JP2019085020A - キャスター及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪の回転と車輪保持部材の旋回を任意の位置でロックすることができるキャスターを提供する。【解決手段】シャフト9に対して旋回自在に取り付けられるホルダ1と、ホルダ1に回転自在に保持される車輪4a、4bと、を有するキャスター100であって、ホルダ1は、車輪4a、4bの内周面を弾性体59a、59bを介して押圧し、車輪4a、4bの回転を規制する横突出部57a、57bと、シャフト9に対して非回転に固定される取付板12を弾性体61を介して押圧し、ホルダ1の旋回を規制する上突出部60と、横突出部57a、57bと上突出部60を連動して移動させるロックレバー38であって、横突出部57a、57bを車輪4a、4bの回転を規制する位置に移動させるときに上突出部60をホルダ1の旋回を規制する位置に移動させ、横突出部57a、57bを車輪4a、4bの回転の規制を解除する位置に移動させるときに上突出部60をホルダ1の旋回の規制を解除する位置に移動させるロックレバー38と、を有する。【選択図】図8

Description

本発明は、キャスター及びこのキャスターを備える電子写真複写機、電子写真プリンタなどの画像形成装置に関する。
従来から、画像形成装置においては、画像形成装置本体の底部に取り付けられて、車輪により画像形成装置本体を移動させるためのキャスターを備える構成が知られている。キャスターは、旋回軸に対して旋回自在に取り付けられる車輪保持部材と、車輪保持部材に回転自在に保持される車輪を有する。
またキャスターには、ロック機能を搭載するものがある。このロック機能は、例えば車輪保持部材に設けられたロックレバーを移動させることで、ロックレバーと連動する車輪ロック部が車輪の内周部の係合溝に係合して車輪の回転をロックする構成が知られている。
しかしながら、このように車輪の回転を止める車輪ロック機能だけでは、ロック時に車輪保持部材の旋回を止めることができない。そこで特許文献1では、ロックレバーの移動に伴い、上記構成により車輪の回転をロックする車輪ロック機能とともに、車輪保持部材の旋回をロックするホルダロック機能を備える構成が記載されている。特許文献1に記載のホルダロック機能は、ロックレバーの移動に伴って、シャフトに対して非回転に固定されたカラーの縦溝に対して車輪保持部材に形成されたホルダロック部を係合させることで車輪保持部材の旋回をロックする。
特開平9−58203号公報
特許文献1に記載の構成では、車輪ロック部と車輪の内周部の係合溝とが係合可能な位置関係にない場合、車輪を回転させて係合可能な位置に配置しなければ、車輪の回転をロックすることができない。同様に、カラーの縦溝とホルダロック部とが係合可能な位置関係にない場合、車輪保持部材を旋回させて係合可能な位置に配置しなければ、車輪保持部材の旋回をロックすることができない。
そこで本発明はこのような現状に鑑みてなされたものであり、車輪の回転と車輪保持部材の旋回を任意の位置でロックすることができるキャスターを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るキャスターの代表的な構成は、旋回軸に対して旋回自在に取り付けられる車輪保持部材と、前記車輪保持部材に回転自在に保持される車輪と、を有するキャスターであって、前記車輪保持部材は、前記車輪の内周面を第1の弾性体を介して押圧し、前記車輪の回転を規制する第1規制部と、前記旋回軸に対して非回転に固定される固定部材を第2の弾性体を介して押圧し、前記車輪保持部材の旋回を規制する第2規制部と、前記第1規制部と前記第2規制部を連動して移動させる移動部であって、前記第1規制部を前記車輪の回転を規制する位置に移動させるときに前記第2規制部を前記車輪保持部材の旋回を規制する位置に移動させ、前記第1規制部を前記車輪の回転の規制を解除する位置に移動させるときに前記第2規制部を前記車輪保持部材の旋回の規制を解除する位置に移動させる移動部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、キャスターにおいて、車輪の回転と車輪保持部材の旋回を任意の位置でロックすることができる。
画像形成装置の断面概略図である。 キャスターの側面図と背面図である。 キャスターの断面図である。 ホルダの斜視図である。 ホルダの分解斜視図である。 ロック状態のキャスターの側面図と背面図である。 ロック状態のキャスターの断面図である。 ロック解除状態とロック状態のキャスターの模式図である。 ホルダの斜視図である。 ロック解除状態とロック状態のキャスターの模式図である。 ホルダの斜視図である。 ロック解除状態とロック状態のキャスターの模式図である。 ロック解除状態とロック状態のキャスターの模式図である。 他のホルダの構成を示す分解斜視図である。 他のホルダの構成を示す分解斜視図である。
(第1実施形態)
<画像形成装置>
以下、まず本発明の第1実施形態に係るキャスターを備える画像形成装置Aの全体構成を画像形成時の動作とともに図面を参照しながら説明する。なお、記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1に示す様に、画像形成装置Aは、記録媒体であるシートSにトナー像を転写して画像を形成する画像形成部と、画像形成部に向けてシートSを供給するシート給送部と、シートSにトナー像を定着する定着部を備える。また画像形成装置Aの底面には、画像形成装置Aを移動させるための4つのキャスター100が取り付けられている。キャスター100の構成については後に詳しく説明する。
画像形成部は、感光体ドラム91、帯電ローラ92、レーザスキャナユニット93、現像装置94、転写ローラ95などを備える。
画像形成に際しては、不図示の制御部がプリント信号を発すると、給紙ローラ99、搬送ローラ98、レジストローラ97によってシート積載部86に積載収納されたシートSが画像形成部に送り出される。
一方、画像形成部においては、帯電ローラ92にバイアスが印加されることで感光体ドラム91の表面が帯電させられる。その後、レーザスキャナユニット93が不図示の光源からレーザ光を出射し、画像情報に応じてレーザ光を感光体ドラム91に照射する。これにより感光体ドラム91の電位が部分的に低下して画像情報に応じた静電潜像が感光体ドラム91の表面上に形成される。
その後、現像装置94が備える現像スリーブ96にバイアスが印加されることで現像スリーブ96から感光体ドラム91表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー像が形成される。
次に、感光体ドラム91表面に形成されたトナー像は、感光体ドラム91と転写ローラ95との間に形成された転写ニップ部に送り込まれる。トナー像が転写ニップ部に到着すると、転写ローラ95にトナーの帯電極性と逆極性のバイアスが印加されてトナー像がシートSに転写される。
その後、トナー像が転写されたシートSは定着装置88に送られ、定着装置88によりトナー像が加熱・加圧されてシートSに定着される。その後、シートSは排出ローラ87によって搬送されて排出部89に排出される。
<キャスター>
次に、キャスター100の構成について説明する。
図2は、キャスター100の側面図(図2(a))と背面図(図2(b))である。図3は、図2に示すA−A断面とB−B断面で切断したときのキャスター100の断面図である。図4は、キャスター100が備えるホルダ1の斜視図である。図5は、キャスター100が備えるホルダ1の分解斜視図である。なお、図5においては、部材の一部を切り欠いた状態で示している。
図2〜5に示す様に、キャスター100は、ホルダ1と、ホルダ1に保持される2つの車輪4a、4bと、画像形成装置A本体の底部に取り付けられる取付板12と、取付板12に固定されたシャフト9を備える。
ホルダ1の中央部には、車軸挿入孔2が形成されている。車軸挿入孔2には車軸3が挿入され、車軸3の両端部に車輪4a、4bが回転自在に取付けられる。また車軸3の両端部には不図示の環状溝が形成されており、車輪4a、4bの抜け止めのためにEリング7が嵌合される。また車軸3端部とEリング7を覆うために、車輪4a、4bにはホイールキャップ8a、8bが取り付けられる。
またホルダ1の上部には、シャフト挿入孔10が形成されている。シャフト挿入孔10にはシャフト9が挿入される。またシャフト9の端部には不図示の環状溝が形成されており、シャフト9の抜け止めのためにEリング17が嵌合される。
またシャフト9においてシャフト挿入孔10に挿入された側と反対側の端部は、画像形成装置Aの底部にキャスター100を固定するための取付板12に対して加締め固定により非回転に固定される。つまり取付板12は、旋回軸としてのシャフト9に非回転に固定される固定部材である。
またホルダ1には、バネ挿入穴23が形成されている。バネ挿入穴23には、圧縮コイルバネであるバネ部材22が挿入される。
またホルダ1には、押圧部材24が設けられている。押圧部材24は、ホルダ1に対して上方から挿入され、挿入される際、押圧部材24に形成された案内溝33がホルダ1に形成された案内リブ29に案内されて挿入される。
またホルダ1には、リンク部材35が設けられている。リンク部材35は、ホルダ1に形成された挿入穴34に挿入されるとともに、押圧部材24の抜け防止爪36が抜け防止溝37に挿入される。
押圧部材24は、水平方向の両側に突出する横突出部57a、57b(第1規制部)と、鉛直上方に突出する上突出部60(第2規制部)を有する。横突出部57a、57bには、溝部58a、58bが形成されており、この溝部58a、58bにはリング形状の弾性体59a、59b(第1の弾性体)が嵌め込まれる。また上突出部60には、キャップ形状の弾性体61(第2の弾性体)が被せられる。なお、弾性体59a、59b、61の材料としては、例えば天然ゴムや合成ゴム、EPDM等が用いられる。
なお、押圧部材24の平面51、斜面52、53は、リンク部材35の平面54、斜面55、56にそれぞれ自重により接している。しかし自重ではなく、例えば押圧部材24をリンク部材35に向けて付勢するバネ等の付勢手段を用いる構成としてもよい。
またホルダ1には、ロックレバー38(移動部)が設けられる。ロックレバー38は、中心孔4がホルダ1に形成された軸孔40と合わさる位置に配置され、これらの孔にはロックレバー38の回転中心となるロックレバー軸39が挿通される。なお、ロックレバー軸39の両端部には環状溝42が形成され、ここにロックレバー38の抜け止めのためにEリング43が嵌合される。
ここでバネ部材22の自然長をL1、ホルダ1のバネ設置面44から押圧部材24のバネ挿入穴23側の面45までの長さをL2、バネ設置面44からリンク部材35のバネ当接面46までの長さをL3とする。このとき、これらはL2>L1>L3の関係を満たすように設定されている。つまり押圧部材24の面45は、バネ部材22を圧縮せずにバネ部材22の抜け止めを行う。またバネ部材22は、リンク部材35のバネ当接面46に当接し、リンク部材35をロックレバー38に向けて付勢する。
またバネ部材22に付勢されたリンク部材35は、その突起部47においてロックレバー38の平面48を押圧する。これによりロックレバー38は反時計方向に回転する。このロックレバー38の回転は、ロックレバー38の規制面49がホルダ1のレバー規制面50と接することで停止する。
このようにロックレバー38の規制面49とホルダ1のレバー規制面50とが接した状態においては、弾性体59a、59bの天面と車輪4a、4bの内周面とは隙間H1を有し、弾性体61の天面と取付板12の下面とは隙間H2を有する。従って、車輪4a、4bはホルダ1に対して回転可能な状態となり、ホルダ1はシャフト9に対して旋回可能な状態となる。
つまりロックレバー38の規制面49とホルダ1のレバー規制面50とが接した状態は、車輪4a、4bがホルダ1に対して回転可能な状態で、且つ、ホルダ1がシャフト9に対して旋回可能なロック解除状態である。またロックレバー38において、その規制面49とホルダ1のレバー規制面50とが接する位置はロック解除位置である。
<ロック動作>
次に、キャスター100をロック解除状態からロック状態へ移行させる動作について説明する。
図6は、ロック状態のキャスター100の側面図(図6(a))と背面図(図6(b))である。図7は、図6に示すC−C断面とD−D断面で切断したときのキャスター100の断面図である。図8は、ロック解除状態(図8(a))とロック状態(図8(b))のキャスター100の模式図である。
図6〜8に示す様に、キャスター100をロック解除状態からロック状態に移行させる際は、まずロック解除位置にあるロックレバー38の端部66を下方に押して、ロックレバー38を中心孔4を中心に時計回りに回転させる。これによりロックレバー38の曲面67がリンク部材35の突起部47を押圧し、リンク部材35はバネ部材22の方向に移動する。
このとき、移動するリンク部材35の斜面55、56は、押圧部材24を斜面52、53を介して持ち上げる。これにより押圧部材24の平面51、71はリンク部材35の平面72、73上に移動し、押圧部材24全体も上方に移動して、弾性体59a、59b、弾性体61も上昇する。
ここでロック解除状態からロック状態に移行時の押圧部材24の上方での移動長さをH3とする。このとき、ロック解除状態における弾性体59a、59bの天面と車輪4a、4bの内周面との隙間H1、弾性体61の天面と取付板12の下面との隙間H2、ロック解除状態からロック状態に移行時の押圧部材24の上方への移動長さH3は、次の関係を満たす。
H3>H1、H3>H2
つまりロック解除状態からロック状態に移行する際、押圧部材24の上昇に伴って弾性体59a、59bが隙間H1よりも上昇し、弾性体59a、59bは車輪4a、4bの内周面に押し潰される。同様に、隙間H2よりも弾性体61が上昇し、弾性体61は取付板12の下面に押し潰される。
これにより車輪4a、4bの回転は、弾性体59a、59bの抵抗力(接触圧・摩擦力)を受けて規制される。同様に、ホルダ1の旋回は、弾性体61の抵抗力(接触圧・摩擦力)を受けて規制される。このようにしてキャスター100はロック状態となる。
つまり横突出部57a、57bは、弾性体59a、59bを介して車輪4a、4bの内周面を押圧して車輪4a、4bの回転を規制する。また上突出部60は、弾性体61を介して取付板12を押圧してホルダ1の旋回を規制する。またロックレバー38は横突出部57a、57bと上突出部60を連動して移動させる。すなわちロックレバー38は、横突出部57a、57bを車輪4a、4bの回転を規制する位置に移動させるときに上突出部60をホルダ1の旋回を規制する位置に移動させる。またロックレバー38は、横突出部57a、57bを車輪4a、4bの回転の規制を解除する位置に移動させるときに上突出部60をホルダ1の旋回の規制を解除する位置に移動させる。
このようにキャスター100においては、弾性体59a、59bを車輪4a、4bの内周面に圧接させてロックを行うため、弾性体59a、59bと車輪4a、4bとの相対位置に限らず、車輪4a、4bを任意の回転位置でロックすることができる。同様に、弾性体61を取付板12の下面に圧接させてロックを行うため、ホルダ1と取付板12(シャフト9)の相対位置に限らず、ホルダ1を任意の旋回位置でロックすることができる。
またロック状態において、車輪4a、4bや取付板12に強い衝撃がかかる場合、弾性体59a、59b、61により衝撃が吸収・緩和される。従って、ホルダ1やキャスター100の変形や破損を抑制することができる。
なお、ロック状態において、圧縮されたバネ部材22は、リンク部材35をロックレバー38方向に付勢してロックレバー38を反時計方向に回転させようとする。しかし、ロックレバー38に形成された半円形状の突部であるストッパ部68において、ロックレバー38の反時計方向の回転が阻止され、ロックレバー38はロック位置に保持される。
またロックレバー38の時計方向の回転は、ロックレバー38の端部66がホルダ1の曲面70と接することで停止する。このとき、ロックレバー38の平面69とロックレバー38のストッパ部68を乗り越えたリンク部材35の突起部47とは平行に接している。
<ロック解除動作>
次に、キャスター100をロック状態からロック解除状態へ移行させる動作について説明する。
キャスター100をロック状態からロック解除状態に移行させる際は、まずロック位置にあるロックレバー38の端部74を押して、ロックレバー38のストッパ部68にリンク部材35の突起部47を乗り越えさせる。これによりバネ部材22の付勢力が解放され、この付勢力によりリンク部材35はロックレバー38に向けて移動するとともに、ロックレバー38の曲面67を押圧し、ロックレバー38は中心孔4を中心に反時計方向に回転する。
このリンク部材35の移動に伴い、押圧部材24の自重によって押圧部材24の斜面52、53はリンク部材35の斜面55、56に沿って下方に移動し、押圧部材24全体が下方に移動して、弾性体59a、59b、弾性体61も下降する。これにより弾性体59a、59bの天面と車輪4a、4bの内周面との隙間H1が形成され、弾性体61の天面と取付板12の下面との隙間H2が形成され、キャスター100はロック解除状態となる。
なお、ロックレバー38の反時計方向の回転は、リンク部材35の突起部47がロックレバー38の平面48まで達した時、ロックレバー38の規制面49がホルダ1のレバー規制面50に接して停止する。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るキャスターを備える画像形成装置の構成について説明する。上記第1実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、本実施形態に係るキャスター100が備えるホルダ1の斜視図である。図10は、本実施形態に係るキャスター100のロック解除状態(図10(a))とロック状態(図10(b))の模式図である。
図9、10に示す様に、本実施形態では、第1実施形態の構成に対して、車輪4a、4bの内周面、取付板12の下面、押圧部材24の横突出部57a、57bの上面、上突出部60の上面に凹凸処理を施した構成である。具体的には、これらの部材において、ロック状態で弾性体59a、59b、61と接する部分に凹凸処理を施して凹凸部57x、60x、4x、12xを形成する。また凹凸処理部分のうちの凸部は、山形の先端を有する突起形状となっている。その他の構成は、第1実施形態の構成と同様である。
このような構成により、ロックレバー38のロック位置への移動に伴い、横突出部57a、57bが弾性体59a、59bを介して車輪4a、4bの内周面を押圧する。これにより横突出部57a、57bの凹凸部57xの凸部先端と車輪4a、4bの凹凸部4xの凸部先端が弾性体59a、59bに食い込んで車輪4a、4bの回転を規制する。同様に、上突出部60が弾性体61を介して取付板12の下面を押圧する。これにより上突出部60上面の凹凸部60xの凸部先端と取付板12の凹凸部12xの凸部先端が弾性体61に食い込んでホルダ1の旋回を規制する。従って、第1実施形態の構成よりもさらにロックを強固に行うことができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るキャスターを備える画像形成装置の構成について説明する。上記第1、第2実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図11は、本実施形態に係るキャスター100が備えるホルダ1の斜視図である。図12は、本実施形態に係るキャスター100のロック解除状態(図12(a))とロック状態(図12b))の模式図である。
図11、12に示す様に、本実施形態では、第1実施形態の構成に対して、押圧部材24の横突出部57a、57bに弾性体59a、59bを配置せず、代わりに弾性体84a、84bを車輪4a、4bの内周面に一体的に取り付けている。また押圧部材24の上突出部60に弾性体61を取り付けず、代わりに円環状の弾性体85を取付板12の下面に一体的に取り付けている。
また押圧部材24の横突出部57a、57bの上面と上突出部60の上面に、第2実施形態と同様に凹凸処理を施す。具体的には、横突出部57a、57bの上面と上突出部60の上面において、ロック状態で弾性体84a、84b、95と接する部分に凹凸処理を施して凹凸部57x、60xを形成する。また凹凸処理部分のうちの凸部は、山形の先端を有する突起形状となっている。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
このような構成により、ロックレバー38のロック位置への移動に伴い、横突出部57a、57bが弾性体84a、84bを介して車輪4a、4bの内周面を押圧する。これにより横突出部57a、57bの凹凸部57xの凸部先端が弾性体84a、84bに食い込んで車輪4a、4bの回転を規制する。同様に、上突出部60が弾性体85を介して取付板12の下面を押圧する。これにより上突出部60の凹凸部60xの凸部先端が弾性体85に食い込んでホルダ1の旋回を規制する。従って、第2実施形態と同様に、ロックを強固に行うことができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るキャスターを備える画像形成装置の構成について説明する。上記第1〜3実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図13は、本実施形態に係るキャスター100のロック解除状態(図13(a))とロック状態(図13(b))の模式図である。
図13に示す様に、本実施形態では、第1実施形態の構成に対して、第3実施形態と同様に弾性体84a、84bを車輪4a、4bの内周面に一体的に取り付け、円環状の弾性体85を取付板12の下面に一体的に取り付けた構成である。
つまり本実施形態に係るキャスター100では、押圧部材24の横突出部57a、57bに弾性体59a、59bが配置され、車輪4a、4bの内周面に弾性体84a、84bが配置される。また押圧部材24の上突出部60に弾性体61が配置され、取付板12の下面に弾性体85が配置される。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
このような構成により、ロックレバー38のロック位置への移動に伴い、横突出部57a、57bが弾性体59a、59b、84a、84bを介して車輪4a、4bの内周面を押圧し、車輪4a、4bの回転を規制する。同様に、上突出部60が弾性体61、85を介して取付板12の下面を押圧し、ホルダ1の旋回を規制する。従って、弾性体59a、59bと弾性体84a、84bとが互いに押し潰し合った抵抗力(接触圧・摩擦力)と、弾性体61と弾性体85とが互いに押し潰し合った抵抗力(接触圧・摩擦力)により、ロックを強固に行うことができる。
なお、上記第1〜4実施形態では、ホルダ1において、車輪4a、4bの内周面を押圧する横突出部57a、57bと、取付板12の下面を押圧する上突出部60を、押圧部材24として一体的に構成した。しかし本発明はこれに限られず、これらを別部材としても、上記同様の効果を得ることができる。以下、第1実施形態の構成において、横突出部57a、57bと、上突出部60を別部材としたときの構成を2つ例示する。
図14は、横突出部57a、57bと、上突出部60を別部材とする1つ目の構成を例示した図である。図14に示す様に、1つ目の構成では、第1実施形態の構成の押圧部材24において、上突出部60部分を上突出部材83として分離させて、分離された押圧部材24と上突出部材83をホルダ1に対して隣接して配置する構成である。このように別部材としても上記同様の効果を得ることができる。
図15は、横突出部57a、57bと、上突出部60を別部材とする2つ目の構成を例示した図である。図15に示す様に、2つ目の構成では、ホルダ1に横孔82を形成し、この横孔82に横突出部57a、57bに相当する横突出部材81を挿入する。なお、横突出部材81には、バネ部材22を通過させるための溝81aが形成されている。次に、上突出部60に相当する上突出部材83を、ホルダ1上方から挿入する。このように別部材としても上記同様の効果を得ることができる。
なお、上記第1〜4実施形態では、電子写真方式の画像形成装置Aの底部にキャスター100を取り付ける構成について説明した。しかし本発明はこれに限られず、キャスター100を画像形成装置以外の機器に取り付けても上記同様の効果を得ることができる。
1…ホルダ(車輪保持部材)
4a、4b…車輪
9…シャフト(旋回軸)
12…取付板(固定部材)
38…ロックレバー(移動部)
57a、57b…横突出部(第1規制部)
59a、59b、84a、84b…弾性体(第1の弾性体)
60…上突出部(第2規制部)
61、85…弾性体(第2の弾性体)
100…キャスター
A…画像形成装置
S…シート(記録媒体)

Claims (6)

  1. 旋回軸に対して旋回自在に取り付けられる車輪保持部材と、前記車輪保持部材に回転自在に保持される車輪と、を有するキャスターであって、
    前記車輪保持部材は、
    前記車輪の内周面を第1の弾性体を介して押圧し、前記車輪の回転を規制する第1規制部と、
    前記旋回軸に対して非回転に固定される固定部材を第2の弾性体を介して押圧し、前記車輪保持部材の旋回を規制する第2規制部と、
    前記第1規制部と前記第2規制部を連動して移動させる移動部であって、前記第1規制部を前記車輪の回転を規制する位置に移動させるときに前記第2規制部を前記車輪保持部材の旋回を規制する位置に移動させ、前記第1規制部を前記車輪の回転の規制を解除する位置に移動させるときに前記第2規制部を前記車輪保持部材の旋回の規制を解除する位置に移動させる移動部と、
    を有することを特徴とするキャスター。
  2. 前記車輪の内周面、前記固定部材、前記第1規制部、前記第2規制部において、前記第1の弾性体、前記第2の弾性体と接する部分には、凹凸処理が施されていることを特徴とする請求項1に記載のキャスター。
  3. 前記第1の弾性体は前記車輪の内周面に配置され、前記第2の弾性体は前記固定部材に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャスター。
  4. 前記第1の弾性体は前記第1規制部に配置され、前記第2の弾性体は前記第2規制部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャスター。
  5. 前記第1の弾性体は前記車輪の内周面と前記第1規制部にそれぞれ配置されており、前記第2の弾性体は前記固定部材と前記第2規制部にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のキャスター。
  6. 画像を形成する画像形成部を有し、記録媒体に画像を形成する画像形成装置において、
    装置本体の底部に請求項1乃至5のいずれか1項に記載のキャスターが取り付けられていることを特徴とする画像形成装置。
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