JP2001028953A - 植物支持用支柱の設置具 - Google Patents

植物支持用支柱の設置具

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JP2001028953A
JP2001028953A JP11207821A JP20782199A JP2001028953A JP 2001028953 A JP2001028953 A JP 2001028953A JP 11207821 A JP11207821 A JP 11207821A JP 20782199 A JP20782199 A JP 20782199A JP 2001028953 A JP2001028953 A JP 2001028953A
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Minoru Tawara
稔 田原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 植物育成用に使用する支柱を簡単かつ確実に
長期にわたって充分な強度を保持して支持することので
きる植物支持用支柱の設置具の提供。 【解決手段】 プランター1の上部外縁の内、長手方向
両側の外縁に張り出した鍔状部2a、2aに各々二つづ
つ可動筒部3、3を構成し、短手方向両側の外縁に張り
出した鍔状部2b、2bに各々一つづつ不動筒部4を構
成する。可動筒部3は、プランター1の長手方向両側に
張り出した鍔状部2aのそれぞれ両端から約1/4の距
離の部位に係止孔を開口し、この係止孔に遊嵌合した構
成のものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種々の観賞用の樹
木類や草花又は家庭菜園等で育成する野菜類等の種々の
植物の伸び出し状態や広がり状態又は成形状態を支える
支柱を確実に設置するための植物支持用支柱の設置具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】観賞用の樹木類や草花類、あるいは家庭
菜園で育成する野菜類等には、その植物に応じた態様で
立ち上がり状態を支持してやるのが良い場合が多い。例
えば、直立状態になるのが適切な植物類は、直立する支
柱によって茎や幹を支持してその成長を補助し、また面
状態に広がって美しい花等を見せてくれる蔓性の植物類
は、直立状又は傾斜状に設置した格子状部材に絡ませて
支持するのが良い。
【0003】上記支柱や格子状部材その他の支持用部材
が、しっかりと設置され、上記植物類が確実に支持され
ていれば、草花や野菜類は良好に育成し、美しい姿形を
保持し、または良好に成長して果実を付ける事ができる
が、上記の支柱等の設置は必ずしも容易ではなく、長期
にわたってしっかりした設置状態を保持できない場合が
多い。特殊な用土が用いられている場合には、甚だしい
場合は、地耐力があまりにも弱体であって、例えば、上
記支柱を、後述するように、土壌中に突き刺して立設す
るような技法が全く用いられ得ない場合さえある。
【0004】上記支柱は、以上のように、通常、草花や
野菜類を育成している土壌中に突き刺して立設するもの
であるが、上記のような極端に地耐力が乏しい場合でな
くても、それだけでは充分な強度が得られない場合が多
く、それ故、そのようにして立設した支柱は、いずれ草
花や野菜類それ自体の重量に耐えられず、若しくは成長
の過程でそれらに生じる果実の重量等に耐えられずに傾
き、ついには倒れてしまうことがあり、または風雨等に
よって揺さぶられ、あるいは、これらを育成する者の手
入れ作業中の接触等により、その突き刺し状態が緩んで
傾き又は倒れてしまうことも多い。また鑑賞に適した浅
鉢等が使用されている場合は、そのような鉢に充填され
た土壌だけでは、到底充分な強度をもった支柱を立設す
ることは不可能である。
【0005】前記格子状部材等の場合も、それ自体の一
部を土壌に突き刺して立ち上げ、または土壌中に突き刺
した支柱等で支持されるものであるから、結局、同様の
結果となる場合が多い。
【0006】このようにして支柱等が傾き、ついには倒
れてしまうことになると、当然、支持されていた植物類
も幹や茎等が折れたりして、倒れて無惨な姿を晒すこと
となり、これを大事に育成してきた者の無念さは計り知
れないものとなる。特に丹精して育ててきた野菜類、例
えば、トマトやナス等の実生物、あるいは菊や牡丹又は
バラ等のような大輪の花を咲かせる植物程、それ自体の
重量も大きくなるため、倒れ易い傾向があり、一層、喪
失感が大きい。また以上の支柱は、倒れないまでも、上
記のような種々の障害により、根元が緩み、ぐらつくよ
うになると、近接する植物類の根元を痛める恐れもあ
り、種々の悪影響が発生することとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に鑑み、植物育成用に使用する支柱を簡単にかつ
確実に長期にわたって充分な強度を保持して支持するこ
とのできる植物支持用支柱の設置具を提供することを解
決の課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ベース部材
に、支柱の下部を挿入してこれを固定状態に立設するた
めの不動筒部を構成した植物支持用支柱の設置具であ
る。
【0009】上記ベース部材は、それに構成した不動筒
部をしっかりと支持できるものであれば、特定のものに
限定されない。例えば、植物をその中で育成するための
植木鉢等のプランター類をベース部材として利用するこ
ともできる。プランターで育成する植物を支えるための
支柱は、プランター自体に構成した設置手段で支持する
のが合理的であるからである。なおこの明細書中では、
原則として鉢類も含めて植物をその中で育成するための
容器類をプランターと称する。
【0010】上記のように、プランターをベース部材と
して利用する場合は、前記不動筒部は、その上部外縁に
構成するのが適当である。これは、例えば、上部外縁に
挿入口を開口させた支持筒部に構成することができる。
プランターがプラスチックの成形品である場合は、以上
のような構成の不動筒部も同時に成形するのが適当であ
る。
【0011】また、前記ベース部材としては、土壌中に
埋設して使用する基板部材、例えば、簀の子状部材、格
子状部材又は板状部材等を採用することもできる。この
場合は、前記不動筒部は、それぞれの上面の適宜部位か
ら立ち上げるように構成するのが適当である。そして、
上記基板部材は、前記不動筒部の上端を土壌表面に突出
させ得る程度に、土壌中に埋設して利用すべきものであ
る。こうすることによって土壌の重みにより前記不動筒
部をしっかりと固定できることとなる。
【0012】なお上記のように、ベース部材として簀の
子状部材等の基板部材を利用する場合は、その平面形状
をプランターの内底部に設置し得る形状に構成し、これ
をプランターでの支柱立設用に利用することもできるの
は云うまでもない。
【0013】上記のように、基板部材をベース部材に採
用した植物支持用支柱の設置具をプランターでの支柱立
設用に利用する場合には、充填した土壌から突出する前
記不動筒部の上部を該プランターに被覆した補強板の支
持孔で補強し、これに挿入立設した支柱に相当強い外力
が加わっても容易にぐらつかないようにすることができ
る。こうして支柱の揺れ動きで、これが支持する植物の
根や茎を痛めないようにする趣旨である。なお上記補強
板は、その周側部をプランターの外縁に係止させて、該
プランターにしっかりと固定するものとし、その該当す
る部位に開口した支持孔に前記不動筒部の上部を貫通さ
せて、これを確実に保持する。
【0014】前記ベース部材には、前記不動筒部に加え
て、支持した支柱の向きをある程度の範囲で自由に変え
ることのできる可動筒部を構成するのが適当である。こ
れは、特に、ベース部材としてプランターを利用した場
合に有効である。上記可動筒部の構成は自由であるが、
これは、例えば、ベース部材としてプランターを利用し
た場合には、プランターの上部外縁に係止孔を開口さ
せ、この係止孔に遊嵌合状態に配した支柱支持筒に構成
することができる。この支柱支持筒を上部及び下部を拡
大状態に構成して抜け止めとするとともに、中間部分を
上記のように遊嵌合状態とすることによって、これ自体
の開口部の向く方向をある程度の範囲で自由に設定する
ことができるようにする。
【0015】従って本発明の植物支持用支柱の設置具に
よれば、その用いているベース部材に応じたやり方でベ
ース部材をセットし、その上で、概ねその不動筒部に支
柱を挿入することのみで長期間にわたって倒れることの
ない充分な強度を持った支柱の設置を完了させることが
できる。
【0016】ベース部材がプランターである植物支持用
支柱の設置具の場合であって、これに設けてあるのが不
動筒部のみである場合は、その不動筒部に、このプラン
ターに植えてある植物の必要に応じて適当な長さの支柱
の下部を挿入すれば、それだけでしっかりとした支柱の
設置が完了する。不動筒部が複数設けてある場合は、植
えてある植物の必要に応じて、その全部又は一部に支柱
を立設すれば良いのは云うまでもない。また各支柱間に
は、更に必要に応じて棒材を渡して格子状等にすること
もできる。いずれにしても支柱は不動筒部によってしっ
かりと保持されているので、長期間にわたって倒れるよ
うな心配のないものとなる。
【0017】上記不動筒部に加えて可動筒部が構成して
ある場合は、同様に、これにも支柱の下部を挿入するこ
とで、支柱の立設を行うことができる。ただし、このよ
うな可動筒部によって支持される支柱は、該可動筒部が
動き得る範囲内では、容易に向きを変えて不安定である
から、それらに立設した支柱相互の上部を寄せ合いなが
ら結束したり、相互間に棒材を渡して相互に結合した
り、また不動筒部から立ち上げた支柱との間で同様のこ
とをしたりしてその向きを所望の方向に固定する必要が
ある。そしてこのようにして固定すれば、長期にわたっ
て容易に倒れたりすることのない、強度の高い支柱とな
る。
【0018】またこのような可動筒部を利用して立ち上
げる支柱は向きを様々に変えることができ、かつ一定の
傾きを持った状態を上記のようにして固定できるので、
植物をこれによって支持する場合に、様々な態様の要求
に応じることができる。例えば、平面から見て方形のプ
ランターの一側に複数の可動筒部を設けてある場合に
は、これらに立設した支柱を反対側に傾斜させて反対側
に直立させた支柱に上部を寄せるとともに結束し、更に
傾斜している複数の支柱間に複数の棒材を定間隔で配し
てほぼ格子状にする事により、蔓性の植物がこれに絡み
やすい構成とすることができる。
【0019】ベース部材が簀の子状部材等の基板部材で
ある植物支持用支柱の設置具の場合であって、地植えの
植物を支柱で支持しようとする場合は、それらの植物を
植える領域の土壌中にまず上記基板部材を埋設する。深
さは、対象の植物に悪影響を与えない充分なものである
必要がある一方で、これに設けた不動筒部の上部が地表
から突出できるものとする。このようにすれば、上記基
板部材は土壌によってしっかりと固定され、これに設け
た不動筒部もまたしっかりと固定されることとなる。し
かしてこの場合も、基板部材に複数の不動筒部が設けら
れている場合は、対象の植物の必要に応じて、その全部
又は一部に支柱の下部を挿入してこれを立設する。こう
して支柱はしっかりと固定され、長期にわたって容易に
倒れることのない強固なものとなる。対象植物の必要に
応じて、例えば、支柱間を棒材で結合するか否か等は前
記ベース部材がプランターである場合と同様である。
【0020】ベース部材が簀の子状部材等の基板部材で
あり、これをプランター中の植物の支持のために利用す
る場合は、当然、該基板部材をプランター中に埋設す
る。不動筒部の上部が土壌から突出するように埋設する
のは云うまでもなく、地植えの植物を対象とする場合と
同様である。この場合も、以上のようにした上で、不動
筒部に支柱の下部を挿入してこれを立設することができ
る。この支柱の強度等は既述の場合と同様であり、長期
にわたって容易に倒れることのないものとなる。
【0021】以上の場合で、対象の植物が特に背が高
く、高い位置に大輪の花を付けるとか、多数の果実を付
けて倒れ易いというような特別の条件がある場合には、
上記プランターに前記補強板をセットし、上記不動筒部
の上部を、その支持孔を通じて突出させるようにするこ
とにより、更に該支持孔で補強し、該支柱に上記果実等
の重量、その他の大きな外力が加わっても容易にぐらつ
かないようにすることができる。またこのようにぐらつ
かないようにすることにより、近接して植え付けられて
いる根や茎等を痛めることのない利点も得られる。
【0022】また前記不動筒部は、これを前記基板部材
その他のベース部材の複数の位置に着脱自在に取り付け
る構成にすることができる。例えば、前記不動筒部をベ
ース部材とは別体の着脱筒部に構成し、かつその下部に
結合手段を構成し、ベース部材に構成した対応する複数
の結合手段中の所望のそれに結合し得るようにすること
ができる。より具体的に述べれば、前記不動筒部の結合
手段を、一定の太さの結合基部と、その下部の拡縮自在
な抜け止め部とに構成し、他方、例えば、ベース部材と
して、簀の子部又は格子部を有する基板部材を採用し、
前記不動筒部を、上記結合基部と抜け止め部とを利用し
て基板部材の簀の子部又は格子部のいずれか所望の開口
部に結合し、その部位で、該基板部材に立設固定するこ
とができるようにすることができる。上記結合は、結合
基部と上記開口部との結合を抜け止め部の作用で固定す
ることによって実現することができる。上記抜け止め部
を縮小させながら上記開口部を通過させ、該開口部と結
合基部との結合を実現し、通過後に拡大した該抜け止め
部によってその抜け止めが行われることとなる訳であ
る。
【0023】これによってベース部材の、例えば、簀の
子部又は格子部のような広い範囲のいずれかの位置に自
由に着脱筒部を立設することが可能になり、特定の固定
された部位ではなく、植物の支持に必要な所望の位置に
しっかりとした支柱を簡単に立てることができるように
なる。上記着脱筒部は不動筒部として使用できることに
なる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて、添付図面を参照しながら説明する。図1
〜図3はプランターに適用した実施例1を示しており、
図1はその不動筒部及び可動筒部に支柱をセットした状
態を示した概略斜視図、図2は支柱をセットした可動筒
部を示す拡大縦断面図、図3は支柱をセットした不動筒
部を示す拡大縦断面図である。
【0025】図4はプランターに適用した実施例2を示
しており、その可動筒部及び不動筒部の各々に支柱をセ
ットした状態を示した概略斜視図である。図5はプラン
ターに適用した実施例3を示しており、その不動筒部の
各々に支柱をセットした状態を示した概略縦断面図であ
る。図6〜図8は円形基板に適用した実施例4を示して
おり、図6はその植物支持用支柱の設置具をプランター
(植木鉢)中に設置し、かつその不動筒部に支柱をセッ
トした状態を示した一部切欠縦断面図、図7はその不動
筒部に支柱をセットした状態を示した植物支持用支柱の
設置具の拡大平面断面図、図8は着脱筒部及び円形基板
の分解状態の拡大縦断面図である。
【0026】図9〜図11は円形基板に適用した実施例
5を示しており、図9はその植物支持用支柱の設置具を
プランター(植木鉢)中に設置し、かつその不動筒部を
補強板で補強した状態を示した概略縦断面図、図10は
その植物支持用支柱の設置具の概略平面図、図11は補
強板の概略平面図である。図12は長尺基板に適用した
実施例6を示しており、その不動筒部に支柱をセットし
た状態を示した概略縦断面図である。
【0027】<実施例1>この実施例1の植物支持用支
柱の設置具は、図1に示すように、プランター1をベー
ス部材として採用したものであり、その上部外縁の内、
長手方向両側の外縁に張り出した鍔状部2a、2aに各
々二つづつ可動筒部3、3を構成し、短手方向両側の外
縁に張り出した鍔状部2b、2bに各々一つづつ不動筒
部4を構成したものである。
【0028】上記可動筒部3は、図2に示すように、プ
ランター1の長手方向両側に張り出した鍔状部2aの所
要部位、この実施例1では、それぞれ両端から約1/4
の距離の部位に係止孔3a、3aを開口し、この係止孔
3aに遊嵌合した支柱支持筒3bを主体とする構成であ
る。上記支柱支持筒3bには、その上端に上記係止孔3
aより大径である係止鍔3cを備えており、かつその下
端には下部の閉じた蓋体3dが外装してある。なお上記
蓋体3dの底部中央には水抜き孔3eが開口してある。
こうして上記可動筒部3は、上記係止鍔3c及び蓋体3
dにより、係止孔3aから抜けないようになっていると
ともに、その上端開口部の向きがある程度の範囲で自由
に変えられるようになっている。
【0029】また前記不動筒部4は、図1及び図3に示
すように、プランター1の短手方向両側に張り出した鍔
状部2bの中央部に開口する挿入口4aと、その下方に
延びる支持筒部4bとで構成したものである。上記支持
筒部4bの底部中央には水抜き孔4cが開口してある。
【0030】従ってこの実施例1の植物支持用支柱の設
置具によれば、図1に示すように、プランター1の短手
方向両側の不動筒部4、4にそれぞれ支柱sの下部を挿
入すれば、これを直立状態にセットすることができ、長
手方向両側の可動筒部3、3に支柱sの下部を挿入すれ
ば、それらの支柱s、sの方向をある程度の範囲で自由
に変えられるようになる。
【0031】図1に示すように、この実施例1では、両
側の可動筒部3、3で支持した各一対の支柱s、sを相
互に反対側に傾斜させ、対応する相互をプランター1の
中央上部で交差させるとともにその上に棒材rを載せて
結束した。棒材rの両端付近は短手方向両側の不動筒部
4から直立させた支柱sに結束した。なお図1中では作
図上の都合で結束部材は表現していない。
【0032】以上の不動筒部4に挿入した支柱sは、そ
れだけで充分に強度の高い立設状態が保持でき、長期間
の経過によっても、これがぐらついたり倒れたりするよ
うな問題はない。可動筒部3に挿入した支柱sも以上の
ように結束することで向きが定まり、かつしっかりと固
定できるので、長期間の経過によっても倒れたりぐらつ
いたりするような問題が発生しないものとなる。しかも
可動筒部3に挿入した支柱sは、ある程度の範囲内でそ
の向きを自由に設定できるので、対象植物の要求に自在
に応じた支柱sの立て方を実現できるものとなる。この
実施例1では、上記し、かつ図1に示すように、支柱
s、s…を組んだ立て方にしたので、蔓性の豆類、例え
ば、エンドウやインゲン等の支持のために適当である。
【0033】以上のように、この実施例1の植物支持用
支柱の設置具によれば、プランター1内の植物のために
極めて簡単に支柱sを立てることができ、かつ立てた支
柱sが強固で容易に倒れたりぐらついたりすることのな
いものとなる。更に対象植物に応じて支柱s、s…の向
きをある程度の範囲内で設定することができるものでも
ある。加えて、この実施例1の植物支持用支柱の設置具
によれば、可動筒部3及び不動筒部4の底部には、それ
ぞれ水抜き孔3e、4cが開口してあるため、その中に
水が入ることがあってもそれらはすぐに流出し、支柱s
に対して悪影響を与える等の問題はない。
【0034】<実施例2>この実施例2の植物支持用支
柱の設置具は、図4に示すように、プランター11をベ
ース部材として採用したものであり、その上部外縁の
内、長手方向の一方(図中手前側)の外縁に張り出した
鍔状部12aに三個の可動筒部13、13、13を構成
し、長手方向の他方(図中奥の側)の外縁に張り出した
鍔状部12bに三個の不動筒部14、14、14を構成
したものである。
【0035】上記可動筒部13は、実施例1の可動筒部
3と、上記不動筒部14は、実施例1の不動筒部4と、
それぞれ全く同様の構成である。
【0036】従ってこの実施例2の植物支持用支柱の設
置具によれば、図4に示すように、プランター11の長
手方向の奥の側の不動筒部14、14、14にそれぞれ
支柱sの下部を挿入すれば、これを直立状態にセットす
ることができ、長手方向手前側の可動筒部13、13、
13に支柱sの下部を挿入すれば、各支柱sの方向をあ
る程度の範囲で自由に変えられるようになる。
【0037】図4に示すように、この実施例2では、手
前側の可動筒部13、13、13で支持した支柱s、
s、sを反対側の不動筒部14、14、14で支持した
直立状態の支柱s、s、s側に傾斜させ、対応する相互
を各上部で交差させるとともに各々を結束し、更に傾斜
している上記支柱s、s、sに交差方向を向いた4本の
棒材r、r…を定間隔で配し、かつそれらの支柱s、
s、sと棒材r、r…とを交差部位で相互に結束する。
なお図4中では作図上の都合で結束部材は表現していな
い。
【0038】従ってこの実施例2では、傾斜した支柱
s、s、sと棒材r、r…とにより、傾斜した格子状の
面が構成されることとなり、このプランター11でアサ
ガオやテッセンのような蔓性の植物を育成する場合に、
該格子状部に蔓を絡ませることができるので、好都合で
ある。
【0039】以上のように、この実施例2の植物支持用
支柱の設置具によれば、プランター11内の植物のため
に極めて簡単に支柱sを立てることができ、かつ立てた
支柱sが強固で容易にぐらついたり倒れたりすることの
ないものとなる。更に対象植物に応じて支柱sの向きを
ある程度の範囲で自由に設定することができるものでも
ある。加えて、この実施例2の植物支持用支柱の設置具
によれば、可動筒部13及び不動筒部14の底部には、
それぞれ水抜き孔が開口してあるため、その中に水が入
ることがあってもそれらはすぐに流出し、支柱sその他
に対して悪影響を与えるような問題は生じない。
【0040】<実施例3>この実施例3の植物支持用支
柱の設置具は、図5に示すように、平面から見て円形の
プランター21をベース部材として採用したものであ
り、その上部外縁に張り出した鍔状部22に四個の不動
筒部24、24…を平面から見て90度の角度間隔で構
成したものである。
【0041】上記不動筒部24は実施例1の不動筒部4
と全く同様の構成であり、底部には同様に水抜き孔24
cを開口してある。
【0042】従ってこの実施例3の植物支持用支柱の設
置具によれば、図5に示すように、プランター21の上
部外縁の鍔状部22に配した不動筒部24、24…にそ
れぞれ支柱ssの下部を挿入すれば、同様に、90度の
角度間隔で、これを直立状態にセットすることができ
る。
【0043】図5に示すように、この実施例3では、不
動筒部24、24…の各々に途中から23度程度折曲し
てある支柱ssを用い、各支柱ss、ss…をいずれも
その曲がった部分がプランター21の中央側に向くよう
にセットし、中央上部で相互に交差させるとともに、そ
の部位で結束したものである。なお図5中では作図上の
都合で結束部材は表現していない。
【0044】以上のように、この実施例3の植物支持用
支柱の設置具によれば、プランター21内の植物のため
に極めて簡単に支柱ssを立てることができ、かつ立て
た支柱ssが強固で容易に倒れることのないものとな
る。またこの実施例3の植物支持用支柱の設置具によれ
ば、不動筒部24の底部には水抜き孔24cが開口して
あるため、その中に水が入ることがあってもそれらはす
ぐに流出し、支柱ssに悪影響を与えるようなことはな
い。なおこの実施例3に於いて、図5に示したように、
支柱ss、ss…を立設した場合は、ランの支持のため
に利用すると好都合である。
【0045】<実施例4>この実施例4の植物支持用支
柱の設置具は、図6及び図7に示すように、基本的に、
円形基板35をベース部材として採用し、その上面中央
に一個の不動筒部34を立設固定したものである。上記
円形基板35は、図7に示すように、中央部で交差する
十字状の補強板部35aと、外周に沿って配した円環部
35bと、上記補強板部35aと上記円環部35bとの
間に位置する4カ所の簀の子部35cと、図6に示すよ
うに、裏面側に突出する脚部35dとを備え、上記補強
板部35aの中央部に前記不動筒部34を立ち上げたも
のである。前記不動筒部34の底部には水抜き孔34a
を開口してある。
【0046】なおこの実施例4では、前記円環部35b
に複数の同心円状の切取線35e、35e…が記してあ
り、後述するように、プランター31の内底部にこれを
設置する際に、これが大きすぎる場合は、いずれかの切
取線35eに沿ってその外周側を切り取ることによっ
て、設置可能なサイズに変更することができるようにし
てある。しかしてこの実施例4の円形基板35は切断可
能なプラスチック類によって成形するのが良い。
【0047】なおまたこの実施例4では、図8に示すよ
うに、別に、1以上の着脱筒部64を構成する。上記着
脱筒部64は、内側の直筒部、その外周に下方に向かっ
て膨らむように構成したテーパ部及びその最下部外縁に
放射方向に向かって張り出した鍔部で構成した筒基部6
4aと、上記筒基部64aに下部を挿入して立ち上げ固
定する筒本体64bと、前記筒基部64aの下面に配し
た平面から見て四辺形の連結筒部64dと、その下部か
ら下方に延長する抜け止め部64eとで構成したもので
ある。
【0048】上記連結筒部64dは、図7及び図8に示
す、前記円形基板35の簀の子部35cの開口部の形状
と相似形である四辺形とし、かつ該開口部に良好に嵌合
し得る僅かに小さなサイズに定める。また前記抜け止め
部64eは、その最上部を上記連結筒部64dと段差を
付けた状態に拡大した最大径の抜け止め段部とし、かつ
その下方をその部位から最下部に向かって縮小する弾力
性ある構成としたものであり、上記簀の子部35cの開
口部に挿入した際には、その押し下げに従ってその径ま
で縮小し得るようになっているものである。開口部の通
過後は云うまでもなく拡大し、抜け止め作用を果たすの
は云うまでもない。
【0049】前記筒基部64aの底部には、図8に示す
ように、水抜き孔64cが開口してある。
【0050】既述のように、この実施例4では、上記植
物支持用支柱の設置具を平面から見て円形のプランター
31中に設置して使用することとしたものである。この
場合は、土壌を入れる前に、図6に示すように、前記円
形基板35をプランター31の内底部に設置し、通常
は、その中央部に不動筒部34が立ち上がる状態にす
る。その際、前記円形基板35のサイズが、上記プラン
ター31の内底部に設置するには大きすぎる場合は、前
記したように、いずれか該当する切取線35eに沿って
その外縁を切り取り寸法合わせをする。また土壌は、上
記不動筒部34の上端が少し表面から出る程度までに充
填するのが適当である。
【0051】支柱sは、云うまでもなく、上記不動筒部
34にその下部を挿入して立ち上げる。こうして極めて
簡単に支柱sを立ち上げることができるが、プランター
31の底部に配された前記円形基板35は、その上に土
壌が充填されて、これでその位置にしっかりと固定され
ることになるので、これから立ち上がる前記不動筒部3
4も確実に固定され、その結果、この不動筒部34に支
持される支柱sも強固に支持されることとなり、これに
支持される植物の重量や果実の重量等又は風雨による揺
さぶり等を受けても容易にぐらつくことがなく、かつ倒
れることのない、充分な強さを持ったものとなる。
【0052】なおこの場合は、上記プランター31で、
菊やひまわり等又はトマトやナス等を対象の植物として
育成する場合に適当であり、これを上記の支柱sでしっ
かりと支持固定し、その良好な成長を助けることができ
る。
【0053】ところで、前記プランター31の中央部以
外に支柱sを立設したい場合は、前記円形基板35を該
プランター31の底部に設置する前に、前記着脱筒部6
4を上記立設したい位置に対応させてその簀の子部35
cに立設する。前記着脱筒部64の簀の子部35cへの
立設は、既述のように、その開口部に連結筒部64dを
嵌合させ、抜け止め部64eで抜け止め作用を働かせれ
ば良い。前記鍔部の作用もあり、前記着脱筒部64は円
形基板35の簀の子部35cにしっかりと固定されるこ
ととなる。
【0054】しかしてプランター31中の所望の位置に
自由に着脱筒部64を配置し、かつこれに支柱sを立設
することが可能になったため、所望の位置に自由に強度
の充分に高い支柱sを容易に立てることができることと
なり、様々な態様での植物の育成に容易に対応できるこ
ととなったものである。
【0055】<実施例5>この実施例5の植物支持用支
柱の設置具は、図9及び図10に示すように、円形基板
45をベース部材として採用し、その上面に90度の角
度間隔で4個の不動筒部44を立設固定したものであ
る。上記円形基板45は、図10に示すように、中央部
で交差する十字状の補強板部45aと、外周に沿って配
した円環部45bと、上記補強板部45a及び上記円環
部45bの間に位置する4カ所の簀の子部45cと、図
9に示すように、裏面側に突出する脚部45dとを備
え、上記補強板部45aの四方に延びる各部位上に上記
不動筒部44を立ち上げたものである。上記不動筒部4
4は、図9に示すように、筒基部にこれより小径の筒本
体を挿入固定して構成したものであり、その底部には、
それぞれ水抜き孔44aが開口している。
【0056】この実施例5では、上記植物支持用支柱の
設置具を平面から見て円形のプランター41中に設置し
て使用することとしたものであるが、この場合は、土壌
を入れる前に、図9に示すように、前記円形基板45を
該プランター41の内底部に設置し、その内側に4個の
不動筒部44、44…が環状に並んで立ち上がる状態に
する。土壌は、上記不動筒部44、44…の上端が少し
表面から出る程度までに充填するのが適当である。
【0057】またこの実施例5では、更に前記プランタ
ー41の上部に補強板46を被覆状態に設置し、上記不
動筒部44、44…の上部を動かないように保持する。
上記補強板46は、図9及び図11に示すように、前記
プランター41の平面形状に一致する円板状の部材で、
その周側裏面に前記プランター41の外縁鍔部を外側か
ら係止する外側係止環46a及び内側から係止する内側
係止環46bと、該内側係止環46bから中央部に向か
って下降傾斜する補強斜板46cと、その中央部に開口
した中央開口部46dと、該中央開口部46dに沿って
上記補強斜板46cに90度の角度間隔で開口した四個
の支持孔46e、46e…とを備え、中央を通るライン
Lで二分割したものである。なお上記支持孔46e、4
6e…は前記不動筒部44、44…と対応する位置に配
置できる位置関係に開口してあるものである。
【0058】しかして、前記のようにして植物支持用支
柱の設置具をプランター41中に設置し、以上の補強板
46を、図9に示すように、該プランター41の上部に
被覆状態に設置すると、前記不動筒部44、44…の上
部が上記補強板46の支持孔46e、46e…にそれぞ
れ挿入状態となり、これらによって倒れないように支持
されることとなる。
【0059】従ってこの実施例5の場合は、前記のよう
に、前記円形基板45をプランター41の底部に設置
し、土壌を充填し、育成対象の植物を植え付け又は播種
し、支柱s、s…による支持を開始するのが適当な時期
に、前記補強板46を、前記したように、上記プランタ
ー41の上部に被覆状態に配設し、その各支持孔46
e、46e…から前記不動筒部44、44…を突出させ
る。そうした上で、上記各支持孔46e、46e…に支
柱s、s…を挿入立設し、対象の植物をこれで支持す
る。
【0060】この実施例5に於いては、ランなどの寄せ
植えの場合に適する。そしてこのような寄せ植えの場合
であって、全体として相当の重量を有するものとなった
場合であっても、前記支柱s、s…は充分な強度を有し
ており、これらによって確実に支持され、ぐらついたり
倒れたりするおそれは殆どない。即ち、前記不動筒部4
4、44…は、その下部が土壌で動きが規制された円形
基板45によって支持され、更に上部は、プランター4
1に固定した前記補強板46によって支持されているの
で、それに挿入立設した支柱s、s…は、それ自体が折
れるようなことがなければ、倒れたり、ぐらついたりす
るおそれは皆無である。
【0061】<実施例6>この実施例6の植物支持用支
柱の設置具は、図12に示すように、ベース部材として
長尺基板55を採用し、その上面中央に長さ方向に沿っ
て複数の不動筒部54、54…を立設固定したものであ
る。上記長尺基板55は格子状に構成した板材であり、
これに立ち上げた不動筒部54は、その底部に水抜き孔
54aが開口してある。
【0062】この実施例6の植物支持用支柱の設置具
は、地植の植物であって、一列に並べて育成する植物群
の支持に用いるのが適当である。例えば、ナスやトマト
等の支持のために適当である。
【0063】しかしてこの実施例6の植物支持用支柱の
設置具を使用する場合は、予め対象の植物を育成する領
域を一列に掘り下げ、前記長尺基板55を埋設しておく
こととする。深さは、不動筒部54、54…の上部が地
表に露出する程度とすべきである。この後、突出してい
る不動筒部54、54…に沿って対象の植物を植え付け
又は播種する。対象の植物について、その成長段階その
他、支柱s、s…による支持を開始するのが適当な時期
に、前記不動筒部54、54…に支柱s、s…を挿入立
設し、対象の植物をこれで支持するように結束する等、
通常のやり方で処置する。
【0064】このように処置すると、対象の植物に多数
の果実を付けて上部が相当重くなったような場合であっ
ても、あるいは風雨に晒され、それ自体が揺さぶられた
ような場合であっても、前記支柱s、s…により確実に
支持され、ぐらついたり、倒れたりするような問題の発
生する可能性が殆ど生じないものとなる。
【0065】
【発明の効果】従って本発明の植物支持用支柱の設置具
によれば、その用いているベース部材の性質に応じたや
り方で該ベース部材をセットし、その上で、概ねその不
動筒部に支柱を挿入することのみで長期間にわたって倒
れたりぐらついたりすることのない充分な強度を持った
支柱の設置を完了させることができる。即ち、誰でもで
きる極めて簡単な操作で強度の高い支柱を設置すること
が可能になる。
【0066】例えば、ベース部材がプランターである場
合であって、これに設けてあるのが不動筒部のみである
場合は、その不動筒部に、このプランターに植えてある
植物の必要に応じて適当な長さの支柱の下部を挿入すれ
ば、それだけでしっかりとした支柱の設置が完了する。
不動筒部が複数設けてある場合は、植えてある植物の必
要に応じて、その全部又は一部に支柱を挿入立設すれば
良い。また各支柱間には、更に必要に応じて棒材を渡し
て格子状等に構成することもできる。いずれにしても支
柱は不動筒部によってしっかりと保持されているので、
長期間にわたってぐらついたり倒れたりするような心配
のないものとなる。しかしてこれらに起因する植物の枯
死等を心配する必要がなくなる。
【0067】上記不動筒部に加えて可動筒部が構成して
ある場合は、同様に、これにも支柱の下部を挿入するこ
とで、支柱の立設を行うことができる。ただし、このよ
うな可動筒部によって支持される支柱は、該可動筒部が
動き得る範囲内では、容易に向きを変えて不安定である
から、それらに立設した支柱相互を上部で寄せ合いさせ
ながら結束したり、相互間に棒材を渡して結合したり、
また不動筒部から立ち上げた支柱との間で同様のことを
したりしてその向きを所望の方向に固定する必要があ
る。そしてこのようにして固定すれば、長期にわたって
容易に倒れたりすることのない、強度の高い支柱とな
る。
【0068】またこのような可動筒部を利用して立ち上
げる支柱は向きを様々に変えることができ、かつ一定の
傾きを持った状態を以上のようにして固定できるので、
植物をこれによって支持する場合に、様々な態様の要求
に応じることができる。例えば、平面から見て方形のプ
ランターの一側に複数の可動筒部を設けてある場合は、
これらに挿入立設した複数の支柱を反対側に傾斜させて
反対側に直立させた支柱に上部を寄せるとともに結束
し、更に傾斜している複数の支柱間に複数の棒材を定間
隔で配してほぼ格子状にする事により、蔓性の植物がこ
れに絡みやすい構成とすることができる。
【0069】ベース部材が簀の子状部材等である植物支
持用支柱の設置具の場合であって、地植えの植物を支柱
で支持しようとする場合は、それらの植物を植える又は
播種する領域の土壌中にまずベース部材を埋設する。深
さは、対象の植物に悪影響を与えない充分なものである
一方で、これに設けた不動筒部の上部が土壌から突出で
きる深さとする。このようにすれば、ベース部材は土壌
によってしっかりと固定され、これに設けた不動筒部も
またしっかりと固定されることとなる。しかしてこの場
合も、複数の不動筒部が設けられている場合は、対象の
植物の必要に応じて、その全部又は一部に支柱の下部を
挿入してこれを立設する。この場合も支柱はしっかりと
固定され、長期にわたって容易にぐらついたり倒れたり
することのない強固なものとなる。対象植物の必要に応
じて、例えば、支柱間を棒材で結合するか否か等は前記
ベース部材がプランターである場合と同様である。
【0070】ベース部材が簀の子状部材等の基板部材で
あり、これをプランター中の植物の支持のために利用す
る場合は、当然、該ベース部材をプランター中に埋設す
る。不動筒部の上部が土壌から突出する程度に埋設する
のは、云うまでもなく、地植えの植物を対象とする場合
と同様である。この場合も、以上のように準備した上
で、不動筒部に支柱の下部を挿入してこれを立設するこ
とができる。この支柱の強度等は既述の場合と同様であ
り、長期にわたって容易に倒れたりぐらついたりするこ
とのないものとなる。
【0071】以上のようにベース部材が簀の子状部材等
の基板部材で、プランターにそのベース部材を埋設して
該プランター中の植物のために使用する場合であって、
対象の植物が複数の株の寄せ植えであったり、特に背が
高く、高い位置に大輪の花を付けるものであったり、あ
るいは多数の果実を付けるため倒れ易いというような特
別の条件のある場合には、上記プランターに前記補強板
をセットし、上記不動筒部の上部を、その支持孔を通じ
て突出させるようにすることにより、更に該支持孔で補
強し、該支柱に上記果実等の重量、その他の大きな外力
が加わっても容易にぐらつかないようにすることができ
る。
【0072】また前記不動筒部は、これを前記基板部材
その他のベース部材の複数の位置、例えば、簀の子部又
は格子部等に着脱自在に取り付け得る構成にすることが
できるが、このように構成すれば、これによってベース
部材の広い範囲のいずれかの位置に自由に着脱筒部を立
設することが可能になり、特定の固定された部位ではな
く、植物の支持に必要な所望の位置にしっかりとした支
柱を簡単に立設し得ることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の植物支持用支柱の設置具に於ける不
動筒部及び可動筒部に支柱をセットした状態を示した概
略斜視図。
【図2】実施例1の植物支持用支柱の設置具に於ける可
動筒部に支柱をセットした状態を示す拡大縦断面図。
【図3】実施例1の植物支持用支柱の設置具に於ける不
動筒部に支柱をセットした状態を示す拡大縦断面図。
【図4】実施例2の植物支持用支柱の設置具に於ける可
動筒部及び不動筒部の各々に支柱をセットした状態を示
す概略斜視図。
【図5】実施例3の植物支持用支柱の設置具に於ける不
動筒部の各々に支柱をセットした状態を示す概略縦断面
図。
【図6】実施例4の植物支持用支柱の設置具をプランタ
ー中に設置し、かつその不動筒部に支柱をセットした状
態を示す一部切欠縦断面図。
【図7】実施例4の植物支持用支柱の設置具に於ける不
動筒部に支柱をセットした状態を示す拡大平面断面図。
【図8】実施例4の植物支持用紙中の設置具に於ける着
脱筒部及び円形基板の分解状態の拡大縦断面図。
【図9】実施例5の植物支持用支柱の設置具をプランタ
ー中に設置し、かつその不動筒部を補強板で補強した状
態を示す概略縦断面図。
【図10】実施例5の植物支持用支柱の設置具の概略平
面図。
【図11】実施例5の補強板の概略平面図。
【図12】実施例6の植物支持用支柱の設置具に於ける
不動筒部に支柱をセットした状態を示す概略縦断面図。
【符号の説明】
1、11、21、31、41 プランター 2a、2b、12a、12b、22 鍔状部 3、13 可動筒部 4、14、24、34、44、54 不動筒部 3a 係止孔 3b 支柱支持筒 3c 係止鍔 3d 蓋体 3e、4c、24c、34a、54a、64c 水抜き
孔 4a 挿入口 4b 支持筒部 s、ss 支柱 r 棒材 35、45 円形基板 35a 補強斜板 35b 円環部 35c 簀の子部 35d 脚部 35e 切取線 45a 補強斜板 45b 円環部 45c 簀の子部 45d 脚部 46 補強板 46a 外側係止環 46b 内側係止環 46c 補強斜板 46d 中央開口部 46e 支持孔 L ライン 55 長尺基板 64 着脱筒部 64a 筒基部 64b 筒本体 64d 連結筒部 64e 抜け止め部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース部材に、支柱の下部を挿入してこ
    れを固定状態に立設するための不動筒部を構成した植物
    支持用支柱の設置具。
  2. 【請求項2】 前記ベース部材に、前記不動筒部に加え
    て、支柱の下部を挿入してこれを可動状態に立設するた
    めの可動筒部であって、支柱の支持方向を変更すること
    のできる可動筒部を構成した請求項1の植物支持用支柱
    の設置具。
  3. 【請求項3】 前記ベース部材がプランターである請求
    項1又は2の植物支持用支柱の設置具。
  4. 【請求項4】 前記ベース部材が土壌中に埋設して使用
    する基板部材である請求項1の植物支持用支柱の設置
    具。
  5. 【請求項5】 前記基板部材であるベース部材をプラン
    ターの底部に配設して使用する場合に於いて、該ベース
    部材から立ち上がり該プランターに充填した土壌から突
    出した不動筒部の上部を、該プランターの上部開口に被
    覆状態に配し、かつその縁部に固定した補強板に開口し
    た支持孔から貫通突出させることによりこれを支持する
    こととした請求項4の植物支持用支柱の設置具。
  6. 【請求項6】 前記不動筒部を、プランターの上部外縁
    に於いて上方に開口する挿入口と、その下方に延びる支
    持筒部とで構成した請求項3の植物支持用支柱の設置
    具。
  7. 【請求項7】 前記可動筒部を、プランターの上部外縁
    に開口した係止孔に遊嵌合状態に嵌挿させた上部開口の
    支柱支持筒であって、その上部及び下部が拡大して抜け
    止めとなっている支柱支持筒で構成した請求項3又は6
    の植物支持用支柱の設置具。
  8. 【請求項8】 前記不動筒部をベース部材の複数の位置
    に着脱自在に立設し得るように構成した請求項1の植物
    支持用支柱の設置具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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