して、巻軸に対する案内体の傾斜角度を調節し、コイルばねのピッチを調節することができる。
(3)案内体の押し具により巻軸の浮き上がりを防止して、巻軸の外周に線材を巻き易くすることができる。
(4)案内体のピン孔へのガイドピンの差し込み位置を変えて、巻軸への線材の送り出し高さを変えることができるので、線材を巻軸の太さ、線材の太さに合った高さで巻軸の外周に送り出すことができ、線材を巻軸の外周に密接させ易く、巻軸の外径に沿った内径のコイルばねを成形することができる。
(1)線材を案内体で巻軸の軸方向に対して斜めにガイドし、巻軸の回転により巻軸の外周に線材を螺旋状に巻いてコイルばねを成形することができる。
(2)案内体の角度調整具の突出長を調節可能して、巻軸に対する案内体の傾斜角度を調節し、コイルばねのピッチを調節することができる。
(3)案内体の押し具により巻軸の浮き上がりを防止して、巻軸の外周に線材を巻き易くすることができる。
(4)案内体のピン孔へのガイドピンの差し込み位置を変えて、巻軸への線材の送り出し高さを変えることができるので、線材を巻軸の太さ、線材の太さに合った高さで巻軸の外周に送り出すことができ、線材を巻軸の外周に密接させ易く、巻軸の外径に沿った内径のコイルばねを成形することができる。
(コイルばね成形方法の実施形態)
本発明のコイルばね成形方法は各種コイルばね成形装置を使用して成形可能であるが、本発明のコイルばね成形装置を使用して成形する場合の一例を以下に説明する。
本発明のコイルばね成形方法は各種コイルばね成形装置を使用して成形可能であるが、本発明のコイルばね成形装置を使用して成形する場合の一例を以下に説明する。
本発明のコイルばね成形方法は、図1(a)のように、巻軸1の外周に線材2を連続的に供給し、巻軸1を回転させて、線材2を巻軸1の外周に螺旋状に自動的に巻くコイルばね製造方法である。この場合、案内体3の貫通孔4(図2)に巻軸1を差し込み、案内体3を傾斜角度θで斜めにセットする。傾斜角度θ(図1(b))は、巻軸1の軸線X−Xと直交する垂線O−Oと、案内体3のガイド本体12の軸線Y−Yのなす角度である。この状態で、線ガイド5(図1(a))により線材2を巻軸1の外周に斜めに案内し、巻軸1をばね巻機6の回転駆動部7で回転(回転駆動部7側から見て左回転)させることにより、線材2を巻軸1の外周に螺旋状に右巻き(正巻き)する方法である。案内体3は角度調整具8を巻軸1の外周に突き当てて斜めにし、角度調整具8の突出長Lを調節することができる。この長さ調節により、傾斜角度θ(図1(b))を調節することができ、巻軸1に巻かれるコイルばねSのピッチPを調節することができる。角度調整具8の突出長Lを長くすると傾斜角度θが小さくなってピッチPが小さく(狭く)なり、突出長Lを短くすると傾斜角度θが大きくなってピッチPが大きく(広く)なる。
巻軸1の太さ(直径)に合わせて、ガイドピン10を差し込むピン孔9a、9b、9cを変えることができる。ガイドピン10をピン孔9cに差し込むと巻軸1に対し高い位置から送り出すことができ、ピン孔9a、9bに変えることにより低い位置から送り出すことができる。その差込み位置を変えることにより、巻軸1の外周に線材2を緩く巻いたり、固く巻いたりすることができる。
図1(a)、図5は正巻き(右巻き)の場合であるが、本発明は図1(a)、図5とは逆巻き(左巻き)にすることもできる。逆巻きにする場合は図6のようにする。図6では線材2を巻軸1の左側(図5では巻軸1の右側)から巻軸1に供給し、巻軸1をばね巻機6の回転駆動部7で図5の場合と逆方向に回転(回転駆動部7側から見て右回転)させる。
逆巻きの場合も、案内体3の角度調整具8の突出長Lを調節して、傾斜角度θ(図1(b))を調節することにより、巻軸1に対する線材2の斜め送り出し角度を調節することができ、巻軸1に巻かれるコイルばねSのピッチPを調節することができる。また、巻軸1の太さ(直径)に合わせて、案内体3のピン孔9d、9e(図4)へのガイドピン10(図1(a)、図7(b))の差込み位置を変えることができる。なお、図5では左側のピン孔9d、9eは同じ高さに横一列に並べてあるが、図5の右側のピン孔9a、9b、9cと同様に貫通孔4の周方向に高さを変えて設けることもできる。
(コイルばね成形装置の実施形態)
本発明のコイルばね成形装置の実施形態の一例を図面に基づいて説明する。図1(a)の6はばね巻機、7はばね巻機の回転駆動部、11はばね巻き機のチャック(保持部)、1は巻軸、2は線材、3は案内体である。案内体3は線材2を巻軸1の外周にガイドするものである。回転駆動部7には正逆回転可能なモータ、その他の動力伝達機構等が内蔵されている。チャック11は巻軸1の差込み端部を挟着保持可能であり、挟着保持を解放可能でもある。ばね巻機6、回転駆動部7、チャック11、巻軸1には既存のばね巻機のそれらを使用することができる。巻軸1は成形するコイルばねSの内径に合った太さ(外径)のものを選択使用することができる。
本発明のコイルばね成形装置の実施形態の一例を図面に基づいて説明する。図1(a)の6はばね巻機、7はばね巻機の回転駆動部、11はばね巻き機のチャック(保持部)、1は巻軸、2は線材、3は案内体である。案内体3は線材2を巻軸1の外周にガイドするものである。回転駆動部7には正逆回転可能なモータ、その他の動力伝達機構等が内蔵されている。チャック11は巻軸1の差込み端部を挟着保持可能であり、挟着保持を解放可能でもある。ばね巻機6、回転駆動部7、チャック11、巻軸1には既存のばね巻機のそれらを使用することができる。巻軸1は成形するコイルばねSの内径に合った太さ(外径)のものを選択使用することができる。
図1(a)の案内体3はガイド本体12、ハンドル13、角度調整具8、押し具14、線ガイド5、ガイドピン10を備えている。
ガイド本体12は細長であり、その長手方向ほぼ中央部に貫通孔4(図2、図3)が開口されている。貫通孔4は巻軸1を差し込み可能な内径である。貫通孔4には内径の異なる円筒状のカラー15(図7(a))を図4のように差し込んで、巻軸1の外径に合わせて内径調整することができる。
ガイド本体12の軸方向一端側には三個のピン孔9a、9b、9c(図6)が貫通孔4と同方向に開口されている。それらピン孔9a、9b、9cはガイド本体12の貫通孔4の外周に一定間隔で設けられて、開口位置の高さを変えてある。ピン孔9a、9b、9cにはガイドピン10(図7(b))を図4のように差し込むことができ、巻軸1の太さに合わせてガイドピン10を差し込むピン孔を変えることができる。ピン孔9a、9b、9cの外側にはガイド取付け穴16a、16b(図6)も開口されている。ガイド取付け穴16a、16bは上下に開口されており、いずれかに線ガイド5を取り付けることができる。いずれのガイド取付け穴16a、16bに線ガイド5を取り付けるかは、巻軸1の太さに合わせて選択することができる。
ガイド本体12の軸方向他端側には二個のピン孔9d、9e(図5)が横並びに開口されており、ピン孔9eの外側に二個のガイド取付け穴16c、16d(図5)が上下に開口されている。ピン孔9d、9eにもガイドピン10(図7(b))を差し込むことができる。二つのピン孔9d、9eのいずれに差し込むかは、巻軸1の太さに合わせて選択する。ガイド取付け穴16c、16dには図6のように線ガイド5を取り付けることができる。この場合も、いずれの二つのガイド取付け穴16c、16dに線ガイド5を取り付けるかは、巻軸1の太さに合わせて選択することができる。
ガイドピン10は図7(b)のように軸方向一端が略半円状になっており、半円部に略半円状のガイド溝10aがある。
ガイド本体12にはハンドル13(図2)が連結されている。ハンドル13にはゴム製、樹脂製といった取手13aが取り付けられている。
ガイド本体12の貫通孔4の内径と、貫通孔4に差し込まれてチャック11(図2)で挟着保持された巻軸1との間には隙間があるため、ガイド本体12はその軸線Y−Y(図1(a)(b))が垂線O−O(図1(b))に対して角度θで斜めにすることができる。傾斜角度θは角度調整具8の突出長Lを調節することにより任意に選択可能である。前記のようにガイド本体12を斜めにするためには、作業員がハンドル13を図1(a)の矢印A方向に押して、角度調整具8の先端を巻軸1の外周面に押し当てることにより行うことができる。
図1(a)の角度調整具8はボルトであり、ガイド本体12から側方に直角に突設された支持材18にねじ込まれており、ねじ込むことにより巻軸1側への突出長Lを長くすることができ、ねじ込みを緩めることにより巻軸1側への突出長Lを短くすることができる。突出長Lが長くなるとガイド本体12の矢印A方向への振り幅が小さくても、角度調整具8の先端が巻軸1の外周面に突き当たるため、矢印A方向へのガイド本体12の傾きが少なくなり、傾斜角度θが小さくなり、巻軸1の外周に巻かれるコイルばねSのピッチPが狭くなる。逆に、突出長Lを短くすると、ガイド本体12の矢印A方向への振り幅を大きくしないと、角度調整具8の先端が巻軸1の外周に当たらないため、矢印A方向へのガイド本体12の傾きが大きくなり、傾斜角度θが大きくなり、巻軸1の外周に巻かれるコイルばねSのピッチPが広くなる。要は、角度調整具8の突出長Lを調節することにより、ピッチPの幅を調節することができる。角度調整具8は突出長Lの調整後に、ダブルナットで支持材18に固定して位置決めすることができる。
押し具14は円盤状であり、巻軸1の外周に線材2を巻くときに、巻軸1を下方に押して巻軸1の浮き上がりを防止するものであり、作業者がハンドル13を手で下方に押すと巻軸1を下方に押すことができる。押し具14は細長のガイド本体12から巻軸1方向に突出している支持材19にブラケット20が取り付けられ、先方のブラケット20にねじ込んだ螺子棒21に円盤22が取り付けられて構成されている。螺子棒21をブラケット20にねじ込むと円盤22が降下して、円盤22と巻軸1との間の間隔が狭くなり、螺子棒21を引き戻すと円盤22が上昇して巻軸1との間の間隔が広くなるようにしてある。二枚のブラケット20は交差角度α(図1(a))を調節可能である。支持材19は図示しない長さ調整具で長さ調整可能とすることもできる。この場合は、その長さ調整具により押し具14を巻軸1の軸方向にスライドさせて、巻軸1への押付け箇所を巻軸1の軸方向に変えることができる。
図2の23は押しねじであり、時計回転させると下方にねじ込まれて、その下端が巻軸1の上面に押し当たって巻軸1を押し付けることができ、反時計回転させると上方に戻るようにしてある。
線ガイド5(図1(a)、図4)は箱状であり、ガイド本体12の側面12aに取り付けてある。図1(a)の場合は線ガイド5をガイド取付け穴16a(図6)に取り付けてある。線ガイド5は図4のように入口5a、底5b、出口5cが開口し、上面5dが閉じて、線材2を入口5a及び底5bを通して出口5cから引き出すことができるようにしてある。
[コイルばね成形装置の使用例]
本発明のコイルばね成形装置は、巻軸1を回転駆動部7側から見て左回転させてその巻軸1の外周にコイルばねSを正巻き(右巻き)にすることも、巻軸1を回転駆動部7側から見て右回転させてその巻軸1の外周にコイルばねSを逆巻き(左巻き)にすることもできる。
本発明のコイルばね成形装置は、巻軸1を回転駆動部7側から見て左回転させてその巻軸1の外周にコイルばねSを正巻き(右巻き)にすることも、巻軸1を回転駆動部7側から見て右回転させてその巻軸1の外周にコイルばねSを逆巻き(左巻き)にすることもできる。
[正巻きの例]
図5は本発明のコイルばね成形装置の回転駆動部7(図1(a))を回転(回転駆動部7側から見て左回転)させて巻軸1を同方向に回転(左回転)させる場合の例である。この場合は、ガイド取付け穴16a(図6)に図5のように線ガイド5を螺子で取り付け、ピン孔9b(図6)に図5のようにガイドピン10を差し込む。この場合、ガイドピン10はガイド溝10a(図7(b))を下向きにして、線ガイド5の出口5cから引き出された線材2をガイド溝10aの下方から当該ガイド溝10aに宛がって巻軸1の外周に供給し、線材2の巻き始端部2aをばね巻機6のチャック11側の係止具6aに係止して固定する。ガイド本体12は図1(a)の矢印A方向に振って、図1(b)のように右に傾斜角度θで傾斜させる。この状態で、回転駆動部7の回転(例えば、左回転)により巻軸1を同方向に回転させると、線材2が巻軸1の外周に螺旋状に巻かれ、巻きが図1(a)の右側に進むにつれてガイド本体12が自動的に図1(a)の右側に移動し、その移動につれて線材2が順次巻軸1の外周に螺旋状に巻かれてコイルばねSが成形される。巻軸1が太い場合は、ガイドピン10を上段のピン孔9c(図6)に差し替えて、線材2が巻軸1の外周に巻かれ易くなるようにする。巻軸1が細い場合はガイドピン10を下段のピン孔9a(図6)に差し替えて、線材2が巻軸1の外周に巻かれ易くなるようにすることができる。
図5は本発明のコイルばね成形装置の回転駆動部7(図1(a))を回転(回転駆動部7側から見て左回転)させて巻軸1を同方向に回転(左回転)させる場合の例である。この場合は、ガイド取付け穴16a(図6)に図5のように線ガイド5を螺子で取り付け、ピン孔9b(図6)に図5のようにガイドピン10を差し込む。この場合、ガイドピン10はガイド溝10a(図7(b))を下向きにして、線ガイド5の出口5cから引き出された線材2をガイド溝10aの下方から当該ガイド溝10aに宛がって巻軸1の外周に供給し、線材2の巻き始端部2aをばね巻機6のチャック11側の係止具6aに係止して固定する。ガイド本体12は図1(a)の矢印A方向に振って、図1(b)のように右に傾斜角度θで傾斜させる。この状態で、回転駆動部7の回転(例えば、左回転)により巻軸1を同方向に回転させると、線材2が巻軸1の外周に螺旋状に巻かれ、巻きが図1(a)の右側に進むにつれてガイド本体12が自動的に図1(a)の右側に移動し、その移動につれて線材2が順次巻軸1の外周に螺旋状に巻かれてコイルばねSが成形される。巻軸1が太い場合は、ガイドピン10を上段のピン孔9c(図6)に差し替えて、線材2が巻軸1の外周に巻かれ易くなるようにする。巻軸1が細い場合はガイドピン10を下段のピン孔9a(図6)に差し替えて、線材2が巻軸1の外周に巻かれ易くなるようにすることができる。
[逆巻きの例]
図6は本発明のコイルばね成形装置の回転駆動部7を、図5の場合と逆回転(回転駆動装置7側から見て右回転)させて、巻軸1を右回転させる場合の例である。この場合は、ガイド取付け穴16d(図5)に、図6のように線ガイド5を螺子で取り付け、ガイドピン10をピン孔9d(図5)に図6のように差し込む。この場合もガイドピン10のガイド溝10aを下向きにして、線ガイド5の出口5cから引き出された線材2を、ガイド溝10aにその下方から宛がって巻軸1の外周に供給し、線材2の巻き始端部2aをばね巻機6のチャック11側の係止具6aに係止して固定する。この場合、ガイド本体12は図1(b)のように傾斜角度θで右に傾斜させる。この状態で、回転駆動部7の回転(例えば、右回転)によりと、巻軸1が右回転し、線材2が巻軸1の外周に螺旋状に逆巻きされ、巻きが進むにつれてガイド本体12が自動的に右側に移動し、その移動につれて線材2が巻軸1の外周に螺旋状に巻かれてコイルばねSが成形される。巻軸1が太い場合はガイドピン10をピン孔9eに差し込んで、線材2が太い巻軸1の外周に巻かれ易くなるようにし、巻軸1が細い場合はガイドピン10をピン孔9dに差し替えて線材2が細い巻軸1の外周に巻かれ易くなるようにすることができる。
図6は本発明のコイルばね成形装置の回転駆動部7を、図5の場合と逆回転(回転駆動装置7側から見て右回転)させて、巻軸1を右回転させる場合の例である。この場合は、ガイド取付け穴16d(図5)に、図6のように線ガイド5を螺子で取り付け、ガイドピン10をピン孔9d(図5)に図6のように差し込む。この場合もガイドピン10のガイド溝10aを下向きにして、線ガイド5の出口5cから引き出された線材2を、ガイド溝10aにその下方から宛がって巻軸1の外周に供給し、線材2の巻き始端部2aをばね巻機6のチャック11側の係止具6aに係止して固定する。この場合、ガイド本体12は図1(b)のように傾斜角度θで右に傾斜させる。この状態で、回転駆動部7の回転(例えば、右回転)によりと、巻軸1が右回転し、線材2が巻軸1の外周に螺旋状に逆巻きされ、巻きが進むにつれてガイド本体12が自動的に右側に移動し、その移動につれて線材2が巻軸1の外周に螺旋状に巻かれてコイルばねSが成形される。巻軸1が太い場合はガイドピン10をピン孔9eに差し込んで、線材2が太い巻軸1の外周に巻かれ易くなるようにし、巻軸1が細い場合はガイドピン10をピン孔9dに差し替えて線材2が細い巻軸1の外周に巻かれ易くなるようにすることができる。
前記本発明の実施形態、使用例は一例である。本発明は基本的構成を前記実施形態と同じにして、課題を解決できる範囲で構成、使用法を変えることができる。
1 巻軸
2 線材
2a (線材の)巻き始端部
3 案内体
4 貫通孔
5 線ガイド
5a (線ガイドの)入口
5b (線ガイドの)底
5c (線ガイドの)出口
5d (線ガイドの)上面
6 ばね巻機
6a (ばね巻機の)係止具
7 回転駆動部
8 角度調整具
9a〜9e ピン孔
10 ガイドピン
10a ガイド溝
11 チャック(保持部)
12 ガイド本体
12a (ガイド本体の)側面
13 ハンドル
13a 取手
14 押し具
15 カラー
16a〜16d ガイド取付け穴
18 支持材
19 支持材
20 ブラケット
21 螺子棒
22 円盤
23 押しねじ
L 突出長
P ピッチ
S コイルばね
2 線材
2a (線材の)巻き始端部
3 案内体
4 貫通孔
5 線ガイド
5a (線ガイドの)入口
5b (線ガイドの)底
5c (線ガイドの)出口
5d (線ガイドの)上面
6 ばね巻機
6a (ばね巻機の)係止具
7 回転駆動部
8 角度調整具
9a〜9e ピン孔
10 ガイドピン
10a ガイド溝
11 チャック(保持部)
12 ガイド本体
12a (ガイド本体の)側面
13 ハンドル
13a 取手
14 押し具
15 カラー
16a〜16d ガイド取付け穴
18 支持材
19 支持材
20 ブラケット
21 螺子棒
22 円盤
23 押しねじ
L 突出長
P ピッチ
S コイルばね
Claims (7)
- 巻軸の外周に線材を連続的に供給し、巻軸を回転させて線材を巻軸の外周に螺旋状に自動的に巻くコイルばね成形方法において、
巻軸が差し込まれた案内体により、線材を巻軸の外周に斜めに案内し、その線材を巻軸の回転により当該巻軸の外周に螺旋状に巻き、
巻軸に対して案内体を斜めにし、その傾斜角度を調節することにより、巻軸に巻かれるコイルばねのピッチを調節する、
ことを特徴とするコイルばね成形方法。 - 請求項1記載のコイルばね成形方法において、
巻軸の太さに合わせて、巻軸の外周への線材の供給角度を調節する、
ことを特徴とするコイルばね成形方法。 - 請求項1又は請求項2記載のコイルばね成形方法において、
巻軸を案内体の押し具により下方に押しながら、線材を巻軸の外周に巻く、
ことを特徴とするコイルばね成形方法。 - 回転中の巻軸の外周に線材を連続的に供給して、その線材を巻軸の外周に螺旋状に自動的に巻くことができるコイルばね成形装置において、
線材を巻軸の外周にガイドする案内体を備えており、
案内体は巻軸を差し込み可能な貫通孔と角度調整具を備えており、貫通孔にその内径よりも細い巻軸を差し込むことにより、巻軸の軸線に対して交差する方向に角度調整具を押し付けて任意の角度で斜めにすることができ、巻軸の外周に線材の巻きが進行するにつれて線材で押されて、前記斜めの状態で巻軸の軸方向に移動することができ、
前記角度調整具は貫通孔に差し込まれた巻軸の軸方向と交差する方向に突出しており、突出長を調節することにより、巻軸に対する傾斜角度を調節することができ、その角度調節により巻軸の外周へのコイルばねのピッチを狭くしたり広くしたり調節することができる、
ことを特徴とするコイルばね成形装置。 - 請求項4記載のコイルばね成形装置において、
案内体がハンドルを備えており、そのハンドル操作により角度調整具が巻軸に接触するように案内体を傾斜させることができる、
ことを特徴とするコイルばね成形装置。 - 請求項4又は請求項5記載のコイルばね成形装置において、
案内体は押し具をも備え、押し具は巻軸を下方に押して巻軸の浮き上がりを防止することができる、
ことを特徴とするコイルばね成形装置。 - 請求項4から請求項6のいずれか1項に記載のコイルばね成形装置において、
案内体はガイドピンを差し込み可能なピン孔を複数備えており、それらピン孔は高さを変えて貫通孔の周囲に開口されており、ピン孔に差し込まれたピンに線材を接触させて巻軸の外周に供給することにより、巻軸への線材の送り高さを変えることができる、
ことを特徴とするコイルばね成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017217455A JP2019089073A (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | コイルばね成形方法とその成形装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017217455A JP2019089073A (ja) | 2017-11-10 | 2017-11-10 | コイルばね成形方法とその成形装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2019089073A true JP2019089073A (ja) | 2019-06-13 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2019089073A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111112519A (zh) * | 2020-01-03 | 2020-05-08 | 北京强度环境研究所 | 一种螺旋卷拉伸缠绕系统 |
-
2017
- 2017-11-10 JP JP2017217455A patent/JP2019089073A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111112519A (zh) * | 2020-01-03 | 2020-05-08 | 北京强度环境研究所 | 一种螺旋卷拉伸缠绕系统 |
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