JP2019086591A - 電子機器及びその制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 省電力モード時に通信を行われた際に、通信のタイムアウトを防止しつつ、通常の電力モードに復帰し、全ての通信機能を実現できる技術を提供しようとするものである。【解決手段】 情報処理装置の周辺デバイスとして機能する電子機器であって、情報処理装置と通信するための通信部と、消費電力量に関して少なくとも通常モード、及び、当該通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードのいずれかに従って電子機器の構成要素への電力を制御する電源制御部と、省電力モードにて、通信部を介して情報処理装置から通常モードを前提とする要求パケットを受信した場合、予め設定された時間が経過後に再アクセスを促す制御情報を含む応答パケットを情報処理装置に送信すると共に、電源制御部を制御して、通常モードへ移行させる制御部とを有する。【選択図】 図3
Description
本発明は、電子機器及びその制御方法及びプログラムに関するものである。
従来、電化製品などに組み込まれた組み込み機器には、通常よりも低い電力で動作する省電力モードを備えた物が存在する。このような省電力モードでは、通常の状態に比べて動作が制限される場合がある。例えば、通信機能において一部のコマンドには応答できるが、複雑なプロトコルには応答できないといったように、通信機能が制限される場合などがある。
このような省電力モード時に通信機能が制限される場合において、特許文献1では、省電力モード時は過去に受信したデータの受信頻度に基づいて応答を返し、応答が不能である場合は通常の電力モードに移行するという技術が開示されている。また、特許文献2では、第1の通信方式(例えばNFC)で認証を行い、第2の通信方式(例えば無線LAN)で通信を行うハンドオーバという処理において、省電力モードからの復帰に要する時間を機器間で共有し、復帰後に通信を行うという技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、省電力モードから通常の電源モードへの復帰に要する時間が長いと、通信がタイムアウトしてしまう可能性がある。また、特許文献2に記載の技術では、省電力モードからの復帰に要する時間を予め取り決めた方法で共有する必要があるため、対抗機器側に特別なプログラムが必要である。
そこで、本発明は、通信機能が制限された省電力モード時に通信を行われた際に、特別なプログラムを用いることなく、通信のタイムアウトを防止しつつ、通常の電力モードに復帰し、全ての通信機能を実現することを目的とする。
この課題を解決するため、例えば本発明の電子機器は以下の構成を備える。すなわち、
情報処理装置の周辺デバイスとして機能する電子機器であって、
前記情報処理装置と通信するための通信手段と、
電力消費量に関して少なくとも通常モード、及び、当該通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードのいずれかに従って前記電子機器の構成要素への電力を制御する電力制御手段と、
前記省電力モードにて、前記通信手段を介して前記情報処理装置から前記通常モードを前提とする要求パケットを受信した場合、予め設定された時間が経過後に再アクセスを行うこと依頼する制御情報を含む応答パケットを前記情報処理装置に送信すると共に、前記電力制御手段を制御して、前記通常モードへ移行させる制御手段とを有する。
情報処理装置の周辺デバイスとして機能する電子機器であって、
前記情報処理装置と通信するための通信手段と、
電力消費量に関して少なくとも通常モード、及び、当該通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードのいずれかに従って前記電子機器の構成要素への電力を制御する電力制御手段と、
前記省電力モードにて、前記通信手段を介して前記情報処理装置から前記通常モードを前提とする要求パケットを受信した場合、予め設定された時間が経過後に再アクセスを行うこと依頼する制御情報を含む応答パケットを前記情報処理装置に送信すると共に、前記電力制御手段を制御して、前記通常モードへ移行させる制御手段とを有する。
本発明によれば、省電力モード時に通信を行われた際に、通信のタイムアウトを防止しつつ、通常の電力モードに復帰し、全ての通信機能を実現できる。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明するが、この発明は以下の実施形態に限定されない。また、この発明の実施形態は発明の好ましい形態を示すものであり、発明の範囲を限定するものでもない。
[第1の実施形態]
図1は、実施形態におけるシステム構成図である。本システムは、情報処理装置としてのタブレット100と、周辺デバイスとしてのプロジェクタ200とが、無線LANルータ300を介して通信ネットワークを形成しているものとする。本システムでは、プロジェクタ300は、タブレット100から受信した画像を不図示の投影スクリーンに投影する。
図1は、実施形態におけるシステム構成図である。本システムは、情報処理装置としてのタブレット100と、周辺デバイスとしてのプロジェクタ200とが、無線LANルータ300を介して通信ネットワークを形成しているものとする。本システムでは、プロジェクタ300は、タブレット100から受信した画像を不図示の投影スクリーンに投影する。
図2を参照してタブレット100及びプロジェクタ200の構成を更に詳しく説明する。
タブレット100は、CPU101、RAM102、VRAM103、ROM104、表示部105、表示制御部106、操作部107、無線通信部109、及び、これらを接続する内部バス109を有する。
CPU101は、タブレット100の全体の制御を司るものである。RAM102は、CPU101のワークエリアや各種データを格納するためのメモリである。また、このRAM102は、CPU101が実行するプログラムを格納、或いは展開する領域、プログラム実行中のワーク領域など、様々なデータの格納領域としても使用される。VRAM103は、表示部105に表示する画像を格納するための領域として使用される。なおRAM102の速度が十分高速であれば、RAM102の一部をVRAM103として利用しても良い。ROM104は、ブートプログラム、アプリケーションプログラム(本実施形態で説明する画面転送アプリケーションやWebブラウザアプリケーションなど)、OSなどの各種プログラムとデータを格納している。
表示制御部106は、VRAM103に格納された画像を読み出し、表示部105に出力し、表示させる。表示部105は例えば液晶パネル、有機ELパネルである。
操作部107は、ユーザからの指示入力を受けるものであり、操作ボタン、タッチパネル等によって構成され、ユーザによる入力操作はCPU101に送信される。タッチパネルは、タブレットの表示パネルの前面に設けられるのが一般的である。
無線通信部108は、無線ネットワークを介して外部機器、具体的には無線LANルータ300を介してプロジェクタ200と通信を行う。無線通信部108は、アンテナ、RF部、ベースバンド部から構成され、サポートする無線LAN規格に適合したパケットを送受信することが可能である。
プロジェクタ200は、CPU_A201、CPU_B202、RAM203、ROM204、VRAM205、投影制御部206、投影部207、操作部208、通信部209、電源制御部210、及び、これらを接続する内部バス211を有する。そして、実施形態におけるプロジェクタ200は、消費電力に関して省電力モード、通常モード、投影モードのいずれかで動作する。消費電力量は、省電力モード<通常モード<投影モードの関係にある。
省電力モードは、CPU_B202、操作部208、通信部209に電力が供給され、これら以外は電力が遮断されるモードである。投影モードは、CPU_B202への電力が遮断され、それ以外は電力が供給されるモードであり、CPU_A201の制御の下でタブレット100から受信した画像を投影部207を介して投影するモードである。通常モードは、CPU_B202、投影部207、投影制御部208への電力が遮断され、これ以外には電力が供給されるモードである。つまり、動作するプロセッサについて言及するのであれば、省電力モードでは、CPUB_202が動作し、CPU_A201は動作しない。そして、通常モード及び投影モードではCPU_A201が動作し、CPU_B202は機能しないことになる。
CPU_A201は、プロジェクタ200の全体の制御を行う。それ故、CPU_A201は、以下に説明するCPU_B202よりも処理能力が高い。このCPUA201は、通常モード又は投影モードにて、後述する通信部209を介して外部の機器との通信を行う。プロジェクタ200は、ネットワーク機能として様々なプロトコルをサポートしている。例えば、HTTP、SNMP、プロジェクタ制御用の各種プロトコルなどであり、例えばCPU_A201はHTTPサーバとして機能する。ユーザはタブレット100から上述したプロトコルを用いて、プロジェクタの設定変更や制御を行う事が可能である。例えば、タブレット100上でブラウザを実行してプロジェクタ200にアクセスし、プロジェクタに対して各種設定の変更などを行うことが可能である。
CPU_B202は、省電力モードにて、CPU_A201に代わって通信部209を介して外部の機器との通信を行う。CPU_B202には不図示の内蔵メモリ(内蔵RAM、内蔵ROMを含む)が搭載されており、RAM203、ROM204が無くとも動作可能なように構成されている。ただし、内蔵メモリは容量が非常に限られているため、CPU_Aに比べてCPU_Bの機能は制限される。このため、上述したネットワークプロトコルのうち、一部のものに対しては応答を返せるが、複雑なプロトコルに関しては応答を返すことができない。省電力モード時のCPU_B202の動作に関しては、後程詳しく説明する。
RAM203は、データの格納を行うメインメモリである。また、このRAM203は、CPU_A201が実行するプログラムを格納、或いは展開する領域、プログラム実行中のワーク領域など、様々なデータの格納領域としても使用される。ROM204は、プロジェクタ200が動作するためのプログラムやパラメータなどのデータが予め書き込まれており、CPU_A201はこのプログラムに従って処理を実行する。
VRAM205は、後述する投影部207で投影する画像を格納するための領域として使用される。投影制御部206は、VRAM205に格納された画像を読み出し、これを投影部207に供給する。投影部207は投影制御部206から供給された画像の投影表示を行う。投影部207は具体的には、不図示の液晶パネル、レンズ、光源で構成される。
操作部208はユーザからの指示入力を受け付けものであり、プロジェクタ300の筐体に付随するボタンや、不図示のリモコンからのユーザ操作を受け付けるリモコン受信部等によって構成され、これらの入力操作があったとき、CPU_A201に送信する。
通信部209は、ネットワークを介して外部機器、具体的には無線LANルータ300を介してタブレット100と通信を行う。電源制御部210は、不図示の電源ラインで各構成部と接続されており、CPU_A201やCPU_B202からのモード移行の指示信号に従い、プロジェクタ300の構成要素への電源を供給を制御する。なお、メイン電源がONになった初期段階では、省電力モードとして稼働するものとする。ここでメイン電源がONになるというのは、例えば本装置をACコンセントに接続した場合である。
無線LANルータ300は、無線LANでタブレット100から受信したパケットを有線LANでプロジェクタ200に送信する。また、有線LANでプロジェクタ200から受信したパケットを無線LANでタブレット100に送信する。無線LANルータ300に関しては、本発明の主眼ではないので詳細な説明は割愛する。
次に省電力モード時のプロジェクタ200の動作について説明する。省電力モードでは、電源制御部210からCPU_B202、通信部209、操作部208にのみ電力が供給される。つまり、CPU_A201や投影部207への電力は遮断されているため投影も行われない。なお、通常モードから省電力モードへの移行は、所定の時間経過しても、タブレット100とプロジェクタ200間での通信が行われない場合とする。また、投影モードから通常モードへの移行は、投影していない状態が予め設定された時間経過した場合とする。そのため、CPU_A201は、例えば通常モード時には、通信部209を監視し、所定の時間プロジェクタ200との間で通信が行われていないと、電源制御部210を制御し、電源を供給するブロックを限定する指示信号を発行することで省電力モードに移行させる。省電力モードが開始され、CPU_B202に電源が供給されると、CPU_B202は自身の内蔵ROMに格納されたプログラムと、内蔵RAMを使用して動作を開始する。
図3は、省電力モード時のCPU_B202の処理手順を示すフロー図である。
省電力モードに移行すると、CPU_B202は、S301にて、操作部208に設けられたプロジェクタとして機能させるための電源キーが押下されたか判断する(ここで言う「電源キー」は、メイン電源のON/OFFではない点に注意されたい)。電源キーが押下されていると判断した場合、CPU_B202は電源制御部210に対して投影モードへの要求信号を発行する。この結果、S302にて、CPU_B202以外の全てのブロックに電源を供給され、CPU_A201の制御下の投影モードに移行し、本省電力モードの処理を終了する。電源キーを押下されていない場合、CPU_B202は、S303にて通信部209を監視し、パケット受信が行われたか判断する。パケットの受信がない場合、CPU_B202は、処理をS301に戻り、電源キーの押下の判定、パケット受信の判定を繰り返す。
さて、パケットが受信された場合、CPU_B202は、S304にて、受信したパケットが所定のプロトコルのものであるか判断する。所定のプロトコルではないと判断された場合、CPU_B202は、S305にて、受信したパケットに対して応答可能かどうか判断する(S305)。応答可能であると判断された場合、CPU_B202はS306にて、応答パケットを生成し、通信部209を介して応答パケットを送信する。そしてCPU_B202は処理をS301に戻す。ここで、応答可能なパケットとは、プロトコルが単純で、省電力モードの限られたプログラムでも応答可能なものを指している。例えば、ARPパケットやICMPパケットを受信した場合は、省電力モードでも応答可能である。このように構成することによって、電力消費を抑えたまま、予め決められた単純なプロトコルのパケットに応答を返す事が可能となる。
一方、S305にて、CPU_B202が、受信パケットに対して応答不可と判定した場合、処理をS312に進める。このS312にて、電源制御部210に対してCPU_A201、RAM203、ROM204にも電源を供給するように指示し、且つ、RAM203に、受信したパケットを退避(格納)し、その後でCPU_A201にリセット信号を送信するようにして、通常モードへ移行させる。
ここでいう通常モードとは、投影制御部206、投影部207に電源が供給されておらず、プロジェクタ200の投影は行われていないが、ネットワークの通信機能は有効となっている状態の事を指す。通常モードに移行後、CPU_B202は処理を終了し、起動したCPU_A201が、RAM203に記録されている受信パケットを元に応答パケットを生成し、通信部209を介して応答パケットを返信する。このように構成することによって、通信機能の限定された省電力モードで受信したパケットに対しても応答を返すことが可能となる。
S304において、受信したパケットが所定のプロトコルと判断された場合、CPU_B202は、S307にて、パケットを送信してきた通信相手が所定時間後に再アクセスを実施するような制御情報(制御コード)を含んだパケットを生成し、通信部209を介して送信する。例えば、所定のプロトコルがHTTPプロトコルである場合、CPU_B202はS307においてHTMLコンテンツを返信する際に、その中に、再アクセスを実施させるような制御コードを含める。この場合、再アクセスを実施させるような制御コードとは、例えばHTMLコンテンツに含まれているブラウザに所定時間後にリロードを行わせるmetaタグや、所定時間後にページ移動を行わせるJavaScript(登録商標)の事を指している。
S307で応答パケットを送信後、CPU_B202は、S308にて、応答に関連したパケットがあるか判断する。例えば、HTTPプロトコルの場合、S307で応答したHTMLコンテンツにスタイルシート、画像、スクリプトなどの参照されるデータが無いか判断する。関連パケットが無いと判断された場合、CPU_B202は処理をS312に進め、通常モードに移行させる。
S308にて関連するパケットがある判断された場合、CPU_B202は、S309にて、通信部209を監視し、関連するパケットの受信を待ち受ける。例えば、HTTPプロトコルの場合、スタイルシート、画像、スクリプトなどのGETリクエストを待ちうける。関連パケットのリクエストを受信すると、CPU_B202は、S310にて、通信部209を介して関連パケットを送信する。そして、CPU_B202は、S311にて、関連するパケットの送信が全て完了したか判断する。例えば、HTTPプロトコルの場合、S307で送信したHTMLコンテンツに紐付いたデータを全て送信したかを判断する。関連パケットの送信が全て完了していないと判断した場合、CPU_B202はS309に戻り処理を継続する。また、関連パケットの送信が全て完了している場合、CPU_B202は処理をS312に進め、通常モードへ移行させ、本省電力モードの処理を終了する。
次に図4のシーケンスを参照して、図を用いて、所定のプロトコルがHTTPプロトコルである場合のタブレット100とプロジェクタ200の処理の流れを説明する。図4は、省電力モードのプロジェクタ200に対して、タブレット100のブラウザからアクセスを行った場合のシーケンス図を示している。S401にて、ユーザがタブレット100のブラウザを操作し、プロジェクタ200のWEBページを表示する操作を行うと本シーケンスが開始される。
タブレット100のCPU101は、S402にて、無線通信部108を介してプロジェクタ200にWEBページの取得要求を送信する。WEBページの取得要求とは、HTTPプロトコルのGETリクエストのことである。プロジェクタ200のCPU_B202は、通信部209を介してWEBページの取得要求を受け取ると、プロジェクタ200が省電力モードから復帰中である旨をユーザに通知するためのHTMLコンテンツを送信する。なお、図4のS402、S403は、図3のS303、S304、S307の処理にあたる。
タブレット100のCPU101はS403でHTMLコンテンツを受信すると、S404にて、無線通信部108を介してHTMLコンテンツに含まれる画像やスクリプトの取得要求をプロジェクタ200に送信する。プロジェクタ200のCPU_B202は、通信部209を介して画像やスクリプトの取得要求を受信すると、S405にて、該当する画像やスクリプトを送信する。図4のS404〜S405の処理は、図3のS308〜S311の処理にあたる。プロジェクタ200は、S403に関連付いた画像やスクリプトなどを全て送信したと判断すると、通常モードに移行する(S406)。なお、図4のS406の処理は、図3のS312の処理にあたる。
図5は、S403で送信されるHTMLコンテンツの一例を示した図である。HTMLコンテンツには、例えば図示の参照符号501に示されるアニメーションGIF画像や、参照符号502に示されるJavaScript(登録商標)によるカウントダウン表示を行う部分などを含む事ができる。また、HTMLコンテンツには、不図示のmetaタグが含まれており、プロジェクタ200が通常モードに遷移した後に再アクセスを行うように秒数が設定されている。図5の例では10秒後に設定されている。カウントダウン表示502とmetaタグで設定された再アクセスを行うための秒数は同じ秒数となっている。
なお、アニメーションGIF501や、JavaScript(登録商標)によるカウントダウン表示502は、タブレット100で更新されるため、プロジェクタ200がS406の復帰処理を行っている間も、表示が更新されることとなる。
このようにアニメーションGIFやカウントダウン表示を行うことによって、ユーザに対してプロジェクタ200が省電力モードから、より多機能となる通常モードへ復帰中であることや、あと何秒で復帰するかを知らせることができる。また、通信不能の期間中も、タブレット100の表示は更新されるため、ユーザが省電力モードからの復帰を待っている間のストレスを軽減する効果が得られる。
metaタグに設定された所定時間経過後、タブレット100のブラウザは、S407にてWEBページの再取得要求を行う。S407のタイミングにおいては、プロジェクタ200は、CPU_A201の制御下の通常モードに復帰しているため、通常のHTMLコンテンツを送信することができる。
以上のように構成することによって、通信機能が制限される省電力モードにおいても、所定のプロトコルで通信のタイムアウトを防止しつつ、通信機能が復帰した後に再度アクセスを行わせることが可能となる。
なお、上記実施形態では、S305の判定結果がNoの場合、S312に移行するものとしたが、S312の代わりに、S307又はS302に処理を進めても良い。例えば、S305にて、受信した要求パケットが、投影表示を前提とする画像データであるか否かを判定し、画像データであった場合にはS302に移行しても良い。パケット受信のアクノリッジとして、図5に示すようなメッセージを応答しても良い。
また、本実施形態では電子機器としてプロジェクタとして説明を行ったが、プロジェクタ以外としえ、例えばプリンタ等の装置に適用できるで、上記実施形態によって本発明が限定されるものではない。
[その他の実施形態]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。このとき、供給された装置の制御部を含むコンピュータ(またはCPUやMPU)は、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、装置に供給することによっても、達成されることは言うまでもない。このとき、供給された装置の制御部を含むコンピュータ(またはCPUやMPU)は、記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、上述のプログラムコードの指示に基づき、装置上で稼動しているOS(基本システムやオペレーティングシステム)などが処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、装置に挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれ、前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。このとき、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行う。
200…プロジェクタ、201…CPU_A、202…CPU_B、203…RAM、204…ROM、205…VRAM、206…投影制御部、207…投影部、208…操作部、209…通信部、210…電源制御部、211…システムバス
211 システムバス
211 システムバス
Claims (5)
- 情報処理装置の周辺デバイスとして機能する電子機器であって、
前記情報処理装置と通信するための通信手段と、
消費電力量に関して少なくとも通常モード、及び、当該通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードのいずれかに従って前記電子機器の構成要素への電力を制御する電源制御手段と、
前記省電力モードにて、前記通信手段を介して前記情報処理装置から前記通常モードを前提とする要求パケットを受信した場合、予め設定された時間が経過後に再アクセスを促す制御情報を含む応答パケットを前記情報処理装置に送信すると共に、前記電源制御手段を制御して、前記通常モードへ移行させる制御手段と
を有することを特徴とする電子機器。 - 前記制御手段は、前記通信手段を介して受信した要求パケットが、前記省電力モードで応答できるパケットであるか、前記通常モードにて応答すべきパケットであるかを判定する判定手段を有し、
前記判定手段によって前記要求パケットが前記通常モードにて応答すべきと判断した場合は、前記応答パケットを前記情報処理装置に送信すると共に前記電源制御手段を制御して前記通常モードに移行し、
前記判定手段によって前記要求パケットが前記省電力モードで応答できると判断した場合は、前記省電力モードにて、応答パケットを生成し、前記情報処理装置に送信する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記省電力モードにて機能し、前記制御手段として機能するためのプログラムを内蔵メモリに記憶した第1のプロセッサと、
前記通常モードにて機能し、前記第1のプロセッサよりも処理能力が高く、前記周辺デバイスとして機能するための第2のプロセッサとを含む
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。 - 情報処理装置と通信するための通信手段、及び、消費電力量に関して少なくとも通常モード、及び、当該通常モードよりも消費電力が少ない省電力モードのいずれかに従って構成要素への電力を制御する電源制御手段とを有し、前記情報処理装置の周辺デバイスとして機能する電子機器の制御方法であって、
前記省電力モードにて、前記通信手段を介して前記情報処理装置から前記通常モードを前提とする要求パケットを受信した場合、予め設定された時間が経過後に再アクセスを促す制御情報を含む応答パケットを前記情報処理装置に送信すると共に、前記電源制御手段を制御して、前記通常モードへ移行させる
ことを特徴とする電子機器の制御方法。 - コンピュータが読み込み実行することで、前記コンピュータに、請求項4に記載の工程を実行させるためのプログラム。
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