JP2019081504A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電気モータへの電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分を、より正確に補う。【解決手段】ハイブリッド車両1は、内燃機関2及びモータジェネレータ3のうちの少なくとも一方から車両トルクを得る。過給装置6は、吸気通路4内に配置されたコンプレッサ8と、排気通路5内に配置されてコンプレッサ8を駆動するタービン9と、コンプレッサを駆動するための電気モータ11と、を備える。少なくとも内燃機関から車両トルクを得ているときに、過給装置の温度があらかじめ定められた設定温度よりも高いときには、電気モータへの電力供給が制限され、電気モータへの電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分が過給装置のエネルギバランスに基づき予測され、予測された不足分を補うようにモータジェネレータの出力トルクが増大される。【選択図】図1
Description
本発明はハイブリッド車両の制御装置に関する。
機関吸気通路内に配置されたコンプレッサと、機関排気通路内に配置されてコンプレッサを駆動するタービンと、コンプレッサを駆動するための電気モータと、を備えるターボチャージャを備え、電気モータに電力を供給するための電力部品の温度があらかじめ定められた設定温度よりも高いときに、電気モータへの電力供給を制限する、内燃機関の制御装置が公知である(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、電気モータへの電力供給が制限されると、内燃機関の出力トルクが低下するおそれがあり、車両トルクが不足するおそれがある。車両トルクが不足すると、ドライバビリティが低下するおそれがある。この点、内燃機関及びモータジェネレータのうちの少なくとも一方から車両トルクを得るハイブリッド車両であれば、内燃機関の出力トルクの低下分、すなわち車両トルクの不足分を補うように、モータジェネレータの出力トルクを増大させることができるかもしれない。ところが、モータジェネレータの出力トルク増大分が車両トルクの不足分に正確に一致しなければ、依然としてトルクショックが存在し、ドライバビリティを高めることができないおそれがある。したがって、電気モータへの電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分を、より正確に算出して補う必要がある。
本発明によれば、内燃機関及びモータジェネレータのうちの少なくとも一方から車両トルクを得るハイブリッド車両であって、機関吸気通路内に配置されたコンプレッサと、機関排気通路内に配置されて前記コンプレッサを駆動するタービンと、前記コンプレッサ、又は、機関吸気通路内に配置された、前記コンプレッサとは別のコンプレッサを駆動するための電気モータと、を備える過給装置と、電子制御ユニットであって、少なくとも前記内燃機関から車両トルクを得ているときに、前記過給装置の温度があらかじめ定められた設定温度よりも高いときには、前記電気モータへの電力供給を制限し、前記電気モータへの電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分を前記過給装置のエネルギバランスに基づき予測し、予測された不足分を補うように前記モータジェネレータの出力トルクを増大させる、ように構成された電子制御ユニットと、を備える、ハイブリッド車両の制御装置が提供される。
電気モータへの電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分を、より正確に補うことができる。
図1を参照すると、ハイブリッド車両1は、内燃機関2及びモータジェネレータ3を備える。内燃機関2のクランクシャフト及びモータジェネレータの入出力シャフトは、例えば共通の動力分割機構(図示しない)を介して車両1の車軸AXに連結され、したがって内燃機関2及びモータジェネレータ3はハイブリッド車両1の車軸AXにトルク伝達可能に連結される。言い換えると、内燃機関2及びモータジェネレータ3のうちの少なくとも一方からハイブリッド車両1の車両トルクが得られるということになる。
内燃機関2は例えば、火花点火式内燃機関又は圧力着火式内燃機関を備える。内燃機関2は、吸気通路4と、排気通路5と、過給装置6と、を備える。図1に示される実施例では、過給装置6は電動アシストターボチャージャ(MAT)7を備える。
図1に示される実施例では、電動アシストターボチャージャ7は、吸気通路4内に配置されたコンプレッサ8と、排気通路5内に配置されたタービン9と、これらコンプレッサ8及びタービン9を互いに連結する連結軸10と、を備える。排気通路5内を流れる排気ガスにより駆動されるタービン9によりコンプレッサ8が駆動され、したがってコンプレッサ8により過給作用が行われる。また、電動アシストターボチャージャ7は、連結軸10に取り付けられた電気モータ11を備える。電気モータ11が駆動されると、コンプレッサ8が更に駆動され、過給作用が高められる。したがって、タービン9だけでなく、電気モータ11によってもコンプレッサ8が駆動されうる。図1に示される実施例では、コンプレッサ8がタービン9のみにより駆動されたときの過給圧が目標過給圧に対して不足するときに、電気モータ11が駆動される。言い換えると、図1に示される実施例においてコンプレッサ8はタービン9のみ又はタービン9及び電気モータ11により駆動される。
また、図1に示される実施例では、電動アシストターボチャージャ7のタービン9は可変ノズルを備える。この可変ノズルはタービン9のタービンインペラに向かう排気ガス流路内に配置された複数のノズルを備えており、これらのノズルの流路面積を変更可能になっている。この例では、ノズルの流路面積を変更して、ノズルを流れる排気ガスの流速を変更することにより、過給圧が制御される。別の実施例(図示しない)では、電動アシストターボチャージャ7は、可変ノズルに代えて又は可変ノズルに加えて、タービン9を迂回してタービン9前後の排気通路5を互いに連結するバイパス通路と、バイパス通路内を流れる排気ガス量を制御するウエストゲートバルブと、を備える。この別の実施例では、ウエストゲートバルブの開度を制御してバイパス通路を通過する排気ガス量を制御することにより、過給圧が制御される。
一方、図1に示される実施例では、モータジェネレータ3は、例えば、電気モータとして機能して出力トルクを車軸AXに伝達するモード、発電機として機能して車軸AXのトルクから電気エネルギを回生するモード、及び、発電機として機能して内燃機関2の出力トルクにより発電するモードを実行可能に構成されている。
更に図1を参照すると、ハイブリッド車両1は電子制御ユニット20を備える。この電子制御ユニット20はデジタルコンピュータからなり、双方向性バスによって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、CPU(マイクロプロセッサ)、入力ポート及び出力ポートを含む。電子制御ユニット20の入力ポートには、種々のセンサ21が接続される。センサ21には例えば、新気量を検出するためのエアフロメータ、例えばアクセルペダルの踏み込み量により表される車両負荷を検出するための負荷センサ、クランク角を検出するためのクランク角センサ、コンプレッサ8の入口におけるガス温度を検出するための温度センサ、コンプレッサ8の入口におけるガス圧力を検出するための圧力センサ、コンプレッサ8の出口におけるガス圧力ないし過給圧を検出するための圧力センサ、タービン9の入口におけるガス温度を検出するための温度センサ、タービン9の入口におけるガス圧力を検出するための圧力センサ、タービン9の出口におけるガス圧力を検出するための圧力センサ、過給装置6の温度を検出するための温度センサ、などが含まれる。CPUではクランク角センサからの出力パルスに基づいて機関回転数が算出される。一方、電子制御ユニット20の出力ポートは、内燃機関2の燃料噴射弁、点火栓、スロットルバルブ、EGR制御バルブなど、モータジェネレータ3、電動アシストターボチャージャ7の電気モータ11、可変ノズルなど、に接続される。
さて、図1に示される実施例では、例えば車両負荷に基づいて要求車両トルクが算出され、実際の車両トルクがこの要求車両トルクになるように内燃機関2の出力トルク及びモータジェネレータ3の出力トルクが制御される。
また、図1に示される実施例では、内燃機関2の運転時に過給作用が行われるときには、目標過給圧が算出され、実際の過給圧がこの目標過給圧になるように過給装置6が制御される。この場合、図1に示される実施例では、目標過給圧が比較的低いときには、電気モータ11が停止されつつタービン9の可変ノズルを制御することにより過給圧が制御される。これに対し、目標過給圧が高くなって、目標過給圧に対する実際の過給圧の差又は不足分が大きくなると、電気モータ11が作動され、それによって実際の過給圧が目標過給圧まで高められる。すなわち、電気モータ11によるアシスト作用が行われる。図1に示される実施例では、目標過給圧に対する実際の過給圧の差があらかじめ定められた値よりも大きいときに、電気モータ11によるアシスト作用が必要であると判別され、それ以外はアシスト作用が不要であると判別される。
一方、過給装置6(例えば、電動アシストターボチャージャ7の電気モータ11、など)の温度が過度に高くなると、過給装置6が破損するおそれがある。そこで図1に示される実施例では、少なくとも内燃機関2から車両トルクを得ているときに、過給装置6の温度があらかじめ定められた設定温度よりも高いときには、電気モータ11への電力供給を制限するようにしている。すなわち、実際の過給圧を目標過給圧にするのに必要な電気モータ11への供給電力量を必要電力量と称すると、電気モータ11への供給電力量が必要電力量よりも少なくされる。その結果、過給装置6の温度が過度に高くなるのが制限され、したがって過給装置6の耐久性が高められる。
電気モータ11への電力供給制限は例えば次のようにして行われる。すなわち、まず、例えば過給装置6の温度に基づいて、電気モータ11への供給電力量の上限値が算出される。次いで、必要電力量と上限値との小さいほうが電気モータ11への供給電力量として算出される。すなわち、必要電力量が上限量よりも多いときには電気モータ11への供給電力量が上限量に設定され、必要電力量が上限量よりも少ないときには電気モータ11への供給電力量が必要電力量に設定される。
ところが、電気モータ11への供給電力量が必要電力量よりも少なく設定されると、内燃機関2の出力トルクが低下するので、車両トルクが要求車両トルクよりも低くなるおそれがある。
そこで図1に示される実施例では、電気モータ11への電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分を予測し、予測された不足分を補うようにモータジェネレータ3の出力トルクを増大させるようにしている。その結果、車両トルクが要求車両トルクに、より確実に維持され、したがってドライバビリティの低下をより確実に制限することができる。
図1に示される実施例では、電気モータ11への電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分は、過給装置6のエネルギバランスに基づいて予測される。図1に示される実施例の過給装置6のエネルギバランスは、コンプレッサ8がした仕事の量Wcompは、電動アシストターボチャージャ7の総合効率ηtotと排気ガスがタービン9に与えた仕事量Wexとの積と、電動アシストターボチャージャ7の電動アシスト効率ηmatと電気モータ11への電力供給量Wmatとの積との和に等しい、ということにある。すなわち、図1に示される実施例の過給装置6のエネルギバランスは次式(1)により表される。
Wcomp=ηtot・Wex+ηmat・Wmat …(1)
Wcomp=ηtot・Wex+ηmat・Wmat …(1)
コンプレッサ8がした仕事量Wcompは、例えば、新気の比熱Cpa、新気量Ga、コンプレッサ8の入口におけるガス温度T1、コンプレッサ8の出口におけるガス圧力ないし過給圧P3、及び、コンプレッサ8の入口におけるガス圧力P1を用いて、次式(2)のように表される。
Wcomp=Cpa・Ga・T1・{(P3/P1)^(0.286)−1} …(2)
Wcomp=Cpa・Ga・T1・{(P3/P1)^(0.286)−1} …(2)
一方、排気ガスがタービン9に与えた仕事量Wexは、例えば、排気ガスの比熱Cpg、タービン9に流入する排気ガス量G4、タービン9の入口におけるガス温度T4、タービン9の入口におけるガス圧力P4、及び、タービン9の出口におけるガス圧力P6を用いて、次式(3)のように表される。なお、図1に示される実施例のように電動アシストターボチャージャ7が可変ノズルを備える場合には、タービン9に流入する排気ガス量G4は内燃機関2から排出される排気ガス量に一致する。電動アシストターボチャージャ7がバイパス通路及びウエストゲートバルブを備える例では、タービン9に流入する排気ガス量G4は、内燃機関2から排出される排気ガス量からバイパス通路を通過する排気ガス量を差し引いたものになる。
Wex=Cpg・G4・T4・{1−(P4/P6)^(−0.248)} …(3)
Wex=Cpg・G4・T4・{1−(P4/P6)^(−0.248)} …(3)
そうすると、電気モータ11への供給電力量が上述の上限値に制限ないし減少されたときの過給圧は、供給電力量が上限値であるときに成立するエネルギバランス式(1)から算出することができる。したがって、電気モータ11への電力供給が制限されたときに生ずる過給圧の低下分は、目標過給圧に対する、電気モータ11への供給電力量が上述の上限値に制限ないし減少されたときの過給圧の差として算出することができる。
そこで図1に示される実施例では、電気モータ11への電力供給が制限されたときに生ずる過給圧P3の低下分がエネルギバランス式(1)を用いて算出される。次いで、過給圧の低下分から、内燃機関2の燃料噴射量の低下分が算出される。次いで、燃料噴射量の低下分から、内燃機関2の出力トルクの低下分、すなわち車両トルクの不足分が算出される。このようにすると、電気モータ11への電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分を正確に予測ないし算出することができる。
更に、図1に示される実施例では、この車両トルクの低下分だけ、モータジェネレータ3の出力トルクが増大される。したがって、電気モータ11への電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分を、より正確に補うことができる。
図2は、電気モータ11への電力供給が制限されない場合の、過給圧及び車両トルクの変化の一例を示しており、図3は、電気モータ11への電力供給が制限された場合の、過給圧及び車両トルクの変化の一例を示している。図2及び図3において、EGは車両トルクに対する内燃機関2の出力トルクの割合を、MGは車両トルクに対するモータジェネレータ3の出力トルクの割合を、それぞれ示している。電気モータ11への電力供給が制限されない場合には、図2に示されるように、実際の過給圧は目標過給圧に追従しやすい。また、内燃機関2の出力トルクとモータジェネレータ3の出力トルクとの合計が要求車両トルクに維持されるように、内燃機関2の出力トルク及びモータジェネレータ3の出力トルクが制御される。これに対し、電気モータ11への電力供給が制限された場合には、図3に示されるように、実際の過給圧は目標過給圧に対し低下する。この場合、過給圧の低下に伴う内燃機関2の出力トルクの低下を補うように、モータジェネレータ3の出力トルクが増大される。言い換えると、内燃機関2の出力トルクとモータジェネレータ3の出力トルクとの合計が要求車両トルクに維持されるように、モータジェネレータ3の出力トルクが増大される。
したがって、包括的に表現すると、少なくとも内燃機関2から車両トルクを得ているときに、過給装置6の温度があらかじめ定められた設定温度よりも高いときには電気モータ11への電力供給を制限し、電気モータ11への電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分を過給装置6のエネルギバランスに基づき予測し、予測された不足分を補うようにモータジェネレータ3の出力トルクを増大させる、ということになる。
図4は、上述した本発明による実施例の過給圧及びトルク制御を実行するためのルーチンを示している。このルーチンは、内燃機関2において過給作用が行われているときに、あらかじめ定められた設定時間ごとの割り込みによって実行される。図4を参照すると、ステップ100では、電動アシストターボチャージャ7において電気モータ11のアシスト作用が必要であるか否かが判別される。アシスト作用が不要であると判別されたときには、処理ルーチンを終了する。アシスト作用が必要であると判別されると、ステップ100からステップ101に進み、過給装置6の温度Tscがあらかじめ定められた設定温度TscXよりも高いか否かが判別される。Tsc≦TscXのときにはステップ102に進み、電気モータ11への供給電力量の上限値がリセットされる。続くステップ103では、種々の状態量が獲得される。状態量には、例えば、新気の温度及び圧力、排気ガスの温度及び圧力、機関運転状態などが含まれる。状態量は、一例ではセンサにより検出され、別の例では推定により算出される。続くステップ104では、種々の効率が算出される。続くステップ105では、上述の必要電力量が電気モータ11への供給電力量が算出される。次いでステップ113に進む。
これに対し、Tsc>TscXのときにはステップ101からステップ106に進み、電気モータ11への供給電力量の上限値が算出される。続くステップ107では、種々の状態量が獲得される。状態量には、例えば、新気の温度及び圧力、排気ガスの温度及び圧力、機関運転状態などが含まれる。状態量は、一例ではセンサにより検出され、別の例では推定により算出される。続くステップ108では、種々の効率が算出される。続くステップ109では、電気モータ11への供給電力量が算出される。すなわち、図1に示される実施例では、必要電力量と上限値との小さいほうが電気モータ11への供給電力量として算出される。続くステップ110では、過給装置6のエネルギバランス式(1)を用いて、過給圧の低下分が算出される。続くステップ111では、ステップ110で算出された過給圧の低下分に基づいて、燃料噴射量の減少分が算出される。続くステップ112では、ステップ111で算出された燃料噴射量の減少分に基づいて、車両トルクの低下分が算出される。次いでステップ113に進む。
ステップ113では、電気モータ11に上述の供給電力量が供給され、それにより電気モータ11のアシスト作用が行われる。続くステップ114では、モータジェネレータ(MG)3の出力トルクが上述した車両トルクの低下分だけ増大される。
図5は本発明による別の実施例を示している。図1に示される実施例との相違点について説明すると、図5に示される実施例の過給装置6は、ターボチャージャ30及び電動コンプレッサ34を備える。
図5に示される実施例では、ターボチャージャ30は、吸気通路4内に配置されたコンプレッサ31と、排気通路5内に配置されたタービン32と、これらコンプレッサ31及びタービン32を互いに連結する連結軸33と、を備える。図5に示される実施例では、ターボチャージャ30には連結軸33には電気モータが取り付けられていない。排気通路5内を流れる排気ガスにより駆動されるタービン32によりコンプレッサ31が駆動され、したがってコンプレッサ31により過給作用が行われる。
図5に示される実施例では、ターボチャージャ30のタービン32は可変ノズルを備える。別の実施例(図示しない)では、ターボチャージャ30は、タービン32を迂回するバイパス通路及びウエストゲートバルブを備える。
一方、図5に示される実施例では、電動コンプレッサ34は、吸気通路4内に配置された、ターボチャージャ30のコンプレッサ31とは別のコンプレッサ35と、別のコンプレッサ35の回転軸に取り付けられた電気モータ36と、を備える。電気モータ36が駆動されると、別のコンプレッサ35が駆動され、別のコンプレッサ35により過給作用が行われる。したがって、コンプレッサ31だけでなく、別のコンプレッサ35によっても過給作用が行われうる。図5に示される実施例では、電動コンプレッサ34又は別のコンプレッサ35はターボチャージャ30のコンプレッサ31よりも上流の吸気通路4内に配置される。
図5に示される実施例では、目標過給圧に対する実際の過給圧の差があらかじめ定められた値よりも大きいときに、電動コンプレッサ34によるアシスト作用が行われる。また、少なくとも内燃機関2から車両トルクを得ているときに、過給装置6の温度があらかじめ定められた設定温度よりも高いときには、電気モータ36への電力供給が制限される。
また、図5に示される実施例では、電気モータ36への電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分が、過給装置6のエネルギバランスに基づいて予測され、予測された不足分を補うようにモータジェネレータ3の出力トルクが増大される。
図5に示される実施例において、過給装置6のエネルギバランスは、コンプレッサ31がした仕事量Wcompはターボチャージャ30の総合効率ηtotと排気ガスがタービン32に与えた仕事量Wexとの積に等しく、かつ、別のコンプレッサ35がした仕事量Wcomp’は電動コンプレッサの効率ηecompと電気モータ36への供給電力量Wecompとの積に等しい、ということにある。すなわち、図5に示される実施例の過給装置6のエネルギバランスは次式(4)及び(5)により表される。
Wcomp=ηtot・Wex …(4)
Wcomp’=ηcomp・Wecomp …(5)
Wcomp=ηtot・Wex …(4)
Wcomp’=ηcomp・Wecomp …(5)
コンプレッサ31がした仕事量Wcompは、例えば、新気の比熱Cpa、新気量Ga、コンプレッサ31の入口におけるガス温度T1c、コンプレッサ31の出口におけるガス圧力ないし過給圧P3、及び、コンプレッサ31の入口におけるガス圧力P1cを用いて、次式(6)のように表される。
Wcomp=Cpa・Ga・T1c・{(P3/P1c)^(0.286)−1} …(6)
Wcomp=Cpa・Ga・T1c・{(P3/P1c)^(0.286)−1} …(6)
排気ガスがタービン32に与えた仕事量Wexは、例えば、ターボチャージャ30の総合効率ηtot、排気ガスの比熱Cpg、タービン32に流入する排気ガス量G4、タービン32の入口におけるガス温度T4、タービン32の入口におけるガス圧力P4、及び、タービン32の出口におけるガス圧力P6を用いて、次式(7)のように表される。
Wex=ηtot・Cpg・G4・T4・{1−(P4/P6)^(−0.248)} …(7)
Wex=ηtot・Cpg・G4・T4・{1−(P4/P6)^(−0.248)} …(7)
別のコンプレッサ35がした仕事量Wcomp’は、例えば、新気の比熱Cpa、新気量Ga、別のコンプレッサ35の入口におけるガス温度T1e、別のコンプレッサ35の出口におけるガス圧力ないしコンプレッサ31の入口におけるガス圧力P1c、及び、別のコンプレッサ35の入口におけるガス圧力P1eを用いて、次式(8)のように表される。
Wcomp’=Cpa・Ga・T1e・{(P1c/P1e)^(0.286)−1} …(8)
Wcomp’=Cpa・Ga・T1e・{(P1c/P1e)^(0.286)−1} …(8)
図5に示される実施例では、電気モータ36への電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分が過給装置6のエネルギバランス式(4)及び(5)に基づいて予測される。図5に示される実施例のその他の構成及び作用は図1に示される実施例の構成および作用と同様であるので説明を省略する。
1 ハイブリッド車両
2 内燃機関
3 モータジェネレータ
4 吸気通路
5 排気通路
6 過給装置
7 電動アシストターボチャージャ
8,31 コンプレッサ
9,32 タービン
11,36 電気モータ
20 電子制御ユニット
30 ターボチャージャ
34 電動コンプレッサ
35 別のコンプレッサ
2 内燃機関
3 モータジェネレータ
4 吸気通路
5 排気通路
6 過給装置
7 電動アシストターボチャージャ
8,31 コンプレッサ
9,32 タービン
11,36 電気モータ
20 電子制御ユニット
30 ターボチャージャ
34 電動コンプレッサ
35 別のコンプレッサ
Claims (1)
- 内燃機関及びモータジェネレータのうちの少なくとも一方から車両トルクを得るハイブリッド車両であって、
機関吸気通路内に配置されたコンプレッサと、機関排気通路内に配置されて前記コンプレッサを駆動するタービンと、前記コンプレッサ、又は、機関吸気通路内に配置された、前記コンプレッサとは別のコンプレッサを駆動するための電気モータと、を備える過給装置と、
電子制御ユニットであって、
少なくとも前記内燃機関から車両トルクを得ているときに、前記過給装置の温度があらかじめ定められた設定温度よりも高いときには、前記電気モータへの電力供給を制限し、
前記電気モータへの電力供給が制限されたときに生ずる車両トルクの不足分を前記過給装置のエネルギバランスに基づき予測し、
予測された不足分を補うように前記モータジェネレータの出力トルクを増大させる、
ように構成された電子制御ユニットと、
を備える、ハイブリッド車両の制御装置。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017210861A Pending JP2019081504A (ja) | 2017-10-31 | 2017-10-31 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019081504A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021233431A1 (zh) * | 2020-05-21 | 2021-11-25 | 上海必修福企业管理有限公司 | 涡轮增压装置、方法以及增压系统 |
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2017
- 2017-10-31 JP JP2017210861A patent/JP2019081504A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021233431A1 (zh) * | 2020-05-21 | 2021-11-25 | 上海必修福企业管理有限公司 | 涡轮增压装置、方法以及增压系统 |
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