JP2011100178A - シンクライアントシステムにおけるシステム起動及び終了方法 - Google Patents

シンクライアントシステムにおけるシステム起動及び終了方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザが物理的に触れている端末から、ネットワーク経由でサーバ装置を操作するシステムでは、複数の計算機に対して、システム利用または終了の操作を行う必要があり、操作の簡便化が求められている。
【解決手段】
端末とサーバ装置がネットワークを介して接続されるクライアント−サーバシステムにおいて、システム終了の際、サーバ装置は、サーバ装置への終了処理の受付を契機として、端末のアドレスを取得し、端末へ終了要求を発行する。端末は、サーバ装置からのシステム終了要求を受け取った後、サーバ装置のアドレスを取得し、サーバ装置へ要求受信通知を送信し、端末の終了コマンドを発行する。サーバ装置は、端末から受信通知を受け取った後、サーバ装置の終了コマンドを発行する。システム起動の際には、端末からサーバ装置に対してシステム起動要求を発行する。
【選択図】 図14

Description

本発明は、シンクライアントシステムにおける、システム起動及び終了方法に関する。
ユーザが直接触れているコンピュータ(クライアント装置という)から、ネットワークを介して接続されるコンピュータ(サーバ装置という)を操作するというアーキテクチャのシステムとしては、例えばシンクライアントシステムが相当する。シンクライアントシステムでは、クライアント装置としての端末がサーバ装置の画面を表示する役割、またはサーバ装置へキーボードやマウス等の操作情報を伝達する役割をはたすので、実際にはサーバ装置でデータを一括管理し、端末の記憶装置にデータを保存しないということから、データのセキュリティ観点、または、データをデータセンター等に集約されたサーバ装置側で一元管理できることから、注目を浴びている。
シンクライアントシステムは、サーバ装置の画面情報が端末に送信され、ユーザは端末上に表示されるサーバ装置の画面情報を閲覧しながら端末を物理的に操作し、端末の操作情報がサーバ装置に送信されることによって、サーバ装置が動作するというアーキテクチャのため、ユーザは、通常のコンピュータ操作と同様にサーバ装置を操作することが可能である。
しかし、シンクライアントシステムは、物理的に、複数のコンピュータを用いるので、ユーザが利用を開始する場合、及び利用を終了する場合に関しては、端末及びサーバ装置の各々に対して、システム起動及び終了制御の操作を行う必要がある。すなわち、シンクライアントシステムにおけるシステム起動及び終了の操作は、通常のコンピュータ利用の場合と異なるので、ユーザに違和感を与え、ユーザの利便性が低下する、という可能性がある。
特開平11−212679号公報
ネットワークを介して複数のコンピュータが接続される構成のシステムにおいて、一方のコンピュータから、他方のコンピュータに対してシステム起動及び終了制御を行う方法としては、例えば、特許文献1に記載されている技術が知られている。
特許文献1に開示された技術を用い、シンクライアントシステムの利用を開始するために端末からサーバ装置の電源投入を行う際は、ユーザが物理的に操作する端末が起動している状態で、サーバ装置のOSに対して電源投入コマンドを実行する操作により、端末が電源投入を行うことのできるサーバ装置の情報を取得し、端末の画面に表示し、表示されたサーバ装置の情報を選択するという操作を行う。
しかし、特許文献1に開示された技術では、端末からサーバ装置へシンクライアントシステムを開始するための通信を行うに当たっては、端末は、サーバ装置が起動しサーバ装置が端末からの接続を受け付けられる状態になったかを把握する術がない。このため、サーバ装置が起動すると想定する一定時間をおいて、端末のシンクライアントシステムを開始するための通信を行うプログラムを起動する必要がある。もし、サーバ装置が起動していなかった場合、サーバ装置は、端末からのシンクライアントシステムを開始するための通信を受け付けることができないため、端末からサーバ装置への接続は失敗となり、再度一定時間をおいて、端末は、サーバに対してシンクライアントシステムを開始するための通信を行うプログラムを起動させなければならない。
また、シンクライアントシステムの利用を終了するためにサーバ装置から端末の電源断を行う際は、ユーザが物理的に操作するコンピュータは端末である状態において、ユーザは端末に表示されるサーバ装置の画面情報を閲覧しながら、サーバ装置の電源投入を行った端末の情報を取得させる操作を実行し、ユーザが閲覧するサーバ装置の画面情報の中に表示された端末情報を選択するという操作を行う。
しかし、このときユーザが物理的に操作している端末が電源断の状態となるため、ユーザは、電源断の状態となった端末からサーバ装置の電源制御を行うことができず、サーバ装置の電源は投入されたままになる。
よって、特許文献1に開示された技術では、通常のコンピュータと同等の操作にて、シンクライアントシステムの利用開始、及び利用終了を提供することができない。
また、特許文献1の技術を使わない場合であっても、通常のコンピュータと同等の操作にて、シンクライアントシステムの利用開始、及び利用終了を提供することができない。
上記に示す、シンクライアントシステムの利用終了の操作は、サーバ装置にて前記操作を行った時点で、ユーザが直接触れている端末の電源制御操作が行われたものと勘違いする可能性がある。その場合は、サーバ装置は電源断の状態であるのに対し、端末の電源は投入されている状態が生じる可能性が高くなるため、利用されていない端末が、余分な電力を消費するという問題が発生する。
さらに、特許文献1には、ハイバネーション状態やサスペンド状態、または再起動操作時の電源制御方法に関しては言及されていない。
上記課題は、シンクライアントシステムに限らず、通常のクライアント−サーバシステムにおいても同様に存在する。
本明細書では、起動、終了だけでなく、ハイバネーション状態やサスペンド状態、または再起動に関して、通常のコンピュータと同等の操作が可能なクライアント−サーバシステムが開示される。
本発明の望ましい態様の一つは次のとおりである。
クライアントとサーバとがネットワークを介して接続され、前記クライアントは、前記サーバに操作情報を送信し、前記サーバは、前記操作情報に基づく処理結果を前記クライアントに送信するコンピュータシステムの起動方法であって、
前記クライアントは、前記サーバのアドレスを取得し、当該アドレスをあて先とする起動要求を送信し、
前記サーバは、受信した前記起動要求に応答して起動して、前記操作情報の受信と、前記処理結果の送信とが可能になった後、前記クライアントに、接続部起動要求を送信し、
前記クライアントは、前記接続部起動要求を受信したら、前記サーバに、操作情報と画面情報とのやり取りに用いる通信路の確立要求を送信することを特徴とする。
さらに、前記クライアントは、前記サーバの起動を確認した後、当該クライアントのアドレスを、前記サーバに送信し、
前記サーバは、前記クライアントから受信した前記アドレスと、予め登録されている前記クライアントのアドレスとの一致を確認した後、クライアントに、前記接続部起動要求を送信してもよい。
さらに、前記クライアントは、前記サーバに起動要求を送信してから、前記通信路が確立されて、前記サーバから送信される前記処理結果に基づく画面情報を受信するまで、当該クライアントに起動画面を表示してもよい。
また、他の態様は、クライアントとサーバとがネットワークを介して接続され、前記クライアントは、前記サーバに操作情報を送信し、前記サーバは、前記操作情報に基づく処理結果を前記クライアントに送信するコンピュータシステムの終了方法であって、
前記サーバは、前記クライアントから、前記サーバのシャットダウン、サスペンド、ハイバネーション、または再起動の操作情報を受信した場合に、前記サーバに登録してある前記クライアントのアドレスを取得し、
前記サーバは、前記アドレスを元に、前記クライアントへ、前記操作情報に対応する処理要求を発行し、
前記クライアントは、前記サーバからの前記処理要求を受信した後、前記サーバへ受信確認を送信し、
前記クライアントは、前記クライアントの前記処理要求を発行し、
前記サーバは、前記クライアントから、前記受信確認を受信した後、前記サーバへ前記操作情報に対応する処理要求を発行する
ことを特徴とする。
さらに、前記操作情報が再起動であった場合、前記クライアントは、前記処理要求に応じて、シャットダウン処理と、上述のシンクライアントシステムの起動方法を開始することにより、シンクライアントシステムを再起動してもよい。
本発明によれば、クライアント−サーバ利用時のユーザの利便性が向上する。
また、本発明によれば、クライアント−サーバシステムの省電力化につながる。
クライアント−サーバシステムの構成を例示する。 計算機(端末1、サーバ装置2)のハードウェア構成を例示する。 端末1、サーバ装置2の記憶装置23に格納されるソフトウェアとデータの構成を例示する。 シンクライアントシステム起動の処理フローを例示する、 端末1の起動判断部304の処理フローを例示する。 端末1の起動管理部305の処理フローを例示する。 端末1の起動画面表示部306の処理フローを例示する。 サーバ装置2の起動判断部324の処理フローを例示する。 サーバ装置2の起動管理部325の処理フローを例示する。 端末1の接続部307の処理フローを例示する。 シンクライアントシステム終了の処理フローを例示する。 サーバ装置2の終了判断部326の処理フローを例示する。 サーバ装置2のデータ保存部327の処理フローを例示する。 サーバ装置2の終了管理部328の処理フローを例示する。 サーバ装置2の再起動管理部329の処理フローを例示する。 端末1の要求判断部308の処理フローを例示する。 端末1の終了管理部309の処理フローを例示する。 端末1の再起動管理部310の処理フローを例示する。 シンクライアントシステム一時休止の処理フローを例示する。 サーバ装置2の一時終了管理部330の処理フローを例示する。 端末1の一時終了管理部311の処理フローを例示する。 シンクライアントシステムがサスペンド、または休止モードからの起動の処理フローを例示する。 端末1の一時起動管理部312の処理フローを例示する。 端末1の起動データ315及びサーバ装置2の起動データ335に格納されるアドレスの登録処理フローを例示する。 端末1の登録部313の処理フローを例示する。 サーバ装置2の登録部331の処理フローを例示する。 登録部312が表示する起動データ登録画面と端末1に登録される起動データ315のサーバ装置データ格納テーブルを例示する。
以下、本発明によるクライアント−サーバシステムにおけるシステム起動及び終了方法の実施形態を、図面を用いて詳細に説明する。
ここで、システム起動とは、クライアント−サーバシステムにおける、クライアントとサーバそれぞれのコンピュータに、電源が投入された状態でオペレーティングシステム(以下、OSという)が起動する状態、または、サスペンドや休止モード等のコンピュータの一時的な休止状態から復帰する状態、または、再起動が完了する等の、コンピュータが利用可能になる状態をさす。
システム終了とは、クライアント、サーバ両方のシャットダウンをさし、システム一時休止状態とは、クライアント、サーバ両方のサスペンド状態やハイバネーション状態等の、ユーザによるコンピュータの利用が、一時的に終了した状態をさす。サスペンド状態とは、サーバのメモリは稼動させたままハードディスクなどへの給電を停止、または省電力モードに設定する状態とし、ハイバネーション状態とは、サーバのメモリの内容をハードディスクなどに退避して作業状態を保存して電源をオフにする状態と定義する。なお、再起動に関しては、後述のシステム終了の処理の中で述べる。
図1は、クライアント−サーバシステムを示す図である。
クライアント−サーバシステムは、端末1とサーバ装置2とを含んで構成され、これらはそれぞれ、ネットワーク3を介して接続される。
なお、端末1及びサーバ装置2にはIPアドレス等のネットワークアドレス(以下アドレスという)が設定されており、ネットワーク3を介して通信可能な状態であることが前提である。
このクライアント−サーバシステムは、ユーザが、端末1から、ネットワーク3を介して接続されるサーバ装置2を操作するというアーキテクチャであり、例えばシンクライアントシステムが相当する。ここでは、本発明による実施形態の一つとして、画面転送型のシンクライアントシステムを想定し、説明する。
画面転送型のシンクライアントシステムでは、サーバ装置2の画面情報を端末1に送信し、ユーザは端末1上に表示されるサーバ装置2の画面情報を閲覧しながら、端末1のキーボードなどを物理的に操作し、端末1の操作情報がサーバ装置2に送信されることによって、サーバ装置2が動作する。このため、ユーザは、通常のコンピュータ操作と同様にサーバ装置2を操作することが可能である。
なお、サーバ装置2は、ある計算機(ホスト計算機という)のOS(ホストOSという)の上で稼動する、仮想的なOS(ゲストOS)を持つ計算機(仮想計算機という)であってもよい。なお、仮想計算機であった場合も、アドレスが設定されていることが前提となる。
図2は、端末1、サーバ装置2を実現する計算機のハードウェア構成図である。
計算機は、CPU21、主記憶装置22、記憶装置23、通信装置24、入出力装置25(キーボード、マウス等)、表示装置26および電源ボタン27とからなり、これらは、バス等の通信線28により接続される。また、サーバ装置2は、表示装置26を備えなくてもよい。
計算機が仮想計算機であった場合、ホスト計算機のCPU21、主記憶装置22、記憶装置23の一部を利用している。仮想計算機の通信装置24、入出力装置25、表示装置26、電源ボタン27は、ホスト計算機のそれらと連動していてもよい。
なお、通信装置24は、後述する図3に示す電源管理部323の機能を備えていてもよい。公知の電源管理部323の処理の例としては、Wake On LAN機能がある。Wake On LANとは、ネットワーク3経由で計算機の電源を投入するための機能である。起動対象となる計算機の通信装置24に対して、あらかじめ定められたパケットを送信し、起動対象計算機の通信装置24がパケットを受け取ると、電源投入処理を実行し、起動対象計算機が起動する技術である。該パケットには、例えばMagic Packetがあり、これは、パケットのIPヘッダに続いて、0xffffffffffff(6bytes)と、対象計算機の通信装置24のMACアドレス(6bytes)が16回連続する102bytesのデータを持つUDPデータとなる。
CPU21は、記憶装置23に格納されているプログラムを主記憶装置22に読み込み、実行することにより種々の機能を実現する。本実施例で説明するプログラムやデータは、あらかじめ記憶装置23に格納しておいてもよいし、CD−ROM等の記憶媒体や、ネットワーク3またはネットワーク3上を伝播する搬送波やデジタル信号などの通信媒体を介して、記憶装置23に入力してもよい。また、該当プログラムにより実現される機能を、専用のハードウェアにより実現してもよい。
以下、プログラムが行為の実行主体のように記載する場合があるが、実際は、CPUが、該当プログラムを実行して処理を行うことにより計算機上に実現される各処理部が実行主体である。
図3は、端末1、サーバ装置2の記憶装置23に格納されるソフトウェアとデータの構成図である。
端末1の記憶装置23には、OS301と、ハードウェアを制御するドライバ302と、コンピュータの電源制御を行う電源管理部303と、CPUが実行することにより、以下の各処理部を実現するプログラムと、が格納されている。プログラムが実行されることにより、実現される処理部には、端末1が接続する後述の起動データ315にアドレスが登録されているか否かを判断する起動判断部304と、端末1の電源投入や再起動により、サーバ装置2に起動要求を発行する起動管理部305と、起動管理部が実行している間、端末1の画面表示を行う起動画面表示部306と、端末1とサーバ装置2において、シンクライアントシステムのアーキテクチャにて定められたプロトコルの通信を行う接続部307と、サーバ装置2のシャットダウンやサスペンド、ハイバネーション等のサーバ装置2からの要求を受信し、その要求の種類を判断する要求判断部308と、端末1のOS301にシャットダウンコマンドを発行する終了管理部309と、端末1のOS301に再起動コマンドを発行する再起動管理部310と、端末1のOS301にサスペンド、またはハイバネーションのコマンドを発行する一時終了管理部311と、端末1のサスペンドやハイバネーションからの起動により、サーバ装置2に起動要求を発行する一時起動管理部312と、端末1が接続するサーバ装置のアドレス等を登録する登録部313と、が含まれる。
さらに、端末1と接続可能な外部記憶装置314には、サーバ装置2のアドレス等を含む起動データ315と、端末1がサスペンド状態やハイバネーション状態に移行する際の、一時的な接続先サーバ装置2のアドレスを含む一時休止データ316とが格納される。なお、外部記憶装置314内のデータは、記憶装置23にあってもよい。
サーバ装置2の記憶装置23は、OS321と、ハードウェアを制御するドライバ322と、コンピュータの電源制御を行う電源管理部323と、CPUが実行することにより、以下の各処理部を実現するプログラムと、が格納されている。プログラムが実行されることにより、実現される処理部には、端末1の起動要求により起動し後述の起動データ333にアドレスが登録されているか否かを判断する起動判断部324と、要求発信元アドレスと、起動データ334のアドレスが一致しているか否かを判断する起動管理部325と、サーバ装置2のシャットダウン、再起動、サスペンド、またはハイバネーションの処理が実行された契機で、その処理の種類を判断する終了判断部326と、サーバ装置2で実行された終了の処理がシャットダウンまたは、再起動の場合、起動中のアプリケーション等のプログラムデータの保存を確認するデータ保存部327と、サーバ装置2にて実行された処理がシャットダウンであった場合、端末1に対してシャットダウン要求を行い、サーバ装置2のOS301にシャットダウンコマンドを発行する終了管理部328と、サーバ装置2にて実行された処理が再起動であった場合、端末1に対して再起動要求を行い、サーバ装置2のOS301にシャットダウンコマンドを発行する再起動管理部329と、サーバ装置2にて実行された処理がサスペンド、またはハイバネーションであった場合、端末1に対してサスペンド要求、またはハイバネーション要求を行い、サーバ装置2のOS301にサスペンドのコマンド、またはハイバネーションのコマンドを発行する一時終了管理部330と、サーバ装置2が接続する端末1のアドレス等を登録する登録部331と、が含まれる。さらに、サーバ装置2と接続可能な外部記憶装置332には、端末1のアドレス等を含む起動データ333が格納される。なお、外部記憶装置332内のデータは、記憶装置23にあってもよい。
ここで、端末1の起動データ315に含まれるサーバ装置2のアドレスと、サーバ装置2の起動データ333に含まれる端末1のアドレスとは、例えば、TCP/IPのプロトコルにより通信を行っているネットワークでは、IPアドレス、MACアドレスが相当する。また、起動データ315、起動データ333には、接続先コンピュータのアドレスの他に、ホスト名等が含まれていてもよい。
なお、端末1、サーバ装置2に接続できるデバイスとしては、PCMCIAスロットやUSB I/F等の外部入出力ポートに接続でき得るデバイス、例えば、HDD等の外部記憶装置、USBフラッシュメモリ、DVDドライブ、CDドライブ、RAMドライブ、MOドライブ、FDドライブ等がある。これらのデバイスに、起動データ315、起動データ333を格納していてもよいし、記憶装置23に格納してあるソフトウェアを格納していてもよい。
また、端末1の起動データ315、サーバ装置2の起動データ333は、あらかじめ格納しておくか、又は、後述の登録部313、登録部331の処理において格納することも可能である。
以下、シンクライアントシステム起動の処理を説明する。図4を用いて、全体の処理概要を説明し、図3に示す各処理部の詳細な処理内容を、図5〜図10を用いて説明する。
端末1の電源ボタンが押下された契機で、電源管理部303が起動する(ステップ401)。電源管理部303は、電源ボタンの押下による端末1の起動だと判断した場合、端末1に電源を投入する。その後、端末1のOSが起動する(ステップ402)。
端末1の起動判断部304は、端末1のOSが起動した契機で処理を開始する(ステップ403)。
図5は、端末1の起動判断部304の処理を表したフロー図である。
起動判断部304は、端末の起動データ315に登録されているアドレスを取得し(ステップ501)起動データ315からアドレスの取得に失敗した場合(ステップ502)、接続先サーバ装置2のアドレス未登録と判断し、登録部313を起動し(ステップ503)、終了する。アドレスの取得に成功した場合(ステップ502)、起動管理部305を起動し(ステップ504)、終了する。
なお、起動データ315に格納される接続先サーバ装置2のアドレスは、複数あってもよく、その場合、ユーザインタフェースを介して、ユーザに接続先サーバ装置を選択させてもよい。
図4に示す端末1の起動判断部304の処理(ステップ403)を受け、端末1の起動管理部305の処理が実行される(ステップ404)。
図6は、端末1の起動管理部305の処理を表したフロー図である。
起動管理部305が起動すると、起動画面表示部306を起動する(ステップ601)。さらに、起動管理部305は、起動データ315から、サーバ装置のアドレスを取得し(ステップ602)、取得したアドレスを元に、サーバ装置2に対して、電源投入要求を発行し(ステップ603)、サーバ装置2が起動するまでの一定時間待機する(ステップ604)。サーバ装置2を起動させる電源投入要求は、たとえば、上述した、周知のWake On Lan技術を用いればよい。サーバ装置2が仮想計算機であった場合は、ホスト計算機の電源投入要求を発行し、ホスト計算機の電源が投入された後、仮想計算機の起動を行うという処理であってもよい。
起動管理部305の処理(ステップ403)と並行して端末1の起動画面表示部306も起動する。
図7は、端末1の起動画面表示部306の処理を表したフロー図である。
起動画面表示部306は、起動すると、端末1とサーバ装置2の間で、後述するシンクライアント接続を開始するまでの間、後述する起動画面を表示し(ステップ701)、一定時間待機する(ステップ702)。
起動画面表示部306が表示する起動画面としては、例えば、端末1の全表示画面領域を輝度値0の画素で構成する表示画面、または、「しばらくお待ちください」等の説明の表示画面等が考えられる。これにより、端末1とサーバ装置2という複数の計算機を含むシンクライアントシステムにおいて、複数のOSが起動することによる違和感をユーザに与えない、という効果が期待できる。
図4において、サーバ装置2は、端末1の起動管理部305の処理(ステップ404)をうけ、サーバ装置2の電源管理部323が起動する。電源管理部323は、図6のステップ603の電源投入要求を受け取った契機で、サーバ装置2の電源投入を行い(ステップ406)、サーバ装置2のOSが起動した(ステップ407)後、サーバ装置2の起動判断部324が起動する(ステップ408)。
図8は、サーバ装置2の起動判断部324の処理を表したフロー図である。
起動判断部324は、サーバ装置2内の起動データ333に登録されているアドレスを取得し(ステップ801)、一定時間待機する(ステップ802)。
次に、起動判断部324と並行して処理を行う、図6に示す起動管理部305のフローを説明する。
端末1の起動管理部305は、サーバ装置2のアドレスに対して、例えば、ICMP(Internet Control Message Protocol)により定義されたPING等のコマンドを発行し、サーバ装置2からの応答により、サーバ装置2が起動しているか否かを確認し(ステップ605)、サーバ装置2の起動を確認できた場合(ステップ606)、サーバ装置2に対して、端末1のアドレス通知を発行し(ステップ607)、一定時間待機する(ステップ608)。サーバ装置2の起動を確認できなかった場合(ステップ606)、再度、サーバ装置2に対し、起動要求を発行するステップ603の処理から繰り返す。
この繰り返しの処理により、例えば、端末1が、後述する再起動処理において起動する場合、サーバ装置2のシャットダウンが完了する前に、端末1が再起動し、シンクライアントシステムを起動する処理が実行できないことを回避する。また、ステップ603からの処理が、あらかじめ決めていた回数以上繰り返された場合は、シンクライアントシステム起動の処理が失敗したとみなし、例えば、端末1のOS301に対してシャットダウンコマンドを発行する等の処理を行い、システム起動の処理が失敗した際、システムが終了できない状態を回避してもよい。
次に、起動管理部305と並行して処理を行う、図8に示す起動判断部324の処理を説明する。
サーバ装置2の起動判断部324は、図6のステップ607の処理による端末1からのアドレス通知を受け取った場合(ステップ803)、アドレス通知の受け取り完了通知を、端末1に対して発行する(ステップ804)。端末1からのアドレス通知を受け取らなかった場合は(ステップ803)、再度、一定時間待機する(ステップ802)。ステップ802、ステップ803の処理が、あらかじめ決めていた回数以上繰り返された場合は、シンクライアントシステム起動の処理が失敗したとみなし、例えば、サーバ装置2のOS321に対してシャットダウンコマンドを発行する等の処理を行い、システム起動の処理が失敗した際、システムが終了できない状態を回避してもよい。
次に、起動判断部324が処理を行っている間待機をしていた、図6に示す起動管理部305のフローを説明する。
端末1の起動管理部305は、サーバ装置2から、図8のステップ804の処理による受け取り完了通知を受け取った場合(ステップ609)、終了する。サーバ装置2から、図8のステップ804による受け取り完了通知を受け取らない場合(ステップ609)、再度、一定時間待機し(ステップ604)、サーバ装置2に対し、再度、起動要求を発行する(ステップ605)。ステップ604からの処理が、あらかじめ決めていた回数以上繰り返された場合は、シンクライアントシステム起動の処理が失敗したとみなし、例えば、端末1のOS321に対してシャットダウンコマンドを発行する等の処理を行い、システム起動の処理が失敗した際、システムが終了できない状態を回避してもよい。
次に、起動管理部305が処理を行っている間待機をしていた、図8に示す起動判断部324のフローの説明をする。
サーバ装置2の起動判断部324は、図6ステップ607から受け取ったアドレス通知からアドレスを解析し(ステップ805)、解析したアドレスが、起動データ333のアドレスと一致しているか否かを判断し(ステップ806)、一致していなかった場合、後述する登録部331を起動し(ステップ807)、登録部331に解析したアドレスを渡し(ステップ808)、終了する。一致していた場合、起動管理部325を起動し(ステップ809)、終了する。
図4に示すサーバ装置2の起動判断部324の処理(ステップ408)をうけ、サーバ装置2の起動管理部325の処理が実行される(ステップ409)。
図9は、サーバ装置2の起動管理部325の処理を表したフロー図である。
図8ステップ809により起動管理部325が起動し、起動データ333より、端末1のアドレスを取得する(ステップ901)。端末1のアドレスに対して、端末1の接続部起動通知を発行し(ステップ902)、一定時間待機する(ステップ903)。接続部起動通知は、サーバ装置2が起動し、シンクライアント接続を受け付け可能になったことを、サーバ装置2から端末1に対して通知するための通信である。
なお、起動管理部325は、接続部起動通知に、サーバ装置2が保持する情報を含めてもよい。例えば、サーバ装置2が仮想計算機であった場合、サーバ装置2以外の複数の仮想計算機がホスト計算機上で起動し、それらの仮想計算機がそれぞれの他の端末とシンクライアント接続していたとする。この場合、ホスト計算機にそれぞれの仮想計算機の通信状況を監視する装置があり、軌道管理部325がホスト計算機から通信状況の監視結果を受け取り、ステップ902で発行する接続部起動通知に通信状況に係わる情報を乗せ、端末1に対して通知してもよい。
複数の仮想計算機がホスト計算機上で起動している場合、物理的には、サーバ装置2のホスト計算機から、複数の端末に対し通信が発生するため、それぞれの通信において通信速度が低下する可能性がある。端末1は、接続部起動通知を参照して、通信状況が混雑していた場合、後述するシンクライアント接続(ステップ1002)でのサーバから受信する画面情報において、画面の解像度を下げる選択をすることも可能となる。
なお、この場合、端末1には、サーバ装置2から受け取った通信状況を判断し、シンクライアント接続を行う解像度を可変的に選択する装置が存在することが前提となる。接続部起動通知に含めるサーバ装置2の情報は、通信情報だけではなく、例えばサーバ装置2のCPU利用率等であってもよい。
図4に示すサーバ装置2の起動管理部325の処理(ステップ409)をうけ、端末1の接続部307の処理が実行される(ステップ410)。
図10は、端末1の接続部307の処理を表したフロー図である。
図9ステップ902により接続部307が起動し、端末内の起動データ315に登録されているアドレスを取得し(ステップ1001)、サーバ装置のアドレスに対し、シンクライアント接続を行うための通信路の確立要求を送信する(ステップ1002)。
シンクライアント接続とは、確立した上記通信路を利用して、端末1の操作情報とサーバ装置2の画面情報のやり取りを行うための接続を指す。
次に、図10に示す接続部307と並行して処理を行う図9に示す起動管理部325の処理フローを説明する。
サーバ装置2の起動管理部325は、図10のステップ1002によりシンクライアント接続のための通信路確立要求を受け取らなかった場合(ステップ904)、再度、一定時間待機する(ステップ903)。図10のステップ1002によりシンクライアント接続の通信路確立要求を受け取った場合(ステップ904)、シンクライアント接続元のアドレスを解析し(ステップ905)、起動データ333から取得したアドレスと一致しているかを認証し、アドレスが一致していた場合(ステップ906)、接続を許可して通信路を確立し、終了する。アドレスが不一致の場合(ステップ906)、接続を拒否し(ステップ907)、サーバ装置2のOS321に対してシャットダウンコマンドを発行する(ステップ908)。この、ステップ905〜ステップ908までの処理において、サーバ装置2にシンクライアント接続を行う計算機が、起動データ333に登録してある端末1であるかを認証することにより、端末1以外からの不正な接続を拒否することが可能となる。
次に、図9に示す起動管理部325と並行して処理を行う図10に示す接続部307を説明する。
端末1の接続部307は、起動画面表示部306が起動しているか否かを確認し、起動画面表示部306が起動していた場合(ステップ1003)、起動画面表示部306の終了要求を発行し(ステップ1004)、終了する。起動画面表示部306が起動していなかった場合(ステップ1003)、何も処理を行わずに終了する。
図4の端末1の接続部307の処理(ステップ410)を受け、再度、端末1の起動画面表示部306の処理(ステップ405)となる。
次に、上記処理を行っている間待機していた図7に示す起動画面部305の処理を説明する。
端末1の起動画面表示部306は、端末1の接続部307が発行した終了要求を受けとった場合(ステップ703)、終了する。終了要求を受け取らなかった場合(ステップ703)、再度、一定時間待機する(ステップ702)。ステップ702からの処理が、あらかじめ決められていた回数以上繰り返される場合は、起動画面表示部306を終了し、再度、端末1の起動管理部305を起動する等の処理を行い、システム起動の処理が失敗した際、システムが終了できない状態を回避してもよい。
以上が、シンクライアントシステム起動の処理の流れとなる。本実施例で示したシンクライアントシステム起動の方法は、端末1が、自らサーバ装置2に対して起動要求を発行し、サーバ装置2が起動した後、サーバ装置2から起動完了通知を受信してから、サーバ装置2にシンクライアント接続を行うという方法である。
本方法によれば、端末1、サーバ装置2の各々において、接続するコンピュータをネットワークアドレス等による認証することが可能となり、シンクライアントシステム起動の処理の途中にて障害が発生してしまった場合においても処理を終了する等の処置を行うことが可能となる。
さらに、他の管理装置を必要としないので、端末1とサーバ装置2の双方に障害が発生しない限りシンクライアントシステム起動処理が可能となるという運用上の利点が得られる。
次に、シンクライアントシステム終了の処理を説明する。図11を用いて、全体の処理概要を説明し、図3に示す各処理部の詳細な処理内容を、図12〜図18を用いて説明する。
ユーザが端末1を操作し、操作情報がサーバ装置2に送信され、ユーザの操作によりシャットダウン、またはサスペンド、ハイバネーション、再起動等の処理開始の指示が、サーバ装置2に対して発行された契機で、サーバ装置2の終了判断部326が起動する(ステップ1101)。
図12は、サーバ装置2の終了判断部326の処理を表したフロー図である。
終了判断部326は、実行された処理開始の指示が、シャットダウン、サスペンド、ハイバネーション、再起動等のいずれかであるかを判断し(ステップ1201)、処理開始の指示が、サスペンド、または、ハイバネーションであったと判断した場合(ステップ1202)、後述の一時終了管理部330を起動し(ステップ1203)、終了する。一時終了管理部330の処理は、後述する図20にて説明する。
終了判断部326が、実行されたシステム終了の処理が、シャットダウンまたは再起動であったと判断した場合(ステップ1202)、データ保存部327を起動し(ステップ1204)、待機する(ステップ1205)。
図11に示すサーバ装置2の終了判断部326の処理(ステップ1101)を受け、データ保存部327の処理(ステップ1102)が実行される。
図13は、サーバ装置2のデータ保存部327の処理を表したフロー図である。
図12のステップ1204の処理によりデータ保存部327が起動すると、サーバ装置2の主記憶装置22にて実行中のアプリケーションプログラム等の有無を確認し(ステップ1301)、実行中のプログラムがあった場合(ステップ1302)、アプリケーションプログラム等が管理するデータ等の保存の有無を確認させる警告画面を表示し(ステップ1303)、一定時間待機する(ステップ1304)。サーバ装置2の主記憶装置22にて実行中のアプリケーションプログラム等がなかった場合(ステップ1302)、終了する。データ保存部327の処理が、ステップ1304に移行した場合、ユーザによるデータ保存の有無操作が完了し、主記憶装置22にて実行するアプリケーションプログラム等の終了が確認できた場合(ステップ1305)、終了する。主記憶装置22にて実行するアプリケーションプログラム等の終了が確認できなかった場合(ステップ1305)、アプリケーションプログラムを強制終了させ(ステップ1306)、終了する。ただし、ステップ1306にて強制終了させるのは、シンクライアント接続を行っているプログラム以外のアプリケーションプログラムである。なお、主記憶装置22にて実行するアプリケーションプログラム等の終了が確認できなかった場合(ステップ1305)は、ステップ1304からの処理を複数回繰り返してもよい。
上記の処理により、実行中のアプリケーションプログラム等が管理するデータ等を保存する時間をユーザへ与えることができる。
次に、図13に示すデータ保存部327の処理の間待機をしていた図12に示す終了判断部326の処理を説明する。
サーバ装置2の終了判断部326は、データ保存部327の終了を確認できなかった場合(ステップ1206)、再度、データ保存327を起動する(ステップ1204)。データ保存部326の終了を確認した場合(ステップ1206)、実行されたシステム終了の処理がシャットダウンであった場合(ステップ1207)、終了管理部328を起動し(ステップ1208)、終了する。また、実行された処理が、再起動であった場合(ステップ1207)、再起動管理部329を起動し(ステップ1209)、終了する。
図11に示すサーバ装置2の終了判断部326の処理(ステップ1101)を受け、終了の操作がシャットダウンであった場合は終了管理部328の処理(ステップ1103)が実行され、終了の操作が再起動であった場合は再起動管理部329の処理(ステップ1104)が実行される。
図14は、サーバ装置2の終了管理部328の処理を表したフロー図である。
図12のステップ1208の処理により終了管理部328が起動すると、起動データ333から、端末1のアドレスを取得し(ステップ1401)、端末1のアドレスに対して、シャットダウン要求を発行し(ステップ1402)、一定時間待機する(ステップ1403)。
図15は、サーバ装置2の再起動管理部329の処理を表したフロー図である。
図12のステップ1209の処理により再起動管理部329が起動すると、起動データ333から、端末1のアドレスを取得し(ステップ1501)、端末1のアドレスに対して、再起動要求を発行し(ステップ1502)、一定時間待機する(ステップ1503)。
図11に示すサーバ装置2の終了管理部328の処理(ステップ1103)または再起動管理部329の処理(ステップ1104)を受け、端末1の要求判断部308の処理が実行される(ステップ1105)。
図16は、端末1の要求判断部308の処理を表したフロー図である。
図14の終了管理部328のステップ1402の処理、または図15の再起動管理部329のステップ1502の処理により、要求判断部308が起動する。
要求判断部308は、ステップ1402またはステップ1502により受け取った要求を元に、アドレスを解析し(ステップ1601)、並行して、起動データ315に登録されているアドレスを取得し(ステップ1602)、解析したアドレスと起動データ315から取得したアドレスが一致していなかった場合(ステップ1603)、終了する。アドレスが一致していた場合(ステップ1603)、該アドレスを、一時休止データ316に登録する(ステップ1604)。要求判断部308は、ステップ1402またはステップ1502により受け取った要求が、シャットダウン要求であった場合(ステップ1605)、終了管理部309を起動し(ステップ1606)、終了する。再起動要求であった場合(ステップ1605)、再起動管理部310を起動し(ステップ1607)、終了する。サスペンド要求またはハイバネーション要求であった場合(ステップ1605)、後述する一時終了管理部311を起動し(ステップ1608)、終了する。
この、ステップ1601〜ステップ1608までの処理において、端末1の終了、一時終了または再起動の要求を行っている計算機が、起動データ315に登録してあるサーバ装置2であるかを認証することにより、サーバ装置2以外からの不正な、終了、一時終了または再起動の要求を拒否することが可能となる。
図11の端末1の要求判断部308の処理(ステップ1105)を受け、要求がシャットダウンであった場合は、端末1の終了管理部309の処理が実行され(ステップ1106)、要求が再起動であった場合は、端末1の再起動管理部310の処理が実行される(ステップ1107)。
図17は、端末1の終了管理部309の処理を表したフロー図である。
図16のステップ1606により終了管理部309が起動すると、終了管理部309は、一時休止データ316よりサーバ装置2のアドレスを取得し(ステップ1701)、サーバ装置2のアドレスに対し要求受信通知を発行し(ステップ1702)、端末1のOS301に対しシャットダウンコマンドを発行する(ステップ1703)。なお、端末1の主記憶装置22にて実行中のシンクライアント接続プログラムは、OS301がシャットダウンすると共に終了する。
図18は、端末1の再起動管理部310の処理を表したフロー図である。
図16のステップ1607により再起動管理部310が起動すると、再起動管理部310は、一時休止データ316よりサーバ装置2のアドレスを取得し(ステップ1801)、サーバ装置2のアドレスに対し要求受信通知を発行し(ステップ1802)、端末1のOS301に対し再起動コマンドを発行する(ステップ1803)。なお、端末1の主記憶装置22にて実行中のシンクライアント接続プログラムは、OS301が再起動する際に、一旦終了する。
前述したステップ1604において、端末1の一時休止データ316に、一時休止の実行以前に端末1が接続していたサーバ装置2のアドレスを登録しておくことにより、再起動した端末1が、一時休止を実行する以前に接続していたサーバ装置2に、シンクライアント接続を行うことが可能となる。
次に、図16に示す端末1の要求判断部308、図17に示す端末1の終了管理部309が処理を実行している間待機していた、図14に示すサーバ装置2の終了管理部328の処理を説明する。
サーバ装置2の終了管理部328は、図17のステップ1702により要求受信通知を受け取った場合(ステップ1404)、サーバ装置2のOS321に対しシャットダウンコマンドを発行し(ステップ1405)、終了する。なお、サーバ装置2の主記憶装置22にて実行中のシンクライアント接続プログラムは、OS321がシャットダウンすると共に終了する。端末1から要求受信通知を受け取らなかった場合(ステップ1404)、再度、一定時間待機する(ステップ1403)。ステップ1403、ステップ1404の処理が、あらかじめ決められた回数以上繰り返される場合は、再びステップ1402からの処理を行う等の処理を行い、処理が失敗した際、システムが終了できない状態を回避してもよい。
次に、図16に示す端末1の要求判断部308、または、図18に示す端末1の再起動管理部310が処理を実行している間待機していた、図15に示すサーバ装置2の再起動管理部329の処理を説明する。
サーバ装置2の再起動管理部329は、図18のステップ1802により要求受信通知を受け取った場合(ステップ1504)、サーバ装置2のOS321に対しシャットダウンコマンドを発行し(ステップ1505)、終了する。なお、サーバ装置2の主記憶装置22にて実行中のシンクライアント接続プログラムは、OS321がシャットダウンすると共に終了する。図18のステップ1802により要求受信通知を受け取らなかった場合(ステップ1504)、再度、一定時間待機する(ステップ1503)。ステップ1503、ステップ1504の処理が、あらかじめ決められた回数以上繰り返される場合は、再びステップ1502からの処理を行う等の処理を行い、処理が失敗した際、システムが終了できない状態を回避してもよい。
サーバ装置2で実行された処理が再起動処理であった場合、前述した動作によりサーバ装置2はシャットダウンされるが、端末1は、再起動した契機でOSが起動するため、前述した図4に示すシンクライアントシステム起動の処理が実行され、サーバ装置2を含むシステムが再起動される。
以上が、シンクライアントシステム終了あるいは再起動の処理の流れとなる。
本実施例で示した方法は、シンクライアントシステム終了の場合は、サーバ装置2にて終了の処理の指示が発行された契機で、サーバ装置2が自ら端末1に対して終了要求を発行し、端末1にてサーバ装置2から終了要求を受け取った後、端末1からサーバ装置2に対して受信完了通知を発行してから、端末1のOS301に対し終了コマンドを発行し、サーバ装置2では、端末1からの受信完了通知を受け取ってから、サーバ装置2のOS301に対し終了コマンドを発行するという方法であり、再起動の方法も、終了と同様である。
本実施例の方法によれば、端末1は、終了要求を発行するサーバ装置2のアドレス等による認証を行うことが可能となる。また、端末1とサーバ装置2でのやりとりのため、シンクライアントシステム起動の処理の途中にて障害が発生してしまった場合においても、双方に障害が発生していない限り、シンクライアントシステム終了の処理を行うことが可能となる効果がうまれる。
また、ユーザは、端末1とサーバ装置2の両方に、指示を出す必要が無いので、ユーザに、従来同様の、違和感のない操作感を提供可能になる。
次に、シンクライアントシステムの一時休止の処理を説明する。図19を用いて、全体の処理概要を説明し、図3に示す各処理部の詳細な処理内容を、図12、図16、図20、図21を用いて説明する。ここでいう、一時休止状態とは、コンピュータが、サスペンド状態や、ハイバネーション状態になることである。
サーバ装置2において、シャットダウン、またはサスペンド、ハイバネーション、再起動等の処理開始の指示が発行された契機で、終了判断部326が起動し、終了判断部の処理を行う(ステップ1901)。前述したように、終了判断部326は、実行された処理を判断し、実行された処理が、サスペンド、または、ハイバネーションであった場合、一時終了管理部330の処理を実行する(ステップ1902)。
図20は、サーバ装置2の一時終了管理部330の処理を表したフロー図である。
図12のステップ1203の処理により一時終了管理部330が起動し、サーバ装置2で行われた終了の処理開始の指示が何の指示であるのかを判断し(ステップ2001)、指示された処理がサスペンドであると判断した場合(ステップ2002)、起動データ333から端末1のアドレスを取得して、端末1に対しサスペンド要求を発行し(ステップ2003)、一定時間待機する(ステップ2004)。指示された処理がハイバネーションであると判断した場合(ステップ2002)、起動データ333から、端末1のアドレスを取得して、端末1に対しハイバネーション要求を発行し(ステップ2005)、一定時間待機する(ステップ2006)。
図19に示すサーバ装置2の一時終了管理部330の処理(ステップ1902)を受け、端末1の要求判断部308の処理(ステップ1903)が実行される。
前述したように、図16の要求判断部308は、ステップ1605において、図12のステップ1203において、サーバ装置から受け取った要求が、サスペンド要求、またはハイバネーション要求であった場合(ステップ1605)、一時終了管理部311を起動し(ステップ1608)、終了する。
図19に示す端末1の要求判断部308の処理(ステップ1903)を受け、端末1の一時終了管理部311の処理(ステップ1904)が実行される。
図21は、端末1の一時終了管理部311の処理を表したフロー図である。
図16のステップ1608により一時終了管理部311が起動すると、一時休止データ316からサーバ装置2のアドレスを取得し(ステップ2101)、サーバ装置2のアドレスに対し要求受信通知を発行する(ステップ2102)。一時終了管理部311は、サーバ装置2からの要求がサスペンドであった場合(ステップ2103)、端末1のOS301に対しサスペンドコマンドを発行し、端末1の主記憶装置22にて実行中のシンクライアント接続プログラムを終了させる(ステップ2104)。サーバ装置2からの要求がハイバネーションであった場合(ステップ2103)、端末1のOS301に対しハイバネーションコマンドを発行し、端末1の主記憶装置22にて実行中のシンクライアント接続プログラムを終了させる(ステップ2105)。
図19の端末1の一時終了管理部311の処理(ステップ1904)を受け、サーバ装置2の一時終了管理部330の処理(ステップ1902)が再び実行される。
次に、図16に示す端末1の要求判断部308や、図21に示す端末1の一時終了管理部311の処理が実行されている間待機していた、図20に示すサーバ装置2の一時終了管理部330の処理を説明する。
サーバ装置2の一時終了管理部330は、サーバ装置2で実行された処理がサスペンドであるとき、図21のステップ2102により要求受信通知を受け取った場合(ステップ2007)、サーバ装置2のOS321に対し、サスペンドコマンドを発行し、サーバ装置2の主記憶装置22にて実行中のシンクライアント接続プログラムを終了させる(ステップ2008)。端末1から要求受信通知を受け取らない場合(ステップ2007)、再度、一定時間待機する(ステップ2004)。ステップ2004、ステップ2007の処理が、あらかじめ決められた回数以上繰り返される場合は、再びステップ2003からの処理を行う等の処理を行い、システム終了の処理が失敗した際、システムが終了できない状態を回避してもよい。
サーバ装置2で実行された処理がハイバネーションであるとき、図21のステップ2102により要求受信通知を受け取った場合(ステップ2009)、サーバ装置2のOS321に対し、ハイバネーションコマンドを発行し、サーバ装置2の主記憶装置22にて実行中のシンクライアント接続プログラムを終了させる(ステップ2010)。端末1から要求受信通知を受け取らない場合(ステップ2009)、再度、一定時間待機する(ステップ2006)。ステップ2006、ステップ2009の処理が、あらかじめ決められた回数以上繰り返される場合は、再びステップ2005からの処理を行う等の処理を行い、システム終了の処理が失敗した際、システムが終了できない状態を回避してもよい。
以上が、シンクライアントシステム一時休止の処理の流れとなる。サーバ装置2がサスペンド、またはハイバネーションの状態になった場合、端末1もサーバ装置2と同様の状態になる。
また、本実施例で示したシンクライアントシステム一時休止の方法は、前述したシンクライアントシステム終了の処理の方法の応用であり、シンクライアントシステム終了の処理と同等の効果を望める。
次に、シンクライアントシステムがサスペンド、またはハイバネーションからの起動の処理を説明する。図22を用いて、全体の処理概要を説明し、図3に示す各処理部の詳細な処理内容を、図7、図8、図9、図23を用いて説明する。
端末1がサスペンド状態、またはハイバネーション状態にあるとき、端末1の電源ボタン27が押下される、又は、入出力装置25の操作等により、端末1がサスペンドまたはハイバネーションから起動する契機で、端末1の一時起動管理部312の処理が開始する(ステップ2201)。
図23は、端末1の一時起動管理部312の処理を表したフロー図である。
一時起動管理部312は、起動画面表示部306を起動し(ステップ2301)、端末1内の一時休止データ316のアドレスを取得し(ステップ2302)、サーバ装置2に対して、起動判断部起動要求を発行し(ステップ2303)、一定時間待機する(ステップ2304)。
図22に示す一時起動管理部312のステップ2201を受け、端末1の起動画面表示部306の処理が実行され(ステップ2202)、さらに、サーバ装置2の起動判断部324の処理が実行される(ステップ2203)。
図22の一時起動管理部312が実行している間待機していた図23の端末1の一時起動管理部312は、サーバ装置2のアドレスに対してPING等のコマンドを発行し、サーバ装置2からの応答により、サーバ装置2が起動しているか否かを確認する(ステップ2305)。一時起動管理部312は、サーバ装置2の起動を確認できた場合(ステップ2306)、サーバ装置2に対して、端末1のアドレス通知を発行し(ステップ2307)、一定時間待機する(ステップ2308)。サーバ装置2の起動を確認できなかった場合(ステップ2306)、再度、一定時間待機する(ステップ2304)。このとき、サーバ装置2では前述した図8に示す起動判断部324の処理が実行される。
端末1の一時起動管理部312は、サーバ装置2から、受け取り完了通知を受け取った場合(ステップ2309)、終了する。サーバ装置2からの受け取り完了通知を受け取らない場合(ステップ2309)、再度、一定時間待機する(ステップ2304)。
ステップ2304からの処理が、あらかじめ決められた回数以上繰り返された場合は、シンクライアントシステム起動の処理が失敗したとみなし、例えば、ステップ2303からの処理を実行する等の処理を行い、システム起動の処理が失敗した際、システムが終了できない状態を回避してもよい。
図22に示すサーバ装置2の起動判断部324の処理を受け(ステップ2203)、前述した図9に示すサーバ装置2の起動管理部325の処理が実行される(ステップ2204)。さらに、起動管理部325の処理を受け(ステップ2204)、前述した図10に示す端末1の接続部307の処理が実行される(ステップ2205)。端末1の接続部307の処理(ステップ2205)を受け、端末1の起動画面表示部306の処理が終了し、さらに、サーバ装置2の起動管理部325の処理が終了する。
以上が、シンクライアントシステムがサスペンド、またはハイバネーションからの起動の処理の流れとなる。本実施例で示したシンクライアントシステムがサスペンド、またはハイバネーションからの起動の処理の方法は、前述したシンクライアントシステム終了の処理の方法と、シンクライアントシステム起動の方法の応用であり、シンクライアントシステム起動の処理、及びシンクライアントシステム終了の処理と同等の効果を望める。
このように、サスペンドまたはハイバネーションといった一時休止の状態から起動する(すなわち、復帰する)処理では、端末1及びサーバ装置2において、サスペンド、またはハイバネーションの状態から起動するため、端末1またはサーバ装置2がシャットダウン状態から起動するまでの時間と比較した場合、短時間でシンクライアント接続を開始することが可能となる。
次に、端末1の起動データ314及びサーバ装置2の起動データ332に格納される、ネットワークアドレスの登録処理を説明する。図24を用いて、全体の処理概要を説明し、図3に示す各処理部の詳細な処理内容を、図5、図25、図6、図7、図8、図26、図9、図10を用いて説明する。
なお、前述したように、起動データ315、起動データ333に格納されるアドレスは、直接入力を行い、登録してもよい。
端末1の電源ボタンが押下された場合、又は、再起動コマンドが実行された場合、電源管理部303が起動する(ステップ2401)。電源管理部303は、電源ボタンの押下による端末1の起動だと判断した場合は、端末1に電源を投入し、再起動コマンドが実行された場合は、端末1の再起動を実行する。その後、端末1のOSが起動する。(ステップ2402)
次に前述した図5に示す端末1の起動判断部304の処理(ステップ2403)が開始する。起動判断部304の処理にて登録部313が起動された場合、登録部313の処理(ステップ2404)となる。
図25は、端末1の登録部313の処理を表したフロー図である。
図5のステップ504により登録部313が起動すると、サーバ装置2のネットワーク情報を登録する後述の登録画面2701を表示する(ステップ2501)。
登録画面2701は、例えば、図27に示すような、サーバ装置2のアドレス(IPアドレス、MACアドレス)を入力できるグラフィカルユーザインターフェースである。
次に、登録部313は、起動管理部305を起動し(ステップ2503)、一定時間待機する(ステップ2504)。
図24に示す端末1の登録部313の処理(ステップ2404)を受け、前述した図6に示す起動管理部305の処理(ステップ2405)が実行される。次に、起動管理部305の処理(ステップ2405)を受け、前述した図7に示す起動画面表示部306の処理(ステップ2406)が実行される。さらに、端末1の起動管理部305は、サーバ装置2に起動要求を発行し、サーバ装置2の電源管理部323が実行される(ステップ2407)。電源管理部323は、起動要求を受け取った契機で、サーバ装置2の電源投入を行い、サーバ装置2のOSが起動し(ステップ2408)、前述した図8に示すサーバ装置2の起動判断部324の処理(ステップ2409)が実行される。サーバ装置2の起動判断部324の処理(ステップ2409)にて、サーバ装置2の登録部331が起動された場合、登録部331の処理(ステップ2410)となる。
図26は、サーバ装置2の登録部331の処理を表したフロー図である。
図8のステップ807により登録部331が起動すると、図8のステップ808により起動判断部324から受け取ったアドレスを、起動データ333に格納する(ステップ2601)。
登録部331は、起動判断部323から受け取ったアドレスを元に、端末1に対し、登録部終了要求を発行し(ステップ2602)、起動管理部325を起動し(ステップ2603)、終了する。
図25に示す端末1の登録部313は、サーバ装置2から登録部終了要求を受信した場合(ステップ2505)、終了する。サーバ装置2から登録部終了要求を受信しなかった場合(ステップ2505)、起動判断部304を起動し(ステップ2506)、終了する。これにより、登録部313または起動管理部305において、何らかの原因により処理が失敗した場合、起動判断部304の処理からやり直すことが可能となる。
図24のサーバ装置2の登録部331の処理(ステップ2410)を受け、端末1の登録部313の処理(ステップ2404)が終了し、また、サーバ装置2起動管理部325の処理(ステップ2411)が実行される。さらに、サーバ装置2の起動管理部325の処理(ステップ2411)を受け、前述した端末1の接続部307の処理となる。
以上が、アドレスの登録処理のながれとなる。本実施例で示した登録の処理の方法は、前述したシンクライアントシステム起動の処理の方法と、シンクライアントシステム終了の方法の応用であり、シンクライアントシステム起動の処理、及びシンクライアントシステム終了の処理と同等の効果が望める。
なお、前述したシンクライアントシステムの起動処理、終了処理、一時休止処理、サスペンド、またはハイバネーションからの起動処理、ネットワークアドレスの登録処理においては、それぞれの処理の実行部において、何らかの原因で実行部の処理が途中で中断してしまった場合、一定時間以上経過しても端末1とサーバ装置2との間でシンクライアント接続が開始されない場合は、端末1及びサーバ装置2は、自身に対してシャットダウンコマンドを発行する等の処理を行い、システム起動の処理が失敗した際、システムが終了できない状態を回避してもよい。
図27は、登録部313が表示する起動データ登録画面例と、端末1に登録される起動データ315のサーバ装置データ格納例である。
登録画面2701は、例えば、前述した実装例では、IPアドレス、MACアドレスアドレスを入力するインターフェースとなり、登録ボタン2702を押下することにより、登録画面2701に入力された文字列が、端末1の起動データ315に格納される。
サーバ装置データ格納例2703では、少なくとも、ある端末に対し、1接続のサーバ装置のデータを登録する。しかし、1つの端末に対し、複数の接続先サーバ装置のデータを登録し、接続先を変更・選択できるように、例えば、サーバ装置データ格納例2703に示すように、複数のサーバ装置のデータを登録できるようになっていてもよい。この場合、通常の接続では、番号1の行のアドレスを利用し、接続先を変更する場合は、端末1の起動時に、接続先のアドレスを選択できるようなインターフェースを表示する、または、サーバ装置データ格納例2703の値を直接書き換える等の手段をとってもよい。サーバ装置2に登録される、起動データ333に関しても、同様である。また、端末が接続するサーバ装置を、ユーザが把握しやすいように、サーバ装置データ格納例2703には、ホスト名等を登録できるようになっていてもよい。この場合、登録画面2701では、ホスト名の入力も行えるようなインターフェースになっていてもよい。なお、サーバ装置2が仮想計算機であった場合、サーバ装置データ格納例2703は、仮想計算機のアドレスとホスト計算機のアドレスを格納でき、さらに、双方のアドレスの組み合わせを管理できるテーブルとなっていてもよい。
なお、本実施例では、端末1からサーバ装置2に対して、要求や確認等を発行する、または、サーバ装置2から端末1に対して、要求や確認等を発行する際、記憶装置23または外部記憶装置314等に、発行ログを保存しておいてもよい。
1・・・端末、2・・・サーバ装置、3・・・ネットワーク、21・・・CPU、22・・・主記憶装置、23・・・記憶装置、24・・・通信装置、25・・・入出力装置、26・・・表示装置、27・・・電源ボタン、28・・・通信線、301・・・OS、302・・・ドライバ、303・・・電源管理部、304・・・起動判断部、305・・・起動管理部、306・・・起動画面表示部、307・・・接続部、308・・・要求判断部、309・・・終了管理部、310・・・再起動管理部、311・・・一時終了管理部、312・・・一時起動管理部、313・・・登録部、314・・・外部記憶装置、315・・・起動データ、316・・・一時休止データ、321・・・OS、322・・・ドライバ、323・・・電源管理部、324・・・起動判断部、325・・・起動管理部、326・・・終了判断部、327・・・データ保存部、328・・・終了管理部、329・・・再起動管理部、330・・・一時終了管理部、331・・・登録部、332・・・外部記憶装置、333・・・起動データ。

Claims (10)

  1. クライアントとサーバとがネットワークを介して接続され、前記クライアントは、前記サーバに操作情報を送信し、前記サーバは、前記操作情報に基づく処理結果を前記クライアントに送信するコンピュータシステムの起動方法であって、
    前記クライアントは、前記サーバのアドレスを取得し、当該アドレスをあて先とする起動要求を送信し、
    前記サーバは、受信した前記起動要求に応答して起動して、前記操作情報の受信と、前記処理結果の送信とが可能になった後、前記クライアントに、接続部起動要求を送信し、
    前記クライアントは、前記接続部起動要求を受信したら、前記サーバに、操作情報と画面情報とのやり取りに用いる通信路の確立要求を送信する
    ことを特徴とするコンピュータシステムの起動方法。
  2. 請求項1に記載のコンピュータシステムの起動方法において、
    前記クライアントは、前記サーバの起動を確認した後、当該クライアントのアドレスを、前記サーバに送信し、
    前記サーバは、前記クライアントから受信した前記アドレスと、予め登録されている前記クライアントのアドレスとの一致を確認した後、クライアントに、前記接続部起動要求を送信する
    ことを特徴とするコンピュータシステムの起動方法。
  3. 請求項1または2に記載のコンピュータシステムの起動方法であって、
    前記クライアントは、前記サーバに当該クライアントのアドレスを通知し、
    前記サーバは、通知された前記クライアントのアドレスが、登録されていない場合は、通知された前記クライアントのアドレスを登録し、前記クライアントに、前記接続部起動要求を送信する
    ことを特徴とするコンピュータシステムの起動方法。
  4. 請求項3に記載のコンピュータシステムの起動方法であって、
    さらに、前記クライアントに、前記サーバのアドレスが登録されていない場合は、前記クライアントは、前記サーバのアドレス登録を受け付けて登録し、新たに登録された前記サーバのアドレスをあて先とする前記起動要求を送信し、
    前記サーバは、通知された前記クライアントのアドレスを登録したら、前記クライアントに、登録終了要求を送信し、
    前記クライアントは、前記登録終了要求を受信したら、前記登録処理を終了する
    ことを特徴とするコンピュータシステムの起動方法。
  5. 請求項1ないし4いずれか一に記載のコンピュータシステムの起動方法であって、
    前記サーバ装置は、
    送信した前記接続部起動要求への応答として送信された前記通信路の確立要求の送信元アドレスと、登録されている前記クライアントのアドレスと、が一致するかを判定して、前記通信路の確立要求の受け入れ可否を判定する
    ことを特徴とするコンピュータシステムの起動方法。
  6. 請求項1ないし5いずれか一に記載のコンピュータシステムの起動方法であって、
    前記クライアントは、前記サーバに起動要求を送信してから、前記通信路が確立されて、前記サーバから送信される前記処理結果に基づく画面情報を受信するまで、当該クライアントに起動画面を表示する
    ことを特徴とするコンピュータシステムの起動方法。
  7. クライアントとサーバとがネットワークを介して接続され、前記クライアントは、前記サーバに操作情報を送信し、前記サーバは、前記操作情報に基づく処理結果を前記クライアントに送信するコンピュータシステムの終了方法であって、
    前記サーバは、前記クライアントから、前記サーバのシャットダウン、サスペンド、ハイバネーション、または再起動の操作情報を受信した場合に、前記サーバに登録してある前記クライアントのアドレスを取得し、
    前記サーバは、前記アドレスを元に、前記クライアントへ、前記操作情報に対応する処理要求を発行し、
    前記クライアントは、前記サーバからの前記処理要求を受信した後、前記サーバへ受信確認を送信し、
    前記クライアントは、前記クライアントの前記処理要求を発行し、
    前記サーバは、前記クライアントから、前記受信確認を受信した後、前記サーバへ前記操作情報に対応する処理要求を発行する
    ことを特徴とするコンピュータシステムの終了方法。
  8. 請求項7に記載のコンピュータシステムの終了方法において、
    前記操作情報が再起動であった場合、前記クライアントは、前記処理要求に応じて、シャットダウン処理を実行し、請求項1に記載のシンクライアントシステムの起動方法を実行する
    ことを特徴とするコンピュータシステムの終了方法。
  9. 請求項7または8に記載のコンピュータシステムの終了方法において、
    前記操作情報が、シャットダウンまたは再起動であった場合、前記サーバ装置は、前記サーバ装置に対してシャットダウンまたは再起動要求を出す前に、動作中のアプリケーションプログラムのデータ保存を行わせる
    ことを特徴とするコンピュータシステムの終了方法。
  10. 請求項7ないし9いずれか一に記載のコンピュータシステムの終了方法において、
    前記クライアントは、前記要求の送信元アドレスが、予め記憶している前記サーバ装置のアドレスと一致した場合に、当該アドレスをあて先として、前記受信確認を送信する
    ことを特徴とするコンピュータシステムの終了方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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