JP2019082412A - 撮像装置 - Google Patents
撮像装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019082412A JP2019082412A JP2017210154A JP2017210154A JP2019082412A JP 2019082412 A JP2019082412 A JP 2019082412A JP 2017210154 A JP2017210154 A JP 2017210154A JP 2017210154 A JP2017210154 A JP 2017210154A JP 2019082412 A JP2019082412 A JP 2019082412A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- imaging
- lens
- microlens
- light
- optical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Spectrometry And Color Measurement (AREA)
- Lenses (AREA)
Abstract
【課題】好適な撮像が可能な撮像装置を提供する。【解決手段】撮像装置1が、物体OBの中間像を結像させる結像光学系10と、前記中間像の結像位置に備えられ結像光学系10からの光を通過させるレンズアレイユニット30と、第1光学特性を有しレンズアレイユニット30から射出される光の一部を通過させる第1光学素子と、第2光学特性を有しレンズアレイユニット30から射出される光の他の一部を通過させる第2光学素子とを有する光学素子ユニット(分光フィルタアレイ61)と、第1光学素子を通過した光を受光する第1受光領域と、第2光学素子を通過した光を受光する第2受光領域とを有する撮像素子91とを備える。【選択図】図1
Description
本発明は、撮像装置に関する。
マルチイメージングカメラの一形態として、物体(被写体)からの光束を結像光学系の瞳の位置で分割するように構成されたものがある(例えば、特許文献1を参照)。このような瞳分割型のマルチイメージングカメラにおいて、分割された光束毎に異なる光学特性を有する分光フィルタを配置するようにすれば、分光フィルタの数に応じた複数種の分光画像を得ることができる。
しかしながら、瞳分割型のマルチイメージングカメラでは、絞りを調節することができなかった。また、分光画像のさらなる画質向上が望まれていた。
第1の態様に係る撮像装置は、物体の中間像を結像させる結像光学系と、前記中間像の結像位置に備えられ前記結像光学系からの光を通過させるレンズアレイユニットと、第1光学特性を有し前記レンズアレイユニットから射出される光の一部を通過させる第1光学素子と、第2光学特性を有し前記レンズアレイユニットから射出される光の他の一部を通過させる第2光学素子とを有する光学素子ユニットと、前記第1光学素子を通過した光を受光する第1受光領域と、前記第2光学素子を通過した光を受光する第2受光領域とを有する撮像素子とを備える。
第2の態様に係る撮像装置は、結像光学系の中間像の結像位置に備えられ前記結像光学系からの光を通過させるレンズアレイユニットと、第1光学特性を有し前記レンズアレイユニットから射出される光の一部を通過させる第1光学素子と、第2光学特性を有し前記レンズアレイユニットから射出される光の他の一部を通過させる第2光学素子とを有する光学素子ユニットを固定する固定部と、前記第1光学素子を通過した光を受光する第1受光領域と、前記第2光学素子を通過した光を受光する第2受光領域とを有する撮像素子とを備える。
以下、図面を参照して本願の好ましい実施形態について説明する。第1実施形態に係る撮像装置(マルチイメージングカメラ)1が図1に示されている。第1実施形態の撮像装置1は、結像光学系10と、レンズアレイユニット30と、画像生成ユニット50とを備えて構成される。結像光学系10は、鏡筒部(図示せず)の内部に収容保持される。一方、レンズアレイユニット30および画像生成ユニット50は、カメラ本体(図示せず)の内部に収容保持される。結像光学系10を保持する鏡筒部は、カメラ本体に対して着脱交換可能に取り付けられる。これにより、結像光学系10は、撮像装置1の視野角や撮影距離に応じて、最適なものが取り付けられる。
結像光学系10は、結像レンズ11と、絞り(開口絞り)12とを有し、物体OBからの光束を透過させて物体OBの中間像(実像)を結像させる。結像レンズ11は、図1において概略的に単レンズとして描かれているが、複数のレンズから構成されてもよい。
結像光学系10による中間像の結像位置に、レンズアレイユニット30が配置される。レンズアレイユニット30は、図2に示すように、物体側から順に並んだ、第1マイクロレンズアレイ31と、第2マイクロレンズアレイ41とを有して構成される。図2は、図1のレンズアレイユニット30における破線の円Raで囲んだ部分の拡大図である。
第1マイクロレンズアレイ31は、結像光学系10から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された、正の屈折力を有する数万〜数百万個の第1マイクロレンズ32から構成される。第1マイクロレンズアレイ31は、複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に結像光学系10による中間像が形成されるように、当該中間像の結像位置に配置される。第1マイクロレンズアレイ31は、結像光学系10からの光を複数の第1マイクロレンズ32で透過させる。
第2マイクロレンズアレイ41は、結像光学系10から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された、第1マイクロレンズ32と同じ個数の第2マイクロレンズ42から構成される。第2マイクロレンズアレイ41は、第1マイクロレンズアレイ31と平行に配置され、第1マイクロレンズアレイ31の複数の第1マイクロレンズ32からの光を複数の第2マイクロレンズ42で透過させる。
第2マイクロレンズ42は、第1マイクロレンズ32と焦点距離が同じ正の屈折力を有し、第2マイクロレンズ42と相対する第1マイクロレンズ32に対し、第1マイクロレンズ32の光軸Axmに沿って所定の間隔だけ離れて配置される。第1マイクロレンズ32と第2マイクロレンズ42との間隔とは、第1マイクロレンズ32の後側主点と第2マイクロレンズ42の前側主点との間の距離であり、第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42の焦点距離と等しい。但し、第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42がともに薄肉レンズであるとして、互いのレンズ中心(主点)間の距離を所定の間隔としてもよい。第2マイクロレンズ42の光軸は、第1マイクロレンズ32の光軸Axmと一致しており、第1マイクロレンズ32(および第2マイクロレンズ42)の光軸Axmは、結像光学系10から延びる光軸Ax1と平行に延びている。
画像生成ユニット50は、図1に示すように、コリメータレンズ51と、分光フィルタアレイ61と、小レンズアレイ71と、撮像素子91と、画像処理部96とを有して構成される。コリメータレンズ51は、レンズアレイユニット30の第2マイクロレンズアレイ41から射出された光束を透過させて平行光束にする。コリメータレンズ51は、第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面(光束の射出面)に対して合焦するように調整される。コリメータレンズ51は、図1において概略的に単レンズとして描かれているが、複数のレンズから構成されてもよい。なお、各実施形態における平行光束は、設計的に平行な光束であり、略平行な光束であってもよい。
コリメータレンズ51の像側に、光学素子ユニットに対応する分光フィルタアレイ61が配置される。分光フィルタアレイ61は、図4に示すように、結像光学系10(コリメータレンズ51)から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された9個の分光フィルタ62a〜62iと、これらを保持する保持部材63とから構成される。分光フィルタアレイ61は、コリメータレンズ51から小レンズアレイ71までの光学系における瞳位置もしくはその近傍に配置される。なお、保持部材63は、第1〜第9分光フィルタ62a〜62iを保持した状態で、カメラ本体の内部に設けられた保持機構(図示せず)に固定される。固定部に対応する保持機構は、保持部材63を着脱可能であり、所定の分光フィルタ62a〜62iを有する保持部材63を取り外し、分光フィルタ62a〜62iとは異なる分光フィルタを有する保持部材(図示せず)を装着することができる。光軸方向から見た分光フィルタアレイ61を図4に示す。コリメータレンズ51から射出される平行光束は、全ての分光フィルタ62a〜62iに対してケラレなく照射される。コリメータレンズ51から射出される光の一部は分光フィルタ62aを通過し、コリメータレンズ51から射出される光の他の一部は分光フィルタ62bを通過する。その他の分光フィルタ62c〜62iも同様に、コリメータレンズ51から射出される光のうち、互いに異なる一部が通過する。第1〜第9分光フィルタ62a〜62iは、所定の第1〜第9波長までの等間隔9種類の波長をそれぞれ中心波長とするバンドパスフィルタである。すなわち、第1〜第9分光フィルタ62a〜62iの分光特性は、全て互いに異なっている。例えば、第1分光フィルタ62aは第1光学素子に対応し、第2分光フィルタ62bは第2光学素子に対応する。
分光フィルタアレイ61の像側に、小レンズアレイ71が配置される。小レンズアレイ71は、図5に示すように、結像光学系10(コリメータレンズ51)から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された9個の小レンズ72a〜72iと、これらを保持するレンズ保持部73とから構成される。第1〜第9小レンズ72a〜72iは、全て正の屈折力を有する同一仕様の、撮像素子91よりも小さいレンズであり、第1〜第9分光フィルタ62a〜62iと同等の大きさを有している。なお、第1〜第9小レンズ72a〜72iは、それぞれの無限遠物体に対する焦平面が光軸Ax1と垂直な同一平面上にできるように、光軸方向について位置合わせされる。光軸方向から見た小レンズアレイ71を図5に示す。
第1小レンズ72aは第1分光フィルタ62aに、第2小レンズ72bは第2分光フィルタ62bに、第3小レンズ72cは第3分光フィルタ62cに、第4小レンズ72dは第4分光フィルタ62dに、第5小レンズ72eは第5分光フィルタ62eに、第6小レンズ72fは第6分光フィルタ62fに、第7小レンズ72gは第7分光フィルタ62gに、第8小レンズ72hは第8分光フィルタ62hに、第9小レンズ72iは第9分光フィルタ62iにそれぞれ位置対応している。そして、第1〜第9小レンズ72a〜72iは、第1〜第9分光フィルタ62a〜62iをそれぞれ通過した光束を受け、それぞれ独立に物体OBの像を形成する。
小レンズアレイ71の像側に、撮像素子91が配置される。撮像素子91は、図7に示すように、数十万〜数千万個の撮像ピクセル(以下、説明の便宜上、画素92と称する場合がある)が平面上に二次元的に配列された長方形の撮像面93を有している。このような撮像素子91として例えば、モノクロCCDやCMOS等が用いられる。撮像面93は各小レンズ72a〜72iの焦平面上に配置され、撮像面93に対し第1〜第9小レンズ72a〜72iによってそれぞれ第1〜第9の結像光束が照射される。第1〜第9の結像光束は、撮像面93の互いに異なる領域に照射される。例えば、撮像面93の一部である第1受光領域は、第1分光フィルタ62a(第1光学素子)を通過した光を、第1小レンズ72aを介して受光する。また、撮像面93の他の一部である第2受光領域は、第2分光フィルタ62b(第2光学素子)を通過した光を、第2小レンズ72bを介して受光する。撮像面93におけるその他の互いに異なる第3〜第9受光領域も同様に、第3〜第9分光フィルタ62c〜62iを通過した光を、第3〜第9小レンズ72c〜72iを介して受光する。
図1において図示を省略するが、小レンズアレイ71と撮像素子91との間に、仕切り部材81が配置されてもよい。仕切り部材81は、図6に示すように、9個の矩形開口部を有する格子状に形成され、各開口部が第1〜第9小レンズ72a〜72iのそれぞれに一対一で位置対応している。仕切り部材81の表面には、光の反射を防止する処理(例えば、黒色にする処理)が行われる。仕切り部材81は、撮像素子91の撮像面93上に密着配置される。これにより、第1〜第9小レンズ72a〜72iからの(第1〜第9の)結像光束の重なり合いが解消され、第1〜第9小レンズ72a〜72iによる第2マイクロレンズアレイ41の9個の像(実像)が撮像面93上で区分けされて結像される。第2マイクロレンズアレイ41の像側のレンズ面に映る像は、物体OBの中間像(実像)とほぼ一致しているため、撮像面93上には物体OBの像が形成されると考えてよい。そこで、図7に示すように、説明の便宜上、第1〜第9小レンズ72a〜72iにより形成される9個の物体OBの像をそれぞれ、第1〜第9物体像Ia〜Iiと称することにする。
撮像素子91は、撮像面93上に形成された9個の物体像Ia〜Iiを撮像し、出力信号を画像処理部96へ出力する。画像処理部96は、撮像素子91から出力された、第1〜第9分光フィルタ62a〜62iの分光特性に応じた第1〜第9物体像Ia〜Iiに関する出力信号に基づいて、物体OBのマルチ波長バンド画像(すなわち、所定の波長範囲における物体の二次元的な分光特性情報)を生成する。
第1実施形態の撮像装置1において、図1に示すように、物体OBからの光束は、結像光学系10の結像レンズ11および絞り12を通過して第1マイクロレンズアレイ31に達し、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に、物体OBの中間像(実像)を形成する。第1マイクロレンズ32(および第2マイクロレンズ42)は、結像光学系10に対して微小なため、物体OBにおける任意の点から射出されて結像レンズ11および絞り12を通過する光束B0は、第1マイクロ
レンズ32に入射する細い平行光束の集合とみなすことができる。
レンズ32に入射する細い平行光束の集合とみなすことができる。
図2に示すように、第1マイクロレンズアレイ31における或る一つの第1マイクロレンズ32に入射する平行光束B1を考える。平行光束B1の主光線B1pは、第1マイクロレンズ32の中心を通り、第1マイクロレンズ32と相対する第2マイクロレンズアレイ41の第2マイクロレンズ42に入射する。このとき、第1マイクロレンズ32の後側主点と第2マイクロレンズ42の前側主点との間の距離が、第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42の焦点距離と等しいため、平行光束B1の主光線B1pは、第2マイ
クロレンズ42の物体側の焦点を通過する。そのため、第2マイクロレンズ42の内部を通って像側のレンズ面から射出される光束B2の主光線B2pは、平行光束B1の入射角θに
拘わらず、第1マイクロレンズ32(および第2マイクロレンズ42)の光軸Axmと平行になる。
クロレンズ42の物体側の焦点を通過する。そのため、第2マイクロレンズ42の内部を通って像側のレンズ面から射出される光束B2の主光線B2pは、平行光束B1の入射角θに
拘わらず、第1マイクロレンズ32(および第2マイクロレンズ42)の光軸Axmと平行になる。
第1マイクロレンズ32に入射する平行光束B1は、第1マイクロレンズ32によって
第2マイクロレンズ42の内部に集光される。平行光束B1の主光線B1pに対する上側の
集光角度をφ1iとし、主光線B1pに対する下側の集光角度をφ2iとする。第2マイクロレンズ42の内部に集光されて像側のレンズ面から射出される光束B2の主光線B2pに対す
る下側の広がり角度をφ1oとし、主光線B2pに対する上側の広がり角度をφ2oとする。第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42の有効半径(光が通過する部分の半径)をrとし、第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42の焦点距離をfとする。レンズの性質より、次式(A),(B)が成立する。
第2マイクロレンズ42の内部に集光される。平行光束B1の主光線B1pに対する上側の
集光角度をφ1iとし、主光線B1pに対する下側の集光角度をφ2iとする。第2マイクロレンズ42の内部に集光されて像側のレンズ面から射出される光束B2の主光線B2pに対す
る下側の広がり角度をφ1oとし、主光線B2pに対する上側の広がり角度をφ2oとする。第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42の有効半径(光が通過する部分の半径)をrとし、第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42の焦点距離をfとする。レンズの性質より、次式(A),(B)が成立する。
φ1o=φ1i …(A)
φ2o=φ2i …(B)
φ2o=φ2i …(B)
本願の発明者は、本実施形態において、第1マイクロレンズ32に入射する平行光束B1の入射角θが変化しても、光束B2の主光線B2pが光軸Axmと平行で、かつ、平行光束B1の主光線B1pに対する上下の集光角度φ1i,φ2iがほぼ一定であること、すなわち、
第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から射出される光束B2の主光線B2pに対する
上下の広がり角度φ1o,φ2oがほぼ一定であることを発見した。結像光学系10の絞り12を調節する(絞り12の径(開口径)を変化させる)と、平行光束B1の入射角θの範
囲が変化するが、第2マイクロレンズ42から射出される光束B2の上下の広がり角度φ1o,φ2oがほぼ一定であるため、画像生成ユニット50により生成される物体OBのマル
チ波長バンド画像(分光画像)同士の光量比は変化しない。これにより、物体OBから射出される光の分光強度を正確に求めることが可能になる。
第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から射出される光束B2の主光線B2pに対する
上下の広がり角度φ1o,φ2oがほぼ一定であることを発見した。結像光学系10の絞り12を調節する(絞り12の径(開口径)を変化させる)と、平行光束B1の入射角θの範
囲が変化するが、第2マイクロレンズ42から射出される光束B2の上下の広がり角度φ1o,φ2oがほぼ一定であるため、画像生成ユニット50により生成される物体OBのマル
チ波長バンド画像(分光画像)同士の光量比は変化しない。これにより、物体OBから射出される光の分光強度を正確に求めることが可能になる。
ここで、平行光束B1の主光線B1pの入射角θと、主光線B1pに対する上側の集光角度
φ1iとの関係について、図3を参照して説明する。図3に示す角度αと入射角θとの関係より、次式(C)が成立する。
φ1iとの関係について、図3を参照して説明する。図3に示す角度αと入射角θとの関係より、次式(C)が成立する。
角度αと、入射角θと、集光角度φ1iとの関係について、次式(D)が成立する。
式(D)をtanφ1iについて解くと、式(C)を代入することで、次式(E)が得られ
る。
る。
−r/f≦tanθ≦r/fであるから、tanθ=−r/f、tanθ=0、tanθ=r/fの場合について、φ1iの大きさを比較する。例えば、第1マイクロレンズ32(および第2マイクロレンズ42)の焦点距離fが、第1マイクロレンズ32(および第2マイクロレンズ42)の有効半径rの6倍(f=6r)であると仮定する。この場合において、tan
θ=−r/fのとき、式(E)より、φ1i=9.5°となる。tanθ=0のとき、式(E
)より、φ1i=9.5°となる。tanθ=r/fのとき、式(E)より、φ1i=9.0°
となる。このように、主光線B1pの入射角θが変化しても、主光線B1pに対する上側の集光角度φ1iがほぼ一定であることがわかる。主光線B1pに対する下側の集光角度φ2iについても、上述と同様にして求めることができる。
θ=−r/fのとき、式(E)より、φ1i=9.5°となる。tanθ=0のとき、式(E
)より、φ1i=9.5°となる。tanθ=r/fのとき、式(E)より、φ1i=9.0°
となる。このように、主光線B1pの入射角θが変化しても、主光線B1pに対する上側の集光角度φ1iがほぼ一定であることがわかる。主光線B1pに対する下側の集光角度φ2iについても、上述と同様にして求めることができる。
以上からわかるように、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に入射するいずれの(入射角の)光束も、第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から、主光線が光軸Axmと平行で、かつ、均一な広がり角度を持って射出される。
第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から射出された光束は、コリメータレンズ51を透過して平行光束となる。コリメータレンズ51から射出された平行光束は、分光フィルタアレイ61における第1〜第9分光フィルタ62a〜62iのいずれかを通過し、小レンズアレイ71に達する。小レンズアレイ71の第1〜第9小レンズ72a〜72iは、第1〜第9分光フィルタ62a〜62iをそれぞれ通過した光束を受け、それぞれ独立に9個の物体像Ia〜Iiを形成する。
撮像面93上に形成された9個の物体像Ia〜Iiは、それぞれ第1〜第9分光フィルタ62a〜62iのうち対応する分光特性をもって形成される。撮像素子91は、撮像面93上に形成された9個の物体像Ia〜Iiを撮像し、出力信号を画像処理部96へ出力する。画像処理部96は、撮像素子91から出力された、第1〜第9分光フィルタ62a〜62iの分光特性に応じた第1〜第9物体像Ia〜Iiに関する出力信号に基づいて、物体OBのマルチ波長バンド画像を生成する。
従来の瞳分割型のマルチイメージングカメラでは、以下のような問題があった。第1に、瞳位置で光束を分割するので、絞りを調節することができない。第2に、一般的なカメラのレンズは、絞りが可変のため使用することができない。第3に、物体(被写体)からの光束の指向性が強い場合、瞳位置で光束が均等に分割されないので、分光画像同士の光量比が一定とならず、正確な色表現ができない。第4に、ピントがずれると、瞳位置を通過する光束の向きが変化するため、分光画像同士の相対位置にもずれが生じる。この相対位置のずれが色ずれとなって表れる。第5に、マルチイメージングカメラを顕微鏡に適用する場合、瞳径が小さいため、光束の分割が困難である。
第1実施形態によれば、第1マイクロレンズ32と第2マイクロレンズ42との間隔が、第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42の焦点距離と等しくなっている。これにより、結像光学系10の絞り12の径(開口径)が変化して、第1マイクロレンズ32に入射する光束の入射角が変化しても、第2マイクロレンズ42から射出される光束の広がり角度がほぼ一定であるため、小レンズアレイ71の第1〜第9小レンズ72a
〜72iにより形成される9個の物体像Ia〜Ii同士の光量比がほぼ一定となる。すなわち、9個の物体像Ia〜Iiに応じて撮像面93上に区画される9つの受光領域で受光する光の光量比がほぼ一定となる。さらに、瞳位置とは異なる位置で光束を分割することが可能なため、撮像素子91が、複数の分光フィルタ62a〜62iの分光特性に応じて形成された複数の物体像Ia〜Iiを、当該複数の物体像Ia〜Iiに応じて撮像面93上に区画される複数の受光領域で受光して撮像する構成であっても、結像光学系10の絞り12を調節することができる。また、本実施形態の結像光学系10のような一般的なカメラのレンズを交換レンズとして使用することができる。
〜72iにより形成される9個の物体像Ia〜Ii同士の光量比がほぼ一定となる。すなわち、9個の物体像Ia〜Iiに応じて撮像面93上に区画される9つの受光領域で受光する光の光量比がほぼ一定となる。さらに、瞳位置とは異なる位置で光束を分割することが可能なため、撮像素子91が、複数の分光フィルタ62a〜62iの分光特性に応じて形成された複数の物体像Ia〜Iiを、当該複数の物体像Ia〜Iiに応じて撮像面93上に区画される複数の受光領域で受光して撮像する構成であっても、結像光学系10の絞り12を調節することができる。また、本実施形態の結像光学系10のような一般的なカメラのレンズを交換レンズとして使用することができる。
分光フィルタアレイ61の第1〜第9分光フィルタ62a〜62iは、異なる分光特性を有するバンドパスフィルタであり、第1マイクロレンズ32に入射する光束の入射角が変化しても、上述したように、小レンズアレイ71の第1〜第9小レンズ72a〜72iにより形成される9個の物体像Ia〜Ii同士の光量比がほぼ一定となる。従って、物体OB(被写体)からの光束の指向性が強くても、正確な色表現が可能である。また、レンズアレイユニット30と画像生成ユニット50との位置関係が一定であるため、物体OBに対するピントがずれても、上述した9個の物体像Ia〜Iiに基づいて生成される分光画像同士で位置ずれが生じることはなく、色ずれが生じることもない。
第1マイクロレンズ32に入射する光束の入射角が変化しても、第2マイクロレンズ42から射出される光束の広がり角度がほぼ一定であるため、結像光学系10の絞り12の径が小さくても、画像生成ユニット50に十分な広がり角度を有する光束を入射させることができる。そのため、結像光学系として、顕微鏡等のように瞳径が小さな光学系を用いることが可能である。
本実施形態において、第2マイクロレンズ42は、設計的な焦点距離(および、有効半径や屈折率等)が第1マイクロレンズ32と同じであるが、実際の焦点距離(および、有効半径や屈折率等)が第1マイクロレンズ32と略同じであってもよい。略同じには、設計的に等しいことに加えて、加工誤差や設置誤差等によるずれが含まれる。第1マイクロレンズ32と第2マイクロレンズ42との間隔Lは、設計的に第1マイクロレンズ32(および第2マイクロレンズ42)の焦点距離fと等しいが、次の条件式(1)を満足していればよい。但し、第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42の(光学材料の)屈折率をnとする。
4(n−1)−{4(n−1)2−(r/f)2}1/2<L/f<2.0 …(1)
条件式(1)の下限値は、第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42の光軸上の厚さを規定する式であり、条件式(1)の下限値に達すると、第1マイクロレンズ32と第2マイクロレンズ42とが干渉する。一方、条件式(1)の上限値に達すると、第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から射出される光束は、片側の広がり角度が最小になって平行光束となり、本実施形態の効果が得られない。なお、第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42の加工誤差等に応じて、条件式(1)の下限値を0.8(もしくは0.9)に設定してもよく、条件式(1)の上限値を1.2(もしくは1.1)に設定してもよい。このようにすれば、第1マイクロレンズ32と第2マイクロレンズ42との間隔Lが焦点距離fと等しくない場合(L≠fの場合)でも、絞り値毎に校正を行うことで、第1マイクロレンズ32に入射する光束の入射角が変化しても、第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から射出される光束の広がり角度のばらつきを一定の範囲に抑えることができ、9個の物体像Ia〜Ii同士の光量比に差が生じることを低減できる。さらに、瞳位置とは異なる位置で光束を分割することが可能なため、結像光学系10の絞り12を調節することができる。
なお、本実施形態では、第1〜第9分光フィルタ62a〜62iを設けることで9個の物体像Ia〜Iiを形成しているが、得られる物体像の数は任意に設定してもよい。例えば、2個の物体像Ia,Ibを形成するために、2個の分光フィルタである第1および第2分光フィルタ62a,62bを設けてもよい。この場合、2個の物体像Ia,Ibから2種類の分光画像が得られる。このように、得たい分光画像の種類の数に応じて、分光フィルタの数を決定すればよい。
次に、撮像装置の第2実施形態について、図8を参照しながら説明する。第2実施形態の撮像装置101は、図8に示すように、結像光学系10と、フィールドレンズ120と、レンズアレイユニット30と、画像生成ユニット50とを備えて構成される。第2実施形態において、結像光学系10、レンズアレイユニット30、および画像生成ユニット50は、第1実施形態と同様の構成であるため、第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
結像光学系10は、鏡筒部102(図9を参照)の内部に収容保持される。一方、フィールドレンズ120、レンズアレイユニット30、および画像生成ユニット50は、カメラ本体105(図9を参照)の内部に収容保持される。結像光学系10を保持する鏡筒部102は、カメラ本体105に対して着脱交換可能に取り付けられる。これにより、結像光学系10は、撮像装置101の視野角や撮影距離に応じて、最適なものが取り付けられる。
フィールドレンズ120は、結像光学系10とレンズアレイユニット30との間におけるレンズアレイユニット30の近傍に配置される。フィールドレンズ120は、図8において概略的に単レンズとして描かれているが、複数のレンズから構成されてもよい。結像光学系10の射出瞳の位置に、フィールドレンズ120の前側の(図9における左側の)焦平面が形成されるようになっている。なお、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に、結像光学系10の焦平面が形成されるものとする。フィールドレンズ120は、結像光学系10の絞り12の中心を通過した物体OBからの主光線B0pを光軸Az1と略平行にする。なお、フィールドレンズ120は、物体OBにおける任意の点から射出された光束の主光線を光軸Az1と略平行にすることは言うまでもない。これにより、結像光学系10の絞り12の中心を通過した物体OBからの主光線B0pは、フィールドレンズ120を通って第1マイクロレンズアレイ31に対して垂直に入射し、第1マイクロレンズアレイ31の物体側のレンズ面に結像光学系10による中間像が形成される。
図2に示すように、第1マイクロレンズアレイ31における或る一つの第1マイクロレンズ32に入射する平行光束B1は、第1マイクロレンズ32(および第2マイクロレン
ズ42)の光軸Axmに対して大きく傾斜した場合、第2マイクロレンズアレイ41において、第1マイクロレンズ32と相対する第2マイクロレンズ42ではなく、この隣に位置する第2マイクロレンズ42に入射する可能性がある。
ズ42)の光軸Axmに対して大きく傾斜した場合、第2マイクロレンズアレイ41において、第1マイクロレンズ32と相対する第2マイクロレンズ42ではなく、この隣に位置する第2マイクロレンズ42に入射する可能性がある。
そのため、第1マイクロレンズ32の中心を通る平行光束B1の主光線B1pの入射角θ
は、次式(F)で表される条件を満たさなければならない。
は、次式(F)で表される条件を満たさなければならない。
図2において、入射角θの絶対値が最大になるのは、視野の上端から絞り12の上端を通るか、逆に、視野の下端から絞り12の下端を通る光束である。入射角θ(絶対値)の最大値を最も小さくするためには、絞り12の中心を通る主光線が第1マイクロレンズアレイ31に対し垂直に入射すればよい。
第2実施形態の撮像装置101において、図8に示すように、物体OBからの光束は、結像光学系10の結像レンズ11および絞り12と、フィールドレンズ120を通過して第1マイクロレンズアレイ31に達し、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に、物体OBの中間像(実像)を形成する。このとき、結像光学系10の絞り12の中心を通過した物体OBからの主光線B0pは、フィールドレンズ120を通って第1マイクロレンズアレイ31に対して略垂直に入射する。
これにより、第1マイクロレンズアレイ31における或る一つの第1マイクロレンズ32に入射する平行光束B1の主光線B1pは、第1マイクロレンズ32(および第2マイク
ロレンズ42)の光軸Axmに対して大きく傾斜することなく第1マイクロレンズ32の中心を通り、第1マイクロレンズ32と相対する第2マイクロレンズアレイ41の第2マイクロレンズ42に入射する。そのため、第1実施形態と同様に、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に入射するいずれの光束も、第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から均一な広がり角度を持って射出される。
ロレンズ42)の光軸Axmに対して大きく傾斜することなく第1マイクロレンズ32の中心を通り、第1マイクロレンズ32と相対する第2マイクロレンズアレイ41の第2マイクロレンズ42に入射する。そのため、第1実施形態と同様に、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に入射するいずれの光束も、第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から均一な広がり角度を持って射出される。
第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から射出された光束は、コリメータレンズ51を透過して平行光束となる。コリメータレンズ51から射出された平行光束は、分光フィルタアレイ61における第1〜第9分光フィルタ62a〜62iのいずれかを通過し、小レンズアレイ71に達する。小レンズアレイ71の第1〜第9小レンズ72a〜72iは、第1〜第9分光フィルタ62a〜62iをそれぞれ通過した光束を受け、それぞれ独立に9個の物体像Ia〜Iiを形成する。
撮像面93上に形成された9個の物体像Ia〜Iiは、それぞれ第1〜第9分光フィルタ62a〜62iのうち対応する分光特性をもって形成される。撮像素子91は、撮像面93上に形成された9個の物体像Ia〜Iiを撮像し、出力信号を画像処理部96へ出力する。画像処理部96は、撮像素子91から出力された、第1〜第9分光フィルタ62a〜62iの分光特性に応じた第1〜第9物体像Ia〜Iiの出力信号に基づいて、物体OBのマルチ波長バンド画像を生成する。なお、画像処理部96により生成された物体OBのマルチ波長バンド画像は、不図示の画像表示装置等を用いて観察される。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、結像光学系10の絞り12の中心を通過した物体OBからの主光線B0pを光軸Az1と略平行にするフィールドレンズ120が設けられるため、当該物体OBからの主光線B0pは、第1マイクロレンズアレイ31に対して垂直に入射する。これにより、絞り12の径(開口径)に拘わらず、第1マイクロレンズ32の中心を通る平行光束B1の主光線B1pの入射
角θの最大値を、最も小さくすることができる。従って、絞り12の径を大きくすることができ、Fナンバーの小さい(明るい)結像光学系10を交換レンズとして使用することが可能になる。
角θの最大値を、最も小さくすることができる。従って、絞り12の径を大きくすることができ、Fナンバーの小さい(明るい)結像光学系10を交換レンズとして使用することが可能になる。
なお、図9に示すように、カメラ本体105の内部には、前述したフィールドレンズ120、レンズアレイユニット30、および画像生成ユニット50の他に、オートフォーカス用レンズ151と、オートフォーカスセンサ152と、ファインダー用レンズ161と、ファインダー用イメージセンサ162とが収容されている。オートフォーカス用レンズ
151、オートフォーカスセンサ152、ファインダー用レンズ161、およびファインダー用イメージセンサ162は、他の実施形態の撮像装置に設けられてもよい。図9においては、図を見やすくするため、光路の一部を省略して記載している。
151、オートフォーカスセンサ152、ファインダー用レンズ161、およびファインダー用イメージセンサ162は、他の実施形態の撮像装置に設けられてもよい。図9においては、図を見やすくするため、光路の一部を省略して記載している。
次に、撮像装置の第3実施形態について、図10〜図12を参照しながら説明する。第3実施形態の撮像装置201は、図10に示すように、結像光学系10と、レンズアレイユニット30と、画像生成ユニット250とを備えて構成される。第3実施形態において、結像光学系10およびレンズアレイユニット30は、第1実施形態と同様の構成であるため、第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
結像光学系10は、鏡筒部(図示せず)の内部に収容保持される。一方、レンズアレイユニット30および画像生成ユニット250は、カメラ本体(図示せず)の内部に収容保持される。結像光学系10を保持する鏡筒部は、カメラ本体に対して着脱交換可能に取り付けられる。これにより、結像光学系10は、撮像装置201の視野角や撮影距離に応じて、最適なものが取り付けられる。
画像生成ユニット250は、コリメータレンズ251と、分光フィルタアレイ261と、集光レンズ271と、分光用マイクロレンズアレイ281と、撮像素子291と、画像処理部296とを有して構成される。コリメータレンズ251は、第2マイクロレンズアレイ41の像側レンズ面(光束の射出面)に対して合焦するように調整される。コリメータレンズ251は、レンズアレイユニット30の第2マイクロレンズアレイ41から射出された光束を透過させて平行光束にする。コリメータレンズ251は、図10において概略的に単レンズとして描かれているが、複数のレンズから構成されてもよい。
コリメータレンズ251の像側に、光学素子ユニットに対応する分光フィルタアレイ261が配置される。分光フィルタアレイ261は、図11に示すように、結像光学系10(コリメータレンズ251)から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された9個の分光フィルタ262a〜262iと、これらを保持する保持部材263とから構成される。分光フィルタアレイ261は、コリメータレンズ251から集光レンズ271までの光学系における瞳位置に配置される。なお、保持部材263は、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iを保持した状態で、カメラ本体の内部に設けられた保持機構(図示せず)に着脱交換可能に取り付けられる。光軸方向から見た分光フィルタアレイ261を図11に示す。コリメータレンズ251から射出される平行光束は、全ての分光フィルタ262a〜262iに対してケラレなく照射される。第1〜第9分光フィルタ262a〜262iは、所定の第1〜第9波長までの等間隔9種類の波長をそれぞれ中心波長とするバンドパスフィルタである。すなわち、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iの分光特性は、全て互いに異なっている。
分光フィルタアレイ261の像側に、集光レンズ271が配置される。集光レンズ271は、分光フィルタアレイ261(第1〜第9分光フィルタ262a〜262i)からの光を透過させて第2マイクロレンズアレイ41の像(実像)を結像させる。第2マイクロレンズアレイ41の像側のレンズ面に映る像は、物体OBの中間像(実像)とほぼ一致しているため、集光レンズ271の像面には物体OBの像が形成されると考えてよい。集光レンズ271は、図10において概略的に単レンズとして描かれているが、複数のレンズから構成されてもよい。
集光レンズ271の像側に、分光用マイクロレンズアレイ281が配置される。分光用マイクロレンズアレイ281は、図12に示すように、結像光学系10(コリメータレンズ251)から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された、正の屈折力を有する数万〜数百万個の分光用マイクロレンズ282から構成される。複数の分光用
マイクロレンズ282は、集光レンズ271の像面上の位置(第2マイクロレンズアレイ41の像の結像位置)に配置される。
マイクロレンズ282は、集光レンズ271の像面上の位置(第2マイクロレンズアレイ41の像の結像位置)に配置される。
分光用マイクロレンズアレイ281の像側に、撮像素子291が配置される。撮像素子291は、図12に示すように、数十万〜数千万個の撮像ピクセル(以下、説明の便宜上、画素292と称する場合がある)が平面上に二次元的に配列された長方形の撮像面293を有している。このような撮像素子291として例えば、モノクロCCDやCMOS等が用いられる。撮像素子291の撮像面293は、複数の分光用マイクロレンズ282により分光フィルタアレイ261と共役関係になる面に配置され、複数の分光用マイクロレンズ282による複数の分光フィルタアレイ261の像(実像)が撮像面293上に形成される。なお、単数もしくは複数の撮像ピクセル毎に、分光フィルタアレイ261を構成する第1〜第9分光フィルタ262a〜262iの像(実像)がそれぞれ形成されるように、分光用マイクロレンズアレイ281と撮像素子291との相対位置等が調整される。
撮像素子291は、撮像面293上に形成された複数の分光フィルタアレイ261の像(すなわち、複数組の分光フィルタ262a〜262iの像)を撮像し、出力信号を画像処理部296へ出力する。画像処理部296は、撮像素子291から出力された出力信号に基づいて、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iの各波長特性に応じた物体OBのマルチ波長バンド画像(すなわち、所定の波長範囲における物体の二次元的な分光特性情報)を生成する。
第3実施形態の撮像装置201において、図10に示すように、物体OBからの光束は、結像光学系10の結像レンズ11および絞り12を通過して第1マイクロレンズアレイ31に達し、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に、物体OBの中間像(実像)を形成する。第1実施形態と同様に、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に入射するいずれの光束も、第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から均一な広がり角度を持って射出される。
第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から射出された光束は、コリメータレンズ251を透過して平行光束となる。コリメータレンズ251から射出された平行光束は、分光フィルタアレイ261における第1〜第9分光フィルタ262a〜262iのうちいずれか一つを通過する。分光フィルタアレイ261を通過した平行光束は、集光レンズ271を透過して分光用マイクロレンズアレイ281上に集光され、分光用マイクロレンズアレイ281における複数の分光用マイクロレンズ282のいずれかを透過して撮像素子291の撮像面293に入射する。
前述したように、撮像素子291の撮像面293は、複数の分光用マイクロレンズ282により分光フィルタアレイ261と共役関係になる面に配置されている。そのため、撮像面293には、複数の分光用マイクロレンズ282による複数の分光フィルタアレイ261の像が結像される。また、撮像素子291の各撮像ピクセルに対し、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iのうちいずれか一つからの光が入射するように、分光用マイクロレンズアレイ281と撮像素子291との相対位置等が調整されている。そのため、撮像素子291の各撮像ピクセル毎に、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iのうち、どれを透過した光の出力信号かを特定することができる。
撮像素子291は、撮像面293上に形成された複数の分光フィルタアレイ261の像(すなわち、複数組の分光フィルタ262a〜262iの像)を撮像し、出力信号を画像処理部296へ出力する。第1〜第9分光フィルタ262a〜262iは、9種類の波長をそれぞれ中心波長とするバンドパスフィルタであるため、分光用マイクロレンズアレイ
281に集光された光束を9種類の波長バンドに分光して検出することができる。これにより、1つの分光用マイクロレンズ282に対応する撮像ピクセル毎に、(第1〜第9分光フィルタ262a〜262iに応じた)分光分布を得ることができる。
281に集光された光束を9種類の波長バンドに分光して検出することができる。これにより、1つの分光用マイクロレンズ282に対応する撮像ピクセル毎に、(第1〜第9分光フィルタ262a〜262iに応じた)分光分布を得ることができる。
画像処理部296は、撮像素子291から出力された出力信号に基づいて、物体OBのマルチ波長バンド画像を生成する。このとき、画像処理部296は、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iにそれぞれ対応する撮像ピクセルの出力信号毎に、物体OBの画像を生成する。このようにして、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iの各波長特性に応じた物体OBのマルチ波長バンド画像が生成される。なお、画像処理部296により生成された物体OBのマルチ波長バンド画像は、不図示の画像表示装置等を用いて観察される。
第3実施形態によれば、第1実施形態と同様に、第1マイクロレンズ32に入射する光束の入射角が変化しても、第2マイクロレンズ42から射出される光束の広がり角度がほぼ一定であるため、分光用マイクロレンズアレイ281の複数の分光用マイクロレンズ282により形成される複数の分光フィルタアレイ261の像同士の光量比がほぼ一定となる。また、レンズアレイユニット30と画像生成ユニット250との位置関係が一定であるため、物体OBに対するピントがずれても、上述した複数の分光フィルタアレイ261の像に基づいて生成される分光画像同士で位置ずれが生じることはない。そのため、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
次に、撮像装置の第4実施形態について、図13を参照しながら説明する。第4実施形態の撮像装置301は、結像光学系10と、フィールドレンズ120と、レンズアレイユニット30と、画像生成ユニット250とを備えて構成される。第4実施形態において、結像光学系10およびレンズアレイユニット30は、第1実施形態と同様の構成であるため、第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。フィールドレンズ120は、第2実施形態と同様の構成であるため、第2実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。画像生成ユニット250は、第3実施形態と同様の構成であるため、第3実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
結像光学系10は、鏡筒部(図示せず)の内部に収容保持される。一方、フィールドレンズ120、レンズアレイユニット30、および画像生成ユニット250は、カメラ本体(図示せず)の内部に収容保持される。結像光学系10を保持する鏡筒部は、カメラ本体に対して着脱交換可能に取り付けられる。これにより、結像光学系10は、撮像装置301の視野角や撮影距離に応じて、最適なものが取り付けられる。
第4実施形態の撮像装置301において、図13に示すように、物体OBからの光束は、結像光学系10の結像レンズ11および絞り12と、フィールドレンズ120を通過して第1マイクロレンズアレイ31に達し、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に、物体OBの中間像(実像)を形成する。このとき、結像光学系10の絞り12の中心を通過した物体OBからの主光線B0pは、フィールドレンズ120を通って第1マイクロレンズアレイ31に対して垂直に入射する。
これにより、第1マイクロレンズアレイ31における或る一つの第1マイクロレンズ32に入射する平行光束B1の主光線B1pは、第1マイクロレンズ32(および第2マイク
ロレンズ42)の光軸Axmに対して大きく傾斜することなく第1マイクロレンズ32の中心を通り、第1マイクロレンズ32と相対する第2マイクロレンズアレイ41の第2マイクロレンズ42に入射する。そのため、第1実施形態と同様に、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に入射するいずれの光束も、第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側の
レンズ面から均一な広がり角度を持って射出される。
ロレンズ42)の光軸Axmに対して大きく傾斜することなく第1マイクロレンズ32の中心を通り、第1マイクロレンズ32と相対する第2マイクロレンズアレイ41の第2マイクロレンズ42に入射する。そのため、第1実施形態と同様に、第1マイクロレンズアレイ31における複数の第1マイクロレンズ32の物体側のレンズ面に入射するいずれの光束も、第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側の
レンズ面から均一な広がり角度を持って射出される。
第2マイクロレンズアレイ41における複数の第2マイクロレンズ42の像側のレンズ面から射出された光束は、コリメータレンズ251を透過して平行光束となる。コリメータレンズ251から射出された平行光束は、分光フィルタアレイ261における第1〜第9分光フィルタ262a〜262iのうちいずれか一つを通過する。分光フィルタアレイ261を通過した平行光束は、集光レンズ271を透過して分光用マイクロレンズアレイ281上に集光され、分光用マイクロレンズアレイ281における複数の分光用マイクロレンズ282のいずれかを透過して撮像素子291の撮像面293に入射する。
前述したように、撮像素子291の撮像面293は、複数の分光用マイクロレンズ282により分光フィルタアレイ261と共役関係になる面に配置されている。そのため、撮像面293には、複数の分光用マイクロレンズ282による複数の分光フィルタアレイ261の像が結像される。また、撮像素子291の各撮像ピクセルに対し、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iのうちいずれか一つからの光が入射するように、分光用マイクロレンズアレイ281と撮像素子291との相対位置等が調整されている。そのため、撮像素子291の各撮像ピクセル毎に、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iのうち、どれを透過した光の出力信号かを特定することができる。
撮像素子291は、撮像面293上に形成された複数の分光フィルタアレイ261の像(すなわち、複数組の分光フィルタ262a〜262iの像)を撮像し、出力信号を画像処理部296へ出力する。第1〜第9分光フィルタ262a〜262iは、9種類の波長をそれぞれ中心波長とするバンドパスフィルタであるため、分光用マイクロレンズアレイ281に集光された光束を9種類の波長バンドに分光して検出することができる。これにより、1つの分光用マイクロレンズ282に対応する撮像ピクセル毎に、(第1〜第9分光フィルタ262a〜262iに応じた)分光分布を得ることができる。
画像処理部296は、撮像素子291から出力された出力信号に基づいて、物体OBのマルチ波長バンド画像を生成する。このとき、画像処理部296は、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iにそれぞれ対応する撮像ピクセルの出力信号毎に、物体OBの画像を生成する。このようにして、第1〜第9分光フィルタ262a〜262iの各波長特性に応じた物体OBのマルチ波長バンド画像が生成される。なお、画像処理部296により生成された物体OBのマルチ波長バンド画像は、不図示の画像表示装置等を用いて観察される。
第4実施形態によれば、第1実施形態および第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述の各実施形態において、図14に示すように、レンズアレイユニット30を構成する複数の第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42は、撮像素子91(撮像素子291)の複数の画素92(画素292)に対して、光軸方向から見て所定の傾斜角度だけ傾斜してずれるように配列されてもよい。複数の第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42が、複数の画素92(画素292)に対して光軸方向から見て僅かに傾斜してずれる場合(傾斜角度γ≒0の場合)、画像処理部96(画像処理部296)で生成される画像全体にモアレ縞が発生し易い。そのため、傾斜角度γの大きさをモアレ縞が発生し難い所定の傾斜角度(例えば、45°の傾斜角度)まで大きくすれば、画像処理部96(画像処理部296)で生成される画像にモアレ縞が発生するのを防止することができる。
また、レンズアレイユニット30を構成する複数の第1マイクロレンズ32および第2
マイクロレンズ42は、図14に示すような正方配列ではなく、正六角形型の配列(ハニカム構造のような配列)であってもよい。このようにしても、画像処理部96(画像処理部296)で生成される画像にモアレ縞が発生するのを防止することができる。
マイクロレンズ42は、図14に示すような正方配列ではなく、正六角形型の配列(ハニカム構造のような配列)であってもよい。このようにしても、画像処理部96(画像処理部296)で生成される画像にモアレ縞が発生するのを防止することができる。
上述の各実施形態において、第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42は、通常、半径が数μm〜数10μmであって、厚さが半径の数分の一程度であり、非常に小さくて薄い。このように小さくて薄い第1マイクロレンズ32および第2マイクロレンズ42からなる第1マイクロレンズアレイ31および第2マイクロレンズアレイ41を保持するのは、困難である。そこで、レンズアレイユニットの変形例について述べる。
第1変形例のレンズアレイユニット530は、図15に示すように、第1マイクロレンズアレイ531と、第1レンズアレイ保持部材533と、第2マイクロレンズアレイ541と、第2レンズアレイ保持部材543と、スペーサ546とを有して構成される。第1マイクロレンズアレイ531は、結像光学系10から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された、正の屈折力を有する数万〜数百万個の第1マイクロレンズ532から構成される。複数の第1マイクロレンズ532の物体側のレンズ面は、第1レンズアレイ保持部材533に接合されている。第1レンズアレイ保持部材533は、透明の平行平面板である。これにより、第1マイクロレンズアレイ531は、第1レンズアレイ保持部材533の像側の面に保持される。第1マイクロレンズアレイ531の他の構成は、上述の各実施形態における第1マイクロレンズアレイ31と同様である。
第2マイクロレンズアレイ541は、結像光学系10から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された、第1マイクロレンズ532と同じ個数の第2マイクロレンズ542から構成される。複数の第2マイクロレンズ542の像側のレンズ面は、第2レンズアレイ保持部材543に接合されている。第2レンズアレイ保持部材543は、透明の平行平面板である。これにより、第2マイクロレンズアレイ541は、第2レンズアレイ保持部材543の物体側の面に保持される。第2マイクロレンズアレイ541の他の構成は、上述の各実施形態における第2マイクロレンズアレイ41と同様である。
スペーサ546は、枠状に形成され、第1レンズアレイ保持部材533の外縁部と第2レンズアレイ保持部材543の外縁部とに結合される。第2マイクロレンズ542が、第2マイクロレンズ542と相対する第1マイクロレンズ532に対し、第1マイクロレンズ532の光軸に沿って所定の間隔だけ離れて配置されるように、スペーサ546の光軸方向の長さ(厚さ)が設定される。第1マイクロレンズ532と第2マイクロレンズ542との間隔とは、上述の各実施形態と同様に、第1マイクロレンズ532の後側主点と第2マイクロレンズ542の前側主点との間の距離であり、第1マイクロレンズ532および第2マイクロレンズ542の焦点距離と等しい。但し、第1マイクロレンズ532および第2マイクロレンズ542がともに薄肉レンズであるとして、互いのレンズ中心(主点)間の距離を所定の間隔としてもよい。また、第1マイクロレンズ532と第2マイクロレンズ542とは、互いの光軸が一致するように配置される。
このような構成によれば、第1マイクロレンズアレイ531および第2マイクロレンズアレイ541を容易に保持することができる。なお、第1レンズアレイ保持部材533および第2レンズアレイ保持部材543により光路長が変化するが、第1レンズアレイ保持部材533による光路長の変化は、結像光学系10の絞り12(もしくは、フィールドレンズ120)と第1レンズアレイ保持部材533との相対位置を調整することにより、光路長の補正が行われる。一方、第2レンズアレイ保持部材543による光路長の変化は、コリメータレンズ51(251)と第2レンズアレイ保持部材543との相対位置を調整することにより、光路長の補正が行われる。
第2変形例のレンズアレイユニット630は、図16に示すように、第1マイクロレンズアレイ631と、第2マイクロレンズアレイ641と、レンズアレイ保持部材646とを有して構成される。第1マイクロレンズアレイ631は、結像光学系10から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された、正の屈折力を有する数万〜数百万個の第1マイクロレンズ632から構成される。複数の第1マイクロレンズ632の像側のレンズ面は、レンズアレイ保持部材646に接合されている。レンズアレイ保持部材646は、透明の平行平面板である。これにより、第1マイクロレンズアレイ631は、レンズアレイ保持部材646の物体側の面に保持される。第1マイクロレンズアレイ631の他の構成は、上述の各実施形態における第1マイクロレンズアレイ31と同様である。
第2マイクロレンズアレイ641は、結像光学系10から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された、第1マイクロレンズ632と同じ個数の第2マイクロレンズ642から構成される。複数の第2マイクロレンズ642の物体側のレンズ面は、レンズアレイ保持部材646に接合されている。これにより、第2マイクロレンズアレイ641は、レンズアレイ保持部材646の像側の面に保持される。第2マイクロレンズアレイ641の他の構成は、上述の各実施形態における第2マイクロレンズアレイ41と同様である。
レンズアレイ保持部材646は、上述したように透明の平行平面板である。第2マイクロレンズ642が、第2マイクロレンズ642と相対する第1マイクロレンズ632に対し、第1マイクロレンズ632の光軸に沿って所定の間隔だけ離れて配置されるように、レンズアレイ保持部材646の光軸方向の長さ(厚さ)が設定される。第1マイクロレンズ632と第2マイクロレンズ642との間隔とは、上述の各実施形態と同様に、第1マイクロレンズ632の後側主点と第2マイクロレンズ642の前側主点との間の距離であり、第1マイクロレンズ632および第2マイクロレンズ642の焦点距離と等しい。但し、第1マイクロレンズ632および第2マイクロレンズ642がともに薄肉レンズであるとして、互いのレンズ中心(主点)間の距離を所定の間隔としてもよい。また、第1マイクロレンズ632と第2マイクロレンズ642とは、互いの光軸が一致するように配置される。
このような構成によれば、第1マイクロレンズアレイ631および第2マイクロレンズアレイ641を容易に保持することができる。
第3変形例のレンズアレイユニット730は、図17に示すように、マイクロレンズアレイ731と、レンズアレイ保持部材746とを有して構成される。マイクロレンズアレイ731は、図17における破線の円Rcで囲んだ部分の拡大図に示すように、結像光学系10から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された、正の屈折力を有する数万〜数百万個のマイクロレンズ732から構成される。マイクロレンズアレイ731は、複数のマイクロレンズ732の物体側のレンズ面に結像光学系10による中間像が形成されるように、当該中間像の結像位置に配置される。マイクロレンズアレイ731は、結像光学系10からの光を複数のマイクロレンズ732で透過させる。
複数のマイクロレンズ732の像側のレンズ面は、レンズアレイ保持部材746に接合されている。レンズアレイ保持部材746は、透明の平行平面板である。これにより、マイクロレンズ732は、レンズアレイ保持部材746の物体側の面に保持される。マイクロレンズ732の物体側のレンズ面に入射する平行光束が、マイクロレンズ732の像側のレンズ面上に集光するように、両側のレンズ面の間隔が設定される。なお、マイクロレンズ732における物体側のレンズ面部が第1マイクロレンズに対応し、像側のレンズ面部が第2マイクロレンズに対応し、両側のレンズ面部の間の部分が保持部に対応する。
このような構成によれば、マイクロレンズアレイ731を容易に保持することができる。なお、レンズアレイ保持部材746により光路長が変化するが、レンズアレイ保持部材746がコリメータレンズ51(251)側に配置されている場合、コリメータレンズ51(251)とマイクロレンズアレイ731との相対位置を調整することにより、光路長の補正が行われる。一方、レンズアレイ保持部材746が結像光学系10側に配置されている場合、結像光学系10の絞り12(もしくは、フィールドレンズ120)とマイクロレンズアレイ731との相対位置を調整することにより、光路長の補正が行われる。
上述の各実施形態において、光学素子アレイとして、バンドパスフィルタである9個の分光フィルタ62a〜62i(262a〜262i)を有する分光フィルタアレイ61(261)が用いられているが、これに限られるものではない。例えば、光学素子アレイとして、光学特性が異なる複数のNDフィルタを有する光学フィルタアレイが用いられてもよく、光学特性が異なる複数の偏光素子を有する偏光素子アレイが用いられるようにしてもよい。撮像装置が、分光フィルタ、光学フィルタアレイ、および偏光素子アレイのいずれかに着脱交換可能に構成されることで、光学特性について異なる仕様のものを交換使用することができる。
光学素子アレイの変形例として、図18に偏光素子アレイ561を示す。偏光素子アレイ561は、結像光学系10から延びる光軸Ax1と垂直な平面に沿って二次元的に配列された8個の偏光素子562a〜562hと、これらを保持する保持部材563とから構成される。偏光素子アレイ561は、上述の各実施形態における分光フィルタアレイ61(261)と同様に配置される。なお、保持部材563は、第1〜第8偏光素子562a〜562hを保持した状態で、カメラ本体の内部に設けられた保持機構(図示せず)に着脱交換可能に取り付けられる。
第1〜第4偏光素子562a〜562dは、第1波長帯域用の光学素子である。第1偏光素子562aは、偏光方向が図18における横方向の直線偏光(以下、第1の直線偏光と称する)のみを通過させる。第2偏光素子562bは、図18における縦方向の直線偏光(以下、第2の直線偏光と称する)のみを通過させる。第3偏光素子562cは、図18における45度方向の直線偏光(以下、第3の直線偏光と称する)のみを通過させる。第4偏光素子562dは、第1波長帯域の円偏光のみを通過させる。
第5〜第8偏光素子562e〜562hは、第2波長帯域用の光学素子である。第5偏光素子562eは、第2波長帯域の円偏光のみを通過させる。第6偏光素子562fは、図18における45度方向の直線偏光(第2波長帯域の第3の直線偏光)のみを通過させる。第7偏光素子562gは、図18における縦方向の直線偏光(第2波長帯域の第2の直線偏光)のみを通過させる。第8偏光素子562hは、偏光方向が図18における横方向の直線偏光(第2波長帯域の第1の直線偏光)のみを通過させる。また、保持部材563の中央に形成された透光部564には光学素子が配置されず、変調を受けない物体OBの画像の取得に用いられる。例えば、変調を受けない物体OBの画像として、ファインダー用の画像を生成することが可能である。
第1〜第8偏光素子562a〜562hは、図18において概念的に示したものである。詳細な図示を省略するが、第1偏光素子562aは、第1の直線偏光のみを通過させるように透過軸の向きが調整された偏光フィルタと、第1波長帯域の第1の直線偏光のみを通過させるバンドパスフィルタとから構成される。第2偏光素子562bは、第2の直線偏光のみを通過させるように透過軸の向きが調整された偏光フィルタと、第1波長帯域の第2の直線偏光のみを通過させるバンドパスフィルタとから構成される。第3偏光素子562cは、第3の直線偏光のみを通過させるように透過軸の向きが調整された偏光フィルタと、第1波長帯域の第3の直線偏光のみを通過させるバンドパスフィルタとから構成さ
れる。第4偏光素子562dは、偏光フィルタと、1/4波長板と、第1波長帯域の円偏光のみを通過させるバンドパスフィルタとから構成される。
れる。第4偏光素子562dは、偏光フィルタと、1/4波長板と、第1波長帯域の円偏光のみを通過させるバンドパスフィルタとから構成される。
第5偏光素子562eは、偏光フィルタと、1/4波長板と、第2波長帯域の円偏光のみを通過させるバンドパスフィルタとから構成される。第6偏光素子562fは、第3の直線偏光のみを通過させるように透過軸の向きが調整された偏光フィルタと、第2波長帯域の第3の直線偏光のみを通過させるバンドパスフィルタとから構成される。第7偏光素子562gは、第2の直線偏光のみを通過させる偏光フィルタと、第2波長帯域の第2の直線偏光のみを通過させるように透過軸の向きが調整されたバンドパスフィルタとから構成される。第8偏光素子562hは、第1の直線偏光のみを通過させるように透過軸の向きが調整された偏光フィルタと、第2波長帯域の第1の直線偏光のみを通過させるバンドパスフィルタとから構成される。
なお、他の変形例として、光学素子アレイは、バンドパスフィルタである分光フィルタと、偏光素子と、NDフィルタとのうち、いずれかを組み合わせた構成であってもよい。例えば、上述の各実施形態のように、光学素子アレイが縦3列、横3行の9つの光学素子を有する場合に、上から一行目の3つの光学素子を異なる波長帯域の分光フィルタとし、上から二行目の3つの光学素子を異なる偏光状態の偏光素子とし、上から三行目の3つの光学素子を異なる光学特性のNDフィルタとしてもよい。なお、光学素子の組み合わせはこれに限らない。
上述の各実施形態において、撮像波長範囲は、紫外域や、可視域、赤外域など、所望の波長帯域に設定することができる。
1 撮像装置(第1実施形態)
10 結像光学系
11 結像レンズ11 12 絞り12
30 レンズアレイユニット
31 第1マイクロレンズアレイ 32 第1マイクロレンズ
41 第2マイクロレンズアレイ 42 第2マイクロレンズ
50 画像生成ユニット
51 コリメータレンズ
61 分光フィルタアレイ 62a〜62i 分光フィルタ
71 小レンズアレイ 72a〜72i 小レンズ
91 撮像素子 92 画素
96 画像処理部
101 撮像装置(第2実施形態)
120 フィールドレンズ
201 撮像装置(第3実施形態)
250 画像生成ユニット
251 コリメータレンズ
261 分光フィルタアレイ 262a〜262i 分光フィルタ
271 集光レンズ
281 分光用マイクロレンズアレイ 282 分光用マイクロレンズ
291 撮像素子 292 画素
296 画像処理部
301 撮像装置(第4実施形態)
530 レンズアレイユニット(第1変形例)
531 第1マイクロレンズアレイ 532 第1マイクロレンズ
541 第2マイクロレンズアレイ 542 第2マイクロレンズ
561 偏光素子アレイ(変形例) 562a〜562g 偏光素子
630 レンズアレイユニット(第2変形例)
631 第1マイクロレンズアレイ 632 第1マイクロレンズ
641 第2マイクロレンズアレイ 642 第2マイクロレンズ
730 レンズアレイユニット(第3変形例)
731 マイクロレンズアレイ 732 マイクロレンズ
10 結像光学系
11 結像レンズ11 12 絞り12
30 レンズアレイユニット
31 第1マイクロレンズアレイ 32 第1マイクロレンズ
41 第2マイクロレンズアレイ 42 第2マイクロレンズ
50 画像生成ユニット
51 コリメータレンズ
61 分光フィルタアレイ 62a〜62i 分光フィルタ
71 小レンズアレイ 72a〜72i 小レンズ
91 撮像素子 92 画素
96 画像処理部
101 撮像装置(第2実施形態)
120 フィールドレンズ
201 撮像装置(第3実施形態)
250 画像生成ユニット
251 コリメータレンズ
261 分光フィルタアレイ 262a〜262i 分光フィルタ
271 集光レンズ
281 分光用マイクロレンズアレイ 282 分光用マイクロレンズ
291 撮像素子 292 画素
296 画像処理部
301 撮像装置(第4実施形態)
530 レンズアレイユニット(第1変形例)
531 第1マイクロレンズアレイ 532 第1マイクロレンズ
541 第2マイクロレンズアレイ 542 第2マイクロレンズ
561 偏光素子アレイ(変形例) 562a〜562g 偏光素子
630 レンズアレイユニット(第2変形例)
631 第1マイクロレンズアレイ 632 第1マイクロレンズ
641 第2マイクロレンズアレイ 642 第2マイクロレンズ
730 レンズアレイユニット(第3変形例)
731 マイクロレンズアレイ 732 マイクロレンズ
Claims (15)
- 物体の中間像を結像させる結像光学系と、
前記中間像の結像位置に備えられ前記結像光学系からの光を通過させるレンズアレイユニットと、
第1光学特性を有し前記レンズアレイユニットから射出される光の一部を通過させる第1光学素子と、第2光学特性を有し前記レンズアレイユニットから射出される光の他の一部を通過させる第2光学素子とを有する光学素子ユニットと、
前記第1光学素子を通過した光を受光する第1受光領域と、前記第2光学素子を通過した光を受光する第2受光領域とを有する撮像素子とを備える撮像装置。 - 請求項1に記載された撮像装置であって、
前記レンズアレイユニットは、光軸と交差する方向に備えられ正の屈折力を有する複数の第1マイクロレンズと、前記複数の第1マイクロレンズのそれぞれに対向して前記第1マイクロレンズよりも像側に備えられ正の屈折力を有する複数の第2マイクロレンズとを有する撮像装置。 - 請求項2に記載された撮像装置であって、
前記第1マイクロレンズと、前記第2マイクロレンズとは、焦点距離が等しい撮像装置。 - 請求項3に記載された撮像装置であって、
前記第1マイクロレンズと前記第2マイクロレンズとの間隔は、前記第1マイクロレンズ及び前記第2マイクロレンズの焦点距離と等しい撮像装置。 - 請求項3に記載された撮像装置であって、
前記第1マイクロレンズと、前記第2マイクロレンズとは、屈折率及び半径が等しく、
以下の条件式を満足する撮像装置。
4(n−1)−{4(n−1)2−(r/f)2}1/2<L/f<2.0
但し、L:前記第1マイクロレンズと前記第2マイクロレンズとの間隔、
f:前記焦点距離、
n:前記屈折率、
r:前記半径。 - 請求項2から請求項5の何れか1項に記載された撮像装置であって、
前記第1マイクロレンズは、前記中間像の結像位置に備えられている撮像装置。 - 請求項1から請求項6の何れか1項に記載された撮像装置であって、
前記結像光学系は、絞り径を変更可能な絞りを有する撮像装置。 - 請求項1から請求項7の何れか1項に記載された撮像装置であって、
前記光学素子ユニットは、前記第1光学素子と前記第2光学素子とが光軸と交差する方向に備えられている撮像装置。 - 請求項1から請求項8の何れか1項に記載された撮像装置であって、
前記レンズアレイユニットから射出される光を略平行光にするコリメータレンズを備え、
前記光学素子ユニットは、前記コリメータレンズからの光を通過させる撮像装置。 - 請求項1から請求項9の何れか1項に記載された撮像装置であって、
前記結像光学系と前記レンズアレイユニットとの間に配置され、前記結像光学系の絞りの中心を通過した物体からの主光線を光軸と略平行にするフィールドレンズを備える撮像装置。 - 請求項1から請求項10の何れか1項に記載された撮像装置であって、
前記光学素子ユニットを通過した光が入射する第3のマイクロレンズを複数有する分光用マイクロレンズアレイを備え、
前記撮像素子は、前記第3のマイクロレンズのそれぞれに対応して複数の画素を有する撮像装置。 - 請求項1から請求項11の何れか1項に記載された撮像装置であって、
前記撮像素子は、前記光学素子ユニットを通過した光を受光する複数の画素が2次元的に配列され、
前記レンズアレイユニットは、前記結像光学系の光軸方向から見て、複数のマイクロレンズが前記複数の画素の配列方向に対して傾斜して配列される撮像装置。 - 請求項1から請求項12の何れか1項に記載された撮像装置であって、
前記第1光学素子及び前記第2光学素子は、光学特性の異なる複数のバンドパスフィルタ、光学特性の異なる複数のNDフィルタ、及び光学特性の異なる複数の偏光素子から選択された少なくとも1つである撮像装置。 - 請求項1から請求項13の何れか1項に記載された撮像装置であって、
前記レンズアレイユニットは、
光軸と交差する方向に備えられ正の屈折力を有する複数の第1マイクロレンズと、
前記複数の第1マイクロレンズのそれぞれに対向して前記第1マイクロレンズよりも像側に備えられ正の屈折力を有する複数の第2マイクロレンズと、
前記第1マイクロレンズと前記第2マイクロレンズとを接続し、透過性を有する保持部とを有する撮像装置。 - 結像光学系の中間像の結像位置に備えられ前記結像光学系からの光を通過させるレンズアレイユニットと、
第1光学特性を有し前記レンズアレイユニットから射出される光の一部を通過させる第1光学素子と、第2光学特性を有し前記レンズアレイユニットから射出される光の他の一部を通過させる第2光学素子とを有する光学素子ユニットを固定する固定部と、
前記第1光学素子を通過した光を受光する第1受光領域と、前記第2光学素子を通過した光を受光する第2受光領域とを有する撮像素子とを備える撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017210154A JP2019082412A (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017210154A JP2019082412A (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019082412A true JP2019082412A (ja) | 2019-05-30 |
Family
ID=66670797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017210154A Pending JP2019082412A (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019082412A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111164611A (zh) * | 2019-06-05 | 2020-05-15 | 深圳市汇顶科技股份有限公司 | 屏下生物特征识别装置和电子设备 |
JP2021005056A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-14 | キヤノン株式会社 | 光学装置、およびそれを備える撮像システム |
WO2022024917A1 (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-03 | 富士フイルム株式会社 | 撮像装置、調整方法、及び調整プログラム |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01151880A (ja) * | 1987-12-09 | 1989-06-14 | Olympus Optical Co Ltd | 像形成光学系 |
JP2012078675A (ja) * | 2010-10-04 | 2012-04-19 | Fujifilm Corp | レンズモジュールの製造装置及びレンズモジュールの製造方法 |
JP2012242297A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Canon Inc | 撮像システム、画像処理装置 |
JP2013122505A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Olympus Corp | アタッチメント |
JP2015104058A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 株式会社ニコン | 撮像装置 |
-
2017
- 2017-10-31 JP JP2017210154A patent/JP2019082412A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01151880A (ja) * | 1987-12-09 | 1989-06-14 | Olympus Optical Co Ltd | 像形成光学系 |
JP2012078675A (ja) * | 2010-10-04 | 2012-04-19 | Fujifilm Corp | レンズモジュールの製造装置及びレンズモジュールの製造方法 |
JP2012242297A (ja) * | 2011-05-20 | 2012-12-10 | Canon Inc | 撮像システム、画像処理装置 |
JP2013122505A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-20 | Olympus Corp | アタッチメント |
JP2015104058A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 株式会社ニコン | 撮像装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111164611A (zh) * | 2019-06-05 | 2020-05-15 | 深圳市汇顶科技股份有限公司 | 屏下生物特征识别装置和电子设备 |
CN111164611B (zh) * | 2019-06-05 | 2024-04-09 | 深圳市汇顶科技股份有限公司 | 屏下生物特征识别装置和电子设备 |
JP2021005056A (ja) * | 2019-06-27 | 2021-01-14 | キヤノン株式会社 | 光学装置、およびそれを備える撮像システム |
US11438493B2 (en) * | 2019-06-27 | 2022-09-06 | Canon Kabushiki Kaisha | Optical apparatus and imaging system having the same |
JP7328025B2 (ja) | 2019-06-27 | 2023-08-16 | キヤノン株式会社 | 光学装置、およびそれを備える撮像システム |
WO2022024917A1 (ja) * | 2020-07-28 | 2022-02-03 | 富士フイルム株式会社 | 撮像装置、調整方法、及び調整プログラム |
JP7522198B2 (ja) | 2020-07-28 | 2024-07-24 | 富士フイルム株式会社 | 撮像装置、調整方法、及び調整プログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9625789B2 (en) | Imaging device including a front optical system having a movable focusing lens group | |
US20210082988A1 (en) | Image-capture element and image capture device | |
JP3821614B2 (ja) | 画像入力装置 | |
JP5881679B2 (ja) | 単一中心を有するレンズ群をベースにしたマルティスケールの光学システムとその使用方法 | |
CN110023811B (zh) | 针对用于显微镜的探测光的光学组件、用于显微镜检查的方法和显微镜 | |
JP5144841B1 (ja) | 撮像装置 | |
US7187502B2 (en) | Compact optical assembly for imaging a remote object | |
US20160120397A1 (en) | Endoscope image-acquisition device | |
JP2019082412A (ja) | 撮像装置 | |
JP6123213B2 (ja) | マルチバンドカメラ | |
JP4532968B2 (ja) | 焦点検出装置 | |
US9696212B2 (en) | High efficiency coherent imager | |
JP6237161B2 (ja) | 撮像装置 | |
JP2011226876A (ja) | 分光測定装置 | |
JPS58150920A (ja) | 焦点検出装置 | |
JP2005195786A5 (ja) | ||
US11892612B2 (en) | Multichannel close-up imaging device | |
JP2012220611A (ja) | 顕微鏡装置 | |
Duparré et al. | Latest developments in micro-optical artificial compound eyes: a promising approach for next generation ultracompact machine vision | |
JP2015166723A (ja) | 撮像装置および撮像システム | |
RU2800054C1 (ru) | Способ одновременной регистрации мультиспектральных изображений | |
JPH01119178A (ja) | 撮像装置 | |
JP6825231B2 (ja) | 撮像光学系及び撮像装置 | |
JP2017026814A (ja) | 撮像光学系及び撮像システム | |
JP2017207720A (ja) | 撮像光学系及び撮像装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200909 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210511 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20211207 |