JP2013140121A - 放射線検出装置および放射線断層撮影装置 - Google Patents

放射線検出装置および放射線断層撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】放射線断層撮影において、シンプルな構成で空間分解能の切換えを可能にする。
【解決手段】撮影対象に放射線81を照射する放射線源に対向して配置される複数の放射線検出素子56iと、複数の放射線現出素子56iをチャネル方向(CH方向)に区分する複数のコリメータ板55であって、それぞれの板面が放射線源からの放射方向に沿うように立設された複数のコリメータ板55とを備えた放射線検出装置28において、複数のコリメータ板55における放射線源寄りの各端部の端辺方向に沿って延びる複数の放射線吸収部材57を、その端部と実質的に重なる第1の配置と、その端部からチャネル方向に、その端部との間に間隙が形成されない範囲においてずれた第2の配置とに移動させることにより、複数のコリメータ板56iによって形成される各開口の幅を変更する開口幅変更手段57a,57b,60とを備える構成とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、放射線断層撮影における空間分解能を向上させる技術に関する。
放射線検出器に設けられたコリメータ(collimator)の開口部を、遮蔽物などで一部覆い、その開口を狭くすることで、放射線断層撮影における空間分解能の改善が可能であることが知られている。また、その具体的な手法として、放射線検出器の表面に、検出素子の縁部を覆うように「絞り」を配置する方法が提案されている(特許文献1,要約参照)。この「絞り」は、放射線源から照射される放射線の広がり方向や放射線源の回転軸方向(z方向)に延びる帯状体を組み合わせて構成されている。
特開2005−526967号公報
ところで、放射線検出器を構成する検出素子の検出面を部分的に覆うと、空間分解能は向上するが、その分、放射線利用効率は低下する。そのため、放射線断層撮影において、この手法を常に用いて空間分解能を高いままに維持することは、被曝の観点からは望ましくない。そこで、実際には、放射線利用効率を犠牲にしてもより高い空間分解能が必要であるときだけ、この手法により空間分解能を向上させ、それ以外は通常のままで撮影を行うようにすることが考えられる。つまり、「絞り」を必要に応じて着脱させる方法が考えられる。
しかしながら、上記のような帯状体を組み合わせて構成された「絞り」を着脱させるには、大掛かりで複雑な着脱機構が必要になり、コスト(cost)的にもスペース(space)的にも不利である。また、正確な位置合せも容易でない。そのため、この「絞り」を着脱する方法は、放射線断層撮影における空間分解能の切換えには不向きである。
このような事情により、シンプル(simple)な構成で放射線断層撮影における空間分解能の切換えを可能にする技術が望まれている。
第1の観点の発明は、
撮影対象に放射線を照射する放射線源と対向して配置される複数の放射線検出素子と、
前記複数の放射線検出素子をチャネル方向に区分する複数のコリメータ板であって、それぞれの板面が前記放射線源からの放射方向に沿うように立設された複数のコリメータ板と、
前記複数のコリメータ板における前記放射線源寄りの各端部の端辺方向に沿って延びる複数の放射線吸収部材を、前記端部と実質的に重なる第1の配置と、前記端部からチャネル方向に、前記端部との間に間隙が形成されない範囲においてずれた第2の配置とに移動させることにより、前記複数のコリメータ板により形成された各開口の幅を変更する開口幅変更手段とを備えた放射線検出装置を提供する。
第2の観点の発明は、
撮影対象に放射線を照射する放射線源と対向して配置される複数の放射線検出素子と、
前記複数の放射線検出素子をスライス方向に区分する複数のコリメータ板であって、それぞれの板面が前記放射線源からの放射方向に沿うように立設された複数のコリメータ板と、
前記複数のコリメータ板における前記放射線源寄りの各端部の端辺方向に沿って延びる複数の放射線吸収部材を、前記端部と実質的に重なる第1の配置と、前記端部からスライス方向に、前記端部との間に間隙が形成されない範囲においてずれた第2の配置とに移動させることにより、前記複数のコリメータ板によって形成される各開口の幅を変更する開口幅変更手段とを備えた放射線検出装置を提供する。
第3の観点の発明は、
撮影対象に放射線を照射する放射線源と対向して配置される複数の放射線検出素子と、
前記複数の放射線検出素子をチャネル方向およびスライス方向に区分する複数のコリメータ板であって、それぞれの板面が前記放射線源からの放射方向に沿うように立設された複数のコリメータ板と、
前記複数のコリメータ板における前記放射線源寄りの各端部の端辺方向に沿って延びる複数の放射線吸収部材を、前記端部と実質的に重なる第1の配置と、前記端部からチャネル方向とスライス方向との中間的な方向に相当する斜め方向に、前記端部との間に間隙が形成されない範囲においてずれた第2の配置とに移動させることにより、前記複数のコリメータ板によって形成される各開口の幅を変更する開口幅変更手段とを備えた放射線検出装置を提供する。
第4の観点の発明は、
前記複数の放射線吸収部材が、それぞれ、前記コリメータ板の板厚と実質的に同じ幅を有する上記第1の観点から第3の観点のいずれか一つの観点の放射線検出装置を提供する。
第5の観点の発明は、
前記複数の放射線吸収部材が、前記放射方向に複数の段を成すように設けられており、
前記第2の配置が、上段または下段にある放射線吸収部材ほど前記上端部からのずれ幅が大きくなるような配置である上記第4の観点の放射線検出装置を提供する。
第6の観点の発明は、
前記複数の放射線吸収部材が、各段ごとに、放射線透過性シート(sheet)に固着されており、
前記開口幅変更手段が、前記放射線透過性シートを移動させる上記第5の観点の放射線検出装置を提供する。
第7の観点の発明は、
前記放射線透過性シートが、炭素繊維を含んでいる上記第6の観点の放射線検出装置を提供する。
第8の観点の発明は、
前記複数の放射線吸収部材が、各段ごとに、シート状に一体形成されている上記第5の観点の放射線検出装置を提供する。
第9の観点の発明は、
上記第1の観点から第8の観点のいずれか一つの観点の放射線検出装置を有する放射線断層撮影装置を提供する。
上記観点の発明によれば、複数のコリメータ板における放射線源寄りの各端部に沿って延びる複数の放射線吸収部材を、その端部と重なる第1の配置と、その端部からずれた第2の配置とに移動させる手段を有するので、放射線吸収部材を短い距離だけ移動させるだけで、放射線検出素子に入射する放射線の開口幅を変えることができ、シンプルな構成で放射線断層撮影における空間分解能の切換えが可能になる。また、放射線吸収部材は、常にコリメータ板の上空近傍に配置されており、放射線が照射される領域から外に出さなくてよいので、省スペース化を実現できる。
第1の実施形態に係るX線CT装置の構成を概略的に示す図である。 X線検出部の標準的な部分の構成例を示す図である。 X線吸収棒が第1の配置にあるときのX線検出部を示す図である。 X線吸収棒が第2の配置その1にあるときのX線検出部を示す図である。 X線吸収棒が第2の配置その2にあるときのX線検出部を示す図である。 第1の実施形態における変形例を示す図である。 第2の実施形態を説明するための図である。 第3の実施形態を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係るX線CT装置の構成を概略的に示す図である。
X線CT装置100は、操作コンソール(console)1と、撮影テーブル(table)10と、走査ガントリ(gantry)20とを具備している。
操作コンソール1は、操作者からの入力を受け付ける入力装置2と、被検体の撮影を行うための各部の制御や画像を生成するためのデータ(data)処理などを行う中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得したデータを収集するデータ収集バッファ(buffer)5と、画像を表示するモニタ(monitor)6と、プログラム(program)やデータなどを記憶する記憶装置7とを具備している。
撮影テーブル10は、被検体40を載せて走査ガントリ20の開口部Bに搬送するクレードル(cradle)12を具備している。クレードル12は、撮影テーブル10に内蔵するモータ(motor)で昇降および水平直線移動される。なお、ここでは、被検体40の体軸方向すなわちクレードル12の水平直線移動方向をz方向、鉛直方向をy方向、z方向およびy方向に垂直な水平方向をx方向とする。
走査ガントリ20は、回転部15と、回転部15を回転可能に支持する本体部20aとを有する。回転部15には、X線管21と、X線管21を制御するX線コントローラ(controller)22と、X線管21から発生したX線81をファンビーム(fan
beam)或いはコーンビーム(cone beam)に整形するアパーチャ(aperture)23と、被検体40を透過したX線81を検出するX線検出部28と、X線検出部28の出力をX線投影データに変換して収集するDAS(Data Acquisition System)(データ収集装置ともいう)25と、X線コントローラ22,アパーチャ23,DAS25の制御を行う回転部コントローラ26とが搭載されている。本体部20aは、制御信号などを操作コンソール1や撮影テーブル10と通信する制御コントローラ29を具備する。回転部15と本体部20aとは、スリップリング(slip ring)30を介して電気的に接続されている。
X線管21およびX線検出部28は、被検体40が載置される撮影空間、すなわち走査ガントリ20の空洞部Bを挟んで互いに対向して配置されている。回転部15が回転すると、X線管21およびX線検出部28は、その位置関係を維持したまま、被検体40の周りを回転する。X線管21から放射されアパーチャ23で整形された扇状のファンビームまたはコーンビームのX線81は、被検体40を透過し、X線検出部28の検出面に照射される。このファンビームまたはコーンビームのX線81のxy平面における広がり方向をチャネル(channel)方向(CH方向)という。また、このX線81の厚み方向は、z方向であり、スライス方向(SL方向)ともいう。なお、本例では、X線検出部28からX線管21への向きを記号Uで表し、この向きを上、その逆向きを下とする。
図2に、X線検出部28の標準的な構成部分の例を示す。
図2に示すように、X線検出部28は、フレーム(frame)50、複数のチャネル方向コリメータ板55、X線検出器56を備えている。
フレーム50は、第1および第2のレール(rail)51,52、第1および第2のエンドブロック(end-block)53,54により構成されている。第1および第2のレール51,52は、それぞれ、チャネル方向に沿うように湾曲して延びる板状であり、互いにz方向に所定の間隔を置いて平行に配置されている。第1および第2のエンドブロック53,54は、第1および第2のレール51,52を、そのチャネル方向の両端部で連結するように設けられている。
フレーム50のX線出射側には、X線検出器56が配置されている。X線検出器56は、チャネル方向およびz方向にマトリクス(matrix)状に配列された複数のX線検出素子56iにより構成されている。X線検出素子56iは、例えば、チャネル方向およびz方向に、約1000×32個、配置されている。
複数のチャネル方向コリメータ板55は、第1のレール51と第2のレール52とで挟むように支持されており、X線検出素子56iをチャネル方向に区分するように設けられている。また、複数のチャネル方向コリメータ板55は、それぞれの板面が、X線管21のX線焦点からの放射方向に沿うように立設されている。チャネル方向コリメータ板55の寸法は、例えば、z方向の幅が30〜40mm、高さ方向の幅が25mm、板厚が0.2mmである。また、X線検出素子56iのチャネル方向の配置間隔、すなわちコリメータ板55同士のチャネル方向の配置間隔は、例えば、0.8mmである。
なお、図2では、便宜上、X線検出素子56iおよびチャネル方向コリメータ板55の数は、通常より大幅に少なくして描いてある。
図3に、X線検出部28の特徴的な構成部分の例を示す。
図3に示すように、X線検出部28は、複数のチャネル方向X線吸収棒57と、X線吸収棒移動機構60とを備えている。
チャネル方向X線吸収棒57は、チャネル方向コリメータ板55ごとに2つずつ用意されている。1つのチャネル方向コリメータ板55に対応する2つのチャネル方向X線吸収棒57は、X線焦点21fからの放射方向に対して段を成すように設けられている。すなわち、チャネル方向コリメータ板55の上端部から上にわずかな間隔を開けて1段目の第1のチャネル方向X線吸収棒57aが設けられており、さらに上にわずかな間隔を開けて、2段目の第2のチャネル方向X線吸収棒57bが設けられている。1段目の第1のチャネル方向X線吸収棒57aは、チャネル方向に、チャネル方向コリメータ板55と同じピッチで間隔を開けて配置されている。同様に、2段目の第2のチャネル方向X線吸収棒57bも、チャネル方向に、チャネル方向コリメータ55と同じピッチ(pitch)で間隔を開けて配置されている。チャネル方向X線吸収棒57は、その軸断面が実質的に矩形であり、略正四角柱状である。チャネル方向X線吸収棒57の寸法は、例えば、長さがチャネル方向コリメータ板55のz方向の幅と同程度の30〜40mmであり、横幅すなわち軸断面である四角形の辺長がコリメータ板55の板厚と同じ0.2mmである。チャネル方向X線吸収棒57は、例えば、鉛、タングステン(tungsten)、モリブデン(molybdenum)、または、タングステンやモリブデンの合金等により構成されている。
なお、チャネル方向X線吸収棒57の軸断面は、矩形の他、円等であってもよい。軸断面が矩形や円などである場合、加工が容易になり、低コスト化を図ることができる。また、チャネル方向X線吸収棒57は、すべてのチャネル方向コリメータ板55のうち、チャネル方向における中央寄りの一部についてのみ用意するようにしてもよい。空間分解能を向上させたい領域は、撮像視野の中心部に位置することが多いため、このようにしても実用上問題がなく、低コスト化を図ることができる。
X線吸収棒移動機構60は、これら複数のチャネル方向X線吸収棒57を、1段目の第1のチャネル方向X線吸収棒57aと、2段目の第2のチャネル方向X線吸収棒57bとに分けて、それぞれチャネル方向に移動させる。より具体的には、X線吸収棒移動機構60は、第1および第2のチャネル方向X線吸収棒57a,57bを、それぞれ対応するチャネル方向コリメータ板55のX線管21寄りの上端部と重なる第1の配置(図3)と、第1および第2のチャネル方向X線吸収棒57a,57bのうち少なくとも一方を、この上端部からチャネル方向に、この上端部との間に間隙が形成されない範囲においてずらした第2の配置(図4、図5)とに移動させる。
本例では、第2の配置は2通りある。第2の配置その1は、図4に示すように、第1および第2のチャネル方向X線吸収棒57a,57bのうち一方だけが、対応するチャネル方向コリメータ板55の上端部と重なる位置から、その幅と同じ距離だけチャネル方向の一方向にずれた位置にある配置である。また、第2の配置その2は、図5に示すように、第1のチャネル方向X線吸収棒57aが、対応するチャネル方向コリメータ板55の上端部と重なる位置から、その幅と同じ距離だけチャネル方向の一方向にずれた位置にあり、第2のチャネル方向X線吸収棒57bが、この上端部と重なる位置から、その幅の2倍の距離だけ同じ方向にずれた位置にある配置である。
本例では、X線吸収棒移動機構60は、第1〜第3のシート61〜63、ソレノイドアクチュエータ(solenoid actuator)部64、ばね部65、および複数のカムフォロア(cam
follower)66を有している。
第1〜第3のシート61〜63は、複数のチャネル方向コリメータ板55の上端部近傍において、そのシート面がX線検出器56の検出面と略平行になり、下から上へと互いに間隔をおいて配置される。第1〜第3のシート61〜63は、軽量で、X線透過性を有し、適度な剛性を持つ部材、例えば炭素繊維を含むCFRPで構成されている。
複数の第1のチャネル方向X線吸収棒57aは、第1のシート61の上面に、チャネル方向にチャネル方向コリメータ板55と同じピッチで取り付けられている。また、複数の第2のチャネル方向X線吸収棒57bは、第2のシート62および第3のシート63にこれらで上下方向に挟み込まれるようにして取り付けられている。第1〜第3のシート61〜63のチャネル方向の一端部には、ソレノイドアクチュエータ部64が取り付けられており、他端部には、ばね部65が取り付けられている。ソレノイドアクチュエータ部64およびばね部65は、それぞれフレーム50に取り付けられている。複数のカムフォロア66は、その外周面が第3のシート63の上面に接するように第1および第2のレールに取り付けられている。
ばね部65は、第1〜第3のシート61〜63に適当な張力を掛けている。一方、ソレノイドアクチュエータ部64は、第1のシート61と、第2および第3のシート62,63とをそれぞれ独立してチャネル方向に移動させて、複数のチャネル方向X線吸収棒57の配置を、第1の配置、第2の配置その1、第2の配置その2、の計3通りに切り換えることができる。カムフォロア66は、第1〜第3のシート61〜63に対するガイド(guide)の役目を果たす。
これにより、X線吸収棒移動機構60は、複数のチャネル方向コリメータ板55によって形成される各開口について、開放したり、その一部を遮蔽したりして、その開口幅を段階的に調整することができ、X線断層撮影における空間分解能を切り換えることができる。
なお、X線吸収棒移動機構60には、上記の他、ねじシャフト(shaft)とねじ孔が形成された部材、ラック・アンド・ピニオン(rack and pinion)、フイルムカメラのフイルム巻取機構など、回転運動を直線運動に変換する機構とモータとを組み合わせたものや、エアシリンダ(air cylinder)や油圧シリンダなどを用いた機構を利用してもよい。
このX線吸収棒移動機構60によるチャネル方向X線吸収棒57の移動は、中央処理装置30によって制御される。
オペレータ(operator)は、スキャン(scan)計画において、撮影の空間分解能モード(mode)を選択する。本例では、通常分解能モード、高分解能モード、超高分解能モードの3つの中から選択することができるものとする。
スキャン計画において、オペレータが通常分解能モード(mode)を選択すると、中央処理装置30は、X線吸収棒移動機構60を制御して、図3に示すように、すべての第1および第2のチャネル方向X線吸収棒57a,57bを各チャネル方向コリメータ板55の上端部と重なる第1の配置へと移動させる。
一方、オペレータが高分解能モードを選択すると、中央処理装置30は、X線吸収棒移動機構60を制御して、図4に示すように、各第2のチャネル方向X線吸収棒57bを各チャネル方向コリメータ板55からその幅分だけチャネル方向にずらした第2の配置その1へと移動させる。
また、オペレータが超高分解能モードを選択すると、中央処理装置30は、X線吸収棒移動機構60を制御して、図5に示すように、各第1のチャネル方向X線吸収棒57aを各チャネル方向コリメータ板55の上端部からその幅分だけチャネル方向にずらし、各第2のX線吸収棒57bを上端部からその幅の2倍の距離分だけ同じ方向にずらした第2の配置その2へと移動させる。
高分解能モードまたは超高分解能モードが選択されたときは、X線利用効率の低下をカバー(cover)するため、画像再構成法として、フィルタ逆投影法(filtered back
projection)ではなく、逐次近似法を応用した画像再構成法(例えば、GE社製のX線CT装置における「ASiR」)を選択するとよい。これにより、照射するX線線量を増大させることなく、画像ノイズ(noise)を抑えて、高空間分解能な撮影を行うことが可能になる。
このような本実施形態によれば、複数のチャネル方向コリメータ板55におけるX線管21寄りの各上端部と重なるように形成された複数のチャネル方向X線吸収棒57を、その上端部と重なる第1の配置と、その上端部からずれた第2の配置とに移動させるので、チャネル方向X線吸収棒57を短い距離だけ単純に直線移動させるだけで、X線検出素子56iに入射するX線の開口幅を変えることができ、シンプルな構成でX線断層撮影における空間分解能の切換えが可能になる。その結果、低コスト、省スペースで、X線CT装置に、空間分解能の切換え機能を組み込むことができる。
また、空間分解能を高める必要のないときは、チャネル方向X線吸収棒57をチャネル方向コリメータ板55の上端部と重なる位置に配置するだけでよいので、特に、省スペース化に有効である。
また、X線吸収棒57を複数の段を成すように設け、これらのずれ量を調整することで、開口幅を段階的に切り換えることができ、撮影時の空間分解能を多段階で選択することができる。
なお、本実施形態では、チャネル方向X線吸収棒57は、第1および第2のチャネル方向X線吸収棒57a,57bにより2段で構成されているが、もちろん3段以上で構成してもよい。この場合、第2の配置を、上段または下段にあるX線吸収棒ほど、チャネル方向コリメータ板55の上端部からのずれ幅が大きくなるような配置とすることができる。
また、本実施形態では、チャネル方向X線吸収棒57のチャネル方向の幅は、チャネル方向コリメータ板55の板厚と同じであるが、これより小さくても大きくてもよい。
図6に、第1の実施形態における変形例を示す。チャネル方向X線吸収棒57とX線透過性のシートとの組合せに代えて、図6(a)に示すようなX線吸収シート58を用いてもよい。X線吸収シート58は、例えば、タングステンやモリブデンなどのシートにエッチング(etching)などでスリット(slit)を形成したものである。このX線吸収シート58を2段に重ねて用いれば、先の実施形態と同様、図6(b)に示すように、第1の配置から第2の配置その1、第2の配置その2へと、段階的に開口幅を切り換えることができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態と同様の手法により、z方向(スライス方向)の開口幅を変えて、z方向の空間分解能を切り換えるようにしてもよい。
例えば、図7に示すように、X線検出素子56iをz方向に区分し、チャネル方向に延びる複数のz方向コリメータ板55′を設ける。そして、この各z方向コリメータ板55′の上端部と重なるように形成されたz方向X線吸収棒57′を、これら上端部に重なるように1または複数の段を成すように配置し、これらをz方向にずらすことにより、z方向の開口幅を変えるようにしてもよい。
(第3の実施形態)
第1の実施形態と同様の手法により、チャネル方向およびz方向の開口幅を変えて、チャネル方向およびz方向の空間分解能を切り換えるようにしてもよい。
例えば、図8に示すように、X線検出素子56iをチャネル方向に区分し、z方向に延びる複数のチャネル方向コリメータ板55と、X線検出素子56iをz方向に区分し、チャネル方向に延びる複数のz方向コリメータ板55′とを設ける。そして、これら各コリメータ板55,55′の上端部と重なるように格子状に形成されたX線吸収体59を、これら上端部に重なるように1または複数の段を成すように配置し、これらをチャネル方向とz方向の中間に相当する斜め方向にずらすことにより、チャネル方向およびz方向の開口幅を同時に変えるようにしてもよい。斜め方向にずらす機構は、横方向または縦方向の直線運動を、斜め方向の直線運動に変換する周知の機構等を用いて実現すると、実装が容易になる。
なお、これらの実施形態は、すべてX線CT装置であるが、発明は、X線CT装置とPETまたはSPECTとを組み合わせたPET−CT装置やSPECT−CT装置などにも適用可能である。
1 操作コンソール
2 入力装置
3 中央処理装置
5 データ収集バッファ
6 モニタ
7 記憶装置
10 撮影テーブル
12 クレードル
15 回転部
20 走査ガントリ
21 X線管
21f X線焦点
22 X線コントローラ
23 アパーチャ
25 DAS
26 回転部コントローラ
27 コリメータ
28 X線検出部
29 制御コントローラ
30 スリップリング
40 被検体
50 フレーム
51 第1のレール
52 第2のレール
53 第1のエンドブロック
54 第2のエンドブロック
55 チャネル方向コリメータ板
55′ z方向コリメータ板
56 X線検出器
56i X線検出素子
57 チャネル方向X線吸収棒
57a 第1のチャネル方向X線吸収棒
57b 第2のチャネル方向X線吸収棒
57′ z方向X線吸収棒
57′a 第1のz方向X線吸収棒
57′b 第2のz方向X線吸収棒
58 X線吸収シート
59 X線吸収体
60 X線吸収棒移動機構
61 第1のシート
62 第2のシート
63 第3のシート
64 ソレノイドアクチュエータ部
65 ばね部
66 カムフォロア
81 X線
100 X線CT装置

Claims (9)

  1. 撮影対象に放射線を照射する放射線源と対向して配置される複数の放射線検出素子と、
    前記複数の放射線検出素子をチャネル方向に区分する複数のコリメータ板であって、それぞれの板面が前記放射線源からの放射方向に沿うように立設された複数のコリメータ板と、
    前記複数のコリメータ板における前記放射線源寄りの各端部の端辺方向に沿って延びる複数の放射線吸収部材を、前記端部と実質的に重なる第1の配置と、前記端部からチャネル方向に、前記端部との間に間隙が形成されない範囲においてずれた第2の配置とに移動させることにより、前記複数のコリメータ板により形成された各開口の幅を変更する開口幅変更手段とを備えた放射線検出装置。
  2. 撮影対象に放射線を照射する放射線源と対向して配置される複数の放射線検出素子と、
    前記複数の放射線検出素子をスライス方向に区分する複数のコリメータ板であって、それぞれの板面が前記放射線源からの放射方向に沿うように立設された複数のコリメータ板と、
    前記複数のコリメータ板における前記放射線源寄りの各端部の端辺方向に沿って延びる複数の放射線吸収部材を、前記端部と実質的に重なる第1の配置と、前記端部からスライス方向に、前記端部との間に間隙が形成されない範囲においてずれた第2の配置とに移動させることにより、前記複数のコリメータ板によって形成される各開口の幅を変更する開口幅変更手段とを備えた放射線検出装置。
  3. 撮影対象に放射線を照射する放射線源と対向して配置される複数の放射線検出素子と、
    前記複数の放射線検出素子をチャネル方向およびスライス方向に区分する複数のコリメータ板であって、それぞれの板面が前記放射線源からの放射方向に沿うように立設された複数のコリメータ板と、
    前記複数のコリメータ板における前記放射線源寄りの各端部の端辺方向に沿って延びる複数の放射線吸収部材を、前記端部と実質的に重なる第1の配置と、前記端部からチャネル方向とスライス方向との中間的な方向に相当する斜め方向に、前記端部との間に間隙が形成されない範囲においてずれた第2の配置とに移動させることにより、前記複数のコリメータ板によって形成される各開口の幅を変更する開口幅変更手段とを備えた放射線検出装置。
  4. 前記複数の放射線吸収部材は、それぞれ、前記コリメータ板の板厚と実質的に同じ幅を有する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射線検出装置。
  5. 前記複数の放射線吸収部材は、前記放射方向に複数の段を成すように設けられており、
    前記第2の配置は、上段または下段にある放射線吸収部材ほど前記端部からのずれ幅が大きくなるような配置である請求項4に記載の放射線検出装置。
  6. 前記複数の放射線吸収部材は、各段ごとに、放射線透過性シートに固着されており、
    前記開口幅変更手段は、前記放射線透過性シートを移動させる請求項5に記載の放射線検出装置。
  7. 前記放射線透過性シートは、炭素繊維を含んでいる請求項6に記載の放射線検出装置。
  8. 前記複数の放射線吸収部材は、各段ごとに、シート状に一体形成されている請求項5に記載の放射線検出装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の放射線検出装置を有する放射線断層撮影装置。
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