JP2019082366A - 圧力センサ - Google Patents

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希 佐藤
Mare Sato
希 佐藤
矢澤 久幸
Hisayuki Yazawa
久幸 矢澤
宏行 朝比奈
Hiroyuki Asahina
宏行 朝比奈
尚信 大川
Naonobu Okawa
尚信 大川
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Abstract

【課題】超音波洗浄が行われたとしても電気的接続箇所の破損、例えばボンディングワイヤの断線が発生するのを防ぐことができる圧力センサを提供する。【解決手段】圧力検知素子を含む、1つ又は2つ以上の電子部品と、開口部を有するキャビティ空間を備えたパッケージと、非透水性の貫通孔を有し、開口部を覆う蓋部と、電子部品に接続される、1つ又は2つ以上のボンディングワイヤと、与えられた振動を減衰させる振動減衰性を有する減衰材料とを備えた圧力センサであって、1つ又は2つ以上の電子部品は、キャビティ空間の内部に実装され、減衰材料は、少なくとも1つ又は2つ以上のボンディングワイヤが電子部品に接続される箇所を覆っており、電子部品及びボンディングワイヤと、蓋部との間に空気層が介在する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力センサ、特に、ハードディスクその他の精密機器に搭載される圧力センサに関する。
特許文献1に記載の圧力センサは、センサ素子と電気的に接続されるセンサ接続部と、電気信号をコードに伝達する端子部と、センサ素子からの電気信号を増幅する増幅回路を配設する配設部とを備えた回路基板を、下部ハウジング1及び上部ハウジング2からなるケース体に収容した構成を備えており、回路基板の配設部には補強板が配設され、この補強板の外周から下部ハウジングの周壁に達するようにシリコーンゴムが設けられている。この構成により、車両等の振動によって補強板が揺れることを抑制でき、増幅回路部と第一の配設部との電気的接続、すなわち、増幅回路部の半田付け個所に、振動によるクラックが発生することを抑制できるため、電気的接続の信頼性が向上し、高い耐振動性能を得ることができる。
さらに、特許文献1に記載の圧力センサでは、補強板よりも上側がシリコーンゲルで充填されているため、回路基板が車両等の振動によって揺れ動くことを抑制でき、回路基板の端子部と、コードとの接続個所における電気的接続の信頼性が向上することから、高い耐振動性能を実現することが可能となる。
特開2004−264095号公報
ハードディスクその他の精密機器に搭載される圧力センサは、ハードディスクと同様に微細な汚れを確実に除去するために超音波洗浄が行われる。しかしながら、特許文献1に記載の圧力センサにおいては、車両等のような低周波数の振動による揺れの抑制は可能ではあっても、超音波のような高い周波数の音波が内部まで伝播されたときに、その振動を抑制することは難しく、伝播された振動によって半田付けなどの電気的接続箇所が破損するおそれがあり、電気的接続の信頼性を維持することは困難であった。
そこで本発明は、超音波洗浄が行われたとしても電気的接続箇所の破損、例えばボンディングワイヤの断線が発生するのを防ぐことができる圧力センサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の圧力センサは、圧力検知素子を含む、1つ又は2つ以上の電子部品と、開口部を有するキャビティ空間を備えたパッケージと、非透水性の貫通孔を有し、開口部を覆う蓋部と、電子部品に接続される、1つ又は2つ以上のボンディングワイヤと、与えられた振動を減衰させる振動減衰性を有する減衰材料とを備えた圧力センサであって、1つ又は2つ以上の電子部品は、キャビティ空間の内部に実装され、減衰材料は、少なくとも1つ又は2つ以上のボンディングワイヤが電子部品に接続される箇所を覆っており、電子部品及びボンディングワイヤと、蓋部との間に空気層が介在することを特徴としている。キャビティ空間を形成するパッケージの内面に電極(パッド)が設けられこの電極(パッド)にボンディングワイヤが接続されている場合には、この接続箇所も減衰材料により覆われていることが好ましい。
電子部品及びボンディングワイヤと蓋部との間に空気層が介在することによって、蓋部側からキャビティ空間内に向かう外部振動(超音波など)を効率的に遮蔽することができる。したがって、キャビティ空間内に位置する電子部品(具体的には圧力検知素子)の破損やボンディングワイヤの断線が抑制される。さらに、キャビティ空間内に配置されるボンディングワイヤへと、パッケージを介して外部から伝播される振動については、ボンディングワイヤの接続箇所を覆うように減衰材料を配置することにより減衰させることができる。したがって、超音波振動のような振動が外部から付与された場合であっても、圧力検知素子のダイアフラムの破損や、ボンディングワイヤの電気的接続箇所の破損やボンディングワイヤの断線などを確実に防止することができる。
本発明の圧力センサは、上記振動が超音波洗浄による振動であっても、その振動が蓋部を通ってキャビティ内部に侵入することが空気層によって遮断され、かつ、パッケージを伝播してボンディングワイヤに到達する超音波の振動を減衰材料によって確実に減衰させることができる。
本発明の圧力センサにおいて、パッケージはセラミックスからなる部分を有し、減衰材料はゴムであることが好ましい。
パッケージの構成材料としてセラミックスを用いることにより超音波洗浄による洗浄効果を得ることができる。一方、減衰材料としてゴムを用いることによって、パッケージを介してボンディングワイヤに伝播される振動を確実に減衰させることができ、これによってボンディングワイヤの破損等を防ぐことができる。
本発明の圧力センサにおいて、上記減衰材料は電子部品の側面とパッケージにおけるキャビティ空間を形成する内面とに接するように設けられていることが好ましい。
ボンディングワイヤは、電子部品に設けられた電極(電子部品に接続される箇所)とパッケージに設けられた電極とをつなぐように形成される場合があり、この場合には、上記のように減衰材料が設けられていることにより、外部からの振動が電子部品に伝播しても、電子部品のパッケージに対する相対的な変位が抑制されるため、ボンディングワイヤの破損をより確実に防止することができる。
本発明の圧力センサにおいて、蓋部はシリコンを有し、貫通孔の内壁面にはフッ化炭素が成膜されていることが好ましい。
これにより、パッケージのキャビティ空間内に振動を伝播させやすい液体、特に水が浸入することを防ぐことができるため、外部からの振動に対する優れた減衰性を有する空気層を維持できることから、ボンディングワイヤの接続箇所へ伝播する振動を小さく抑えることができる。
本発明の圧力センサにおいて、電子部品は、減衰材料とは異なる弾性材料を介してパッケージに実装されていることが好ましい。
弾性材料を用いることにより、パッケージに加えられた外部応力が電子部品、特に圧力検知素子に伝達されにくく、測定精度の低下を抑えることができる。
本発明によると、超音波洗浄が行われたとしても電気的接続箇所の破損、例えばボンディングワイヤの断線が発生するのを防ぐことができる圧力センサを提供することができる。
本発明の実施形態に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 図1に示す圧力センサ10の内部を上から見た平面図である。 第1変形例に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 第2変形例に係る圧力センサの構成を示す断面図である。 第3変形例に係る圧力センサの構成を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る圧力センサについて図面を参照しつつ詳しく説明する。図1は本実施形態に係る圧力センサ10の構成を示す断面図、図2は、図1に示す圧力センサ10の内部を上(Z1側)から見た平面図である。図1は、図2のA−A’線の位置の断面であり、一部構成の表示を省略している。図2においては、蓋部40に設けた貫通孔41の位置を仮想的に示している。
図1と図2に示すように、本実施形態の圧力センサ10は、電子部品としての回路部21、23、及び、センサ部22と、これらの回路部21、23、及び、センサ部22が内部に実装されるパッケージ30と、パッケージ30の開口部33を覆う蓋部40とを備える。図2に示すように、回路部21、23、及び、センサ部22には、ボンディングワイヤ51、52、53、54、55、56が接続されている。以下各部材について説明する。
圧力センサ10は、電子部品として、2つの回路部21、23、及び、センサ部22を有する。これらの電子部品の数や配置は、圧力センサ10の仕様などに応じて任意に設定することができる。センサ部22は、圧力検知素子を有し、この圧力検知素子は、例えばダイアフラムとピエゾ抵抗素子とを用いた構成である。この圧力検知素子は、媒体からの圧力をダイアフラムで受けて、ダイアフラムの変形によって生じる応力をピエゾ抵抗素子で電気信号に変換することによって圧力値を検知する。ダイアフラムは、センサ部22の支持部(不図示)の上に変位可能に設けられ、受けた圧力に応じて支持部側に凹型に変形する。圧力検知素子による検知結果は、ボンディングワイヤ52、55を経て、2つの回路部21、23へそれぞれ出力される。
2つの回路部21、23、及び、センサ部22は、中空のパッケージ30の内部に実装される。パッケージ30は、セラミックスで構成することが好ましく、例えば、酸化アルミニウムの焼結体やガラスで構成する。
図2に示すように、パッケージ30は、上側(Z1側)から見た平面視において矩形状の底壁31と、底壁31の4辺からそれぞれ上側へ延びる4つの側壁32とを備える。図1に示すように、パッケージ30には、4つの側壁32で囲まれたキャビティ空間34が形成されており、その上部は、外側へ開かれた、平面視矩形状の開口部33とされている。側壁32の一部には、内側に突出する突出部32a、32bが設けられ、その上面には、ボンディングワイヤ51、53、56がそれぞれ接続されるパッド部(不図示)が設けられている。
回路部21、23、及び、センサ部22は、弾性材料としてのダイボンド樹脂70を介して、パッケージ30の底壁31上に固定されている。ダイボンド樹脂70は、例えばエポキシ系の接着剤、ゴム材、フッ素系樹脂を用いる。ダイボンド樹脂70は、超音波洗浄によって与えられる振動を減衰させる振動減衰性を有し、弾性率として、例えば0.2〜10MPaの範囲とすると、回路部21、23、及び、センサ部22の振動を吸収して減衰させることができるため好ましい。
図1に示すように、パッケージ30の開口部33を覆うように側壁32上に蓋部40が設けられている。蓋部40は、パッケージ30の側壁32に対応する矩形状の平面形状を備え、例えばシリコンで形成されている。この蓋部40には、厚み方向(Z1−Z2方向)に貫通する貫通孔41が複数設けられており、パッケージ30のキャビティ空間34内へ外部から空気を導入できる。これによって、蓋部40と、回路部21、23、及び、センサ部22との間には空気層が介在し、キャビティ空間34内を外気圧とすることができることから、センサ部22によって圧力を正しく検知することができる。
貫通孔41は水の浸入を抑える程度の内径を有する。例えば、蓋部40の厚み方向(Z1−Z2)の直交断面において直径20μmの円形とすると通気性を有しつつ、水の浸入を防ぐことができる。
貫通孔41は、例えばシリコン製の蓋部40をエッチングすることで形成される。エッチングとしてRIE(Reactive Ion. Etching)を用いると、エッチングガスによって貫通孔41の内壁面にフッ化炭素(例えば、C)が成膜される。このフッ化炭素は疎水性の機能膜であるため、貫通孔41は、外部からの水の浸入を抑えることができる非透水性を有するようになる。これによって、貫通孔41の内径によって水の浸入を防ぐことに加えて、上記エッチングによって非透水性を確実に有するように構成できる。
また、蓋部40の表面に僅かにRIEを施し、表面にもフッ化炭素の機能膜を形成してもよい。貫通孔41の形状や数は圧力センサ10の仕様等に応じて任意に設定できるが、例えば、蓋部40の平面形状が一辺2.5mmの略矩形状であるときに、蓋部40の厚み方向(Z1−Z2)の直交断面において直径20μmの円形として、縦方向(Y1−Y2方向)と横方向(X1−X2方向)に4つずつ合計16個設けると、非透水性と通気性をバランスよく確保することができる。
このように蓋部40が非透水性を有することにより、圧力センサ10を水中に入れても、蓋部の内側に位置するキャビティ空間34には空気層が形成された状態を維持することができる。空気層の音響インピーダンスは4.3×10−4kgm−2−1であって、水の音響インピーダンス(1.5kgm−2−1)と大きく異なっている。このため、圧力センサ10を水中に入れて超音波振動を印加したときに、水から空気層への超音波の透過率は0.06%となり、超音波が蓋部40側からキャビティ空間34の内部に侵入することは空気層によって実質的に遮断される。それゆえ、水中の超音波がキャビティ空間34に侵入してボンディングワイヤ51〜56の電気的接続箇所が破損することは、適切に防止されている。
このように、圧力センサ10を水中に入れて超音波振動を印加したときに、キャビティ空間34の空気層によって超音波が蓋部40側から侵入することは防止されるが、キャビティ空間34を形成するパッケージ30の水に接する部分からも、パッケージ30内に超音波が伝播されうる。このパッケージ30内を伝播する超音波は、ダイボンド樹脂70を経由して電子部品(回路部21、23およびセンサ部22)に到達する。その程度は、パッケージ30を構成する材料およびダイボンド樹脂70を構成する材料などによって変動するが、前者の音響インピーダンスが20kgm−2−1程度であって、後者の音響インピーダンスが1.5kgm−2−1程度である場合には、超音波の透過率は25%程度となる。この超音波が回路部21、23やセンサ部22に接続されているボンディングワイヤに伝播し、ボンディングワイヤの断線が生じることが懸念される。
そこで、本実施形態に係る圧力センサ10では、図1又は図2に示すように、突出部32aと回路部21はボンディングワイヤ51によって電気的に接続されており、ボンディングワイヤ51の両端の接続部は減衰材料61で覆われている。同様に、回路部21とセンサ部22もボンディングワイヤ52によって電気的に接続され、その両端の接続部が減衰材料62で覆われている。さらに、図2に示すように、突出部32aと回路部23はボンディングワイヤ53によって電気的に接続され、その両端の接続部が減衰材料63で覆われ、2つの回路部21、23は2つのボンディングワイヤ54によって互いに電気的に接続され、それぞれの両端の接続部が減衰材料64で覆われている。また、センサ部22と回路部23はボンディングワイヤ55によって電気的に接続され、その両端の接続部が減衰材料65で覆われ、回路部23と突出部32bは4つのボンディングワイヤ56によって電気的に接続され、それぞれの両端の接続部が減衰材料66で覆われている。
減衰材料61、62、63、64、65、66は、超音波洗浄によって与えられた振動を減衰させる振動減衰性を有する。減衰材料61〜66は、弾性材料としてのダイボンド樹脂70とは異なる材料で構成される。さらに、減衰材料61〜66は、(1)超音波洗浄において超音波を伝播させる液体、例えば水、及び、(2)パッケージ30を構成する材料、例えばセラミックス、のいずれよりも振動減衰性が高い材料、すなわち与えられた振動をより減衰させやすい材料で構成され、例えばゴムを用いる。減衰材料61〜66は、例えば0.2〜10MPaの範囲の弾性率を有すると、超音波振動によって与えられた振動を十分に減衰させることができ、これにより、ボンディングワイヤ51〜56のそれぞれの両端の接続部分の破損や断線を防止することができる。また、減衰材料61、62、63、64、65、66は、一定の耐熱性を有することが好ましく、線膨張係数として、例えば10〜300ppm/°Cとすると、温度変化による膨張・収縮を抑えることができ、所望の振動減衰性を維持することができる。
なお、ダイボンド樹脂70は弾性材料から構成されることにより、パッケージ30に加えられた外部応力が電子部品、特に圧力検知素子(センサ部22)に伝達されにくく、圧力センサ10の測定精度の低下を抑えることができる。
以下に変形例について説明する。
図3は第1変形例に係る圧力センサの構成を示す断面図であり、図1に対応する位置の断面図である。上記実施形態においてはボンディングワイヤ51〜56の電子部品(回路部21、23及びセンサ部22)への接続部分を覆うように減衰材料61〜66を配設していたが、第1変形例においては、接続部分だけではなく、電子回路の上面(Z1側の表面)全体を覆うように減衰材料をそれぞれ配設している。具体的には、図3に示すように、回路部21、及び、センサ部22の上面全体を覆うように、減衰材料161、162がそれぞれ配設されている。さらに、側壁32の突出部32aの上面全体を覆うように、減衰材料160が配設されている。減衰材料160、161、162と蓋部40との間には空気層が介在している。このように減衰材料160〜162を電子部品の上面全体に配設することにより、上記実施形態で得られる効果に加えて、上記電子部品に重みを加えることによって振動の抑制効果を高めることができる。
図4は第2変形例に係る圧力センサの構成を示す断面図であり、図1に対応する位置の断面図である。第2変形例においては、第1変形例の構成に加えて、電子部品間にも減衰材料170を配設している。具体的には、図4に示すように、(1)側壁32の突出部32aと回路部21との間の溝部の底壁31上、(2)回路部21とセンサ部22の間の溝部の底壁31上、及び、(3)センサ部22と、センサ部22に対向する側壁32との間の溝部の底壁31上に減衰材料170がそれぞれ配設されている。すなわち、電子部品(回路部21、センサ部22)の側面とパッケージ30におけるキャビティ空間34を形成する内壁とに接するように減衰材料170が設けられている。減衰材料170と蓋部40との間には上記実施形態と同様に空気層が介在している。
このような構成により、上記実施形態及び第1変形例で得られる効果のほか、減衰材料170によって電子部品(回路部21、センサ部22)の周辺を囲むように支持することで電子部品の振動を抑えることができる。また、ボンディングワイヤ51、52は、図4に示されるように、電子部品(回路部21、センサ部22)に設けられた電極(パッド部、電子部品に接続される箇所)とパッケージ30に設けられた電極(パッド部)とをつなぐように形成される場合があり、この場合には、上記のように減衰材料170が設けられていることにより、外部からの振動(超音波)が電子部品(回路部21、センサ部22)に伝播しても、電子部品(回路部21、センサ部22)のパッケージ30に対する相対的な変位が減衰材料170によって抑制されるため、電子部品(回路部21、センサ部22)とパッケージ30とにまたがるように配置されるボンディングワイヤ(図4ではボンディングワイヤ51)の破損をより確実に防止することができる。
図5は第3変形例に係る圧力センサの構成を示す断面図であり、図1に対応する位置の断面図である。第3変形例においては、パッケージ230の底壁231上にダイボンド樹脂271(弾性材料)を介して電子部品221が配設され、この電子部品221上にダイボンド樹脂272(弾性材料)を介して電子部品222が配設されている。
パッケージ230は、上記実施形態のパッケージ30と同様の材料によって同様の構成とされ、上側(Z1側)から見た平面視において矩形状の底壁231と、底壁231の4辺からそれぞれ上側へ延びる4つの側壁232とを備える。パッケージ230には、4つの側壁232で囲まれたキャビティ空間234が形成されており、その上部は、外側へ開かれた、平面視矩形状の開口部233とされている。側壁232の一部には、内側に突出する2つの突出部232a、232bが設けられ、その上面には、ボンディングワイヤ251、254がそれぞれ接続されるパッド部(不図示)が設けられている。
パッケージ230の側壁232上には、開口部233を覆うように蓋部240が設けられている。蓋部240は、上記実施形態の蓋部40と同様の材料によって同様の構成を備え、厚み方向(Z1−Z2方向)に貫通する貫通孔241が複数設けられており、パッケージ230のキャビティ空間234内へ外部から空気を導入できる。
図5に示すように、一方の突出部232aと電子部品221はボンディングワイヤ251によって電気的に接続され、2つの電子部品221、222は2つのボンディングワイヤ252、253によって互いに電気的に接続され、さらに、電子部品221と他方の突出部232bもボンディングワイヤ254によって電気的に接続されている。そして、ボンディングワイヤ251〜254のすべて、2つの電子部品221、222の上面(Z1側の表面)、及び、突出部232a、232bの上面が減衰材料260で覆われている。減衰材料260と蓋部240との間には空気層が介在している。
以上の構成によれば、超音波洗浄による振動は、減衰材料260と蓋部240の間の空気層によって遮断され、かつ、パッケージ230を伝播してボンディングワイヤ251〜254に到達する超音波の振動は減衰材料260によって減衰するため、ボンディングワイヤ251〜254と各電子部品との電気的接続箇所の破損やボンディングワイヤ251〜254の断線を防止することができる。また、電子部品221、222を全面的に覆うことで重みを加えることによって振動を抑えることができる。さらに、減衰材料260によって、電子部品221、222とパッケージ230を一体化することによって、パッケージ230への固定強度を高めることができる。また、電子部品221、222を上下方向(Z1−Z2方向)に積層することによって、上下方向に直交する面内における面積を小さくすることができ、圧力センサの小型化を図ることができる。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的又は本発明の思想の範囲内において改良又は変更が可能である。
以上のように、本発明に係る圧力センサは、超音波洗浄が行われたとしても電気的接続箇所の破損、例えばボンディングワイヤの断線が発生するのを防ぐことができる点で有用である。
10 圧力センサ
21、23 回路部
22 センサ部
30 パッケージ
31 底壁
32 側壁
32a、32b 突出部
33 開口部
34 キャビティ空間
40 蓋部
41 貫通孔
51、52、53、54、55、56 ボンディングワイヤ
61、62、63、64、65、66 減衰材料
70 ダイボンド樹脂(弾性材料)
160、161、162、170 減衰材料
221、222 電子部品
230 パッケージ
231 底壁
232 側壁
232a、232b 突出部
233 開口部
234 キャビティ空間
240 蓋部
241 貫通孔
251、252、253、254 ボンディングワイヤ
260 減衰材料
271、272 ダイボンド樹脂

Claims (5)

  1. 圧力検知素子を含む、1つ又は2つ以上の電子部品と、
    開口部を有するキャビティ空間を備えたパッケージと、
    非透水性の貫通孔を有し、前記開口部を覆う蓋部と、
    前記電子部品に接続される、1つ又は2つ以上のボンディングワイヤと、
    与えられた振動を減衰させる振動減衰性を有する減衰材料とを備えた圧力センサであって、
    前記1つ又は2つ以上の電子部品は、前記キャビティ空間の内部に実装され、
    前記減衰材料は、少なくとも前記1つ又は2つ以上のボンディングワイヤが前記電子部品に接続される箇所を覆っており、
    前記電子部品及び前記ボンディングワイヤと、前記蓋部との間に空気層が介在することを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記パッケージはセラミックスからなる部分を有し、前記減衰材料はゴムである請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記減衰材料は前記電子部品の側面と前記パッケージにおける前記キャビティ空間を形成する内壁とに接するように設けられている請求項1または請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記蓋部はシリコンを有し、前記貫通孔の内壁面にはフッ化炭素が成膜されている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の圧力センサ。
  5. 前記電子部品は、前記減衰材料とは異なる弾性材料を介して前記パッケージに実装されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の圧力センサ。
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