JP2019088226A - 植物用コンテナ及びその使用方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、柔軟な素材からなる空の容器の開口部を開口させた状態で保持することが可能な植物用コンテナとその使用方法を提供する。【解決手段】開口部1bを有するトレー1を備えた植物用コンテナ10であって、前記開口部は、土類を保持する透水性の容器101が下方に垂下するように取り付け可能とされ、前記開口部の周囲には、前記容器の口部分101cが開いた状態で前記口部分を保持可能な留め具2が備えられている、植物用コンテナ10。【選択図】図1
Description
本発明は、植物用コンテナ及びその使用方法に関する。
従来、育苗用の土類(用土)を保持する栽培容器として、柔軟な生分解性樹脂シートで形成されたものが用いられている。例えば、2枚の樹脂シートの側端部同士及び下端部同士を融着した容器(特許文献1参照)や、1枚の樹脂シートを二つ折りにした部材の側縁部同士を融着した容器(特許文献2参照)が開示されている。これらの容器は、上部が開口部とされており、側壁または底壁には切欠き部を備えている。切欠き部は、排水の目的で用いられる他、植物苗の根の成長の方向を制御し、根のルーピングを防止する目的でも用いられる。
これらの容器の使用においては、まず、作業者が一方の手で容器を開いた状態で保持し、他方の手で土類を容器内へ投入する。土類が容器内に充填されると容器が概ね筒状の形態で安定化するので、所望の鉢、ポット、トレー等の凹部内に容器を装填して使用することができる。
しかしながら、土類を投入する前の空の容器は柔軟であるために一定の形態で保持することが難しく、容器内への土類の投入を自動化することは困難であった。
本発明は、柔軟な素材からなる空の容器の開口部を開口させた状態で保持することが可能な植物用コンテナとその使用方法を提供する。
[1] 開口部を有するトレーを備えた植物用コンテナであって、前記開口部は、前記容器が下方に垂下するように取り付け可能とされ、前記開口部の周囲には、土類を保持する透水性の容器の口部分が開いた状態で前記口部分を保持可能な留め具が備えられている、植物用コンテナ。
[2] 前記留め具は、前記開口部に嵌合する管体を備える、[1]に記載の植物用コンテナ。
[3] 前記管体の外周面に、前記開口部の縁に係止する凸部を有する、[2]に記載の植物用コンテナ。
[4] 前記管体の外周面に着脱可能に嵌合する枠体を備える、[2]又は[3]に記載の植物用コンテナ。
[5] 前記開口部の下方に垂下する前記容器を備え、前記容器の前記口部分が外側に折り返された折り返し部を形成し、前記折り返し部が前記管体の少なくとも一部を覆うことにより前記口部分が開いた状態とされ、前記枠体と前記管体の外周面との間に前記折り返し部が挟持されている、[4]に記載の植物用コンテナ。
[6] [1]〜[5]の何れか一項に記載の植物用コンテナの使用方法であって、前記開口部の下方に前記容器を垂下させるとともに、前記容器の前記口部分が開いた状態となるように、前記留め具によって前記口部分を保持する工程を有する、植物用コンテナの使用方法。
[7] 前記開いた状態となった前記口部分に土類を投入し、前記容器内に苗床を形成する工程を有する、[6]に記載の植物用コンテナの使用方法。
[8] 前記苗床に、植物の種を播種する又は苗を植える工程を有する、[7]に記載の植物用コンテナの使用方法。
[2] 前記留め具は、前記開口部に嵌合する管体を備える、[1]に記載の植物用コンテナ。
[3] 前記管体の外周面に、前記開口部の縁に係止する凸部を有する、[2]に記載の植物用コンテナ。
[4] 前記管体の外周面に着脱可能に嵌合する枠体を備える、[2]又は[3]に記載の植物用コンテナ。
[5] 前記開口部の下方に垂下する前記容器を備え、前記容器の前記口部分が外側に折り返された折り返し部を形成し、前記折り返し部が前記管体の少なくとも一部を覆うことにより前記口部分が開いた状態とされ、前記枠体と前記管体の外周面との間に前記折り返し部が挟持されている、[4]に記載の植物用コンテナ。
[6] [1]〜[5]の何れか一項に記載の植物用コンテナの使用方法であって、前記開口部の下方に前記容器を垂下させるとともに、前記容器の前記口部分が開いた状態となるように、前記留め具によって前記口部分を保持する工程を有する、植物用コンテナの使用方法。
[7] 前記開いた状態となった前記口部分に土類を投入し、前記容器内に苗床を形成する工程を有する、[6]に記載の植物用コンテナの使用方法。
[8] 前記苗床に、植物の種を播種する又は苗を植える工程を有する、[7]に記載の植物用コンテナの使用方法。
本発明の植物用コンテナ及びその使用方法によれば、柔軟な素材からなる空の容器の開口部を開口させた状態で保持することができる。これにより、予め開口した状態で保持された空の容器に対して、その上方から開口部へ向けて土類を投入する、という手順で使用することができる。この手順が可能となることによって、容器内に土類を投入して苗床を形成したり、その苗床に播種したりする植物育成作業をロボットによって容易に自動化することができる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る植物用コンテナの実施形態の例を説明する。各図面においては、便宜上、一部分を拡大したり縮小したり省略したりして示している場合があり、寸法や比率は実際とは異なる場合がある。本発明は以下の例示に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
本発明の植物用コンテナは、開口部を有するトレーを備えた植物用コンテナであって、前記開口部は、前記容器が下方に垂下するように取り付け可能とされ、前記開口部の周囲には、土類を保持する透水性の容器の口部分が開いた状態で前記口部分を保持可能な留め具が備えられている。
本発明の植物用コンテナの使用方法は、前記植物用コンテナの使用方法であって、前記開口部の下方に前記容器を垂下させるとともに、前記容器の前記口部分が開いた状態となるように、前記留め具によって前記口部分を保持する工程を有する。
本発明の植物用コンテナの使用方法は、前記植物用コンテナの使用方法であって、前記開口部の下方に前記容器を垂下させるとともに、前記容器の前記口部分が開いた状態となるように、前記留め具によって前記口部分を保持する工程を有する。
<第一実施形態>
図1に第一実施形態の植物用コンテナ10を示す。植物用コンテナ10に備えられたトレー1はその上面1a及び下面1cに開口する開口部1bを有する。開口部1bは、土類を保持する透水性の容器101の底部分101a及び胴体部分101bが通過し、容器101が下方に垂下可能とされている。開口部1bの周囲には、容器101の口部分101cを開いた状態で保持可能な留め具2が備えられている。
図1に第一実施形態の植物用コンテナ10を示す。植物用コンテナ10に備えられたトレー1はその上面1a及び下面1cに開口する開口部1bを有する。開口部1bは、土類を保持する透水性の容器101の底部分101a及び胴体部分101bが通過し、容器101が下方に垂下可能とされている。開口部1bの周囲には、容器101の口部分101cを開いた状態で保持可能な留め具2が備えられている。
本実施形態における留め具2は、円形の開口部1bの周縁を内包して囲む円環状の重石である。開口部1bの近傍の上面1aは平坦であり、重石は上面1aに密着するように載置される。重石の構成材料は特に限定されず、例えば、金属、樹脂、ガラス、セラミックス、コンクリート、鉱物等が挙げられる。円環状の重石の周回方向に直交する断面を含む最小円の直径は特に限定されず、例えば5mm〜50mm程度が挙げられる。重石の重量は、容器101の口部分101cを土類の充填後もその重量で充分に固定する観点から、例えば、0.1kg〜1kg程度が挙げられる。
本実施形態におけるトレー1は、平坦な板材であり、上面1a及び下面1cに開口する開口部1bを有する。トレー1の下面1cには、脚3または架台が接続されている(図7参照)。脚3または架台によって、トレー1の地面からの高さを任意に調整することができ、上面1aを地面に対して略水平に又は任意の傾斜角度に調整することができる。
トレー1の構成材料は特に限定されず、例えば、金属、樹脂、木材、紙等が挙げられる。トレー1の厚さ、面積は特に限定されず、例えば、厚さ1mm〜2cm、面積400cm2〜3m2程度が挙げられる。
トレー1の構成材料は特に限定されず、例えば、金属、樹脂、木材、紙等が挙げられる。トレー1の厚さ、面積は特に限定されず、例えば、厚さ1mm〜2cm、面積400cm2〜3m2程度が挙げられる。
トレー1の上面1aを平面視した場合の開口部1bの形状は、容器101を設置できる形状であれば特に限定されず、例えば、円形、楕円形、四角形、その他の多角形、星形等が挙げられる。開口部1bのサイズ、面積は、目的の植物育成が達成可能なサイズに適宜設定される。一例として、開口部1bが平面視で円形である場合、その直径は例えば5〜30cm程度が挙げられる。
トレー1の上面1aに形成された開口部1bの数は1つでもよいし、2つ以上でもよい。複数の開口部1bが形成されている場合、各開口部1bの開口面積は同じでもよいし、異なってもよい。開口部1b同士の最も近接する箇所の離間距離は、留め具2が設置されるスペースが確保される限り特に限定されず、例えば、1cm〜5cm程度が挙げられる。
本実施形態の植物用コンテナ10の使用方法としては、まず、後述する容器101の底部分101a及び胴体部分101bをトレー1の開口部1bの上方から差し入れて、口部分101cを折り返して折り返し部を形成し、口部分101cが開いた状態で折り返し部を開口部1bの周縁に係止させた(引っ掛けた)状態とする。ここで容器101の底部分101a及び胴体部分101bは開口部1bの下方に垂下した状態となり、底部分101aは、他の部材に接触せず、空中に留まる。次いで、口部分101cの折り返し部の上に、留め具2である重石を載置することにより、重石の重量によって折り返し部を固定する(図1参照)。この固定により、容器101は上方に口部分101cが開いた状態で留め具2によって保持される。その後、開いた口部分101cの上方から土類を投入することにより、容器101内に苗床を形成することができる。続いて、苗床に棒を差し入れて凹部を形成し、その凹部内に種を播いたり、苗を植えたりすることができる。
<第二実施形態>
図2に第二実施形態の植物用コンテナ20を示す。図2において、第一実施形態の植物用コンテナ10と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
植物用コンテナ20に備えられたトレー1は開口部1bを有する。開口部1bは、第一実施形態と同様である。
図2に第二実施形態の植物用コンテナ20を示す。図2において、第一実施形態の植物用コンテナ10と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
植物用コンテナ20に備えられたトレー1は開口部1bを有する。開口部1bは、第一実施形態と同様である。
植物用コンテナ20においては、開口部1bに嵌合する管体22と、管体22の外周面22aに着脱可能に嵌合する枠体23が備えられている。管体22と枠体23からなる治具は、第一実施形態の留め具2に対応する構成であり、容器101の口部分101cの折り返し部を開口部1bに固定する留め具である。
図6に管体22及び枠体23からなる治具の分解斜視図を示す。管体22の直径は、上端22xから中間部までは一定であり、中間部から下端22yへ渡って少し縮径している。中間部の外周面22aには、管体22の径方向外側へ突出した凸部22bが形成されている。
本実施形態では、凸部22bは、管体22の一部を径方向に拡張した鍔状のフランジ(輪縁)であるが、単数または複数の突起であってもよい。
本実施形態では、凸部22bは、管体22の一部を径方向に拡張した鍔状のフランジ(輪縁)であるが、単数または複数の突起であってもよい。
管体22の下端22yをトレー1の開口部1bに差し入れると、凸部22bが開口部1bの周縁に係止し、管体22の中間部がトレー1の上面1aの位置で固定される。管体22の長手方向に対して直交する輪切りの断面(輪郭)の形状は、開口部1bを平面視した形状に対して、緩くまたは固く嵌め合せることが可能な任意の形状から選択され、例えば、円形、四角形、その他の多角形等が挙げられる。
本実施形態では、管体22の外周面22aに凸部22bが設けられた構成を示したが、管体22の中間部の断面直径が開口部1bの直径と同等以上であれば、中間部の外周面22aが開口部1bに嵌合可能であるので、凸部22bは設けられていなくてもよい。
本実施形態では、管体22の外周面22aに凸部22bが設けられた構成を示したが、管体22の中間部の断面直径が開口部1bの直径と同等以上であれば、中間部の外周面22aが開口部1bに嵌合可能であるので、凸部22bは設けられていなくてもよい。
管体22の上端22xから凸部22bが設けられた中間部までの長さとしては、例えば、5mm〜5cm程度が挙げられる。管体22の凸部22bが設けられた中間部から下端22yまでの長さとしては、例えば、5mm〜5cm程度が挙げられる。管体22の管壁の厚さとしては、管壁の構成材料にもよるが、強度が充分に維持される厚さであればよく、例えば、1mm〜1cm程度が挙げられる。
図6に示す枠体23は、管体22の外周面22aに対して、緩くまたは固く嵌め合される枠状の部材である。本実施形態の枠体23は円環状であり、円環の直径が管体22の上部の直径よりも一回り大きい部材である。管体22の上端22xから凸部22bへ向けて枠体23を差し込むと、外周面22aに対して枠体23を嵌合させることができる。
枠体23の太さ(すなわち、円環の円周方向に直交する断面を含む最小円の直径)は特に限定されず、例えば1mm〜20mm程度が挙げられる。
管体22及び枠体23の構成材料は特に限定されず、例えば、金属、樹脂、ゴム、木材、紙等が挙げられる。管体22及び枠体23の構成材料は互いに同じでもよいし、異なってもよい。
本実施形態の植物用コンテナ20の使用方法としては、まず、トレー1の開口部1bに管体22の下部を差し入れて、凸部22bを開口部1bの開口縁に係止させる。次いで、後述する容器101の底部分101a及び胴体部分101bを管体22の上端22x側から管内へ差し入れる。続いて、口部分101cを折り返して折り返し部を形成し、口部分101cが開いた状態で折り返し部を管体22の上端22xを覆うように係止させた状態とする。ここで容器101の底部分101a及び胴体部分101bは管体22に沿って開口部1bの下方に垂下した状態となり、底部分101aは、他の部材で保持されず、空中に留まる。次に、枠体23を管体22の上部に嵌合させて、枠体23と管体22の外周面22aとの間に前記折り返し部を挟持して、折り返し部を固定する(図2参照)。この固定により、容器101は上方に口部分101cが開いた状態で、枠体23及び管体22からなる治具(留め具)によって保持される。その後、開いた口部分101cの上方から土類を投入することにより、容器101内に苗床を形成することができる。続いて、苗床に棒を差し入れて凹部を形成し、その凹部内に種を播いたり、苗を植えたりすることができる。
本実施形態において、枠体23が管体22の外周面22aに対して緩く嵌合していてもよい。この場合、枠体23の重量によって、容器の口部分101cを上面1aに押し付けて固定することができる。
本実施形態において、枠体23が管体22の外周面22aに対して緩く嵌合していてもよい。この場合、枠体23の重量によって、容器の口部分101cを上面1aに押し付けて固定することができる。
<第三実施形態>
図3に第三実施形態の植物用コンテナ30を示す。図3において、第一実施形態の植物用コンテナ10と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
植物用コンテナ30に備えられたトレー1は開口部1bを有する。開口部1bは、第一実施形態と同様である。
図3に第三実施形態の植物用コンテナ30を示す。図3において、第一実施形態の植物用コンテナ10と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
植物用コンテナ30に備えられたトレー1は開口部1bを有する。開口部1bは、第一実施形態と同様である。
本実施形態における留め具2は、円形の開口部1bを四方から囲む4つのクリップである。各クリップは、金属板を略U字型に折り曲げ加工されたものである。クリップを構成する互いに向き合った2枚の板(脚)のうち、一方の板が開口部1bの近傍の上面1aに接着されており、他方の板が上方に持ち上げ可能とされている。他方の板を上方に持ち上げる方法としては、手で押したり摘まんだりして持ち上げる方法、ピンセットやペンチなどの工具を用いる方法、他方の板の任意の位置に取っ手を取り付けておく方法等が挙げられる。クリップを構成する各板のサイズとしては、例えば、横1〜5cm×縦1〜3cm程度が挙げられる。
開口部1bの周囲に設置されるクリップの数は特に限定されず、例えば2〜8個が挙げられる。各クリップのサイズは互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。
開口部1bの周囲に設置されるクリップの数は特に限定されず、例えば2〜8個が挙げられる。各クリップのサイズは互いに同じであってもよいし、異なっていてもよい。
本実施形態の植物用コンテナ30の使用方法としては、まず、後述する容器101の底部分101a及び胴体部分101bをトレー1の開口部1bの上方から差し入れて、口部分101cを折り返して折り返し部を形成し、口部分101cが開いた状態で折り返し部を開口部1bの周縁に係止させた状態とする。ここで容器101の底部分101a及び胴体部分101bは開口部1bの下方に垂下した状態となり、底部分101aは、他の部材に接触せず、空中に留まる。次いで、口部分101cの折り返し部を、留め具2であるクリップの弾性によって挟持することにより、折り返し部をクリップの位置に固定する(図3参照)。この固定により、容器101は上方に口部分101cが開いた状態で留め具2によって保持される。その後、開いた口部分101cの上方から土類を投入することにより、容器101内に苗床を形成することができる。続いて、苗床に棒を差し入れて凹部を形成し、その凹部内に種を播いたり、苗を植えたりすることができる。
<第四実施形態>
図4に第四実施形態の植物用コンテナ40を示す。図4において、第一実施形態の植物用コンテナ10と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
植物用コンテナ40に備えられたトレー1は開口部1bを有する。開口部1bは、第一実施形態と同様である。
図4に第四実施形態の植物用コンテナ40を示す。図4において、第一実施形態の植物用コンテナ10と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
植物用コンテナ40に備えられたトレー1は開口部1bを有する。開口部1bは、第一実施形態と同様である。
本実施形態における留め具2は、円形の開口部1bの近傍の上面1aに配置された4つの円錐形のピン(釘)である。4つのピンは、開口部1bの中央を中心として円対称となるように配置されている。各ピンは、その底面が上面1aに接着されている。ピンの底面をなす円の直径及びピンの高さとしては、それぞれ、例えば1cm〜3cmが挙げられる。
開口部1bの周囲に配置されるピンの数は特に限定されず、例えば2〜8個が挙げられる。ピンの形状は錐形であればよく、円錐形に限らず、任意の多角形を底面に有する角錐形であってもよい。各ピンの形状、サイズは互いに同じであってもよいし、異なってもよい。
開口部1bの周囲に配置されるピンの数は特に限定されず、例えば2〜8個が挙げられる。ピンの形状は錐形であればよく、円錐形に限らず、任意の多角形を底面に有する角錐形であってもよい。各ピンの形状、サイズは互いに同じであってもよいし、異なってもよい。
本実施形態の植物用コンテナ40の使用方法としては、まず、後述する容器101の底部分101a及び胴体部分101bをトレー1の開口部1bの上方から差し入れて、口部分101cを折り返して折り返し部を形成し、口部分101cが開いた状態で折り返し部を開口部1bの周縁に係止させた状態とする。ここで容器101の底部分101a及び胴体部分101bは開口部1bの下方に垂下した状態となり、底部分101aは、他の部材に接触せず、空中に留まる。次いで、口部分101cの折り返し部を、留め具2である円錐形のピンに突き刺すことにより、折り返し部をピンの位置に固定する(図4参照)。この固定により、容器101は上方に口部分101cが開いた状態で留め具2によって保持される。その後、開いた口部分101cの上方から土類を投入することにより、容器101内に苗床を形成することができる。続いて、苗床に棒を差し入れて凹部を形成し、その凹部内に種を播いたり、苗を植えたりすることができる。
<第五実施形態>
図5に第五実施形態の植物用コンテナ50を示す。図5において、第一実施形態の植物用コンテナ10と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
植物用コンテナ50に備えられたトレー1は開口部1bを有する。本実施形態の開口部1bは、下記で説明する点以外は第一実施形態の開口部1bと同様である。
図5に第五実施形態の植物用コンテナ50を示す。図5において、第一実施形態の植物用コンテナ10と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。
植物用コンテナ50に備えられたトレー1は開口部1bを有する。本実施形態の開口部1bは、下記で説明する点以外は第一実施形態の開口部1bと同様である。
本実施形態における留め具2は、上面1aに設置された上下に開口する筒部であり、筒部の下側の開口部が円形の開口部1bの周縁をなぞるように設置されている。つまり、筒部は、開口部1bの周縁が起立した円筒形の壁である。筒部は、開口部1bと同心円をなすように設置されている。筒部の壁の高さとしては、例えば1cm〜5cmが挙げられる。筒部の壁の厚みとしては、例えば3〜10mmが挙げられる。筒部の壁は上面1aに対して垂直であってもよいし、多少の傾斜があってもよい。筒部の壁の外周面には、着脱可能に嵌合する枠体23が備えられている。筒部及び枠体は、第二実施形態の治具に対応する構成であり、容器101の口部分101cの折り返し部を開口部1bに固定する留め具である。
図5に示す枠体23は、第二実施形態の植物用コンテナ20の枠体23と同様の構成であり、筒部の壁の外周面に対して、緩くまたは固く嵌め合される枠状の部材である。本実施形態の枠体23は円環状であり、円環の直径が筒部の直径とほぼ同等又は筒部の直径よりも一回り大きい部材である。筒部の上端から下端へ向けて枠体23を差し込むと、筒部の壁の外周面に対して枠体23を嵌合させることができる。
本実施形態の植物用コンテナ50の使用方法としては、まず、後述する容器101の底部分101a及び胴体部分101bを筒部2の上端側から筒内(開口部1b内)へ差し入れる。続いて、口部分101cを折り返して折り返し部を形成し、口部分101cが開いた状態で折り返し部を筒部2の上端を覆うように係止させた状態とする。ここで容器101の底部分101a及び胴体部分101bは筒部2に沿って開口部1bの下方に垂下した状態となり、底部分101aは、他の部材で保持されず、空中に留まる。次に、枠体23を筒部2に嵌合させて、枠体23と筒部2及び上面1aとの間に前記折り返し部を挟持して、折り返し部を固定する(図5参照)。この固定により、容器101は上方に口部分101cが開いた状態で、枠体23及び筒部2によって保持される。その後、開いた口部分101cの上方から土類を投入することにより、容器101内に苗床を形成することができる。続いて、苗床に棒を差し入れて凹部を形成し、その凹部内に種を播いたり、苗を植えたりすることができる。
本実施形態において、枠体23が筒部2の壁に対して緩く嵌合していてもよい。この場合、枠体23の重量によって、容器の口部分101cを上面1aに押し付けて固定することができる。
本実施形態において、枠体23が筒部2の壁に対して緩く嵌合していてもよい。この場合、枠体23の重量によって、容器の口部分101cを上面1aに押し付けて固定することができる。
<容器>
上述した各実施形態の植物用コンテナに適用する容器101は、苗床を形成するために内部に投入された土類を保持することが可能な保持力を有し、内部に過剰な水分が溜まることを防ぐことが可能な透水性を有するものであればよい。容器101を構成するシートは生分解性を有する樹脂によって形成されていることが好ましい。生分解性を有する樹脂としては、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート・アジペート、ポリブチレンアジペート・テレフタレート、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−co−3−ヒドロキシヘキサノエート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンテレフタレートサクシネート等が挙げられ、これらのうち2つ以上を組み合わせても良い。上記樹脂を、インフレーション法・Tダイ押出法等で製膜するか、不織布としてシートに加工する。また、補強のため、同様に生分解性を持つ紙とラミネートしても良い。シートの厚みは、10μm〜800μm、好ましくは20μm〜300μmとされる。10μm以上であると強度が十分となり、800μm以下であると柔軟性が高まり、容器のコンテナへの設置が容易になるので好ましい。
容器101は、柔軟であるため、他の部材によって支持されない状態且つ内部が空である状態ではその容器の形態を一定に保つことが困難なものであることが好ましい。このような柔軟な容器であると、本発明の植物用コンテナの開口部に容器を設置する作業が容易になる。
上述した各実施形態の植物用コンテナに適用する容器101は、苗床を形成するために内部に投入された土類を保持することが可能な保持力を有し、内部に過剰な水分が溜まることを防ぐことが可能な透水性を有するものであればよい。容器101を構成するシートは生分解性を有する樹脂によって形成されていることが好ましい。生分解性を有する樹脂としては、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート・アジペート、ポリブチレンアジペート・テレフタレート、ポリ(3−ヒドロキシブチレート−co−3−ヒドロキシヘキサノエート、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンテレフタレートサクシネート等が挙げられ、これらのうち2つ以上を組み合わせても良い。上記樹脂を、インフレーション法・Tダイ押出法等で製膜するか、不織布としてシートに加工する。また、補強のため、同様に生分解性を持つ紙とラミネートしても良い。シートの厚みは、10μm〜800μm、好ましくは20μm〜300μmとされる。10μm以上であると強度が十分となり、800μm以下であると柔軟性が高まり、容器のコンテナへの設置が容易になるので好ましい。
容器101は、柔軟であるため、他の部材によって支持されない状態且つ内部が空である状態ではその容器の形態を一定に保つことが困難なものであることが好ましい。このような柔軟な容器であると、本発明の植物用コンテナの開口部に容器を設置する作業が容易になる。
容器101は、例えば、山林用または家庭用の樹木の苗木を栽培する目的で用いられる。容器101が生分解性樹脂によって形成されていると、容器101に入った苗床を土壌に移植した場合、容器101が微生物によって土壌中で分解されるので、容器101が苗の根の育成を妨げる恐れがない。
本発明の植物用コンテナとその使用方法は、林業、農業、園芸等における育苗の用途に有用である。
10,20,30,40,50…植物用コンテナ
1…トレー、1a…上面、1b…開口部、1c…下面
2…留め具、22…管体、23…枠体
101…容器、101a…底部分、101b…胴体部分、101c…口部分
1…トレー、1a…上面、1b…開口部、1c…下面
2…留め具、22…管体、23…枠体
101…容器、101a…底部分、101b…胴体部分、101c…口部分
Claims (8)
- 開口部を有するトレーを備えた植物用コンテナであって、
前記開口部は、土類を保持する透水性の容器が下方に垂下するように取り付け可能とされ、前記開口部の周囲には、前記容器の口部分が開いた状態で前記口部分を保持可能な留め具が備えられている、植物用コンテナ。 - 前記留め具は、前記開口部に嵌合する管体を備える、請求項1に記載の植物用コンテナ。
- 前記管体の外周面に、前記開口部の縁に係止する凸部を有する、請求項2に記載の植物用コンテナ。
- 前記管体の外周面に着脱可能に嵌合する枠体を備える、請求項2又は3に記載の植物用コンテナ。
- 前記開口部の下方に垂下する前記容器を備え、前記容器の前記口部分が外側に折り返された折り返し部を形成し、前記折り返し部が前記管体の少なくとも一部を覆うことにより前記口部分が開いた状態とされ、
前記枠体と前記管体の外周面との間に前記折り返し部が挟持されている、請求項4に記載の植物用コンテナ。 - 請求項1〜5の何れか一項に記載の植物用コンテナの使用方法であって、
前記開口部の下方に前記容器を垂下させるとともに、前記容器の前記口部分が開いた状態となるように、前記留め具によって前記口部分を保持する工程を有する、植物用コンテナの使用方法。 - 前記開いた状態となった前記口部分に土類を投入し、前記容器内に苗床を形成する工程を有する、請求項6に記載の植物用コンテナの使用方法。
- 前記苗床に、植物の種を播種する又は苗を植える工程を有する、請求項7に記載の植物用コンテナの使用方法。
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JP2017219267A JP2019088226A (ja) | 2017-11-14 | 2017-11-14 | 植物用コンテナ及びその使用方法 |
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JP2021122204A (ja) * | 2020-02-03 | 2021-08-30 | 日本甜菜製糖株式会社 | 育苗鉢体及びその分解促進方法 |
KR102299229B1 (ko) * | 2021-01-12 | 2021-09-08 | 주식회사 트리포트 | 친환경 육묘트레이 |
-
2017
- 2017-11-14 JP JP2017219267A patent/JP2019088226A/ja active Pending
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JP2021122204A (ja) * | 2020-02-03 | 2021-08-30 | 日本甜菜製糖株式会社 | 育苗鉢体及びその分解促進方法 |
JP7276777B2 (ja) | 2020-02-03 | 2023-05-18 | 日本甜菜製糖株式会社 | 育苗鉢体及びその分解促進方法 |
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