JP2019084304A - 放射線撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放射線検出器に対して焦点が相対的に移動する場合であっても、画素の感度変化を抑制しながら、半導体層の不感帯の面積増加を抑制できる。【解決手段】放射線源と、前記放射線源の焦点から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線源と前記放射線検出器との間に配置されるコリメータと、を備えた放射線撮像装置であって、前記コリメータは台部と、前記台部よりも前記放射線源の側に配置され前記台部の幅よりも狭い幅を有する茎部とを有し、前記台部は前記放射線検出器の画素の境界に配置され、前記茎部は前記焦点が前記放射線検出器に対して相対的に移動する方向である第一方向へ前記境界からシフトした位置に配置される。【選択図】図4

Description

本発明は光子計数型検出器を搭載した放射線撮像装置に係り、散乱線除去のためのコリメータによって生じる影を抑制する技術に関する。
近年、フォトンカウンティング方式を採用する検出器(光子計数型検出器)を搭載したフォトンカウンティングCT(Computed Tomography)装置の開発が、様々な機関において進められている。光子計数型検出器は、従来のCT装置で採用されている電荷積分型の検出器と異なり、検出素子である半導体層に入射した放射線光子を個々に計数可能である。個々の放射線光子を計数することにより各放射線光子のエネルギーを計測でき、従来のCT装置に比べてより多くの情報を得られる特長がある。
光子計数型検出器の半導体層はテルル化亜鉛カドミウム(CZT)やテルル化カドミウム(CdTe)等で構成され、半導体層では入射した各放射線光子のエネルギーに対応した電荷が発生する。電荷は半導体層に形成された電極に接続する光子計数回路にて読み出される。
このような光子計数型検出器を搭載したCT装置においては画質向上のため、半導体層の放射線入射側にコリメータが配置される。コリメータには主に2つの役割がある。1つ目は、半導体層内に構成される複数の画素の境界への放射線光子の入射を防ぎ、画素間のクロストークを抑制することである。2つ目は、被写体等で発生した散乱線が半導体層へ入射するのを抑制することである。
コリメータは画質向上に必要であるが、放射線発生点である焦点が移動した場合、別の問題を引き起こすことがある。CT装置では検出器を含むスキャナが回転することによる遠心力やX線管の熱膨張等により、焦点が移動する。焦点が移動すると、検出面に元々入射していた放射線の一部がコリメータによって遮られ、画素の感度変化が生じる。結果として、再構成された断層画像にアーチファクト(偽像)が発生する問題が生じる。
画素の感度変化を抑制するために、特許文献1にはstalk portion(茎部)と茎部よりも幅の広いbase portion(台部)とにより構成されるコリメータが開示されている。このコリメータによれば、焦点移動によって変化する茎部の影が台部上に収められるので、画素の感度変化が抑制される。
米国特許第9,601,223号
しかしながら、特許文献1に開示されるコリメータでは、焦点移動によって変化する茎部の影を台部上へ収めることはできるものの、台部によって生じる影により半導体層に不必要に大きな不感帯を生じさせてしまう。不感帯が大きくなると、被写体に照射される放射線の一部が断層画像の作成に用いられなくなり、いわゆる無効被ばくの増加を招く。
そこで、本発明は、放射線検出器に対して焦点が相対的に移動する場合であっても、画素の感度変化を抑制しながら、半導体層の不感帯の面積増加を抑制できる放射線撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、台部と茎部とを有するコリメータであって、前記台部は前記放射線検出器の画素の境界に配置され、前記茎部は前記焦点が移動する方向へ前記境界からシフトした位置に配置されることを特徴とする。
より具体的には、本発明は、放射線源と、前記放射線源の焦点から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線源と前記放射線検出器との間に配置されるコリメータと、を備えた放射線撮像装置であって、前記コリメータは台部と、前記台部よりも前記放射線源の側に配置され前記台部の幅よりも狭い幅を有する茎部とを有し、前記台部は前記放射線検出器の画素の境界に配置され、前記茎部は前記焦点が前記放射線検出器に対して相対的に移動する方向である第一方向へ前記境界からシフトした位置に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、放射線検出器に対して焦点が相対的に移動する場合であっても、画素の感度変化を抑制しながら、半導体層の不感帯の面積増加を抑制できる放射線撮像装置を提供することができる。
本発明が適用されるX線CT装置の全体構成を示す図である。 スキャナの回転によって生じるたわみを説明する図である。 従来のコリメータ形状を示す図である。 第一実施形態のコリメータ形状の一例を示す図である。 第一実施形態のコリメータ形状の他の例を示す図である。 第一実施形態に係るコリメータと半導体層の関係を示す図である。 チルト撮影を説明する図である。 第二実施形態に係るコリメータと半導体層と取り付け部の関係を示す図である。 第二実施形態の変形例に係るコリメータと半導体層と取り付け部の関係を示す図である。 第二実施形態の変形例に係るコリメータと半導体層と補強部の関係を示す図である。 第三実施形態に係るコリメータと半導体層との位置合わせの状態と、各状態における体軸方向位置と画素の感度を示す図である。 第三実施形態に係るコリメータと半導体層の位置調整方法を示すフローチャートである。 第三実施形態に係る焦点位置と画素の感度を示す図である。 第三実施形態に係る検出素子モジュールの位置調整方法を示すフローチャートである。 第四実施形態に係るスキャナの回転速度とコリメータ台部の幅の関係を示す図である。 第五実施形態に係るコリメータの形状を示す図である。 第五実施形態に係るコリメータと半導体層と取り付け部の関係を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
本発明の放射線撮像装置は、放射線源と光子計数型検出器とを備える装置に適用されるが、本実施形態では、一例として放射線がX線であり、放射線撮像装置がX線CT装置である場合について説明する。
本実施形態のX線CT装置は、図1に示すように、X線を照射するX線源100と、X線を検出する複数の検出素子を二次元配列したX線検出器101と、検出素子による検出信号に対し補正等の処理を行うとともに装置の制御を行う信号処理部102と、補正後の信号を用いて被写体106の画像を生成する画像生成部103とを備える。X線源100とX線検出器101は対向した位置で回転盤104に固定され、寝台部105に寝かせられた被写体106の周りを相対的に回転するように構成されている。なおX線源100、X線検出器101及び回転盤104を含めスキャナ110ともいう。
X線検出器101はX線源100を中心とする円弧状に配列された検出素子モジュール107から構成される。X線の入射方向は紙面縦方向(Y)、チャネル方向は紙面横方向(X)、体軸方向は紙面垂直方向(Z)である。検出素子モジュール107は、光子計数型検出器であり、入射したX線光子に相当する電荷を出力する半導体層109と、コリメータ108と光子計数回路(不図示)と、を備える。コリメータ108は半導体層内に構成される画素間のクロストークや、被写体106等によって発生する散乱線を軽減する。光子計数回路は、半導体層109が出力する電荷を計数し、計数信号を出力する。半導体層109は、従来の半導体層と同様であり、テルル化亜鉛カドミウム(CZT)やテルル化カドミウム(CdTe)等の半導体層からなる。コリメータ、及び、その取り付け部分の具体的な構成は後述する。
このような構成のX線CT装置の撮像動作は従来のX線CT装置と同じであり、X線源100とX線検出器101とが対向配置された状態で、被写体106の周囲を回転しながら、X線源100からX線を照射し、被写体106を透過したX線をX線検出器101で検出する。X線検出器101の光子計数回路が出力した計数信号は、信号処理部102において、必要に応じて補正等の処理を施された後、画像生成部103で被写体の断層画像(CT像)を生成する。
ここでX線CT装置には、スキャナ110が静止した状態、あるいは、所定の速度で回転した状態等の複数の撮影形態がある。さらに、同一装置おいて複数の回転速度が使い分けられる場合もある。スキャナ110が回転している場合、スキャナ110の搭載物には回転による遠心力がかかり、図2中に示す矢印の方向にX線源100とX線検出器101がたわむので、体軸方向への相対的な焦点移動が発生する。そして、このような焦点移動によって検出素子モジュール107へのX線入射角度が変化する。このX線入射角度の変化に対しコリメータ108は、半導体層に対する不感帯の生成を抑制しつつ、半導体層の感度変化を抑制する機能を有する。
以下、コリメータ108の従来構造を、図3を用いて詳述する。図3は、検出素子モジュール107を構成するコリメータ108と半導体層109とスキャナ110が静止中の焦点206とスキャナ110が回転中の焦点207の関係を示す断面図である。X線の入射方向は紙面縦方向(Y)、体軸方向は紙面横方向(Z)、チャネル方向は紙面垂直方向(X)である。茎部205と台部204から構成されるコリメータ108は半導体層109と焦点206及び207の間に配置される。半導体層109には画素の境界203によって複数の画素が構成される。ここで、CT装置において安定した画質を得るためには、スキャナ110の回転等により焦点が移動しても、半導体層109の有感帯の面積が一定であることが重要である。そのためには、コリメータ108が半導体層109に対して生成する影が一定である必要がある。従来例において、コリメータ108の茎部205は、画素の境界203の直上に配置される。茎部205の高さはH、幅はWである。また、茎部205の半導体層109側端部と焦点206及び207の距離のY成分はFである。茎部205の直上にはスキャナ110が静止中の焦点206が位置する一方、スキャナ110が回転中の焦点207は見かけ上の位置が体軸方向に移動し、焦点206から焦点207への移動距離はEである。このとき、焦点の移動により茎部205が台部204に落とす影が移動する範囲から台部204の幅B1は決定され、
B1=2×H×(W/2+E)/(F−H)+W
=(2EH+FW)/(F−H) …(式1)
となる。台部204は、画素間で生じるチャージシェアリング等のクロストークを対称とするために、画素の境界203の直上へ対称に配置される。結果として、台部204は半導体層109に不感帯201を生じさせ、有感帯は200、202となる。不感帯201のZ方向幅はS1、有感帯200、202のZ方向幅はD1であり、焦点サイズや台部のY方向高さを無視すればS1≒B1と近似できるので、画素の中の有感帯が占める割合として表せられるX線利用効率はD1/(D1+S1)となる。ここで、スキャナ110の回転によって焦点移動が発生することを改めて考えると、焦点の移動方向は静止中の焦点206から回転中の焦点207への一方向となる。従って、台部204に本来必要とされる幅は片側のみの焦点移動を考慮したNであり、B1との差分Uは不要であるといえる。従来構造を有するコリメータは、この幅UだけX線利用効率を低下させている。この問題に対して、例えば、スキャナ110の回転による焦点移動量を予め把握し、焦点の移動距離が体軸方向(Z方向)に対称となる位置関係に焦点と検出素子モジュールの配置を調整することで、すなわち、焦点206と焦点207との中点が画素の境界203の直上となるように調整することで、不要な幅Uを無くすことが可能である。しかし、このような手法は、設計、検証、製造等のコストが増加するため望ましくない。
以上を踏まえ、次に、コリメータの具体的な本願実施形態を説明する。
<第一実施形態>
図4は、図3と同様に検出素子モジュール107を構成するコリメータ108と半導体層109とスキャナ110が静止中の焦点306とスキャナ110が回転中の焦点307の関係を示す断面図である。X線の入射方向(Y)、体軸方向(Z)、チャネル方向(X)も図3と同様である。半導体層109には画素の境界303によって複数の画素が構成される。コリメータ108は半導体層109と焦点306及び307の間に配置される。また、茎部305の高さはH、幅はWである。また、茎部305の半導体層109側端部と焦点306及び307の距離のY成分はFである。ここで、本実施形態ではまず、台部304の必要最低限の幅B2を茎部305の影の移動範囲から以下のように計算する。
B2=(W/2+E)/(F−H)×H+W+W/2/(F−H)×H
=(EH+FW)/(F−H) …(式2)
このとき(式1)と(式2)よりB2<B1であり、本実施形態における台部304の幅は、従来技術における台部204の幅よりも小さくなる。
次に、焦点移動によって生じる茎部305の影の移動範囲が、(式2)で求めた台部304の幅B2に収まるよう、茎部305と台部304の体軸方向の位置を決定する。本実施形態の場合、台部304を
(2EH+FW):FW …(式3)
に分離する位置に茎部305を配置する。台部304は画素の境界303に配置されているので、茎部305は境界303からシフトした位置に配置される。
台部304によって半導体層109に不感帯301が生じ、有感帯は300、302となる。不感帯301のZ方向幅はS2、有感帯300、302のZ方向幅はD2であり、焦点サイズや台部のY方向高さを無視すればS2≒B2と近似できるので、X線利用効率はD2/(D2+S2)となる。
なお、台部の断面形状は、図4に示すような長方形に限らない。例えば、台部の断面形状を焦点側の辺よりも半導体層側の辺が長い台形とすることにより、台部によって形成される影の変動を抑制することができる。その結果、焦点の移動による検出素子の感度変化がさらに抑制され、良好な画像を取得できる。断面形状が台形である台部について図5を用いて説明する。
図5は、図4と同様に検出素子モジュール107を構成するコリメータ108と半導体層109とスキャナ110が静止中の焦点506とスキャナ110が回転中の焦点507の関係を示す断面図である。X線の入射方向(Y)、体軸方向(Z)、チャネル方向(X)も図4と同様である。半導体層109には画素の境界503によって複数の画素が構成される。コリメータ108は半導体層109と焦点506及び507の間に配置される。また、茎部505の高さはH、幅はWである。また、茎部505の半導体層109側端部と焦点506及び507の距離のY成分はFである。このとき、台部504の焦点側の辺の必要最低限の幅B3はB2と一致する。さらに、茎部505の台部504に対する位置は図4と同一である。ここで図5では、台部504の断面形状を台形とし、焦点側の辺と半導体層側の辺の間でのテーパー率Tを(式4)のようにコリメータと焦点の位置関係より決定する。
T=(W/2+E)/(F―H) …(式4)
(式4)により求められるテーパー率Tを有する台部504では、斜辺の延長線上に茎部505の上面端部と焦点507が位置する。その結果、スキャナ110が回転中の焦点507に対しても、台部504によって生成される影の移動を抑制することが出来る。このとき、有感帯500、502間のクロストークを対称にするため、台部504の両斜辺のテーパー率を同一の値とすること、すなわち台部504が対称形状であることが望ましい。
次に図6を用いて、半導体層に設けられた複数の画素と、コリメータ内に設けられた複数の茎部と台部の配置の関係を説明する。図6は半導体層109に対して本実施形態のコリメータ108を配置した検出素子モジュール107のY−Z断面図である。半導体層109には画素の境界413〜417が形成され、(式2)によって算出された幅を有する台部418〜424が各境界の直上に対称に配置される。コリメータの茎部425〜431は、(式3)を用いて計算された各台部上の所定の位置にそれぞれ配置される。このとき、茎部のコリメータ108内における配置は、焦点の移動方向へ全体的にシフトする。なお、半導体層109の有感帯は400〜405であり、不感帯は406〜412である。
以上の手順によって決定された形状の茎部及び台部は、焦点移動に対し茎部の影を台部内に収める機能を有しつつ、台部の幅によるX線利用効率の低下を抑制する効果がある。また、コリメータには放射線を遮蔽するのに適したタングステンやモリブデン、タンタル等の重金属が用いられるので、台部の体積を削減することにより、材料費、重量の低減効果もある。
なお、以上述べたコリメータ寸法の計算には、焦点サイズやコリメータの製造誤差を考慮していないが、必要に応じて適宜考慮して良い。さらに、3Dプリンタ等の手段を用いて、茎部と台部とを同時に形成すると相対位置の誤差を抑制できるメリットがある。一方、茎部と台部を別々に作成すると、検出素子モジュールを組立てた後で茎部の位置調整ができるメリットや、茎部と台部とを異なる材料で構成してコスト低減や剛性向上を実現できるメリットがある。
<第二実施形態>
第一実施形態では、コリメータの茎部を焦点の移動方向へシフトさせて配置することについて説明した。コリメータには重金属が用いられるため、複数の茎部を全体的にシフトさせて配置すると、コリメータの重心に偏りが生じる。スキャナをY−Z面内で傾斜させて撮影する、いわゆるチルト撮影では、スキャナ内の構造物の重心は体軸方向Zに対して中心付近にあることが望ましい。そこで本実施形態では、茎部がシフトした位置に配置されることによって生じるコリメータの重心の偏りを補正することについて説明する。
図7は、チルト撮影を説明するための断面図である。チルト撮影はスキャナ110を図7中の矢印の方向に傾斜させた状態で行う撮影であり、頭部等を撮影する際に用いられる。チルト撮影をする場合に、スキャナ110内の構造物の重心は体軸方向Zに対して中心付近にあることが望ましい。
図8は、コリメータの補強部と取り付け部を含めた全体構造を示す断面図である。コリメータ108は開口部と茎部と台部が繰り返し配置されたアレイ部602、補強部601、603、取り付け部600、604からなる。取り付け部600、604はコリメータ108を支持部(不図示)に固定するためのものである。また、補強部601、603はアレイ部602の強度を補うためのものである。
本実施形態のアレイ部602は茎部が焦点の移動方向にシフトして配置されるため、アレイ部602の重心は、検出素子モジュール107の中心よりも焦点の移動方向側に位置する。そこで、焦点の移動方向の取り付け部604を反対側の取り付け部600よりZ方向に小さくしたり、あるいは取り付け部600を取り付け部604よりZ方向に大きくしたりする。このようにすることで、取り付け部全体の重心を、検出素子モジュール107の中心よりも焦点の移動方向と逆側へと設定し、コリメータ108全体の重心を検出素子モジュール107の中心に一致させる。すなわち、検出素子モジュール107の中心のZ座標をZ=0とした場合に、アレイ部602の重心のZ座標をZARRAY、アレイ部602の質量をWARRAY、取り付け部全体(取り付け部600と取り付け部604)の重心のZ座標をZMOUNT、取り付け部全体の質量をWMOUNTとすると、
ARRAY×WARRAY=ZMOUNT×WMOUNT …(式5)
となるようにZMOUNT、WMOUNTを設定する。
このように、コリメータ108全体の重心を検出素子モジュール107の中心に揃えることで、スキャナ110でのチルト撮影を容易にできる。また、重心が構造物の中心に位置するため、重量バランスを容易に調整できるようになる。
なお、本実施形態ではコリメータ全体を同一の材料で構成し、その形状を一部変更することで重量バランス調整を行ったが、コリメータを構成する材料を一部変更することで同様のバランス調整を行っても良い。
また、図8に示した例では、取り付け部600や取り付け部604の大きさをZ方向に変更したが、Y方向やX方向に大きさを変更してもよい。X方向に大きさを変更する例について図9を用いて説明する。
図9(a)はコリメータの補強部と取り付け部を含めた全体構造を示すX−Z断面図である。コリメータ108は開口部と茎部と台部が繰り返し配置されたアレイ部802、補強部801、803、取り付け部800、804からなる。取り付け部800、804はコリメータ108を支持部(不図示)に固定するためのものである。また、補強部801、803はアレイ部802の強度を補うためのものである。
図9(b)はアレイ部802のA-A’断面図である。半導体層805に対して画素の境界806が設定され、コリメータの台部807(薄い灰色部分)の幅は(式2)を用いて決定され、コリメータの茎部808(濃い灰色部分)の台部807に対する搭載位置は(式3)を用いて決定される。茎部808が焦点の移動方向にシフトして配置されることによるコリメータ108の重心の偏りに対して、図9では取り付け部804を取り付け部800よりX方向に小さくしたり、あるいは取り付け部800を取り付け部804よりX方向に大きくしたりする。このようにすることで、取り付け部全体の重心を、検出素子モジュール107の中心よりも焦点の移動方向と逆側へと設定し、コリメータ108全体の重心を検出素子モジュール107の中心に一致させる。より具体的には、(式5)を満たすように取り付け部800と取り付け部804の大きさを設定する。
また、コリメータ108全体の重心を調整するために、補強部の大きさを変更してもよい。補強部の大きさを変更する例について図10を用いて説明する。
図10は図8と同様に、コリメータの補強部と取り付け部を含めた全体構造を示すY−Z断面図である。コリメータ108は開口部と茎部と台部が繰り返し配置されたアレイ部902、補強部901、903、取り付け部900、904からなる。取り付け部900、904はコリメータ108を支持部(不図示)に固定するためのものである。また、補強部901、903はアレイ部902の強度を補うためのものである。
図8及び図9の例と同様に、アレイ部902は茎部が焦点の移動方向にシフトして配置されるため、アレイ部902の重心は、検出素子モジュール107の中心よりも焦点の移動方向側に位置する。そこで、焦点の移動方向の補強部903を反対側の補強部901よりZ方向に小さくしたり、あるいは補強部901を補強部903よりZ方向に大きくしたりする。このようにすることで、補強部全体の重心を、検出素子モジュール107の中心よりも焦点の移動方向と逆側へと設定し、コリメータ108全体の重心を検出素子モジュール107の中心に一致させる。すなわち、検出素子モジュール107の中心のZ座標をZ=0とした場合に、アレイ部902の重心のZ座標をZARRAY、アレイ部902の質量をWARRAY、補強部全体(補強部901と補強部903)の重心のZ座標をZSUPPORT、補強部全体の質量をWSUPPORTとすると、
ARRAY×WARRAY=ZSUPPORT×WSUPPORT …(式6)
となるようにZSUPPORT、WSUPPORTを設定する。
このように、コリメータ108全体の重心を検出素子モジュール107の中心に揃えることで、スキャナ110のチルト撮影を容易にできる。
<第三実施形態>
第一実施形態では、コリメータの茎部を焦点の移動方向へシフトさせて配置することについて説明した。このようなコリメータを備えた検出素子モジュールは焦点に対して適切な位置に調整されることが望ましい。そこで本実施形態では、検出素子モジュールの位置調整方法について説明する。検出素子モジュールの位置調整方法は2段階あり、第1段階ではコリメータと半導体層とを位置調整して検出素子モジュールを完成させ、第2段階では焦点と検出素子モジュールとを位置調整する。
以下、第一実施形態と同様に、X線CT装置の放射線検出器を例に、図11と図12を用いて第1段階を、図13と図14を用いて第2段階を説明する。本実施形態は、上述した全ての実施形態に適用することができ、コリメータの重量バランスのとり方は第二実施形態で説明した構成や手法いずれかを採用しても良い。
図11を用いてコリメータと半導体層との位置合わせの状態と、各状態における体軸方向位置と画素の感度の関係について説明する。図11(a)はコリメータ108と半導体層109間の位置が正しい状態、図11(b)はコリメータ108と半導体層109間の位置が正しくない状態であり、図11(c)は各状態における体軸方向位置と画素の感度の関係を示したグラフである。
コリメータ108と半導体層109間の位置が正しい場合、体軸方向位置の全域においてアーチファクトが生じないための閾値ITARG以上の感度が確保される。他方、コリメータ108と半導体層109間の位置が正しくない場合、体軸方向位置の中央部では閾値ITARG以上の感度が確保されるものの、中央部以外では半導体層109の画素とコリメータ108の開口部との位置関係がずれ、閾値ITARG未満の感度となる。
次に図12を用いて、コリメータと半導体層との相対位置を調整するための手順を説明する。まず、計測準備(S1200)として、1つ以上の検出素子モジュールをX線源と対向する位置に取り付ける。次に、スキャナ110を静止させた状態でX線を検出素子モジュールへ照射し(S1201)、取り付けた検出素子モジュールの感度(I)を計測する(S1202)。このとき、静止スキャンで計測した感度が体軸方向位置の全域において閾値ITARG以上であるかを確認し(S1203)、閾値以上であればコリメータ108と半導体層109間の位置が正しいと判断し位置調整は終了となる(S1204)。一方、一部の感度が閾値ITARG未満となった場合は、コリメータ108と半導体層109間の位置調整をし(S1205)、S1201に戻る。なお、感度の閾値ITRAGは全ての画素に対して一律の値でも良いし、画素の位置や検出素子モジュールの位置に応じて適宜定められた値でも良い。また、X線の管電圧や管電流に応じて適宜定められた値を用いても良い。
以上の手順によりコリメータと半導体層とを適切な位置に調整することができ、第1段階として各検出素子モジュールを完成させることができる。
図13は第1段階を経て完成した検出素子モジュールが焦点に対して理想的な位置に取り付けられた場合における、Z方向の焦点位置と画素の感度の関係を示したグラフである。スキャナ110が静止時の焦点位置をZSTA、スキャナ110が回転中の焦点位置をZROTとすると、焦点の移動範囲はZSTA〜ZROTとなる。Z座標がZSTAより小さい範囲またはZROTより大きい範囲では、茎部の影が台部上に収まらなくなるために、画素の感度は急激に低下する。それに対し、ZSTA〜ZROTの範囲では画素の感度はほぼ一定に保たれ、アーチファクトが生じないための閾値ITARG以上の感度が確保される。
次に図14を用いて、コリメータと半導体層との相対位置を調整するための手順を説明する。まず、計測準備(S1400)として、1つ以上の検出素子モジュールをX線源と対向する位置に取り付ける。次に、スキャナ110を静止させた状態でX線を検出素子モジュールへ照射し(S1401)、取り付けた検出素子モジュールの感度(ISTA)を計測する(S1402)。さらに、今度はスキャナ110を回転させた状態でX線を検出素子モジュールへ照射し(S1403)、取り付けた検出素子モジュールの感度(IROT)を計測する(S1404)。このとき、複数の回転速度が設定できる場合には、焦点の移動距離が最大となる状況を作り出すため、最速の回転速度を選択する。静止スキャンと回転スキャンのそれぞれで計測した感度が目標値ITARG以上であるかを確認し(S1405)、目標値を満たしていればコリメータは適切に取り付けられていると判断し位置調整は終了となる(S1406)。一方、いずれかの感度が目標値ITARG以下となった場合は、検出素子モジュールの位置等を適宜調整し(S1407)、S1401に戻る。なお、感度の目標値ITRAGは全ての画素に対して一律の値でも良いし、画素の位置や検出素子モジュールの位置に応じて適宜定められた値でも良い。また、X線の管電圧や管電流に応じて適宜定められた値を用いても良い。
以上の手順により検出素子モジュールを焦点に対して適切な位置に調整することができる。また、静止スキャン時に計測された感度と、最速の回転速度が選択された最速スキャン時に計測された感度とに基づいて検出素子モジュールの位置調整が行われ、回転速度ごとに位置調整をせずにすむので、位置調整に係る工数を低減することができる。
<第四実施形態>
第一実施形態では焦点移動によるコリメータの影の変化が与える影響を抑制するための構造について説明した。焦点の移動距離はスキャナの回転速度に依存するので、本実施形態では、スキャナの回転速度に応じて茎部及び台部の寸法を設定する手法について説明する。
以下、第一実施形態と同様に、X線CT装置の放射線検出器を例に、図15を用いて本実施形態を説明する。本実施形態は、上述した全ての実施形態に適用することができ、コリメータの重量バランスのとり方は各実施形態で説明した構成や手法いずれかを採用しても良い。
図15は、コリメータの台部に必要な幅 (B)とスキャナの回転速度(R)との関係を示す図である。なお、台部の幅 (B)と回転速度(R)との関係は実際にはきれいに2次関数とならない場合があるが、感度変化にアーチファクトが発生しない範囲であれば若干の変動量を持っても構わないので、図15では両者の関係を2次関数として単純に表現している。
焦点の移動距離はスキャナ110の回転速度(R)と正の相関があり、回転速度が速いほど焦点の移動距離が大きくなるので、コリメータの影を吸収するために必要な台部の幅(B)も大きくなる。ここで、CT装置には、スキャナ110の最速スキャン時の回転速度が低い普及機から、最速スキャン時の回転速度が高い高級機まで複数のラインナップがある。そこで、最速スキャン時の回転速度に応じて適切なコリメータの台部の幅を設定することで、各CT装置においてX線利用効率を最大化することができる。
ここで、チルト撮影時のチルト角度と必要なコリメータの台部の幅(B)の関係について説明する。スキャナ110がチルトしていない状態では、検出素子モジュールにかかる重力と回転による遠心力との方向が一致し合力が最大となるため、焦点の移動距離が最大となる。一方、スキャナ110がチルトした状態では、重力と遠心力との方向が一致せず合力が小さくなり、焦点の移動距離も小さくなる。チルト角が大きくなるほど重力と遠心力とのなす角度は大きくなり、重力と遠心力との合力が小さくなるので、焦点の移動距離も小さくなる。すなわち、スキャナ110のチルト角とコリメータの台部に必要な幅(B)には負の相関がある。
なお、最速スキャン時の回転速度が異なるCT装置のラインナップをそろえる場合、コリメータの茎部と台部を別々に構成し検出素子モジュール組立て時に結合することで、回転速度の異なるCT装置間でコリメータの茎部を共有できるメリットがある。
<第五実施形態>
第一実施形態では、スキャナの回転によって生じる焦点移動に着目した。焦点移動は焦点サイズの変更によっても生じる。焦点サイズ変更時の焦点移動の方向はチャネル方向である。本実施形態では、焦点サイズ変更時の焦点移動に対する感度変化を抑制する方法について説明する。
以下、第一実施形態と同様に、X線CT装置の放射線検出器を例に、図16を用いて本実施形態を説明する。本実施形態は、上述した全ての実施形態に並行して適用することができる。
図16(a)は図9(a)に示したコリメータに対して、台部の幅をチャネル方向へ更に拡大した図である。半導体層1303の画素の境界1300の直上に、チャネル方向へ幅が拡大されたコリメータの台部1302が配置される。また、コリメータの茎部1301は、境界1300から焦点サイズ変更時の焦点の移動方向である+X方向へシフトして配置される。コリメータをこのような形状とすることで、焦点サイズの変更時に発生する+X方向への焦点移動による画素の感度変化を抑制することができる。
図16(b)は図16(a)のA-A’断面図へ示す。台部1302のチャネル方向の幅は、焦点サイズ変更時の焦点の移動距離に対応して(式2)を用いて計算される。また、茎部1301のチャネル方向の位置は(式3)を用いて計算される。なお、焦点の移動距離は一般的にZ方向よりもX方向のほうが小さいため、台部1302の茎部1301に対するはみ出し幅はZ方向(S)よりもX方向(S)のほうが小さくなる。
次に、図16で説明したコリメータの構造によって生じるコリメータの重心の偏りを補正する方法を、図17を用いて説明する。図17は、コリメータの補強部と取り付け部を含めた全体構造を示す断面図である。コリメータ108は開口部と茎部と台部が繰り返し配置されたアレイ部1402、補強部1401、1403、取り付け部1400、1404からなる。取り付け部1400、1404はコリメータ108を支持部(不図示)に固定するためのものである。また、補強部1401、1403はアレイ部1402の強度を補うためのものである。
本実施形態のアレイ部1402はスキャナ110の回転による焦点移動の方向(−Z方向)だけでなく、焦点サイズ変更による焦点移動の方向(+X方向)に対しても茎部がシフトして配置されるため、アレイ部1402の重心は、検出素子モジュールの中心よりも図17中で右下側に位置する。そこで、取り付け部1404を反対側の取り付け部1400より小さくしたり、あるいは取り付け部1400を取り付け部1404より大きくしたりするとともに、取り付け部1400を図17中で左方向へシフトさせることでコリメータ108全体の重心を検出素子モジュールの中心に一致させる。すなわち、(式6)に加え、検出素子モジュールの中心のX座標をX=0とした場合に、アレイ部1402の重心のX座標をXARRAY、アレイ部1402の質量をWARRAY、取り付け部全体(取り付け部1400と取り付け部1404)の重心のX座標をXMOUNT、取り付け部全体の全体質量をWMOUNTとすると、
ARRAY×WARRAY=XMOUNT×WMOUNT …(式7)
となるようにXMOUNT、WMOUNTを設定する。
このように、コリメータ108全体の重心を検出素子モジュールの中心に揃えることで、スキャナ110の重量バランス調整を容易にできる。
なお、図17ではX方向の重量バランス調整に取り付け部1400の位置を変更したが、取り付け部1404の位置や補強部1401、1403の寸法や位置を変更しても良い。さらに、本実施形態ではコリメータ全体を同一の材料で構成し、その形状を一部変更することで重量バランス調整を行ったが、コリメータを構成する材料を一部変更することで同様のバランス調整を行っても良い。
100:X線源、101:X線検出器、102:信号処理部、103:画像生成部、104:回転盤、105:寝台部、106:被写体、107:検出素子モジュール、108:コリメータ、109:半導体層、110:スキャナ、200:有感帯、201:不感帯、202:有感帯、203:画素の境界、204:台部、205:茎部、206:静止中の焦点、207:回転中の焦点、300:有感帯、301:不感帯、302:有感帯、303:画素の境界、304:台部、305:茎部、306:静止中の焦点、307:回転中の焦点、500:有感帯、501:不感帯、502:有感帯、503:画素の境界、504:台部、505:茎部、506:静止中の焦点、507:回転中の焦点、400〜405:有感帯、406〜412:不感帯、413〜417:画素の境界、418〜424:台部、425〜431:茎部、600:取り付け部、601:補強部、602:アレイ部、603:補強部、604:取り付け部、800:取り付け部、801:補強部、802:アレイ部、803:補強部、804:取り付け部、805:半導体層、806:画素の境界、807:台部、808:茎部、900:取り付け部、901:補強部、902:アレイ部、903:補強部、904:取り付け部、1300:画素の境界、1301:茎部、1302:台部、1303:半導体層、1400:取り付け部、1401:補強部、1402:アレイ部、1403:補強部、1404:取り付け部

Claims (20)

  1. 放射線源と、前記放射線源の焦点から放射された放射線を検出する放射線検出器と、前記放射線源と前記放射線検出器との間に配置されるコリメータと、を備えた放射線撮像装置であって、
    前記コリメータは台部と、前記台部よりも前記放射線源の側に配置され前記台部の幅よりも狭い幅を有する茎部とを有し、
    前記台部は前記放射線検出器の画素の境界に配置され、
    前記茎部は前記焦点が前記放射線検出器に対して相対的に移動する方向である第一方向へ前記境界からシフトした位置に配置されることを特徴とする放射線撮像装置。
  2. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、
    前記台部の前記第一方向の幅と、前記茎部が配置される位置とは、前記焦点の移動距離と、前記茎部の高さ及び前記第一方向の幅と、前記焦点から前記茎部までの距離と、に基づいて算出されることを特徴とする放射線撮像装置。
  3. 請求項2に記載の放射線撮像装置であって、
    前記台部の前記第一方向の幅Bは、前記焦点の移動距離をE、前記茎部の高さをH、前記焦点から前記台部までの距離をF、前記茎部の前記第一方向の幅をWとしたときに、
    B=(EH+FW)/(F−H)
    によって算出されることを特徴とする放射線撮像装置。
  4. 請求項3に記載の放射線撮像装置であって、
    前記茎部が配置される位置は、前記第一方向において前記台部を
    (2EH+FW):FW
    に分離する位置であることを特徴とする放射線撮像装置。
  5. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、
    前記台部の断面形状が前記焦点側の辺よりも前記放射線検出器側の辺が長い台形であることを特徴とする放射線撮像装置。
  6. 請求項5に記載の放射線撮像装置であって、
    前記台形の前記焦点側の辺と前記放射線検出器側の辺との間でのテーパー率は、前記焦点の移動距離と、前記茎部の高さと、前記焦点から前記台部までの距離と、前記茎部の前記第一方向の幅と、に基づいて算出されることを特徴とする放射線撮像装置。
  7. 請求項6に記載の放射線撮像装置であって、
    前記テーパー率Tは、前記茎部の高さをH、前記焦点から前記台部までの距離をF、前記茎部の前記第一方向の幅をWとしたときに、
    T=(E+W/2)/(F−H)
    によって算出されることを特徴とする放射線撮像装置。
  8. 請求項5に記載の放射線撮像装置であって、
    前記台形は対称形状であることを特徴とする放射線撮像装置。
  9. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、
    前記茎部がシフトした位置に配置されることによって生じる前記コリメータの重心の偏りを、所定の位置に補正する構造を有することを特徴とする放射線撮像装置。
  10. 請求項9に記載の放射線撮像装置であって、
    前記所定の位置が前記第一方向における前記放射線検出器の中心であることを特徴とする放射線撮像装置。
  11. 請求項9に記載の放射線撮像装置であって、
    前記コリメータの重心の偏りを取り付け部で補正することを特徴とする放射線撮像装置。
  12. 請求項9に記載の放射線撮像装置であって、
    前記コリメータの重心の偏りを補強部で補正することを特徴とする放射線撮像装置。
  13. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、
    前記コリメータに対する前記放射線検出器の位置は、前記放射線検出器の前記第一方向での位置の全域における感度に基づいて設定されることを特徴とする放射線撮像装置。
  14. 請求項13に記載の放射線撮像装置であって、
    前記焦点に対する前記放射線検出器の位置は、静止スキャン時に計測された感度と最速スキャン時に計測された感度とに基づいて設定されることを特徴とする放射線撮像装置。
  15. 請求項14に記載の放射線撮像装置であって、
    前記台部の幅は最速スキャン時の回転速度が大きくなるにつれて広く設定されることを特徴とする放射線撮像装置。
  16. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、
    前記焦点が、前記第一方向に直交するとともに放射線放射方向とも直交する方向である第二方向にも移動する際に、前記茎部は前記境界から前記第二方向にもシフトした位置に配置されることを特徴とする放射線撮像装置。
  17. 請求項16に記載の放射線撮像装置であって、
    前記台部の前記茎部に対する前記第一方向のはみ出し幅は前記第二方向のはみ出し幅よりも大きいことを特徴とする放射線撮像装置。
  18. 請求項16に記載の放射線撮像装置であって、
    前記台部の前記第二方向の幅と、前記茎部が前記第二方向にシフトして配置される位置とは、前記焦点の前記第二方向への移動距離と、前記茎部の高さ及び前記第二方向の幅と、前記焦点から前記茎部までの距離と、に基づいて算出されることを特徴とする放射線撮像装置。
  19. 請求項1に記載の放射線撮像装置であって、
    前記茎部と前記台部とが別部品として構成されることを特徴とする放射線撮像装置。
  20. 請求項19に記載の放射線撮像装置であって、
    前記茎部と前記台部とが異なる材料であることを特徴とする放射線撮像装置。
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