JP2019088059A - 充電通信制御装置、車載機、充電通信制御システム及び充電通信制御方法 - Google Patents

充電通信制御装置、車載機、充電通信制御システム及び充電通信制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送が、車両に搭載された通信システムに悪影響を及ぼさないように充電通信を制御することができる充電通信制御装置を提供する。【解決手段】充電通信制御装置1は、車両駆動用のバッテリ4を搭載した車両Cへ非接触で電力を伝送することによりバッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置3との間で、充電制御に係る情報を通信する。ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、車両に設けられたアンテナ70から車両用の通信機7へ送信される信号の周波数帯域とが一部重複している。充電通信制御装置は、アンテナが通信機へ信号を送信する場合、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の停止を要求する停止要求信号をワイヤレス電力伝送装置へ送信する無線送信部11を備える。【選択図】図1

Description

本発明は充電通信制御装置、車載機、充電通信制御システム及び充電通信制御方法に関する。
電動モータ及びエンジンを併用したハイブリッド自動車(HV: Hybrid Vehicle)、エンジンを備えず、電動モータで駆動する電気自動車(EV: Electric Vehicle)が普及しつつある。ハイブリッド自動車、電気自動車等の車両は、電動モータを駆動するバッテリを備えている。バッテリの充電は、ガソリンスタンド、高速道路サービスエリア、その他の充電ステーションに設置された充電装置にて行われる。近年、磁界共鳴方式のワイヤレス電力伝送技術を用いて車両へ電力をワイヤレスで伝送し、バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置の実用化が進められている。ワイヤレス電力伝送に使用される周波数は、約85kHzである。車両には、バッテリの充電を制御する充電ECU及び充電通信制御装置が搭載されており、充電通信制御装置は、充電ECUによる充電制御に必要な情報を充電装置との間で送受信する。
一方、メカニカルキーを用いずに車両ドアの施錠及び解錠を行う車両用通信システムが実用化されている。具体的には、使用者が所持する携帯機を用いた無線遠隔操作により車両ドアの施錠又は解錠を行うキーレスエントリシステム、携帯機を所持した使用者が車両に近づき、又はドアハンドルを握るだけで車両ドアの解錠を行うスマートエントリー(登録商標)システム等が実用化されている。
また、メカニカルキーを用いずに車両のエンジン始動を行う車両用通信システムも実用化されている。具体的には、携帯機を所持した使用者がエンジンスタートボタンを押すだけでエンジンの始動を行うプッシュスタートシステムが実用化されている。
かかる車両用通信システムにおいて車載機は、携帯機と無線通信を行う。当該無線通信は、車載機の送信アンテナからLF(Low Frequency)帯の電波、具体的には125kHzの電波を用いて信号を携帯機へ送信し、当該信号を受信した携帯機がUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を用いて応答信号を送信することによって行われる。車載機は、認証及び携帯機の位置確認を行った後に施解錠、エンジン始動等の制御を行う。
ところで、ワイヤレス電力伝送に使用される周波数と、キーレスエントリシステム等で使用される電波の周波数は非常に近く、周波数帯が一部重複している。このため、ワイヤレス電力伝送中に車両ドアの操作があった場合、上記車両用通信システムが正常に動作しないという問題があった。つまり、車両ドアの施解錠が行われない、又は施解錠の応答性が悪化するおそれがある。
同様の問題は、LF帯の電波を用いる他の車両用通信システム、例えば双方向通信でタイヤの空気圧を監視するシステムにおいても発生し、正常にタイヤ空気圧の監視が行われないという問題があった。
なお、特許文献1には、携帯端末の非接触充電器において、電子キーを探索するために定期的に送信されるウェイク信号に応じて、非接触給電を一時的に停止させる技術が開示されている。しかし、車両駆動用のバッテリを搭載した車両へワイヤレスで電力伝送を行うワイヤレス電力伝送装置とは前提となる構成が大きく異なり、本願の課題を解決する具体的手段を開示するものでは無い。また、定期的に送信されるウェイク信号に応じて非接触給電を停止させる構成であるため、効率的に電力伝送を行うことができず、充電時間が長くなるおそれがある。
特開2013−172473号公報
本願の目的は、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送が、車両に搭載された通信システムに悪影響を及ぼさないように充電通信を制御することができる充電通信制御装置、車載機、充電通信制御システム及び充電通信制御方法を提供することにある。
本態様に係る充電通信制御装置は、車両駆動用のバッテリを搭載した車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置との間で、充電制御に係る情報を通信する充電通信制御装置であって、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記車両に設けられたアンテナから車両用の通信機へ送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、前記アンテナが前記通信機へ信号を送信する場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の停止を要求する停止要求信号を前記ワイヤレス電力伝送装置へ送信する無線送信部を備える。
本態様に係る車載機は、車両駆動用のバッテリを搭載した車両のドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、ユーザによって携帯される通信機の位置を検出するための信号を、前記車両に設けられたアンテナから送信する車載機であって、前記車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記アンテナから送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、前記車両のドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力送信を停止させるための所定信号を送信する所定信号送信部を備える。
本態様に係る車載機は、車両駆動用のバッテリを搭載した車両のタイヤに設けられ、該タイヤの空気圧を検出して得られるタイヤ空気圧信号を無線送信する通信機へ空気圧の情報を要求するための要求信号を、前記車両に設けられたアンテナから送信し、該要求信号に応じて前記通信機から送信される前記タイヤ空気圧信号を受信して前記タイヤの空気圧を監視する車載機であって、前記車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記アンテナから送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、前記通信機への前記要求信号の送信に先立って、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力送信を停止させるための所定信号を送信する所定信号送信部を備える。
本態様に係る充電通信制御方法は、車両駆動用のバッテリを搭載した車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置との間で、充電制御に係る情報を通信する充電通信制御方法であって、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記車両に設けられたアンテナから車両用の通信機へ送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、前記アンテナが前記通信機へ信号を送信する場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の停止を要求する停止要求信号を前記ワイヤレス電力伝送装置へ送信し、前記ワイヤレス電力伝送装置との間で通信を行うことによって電力伝送の停止が確認された場合、電力伝送が停止されたことを示す停止信号を送信する。
なお、本願は、このような特徴的な処理を行う処理部を備えた充電通信制御装置として実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したりすることができる。また、充電通信制御装置及び車載機の一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、充電通信制御装置及び車載機を含むその他のシステムとして実現したりすることができる。
上記によれば、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送が、車両に搭載された通信システムに悪影響を及ぼさないように充電通信を制御することができる充電通信制御装置、車載機、充電通信制御システム及び充電通信制御方法を提供することが可能である。
実施形態1に係る充電通信制御システムの構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る充電通信制御装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る車両ドアの施解錠システムの構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る車載機の構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る携帯機の構成例を示すブロック図である。 実施形態1に係る充電通信制御に係る処理手順を示すフローチャートである。 実施形態2に係るタイヤ空気圧監視システムの構成例を示すブロック図である。 実施形態2に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 実施形態2に係る充電通信制御に係る処理手順を示すフローチャートである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせても良い。
(1)本態様に係る充電通信制御装置は、車両駆動用のバッテリを搭載した車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置との間で、充電制御に係る情報を通信する充電通信制御装置であって、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記車両に設けられたアンテナから車両用の通信機へ送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、前記アンテナが前記通信機へ信号を送信する場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の停止を要求する停止要求信号を前記ワイヤレス電力伝送装置へ送信する無線送信部を備える。
車両に設けられたアンテナは、ワイヤレス電力伝送システムと異なる通信システムを構成しており、アンテナから、車両用の通信機へ信号が無線送信される。ところが、当該アンテナから信号を送信する際に使用される周波数帯域と、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域とは一部重複しているため、ワイヤレス電力伝送の影響を受けて車両及び通信機間が通信不能になる可能性がある。そこで、アンテナから通信機へ信号が送信される場合、充電通信制御装置はワイヤレス電力伝送装置へ停止要求信号を送信し、ワイヤレス電力伝送を停止させる。
従って、車両及び通信機間の通信にワイヤレス電力伝送が悪影響を及ぼすことを回避することができる。
(2)前記アンテナから前記通信機へ信号を送信させる車載機が該信号を送信する際に送信する所定信号を受信する所定信号受信部を備え、前記無線送信部は、前記所定信号受信部にて前記所定信号を受信した場合、前記停止要求信号を前記ワイヤレス電力伝送装置へ送信する構成が好ましい。
本態様によれば、アンテナから信号を送信させる車載機が、当該信号を送信する際に所定信号を充電通信制御装置へ送信し、充電通信制御装置は当該所定信号に応じてワイヤレス電力伝送装置による電力伝送を停止させる。従って、アンテナから信号が送信される際に、ワイヤレス電力伝送を停止させることができる。
(3)前記ワイヤレス電力伝送装置との間で通信を行うことによって電力伝送の停止が確認された場合、電力伝送が停止されたことを示す停止信号を前記車載機へ送信する停止信号送信部を備える構成が好ましい。
本態様によれば、充電通信制御装置は、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送が停止されたことを確認し、ワイヤレス電力伝送が停止したことを示す停止信号を車載機へ送信する。車載機は、ワイヤレス電力伝送が停止されたことを示す停止信号を利用して、アンテナから信号を送信させるタイミングを図ることができる。
(4)前記アンテナから前記通信機へ信号を送信させた後に車載機が送信する完了信号を受信する完了信号受信部を備え、前記無線送信部は、前記完了信号を受信した場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の再開を要求する再開要求信号を前記ワイヤレス電力伝送装置へ送信する構成が好ましい。
本態様によれば、充電通信制御装置は、車両用の通信機へ信号を送信した車載機から送信される完了信号を受信した場合、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送を再開させる再開信号をワイヤレス電力伝送装置へ無線送信する。従って、車載機から通信機への信号送信の完了を待って、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送を再開させることができ、車両及び通信機間の通信にワイヤレス電力伝送が悪影響を及ぼすことを回避することができる。
(5)本態様に係る車載機は、車両駆動用のバッテリを搭載した車両のドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、ユーザによって携帯される通信機の位置を検出するための信号を、前記車両に設けられたアンテナから送信する車載機であって、前記車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記アンテナから送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、前記車両のドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力送信を停止させるための所定信号を送信する所定信号送信部を備える。
本態様によれば、通信機の位置を検出するための信号をアンテナから送信する際に使用される周波数帯域と、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域とは一部重複しているため、電力伝送の影響を受けて車両及び通信機間が通信不能になる可能性がある。そこで、車両に設けられたアンテナから通信機へ信号が送信される場合、充電通信制御装置はワイヤレス電力伝送装置へ停止要求信号を送信し、ワイヤレス電力伝送を停止させる。
従って、車載機及び通信機間の通信にワイヤレス電力伝送が悪影響を及ぼすことを回避することができ、車載機は、通信機の位置を検出するための信号を当該通信機へ送信することができる。
(6)本態様に係る車載機は、車両駆動用のバッテリを搭載した車両のタイヤに設けられ、該タイヤの空気圧を検出して得られるタイヤ空気圧信号を無線送信する通信機へ空気圧の情報を要求するための要求信号を、前記車両に設けられたアンテナから送信し、該要求信号に応じて前記通信機から送信される前記タイヤ空気圧信号を受信して前記タイヤの空気圧を監視する車載機であって、前記車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記アンテナから送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、前記通信機への前記要求信号の送信に先立って、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力送信を停止させるための所定信号を送信する所定信号送信部を備える。
本態様によれば、タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号をアンテナから送信する際に使用される周波数帯域と、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域とは一部重複しているため、電力伝送の影響を受けて車両及び通信機間が通信不能になる可能性がある。そこで、車両に設けられたアンテナから通信機へ信号が送信される場合、充電通信制御装置はワイヤレス電力伝送装置へ停止要求信号を送信し、ワイヤレス電力伝送を停止させる。
従って、車載機及び通信機間の通信にワイヤレス電力伝送が悪影響を及ぼすことを回避することができ、車載機は、タイヤ空気圧信号の送信を通信機に要求することができる。
(7)本態様に係る充電通信制御システムは、態様(1)〜態様(4)までのいずれか一つの充電通信制御装置と、ユーザによって携帯され、前記アンテナから送信される信号を受信する通信機と、前記車両のドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、前記アンテナから前記通信機の位置を検出するための信号を送信する車載機とを備え、前記通信機は、前記車載機から送信された位置検出用の信号を受信し、受信した該信号に応じた応答信号を送信し、前記車載機は、前記通信機から送信された前記応答信号を受信することで前記通信機の位置検出を行い、位置検出結果に応じて前記ドアの施解錠又はエンジンの始動を指示する。
態様(5)同様、車載機及び通信機間の通信にワイヤレス電力伝送が悪影響を及ぼすことを回避することができ、車載機は、通信機の位置を検出するための信号を当該通信機へ送信することができる。
(8)本態様に係る充電通信制御システムは、態様(4)の充電通信制御装置と、ユーザによって携帯され、前記アンテナから送信される信号を受信する通信機と、前記車両のドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、前記アンテナから前記通信機の位置を検出するための信号を送信する車載機とを備え、前記車載機は、前記ドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、前記所定信号を前記充電通信制御装置へ送信する所定信号送信部と、前記充電通信制御装置から送信された前記停止信号を受信する停止信号受信部と、該停止信号受信部にて前記停止信号を受信した場合、前記アンテナから前記通信機の位置を検出するための信号を送信させる位置検出用信号送信部と、前記通信機の位置を検出した場合、前記完了信号を送信する完了信号送信部とを備え、前記通信機は、前記車載機から送信された位置検出用の信号を受信し、受信した該信号に応じた応答信号を送信する応答信号送信部を備え、前記車載機は、前記通信機から送信された応答信号を受信することで前記通信機の位置検出を行い、位置検出結果に応じて前記ドアの施解錠又はエンジンの始動を指示する。
本態様によれば、車載機はアンテナから通信機の位置を検出するための信号を送信する際、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送を停止させ、ワイヤレス電力伝送の停止を確認した上で当該信号を送信することができる。また、通信機の位置検出後、又は通信機へ信号を送信した後にワイヤレス電力伝送装置による電力伝送を再開させることができる。
従って、車両及び通信機間の通信にワイヤレス電力伝送が悪影響を及ぼすことを確実に回避することができ、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の停止時間を短くすることができる。
(9)本態様に係る充電通信制御システムは、態様(1)〜態様(4)までのいずれか一つの充電通信制御装置と、前記車両のタイヤに設けられており、前記車両に設けられたアンテナから送信される信号を受信した場合、前記タイヤの空気圧を検出して得られるタイヤ空気圧信号を無線送信する通信機と、前記アンテナから前記タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号を送信し、該信号に応じて前記通信機から送信される前記タイヤ空気圧信号を受信して前記タイヤの空気圧を監視する車載機とを備える。
態様(6)同様、車載機及び通信機間の通信にワイヤレス電力伝送が悪影響を及ぼすことを回避することができ、車載機は、タイヤ空気圧信号の送信を通信機に要求することができる。
(10)本態様に係る充電通信制御システムは、態様(4)の充電通信制御装置と、前記車両のタイヤに設けられており、前記アンテナから送信される信号を受信した場合、前記タイヤの空気圧を検出して得られるタイヤ空気圧信号を無線送信する通信機と、前記車両に設けられたアンテナから前記タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号を送信し、該信号に応じて前記通信機から送信される前記タイヤ空気圧信号を受信して前記タイヤの空気圧を監視する車載機とを備え、前記車載機は、前記所定信号を前記充電通信制御装置へ送信する所定信号送信部と、前記充電通信制御装置から送信された前記停止信号を受信する停止信号受信部と、該停止信号受信部にて前記停止信号を受信した場合、前記アンテナから前記タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号を送信させる空気圧要求信号送信部と、前記車両に設けられたアンテナから前記タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号を送信した場合、又は前記タイヤ空気圧信号を受信した場合、前記完了信号を送信する完了信号送信部とを備え、前記タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号に応じて前記通信機から送信される前記タイヤ空気圧信号を受信して前記タイヤの空気圧を監視する。
本態様によれば、車載機はアンテナからタイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号を送信する際、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送を停止させ、ワイヤレス電力伝送の停止を確認した上で当該信号を送信することができる。また、タイヤ空気圧信号の受信後、又は通信機へ信号を送信した後にワイヤレス電力伝送装置による電力伝送を再開させることができる。
従って、車両及び通信機間の通信にワイヤレス電力伝送が悪影響を及ぼすことを確実に回避してタイヤ空気圧信号を受信することができ、ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の停止時間を短くすることができる。
(11)本態様に係る充電通信制御方法は、車両駆動用のバッテリを搭載した車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置との間で、充電制御に係る情報を通信する充電通信制御方法であって、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記車両に設けられたアンテナから車両用の通信機へ送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、前記アンテナが前記通信機へ信号を送信する場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の停止を要求する停止要求信号を前記ワイヤレス電力伝送装置へ送信し、前記ワイヤレス電力伝送装置との間で通信を行うことによって電力伝送の停止が確認された場合、電力伝送が停止されたことを示す停止信号を送信する。
態様(1)同様、車両及び通信機間の通信にワイヤレス電力伝送が悪影響を及ぼすことを回避することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る充電通信制御装置、車載機、充電通信制御システム及び充電通信制御方法の具体例を図面に基づいて説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせても良い。
(実施形態1)
図1は実施形態1に係る充電通信制御システムの構成例を示すブロック図である。実施形態1の充電通信制御システムは、車両Cに搭載された充電通信制御装置1及び充電ECU2と、充電ステーションに設置されたワイヤレス電力伝送装置3とを備える。
ワイヤレス電力伝送装置3は、ワイヤレス電力伝送制御部31と、車両駆動用のバッテリ4を搭載したハイブリッド自動車、電気自動車等の車両Cへ非接触で電力を送電する送電パッド32とを備え、バッテリ4のワイヤレス充電を行う装置である。ワイヤレス電力伝送装置3は、充電通信制御装置1と無線通信を行う機能を有し、充電通信制御装置1からの要求に応じてワイヤレス電力伝送を停止させ、停止したワイヤレス電力伝送を再開させることができる。また、ワイヤレス電力伝送装置3は、要求に応じてワイヤレス電力伝送が停止したことを示す信号を充電通信制御装置1へ送信することができる。
車両Cには、送電パッド32から送電された電力を受電する受電パッド5が設けられており、受電パッド5により受電した電力によってバッテリ4が充電される。
車両Cには、図示しない他の充電装置の充電ガンが接続されるインレット6が設けられている。当該充電装置は、先端部に充電ガンが設けられた充電ケーブルを備え、充電ケーブルを介して直流の電力を車両Cへ伝送することによりバッテリ4を充電する装置である。充電装置は、例えばコンボ方式に準拠しており、充電ケーブルは、電力を伝送するための給電線、コントロールパイロット(CLPT)信号を送信するための制御線及び基準電位線を備える。
インレット6には車内給電線61、車内制御線62及び車内基準電位線63(図2参照)が接続されており、インレット6に充電ガンが接続されることによって充電ケーブルの給電線、制御線及び基準電位線と、車内給電線61、車内制御線62及び車内基準電位線63とが電気的に接続される。
車内給電線61はバッテリ4に接続されており、バッテリ4は充電ケーブルの給電線を通じて充電装置から伝送された電力にて充電される。
車内制御線62及び車内基準電位線63は充電通信制御装置1を介して充電ECU2に接続されている。コントロールパイロット信号は、例えば1kHzの矩形波信号であり、充電装置及び充電ECU2は、基準電位に対する矩形波信号の電位、矩形波信号の有無等によって、充電装置及び車両Cの接続確認、充電の可否、充電状態等、充電に関する情報を送受信する。
また、充電装置は、給電線を用いたPLC通信にて充電通信制御装置1と有線通信を行う機能を有する。
充電ECU2は、充電通信制御装置1を用いて、ワイヤレス電力伝送装置3及び充電装置との間で充電制御に必要な情報を送受信する。例えば、充電ECU2は、バッテリ4の充電を開始する際、バッテリ4の情報を充電通信制御装置1へ送信する。充電通信制御装置1は、充電ECU2から送信された当該情報を受信し、受信した情報を所定の通信プロトコルに変換し、ワイヤレス電力伝送装置3及び充電装置へ無線又は有線で送信する。また充電通信制御装置1はワイヤレス電力伝送装置3及び充電装置から無線又は有線で送信された情報を受信した場合、受信した情報を通信プロトコル変換し、充電ECU2へ送信する。
充電ECU2は、充電通信制御装置1を通じてワイヤレス電力伝送装置3との間で通信を行いながらバッテリ4の状態を管理し、受電パッド5からバッテリ4への送電ないし充電を制御する。
また、充電ECU2は、充電通信制御装置1を通じて充電装置との間で通信を行いながらバッテリ4の状態を管理し、充電装置によるバッテリ4への送電ないし充電を制御する。
図2は、実施形態1に係る充電通信制御装置1の構成例を示すブロック図である。充電通信制御装置1は、ワイヤレス電力伝送装置3との間で無線通信を行う無線通信部11と、充電装置との間で有線通信、例えばPLC通信を行うPLC通信部12と、CAN通信部13と、制御部14とを備える。
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インタフェース等を有するコンピュータであり、図示しない制御プログラムを実行することにより、無線通信部11、PLC通信部12及びCAN通信部13による通信を制御する。
無線通信部11は、ワイヤレス電力伝送装置3との間で所定の無線LAN規格に準拠した無線通信を行う回路であり、無線通信は制御部14によって制御される。
PLC通信部12は、車内制御線62及び車内基準電位線63にそれぞれ接続されており、車内制御線62及び車内基準電位線63を用いて、充電に関する情報を車両Cとの間で送受信する。PLC通信部12は、コントロールパイロット信号よりも高周波の差動信号、例えば2〜30MHzの差動信号を、該コントロールパイロット信号に重畳させることにより、充電装置と通信を行う。PLC通信部12による有線通信は制御部14によって制御される。
PLC通信部12は、コントロールパイロット信号に重畳した差動信号を、該コントロールパイロット信号から分離するカップリングコンデンサ12a及びカップリングトランス12bと、差動信号の送受信を行う通信回路12cとを備える。
車内制御線62及び車内基準電位線63はカップリングコンデンサ12aを介してカップリングトランス12bに接続されている。カップリングコンデンサ12aは、コントロールパイロット信号に対しては、ハイインピーダンスとなり、差動信号に対しては、ローインピーダンスとなる。カップリングコンデンサ12aとしては、例えば、静電容量が1nFのコンデンサが用いられる。
カップリングトランス12bは、一次コイルと、当該一次コイルに磁気結合した二次コイルを有する。一次コイルの両端には、車内制御線62及び車内基準電位線63がカップリングコンデンサ12aを介して接続されている。二次コイルの両端は通信回路12cに接続されている。通信回路12cは、差動信号の周波数帯域外の信号を遮断するバンドパスフィルタを有しており、カップリングコンデンサ12a及びカップリングトランス12bによって分離され、バンドパスフィルタを通過した差動信号を受信する。また、通信回路12cは、送信する信号を二次コイルに与えることによって、差動信号の送信を行う。
PLC通信によれば、コントロールパイロット信号に比べ、より多くの情報を送受信することができる。
CAN通信部13は、CAN通信線10にて充電ECU2に接続されている。CAN通信部13は、充電ECU2との間でCAN−FD規格に準拠した通信を行うことにより、バッテリ情報等、充電に必要な情報を充電ECU2から受信し、受信した情報を無線通信部11又はPLC通信部12に与える。無線通信部11がワイヤレス電力伝送装置3と通信を行っている場合、当該無線通信部11は、CAN通信部13にて受信した情報をワイヤレス電力伝送装置3へ無線送信する。PLC通信部12が充電装置と通信を行っている場合、当該PLC通信部12は、CAN通信部13にて受信した情報を充電装置へPLC通信にて送信する。
また、ワイヤレス電力伝送装置3から充電制御に必要な情報を無線通信部11が受信した場合、無線通信部11は当該情報をCAN通信部13に与える。同様に、充電装置から充電制御に必要な情報をPLC通信部12が受信した場合、PLC通信部12は当該情報をCAN通信部13に与える。CAN通信部13は、無線通信部11又はPLC通信部12から与えられた情報を充電ECU2へ送信する。
更にCAN通信部13は、車載機、エンジンECU等の他のECUとの間で各種通信を行うことができる。
一方、車両Cには車両ドアの施解錠システムが搭載されている。
図3は、実施形態1に係る車両Cドアの施解錠システムの構成例を示すブロック図である。実施形態1に係る車両C用通信システムは、車両Cに設けられた複数のLF送信アンテナ70及びRF受信アンテナ7aを用いて各種信号を送受信する車載機7と、当該車載機7との間で信号を送受信する携帯機9とを備える。
複数のLF送信アンテナ70は、例えば、運転席側のピラー、助手席側のピラー、車両Cの前部及び後部に配されている。運転席側のピラー及び助手席側のピラーに設けられたLF送信アンテナ70は、主に車外へ信号を送信する車外アンテナであり、車両Cの前部及び後部に設けられたLF送信アンテナ70は、主に車内へ信号を送信する車内アンテナである。各LF送信アンテナ70はLF帯の電波を用いて信号を送信する。なおLF帯は無線通信を行う際に用いる電波帯域の一例であり、必ずしもこれに限定されない。
本実施形態1に係る車載機7は、携帯機9の位置を検出するためのリクエスト信号及び位置検出用信号を複数のLF送信アンテナ70から無線信号を用いて順次送信する。携帯機9は、各LF送信アンテナ70から送信されたリクエスト信号及び位置検出用信号を受信し、受信した各位置検出用信号の受信信号強度を測定する。携帯機9は、測定された受信信号強度、自身のキー識別子等を含む応答信号をUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を用いて車載機7へ送信する。車載機7は携帯機9から送信された応答信号を受信し、受信した応答信号に含まれるキー識別子等の情報を照合し、受信した受信信号強度に基づいて、携帯機9の位置を特定し、携帯機9の位置に応じた所定処理を実行する。
例えば、車載機7は、携帯機9の位置確認及び認証を行い、以下のような処理を実行する。車載機7は、車両ドアに設けられたリクエストスイッチ75a(図4参照)が操作された場合、携帯機9と無線通信を行うことによって、携帯機9が車内にあるか否かを判定し、携帯機9が車外にある場合、車両ドアを施錠又は解錠する処理を実行する。
更に、車載機7は、エンジン始動スイッチ75c(図4参照)が操作された場合、携帯機9と無線通信を行うことによって、携帯機9が車内にあるか否かを判定し、携帯機9が車内にある場合、車両Cに搭載されたエンジンを始動させる処理を実行する。
図4は実施形態1に係る車載機7の構成例を示すブロック図である。車載機7は、該車載機7の各構成部の動作を制御する車載制御部71を備える。車載制御部71には、記憶部72、車載受信部73、車載送信部74、入出力部75及びCAN通信部76が設けられている。
車載制御部71は、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU、ROM、RAM、入出力インタフェース、タイマ等を有するマイコンである。車載制御部71のCPUは入出力インタフェースを介して記憶部72、車載受信部73、車載送信部74、入出力部75及びCAN通信部76に接続されている。車載制御部71は記憶部72に記憶されている後述の制御プログラムを実行することにより、各構成部の動作を制御し、携帯機9の位置検出、施解錠等の処理を実行する。
記憶部72は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリである。記憶部72は、車載制御部71が車載機7の各構成部の動作を制御することにより、携帯機9の位置検出、施解錠等の処理を実行するための制御プログラムを記憶している。
車載受信部73には、RF受信アンテナ7aが接続されている。車載受信部73は、携帯機9から無線により送信される応答信号等を、RF受信アンテナ7aを通じて受信する。車載受信部73は、受信した応答信号等から搬送波の成分を除去して受信信号を抽出し、抽出された受信信号を車載制御部71へ出力する回路である。搬送波としては300MHz〜3GHzのUHF帯の電波を使用するが、この周波数帯に限定するものでは無い。
車載送信部74は、搬送波を用いて、車載制御部71から出力された信号を無線信号に変調し、各LF送信アンテナ70から携帯機9へ送信する回路である。具体的には、車載送信部74は、車載制御部71の制御に従って、携帯機9の位置を検出するための位置検出用信号を各LF送信アンテナ70から送信する。搬送波としては30kHz〜300kHzのLF帯を使用するが、この周波数帯に限定するものでは無い。
また、入出力部75には、リクエストスイッチ75a、施解錠部75b、エンジン始動スイッチ75cが接続されている。
リクエストスイッチ75aは、例えば、運転席側又は助手席側の車両ドアを施錠又は解錠するためのスイッチであり、運転席外側又は助手席外側のドアハンドルに設けられている。入出力部75には、リクエストスイッチ75aの操作状態に応じたリクエスト信号が入力し、車載制御部71は入力したリクエスト信号に基づいて、リクエストスイッチ75aの操作状態を認識することができる。
施解錠部75bは、各ドアの施錠及び解錠を行う施錠機構と、該施錠機構を駆動するアクチュエータとを備える。車載制御部71は、所定の条件を満たした場合、各ドアのアクチュエータへ施錠駆動信号又は解錠駆動信号を出力する。施解錠部75bは施錠駆動信号又は解錠駆動信号に従って、各ドアを施錠し又は解錠する。例えば、リクエストスイッチ75aが操作された場合、車載制御部71は、携帯機9と無線通信を行うことによって、携帯機9の位置を検出し、正規の携帯機9がリクエストスイッチ75aの車外近傍に位置している場合、施解錠部75bへ施錠駆動信号又は解錠駆動信号を出力する。
エンジン始動スイッチ75cは、車両Cに搭載されたエンジンを始動及び停止させるための押しボタンスイッチである。入出力部75には、エンジン始動スイッチ75cの操作状態に応じた始動信号が入力しており、車載制御部71は、入力された始動信号によって、エンジン始動スイッチ75cの操作状態を認識することができる。
エンジンECU8はエンジンの動作を制御する装置であり、車載制御部71はエンジンECU8へエンジン始動信号及びエンジン停止信号を出力することによって、エンジンの始動及び停止を制御することができる。また、車載制御部71は、エンジンECU8から出力される信号に基づいて、エンジンの状態を認識することができる。
CAN通信部76には、充電通信制御装置1及びエンジンECU8が接続されている。CAN通信部76は、充電通信制御装置1との間でCAN−FD規格に準拠した通信を行うことにより、車載制御部71は、ワイヤレス電力伝送装置3による電力伝送の停止要求、停止確認、充電再開要求等を行うことができる。
図5は実施形態1に係る携帯機9の構成例を示すブロック図である。携帯機9は、該携帯機9の各構成部の動作を制御する携帯制御部91を備える。携帯制御部91は、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU等を有するマイコンである。携帯制御部91には、携帯記憶部92、携帯受信部93、受信信号強度測定部94、携帯送信部95が設けられている。
携帯制御部91は、携帯記憶部92に記憶されている後述の携帯機用制御プログラムを読み出し、各構成部の動作を制御することにより、各構成部の動作を制御し、車載機7に対する携帯機9の位置検出に必要な情報を応答信号として車載機7へ送信する処理を実行する。
携帯記憶部92は、記憶部72と同様の不揮発性メモリである。携帯記憶部92は、携帯制御部91が携帯機9の各構成部の動作を制御することにより、携帯機9の位置を検出するための情報を含む応答信号等を車載機7へ送信する処理を実行するための携帯機用制御プログラムを記憶している。
携帯受信部93はLF受信アンテナ93aに接続されており、車載機7からLF帯の電波を用いて送信されたリクエスト信号及び位置検出用信号等の各種信号を受信し、携帯制御部91へ出力する。LF受信アンテナ93aは例えば3軸アンテナであり、車両Cに対する携帯機9の向き又は姿勢に拘わらず、一定の受信信号強度が得られる。
受信信号強度測定部94は、複数のLF送信アンテナ70から送信され、LF受信アンテナ93aが受信した信号の受信信号強度を検出し、検出した受信信号強度を携帯制御部91へ出力する回路である。
携帯送信部95はRF送信アンテナ95aに接続されており、携帯制御部91の制御に従って、携帯機9から送信されたリクエスト信号及び位置検出用信号に対する応答信号を送信する。位置検出用信号を携帯機9が受信した場合、携帯制御部91の制御に従って携帯送信部95は、車載機7に対する携帯機9の位置を検出するための情報として、受信信号強度測定部94が測定した受信信号強度を含む応答信号を送信する。携帯送信部95はUHF帯の電波を用いて応答信号を送信する。なおUHF帯は信号を送信する電波帯域の一例であり、必ずしもこれに限定されない。
図6は実施形態1に係る充電通信制御に係る処理手順を示すフローチャートである。まず、車載制御部71は、リクエストスイッチ75aの操作状態を監視しており、施解錠操作が行われたか否かを判定する(ステップS51)。施解錠操作が行われていないと判定した場合(ステップS51:NO)、車載制御部71は処理を終える。
施解錠操作が行われたと判定した場合(ステップS51:YES)、車載制御部71は、CAN通信部76にて所定信号を充電通信制御装置1へ送信する(ステップS52)。
充電通信制御装置1の制御部14は、車載機7から送信された所定信号をCAN通信部13にて受信する(ステップS53)。所定信号を受信した制御部14は、給電の停止を要求する停止要求信号を無線通信部11にてワイヤレス電力伝送装置3へ送信すると共に、同様の停止要求信号を、CAN通信線10を介して充電ECU2へ送信する(ステップS54)。停止要求信号を受信したワイヤレス電力伝送装置3は、ワイヤレス電力伝送を停止させる。
次いで、制御部14は、無線通信部11にてワイヤレス電力伝送装置3と無線通信を行うと共に、CAN通信線10を介して充電ECU2と通信を行い、電力伝送が停止されたか否かを判定する(ステップS55)。電力伝送が停止されていないと判定した場合(ステップS55:NO)、制御部14は処理をステップS55へ戻し、電力伝送が停止されるまで待機する。電力伝送が停止されたと判定した場合(ステップS55:YES)、制御部14は、電力伝送が停止されたことを示す停止信号を、CAN通信部13にて車載機7へ送信する(ステップS56)。
車載機7は、充電通信制御装置1から送信された停止信号をCAN通信部76にて受信する(ステップS57)。停止信号を受信した車載制御部71は、携帯機9の位置を検出するためのリクエスト信号及び位置検出用信号をLF送信アンテナ70から送信し(ステップS58)、リクエスト信号及び位置検出用信号に応じて携帯機9から送信される応答信号を受信する(ステップS59)。そして、車載制御部71は、受信した応答信号に含まれるキー識別子等に基づいて、携帯機9が正規の機器であるか否かを判定するための照合を行い(ステップS60)、携帯機9が正規のものであり、リクエストスイッチ75aが操作された車両ドア付近に携帯機9があるか否かを判定する(ステップS61)。携帯機9が正規のもので車両ドア付近にあると判定された場合(ステップS61:YES)、車載制御部71は施解錠信号を施解錠部75bへ送信し、車両ドアの施解錠を行う(ステップS62)。
車両ドアの施解錠処理を終えた場合、又はステップS61において携帯機9が正規のもので無く、若しくは携帯機9が車両ドア付近に無いと判定された場合(ステップS61:NO)、車載制御部71は、携帯機9の位置検出に係る処理が完了したことを示す完了信号をCAN通信部13にて、充電通信制御装置1へ送信する(ステップS63)。
充電通信制御装置1の制御部14は、車載制御部71から送信された完了信号をCAN通信部76にて受信する(ステップS64)。完了信号を受信した制御部14は、無線通信部11にて、ワイヤレス電力伝送装置3による電力伝送を再開させる再開信号を無線送信すると共に、同様の再開信号を、CAN通信線10を介して充電ECU2へ送信する(ステップS65)、処理を終える。再開信号を受信したワイヤレス電力伝送装置3は、ワイヤレス電力伝送を再開する。
このように構成された充電通信制御システムによれば、車載機7及び携帯機9間の通信にワイヤレス電力伝送装置3が悪影響を及すことを回避することができる。
ワイヤレス電力伝送装置3が電量伝送を行っている際に、リクエストスイッチ75aが操作されると、車載機7はLF帯の信号を携帯機9へ送信するところ、LF帯の信号の周波数帯は、電力伝送で使用される周波数帯に近いため、通信に悪影響が及ぶおそれがある。そこで、本実施形態1に係る充電通信制御装置1は停止要求信号をワイヤレス電力伝送装置3へ送信することによってワイヤレス電力伝送を一時的に停止させる。そして、車載機7は、携帯機9との通信を行う。
従って、上記の通り、車載機7及び携帯機9は正常に通信を行うことができ、リクエストスイッチ75aの操作に応じて車載機7は遅れなく車両ドアの施解錠を行うことができる。
また、車載機7は、LF帯の信号を送信する前に所定信号を充電通信制御装置1へ送信し、充電通信制御装置1は当該所定信号を受信した場合に停止要求信号を無線送信するように構成されている。従って、車載機7が携帯機9へ信号を送信する際、ワイヤレス電力伝送装置3による電力伝送を確実に停止させることができる。よって、車載機7及び携帯機9間の通信にワイヤレス電力伝送装置3が悪影響を及すことをより確実に回避することができる。
更に、充電通信制御装置1は、ワイヤレス電力伝送装置3による電力伝送が停止されたことを確認して停止信号を車載機7へ送信し、車載機7は当該停止信号を受信した場合に、LF帯の信号を携帯機9へ送信する。従って、ワイヤレス電力伝送装置3による電力伝送が停止する前に車載機7から携帯機9へ信号が送信されることは無く、車載機7及び携帯機9間の通信にワイヤレス電力伝送装置3が悪影響を及すことをより確実に回避することができる。
更にまた、車載機7は、携帯機9の位置検出及び施解錠処理を終えた後に、完了信号を充電通信制御装置1へ送信し、充電通信制御装置1は当該完了信号を受信した場合に再開要求信号を無線送信するように構成されている。従って、車載機7及び携帯機9間の通信中にワイヤレス電力伝送装置3による電力伝送が再開されることを確実に防止することができる。よって、車載機7及び携帯機9間の通信に、ワイヤレス電力伝送装置3の電力伝送が悪影響を及ぼすことを確実に回避することができる。また、ワイヤレス電力伝送装置3によるワイヤレス電力伝送を停止させる期間を短く抑えることができる。
なお、本実施形態1では、車載機7は、施解錠処理を終えたタイミングで完了信号を充電通信制御装置1へ送信する例を説明したが、完了信号の送信タイミングはかかるタイミングに限定されるものでは無い。例えば、車載機7は、ステップS58でリクエスト信号及び位置検出用信号を送信し終えたタイミングで、完了信号を送信しても良い。このように構成することによって、ワイヤレス電力伝送の停止時間をより短くすることができる。
また、車載機7は、携帯機9の位置を検出し終えたタイミングで、完了信号を送信しても良い。
また、本実施形態1では、車載機7及び携帯機9間の通信により、車両ドアの施解錠を行う例を説明したが、エンジン始動スイッチ75cの操作に応じてエンジンを始動させる処理に本実施形態1を適用しても良い。具体的には、ステップS51においてエンジン始動スイッチ75cが操作されたか否かを判定し、ステップS62では、正規の携帯機9が車内にいると判定された場合にエンジンECU8へエンジン始動信号を送信するように構成しれば良い。
更に、本実施形態1では、RSSI(Received Signal Strength Indicator)方式で携帯機9の位置を検出する例を説明したが、車両ドア付近の限定された範囲にリクエスト信号を送信し、当該リクエスト信号に対する応答の有無に基づいて、携帯機9が車両ドア付近にあるか否かを判定するように構成しても良い。
(実施形態2)
図7は実施形態2に係るタイヤ空気圧監視システムの構成例を示すブロック図である。実施形態2に係る充電通信システムは、車載機7がタイヤ空気圧監視システムを構成している点が実施形態1と異なるため、以下では主に上記相違点を説明する。その他の構成及び作用効果は実施形態と同様であるため、対応する箇所には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
タイヤ空気圧監視システムは、車体の適宜箇所に設けられた車載機7と、車両Cに取り付けられた複数のタイヤTのホイールそれぞれに設けられた検出装置209とを備える。
車載機7には、各タイヤTに対応する複数のLF送信アンテナ270が接続されている。例えば、4本のLF送信アンテナ270は車両Cの右前、右後、左後及び左前のタイヤ位置に設けられている。タイヤ位置は、タイヤハウス及びその周辺の位置であり、各LF送信アンテナ270からそれぞれ送信される信号を、各タイヤTに設けられた検出装置209が各別に受信できる位置である。
なおLF帯及びUHF帯は無線通信を行う際に用いる電波帯域の一例であり、必ずしもこれに限定されない。車載機7には通信線を介して図示しない報知装置が接続されており、車載機7は取得した空気圧情報を報知装置へ送信する。報知装置は車載機7から送信された空気圧情報を受信し、各タイヤTの空気圧を報知する。また、報知装置はタイヤTの空気圧が所定の閾値未満である場合、警告を発する。
車載機7は、実施形態1と同様のハードウェア構成である。ただし、本実施形態2に係る車載機7の入出力部75には上記報知装置が接続されており、タイヤTの空気圧に係る情報を報知装置へ送信する。また、記憶部72は、制御部14が車載機7の各構成部の動作を制御することにより、タイヤ空気圧監視処理を実行するための制御プログラム及び識別子テーブルを記憶している。識別子テーブルは、各タイヤ位置に設けられたLF送信アンテナ270と、検出装置209のセンサ識別子とを対応付けて記憶している。
報知装置は、例えば、入出力部75から送信されたタイヤTの空気圧に係る情報を画像又は音声によって報知する表示部又はスピーカを備えたオーディオ機器、インスツルメントパネルの計器に設けられた表示部等である。表示部は液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、ヘッドアップディスプレイ等である。例えば、報知装置は、車両Cに設けられた各タイヤTの空気圧を画像又は文字で表示する。
図8は実施形態2に係る検出装置209の構成例を示すブロック図である。検出装置209は、該検出装置209の各構成部の動作を制御するセンサ制御部291を備える。センサ制御部291には、センサ用記憶部292、空気圧信号送信部293、要求信号受信部294、空気圧検出部295及び温度検出部296が接続されている。
センサ制御部291は、例えば一又は複数のCPU、マルチコアCPU、ROM、RAM、入出力インタフェース等を有するマイコンである。センサ制御部291のCPUは入出力インタフェースを介してセンサ用記憶部292、空気圧信号送信部293、要求信号受信部294、空気圧検出部295及び温度検出部296に接続している。センサ制御部291はセンサ用記憶部292に記憶されている制御プログラムを読み出し、各部を制御する。検出装置209は、図示しない電池を備え、当該電池からの電力により動作する。
センサ用記憶部292は不揮発性メモリである。センサ用記憶部292には、センサ制御部291のCPUがタイヤTの空気圧の検出及び送信に係る処理を行うための制御プログラムが記憶されている。また、自身と、他の検出装置209とを識別するための固有のセンサ識別子を記憶している。
空気圧検出部295は、例えばダイヤフラムを備え、圧力の大きさによって変化するダイヤフラムの変形量に基づき、タイヤTの空気圧を検出する。空気圧検出部295は検出したタイヤTの空気圧を示す信号をセンサ制御部291へ出力する。
温度検出部296は、例えば温度によって電気抵抗が変化する素子を備え、温度変化によって変化する素子間の電圧に基づき、タイヤTの温度を検出する。温度検出部296は検出したタイヤTの温度を示す信号をセンサ制御部291へ出力する。
空気圧信号送信部293には、RF送信アンテナ293aが接続されている。空気圧信号送信部293は、センサ制御部291にて生成される空気圧信号をUHF帯の信号に変調し、変調した空気圧信号を、RF送信アンテナ293aを用いて送信する。また、空気圧信号送信部293は、送信する空気圧信号の信号レベルを変更させるRF信号強度変更部23bを備える。RF信号強度変更部23bは、例えば増幅器であり、センサ制御部291から出力される制御信号に従って、空気圧信号の信号強度を変更する。
要求信号受信部294には、LF受信アンテナ294aが接続されている。要求信号受信部294は、車載機7からLF帯の電波を用いて送信された要求信号等の各種信号を、LF受信アンテナ294aにて受信し、受信した信号をセンサ制御部291へ出力する。
センサ制御部291は、制御プログラムを実行することにより、空気圧検出部295及び温度検出部296からタイヤTの空気圧及び温度を示す信号を取得し、該信号に基づく空気圧情報及び温度情報、並びに検出装置209に固有のセンサ識別子等を含む空気圧信号を生成し、空気圧信号送信部293へ出力する。
図9は実施形態2に係る充電通信制御に係る処理手順を示すフローチャートである。まず、車載制御部71は、タイヤ空気圧の検出及び監視を行う所定タイミングであるか否かを判定する(ステップS251)。所定タイミングで無いと判定した場合(ステップS251:NO)、車載制御部71は処理を終える。
所定タイミングであると判定した場合(ステップS251:YES)、車載制御部71は、CAN通信部76にて所定信号を充電通信制御装置1へ送信する(ステップS252)。
充電通信制御装置1の制御部14は、車載機7から送信された所定信号をCAN通信部13にて受信する(ステップS253)。所定信号を受信した制御部14は、給電の停止を要求する停止要求信号を無線通信部11にてワイヤレス電力伝送装置3へ送信すると共に、同様の停止要求信号を、CAN通信線10を介して充電ECU2へ送信する(ステップS254)。
次いで、制御部14は、無線通信部11にてワイヤレス電力伝送装置3と無線通信を行うと共に、CAN通信線10を介して充電ECU2と通信を行い、電力伝送が停止されたか否かを判定する(ステップS255)。電力伝送が停止されていないと判定した場合(ステップS255:NO)、制御部14は処理をステップS255へ戻し、電力伝送が停止されるまで待機する。電力伝送が停止されたと判定した場合(ステップS255:YES)、制御部14は、電力伝送が停止されたことを示す停止信号を、CAN通信部13にて車載機7へ送信する(ステップS256)。
車載機7は、充電通信制御装置1から送信された停止信号をCAN通信部76にて受信する(ステップS257)。停止信号を受信した車載制御部71は、タイヤ空気圧信号の送信を要求する空気圧要求信号を、各タイヤ位置のLF送信アンテナ270から送信し(ステップS258)、空気圧要求信号に応じて各検出装置209から送信されたタイヤ空気圧信号を受信する(ステップS259)。そして、車載制御部71は、受信したタイヤ空気圧信号に含まれる情報に基づいて、空気圧監視処理を実行する(ステップS260)。例えば、車載制御部71は、各タイヤTの空気圧の異常の有無等を判定し、必要に応じて警告処理を実行する。また、タイヤローテーションの有無等を判定し、各タイヤ位置と、センサ識別子との対応関係を変更する処理を実行する。
次いで、タイヤ空気圧監視処理を終えたか否かを判定する(ステップS261)。タイヤ空気圧監視処理を終えていないと判定した場合(ステップS261:NO)、制御部14は処理をステップS258へ戻し、タイヤ空気圧の監視を継続する。
タイヤ空気圧監視処理を終えたと判定した場合(ステップS261:YES)、車載制御部71は、車載機7側の処理が完了したことを示す完了信号をCAN通信部13にて、充電通信制御装置1へ送信する(ステップS262)。
充電通信制御装置1の制御部14は、車載制御部71から送信された完了信号をCAN通信部76にて受信する(ステップS263)。完了信号を受信した制御部14は、無線通信部11にて、ワイヤレス電力伝送装置3による電力伝送を再開させる再開要求信号を無線送信すると共に、同様の再開要求信号をCAN通信線10を介して充電ECU2へ送信する(ステップS264)、処理を終える。
このように構成された充電通信制御システムによれば、車載機7及び携帯機9間の通信にワイヤレス電力伝送装置3が悪影響を及すことを回避することができる。
タイヤ空気圧の監視処理において、車載機7から検出装置209へ送信されるLF帯の空気圧要求信号の周波数帯は、電力伝送で使用される周波数帯に近いため、通信に悪影響が及ぶおそれがある。そこで、本実施形態2に係る充電通信制御装置1は停止要求信号をワイヤレス電力伝送装置3へ送信することによって電力伝送を一時的に停止させる。そして、車載機7は、検出装置209との通信を行う。
従って、上記の通り、車載機7及び検出装置209は正常に通信を行うことができ、車載機7は遅れなくタイヤ空気圧を検出及び監視することができる。その他の作用効果は実施形態1と同様である。
1 充電通信制御装置
2 充電ECU
3 ワイヤレス電力伝送装置
4 バッテリ
5 受電パッド
6 インレット
7 車載機
7a RF受信アンテナ
8 エンジンECU
9 携帯機
10 CAN通信線
11 無線通信部
12 PLC通信部
13 CAN通信部
14 制御部
31 ワイヤレス電力伝送制御部
32 送電パッド
70 LF送信アンテナ
71 車載制御部
73 車載受信部
74 車載送信部
75 入出力部
75a リクエストスイッチ
75b 施解錠部
75c エンジン始動スイッチ
76 CAN通信部
91 携帯制御部
92 携帯記憶部
93 携帯受信部
93a LF受信アンテナ
94 受信信号強度測定部
95 携帯送信部
95a RF送信アンテナ
61 車内給電線
62 車内制御線
63 車内基準電位線
209 検出装置
270 LF送信アンテナ
291 センサ制御部
292 センサ用記憶部
293 空気圧信号送信部
293a RF送信アンテナ
294 要求信号受信部
294a LF受信アンテナ
295 空気圧検出部
296 温度検出部
C 車両

Claims (11)

  1. 車両駆動用のバッテリを搭載した車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置との間で、充電制御に係る情報を通信する充電通信制御装置であって、
    前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記車両に設けられたアンテナから車両用の通信機へ送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、
    前記アンテナが前記通信機へ信号を送信する場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の停止を要求する停止要求信号を前記ワイヤレス電力伝送装置へ送信する無線送信部を備える
    充電通信制御装置。
  2. 前記アンテナから前記通信機へ信号を送信させる車載機が該信号を送信する際に送信する所定信号を受信する所定信号受信部を備え、
    前記無線送信部は、
    前記所定信号受信部にて前記所定信号を受信した場合、前記停止要求信号を前記ワイヤレス電力伝送装置へ送信する
    請求項1に記載の充電通信制御装置。
  3. 前記ワイヤレス電力伝送装置との間で通信を行うことによって電力伝送の停止が確認された場合、電力伝送が停止されたことを示す停止信号を前記車載機へ送信する停止信号送信部を備える
    請求項2に記載の充電通信制御装置。
  4. 前記アンテナから前記通信機へ信号を送信させた後に車載機が送信する完了信号を受信する完了信号受信部を備え、
    前記無線送信部は、
    前記完了信号を受信した場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の再開を要求する再開要求信号を前記ワイヤレス電力伝送装置へ送信する
    請求項3に記載の充電通信制御装置。
  5. 車両駆動用のバッテリを搭載した車両のドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、ユーザによって携帯される通信機の位置を検出するための信号を、前記車両に設けられたアンテナから送信する車載機であって、
    前記車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記アンテナから送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、
    前記車両のドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力送信を停止させるための所定信号を送信する所定信号送信部
    を備える車載機。
  6. 車両駆動用のバッテリを搭載した車両のタイヤに設けられ、該タイヤの空気圧を検出して得られるタイヤ空気圧信号を無線送信する通信機へ空気圧の情報を要求するための要求信号を、前記車両に設けられたアンテナから送信し、該要求信号に応じて前記通信機から送信される前記タイヤ空気圧信号を受信して前記タイヤの空気圧を監視する車載機であって、
    前記車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記アンテナから送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、
    前記通信機への前記要求信号の送信に先立って、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力送信を停止させるための所定信号を送信する所定信号送信部
    を備える車載機。
  7. 請求項1〜請求項4までのいずれか一項に記載の充電通信制御装置と、
    ユーザによって携帯され、前記アンテナから送信される信号を受信する通信機と、
    前記車両のドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、前記アンテナから前記通信機の位置を検出するための信号を送信する車載機と
    を備え、
    前記通信機は、
    前記車載機から送信された位置検出用の信号を受信し、受信した該信号に応じた応答信号を送信し、
    前記車載機は、
    前記通信機から送信された前記応答信号を受信することで前記通信機の位置検出を行い、位置検出結果に応じて前記ドアの施解錠又はエンジンの始動を指示する
    充電通信制御システム。
  8. 請求項4に記載の充電通信制御装置と、
    ユーザによって携帯され、前記アンテナから送信される信号を受信する通信機と、
    前記車両のドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、前記アンテナから前記通信機の位置を検出するための信号を送信する車載機と
    を備え、
    前記車載機は、
    前記ドアの施解錠操作又はエンジン始動操作が行われた場合、前記所定信号を前記充電通信制御装置へ送信する所定信号送信部と、
    前記充電通信制御装置から送信された前記停止信号を受信する停止信号受信部と、
    該停止信号受信部にて前記停止信号を受信した場合、前記アンテナから前記通信機の位置を検出するための信号を送信させる位置検出用信号送信部と、
    前記通信機の位置を検出した場合、前記完了信号を送信する完了信号送信部と
    を備え、
    前記通信機は、
    前記車載機から送信された位置検出用の信号を受信し、受信した該信号に応じた応答信号を送信する応答信号送信部を備え、
    前記車載機は、
    前記通信機から送信された応答信号を受信することで前記通信機の位置検出を行い、位置検出結果に応じて前記ドアの施解錠又はエンジンの始動を指示する
    充電通信制御システム。
  9. 請求項1〜請求項4までのいずれか一項に記載の充電通信制御装置と、
    前記車両のタイヤに設けられており、前記車両に設けられたアンテナから送信される信号を受信した場合、前記タイヤの空気圧を検出して得られるタイヤ空気圧信号を無線送信する通信機と、
    前記アンテナから前記タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号を送信し、該信号に応じて前記通信機から送信される前記タイヤ空気圧信号を受信して前記タイヤの空気圧を監視する車載機と
    を備える充電通信制御システム。
  10. 請求項4に記載の充電通信制御装置と、
    前記車両のタイヤに設けられており、前記アンテナから送信される信号を受信した場合、前記タイヤの空気圧を検出して得られるタイヤ空気圧信号を無線送信する通信機と、
    前記車両に設けられたアンテナから前記タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号を送信し、該信号に応じて前記通信機から送信される前記タイヤ空気圧信号を受信して前記タイヤの空気圧を監視する車載機と
    を備え、
    前記車載機は、
    前記所定信号を前記充電通信制御装置へ送信する所定信号送信部と、
    前記充電通信制御装置から送信された前記停止信号を受信する停止信号受信部と、
    該停止信号受信部にて前記停止信号を受信した場合、前記アンテナから前記タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号を送信させる空気圧要求信号送信部と、
    前記車両に設けられたアンテナから前記タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号を送信した場合、又は前記タイヤ空気圧信号を受信した場合、前記完了信号を送信する完了信号送信部と
    を備え、
    前記タイヤ空気圧信号の送信を要求するための信号に応じて前記通信機から送信される前記タイヤ空気圧信号を受信して前記タイヤの空気圧を監視する
    充電通信制御システム。
  11. 車両駆動用のバッテリを搭載した車両へ非接触で電力を伝送することにより前記バッテリを充電するワイヤレス電力伝送装置との間で、充電制御に係る情報を通信する充電通信制御方法であって、
    前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送に使用される周波数帯域と、前記車両に設けられたアンテナから車両用の通信機へ送信される信号の周波数帯域とが一部重複しており、
    前記アンテナが前記通信機へ信号を送信する場合、前記ワイヤレス電力伝送装置による電力伝送の停止を要求する停止要求信号を前記ワイヤレス電力伝送装置へ送信し、
    前記ワイヤレス電力伝送装置との間で通信を行うことによって電力伝送の停止が確認された場合、電力伝送が停止されたことを示す停止信号を送信する
    充電通信制御方法。
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