JP2019087952A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 撮像装置がVBUSによる電池充電動作を行う場合でも、USB接続状態を維持できるようにする。【解決手段】 電池駆動で撮影動作を行う第1の動作モードと、VBUS供給電力で電池を充電する第2の動作モードとを有する撮像装置は、撮像装置の動作モードを第1の動作モードまたは第2の動作モードに切り替える動作モード切り替え手段と、接続されたUSB機器の種別に基づき、VBUSからの電力で動作させる回路ブロックを決定する決定手段と、撮像装置内の回路ブロックに電池から電力供給する第1の電力供給手段と、VBUSから電力供給する第2の電力供給手段と、電源制御手段は、決定手段により決定された回路ブロックを、第1の動作モード時には第1の電力供給手段により動作させ、第2の動作モード時には第2の電力供給手段により動作させるようにする電源制御手段とを有する。【選択図】 図1
Description
本発明は、電池の充電を行うことができる撮像装置、その制御方法などに関するものである。
電池で駆動するモバイル電子機器の多くは、USB(Universal Serial Bus)インターフェースを有する。USBには、データライン(D±)以外に、VBUSという電力を供給する電源ラインがある。USBインターフェースを有するモバイル電子機器の多くは、VBUSより供給される電力で機器内部の電池を充電することが可能になっている。
特許文献1には、通常動作モード時からVBUS充電モード時に切り替わる際に、異なるUSB機器として接続し直すことで、対向のUSB機器にとっては、常にUSB接続が維持されているように振る舞う方法が記載されている。
特許文献2には、消費する電力に応じて動作する電力源をVBUSにするか補助電源にするか否かを決定する方法が記載されている。
撮像装置では、画像再生やファイル転送動作など、撮影動作を行わない場合には、VBUSより供給される電力で動作しながら、電池を充電できるようにすることが想定される。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、VBUS充電モード時に異なるUSB機器として再接続するため、通常動作モード時とVBUS充電モード時とで、ユーザから同じ操作を受け付けることができなくなってしまう。
一方、特許文献2に記載の方法では、VBUSによる機器内部の電池充電に関することが考慮されていない。
そこで、本発明は、撮像装置がVBUSによる電池充電動作を行う場合でも、USB接続状態を維持できるようにすることを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、電池駆動で撮影動作を行う第1の動作モードと、VBUS供給電力で前記電池を充電する第2の動作モードとを有する撮像装置であって、前記撮像装置の動作モードを前記第1の動作モードまたは前記第2の動作モードに切り替える動作モード切り替え手段と、接続されたUSB機器の種別に基づき、VBUSからの電力で動作させる回路ブロックを決定する決定手段と、前記撮像装置内の回路ブロックに前記電池から電力供給する第1の電力供給手段と、VBUSから電力供給する第2の電力供給手段と、前記電源制御手段は、前記決定手段により決定された回路ブロックを、前記第1の動作モード時には前記第1の電力供給手段により動作させ、前記第2の動作モード時には前記第2の電力供給手段により動作させるようにする電源制御手段とを有する。
本発明によれば、撮像装置がVBUSによる電池充電動作を行う場合でも、USB接続状態を維持することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[実施形態1]
以下、図1〜図7を参照して、USB(Universal Serial Bus)に接続された機器(USB接続機器)から供給される電力により撮像装置100内の電池を充電する動作について説明する。
以下、図1〜図7を参照して、USB(Universal Serial Bus)に接続された機器(USB接続機器)から供給される電力により撮像装置100内の電池を充電する動作について説明する。
図1は、実施形態1における撮像装置100の構成要素を説明するためのブロック図である。
図1において、101はレンズユニットであり、被写体からの光はレンズユニット101を通して取得する。レンズユニット101は、撮像装置100と一体となっていても着脱可能でも構わない。102はレンズ制御部であり、レンズユニット101のズーム制御や絞りの制御やレンズユニット101のズーム方向やズーム位置の取得などレンズユニット101を制御・管理するブロックである。このレンズ制御部102は、撮像装置100側についていてもよいし、レンズユニット101側についていてもよい。103は、撮像素子であり、レンズユニット101を通して得られた光の情報を電荷として蓄積する。104は、A/D変換器であり、撮像素子103から得られた電荷の情報をデジタルデータに変換する。
105は、マイクロコンピュータであり、撮像装置100の操作制御や画像処理シーケンス制御、USB通信制御などを行う。106は揮発性メモリであり、マイクロコンピュータ105の制御や撮像素子より取得した画素情報と、USB通信を行うデータ情報との一次記憶先として使うメモリである。107は、不揮発性メモリであり、マイクロコンピュータ105を制御するプログラムが記憶されている。
108は、画像処理部でありマイクロコンピュータ105が撮像素子103からA/D変換器104を通して得られた情報に対して、現像処理を行うブロックである。109は、操作部材であり、ボタンやスイッチなどで構成されており、ユーザからの入力を受け付けるブロックである。ユーザからの操作は、操作部材109で受け付け、マイクロコンピュータ105が処理内容に応じて各ブロックを制御することで実現する。
110は、画像処理部108で現像された画像を記憶する記憶媒体である。この記憶媒体は、内蔵していても、着脱可能であってよい。記憶媒体110へは、USB通信回路を介してアクセスする構成にいているが、マイクロコンピュータ105から、直接アクセスしてもよいものとする。151は、表示部であり、撮影設定の表示や撮像装置100の状態をユーザに表示するブロックである。
111は、撮像装置100を駆動する電池である。電源制御マイコン112は、撮像装置100の状態に応じて、どの回路ブロックへ電力供給するか否かを決定する制御マイコンである。142は、電源制御マイコン112とマイクロコンピュータ105が通信を行う信号ラインを示している。113は、マイクロコンピュータ105を中心にマイクロコンピュータ105に接続されている回路ブロックを駆動する電源制御回路である。
114は、電源制御回路から出力される電源ラインを示している。接続される回路ブロック毎に存在する複数の電源ラインを示している。119は、接続されたUSB機器から供給される電源ライン(以下、VBUS)を示している。140は、USB接続機器の接続を検出する検出回路を示している。
141は、USB検出回路140が、USB接続機器を検出された場合に出力される信号ラインである。142は、記憶媒体110への電源スイッチである。116は、USB通信回路である。121は、USB通信回路116と接続される信号ラインである。USB信号ライン121には、USB2.0通信用の信号ラインD+/D−とUSB3.1通信用の信号ラインTx±/Rx±が含まれている。
実施形態1では、撮像装置100は、パソコンに代表されるUSBホストコントローラからの操作を受け付けることを想定している。以降、USB通信回路116は、USBのデバイス装置として機能する前提で説明を行う。
118は、USB Type−Cコネクタである。USB Type−Cコネクタは、表裏が存在しないType―Cケーブルが挿入されても通信することが可能である。MUX回路122は、挿入されたケーブルの表裏に応じて、信号ライン121内のUSB3.1信号ラインTx、Rx信号を適切にケーブルと接続するための信号線切り替え回路の役割を担う。
120は、コネクタ118に挿入されたUSBケーブルの表裏を検出する、接続されたUSB機器の供給可能な電力を検出する際に用いられるConfiguration Channelライン(以下、CCライン)を示している。130は、CCライン120を用いて、接続されたUSB機器がVBUSライン119へ供給可能な電力を検出するブロックである。131は、検出回路130に検出されたVBUSの供給電力を電源制御マイコン112へ通知するための信号線を示している。
132は、電源制御マイコンが充電回路133の駆動を制御するための制御信号を示している。充電回路133は、電源制御マイコン112より充電開始通知を受けると、VBUS119の電力を基に、電池111に対する充電動作を行う。115は、USB通信回路116を駆動する電源制御回路である。134は、電源制御回路115へ供給する電源ラインを電源ライン114か、VBUSライン119かを切り替える電源切り替え回路である。
図2は、撮像装置100が省電力モードである場合を説明するためのブロック図である。図2の斜線で示している回路ブロックは、撮像装置100が省電力モード状態にあるときは、電源OFF状態であることを表している。また、破線で示している電源ラインは、電圧が供給されていない電源ラインであることを表している。
図3は、撮像装置100が省電力モードである場合における電源制御マイコン112の動作例を説明するためのフローチャートである。
以下、図2〜図7を参照して、撮像装置100が省電力モード時にUSB機器が接続された場合の動作例を説明する。
実施形態1では、接続されるUSB機器は、撮像装置100内にある画像データをネットワーク転送するネットワーク通信アクセサリが接続されたとして、以下の説明を行う。また、ネットワーク通信アクセサリは、Type−C対応のUSBホストコントローラであるものとする。
電源制御マイコン112は、ステップS301にて、マイクロコンピュータ105が、VBUSライン119が供給されることによりUSB接続検出回路140から出力される信号を割り込み検出することでUSB機器の接続を検出する。
USB機器の接続検出を行うとステップS302に遷移する。USB接続機器よりVBUSが供給されることにより供給電力検出回路130は動作可能となる。そうすることで、供給電力検出回路130は、CCライン120の電圧レベルを検出し、その検出結果をUSB規格に基づき、接続されたUSB接続機器がVBUSライン119で供給可能な電力と判定する。
供給電力検出回路130は、検出したUSB接続機器の供給可能電力を、図4に示すグループに分ける。電源制御マイコン112は、供給電力検出回路130と信号ライン131で通信することにより、図4に基づきグループ分けされたUSB接続機器から供給可能な電力を取得する(ステップS302)。実施形態1では、一例としてUSB接続されたネットワーク通信アクセサリは、図4に記載の“High Current“グループとする。電源制御マイコン112は、ステップS302を実行することにより、接続されているUSB接続機器から取得できる電力が、電池111に対する充電を賄える電力か否かを判定することが可能になる。
次に、電源制御マイコン112は、接続されたUSB機器が、どのようなアプリケーションを実行する機器なのか否かを判別するために、USB接続機器と実際にUSB通信を行う必要がある。そのために、電源制御マイコン112は、ステップS303を実行して、一度USB通信を行う回路ブロックへの電源を電池から供給する。このとき、電力供給される回路ブロックは、省電力モード時には電源をOFFしているUSB通信回路116と、USB通信プロトコルを実行するマイクロコンピュータ105の周辺回路である。
ステップS303を実行した結果、撮像装置100内で電力供給される回路ブロックを図5に示す。図5においても、斜線部分で示される回路ブロックへは、電力が供給されていないことを示している。また、破線で示している電源ラインは、電圧が供給されていない電源ラインであることを表している。
図5に記載の501は、USB接続機器である。501は、上述したようにネットワーク通信アクセサリが接続されたものとする。また、図5に示されているように電源制御マイコン112は、レンズユニット101や撮像素子103といった撮影に関する回路ブロックに対しては電力を供給しない。この時点では、USB接続機器が撮影指示を通知するアプリケーションであるか判明していない為、撮影動作に必要な回路ブロックへは電力を供給せず、電池の電力消費を抑えるためである。
ステップS303が実行されることにより、マイクロコンピュータ105は、USB接続機器とUSBインターフェースを用いて通信が可能となる。まず、USB通信回路116が、USB接続機器とエニュメレーション動作を完了させる。
その結果、マイクロコンピュータ105は、USB接続機器とUSBデータ通信が可能となる。マイクロコンピュータ105は、USB接続機器とデータ通信し、アプリケーション種別を判定する。このときに初めてマイクロコンピュータ105は、USB接続機器がネットワーク通信アクセサリであると判定することになる。電源制御マイコン112は、信号ライン142を用いて、マイクロコンピュータ105が取得したUSB接続機器のアプリケーション情報を取得する(ステップS304)。
次に、電源制御マイコン112は、撮像装置100が省電力モードに遷移した場合に、USB通信を維持するためにVBUSより動作させるべき回路ブロックをステップS304で取得した情報に基づいて判定する(ステップS306)。そして、ステップS307へ遷移し、電池充電とステップS306で決定した回路ブロックを同時にUSB接続機器からVBUS供給される電力で賄えるか否かを判定する。
以下、ネットワーク通信アクセサリが接続された場合を一例にして、ステップS306およびS307の詳細な説明を行う。
撮像装置100とネットワーク通信アクセサリとの組み合わせで実現できるアプリケーションは、ネットワークへのファイル転送である。動作としては、ネットワーク通信アクセサリが、撮像装置100内の記憶媒体110にある画像データをUSB通信回路116を介して取得し、取得した画像データをネットワーク転送することになる。
このことから、撮像装置100がネットワーク通信アクセサリとのアプリケーションを実行するためには、撮像装置100内のUSB通信回路116および記憶媒体110に電力供給が必要であることがわかる。その結果、電源制御マイコン112は、ステップS306にて撮像装置100が省電力モードに遷移しても、USB通信回路116および記憶媒体110に対してVBUSからの電力供給が必要であると判定する。
このように、VBUSにより駆動すべき必要最小限の回路ブロックを判定する手段がステップS306の内容である。
次に、ステップS307について説明する。実施形態1の場合、電源制御マイコン112は、ステップS302よりUSB接続機器は、図4に記載のVBUSから15W供給可能な“High Current”グループに属する機器であるとしている。
一方、ステップS306で判定したUSB通信回路116および記憶媒体110が3.0Wの電力を要するとする。この場合、VBUSから供給可能な電力の方が、十分大きいことになる。その結果、ステップS306で決定した回路ブロックは、VBUSより動作可能であると判定する。
仮にネットワーク通信アクセサリがVBUSより2.5W供給可能な“USB Default“グループに属していた場合を考える。この場合、上述のように3.0Wの電力を要するUSB通信回路116および記憶媒体110をVBUS供給電力で賄えないと判定する。
このように、VBUS供給電力の範囲内で、VBUSによる電池充電と、回路ブロックの駆動が成立するかの判定するのがステップS307の内容である。
このように電源制御マイコン112は、CCライン120で検出したVBUS供給可能電力と、USB通信ライン121を用いて判定したUSB対抗機器のアプリケーション情報を用いて、省電力モード時にVBUSの供給先を決定する。そうすることにより、省電力モード時にVBUSで電池充電するという本来の目的を妨げることがないように、必要最小限の回路ブロックを決定することが可能となっている。
電源制御マイコン112は、ステップS307にて、VBUSより供給される電力は、電池充電とステップS306で決定した回路ブロックをUSB接続機器から供給されるVBUSで賄えると判定すれば、ステップS308へ遷移する。VBUSで補えないと判定した場合は、ステップS314にて撮像装置100は、表示部151に「USB充電を優先させるか」、「USB通信の維持を優先させるか」をユーザに選択可能な形式で通知することとする。図7には、一例として表示部151に表示される画面を図示する。
ステップS308では、電源制御マイコン112は、電源切り替え回路134に対する入力電源をVBUSライン119に切り替える動作を行う。また、記憶媒体110に対しても電源を投入する必要があるため、電源スイッチ142をONする。
次に、電源制御マイコン112は、ステップS309を実行することで、撮像装置100を省電力モードに遷移させる。そして、ステップS310では、信号ライン132を用いて充電回路をONさせる。
電源制御マイコン112がステップS310を実行して、VBUSから電池111充電を行っている場合、撮像装置100内で電力供給されるブロックを図6に示す。図6においても、斜線部分で示される回路ブロックへは、電力が供給されていないことを示している。図6では、ステップS306およびS307を実行したことで、記憶媒体110へもVBUSより電力供給されていることがわかる。
また、VBUSにより供給される電力で、電池充電されていることもわかる。このような構成により、VBUSによる電池充電期間中に、USB接続機器から送信されるUSB通信に対しては、USB通信回路116および記憶媒体110で対応することが可能となっている。
ステップS310にて、VBUSによる電池充電が開始されると、電源制御マイコン112は、ステップS311へ遷移してUSB接続機器が取り外されるか否かを検出する。USB接続機器が取り外されなければ、供給され続けるVBUSを用いて電池充電が完了するまで、充電動作を実行する。一方、USB接続機器が取り外されると、電源制御マイコン112は、電池駆動へと動作モードを切り替わり、撮像装置100を図2に記載の電池駆動による省電力モードへと遷移させる。
以上、実施形態1における撮像装置100の構成および動作フローを述べてきた。実施形態1の手段を用いることで、撮像装置100は、接続されたUSB機器から所定時間要求が発生しなければ、自動的にUSB接続を維持した状態で、省電力モードに遷移することが可能になった。また省電力モードに遷移する際、撮像装置100は電池駆動からVBUS駆動へと自動的に切り替わる。さらにVBUS駆動へと切り替わると同時に、自動的にVBUSによる電池充電を開始することが可能になっている。
[実施形態2]
以下、実施形態2によるUSB接続機器から供給される電力により撮像装置100内の電池を充電する動作について説明する。なお、実施形態1で既に説明した図および符号に関しては、説明を省略するものとする。
以下、実施形態2によるUSB接続機器から供給される電力により撮像装置100内の電池を充電する動作について説明する。なお、実施形態1で既に説明した図および符号に関しては、説明を省略するものとする。
実施形態1では、図5に記載のUSB接続機器501をネットワーク通信アクセサリとして説明を述べた。しかしながら、撮像装置100に接続されるUSB接続機器としては、VBUS動作で賄える動作、電池駆動でないと電力を賄えない動作の2種類を実行するアプリケーションが存在する。
例えば、パソコン上で動作する撮像装置100を制御するソフトウェアアプリケーションが考えられる。撮像装置100を制御するアプリケーションは、撮像装置100内の記憶媒体110内の画像を取得することが可能である。この場合であれば、実施形態1同様、記憶媒体110とUSB通信回路の電源をVBUSで供給する構成をとればよい。
一方、撮像装置100を制御するアプリケーションには、撮像装置100にUSB通信で撮影命令を通知する機能も有する。撮像装置100は、撮影命令を受信すると図1に記載のレンズユニット101や撮像素子103を動作させる必要がある。それら撮影動作に関わる回路ブロックをVBUSで供給される電力で駆動させる場合、電力不足になってしまう可能性がある。
この場合、撮像装置100は、ユーザによる操作に従って撮影動作を行うために、VBUS駆動から電池駆動に切り替わり撮影動作を実行する必要がある。通常モードであれば、パソコン上のアプリケーションとUSB通信で通知される制御命令は、マイクロコンピュータ105が解釈し応答していた。しかしながら、図6に示されるように、実施形態1の撮像装置100は、VBUSによる電池充電を優先させるため、省電力モード時にマイクロコンピュータ105の電源をOFFにしている。つまり、撮像装置100が省電力モード時には、パソコン上のアプリケーションとのやり取りをマイクロコンピュータ105が行えない構成になっている。
そこで、実施形態2では、通常モード時にマイクロコンピュータ105が担っていたパソコン上のアプリケーションとのやり取りを、省電力モード時にはUSB通信回路116に担わせることで、上記課題を解決する手段を提案する。
図10は、実施形態2における撮像装置100の構成要素を説明するためのブロック図である。実施形態1で述べた撮像装置100に対して、USB通信回路106から電源制御マイコン112に対して通知される割り込み信号1001が追加されている構成になっている。
図11は、撮像装置100がVBUSによる電池充電を行っている場合を説明するためのブロック図である。このとき、パソコン上のアプリケーションからの画像取得要求に応答するために、USB通信回路116および記憶媒体110へは、VBUSからの電力が供給されているものとする。
以下、図8および図9を参照して、実施形態2における撮像装置100の動作例を説明する。図8は、USB通信回路116の動作例を説明するためのフローチャートである。図9は、電源制御マイコン112の動作例を説明するためのフローチャートである。
撮像装置100が上述の状態にある場合、USB通信回路116は、図8に記載のステップS801を実行し、パソコンからのUSB通信を検出する動作を行っている。パソコンからのUSB通信が発生すると、USB通信回路116は、ステップS802へ遷移して、USB通信パケット内の制御命令を解釈する。
次に、ステップS803において、USB通信回路116は、ステップS802で解釈した結果、パソコンからの画像取得要求であれば、VBUSからの電力で賄えると判定し、撮像装置100の電源制御を切り替える動作は実行しない。
一方、ステップS802にて、パソコンからの撮影命令であると判定した場合は、ステップS803にて、撮像装置100を電池駆動に切り替える必要があると判定する。そして、USB通信回路116は、ステップS804へ遷移して、電源制御マイコン112に対して、割り込み通知1001を発行する。
ここで、電源制御マイコン112が、USB通信回路116からの割り込み通知1001を受信する際の動作フローを、図9を参照して説明する。
電源制御マイコン112は、撮像装置100が図11の状態にある場合、ステップS901を実行し、電源制御マイコン112からの割り込み通知1001を検出できる状態にある。電源制御マイコン112は、ステップS901で割り込み通知1001を受信するとステップS902へと遷移する。
ステップS902では、まず信号ライン132を用いて、充電回路133に対して、電池への充電動作を終了させる。次に、電源制御回路113に対して、電池からの電力供給を開始させる。そうすることで、撮像装置100は、レンズユニット101や撮像素子103を電池駆動することが可能となり、撮影動作時に瞬間的に電力が不足することがなくなる。
次に、電源制御回路113が安定して各回路ブロックに対して電力供給できたことを確認してから信号ライン142を介して、マイクロコンピュータ105へ撮影制御命令を受信した旨を通知する。撮影制御命令を受信したマイクロコンピュータ105は、USB通信回路116と通信を行って、パソコンから受信した撮影制御命令に含まれる撮影条件を取得し、その撮影条件に従って撮影動作を実行する。
以上、撮像装置100がVBUSによる電池充電を行っている省電力モード状態において、VBUS駆動しているUSB通信回路116が、受信したUSB通信パケットを解釈する構成を述べた。この構成をとることにより、撮像装置100としては、撮影動作を行わない省電力モード時には、VBUSから供給される電力でUSB通信を維持し、装置内の電池充電を行うことが可能となる。さらに、その状態でUSB通信によりVBUSで供給される電力以上の動作が要求された場合には、即座に電池駆動に切り替わることが可能になっている。
なお、本発明の実施形態は上述の実施形態1または2に限定されるものではない。発明の要旨を逸脱しない範囲で変更または修正された実施形態1または2も本発明の実施形態に含まれる。
100 撮像装置
101 レンズユニット
102 レンズ制御部
103 撮像素子
104 A/D変換器
105 マイクロコンピュータ
106 揮発性メモリ
107 不揮発性メモリ
108 画像処理部
109 操作部材
110 記憶媒体
111 電池
112 電源制御マイコン
113 電源制御回路
116 USB通信回路
118 USB Type−Cコネクタ
121 USB信号ライン
122 MUX回路
130 供給電力検出回路
133 充電回路
140 USB接続検出回路
151 表示部
101 レンズユニット
102 レンズ制御部
103 撮像素子
104 A/D変換器
105 マイクロコンピュータ
106 揮発性メモリ
107 不揮発性メモリ
108 画像処理部
109 操作部材
110 記憶媒体
111 電池
112 電源制御マイコン
113 電源制御回路
116 USB通信回路
118 USB Type−Cコネクタ
121 USB信号ライン
122 MUX回路
130 供給電力検出回路
133 充電回路
140 USB接続検出回路
151 表示部
Claims (2)
- 電池駆動で撮影動作を行う第1の動作モードと、VBUS供給電力で前記電池を充電する第2の動作モードとを有する撮像装置であって、
前記撮像装置の動作モードを前記第1の動作モードまたは前記第2の動作モードに切り替える動作モード切り替え手段と、
接続されたUSB機器の種別に基づき、VBUSからの電力で動作させる回路ブロックを決定する決定手段と、
前記撮像装置内の回路ブロックに前記電池から電力供給する第1の電力供給手段と、
VBUSから電力供給する第2の電力供給手段と、
前記電源制御手段は、前記決定手段により決定された回路ブロックを、前記第1の動作モード時には前記第1の電力供給手段により動作させ、前記第2の動作モード時には前記第2の電力供給手段により動作させるようにする電源制御手段と
を有することを特徴とする撮像装置。 - USB通信された制御命令を検出する検出手段と、
検出された制御命令に要する消費電力がVBUS供給電力を超えるか否かを判定する判定手段と、
検出された制御命令がVBUS供給電力を超える電力を要する場合に前記動作モード切り替え手段に通知を行う通知手段と
をさらに有し、
前記動作モード切り替え手段は、通知を受けると、前記撮像装置の動作モードを前記第2の動作モードから前記第1の動作モードに切り替えることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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