JP2019085185A - ころ供給装置およびころ供給方法 - Google Patents

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慎 二宮
Shin Ninomiya
慎 二宮
森野 厚司
Koji Morino
厚司 森野
けえこ 塚田
Keeko Tsukada
けえこ 塚田
和弥 岡崎
Kazuya Okazaki
和弥 岡崎
晴久 原田
Haruhisa Harada
晴久 原田
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Abstract

【課題】簡素な構成でありながら、ころにキズ等の欠陥を生じさせずにころを所定位置に供給することを可能とする。【解決手段】ストック部3に収容された複数の円錐ころ2のうち、最下段の円錐ころ2とその上方に位置する円錐ころ2とを切り分けて、最下段のころ2をストック部3直下の所定位置Aに供給するころ供給動作を繰り返し実行するころ供給機構4を備えたころ供給装置1である。ころ供給機構4は、ストック部3に収容された複数の円錐ころ2の下降移動を規制および許容する規制位置および退避位置の間を相互に移行する第1進退移動部11と、上端部16aがストック部3に収容された最下段のころ2の下端に接触する上昇位置と、上端部16aが所定位置Aに位置する下降位置との間を相互に移行する第2進退移動部14と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、円錐ころ、円筒ころおよび針状ころ等のころを所定位置に供給するための供給装置および供給方法に関する。
例えば、下記の特許文献1には、複数の円錐ころを軸方向に積み重ねた状態で内部に収容する筒状のストック部と、ストック部に収容された複数の円錐ころのうち、最下段の円錐ころと、その上方に位置する円錐ころとを切り分け、最下段の円錐ころを落下させる(ストック部直下の所定位置に供給する)ころ供給動作を繰り返し実行するころ供給部と、を備えたころ供給装置が開示されている。
上記のころ供給部は、外径面に螺旋状の突起部が設けられ、垂直軸回りに回転可能な一対の円筒部材と、一対の円筒部材の外径面と対向する一対のガイドとを備えており、上記螺旋状の突起部によって円筒部材の外周に画成される螺旋状溝と一対のガイドとで円錐ころの外周面を挟むことができるように構成されている。係る構成のころ供給部であれば、ころ供給部に導入された円錐ころをその下方側(および上方側)に位置する円錐ころとは切り分けた状態で下方側に搬送しつつ、ころ供給部の下端に搬送された円錐ころを縦姿勢のまま落下させることができる。
特許第5910021号公報
しかしながら、特許文献1の技術手段では、螺旋状突起部のピッチ(螺旋状溝の溝幅)が、搬送すべき円錐ころの軸方向寸法に見合った寸法に設定された円筒部材を使用する必要があることから、突起部のピッチが相互に異なる数多くの円筒部材を準備・保有する必要がある他、搬送(供給)すべき円錐ころの型番変更時には円筒部材の交換・調整作業等が必要となる。そのため、ころ供給装置の高コスト化や、円錐ころを構成部材とする製品(例えば、円錐ころ軸受)の製造コスト増が避けられない。
また、ころ供給部の下端から排出された円錐ころを落下(自由落下)させているため、円錐ころが所定位置に供給された(接地した)際に、円錐ころの下端にキズや凹み等の欠陥が生じる可能性がある。
以上の実情に鑑み、本発明は、簡素な構成で、ころの型番変更等に容易かつ低コストに対応可能でありながら、ころにキズ等の欠陥を生じさせずにころを所定位置に供給することのできる供給装置および供給方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために創案された本発明は、複数のころを軸方向に積み重ねた状態で内部に収容可能な筒状のストック部と、ストック部に収容された複数のころのうち、最下段のころとその上方に位置するころとを切り分けて、最下段のころをストック部直下の所定位置に供給するころ供給動作を繰り返し実行するころ供給機構とを備えたころ供給装置において、ころ供給機構は、ストック部に収容された複数のころの下降移動を規制する規制位置と、ストック部に収容された複数のころの下降移動を許容する退避位置との間を相互に移行する第1の進退移動部と、上端部がストック部に収容された複数のころのうち最下段のころの下端に接触する上昇位置と、上端部が上記所定位置に位置する下降位置との間を相互に移行する第2の進退移動部と、を備えることを特徴とする。なお、本発明でいう「ころ」は、円錐ころ、円筒ころおよび針状ころ等を含む概念である。
上記構成によれば、第1の進退移動部と第2の進退移動部とを所定のタイミングで動作させれば(具体的には、第2の進退移動部が上昇位置に位置したとき、第1の進退移動部が規制位置から退避位置へと移行し、第2の進退移動部が上昇位置から下降位置に向けて後退移動して最下段のころがストック部の外部に排出されたとき、第1の進退移動部が規制位置に位置するように、両進退移動部を動作させれば)、ストック部に収容された複数のころのうち最下段のころとその上方に位置するころとを適切に切り分けつつ、最下段のころを、第2の進退移動部によって下方側から支持した状態で所定位置に供給することができる。これにより、最下段のころを自由落下させずに所定位置に供給することができるので、所定位置に供給されたころにキズや凹み等の欠陥が生じる可能性を効果的に減じることができる。
また、第1および第2の進退移動部は、それぞれ、所定の二位置間を往復動する機能を有していれば足りるので、直動タイプのアクチュエータを主要部とした簡素なもので構成することができる。この場合、所定位置に供給すべきころの軸方向寸法(型番)が変更されたときでも、第2の進退移動部のストローク量を調整する、あるいは、第2の進退移動部をストローク量が異なるものに変更する、などといった簡便かつコストのかからない手段で対応することができる。
第1の進退移動部は、水平方向に進退移動することにより、上記規制位置と上記退避位置との間を相互に移行するものとすることができる。
上記のころ供給装置において、上記所定位置に供給されたころを所定の案内経路に沿って間欠送りする案内搬送機構をさらに設けることもできる。
上記の案内搬送機構は、垂直軸回りに間欠的に回転駆動される回転円盤を有し、回転円盤の外周部に、上記所定位置に供給されたころを収容可能なころ収容部が周方向所定間隔で複数設けられたものとすることができる。
案内搬送機構は間欠的に駆動されることから、上記案内経路上には、案内搬送機構の一時停止中にころに対して所定の処理を実行する処理部を設けることができる。この処理部としては、ころが良品であるか否か(例えば、所定の軸方向寸法を有するか否か)を検査する検査部を設けることができる他、検査部での検査結果に基づいて、良品に係るころと不良品に係るころとを振り分ける振り分け部をさらに設けることもできる。このようにすれば、本発明に係るころ供給装置を、ころの検査装置等としても活用することができるので、ころを構成部品とするころ軸受の製造ラインのコンパクト化に寄与することができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明では、複数のころを軸方向に積み重ねた状態で内部に収容可能な筒状のストック部に収容された複数のころのうち、最下段のころとその上方に位置するころとを切り分けて、最下段のころをストック部直下の所定位置に供給するころ供給動作を繰り返し実行するころ供給方法において、上記ころ供給動作は、ストック部に収容された複数のころの下降移動を規制する規制位置と、ストック部に収容された複数のころの下降移動を許容する退避位置との間を相互に移行する第1進退移動部と、上端部がストック部に収容された複数のころのうち最下段のころの下端に接触する上昇位置と、上端部が所定位置に位置する下降位置との間を相互に移行する第2進退移動部と、を備えるころ供給機構により実行されることを特徴とする。
以上から、本発明によれば、簡素な構成で、ころの型番変更等に容易かつ低コストに対応可能でありながら、ころにキズ等の欠陥を生じさせずにころを所定位置に供給することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るころ供給装置の部分平面図である。 (a)図は、図1のX−X線矢視概略断面図であり、第2進退移動部が上昇位置に位置している場合における断面図、(b)図は、図1のX−X線矢視概略断面図であり、第2進退移動部が下降位置に位置している場合における断面図である。 図1のY−Y線矢視概略断面図である。 検査部の作業フロー図である。 図1のZ−Z線矢視概略断面図であり、振り分け部が支持位置に位置している場合における断面図である。 図1のZ−Z線矢視概略断面図であり、振り分け部が排出位置に位置している場合における断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1に、本発明の一実施形態に係るころ供給装置の部分平面図(上面図)を示す。同図に示すころ供給装置1は、例えば、図示外のパーツフィーダと、図示外の組立装置(ころを構成部品とするころ軸受の組立装置)との間に配置され、パーツフィーダから1個ずつ供給されるころ2を受け取り、受け取ったころ2を組立装置に向けて搬送するように構成されている。なお、以下では、図2(a)(b)に示すような円錐ころ2、すなわち相対的に小径の小端面2aと相対的に大径の大端面2bとを有する円錐状のころを供給(搬送)するためのころ供給装置1について説明を行う。
図1および図2(a)(b)に示すように、ころ供給装置1は、図示外のパーツフィーダから供給される円錐ころ2を軸方向に積み重ねた状態で内部に収容可能な筒状のストック部3と、ストック部3の下方に設置され、ストック部3の下端開口から排出される円錐ころ2(最下段の円錐ころ2)を、ストック部3直下の所定位置Aに供給するころ供給機構4と、所定位置Aに供給された円錐ころ2を所定の案内経路Bに沿って間欠送りする案内搬送機構5と、案内搬送機構5から排出された円錐ころ2を一列に整列させる整列部6とを有する。
図2(a)(b)に示すように、ストック部3は、下方側の一部領域が定盤7上に固定的に設けられた支持台座8に嵌合されることにより、長手方向を鉛直方向に沿わせた縦姿勢で保持されている。ストック部3としては、軸方向寸法が円錐ころ2の軸方向寸法よりも十分に大きく、かつその内径寸法が円錐ころ2の最大直径(大端面2bの直径)よりも僅かに大きい筒状部材が使用される。そのため、図示外のパーツフィーダから円錐ころ2が供給されると、円錐ころ2はその中心軸を鉛直方向に沿わせた縦姿勢(ここでは、小端面2aを下側に配置した縦姿勢)でストック部3の内部に収容される。
ころ供給機構4は、ストック部3の径方向外側に配置された第1進退移動部11と、ストック部3(定盤7)の下方に配置された第2進退移動部14とを備える。
第1進退移動部11は、水平方向に進退移動(直線運動)するアクチュエータ12と、アクチュエータ12の可動部材に固定的に設けられた軸部材13とを備え、軸部材13は、ストック部3の支持台座8に設けられた水平方向の貫通孔8aに挿通されている。この第1進退移動部11は、ストック部3に収容された複数の円錐ころ2の下降移動(自由落下)を規制する規制位置[図2(b)参照]と、ストック部3に収容された複数の円錐ころ2の下降移動を許容する退避位置[図2(a)参照]との間を相互に移行する。本実施形態における「規制位置」とは、軸部材13の先端13aがストック部3に収容された円錐ころ2のうち最下段の円錐ころ2の外周面に当接することにより、軸部材13とストック部3の内径面とで最下段の円錐ころ2を挟持可能な位置、である。
第2進退移動部14は、鉛直方向に進退移動するアクチュエータ15と、アクチュエータ15の可動部材に固定的に設けられた軸部材16とを備え、軸部材16は、定盤7を上下に貫通する貫通孔に挿通されている。この第2進退移動部14は、図2(a)に示すように、上端部(軸部材16の上端部16a)がストック部3に収容された複数の円錐ころ2のうち最下段の円錐ころ2の下端(小端面2a)に接触する上昇位置と、図2(b)に示すように、軸部材16の上端部16aが所定位置Aと同一面上に位置する下降位置との間を相互に移行する。
ここで、本実施形態における所定位置Aとは、定盤7の上面のうち、ストック部3の下端開口部の直下領域であり、ストック部3の下端開口から排出された円錐ころ2が所定位置Aに供給されたとき(円錐ころ2の小端面2aが定盤7の上面に接触したとき)には、所定位置Aに供給された円錐ころ2の上端が、ストック部3(に収容された最下段の円錐ころ2の下端)とは接触しないように、定盤7の上面とストック部3の下端との鉛直方向の離間距離が調整されている。
図1および図2(a)(b)に示すように、案内搬送機構5は、ストック部3の下方に配置された回転円盤17と、回転円盤17を回転可能に支持した支持部材18と、支持部材18を間欠的に回転駆動させる図示外の回転駆動源(例えば電動モータ)とを備える。回転円盤17の外周部には、所定位置Aに供給された円錐ころ2を収容可能なころ収容部17aが回転円盤17の周方向に離間した複数箇所(本実施形態では16カ所)に等配されている。本実施形態では、回転円盤17の外径面に開口した円弧状の切欠きでころ収容部17aが構成される。回転円盤17を回転可能に支持した支持部材18は回転駆動源によって間欠的に回転駆動され、回転円盤17および支持部材18の停止時(一時停止時)には、回転円盤17のころ収容部17aの中心が所定位置Aの中心と略一致するようになっている。
なお、支持部材18の駆動および停止は、ころ供給機構4の動作態様に応じて切り替えられる。本実施形態では、図2(b)に示すように、第2の進退移動部14が下降位置に位置すると共に、第1の進退移動部11が規制位置に位置しているときに支持部材18が回転駆動され、それ以外のときには、支持部材18は停止している。これにより、回転円盤17と第2の進退移動部14(の軸部材16)とを干渉させることなく、円錐ころ2を所定位置Aに供給するとともに円錐ころ2を案内搬送することができる。
図1および図2(a)(b)に示すように、定盤7は回転円盤17の周囲に立設された壁部7aを有し、この壁部7aは回転円盤17と協働して所定位置Aに供給された円錐ころ2を水平面内で案内搬送(定盤7の上面に沿って案内搬送)するための円弧状の案内経路Bを形成する。本実施形態において、所定位置Aに供給された円錐ころ2は、図1に示すように、回転円盤17の外周部に設けられたころ収容部17aに収容された状態で、円弧状の案内経路Bに沿って所定位置Aとは位相を180°超異ならせた位置(概ね200°異ならせた位置)まで搬送される。
図1に示すように、案内経路B上には、案内経路Bに沿って間欠送りされる円錐ころ2に所定の処理を実行するための処理部Cが設けられる。本実施形態では、処理部Cとして、円錐ころ2が良品であるか否か(ここでは所定の軸方向寸法を有するか否か)を検査する検査部20と、検査部20での検査結果に基づいて良品に係る円錐ころ2と不良品に係る円錐ころ2とを振り分ける振り分け部30とを、案内経路B上に設けている。
図3に示すように、検査部20は、定盤7に固定されたセンサ保持部材21と、センサ保持部材21に保持されたセンサ(センサヘッド)22と、センサ22と電気的に接続された図示外の制御装置(例えばPLC)とを備える。センサ22としては、検査(測長)対象の円錐ころ2とは離間して配置される非接触型が使用され、ここでは非接触型の渦電流式変位センサを使用している。渦電流式変位センサは、構造が簡素で耐環境性に優れる他、使用温度範囲が広いという利点を有する。センサ22としては、超音波式変位センサ、光学式変位センサ、静電容量式変位センサ等、公知のその他の測長センサを使用しても構わない。
ここで、図4に基づき、検査部20で実行される円錐ころ2の検査手順を簡単に説明する。図4に示すように、検査部20では、マスターワークの寸法測定ステップS1と、基準値登録ステップS2と、円錐ころの寸法測定ステップS3とが実施され、これらのうち、マスターワークの寸法測定ステップS1および基準値登録ステップS2はころ供給装置1の連続稼働前に実施され、ころ供給装置1の連続稼働時には円錐ころ2の寸法測定ステップS3のみが実施される。
まず、マスターワークの寸法測定ステップS1では、基準とするマスターワーク(軸方向寸法が公差内にある円錐ころ)の軸方向寸法をセンサ22で測定し、この測定結果を、基準値登録ステップS2で図示外の制御装置に登録して基準値とする。そして、ころ供給装置1の連続稼働時には、検査部20の設置位置に搬送されてきた円錐ころ2の軸方向寸法がセンサ22で測定され、この測定値が基準値登録ステップS2で登録した基準値の範囲内(公差内)にあるか否か、すなわち、検査対象の円錐ころ2が所定の軸方向寸法を有する良品であるか、あるいは所定の軸方向寸法を有さない不良品であるかが制御装置で判断される。
図5および図6に示すように、振り分け部30は、振り分け部30の設置位置で定盤7の上下両面に開口するように設けられた貫通孔7bと、回転円盤17の下方側に配置された遮蔽板31と、遮蔽板31を回転円盤17の径方向に進退移動させるアクチュエータ32と、不良品に係る円錐ころ2をころ供給装置1の外部に排出する排出通路33と、不良品に係る円錐ころ2が排出通路33を通過したか否かを検知するセンサ34とを備える。
図6に示すように、遮蔽板31は、通常は、振り分け部30の設置位置まで案内搬送されてきた円錐ころ2が外部に排出されるように、回転円盤17のころ収容部17aの下端開口を開口させる後退位置に位置している。
検査部20で不良品と判断された円錐ころ2が振り分け部30の設置位置まで搬送されると(不良品に係る円錐ころ2が振り分け部30の設置位置まで搬送された旨の信号がアクチュエータ32に入力されると)、図6に示すように、遮蔽板31を取り付け固定したアクチュエータ32は、前進移動せず、ころ収容部17aの下端開口が開口した状態を維持する。これにより、不良品に係る円錐ころ2は、定盤7の貫通孔7bおよび排出通路33を介してころ供給装置1の外部に排出され、図示外の回収ボックスで回収される。不良品に係る円錐ころ2が排出通路33に導入されると、不良品に係る円錐ころ2が、排出通路33の上端に設置されたセンサ34の対向領域を通過したことがセンサ34にて検知され、不良品に係る円錐ころ2が排出されたことを確認できる。
一方、検査部20で良品と判断された円錐ころ2が振り分け部30の設置位置まで搬送されると(良品に係る円錐ころ2が振り分け部30の設置位置まで搬送された旨の信号がアクチュエータ32に入力されると)、図5に示すように、遮蔽板31を取り付け固定したアクチュエータ32が前進移動し、ころ収容部17aの下端開口が閉塞された状態になる。検査部20において、後続の円錐ころ2に対する寸法検査が終了し、回転円盤17が回転を開始すると、アクチュエータ32が後退移動し、ころ収容部17aの下端開口が開口(解放)される。
図1に示すように、整列部6は、案内経路Bの外側に搬出された円錐ころ2(良品に係る円錐ころ2)を一列に整列させる。整列部6は、定盤7の壁部7aと、案内経路Bに沿って供給位置Aとは位相が約180°異なる位置まで搬送された円錐ころ2をころ収容部17aの外側に排出するように設置された案内部材19とで画成される。整列部6で一列に整列された円錐ころ2は、整列部6の出口から図示外の組立装置に向けて一個ずつ供給される。
以上の構成を有する本実施形態のころ供給装置1の全体的な動作態様(円錐ころ2の供給・搬送態様)を、図面を参照しながら説明する。
まず、図2(a)に示すように、ストック部3の内部に所定個数の円錐ころ2が軸方向に積み重ねられた状態で第2進退移動部14が上昇位置に位置すると、第1進退移動部11が規制位置から退避位置へと移行する。第1進退移動部11が退避位置に位置した後(あるいは退避位置に位置するのと同時に)、第2進退移動部14が上昇位置から下降位置へと移行する。このとき、第2進退移動部14が円錐ころ2の軸方向寸法分だけ下降移動することによって、最下段の円錐ころ2がストック部3の下側に排出されると、第1進退移動部11が退避位置から規制位置へと移行し、最下段の円錐ころ2の上方に位置する円錐ころ2の下降移動を規制する。これにより、最下段の円錐ころ2とその上方に位置する円錐ころ2とが切り分けられると共に、最下段の円錐ころ2がストック部3直下の所定位置Aに供給される[以上、図2(b)参照]。最下段の円錐ころ2がストック部3から排出されると、ストック部3の内周に円錐ころ2が補充される。
最下段の円錐ころ2とその上方に位置する円錐ころ2とを切り分けつつ、最下段の円錐ころ2を所定位置Aに供給するころ供給動作の実行時には、案内搬送機構5は停止している。案内搬送機構5の停止時には、回転円盤17のころ収容部17aの中心と所定位置Aの中心とが略一致していることから、最下段の円錐ころAは、所定位置Aに供給されるのと同時に回転円盤17のころ収容部17aに収容される。ころ収容部17aに円錐ころ2が収容されると、回転円盤17およびこれを支持した支持部材18が所定量(周方向で隣り合う2つのころ収容部17aの離間距離に等しい量)回転駆動される。これにより、所定位置Aに供給された円錐ころ2が円弧状の案内経路Bに沿って所定量搬送され、また、次に所定位置Aに供給される円錐ころ2のころ収容部17aへの収容準備が完了する。収容準備が完了すると、案内搬送機構5は(一時的に)停止する。案内搬送機構5の一時停止中、ころ供給機構4においては前述したころ供給動作が実行される。また、案内経路B上に設けた検査部20および振り分け部30に円錐ころ2が位置した状態で案内搬送機構5が一時停止した場合には、検査部20および振り分け部30にて前述の処理が実施される。つまり、ころ供給機構4においてころ供給動作が実行されている間(案内搬送機構5が一時停止している間)に、検査部20および振り分け部30にて所定の処理が実行されるので、個別に検査時間や振り分け時間を設けず効率的に供給作業が行える。また、案内搬送機構5は、回転円盤17に所定間隔で設けられたころ収容部17aと等間隔で回転駆動および一時停止を繰り返し、円錐ころ2を出口まで搬送するのである。
円錐ころ2が所定の軸方向寸法を有する良品である場合、この円錐ころ2は、振り分け部30において装置1外に排出されずに整列部6まで搬送され、その後、図示外の組立装置に供給される。
以上で説明したように、本発明に係るころ供給装置1に設けられるころ供給機構4では、第1進退移動部11と第2進退移動部14とを所定のタイミングで動作させることにより、ストック部3に収容された複数の円錐ころ2のうち最下段の円錐ころ2とその上方に位置する円錐ころ2とを適切に切り分けつつ、最下段の円錐ころ2を、第2進退移動部14によって下方側から支持した状態でストック部3直下の所定位置Aに供給することができる。これにより、最下段の円錐ころ2を自由落下させずに所定位置Aに供給することができるので、所定位置Aに供給された円錐ころ2(特に円錐ころ2の小端面2a)にキズや凹み等の欠陥が生じる可能性を効果的に減じることができる。
また、第1進退移動部11および第2進退移動部14は、それぞれ、所定の二位置間を往復動する機能を有していれば足りるので、直動タイプのアクチュエータを主要部とした簡素なもので構成することができる。この場合、所定位置Aに供給すべき円錐ころ2の軸方向寸法(型番)が変更されたときでも、第2進退移動部14のストローク量を調整する、あるいは、第2進退移動部14をストローク量が異なるものに変更する、などといった簡便かつコストのかからない手段で対応することができる。
また、本発明に係るころ供給装置1は、所定位置Aに供給された円錐ころ2を所定の案内経路Bに沿って間欠送りする案内搬送機構5を備えている。この案内搬送機構5は間欠的に駆動されることから、案内経路B上には、案内搬送機構5の一時停止中に円錐ころ2に対して所定の処理を実行する処理部Cを設けることができ、本実施形態では、処理部Cとして、円錐ころ2が所定の軸方向寸法を有するか否かを検査する検査部20と、検査部20での検査結果に基づいて、良品に係る円錐ころ2と不良品に係る円錐ころ2とを振り分ける振り分け部30とを設けている。この場合、ころ供給装置1を、検査装置等としても活用することができるので、円錐ころ2を構成部品とする円錐ころ軸受の製造ラインのコンパクト化に寄与することができる。
特に、本実施形態では、案内搬送機構5として、垂直軸回りに(間欠的に)回転駆動される回転円盤17を具備するものを採用し、回転円盤17の外周部に周方向所定間隔で設けたころ収容部17aに所定位置Aに供給された円錐ころ2を収容するようにした。この場合、円弧状の案内経路Bを形成することができるので、ころ供給装置1をコンパクト化する上で有利となる。
以上のことから、本発明に係るころ供給装置1は、簡素な構成で、かつ供給・搬送対象の円錐ころ2の型番変更等に容易かつ低コストに対応可能でありながら、円錐ころ2にキズ等の欠陥を生じさせずに、円錐ころ2を所定位置Aに供給し、その後搬送することができる。
以上、本発明の実施形態に係るころ供給装置1について説明したが、ころ供給装置1には、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更を施すことが可能である。
例えば、以上で説明した実施形態では、所定位置Aに供給された円錐ころ2を円弧状の案内経路Bに沿って間欠送りする案内搬送機構5を示したが、案内搬送機構5は、所定位置Aに供給された円錐ころ2を直線状の案内経路に沿って間欠送りするように構成することも可能である。
また、以上で説明した実施形態では、案内経路B上に設ける処理部Cとして、円錐ころ2が所定の軸方向寸法を有するか否かを検査する検査部20と、検査部20の検査結果に基づいて良品に係る円錐ころ2と不良品に係る円錐ころ2とを振り分ける振り分け部30とを示したが、案内経路B上には他の処理部Cを設けても良い。すなわち、処理部Cで実行する処理は、間欠駆動される案内搬送機構5の一時停止中に円錐ころ2に対して実行できる処理であればその種類は問わず、例えば、円錐ころ2の端面形状検査や、円錐ころ2の端面研磨を実行するようにしても良い。
また、以上では、ころ供給装置1による供給・搬送対象のころを円錐ころ2としたが、本発明に係るころ供給装置1は、円錐ころ2以外のころ、例えば円筒ころや針状ころを供給・搬送するために使用することもできる。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得る。すなわち、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 ころ供給装置
2 円錐ころ
3 ストック部
4 ころ供給機構
5 案内搬送機構
11 第1進退移動部
14 第2進退移動部
17 回転円盤
17a ころ収容部
20 検査部(処理部)
30 振り分け部(処理部)
A 所定位置
B 案内経路
C 処理部

Claims (8)

  1. 複数のころを軸方向に積み重ねた状態で内部に収容可能な筒状のストック部と、該ストック部に収容された複数のころのうち、最下段のころとその上方に位置するころとを切り分けて、前記最下段のころを前記ストック部直下の所定位置に供給するころ供給動作を繰り返し実行するころ供給機構と、を備えたころ供給装置において、
    前記ころ供給機構は、前記ストック部に収容された複数のころの下降移動を規制する規制位置と、前記ストック部に収容された複数のころの下降移動を許容する退避位置との間を相互に移行する第1進退移動部と、上端部が前記ストック部に収容された複数のころのうち前記最下段のころの下端に接触する上昇位置と、前記上端部が前記所定位置に位置する下降位置との間を相互に移行する第2進退移動部と、を備えることを特徴とするころ供給装置。
  2. 前記第1進退移動部は、水平方向に進退移動することにより、前記規制位置と前記退避位置との間を相互に移行する請求項1に記載のころ供給装置。
  3. 前記所定位置に供給されたころを所定の案内経路に沿って間欠送りする案内搬送機構をさらに備える請求項1又は2に記載のころ供給装置。
  4. 前記案内搬送機構は、垂直軸回りに間欠的に回転駆動される回転円盤を有し、該回転円盤の外周部に、前記所定位置に供給されたころを収容可能なころ収容部が周方向所定間隔で複数設けられている請求項3に記載のころ供給装置。
  5. 前記案内経路上に、ころに対して所定の処理を実行する処理部が設けられている請求項3又は4に記載のころ供給装置。
  6. 前記処理部として、ころが良品であるか否かを検査する検査部を有する請求項5に記載のころ供給装置。
  7. 前記処理部として、前記検査部での検査結果に基づいて、良品に係るころと不良品に係るころとを振り分ける振り分け部をさらに有する請求項6に記載のころ供給装置。
  8. 複数のころを軸方向に積み重ねた状態で内部に収容可能な筒状のストック部に収容された複数のころのうち、最下段のころとその上方に位置するころとを切り分けて、前記最下段のころを前記ストック部直下の所定位置に供給するころ供給動作を繰り返し実行するころ供給方法において、
    前記ころ供給動作は、前記ストック部に収容された複数のころの下降移動を規制する規制位置と、前記ストック部に収容された複数のころの下降移動を許容する退避位置との間を相互に移行する第1進退移動部と、上端部が前記ストック部に収容された複数のころのうち前記最下段のころの下端に接触する上昇位置と、前記上端部が前記所定位置と同一面上に位置する下降位置との間を相互に移行する第2進退移動部と、を備えるころ供給機構により実行されることを特徴とするころ供給方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111559658A (zh) * 2020-06-15 2020-08-21 北京东瑞科技有限公司 一种口罩生产设备输料装置

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