JP2019085336A - 抗菌剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】白金担持メソポーラスシリカを有効成分として含有する抗菌剤を提供することを課題とする。【解決手段】白金又は白金含有化合物を担持させたメソポーラスシリカを有効成分として含有する抗菌剤。【選択図】なし

Description

本発明は、新規な抗菌剤に関する。
メソポーラスシリカ(Meso Porous Silica)は、二酸化ケイ素(シリカ)を材質として、均一で規則的な細孔(メソ孔)を持つ物質のことである。メソポーラスシリカの粉末は、触媒や吸着材料として、薄膜は光学デバイスやガスセンサー、分離膜などとして研究が行われている。製造例の一つに、界面活性剤のミセルを鋳型として合成する方法があり、ハニカム(蜂の巣)状の均一なメソポアを有するシリカ多孔体(メソポーラスシリカ)が製造されている(特許文献1)。
メソポーラスシリカは、大きな比表面積(最大1300m/g)と細孔容積(最大1.5cm/g)を有していることが知られている。この細孔に白金を担持させた白金担持メソポーラスシリカは、水素中の一酸化炭素除去能を有する触媒や、エチレン分解触媒として利用することが提案されている(特許文献1、特許文献2、非特許文献1)。また、金属粒子は、ナノ細孔内で金属還元生成を行なうことで高度にメソポーラスシリカ内に均一に分散した金属ナノ粒子担持メソポーラスシリカが得られる。さらに、この技術の応用として、白金担持メソポーラスシリカを冷蔵庫内の野菜や果物の鮮度保持剤として使用する技術が開発されている(非特許文献2)。
また、メソポーラスシリカに潮解性物質として塩化カルシウムなどを担持させ、さらに抗菌性物質を同時に担持させ、これを除湿又は加湿機能を有する再生質吸湿剤として利用する提案がなされている(特許文献3)。
白金担持メソポーラスシリカや金属粒子担持メソポーラスシリカは、その他ヒドロキシメチルフルフラールの還元(特許文献4)、アセトニトリルの二量体化反応(特許文献5)、α−ヒドロキシカルボン酸の製造(特許文献6)、芳香族水酸化物の製造(特許文献7)など各種の化学反応の触媒として利用されている。
特開2009−061372号公報 特開2017−023889号公報 特開2011−143358号公報 特開2015−229657号公報 特開2013−184907号公報 特開2013−001696号公報 特開2012−077066号公報
http://www.hokudai.ac.jp/news/130521_pr_cat.pdf http://www.hokudai.ac.jp/news/150715_platinum_pr.pdf
本発明者らは、白金担持メソポーラスシリカや金属粒子担持メソポーラスシリカの利用について研究を行っている。この研究過程で、白金担持メソポーラスシリカに強い抗菌作用を有することを見いだした。そして新たな白金担持メソポーラスシリカの用途として、抗菌剤として利用することを着想し、本発明をなした。
すなわち、本発明は、白金担持メソポーラスシリカを有効成分として含有する抗菌剤を提供することを課題とする。
本発明は以下の構成である。
(1)白金又は白金含有化合物を担持させたメソポーラスシリカを有効成分として含有する抗菌剤。
(2)少なくともEscherichia coli、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Pseudomonas aeruginosa、Corynebacterium sp.、Moraxella osloensis、Klebsiella pneumoniae、Methicillin resistant Staphylococcus aureusに対して抗菌性を有する(1)に記載の抗菌剤。
(3)粉末状の形態である(1)又は(2)に記載の抗菌剤。
(4)賦形剤を加えてペレット状に成形した(1)〜(3)のいずれかに記載の抗菌剤。
(5)(1)〜(4)のいずれかに記載の抗菌剤を含有する抗菌性を有する布又は不織布。
本発明により新規な抗菌剤が提供される。本発明の抗菌剤は、白金担持メソポーラスシリカからなり、抗菌作用に加えて水分吸収性を有し、皮膚に付着しても刺激性が少ない。
また水不溶性のため、衣類などの抗菌剤として使用した場合、洗浄によって抗菌性が低下しない。また除湿装置内に封入し、空気清浄機を通過する水分を多く含む空気を殺菌や除菌するための抗菌剤として利用するに適している。
本発明は、白金又は白金含有化合物を担持させたメソポーラスシリカを有効成分として含有する抗菌剤に係る発明である。
本発明におけるメソポーラスシリカとは、多孔質構造を持つケイ素酸化物を主成分とし、規則的な細孔を有する物質を意味する。
また本発明で言う抗菌作用とは、細菌の増殖の抑制又は減少作用をいう。
メソポーラスシリカの平均細孔直径は、0.5nm以上が好ましく、白金を粒子状で担持する観点から、15nm以下が好ましい。より好ましくは0.5〜10nm、さらに好ましくは0.5〜7nm、特に好ましくは0.5〜5nmである。本発明において、多孔質シリカの平均細孔直径は、窒素吸脱着によるBJH法により算出することができる。
メソポーラスシリカの比表面積は、白金担持量を高める観点から、300m/g以上が好ましく、製造が実現可能である観点から、2000m/g以下が好ましい。これらの観点から、メソポーラスシリカの比表面積は、好ましくは300〜2000m/g、より好ましくは600〜1500m/gである。本発明において、メソポーラスシリカの比表面積は、窒素吸脱着によるBET法により算出することができる。
また、メソポーラスシリカは、X線回折のd値が2.0nmより大きい位置に少なくとも1つのピークを有することが好ましい。X線回折ピークは、そのピーク角度に相当するd値の周期構造が試料中にあることを意味する。従って、2.0nm以上のd値に相当する回折角度に1本以上のピークがあることは、細孔が2.0nm以上の間隔で規則的に配列していることを意味する。このように規則的に配列した細孔をもつものが、本発明におけるメソポーラスシリカである。d値は、好ましくは2.0〜25nm、より好ましくは3.0〜20nmである。本発明において、メソポーラスシリカのX線回折パターンは粉末X線回折装置により測定することができる。
メソポーラスシリカの製造方法としては、特に限定されるものではない。特許文献1及び特許文献2に記載された方法が、本発明の目的とする細孔径を有するメソポーラスシリカを製造するために適している。
例えば次のようにして製造できる。まず、無機原料と有機原料を混合し、反応させることにより、有機物を鋳型としてそのまわりに無機物の骨格が形成された有機物と無機物の複合体を形成させる。次いで、得られた複合体から有機物を除去することにより、メソポーラスシリカが得られる。
無機原料としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン等のアルコキシシラン、ケイ酸ソーダ、カネマイト(kanemite、NaHSi・3HO)、シリカ、シリカ−金属複合酸化物等が挙げられる。これらの無機原料はシリケート骨格を形成する。これらは、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
鋳型として使用される有機原料は、特に限定されるものではないが、例えば界面活性剤等が挙げられる。界面活性剤は陽イオン性、陰イオン性、非イオン性のうちのいずれであってもよく、具体的には、アルキルトリメチルアンモニウム(好ましくはアルキル基の炭素数が8〜18のアルキルトリメチルアンモニウム)、アルキルアンモニウム、ジアルキルジメチルアンモニウム、ベンジルアンモニウムの塩化物、臭化物、ヨウ化物又は水酸化物の他、脂肪酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、ポリエチレンオキサイド系非イオン性界面活性剤、一級アルキルアミン、トリブロックコポリマー型のポリアルキレンオキサイド、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル等が挙げられる。これらは、単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
無機原料と有機原料を混合する場合、適当な溶媒を用いることができる。溶媒としては、特に限定されるものではないが、例えば水、有機溶媒、水と有機溶媒との混合物等が挙げられる。
無機物と有機物の複合体の形成方法は特に限定されるものではないが、例えば、有機原料を溶媒に溶解後、無機原料を添加し、所定のpHに調製した後に、反応混合物を所定の温度に保持して縮重合反応を行う方法が挙げられる。縮重合反応の反応温度は使用する有機原料や無機原料の種類や濃度によって異なるが、通常0〜100℃程度が好ましく、より好ましくは35〜80℃である。
縮重合反応の反応時間は、通常1〜24時間程度が好ましい。また、上記の縮重合反応は、静置状態、撹拌状態のいずれで行ってもよく、またそれらを組み合わせて行ってもよい。
縮重合反応後に得られる複合体から有機原料を除去することによって、メソポーラスシリカが得られる。有機物と無機物の複合体からの有機物の除去は、400〜800℃で焼成する方法、水やアルコール等の溶媒で処理する方法等の方法により行うことができる。
本発明に使用するメソポーラスシリカは、例えば、珪酸ソーダを、界面活性剤を含む水溶液中に分散させ、加熱撹拌しながら塩酸を添加して分散液のpHを調整し、得られた固形生成物を洗浄・乾燥した後、400〜800℃程度で焼成することにより得られる。
メソポーラスシリカに担持される白金含有化合物としては、塩化白金、酸化白金、水酸化白金、塩化白金酸塩のほかに、その他金属との合金等が挙げられる。
メソポーラスシリカに担持された白金又は白金含有化合物の粒子は、好ましくは0.5〜7nmであり、より好ましくは1〜4nmである。
斯くして得られる白金担持メソポーラスシリカは、抗菌作用に加えてエチレン分解作用や一酸化炭素除去能などの触媒作用を有している。
メソポーラスシリカに白金又は白金含有化合物を担持させるには、白金原子を含む白金化合物、白金錯体等の白金原料とメソポーラスシリカとの混合物を還元することにより得られる。具体的には、例えば、白金原料を含む水溶液を調製し、メソポーラスシリカを含浸させ、乾燥した後、還元して、メソポーラスシリカに白金又は白金含有化合物を担持させることができる。
白金原料は、塩化白金酸、ジニトロジアンミン白金、硝酸テトラアンミン白金等を例示できる。
白金原料を含む水溶液に含浸したメソポーラスシリカは、50〜200℃程度の温度で乾燥させ、ついで還元条件で白金原料を還元させる。
還元は、還元剤、熱、光等の条件で実施するが、メソポーラスシリカに含まれる白金原料が分解して白金粒子を生成する条件を還元方法に応じて適宜設定することができる。
塩化白金酸を白金原料として用いた場合には、還元剤に水素を使用し、100〜400℃の温度条件下で、処理することが好ましい。
白金又は白金含有化合物は、メソポーラスシリカの細孔外よりも細孔内に担持されていることが好ましい。細孔外に担持(付着)した白金、白金粒子あるいは白金含有化合物は、流水等により洗浄除去することができる。
斯くして得られた白金担持メソポーラスシリカは、必要に応じて粉砕し、粉末とする。得られる白金担持メソポーラスシリカは水不溶性であるため、これを有効成分とする抗菌剤も水に不溶性である。
なお、本発明の抗菌剤は、触媒として市販されている白金担持メソポーラスシリカを、本発明の目的に使用することもできる。このような白金担持メソポーラスシリカとしては、太陽化学株式会社製プラチナ触媒TMPS−Ptを例示できる。
本発明の抗菌剤を構成する白金担持メソポーラスシリカは、0.5〜15nmの平均細孔直径を有し、300〜2000m/gの比表面積を有し、X線回折のd値が2.0nmより大きい位置に少なくとも1つのピークを有する。また白金又は白金含有化合物を含有し、その含有量は、0.1〜5質量%であって、白金又は白金化合物は、メソポーラスシリカの細孔中に担持されている。本発明の抗菌剤の有効成分である、白金担持メソポーラスシリカは、0.01〜200μmの粒径を有する粉末、或いは、賦形剤を添加して成形して得られるペレット状の形態を有している。
これを殺菌や細菌増加抑制を目的とする抗菌剤として使用する場合は、平均粒子径を10μm以下の微小粒子のものを用いて、水やアルコールに分散させて用時振盪混合して使用する形態の容器に充填した溶液とするか、或いはタンパク質やその他コロイド分散溶液、または増粘多糖類などの粘性物質を添加した粘性溶液とすることで白金担持メソポーラスシリカの沈降を抑制し、手指の抗菌用除菌液として使用することができる。手指の除菌剤とする場合は、溶液中に白金担持メソポーラスシリカを0.01〜5質量%含有させることが好ましい。
多糖類などの賦形剤を添加して、打錠成形するか或いは造粒した後打錠成形した白金担持メソポーラスシリカのペレットは、空気清浄機などの空気濾過槽の抗菌剤として用いることもできる。
また平均粒子径を2μm以下の微粉末とすると、化粧水や化粧用乳液など、粘性を有する溶液においては、沈降せずに分散するため、これらの化粧料や乳液、或いはクリームに添加して腐敗防止のための防腐剤として使用することができる。また化粧石鹸に練りこみ抗菌作用を有する石鹸としたり、粉末洗剤にビルダーの一部とともに混合するかあるいは液体洗剤に混合して、洗浄後の衣類に抗菌作用を付与したりすることもできる。さらに化粧料や乳液の防腐剤として使用する場合は、白金担持メソポーラスシリカを0.01〜1質量%含有させることが好ましい。
また、前記の水分散溶液などに適宜バインダー成分を添加し、この溶液に布、紙、木材、樹脂、セラミックなどを浸漬するか、或いは本発明の抗菌剤分散溶液を噴霧して、乾燥させることで抗菌性を有する白金担持メソポーラスシリカが付着した布、紙、木材、樹脂、セラミックを得ることができる。この場合に抗菌性を付与するためには、それぞれの素材の表面積当たり、白金担持メソポーラスシリカを0.01〜2.0g/m付着させることが必要である。また抗菌性付与方法としては、布、紙、樹脂、セラミック等を作成する工程で、白金担持メソポーラスシリカを練り込んでも良い。
<製造例>
1.白金担持メソポーラスシリカ粉末
今回の実験で使用する試料は、メソポーラスシリカに白金を担持したことを特徴とする組成物を用いた。メソポーラスシリカとは、メソポーラス構造を持つシリカであり、メソポーラスシリカに白金を担持したことを特徴とする組成物は、例えば白金を含む化合物、錯体などの白金原料とメソポーラスシリカとの混合物を還元し、白金粒子をメソポーラスシリカの細孔内に生成することにより得ることができる。製造方法としては、特に限定されるものではないが、特開2017−23889号公報に挙げられる方法を参照することができ、白金化合物である塩化白金酸を水溶液に調製した後、メソポーラスシリカに含浸させ、90℃で静置し加熱乾燥した後、200℃で水素雰囲気下にて加熱還元剤を用いて還元することにより、メソポーラスシリカに白金を担持したことを特徴とする組成物を得ることができる。
2.白金担持メソポーラスシリカペレット
今回の実験で使用する白金担持メソポーラスシリカペレットは、賦形剤を用いてペレット状に成形した白金担持メソポーラスシリカで、製造方法としては、特に限定されるものではないが、前記白金担持メソポーラスシリカ粉末に賦形剤を添加し、ペレット状に成形することで、メソポーラスシリカに白金を担持したことを特徴とするペレット状の組成物を得ることができる。
<抗菌力試験>
抗菌力試験として、日本薬局方に定める「微生物限度試験」「保存効力試験」に準じて、細菌の増加を抑制する効果(抗菌効果)を試験した。
1.試験方法
(1)試験菌株
試験菌株は、日本薬局方記載の保存効力試験に記載の細菌3株、洗濯物の生乾き臭の原因となる細菌類3株を選択した。
<日本薬局方記載菌株>
Escherichia coli(NBRC3972)
Staphylococcus aureus(NBRC13276)
Pseudomonas aeruginosa(NBRC13275)
<臭いの原因となる菌株>
Corynebacterium sp.(JCM1326)
Moraxella osloensis(NBRC111460)
Staphylococcus epidermidis(NBRC12993)
(2)試験菌株の培養と菌株溶液の調製
上記菌株をそれぞれ培養した斜面寒天培地から1白金耳採取して、ソイビーン・カゼイン・ダイジェスト(SCD)斜面寒天培地で35 ℃で培養した。この斜面培養から1白金耳採取して、さらにSCD培地に植えつぎ、35℃で18〜20時間振盪培養した。培養終了後、5℃で3000rpmの条件で10分間遠心分離を行い、沈殿を回収した。さらに滅菌生理食塩水で回収した菌体を洗浄後、さらに滅菌生理食塩水に菌体を分散させ、約10CFU/mLの生菌を含む接種菌液を調製した。
(3)評価対象
下記表1の試験品の評価を行った。
Figure 2019085336
(4)試験溶液の調製
1)本発明品1を用いた試験液1、2
白金担持メソポーラスシリカ粉末(TMPS−Pt粉末)を濃度10質量%(試験試料1)、2質量%(試験試料2)になるように秤量し、それぞれに滅菌蒸留水を必要量加えた後、15分間マグネチックスターラーを用いて撹拌して分散液を調製し、これを試験液1、試験液2とした。
2)本発明品2を用いた試験液3、4
ペレット状に成形した白金担持メソポーラスシリカペレット(TMPS−Pt)を、100mL容量のガラスビーカーに10g秤量し、滅菌蒸留水を90g加えた後、15分間マグネチックスターラーを用いて撹拌して、これを試験液3とした。また同様にペレット状に成形した白金担持メソポーラスシリカペレット(TMPS−Pt)を、100mL容量のガラスビーカーに1g秤量し、滅菌蒸留水を99g加えた後、15分間マグネチックスターラーを用いて撹拌して、これを試験液4とした。
3)比較品1を用いた試験液5、6
白金担持していないメソポーラスシリカ粉末(TMPS−4R)を濃度10質量%(試験試料5)、2質量%(試験試料6)になるように秤量し、それぞれに滅菌蒸留水を必要量加えた後、15分間マグネチックスターラーを用いて撹拌して分散液を調製し、これを試験液5、試験液6とした。
4)比較品2を用いた試験液7、8
白金担持多孔質シリカ粉末を濃度10質量%、2質量%になるように秤量し、それぞれに滅菌蒸留水を必要量加え、15分間マグネチックスターラーを用いて撹拌して分散液を調製し、これを試験液7、試験液8とした。なお白金担持多孔質シリカは、本発明で言う規則的に配列した細孔を有していない物質である。
5)比較品3を用いた試験液9
白金ナノコロイド(比較品3)をそのまま試験液9とした。
(5)抗菌力評価試験1
試験液1、2、5〜9について10〜20gを密封栓付試験管に採取し、これに上記の各菌の接種菌液の希釈液を1質量%添加し、混合し試験菌株の接種を行った。次いで、25℃のインキュベータ中で保管した。
菌株の接種から、30分、1時間、3時間、24時間経過後に試料を採取し、細菌数の変化を測定した。細菌数の測定は、レシチン、ポリソルベート含有SCD寒天培地(SCDLP寒天培地)を用いた段階希釈平板培養法によって行った。
(6)抗菌力評価試験2
Escherichia coli(NBRC3972)、Staphylococcus aureus(NBRC13276)、Pseudomonas aeruginosa(NBRC13275)の3菌株の希釈液を1:1:1の比率で混合した溶液を調製し、これを試験液3、4に同様に添加し、試験菌株の接種を行った。次いで、25℃のインキュベータ中で保管した。
菌株の接種から、3日、7日経過後に試料を採取し、細菌数の変化を測定した。細菌数の測定は、レシチン、ポリソルベート含有SCD寒天培地(SCDLP寒天培地)を用いた段階希釈平板培養法によって行った。
2.試験結果
(1)抗菌力評価試験1
接種時の菌数を100%とし、採取時間ごとの生菌数を相対%で表示した結果を下記の表2〜7に示した。また、Escherichia coli(NBRC3972)、Staphylococcus aureus(NBRC13276)、Pseudomonas aeruginosa(NBRC13275)の3菌株については、24時間経過後の評価を、さらにCorynebacterium sp.(JCM1326)、Moraxella osloensis(NBRC111460)、Staphylococcus epidermidis(NBRC12993)の3菌株については3時間経過後の評価を下記のとおり評価ランク付けし、表2〜7に記載した。
:開始時に対する相対値(%)
☆:1.0未満
◎:1.0以上10未満
○:10以上25未満
△:25以上50未満
×:50以上100以下
Figure 2019085336
Figure 2019085336
Figure 2019085336
Figure 2019085336
Figure 2019085336
Figure 2019085336
表2〜4に示すとおり、本発明品1から調製した試験液1、試験液2は24時間経過後Escherichia coli(NBRC3972)、Staphylococcus aureus(NBRC13276)、Pseudomonas aeruginosa(NBRC13275)の3株の生菌数をほぼ0にすることができた。
また表5〜7に示すように、Corynebacterium sp.(JCM1326)、Moraxella osloensis(NBRC111460)、Staphylococcus epidermidis(NBRC12993)の3菌株については3時間経過後に生菌数をほぼ0にすることができた。
(2)抗菌力評価試験2
試験液3、4にEscherichia coli(NBRC3972)、Staphylococcus aureus(NBRC13276)、Pseudomonas aeruginosa(NBRC13275)の3株の混合菌液を接種した時の菌数を100%とし、3日、7日経過後の生菌数を相対%で表示した結果を下記の表8に示した。
Figure 2019085336
表8に示すとおり、試験液3、4に3株の3混合菌を接種したとき7日経過すると生菌数は0となった。
以上の試験(1)、(2)の結果から、本発明品1及び2はいずれも強い抗菌効果を示している。またグラム陽性細菌、グラム陰性細菌の種類による抗菌効果の変化も少ないことから、本発明品は細菌に対する広い抗菌性を有することが示された。また粉末状もペレット状も強い抗菌効果を示しており、本発明の抗菌剤は多様な形状で使用できることが判明した。本発明品を、様々な形状に加工して、抗菌製品として提供可能であることが示唆された。
<繊維製品への抗菌作用付与試験>
繊維製品に本発明の抗菌剤を塗布したときの繊維製品の抗菌性を試験した。
試験は、JISL1902「繊維製品の抗菌性試験方法及び抗菌効果」に準じて行った。
1.試験方法
(1)試験菌株
試験菌株として次の4菌株を選択した。
Staphylococcus aureus(NBRC12732)
Klebsiella pneumoniae(NBRC13277)
MRSA(Methicillin resistant Staphylococcus aureus(IID1677)
Moraxella osloensis(ATCC19976)
(2)試験用布の調製
オレフィン製不織布(厚さ0.2mm、目付25g/m)1mを、白金担持メソポーラスシリカ粉末(TMPS−Pt粉末)0.5質量%、アクリル系増粘剤(DIC株式会社製 ボンコート AN−678A−E)0.5質量%を含有する水溶液100mLに含浸させた後、乾燥させることにより、白金担持メソポーラスシリカを0.5g/m付着させた布を試験用布1とした。
同様にしてオレフィン製不織布(厚さ0.2mm、目付25g/m)1mを、白金担持メソポーラスシリカ粉末(TMPS−Pt粉末)1質量%、アクリル系バインダー(DIC株式会社製 ボンコート AN−678A−E)1質量%を含有する水溶液100mLに含浸させた後、乾燥させることにより、白金担持メソポーラスシリカを1.0g/m付着させた試験用布2を調製した。
2.JISL1902に定める菌液吸収法による試験
(1)菌株の培養
予め前培養した、前記の菌株の培養液(ニュートリエント培地(NB)、菌濃度1×10CFU/mL〜3×10CFU/mL)20mLを、100mLの三角フラスコに入れ、温度:37℃±2℃振り幅30mmで110回/分の速度で振盪しながら、培養時間:3時間±1時間培養し、菌濃度の目標値は、10CFU/mLの接種液を得た。この接種液は氷冷で保持した。
(2)試験接種菌液の調製
上記の培養液の菌濃度を分光光度計又はマクファーランドのネフェロメータによって、室温の水で20倍希釈したニュートリエント培地(NB)若しくはトリプトンソーヤ培地(TSB)を用いて、1×10CFU/mL〜3×10CFU/mLに調製した。調製した接種液は氷冷で保持した。
(3)試験片採取
前記の試験布1、試験布2を0.40g±0.05gの質量で、適切な大きさに裁断し、これを各試験布6検体、及び無処理の対照試料(不織布)を6検体、それぞれ採取した。それぞれの試験片を別々のバイアル瓶に入れた。
(4)滅菌
試験片が入ったバイアル瓶の開口部をアルミニウムホイルで包み、バイアル瓶のキャップを別のアルミニウムホイルで包み、次いで15分間〜20分間オートクレーブで処理した。
(5)試験片への接種
前記の試験接種菌液を試験布および対象試料にピペットで0.2mLずつ数箇所に分けて接種した。
(6)接種直後の洗い出し
接種直後に、試験布3検体及び対照試料3検体のバイアル瓶のそれぞれの中に、20mLのSCDLP培地を添加した。次に、バイアル瓶のキャップを締め、ボルテックスミキサで5秒×5サイクルの振盪を行った。
(7)培養
洗い出さなかった試験布3検体、および対照試料3検体のバイアル瓶を37℃±2℃で18時間〜24時間培養した。
(8)培養後の洗い出し
培養後、試験布3検体、および対照試料3検体のバイアル瓶のそれぞれの中に20mLのSCDLP培地を添加した。次に、バイアル瓶のキャップを締め、ボルテックスミキサで5秒×5サイクルの振盪を行った。
(9)生菌数
処理後のバイアル瓶の生菌数を平板混釈法で生菌数を測定した。生菌数は3検体の単純平均値を検体の生菌数とした。
(10)抗菌性評価
試験布の抗菌性の評価は、上記の試験で得た生菌数測定結果から次の計算式により求めた。
A(抗菌活性値)=(logC−logC)−(logT−logT
F(対照布の増殖値)=logC−logC
logC:対照布の試験菌接種直後の3検体の生菌数の算術平均の常用対数
logC:対照布の18時間培養後の3検体の生菌数の算術平均の常用対数
logT:試験布の試験菌接種直後の3検体の生菌数の算術平均の常用対数
logT:試験布の18時間培養後の3検体の生菌数の算術平均の常用対数
なお、試験布の抗菌性評価は、A値とF値を比較することで行うことができ、評語と記号は次の基準で判定した。
<評価基準>
A>F:◎ 強い抗菌性を有する
A=F:○ 殆ど抗菌性を示さない
A<F:△ 雑菌性を示す
3.試験結果
試験結果を下記表9に示す。
Figure 2019085336
表9に示すように、白金担持メソポーラスシリカを0.5g/m付着させた試験用布1及び白金担持メソポーラスシリカを1.0g/m付着させた試験用布2は、いずれも試験菌株Staphylococcus aureus(NBRC12732)、Klebsiella pneumoniae(NBRC13277)、MRSA(Methicillin resistant Staphylococcus aureus(IID1677)、Moraxella osloensis(ATCC19976)に対して強い抗菌性を有していた。更に、白金担持メソポーラスシリカは、抗菌力評価試験1、2で用いた菌以外の細菌にも抗菌性を示した。また、白金担持メソポーラスシリカを不織布や繊維の生地などに付着させた場合においても強い抗菌性を有し、製品として提供することが可能であることが示唆された。

Claims (5)

  1. 白金又は白金含有化合物を担持させたメソポーラスシリカを有効成分として含有する抗菌剤。
  2. 少なくともEscherichia coli、Staphylococcus aureus、Staphylococcus epidermidis、Pseudomonas aeruginosa、Corynebacterium sp.、Moraxella osloensis、Klebsiella pneumoniae、Methicillin resistant Staphylococcus aureusに対して抗菌性を有する請求項1に記載の抗菌剤。
  3. 粉末状の形態である請求項1又は2に記載の抗菌剤。
  4. 賦形剤を加えてペレット状に成形した請求項1〜3のいずれかに記載の抗菌剤。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の抗菌剤を含有する抗菌性を有する布又は不織布。
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