JP2019085116A - 二重断熱容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱膨張により内管が変形してもベローズ管が破損し難い二重断熱容器を提供すること。【解決手段】本発明は、底部11bを有する内管11と、底部12bを有し、内管11の外側に設けられた外管12と、内管11の底部11bから外管12の底部12bを貫いて外管12の外側まで伸びる筒部13と、筒部13の一端部13aに設けられたフランジ14と、一端部15aがフランジ14に接続され、他端部15bが外管12の底部12bに接続されたベローズ管15と、を備え、内管11と外管12と筒部13とベローズ管15とフランジ14とで囲われた減圧された密閉空間10cが形成され、ベローズ管15の筒部13から遠い方の面15s1が大気圧空間に面し、ベローズ管15の筒部13に近い方の面15s2が密閉空間10cに面する、二重断熱容器10である。【選択図】図1
Description
本発明は、二重断熱容器に関するものであり、特に、熱膨張により内管が変形してもベローズ管が破損し難い二重断熱容器に関する。
内管と外管との間に密閉空間を形成し、内管の底部から外管の底部を貫く貫通孔に回転軸を通し、この回転軸の先端に内管の内側の収容空間に収容された溶湯などを撹拌するためのファンを取付けた二重断熱容器が知られている。この二重断熱容器は、内管の熱変形(熱膨張)を吸収するためのベローズ管を有する。密閉空間の減圧時において、ベローズ管の外側の面が減圧された密閉空間に面し、ベローズ管の内側の面が通常の大気圧の空間である大気圧空間に面する場合、ベローズ管のジグザグ壁の延びに大きな偏りが生じる。この大きな偏りにより、内管の熱膨張による変形を吸収することができず、ベローズ管が破損するという問題があった。
特許文献1には、内びんの首部の強度不足を避けつつ、内びんの首部での熱伝導を抑えるため、金属素材から形成される有底筒状の内びんと、前記内びんを収容する外びんと、を備えた二重断熱容器が開示されている。また、特許文献1には、前記内びんが、前記外びんの内周に接合された上端部と、前記上端部から下方で縮径させたシール部とを有する二重断熱容器において、前記内びんは、前記上端部と前記シール部との間において前記上端部及び前記シール部よりも肉厚が薄い薄肉部を有することを特徴とする構成が開示されている。しかしながら、特許文献1には、内びん(内管)の熱膨張による変形を吸収する方法等については、開示されていない。
上述のように、密閉空間の減圧時において、ベローズ管のジグザグ壁の延びに大きな偏りが生じ、内管の熱膨張による変形を吸収することができず、ベローズ管が破損するという問題があった。
本発明は、以上の背景に鑑みなされたものであり、熱膨張により内管が変形してもベローズ管が破損し難い二重断熱容器を提供することを目的とする。
本発明は、
底部を有する内管と、
底部を有し、前記内管の外側に設けられた外管と、
前記内管の底部から前記外管の底部を貫いて前記外管の外側まで伸びる筒部と、
前記筒部の一端部に設けられたフランジと、
一端部が前記フランジに接続され、他端部が前記外管の底部に接続されたベローズ管と、
を備え、
前記内管と前記外管と前記筒部と前記ベローズ管と前記フランジとで囲われた減圧された密閉空間が形成され、
前記ベローズ管の前記筒部から遠い方の面が大気圧空間に面し、前記ベローズ管の前記筒部に近い方の面が前記密閉空間に面する、
二重断熱容器である。
このような二重断熱容器によれば、ベローズ管のジグザグ壁の延びに大きな偏りが生じにくく、不均一になりにくい。
底部を有する内管と、
底部を有し、前記内管の外側に設けられた外管と、
前記内管の底部から前記外管の底部を貫いて前記外管の外側まで伸びる筒部と、
前記筒部の一端部に設けられたフランジと、
一端部が前記フランジに接続され、他端部が前記外管の底部に接続されたベローズ管と、
を備え、
前記内管と前記外管と前記筒部と前記ベローズ管と前記フランジとで囲われた減圧された密閉空間が形成され、
前記ベローズ管の前記筒部から遠い方の面が大気圧空間に面し、前記ベローズ管の前記筒部に近い方の面が前記密閉空間に面する、
二重断熱容器である。
このような二重断熱容器によれば、ベローズ管のジグザグ壁の延びに大きな偏りが生じにくく、不均一になりにくい。
本発明によれば、熱膨張により内管が変形してもベローズ管が破損し難い二重断熱容器を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。各図面において、同一又は対応する要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明を省略する。
[実施の形態]
図1は、実施の形態に係る二重断熱容器を例示する模式的断面図である。
図1は、実施の形態に係る二重断熱容器を例示する模式的断面図である。
図1に示すように、実施の形態に係る二重断熱容器10は、内管11と外管12と筒部13とフランジ14とベローズ管15とを備える。
内管11は、底部11bを有する。外管12は、底部12bを有し、内管11の外側に設けられる。
筒部13は、内管11の底部11bから外管12の底部12bを貫いて外管12の外側まで伸びる。すなわち、筒部13は、内管11の底部11bに設けられ、外管12の底部12bよりも外側に突出する。筒部をパイプと称することもある。筒部13の一端部13aには、フランジ14が設けられる。
筒部13の形状は筒状であり、筒部13の内部には回転軸17bが設けられる。回転軸17bの先端には、内管11の内側の収容空間に収容される溶湯などを撹拌するためのファン17aが設けられる。回転軸17bの根本には、ファン17aを回転させるためのモータ17dが設けられ、モータ17dは、ブラケット17cにより、フランジ14に固定される。
筒部13の肉厚は、好適には、内管11の肉厚よりも薄くすることが望ましい。これにより、内管11から外管12への熱の伝導(伝熱)を抑えることができる。すなわち、筒部13の肉厚を内管11の肉厚よりも薄くした場合の断熱性(断熱の効果)は、筒部13の肉厚を内管11の肉厚よりも薄くしない場合と比べて高くすることができる。
ベローズ管15は、筒部13の外側に設けられる。具体的には、ベローズ管15は、一端部15aがフランジ14に接続され、他端部15bが外管12の底部12bに接続される。内管11の内側の収容空間に高温の溶湯などが収容された場合、内管11は昇温し熱膨張する。これにより、内管11と外管12の位置関係が変位する。ベローズ管15は、内管11の熱膨張による変位を吸収する。
内管11と外管12との間、筒部13と外管12との間、及び、筒部13とベローズ管15との間には空間が形成される。この空間を密閉空間10cと称する。すなわち、内管11と外管12と筒部13とベローズ管15とフランジ14とで囲われた密閉空間10cが形成される。密閉空間10cは、例えば、真空ポンプ(図示しない)により減圧されて真空状態になる。このため、密閉空間を真空層と称することもある。
ベローズ管15の筒部13から遠い方の面15s1(外側の面)が通常の大気圧の空間である大気圧空間に面する。また、ベローズ管15の筒部13に近い方の面15s2(内側の面)が減圧された真空状態の密閉空間10cに面する。大気圧空間は、減圧も昇圧もされない空間であって通常の大気を有する空間である。
また、ベローズ管15とは別に、一端部が外管12の端部に接続され、他端部が内管11の端部に接続されたベローズ管16が設けられる。また、ベローズ管16の近くには、熱伝導率の低い物質の耐火レンガ18が設けられる。また、密閉空間10cの一部には、荷重を支持する土台19が設けられる。
図2Aは、ベローズ管を例示する模式的断面図である。
図2Aは、成形ベローズ管を示す。
図2Bは、ベローズ管を例示する模式的断面図である。
図2Bは、溶接ベローズ管を示す。
図2Aは、成形ベローズ管を示す。
図2Bは、ベローズ管を例示する模式的断面図である。
図2Bは、溶接ベローズ管を示す。
ベローズ管の種類は、図2Aに示す成形ベローズ管と、図2Bに示す溶接ベローズ管と、が存在する。図2A及び図2Bに示すように、長さL当たりの溶接ベローズ管の山の数は、長さL当たりの成形ベローズ管の山の数よりも多くすることができる。
ベローズ管の山の数を多くすれば、ベローズ管の一端部から他端部までの長さを長くすることができ、それに伴って断熱性を高くすることができる。ベローズ管の山の数を多くすることで、例えば、高温の一端部から低温の他端部への熱の伝わる道のりを長くし、断熱性を高くすることができる。よって、実施の形態に係るベローズ管15は、好適には、溶接ベローズ管であることが望ましい。
図3Aは、溶接ベローズ管を例示する模式的断面図である。
図3Aは、外側を減圧した場合を示す。
図3Bは、溶接ベローズ管を例示する模式的断面図である。
図3Bは、内側を減圧した場合を示す。
図3Aは、外側を減圧した場合を示す。
図3Bは、溶接ベローズ管を例示する模式的断面図である。
図3Bは、内側を減圧した場合を示す。
図3Aに示すように、溶接ベローズ管は、その外側を減圧して真空状態にした場合、その一部が密になり、別の一部が粗となる。これにより、溶接ベローズ管は破損することがある。すなわち、溶接ベローズ管を、その外側の面を真空に面するようにし、その内側の面を大気に面するようにして使用すると、溶接ベローズ管が破損することがある。
一方、図3Bに示すように、溶接ベローズ管を、その外側の面を大気に面するようにし、その内側の面を真空に面するようにして使用すると、溶接ベローズ管の形状に変化は生じず、溶接ベローズ管は破損しない。これは、密閉空間の減圧時において、溶接ベローズ管の外側の面が通常の大気圧の空間である大気圧空間に面し、溶接ベローズ管の内側の面が減圧された密閉空間(真空層)に面する場合、溶接ベローズ管のジグザグ壁の延びに偏りが生じにくく、不均一になりにくいからである。よって、実施の形態に係るベローズ管15は、ベローズ管15の外側の面15s1を大気に面するようにし、内側の面15s2を真空に面するようにして使用する。
ベローズ管15の外側の面15s1が大気圧空間に面し、ベローズ管15の内側の面15s2が減圧された真空状態の密閉空間10cに面するように使用することで、ベローズ管15は、内管11が熱膨張しても破損しにくくなる。その結果、熱膨張により内管が変形してもベローズ管が破損し難い二重断熱容器を提供することができる。
[比較例]
図4は、実施の形態の比較例に係る二重断熱容器を例示する模式的断面図である。
図4は、実施の形態の比較例に係る二重断熱容器を例示する模式的断面図である。
図4に示すように、比較例に係る二重断熱容器40は、実施の形態に係る二重断熱容器10と比べて、ベローズ管45の外側の面45s1が減圧された真空状態の密閉空間40cに面し、ベローズ管45の内側の面45s2が大気圧空間に面している点が異なる。
これにより、図3Aに示すように、ベローズ管45の一部が密になり、別の一部が粗となり、ベローズ管45が破損することがある。その結果、熱膨張により内管が変形してもベローズ管が破損し難い二重断熱容器を提供することは難しい。
尚、本発明は上記実施形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10、40…二重断熱容器 10c、40c…密閉空間 11…内管 11b…底部 12…外管 12b…底部 13…筒部 13a…一端部 14…フランジ 15…ベローズ管 15a…一端部 15b…他端部 15s1、15s2、45s1、45s2…面 16…ベローズ管 17a…ファン 17b…回転軸 17c…ブラケット 17d…モータ 18…耐火レンガ 19…土台 L…長さ
Claims (1)
- 底部を有する内管と、
底部を有し、前記内管の外側に設けられた外管と、
前記内管の底部から前記外管の底部を貫いて前記外管の外側まで伸びる筒部と、
前記筒部の一端部に設けられたフランジと、
一端部が前記フランジに接続され、他端部が前記外管の底部に接続されたベローズ管と、
を備え、
前記内管と前記外管と前記筒部と前記ベローズ管と前記フランジとで囲われた減圧された密閉空間が形成され、
前記ベローズ管の前記筒部から遠い方の面が大気圧空間に面し、前記ベローズ管の前記筒部に近い方の面が前記密閉空間に面する、
二重断熱容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017211694A JP2019085116A (ja) | 2017-11-01 | 2017-11-01 | 二重断熱容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017211694A JP2019085116A (ja) | 2017-11-01 | 2017-11-01 | 二重断熱容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017211694A Pending JP2019085116A (ja) | 2017-11-01 | 2017-11-01 | 二重断熱容器 |
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Country | Link |
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2017
- 2017-11-01 JP JP2017211694A patent/JP2019085116A/ja active Pending
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