JP2019086808A - サーバ装置、支援方法及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】有給休暇の取得を支援するサーバ装置等を提供する。【解決手段】サーバ装置100は、情報取得部161と、選択部162と、情報通知部167とを備える。情報取得部161は、複数の従業員の労務管理情報を取得する。選択部162は、情報取得部161が取得した複数の従業員の労務管理情報に基づいて、複数の従業員のいずれか一人以上を有給休暇取得の対象者として選択する。情報通知部167は、選択部162が選択した対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を、対象者ではない他の従業員に通知する。【選択図】図2

Description

本開示は、サーバ装置、支援方法及びプログラムに関する。
近年、多機能型の労務管理システムが普及している。このような労務管理システムは、勤怠管理、給与計算、人事管理等の機能だけでなく、さらなる追加機能を有している。
例えば、特許文献1には、勤怠状況、健康診断の結果及びストレスチェックの結果を用いて、従業員の健康を管理する労務管理システムが開示されている。
特開2017−68831号公報
特許文献1には、従業員に有給休暇を取得しやすい環境を提供する構成が開示されていない。従業員が健康を管理したり、家庭内又は職場内で良好な人間関係を構築したりするために有給休暇の取得は重要である。
しかしながら、従業員が有給休暇を取得しにくい職場環境が社会問題になっている。例えば、従業員が有給休暇の取得を申請しても、それを承認する権限を有する承認権限者に承認されないことがある。また、従業員は、例えば、職場の人間関係、自身の業務状況等を考慮してから有給休暇の取得を申請するため、有給休暇の取得を申請しにくくなる虞がある。
このように、従業員が自由意思に基づいて有給休暇を取得することには困難性がある。有給休暇を取得しやすい職場環境を実現するためには、有給休暇の取得を支援することが求められている。
そこで、本開示はこのような事情に鑑み、有給休暇の取得を支援するサーバ装置等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示の第1の観点に係るサーバ装置は、複数の従業員の労務管理情報を取得する情報取得部と、情報取得部が取得した複数の従業員の労務管理情報に基づいて、複数の従業員のいずれか一人以上を有給休暇取得の対象者として選択する選択部と、対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を、対象者ではない他の従業員に通知する情報通知部とを備えることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本開示の第2の観点に係る支援方法は、従業員の有給休暇の取得を支援する支援方法であって、複数の従業員の労務管理情報を取得する情報取得ステップと、情報取得ステップにおいて取得された複数の従業員の労務管理情報に基づいて、複数の従業員のいずれか一人以上を有給休暇取得の対象者として選択する選択ステップと、対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を、対象者ではない他の従業員に通知する情報通知ステップとを含むことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本開示の第3の観点に係るプログラムは、コンピュータを、複数の従業員の労務管理情報を取得する情報取得手段、情報取得手段が取得した複数の従業員の労務管理情報に基づいて、複数の従業員のいずれか一人以上を有給休暇取得の対象者として選択する選択手段、対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を、対象者ではない他の従業員に通知する情報通知手段として機能させる。
本開示によれば、有給休暇の取得を支援することができる。
実施形態に係る支援システムの構成例を示す図である。 図1に示すサーバ装置の構成例を示すブロック図である。 労務管理情報を含む情報テーブルの一例を示す図である。 図1に示すサーバ装置の第1の制御処理の一例を示すフローチャートである。 図1に示すサーバ装置の第2の制御処理の一例を示すフローチャートである。 図1に示すクライアント端末に表示される画像の第1の例を示す図である。 図1に示すクライアント端末に表示される画像の第2の例を示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、有給休暇は、広義に解釈される。有給休暇は、年次有給休暇(例えば社内規則に基づいて毎年付与される有給休暇)に限られず、任意に取得時期を設定可能な特別休暇、夏季休暇、自己啓発のための休暇等も含まれる。すなわち、本願において、有給休暇とは、任意に取得時期を設定可能な休暇であって、給与の支払い対象となる休暇であればよい。
(実施形態)
本実施形態では、従業員の有給休暇の取得を支援する支援システム1について説明する。図1に示すように、支援システム1は、サーバ装置100と、複数のクライアント端末200a、200b、200cとを備える。
サーバ装置100と、クライアント端末200a、200b、200cとは、それぞれネットワークNWを介して通信可能に接続される。ネットワークNWは、WAN(World Area Network)、LAN(Local Area Network)等から構成される。
サーバ装置100は、従業員の有給休暇の取得を支援するサービスを提供する。サーバ装置100は、サービス提供事業者、従業員が所属する組織等によって管理される。組織とは、会社、団体、部署等の何らかの組織である。
サーバ装置100は、従業員に提案情報を通知することによって従業員の有給休暇の取得を支援する。提案情報は、有給休暇の取得を提案させるための情報である。提案情報が通知された従業員は、提案情報に示される対象者に有給休暇を取得させるための行為を行う。
提案情報は、これを見た人に対して有給休暇の取得を促す情報ではない。例えば、提案情報を見た従業員は、対象者又は対象者の上司に、対象者が有給休暇を取得することを提案する。対象者は、複数の従業員の中から選択された従業員であって、有給休暇を取得すべき従業員である。提案情報の詳細な内容については後述する。
サーバ装置100は、後述するように、勤怠管理機能、給与明細算出機能、スケジュール機能、プロジェクト管理機能等の一般的な労務管理機能と、チャット機能、メール機能等の追加機能とを提供するための構成を有していてもよい。サーバ装置100は、そのような構成を有する他のサーバ装置と連携してもよい。
クライアント端末200a、200b、200cは、パーソナルコンピュータ、タブレット端末、スマートフォン等の通信機能を有する端末装置である。クライアント端末200a、200b、200cは、それぞれ従業員によって使用される。
以下の説明において、複数のクライアント端末200a、200b、200cは、それぞれを区別せず、それらの一部又はすべてを示す場合、クライアント端末200として説明する。
クライアント端末200を使用する従業員には、管理職の従業員も含まれる。また、組織が中小企業、零細企業、小規模な団体等である場合、クライアント端末200を使用する従業員には、その組織の代表者(例えば会社の社長)が含まれていてもよい。ただし、組織の代表者は、提案情報の通知先となり得るだけであり、提案情報の対象者にはなり得ない。
サーバ装置100は、クライアント端末200に対して提案情報を送信し、クライアント端末200にそれを表示させることによって提案情報を通知してもよい。例えば、メール、プッシュ通知等の形式で提案情報が通知されてもよい。また、社内システムにおける閲覧画面上において提案情報を通知し、サーバ装置100にアクセスしてその従業員のアカウントにログインした端末に表示させてもよい。すなわち、提案情報は、従業員の要求に応じて通知されてもよい。
<サーバ装置の構成>
以下、サーバ装置100の構成を詳細に説明する。図2に示すように、サーバ装置100は、他の装置と通信を行う通信部110と、ユーザの操作を受け付ける操作部120と、各種データを記憶する記憶部130と、各種画像を表示する表示部140と、時刻を計時する計時部150と、装置全体の制御を行う制御部160と、を備える。これらの構成要素は、バスラインBLによって相互に接続される。
通信部110は、有線通信又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信インターフェースである。通信部110は、ネットワークNWを介して、クライアント端末200a、200b、200cと通信を行う。
操作部120は、操作ボタン、キーボード、ポインティングデバイス等から構成され、ユーザが指示を入力するために用いられるインターフェースである。
記憶部130は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等から構成される。記憶部130は、後述する第1の制御処理及び第2の制御処理を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶する。また、記憶部130は、クライアント端末200a、200b、200cのそれぞれを識別するための識別情報、通知先として選択された従業員の宛先として使用される情報、従業員のユーザIDやパスワード等の認証情報等を関連づけて記憶する。
表示部140は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、EL(Electroluminescence)ディスプレイ等によって構成される。表示部140は、制御部160からの入力データに応じてテキスト、画像等を表示する。
計時部150は、クロック信号を生成するための発振回路及び可変PLL(Phase Locked Loop)、クロック信号のパルス数をカウントするカウンタ回路等から構成される。計時部150はカウントされるパルス数に基づいて時刻を計時する。なお、制御部160は、計時部150がカウントするパルス数に基づいたタイミングで各種制御を実行する。
制御部160は、CPU(Central Processing Unit)等から構成される。制御部160は、記憶部130に記憶されているプログラムを実行することにより、サーバ装置100の全体の動作を制御する。
以下、制御部160の機能的な構成を説明する。制御部160は、情報取得部161、選択部162、提案情報生成部163、親密度推定部164、制限設定受付部165、日数設定受付部166、情報通知部167として機能する。
情報取得部161は、複数の従業員の労務管理情報を取得する。情報取得部161は、操作部120を介して労務管理情報の入力を受け付けてもよいし、通信部110を介して外部装置から労務管理情報を受信してもよい。労務管理情報は、組織によって管理されている従業員に関する情報である。労務管理情報の詳細な内容については後述する。
選択部162は、情報取得部161が取得した複数の従業員の労務管理情報に基づいて、それらの従業員のいずれか一人以上を有給休暇取得の対象者として選択する。対象者の選択方法については後述する。
提案情報生成部163は、選択部162が選択した対象者の労務管理情報に基づいて、その対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を生成する。具体的には、提案情報は、対象者を示す情報と、その対象者に推奨される有給休暇取得時期を示す情報とを含む。
なお、提案情報は、さらに、旅行プランと、宿泊施設の予約と、交通機関の予約と、イベントチケットの取得とのいずれか一つ以上を提案するレコメンド情報を含んでいてもよい。提案情報は、さらに、その宿泊施設又は交通機関の予約を受け付ける予約受付サイトへのリンクを含んでいてもよい。この場合、提案情報生成部163は、記憶部130に記憶されている情報又は通信部110を介して外部から取得した情報に基づいて、レコメン情報やリンクを含む提案情報を生成する。
親密度推定部164は、情報取得部161が取得した複数の従業員の労務管理情報に基づいて、それらの従業員の間の親密度を推定する。具体的には、親密度推定部164は、後述するように、第1の推定因子と第2の推定因子とに基づいて親密度を推定する。
制限設定受付部165は、従業員から、対象者として選択されることを拒否又は制限する選択制限設定を受け付ける。具体的には、制限設定受付部165は、通信部110を介してクライアント端末200から選択制限設定を示す情報を受信する。上述した選択部162は、制限設定受付部165が受け付けた選択制限設定に基づいて、対象者の選択対象を限定する。これにより、提案情報に基づく有給休暇の取得を嫌がる従業員は、対象者として選択されることを回避することもできる。
日数設定受付部166は、従業員から、提案情報の対象とする有給休暇の日数の設定を受け付ける。具体的には、日数設定受付部166は、通信部110を介してクライアント端末200から日数の設定を示す情報を受信する。提案情報の対象とする日数は、従業員に付与されている有給休暇日数の一部(例えば、半分)であってもよいし、全部であってもよいし、ゼロであってもよい。かかる構成により、提案情報の対象が有給休暇日数の全部ではない設定が可能となる。そのため、従業員は、自由意思に基づいて有給休暇を取得することもできる。
なお、上述した選択部162は、日数設定受付部166が受け付けた日数に基づいて対象者を選択する。すなわち、設定されている日数がゼロである従業員は、対象者として選択されない。また、上述した提案情報生成部163は、設定されている日数以下の有給休暇の取得を示す提案情報を生成する。
情報通知部167は、提案情報生成部163が生成した提案情報を、対象者ではない他の従業員に通知する。例えば、情報通知部167は、通信部110を介して、対象者ではない他の従業員が使用する一つ以上のクライアント端末200に提案情報を送信する。
情報通知部167は、対象者と所定の関係を有する従業員に対して、提案情報を通知する。所定の関係を有する従業員は、対象者と同僚関係にある従業員(すなわち同僚)、対象者の上司であって有給取得を承認する権限を有する従業員(すなわち承認権限者)等である。
したがって、提案情報は、対象者ではない他の従業員に通知され、他の従業員は、同僚又は承認権限者である。なお、所定の関係を有する従業員は、対象者本人を含んでいてもよい。すなわち、提案情報は、対象者以外の従業員だけでなく、対象者にも通知されてもよい。
<労務管理情報>
以下、労務管理情報の内容と、労務管理情報に基づくサーバ装置100の各部の動作とについて、詳細に説明する。
まず、労務管理情報は、選択因子と、承認権限者情報と、第1の推定因子と、第2の推定因子と、取得時期因子とのいずれか一つ以上を含む。情報取得部161は、取得した労務管理情報を記憶部130に記憶させる。
例えば、図3に示すように、記憶部130は、複数の従業員の労務管理情報をそれぞれ、クライアント端末200a、200b、200cを使用する従業員の名前と関連づけて情報テーブルとして記憶する。
図3に示す選択因子は、対象者を選択するための要因となる情報である。例えば、選択因子は、その従業員の有給休暇残日数と、残業時間と、個人情報とのいずれか一つ以上を含む。個人情報は、例えば、その従業員の生年月日、年齢、性別、居住地、趣味、家族情報、結婚記念日、健康状態等を示す従業員の個人的な情報である。家族情報は、例えば、その従業員の家族構成、家族の生年月日、家族のライフイベント発生日、家族の状況(病気、育児、介護等の状況)を示す情報である。健康状態は、例えば、その従業員の健康診断の結果、定期的に実施されるヘルスチェックの結果等を示す情報である。
選択部162は、選択因子に基づいて提案情報の対象者を選択する。例えば、選択因子に含まれる有給休暇残日数又は残業時間が多い従業員は優先的に対象者として選択される。残業時間が36協定に抵触しそうな従業員、家庭の事情で休みを取得させた方がよい従業員等が優先的に対象者として選択される。また、従業員ごとに有給休暇消化率目標、残業時間制限等に基づいて予め閾値を設定され、その閾値に基づいて従業員が選択されてもよい。選択部162は、複数の従業員に選択の優先順位を設定して、その優先順位の順番で対象者を選択してもよい。
図3に示す承認権限者情報は、その従業員の有給休暇取得を承認する権限を有する承認権限者が誰であるかを示す情報である。例えば、従業員である「意匠 健二」及び「商標 大介」の承認権限者情報B、Cには、その承認権限を有する従業員である「特許 史朗」を示す情報が格納される。
図3に示す第1の推定因子と第2の推定因子は、親密度の推定に使用される情報である。第1の推定因子は、従業員の入社時期と、現在又は過去の所属部署と、勤怠情報と、プロジェクト管理情報と、移動履歴情報とのいずれか一つ以上を示す情報である。第2の推定因子は、その従業員の飲酒習慣と、喫煙習慣と、趣味の内容とのいずれか一つ以上を示す情報である。
ここで、第1の推定因子の具体的な内容を説明する。入社時期は入社した日付や年度等を示す情報である。勤怠情報は、勤怠のパターンを示す情報であり、例えば、パートタイム、フルタイム、日勤、夜勤、朝型、夜型等のように、出勤時刻と退勤時刻に基づいて分類される。出勤時刻及び退勤時刻は、労務管理機能に含まれる勤怠管理機能によって取得されてもよい。プロジェクト管理情報は、従業員の関わったプロジェクト案件の履歴又は将来に関わる予定のプロジェクト案件を示す情報である。移動履歴情報は、例えばGPS(Global Positioning System)衛星からの受信信号、ドアセンサの検知信号等に基づいて取得される従業員の位置を示す位置情報を時系列で示す履歴情報である。
ここで、親密度推定部164による親密度の推定方法について具体例を挙げて説明する。まず、第1の推定因子を用いた親密度の推定方法を説明する。入社時期が同一の複数の従業員は、親密度が高いと推定される。現在又は過去の所属部署が同一である複数の従業員は、親密度が高いと推定される。勤怠情報において、出勤時刻又は退勤時刻が同じ時間帯であったり、勤務パターンが同じであったりする複数の従業員は、親密度が高いと推定される。プロジェクト管理情報において、同じ時期に同じプロジェクトに関わっている複数の従業員は、親密度が高いと推定される。移動履歴情報において、同じ時間帯に同じ場所にいた複数の従業員は、親密度が高いと推定される。
このように、複数の従業員の間で、第1の推定因子の共通性が高ければ、過去に一緒にいた時間が長く、顔を合わせる機会が多くなる。そのため、それらの従業員は親密度が高いと推定される。
次に、第2の推定因子を用いた親密度の推定方法を説明する。飲酒習慣において、飲酒の頻度が高い複数の従業員は、親密度が高いと推定される。喫煙習慣において、喫煙をする複数の従業員は、親密度が高いと推定される。趣味の内容が同じ複数の従業員は親密度が高いと推定される。
このように、複数の従業員の間で第2の推定因子の共通性が高ければ、趣味、嗜好等が共通し、気が合う可能性が高い。そのため、それらの従業員は親密度が高いと推定される。
情報通知部167は、承認権限者に提案情報を通知する場合、承認権限者情報を参照して、承認権限者に提案情報を通知する。この場合、提案情報の通知先は、設定されている承認権限者に固定される。また、情報通知部167は、対象者との親密度が高いと推定された従業員に提案情報を通知する。この場合、提案情報の通知先は、親密度の高さに応じて選択されるため、変化し得る。第1の推定因子と第2の推定因子において親密度が高いと推定される項目が最も多い従業員は、提案情報の通知先として優先的に選択される。
本実施形態では、提案情報の通知先が二者択一である構成について説明する。提案情報の通知先は、承認権限者と、対象者との親密度が高いと推定された従業員とのいずれか一方に選択設定される。例えば、サーバ装置100は、通信部110を介して、クライアント端末200から通知先の選択設定を受け付けてもよいし、操作部120を介して、サーバ装置100の管理者からの通知先の選択設定を受け付けてもよい。
なお、サーバ装置100は、承認権限者と、対象者との親密度が高い従業員との両方に提案情報を通知する構成であってもよい。また、サーバ装置100は、通知先の選択設定を行う構成ではなく、承認権限者のみ又は対象者との親密度が高い従業員のみに通知する構成であってもよい。承認権限者のみに通知する構成では、サーバ装置100は、親密度推定部164を備えていない構成であってもよい。対象者との親密度が高い従業員のみに通知する構成では、労務管理情報に承認権限者情報が含まれていなくてもよい。
図3に示す取得時期因子は、有給休暇の取得時期として推奨される有給休暇取得時期の設定に用いられる情報である。取得時期因子は、その従業員の個人情報と、過去の勤務実績と、将来の勤務予定と、タスク状況と、就業規則に基づく休暇日とのいずれか一つ以上を含む。取得時期因子に含まれる個人情報は、上述した選択因子に含まれる個人情報と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
提案情報生成部163は、取得時期因子に基づいて、有給休暇取得時期を設定する。例えば、提案情報生成部163は、過去の勤務実績、将来の勤務予定及びタスク状況に基づいて、有給休暇取得時期を業務の繁忙期ではなく閑散期に設定する。提案情報生成部163は、就業規則に基づく休暇日に連続するように有給休暇取得時期を設定して、旅行に適した長期休暇を設定する。提案情報生成部163は、就業規則に基づく休暇日から離れた時期に有給休暇取得時期を設定して、従業員の業務への影響を軽減したりする。提案情報生成部163は、個人情報に基づいて、結婚記念日、家族の誕生日、子供の夏休み等のイベント時期に有給休暇取得時期を設定する。
<サーバ装置の制御処理>
以下、サーバ装置100が実行する第1の制御処理と第2の制御処理について、それぞれ一例を説明する。第1の制御処理は、上述した通知先の選択設定において、承認権限者が通知先として設定されている場合に実行される処理である。第2の制御処理は、上述した通知先の選択設定において、対象者との親密度が高い従業員が通知先として設定されている場合に実行される処理である。
これらの処理は、サーバ装置100がサービスを開始してから定期的に実行される。まず、図4を参照しながら、第1の制御処理を説明する。
まず、制御部160の情報取得部161は、操作部120からのデータ入力又は通信部110のデータ受信によって、複数の従業員の労務管理情報を取得する(ステップS101)。制御部160の情報取得部161は、取得した労務管理情報を記憶部130に記憶させる。
制御部160は、計時部150が計時する現在日時が通知タイミングか否かを判別する(ステップS102)。通知タイミングは、本サービスの利用状況に応じて従業員又はサービス提供事業者によって設定される。
例えば、通知タイミングは、従業員の有給休暇の取得を計画するのに適したタイミングに設定される。この場合、例えば、年始、月末、月初、毎月15日等の所定のタイミングに設定される。
なお、通知タイミングは、労務管理情報に基づいて設定される有給休暇取得時期に応じたタイミングであってもよい。この場合、例えば、有給休暇取得時期の2週間前、3日前等に設定される。この場合、サーバ装置100は、後述するステップS104において提案情報を生成した後に、通知タイミングか否かを判別する構成にされてもよい。
現在日時が通知タイミングではないと判別した場合(ステップS102;No)、制御部160は、ステップS101に戻って労務管理情報を取得する動作を定期的に繰り返す。なお、サーバ装置100は、この場合において、ステップS101に戻らずに、そのまま通知タイミングになるまで待機する構成にされてもよい。
一方、現在日時に通知タイミングであると判別した場合(ステップS102;Yes)、制御部160の選択部162は、労務管理情報に基づいて、複数の従業員の中から対象者を選択する(ステップS103)。制御部160の選択部162は、労務管理情報に含まれる選択因子に基づいて対象者を選択する。
選択される対象者は、一人であってもよいし、二人以上であってもよい。ただし、制御部160の制限設定受付部165が選択制限設定を受け付けている場合には、制御部160の選択部162は、その従業員を選択対象から除外する。
提案情報生成部163は、対象者の労務管理情報に基づいて、その対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を生成する(ステップS104)。この際、提案情報生成部163は、対象者に推奨される有給休暇取得時期を設定して、その時期を示す情報を提案情報に付加する。有給休暇取得時期は、取得時期因子に基づいて設定され、日数設定受付部166が受け付けた日数と有給休暇の残日数との範囲内で設定される。
情報通知部167は、提案情報生成部163が生成した提案情報を、その対象者の承認権限者に通知する(ステップS105)。具体的には、情報通知部167は、労務管理情報に含まれる対象者の承認権限者情報を参照して、その通知先に提案情報を通知する。なお、対象者本人が提案情報を確認できるように、通知先に対象者が含まれていてもよい。提案情報を受信したクライアント端末200には、提案情報が表示される。
次に、図5を参照しながら、第2の制御処理を説明する。まず、制御部160の情報取得部161は、操作部120からのデータ入力又は通信部110のデータ受信によって、複数の従業員の労務管理情報を取得する(ステップS201)。制御部160の情報取得部161は、取得した労務管理情報を記憶部130に記憶させる。
制御部160は、計時部150が計時する現在日時が通知タイミングか否かを判別する(ステップS202)。通知タイミングは、上述した第1の制御処理の場合と同様に設定される。
現在日時が通知タイミングではないと判別した場合(ステップS202;No)、制御部160は、ステップS201に戻って労務管理情報を取得する動作を定期的に繰り返す。なお、サーバ装置100は、この場合において、ステップS201に戻らずに、そのまま通知タイミングになるまで待機する構成にされてもよい。
一方、現在日時に通知タイミングであると判別した場合(ステップS202;Yes)、制御部160の選択部162は、労務管理情報に基づいて、複数の従業員の中から対象者を選択する(ステップS203)。対象者の選択方法は、上述した第1の制御処理の場合と基本的に同じである。
制御部160の選択部162は、選択した対象者と他の従業員との親密度を推定する(ステップS204)。制御部160の選択部162は、推定された親密度に基づいて提案情報の通知先を選択する(ステップS205)。親密度は、第1の推定因子と第2の推定因子とに基づいて推定される。
制御部160の選択部162は、対象者との親密度が高いと推定される従業員を通知先として選択する。通知先として選択される従業員は、一人であってもよいし、二人以上であってもよい。ただし、制御部160の制限設定受付部165が、その対象者から選択制限設定を受け付けている場合には、制御部160の選択部162は、制限設定受付部165が受け付けた選択制限設定に基づいて、通知先の選択対象を限定する。なお、対象者本人が提案情報を確認できるように、通知先に対象者が含まれていてもよい。
提案情報生成部163は、対象者の労務管理情報に基づいて、その対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を生成する(ステップS206)。この際、提案情報生成部163は、対象者に推奨される有給休暇取得時期を設定して、その時期を示す情報を提案情報に付加する。有給休暇取得時期は、取得時期因子に基づいて設定され、日数設定受付部166が受け付けた日数と有給休暇の残日数との範囲内で設定される。
情報通知部167は、提案情報生成部163が生成した提案情報を、その対象者との親密度が高いと推定される従業員に通知する(ステップS207)。提案情報を受信したクライアント端末200には、提案情報が表示される。
<表示される提案情報>
以下、提案情報を受信したクライアント端末200に表示される画像の例を説明する。図6は、第1の制御処理によって、承認権限者が使用するクライアント端末200に表示される提案情報の一例を示している。この例では、対象者が「意匠 健二」であり、承認権限者が「特許 史朗」である。
この画像は、社内システムの操作画面を示している。ここでは、社内システムの操作画面上に提案情報を通知する場合を説明する。なお、社内システムのサービスを提供するサーバ装置は、サーバ装置100であってもよいし、サーバ装置100とネットワークNWを介して通信可能に接続され、サーバ装置100と連携するサーバ装置であってもよい。また、サーバ装置100の情報取得部161は、この社内システムにおける入力データを労務管理情報として取得してもよい。
この社内システムは、勤怠管理機能、給与明細算出機能、スケジュール機能、プロジェクト管理機能、チャット機能、メール機能などを備えている。
まず、画面の上部には、社内システムにログインしたユーザの従業員IDと氏名が表示される。画面の左部には、メニューの一覧が表示される。メニューの一覧に表示されるボタンは、選択操作を受け付けるインターフェースとして機能する。ユーザは、これらのボタンをクリック又はタップによって、これらのいずれかを選択することができる。
例えば、この画面において、ユーザが勤怠情報ボタンP1を選択すると、ユーザの勤怠情報の入力画面が表示される。ユーザが給与明細ボタンP2を選択すると、ユーザの給与明細が表示される。ユーザがスケジュールボタンP3を選択すると、ユーザのスケジュールの設定画面が表示される。ユーザがプロジェクト管理ボタンP4を選択すると、ユーザが関わっている現在又は過去のプロジェクトの名前及び内容、そのプロジェクトの実施期間等を時系列で示す管理画面が表示される。
ユーザがチャットボタンP5を選択すると、ユーザが他の従業員とチャットするためのチャット画面が表示される。ユーザがメールボタンP6を選択すると、ユーザが他の従業員又は社外の人とメールを送受信するためのメール画面が表示される。ユーザがアカウント管理ボタンP7を選択すると、ユーザが自身の個人情報、飲酒習慣、喫煙習慣、趣味の内容等を登録するための入力画面が表示される。
画面の右部には、お知らせ一覧A1が表示される。お知らせ一覧A1には、通知される提案情報がタイムスタンプとともに時系列で表示される。
例えば、お知らせ一覧A1には、「意匠 健二さんは、残業が続いています。有給休暇の取得を提案してみませんか?」というメッセージが表示される。このメッセージは、承認権限者である「特許 史朗」に、対象者「意匠 健二」に対して有給休暇の取得を提案することを促すメッセージである。
また、お知らせ一覧A1には、「推奨時期は、9月13日から9月16日です。」というメッセージが表示される。このメッセージは、推奨される有給休暇取得時期を示すメッセージである。
また、お知らせ一覧A1の下部には、旅行プランを提案するメッセージと、旅行プランを掲載しているホームページのリンクとが表示される。このメッセージは、有給休暇に実行可能なプランを提案するレコメンド情報である。
以上説明した社内システムの操作画面上に提案情報を表示させる通知方法によれば、承認権限者は、仕事中に社内システムを閲覧したときに提案情報を確認することができる。なお、提案情報は、勤務時間内に閲覧されてもよいし、承認権限者が退社後に閲覧できるように外部端末に転送されてもよい。提案情報を見た承認権限者が、すぐに対象者と会話して有給休暇の取得を提案できるように、勤務時間内に通知されてもよい。
図7は、第2の制御処理によって、対象者との親密度が高いと推定された従業員が使用するクライアント端末200に表示される提案情報の一例を示している。この例では、対象者が「意匠 健二」であり、対象者との親密度が高い従業員が「商標 大介」である。「商標 大介」は、「意匠 健二」の同僚である。
図7に示す画面の右部には、お知らせ一覧A2が表示される。お知らせ一覧A1には、通知される提案情報がタイムスタンプとともに時系列で表示される。
例えば、お知らせ一覧A2には、「9月10日は、意匠 健二さんの誕生日です。有給休暇の取得を提案してみませんか?」というメッセージが表示される。このメッセージは、親密度が高いと推定された従業員である「商標 大介」に、対象者「意匠 健二」に対して有給休暇の取得を提案することを促すメッセージである。また、このメッセージは、推奨される有給休暇取得時期として、対象者の誕生日である9月10日を示している。
また、お知らせ一覧A2の下部には、レストランを紹介するメッセージと、レストランに関する情報を掲載しているホームページのリンクとが表示される。このメッセージは、有給休暇にレストランの利用を提案するレコメンド情報である。
<効果の説明>
以上説明したように、サーバ装置100は、対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を、対象者ではない他の従業員に通知する。提案情報を見た他の従業員は、対象者が有給休暇を取得することを対象者又は承認権限者に提案する。
この場合、対象者は、自発的に有給休暇を申請しなくても、他の従業員から有給休暇の取得を提案されるため、有給休暇を取得しやすい。したがって、本実施形態に係るサーバ装置100によれば、有給休暇の取得を支援することができる。
サーバ装置100は、労務管理情報に基づいて、有給休暇を取得すべき従業員を対象者として選択する。そのため、有給休暇を取得すべき従業員が有給休暇を取得しやすくすることが可能となる。
サーバ装置100は、承認権限者又は対象者との親密度が高い従業員に、提案情報を通知する。承認権限者は、対象者の有給休暇の取得を承認する権限を有するため、承認権限者から提案を受けた対象者は有給休暇を取得しやすい。対象者との親密度が高い従業員は、対象者の状況を考慮して承認権限者に対象者の有給休暇の取得を提案することができる。また、対象者との親密度が高い従業員は、親密度が高いため、対象者にも提案しやすい。そのため、対象者は、有給休暇を取得しやすくなる。
なお、対象者との親密度が高い従業員は、対象者ではなく承認権限者に提案を行うことが好ましい。例えば、提案を受けた対象者が承認権限者に有給休暇を申請するよりも、承認権限者から対象者に有給休暇の取得を提案される方が、対象者にとって有給休暇を取得しやすいからである。そのため、対象者との親密度が高い従業員に提案情報を通知する場合、提案情報は、その従業員が承認権限者に対して提案することを促すメッセージを含んでいてもよい。
以上で実施形態の説明を終了するが、上記実施形態は一例に過ぎない。そのため、支援システム1、サーバ装置100等の具体的な構成、処理の内容等は上記実施形態で説明したものに限られない。以下、上記実施形態の変形例について説明する。
(変形例)
上記実施形態において、サーバ装置100には、3台のクライアント端末200a、200b、200cが接続されている。しかし、サーバ装置100に接続されるクライアント端末200の台数は上記実施形態に限定されない。例えば、サーバ装置100に10台以上のクライアント端末200が接続されてもよい。
上記実施形態において、サーバ装置100の情報取得部161は、提案情報に基づく有給休暇取得の実績を示す実績情報を取得して、記憶部130に記憶されてもよい。この場合において、選択部162は、実績情報に基づいて対象者を選択してもよい。
上記実施形態において、選択部162は、複数の従業員の有給休暇取得時期の重複状況を判別し、複数の従業員の全体的な稼働率が予め定められた基準値以上となるように対象者を選択してもよい。この場合において、さらに、提案情報生成部163は、有給休暇取得時期の重複状況が予め定められた基準値以下となるように有給休暇取得時期を設定してもよい。これにより、複数の従業員が同時期に有給休暇を取得して、業務に影響が出ることを防止することができる。
情報取得部161は、他の従業員に通知した提案情報を転送する転送指示を受け付けて、情報通知部167は、その提案情報を対象者に転送してもよい。かかる構成によれば、他の従業員は、対象者に提案情報を円滑に伝えることができる。
情報取得部161は、他の従業員に通知した提案情報に対する修正を受け付けて、情報通知部167は、修正後の提案情報を当該他の従業員とは異なる従業員に通知してもよい。かかる構成によれば、通知を受けた他の従業員は、より現実的な提案情報を対象者又は承認権限者に通知することができる。
上記実施形態において、情報取得部161が取得する労務管理情報は、従業員の所属部署及び役職を示す情報を含んでいてもよい。この場合において、情報通知部167は、対象者の同僚又は対象者の所属部署とは異なる部署に所属する従業員に提案情報を通知してもよい。異なる部署に所属する従業員は、例えば、対象者の部署に隣接する部署、人事部、総務部等の従業員である。
この場合、同僚又は異なる部署に所属する従業員は、通知された提案情報に基づいて対象者の承認権限者に報告する。承認権限者は、対象者に提案情報に基づく有給休暇取得案を提示して有給休暇取得を促す。これにより、上記実施形態と同様な効果を奏することができる。
上記実施形態において、労務管理情報は、チャット又はメールの通信履歴情報を含み、親密度推定部164は、その通信履歴情報が示すチャット又はメールの頻度又は内容から親密度を推定してもよい。例えば、親密度推定部164は、チャット又はメールの頻度が高い複数の従業員については親密度が高いと推定してもよい。親密度推定部164は、チャット又はメールの内容に特定のキーワードが含まれる場合に、親密度が高いと推定してもよい。情報取得部161は、社内システムを提供するサービスから通信履歴情報を取得してもよい。
親密度推定部164の親密度の推定方法は、上記実施形態において述べた方法に限られない。例えば、実施形態において説明した第1の推定因子や第2の推定因子に含まれる複数の項目のそれぞれに評点を付けて、全体の点数が所定の基準値以上であれば親密度が高いと推定してもよい。また、特定の項目において対象者との親密度が高いと推定される場合に、必ずその従業員を通知先として選択してもよい。例えば、同期入社の従業員であれば、必ず親密度が高いと推定されてもよい。
情報通知部167は、対象者との親密度が一定レベルに達した一人以上の従業員を提案情報の通知先として選択する構成に限られない。例えば、情報通知部167は、対象者との親密度が高い順に一人以上の従業員を通知先として選択してもよい。すなわち、通知先の選択は、絶対評価に限られず、相対評価であってもよい。
労務管理情報は、IQ(Intelligence Quotient)、性格、資質等を示す検査情報を含んでいてもよい。検査情報は、例えば、入社試験、昇進試験、研修、性格診断等において得られる。この場合、親密度推定部164は、検査情報に基づいて従業員間の親密度を推定してもよい。例えば、親密度推定部164は、IQ又は資質が近似する従業員は親密度が高いと推定してもよい。親密度推定部164は、性格が同一又は対称的な従業員は親密度が高いと推定してもよい。
労務管理情報は、従業員間の会話を録音した音声データを含んでいてもよい。音声データは、例えば、会議、電話、TV電話、インターネットを介した音声通話等において会話を録音することによって得られる。この場合、親密度推定部164は、音声データに基づいて従業員間の親密度を推定してもよい。例えば、親密度推定部164は、音声データにおいて積極的に会話している従業員は親密度が高いと推定してもよい。
情報通知部167による提案情報の通知方法は、上記実施形態において説明した方法に限られない。例えば、チャットボットにより提案情報を記載したメッセージを通知してもよいし、提案情報を記載したメールを送信することによって通知してもよい。スケジュール機能のカレンダーの表示画面において提案情報を表示させてもよい。
上記実施形態において、情報取得部161が取得する労務管理情報は、休日情報を含んでいてもよい。休日情報は、従業員が所属する会社や組織等が業務を行わない日と設定した休日を示す情報である。休日情報は、取得時期因子に含まれてもよい。この場合において、提案情報生成部163は、休日と連続するように有給休暇の取得時期を設定して提案情報を生成してもよい。これにより、対象者が旅行プランを立てやすくすることができる。
上記実施形態において、提案情報生成部163は、労務管理情報に含まれる対象者の趣味、出身地、住所、家族の人数等に基づいてレコメンド情報を生成し、対象者に適した提案を行うものであってもよい。例えば、レコメンド情報は、対象者の出身地又は住所の最寄駅から出発する旅行プランを提案し、家族の人数分の乗車券の予約を促すものであってもよい。
また、本開示に係る支援システムは、上記装置によらず、例えば、コンピュータがプログラムを実行することで、その機能を実現してもよい。支援システムの機能を実現するためのプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disc Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。また、上記実施形態及び変形例で説明した装置の構成は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせ可能である。
1…支援システム、100…サーバ装置、200,200a,200b,200c…クライアント端末、110…通信部、120…操作部、130…記憶部、140…表示部、150…計時部、160…制御部、161…情報取得部、162…選択部、163…提案情報生成部、164…親密度推定部、165…制限設定受付部、166…日数設定受付部、167…情報通知部

Claims (22)

  1. 複数の従業員の労務管理情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部が取得した前記複数の従業員の労務管理情報に基づいて、該複数の従業員のいずれか一人以上を有給休暇取得の対象者として選択する選択部と、
    前記対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を、該対象者ではない他の前記従業員に通知する情報通知部と、
    を備えることを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記労務管理情報は、前記従業員の有給休暇取得を承認する権限を有する承認権限者を示す情報を含み、
    前記情報通知部は、前記対象者の前記承認権限者を前記他の従業員として前記提案情報を通知する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
  3. 前記労務管理情報は、前記従業員の所属部署及び役職を示す情報を含み、
    前記情報通知部は、前記対象者の同僚又は前記対象者の所属部署とは異なる部署に所属する前記従業員を前記他の従業員として前記提案情報を通知する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
  4. 前記情報通知部は、前記他の従業員だけでなく前記対象者にも前記提案情報を通知する、
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  5. 前記情報取得部は、前記他の従業員に通知した前記提案情報を転送する転送指示を受け付けて、前記情報通知部は、該提案情報を前記対象者に転送する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  6. 前記情報取得部は、前記他の従業員に通知した前記提案情報に対する修正を受け付けて、前記情報通知部は、修正後の該提案情報を該他の従業員とは異なる前記従業員に通知する、
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  7. 前記提案情報は、前記対象者に推奨される有給休暇取得時期を示す情報を含む、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  8. 前記労務管理情報は、前記従業員の個人情報と、該従業員の過去の勤務実績と、該従業員の将来の勤務予定と、該従業員のタスク状況と、就業規則に基づく休暇日とのいずれか一つ以上を含む取得時期因子を含み、
    前記有給休暇取得時期は、前記取得時期因子に基づいて設定される、
    ことを特徴とする請求項7に記載のサーバ装置。
  9. 前記取得時期因子は、業務が行われない休日を示す休日情報を含み、
    前記有給休暇取得時期は、前記休日情報が示す休日と連続するように設定される、
    ことを特徴とする請求項8に記載のサーバ装置。
  10. 前記労務管理情報は、前記従業員の有給休暇残日数と、残業時間と、個人情報とのいずれか一つ以上を含む選択因子を含み、
    前記選択部は、前記選択因子に基づいて前記対象者を選択する、
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  11. 前記情報取得部が取得した前記複数の従業員の労務管理情報に基づいて、該複数の従業員の間の親密度を推定する親密度推定部をさらに備え、
    前記情報通知部は、前記対象者との親密度が高いと推定された前記従業員を前記他の従業員として前記提案情報を通知する、
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  12. 前記労務管理情報は、入社時期と、現在又は過去の所属部署と、勤怠情報と、プロジェクト管理情報と、移動履歴情報とのいずれか一つ以上を含む第1の推定因子を含み、
    前記親密度推定部は、前記第1の推定因子の共通性から前記親密度を推定する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のサーバ装置。
  13. 前記労務管理情報は、チャット又はメールの通信履歴情報を含み、
    前記親密度推定部は、前記チャット又はメールの頻度又は内容から前記親密度を推定する、
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載のサーバ装置。
  14. 前記労務管理情報は、飲酒習慣と、喫煙習慣と、趣味の内容とのいずれか一つ以上を示す第2の推定因子を含み、
    前記親密度推定部は、前記第2の推定因子の共通性から前記親密度を推定する、
    ことを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  15. 前記提案情報は、さらに、旅行プランと、宿泊施設の予約と、交通機関の予約と、イベントチケットの取得とのいずれか一つ以上を提案するレコメンド情報を含む、
    ことを特徴とする請求項1から14のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  16. 前記提案情報は、さらに、前記宿泊施設又は前記交通機関の予約を受け付ける予約受付サイトへのリンクを含む、
    ことを特徴とする請求項15に記載のサーバ装置。
  17. 前記従業員から、前記対象者として選択されることを拒否又は制限する選択制限設定を受け付ける制限設定受付部をさらに備え、
    前記選択部は、前記制限設定受付部が受け付けた前記選択制限設定に基づいて、前記対象者の選択対象を限定する、
    ことを特徴とする請求項1から16のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  18. 前記従業員から、前記提案情報の対象とする有給休暇の日数の設定を受け付ける日数設定受付部をさらに備え、
    前記選択部は、前記日数設定受付部が受け付けた日数に基づいて前記対象者を選択する、
    ことを特徴とする請求項1から17のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  19. 前記選択部は、前記複数の従業員の有給休暇取得時期の重複状況を判別し、該複数の従業員の全体的な稼働率が予め定められた基準値以上となるように前記対象者を選択し、
    前記有給休暇取得時期は、前記有給休暇取得時期の重複状況が予め定められた基準値以下となるように設定される、
    ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  20. 前記提案情報に基づく有給休暇取得の実績を示す実績情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記選択部は、前記実績情報に基づいて前記対象者を選択する、
    ことを特徴とする請求項1から19のいずれか1項に記載のサーバ装置。
  21. 従業員の有給休暇の取得を支援する支援方法であって、
    複数の従業員の労務管理情報を取得する情報取得ステップと、
    前記情報取得ステップにおいて取得された前記複数の従業員の労務管理情報に基づいて、該複数の従業員のいずれか一人以上を有給休暇取得の対象者として選択する選択ステップと、
    前記対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を、該対象者ではない他の前記従業員に通知する情報通知ステップと、
    を含むことを特徴とする支援方法。
  22. コンピュータを、
    複数の従業員の労務管理情報を取得する情報取得手段、
    前記情報取得手段が取得した前記複数の従業員の労務管理情報に基づいて、該複数の従業員のいずれか一人以上を有給休暇取得の対象者として選択する選択手段、
    前記対象者に有給休暇を取得させるための提案情報を、該対象者ではない他の前記従業員に通知する情報通知手段、
    として機能させるためのプログラム。


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