JP2016198493A - X線検出器装置及びx線ct装置 - Google Patents

X線検出器装置及びx線ct装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016198493A
JP2016198493A JP2016076015A JP2016076015A JP2016198493A JP 2016198493 A JP2016198493 A JP 2016198493A JP 2016076015 A JP2016076015 A JP 2016076015A JP 2016076015 A JP2016076015 A JP 2016076015A JP 2016198493 A JP2016198493 A JP 2016198493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pcd
ray
detector
circular orbit
collimator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016076015A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6670659B2 (ja
Inventor
ミーシャー・エル.・ロドリゲス
L Rodrigues Miesher
ハオ・ヤン
Yang Hao
リヤン・ツァイ
Liang Cai
ジミー・ワン
Gin-Chung Wang
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Medical Systems Corp
Publication of JP2016198493A publication Critical patent/JP2016198493A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6670659B2 publication Critical patent/JP6670659B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/42Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4208Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis characterised by using a particular type of detector
    • A61B6/4241Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis characterised by using a particular type of detector using energy resolving detectors, e.g. photon counting
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/02Arrangements for diagnosis sequentially in different planes; Stereoscopic radiation diagnosis
    • A61B6/03Computed tomography [CT]
    • A61B6/032Transmission computed tomography [CT]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B6/00Apparatus or devices for radiation diagnosis; Apparatus or devices for radiation diagnosis combined with radiation therapy equipment
    • A61B6/42Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis
    • A61B6/4291Arrangements for detecting radiation specially adapted for radiation diagnosis the detector being combined with a grid or grating

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • High Energy & Nuclear Physics (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Pulmonology (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)

Abstract

【課題】計数性能とエネルギー分解能とを向上させること。【解決手段】実施形態のX線検出器装置は、X線管の回転軌道と中心を同一とする円軌道に沿って配置された複数の検出器モジュールを備えたX線検出器装置である。各検出器モジュールは、第1の面に設けられたアノードピクセルと、前記第1の面と対向した第2の面に設けられるカソード電極とを備える光子計数検出器(Photon-Counting Detector:PCD)と、前記PCDに設けられ、当該PCDの前記アノードピクセルに隣接する面であって、前記X線管から照射されたX線の入射方向側の面の所定の領域を遮蔽するコリメータと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、X線検出器装置及びX線CT装置に関する。
コンピュータ断層撮影(Computed Tomography:CT)スキャナのほとんどでは通常、X線ビームが多色性である。しかし、第3世代CTスキャナでは検出器のエネルギー積分特性によるデータに基づいて画像が生成される。これらの従来の検出器はエネルギー積分検出器と呼ばれ、エネルギー積分X線データを収集する。一方、光子計数検出器(Photon-Counting Detector:PCD)は、エネルギー積分特性ではなく、X線源のスペクトル特性を収集するように構成される。透過したX線データのスペクトル特性を得るために、PCDはX線ビームを成分別のエネルギーすなわちスペクトルビンに分解し、各ビンにおける光子数を計数する。CTにおけるX線源のスペクトル特性の利用は、スペクトルCTと呼ばれることが多い。スペクトルCTには2以上のエネルギーレベルでの透過X線検出が含まれるため、スペクトルCTは一般に、定義によるとデュアルエネルギーCTを含む。
また、ハイブリッドジオメトリ光子計数CT(Photon-Counting Computed Tomography:PCCT)システムが特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示されているハイブリッドジオメトリPCCTの内容は参照することにより本明細書に援用される。ハイブリッドPCCT設計において、第4世代CTジオメトリではリング状の疎に分散されたPCDを使用してスペクトル情報を収集するが、エネルギー積分検出器は第3世代ジオメトリを使用してデータを収集する。第4世代設計によりPCD技術が直面する課題を克服できるのに対し、第3世代のデータは再構成における空間分解能およびノイズ特性を維持するために使用することができる。
米国特許出願公開第2013/251097号明細書
本発明が解決しようとする課題は、計数性能とエネルギー分解能とを向上させることができるX線検出器装置及びX線CT装置を提供することである。
実施形態のX線検出器装置は、X線管の回転軌道と中心を同一とする円軌道に沿って配置された複数の検出器モジュールを備えたX線検出器装置である。各検出器モジュールは、第1の面に設けられたアノードピクセルと、前記第1の面と対向した第2の面に設けられるカソード電極とを備える光子計数検出器(Photon-Counting Detector:PCD)と、前記PCDに設けられ、当該PCDの前記アノードピクセルに隣接する面であって、前記X線管から照射されたX線の入射方向側の面の所定の領域を遮蔽するコリメータと、を備える。
図1は、X線CT装置の構成例を示す図である。 図2は、X線CT装置の構成例を示す図である。 図3は、従来技術を説明するための図である。 図4は、従来技術を説明するための図である。 図5は、第1の実施形態に係る検出器モジュールの構成例を示す図である。 図6は、第2の実施形態に係る検出器モジュールの構成例を示す図である。 図7Aは、第3の実施形態に係る検出器モジュールの構成例を示す図である。 図7Bは、第3の実施形態に係る検出器モジュールの構成例を示す図である。 図8Aは、第3の実施形態の変形例に係る検出器モジュールの構成例を示す図である。 図8Bは、第3の実施形態の変形例に係る検出器モジュールの構成例を示す図である。 図9は、傾斜されコリメートされたPTF直接変換型PCDを備えた第4世代CTスキャナの一例を示す図である。 図10は、コンピュータ処理システムの一例を示す図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係るX線検出器装置及びX線CT装置を説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用される。
一実施形態では、リング状に配置された複数の固定PCD(Photon-Counting Detector)モジュールを備えるCTイメージング装置が提供され、各PCDモジュールは、リングの円周方向の法線方向に対して傾斜され、PTF(Parallel-Transverse-Field) PCDの所定の領域を覆うコリメータを備える第1のPTF PCDを備え、コリメータは入射X線を遮蔽する。
例示的実施形態によれば、高計数率でエネルギー分解能を向上するための検出器装置について、CT(Computed Tomography)イメージングシステムを参照しながら以下で記載し論じるが、本発明の方法およびシステムはPCDを使用するその他のイメージングシステムに適用してもよいと理解されるべきである。
本発明およびその付随する利点の多くは、添付図面とともに検討され以下の詳細な説明を参照してより良く理解されれば、より完全な理解が容易に得られるであろう。
(第1の実施形態)
図1及び図2は、X線CT装置の構成例を示す図である。図1では、光子を検出する検出器アレイを備えることができるX線CT装置の簡略化した概略構造を示す。本開示の態様は医用イメージングシステムとしてのX線CT装置に限定されない。特に、本明細書に記載される構造および手順はその他の医用イメージングシステムに適用でき、本明細書に提供されるX線CT装置および光子の検出に特に関連する説明は例示として考えられるべきである。検出器アレイ、光子検出器、および/または光子検出器アレイは、本明細書において単に検出器と呼んでもよい。
図1に示すX線CT装置は、X線管1、フィルタおよびコリメータ2、ならびに検出器3を備える。X線管1と検出器3とが被検体を挟んで対向するようにフレーム8によって支持され、被検体を中心した円軌道にて高速に回転する。
X線CT装置はさらに、図2に示すような、X線検出器装置を有する。このX線検出器装置は、X線管1の回転軌道と中心を同一とする円軌道に沿って配置された複数の検出器モジュール3’を備える。この複数の検出器モジュール3’は、図2に示すように、第3世代検出器とは異なる半径に配置されうる。また、例えば、X線検出器装置は、スパース固定エネルギー識別(例えば、光子計数)型の検出器モジュール3’を備える。言い換えると、各検出器モジュール3’は、光子計数検出器(Photon-Counting Detector:PCD)を備える。CTイメージングシステムにおけるPCDは、半導体材料、例えば、中でも多くの場合CZTと呼ばれるテルル化カドミウム亜鉛(CdZnTe)、テルル化カドミウム(CdTe)、およびケイ素(Si)から製造されることが多い。
一例をあげると、PCDは、半導体結晶と、アノード側電極と、カソード側電極とを備える。半導体結晶は、第1の面および第2の面を有する矩形の半導体結晶であり、第1の面と第2の面とが平行である。この半導体結晶は、例えば、CdZnTeまたはCdTeである。また、アノード側電極は、第1の面に複数のアノードピクセルを有する。カソード側電極は、第2の面を覆うカソード電極を有する。
X線CT装置は、ガントリモータや、ガントリの回転を制御し、X線源を制御し、患者の寝台を制御する制御部4等の、追加の機械部品および電気部品をさらに備える。X線CT装置は、データ収集システム5および処理部6をさらに備える。処理部6は、データ収集システム5によって収集される投影(ビュー)データに基づいてCT画像を生成するように構成されている。例えば、処理部6は、スペクトルCT画像を再構成する再構成処理部を備える。処理部6は、本明細書に記載されるプロセス、アルゴリズム、式、および関係に従って、方法を実施し、アルゴリズムを実行するようにプログラムされる。処理部6およびデータ収集システム5はメモリ7を利用することができ、メモリ7は、例えば検出器3及び複数の検出器モジュール3’から得られるデータ、検出器パイルアップモデル、および再構成画像を保存するように構成されている。
X線管1、フィルタおよびコリメータ2、検出器3、ならびに制御部4は、穴を含むフレーム8に備えられうる。フレーム8は略円筒形状またはドーナツ形状を有する。図1に示す図において、フレーム8の穴の長手軸は穴の中心にあり、この紙面の中および外に伸長する。領域9として認識される穴の内部は、イメージングの標的領域である。患者等のスキャン対象である被検体が、例えば患者テーブルとともに標的領域に配置される。次いで、被検体はX線管1によってファンまたはコーン照射10を照射されることができ、この照射10は長手軸に関して被検体を全体的に、実質的に、または効果的に横断する。処理部6は、捕捉された入射X線光子の光子数を決定するようにプログラムされる。データ収集システム5、処理部6、およびメモリ7は、単一のマシンまたはコンピュータとして、あるいは互いに接続されるかまたはネットワークもしくは他のデータ通信システムを介して分散される別個のマシンまたはコンピュータとして実現されうる。制御部4はさらにネットワークまたは他のデータ通信システムを介して接続されることができ、また別個のマシンもしくはコンピュータによって実現されるか、または本システムの別のマシンもしくはコンピュータの一部として実現されうる。
図1において、検出器3は、長手軸に関してX線管1とともに回転する回転検出器アレイである。X線CT装置は、複数の検出器モジュール3’(静止検出器アレイとも言う)をさらに備えることもできるため、回転検出器アレイおよび静止アレイがともにフレーム8内に備えられる。その他の検出器構成が実現されうる。
このような構成のX線CT装置では、X線管1がX線を照射しながら回転し、各検出器モジュール3’は、X線管1から照射されたX線を検出する。ここで、検出器モジュール3’は、例えばカソード側電極がX線管1の回転中心を向くように配置されている場合、X線管1が検出器モジュール3’と対向する位置以外にある場合でも、X線管1から照射されたX線を検出する。例えば、検出器モジュール3’は、カソード側電極とアノード側電極とに隣接する面から入射するX線を検出する場合がある。以下では、検出器モジュール3’のカソード側電極がX線管1の回転中心を向くように配置される例も含めて、検出器モジュール3’がカソード側電極とアノード側電極とに隣接する面から入射するX線を検出する場合のX線の減衰について説明する。なお、以下では説明の便宜上、カソード側電極とアノード側電極とに隣接する面のことを単に「側面」とも言う。
まず、図3及び図4を用いて、従来技術について説明する。図3及び図4は、従来技術を説明するための図である。図3では、PCD内部でのX線減衰の一例を示す。図3の下図に示すように、PCDは、半導体結晶と、アノード側電極と、カソード側電極とを備える。また、図3の下図に示すように、アノード側電極とカソード側電極との間で電界Eが生じる。ここで、アノード側電極とカソード側電極とが平行であるので、平行な横磁界が生じる。このようなことからPCDのことをPTF(Parallel-Transverse-Field)直接変換型PCDとも言う。このようなPTF直接変換型PCDは、図3の下図の示すように、カソード側電極とアノード側電極とに隣接する面である側面で入射するX線を検出する。図3の上図では、X軸は検出器の深さを表し、Y軸はPCDが検出するX線数を示す。すなわち、図3の上図は、図3の下図のX軸方向からX線が入射した場合のX軸方向への到達度(減衰量)を示す。図3の上図に示すように、PTF直接変換型PCDの側面からX線が入射する場合のX線照射強度は、X軸方向で示す検出器の深さとともに指数関数的に減少し、この減少率は減衰係数によって制御される。
また、カソード電極側でX線を検出するPCDでは、アノード−カソード間の距離が2〜3mm必要とされるが、カソード側電極とアノード側電極とに隣接する面である側面でX線を検出するPTF直接変換型PCDでは、アノード−カソード間の距離を1mmオーダーにすることが可能になる。したがって、側面でX線を検出するPTF直接変換型PCDは、カソード電極側でX線を検出するPCDと比較して、より高速の計数性能を示す。また、PTF直接変換型PCDの別の利点は、PTF直接変換型PCDがアノードを複数有する構造のためより高い計数率を支持できることであるが、複数の小さな信号は最終的に単一の大きな信号に結合される。しかし、PTF直接変換型PCD(例えば、CdZnTeまたはCdTe)では、位置依存電荷収集のためスペクトル情報を提供するときに不都合が生じる。例えば、従来のPTF(Parallel-Transverse-Field)直接変換型PCD(CdZnTeまたはCdTe)では電荷飛行時間を低減するために、エネルギー分解能が極度に損なわれることが問題となっている。さらに、ピクセル型非PTF直接変換型PCDは、PTF直接変換型PCDよりも電荷収集時間が長いことにより長い飛行時間を有するため、それによって計数性能が制限されてしまう。さらに、極性効果、および一次エネルギー(例えば、X線エネルギー)を別の量子(例えば、X線量子)を通じて隣接するピクセルに部分的に移送することにより引き起こされるKエスケープによっても検出器の性能が低下する。
例えば、図4では、検出器の深さに対するピクセル型PTF直接変換型PCDの重み付けポテンシャルを示す。図4の左図は、図3の下図と同様のPTF直接変換型PCDを示す。図4の右図では、縦軸がアノード側電極からの距離を示し、横軸が重みを示す。また、図4の右図の横軸の重みは、右側(矢印側)に行くほど低くなる。重み付けポテンシャルは、動いている電荷間の結合、および動いている電荷が検出器内でドリフトするときの電荷の電極を示す。図4に示す点線間の領域では、相互作用によりエネルギー情報がほとんど提供されず、検出効率が低い。より具体的には、図4の左図に示すようにアノード側電極が分割されているので、生成されたエネルギー情報が分散したり、長距離を移動する間に他のフォトン由来の信号と結合したり、トラップされたりすることにより、図4に示す点線間の領域では、エネルギー情報が不正確になる。
このようなことから、第1の実施形態では、検出器モジュール3’を以下に説明するように構成することで、計数性能とエネルギー分解能とを向上させる。図5は、第1の実施形態に係る検出器モジュール3’の構成例を示す図である。図5に示すように、PTF直接変換型PCDの第1の実施形態は、ピクセル型PTF直接変換型PCDおよびコリメータを備える。ピクセル型PTF直接変換型PCDは、CdZnTeまたはCdTe等の半導体材料から形成される結晶を備える。結晶の1面は大型の単一カソード電極を有する。結晶の反対の面はアノード側であり、サイズが可変の矩形または正方形のアノードピクセルのアレイを備える。コリメータは、PCDに設けられ、当該PCDのアノードピクセルに隣接する面であって、X線管1から照射されたX線の入射方向側の面の所定の領域を覆う。一例をあげると、コリメータは、図5に示すように、点線間の入射X線を遮蔽するためにアノード側付近で結晶に取り付けられる。この点線間では、図5の右図に示すように、入射X線と検出器との間の相互作用はエネルギー情報をほとんど有しない。コリメータ寸法は電極設計(重み付けポテンシャル)に応じ、異なる用途のために最適化できる。すなわち、図5において点線間で示すコリメータが覆う所定の領域は、アノードピクセルからの距離に応じた検出効率に基づいて設定される。
例えば、コリメータの材料および厚さは、入射X線エネルギーおよび必要とする光子遮蔽効率により決定できる。コリメータの高さは、第1列のピクセルの重み付けポテンシャルを計算して求められる。図5は、第1列のピクセルが、PCDにおいてX線光子の入口ウィンドウに最も近いピクセルであることを示す。コリメータの幅は、検出器の幅に基づいて決定される。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る検出器モジュール3’の構成例を示す図である。この第2の実施形態は、第4世代CTスキャナにおける極性効果を低減するために実施される。第4世代CTスキャナにおいて、検出器は静止ガントリ上にあり、X線源は回転する。各検出器はX線源が回転するにつれて、異なる入射角度からX線を受信する。検出器応答はX線入射角により変化し、これは極性効果と呼ばれる。極性効果は通常、入射光子に非垂直な入射に対して起こるため、検出器の応答を測定する際に曖昧さをもたらし、医用イメージングシステムにおける全体的な空間分解能を低下させてしまう。図6に示すように、入射光子604および606が検出器の電界Eに垂直でない場合、検出器の幾何学的効率が法線入射線602の場合とは異なる。したがって、極性効果を、スパース第4世代PCDジオメトリ用の検出器設計に組み込む必要がある。
したがって、PTF直接変換型PCDの第2の実施形態は、ピクセル型PTF直接変換型PCDおよび拡張型コリメータを備える。PTF直接変換型PCDの設計は図5で説明したものと同様である。拡張型コリメータは、アノードピクセルが設けられた第1の面に隣接する面であって、X線管1から照射されたX線の入射方向側の面の所定の領域を覆うとともに、アノードピクセルを更に覆う。拡張型コリメータを使用して、結晶と検出器との間の相互作用によりエネルギー情報がほとんど提供されない領域およびアノード側表面全体の両方を遮蔽することで、非垂直角度でのX線入射を防ぐ。
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、検出器モジュール3’のカソード側電極がX線管1の回転中心を向くように配置されるのではなく、カソード側電極とアノード側電極とに隣接する面である側面がX線管1の回転中心を向くように配置される場合について説明する。ここで、検出器モジュール3’のPCDは、円軌道の法線方向に対して傾斜される。図7A及び図7Bは、第3の実施形態に係る検出器モジュール3’の構成例を示す図である。第3の実施形態に係る検出器モジュール3’は、図7Aに示すように、一対のピクセル型PTF直接変換型PCDおよび2つのコリメータを備える。このPTF直接変換型PCDの構成は図5で説明したものと同様である。すなわち、検出器モジュール3’は、PCDとして、コリメータが設けられた第1のPCDと、コリメータが設けられた第2のPCDとを有する。また、2つのPTF直接変換型PCD(検出器AおよびB)は、円周方向708に沿った法線面に対して傾斜される。言い換えると、第1のPCDおよび第2のPCDはそれぞれ、円軌道の法線方向に対して傾斜される。図7Aに示すように、検出器Aはピクセルアノード側が円周方向に沿って法線面を向くように円周方向に沿って時計回りに傾斜され、検出器Bはピクセルアノード側が円周方向に沿って法線面を向くように円周方向に沿って反時計回りに傾斜される。すなわち、第1のPCDおよび第2のPCDはそれぞれ、アノードピクセルが設けられた第1の面が互いに対向するように円軌道の法線方向に対して所定の角度で傾斜される。そして、第1のPCDと第2のPCDとが、円軌道の中心側から当該円軌道側へ向く開口部を形成する。このように、検出器AおよびBを傾斜させることで、X線702、704、および706は対称に検出器に入射する。横傾斜角度θは、検出器Aのアノード側と検出器Bのアノード側との間の角度である。各PCDはコリメータを有し、これはアノード側付近で結晶に取り付けられて、入射X線と検出器との間の相互作用によりエネルギー情報がほとんど提供されない点線間の入射X線を遮蔽する。コリメータ寸法は電極設計に応じ、感度を向上するためにさらに寸法を小さくすることができる。
図7Bは、最適な極性検出器応答のために最適化された異なる横傾斜角度を有する別の実施形態を示す。図7Bに示す例では、図7Aに示す例と同様に、検出器モジュール3’は、PCDとして、コリメータが設けられた第1のPCDと、コリメータが設けられた第2のPCDとを有する。そして、第1のPCDと第2のPCDとが、円軌道の中心側から当該円軌道側へ向く開口部を形成する。また、図7Bに示す検出器モジュール3’は、PCDとして、コリメータが設けられた第1のPCD(例えば、検出器A)と、コリメータが設けられた第2のPCD(例えば、検出器B)とを有する。ここで、図7Bに示すコリメータは、図7Aに示すコリメータとは異なり一体化している。この実施形態によってスパース第4世代PCDにおいて高い計数率および対称な極性応答が可能となる。なお、図7A及び図7Bに示す検出器モジュール3’が有するPTF直接変換型PCDの構成は、図5で説明したものと同様であるものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、図7A及び図7Bに示す検出器モジュール3’が有するPTF直接変換型PCDの構成は、図6で説明したものと同様であってもよい。すなわち、図7A及び図7Bに示す検出器モジュール3’は、アノードピクセルが設けられた第1の面に隣接する面であって、X線管1から照射されたX線の入射方向側の面の所定の領域を覆うとともに、アノードピクセルを更に覆う拡張型コリメータを有してもよい。
(第3の実施形態の変形例)
図8A及び図8Bを用いて、第3の実施形態の変形例について説明する。図8A及び図8Bは、第3の実施形態の変形例に係る検出器モジュール3’の構成例を示す図である。第3の実施形態では、第1のPCDおよび第2のPCDはそれぞれ、アノードピクセルが設けられた第1の面が互いに対向するものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、図8Aに示すように、第3の実施形態の変形例に係る検出器モジュール3’は、一対のピクセル型PTF直接変換型PCDおよび2つのコリメータを備える。このPTF直接変換型PCDの構成は図5で説明したものと同様である。2つのPTF直接変換型PCD(検出器AおよびB)は、法線面に対して傾斜され、「ウェル」を形成し、傾斜された検出器Aおよび検出器BからのKエスケープ光子を収集する。
図8Aに示すように、検出器Aはピクセルアノード側が円周方向の法線面を向くように反時計回りに傾斜され、検出器Bはピクセルアノード側が円周方向の法線面を向くように時計回りに傾斜される。すなわち、第1のPCDおよび第2のPCDはそれぞれ、カソード電極を有する第2の面が互いに対向するように円軌道の法線方向に対して所定の角度で傾斜されてもよい。そして、第1のPCDと第2のPCDとが、円軌道側から当該円軌道の中心側へ向く開口部を形成する。これにより、X線802は、傾斜された検出器AおよびBにより形成されたウェルに入射する。横傾斜角度αは、検出器Aのカソード側と、検出器Bのカソード側との間の角度である。角度αはKエスケープおよび入射スペクトルエネルギーを最適化するように設定できる。各PCDはコリメータを有し、これはアノード側付近で結晶に取り付けられ、入射X線と検出器との間の相互作用によりエネルギー情報がほとんど提供されない入射X線を遮蔽する。コリメータ寸法は電極設計に応じ、感度を向上するためにさらに寸法を小さくすることができる。なお、図8Aに示す検出器モジュール3’が有するPTF直接変換型PCDの構成は、図5で説明したものと同様であるものとして説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、図8Aに示す検出器モジュール3’が有するPTF直接変換型PCDの構成は、図6で説明したものと同様であってもよい。すなわち、図8Aに示す検出器モジュール3’は、アノードピクセルが設けられた第1の面に隣接する面であって、X線管1から照射されたX線の入射方向側の面の所定の領域を覆うとともに、アノードピクセルを更に覆う拡張型コリメータを有してもよい。
図8Bは、検出器の感度を向上するためにコリメータ寸法を変更する例を示す。測定された光子数は、コリメータに遮蔽されていない検出器の面積に比例する。コリメータの高さをh2からh1に減らすことにより計数効率が増加するため、合計個数はN2からN1に増える。しかし、コリメータの高さをh2からh1に減らすと、スペクトル性能は低下してしまう。
図9は、傾斜されコリメートされたPTF直接変換型PCDを備えた第4世代CTスキャナの一例を示す図である。傾斜されコリメートされた所定数のPTF直接変換型PCDを備えた複数の検出器モジュール(図9に例示するPCD1〜PCDN)は、円等の所定のジオメトリにおいて被検体の周りに疎に配置される。例えば、複数の検出器モジュールは、X線管1の回転軌道と中心を同一とする円軌道に沿って配置される。X線管1は被検体を中心とした所定の線源ファンビーム角度でX線を投影しながら、X線管1はスキャン対象の被検体の周りを回転する。なお、図9に示す例では、X線管1は、複数の検出器モジュールが配置される円軌道の外周側を回転軌道とする場合を示しているが、複数の検出器モジュールが配置される円軌道の内周側を回転軌道としてもよい。
(その他の実施形態)
実施形態は、上述した実施形態に限られるものではない。
図10は、コンピュータ処理システムの一例を示す図である。図10に示すコンピュータ処理システムは、図1に示す処理部6を備えることができる。処理部6はハードウェアデバイス、例えば、記載された機能を中央演算処理装置(Central Processing Unit:CPU)に実行させる1つ以上のコンピュータプログラムを実行するように明確に構成されたCPUであることができる。特に、この例示的処理システムは、CPU等の1つ以上のマイクロプロセッサもしくは均等物、および/または少なくとも1つの特定用途向けプロセッサ(Application-Specific Processor:ASP)(図示せず)を用いて実施することができる。マイクロプロセッサは、本開示のプロセスおよびシステムを実施および/または制御するようにマイクロプロセッサを制御するように構成され、本明細書に記載されるアルゴリズムを実行するように構成されるメモリ回路(例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ、スタティックメモリ、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)、およびこれらの均等物)等のコンピュータ可読記憶媒体を利用する回路または回路機構である。その他の記憶媒体は、ハードディスクドライブまたは光ディスクドライブを制御できる、ディスク制御部等の制御部を介して制御されうる。
別の実施態様において、マイクロプロセッサまたはその態様は、本開示の態様を強化するかまたは完全に実施するための論理回路を含むか、またはこれを排他的に含むことができる。このような論理回路としては、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit:ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA)、ジェネリックアレイロジック(Generic-Array of Logic:GAL)、およびこれらの均等物が挙げられるが、これらに限定されない。マイクロプロセッサは別個の素子または単一の処理機構であることができる。また、本開示はマルチコアCPUおよびグラフィックスプロセッシングユニット(Graphics Processing Unit:GPU)の並行処理能力の利益を享受して、改善された計算効率を得ることができる。多重処理構成における1つ以上の処理部をさらに利用して、メモリに含まれる一連の命令を実行してもよい。あるいは、ハードワイヤード回路をソフトウェア命令に代えて、またはソフトウェア命令と組み合わせて使用してもよい。したがって、本明細書で述べられる例示的実施態様は、ハードウェア回路機構とソフトウェアとの任意の特定の組み合わせに限定されない。
別の態様では、本開示による処理の結果はディスプレイ制御部を介してモニタに表示できる。ディスプレイ制御部は好ましくは、計算効率を改善するために、複数のグラフィックスプロセッシングコアによって提供できる少なくとも1つのGPUを含む。加えて、周辺機器としてI/O(入力/出力)インタフェースに接続することができるマイクロフォン、スピーカ、カメラ、マウス、キーボード、タッチベースディスプレイ、またはパッドインタフェース等からの信号とデータのうち少なくとも一方を入力するために、I/Oインタフェースを提供する。例えば、本開示の種々のプロセスまたはアルゴリズムのパラメータを制御する、キーボードまたはポインティングデバイスをI/Oインタフェースに接続して、さらなる機能性および構成オプションをもたらすか、またはディスプレイ特性を制御することができる。また、モニタは、コマンド/命令インタフェースを提供するためにタッチセンシティブインタフェースを備えることができる。
上述の構成要素を、制御可能なパラメータを含むデータの送受信のためにネットワークインタフェースを介して、インターネットまたはローカルイントラネット等のネットワークに接続できる。上記のハードウェア構成要素を一緒に接続するために中央バスが提供され、それらの間のデジタル通信のための少なくとも1つの経路を提供する。
また、一実施態様において、処理システムはネットワークまたは他のデータ通信接続によって互いに接続されうる。処理システムの1つ以上は対応するアクチュエータに接続されて、ガントリ、X線源、および/または患者寝台の移動を作動および制御することができる。
好適なソフトウェアは、メモリおよびストレージデバイスを含む、処理システムのコンピュータ可読媒体にタンジブルに保存することができる。コンピュータ可読媒体のその他の例は、コンパクトディスク、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、テープ、光磁気ディスク、PROM(Programmable Read Only Memory)(EPROM、EEPROM、フラッシュEPROM)、DRAM、SRAM(Static Random Access Memory)、SDRAM、もしくは任意の他の磁気媒体、コンパクトディスク(例えば、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory))、またはコンピュータが読み取り可能な任意の他の媒体である。ソフトウェアとしては、デバイスドライバ、オペレーティングシステム、開発ツール、アプリケーションソフトウェアや、グラフィカルユーザインタフェースが挙げられるが、これらに限定されない。
上述の媒体におけるコンピュータコード要素は、スクリプト、解釈可能なプログラム、ダイナミックリンクライブラリ(Dynamic Link Library:DLL)、Java(登録商標)クラス、および完全実行可能プログラムを含むがこれらに限定されない、任意の解釈可能なまたは実行可能なコードメカニズムであってよい。また、本開示の態様の処理部分は、より良好な性能、信頼性、および/またはコストのために分散されてもよい。
処理システムのデータ入力部分では、例えば、対応する有線接続により、検出器または検出器のアレイからの入力信号を受信する。複数のASICまたは他のデータ処理構成要素が、データ入力部を形成するものとして、またはデータ入力部への入力を提供するものとして提供されうる。ASICはそれぞれ、個別検出器アレイまたはそのセグメント(個別の部分)からの信号を受信できる。検出器からの出力信号がアナログ信号である場合、データ記録および処理の用途のために、フィルタ回路をアナログ−デジタル変換器とともに設けることができる。フィルタリングはさらに、アナログ信号用の個別のフィルタ回路なしで、デジタルフィルタリングによって提供することができる。あるいは、検出器がデジタル信号を出力する場合、デジタルフィルタリングとデータ処理のうち少なくとも一方は検出器の出力から直接行うことができる。
上記の実施形態の説明において、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、計数性能とエネルギー分解能とを向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 X線管
2 フィルタおよびコリメータ
3 検出器
3’ 検出器モジュール
4 制御部
5 データ収集システム
6 処理部
7 メモリ
8 フレーム

Claims (18)

  1. X線管の回転軌道と中心を同一とする円軌道に沿って配置された複数の検出器モジュールを備えたX線検出器装置であって、
    各検出器モジュールは、
    第1の面に設けられたアノードピクセルと、前記第1の面と対向した第2の面に設けられるカソード電極とを備える光子計数検出器(Photon-Counting Detector:PCD)と、
    前記PCDに設けられ、当該PCDの前記アノードピクセルに隣接する面であって、前記X線管から照射されたX線の入射方向側の面の所定の領域を遮蔽するコリメータと、
    を備えた、X線検出器装置。
  2. 前記所定の領域は、前記アノードピクセルからの距離に応じた検出効率に基づいて設定される、請求項1に記載のX線検出器装置。
  3. 前記コリメータは、前記アノードピクセルを更に覆う、請求項1又は2に記載のX線検出器装置。
  4. 前記PCDは、前記円軌道の法線方向に対して傾斜される、請求項1〜3のいずれか一つに記載のX線検出器装置。
  5. 前記各検出器モジュールは、前記PCDとして、前記コリメータが設けられた第1のPCDと、前記コリメータが設けられた第2のPCDとを有し、前記第1のPCDおよび前記第2のPCDはそれぞれ、前記円軌道の法線方向に対して傾斜される、請求項1〜3のいずれか一つに記載のX線検出器装置。
  6. 前記第1のPCDおよび前記第2のPCDはそれぞれ、アノードピクセルが設けられた第1の面が互いに対向するように前記円軌道の法線方向に対して所定の角度で傾斜され、前記第1のPCDと前記第2のPCDとが、前記円軌道の中心側から当該円軌道側へ向く開口部を形成する、請求項5に記載のX線検出器装置。
  7. 前記第1のPCDおよび前記第2のPCDはそれぞれ、カソード電極を有する第2の面が互いに対向するように前記円軌道の法線方向に対して所定の角度で傾斜され、前記第1のPCDと前記第2のPCDとが、前記円軌道側から当該円軌道の中心側へ向く開口部を形成する、請求項5に記載のX線検出器装置。
  8. 前記PCDはCdZnTeまたはCdTeから形成される、請求項1〜7のいずれか一つに記載のX線検出器装置。
  9. 前記PCDは、
    第1の面および第2の面を有し、前記第1の面と前記第2の面とが平行な半導体結晶と、
    前記第1の面に複数のアノードピクセルを有するアノード側電極と、
    前記第2の面を覆うカソード電極を有するカソード側電極と、
    を備える、請求項1に記載のX線検出器装置。
  10. X線を照射するX線管と、
    前記X線管の回転軌道と中心を同一とする円軌道に沿って配置された複数の検出器モジュールを有するX線検出器装置とを備え、
    各検出器モジュールは、
    第1の面に設けられたアノードピクセルと、前記第1の面と対向した第2の面に設けられるカソード電極とを備える光子計数検出器(Photon-Counting Detector:PCD)と、
    前記PCDに設けられ、当該PCDの前記アノードピクセルに隣接する面であって、前記X線管から照射されたX線の入射方向側の面の所定の領域を遮蔽するコリメータと、
    を備えた、X線CT装置。
  11. 前記所定の領域は、前記アノードピクセルからの距離に応じた検出効率に基づいて設定される、請求項10に記載のX線CT装置。
  12. 前記コリメータは、前記アノードピクセルを更に覆う、請求項10又は11に記載のX線CT装置。
  13. 前記PCDは、前記円軌道の法線方向に対して傾斜される、請求項10〜12のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  14. 前記各検出器モジュールは、前記PCDとして、前記コリメータが設けられた第1のPCDと、前記コリメータが設けられた第2のPCDとを有し、前記第1のPCDおよび前記第2のPCDはそれぞれ、前記円軌道の法線方向に対して傾斜される、請求項10〜12のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  15. 前記第1のPCDおよび前記第2のPCDはそれぞれ、アノードピクセルが設けられた第1の面が互いに対向するように前記円軌道の法線方向に対して所定の角度で傾斜され、前記第1のPCDと前記第2のPCDとが、前記円軌道の中心側から当該円軌道側へ向く開口部を形成する、請求項14に記載のX線CT装置。
  16. 前記第1のPCDおよび前記第2のPCDはそれぞれ、カソード電極を有する第2の面が互いに対向するように前記円軌道の法線方向に対して所定の角度で傾斜され、前記第1のPCDと前記第2のPCDとが、前記円軌道側から当該円軌道の中心側へ向く開口部を形成する、請求項14に記載のX線CT装置。
  17. 前記PCDはCdZnTeまたはCdTeから形成される、請求項10〜16のいずれか一つに記載のX線CT装置。
  18. 前記PCDは、
    第1の面および第2の面を有し、前記第1の面と前記第2の面とが平行な半導体結晶と、
    前記第1の面に複数のアノードピクセルを有するアノード側電極と、
    前記第2の面を覆うカソード電極を有するカソード側電極と、
    を備える、請求項10に記載のX線CT装置。
JP2016076015A 2015-04-07 2016-04-05 X線検出器装置及びx線ct装置 Active JP6670659B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/680,876 US9700269B2 (en) 2015-04-07 2015-04-07 Parallel transverse field (PTF) tilted and collimated detectors
US14/680,876 2015-04-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016198493A true JP2016198493A (ja) 2016-12-01
JP6670659B2 JP6670659B2 (ja) 2020-03-25

Family

ID=57111157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016076015A Active JP6670659B2 (ja) 2015-04-07 2016-04-05 X線検出器装置及びx線ct装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9700269B2 (ja)
JP (1) JP6670659B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018191805A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018191804A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 株式会社三洋物産 遊技機

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3161522B1 (en) * 2014-12-05 2018-02-28 Koninklijke Philips N.V. X-ray detector device for inclined angle x-ray radiation
US10393891B2 (en) * 2016-05-03 2019-08-27 Redlen Technologies, Inc. Sub-pixel segmentation for semiconductor radiation detectors and methods of fabricating thereof
US11169286B2 (en) 2018-06-18 2021-11-09 Redlen Technologies, Inc. Methods of calibrating semiconductor radiation detectors using K-edge filters
US10591619B2 (en) 2018-08-15 2020-03-17 GE Precision Healthcare LLC Anodes for improved detection of non-collected adjacent signals
US10247834B1 (en) * 2018-08-15 2019-04-02 General Electric Company Anodes for improved detection of non-collected adjacent signal
US10928527B2 (en) 2018-11-09 2021-02-23 Redlen Technologies, Inc. Charge sharing correction methods for pixelated radiation detector arrays
US11372120B2 (en) 2019-08-26 2022-06-28 Redlen Technologies, Inc. Charge sharing correction methods for sub-pixellated radiation detector arrays
WO2023092333A1 (en) * 2021-11-24 2023-06-01 Shanghai United Imaging Healthcare Co., Ltd. Detector systems for imaging

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55144576A (en) * 1979-04-27 1980-11-11 Toshiba Corp Semiconductor radiation detector
JPS6398582A (ja) * 1986-10-15 1988-04-30 Nippon Mining Co Ltd 放射線検出器
JPH0943357A (ja) * 1995-07-26 1997-02-14 Shimadzu Corp 放射線検出器の駆動方法
JP2013029493A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 General Electric Co <Ge> 角度付き表面を有する放射線検出器並びに製作方法
US20130266115A1 (en) * 2012-04-04 2013-10-10 Jiahua Fan System and method for multi-energy computed tomography imaging
US20140314196A1 (en) * 2013-04-19 2014-10-23 Toshiba Medical Systems Corporation Tilted detector array for medical imaging systems including computed tomography

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7187750B1 (en) * 2005-09-20 2007-03-06 General Electric Company Method and apparatus for compensating non-uniform detector collimator plates
JP5555491B2 (ja) * 2006-11-17 2014-07-23 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 感光層上に複数の電極を有する放射線検出器
US8774353B2 (en) * 2008-11-13 2014-07-08 Koninklijke Philips N.V. Radiation detector with an array of electrodes
US9119589B2 (en) * 2012-03-22 2015-09-01 Kabushiki Kaisha Toshiba Method and system for spectral computed tomography (CT) with sparse photon counting detectors
US9801597B2 (en) * 2014-09-24 2017-10-31 General Electric Company Multi-detector imaging system with x-ray detection

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55144576A (en) * 1979-04-27 1980-11-11 Toshiba Corp Semiconductor radiation detector
JPS6398582A (ja) * 1986-10-15 1988-04-30 Nippon Mining Co Ltd 放射線検出器
JPH0943357A (ja) * 1995-07-26 1997-02-14 Shimadzu Corp 放射線検出器の駆動方法
JP2013029493A (ja) * 2011-07-26 2013-02-07 General Electric Co <Ge> 角度付き表面を有する放射線検出器並びに製作方法
US20130266115A1 (en) * 2012-04-04 2013-10-10 Jiahua Fan System and method for multi-energy computed tomography imaging
US20140314196A1 (en) * 2013-04-19 2014-10-23 Toshiba Medical Systems Corporation Tilted detector array for medical imaging systems including computed tomography
JP2014210183A (ja) * 2013-04-19 2014-11-13 株式会社東芝 医用撮像システム及び検出器アレイ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018191805A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 株式会社三洋物産 遊技機
JP2018191804A (ja) * 2017-05-15 2018-12-06 株式会社三洋物産 遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
US9700269B2 (en) 2017-07-11
US20160296184A1 (en) 2016-10-13
JP6670659B2 (ja) 2020-03-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6670659B2 (ja) X線検出器装置及びx線ct装置
JP6670586B2 (ja) X線ct装置
JP6162444B2 (ja) スペクトルx線コンピュータ断層撮影装置
US9579075B2 (en) Detector array comprising energy integrating and photon counting cells
US9510792B2 (en) Apparatus and method for collimating X-rays in spectral computer tomography imaging
WO2013024890A1 (ja) 光子計数型のx線コンピュータ断層装置及び散乱線補正方法
US9724056B2 (en) Method and system for spectral computed tomography (CT) with inner ring geometry
JP4518759B2 (ja) 画像形成システム、画像形成システムを製造する方法及び、入射放射線ビームを検知する方法
JP5559875B2 (ja) マルチ検出器アレイイメージングシステム
US9662077B2 (en) Photon-counting X-ray CT apparatus and photon-counting imaging method
US9089266B2 (en) Tilted detector array for medical imaging systems including computed tomography
JP2014180541A (ja) 制御装置及び制御プログラム
US11147522B2 (en) Photon counting detector and x-ray computed tomography apparatus
US11543543B2 (en) Radiation detector and radiation diagnosis apparatus
JP2016087466A (ja) X線ct装置及びその制御方法
JP7246975B2 (ja) フォトンカウンティング検出器およびx線ct装置
JP7106392B2 (ja) 感度補正方法及び光子計数型検出器
JP6049399B2 (ja) X線コンピュータ断層撮影装置
JP2023135610A (ja) 放射線診断装置、放射線検出器、および出力決定方法
US20230255578A1 (en) X-ray ct apparatus, determination method, and storage medium
JP7362270B2 (ja) 放射線検出器及び放射線診断装置
US20190336089A1 (en) X-ray computed tomography apparatus and imaging condition management apparatus
JP2022172844A (ja) 放射線検出器及びx線コンピュータ断層撮影装置
CN116763330A (zh) 放射线诊断装置、放射线检测器及输出决定方法
US10001568B2 (en) X-ray computed tomography apparatus, medical image processing apparatus and medical image processing method

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160513

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160929

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20161021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181205

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6670659

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150