JP2019082491A - 電子時計のムーブメント及び電子時計 - Google Patents
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Description
耐磁板は、一般に、モータを厚さ方向の上下から覆うように形成されている(例えば、特許文献1参照)。従来、耐磁板は、モータを広く覆うことでモータに対する耐磁性能を高めている。
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、耐磁板を大きくしたり厚くしたりすることなく、モータに対する耐磁性能を向上させることができる電子時計のムーブメント及び電子時計を提供することを目的とする。
本発明の第2は、モータと、前記モータを覆う耐磁板とを備え、前記耐磁板は、前記モータよりも前記耐磁板に作用する磁界の磁気的に最も弱い向きの上流側の部分に、磁束の通る経路の断面積が小さい狭窄部が形成され、前記耐磁板の長手方向と直交する方向に配置されるモータは、秒針を駆動するためのモータである電子時計のムーブメントである。
本発明の第3は、モータと、前記モータを覆う耐磁板とを備え、前記耐磁板は、前記モータよりも前記耐磁板に作用する磁界の磁気的に最も弱い向きの上流側の部分に、磁束の通る経路の断面積が小さい狭窄部が形成され、前記狭窄部は、前記耐磁板の厚さが他の部分よりも薄くなって形成されている電子時計のムーブメントである。
本発明の第4は、本発明の電子時計のムーブメントと、前記ムーブメントを収容するケースと、を備えた電子時計である。
図1は、本発明に係る電子時計の一実施形態である電波修正時計1を示し、裏蓋側から、二点鎖線で表したケース2を仮想的に透過して実線で表したムーブメント3が見えている状態を表す部分透視図である。図1の上方は12時方向、左方は3時方向である。図2は、図1に示したムーブメント3の一部を分解して表した分解斜視図である。
電波修正時計1は、電波を受信し、受信した電波に基づいてムーブメント3が時刻用の指針を自動的に修正する機能を有する。また、電波修正時計1は、太陽電池パネル及び二次電池を備えていて、太陽電池パネルで発電された電力によって、ムーブメント3を駆動している。
ムーブメント3は、本発明に係る電子時計のムーブメントの一実施形態である。ムーブメント3は、地板5と、図示を省略した輪列と、輪列受け6と、回路基板7と、回路押さえ板8と、2つの耐磁板21,22と、電波受信用のアンテナ10(図1参照)と、4つのステップモータである秒針モータ11と、デュアル分時針モータ12と、分時針モータ15と、機能針モータ16と、を備えている。
なお、ムーブメント3は、上述した構成の他に、手動で時刻表示用の指針を修正するための機構や、アラーム用ブザー、二次電池、その他の機構等も備えているが、本実施形態の電波修正時計1の説明上必須ではないため説明を省略する。
デュアル分時針モータ12は、コイル12a、ステータ12b及びロータ12cを備えている。デュアル分時針モータ12のロータ12cは、小文字板用の分針及び時針を駆動する輪列に連結されている。
回路押さえ板8は、導電性の金属板で形成されていて、一部が回路基板7の電子回路におけるグランド(GND)のラインに接続され、他の一部がケース2に接続される。これにより、回路押さえ板8は、電子回路のグランドのラインをケース2に電気的に導通させている。
アンテナ10は、時刻表示用の指針を正しい位置に合わせるための時刻情報を含む電波(例えば、GPS衛星から発信された、時刻情報を含むGPS信号)を受信する。
耐磁板21は、図4に示すように、秒針モータ11のコイル11aに干渉するのを防止するための逃げ孔21aや、各モータ11,12,15,16を支持等する孔21bが多数形成されている。耐磁板22も、図5に示すように、各モータ11,12,15,16を支持等する孔22bが多数形成されている。
このような磁気的に弱い向きは、他のモータ12,15,16にもそれぞれある。
なお、本実施形態におけるステータ11bのスリット11sは、空隙により形成されたものであるが、空隙を非磁性体で埋めることによりステータ11bを一体化してもよい。
しかし、本実施形態における耐磁板21においては、耐磁板21の図示下部左側の部分に、実線で示すような切欠き21dが形成されている。
以上のように構成された実施形態の電波修正時計1及びムーブメント3によれば、4つのステップモータのうち、最も保磁力が弱い秒針モータ11に対して、図6に示すように、磁気的に最も弱い方向の磁界Jが作用すると、この秒針モータ11を電波修正時計1の厚さ方向の上下から覆う耐磁板21,22には、図4,5に示すように磁界Jが作用する。
この結果、磁気飽和が起こった狭窄部21eの下流側である秒針モータ11に対応した耐磁板21の部分では、磁束密度が、狭窄部21eが無いものに比べて小さくなる。
また、本実施形態の電波修正時計1及びムーブメント3は、秒針モータ11の他方の面側にも別の耐磁板22が配置されていて、この耐磁板22も耐磁板21の狭窄部21eと同様の狭窄部22eが形成されている。したがって、秒針モータ11に対する耐磁板22の耐磁性能が、さらに向上する。
しかし、本発明における狭窄部はこの実施形態のものに限定されない。すなわち、実施形態における狭窄部21e,22eが、秒針モータ11に対して磁気的に最も弱い方向の磁界Jに対応するものではなく、電波修正時計1の耐磁板21,22に、秒針モータ11よりも上流側のいずれかの部分に形成されているものであってもよい。この場合、その狭窄部21e,22eに対応した向きの磁界に関して、秒針モータ11に対する耐磁板21,22の耐磁性能を向上させることができる。
そして、このような狭窄部21cは、作用する磁界Jにより磁気飽和が起こり易い。コイル11aの周囲で磁気飽和が起こると、このコイル11aの周囲で耐磁板21が有効に作用しなくなり、秒針モータ11のロータ11cに悪影響を与えるおそれがある。
したがって、本実施形態の電波修正時計1及びムーブメント3によれば、下流側の狭窄部21cでは、狭窄部21eが無いものに比べて、磁気飽和が起こりにくくなる。これにより、コイル11aの周囲で耐磁板21が有効に機能し、秒針モータ11のロータ11cの周囲に狭窄部21cが存在することによる悪影響が生じるのを防止することができる。
これにより、耐磁板に作用している磁界の磁束は、狭窄部で磁気飽和が誘発されたとき、その狭窄部を避けて他の経路に分散され、分散された磁束がモータの位置に対応した耐磁板の部分を通過する。この結果、耐磁板のサイズを大きくすることなく、モータの位置での耐磁板の耐磁性能を向上させることができる。
本実施形態における狭窄部21eは、外周縁から内側に切れ込まれた切欠き21dによって、幅の狭い部分として形成されたものであるが、本発明における狭窄部は、この実施形態の態様に限定されるものではない。すなわち、例えば、外形形状の輪郭は変化させずに、内側の部分に孔を形成する等して除去することで、その除去した部分から外形形状の輪郭までの幅を狭くした狭窄部であってもよい。
図7に示すように、この耐磁板121は、秒針モータ11に対して磁気的に最も弱い磁界Jの向きMに関して、他の部分の厚さt1よりも薄い厚さt2の狭窄部121eとなる。
狭窄部121eで磁気飽和が誘発されることにより、磁束は狭窄部121eを避けて他の経路に分散され、分散された磁束が秒針モータ11の位置の耐磁板を通過する。この結果、耐磁板121のサイズを大きくすることなく、秒針モータ11の位置での耐磁板121の耐磁性能が相対的に向上する。
また、部分的に厚さを薄くして狭窄部を形成することで、厚さが薄くなった部分に関しては、厚さ方向の空間を増やすことができる。
一方、幅を狭くして狭窄部を形成することで、耐磁板の面の広がる方向に関して、空間を増やすことができる。
そして、本実施形態の電波修正時計1及びムーブメント3は、この4つのステップモータのうち耐磁性能が要求される優先度が最も高い秒針モータ11に関してのみ、耐磁板21,22に、磁気的に最も弱い方向の磁界Jの向きMの上流側に狭窄部21eが形成されている。
このように形成された電波修正時計1及びムーブメント3によれば、耐磁性能が要求される優先度が高いステップモータから順に対応して、耐磁板21,22に、狭窄部が形成されていることにより、耐磁性能が要求される優先度が高いステップモータの順に、耐磁性能を向上させることができる。
2 ケース
3 ムーブメント
7 回路基板
11 秒針モータ
11a コイル
11c ロータ
21,22 耐磁板
21a 逃げ孔
21b 孔
21c,21e 狭窄部
21d 切欠き
J 磁界
L,M 向き
Claims (9)
- モータと、前記モータを覆う耐磁板とを備え、
前記耐磁板は、前記モータよりも前記耐磁板に作用する磁界の磁気的に最も弱い向きの上流側の部分に、磁束の通る経路の断面積が小さい狭窄部が形成され、
前記耐磁板が複数のモータを覆うものであり、
少なくとも1個の前記モータが、前記耐磁板の長手方向と直交する方向に配置されている電子時計のムーブメント。 - 前記耐磁板の長手方向と直交する方向に配置されるモータは、秒針を駆動するためのモータである請求項1に記載の電子時計のムーブメント。
- モータと、前記モータを覆う耐磁板とを備え、
前記耐磁板は、前記モータよりも前記耐磁板に作用する磁界の磁気的に最も弱い向きの上流側の部分に、磁束の通る経路の断面積が小さい狭窄部が形成され、
前記耐磁板の長手方向と直交する方向に配置されるモータは、秒針を駆動するためのモータである電子時計のムーブメント。 - 前記狭窄部は、前記耐磁板の厚さが他の部分よりも薄くなって形成されている請求項1から3のうちいずれか1項に記載の電子時計のムーブメント。
- モータと、前記モータを覆う耐磁板とを備え、
前記耐磁板は、前記モータよりも前記耐磁板に作用する磁界の磁気的に最も弱い向きの上流側の部分に、磁束の通る経路の断面積が小さい狭窄部が形成され、
前記狭窄部は、前記耐磁板の厚さが他の部分よりも薄くなって形成されている電子時計のムーブメント。 - 前記耐磁板は、前記モータの変換器の周囲に別の狭窄部が形成されている請求項1から5のうちいずれか1項に記載の電子時計のムーブメント。
- 前記狭窄部は、前記モータのステータの2つのスリットを結んだ向きに略直交する向きの磁界の、前記モータに対する上流側の部分に形成されている請求項1から6のうちいずれか1項に記載の電子時計のムーブメント。
- 前記狭窄部は、前記耐磁板の幅が他の部分よりも狭くなって形成されている請求項1から7のうちいずれか1項に記載の電子時計のムーブメント。
- 請求項1から8のうちいずれか1項に記載の電子時計のムーブメントと、
前記ムーブメントを収容するケースと、を備えた電子時計。
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