JP2019081533A - 頭部保護エアバッグ - Google Patents

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林 信二
Shinji Hayashi
信二 林
正晃 奥原
Masaaki Okuhara
正晃 奥原
飯田 崇
Takashi Iida
崇 飯田
僚介 陳内
Ryosuke Jinnai
僚介 陳内
国大 相川
Kunihiro Aikawa
国大 相川
翔 池之端
Sho Ikenohata
翔 池之端
佐藤 潤
Jun Sato
潤 佐藤
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Abstract

【課題】前主膨張部の迅速な膨張を確保でき、かつ、内圧上昇時の前主膨張部からの迅速な副膨張部への膨張用ガスの流入を確保できる頭部保護エアバッグを提供すること。【解決手段】バッグ本体30と、インフレーターからの膨張用ガスをバッグ本体に流入させる流入口部22と、を備える。バッグ本体は、前主膨張部35、後主膨張部37、流入口部からの膨張用ガスを前主膨張部と後主膨張部とに流すガス供給路部33、及び、内圧上昇時の前主膨張部からの膨張用ガスを流入させる副膨張部39、を備える。副膨張部と前主膨張部とを区画する前区画部61が、上区画部56の前端57の前方側に配置され、後方側と下方側とに、膨張用ガスを副膨張部に流入可能な開口となる後側流入用開口40と下側流入用開口41とを設けて、周囲の非流入部50の部位から離れた島状に、配設されている。【選択図】図2

Description

本発明は、頭部保護エアバッグ装置に使用されて、車両の車内側における窓の上縁側に折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に下方に展開膨張して、窓の車内側を覆う構成の頭部保護エアバッグに関する。
従来、頭部保護エアバッグ装置の頭部保護エアバッグでは、膨張完了時に、車両の前席に着座した乗員頭部の車外側に配設される前主膨張部と、後席に着座した乗員頭部の車外側に配設される後主膨張部と、を備えて構成されるとともに、前主膨張部が乗員を受け止めて内圧を上昇させた際、乗員の頭部をソフトに受け止めることができるように、前主膨張部の膨張用ガスを流入させて、前主膨張部の内圧を抑制する副膨張部を、前主膨張部と後主膨張部との間に配設させたものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許第3966777号公報 国際公開第2013/161626号
しかし、従来の頭部保護エアバッグでは、前主膨張部から副膨張部への膨張用ガスを流入させる流入口が、一つの開口としており、エアバッグへの膨張用ガスの流入当初、副膨張部への膨張用ガスの流入を抑えて、前主膨張部が膨張し易いものの、逆に、前主膨張部の内圧上昇時に、前主膨張部からの膨張用ガスの流入量を十分に確保し難く、前主膨張部の内圧上昇の抑制作用に関し、改善の余地があった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、前主膨張部の迅速な膨張を確保でき、かつ、内圧上昇時の前主膨張部からの迅速な副膨張部への膨張用ガスの流入を確保できる頭部保護エアバッグを提供することを目的とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグは、車両における前席と後席との車外側方向の窓の上縁側の収納部位に、折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記収納部位から前記窓の車内側を覆い可能に展開膨張するバッグ本体と、該バッグ本体における前後方向の中央付近の上側に配置されるとともに、膨張用ガスを供給するインフレーターと接続されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記バッグ本体に流入させる流入口部と、を備えて構成される頭部保護エアバッグであって、
前記バッグ本体が、
車内側壁部と車外側壁部とを離隔させるように、膨張用ガスを流入させて膨張するガス流入部として、
前記前席の車外側付近に配置される前主膨張部と、
前記後席の車外側付近に配置される後主膨張部と、
前記バッグ本体の上縁側に前後方向に沿って配置されて、前記前主膨張部と前記後主膨張部とに連通するとともに、前記流入口部からの膨張用ガスを前記前主膨張部と前記後主膨張部とに流し可能に、前記流入口部と連通するガス供給路部と、
前記ガス供給路部の下方に配置されて、前記前主膨張部の内圧上昇時に、前記前主膨張部からの膨張用ガスを流入させて膨張可能な副膨張部と、
を備え、
前記車内側壁部と前記車外側壁部とを結合させるようにして、膨張用ガスを流入させない非流入部として、
前記バッグ本体の外周縁に配置される周縁部と、
前記副膨張部と前記ガス供給路部とを区画する上区画部と、
前記副膨張部と前記前主膨張部とを区画する前区画部と、
を備え、
前記前区画部が、
前記上区画部の前端の前方側に配置され、後方側と下方側とに、膨張用ガスを前記副膨張部に流入可能な開口となる後側流入用開口と下側流入用開口とを設けて、周囲の前記非流入部の部位から離れた島状に、配設されていることを特徴とする。
本発明に係る頭部保護エアバッグでは、エアバッグ内に膨張用ガスが流入してくると、膨張用ガスは、流入口部からガス供給路部を経て、前主膨張部側と後主膨張部側とに流れる。ガス供給路部の前端側から前方側の前主膨張部側へ流れる膨張用ガスは、副膨張部側に流れようとしても、上区画部から前方側に離れた位置に配置されて前主膨張部と副膨張部とを区画する前区画部に干渉して、大部分の膨張用ガスが前主膨張部側へ流れて、前主膨張部が、迅速に膨張を完了させる。その後、前主膨張部が乗員を受け止めて内圧を上昇させる際には、流入口部からの膨張用ガスの流入が停止されていることから、前主膨張部内の膨張用ガスは、前区画部の下方側の下側流入用開口を経て、副膨張部の前端側の前部側から副膨張部内に流入するとともに、前区画部の後方側の上区画部との間の後側流入用開口を経て、副膨張部の前端側の上部側からも副膨張部内に流入することができる。すなわち、前主膨張部の膨張用ガスが、前区画部の下方側と後方側との二つの開口から、副膨張部側へ流れることから、迅速に、前主膨張部の内圧上昇を抑制できる。
したがって、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前主膨張部の迅速な膨張を確保でき、かつ、内圧上昇時の前主膨張部からの迅速な副膨張部への膨張用ガスの流入を確保することができる。
そして、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記前区画部は、前記上区画部の前端の前方側で、かつ、前記ガス供給路部の下方側の位置に配置されるとともに、前記車内側壁部と前記車外側壁部とを重ねて平らにした状態での上方の前記周縁部との間の開口の幅寸法を、前記後側流入用開口の幅寸法より、大きくして、配設されていてもよい。
このような構成では、前区画部が、上区画部の前方側で上区画部より下方に配置されることとなって、ガス供給路部側から前方に流れて前主膨張部へ流入する膨張用ガスが、前区画部と干渉し難くなり、迅速に、前主膨張部を膨張させることができる。また、前区画部の上方の周縁部との間の開口は、前主膨張部への膨張用ガスの流入口となり、その流入口の開口幅が、後側挿入用開口の開口幅より、大きいことから、仮に、ガス供給路部から前方に流れて前主膨張部へ流入する膨張用ガスが、前区画部と干渉して、後側挿入用開口から副膨張部に流入することとなっても、前主膨張部への流入口の開口幅自体が、後側挿入用開口の開口幅より広いことから、的確に、前主膨張部側に多量の膨張用ガスが流れて、迅速に、前主膨張部の膨張を完了させることとなる。勿論、膨張を完了させた前主膨張部が乗員を受け止めて内圧を上昇させる際には、前主膨張部内の膨張用ガスは、前区画部の下方側と後方側との二つの開口(下側流入用開口と後側流入用開口)から、副膨張部側へ流れることから、迅速に、前主膨張部の内圧上昇を抑制できる。
この場合、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記流入口部内から前記流入口部近傍の前記バッグ本体における前記ガス供給路部内に配設されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを、前記前主膨張部側と前記後主膨張部側との少なくとも前後の2方向に分岐させて、前記バッグ本体内に流入可能なインナチューブ、を備え、
前記前区画部が、前記インナチューブにおける前記前主膨張部側の前側流出口の近傍に、配設されていることが望ましい。
このような構成では、インナチューブの前主膨張部側の前側流出口から膨張用ガスが流出される際、その近傍に前区画部が配設されていることから、的確に、前主膨張部側への膨張用ガスの流量を確保でき、一層、迅速に、前主膨張部の膨張を完了させることができる。
また、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記バッグ本体の前記周縁部が、前記前区画部の下方に、前記周縁部の下縁側から上方向に延びて、前記前区画部の下端との間の前記下側流入用開口の開口幅を規定する上向き延設部、を配設させていることが望ましい。
このような構成では、前区画部の上端側で干渉して前主膨張部側に流れる膨張用ガスが、前区画部の下方側に流れて、前区画部の下方の下側流入用開口から副膨張部へ流れようとしても、上向き延設部が、その副膨張部側の後方側へ流れることを規制できて、前主膨張部が膨張を完了させるまで、下側流入用開口を経て副膨張部ヘ向かう膨張用ガスの流れを規制できて、前主膨張部の膨張完了を促進させることができる。
さらに、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記バッグ本体が、前記前主膨張部の前側に、前記前主膨張部の内圧上昇時に、前記前主膨張部からの膨張用ガスを流入させて膨張する第2副膨張部を、配設させていることが望ましい。
このような構成では、前主膨張部が乗員を受け止めて内圧を上昇させた際、前主膨張部の後方側の副膨張部だけで無く、前主膨張部の前方側の第2副膨張部も、膨張用ガスを流入させることができて、前主膨張部の内圧上昇を、一層、迅速に抑制することができる。
また、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記前区画部が、
上下に略円形状の端末部を設けるとともに、下側の前記端末部を上側の前記端末部より斜め前下方向の位置に配置させて、
上下の前記端末部相互の連結部位を、前記副膨張部側の縁側に前記副膨張部から離れるように凹む凹部を設け、前記端末部における前記副膨張部から離れる縁側相互で連結する形状として、
配設されていることが望ましい。
このような構成では、膨張完了時、前区画部の副膨張部側に、凹部によって形成された膨張部位を配設できて、非流入部としての前区画部が前主膨張部の後端側に配設されても、十分な厚さではないものの、凹部の膨張部位により、乗員の保護領域を広げることが可能となる。勿論、前区画部の副膨張部から離れた縁側は、凹部が設けられずに、滑らかに、上下の端末部を連結させており、前区画部の副膨張部から離れた縁側を流れる膨張用ガスを、円滑に、前主膨張部の下縁側に案内することができる。
さらに、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記副膨張部が、下縁側を、前記前主膨張部の下縁側より、下方側に配置させて、配設されていることが望ましい。
このような構成では、副膨張部の上下方向の長さ寸法を大きく確保できて、副膨張部の容積を大きくすることができることから、内圧上昇時の前主膨張部からの膨張用ガスを多量に収容することができて、前主膨張部の内圧上昇を抑制する作用を高めることができる。
また、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記副膨張部が、後部側を、前記後主膨張部の少なくとも前端側と上下方向で重なるように、配設されていることが望ましい。
このような構成では、前主膨張部と後主膨張部との間に副膨張部を配設させる構成としても、副膨張部の前後方向の長さ寸法を大きく確保できて、副膨張部の容積を大きくすることができることから、内圧上昇時の前主膨張部からの膨張用ガスを多量に収容することができて、前主膨張部の内圧上昇を抑制する作用を高めることができる。
さらに、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記副膨張部が、前部側に、車両における前席と後席との間のピラー部の車内側を覆うピラーカバー部を配設させ、該ピラーカバー部の後側に、本体部を配設させて構成されるとともに、前記ピラーカバー部と前記本体部との間に、前記ピラーカバー部から前記本体部へ膨張用ガスを流入させる流入用開口を設けて、前記非流入部としての副膨張部用区画部を配設させて構成され、
前記下側流入用開口が、前記本体部への膨張用ガスの前記流入用開口における開口部位の領域内に、前後方向で重なるように、配設されていることが望ましい。
このような構成では、前主膨張部が膨張を完了させれば、前主膨張部が乗員を受け止める前であっても、前区画部の周囲の下側流入用開口と後側流入用開口とから副膨張部の前部側のピラーカバー部に膨張用ガスが流入して、ピラーカバー部を膨張させることから、乗員がピラー部側に移動しても、膨張したピラーカバー部が乗員を保護することができる。また、膨張を完了させた前主膨張部が乗員を受け止めて内圧を上昇させた際には、前主膨張部からの膨張用ガスが、副膨張部のピラーカバー部を経て、副膨張部の本体部に流入することとなるが、下側流入用開口を経て後向きにピラーカバー部内に流入する膨張用ガスは、その進入方向に進むだけで、本体部への流入用開口から直線的に本体部内に流入できて、一層迅速に、前主膨張部の内圧上昇を抑制することができる。
そして、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記本体部は、膨張用ガスを流入させる前記流入用開口の上下方向の略中間部位に、後方側に延びる前記非流入部としての中間区画部を配設させて、該中間区画部の前縁側における上下の2箇所に、前記流入用開口を上下に分割させてなる上側開口と下側開口とを設けて、配設されていることが望ましい。
このような構成では、副膨張部の本体部における流入用開口が、上下方向の開口エリアを広くするものの、上下に分割されており、前主膨張部の膨張完了後における乗員受止前に、ピラーカバー部が膨張しても、ピラーカバー部から本体部内に流入する膨張用ガスの流入量を抑えることができて、ピラー部を覆うピラーカバー部の膨張を迅速に完了させることができる。勿論、前主膨張部の内圧上昇時には、広い開口エリアに配置された流入用開口の上側開口と下側開口との二箇所から、前主膨張部からの膨張用ガスを、ピラーカバー部を経て、迅速に本体部内に流入させることができる。また、中間区画部は、前後方向に延びて本体部内に配設されており、副膨張部の本体部の容積を大きくしても、他の主膨張部より膨張完了時の厚さ寸法を小さくすることが可能となり、副膨張部の本体部は、エアバッグの周囲の車体側部材との干渉を抑えて、膨張することが可能となる。
また、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記前区画部が、前記車内側壁部と前記車外側壁部とを重ねて平らにした状態での前記後側流入用開口の幅寸法を、前記下側流入用開口の幅寸法より、小さくして、配設されていてもよい。
このような構成では、後側流入用開口が、下側流入用開口より、開口幅を小さくしており、流入口部から膨張用ガスを流入させて展開膨張する初期段階において、後側流入用開口から膨張用ガスが流入する虞れのある場合、その流入量を抑制することができ、そのため、前主膨張部側へ流す膨張用ガスの流量を多くすることができて、前主膨張部を、迅速に、膨張完了させることができる。
この場合、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、前記流入口部内から前記流入口部近傍の前記バッグ本体における前記ガス供給路部内に配設されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを、前記前主膨張部側と前記後主膨張部側との少なくとも前後の2方向に分岐させて、前記バッグ本体内に流入可能なインナチューブ、を備え、
前記前区画部が、前記インナチューブにおける前記前主膨張部側の前側流出口の後方側近傍に、配設されていることが望ましい。
このような構成では、インナチューブの前主膨張部側の前側流出口から膨張用ガスが流出される際、その後方側近傍に前区画部が配設されていることから、前側流出口から流出する膨張用ガスは、極力、前区画部と干渉せずに、前主膨張部に流れて、前主膨張部の膨張完了が迅速に行われる。そしてまた、収納部位に収納されたエアバッグが流入口部から膨張用ガスを流入させて展開膨張する初期段階においても、前区画部の後方側の後側流入用開口には、一層、膨張用ガスが流れ難いことから、前主膨張部の膨張完了を促進することができる。勿論、膨張を完了させた前主膨張部が乗員を受け止めて内圧を上昇させる際には、前主膨張部内の膨張用ガスは、前区画部の下方側と後方側との二つの開口(下側流入用開口と後側流入用開口)から、副膨張部側へ流れることから、迅速に、前主膨張部の内圧上昇を抑制できる。
また、この構成の頭部保護エアバッグでも、前記バッグ本体の前記周縁部が、前記前区画部の前方側の下方に、前記周縁部の下縁側から上方向に延びて、前記前区画部の下端との間の前記下側流入用開口の開口幅を規定する上向き延設部、を配設させていることが望ましい。
このような構成では、前主膨張部の膨張完了前に、前主膨張部に流入してきた膨張用ガスが、後方側へ流れて、前区画部の下方における後側流入用開口より幅寸法を広くした下側流入用開口から、副膨張部へ流れようとしても、上向き延設部が、その副膨張部側の後方側へ流れることを規制できる。そのため、このような構成では、前主膨張部が膨張を完了させるまで、下側流入用開口を経て副膨張部ヘ向かう膨張用ガスの流れを規制できて、前主膨張部の膨張完了を促進させることができる。
本発明の一実施形態の頭部保護エアバッグを使用した頭部保護エアバッグ装置を、車内側から見た概略正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグのバッグ本体とインナチューブとを平らに展開した状態の正面図である。 実施形態の頭部保護エアバッグの単体での膨張時における断面図であり、図2のIV−IV部位に対応する。 実施形態の頭部保護エアバッグの前区画部付近の部分拡大正面図であり、併せて、前区画部付近の膨張時の概略断面図を示す。 実施形態の頭部保護エアバッグの膨張用ガスの流れを説明する正面図であり、図6Aは、前主膨張部の膨張時の膨張用ガスの流れを示し、図6Bは、内圧上昇時の前主膨張部から副膨張部への膨張用ガスの流れを示す。 実施形態の変形例の頭部保護エアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。 実施形態の他の変形例の頭部保護エアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。 実施形態のさらに他の変形例の頭部保護エアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。 実施形態のさらに他の変形例の頭部保護エアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。 他の実施形態の頭部保護エアバッグを平らに展開した状態を示す正面図である。 図11に示すエアバッグの折畳工程を順に説明する図である。 図11に示すエアバッグの収納部位からの展開膨張状態を順に説明する図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明すると、実施形態の頭部保護エアバッグ(以下、適宜、エアバッグと略す)20は、図1に示すように、頭部保護エアバッグ装置Mに使用されるものであり、この頭部保護エアバッグ装置Mは、2つの窓(サイドウィンド)W1,W2を有し、かつ、前席FSと後席RSとを有した二列シートタイプの車両Vに搭載されている。この頭部保護エアバッグ装置Mは、エアバッグ20と、インフレーター14と、取付ブラケット11,16と、エアバッグカバー9と、を備えて構成されている。エアバッグ20は、車両Vの車内側における窓W1,W2の上縁WU側において、フロントピラー部FPの下縁側から、ルーフサイドレール部RRの下縁側を経て、リヤピラー部RPの上方の領域まで、折り畳まれて収納されている。
エアバッグカバー9は、フロントピラー部FPに配置されるフロントピラーガーニッシュ4と、ルーフサイドレール部RRに配置されるルーフヘッドライニング5と、のそれぞれの下縁4a,5aから、構成されている。フロントピラーガーニッシュ4とルーフヘッドライニング5とは、合成樹脂製として、フロントピラー部FPとルーフサイドレール部RRとにおいて、それぞれ、ボディ(車体)1側のインナパネル2における車内側に、取付固定されている。また、エアバッグカバー9は、折り畳まれて収納されるエアバッグ20の車内側を覆って、展開膨張時のエアバッグ20を車内側下方へ突出可能とするために、エアバッグ20に押されて車内側に開き可能に、構成されている。
インフレーター14は、エアバッグ20に膨張用ガスを供給するもので、略円柱状のシリンダタイプとして、先端(前端)側に、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口を、配設させている。インフレーター14は、ガス吐出口付近を含めた先端側を、エアバッグ20の後述する流入口部22に挿入させ、流入口部22の外周側に配置されるクランプ15を使用して、エアバッグ20に対して連結されている。また、インフレーター14は、インフレーター14を保持する取付ブラケット16と、取付ブラケット16をボディ1側のインナパネル2に固定するためのボルト17と、を使用して、インナパネル2における窓W2の上方となる位置に、取り付けられている。インフレーター14は、図示しないリード線を介して、車両Vの図示しない制御装置と電気的に接続されており、制御装置が、車両Vの側面衝突や斜突、ロールオーバーを検知した際に、制御装置からの作動信号を入力させて、作動する。
各取付ブラケット11は、2枚の板金製のプレートから構成されるもので、エアバッグ20の後述する各取付部54を表裏から挟むようにして、各取付部54に取り付けられ、取付ボルト12を利用して、各取付部54を、ボディ1側のインナパネル2に取付固定している(図13のA参照)。
エアバッグ20は、図1〜5に示すように、膨張用ガスGの流入時に、車両Vにおける前席FSと後席RSとの車外側方向の窓W1,W2の上縁WU側の収納部位から、窓W1,W2の車内側を覆い可能に展開膨張するバッグ本体30と、バッグ本体30における前後方向の中央付近の上側に配置されるとともに、膨張用ガスGを供給するインフレーター14と接続されて、インフレーター14からの膨張用ガスGをバッグ本体30に流入させる流入口部22と、を備えて構成される。
流入口部22は、インフレーター14を挿入させる挿入筒部23と、挿入筒部23の前端から下方に延びてバッグ本体30に連結される連結筒部24と、を備えて構成されている。挿入筒部23は、後端側にインフレーター14を挿入させる挿入用開口23aが開口されており、挿入用開口23aの後端側から前端側に向かって膨張用ガスGを流し、前端から連結筒部24側に膨張用ガスを流すように、構成されている。
なお、実施形態のエアバッグ20は、取付部54を除いて、ポリアミド糸等を利用した袋織りにより、流入口部22とバッグ本体30とが一体的に形成されている。
そして、実施形態のエアバッグ20では、流入口部22内からバッグ本体30の流入口部22近傍のバッグ本体30における後述のガス供給路部33内にわたって、インナチューブ25が配設されている。インナチューブ25は、流入口部22付近の耐熱性を向上させるために配設される。
インナチューブ25は、流入口部22における挿入筒部23の内周側に配設される挿入筒側部26と、挿入筒側部26から延びて流入口部22における連結筒部24の内周側に配設される連結筒側部27と、連結筒側部27の下端で前後方向に沿うように配設される流出側筒部28と、を備えて構成されている。流出側筒部28は、前後両側に膨張用ガスを流出させる前側流出口28aと後側流出口28bとを有した円筒状として、ガス供給路部33の前端33a付近に配設される。詳しくは、前側流出口28aは、下縁28ab側を上縁28aa側より後方にずらすように、前下向きに傾斜した開口としている。さらに、このインナチューブ25は、ポリアミド糸等を使用した織布からなるチューブ用基布80を、流出側筒部28の下縁側となる部位に、折目80aを付けて二つ折りし、重ねた外周縁における上前縁側と後縁側とを縫合するように、上側縫製部80bと後側縫製部80cとを設けることにより、形成されている(図3参照)。
バッグ本体30は、図2〜5に示すように、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを離隔させるように、膨張用ガスGを流入させて膨張するガス流入部31と、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを結合させるようにして、膨張用ガスGを流入させない非流入部50と、を備えて構成されている。
ガス流入部31は、前主膨張部35、後主膨張部37、ガス供給路部33、及び、副膨張部39、を備えて構成されている。さらに、実施形態の場合、ガス流入部31は、第2副膨張部47を備えて構成されている。
前主膨張部35は、車両Vの側面衝突時における前席FSの乗員FOの頭部FH(図1参照)を保護するように配設されており、前席FSの車外側付近に配置されている。後主膨張部37は、車両Vの側面衝突時における後席RSの乗員ROの頭部RHを保護するように配設されており、後席RSの車外側付近に配置されている。ガス供給路部33は、前主膨張部35の後端上部35aと後主膨張部37の前端上部37aとに連通し、かつ、流入口部22と連通するように、バッグ本体30の上縁側に前後方向に沿って配置されて、流入口部22からの膨張用ガスGを前主膨張部35と後主膨張部37とに流し可能に、配設されている。
副膨張部39は、ガス供給路部33の下方に配置されて、前主膨張部35の内圧上昇時に、前主膨張部35からの膨張用ガスGを流入させて膨張可能に配設されている。実施形態の場合、副膨張部39は、前部側のピラーカバー部42と後部側の本体部43と、を備えて構成されている。ピラーカバー部42は、膨張時、前席FSと後席RSとの間の中間ピラー部CPの車内側を覆うように配設されて、副膨張部39における後述する上区画部56の前端部57より前方側の部位としている。ピラーカバー部42と本体部43とは、後述する上区画部56の前端部57と、後述する中間区画部75の前端部75aと、前端部75aに接近した後述する周縁部52の下縁52b側における接近部位52bcと、を結ぶようなラインによって区画されるように、配設されている(図5参照)。換言すれば、ピラーカバー部42と本体部43とは、上側部73と下側部74とから構成される副膨張部用区画部72により区画される構成としている。上側部73は、上区画部56の前端部57から構成され、下側部74は、中間区画部75の前端部75aから構成されている。また、ピラーカバー部42から本体部43への膨張用ガスの流入用開口44は、実施形態の場合、前端部57と前端部75aとの間の上側開口45と、前端部75aと周縁部52の下縁52b側における接近部位52bcとの間の下側開口46と、から構成されている。さらに、副膨張部39は、後部側の本体部43が、前主膨張部35の下縁35cより下方に延びるように、後述する周縁部52の下縁52bの後部52bbを、前部52baより、下方に下げて、配設されている。
第2副膨張部47は、前主膨張部35の前側に配設されて、前主膨張部35の内圧上昇時に、前主膨張部35からの膨張用ガスGを流入させて膨張可能に配設されている。
非流入部50は、周縁部52、上区画部56、及び、前区画部61、を備えて構成されている。さらに、実施形態の場合、非流入部50は、上向き延設部66、端側区画部68、線状閉じ部70、中間区画部75、及び、線状閉じ部78、を備えて構成されている。
周縁部52は、バッグ本体30の外周縁に配置されており、さらに、実施形態の場合、流入口部22の挿入筒部23の後端におけるインフレーター14を挿入させる挿入用開口23aを除いて、流入口部22の周縁にも延設されている。周縁部52の上縁52a側には、エアバッグ20をボディ1側のインナパネル2に取り付けるための取付部54が、取り付けられている。取付部54は、バッグ本体30と別体としたポリアミド等の織布から形成されて、周縁部52に縫製されて、配設されている。周縁部52の前縁52c側の取付部54(54F)は、前方に延びるように、配設されている。各取付部54には、取付ボルト12を挿通させる取付孔54aが配設されている。
上区画部56は、副膨張部39とガス供給路部33とを区画するもので、ガス供給路部33の下縁側で、前後方向に沿うように配設されるとともに、後端側で、副膨張部39と後主膨張部37とを区画する後区画部59に連結されている。上区画部56の前端部57は、下方に垂れるように曲がって配設されて、後述する中間区画部75の上方へ屈曲する前端部75aと、上下で対向するように、配設されている。
前区画部61は、副膨張部39と前主膨張部35とを区画するものであり、上区画部56の前端部57の前方側に配置されるとともに、後方側と下方側とに、膨張用ガスGを副膨張部39に流入可能な開口40,41を設けて、周囲の非流入部50の部位から離れた島状に配置されている。さらに、実施形態の場合、前区画部61は、ガス供給路部33の下方側の位置、換言すれば、上区画部56の上縁側より下方側の位置、に配置されるとともに、流入口部22の連結筒部24より前側付近に、詳しくは、流入口部22近傍のバッグ本体30の周縁部52の上縁52aの部位52aaの下方付近に、配置されている(図5参照)。
さらに、前区画部61は、バッグ本体30の車内側壁部31aと車外側壁部31bとを重ねて平らにした状態での上方の周縁部52の上縁52aとの間の開口36の幅寸法B1と、上区画部56の前端部57との間の後側流入用開口40の幅寸法B2とに関し、後側流入用開口40の幅寸法B2より、開口36の幅寸法B1を、大きくして、配設されている。具体的には、幅寸法B1は、幅寸法B2の170%程度として、大きくしている。
なお、開口36は、前主膨張部35の流入口となり、前区画部61における上縁52aに対して上下方向で接近する上端部(上側接近部)61aと、上縁52a(詳しくは、流入口部22の連結筒部24の前方側における上端部61aの直上の上縁部位52aa)と、の間で開口する部位としており、幅寸法B1は、流入口36における車内側壁部31aと車外側壁部31bとを重ねて平らにした状態での上下方向の幅寸法B1としている(図5参照)。
後側流入用開口40は、前区画部61における上区画部56の前端部57に対して直線距離で最も接近する上側後端部(後側接近部)61bと、前端部57との間で開口する部位としている。
下側流入用開口41は、前区画部61における上向き延設部66の上端66aに対して直線距離で最も接近する下側接近部61cと、上向き延設部66の上端66aとの間で開口する部位としている。なお、実施形態の場合、下側流入用開口41の後方側への投影エリアSAは、既述の副膨張部39の本体部43における上側開口44の領域内に、前後方向で重なるように、配設されている(図6のA参照)。
また、前区画部61は、上下に略円形状の端末部62,63を設けるとともに、下側の下端末部63を上側の上端末部62より斜め前下方向の位置に配置させて、上下の端末部62,63相互の連結部位64を、副膨張部39側の縁に副膨張部39から離れる前上方側へ凹む凹部65を設け、端末部62,63の副膨張部39から離れる縁側相互で連結する形状として、配設されている。連結部位64は、上側接近部61a付近を前後方向に沿って平坦として、両端の端末部62,63側を下方に曲げて、緩やかに端末部62,63の上縁側相互を連結する形状としている。
なお、実施形態の場合、流入口部22付近からガス供給路部33内には、インナチューブ25が配設されており、前区画部61は、インナチューブ25の前側流出口28aの下方の近傍に配置されている。詳しくは、前側流出口28aの上縁28aa側より後方に位置する下縁28abの下方の前方側近傍に、前区画部61が配設されて、前区画部61の上側接近部61aと後側接近部61bとの間の中間付近の上縁部位61dが、上縁28aaの直下に、配置されている。
上向き延設部66は、周縁部52の下縁52bにおける前区画部61の前方の下方位置から斜め上後方側に線状に延びるように、配設されている。上向き延設部66の上端66aは、後方に曲がるように形成されて、前区画部61より前側の下方位置に、配設されて、下側流入用開口41の開口幅(幅寸法)B3の下縁側を規定するように、配設されている。なお、実施形態の場合、下側流入用開口41の開口幅(幅寸法)B3は、後側流入用開口40の開口幅(幅寸法)B2の40%程度として、小さくしている。ちなみに、開口36,41,42の開口幅(幅寸法)B1,B2,B3は、実施形態の場合、B1>B2>B3、の関係としている。
端側区画部68は、前主膨張部35と第2副膨張部47とを区画するものであり、周縁部52の前部側の上縁52aから下方に延びるように配設されている。端側区画部68の下端68aと周縁部52の下縁52bの前部52ba側との間には、前主膨張部35から第2副膨張部47へ膨張用ガスGを流入させるための流入口48が、形成されている。
線状閉じ部70は、前主膨張部35の前部35b側における端側区画部68の後方に配置されて、周縁部52の上縁52aから下方へ延びるように配設されている。この線状閉じ部70は、前主膨張部35の膨張完了時の厚さ寸法(車幅方向の厚さ寸法)を抑制するために、配設されている。
中間区画部75は、副膨張部39の本体部43の前部側で、前後方向に延びるように配設されて、前端部75aが、上方に上がるように屈曲され、後端部75bも上方に上がるように屈曲されて、配設されている。中間区画部75の前端部75aと上区画部56の前端部57との間の開口は、既述したように、本体部43の上側開口45となり、中間区画部75の前端部75aと周縁部52の下縁52bの接近部位52bcとの間の開口は、本体部43の下側開口46となり、本体部43には、これらの上側開口45と下側開口46とからなる本体部用流入用開口44によって、前主膨張部35からの膨張用ガスGが、副膨張部39のピラーカバー部42を経て、流入することとなる。
線状閉じ部78は、周縁部52の下縁52bの後部52bbにおける前後方向の中間部位から、斜め上後方に延びるように、配設されている。線状閉じ部78は、本体部43の膨張完了時の厚さ寸法(車幅方向の厚さ寸法)を抑制するために、配設されている。
そして、実施形態のエアバッグ20では、頭部保護エアバッグ装置Mとして車両Vへ搭載する場合、まず、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを重ねて平らに展開した状態で、図12のA〜Cに示すように、下縁20b側を上縁20a側に接近させるように、折り畳む。図例の場合には、ガス供給路部33の領域を前後方向の折目L1,L2を付けて蛇腹折りし、ガス供給路部33の下方の領域を、車外側壁部31bの側で巻くロール折りして、折り畳む。そして、折り畳んだ後には、折り畳んだエアバッグ20を、破断可能な折り崩れ防止材85(図1参照)により包み、ついで、取付ブラケット16を取付済みのインフレーター14を、クランプ15を利用して、エアバッグ20の流入口部22と接続させ、さらに、各取付部54に取付ブラケット11を固着させて、エアバッグ組付体を形成する。次いで、取付ブラケット11,16を、ボディ1側のインナパネル2の所定位置に配置させて、ボルト12,17止めし、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を、インフレーター14に結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1側のインナパネル2に取り付け、さらに、ピラーガーニッシュ6,7をボディ1側のインナパネル2に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる。
頭部保護エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後において、車両Vの側面衝突時、斜突時、もしくは、ロールオーバー時に、制御装置からの作動信号を受けてインフレーター14が作動されれば、インフレーター14から吐出される膨張用ガスが、流入口部22を経てガス供給路部33に流れ、さらに、ガス供給路部33から前主膨張部35や後主膨張部37とに流れる。そのため、エアバッグ20は、折り崩れ防止材85を破断させ、さらに、フロントピラーガーニッシュ4とルーフヘッドライニング5との下縁4a,5aから構成されるエアバッグカバー9を押し開いて、下方へ突出しつつ、図1の二点鎖線に示すように、窓W1,W2、フロントピラー部FP,中間ピラー部CP、及び、リヤピラー部RPの車内側を覆うように、大きく膨張することとなる。
そして、実施形態のエアバッグ20では、図6のAに示すように、エアバッグ20内に膨張用ガスGが流入してくると、膨張用ガスGは、流入口部22からガス供給路部33を経て、膨張用ガスGF,GBとして、前主膨張部35側と後主膨張部37側とに流れる。ガス供給路部33の前端33a側から前方側の前主膨張部35側へ流れる膨張用ガスGFは、副膨張部39側に流れようとしても、上区画部56から前方側に離れた位置に配置されて前主膨張部35と副膨張部39とを区画する前区画部61に干渉して、少量の膨張用ガスGF2が副膨張部39側へ流れるものの、大部分の膨張用ガスGF1が前主膨張部35側へ流れて、前主膨張部35が、迅速に膨張を完了させる。その後、前主膨張部35が乗員FOの頭部FHを受け止めて内圧を上昇させる際には、流入口部22からの膨張用ガスGの流入が停止されていることから、図6のBに示すように、前主膨張部35内の膨張用ガスGは、前区画部61の下方側の下側流入用開口41を経て、膨張用ガスGRdとして、副膨張部39の前端側の前部側から副膨張部39内に流入するとともに、前区画部61の後方側の上区画部56との間の後側流入用開口40を経て、膨張用ガスGRbとして、副膨張部39の前端側の上部側からも副膨張部39内に流入することができる。すなわち、前主膨張部35の膨張用ガスGが、前区画部61の下方側と後方側との二つの開口40,41から、副膨張部39側へ流れることから、迅速に、前主膨張部35の内圧上昇を抑制できる。
したがって、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、前主膨張部35の迅速な膨張を確保でき、かつ、内圧上昇時の前主膨張部35からの迅速な副膨張部39への膨張用ガスGの流入を確保することができる。
特に、実施形態のエアバッグ20では、前区画部61が、上区画部56の前端部57の前方側で、かつ、ガス供給路部33の下方側の位置に配置されるとともに、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを重ねて平らにした状態での上方の周縁部52の上縁52aとの間の開口36の幅寸法B1を、上区画部56との間の後側流入用開口40の幅寸法B2より、大きくしている(図2,5参照)。すなわち、前主膨張部35自体への膨張用ガスGF1の開口部位が、前区画部61の上端(上側接近部)61aと前区画部61の上方の周縁部52の上縁52a(52aa)との間の開口(前主膨張部35の流入口)36であり、その開口幅B1は、副膨張部39側へ流れる膨張用ガスGF2の開口部位である前区画部61と上区画部56との間の後側流入用開口40の開口幅B2より、大きいことから、ガス供給路部33の前端33a側から前方側に流れる膨張用ガスGFは、前主膨張部35側に多量に流れることとなって、前主膨張部35が、迅速に膨張を完了させる。
勿論、膨張を完了させた前主膨張部35が乗員FOの頭部FHを受け止めて内圧を上昇させる際には、前主膨張部35内の膨張用ガスGは、前区画部61の下方側と後方側との二つの開口(下側流入用開口41と後側流入用開口40)から、膨張用ガスGRb,GRdとして、副膨張部39側へ流れることから、迅速に、前主膨張部35の内圧上昇を抑制できる。
なお、実施形態では、前区画部61の上方側の開口36の幅寸法B1と、前区画部61の後方側の後側流入用開口40の幅寸法B2とに関し、幅寸法B1を幅寸法B2の1.7倍程度とした場合を示したが、幅寸法B1が幅寸法B2に近似すれば、前主膨張部35の膨張完了が遅れて、前席FSの乗員FOを迅速に保護できず、また、後側流入用開口40の幅寸法B2が、幅寸法B1に対して、相対的に小さくなりすぎれば、副膨張部39への膨張用ガスGRbの流量を確保し難くなり、実施形態のように、下側流入用開口41の幅寸法B3を後側流入用開口40の幅寸法B2より小さくしている場合、前主膨張部35の内圧上昇を迅速に抑制できなくなることから、開口幅B1は、幅寸法B2の1.1〜2.9倍程度、好ましくは、1.4〜2.2倍程度、が望ましい。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、流入口部22内から流入口部22近傍のバッグ本体30におけるガス供給路部33内に配設されて、インフレーター14からの膨張用ガスGを、前主膨張部35側と後主膨張部37側との少なくとも前後の2方向に分岐させて、バッグ本体30内に流入可能なインナチューブ25、を備えている。そして、前区画部61が、インナチューブ25における前主膨張部35側の前側流出口28aの近傍に、配設されている。
そのため、実施形態では、インナチューブ25の前主膨張部35側の前側流出口28aから膨張用ガスGFが流出される際、その近傍に前区画部61が配設されていることから、的確に、前主膨張部35側への膨張用ガスGF1の流量を確保でき、一層、迅速に、前主膨張部35の膨張を完了させることができる。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、バッグ本体30の周縁部52が、前区画部61の前方側の下方に、周縁部52の下縁52b側から上方向に延びて、前区画部61の下端との間の下側流入用開口41の開口幅B3を規定する上向き延設部66、を配設させている。
そのため、実施形態では、前区画部61の上端側の上側接近部61a付近で干渉して前主膨張部35側に流れる膨張用ガスGF1が、前区画部61の下方側に流れて、前区画部61の下方の下側流入用開口41から副膨張部39へ流れようとしても、上向き延設部66が、その副膨張部39側の後方側へ流れることを規制できて、前主膨張部35が膨張を完了させるまで、前区画部61の下方側の下側流入用開口41からの副膨張部39ヘ向かう膨張用ガスGRdの流れを規制できて、前主膨張部35の膨張完了を促進させることができる。
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、バッグ本体30が、前主膨張部35の前側に、前主膨張部35の内圧上昇時に、前主膨張部35からの膨張用ガスGFf(図6のB参照)を流入させて膨張する第2副膨張部47を、配設させている。
そのため、実施形態では、前主膨張部35が乗員FOを受け止めて内圧を上昇させた際、前主膨張部35の後方側の副膨張部39だけで無く、前主膨張部35の前方側の第2副膨張部47も、膨張用ガスGFfを流入させることができて、前主膨張部35の内圧上昇を、一層、迅速に抑制することができる。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、前区画部61が、上下に略円形状の端末部62,63を設けるとともに、下側の端末部63を上側の端末部62より斜め前下方向の位置に配置させて、上下の端末部62,63相互の連結部位64を、副膨張部39側の後下縁側に副膨張部39から離れるように前上方向に凹む凹部65を設け、端末部62,63における副膨張部39から離れる前上縁側相互で連結する形状として、配設されている。
そのため、実施形態では、エアバッグ20の膨張完了時、前区画部61の後下縁側に、図5に示すように、凹部65によって形成された膨張部位65aを配設できて、非流入部50としての前区画部61が前主膨張部35の後端35d側に配設されても、十分な厚さではないものの、凹部65の膨張部位65aにより、乗員FOの保護領域を広げることが可能となる。勿論、前区画部61の副膨張部39から離れた前上縁側は、凹部65が設けられずに、連結部位64が設けられて、連結部位64が、滑らかに、上下の端末部62,63を連結させており、前区画部61の前上縁側を流れる膨張用ガスGF1を、円滑に、前主膨張部35の下縁35c側に案内することができる。
さらに、実施形態では、副膨張部39が、本体部43の下縁43c側を、前主膨張部35の下縁35c側より、下方側に配置させて、配設されている。
そのため、実施形態では、副膨張部39の本体部43の上下方向の長さ寸法を大きく確保できて、副膨張部39の容積を大きくすることができることから、内圧上昇時の前主膨張部35からの膨張用ガスG(GRb,GRd)を多量に収容することができて、前主膨張部35の内圧上昇を抑制する作用を高めることができる。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、副膨張部39が、本体部43の後部43b側を、後主膨張部37の少なくとも前端側(前端上部)37aと上下方向で重なるように、配設されている。
そのため、実施形態では、前主膨張部35と後主膨張部37との間に副膨張部39を配設させる構成としても、副膨張部39の前後方向の長さ寸法を大きく確保できて、副膨張部39の容積を大きくすることができることから、内圧上昇時の前主膨張部35からの膨張用ガスG(GRb,GRd)を多量に収容することができて、前主膨張部35の内圧上昇を抑制する作用を高めることができる。
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、副膨張部39が、前部側に、車両Vにおける前席FSと後席BSとの間の中間ピラー部CPの車内側を覆うピラーカバー部42を配設させ、ピラーカバー部42の後側に、本体部43を配設させて構成されるとともに、ピラーカバー部42と本体部43との間に、ピラーカバー部42から本体部43へ膨張用ガスGを流入させる流入用開口44を設けて、非流入部50としての副膨張部用区画部72を配設させて構成されている。そして、下側流入用開口41が、本体部43への膨張用ガスGの流入用開口44における開口部位(上側開口)45の領域内に、前後方向で重なるように、重複エリアSAを有して、配設されている。
そのため、実施形態では、前主膨張部35が膨張を完了させれば、前主膨張部35が乗員を受け止める前であっても、前区画部61の周囲の下側流入用開口41と後側流入用開口40とから副膨張部39の前部側のピラーカバー部42に膨張用ガスG(膨張用ガスGRb,GRdに近似するような膨張用ガス)が流入して、ピラーカバー部42を膨張させることから、乗員FOが中間ピラー部CP側に移動しても、膨張したピラーカバー部42が乗員FOを保護することができる。また、膨張を完了させた前主膨張部35が乗員FOを受け止めて内圧を上昇させた際には、前主膨張部35からの膨張用ガスG(GRb,GRd)が、副膨張部39のピラーカバー部42を経て、副膨張部39の本体部43に流入することとなるが、下側流入用開口41を経て後向きにピラーカバー部42内に流入する膨張用ガスGRdb(図6のB参照)は、その進入方向に進むだけで、本体部43への流入用開口44の上側開口45から直線的に本体部43内に流入できて、一層迅速に、前主膨張部35の内圧上昇を抑制することができる。
そして、本発明に係る頭部保護エアバッグでは、副膨張部39の本体部43が、膨張用ガスGを流入させる流入用開口44の上下方向の略中間部位に、後方側に延びる非流入部50としての中間区画部75を配設させて、中間区画部75の前縁側(前端部75a側)における上下の2箇所に、流入用開口44を上下に分割させてなる上側開口45と下側開口46とを設けて、配設される構成としている。
そのため、実施形態では、副膨張部39の本体部43における流入用開口44が、上下方向の開口エリアを広くするものの、上下に分割されており、前主膨張部35の膨張完了後における乗員FOの受止前に、ピラーカバー部42が膨張しても、ピラーカバー部42から本体部43内に流入する膨張用ガスGの流入量を抑えることができて、中間ピラー部CPを覆うピラーカバー部42の膨張を迅速に完了させることができる。勿論、前主膨張部35の内圧上昇時には、広い開口エリアに配置された流入用開口44の上側開口45と下側開口46との二箇所から、前主膨張部35からの膨張用ガスG(GRb,GRd)を、ピラーカバー部42を経て、迅速に本体部43内に流入させることができる。また、中間区画部75は、前後方向に延びて本体部43内に配設されており、副膨張部39の本体部43の容積を大きくしても、他の主膨張部35より膨張完了時の厚さ寸法を小さくすることが可能となり、副膨張部39の本体部43は、エアバッグ20の周囲の車体側部材(例えば、窓W2の周縁のドアトリムや窓W2のドアガラス)との干渉を抑えて、膨張することが可能となる。
なお、実施形態では、前区画部61として、一つの島状のものを例示したが、前主膨張部35側に流れる膨張用ガスGFと干渉して、副膨張部39側より前主膨張部35側に多量に膨張用ガスGF1を流すことができれば、図7に示すエアバッグ20Aの前区画部61Aのように、小さな開口65Aを相互の間に設けた複数の島部62A,63Aから(2個以上でもよい)、構成してもよい。
勿論、この前区画部61Aでも、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを重ねて平らにした状態での上方の周縁部52の上縁52aとの間の開口36の幅寸法B1を、上区画部56との間の後側流入用開口40の幅寸法B2より、大きくするように、配設されている。
さらに、実施形態では、前区画部61の下方側の下側流入用開口41が、前区画部61と周縁部52Bの下縁52bから上方に延びる上向き延設部66と前区画部61との間に、配設させた。しかし、図8に示すエアバッグ20Bのように、上向き延設部66を設けずに、前区画部61Bの下方側の下側流入用開口41を、前区画部61Bと周縁部52の下縁52b自体との間に、配設するようにしてもよい。なお、前区画部61Bは、上端末部62Bと下端末部63Bとの間の連結部位64Bを下方にのばして、上下寸法を長くして、下側流入用開口41の開口幅B3が大きくなり過ぎないように、構成されている。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、副膨張部39の本体部43の流入用開口44として、上下二分割とした上側開口45と下側開口46とを配設させた構成としたが、図9に示すエアバッグ20Cのように、下側開口46を備えずに、上側開口45だけで、流入用開口44Cを構成してもよい。このエアバッグ20Cでは、ピラーカバー部42と本体部43Cとを区画する副膨張部用区画部72Cが、上区画部56の前端部57からなる上側部73Cと、中間区画部75の前端部75aを有した下側部74Cと、から構成され、下側部74Cが、前端部75aと、前端部75aの下端側から下方に延びて、周縁部52の下縁52b側に連なる延設部76と、から構成されている。
このエアバッグ20Cでは、下側開口46を備えていないものの、流入用開口44Cとしての上側開口45が、ピラーカバー部42の下側流入用開口41と、前後方向で重なるように、配設されている。そのため、内圧上昇時の前主膨張部35から下側流入用開口41を経て後向きにピラーカバー部42内に流入した膨張用ガスGRdbは、その進入方向に進むだけで、本体部43Cの流入用開口44Cとしての上側開口45から直線的に本体部43C内に流入でき、迅速に、前主膨張部35の内圧上昇を抑制することができる。
さらに、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、副膨張部39の本体部43と後主膨張部37とが、後区画部59により、膨張用ガスを流さないように、区画されているが、図10に示す頭部保護エアバッグ20Dのように、後主膨張部37Dが乗員を受け止めた際、後主膨張部37Dの急激な内圧上昇を抑制できるように、後主膨張部37D内の膨張用ガスGを副膨張部39Dの本体部43Dに流入可能な流入口60を、後区画部59Dに、配設させていてもよい。
また、実施形態の頭部保護エアバッグ20では、前区画部61の後方側と下方側とにおける後側流入用開口40と下側流入用開口41との幅寸法B2,B3として、下側流入用開口41の幅寸法B3を後側流入用開口40の幅寸法B2より小さくした場合を示したが、図11に示す頭部保護エアバッグ20Eのように、逆転させてもよい。
すなわち、図11に示す頭部保護エアバッグ20Eでは、前区画部61Eが、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを重ねて平らにした状態での後側流入用開口40の幅寸法B2を、下側流入用開口41の幅寸法B3より、小さくして、配設されている。
このような構成では、後側流入用開口40が、下側流入用開口41より、開口幅を小さくしており、流入口部22Eから膨張用ガスGを流入させて展開膨張する初期段階において、後側流入用開口40から膨張用ガスGCが流入する虞れのある場合、その流入量を抑制することができ、そのため、前主膨張部35E側へ流す膨張用ガスGF1の流量を多くすることができて、前主膨張部35Eを、迅速に、膨張完了させることができる。
なお、このエアバッグ20Eでは、実施形態のエアバッグ20と同様に、膨張用ガスGの流入時に、窓の上縁WU側(図13のA参照)の収納部位から窓の車内側を覆い可能に展開膨張するバッグ本体30Eと、バッグ本体30Eにおける前後方向の中央付近の上側に配置されるとともに、膨張用ガスGを供給するインフレーターと接続されて、インフレーターからの膨張用ガスをバッグ本体30Eに流入させる流入口部22Eと、を備えて構成されている。そして、バッグ本体30Eは、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを離隔させるように、膨張用ガスGを流入させて膨張するガス流入部31として、実施形態のエアバッグ20と同様に、前主膨張部35E、後主膨張部37E、ガス供給路部33E、副膨張部39E、及び、第2副膨張部47E、を備えて構成されている。
前主膨張部35Eは、前席の車外側付近に配置され、後主膨張部37Eは、後席の車外側付近に配置される。ガス供給路部33Eは、バッグ本体30Eの上縁側に前後方向に沿って配置されて、前主膨張部35Eと後主膨張部37Eとに連通するとともに、流入口部22Eからの膨張用ガスGを前主膨張部35Eと後主膨張部37Eとに流し可能に、流入口部22Eと連通する。副膨張部39Eは、ガス供給路部33Eの下方に配置されて、前主膨張部35Eの内圧上昇時に、前主膨張部35Eからの膨張用ガスを、後側流入用開口40と下側流入用開口41とから流入させて膨張する。第2副膨張部47Eは、前主膨張部35Eの前方に配置されて、前主膨張部35Eの内圧上昇時に、前主膨張部35Eからの膨張用ガスを、流入口48Eから流入させて膨張する。
また、このエアバッグ20Eでは、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを結合させるようにして、膨張用ガスを流入させない非流入部50として、バッグ本体30Eの外周縁に配置される周縁部52Eと、副膨張部39Eとガス供給路部33Eとを区画する上区画部56Eと、副膨張部39Eと前主膨張部35Eとを区画する前区画部61Eと、を備える。前区画部61Eは、上区画部56Eの前端57の前方側に配置され、後方側と下方側とに、膨張用ガスを副膨張部39Eに流入可能な開口となる後側流入用開口40と下側流入用開口41とを設けて、周囲の非流入部50の部位から離れた略円形状(楕円形状)とした島状に、配設されている。なお、非流入部50としては、第2副膨張部47Eと前主膨張部35Eとを区画する周縁部52Eの上縁52aから下方に延びる端側区画部68と、端側区画部68の下端68aとの間に、第2副膨張部47Eへの膨張用ガスを流入させる流入口48Eを形成するための線状閉じ部71と、を備えて構成されている。また、非流入部50としては、前区画部61Eの下方に下側流入用開口41を形成するために、前区画部61Eの前側の下方における周縁部52Eの下縁52bから斜め上後方向に延びる上向き延設部66Eが配設され、また、後主膨張部37Eと副膨張部39Eとを区画するように、上区画部56Eから延びる後区画部59も、配設されている。さらに、エアバッグ20Eは、エアバッグ20と同様に、複数の取付部54が配設されている。
そして、このエアバッグ20Eでは、前区画部61Eが、上区画部56Eの前端部57の前方側に、前端部57の上下方向の幅寸法を同等とし、かつ、周縁部52Eの下縁52bからの上下方向の離隔距離を同等として(前端部57と同じ高さ位置として)、配設されている。さらに、この前区画部61Eは、流入口部22Eにおけるバッグ本体30Eとの接続エリアの前後方向の中央付近の下方に、配設されている。
また、このエアバッグ20Eでは、流入口部22E内から流入口部22E近傍のバッグ本体30Eにおけるガス供給路部33E内に、インナチューブ25Eが配設されている。インナチューブ25Eは、インフレーターからの膨張用ガスGを、前主膨張部35E側と後主膨張部37E側とに分岐させて、バッグ本体30E内に流入させる。
なお、このインナチューブ25Eは、バッグ本体30Eから斜め上後方向に直線状に延びる流入口部22Eに対応して、インフレーターを挿入させる挿入側筒部26Eと、挿入側筒部26Eの下端に連結されてガス供給路部33E内に収納される流出側筒部28Eと、を備えて構成されている。流出側筒部28Eは、前端側に、挿入側筒部26Eから流入する膨張用ガスを前主膨張部35E側に流出させる前側流出口28aを配設させ、後端側に、挿入側筒部26Eから流入する膨張用ガスを後主膨張部37Eに流出させる後側流出口28bを配設させて構成されている。さらに、流出側筒部28Eは、後側流出口28bをガス供給路部33E内に配設させて、前側流出口28aを、ガス供給路部33Eの前方側への延長方向に沿い、かつ、流入口部22Eより前方側の位置に、配設させている。
そのため、流入口部22Eの下方に配置された前区画部61Eは、インナチューブ25Eにおける前主膨張部35E側の前側流出口28aの後方側近傍に、配設されている。
このエアバッグ20Eでも、頭部保護エアバッグ装置Mとして車両Vへ搭載する場合、まず、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを重ねて平らに展開した状態で、図12のA〜Cに示すように、下縁20b側を上縁20a側に接近させるように、折り畳む。図例の場合には、ガス供給路部33Eの領域を前後方向の折目L1,L2を付けて蛇腹折りして蛇腹折り部BFを形成し、ガス供給路部33Eの下方の領域を、車外側壁部31bの側で巻くロール折りしてロール折り部RFを形成するように、折り畳む。そして、折り畳んだ後には、実施形態と同様に(図1参照)、破断可能な折り崩れ防止材85により包み、ついで、取付ブラケット16を取付済みのインフレーター14を、クランプ15を利用して、エアバッグ20Eの流入口部22Eと接続させ、さらに、各取付部54に取付ブラケット11を固着させて、エアバッグ組付体を形成し、次いで、取付ブラケット11,16を、ボディ1側のインナパネル2の所定位置に配置させて、ボルト12,17止めし、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を、インフレーター14に結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5をボディ1側のインナパネル2に取り付け、さらに、ピラーガーニッシュ6,7をボディ1側のインナパネル2に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを車両Vに搭載することができる(図13のA参照)。
その後、インフレーター14が作動して、エアバッグ20Eが膨張する際には、図13のA〜Cに示すように、流入口部22Eを経てガス供給路部33Eに流入する膨張用ガスGは、蛇腹折り部BFが、蛇腹折りの折目L1,L2を解消して、ロール折り部RBを下方に押し出し、そして、ロール折り部RBが、ロール折りの折りを解消すれば、エアバッグ20Eが、窓W1(W2)の車内側Iを覆うこととなる。
このエアバッグ20Eの膨張初期において、蛇腹折りの折目L1,L2の折りの解消時、前区画部61Eが流入口部22Eの直下付近に配設されていると、インナチューブ25Eの流出側筒部28Eの前側流出口28aや後側流出口28bから前方側や後方側へ流出した膨張用ガスGが、後側流入用開口40側に逆流する場合もある。すなわち、バッグ本体30E内に流入する膨張用ガスGは、殆ど、インナチューブ25Eの流出側筒部28Eの前側流出口28aや後側流出口28bから、膨張用ガスGF,GBとして、前主膨張部35E側や後主膨張部37E側へ流出する。しかし、エアバッグ20Eの膨張初期の蛇腹折りの折目L1,L2の折りの解消時には、逆流して、後側流入用開口40から副膨張部39Eへ流入する膨張用ガスGCもあり、その場合、後側流入用開口40の幅寸法B2が、小さければ、副膨張部39E内に流入する膨張用ガスGCの流量を抑制でき、迅速に、前主膨張部35Eを膨張させることができる。
なお、インナチューブ25Eが配設されていなくとも、エアバッグ20Eの流入口部22Eからバッグ本体30E内に膨張用ガスが流入し、前方側の前主膨張部35E側に流れようとする際、その膨張用ガスは、流入口部22Eの前後方向の中央付近の下方に配置された前区画部61Eと干渉し、殆ど、前主膨張部35E側に流れ、少量の膨張用ガスが後側流入用開口40から副膨張部39E内に流入するが、後側流入用開口40の幅寸法B2が小さいことから、副膨張部39E内に流入する量は少なく抑制され、前主膨張部35Eを、迅速に膨張完了まで、膨張させることが可能となる。
そして、前主膨張部35Eが膨張を完了させて、前主膨張部35Eが乗員を受け止めて内圧を上昇させる際には、流入口部22Eからの膨張用ガスの流入が停止されていることから、前主膨張部35E内の膨張用ガスGは、前区画部61Eの下方側の下側流入用開口41を経て、副膨張部39Eの前端側の前部側から副膨張部39E内に流入するとともに、前区画部61Eの後方側の上区画部56Eとの間の後側流入用開口40を経て、副膨張部39Eの前端側の上部側からも副膨張部39E内に流入することができ、前主膨張部35Eの膨張用ガスG(GRb,GRd)が、前区画部61Eの後方側と下方側との二つの開口40,41から、副膨張部39E側へ流れることから、迅速に、前主膨張部35Eの内圧上昇を抑制できる。
なお、この時、下側流入用開口41が、その幅寸法B3を、後側流入用開口40の小さな幅寸法B2より、大きくしていることから、円滑に、前主膨張部35E内の膨張用ガスを、副膨張部39E側へ流入させることができる。すなわち、後側流入用開口40が、エアバッグ20Eの展開膨張初期に、副膨張部39E内への膨張用ガスの流入を抑制できるように、小さな幅寸法B2としていても、前主膨張部35Eの内圧上昇時には、膨張用ガスを副膨張部39E側に流入させる後側流入用開口40とともに、下側流入用開口41が、前主膨張部35Eから多量の膨張用ガスを副膨張部39E側に流入させることができて、迅速に、前主膨張部35Eの内圧上昇を抑制できる。
また、このエアバッグ20Eでは、既述したように、流入口部22E内から流入口部22E近傍のバッグ本体30Eにおけるガス供給路部33E内に配設されて、インフレーターからの膨張用ガスを、前主膨張部35E側と後主膨張部37E側とに分岐させて、バッグ本体30E内に流入可能なインナチューブ25E、を備え、前区画部61Eが、インナチューブ25Eにおける前主膨張部35側の前側流出口28aの後方側近傍に、配設されている。
そのため、このエアバッグ20Eでは、インナチューブ25Eの前主膨張部35E側の前側流出口28aから膨張用ガスが流出される際、その後方側近傍に前区画部61Eが配設されていることから、前側流出口28aから流出する膨張用ガスは、極力、前区画部61Eと干渉せずに、前主膨張部35Eに流れて、前主膨張部35Eの膨張完了が迅速に行われる。そしてまた、収納部位としての窓W1、W2の上縁WU(図13参照)側に収納されたエアバッグ20Eが流入口部22Eから膨張用ガスを流入させて展開膨張する初期段階においても、前区画部61Eの後方側の後側流入用開口40には、一層、膨張用ガスが流れ難いことから、前主膨張部35Eの膨張完了を促進することができる。勿論、膨張を完了させた前主膨張部35Eが乗員を受け止めて内圧を上昇させる際には、前主膨張部35E内の膨張用ガスGは、膨張用ガスGRb,GRdとして、前区画部61Eの下方側と後方側との二つの開口(下側流入用開口41と後側流入用開口40)から、副膨張部39E側へ流れることから、迅速に、前主膨張部35Eの内圧上昇を抑制できる。
また、このエアバッグ20Eでも、バッグ本体30Eの周縁部52Eが、前区画部61Eの前方側の下方に、周縁部52Eの下縁52b側から上方向に延びて、前区画部61Eの下端との間の下側流入用開口41の開口幅を規定する上向き延設部66E、を配設させている。
そのため、このエアバッグ20Eでも、前主膨張部35Eの膨張完了前に、前主膨張部35Eに流入してきた膨張用ガスGが、後方側へ流れて、前区画部61Eの下方における後側流入用開口40の幅寸法B2より幅寸法B3を広くした下側流入用開口41から、副膨張部39Eへ流れようとしても、上向き延設部66Eが、その副膨張部39E側の後方側へ流れることを規制できる。そのため、このエアバッグ20Eでも、前主膨張部35Eが膨張を完了させるまで、下側流入用開口41を経て副膨張部39Eヘ向かう膨張用ガスG(GRd)の流れを規制できて、前主膨張部35Eの膨張完了を促進させることができる。
なお、実施形態では、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを結合させるように構成する前区画部61として、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを直接的に結合させた場合を例示したが、副膨張部39と前主膨張部35と区画できれば、車内側壁部31aと車外側壁部31bとの間に、帯片(テザー)を介在させて、すなわち、車内側壁部31aと車外側壁部31bとを、帯片(テザー)を介在させて、間接的に、結合させて、前区画部61を構成してもよい。このような構成は、他のエアバッグ20A,20B,20C,20D,20Eでも同様に採用してもよい。
20,20A,20B,20C,20D,20E…エアバッグ、20a…上縁、22,22E…流入口部、25,25E…インナチューブ、28a…前側流出口、30,30E…バッグ本体、31…ガス流入部、31a…車内側壁部、31b…車外側壁部、33,33E…ガス供給路部、35,35E…前主膨張部、37,37E…後主膨張部、39,39C,39D,39E…副膨張部、40…後側流入用開口、41…下側流入用開口、42…ピラーカバー部、43,43C,43D…本体部、47…第2副膨張部、50…非流入部、52,52B,52E…周縁部、52b…下縁、56,56E…上区画部、61,61A,61B,61E…前区画部、62,62A,62B…上端末部、63,63A,63B…下端末部、64,64B…連結部位、65,65B…凹部、66…上向き延設部、72…副膨張部用区画部、75…中間区画部、
B1…(前区画部の上側の前主膨張部の流入口)幅寸法、B2…(前区画部の後側の後側流入用開口)幅寸法、B3…(前区画部の下側の下側流入用開口)幅寸法、
V…車両、W1…(前)窓、W2…(後)窓、FS…前席、RS…後席、FO…(前席)乗員、RO…(後席)乗員、G…膨張用ガス、GF…(前主膨張部側へ流れる)膨張用ガス、GF1…(分岐して前主膨張部側へ流れる)膨張用ガス、GF2…(分岐して副膨張部側へ流れる)膨張用ガス、GRb…(後側流入用開口から流入する)膨張用ガス、GRd…(下側開口から流入する)膨張用ガス、GFf…(第2副膨張部側へ流れる)膨張用ガス、GB…(後主膨張部側に流れる)膨張用ガス、SA…(下側流入用開口の後方側への)投影エリア。

Claims (13)

  1. 車両における前席と後席との車外側方向の窓の上縁側の収納部位に、折り畳まれて収納され、膨張用ガスの流入時に、前記収納部位から前記窓の車内側を覆い可能に展開膨張するバッグ本体と、該バッグ本体における前後方向の中央付近の上側に配置されるとともに、膨張用ガスを供給するインフレーターと接続されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを前記バッグ本体に流入させる流入口部と、を備えて構成される頭部保護エアバッグであって、
    前記バッグ本体が、
    車内側壁部と車外側壁部とを離隔させるように、膨張用ガスを流入させて膨張するガス流入部として、
    前記前席の車外側付近に配置される前主膨張部と、
    前記後席の車外側付近に配置される後主膨張部と、
    前記バッグ本体の上縁側に前後方向に沿って配置されて、前記前主膨張部と前記後主膨張部とに連通するとともに、前記流入口部からの膨張用ガスを前記前主膨張部と前記後主膨張部とに流し可能に、前記流入口部と連通するガス供給路部と、
    前記ガス供給路部の下方に配置されて、前記前主膨張部の内圧上昇時に、前記前主膨張部からの膨張用ガスを流入させて膨張可能な副膨張部と、
    を備え、
    前記車内側壁部と前記車外側壁部とを結合させるようにして、膨張用ガスを流入させない非流入部として、
    前記バッグ本体の外周縁に配置される周縁部と、
    前記副膨張部と前記ガス供給路部とを区画する上区画部と、
    前記副膨張部と前記前主膨張部とを区画する前区画部と、
    を備え、
    前記前区画部が、
    前記上区画部の前端の前方側に配置され、後方側と下方側とに、膨張用ガスを前記副膨張部に流入可能な開口となる後側流入用開口と下側流入用開口とを設けて、周囲の前記非流入部の部位から離れた島状に、配設されていることを特徴とする頭部保護エアバッグ。
  2. 前記前区画部が、
    前記上区画部の前端の前方側で、かつ、前記ガス供給路部の下方側の位置に配置されるとともに、
    前記車内側壁部と前記車外側壁部とを重ねて平らにした状態での上方の前記周縁部との間の開口の幅寸法を、前記後側流入用開口の幅寸法より、大きくして、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ。
  3. 前記流入口部内から前記流入口部近傍の前記バッグ本体における前記ガス供給路部内に配設されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを、前記前主膨張部側と前記後主膨張部側との少なくとも前後の2方向に分岐させて、前記バッグ本体内に流入可能なインナチューブ、を備え、
    前記前区画部が、前記インナチューブにおける前記前主膨張部側の前側流出口の近傍に、配設されていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2に記載の頭部保護エアバッグ。
  4. 前記バッグ本体の前記周縁部が、前記前区画部の下方に、前記周縁部の下縁側から上方向に延びて、前記前区画部の下端との間の前記下側流入用開口の開口幅を規定する上向き延設部、を配設させていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ。
  5. 前記バッグ本体が、前記前主膨張部の前側に、前記前主膨張部の内圧上昇時に、前記前主膨張部からの膨張用ガスを流入させて膨張する第2副膨張部を、配設させていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ。
  6. 前記前区画部が、
    上下に略円形状の端末部を設けるとともに、下側の前記端末部を上側の前記端末部より斜め前下方向の位置に配置させて、
    上下の前記端末部相互の連結部位を、前記副膨張部側の縁側に前記副膨張部から離れるように凹む凹部を設け、前記端末部における前記副膨張部から離れる縁側相互で連結する形状として、
    配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ。
  7. 前記副膨張部が、下縁側を、前記前主膨張部の下縁側より、下方側に配置させて、配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載の頭部保護エアバッグ。
  8. 前記副膨張部が、後部側を、前記後主膨張部の少なくとも前端側と上下方向で重なるように、配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ。
  9. 前記副膨張部が、
    前部側に、車両における前席と後席との間のピラー部の車内側を覆うピラーカバー部を配設させ、該ピラーカバー部の後側に、本体部を配設させて構成されるとともに、
    前記ピラーカバー部と前記本体部との間に、前記ピラーカバー部から前記本体部へ膨張用ガスを流入させる流入用開口を設けて、前記非流入部としての副膨張部用区画部を配設させて構成され、
    前記下側流入用開口が、前記本体部への膨張用ガスの前記流入用開口における開口部位の領域内に、前後方向で重なるように、配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8に記載の頭部保護エアバッグ。
  10. 前記本体部が、膨張用ガスを流入させる前記流入用開口の上下方向の略中間部位に、後方側に延びる前記非流入部としての中間区画部を配設させて、該中間区画部の前縁側における上下の2箇所に、前記流入用開口を上下に分割させてなる上側開口と下側開口とを設けて、配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の頭部保護エアバッグ。
  11. 前記前区画部が、前記車内側壁部と前記車外側壁部とを重ねて平らにした状態での前記後側流入用開口の幅寸法を、前記下側流入用開口の幅寸法より、小さくして、配設されていることを特徴とする請求項1に記載の頭部保護エアバッグ。
  12. 前記流入口部内から前記流入口部近傍の前記バッグ本体における前記ガス供給路部内に配設されて、前記インフレーターからの膨張用ガスを、前記前主膨張部側と前記後主膨張部側との少なくとも前後の2方向に分岐させて、前記バッグ本体内に流入可能なインナチューブ、を備え、
    前記前区画部が、前記インナチューブにおける前記前主膨張部側の前側流出口の後方側近傍に、配設されていることを特徴とする請求項11に記載の頭部保護エアバッグ。
  13. 前記バッグ本体の前記周縁部が、前記前区画部の前方側の下方に、前記周縁部の下縁側から上方向に延びて、前記前区画部の下端との間の前記下側流入用開口の開口幅を規定する上向き延設部、を配設させていることを特徴とする請求項12に記載の頭部保護エアバッグ。
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