JP2019081747A - 毛髪処理剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い毛髪矯正効果を有しながら、従来よりも毛髪や頭皮に近い至適pHを有し、毛髪に過度の収斂を引き起こしにくく、頭皮に対して低刺激性で、使用感触に優れた毛髪処理剤を提供する。【解決手段】 (a)グリオキシル酸と、(b)グルコノラクトン及びエルカラクトンから選択される1種以上とを含有し、(a)成分:(b)成分の配合比率(質量比)が1:1〜20:1であり、pHが2.0〜3.8の範囲である毛髪処理剤。当該毛髪処理剤における(a)成分:(b)成分の配合比率(質量比)は2.5:1〜10:1であることがさらに好ましい。また、当該毛髪処理剤のpHは2.5〜3.8の範囲であることがさらに好ましい。【選択図】 なし

Description

本発明は毛髪処理剤に関する。より詳しくは、クセ毛や縮毛に対して高い毛髪矯正効果(毛髪伸長効果)を実現することができる毛髪処理剤に関する。本発明の毛髪処理剤は、高い毛髪矯正効果を達成しながら、従来よりも毛髪や頭皮に近い至適pHを有するため、毛髪に過度の収斂を引き起こしにくく、頭皮に対して低刺激性である。
一般的な縮毛矯正剤には、主成分に還元剤、酸化剤が含まれており、それらの作用により毛髪のクセが抑制される。しかし、還元剤、酸化剤の作用は毛髪ダメージを伴うことが多く、毛髪のなめらかさ、指通りの良さ、サラサラ感、うるおい感が損なわれ、処理後の毛髪の感触が悪くなるほか、毛髪表面が荒れることにより、外観上のつやが失われ、毛髪の風合いが低下してしまう。このような酸化剤、還元剤の髪に対する影響は一般消費者にも広く認識されており、縮毛矯正を敬遠する大きな要因になっている。
そこで、還元剤や酸化剤を含まずに、クセ毛の抑制や縮毛の矯正を行うことができる毛髪処理剤の開発が望まれている。
還元剤や酸化剤に代わって毛髪を直毛化するための成分として、グルコノラクトンのような糖ラクトンを使用することが提案されている。特許文献1には、糖ラクトンと、2座又は3座カルボン酸(クエン酸などのジ又はトリカルボン酸)とを所定量で組み合わせることにより、糖ラクトンによる直毛化効果が相乗的に向上することが記載されている。また、エルカラクトンやステアロラクトンのようなラクトン誘導体を毛髪のうねり改善剤として使用することも提案されている。特許文献2には、ラクトン誘導体を毛髪に塗布して熱処理を施すことによって、ラクトン誘導体が毛髪のタンパク質に含まれるアミノ基と反応・結合して毛髪のうねり及び絡まりを改善できることが記載されている。しかし、これらの方法で達成される毛髪矯正効果は弱く不十分であり、繰り返し洗髪することなどにより簡単に元の状態に戻ってしまったり、使用後にきしみやゴワゴワ感を生じたりすることがあった。
一方、糖ラクトンやラクトン誘導体とは別の毛髪矯正成分として、モノカルボン酸であるグリオキシル酸を用いる方法も提案されている。例えば、特許文献3には、グリオキシル酸を含む溶液を毛髪に塗布して放置し、毛髪を乾燥させた後に、毛髪矯正アイロンで機械力及び熱を加えることにより毛髪を矯正する方法が開示されている。しかし、グリオキシル酸単独で達成される毛髪矯正効果も不十分であり、満足できるものではなかった。
そこで、グリオキシル酸による毛髪矯正効果を向上させるために、特許文献4には、グリオキシル酸とグアニジン塩及び/又は尿素とを組み合わせて用いることが提案されている。しかし、十分な矯正効果を発揮するには毛髪処理剤のpHを1.0〜2.0の範囲にする必要があるため、酸性が強すぎて毛髪が過度に収斂し、きしみやゴワゴワ感を生じる場合があった。また、強い酸性は頭皮に対しても大きな刺激や負担を与え、頭皮に炎症を引き起こしたり、頭皮の保護機能を低下させたりする場合があった。
特表2015−517542号 特開2015−124167号公報 特許第5919267号 特許第5947340号
本発明は、前記従来技術の欠点に鑑みてなされたものであり、高い毛髪矯正効果を有しながら、毛髪や頭皮にやさしく安全であり、使用感触にも優れた毛髪処理剤を提供することを目的とする。
本発明者は、前記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、グリオキシル酸とグルコノラクトン及び/又はエルカラクトンとを所定の配合比率で組み合わせて用いることにより、高い毛髪矯正効果を有しつつ、従来よりも毛髪や頭皮に近い至適pHを有するため、毛髪を過度に収斂することがなく、頭皮に対して刺激が少なく、使用感触に優れた毛髪処理剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(a)グリオキシル酸と、
(b)グルコノラクトン及びエルカラクトンから選択される1種以上と、
を含有し、
(a)成分:(b)成分の配合比率(質量比)が1:1〜20:1であり、
pHが2.0〜3.8の範囲である、
毛髪処理剤を提供するものである。
本発明に係る毛髪処理剤は、グリオキシル酸とグルコノラクトン及び/又はエルカラクトンとを組み合わせて用いることを特徴としている。上述したように、これらはいずれも毛髪矯正の有効成分として知られている。しかし、本発明者は、毛髪矯正に寄与するとされる種々の成分の中から特にグリオキシル酸と、グルコノラクトン及び/又はエルカラクトンとを所定の配合比率で組合せて用いた場合に、健康な毛髪や頭皮のpH(約4〜5)に近いpH範囲でも高い毛髪矯正効果が得られることを予想外に見出した。すなわち、本発明に係る毛髪処理剤は、高い毛髪矯正効果を毛髪や頭皮に近いpH条件下で実現できるため、毛髪に過度の収斂を引き起こしにくく、頭皮に対して低刺激性であり、使用感触と安全性に特に優れている。
なお、グリオキシル酸はモノカルボン酸であるため、本発明におけるグリオキシル酸とグルコノラクトン又はエルカラクトンとの組合せ及びその効果は、グルコノラクトンを2座又は3座カルボン酸と組み合わせることを必須とする特許文献1から到底予期し得るものではない。
本発明の毛髪処理剤は、(a)グリオキシル酸と(b)グルコノラクトン及びエルカラクトンから選択される1種以上とを所定の配合比率で含有し、なおかつ、所定のpHを有する。以下、本発明について詳述する。
<(a)グリオキシル酸>
グリオキシル酸は、下記式で表される、1分子の中にアルデヒド基とカルボキシル基を有するカルボン酸の一種である。
グリオキシル酸は、毛髪矯正作用のほか、pH調整作用などを有することが認められており、化粧品や医薬部外品に広く用いられている。
本明細書において「グリオキシル酸」という用語は、グリオキシル酸の他に、グリオキシル酸の水和物や塩も包含する。水和物の例としては、グリオキシル酸一水和物を挙げることができる。塩の例としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩、第三級又は第四級アンモニウム塩を挙げることができる。
グリオキシル酸の配合量は、グリオキシル酸の純分換算で、本発明の毛髪処理剤の全量に対して、1〜25質量%、好ましくは2〜20質量%、より好ましくは2.5〜15質量%である。配合量が1質量%未満では毛髪の十分な矯正効果を得ることができず、一方、25質量%を超えて配合しても配合量に見合った毛髪矯正効果の向上は期待できない。
<(b)グルコノラクトン及びエルカラクトン>
グルコノラクトンは、グルコース1位のヒドロキシ基がケトンに置き換わった構造を持つポリヒドロキシ酸である。
グルコノラクトンには、グルコノデルタラクトン(D−グルコノ−1,5−ラクトン)とグルコノガンマラクトン(D−グルコノ−1,4−ラクトン)とがあるが、下記式で表されるグルコノデルタラクトンが好ましい。
グルコノラクトンは、水の存在下では加水分解によりグルコン酸と平衡状態にあり、グルコノラクトンとグルコン酸とが共存した状態にある。このため、本明細書において「グルコノラクトン」という用語は、グルコノラクトンだけでなく加水分解産物であるグルコン酸をも包含する。
エルカラクトン(γ-ドコサラクトン)は、下記式で表されるラクトン誘導体である。
エルカラクトンは、公知の方法(例えば、特許文献2に記載されている方法)によって化学合成してもよく、また市販品を使用することもできる。
グルコノラクトン及び/又はエルカラクトンの配合量は、本発明の毛髪処理剤の全量に対して、0.1〜10質量%、好ましくは0.3〜7質量%、より好ましくは0.5〜3質量%である。配合量が0.1質量%未満では毛髪の十分な矯正効果を得ることができず、一方、10質量%を超えて配合しても配合量に見合った毛髪矯正効果の向上は期待できない。
本発明の毛髪処理剤では、(a)グリオキシル酸と(b)グルコノラクトン及び/又はエルカラクトンとの配合比率(質量比)を、(a)成分:(b)成分が1:1〜20:1の範囲となるように配合する必要がある。また、当該配合比率をさらに1.25:1〜20:1、より好ましくは2.5:1〜10:1の範囲とすることにより、矯正効果と施術後の毛髪の使用感触の両面をより向上させることができる。
<pH>
本発明の毛髪処理剤は、pHを2.0〜3.8の範囲とすることが必要である。pHが2.0未満では、毛髪を過度に収斂したり頭皮に強い刺激を与えたりすることがあり、一方、pHが3.8を超えると、毛髪の十分な矯正効果を得ることができない。また、当該pHをさらに2.5〜3.8の範囲、より好ましくは3.0〜3.7の範囲、特に好ましくは3.3〜3.6の範囲とすることにより、施術後の毛髪の使用感触が非常に良好なものとなる。
毛髪処理剤のpHを上記範囲に調整するためのアルカリ剤としては、特に限定されるものではないが、水酸化ナトリウムや水酸化カリウム等の無機塩基、トリエタノールアミンやイソプロパノールアミン、塩基性アミノ酸等の有機塩基を用いることができる。
本発明にかかる毛髪処理剤は、上記(a)及び(b)成分以外にも、通常化粧品や医薬品等に用いられる他の任意添加成分を、本発明の効果を損なわない範囲内で添加することができる。このような成分として、例えば増粘剤、多価アルコール、低級アルコール、界面活性剤、香料、pH調整剤、水等を含有することができる。
任意添加成分として、例えば、増粘剤を配合することにより、毛髪処理剤が垂れ落ちにくくなるなど使用性を改善することができる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、トラガントガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、カゼインナトリウム、デキストリン、ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、グアガム、キサンタンガム等が挙げられる。
増粘剤を配合する場合には、例えば、毛髪処理剤の粘度が2000〜5000mPa・sとなるように配合量を調節するのが好ましい。ここで前記粘度は、25℃でB型粘度計により測定される値であり、より具体的には、VDA型粘度計(芝浦システム株式会社 DIGITAL VISMETRON VDA)、ローターNo.1、ローターNo.2またはローターNo.3、回転数12rpm、1分間の条件で測定される値である。
また、任意添加成分として、多価アルコールを配合することにより、使用性を改善することができる。
多価アルコールとしては、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等が挙げられる。
本発明にかかる毛髪処理剤の剤型は、所望の効果が充分に発揮されるのであれば特に限定されないが、例えば、液状、乳液状、ゲル状、フォーム状、クリーム状などの剤型を採りうる。
<毛髪処理剤の使用方法>
本発明の毛髪処理剤は、
(1)上記毛髪処理剤を毛髪に塗布する工程、
(2)塗布した状態で毛髪を放置して毛髪処理剤を毛髪に十分に作用させる工程、
(3)毛髪を水洗して毛髪処理剤を洗い流す工程、
(4)毛髪を乾燥させる工程、及び
(5)整髪用アイロンで毛髪を矯正する工程、
に従って毛髪に施術することにより、クセ毛や縮毛を矯正し、伸長することができる。
(1)塗布工程
本発明の毛髪処理剤は、シャンプー前のドライ毛に適用することも可能であるが、毛髪処理剤が毛髪に浸透しやすいことから、シャンプーで予め洗浄し水分を切ったウェット毛や、付着した水分をタオルで取り除いたタオルドライ毛に適用することが好ましい。
(2)放置工程
毛髪処理剤の塗布後、室温(約25℃)にて10〜30分間、より好ましくは15〜20分間放置し、毛髪処理剤を毛髪に作用させる。放置時間が10分間未満では、毛髪の十分な伸長効果を得ることができず、一方、放置時間が30分間を超えても、放置時間に見合った毛髪矯正効果のさらなる向上は期待できない。
(3)水洗工程
毛髪を水又はぬるま湯ですすぎ、毛髪処理剤を毛髪から洗い流す。毛髪から毛髪処理剤を洗い流すことにより、その後の毛髪の乾燥や、取り扱いが容易になる。
(4)乾燥工程
水洗後、水分をタオルで拭き取った後に、ヘアドライヤーで乾燥させる。
(5)アイロン工程
140〜200℃、好ましくは約180℃に熱した整髪用アイロンで毛髪に機械力及び熱を加えながら毛髪をストレート状に伸ばす。
以下に具体例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例等における配合量は特に断らない限り質量%を示す。各実施例について具体的に説明する前に、採用した評価方法について説明する。
<矯正度の評価>
(1)実験方法
波状に縮れた日本人(同一人)の毛束から、自然に垂下した際に波の山が2つできる、長さ20cm、重さ0.1gの毛束を調製した。この毛束に対し、各実施例又は比較例のサンプルをそれぞれ塗布し、室温で15分間放置後、1分間水洗し、タオルドライ後にドライヤー乾燥し、180℃に設定した高温整髪用アイロンを用いてアイロン施術を行った。
(2)評価方法
施術後の毛束を垂下し、毛束に残った波の山の斜面部分を直線近似して、山の頂点部分に生じる交点の角度(α)を測定した。すなわち、毛束に残った山が鋭いほどαは0°に近くなり、毛束が直線状に伸びるほどαは180°に近くなる。
このようにして求めた波の山の角度を以下の式に当てはめて矯正度を算出した。
矯正度(%)=(α/180)×100
一方、施術後に山が2つとも残ったものについては、矯正効果無しとみなして矯正度の算出は行わなかった。
<使用感触の評価>
(1)実験方法
中国人毛束を各実施例又は比較例のサンプルで矯正処理し、毛髪を手で触った際の感触について専門評価者5名により以下の評価基準に従って3段階で評価した。専門評価者全員の評価結果の平均点を算出し、以下の判定基準に従って判定した。
(2)評価基準
毛髪が滑らかで感触が非常に良好:3点
毛髪に若干の硬さはあるが、感触が十分に良好:2点
毛髪にきしみやゴワゴワ感があり、感触が悪い:1点
(3)判定基準
A:2.5点以上
B:2点以上2.5点未満
C:2点未満
<実施例1〜12及び比較例1〜8>
下記の表1及び表2に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。
得られた毛髪処理剤の毛髪矯正効果及び施術後の毛髪の使用感触を、上記方法に従って評価した。
比較例1(グリオキシル酸15%(純分);pH1.5)は、毛束が完全に伸びて全ての山が消失したため(α=180°)、矯正度は100%であった。しかし、毛髪矯正効果には優れるものの、pHが1.5であり、毛髪や頭皮への刺激や負担が強すぎて使用感触や安全性に劣っていた(比較例1)。また、この処方において単にpHを3.5に増加させただけでは、十分な毛髪矯正効果が得られず、山が2つとも残る結果となったほか、使用感触の改善も見られなかった(比較例2)。さらに、グリオキシル酸の毛髪矯正効果を増加させることが知られる尿素や塩酸グアニジンを配合しても、pHを3.5とした場合には十分な毛髪矯正効果及び使用感触は得られなかった(比較例3及び4)。
これに対し、グリオキシル酸とグルコノラクトンとを1:1〜20:1の配合比率で組み合わせた場合には、pHを3.5としても十分な毛髪矯正効果及び使用感触が得られた(実施例1〜7)。特に、グリオキシル酸:グルコノラクトン配合比率が2.5:1〜10:1である場合(実施例1〜3、6〜7)には、強酸性条件(比較例5)に匹敵する毛髪矯正効果が得られた。これと同様の効果はpH2.5でも得られたが(実施例8)、pH4.0では酸性が弱すぎて十分な毛髪矯正効果は得られなかった(比較例6)。また、グリオキシル酸とグルコノラクトンとの配合比率が上記範囲外の場合には、毛髪矯正効果及び使用感触のいずれも不十分であった(比較例7)。
本発明によって達成される毛髪矯正効果及び使用感触は、増粘剤の有無や種類による影響を受けなかった(実施例9〜12)。
また、グルコノラクトンを単独で配合しただけでは、十分な毛髪矯正効果及び使用感触は得られなかった(比較例8)。
<実施例13〜23及び比較例9〜11>
下記の表3及び表4に掲げた組成を有する毛髪処理剤を、精製水に各成分を均一になるまで撹拌混合することにより調製した。
得られた毛髪処理剤の毛髪矯正効果及び施術後の毛髪の使用感触を、上記方法に従って評価した。
グリオキシル酸とエルカラクトンとを1:1〜20:1の配合比率で組み合わせた場合には、pHを3.5としても十分な毛髪矯正効果及び使用感触が得られた(実施例13〜18、20〜23)。特に、グリオキシル酸:エルカラクトン配合比率が2.5:1〜10:1である場合(実施例13〜15、17〜18、21〜23)には、強酸性条件(比較例10)に匹敵する高い毛髪矯正効果が得られた。これと同様の効果はpH2.5でも得られたが(実施例19)、pH4.0では酸性が弱すぎて十分な毛髪矯正効果は得られなかった(比較例11)。
また、エルカラクトンを単独で配合しただけでは、十分な毛髪矯正効果及び使用感触は得られなかった(比較例9)。

Claims (3)

  1. (a)グリオキシル酸と、
    (b)グルコノラクトン及びエルカラクトンから選択される1種以上と、
    を含有し、
    (a)成分:(b)成分の配合比率(質量比)が1:1〜20:1であり、
    pHが2.0〜3.8の範囲である、
    毛髪処理剤。
  2. pHが2.5〜3.8の範囲である、請求項1に記載の毛髪処理剤。
  3. (a)成分:(b)成分の配合比率(質量比)が2.5:1〜10:1である、請求項1又は2に記載の毛髪処理剤。
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