JP2019084340A - 洗濯機及びその制御方法 - Google Patents

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Masashi Sugiyama
真史 杉山
輝壮 神山
Terumasa Kamiyama
輝壮 神山
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Masaaki Harada
昌明 原田
靖雄 孝橋
Yasuo Takahashi
靖雄 孝橋
麻理子 中曾
Mariko Nakaso
麻理子 中曾
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Abstract

【課題】洗濯機の運転開始から早期の時点で、洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることをユーザに報知することができる洗濯機及びその制御方法を提供する。【解決手段】布量判定部25は、洗濯開始前に、ドラム3の中の洗濯物の第一の重量を判定し、制御部24は、第一の重量の判定後に、第一の重量に応じた第一の注水を注水ユニット13に行わせ、布量判定部25は、第一の注水後に、ドラム3の中の洗濯物の第二の重量を判定し、異常検出部26は、第一の重量、第二の重量、及び第一の注水に関する情報に基づいて注水ユニット13の注水量の異常を検出し、異常報知部27は、異常検出部26が検出した異常をユーザへ報知する。【選択図】図2

Description

本開示は、ドラムに注水された水を用いて洗濯物を洗濯する洗濯機及びその制御方法に関するものである。
洗濯機を製造するメーカーは、使用者に対して、洗濯機の運転が完了した後は、洗濯機の注水ユニットに接続された水道管の水栓(蛇口)を閉栓するよう推奨している。もし、洗濯機の運転終了後も、水道管の水栓を閉栓しない場合は、洗濯機の一部の部品が高い水圧にさらされ続けるため、洗濯機の寿命が短くなってしまう。
また、強い地震が発生した場合、洗濯機と水道管を接続するホースが外れることがある。この場合は、洗濯機の周囲が水浸しになってしまうことがある。そのため、洗濯機の運転が完了した後は、使用者によって水道管の水栓が閉栓されることが望ましい。
その一方で、使用者が洗濯機の運転終了後に水栓を閉栓する場合は、使用者は洗濯機の運転開始前に水栓を開栓する必要があり、この際に、水栓の開け忘れが起きやすくなる。
また、洗濯機に接続された水道管の水栓は、浴室やキッチンの水道管の蛇口とは異なり、水道管から水が流れる様子を目視しにくい。そのため、使用者が水道管の水栓の開栓を忘れたり、開栓はしたものの開栓の程度が不完全であったりする場合に、その事に気づきにくい。
さらに、水道管の水栓が開栓されているものの開栓の程度が不完全な状態で、洗濯機の運転を行った場合は、洗濯に多大な時間を要してしまうといった問題が生ずる。また、注水の時点で十分な水圧を必要とするシャワー洗浄などの機能が作動しなくなるなど、洗濯そのものの品質が低下してしまうといった問題も生ずる。
そのため、従来から、洗濯機の運転が開始された後に、水道管の水栓の開栓が不十分なことを使用者へ報知する方法が開示されている。例えば、特許文献1では、以下の洗濯機が開示されている。まず、水位検出部は、エアトラップ内部の気圧に基づいて水槽の水位を検出する。水槽に第1所定水位まで注水するための注水過程の開始前に、重量検出部は水槽内重量を検出する。注水過程が開始されてから所定時間が経過しても、水位検出部が第2所定水位以上の水位を検出しない場合、注水過程中断後、重量検出部は再び水槽内重量を検出する。制御部は、注水過程開始前後の水槽内重量の差異が所定値未満であれば、水槽に注水されていない注水エラーであると判定する。一方、この差異が所定値以上であれば、制御部は、水槽には注水されているが、フィルタ装置又は導水管における糸屑詰まりが生じているため、エアトラップにおける正常な気圧変化が生じない糸屑詰まりエラーであると判定する。
また、洗濯物の量を判定する方法として、例えば、特許文献2には、制御手段は、注水手段による注水開始前の布量判定結果と洗濯物が含水した状態での布量判定結果とから洗濯物の布質を判定する布質判定手段を具備し、布質判定手段は、洗い工程後の脱水動作時に1回目の布質判定を行い、すすぎ工程後の脱水動作時に2回目の布質判定を行い、制御手段は、布質判定手段による複数回の布質判定に基づき、布質を3つ以上のランクに分類し、それぞれのランクに応じて、布質判定以降の工程を制御することが開示されている。
特開2011−217966号公報 特開2013−180161号公報
しかしながら、上記従来の技術では、洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることを早期に検出することができなかった。
本開示は、前記従来の課題を解決するもので、洗濯機の運転開始から早期の時点で、洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることをユーザに報知することができる洗濯機及びその制御方法を提供することを目的とするものである。
本開示の一態様に係る洗濯機は、水平方向又は傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行うドラムと、前記ドラムに注水する注水部と、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転及び前記注水部の注水を制御する制御部と、前記モータに通電される電流量を測定する電流測定部と、前記電流測定部が測定した電流量から前記洗濯物の重量を判定する布量判定部と、前記布量判定部が判定した前記洗濯物の重量を用いて前記注水部の注水量の異常を検出する検出部と、前記検出部が検出した注水量の異常をユーザへ報知する報知部と、を備え、前記布量判定部は、洗濯開始前に、前記ドラムの中の前記洗濯物の第一の重量を判定し、前記制御部は、前記第一の重量の判定後に、前記第一の重量に応じた第一の注水を前記注水部に行わせ、前記布量判定部は、前記第一の注水後に、前記ドラムの中の前記洗濯物の第二の重量を判定し、前記検出部は、前記第一の重量、前記第二の重量、及び前記第一の注水に関する情報に基づいて前記注水部の注水量の異常を検出する。
本開示によれば、洗濯機の運転開始から早期の時点で、洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることをユーザに報知することができる。
本開示の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略構成の一例を示す断面図である。 図1に示す洗濯機の制御構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す洗濯機を用いた遠隔操作システムの概略構成の一例を示す図である。 図1に示す洗濯機の布量判定部の動作の一例を説明するための図である。 図1に示す洗濯機の制御処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態2における洗濯機の制御処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態3における洗濯機の制御処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態4における洗濯機の制御処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態5における洗濯機の制御処理の一例を示すフローチャートである。 図9に示す洗濯実施処理の一例を示すフローチャートである。 本開示の実施の形態6における洗濯機の記憶部に記憶される注水速度履歴情報の一例を示す図である。 本開示の実施の形態7における洗濯機を用いた遠隔操作システムのサービスサーバに記憶される注水速度履歴情報の一例を示す図である。
(本開示の基礎となった知見)
上記のように、特許文献1では、洗濯水の水圧を、洗濯槽の底面あるいは排水管に備えられたエアトラップなどの水位検知部にて検知することにより、洗濯槽内の水位を検知する方法が提案されている。
しかしながら、エアトラップを用いた方法の場合、注水開始後の早い段階(数秒後から数十秒後)では、洗濯物が水を注水することによる洗濯槽の水位への影響が大きい。したがって、誤報知を防止するためには、洗濯物がすべて水に浸かる水位まで洗濯槽に注水が行われることを待つ必要があった。そのため、早期検知とはならなかった。
また、洗濯物が水に浸からない程度に注水した上で、洗濯機の排水溝付近にあるエアトラップに代表される水位検出部を用いて、洗濯機のドラムよりも洗濯槽にたまった水量を測定する方法も考えられる。しかしながら、エアトラップを用いて排水管の中の水位を測定して水量に変換する方法を用いた場合、誤差が大きくなってしまう。その理由は、排水管付近にあるエアトラップでは、水位から水量を測定するための計算式が、排水管の複雑な形状の影響を受けるためである。
また、水位に対する水量の関係が線形増加の関係にない場合、水位から水量を算出するための細かな対応表を予め用意する必要がある。この細かな対応表を保持するために、大容量のメモリが必要となり、洗濯機の制御部に備わったメモリを圧迫することとなる。
さらに、洗濯機を利用し続けていくと、排水管には、洗剤のカス、布のごみ、及び油汚れ等が累積的に付着していき、排水管の断面が狭くなっていく。そのため、細かな対応表を予め記憶できたとしても、水位から水量を推計する手法を用いた場合、測定誤差が大きくなってしまうという問題があった。
また、特許文献2では、回転ドラムの回転数を検知する回転数検知手段を用いて、回転ドラム内に投入された洗濯物の量を検知することにより、注水前後の洗濯物の重量を測定し、布質を判定している。
しかしながら、布質を判定するためには、洗濯物に十分な量の水を吸水させることが必要となるため、吸水量の推定までに時間がかかる。また、洗濯物に多量の水を含んだ状態でドラムを回転させた場合、ドラムの回転により生じる遠心力によって、洗濯物に含まれる水が脱水されてしまう。この場合、洗濯物の重量が測定中に変動してしまうので、測定精度が低下してしまう。
以上の課題を解決するために、本開示の一態様に係る洗濯機は、水平方向又は傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行うドラムと、前記ドラムに注水する注水部と、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転及び前記注水部の注水を制御する制御部と、前記モータに通電される電流量を測定する電流測定部と、前記電流測定部が測定した電流量から前記洗濯物の重量を判定する布量判定部と、前記布量判定部が判定した前記洗濯物の重量を用いて前記注水部の注水量の異常を検出する検出部と、前記検出部が検出した前記注水量の異常をユーザへ報知する報知部と、を備え、前記布量判定部は、洗濯開始前に、前記ドラムの中の前記洗濯物の第一の重量を判定し、前記制御部は、前記第一の重量の判定後に、前記第一の重量に応じた第一の注水を前記注水部に行わせ、前記布量判定部は、前記第一の注水後に、前記ドラムの中の前記洗濯物の第二の重量を判定し、前記検出部は、前記第一の重量、前記第二の重量、及び前記第一の注水に関する情報に基づいて前記注水部の注水量の異常を検出する。
この構成によれば、洗濯開始前に、ドラムを回転駆動するモータに通電される電流量からドラムの中の洗濯物の第一の重量を判定し、第一の重量の判定後に、第一の重量に応じた第一の注水を注水部に行わせ、第一の注水後に、モータに通電される電流量からドラムの中の洗濯物の第二の重量を判定し、第一の重量、第二の重量、及び第一の注水に関する情報に基づいて注水部の注水量の異常を検出し、検出した異常をユーザへ報知する。
したがって、第一の注水時に、洗濯物の重量に応じて、洗濯機のドラムを回転させても脱水されない程度の少量の水を短時間注水することができる。この場合、第一の注水後にドラムを回転させた際に、洗濯物が脱水されないため、洗濯物の第二の重量の判定中に洗濯物の重量が変動することがなく、洗濯物の第二の重量を正確に判定することができ、注水部の注水量の異常を高精度に検出することができる。
また、第一の注水にかかる時間は、洗濯物から水が溢れ出ない程度の短時間であるため、注水部の注水量の異常を早期に検出することができ、洗濯機の運転開始から早期の時点で、洗濯機に注水する水道管の水栓の開栓が不十分な状況を報知することができる。
さらに、洗濯機の注水部に水圧センサなどの新たな検知器を追加する必要がないので、低コストで注水速度の検知を行うことができる。
この結果、洗濯機の運転開始から早期の時点で、洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることを正確に且つ低コストで検出してユーザに報知することができる。
前記検出部は、前記第一の注水に関する情報として、前記第一の重量に応じて、前記洗濯物が吸水可能な水を前記ドラムに注水するのに要する注水時間を算出し、前記制御部は、前記第一の注水を前記注水時間だけ前記注水部に行わせ、前記検出部は、前記第一の重量、前記第二の重量、及び前記注水時間に基づいて前記注水部の注水量の異常を検出するようにしてもよい。
このような構成により、第一の注水に関する情報として、第一の重量に応じて、洗濯物が吸水可能な水をドラムに注水するのに要する注水時間を算出し、算出した注水時間だけ第一の注水を注水部に行わせ、第一の重量、第二の重量、及び注水時間に基づいて注水部の注水量の異常を検出する。したがって、注水時間だけ第一の注水を注水部に行わせた後にドラムを回転させても洗濯物が脱水されないため、洗濯物の第二の重量の判定中に洗濯物の重量が変動することがなく、洗濯物の第二の重量を正確に判定することができ、注水部の注水量の異常をより高精度に検出することができる。
前記検出部は、前記第二の重量から前記第一の重量を減算した値を、前記注水時間で除
算した値を注水速度として算出し、前記注水速度が所定の基準値以下である場合に前記注
水部の注水量が異常であることを検出するようにしてもよい。
このような構成により、第二の重量から第一の重量を減算した値を、注水時間で除算した値を注水速度として算出し、注水速度が所定の基準値以下である場合に注水部の注水が異常であることを検出する。したがって、洗濯機の実際の注水速度を基準に、注水部の注水の異常をより高精度に検出することができる。
上記洗濯機は、記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記モータを制御し、前記ドラムを回転させて前記洗濯物を脱水し、前記布量判定部は、前記脱水後に、前記ドラムの中の前記洗濯物の第三の重量を判定し、前記第三の重量と前記第一の重量との差分値を、前記第一の重量で除算した値を含水重量比率として前記記憶部に記憶し、前記検出部は、前記第一の重量に対する前記注水時間に注水される水の重量の比率が前記記憶部に記憶された前記含水重量比率を上回らないように、前記注水時間を算出するようにしてもよい。
このような構成により、モータを制御し、ドラムを回転させて洗濯物を脱水し、脱水後に、ドラムの中の洗濯物の第三の重量を判定し、第三の重量と第一の重量との差分値を、第一の重量で除算した値を含水重量比率として記憶部に記憶し、第一の重量に対する注水時間に注水される水の重量の比率が記憶部に記憶された含水重量比率を上回らないように、注水時間を算出する。したがって、実際に脱水された洗濯物の第三の重量を用いて算出した含水重量比率を基準に注水時間を算出することができるので、ユーザが実際に使用する洗濯物の布質の実態に即した、注水部の注水量の異常を高精度に検出することができる。
上記洗濯機は、前記ドラムを内包する洗濯槽と、前記洗濯槽の水位を測定する水位測定部と、前記洗濯槽の水を前記ドラムへ戻すポンプとをさらに備え、前記制御部は、前記第一の注水後に、前記水位測定部が前記洗濯槽の水位を検知した場合、前記ポンプに前記洗濯槽の水を前記ドラムへ戻させるようにしてもよい。
このような構成により、第一の注水後に、ドラムを内包する洗濯槽の水位を検知した場合、洗濯槽の水をドラムへ戻している。したがって、第一の注水後に洗濯物から水が溢れていた場合に、溢れた水を再度ドラムの中の洗濯物に吸水させることができるので、第二の重量を高精度に判定することができる。
上記洗濯機は、記憶部をさらに備え、前記制御部は、前記モータを制御し、前記布量判定部が前記第二の重量を判定するときの前記ドラムの回転数以上の第一の回転数で前記ドラムを回転させて前記洗濯物の第一の脱水を行い、前記布量判定部は、前記第一の脱水後に、前記ドラムの中の前記洗濯物の第三の重量を判定し、前記第三の重量と前記第一の重量との差分値を、前記第一の重量で除算した値を含水重量比率として前記記憶部に記憶し、前記制御部は、前記第一の脱水後に、前記モータを制御し、前記第一の回転数より高い第二の回転数で前記ドラムを回転させて前記洗濯物の第二の脱水を行い、前記検出部は、前記第一の重量に対する前記注水時間に注水される水の重量の比率が前記記憶部に記憶された前記含水重量比率を上回らないように、前記注水時間を算出するようにしてもよい。
このような構成により、モータを制御し、第二の重量を判定するときのドラムの回転数以上の第一の回転数でドラムを回転させて洗濯物の第一の脱水を行い、第一の脱水後に、ドラムの中の洗濯物の第三の重量を判定し、第三の重量と第一の重量との差分値を、第一の重量で除算した値を含水重量比率として記憶部に記憶する。次に、モータを制御し、第一の回転数より高い第二の回転数でドラムを回転させて洗濯物の第二の脱水を行い、通常の脱水工程を実施する。次に、第一の重量に対する注水時間に注水される水の重量の比率が記憶部に記憶された含水重量比率を上回らないように、注水時間を算出する。
したがって、第二の重量の判定時のドラムの回転数以上で、且つ第二の脱水時のドラムの第二の回転数すなわち通常の脱水工程のドラムの回転数より低い第一の回転数で第一の脱水を行った後に、ドラムの中の洗濯物の第三の重量を判定しているので、第二の重量の判定時のドラムの回転数に近い回転数で脱水した洗濯物の第三の重量を判定することができる。
上記の第三の重量を用いて算出した含水重量比率を上回らないように注水時間を算出することにより、この注水時間に注水された水は、第二の重量の判定時のドラムの回転により洗濯物から脱水されない。
この結果、第二の重量の判定時のドラムの回転数と、通常の脱水工程のドラムの回転数とに乖離がある場合でも、第二の重量の判定時のドラムの回転数に適した含水重量比率を算出することができ、ユーザが実際に使用する洗濯物の布質の実態により即した、注水部の注水量の異常をより高精度に検出することができる。
前記制御部は、前記第一の重量に基づいて複数の測定モードの中から一の測定モードを選択し、前記一の測定モードに応じて前記第二の重量の判定時の前記ドラムの回転数を設定し、前記検出部は、前記一の測定モードに応じて前記注水時間を算出するようにしてもよい。
このような構成により、第一の重量に基づいて複数の測定モードの中から一の測定モードを選択し、選択した一の測定モードに応じて第二の重量の判定時のドラムの回転数を設定し、選択した一の測定モードに応じて注水時間を算出する。したがって、第一の重量すなわちドラムに投入された洗濯物の量に適したドラムの回転数及び注水時間を用いて、第二の重量を高精度に判定することができる。
前記複数の測定モードは、前記第一の重量に対する前記注水時間に注水される水の重量の比率が第1の比率となるように前記第一の注水を第一の注水時間だけ前記注水部に行わせ、且つ前記第二の重量の判定時に前記ドラムを第一の回転数で回転させる第一の測定モードと、前記第一の重量に対する前記注水時間に注水される水の重量の比率が前記第1の比率より大きい第2の比率となるように前記第一の注水を第二の注水時間だけ前記注水部に行わせ、且つ前記第二の重量の判定時に前記ドラムを前記第一の回転数より低い第二の回転数で回転させる第二の測定モードとを含み、前記制御部は、前記第一の重量が所定値未満の場合、前記第二の測定モードを選択するようにしてもよい。
このような構成により、第一の重量が所定値未満の場合、第二の測定モードを選択し、選択した第二の測定モードにおいて、第一の重量に対する注水時間に注水される水の重量の比率が第1の比率より大きい第2の比率となるように第一の注水を第二の注水時間だけ注水部に行わせ、第二の重量の判定時にドラムを第一の回転数より低い第二の回転数で回転させる。したがって、第一の重量すなわちドラムに投入された洗濯物の量が少ない場合は、第二の重量の判定時のドラムの回転数を洗濯物から水が脱水されない程度に抑えつつ、第一の注水時の注水量を増加させることができる。この結果、第二の重量と第一の重量との差分を顕在化させることができるので、洗濯物の量が少ない場合でも、注水部の注水の異常をより高精度に検出することができる。
上記洗濯機は、記憶部をさらに備え、前記検出部は、前記注水速度を前記記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶されている前記注水速度の統計値に基づいて前記基準値を算出するようにしてもよい。
このような構成により、注水速度を記憶部に記憶し、記憶部に記憶されている注水速度の統計値に基づいて基準値を算出する。したがって、実際に洗濯機に注水が行われたときの注水速度の統計値に基づいて算出された基準値を用いて、洗濯機が設置されている環境に即した、注水部の注水量の異常を検出することができる。
上記洗濯機は、所定の通信回線を介して、所定のサーバと通信する通信部をさらに備え、前記検出部は、前記通信部を用いて、前記注水速度を前記サーバに記憶させ、前記検出部は、前記通信部を用いて、前記サーバに記憶されている前記注水速度を取得し、取得した前記注水速度の統計値に基づいて前記基準値を算出するようにしてもよい。
このような構成により、注水速度をサーバに記憶させ、サーバに記憶されている注水速度を取得し、取得した注水速度の統計値に基づいて基準値を算出する。したがって、洗濯機自身が注水速度を記憶しない場合でも、サーバから実際に洗濯機に注水が行われたときの注水速度を取得し、取得した注水速度の統計値に基づいて算出された基準値を用いて、洗濯機が設置されている環境に即した、注水部の注水量の異常を検出することができる。
上記洗濯機は、所定の通信回線を介して、所定のサーバと通信する通信部をさらに備え、前記検出部は、前記通信部を用いて、前記洗濯機が設置された場所に関する地理情報を前記注水速度とともに前記サーバに記憶させ、前記検出部は、前記通信部を用いて、前記サーバに記憶されている前記注水速度の中から、前記洗濯機の前記地理情報に対して所定の条件を満たす地理情報に対応付けられた注水速度を取得し、取得した前記注水速度の統計値に基づいて前記基準値を算出するようにしてもよい。
このような構成により、洗濯機が設置された場所に関する地理情報を注水速度とともにサーバに記憶させ、サーバに記憶されている注水速度の中から、洗濯機の地理情報に対して所定の条件を満たす地理情報に対応付けられた注水速度を取得し、取得した注水速度の統計値に基づいて基準値を算出する。したがって、洗濯機が設置されている地域の水道の水圧や、洗濯機が設置されている建物又はその階層等に応じて実際の注水速度は変化するが、サーバに記憶されている注水速度の中から洗濯機が設置されている環境に即した通常の注水速度を取得することができる。この結果、洗濯機自身が注水速度の測定を行う前であっても、洗濯機が設置されている環境に即した、注水部の注水量の異常を検出することができる。
前記検出部は、前記第一の注水に関する情報として、前記第一の重量に応じて、前記洗濯物が吸水可能な目標注水量を算出し、前記制御部は、前記目標注水量の注水が可能なように前記第一の注水を前記注水部に行わせ、前記検出部は、前記第一の重量、前記第二の重量、及び前記目標注水量に基づいて前記注水部の注水量の異常を検出するようにしてもよい。
このような構成により、第一の注水に関する情報として、第一の重量に応じて、洗濯物が吸水可能な目標注水量を算出し、算出した目標注水量の注水が可能なように第一の注水を注水部に行わせ、第一の重量、第二の重量、及び目標注水量に基づいて注水部の注水の異常を検出する。したがって、目標注水量だけ第一の注水を注水部に行わせた後にドラムを回転させても洗濯物が脱水されないため、洗濯物の第二の重量の判定中に洗濯物の重量が変動することがなく、注水部の注水量の異常をより高精度に検出することができる。
前記検出部は、前記第二の重量から前記第一の重量を減算した値が前記目標注水量を下回る場合に前記注水部の注水量が異常であることを検出するようにしてもよい。
このような構成により、第二の重量から第一の重量を減算した値すなわち実際に注水された量が目標注水量を下回る場合に、注水部の注水量が異常であることを検出しているので、注水部の注水量の異常をより高精度に検出することができる。
上記洗濯機は、所定の通信回線を介して、前記ユーザが所持する通信端末と通信する通信部をさらに備え、前記報知部は、前記通信部を用いて、前記洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることを通知する情報を前記通信端末に送信するようにしてもよい。
このような構成により、洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることを通知する情報を、ユーザが所持する通信端末に送信しているので、ユーザが洗濯機から離れた場所にいる場合でも、洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることをユーザに迅速に伝えることができる。
また、本開示は、以上のような特徴的な構成を備える洗濯機として実現することができるだけでなく、洗濯機が備える特徴的な構成に対応する特徴的な処理を実行する洗濯機の制御方法などとして実現することもできる。また、このような洗濯機の制御方法に含まれる特徴的な処理を、プロセッサ及びメモリ等を備えるコンピュータに実行させるコンピュータプログラムとして実現することもできる。したがって、以下の他の態様でも、上記の洗濯機と同様の効果を奏することができる。
本開示の他の態様に係る制御方法は、水平方向又は傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行うドラムと、前記ドラムに注水する注水部と、前記ドラムを回転駆動するモータとを備える洗濯機の制御方法であって、洗濯開始前に、前記モータに通電される電流量から前記ドラムの中の前記洗濯物の第一の重量を判定し、前記第一の重量の判定後に、前記第一の重量に応じた第一の注水を前記注水部に行わせ、前記第一の注水後に、前記モータに通電される電流量から前記ドラムの中の前記洗濯物の第二の重量を判定し、前記第一の重量、前記第二の重量、及び前記第一の注水に関する情報に基づいて前記注水部の注水量の異常を検出し、検出した前記異常をユーザへ報知する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、全ての実施の形態において、各々の内容を組み合わせることもできる。さらに、本開示の主旨を逸脱しない限り、本開示の各実施の形態に対して当業者が想到する範囲内の変更を施した各種変形例も本開示に含まれる。
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本開示の実施の形態1におけるドラム式洗濯機の概略構成の一例を示す断面図である。洗濯機1は、洗濯槽2、ドラム3、扉5、モータ7、注水管路8、排水管路9、操作パネル10、ダクト11、加熱部12、注水ユニット13、回転検知部14、ポンプ15、及び水位測定部16を備える。
洗濯機1の本体内には、防振構造を有するサスペンション構造によって洗濯槽2が宙吊り状態に支持されている。洗濯槽2内には、有底円筒形に形成されたドラム3が、その軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて支持されている。
洗濯槽2の正面側にはドラム3の開口端に通じる衣類出入口4が形成され、洗濯機1の本体の正面側の上向き傾斜面に設けられた開口部を開閉可能に閉じる扉5を開閉することにより、衣類出入口4を介してドラム3内に対して洗濯物を出し入れすることができる。
ドラム3は、水平方向に対して傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行う。ドラム3は、洗濯槽2の背面側に取り付けられたモータ7によって正転及び逆転方向に回転駆動される。
洗濯槽2は、ドラム3を回転自在に内包し、洗濯機1の本体内に弾性的に支持される。また、洗濯槽2には、注水管路8及び排水管路9が配管接続され、注水弁及び排水弁の制御によって洗濯槽2内への注水及び排水がなされる。なお、ドラム3は、水平方向に回転中心軸を有してもよく、鉛直方向に回転中心軸を有してもよい。
注水ユニット13は、注水部の一例であり、水道管の水栓に連結されている。洗濯機1の使用時には、水道管の水栓が開栓され、注水ユニット13は、水道管から供給される水をドラム3に注水する。ドラム3には、壁面全体に渡って複数の透孔6が設けられ、ドラム3内と洗濯槽2とは、通水及び通気可能に構成されている。
排水管路9には、エアキャップ等で構成された水位測定部16が備えられている。注水ユニット13からドラム3を介して洗濯槽2に水が注水されると、洗濯槽2の水位が上昇し、それに比例して、水位測定部16に加わる水圧が上昇する。水位測定部16は、加わった水圧から洗濯槽2へ供給された水の量を推定することにより、洗濯槽2の水位を測定する。洗濯機1は、水位測定部16を用いることにより、洗濯槽2に十分な注水が行われているかといったことや、洗濯槽2から水が十分に排水されたかを検知することができる。
洗濯機1には、排水管路9に溜まった水を再度注水管路8に戻すためのポンプ15が設けられている。ポンプ15を用いることにより、排水管路9から捨てていた水を、洗浄のために再利用することができるため、より少ない注水量で洗濯を行うことができる。
また、洗濯機1には、空気又は水を加熱するための加熱部12が設けられている。洗濯機1は、ダクト11を経由して、加熱部12から熱を帯びた空気を洗濯物へ供給することにより、洗濯物を乾燥させる機能を備えることができる。
また、洗濯機1は、加熱部12が発生させた熱を、ダクト11を経由して注水管路8へ供給することにより、水を加熱して温水にする機能を備えていてもよい。温水を用いて洗濯物を洗浄する場合、冷水を用いて洗濯物を洗浄した場合と比較して、洗濯機1がドラム3の中にある洗濯物からより多くの汚れを落とすことができることを期待できる。
使用者(ユーザ)は、扉5を開いてドラム3内に洗濯物及び洗剤を投入し、洗濯機1の本体の前面上部に設けられた操作パネル10での操作により運転を開始させる。このとき、注水ユニット13は、注水管路8から洗濯槽2内に所定量の注水を行い、モータ7によりドラム3が回転駆動されて洗い工程が開始される。
ドラム3の回転により、ドラム3内に収容された洗濯物は、ドラム3の内周壁に設けられた攪拌突起によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する攪拌動作が繰り返されるので、洗濯物には叩き洗いの作用が及んで洗濯がなされる。
所要の洗濯時間の後、汚れた洗濯液は、排水管路9から排出され、ドラム3を高速回転させる脱水動作により、洗濯物に含まれた洗濯液が脱水される。その後、洗濯槽2内に注水管路8から注水してすすぎ工程が実施される。このすすぎ工程においても、ドラム3内に収容された洗濯物は、ドラム3の回転により攪拌突起により持ち上げられて落下し、この攪拌動作が繰り返されてすすぎ洗いが実施される。
また、モータ7の内部には、その回転状態を検知するために、モータの回転子(ロータ)の位置を検出する位置検出素子等で構成された回転検知部14が設けられている。回転検知部14は、モータ7の回転子の回転数を検知する。モータ7の回転子の回転数は、ドラム3の回転数である。
以上のような構成のドラム式洗濯機においては、ドラム3に投入された衣類等の洗濯物の布量(重量)を検出し、布量に応じて洗濯時間、すすぎ時間及び脱水時間等を決定している。
図2は、図1に示す洗濯機1の制御構成の一例を示すブロック図である。洗濯機1は、その制御構成として、図1に示したモータ7、操作パネル10、注水ユニット13、回転検知部14、水位測定部16を備え、さらに、図2に示す制御ユニット20、記憶部21、通信部22、及び電流検知部23を備える。制御ユニット20は、制御部24、布量判定部25、異常検出部26、及び異常報知部27を備える。制御ユニット20は、モータ7、操作パネル10、注水ユニット13、回転検知部14、水位測定部16、記憶部21、通信部22、及び電流検知部23と接続されている。
制御ユニット20は、例えば、マイクロコンピュータを主体にしたCPU(中央演算処理装置)等から構成されている。記憶部21は、例えば、メモリ等から構成され、洗濯機1の全体の動作を制御する制御プログラム及びデータ等を記録している。
制御ユニット20は、操作パネル10による使用者からの指示を解釈し、例えば、布量測定を行う場合、モータ7を介してドラム3を回転させる。回転検知部14は、モータ7の回転速度又は回転数を検知して制御ユニット20に出力し、制御ユニット20は、検知結果を記憶部21に記録させる。
また、制御ユニット20は、トルク電流を制御することにより、モータ7を回転させる。電流検知部23は、電流測定部の一例であり、モータ7に通電される電流量を測定する。具体的には、電流検知部23は、モータ7を回転させた際のトルク電流量を検知して制御ユニット20に出力し、制御ユニット20は、検知結果を記憶部21に記録させる。
操作パネル10は、洗濯機1の各種操作スイッチの他に、洗濯及び乾燥運転のコースや各工程の実行時間又は残り時間などを表示する表示部を含み、各工程の実行時間は、洗濯槽2内の布量から算出される。
通信部22は、後述する外部の通信端末35(図3参照)からの指示情報の授受を行い、その指示を制御ユニット20に伝える。また、通信部22は、制御結果を制御ユニット20から受け取り、通信端末35に制御結果を送信する。
後述する遠隔操作システム30(図3参照)を利用する場合、通信部22は、Wi−Fi(登録商標)をはじめとする無線通信や、Ethernet(登録商標)をはじめとする有線通信を利用した通信を用いる。なお、後述する遠隔操作システム30のように宅外からの遠隔操作ではなく、宅内からの遠隔操作を想定している場合、通信部22は、Wi−Fi(登録商標)ではなく、Bluetooth(登録商標)や特定小電力無線を利用した通信を用いてもよい。
制御ユニット20は、記憶部21の制御プログラム等を実行することにより、制御部24、布量判定部25、異常検出部26、及び異常報知部27として機能する。制御部24は、モータ7の回転及び注水ユニット13の注水を制御する。布量判定部25は、電流検知部23が測定した電流量から洗濯物の重量を判定する。異常検出部26は、検出部の一例であり、布量判定部25が判定した洗濯物の重量を用いて注水ユニット13の注水の異常を検出する。異常報知部27は、報知部の一例であり、異常検出部26が検出した異常を使用者へ報知する。例えば、異常報知部27は、通信部22を用いて、洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることを通知する情報を、後述する使用者の通信端末35に送信する。
具体的には、布量判定部25は、洗濯開始前に、ドラム3の中の洗濯物の第一の重量を判定する。制御部24は、第一の重量の判定後に、第一の重量に応じた第一の注水を注水ユニット13に行わせ、布量判定部25は、第一の注水後に、ドラム3の中の洗濯物の第二の重量を判定する。異常検出部26は、第一の重量、第二の重量、及び第一の注水に関する情報に基づいて注水ユニット13の注水量の異常を検出する。注水量の異常は、例えば単位時間当たりの注水量の異常、言い換えると注水速度の異常、または所定時間当たりの注水量の異常である。あるいは、注水量の異常は、所定時間における注水量が零である、言い換えると注水されていないことであってもよい。
本実施の形態では、第一の注水に関する情報として、注水時間を用いている。すなわち、異常検出部26は、第一の重量に応じて、洗濯物が吸水可能な水をドラム3に注水するのに要する注水時間を算出する。制御部24は、算出された注水時間だけ第一の注水を注水ユニット13に行わせる。異常検出部26は、第一の重量、第二の重量、及び注水時間に基づいて注水ユニット13の注水量の異常を検出する。例えば、異常検出部26は、第二の重量から第一の重量を減算した値を、注水時間で除算した値を注水速度として算出し、注水速度が記憶部21に予め記憶されている所定の基準値以下である場合に、注水ユニット13の注水量が異常であることを検出する。
なお、第一の注水に関する情報は、上記の例に特に限定されず、例えば、目標注水量を用いてもよい。この場合、異常検出部26は、第一の重量に応じて、洗濯物が吸水可能な目標注水量を算出し、制御部24は、算出した目標注水量の注水が可能なように第一の注水を注水ユニット13に行わせる。異常検出部26は、第一の重量、第二の重量、及び目標注水量に基づいて注水ユニット13の注水量の異常を検出する。例えば、異常検出部26は、第二の重量から第一の重量を減算した値が目標注水量を下回る場合に注水ユニット13の注水量が異常であることを検出する。
図3は、図1に示す洗濯機1を用いた遠隔操作システムの概略構成の一例を示す図である。遠隔操作システム30は、遠隔操作の対象となる洗濯機1と、洗濯機1の使用者が所持する通信端末35とを備えている。洗濯機1は、通信部22を介して、インターネット33を経由して、サービスサーバ34と接続されている。
サービスサーバ34は、インターネット33に接続された各種情報端末装置との間で情報の授受が可能である。インターネット33と、電話会社が構築する公衆電話網31とは、ゲートウェイシステム32によって相互に接続されている。公衆電話網31には無線電話網が含まれている。
通信端末35は、公衆電話網31に接続可能であり、公衆電話網31、ゲートウェイシステム32、インターネット33、サービスサーバ34を介して、洗濯機1を遠隔操作できるように構成されている。通信端末35は、例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット型コンピュータ又はパーソナルコンピュータである。通信端末35は、種々の情報を洗濯機1へ送信するとともに、洗濯機1から種々の情報を受信することにより、例えば、洗濯機1に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることを通知する情報を洗濯機1から受信して表示する。
なお、図3では、図示を容易にするため、1台の洗濯機1及び1台の通信端末35のみを図示しているが、通常は、複数台の洗濯機及び複数台の通信端末がサービスサーバ34等と通信可能に接続され、他の洗濯機及び他の通信端末も、洗濯機1及び通信端末35と同様に構成され、同様に動作する。
次に、洗濯機1の布量判定部25の動作について詳細に説明する。図4は、図1に示す洗濯機1の布量判定部25の動作の一例を説明するための図である。なお、図4において、縦軸は回転数(r/min)を示し、横軸は時間(s)を示す。
布量検知工程では、まず、布量判定部25が布量判定用の回転数でドラム3を回転させることを制御部24に指示すると、制御部24は、モータ7を始動させ、電流検知部23は、検知出力を布量判定部25に入力する。
布量検知工程は、第1検知工程と、第2検知工程とを含む。第1検知工程では、制御部24は、モータ7のトルク寄与電流成分Iqを制御することにより、ドラム3を一定の角加速度α1で加速させ、回転数を第一の回転速度N1から第二の回転速度N2まで加速させる。電流検知部23は、第1検知工程中にモータ7に通電される加速時電流Iq1を検知して布量判定部25に出力する。
その後、モータ7は、第三の回転速度N3まで加速した後、第2検知工程において、制御部24は、モータ7のトルク寄与電流成分Iqを制御することにより、ドラム3を一定の角加速度α2で減速させ、ドラム3の回転数を第四の回転速度N4から第五の回転速度N5まで減速させる。電流検知部23は、第2検知工程中にモータ7に通電される減速時電流Iq2を検知して布量判定部25に出力する。
通電された加速時電流Iq1及び減速時電流Iq2は、布量が多いときは大きく、布量が少ないときは小さい。布量判定部25は、モータ7に通電された電流量が布量に比例することを利用して布量(洗濯物の第一及び第二の重量等)を検知する。例えば、記憶部21に、加速時電流Iq1の値と減速時電流Iq2の値との差分値と、布量(重量)とを対応付けたテーブルを予め記憶しておき、布量判定部25は、当該テーブルを用いて、加速時電流Iq1の値と減速時電流Iq2の値との差分値から布量を検知する。
次に、本実施の形態における洗濯機1の制御処理の一例として、開栓不完全状況の検知方法について具体的に説明する。図5は、図1に示す洗濯機1の制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、上記の第一の注水を予備注水と記載する。
まず、ステップS11において、洗濯機1の布量判定部25は、第一の布量測定として、洗濯開始前に、ドラム3の中の洗濯物の第一の重量を判定する。
次に、ステップS12において、異常検出部26は、ステップS11にて計算された洗濯物の第一の重量に応じて、洗濯物が吸水可能な水をドラム3に注水するのに要する予備注水時間を算出する。
上記の予備注水時に洗濯物への注水が多すぎた場合、ドラム3の回転によって生じる遠心力によって、洗濯物中の水分がドラム3の外へ徐々に放出されてしまう。この場合、第二の重量の測定の最中に重量の変動が発生してしまうため、測定された第二の重量の精度が低下するといった問題がある。その逆に、洗濯物に注水した水が少なすぎた場合は、予備注水前後の洗濯物の重量の差分を検知しにくくなるといった問題がある。
そのため、ステップS12で計算する予備注水時間に注水される水量は、布量判定部25が予備注水前後の洗濯物の重量の変化を検知できる程度の水量であり、かつ、ドラム3を回転させても洗濯物から水が溢れない程度の水量であることが好ましい。
例えば、予備注水時間を「t」、第一の布量測定で測定された洗濯物の第一の重量を「wa」、正常時の水道管の水圧による注水速度を「p」、洗濯物の重量に対する予備注水の重量の比率である注水重量比率を「r」とすると、布量判定部25が予備注水時間tを求める際の計算式として、「t=wa÷p×r」を用いることができる。
一般的に、化学繊維のような吸水性の低い布であっても、布量の10%程度の重量の水を含むことができることが知られているので、本実施の形態では、例えば、r=0.10に設定し、布量判定部25は、記憶部21に予め記憶されている注水重量比率rを用いて、予備注水時間を算出する。なお、洗濯機1が設置される地域などにより、水道管の水圧には誤差があるため、注水重量比率rは、使用者によって設定可能であってもかまわない。
また、洗濯機1に接続される水道管は、一般的には、1秒間に200グラム前後の注水速度とされているので、本実施の形態では、例えば、p=200グラム毎秒に設定し、記憶部21に予め記憶する。なお、上記と同様に、地域の水道管の水圧には誤差があるため、正常時の注水速度pは、使用者によって設定可能であってもかまわない。
例えば、ステップS11で計算された洗濯物の第一の重量が5000グラムであった場合、洗濯物の第一の重量の10%程度である500グラムの水分を含ませればよいこととなる。すなわち、予備注水時間は、2.5秒間(=500グラム÷200グラム毎秒)となる。
次に、ステップS13において、制御部24は、ステップS12で算出された予備注水
時間に基づいて、注水ユニット13からドラム3へ水を予備注水する。
次に、ステップS14において、第二の布量測定として、予備注水後に、制御部24は、ドラム3を回転させ、布量判定部25は、ドラム3の中の洗濯物の第二の重量を判定する。
次に、ステップS15において、異常検出部26は、予備注水時の注水速度を算出する。例えば、予備注水時の注水速度を「v」、第二の布量測定(ステップS14)で測定された洗濯物の第二の重量を「wb」、第一の布量測定(ステップS11)で測定された洗濯物の第一の重量を「wa」、ステップS12で算出された予備注水時間を「t」とすると、異常検出部26が予備注水時の注水速度vを求める際の計算式として、「v=(wb−wa)÷t」を用いることができる。
次に、ステップS16において、異常検出部26は、ステップS15で算出した予備注水時の注水速度が、正常値の範囲内にあるか否かを判定する。例えば、異常検出部26は、注水速度の異常を判定する基準値として、50グラム毎秒を用い、ステップS15で算出した予備注水時の注水速度が、50グラム毎秒を上回っていた場合、正常値として判定し、50グラム毎秒以下である場合、異常値として判定する。
予備注水時の注水速度が正常値の範囲にあると判定された場合(ステップS16でYES)、ステップS17において、制御ユニット20は、洗濯を実施して処理を終了する。すなわち、制御ユニット20は、注水を開始し、洗い工程と、すすぎ工程と、脱水工程とを行う。なお、洗濯機1に乾燥機能が備わっている場合は、乾燥工程を行ってもよい。
一方、予備注水時の注水速度が正常値の範囲にないと判定された場合(ステップS16でNO)、ステップS18において、異常検出部26は、注水ユニット13の注水量の異常を検出し、異常報知部27は、検出された異常を報知して運転を停止し、処理を終了する。例えば、異常報知部27は、操作パネル10に異常を知らせる文言を表示させることにより、異常を報知する。例えば、異常を知らせる文言の例として、「注水速度が不足しています。洗濯機に接続された水道管の蛇口が、十分に開いているかご確認ください。」等を表示する。
なお、異常の報知方法は、上記の例に特に限定されず、洗濯機1に備えられているブザーなどから警報音を発生させて報知したり、洗濯機1に備えられているスピーカに、異常を知らせる文言を読み上げた音声を再生させて報知したりするようにしてもよい。また、図3に示した遠隔操作システム30を用いる場合、異常報知部27は、通信部22を用いて、「注水速度が不足しています。洗濯機に接続された水道管の蛇口が、十分に開いているかご確認ください。」等の洗濯機1に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることを通知する情報を通信端末35に送信するようにしてもよい。
上記の処理により、本実施の形態では、予備注水にて、洗濯物の重量に応じて、洗濯機1のドラム3を回転させても脱水されない程度の少量の水を短時間注水することができ、予備注水後にドラム3を回転させた際に、洗濯物が脱水されないため、洗濯物の第二の重量の判定中に洗濯物の重量が変動することがなく、洗濯物の第二の重量を正確に判定することができ、注水ユニット13の注水量の異常を高精度に検出することができる。
また、予備注水にかかる時間は、洗濯物から水が溢れ出ない程度の短時間であるため、注水ユニット13の注水量の異常を早期に検出でき、洗濯機1の運転開始から早期の時点で、洗濯機1に注水する水道管の水栓(いわゆる水道管の蛇口)の開栓が不十分な状況(洗濯機1に水を注水する水栓の開栓不完全)を報知できる。さらに、洗濯機1の注水ユニット13に水圧センサなどの新たな検知器を追加する必要がないので、低コストで注水速度の検知を行うことができる。
この結果、本実施の形態では、洗濯機1の運転開始から早期の時点で、洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることを正確に且つ低コストで検出してユーザに報知することができる。また、洗濯機1は、洗濯を開始する前に、洗濯機1に接続された水道管の開栓不完全を検知して使用者へ異常報知することができるので、使用者が早期に開栓不完全に気づくことができ、洗濯品質の低下を抑制することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、注水重量比率が、ユーザが実際に使用する洗濯物の布質の実態に即した含水重量比率を上回らないように、注水時間を算出する。なお、本実施の形態の洗濯機及び遠隔操作システムの構成は、図1乃至図3に示す洗濯機1及び遠隔操作システム30と同様であるので、図示及び詳細な説明を省略し、図1乃至図3の符号を用いて、実施の形態1と異なる点について、以下に詳細に説明する。
本実施の形態では、制御部24は、モータ7を制御し、ドラム3を回転させて洗濯物を脱水する。布量判定部25は、脱水後に、ドラム3の中の洗濯物の第三の重量を判定し、第三の重量から第一の重量を減算した値を、第一の重量で除算した値を含水重量比率として記憶部21に記憶する。異常検出部26は、第一の重量に対する予備注水時間に注水される水の重量の比率である注水重量比率が記憶部21に記憶された含水重量比率を上回らないように、予備注水時間を算出する。
図6は、本開示の実施の形態2における洗濯機の制御処理の一例を示すフローチャート
である。図6に示すステップS171〜S176の各処理は、図5に示すステップS17
の洗濯実施処理に相当する処理であり、本実施の形態でも、図5に示す制御処理が実行さ
れ、図5のステップS17の処理に代えて、図6に示すステップS171〜S176の各
処理が実行される。したがって、以下の説明では、図5に示す第一の布量測定(ステップ
S11)等は既に実施されているものとする。
予備注水時の注水速度が正常値の範囲にあると判定された場合(図5に示すステップS16でYES)、洗濯機1の制御ユニット20は、通常の洗い工程(ステップS171)及び通常のすすぎ工程(ステップS172)を順次実施する。
次に、ステップS173において、制御部24は、モータ7を制御し、ドラム3を回転させて洗濯物を脱水する通常の脱水工程を行う。
次に、ステップS174において、布量判定部25は、第三の布量測定として、脱水後のドラム3の中の洗濯物の第三の重量を判定する。
次に、ステップS175において、布量判定部25は、第三の布量測定(ステップS174)にて測定した洗濯物の第三の重量から第一の布量測定(図5のステップS11)にて測定した洗濯物の第一の重量を減算し、この減算値を第一の重量で除算した値(例えば、洗濯物の重量が何パーセント増加したかを示す値)を、含水重量比率として記憶部21に記憶する。
ここで、脱水工程(ステップS173)が終了した後の洗濯物の第三の重量から水を浸さない状態の洗濯物の第一の重量を減算した値は、ドラム3を回転させてもこれ以上脱水されない程度の注水量であり、この注水量で予備注水を行えば、すべての水を洗濯物が吸水することとなる。したがって、この含水重量比率を用いることにより、洗濯物の重量に応じて、当該洗濯物が吸水可能な予備注水の重量を算出することができる。
次に、ステップS176において、制御ユニット20は、通常の乾燥工程を行い、処理を終了する。なお、使用者の設定次第では、乾燥工程を洗濯機1に行わせないようにしてもよい。
上記の処理が終了した後、使用者が次の洗濯を行う場合、本実施の形態でも、図5に示す制御処理が実行され、ステップS11の第一の布量測定後、ステップS12において、異常検出部26は、第一の重量に対する予備注水時間に注水される水の重量の比率である注水重量比率が記憶部21に記憶された含水重量比率を上回らないように、予備注水時間を算出する。その後、本実施の形態でも、図5に示すS13〜S18の処理(但し、S17の処理に代えてS171〜S176の処理)が実行される。
例えば、含水重量比率が0.2(20パーセント)であり、ステップS11の第一の布量測定で測定された洗濯物の第一の重量が5000グラムであった場合は、異常検出部26は、洗濯物の第一の重量(5000グラム)に含水重量比率(0.2)を乗算することにより、ドラム3を回転させても脱水されない予備注水量として、1000グラム(=5000グラム×0.2)を算出する。次に、水道管の通常の注水速度が200グラム毎秒である場合、異常検出部26は、予備注水量(1000グラム)を水道管の通常の注水速度(200グラム毎秒)で除算することにより、予備注水時間として、5秒間(=1000グラム÷200グラム毎秒)を算出する。
なお、本実施の形態では、予備注水時間の算出に用いる含水重量比率として、過去1回分の洗濯の脱水工程で算出された含水重量比率を用いる例について説明したが、この例に特に限定されず、過去複数回分における含水重量比率を記憶し、その統計値を用いる等の種々の変更が可能である。例えば、過去1週間分の含水重量比率のうちの最小値を用いてもよい。この場合、使用者の生活サイクルで用いられる布類の中で、吸水性の低い布類が投入された場合にドラム3を回転させても水が溢れ出ない程度の予備注水時間を算出することができる。
また、本実施の形態では、含水重量比率を用いて予備注水時間を算出したが、この例に特に限定されず、注水重量比率と含水重量比率とを比較し、注水重量比率が含水重量比率を上回らない場合は、実施の形態1と同様に注水重量比率を用いて予備注水時間を算出し、注水重量比率が含水重量比率を上回る場合に、含水重量比率を用いて予備注水時間を算出する等の種々の変更が可能である。
上記の処理により、本実施の形態では、モータ7を制御し、ドラム3を回転させて洗濯物を脱水し、脱水後に、ドラム3の中の洗濯物の第三の重量を判定し、第三の重量から第一の重量を減算した値を、第一の重量で除算した値を含水重量比率として記憶部21に記憶し、予備注水時間に注水される注水量の第一の重量に対する比率である注水重量比率が記憶部21に記憶された含水重量比率を上回らないように、予備注水時間を算出しているので、実際に脱水された洗濯物の第三の重量を用いて算出した含水重量比率を基準に予備
注水時間を算出することができ、使用者が実際に使用する洗濯物の布質の実態に即した、注水ユニット13の注水量の異常を高精度に検出することができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、洗濯物から予備注水された水が溢れていた場合に、溢れた水を再度洗濯物に吸水させ、予備注水した水の重量を高精度に測定する。なお、本実施の形態の洗濯機及び遠隔操作システムの構成は、図1乃至図3に示す洗濯機1及び遠隔操作システム30と同様であるので、図示及び詳細な説明を省略し、図1乃至図3の符号を用いて、実施の形態1と異なる点について、以下に詳細に説明する。
本実施の形態では、予備注水後に、水位測定部16は、洗濯槽2の水位を測定し、ポンプ15は、水位測定部16が洗濯槽2の水位の上昇を検知した場合、洗濯槽2の水をドラム3へ戻す。
図7は、本開示の実施の形態3における洗濯機の制御処理の一例を示すフローチャートである。なお、図7において、図5と同じ処理については同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
まず、ステップS11〜S13において、図5に示すステップS11〜S13の処理が実行され、予備注水後に、ステップS21において、洗濯機1の水位測定部16は、洗濯槽2の排水管路9に水が溢れているか否かを判定する。水が溢れていると判定された場合(ステップS21でYES)、ステップS21において、ポンプ15は、排水管路9に溢れ出た水を洗濯槽2内のドラム3へ戻し、再度、まだ水が溢れているか否かの判定を行う(ステップS21)。
一方、水が溢れていないと判定された場合(ステップS21でNO)は、ステップS14において、布量判定部25は、第二の布量測定として、予備注水後に、ドラム3の中の洗濯物の第二の重量を判定する。その後、ステップS15〜S17の処理が実施の形態1と同様に実行される。
例えば、予備注水された水の量が、本来的に洗濯物が含むことができる水の量であったとしても、洗濯物が少量の場合などは、洗濯物のドラム3内における収まり方次第では、予備注水された水が洗濯物に触れる前に、そのまま排水管路9へ流れ出てしまうことがある。この場合、本実施の形態では、排水管路9へ流れ出た水を再循環させて、再度ドラム3内部の洗濯物へ含ませることによって、予備注水された水が洗濯物に満遍なく含まれるようになる。
ここで、ステップS22で溢れた水をドラムに戻す際には、ドラム3を回転させることが好ましい。この場合、ドラム3に戻した水が、ドラム3内部の洗濯物に満遍なく含まれ易くなり、再度水が排水管路9に流れにくくなるといった効果がある。
上記の処理により、本実施の形態では、予備注水後に、ドラム3を内包する洗濯槽2の水位の上昇を検知した場合、洗濯槽2の水をドラム3へ戻しているので、洗濯物から水が溢れていた場合に、溢れた水を再度ドラム3の中の洗濯物に吸水させることができ、予備注水した水の重量を高精度に測定することができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、通常の脱水工程より低速回転の低速脱水工程を行った後に、第三の布量測定を行い、含水重量比率を記憶する。なお、本実施の形態の洗濯機及び遠隔操作システムの構成は、図1乃至図3に示す洗濯機1及び遠隔操作システム30と同様であるので、図示及び詳細な説明を省略し、図1乃至図3の符号を用いて、実施の形態2と異なる点について、以下に詳細に説明する。
本実施の形態では、制御部24は、モータ7を制御し、布量判定部25が第二の重量を判定するときのドラム3の回転数以上の第一の回転数でドラム3を回転させて洗濯物の低速脱水(第一の脱水)を行う。布量判定部25は、低速脱水後に、ドラム3の中の洗濯物の第三の重量を判定し、第三の重量から第一の重量を減算した値を、第一の重量で除算した値を含水重量比率として記憶部21に記憶する。
その後、制御部24は、モータ7を制御し、第一の回転数より高い第二の回転数(通常の高速回転数)でドラム3を回転させて洗濯物の通常の脱水(第二の脱水)を行う。異常検出部26は、第一の重量に対する予備注水時間に注水される水の重量の比率である注水重量比率が記憶部21に記憶された含水重量比率を上回らないように、予備注水時間を算出する。
図8は、本開示の実施の形態4における洗濯機の制御処理の一例を示すフローチャートである。図8に示す制御処理は、図6に示す制御処理に対応するものであり、実施の形態2と同様に、以下の説明では、図5に示す第一の布量測定(ステップS11)等は既に実施されているものとする。また、図8において、図6と同じ処理については同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
予備注水時の注水速度が正常値の範囲にあると判定された場合(図5に示すステップS16でYES)、ステップS171、172の処理が実施の形態2と同様に実行された後、ステップS177において、制御部24は、モータ7を制御し、第一の回転数でドラム3を回転させて低速脱水工程を行う。ここで、第一の回転数は、布量判定部25が第二の重量を判定するとき(図5に示すS14の第二の布量測定)のドラム3の回転数以上であり、後述するステップS173の通常の脱水工程のドラム3の回転数より低い回転数である。
次に、ステップS174において、布量判定部25は、第三の布量測定として、低速脱水後のドラム3の中の洗濯物の第三の重量を判定する。
次に、ステップS175において、布量判定部25は、低速脱水後の第三の布量測定(ステップS174)にて測定した洗濯物の第三の重量から第一の布量測定(図5のステップS11)にて測定した洗濯物の第一の重量を減算し、この減算値を第一の重量で除算した値を、含水重量比率として記憶部21に記憶する。
次に、ステップS173において、制御部24は、モータ7を制御し、ドラム3を通常の脱水時の回転数で回転させて洗濯物を脱水する通常の脱水工程を行う。なお、ステップS173の脱水工程は、上記の例に特に限定されず、ドラム3の回転速度を最高まで引き上げて脱水を行ってもよい。
次に、ステップS176において、制御ユニット20は、通常の乾燥工程を行い、処理を終了する。なお、使用者の設定次第では、乾燥工程を洗濯機1に行わせないようにしてもよい。
上記の処理が終了した後、使用者が次の洗濯を行う場合、本実施の形態でも、実施の形態2と同様に、図5に示す制御処理が実行され、ステップS11の第一の布量測定後、ステップS12において、異常検出部26は、第一の重量に対する予備注水時間に注水される水の重量の比率である注水重量比率が記憶部21に記憶された低速脱水後の含水重量比率を上回らないように、予備注水時間を算出する。その後、本実施の形態でも、図5に示すS13〜S18の処理(但し、S17の処理に代えてS171〜S177の処理)が実行される。
上記の処理により、本実施の形態では、第二の重量の判定時のドラム3の回転数以上で、且つ通常の脱水工程のドラム3の回転数より低い第一の回転数で低速脱水を行った後に、ドラム3の中の洗濯物の第三の重量を判定しているので、第二の重量の判定時のドラム3の回転数に近い回転数で脱水した洗濯物の第三の重量を判定することができる。
この第三の重量を用いて算出した含水重量比率を上回らないように予備注水時間を算出することにより、この注水時間に注水された水は、第二の重量の判定時のドラム3の回転により洗濯物から脱水されない。
この結果、第二の重量の判定時のドラム3の回転数と、通常の脱水工程のドラム3の回転数とに乖離がある場合でも、第二の重量の判定時のドラム3の回転数に適した含水重量比率を算出することができ、ユーザが実際に使用する洗濯物の布質の実態により即した、注水ユニット13の注水量の異常をより高精度に検出することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、洗濯物の重量に応じて、複数の測定モードの中から一の測定モードを選択し、選択した一の測定モードに応じて洗濯物の第二の重量の判定時のドラムの回転数及び予備注水時間を調整する。なお、本実施の形態の洗濯機及び遠隔操作システムの構成は、図1乃至図3に示す洗濯機1及び遠隔操作システム30と同様であるので、図示及び詳細な説明を省略し、図1乃至図3の符号を用いて、実施の形態1と異なる点について、以下に詳細に説明する。
本実施の形態の洗濯機1では、制御部24は、洗濯物の第一の重量に基づいて複数の測定モードの中から一の測定モードを選択し、選択した一の測定モードに応じて洗濯物の第二の重量の判定時のドラム3の回転数を設定する。異常検出部26は、選択された一の測定モードに応じて予備注水時間を算出する。
具体的には、洗濯機1は、複数の測定モードとして、洗濯物の第一の重量に対する注水時間に注水される水の重量の比率である注水重量比率が通常の注水重量比率である第1の比率となるように予備注水を第一の予備注水時間だけ注水ユニット13に行わせ、且つ洗濯物の第二の重量の判定時にドラム3を通常の回転数で回転させる第一の測定モードと、注水重量比率が第1の比率より大きい第2の比率となるように予備注水を第二の予備注水時間だけ注水ユニット13に行わせ、且つ洗濯物の第二の重量の判定時にドラム3を第一の回転数より低い第二の回転数で回転させる第二の測定モードとを有する。
制御部24は、洗濯物の第一の重量が所定値以上であると判断した場合、第一の測定モードを選択し、洗濯物の第一の重量が所定値未満であると判断した場合、第二の測定モードを選択する。
第一の測定モードが選択された場合、異常検出部26は、通常の注水重量比率を用いて第一の予備注水時間を算出し、制御部24は、予備注水を第一の予備注水時間だけ注水ユニット13に行わせ、洗濯物の第二の重量の判定時にドラム3を通常の回転数で回転させる。
一方、第二の測定モードが選択された場合、異常検出部26は、通常の注水重量比率より大きい第2の比率を用いて第二の予備注水時間を算出し、制御部24は、予備注水を第二の予備注水時間だけ注水ユニット13に行わせ、洗濯物の第二の重量の判定時にドラム3を通常の回転数より低い第二の回転数で回転させる。
上記のように、本実施の形態では、洗濯物の第一の重量によって、注水重量比率と、洗濯物の第二の重量の判定時のドラム3の回転数を使い分ける。ただし、洗濯物の第二の重量の判定時にドラム3が回転することにより、ドラム3の中にある洗濯物が脱水されてしまわないように、注水重量比率の増加により予備注水量を増やした分だけ、ドラム3の回転数を下げて、洗濯物の第二の重量の判定を行う。
図9は、本開示の実施の形態5における洗濯機の制御処理の一例を示すフローチャートであり、図10は、図9に示す洗濯実施処理の一例を示すフローチャートである。なお、図9及び図10において、図5〜図8と同じ処理については同じ符号を用いて詳細な説明を省略する。
まず、ステップS11において、図5に示すステップS11の処理が実行された後、ステップS31において、洗濯機1の制御部24は、洗濯物の第一の重量が所定値未満か否かを判断する。例えば、制御部24は、洗濯物の重量が3.0kg以上である場合、洗濯物の第一の重量が所定値未満でないと判断し、洗濯物の重量が3.0kg未満である場合、洗濯物の第一の重量が所定値未満であると判断する。
洗濯物の第一の重量が所定値未満でないと判断した場合(ステップS31でNO)、ステップS32において、制御部24は、第一の測定モードを選択する。第一の測定モードでは、通常の注水重量比率r(第1の比率)を用いて予備注水時間が算出されるので、洗濯物の重量に対する予備注水量が通常の量であり、第二の布量測定(ステップS35)の際のドラム3の回転数も通常の回転数である。
次に、ステップS33において、異常検出部26は、通常の注水重量比率rを用いて、ステップS11にて測定された洗濯物の第一の重量に応じて、洗濯物が吸水可能な水をドラム3に注水するのに要する第一の測定モードの予備注水時間を算出する。
次に、ステップS34において、制御部24は、ステップS33で算出された第一の測定モードの予備注水時間に基づいて、注水ユニット13からドラム3へ水を予備注水する第一の測定モードの予備注水を実行する。
次に、ステップS35において、第一の測定モードの第二の布量測定として、第一の測定モードの予備注水後に、制御部24は、ドラム3を通常の回転数で回転させ、布量判定部25は、ドラム3の中の洗濯物の第二の重量を判定する。
次に、ステップS36において、異常検出部26は、第一の測定モードの予備注水時の注水速度を算出する。
一方、洗濯物の第一の重量が所定値未満であると判断した場合(ステップS31でYES)、ステップS37において、制御部24は、第二の測定モードを選択する。第二の測定モードでは、通常の注水重量比率rより大きい第2の比率Rを用いて予備注水時間が算出されるので、洗濯物の重量に対する予備注水量は、通常の予備注水量より多くなる。例えば、R=1.2rとした場合、洗濯物の重量に対して、通常の予備注水量の1.2倍の予備注水が行われる。
また、第二の測定モードでは、第二の布量測定(ステップS40)のとき、ドラム3の回転数が第一の測定モードの第二の布量測定(ステップS35)の際のドラム3の回転数よりも低い回転数で回転される。例えば、第一の測定モードの第二の布量測定(ステップS35)において、図4に示す第一乃至第五の回転速度としてN1〜N5を用いた場合、第二の測定モードの第二の布量測定(ステップS40)では、第一の回転速度が0.7×N1、第二の回転速度が0.7×N2、第三の回転速度が0.7×N3、第四の回転速度が0.7×N4、第五の回転速度が0.7×N5となるように、ドラム3が回転される。
次に、ステップS38において、異常検出部26は、通常の注水重量比率rより大きい第2の比率Rを用いて、ステップS11にて測定された洗濯物の第一の重量に応じて、洗濯物が吸水可能な水をドラム3に注水するのに要する第二の測定モードの予備注水時間を算出する。
次に、ステップS39において、制御部24は、ステップS38で算出された第二の測定モードの予備注水時間に基づいて、注水ユニット13からドラム3へ水を予備注水する第二の測定モードの予備注水を実行する。
次に、ステップS40において、第二の測定モードの第二の布量測定として、第二の測定モードの予備注水後に、制御部24は、ドラム3を通常の回転数よりも低い回転数で回転させ、布量判定部25は、ドラム3の中の洗濯物の第二の重量を判定する。
次に、ステップS41において、異常検出部26は、第二の測定モードの予備注水時の注水速度を算出する。
次に、ステップS16において、異常検出部26は、ステップS36又はステップS41で算出した予備注水時の注水速度が、正常値の範囲内にあるかを判定する。予備注水時の注水速度が正常値の範囲にないと判定された場合(ステップS16でNO)、ステップS18において、異常検出部26は、注水ユニット13の注水量の異常を検出し、異常報知部27は、検出された異常を報知して運転を停止し、処理を終了する。
一方、予備注水時の注水速度が正常値の範囲にあると判定された場合(ステップS16でYES)、ステップS44において、制御ユニット20は、図10に示す洗濯実施処理を実行する。
具体的には、図10に示すように、予備注水時の注水速度が正常値の範囲にあると判定された場合(図9に示すステップS16でYES)、制御ユニット20は、通常の洗い工程(ステップS171)及び通常のすすぎ工程(ステップS172)を順次実施する。
次に、ステップS181において、制御部24は、モータ7を制御し、第二の測定モードにおけるドラム3の最大回転数(例えば、第三の回転速度0.7×N3)以上の回転速度でドラム3を回転させて洗濯物を脱水する第二の測定モードの脱水工程を行う。
次に、ステップS182において、布量判定部25は、第二の測定モードの第三の布量測定として、第二の測定モードの脱水後のドラム3の中の洗濯物の第三の重量を判定する。ここで得られた第三の重量から第一の布量測定(図9のステップS11)で得られた第一の重量を減算した値は、第二の測定モードでドラム3を回転させても脱水させずに洗濯物が含むことができる水の量となる。
次に、ステップS183において、布量判定部25は、第二の測定モードの第三の布量測定(ステップS182)にて測定した洗濯物の第三の重量から第一の布量測定(図9のステップS11)にて測定した洗濯物の第一の重量を減算し、この減算値を第一の重量で除算した値を、第二の測定モードの含水重量比率として記憶部21に記憶する。
次に、ステップS184において、制御部24は、モータ7を制御し、第一の測定モードにおけるドラム3の最大回転数(例えば、第三の回転速度N3)以上の回転速度でドラム3を回転させて洗濯物をさらに脱水する第一の測定モードの脱水工程を行う。
次に、ステップS185において、布量判定部25は、第一の測定モードの第三の布量測定として、第一の測定モードの脱水後のドラム3の中の洗濯物の第三の重量を判定する。ここで得られた第三の重量から第一の布量測定(図9のステップS11)で得られた第一の重量を減算した値は、第一の測定モードでドラム3を回転させても脱水させずに洗濯物が含むことができる水の量となる。
なお、ステップS185で測定された第三の重量は、ステップS182で測定された第三の重量よりも、さらに脱水された布量であるため、ステップS182で測定された第三の重量を上回ることはない。
次に、ステップS186において、布量判定部25は、第一の測定モードの第三の布量測定(ステップS185)にて測定した洗濯物の第三の重量から第一の布量測定(図9のステップS11)にて測定した洗濯物の第一の重量を減算し、この減算値を第一の重量で除算した値を、第一の測定モードの含水重量比率として記憶部21に記憶する。
次に、ステップS173において、制御部24は、モータ7を制御し、ドラム3を通常の脱水時の回転数で回転させて洗濯物を脱水する通常の脱水工程を行う。
次に、ステップS176において、制御ユニット20は、通常の乾燥工程を行い、処理を終了する。
上記の処理が終了した後、使用者が次の洗濯を行う場合、図9に示す制御処理が実行される。このとき、第一の測定モードが選択された場合、ステップS33において、異常検出部26は、第一の重量に対する予備注水時間に注水される水の重量の比率である注水重量比率が記憶部21に記憶された第一の測定モードの含水重量比率を上回らないように、第一の測定モード予備注水時間を算出する。また、第二の測定モードが選択された場合、ステップS38において、異常検出部26は、第一の重量に対する予備注水時間に注水される水の重量の比率である注水重量比率が記憶部21に記憶された第二の測定モードの含水重量比率を上回らないように、第二の測定モードの予備注水時間を算出する。
したがって、第一及び第二の測定モードの第二の重量の判定時のドラム3の回転数と、通常の脱水工程のドラム3の回転数とに乖離がある場合でも、第一及び第二の測定モードの第二の重量の判定時のドラム3の回転数に適した含水重量比率を算出することができ、ユーザが実際に使用する洗濯物の布質の実態により即した、注水ユニット13の注水の異常をより高精度に検出することができる。
上記の処理により、本実施の形態では、洗濯物の第一の重量が所定値未満の場合、第二の測定モードを選択し、選択した第二の測定モードにおいて、洗濯物の第一の重量に対する予備注水時間に注水される水の重量の比率が第一の測定モードの第1の比率より大きい第2の比率となるように予備注水を第二の測定モードの予備注水時間だけ注水ユニット13に行わせ、洗濯物の第二の重量の判定時にドラム3を第一の測定モードの第一の回転数より低い第二の回転数で回転させているので、ドラム3に投入された洗濯物の量が少ない場合は、第二の重量の判定時のドラム3の回転数を洗濯物から水が脱水されない程度に抑えつつ、予備注水量を増加させることができる。したがって、第二の重量と第一の重量との差分を顕在化させることができるので、洗濯物の量が少ない場合でも、注水ユニット13の注水量の異常をより高精度に検出することができる。
なお、本実施例の形態では、測定モードが2個の場合を例にとって説明したが、この例に特に限定されず、3個以上の測定モードを用いてもよい。この場合、測定モードを増やすことにより、より洗濯物の実態に即した、注水ユニット13の注水量の異常をより高精度に検出することができる。
(実施の形態6)
本実施の形態では、注水速度を算出した後に、算出した注水速度を記憶し、記憶した注水速度の統計値を用いて注水量の異常を検出する。なお、本実施の形態の洗濯機及び遠隔操作システムの構成は、図1乃至図3に示す洗濯機1及び遠隔操作システム30と同様であるので、図示及び詳細な説明を省略し、図1乃至図5の符号を用いて、実施の形態1と異なる点について、以下に詳細に説明する。
本実施の形態の洗濯機1も、図5に示す制御処理を実行し、以下の処理が実施の形態1と異なる。
具体的には、図5に示すステップS15において、異常検出部26は、予備注水時の注水速度を算出し、算出した注水速度を記憶部21に記憶する。
次に、図5に示すステップS16において、異常検出部26は、記憶部21に記憶されている注水速度の統計値に基づいて、予備注水時の注水速度が正常値の範囲内にあるか否かを判定する基準値を算出する。なお、初回の起動時は、注水速度が記憶されていないので、実施形態1と同様に予め設定されている基準値を使用し、その後、過去の複数の注水速度が記憶された場合、基準値として、複数の注水速度の平均値等の統計値を用いる。
また、図5に示すステップS16において、異常検出部26は、ステップS15で算出した予備注水時の注水速度が上記の基準値以下であるか否かを判定することにより、正常値の範囲内にあるか否かを判定し、判定結果を注水速度の履歴と合わせて記憶部21に記憶する。
図11は、本開示の実施の形態6における洗濯機1の記憶部21に記憶される注水速度履歴情報の一例を示す図である。
図11に示す注水速度履歴情報T1には、注水速度を算出した日時を示す日時T11、当該日時の予備注水時の注水速度(kg毎秒)T12、当該日時の予備注水時の注水量(kg)T13、当該日時の予備注水時の注水時間(秒)T14、及び当該日時に異常報知を行ったかを示す異常報知有無T15を組み合わせた情報(レコード)がテーブル形式で格納されている。例えば、第1欄には、2017年8月30日の7時45分に、0.22(kg毎秒)の注水速度、0.88(kg)の注水量、及び4.0(秒)の注水時間で予備注水が行われ、異常報知がされなかったことを示す注水速度履歴情報T1が記憶されている。
なお、注水速度履歴情報T1に含まれる情報は、上記の例に特に限定されず、例えば、日時T11、注水量T13、及び注水時間T14を省略してもよい。また、異常検出部26は、図5に示すステップS16にて注水速度が正常であると判定した後のタイミングで、記憶部21に注水速度を記憶させ、注水速度が正常でないと判定した場合は、注水速度を記憶しないというものでも構わない。この場合、記憶部21が記憶する注水速度履歴情報T1には、注水速度が正常な場合の注水速度しか記憶されていないので、異常報知有無T15を記憶する必要がなくなり、注水速度履歴情報T1のデータ容量を削減することができる。
次に、上記の注水速度履歴情報T1を用いた統計値の算出方法について具体的に説明する。図5に示すステップS16において、異常検出部26は、記憶部21の注水速度履歴情報T1の中から、異常報知が行われなかった場合のレコードの注水速度を抽出し、抽出した注水速度の統計値を求める。異常検出部26は、求めた統計値に基づいて異常報知を行うための注水速度の基準値を算出し、予備注水時の注水速度が基準値以下である場合、注水速度が正常値でないと判定する。
上記の統計値の求め方の一例として、各レコードの注水速度の平均値を計算し、それよりも十分に低いと判定される値、例えば、平均値の半分の値を基準値として計算する方法があげられる。この方法を用いた場合、計算が簡易となる。
その他に、統計値の求め方の一例として、注水速度が最大値又は最小値であるレコードを取り除いた後に、取り除かれなかったレコードの注水速度の平均値を求め、その半分の値を基準値とする方法がある。この方法を用いた場合、ノイズなどで極端な値が生じた場合の値を取り除き、安定した統計値が求まる。また、統計値の求め方の他の例として、各レコードの注水速度の平均値及び標準偏差を計算し、平均値から標準偏差の3倍を減じた値を基準値として計算してもよい。
いずれにせよ、過去の注水速度履歴情報T1の中から異常報知が行われなかった注水速度の正常値を用いて、統計的に正常値の範囲にないと推定される値を基準値として計算することが好ましい。
なお、本実施の形態では、ステップS15で算出した注水速度や、ステップS16の判定結果を、洗濯機1の記憶部21に記憶させる例を説明したが、これらの情報は、洗濯機1が所定の通信回線を介して、所定のサーバ等の読み書き可能な他の場所に記憶させてもかまわない。
例えば、図5に示すステップS15、S16において、図2及び図3に示すように、洗濯機1の異常検出部26は、通信部22を用いて、インターネット33を経由してサービスサーバ34へ注水速度等を送信し、サービスサーバ34は、送信された注水速度等を内部の外部記憶装置等の記憶媒体に格納し、サービスサーバ34が図11に示す注水速度履歴情報T1と同様の注水速度の履歴を記憶するという方法でもよい。
この場合、図5に示すステップS16において、異常検出部26は、通信部22を用いて、インターネット33を通じてサービスサーバ34から、注水速度の履歴を取得し、その履歴に含まれていた情報から注水速度の統計値を算出し、この統計値に基づいて、異常報知を行うための注水速度の基準値を求めてもかまわない。
上記のように、本実施の形態にかかる洗濯機1は、洗濯機1が設置されている地域の水道の水圧や、洗濯機1が設置されている建物又はその階層に応じて変化しうる注水速度を、実際に洗濯機1に予備注水が行われたときに測定することにより、注水速度の過去の履歴を取得して記憶している。この注水速度の過去の履歴を用いて、注水速度が正常範囲にあるか否かを判定することにより、洗濯機1が設置されている環境に即した、異常報知を行うことが可能となる。
(実施の形態7)
本実施の形態では、洗濯機が設置された場所に関する地理情報を注水速度とともに外部のサーバに記憶させ、サーバに記憶されている注水速度の中から、洗濯機の地理情報に対して所定の条件を満たす地理情報に対応付けられた注水速度を取得し、取得した注水速度の統計値を用いて注水量の異常を検出する。なお、本実施の形態の洗濯機及び遠隔操作システムの構成は、図1乃至図3に示す洗濯機1及び遠隔操作システム30と同様であるので、図示及び詳細な説明を省略し、図1乃至図5の符号を用いて、実施の形態1と異なる点について、以下に詳細に説明する。
本実施の形態の洗濯機1も、図5に示す制御処理を実行し、以下の処理が実施の形態1と異なる。
異常検出部26は、通信部22を用いて、洗濯機1が設置された場所に関する地理情報を注水速度とともにサービスサーバ34に記憶させる。また、異常検出部26は、通信部22を用いて、サービスサーバ34に記憶されている注水速度の中から、洗濯機1の地理情報に対して所定の条件を満たす地理情報に対応付けられた注水速度を取得し、取得した注水速度の統計値に基づいて基準値を算出する。
具体的には、図5に示すステップS16において、異常検出部26は、予備注水時の注水速度が正常範囲であると判断した場合に、通信部22を用いて、ステップS15で算出した注水速度を、インターネット33を通じて、サービスサーバ34へ送信する。サービスサーバ34は、送信された注水速度を内部の外部記憶装置等の記憶媒体に格納する。
その際に、異常検出部26は、通信部22を用いて、洗濯機1が設置された場所に関する地理情報を、サービスサーバ34へ送信する。サービスサーバ34は、洗濯機1から受信した地理情報を注水速度の履歴と合わせて記憶する。なお、洗濯機1の地理情報は、予め記憶部21に記憶されており、例えば、洗濯機1の設置時等に、使用者等が操作パネル10等を用いて、洗濯機1が設置された場所を示す地理情報を記憶部21に記憶させる。
図12は、本開示の実施の形態7における洗濯機1を用いた遠隔操作システム30のサービスサーバ34に記憶される注水速度履歴情報の一例を示す図である。
図12に示す注水速度履歴情報T2には、注水速度を算出した日時を示す日時T21、当該日時の予備注水時の注水速度(kg毎秒)T22、及び洗濯機1の設置場所の地理情報T23がテーブル形式で格納されている。また、地理情報T23は、例えば、洗濯機1が設置された市町村に関する市町村情報T23aと、洗濯機1が設置されたマンション、アパート、レジデンス、ビルディングなどの建造物に関する建物の名前情報T23bとを含む。
なお、地理情報T23は、上記の例に特に限定されず、このほかにも、洗濯機1が設置された建物の階層(例えば、N階に設置)や、洗濯機1が設置された場所の緯度、経度、及び高度に関する情報を含んでいてもかまわない。また、日時T21を省略したり、図11と同様に、注水量T13、注水時間T14、又は異常報知有無T15等を含むようにしたりしてもよい。
また、本実施の形態では、図5に示すステップS16において、異常検出部26は、通信部22を用いて、サービスサーバ34から、洗濯機1の記憶部21に記憶されている地理情報が示す洗濯機1の設置場所に近い地理情報T23を有するレコードを取得し、そのレコードに含まれる注水速度の統計値を求める。異常検出部26は、求めた統計値に基づいて異常報知を行うための注水速度の基準値を算出し、予備注水時の注水速度が基準値以下である場合、注水速度が正常値でないと判定する。
上記の洗濯機1の地理情報が示す設置場所に近い地理情報T23を有するレコードの一例として、例えば、市町村情報T23aが一致するレコードがあげられる。また、他の例として、例えば、市町村情報T23a及び建物の名前情報T23bが両方一致するレコードがあげられる。
また、地理情報T23に、緯度や経度が含まれる場合や、洗濯機1が設置された場所の緯度及び経度から所定の距離以内である緯度及び経度を有するレコードを、洗濯機1が設置された場所に近い地理情報T23を有するレコードとして用いてもよい。
例えば、同じ市町村が供給する水道の水道管や弁といった水道設備には、共通した部材が使用されることがある。水道管の水圧の大小は、それらの設備によって決まることがあるため、同じ市町村であれば、水道管の水圧は近い値となりやすい。
また、マンションやビルディングといった建造物の場合も、建造物が同じ場合は、水道管や弁といった水道管の水圧を決める設備が共通していることが多い。そのため、建造物が一致している場合は、水道管の水圧も近い値となりやすい。
例えば、図12に示す注水速度履歴情報T2の第1欄のレコードには、2017年8月30日の7時45分に、0.25(kg毎秒)の注水速度で予備注水が行われ、この予備注水を行った洗濯機の設置場所の市町村は「A市」であり、その建物の名前は「XXマンション」であることを示す情報が記憶されている。このレコードと市町村及び建物の名前が一致する他のレコードとして、第4及び第7欄のレコードがあり、注水速度は0.24(kg毎秒)及び0.25(kg毎秒)となっている。このように、市町村及び建物の名前が一致している場合は、水道管の水圧も近い値となっている。
上記のように、本実施の形態にかかる洗濯機1は、サービスサーバ34から洗濯機1が設置された場所が近い洗濯機1の注水速度の過去の履歴を取得して、その統計値により求められた基準値を用いて、注水速度が正常範囲にあるか否かを判定している。このように、サービスサーバ34から地理情報が近い洗濯機の過去の注水速度の履歴を取得して用いるため、洗濯機1が設置されている地域の水道の水圧や、洗濯機1が設置されている建物又はその階層に応じて変化しうる注水速度を、洗濯機1自身が注水速度の測定を行う前であっても、洗濯機1が設置されている環境により即した、異常報知を行うことが可能となる。
本開示に係る洗濯機及びその制御方法は、水道管の開栓不完全を注水開始後から早期に
検知する効果を有しているので、家庭用及び業務用の洗濯機及びその制御方法として有用
である。
1 洗濯機
2 洗濯槽
3 ドラム
4 衣類出入口
5 扉
6 透孔
7 モータ
8 注水管路
9 排水管路
10 操作パネル
11 ダクト
12 加熱部
13 注水ユニット
14 回転検知部
15 ポンプ
16 水位測定部
20 制御ユニット
21 記憶部
22 通信部
23 電流検知部
24 制御部
25 布量判定部
26 異常検出部
27 異常報知部
30 遠隔操作システム
31 公衆電話網
32 ゲートウェイシステム
33 インターネット
34 サービスサーバ
35 通信端末

Claims (15)

  1. 水平方向又は傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行うドラムと、
    前記ドラムに注水する注水部と、
    前記ドラムを回転駆動するモータと、
    前記モータの回転及び前記注水部の注水を制御する制御部と、
    前記モータに通電される電流量を測定する電流測定部と、
    前記電流測定部が測定した電流量から前記洗濯物の重量を判定する布量判定部と、
    前記布量判定部が判定した前記洗濯物の重量を用いて前記注水部の注水量の異常を検出する検出部と、
    前記検出部が検出した前記注水量の異常をユーザへ報知する報知部と、
    を備え、
    前記布量判定部は、洗濯開始前に、前記ドラムの中の前記洗濯物の第一の重量を判定し、
    前記制御部は、前記第一の重量の判定後に、前記第一の重量に応じた第一の注水を前記注水部に行わせ、
    前記布量判定部は、前記第一の注水後に、前記ドラムの中の前記洗濯物の第二の重量を判定し、
    前記検出部は、前記第一の重量、前記第二の重量、及び前記第一の注水に関する情報に基づいて前記注水部の注水量の異常を検出する、
    洗濯機。
  2. 前記検出部は、前記第一の注水に関する情報として、前記第一の重量に応じて、前記洗濯物が吸水可能な水を前記ドラムに注水するのに要する注水時間を算出し、
    前記制御部は、前記第一の注水を前記注水時間だけ前記注水部に行わせ、
    前記検出部は、前記第一の重量、前記第二の重量、及び前記注水時間に基づいて前記注水部の注水量の異常を検出する、
    請求項1記載の洗濯機。
  3. 前記検出部は、前記第二の重量から前記第一の重量を減算した値を、前記注水時間で除算した値を注水速度として算出し、前記注水速度が所定の基準値以下である場合に前記注水部の注水量が異常であることを検出する、
    請求項2記載の洗濯機。
  4. 記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記モータを制御し、前記ドラムを回転させて前記洗濯物を脱水し、
    前記布量判定部は、前記脱水後に、前記ドラムの中の前記洗濯物の第三の重量を判定し、前記第三の重量と前記第一の重量との差分値を、前記第一の重量で除算した値を含水重量比率として前記記憶部に記憶し、
    前記検出部は、前記第一の重量に対する前記注水時間に注水される水の重量の比率が前記記憶部に記憶された前記含水重量比率を上回らないように、前記注水時間を算出する、
    請求項2記載の洗濯機。
  5. 前記ドラムを内包する洗濯槽と、
    前記洗濯槽の水位を測定する水位測定部と、
    前記洗濯槽の水を前記ドラムへ戻すポンプとをさらに備え、
    前記制御部は、前記第一の注水後に、前記水位測定部が前記洗濯槽の水位を検知した場
    合、前記ポンプに前記洗濯槽の水を前記ドラムへ戻させる、
    請求項2記載の洗濯機。
  6. 記憶部をさらに備え、
    前記制御部は、前記モータを制御し、前記布量判定部が前記第二の重量を判定するときの前記ドラムの回転数以上の第一の回転数で前記ドラムを回転させて前記洗濯物の第一の脱水を行い、
    前記布量判定部は、前記第一の脱水後に、前記ドラムの中の前記洗濯物の第三の重量を判定し、前記第三の重量と前記第一の重量との差分値を、前記第一の重量で除算した値を含水重量比率として前記記憶部に記憶し、
    前記制御部は、前記第一の脱水後に、前記モータを制御し、前記第一の回転数より高い第二の回転数で前記ドラムを回転させて前記洗濯物の第二の脱水を行い、
    前記検出部は、前記第一の重量に対する前記注水時間に注水される水の重量の比率が前記記憶部に記憶された前記含水重量比率を上回らないように、前記注水時間を算出する、
    請求項2記載の洗濯機。
  7. 前記制御部は、前記第一の重量に基づいて複数の測定モードの中から一の測定モードを選択し、前記一の測定モードに応じて前記第二の重量の判定時の前記ドラムの回転数を設定し、
    前記検出部は、前記一の測定モードに応じて前記注水時間を算出する、
    請求項2記載の洗濯機。
  8. 前記複数の測定モードは、
    前記第一の重量に対する前記注水時間に注水される水の重量の比率が第1の比率となるように前記第一の注水を第一の注水時間だけ前記注水部に行わせ、且つ前記第二の重量の判定時に前記ドラムを第一の回転数で回転させる第一の測定モードと、
    前記第一の重量に対する前記注水時間に注水される水の重量の比率が前記第1の比率より大きい第2の比率となるように前記第一の注水を第二の注水時間だけ前記注水部に行わせ、且つ前記第二の重量の判定時に前記ドラムを前記第一の回転数より低い第二の回転数で回転させる第二の測定モードとを含み、
    前記制御部は、前記第一の重量が所定値未満の場合、前記第二の測定モードを選択する、
    請求項7記載の洗濯機。
  9. 記憶部をさらに備え、
    前記検出部は、前記注水速度を前記記憶部に記憶し、前記記憶部に記憶されている前記注水速度の統計値に基づいて前記基準値を算出する、
    請求項3記載の洗濯機。
  10. 所定の通信回線を介して、所定のサーバと通信する通信部をさらに備え、
    前記検出部は、前記通信部を用いて、前記注水速度を前記サーバに記憶させ、
    前記検出部は、前記通信部を用いて、前記サーバに記憶されている前記注水速度を取得し、取得した前記注水速度の統計値に基づいて前記基準値を算出する、
    請求項3記載の洗濯機。
  11. 所定の通信回線を介して、所定のサーバと通信する通信部をさらに備え、
    前記検出部は、前記通信部を用いて、前記洗濯機が設置された場所に関する地理情報を前記注水速度とともに前記サーバに記憶させ、
    前記検出部は、前記通信部を用いて、前記サーバに記憶されている前記注水速度の中から、前記洗濯機の前記地理情報に対して所定の条件を満たす地理情報に対応付けられた注水速度を取得し、取得した前記注水速度の統計値に基づいて前記基準値を算出する、
    請求項3記載の洗濯機。
  12. 前記検出部は、前記第一の注水に関する情報として、前記第一の重量に応じて、前記洗濯物が吸水可能な目標注水量を算出し、
    前記制御部は、前記目標注水量の注水が可能なように前記第一の注水を前記注水部に行わせ、
    前記検出部は、前記第一の重量、前記第二の重量、及び前記目標注水量に基づいて前記注水部の注水量の異常を検出する、
    請求項1記載の洗濯機。
  13. 前記検出部は、前記第二の重量から前記第一の重量を減算した値が前記目標注水量を下回る場合に前記注水部の注水量が異常であることを検出する、
    請求項12記載の洗濯機。
  14. 所定の通信回線を介して、前記ユーザが所持する通信端末と通信する通信部をさらに備え、
    前記報知部は、前記通信部を用いて、前記洗濯機に水を注水する水栓の開栓状態が不十分であることを通知する情報を前記通信端末に送信する、
    請求項1記載の洗濯機。
  15. 水平方向又は傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行うドラムと、前記ドラムに注水する注水部と、前記ドラムを回転駆動するモータとを備える洗濯機の制御方法であって、
    洗濯開始前に、前記モータに通電される電流量から前記ドラムの中の前記洗濯物の第一の重量を判定し、
    前記第一の重量の判定後に、前記第一の重量に応じた第一の注水を前記注水部に行わせ、
    前記第一の注水後に、前記モータに通電される電流量から前記ドラムの中の前記洗濯物の第二の重量を判定し、
    前記第一の重量、前記第二の重量、及び前記第一の注水に関する情報に基づいて前記注水部の注水量の異常を検出し、
    検出した前記異常をユーザへ報知する、
    洗濯機の制御方法。
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