JP2019082831A - 走行支援装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

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【課題】情報発信源から発信された交差点情報に基づいて走行支援を実施できない状態となったことをユーザに明確に把握させることが可能となるとともに、必要以上に案内が繰り返し行われることを防止した走行支援装置及びコンピュータプログラムを提供する。【解決手段】車両が走行する道路上に設置された光ビーコン3から発信されたTSPSデータ取得し、TSPSデータに基づく車両の走行支援を行う支援対象区間を設定し、TSPSデータに基づいて支援対象区間を走行する車両の走行支援を行う。一方で、車両が支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過した場合には、車両の走行支援を実施できない状態となったことを案内するように構成する。【選択図】図18

Description

本発明は、交差点を通過する車両に対する走行支援を行う走行支援装置及びコンピュータプログラムに関する。
近年、車両の走行案内を行い、運転者が所望の目的地に容易に到着できるようにしたナビゲーション装置が車両に搭載されていることが多い。ここで、ナビゲーション装置とは、GPS受信機などにより自車の現在位置を検出し、その現在位置に対応する地図データをDVD−ROMやHDDなどの記録媒体またはネットワークを通じて取得して液晶モニタに表示することが可能な装置である。更に、かかるナビゲーション装置には、所望する目的地を入力すると、自車位置から目的地までの最適経路を探索する経路探索機能を備えており、探索された最適経路を案内経路として設定し、ディスプレイ画面に案内経路を表示するとともに、交差点に接近した場合等には音声による案内をすることによって、ユーザを所望の目的地まで確実に案内するようになっている。また、近年は携帯電話機、スマートフォン、タブレット型端末、パーソナルコンピュータ等においても上記ナビゲーション装置と同様の機能を有するものがある。
また、上記ナビゲーション装置等では、経路に沿って走行する為の支援に加えて、経路を安全且つ快適に走行させる為の支援を行うことも提案されている。例えば特開2015−1917号公報には、道路上に設置された光ビーコンから車両の進行方向にある信号機や一時停止線等の警告対象地点に関する情報を取得し、警告対象地点の手前で警告を行う技術について提案されている。
特開2015−1917号公報(第5−8頁)
ここで、従来において上記特許文献1のように光ビーコンから提供された情報に基づく走行支援を実施可能な区間は、情報の発信源となる光ビーコンの周辺に限られる。しかしながら、上記特許文献1では車両が移動することによって走行支援を実施可能な状態から実施できない状態へと移行した場合においても、ユーザがそのことを明確に把握することができない問題があった。その結果、走行支援が実施できない状態であっても、走行支援が実施されると勘違いした状態でユーザが走行を行う虞があった。
その一方で、情報の発信源となる光ビーコンは道路上に多数設置されているので、走行支援を実施可能な状態から実施できない状態へと移行する度に必ず案内を行うこととすると、車両が走行する道路によっては案内が繰り返し行われることとなる。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、情報発信源から発信された交差点情報に基づいて走行支援を実施できない状態となったことをユーザに明確に把握させることが可能となるとともに、必要以上に案内が繰り返し行われることを防止した走行支援装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本発明に係る走行支援装置は、車両が走行する道路上に設置された情報発信源から発信され、前記情報発信源から車両の進行方向に所定の経路に沿って設けられた複数の交差点に関する情報である交差点情報を取得する交差点情報取得手段と、前記交差点情報を取得した場合に、取得した前記交差点情報に基づく車両の走行支援を行う支援対象区間を設定する支援対象区間設定手段と、前記交差点情報に基づいて前記支援対象区間を走行する車両の走行支援を行う走行支援手段と、車両が前記支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したか否か判定する通過判定手段と、車両が前記支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したと判定された後に、前記交差点情報に基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことを案内する支援終了案内手段と、を有する。
また、本発明に係るコンピュータプログラムは、交差点を通過する車両に対する走行支援を行うプログラムである。具体的には、コンピュータを、車両が走行する道路上に設置された情報発信源から発信され、前記情報発信源から車両の進行方向に所定の経路に沿って設けられた複数の交差点に関する情報である交差点情報を取得する交差点情報取得手段と、前記交差点情報を取得した場合に、取得した前記交差点情報に基づく車両の走行支援を行う支援対象区間を設定する支援対象区間設定手段と、前記交差点情報に基づいて前記支援対象区間を走行する車両の走行支援を行う走行支援手段と、車両が前記支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したか否か判定する通過判定手段と、車両が前記支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したと判定された場合に、前記交差点情報に基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことを案内する支援終了案内手段と、して機能させる。
前記構成を有する本発明に係る走行支援装置及びコンピュータプログラムによれば、車両が支援対象区間から逸脱した場合において、交差点情報に基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことを案内することによって、交差点情報に基づいて走行支援を実施できない状態となったことをユーザに明確に把握させることが可能となる。一方で、支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したと判定された後に案内を行うことによって、必要以上に案内が繰り返し行われることを防止することが可能となる。
本実施形態に係る走行支援システムを示した概略構成図である。 TSPSデータについて説明した図である。 本実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示したブロック図である。 本実施形態に係る第1走行支援処理プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係る支援対象区間設定処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。 交差点における道なり方向を説明した図である。 交差点における直進方向を説明した図である。 車両の現在位置からの道なり経路を説明した図である。 TSPSデータで規定された経路と、ナビゲーション装置が特定する道なり経路とが一致しない場合の例を示した図である。 支援対象区間の設定方法について説明した図である。 支援対象区間の設定方法について説明した図である。 支援対象区間の設定方法について説明した図である。 本実施形態に係る第2走行支援処理プログラムのフローチャートである。 TSPSデータに基づく車両の走行支援の一例を示した図である。 TSPSデータに基づく車両の走行支援の一例を示した図である。 本実施形態に係るサービスアウト判定処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。 車両がサービスアウトする場合の案内例である。 車両がサービスアウトする場合の案内例である。 車両がサービスアウトする場合の案内例である。 車両がサービスアウトする場合の案内例である。 車両がサービスアウトする場合の案内例である。 本実施形態に係る支援対象区間加算処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。 支援対象区間が追加して設定される例を示した図である。
以下、本発明に係る走行支援装置をナビゲーション装置に具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るナビゲーション装置1を含む走行支援システム2の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係る走行支援システム2を示した概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態に係る走行支援システム2は、道路上に設置されTSPS(Traffic Signal Prediction Systems)データを発信する情報発信源である光ビーコン3と、道路上を走行する車両4と、車両4に搭載された通信端末であるナビゲーション装置1と、を基本的に有する。
ここで、光ビーコン3は、予め決められた設置対象道路に対して所定間隔で配置されており、発信したTSPSデータを、光ビーコン3の直下を通過する車両4に対して提供する。ここで、TSPSデータは、信号情報活用運転支援システム(TSPS)に用いられるデータであり、本実施形態では特に光ビーコン3の設置位置から道路の進行方向へと所定の経路に沿って設けられた複数の交差点に関する交差点情報とする。例えば、図2に示すように光ビーコン3が設置されている場合には、光ビーコン3の位置から道路の進行方向へと所定の経路5に沿って設けられた各交差点1〜Nに関する交差点情報をTSPSデータとして発信する。尚、情報提供対象とする交差点1〜Nが含まれる範囲は例えば数kmとするが、それ以上に長くすること或いは短くすることも可能である。また、交差点情報としては、各交差点1〜Nに設置された信号機の点灯パターンに関する情報、交差点の座標、停止線の位置を含むものとする。
また、光ビーコン3が設置される設置対象道路は、基本的には国道等の高規格道路が該当する。また、経路5は基本的に同一の道路(例えば国道○○号)を走行する経路とするが、異なる種類の道路を跨いで走行する経路としても良い。基本的には、光ビーコン3の直下を通過した車両が、その後に最も走行する可能性の高いと推測される経路とするのが望ましい。例えば直進方向や道なり方向に沿って走行する経路とすることも可能である。尚、TSPSデータの提供元において周辺の道路形状や交通事情を考慮して、経路5は適宜設定することが可能である。
また、車両4は、道路上を走行する際に、道路上に設置された光ビーコン3から発信されたTSPSデータを、受信機を用いて受信する。そして、受信したTSPSデータに基づく走行支援を搭載されたナビゲーション装置1を用いて行う。本実施形態のTSPSデータは前述したように交差点に関する交差点情報であり、走行支援は交差点に関する走行支援が行われる。例えば、信号機で停車しないように交差点を通過する為の案内や、交差点で停車する必要がある場合の減速案内等が行われる。
一方、ナビゲーション装置1は、車両4に搭載され、格納する地図データや通信により取得した地図データに基づいて自車位置周辺の地図を表示したり、地図画像上において車両の現在位置を表示したり、設定された案内経路に沿った移動案内を行う車載機である。特に本実施形態では光ビーコン3から受信したTSPSデータに基づいて、車両4の走行支援についても行う。尚、ナビゲーション装置1の詳細については後述する。
次に、ナビゲーション装置1の概略構成について図3を用いて説明する図3は本実施形態に係るナビゲーション装置1であるナビゲーション装置の制御系を模式的に示すブロック図である。
図1に示すように本実施形態に係るナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1が搭載された車両の現在位置を検出する現在位置検出部11と、各種のデータが記録されたデータ記録部12と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーションECU13と、ユーザからの操作を受け付ける操作部14と、ユーザに対して車両周辺の地図や案内経路に関する情報等を表示する液晶ディスプレイ15と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ16と、記憶媒体であるDVDを読み取るDVDドライブ17と、プローブセンタやVICS(登録商標:Vehicle Information and Communication System)センタ等の情報センタ、並びに光ビーコン3との間で通信を行う通信モジュール18と、を有している。
以下に、ナビゲーション装置1が有する各構成要素について順に説明する。
現在位置検出部11は、GPS21、車速センサ22、ステアリングセンサ23、ジャイロセンサ24等からなり、現在の車両の位置、方位、車両の走行速度、現在時刻等を検出することが可能となっている。ここで、特に車速センサ22は、車両の移動距離や車速を検出する為のセンサであり、車両の駆動輪の回転に応じてパルスを発生させ、パルス信号をナビゲーションECU13に出力する。そして、ナビゲーションECU13は発生するパルスを計数することにより駆動輪の回転速度や移動距離を算出する。尚、上記4種類のセンサをナビゲーション装置1が全て備える必要はなく、これらの内の1又は複数種類のセンサ(但しGPS21は含む)のみをナビゲーション装置1が備える構成としても良い。
また、データ記録部12は、外部記憶装置及び記録媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記録された地図情報DB31、配信情報DB32及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。尚、データ記録部12をハードディスクの代わりに不揮発性メモリ、メモリーカード、CDやDVD等の光ディスクにより構成しても良い。また、地図情報DB31は外部のサーバに格納させ、ナビゲーション装置1が通信により取得しても良い。
ここで、地図情報DB31は、例えば、道路(リンク)に関するリンクデータ33、ノード点に関するノードデータ34、各交差点に関する交差点データ35、経路の探索に係る処理に用いられる探索データ、施設等の地点に関する地点データ、地図を表示するための地図表示データ、地点を検索するための検索データ等が記憶された記憶手段である。
また、リンクデータ33としては、道路を構成する各リンクに関してリンクの属する道路の幅員、勾(こう)配(標高の高低差)、方位、カント、バンク、路面の状態、制限速度、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員の狭くなる箇所、踏切り等を表すデータが、コーナに関して、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口及び出口等を表すデータが、道路属性に関して、降坂路、登坂路等を表すデータが、道路種別に関して、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速自動車国道、都市高速道路、一般有料道路、有料橋等の有料道路を表すデータがそれぞれ記録される。
また、ノードデータ34としては、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)や各道路に曲率半径等に応じて所定の距離毎に設定されたノード点の座標(位置)、ノードが交差点に対応するノードであるか等を表すノード属性、ノードに接続するリンクのリンク番号のリストである接続リンク番号リスト、ノードにリンクを介して隣接するノードのノード番号のリストである隣接ノード番号リスト、各ノード点の高さ(高度)等に関するデータ等が記録される。
また、交差点データ35としては、該交差点を形成するノードを特定する該当ノード情報、該交差点の位置座標、該交差点に接続されるリンク(以下、接続リンクという)を特定する接続リンク情報、該交差点におけるリンクの接続角度、該交差点における信号機や一時停止の規制の設置状況等が記憶される。また、交差点を通過する際の道なり方向についても交差点毎且つ進入方向毎に予め規定されて記憶されている。但し、道なり方向については必ずしも全ての交差点毎且つ進入方向毎に記憶する必要は無い。
また、配信情報DB32は、光ビーコン3から配信されたTSPSデータが記憶される記憶手段である。本実施形態ではTSPSデータは、図2に示すように光ビーコン3から進行方向に所定の経路に沿って設けられた複数の交差点に関する交差点情報である。更に、交差点情報としては、特に交差点に設置された信号機について進行可能を示す点灯状態と進行不可を示す点灯状態とをどのように切り換えているかを特定する点灯パターンの情報、交差点の座標、停止線の位置を含む。
一方、ナビゲーションECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)13は、ナビゲーション装置1の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、後述の第1走行支援処理プログラム(図4参照)、第2走行支援処理プログラム(図13参照)等が記録されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置を備えている。尚、ナビゲーションECU13は、処理アルゴリズムとしての各種手段を有する。例えば交差点情報取得手段は、車両が走行する道路上に設置された光ビーコン3から発信され、光ビーコン3から車両の進行方向に所定の経路に沿って設けられた複数の交差点に関する情報である交差点情報を取得する。支援対象区間設定手段は、交差点情報を取得した場合に、取得した交差点情報に基づく車両の走行支援を行う支援対象区間を設定する。走行支援手段は、交差点情報に基づいて支援対象区間を走行する車両の走行支援を行う。通過判定手段は、車両が支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したか否か判定する。支援終了案内手段は、車両が支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したと判定された後に、交差点情報に基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことを案内する。
操作部14は、走行開始地点としての出発地及び走行終了地点としての目的地を入力する際等に操作され、各種のキー、ボタン等の複数の操作スイッチ(図示せず)を有する。そして、ナビゲーションECU13は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。尚、操作部14は液晶ディスプレイ15の前面に設けたタッチパネルを有しても良い。また、マイクと音声認識装置を有しても良い。
また、液晶ディスプレイ15には、道路を含む地図画像、交通情報、操作案内、操作メニュー、キーの案内、ナビゲーション装置1で設定されている案内経路、案内経路に沿った案内情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。尚、液晶ディスプレイ15の代わりに、HUDやHMDを用いても良い。また、本実施形態では後述のTSPSデータに基づく走行支援についても液晶ディスプレイ15を用いて行われる。
また、スピーカ16は、ナビゲーションECU13からの指示に基づいて走行予定経路に沿った走行を案内する音声ガイダンスや、交通情報の案内を出力する。また、本実施形態では後述のTSPSデータに基づく走行支援についてもスピーカ16を用いて行われる。
また、DVDドライブ17は、DVDやCD等の記録媒体に記録されたデータを読み取り可能なドライブである。そして、読み取ったデータに基づいて音楽や映像の再生、地図情報DB31の更新等が行われる。尚、DVDドライブ17に替えてメモリーカードを読み書きする為のカードスロットを設けても良い。
また、通信モジュール18は、交通情報センタ、例えば、VICSセンタやプローブセンタ等から送信された交通情報、プローブ情報、天候情報等を受信する為の通信装置であり、例えば携帯電話機やDCMが該当する。特に本実施形態では光ビーコン3から発信されたTSPSデータを受信する受信機としても機能する。
続いて、上記構成を有する本実施形態に係るナビゲーション装置1においてCPU41が実行する第1走行支援処理プログラムについて図4に基づき説明する。図4は本実施形態に係る第1走行支援処理プログラムのフローチャートである。ここで、第1走行支援処理プログラムは車両のACC電源(accessory power supply)がONされた後に実行され、TSPSデータに基づく走行支援を行う支援対象区間を設定し、車両の走行支援を実施可能な状態となったことを案内するプログラムである。尚、以下の図4、図5、図13、図16及び図22にフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置1が備えているRAM42やROM43に記憶されており、CPU41により実行される。
先ず、第1走行支援処理プログラムではステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU41は、道路上に設置された光ビーコン3から発信されたTSPSデータを取得する。ここで、光ビーコン3は前述したように国道等の予め決められた設置対象道路に対して所定間隔で配置されており、光ビーコン3の直下を車両が通過する際に光ビーコン3から発信されたTSPSデータを受信する。また、光ビーコン3から受信するTSPSデータは、光ビーコン3の設置位置から道路の進行方向へと所定の経路に沿って設けられた複数の交差点に関する交差点情報であり(図2参照)、特に各交差点に設置された信号機の点灯パターンに関する情報、交差点の座標、停止線の位置を含む。尚、前記S1で受信したTSPSデータは配信情報DB32に格納される。
次に、S2においてCPU41は、後述の支援対象区間設定処理(図5)を行う。支援対象区間設定処理では、前記S1で取得したTSPSデータと地図情報とを比較することによって、TSPSデータに基づく車両の走行支援を行う区間(以下、支援対象区間(サービスルート)という)を設定する。
その後、S3においてCPU41は、車両の現在位置を現在位置検出部11の検出結果に基づいて取得する。尚、車両の現在位置を検出する際には、車両の現在位置を地図データにマッチングさせるマップマッチング処理についても行う。更に、車両の現在位置は、高精度ロケーション技術を用いて特定しても良い。ここで、高精度ロケーション技術とは、車両後方のカメラから取り込んだ白線や路面ペイント情報を画像認識により検出し、更に、白線や路面ペイント情報を予め記憶した地図情報DBと照合することにより、走行車線や高精度な車両位置を検出可能にする技術である。尚、高精度ロケーション技術の詳細については既に公知であるので省略する。
次に、S4においてCPU41は、車両がサービスイン状態、即ちTSPSデータに基づく車両の走行支援を実施可能な状態に移行したか否かを判定する。具体的には、以下の(A)〜(C)の全ての条件を満たした場合にサービスイン状態に移行したと判定する。
(A)支援対象区間内に車両が位置する。
(B)車両のインストルメントパネル等に設置された走行支援の実施有無を切り替えるスイッチが、ON(実施)となっている。
(C)車両に搭載された走行支援を行う為の各種センサ、特に車両の現在位置の検出に用いるセンサ(カメラも含む)が正常に使用できる状態にある。
そして、車両がサービスイン状態に移行したと判定された場合(S4:YES)には、S5へと移行する。それに対して、車両がサービスイン状態に移行していないと判定された場合(S4:NO)には、移行するまで待機する。
S5においてCPU41は、サービスイン状態に移行したこと、即ちTSPSデータに基づく車両の走行支援を実施可能な状態となったことを案内する。具体的には、液晶ディスプレイ15にサービスインしたことを示すサービスインアイコンを表示するとともに、「走行支援開始します。」との音声案内を出力する。尚、サービスインアイコンはその後に支援対象区間外へと車両が移動する等してサービスアウト状態となるまで継続して表示される。
次に、前記S2において実行される支援対象区間設定処理のサブ処理について図5に基づき説明する。図5は支援対象区間設定処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、S11においてCPU41は、地図情報DB31からリンクデータ33、ノードデータ34及び交差点データ35を読み出し、車両の現在位置から進行方向に沿った道なり経路上にある交差点に関する情報を取得する。具体的には交差点の位置座標を取得する。
尚、道なり経路とは、車両の現在位置から進行方向にある交差点を予め地図情報において規定された道なり方向、或いは直進方向に進む経路とする。尚、交差点の道なり方向は、図6に示すように交差点毎且つ進入方向毎に予め規定されて地図情報DB31等に記憶されている。例えば、図6に示すように車両の進行方向が道路Aから交差点へと進入する方向である場合には、道路Aから道路Dへと通過するのが道なり方向となる。
そして、交差点の道なり方向が規定されている交差点については、車両の現在位置から交差点を道なり方向に進むことを優先して上記道なり経路を特定する。一方、交差点の道なり方向が規定されていない交差点については、交差点を直進方向に進む経路を道なり経路とする。尚、直進方向とは、必ずしも車両の交差点の進入方向に対して直線状に接続された道路に進む方向とは限らず、図7に示すように進入方向に対して所定角度θ以内にある道路に進む方向も含む。尚、角度θは交差点形状に応じて適宜設定することが可能であり、例えば60度、90度とすることが可能である。
尚、前記S11では前記S1で取得したTSPSデータの情報提供区間の長さに対応した範囲にある交差点の情報を取得する。例えば、前記S1で取得したTSPSデータが光ビーコン3から進行方向に沿って3km以内にある交差点に関する情報である場合には、車両の現在位置から道なり経路に沿って3km以内にある交差点の情報を取得する。但し、交差点の情報を取得する距離には上限を設定することとし、上限距離は例えば5kmとする。従って、前記S1で取得したTSPSデータが光ビーコン3から進行方向に沿って10km以内にある交差点に関する情報であったとしても、前記S11では車両の現在位置から道なり経路に沿って5km以内にある交差点の情報を取得する。
また、上限距離の長さは適宜変更可能である。例えば、3kmや7kmとしても良い。更に、距離ではなく交差点の数やリンク数で上限を設定しても良い。また、上限距離に達する手前で道なり経路が特定できない地点(例えば道なり方向も直進方向も判断できない交差点)がある場合には、当該地点までの道なり経路に沿った交差点情報を取得する。
次に、S12においてCPU41は、交差点番号を示すパラメータとしてNを設定し、更に初期値としてN=1を代入する。ここで、交差点番号は車両の現在位置から近い順に前記S11で情報を取得した交差点に対して設定される。例えば、図8に示すように道なり経路51に沿って11か所の交差点に関する交差点情報が取得された場合には、最も車両4の現在位置に近い交差点を第1交差点とし、最も遠い位置にある最終の交差点を第11交差点とする。尚、現在のNの値はフラッシュメモリ44等に格納される。
その後、S13においてCPU41は、第N交差点の合致判定を行う。具体的には、先ずCPU41は、前記S1で取得したTSPSデータの内から情報の提供対象となる各交差点の位置情報を抽出する。そして、前記S11で取得した第N交差点の位置情報に対して、TSPSデータから抽出した各交差点の位置情報の内、位置情報が一致する交差点があるか否かを判定する。尚、一致とは完全一致である必要は無く、差異が誤差の範囲内(例えば距離として10m以内)であれば、一致するとみなすのが望ましい。
ここで、TSPSデータで予め規定された経路(図2の経路5)と、前記S11でナビゲーション装置1が特定する道なり経路(図8の経路51)とが一致していれば、基本的に前記S11で取得した第N交差点の位置情報に対して、TSPSデータから抽出したいずれかの交差点の位置情報が一致することとなる。一方で、TSPSデータで予め規定された経路(図2の経路5)と、前記S11でナビゲーション装置1が特定する道なり経路(図8の経路51)とが途中で異なる経路となる場合には、異なる経路となった地点より手前側にある交差点では、TSPSデータから抽出したいずれかの交差点の位置情報と一致するが、異なる経路となった地点より遠方にある交差点では、TSPSデータから抽出したいずれの交差点の位置情報とも一致しなくなる。
例えば、図9に示す例では車両の現在位置から第3交差点までは、TSPSデータで予め規定された経路5と、ナビゲーション装置1が特定する道なり経路51と一致するが、第3交差点以降で異なる経路となる。その場合には、第1〜第3交差点では、TSPSデータから抽出したいずれかの交差点の位置情報と一致するが、第4交差点以降では、TSPSデータから抽出したいずれの交差点の位置情報とも一致しなくなる。
尚、上述したTSPSデータで予め規定された経路と、前記S11でナビゲーション装置1が特定する道なり経路とが相違する場合以外にも、前記S11で取得した第N交差点の位置情報に対して、TSPSデータに位置情報が一致する交差点がないと判定される場合がある。例えばTSPSデータでは認識されておらず、ナビゲーション装置1が用いる地図情報でのみ認識されている交差点、形状が複雑な交差点、車線数の多い道路が交差する大型の交差点では、同様に位置情報が一致する交差点がないと判定される場合がある。
その後、S14においてCPU41は、支援対象区間の探索継続の条件を満たしているか否か判定する。具体的には、以下(a)、(b)のいずれかの条件に該当しない限りは探索を継続すると判定する。
(a)前記S13において3回連続でTSPSデータに位置情報が一致する交差点がないと判定された場合。
(b)前記S11で情報を取得した全交差点の内、前記S13でTSPSデータに位置情報が一致する交差点がないと判定された交差点の割合が閾値(例えば30%)以上、且つ現時点までに前記S13の判定対象とした交差点の内、同じく一致する交差点が無いと判定された交差点の割合が閾値(例えば30%)以上。
そして、支援対象区間の探索継続の条件を満たしていると判定された場合(S14:YES)には、S15へと移行する。それに対して、支援対象区間の探索継続の条件を満たさなくなったと判定された場合(S14:NO)には、車両の現在位置から前記S13で最後に位置情報が一致する交差点があると判定された交差点までの区間を支援対象区間として確定し、S17へと移行する。
S15においてCPU41は、第N交差点が前記S11で情報を取得した最後の交差点、即ち前記S11で情報を取得した交差点の内、車両の現在位置からもっと離れた交差点(以下、最終交差点という)であるか否かを判定する。尚、前記S11では車両の現在位置から5kmを上限として交差点の情報を取得しているので、最終交差点は車両の現在位置から5km以内となる。
そして、第N交差点が最終交差点であると判定された場合(S15:YES)には、車両の現在位置から前記S13で最後に位置情報が一致する交差点があると判定された交差点までの区間を支援対象区間として確定し、S17へと移行する。それに対して、第N交差点が最終交差点でないと判定された場合(S15:NO)には、S16へと移行する。
S16でCPU41は、フラッシュメモリ44からパラメータNを読み出し、「+1」加算する。その後、S13へと戻る。そして、新たな第N交差点を対象としてS13以降の処理が実施される。
一方、S17においてCPU41は、現時点までに支援対象区間として確定している区間が存在するか否かを判定する。
そして、現時点までに支援対象区間として確定している区間が存在すると判定された場合(S17:YES)には、S18へと移行する。それに対して、現時点までに支援対象区間として確定している区間が存在しないと判定された場合(S17:NO)には、S19へと移行する。
S18においてCPU41は、現時点までに支援対象区間として確定している区間を支援対象区間として設定する。以下に、具体例を挙げて支援対象区間の設定例について説明する。
図10に示す例は、最終交差点に到達する前に前記S14において(a)の条件を満たすと判定された場合に設定される支援対象区間の例である。
図10に示す例では、第11交差点を対象とした前記S13の合致判定処理で、3回連続でTSPSデータに位置情報が一致する交差点がないと判定される。その場合には、車両の現在位置(光ビーコン3の位置等としても良い)を開始点とし、その時点までにおいて最後に位置情報が一致する交差点があると判定された第8交差点までの区間が支援対象区間として設定されることとなる。
図11に示す例は、最終交差点に到達する前に前記S14において(b)の条件を満たすと判定された場合に設定される支援対象区間の例である。尚、以下の説明では(b)の条件とする閾値を仮に30%に設定する。
図11に示す例では、第8交差点を対象とした前記S13の合致判定処理を行った時点で、前記S11で情報を取得した全交差点(第1〜第11交差点)の内、前記S13でTSPSデータに位置情報が一致する交差点がないと判定された交差点の割合が閾値である30%以上となる。一方で、現時点までに前記S13の判定対象とした交差点(第1〜第8交差点)の内、同じく一致する交差点が無いと判定された交差点の割合についても閾値以上となっている。
その場合には、車両の現在位置(光ビーコン3の位置等としても良い)を開始点とし、その時点までにおいて最後に位置情報が一致する交差点があると判定された第7交差点までの区間が支援対象区間として設定されることとなる。
図12に示す例は、最終交差点に到達するまで前記S14において(a)及び(b)のいずれの条件も満たさないと判定された場合に設定される支援対象区間の例である。
図12に示す例では、車両の現在位置(光ビーコン3の位置等としても良い)を開始点とし、最終交差点に到達するまでの間で最後に位置情報が一致する交差点があると判定された交差点(図12に示す例では最終交差点である第11交差点)までの区間が支援対象区間として設定されることとなる。尚、前記S11では車両の現在位置から5kmを上限として交差点の情報を取得しているので、支援対象区間は最長でも車両の現在位置から5km以内の区間となる。尚、支援対象区間の上限距離は前記S11で交差点の情報を取得する範囲を変更することによって、適宜変更可能である。
尚、前記S18で設定された支援対象区間は、支援対象区間に含まれる交差点によってナビゲーション装置1側で管理(特定)され、またフラッシュメモリ44等に格納される。例えば、図10に示すように車両の現在位置から第8交差点までの区間が支援対象区間として設定された場合には、第1交差点〜第8交差点の各交差点を特定する情報(例えば座標やID等)を、現在設定されている支援対象区間を特定する情報としてフラッシュメモリ44等に格納する。但し、支援対象区間については、支援対象区間の始点と終点の位置座標よって管理(特定)することや、支援対象区間に含まれるリンクのリンク番号で管理(特定)することも可能である。
一方、S19においてCPU41は、支援対象区間を設定せず当該支援対象区間設定処理のサブ処理を終了する。その結果、TSPSデータに基づく走行支援は行われないこととなる。
続いて、本実施形態に係るナビゲーション装置1においてCPU41が実行する第2走行支援処理プログラムについて図13に基づき説明する。図13は本実施形態に係る第2走行支援処理プログラムのフローチャートである。ここで、第2走行支援処理プログラムは前述した第1走行支援処理プログラム(図4)においてサービスインしたと判定(S4:YES)された後に所定間隔で繰り返し実行され、TSPSデータに基づく走行支援を行うとともに、走行支援が実施できない状態となった時にはその旨を案内するプログラムである。
先ず、第2走行支援処理プログラムではS21においてCPU41は、後述のサービスアウト判定処理(図16)を行う。サービスアウト判定処理では、車両がTSPSデータに基づく車両の走行支援を実施できない状態となったか否かを判定し、実施できない状態となった場合にはその旨を案内する。
次に、S22においてCPU41は、車両がサービスアウト状態に移行したか否かを判定する。尚、サービスアウト状態とは車両がTSPSデータに基づく車両の走行支援を実施できない状態であり、以下の(A)〜(C)のいずれかの条件を満たした場合にサービスアウト状態に移行したと判定する。尚、車両がサービスアウト状態に移行したか否かのより具体的な判定、並びにサービスアウト状態に移行した場合の案内については、前記S21のサービスアウト判定処理内で行われる。
(A)支援対象区間外へと車両が移動する。
(B)車両のインストルメントパネル等に設置された走行支援の実施有無を切り替えるスイッチが、OFF(不実施)に切り替えられる。
(C)車両に搭載された走行支援を行う為の各種センサに何らかの異常が生じる。
そして、車両がサービスアウト状態に移行したと判定された場合(S22:YES)には、当該第2走行支援処理を終了する。それに対して、車両がサービスアウト状態に移行していないと判定された場合(S22:NO)には、S23へと移行する。
S23においてCPU41は、後述の支援対象区間加算処理(図22)を行う。支援対象区間加算処理では、特にTSPSデータの情報提供区間の長さが長い場合(例えば5km以上の場合)において、現在設定されている支援対象区間に対して支援対象区間を追加して設定する処理である。
次に、S24においてCPU41は、TSPSデータに基づく車両の走行支援を実施するタイミング、或いは実施していた走行支援を終了するタイミングであるか否かを判定する。
その後、S25においてCPU41は、前記S24の判定結果に応じてTSPSデータに基づく車両の走行支援に係る処理を実行する。
本実施形態ではTSPSデータに基づく車両の走行支援として、車両の進行方向にある交差点で停車しないように交差点を通過する為の案内、交差点で停車する必要がある場合の減速案内、停止中において信号機が青信号に変化するまでの所要時間の案内等を行う。
例えば、車両が交差点から所定距離以内(例えば700m以内)に位置するタイミングでは以下の(1)〜(3)の走行支援を行う。
(1)車両の現在の車速と、車両の現在位置から次の交差点の停止線までの距離と、交差点における信号機の点灯パターンに関する情報とから、車両が現在の車速で車両の進行方向にある次の交差点を通過できるか否かを判定する。そして、通過できると判定された場合には、「現在の速度を維持してください」との音声を出力する。また、液晶ディスプレイ15において、速度維持を示すマークや文章等を表示する。
(2)車両が現在の車速で車両の進行方向にある次の交差点を通過できないと判定された場合には、車両が現在の車速から減速する(但し、減速度は閾値以下とする)ことによって進行方向にある次の交差点を通過できるか否かを判定する。そして、通過できると判定された場合には、「速度を落としてください」との音声を出力する。また、液晶ディスプレイ15において、減速を示すマークや文章等を表示する。
(3)車両が現在の車速から減速しても車両の進行方向にある次の交差点を通過できないと判定された場合、即ち車両が現在の車速を維持しても減速しても進行方向にある次の交差点で停止しなければならないと判定された場合には、「この先、赤信号に変わります」との音声を出力する。また、液晶ディスプレイ15において、減速して交差点で停止することを示すマークや文章等を表示する。
例えば、図14は上記(1)〜(3)の走行支援が行われる場合において液晶ディスプレイ15に表示される走行案内画面60の一例を示した図である。走行案内画面60は、車両の現在位置周辺の地図画像61と、案内経路62(案内経路が設定されている場合のみ)と、地図上にマッチングされた車両の現在位置を示す自車位置マーク63とが表示される。また、画面の右上には車両が現在サービスインしている状態であることを示すサービスインアイコン64が表示される。更に、走行支援の実施タイミング(車両が交差点から所定距離以内)となった場合に、支援ウィンドウ65が表示される。支援ウィンドウ65には、例えば車両の現在の車速を維持することや、減速して交差点で停止すること等の案内が表示される。
尚、上記(1)〜(3)の走行支援は、支援対象となっている交差点を通過するまで、或いは支援対象となっている交差点で停止するまで、若しくは支援対象となっている交差点の信号機が通過時に青色で点灯すると推定されるまで継続して行われる。そして、支援対象となっている交差点を通過した際、或いは支援対象となっている交差点で停止した際、若しくは支援対象となっている交差点の信号機が通過時に青色で点灯すると推定された際に終了する。また、車両が減速又は加速することによって、(1)〜(3)の間で支援の内容が途中で切り替わることもある。
一方、車両が交差点で停止中のタイミングでは以下の(4)、(5)の走行支援を行う。
(4)車両が現在停止する交差点における信号機の点灯パターンに関する情報と現在時刻から、信号機の点灯状態が車両の走行可能な点灯状態(信号機が青色)となるまでの所要時間を取得する。そして、取得した所要時間を液晶ディスプレイ15において表示する。
(5)車両が現在停止する交差点における信号機の点灯パターンに関する情報と現在時刻から、信号機の点灯状態が車両の走行可能な点灯状態(信号機が青色)に変わったと判定された場合には、車両の走行開始を促す案内を液晶ディスプレイ15において表示する。更に、信号機が青色に変わる数秒前に「前方確認」を促す案内についても行っても良い。
例えば、図15は上記(4)、(5)の走行支援が行われる場合において液晶ディスプレイ15に表示される走行案内画面60の一例を示した図である。走行案内画面60は、車両の現在位置周辺の地図画像61と、案内経路62(案内経路が設定されている場合のみ)と、地図上にマッチングされた車両の現在位置を示す自車位置マーク63とが表示される。また、画面の右上には車両が現在サービスインしている状態であることを示すサービスインアイコン64が表示される。更に、走行支援の実施タイミング(車両が交差点で停止)となった場合に、支援ウィンドウ65が表示される。支援ウィンドウ65には、例えば信号機の点灯状態が車両の走行可能な点灯状態となるまでの所要時間をゲージを用いて表示したり、信号機の点灯状態が車両の走行可能な点灯状態に切り替わった際には走行開始を促す案内が表示される。
尚、上記(4)〜(5)の走行支援は、車両が走行を開始するまで、或いは信号機が青色に変わってから数秒経過後するまで継続して行われる。そして、車両が走行を開始した際、或いは信号機が青色に変わってから数秒経過した際に終了する。尚、上記(1)〜(5)の走行支援の対象となる交差点の切り替えは、基本的に対向車線の停止線の位置を通過する時点で行う。但し、交差点が狭い間隔で連続して配置される場合に関してはこの限りでない。
次に、前記S21において実行されるサービスアウト判定処理のサブ処理について図16に基づき説明する。図16はサービスアウト判定処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、S31においてCPU41は、走行支援の実施有無を切り替えるスイッチが、ON(実施)となっているか否か判定する。尚、スイッチは車両のインストルメントパネル等に設置され、運転者によってON(実施)又はOFF(非実施)のいずれかに切り替え可能となっている。
そして、走行支援の実施有無を切り替えるスイッチがON(実施)となっていると判定された場合(S31:YES)には、S32へと移行する。それに対して、走行支援の実施有無を切り替えるスイッチがOFF(非実施)に切り替えられたと判定された場合(S31:NO)には、S36へと移行する。
S32においてCPU41は、車両に搭載された走行支援を行う為の各種センサ、特に車両の現在位置の検出に用いるセンサ(カメラも含む)が正常に使用できる状態にあるか否か判定する。
そして、車両に搭載された走行支援を行う為の各種センサが正常に使用できる状態にあると判定された場合(S32:YES)には、S33へと移行する。それに対して、車両に搭載された走行支援を行う為の各種センサが正常に使用できる状態にないと判定された場合(S32:NO)には、S36へと移行する。
S33においてCPU41は、現在設定されている支援対象区間が最終交差点までの区間であるか否か判定する。支援対象区間は前述した第1走行支援処理プログラム(図4)において設定され、最終交差点に到達するまで前記S14において(a)及び(b)のいずれの条件も満たさないと判定された場合に、支援対象区間は最終交差点までの区間に設定される。
そして、現在設定されている支援対象区間が最終交差点までの区間であると判定された場合(S33:YES)には、S34へと移行する。それに対して、現在設定されている支援対象区間が最終交差点までの区間でないと判定された場合(S33:NO)には、S41へと移行する。
S34においてCPU41は、車両の現在位置を特定するとともに支援対象区間の最も終点側にある交差点である最終交差点の位置座標を取得する。そして、車両がTSPSデータの情報提供対象となる経路(図2の経路5)に沿って支援対象区間を通過し、且つ車両の現在位置から最終交差点までの残距離が−45m以下であるか、即ち車両の現在位置が最終交差点を通過してから進行方向に45m以上離れているか否か判定する。尚、45mの判定基準は、最終交差点における自車の走行車線の停止線、或いは最終交差点の中心座標、若しくは対向車線の停止線(即ち最終交差点を通過した後の地点)からの距離とする。
そして、車両の現在位置から最終交差点までの残距離が−45m以下である、即ち車両の現在位置が最終交差点を通過してから進行方向に45m以上離れていると判定された場合(S34:YES)には、S35へと移行する。それに対して、車両の現在位置から最終交差点までの残距離が−45m以下でない、即ち車両の現在位置が最終交差点を通過していない(支援対象区間内にある)、或いは最終交差点を通過していても45m以上離れていないと判定された場合(S34:NO)には、S38へと移行する。
S35においてCPU41は、サービスアウトしたこと、即ちTSPSデータに基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことを音声で案内する。例えば、「支援を終了します。」との音声を出力する。
その後、S36においてCPU41は、液晶ディスプレイ15に表示されていたサービスインアイコンを消去する。
更に、S37においてCPU41は、車両がサービスアウト状態(TSPSデータに基づく車両の走行支援を実施できない状態)へと移行したと最終的に判定する。その後、S22へと移行する。
一方、S38においてCPU41は、車両の現在位置を特定し、車両が現在設定されている支援対象区間から逸脱したか否か判定する。但し、前記S38では車両が例えば交差点で右左折等してTSPSデータの情報提供対象となる経路(図2の経路5)から外れることによって、現在設定されている支援対象区間から逸脱したか否か判定する。従って、車両が最終交差点でTSPSデータの情報提供対象となる経路に沿って走行して支援対象区間から逸脱した場合については前記S38の判定対象から除かれる(即ち、支援対象区間から逸脱していないと判定される)。
車両が支援対象区間から逸脱したと判定された場合(S38:YES)には、S39へと移行する。それに対して、車両が支援対象区間から逸脱していないと判定された場合(S38:NO)には、S40へと移行する。
S39においてCPU41は、車両が最終交差点でTSPSデータの情報提供対象となる経路(図2の経路5)から外れる(例えば最終交差点で右左折する)ことによって、現在設定されている支援対象区間から逸脱したか否か判定する。
車両が最終交差点でTSPSデータの情報提供対象となる経路(図2の経路5)から外れることによって支援対象区間から逸脱したと判定された場合(S39:YES)には、S35へと移行する。それに対して、車両が最終交差点を通過する前に現在設定されている支援対象区間から逸脱したと判定された場合(S39:NO)には、S36へと移行する。
一方、S40においてCPU41は、車両がサービスイン状態(TSPSデータに基づく車両の走行支援を実施可能な状態)を継続していると最終的に判定する。その後、S22へと移行する。
また、S41においてCPU41は、車両の現在位置を特定するとともに支援対象区間の最も終点側(最も進行方向側)にある交差点(以下、終点交差点という)の位置座標を取得する。そして、車両がTSPSデータの情報提供対象となる経路(図2の経路5)に沿って支援対象区間を通過し、且つ車両の現在位置から終点交差点までの残距離が−10m以下であるか、即ち車両の現在位置が終点交差点を通過してから進行方向に10m以上離れているか否か判定する。尚、10mの判定基準は、終点交差点における自車の走行車線の停止線、或いは終点交差点の中心座標、若しくは対向車線の停止線(即ち終点交差点を通過した後の地点)からの距離とする。
そして、車両の現在位置から終点交差点までの残距離が−10m以下である、即ち車両の現在位置が終点交差点を通過してから進行方向に10m以上離れていると判定された場合(S41:YES)には、S36へと移行する。それに対して、車両の現在位置から終点交差点までの残距離が−10m以下でない、即ち車両の現在位置が終点交差点を通過していない(支援対象区間内にある)、或いは終点交差点を通過していても10m以上離れていないと判定された場合(S41:NO)には、S42へと移行する。
S42においてCPU41は、車両の現在位置を特定し、車両が現在設定されている支援対象区間から逸脱したか否か判定する。但し、前記S42では車両が例えば交差点で右左折等してTSPSデータの情報提供対象となる経路(図2の経路5)から外れることによって、現在設定されている支援対象区間から逸脱したか否か判定する。従って、車両が終点交差点でTSPSデータの情報提供対象となる経路に沿って走行して支援対象区間から逸脱した場合については前記S42の判定対象から除かれる(即ち、支援対象区間から逸脱していないと判定される)。
そして、車両が支援対象区間から逸脱したと判定された場合(S42:YES)には、S36へと移行する。それに対して、車両が支援対象区間から逸脱していないと判定された場合(S42:NO)には、S40へと移行する。
上記S31〜S42の処理を行った結果、例えば図17に示すように最終交差点まで設定された支援対象区間を、TSPSデータの情報提供対象となる経路5に沿って通過した場合には、最も終点側にある最終交差点を通過してから進行方向に45m以上離れた時点で「支援を終了します。」との音声が出力される(S34:YES→S35)、更にサービスインアイコンが消去される(S36)。
一方、例えば図18に示すように支援対象区間が車両の進行方向に沿って複数配置されている場合(以下、進行方向に沿って手前側にある支援対象区間を第1支援対象区間、奥側にある支援対象区間を第2支援対象区間という)であって、第1支援対象区間をTSPSデータの情報提供対象となる経路5に沿って通過した場合には、第1支援対象区間と第2支援対象区間との間隔が45m以下であれば、車両が第1支援対象区間の最終交差点から進行方向に45m以上離れる前に第2支援対象区間に進入する(即ち、S34でYESと判定される前に、判定基準となる支援対象区間が第1支援対象区間から第2支援対象区間切り替わる)こととなる。従って、第1支援対象区間の最終交差点を通過したことに基づく「支援を終了します。」との音声は出力されないこととなる。また、サービスインアイコンも消去されることなく継続して表示されることとなる。その後、第2支援対象区間を通過した後に音声出力やサービスインアイコンの消去が行われることとなる。
即ち、本実施形態では支援対象区間は、最終交差点から45m先(支援対象区間が最終交差点までの区間でない場合には終点交差点から10m先)まで存在するものとみなされて、サービスアウトに関する処理が行われる。即ち、S35で行われるサービスアウトの音声案内やS36のサービスインアイコンの消去に関しては、車両が支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したと判定された後に基本的に実施される。但し、図18に示すように車両の進行方向に沿って、複数の支援対象区間が所定間隔で配置されている場合であって、且つ所定間隔が閾値以下(例えば45m以下)である場合には、複数の支援対象区間が連結するとみなし、最も進行方向側にある支援対象区間の更に終点側にある交差点を通過したと判定された後に出力される。その結果、複数の支援対象区間を連続して通過する際に、サービスアウトの音声案内やサービスインアイコンの表示及び非表示が繰り返し行われることを防止できる。
また、例えば図19に示すように支援対象区間の途中にある交差点で右左折する等して支援対象区間から逸脱した場合には、逸脱した時点でサービスインアイコンが消去される(S38:YES→S39:NO→S36)。また、このような場合はユーザが自らの意思で支援を終了したと推測されるので、「支援を終了します。」との音声案内は運転者にとって煩わしいと考えられるので出力されない。
但し、例外的に図20に示すように支援対象区間の最終交差点で右左折する等して支援対象区間から逸脱した場合については、「支援を終了します。」との音声についても出力される(S38:YES→S39:YES→S35→S36)。
また、走行支援の実施有無を切り替えるスイッチがOFF(非実施)に切り替えられることによってサービスアウトした場合についても、図19に示す場合と同様にサービスインアイコンは消去されるが、音声案内は出力しない(S31:NO→S36)。ユーザが自らの意思で支援を終了したと推測されるからである。
更に、走行支援を行う為の各種センサの異常が生じてサービスアウトした場合においても同じくサービスインアイコンは消去されるが、音声案内は出力しない(S32:NO→S36)。センサの異常は基本的にユーザ側では把握できないことから、突然のサービスアウトの音声案内によってユーザを動揺させるのを防止する為である。
また、例えば図21に示すように設定されている支援対象区間が最終交差点までの区間でない場合については、車両が支援対象区間を経路5方向に沿って通過した後であっても、TSPSデータの情報提供対象である区間、即ち支援対象区間とすることが可能な区間を走行している可能性があるので、音声案内は出力しない(S41:YES→S36)。但し、最も終点側にある終点交差点を通過してから進行方向に10m以上離れた時点でサービスインアイコンが消去される(S36)。尚、終点交差点を通過する前に支援対象区間の途中にある交差点で右左折する等して支援対象区間から逸脱した場合には、前述した図19と同様である。
次に、前記S23において実行される支援対象区間加算処理のサブ処理について図22に基づき説明する。図22は支援対象区間加算処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、S51においてCPU41は、前述の第1走行支援処理プログラム(図4)において支援対象区間を設定する際に、前記S13〜S19の処理で最終交差点に到達するまでに支援対象区間が確定されたか否か判定する。
そして、最終交差点に到達するまでに支援対象区間が確定されたと判定された場合(S51:YES)には、支援対象区間の追加を行うことなくS24へと移行する。
一方、最終交差点に到達した後に支援対象区間が確定されたと判定された場合(S51:NO)には、S52へと移行する。
S52においてCPU41は、車両の現在位置を特定し、車両の現在位置から現在設定されている支援対象区間の終点までの距離が3km以内であるか否か判定する。尚、前記S52の判定基準となる距離は定義変更可能であり、1kmや2kmとしても良い。
そして、車両の現在位置から現在設定されている支援対象区間の終点までの距離が3km以内であると判定された場合(S52:YES)には、S53へと移行する。それに対して、車両の現在位置から現在設定されている支援対象区間の終点までの距離が3kmよりも離れていると判定された場合(S52:NO)には、現時点では支援対象区間の追加を行うことなくS24へと移行する。
S53においてCPU41は、地図情報DB31からリンクデータ33、ノードデータ34及び交差点データ35を読み出し、現在設定されている支援対象区間の終点から進行方向に沿った道なり経路上にある交差点に関する情報を取得する。具体的には交差点の位置座標を取得する。
尚、基本的には前記S11と同様の処理である。但し、起点が車両の現在位置ではなく現在設定されている支援対象区間の終点となる。また、交差点の情報を取得する上限距離は例えば2kmとする。但し、上限距離の長さは適宜変更可能である。例えば、1kmや4kmとしても良い。更に、距離ではなく交差点の数やリンク数で上限を設定しても良い。また、情報の取得対象とする距離の終点よりも手前で道なり経路が特定できない地点(例えば道なり方向も直進方向も判断できない交差点)がある場合には、当該地点までの道なり経路に沿った交差点情報を取得する。
次に、S54においてCPU41は、交差点番号を示すパラメータとしてNを設定し、更に初期値としてN=1を代入する。ここで、交差点番号は車両の現在位置から近い順に前記S51で情報を取得した交差点に対して設定される。尚、現在のNの値はフラッシュメモリ44等に格納される。
その後、S55においてCPU41は、第N交差点の合致判定を行う。尚、詳細については前記S13と同様であるので説明は省略する。
次に、S56においてCPU41は、支援対象区間の探索継続の条件を満たしているか否か判定する。具体的には、以下(a)、(b)のいずれかの条件に該当しない限りは探索を継続すると判定する。
(a)前記S55において3回連続でTSPSデータに位置情報が一致する交差点がないと判定された場合。
(b)前記S53で情報を取得した全交差点の内、前記S55でTSPSデータに位置情報が一致する交差点がないと判定された交差点の割合が閾値(例えば30%)以上、且つ現時点までに前記S55の判定対象とした交差点の内、同じく一致する交差点が無いと判定された交差点の割合が閾値(例えば30%)以上。
尚、上記支援対象区間の探索継続の条件を満たすか否かの判定は、既に設定されている支援対象区間に含まれる交差点も含めて判断する。例えば、上記(a)の条件では、既に設定されている支援対象区間内の交差点を含めて3回連続でTSPSデータに位置情報が一致する交差点がないか否か判定する(例えば図23に示す例では第5〜第7交差点を対象として判断する)。
そして、支援対象区間の探索継続の条件を満たしていると判定された場合(S56:YES)には、S57へと移行する。それに対して、支援対象区間の探索継続の条件を満たさなくなったと判定された場合(S56:NO)には、支援対象区間の終点から前記S55で最後に位置情報が一致する交差点があると判定された交差点までの区間を追加する支援対象区間として確定し、S59へと移行する。
S57においてCPU41は、第N交差点が前記S53で情報を取得した最後の交差点、即ち前記S53で情報を取得した交差点の内、車両の現在位置からもっと離れた最終交差点であるか否かを判定する。尚、前記S53では支援対象区間の終点から2kmを上限として交差点の情報を取得しているので、最終交差点は支援対象区間の終点から2km以内となる。
そして、第N交差点が最終交差点であると判定された場合(S57:YES)には、支援対象区間の終点から前記S55で最後に位置情報が一致する交差点があると判定された交差点までの区間を、追加する支援対象区間として確定し、S59へと移行する。それに対して、第N交差点が最終交差点でないと判定された場合(S57:NO)には、S58へと移行する。
S58でCPU41は、フラッシュメモリ44からパラメータNを読み出し、「+1」加算する。その後、S55へと戻る。そして、新たな第N交差点を対象としてS55以降の処理が実施される。
一方、S59においてCPU41は、現時点までに追加する支援対象区間として確定している区間が存在するか否かを判定する。
そして、現時点までに追加する支援対象区間として確定している区間が存在すると判定された場合(S59:YES)には、S60へと移行する。それに対して、現時点までに追加する支援対象区間として確定している区間が存在しないと判定された場合(S59:NO)には、S61へと移行する。
S60においてCPU41は、現時点までに追加する支援対象区間として確定している区間を、現在の支援対象区間に追加設定する。
本実施形態では、上記S51〜S61の支援対象区間の追加設定を行うことによって、前記S1で取得したTSPSデータの情報提供区間の長さが非常に長い場合、例えば前記S1で取得したTSPSデータが光ビーコン3から進行方向に沿って10km以上遠方にある交差点に関する情報も含む場合であっても、図23に示すように段階的に支援対象区間を設定することが可能となる。
即ち、先ず、CPU41は光ビーコン3からTSPSデータを受信した時点では、車両の現在位置から5km以内を対象としてTSPSデータと地図情報とを比較して支援対象区間を設定する。従って、仮にTSPSデータの情報提供区間の長さが非常に長い場合であっても比較対象とする情報を減らすことによって、最初の支援対象区間の設定に係る時間については短縮することが可能であり、走行支援の開始やサービスインの案内が遅れる問題を解消することが可能となる。
一方で、車両が最初に設定された支援対象区間内に進入した後(具体的には支援対象区間の終点までの距離が3km以内となった時点)に、車両の現在位置から既に設定された支援対象区間よりも遠方の範囲において、TSPSデータと地図情報とを比較して新たな支援対象区間を追加設定する。以後同様に、支援対象区間の追加設定を行う。その結果、仮にTSPSデータの情報提供区間の長さが非常に長い場合であっても、最終的には情報提供区間の長さに応じた支援対象区間を設定可能となる。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るナビゲーション装置1及びナビゲーション装置1で実行されるコンピュータプログラムでは、車両が走行する道路上に設置された光ビーコン3から発信されたTSPSデータ取得し(S1)、TSPSデータに基づく車両の走行支援を行う支援対象区間を設定し(S2、S23)、TSPSデータに基づいて支援対象区間を走行する車両の走行支援を行う(S24、S25)。一方で、車両が支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過した場合には、車両の走行支援を実施できない状態となったことを案内する(S35)ので、TSPSデータに基づいて走行支援を実施できない状態となったことをユーザに明確に把握させることが可能となる。一方で、支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したと判定された後に案内を行うことによって、必要以上に案内が繰り返し行われることを防止することが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態では、TSPSデータとして特に交差点に設置された信号機の点灯パターンに関する情報を取得し、信号機の点灯パターンに基づく走行支援(信号機を停止せずに走行する為の案内等)を行うこととしているが、交差点に関する他の情報を取得しても良い。例えば、交差点の車線毎の混雑度合いを取得し、空いている車線へと誘導する走行支援を行っても良い。また、車両が取得する交差点情報は必ずしもTSPSデータである必要は無く、更に、情報発信源としては光ビーコン以外の情報発信源を用いても良い。
また、本実施形態では、車両の走行支援として液晶ディスプレイ15による表示やスピーカ16からの音声出力を行っているが、走行支援として車両の制御を行っても良い(例えば、減速制御、操舵制御等)。また、自動運転走行中の車両に対して、自動運転の走行支援として行うことも可能である。例えば、自動運転走行中の車両について、交差点で停止することなく通過する為の車速の制御を走行支援として行っても良い。また、車両がサービスインした状態では必ずTSPSデータに基づく走行支援を行うのではなく、走行支援を行うのが適切でない状況ではTSPSデータに基づく走行支援を行わないようにしても良い。
また、本実施形態では、TSPSデータとナビゲーション装置1が有する地図情報とを比較する際に、交差点の位置情報を比較している(S13、S55)が、交差点の位置情報以外の情報を比較しても良い。例えば、停止線の位置、標高、信号機の有無などである。
また、本実施形態では、図18に示すように車両の進行方向に沿って複数の支援対象区間が配置されている場合に、サービスアウトを案内する音声案内とサービスアウトを案内する表示案内(例えばサービスインアイコン64の消去)については最も進行方向側にある支援対象区間のみを対象として行っているが、サービスアウトを案内する音声案内のみについて最も進行方向側にある支援対象区間のみを対象として行っても良い。また、サービスアウトを案内する表示案内(例えばサービスインアイコン64の消去)については、最も進行方向側にある支援対象区間に対してのみではなく複数の支援対象区間毎に行っても良い。
また、本発明はナビゲーション装置以外に、走行案内機能を有する装置に対して適用することが可能である。例えば、携帯電話機、スマートフォン、タブレット端末、他の車載器等(以下、携帯端末等という)に適用することも可能である。また、サーバと携帯端末等から構成されるシステムに対しても適用することが可能となる。その場合には、上述し第1走行支援処理プログラム(図4参照)や第2走行支援処理プログラム(図13参照)の各ステップは、サーバと携帯端末等のいずれが実施する構成としても良い。また、本発明を携帯端末等に適用する場合には、車両以外の移動体の走行支援にも本願発明を適用することが可能である。
また、本発明に係る走行支援装置を具体化した実施例について上記に説明したが、走行支援装置は以下の構成を有することも可能であり、その場合には以下の効果を奏する。
例えば、第1の構成は以下のとおりである。
車両(4)が走行する道路上に設置された情報発信源(3)から発信され、前記情報発信源から車両の進行方向に所定の経路に沿って設けられた複数の交差点に関する情報である交差点情報を取得する交差点情報取得手段(41)と、前記交差点情報を取得した場合に、取得した前記交差点情報に基づく車両の走行支援を行う支援対象区間を設定する支援対象区間設定手段(41)と、前記交差点情報に基づいて前記支援対象区間を走行する車両の走行支援を行う走行支援手段(41)と、車両が前記支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したか否か判定する通過判定手段(41)と、車両が前記支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したと判定された後に、前記交差点情報に基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことを案内する支援終了案内手段(41)と、を有する。
上記構成を有する走行支援装置によれば、車両が支援対象区間から逸脱した場合において、交差点情報に基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことを案内することによって、交差点情報に基づいて走行支援を実施できない状態となったことをユーザに明確に把握させることが可能となる。一方で、支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したと判定された後に案内を行うことによって、必要以上に案内が繰り返し行われることを防止することが可能となる。
また、第2の構成は以下のとおりである。
前記通過判定手段(41)は、前記車両(4)の進行方向に沿って、複数の支援対象区間が配置されている場合に、複数の支援対象区間の内、最も進行方向側にある支援対象区間のみを対象として、前記交差点の通過の判定を行う。
上記構成を有する走行支援装置によれば、情報発信源が所定間隔で複数配置されている道路を車両が走行する場合において、交差点情報に基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことへの案内が繰り返し行われることを防止できる。
また、第3の構成は以下のとおりである。
前記通過判定手段(41)は、前記車両(4)の進行方向に沿って、複数の支援対象区間が所定間隔で配置されている場合であって、且つ前記所定間隔が閾値以下である場合に、複数の支援対象区間の内、最も進行方向側にある支援対象区間のみを対象として、前記交差点の通過の判定を行う。
上記構成を有する走行支援装置によれば、特に情報発信源が狭い間隔で複数配置されている道路を車両が走行する場合において、交差点情報に基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことへの案内が頻繁に行われることを防止できる。
また、第4の構成は以下のとおりである。
前記交差点情報は、交差点に設置された信号機の点灯パターンに関する情報を含む。
上記構成を有する走行支援装置によれば、交差点に設置された信号機の点灯パターンに関する情報を交差点情報として取得することによって、DBからでは取得困難なリアルタイムで変動する信号機の点灯パターンに応じた走行支援を行うことが可能となる。
また、第5の構成は以下のとおりである。
前記走行支援手段は、交差点で停止することなく交差点を通過する為の走行支援、或いは交差点で停止する為の走行支援を行う。
上記構成を有する走行支援装置によれば、車両が支援対象区間を走行する間において、交差点で停止することなく交差点を通過する為の走行支援、或いは交差点で停止する為の走行支援を行うことが可能となる。その結果、快適且つ安全な走行を提供可能となる。
1 ナビゲーション装置
2 走行支援システム
3 光ビーコン
4 車両
5 経路
13 ナビゲーションECU
41 CPU
42 RAM
43 ROM
51 道なり経路
60 走行案内画面
64 サービスインアイコン
65 支援ウィンドウ

Claims (6)

  1. 車両が走行する道路上に設置された情報発信源から発信され、前記情報発信源から車両の進行方向に所定の経路に沿って設けられた複数の交差点に関する情報である交差点情報を取得する交差点情報取得手段と、
    前記交差点情報を取得した場合に、取得した前記交差点情報に基づく車両の走行支援を行う支援対象区間を設定する支援対象区間設定手段と、
    前記交差点情報に基づいて前記支援対象区間を走行する車両の走行支援を行う走行支援手段と、
    車両が前記支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したか否か判定する通過判定手段と、
    車両が前記支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したと判定された後に、前記交差点情報に基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことを案内する支援終了案内手段と、を有する走行支援装置。
  2. 前記通過判定手段は、
    前記車両の進行方向に沿って、複数の支援対象区間が配置されている場合に、複数の支援対象区間の内、最も進行方向側にある支援対象区間のみを対象として、前記交差点の通過の判定を行う請求項1に記載の走行支援装置。
  3. 前記通過判定手段は、
    前記車両の進行方向に沿って、複数の支援対象区間が所定間隔で配置されている場合であって、且つ前記所定間隔が閾値以下である場合に、複数の支援対象区間の内、最も進行方向側にある支援対象区間のみを対象として、前記交差点の通過の判定を行う請求項2に記載の走行支援装置。
  4. 前記交差点情報は、交差点に設置された信号機の点灯パターンに関する情報を含む請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の走行支援装置。
  5. 前記走行支援手段は、交差点で停止することなく交差点を通過する為の走行支援、或いは交差点で停止する為の走行支援を行う請求項4に記載の走行支援装置。
  6. コンピュータを、
    車両が走行する道路上に設置された情報発信源から発信され、前記情報発信源から車両の進行方向に所定の経路に沿って設けられた複数の交差点に関する情報である交差点情報を取得する交差点情報取得手段と、
    前記交差点情報を取得した場合に、取得した前記交差点情報に基づく車両の走行支援を行う支援対象区間を設定する支援対象区間設定手段と、
    前記交差点情報に基づいて前記支援対象区間を走行する車両の走行支援を行う走行支援手段と、
    車両が前記支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したか否か判定する通過判定手段と、
    車両が前記支援対象区間に含まれる交差点の内、最も終点側にある交差点を通過したと判定された場合に、前記交差点情報に基づく車両の走行支援を実施できない状態となったことを案内する支援終了案内手段と、
    して機能させる為のコンピュータプログラム。
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