JP2019077416A - ガス燃料船のバンカーステーション天井構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンカーステーションの上部に配置される貨物艙の床強度を確保しつつ当該貨物艙床と併用される当該バンカーステーション天井について、燃料LNG等の揮発ガスが滞留しないガス燃料船のバンカーステーション天井構造を提供する。【解決手段】ガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、上部の貨物艙下に船体外舷の一部が断面レセス状半閉鎖開口のバンカーステーション2と、当該貨物艙を支える複数の船穀部材213下に、前記バンカーステーションの半閉鎖開口の上部開口端まで水平で面一、かつ、フラットな天井板と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、ガス燃料船におけるガス燃料をの燃料タンクに積み込むガスマニホールドが設置される半閉鎖構造のガス燃料船のバンカーステーション天井構造に関する。
船舶に対して2020年から含有硫黄(S)成分0.5%以下の燃料使用が義務つけられるSOx規制に対応するために、有力な手段としてLNGを燃料としたLNGガス燃料船(以下「LNG燃料船」)の開発・建造が進められている。
LNG燃料をLNG燃料船の燃料タンクに積込む、いわゆるLNGバンカリングについては、(a)陸上に設置されたLNGタンクからLNG燃料船の燃料タンクへLNGを供給するShore to Ship方式、(b)LNGバンカー(供給)船がLNG燃料船にLNGを供給するShip to Ship方式、(c)LNGタンクローリーからLNG燃料船へLNGを供給するTruck to Ship方式がある。図4は、前記「(a)陸上に設置されたLNGタンクからLNG燃料船の燃料タンクへLNGを供給するShore to Ship方式」を示す概略図であり、図4において、符号201は、LNG船、202は、陸上LNGタンク、203は、岸壁・桟橋、204は、バンカリング供給装置、205は、バンカリングラインであり、前記LNG船201のバンカーステーション(図示外)から内部に設置されるガス燃料タンク(図示外)にLNGが積み込まれる(符号は先行技術であることを明らかにするために二百番台3桁を用いて説明した。)。
この種のLNG燃料船のバンカーステーションに関しては、例えば、特表2011-503463号公報に開示のものが知られている。
図5は、特表2011-503463号公報に開示の発明名称「LNG燃料の海洋船を操作する方法」の第1実施例を示す図1(Fig1)として同公報に記載の図であり、前述する「(c)LNGタンクローリーからLNG燃料船へLNGを供給するTruck to Ship方式」の例を示すものである。
図5において、符号101は、海洋船、102は、バンカリング施設、103は、LNG貯蔵タンク、104は、圧力組立回路、105は、熱交換器、106は、排出管、107は、燃料供給ライン、108は、熱媒体回路、109は、冷却ライン、110は、LNGタンカートラック、111は、バンカーステーション、112は、入口パイプ、113は、緊急停止バルブ、114は、バンカリングライン、115は、2方向バルブ、116は、分岐管、117は、分岐管、118は、ノズル組立体、119は、パージ接続、171は、動力装置、191は、冷却ラインバルブ、192は、循環ポンプ、121は、出口パイプ、122は、緊急停止バルブ、123は、バンカー接続ラインである(符号は、先行技術であることを明らかにするために、本願出願人において、3桁に変更して説明した。)。
図5に示される「LNG燃料の海洋船を操作する方法」の第1実施例は、「・・制御された流量を維持しつつ、燃料、特にLNGの効率的な搬送を提供すること」を目的とする発明解決課題において(同公報段落番号0004−0006参照)、「・・・前記海洋船は、前記海洋船のバンカリングラインにLNGの源を接続し、次いで、前記バンカリングラインを介してLNGを前記海洋船に供給することによって、LNGが供給される方法において、 前記バンカリング作業の前に、バンカリングラインを冷却する」との構成をとることにより(同公報特許請求の範囲の請求項1の記載等参照)、「・・バンカリングラインは、好ましくは、LNGの温度レベルに対応する温度レベルまで冷却され・・これは、2相流を避けることを助け、また、バンカリングラインにより低い圧力パルスを与えることを助け、この結果、バンカリング作業の開始時から原理上より早い流量を提供し、結果としてより早いバンカリング作業を提供する。」等の効果を奏するもののようである(同公報明細書段落番号0008等参照)。
図5から明らかなように、前記海洋船101には、LNG貯蔵タンク103にLNG燃料を積み込むガスマニホールドが設置される前記バンカーステーション111は、外舷に面した面の一部のみが開放される断面レセス形状の半閉鎖構造のバンカーステーション111が舷側外板に設けられる。
図6は、図5に示す前記バンカーステーション111の天井構造の概略を示す断側面図であり、図6において、111は、バンカーステーション、112は、入口パイプ、114は、バンカリングライン、123は、バンカー接続ライン(図4においては、「バンカリングライン205」として説明したが両者は同じものである。)、210は、船側外板、211は、ジョイント部、212は、ドリップトレイ、213、213,213は、船体縦方向に縦通され、貨物艙を支える船殻部材、214は、前記バンカーステーション111の天井と併用される貨物艙の床、216は、漏洩揮発LNGである(符号は、先行技術であることを明らかにするために、3桁の続き番号に変更して説明した。)。
図6から明らかなように、図6に示す舷側に設けられた前記バンカーステーション111は、その上に配置される貨物艙に積載される貨物等の荷重を支えるため、前記船殻部材213、213,213の配置を必須とし、当該船殻部材213、213,213が内部に突出して露出し、ここに燃料LNGが漏洩した場合には、前記漏洩揮発LNG216として、この船殻部材213、213,213の間に滞留することとなる。
従来のC重油等を燃料とする船舶においては、仮に燃料油油が漏れた場合でもその揮発量は非常に微小であり、かつ、その引火温度も高かったので問題となることがなかった。しかしながら、自動車運搬船等に使用されるLNG燃料にあっては、燃料LNGが漏洩した場合にはその漏洩に応じた量がおよそ600倍に蒸発し、周囲温度が−113℃より高ければ、空気より軽くなるために上部へガスが拡散されていき、前記船殻部材213、213、213の間に揮発ガスが滞留する恐れがある。一方、当該バンカーステーション111は、乾舷舷側外板に断面レセス形状の半閉鎖構造であり、かつ、その天井の上部を貨物艙の前記床214として併用しなければならないことから、構造上脆弱となってはいけない。
特表2011-503463号公報
そこで、本願発明は、乾舷舷側外板に断面レセス形状の半閉鎖構造のバンカーステーション111において、バンカーステーションの上部に配置される貨物艙の床強度を確保しつつ当該貨物艙床と併用される当該バンカーステーション天井について、燃料LNG等の揮発ガスが滞留しないガス燃料船のバンカーステーション天井構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願請求項1に係る発明は、ガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、上部の貨物艙下に船体外舷の一部が断面レセス状半閉鎖開口のバンカーステーションと、当該貨物艙を支える複数の船穀部材下に、前記バンカーステーションの半閉鎖開口の上部開口端まで水平で面一、かつ、フラットな天井板と、を有することを特徴とする。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記天井板は、前記貨物艙床板とは別途に設けた天井板であることを特徴とする。
さらに、本願請求項3に係る発明は、前記請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記天井板は、天井部に滞留する揮発燃料ガスが自然に流れ出る傾斜を有する天井板であることを特徴とする。
そして、本願請求項4に係る発明は、前記請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記天井板は、船側方向にガス流通可能な山形状ないしは凹凸形状の天井板であることを特徴とする。
また、本願請求項5に係る発明は、前記請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記天井板が、前記貨物艙を支える複数の船穀部材の上に設置された天井板であることを特徴とする。
そして、本願請求項6に係る発明は、前記請求項5に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記天井板の上部が空所であることを特徴とする。
さらに、本願請求項7に係る発明は、前記請求項6に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記空所は、その上に貨物艙が設けられる空所であることを特徴とする。
ガス燃料船におけるバンカーステーションの天井構造について、船殻部材の下側に平板を設置し、又は、船殻部材を天井上に取り付けることで、当該バンカーステーションの上部に配置される貨物艙の床強度を満足させた上で、燃料の揮発ガスが滞留せずに、また、滞留したガスが船外へ容易に拡散される面一でフラットな天井構造としたので、ガス燃料船の安全性を確保できると言う効果を有する。
図1(a)は、本実施例1に係るガス燃料船のバンカーステーション天井構造についてLNG燃料自動車運搬船を例とする側断面概略配置図であり、図1(b)は、同平断面概略配置図である。 図2(a)は、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション2の平断面概略図、図2(b)は、乾舷舷側側から見た立面図、図2(c)は、同天井構造の概略を示す断面図である。 図3は、LNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15の実施例2の概略を示す図である。 図4は、陸上に設置されたLNGタンクからLNG燃料船の燃料タンクへLNGを供給するShore to Ship方式を示す概略図である。 図5は、特表2011-503463号公報に開示の発明名称「LNG燃料の海洋船を操作する方法」の第1実施例を示す図1(Fig1)として示される図である。 図6は、図5に示す前記バンカーステーション111の天井構造の概略を示す断側面図である。
本発明に係るガス燃料船のバンカーステーション天井構造を実施するための形態として実施例を図面に基づき詳細に説明する。
図1は、本発明に係るガス燃料船のバンカーステーション天井構造を実施するための一実施例として、乾舷(船の中央部の満載喫水線から上甲板の舷側までの高さ(垂直距離))が大きなLNG燃料自動車運搬船を例として、本発明に係るガス燃料船のバンカーステーション天井構造の実施例1を説明する。 図1(a)は、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船を例とする側断面概略配置図であり、図1(b)は、同平断面概略配置図である。図1(a)(b)において、符号1は、自動車運搬船、2は、乾舷舷側に設けられるガスマニホールドが設置されるバンカーステーション、3は、LNG貯蔵タンク、4は、LNG貯蔵タンク設置区画、5は、機関室、6は、タンクトップ、7、7は、貨物艙、8は、船員居住区である。
この種の乾舷の大きな自動車運搬船1やRO-RO船、RO-PAX船のようなLNG燃料を燃料とするLNG船においては、LNG燃料供給の揚程を抑える目的で前記LNG貯蔵タンク3の近傍の舷側に前記バンカーステーション2が設けられる。
すなわち、この種の乾舷の大きな自動車運搬船1は、多くの船舶のバンカーステーションと同様に、燃料供給(バンカリング)のために,積載貨物が満載の状態でも、接岸岸壁の高さ位置にその燃料取り入れ口たる当該バンカーステーション2が位置する配置位置で、かつ、燃料積み込み(バンカリング)の際には、積載されるLNG燃料が効率的に前記LNG貯蔵タンク3に貯蔵され、また、当該LNG貯蔵タンク3から船舶主機関(図示外)が搭載される前記機関室5に効率的に供給されるように、LNG貯蔵タンク3へのLNG燃料積み込み経路及びLNG貯蔵タンク3から前記機関室5内の主機関への燃料供給経路を短く近接するような配置位置でそれぞれが配置される。この結果、前記バンカーステーション2は、図1(a)に示されるように、前記LNG貯蔵タンク3の近傍の乾舷舷側に配置される。
本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1における前記バンカーステーション2は、従来と同様の、自動車運搬船1の岸壁外舷に面した面の一部のみが開放される断面レセス形状の半閉鎖構造であり、図2は、自動車運搬船1を例とする本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造10の概略を示す図であり、図2(a)は、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション2の平断面概略図、図2(b)は、乾舷舷側側からバンカーステーション開口の立面図、図2(c)は、同天井構造の概略を示す断面図であり、上述してきた図6に相当する図である。
図2(a)(b)(c)において、2は、バンカーステーション、10は、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1における前記バンカーステーション概略、12は、前記バンカーステーション2の天井板、13a、13bは、漏洩LNG揮発ガス、14は、漏洩したLNGであり、図6において、符号216として説明した。また、その余の符号112は、入口パイプ、114は、バンカリングライン、123(205)は、バンカー接続ライン、210、210は、船側外板、211は、ジョイント部、212は、ドリップトレイ、213、213,213は、積載する貨物(積載車両)等を支える船殻部材、214は、前記バンカーステーション2の天井と併用される前記貨物艙7の床であり、図6において用いた部材と同じ符号で説明した。つまり、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造10においては、前記バンカーステーション2は、自動車運搬船1を例にすると、満載喫水線上に位置する舷側外板のレセス状半閉鎖開口であり、また、船体内部においては、当該バンカーステーション2の真上の階層にも積み込み車両の積載を可能とする前記貨物艙7が配置される。このため、積載される積載車両等の貨物荷重に耐えうる強度を必要とし、前記船殻部材213、213、213は、船体縦方向に縦通する強度に耐えうる断面L字状鋼材を使用される。しかしながら、これは、積載貨物荷重を考慮した断面H字状鋼材等の適宜の鋼材であっても良い。
また、前記ジョイント部211や前記入口パイプ112、前記バンカー接続ライン123(205)は、前記バンカーステーション2の天井板12の適宜位置に配置されるクレーン(ダビット)(図示外)等により前記バンカーステーション2内で適宜移動可能に吊り下げられ、LNG燃料のバンカリングの作業性を図っている。
また、図2(c)から明らかなように、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造10においては、前記バンカーステーション2の天井部は、前記船殻部材213、213、213のL字状直端上部に配置される貨物艙7の床214と別個独立に配置されるため、当該天井部の下側に前記船殻部材213、213、213のL字状に屈曲した底部が部分的に突出し、各船殻部材213、213、213の間は下側に開放されるだけであり、当該バンカーステテーション2内では、この領域に揮発LNGガスが上昇してくると,当該領域にLNG揮発ガスが滞留して逃げ場がなく拡散が妨げられる構造であった。
そこで、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造10においては、前記船殻部材213、213、213のL字状屈曲底部に平板たる前記天井板12を前記床214とは別個独立に設置することで、バンカーステーション2内に揮発ガスが滞留せずに船外へ拡散されるようにしたものである。
したがって、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造10においては、前記天井板12の端部は、図2(c)に示すように、前記バンカーステーション2の上部開口端と面一に構成され、揮発LNGガスが内部に留まることなく容易に船外に拡散される構造とした。なお、当該天井板12は、一枚板であっても複数枚からなる板を係合したものであっても構わない。また、当該天井板12の材質としては板厚10mm程度の鋼材、あるいは不燃性・難燃性の材質の板材を前記船殻部材213、213、213の下側に取り付けた構造であり、船殻部材213、213、213は、貨物荷重に耐えうるにも拘わらず、当該バンカーステーション2内には漏洩LNGの揮発ガスが滞留することのない構造とするものである。
また、図2(c)に示した例では、危険ガスの滞留を防ぐ構造として、当該天井板12を水平かつ面一に配置したが、これは、揮発ガスの比重差を利用して、温度上昇により、自然に船外に流れ出て換気ができるように所定の傾斜を有する天井構造としても良く、さらには、平坦ではなくても、船外に揮発LNGガスが拡散する船側方向にガス流通可能な山形状ないしは凹凸形状の天井であっても良い。すなわち、ガス比重差とは、常温の天然ガスは空気よりも軽いため、大気へ放出された際は上方へ拡散していくことをいい、天井部が船側方向に上方に傾斜していると、LNGが揮発した天然ガスは、周囲の温度により空気よりも軽くなり当該傾斜天井に沿って船外に拡散して行くこととなる。ガス比重差を利用する傾斜とは、このような周囲温度に対するガス比重差を利用する傾斜であって良いことを意味する。
このような天井構造としたため、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造10においては、バンカリング作業において、燃料LNGが漏れ出て、揮発し、揮発ガスが発生したとしても、当該バンカーステーション2の天井部分の滞留を避けることができる。
次に、本発明に係るガス燃料船のバンカーステーション天井構造を実施するための実施例2について同様に図面に基づいて説明する。
図3は、実施例1と同様に,LNG燃料自動車運搬船1を例とするLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15の実施例2の概略を示す図であり、図2(c)に相当する。
図3において、符号15は、本実施例2に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造、16,16、16は、本実施例2に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15を構成する船殻部材であり、前述の本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15の前記船殻部材213、213、213に相当する。また、符号17は、当該船殻部材16、16、16の上方に配置されるボックス状の空所(VOID)であり、備品倉庫等に当該空所17を利用し、又は、当該空所17の上に積載車両の前記貨物艙7の床214が配置される。
図3から明らかなように、本実施例2に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15が、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造10と相違する点は、本実施例1に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造10の天井下に取り付けていた前記船殻部材213、213、213を本実施例2に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15では前記船殻部材16、16、16を天井上に取り付けることである。
このため、本実施例2に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15では、前記船殻部材213、213、213をそのまま用いる(すなわち、断面L字状鋼材をL字直端を上方に、L字屈曲底端を下側に配置する)構造とすることなく、本実施例2に係るガス燃料自動車運搬船1の船殻構造が大幅に変更されることとなる。すなわち、断面L字状の前記船殻部材16、16、16について、実施例1に係る自動車運搬船1のように、L字の底部を下にした船殻構造ではなく、L字の底部を上にして配置した船殻構造を前提とする実施例である。
したがって、本実施例2に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15を実施するためには、船体縦方向に縦通する前記船殻部材16、16、16は、自動車運搬船1の船体縦方向全体に縦通して、断面L字状鋼材のL字底部を上方に配置した船殻構造である。すなわち、断面L字状の直端が下方に位置するように配置し、さらに、下方に位置する当該直端に前記バンカーステーション2の開口上端と面一に、かつ,フラットな前記天井板12を貼り付けた構造が本実施例2に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15である。
つまり、本実施例2に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15においては、前記船殻部材213、213、213の下に取り付けられる前記天井板12は、断面L字状鋼材の前記船殻部材213、213、213を実施例1とは上下逆に配置した船殻部材16、16、16として使用することにより、強度面では、従来と同様の強度を持たせつつ、さらに、当該船殻部材16、16、16の下端に面一で、かつ、フラットな天井板12を設けることによって天井域での揮発ガスの滞留を防止せんとするものである。
このように、本実施例2に係るLNG燃料自動車運搬船1のバンカーステーション構造15においても、その天井板12は、面一にフラットな天井板12としたので、LNG船においてバンカリングの際にLNGが漏れ、揮発したとしても、揮発LNGガス13a、13bは天井部分に滞留することなく、船外拡散を容易とするものである。また、単に前記船殻部材16、16、16を天井の上に設けたに過ぎないので、強度面では従来同様な強度を持たせつつ、当該バンカーステーション2の天井面はフラットであり、揮発LNGガスの滞留を防ぐことができるものである。
なお、断面L字状鋼材を上下逆に配置した船殻部材16、16、16の上には、前記ボックス状の空所(VOID)17が配置され、備品倉庫等に利用され、あるいは、その上に、強固な床214を配して積載車両等の貨物艙として利用しても良い。
本発明は、ガス燃料船におけるガス燃料をの燃料タンクに積み込むガスマニホールドが設置される半閉鎖構造のバンカーステーションの天井構造に利用される。
1 LNG燃料自動車運搬船
2 バンカーステーション
3 LNG貯蔵タンク
4 LNG貯蔵タンク設置区画
5 機関室
6 タンクトップ
7、7 貨物艙
8 船員居住区
10、15 バンカーステーション構造
12 天井板
13a、13b 揮発LNGガス
16、16、16 船穀部材
17 空所
101 海洋船
102 バンカリング施設
103 LNG貯蔵タンク
104 圧力組立回路
105 熱交換器
106 排出管
107 燃料供給ライン
108 熱媒体回路
109 冷却ライン
110 LNGタンカートラック
111 バンカーステーション
112 入口パイプ
113 緊急停止バルブ
114 バンカリングライン
115 2方向バルブ
116 分岐管
117 分岐管
118 ノズル組立体
119 パージ接続
171 動力装置
191 冷却ラインバルブ
192 循環ポンプ
121 出口パイプ
122 緊急停止バルブ
123 バンカー接続ライン
201 LNG船
202 陸上LNGタンク
203 岸壁・桟橋
204 バンカリング供給装置
205 バンカリングライン
211 ジョイント部
212 ドリップトレイ
213、213,213 船殻部材
214 貨物艙の床
216 漏洩揮発LNG
上記の課題を解決するために、本願請求項1に係る発明は、ガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、上部の貨物艙下に船体外舷の一部が断面レセス状半閉鎖開口のバンカーステーションと、当該貨物艙を支える複数の船穀部材下に、前記バンカーステーションの半閉鎖開口の上部開口端まで水平で面一、かつ、フラットな天井板と、を有することを特徴とする。
また、本願請求項2に係る発明は、前記請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記天井板は、前記貨物艙床板とは別途に設けた天井板であることを特徴とする。
さらに、本願請求項3に係る発明は、前記請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記バンカーステーションの半閉鎖開口の上部開口端まで水平で面一、かつ、フラットな天井板に替え、天井部に滞留する揮発燃料ガスが自然に流れ出る傾斜を有する天井板であることを特徴とする。
そして、本願請求項4に係る発明は、前記請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記バンカーステーションの半閉鎖開口の上部開口端まで水平で面一、かつ、フラットな天井板に替え、船側方向にガス流通可能な山形状ないしは凹凸形状の天井板であることを特徴とする。
また、本願請求項5に係る発明は、前記請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記天井板が、前記貨物艙を支える複数の船穀部材のに設置された天井板であることを特徴とする。
そして、本願請求項6に係る発明は、前記請求項5に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記天井板の上部が空所であることを特徴とする。
さらに、本願請求項7に係る発明は、前記請求項6に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造において、前記空所は、その上に貨物艙が設けられる空所であることを特徴とする。

Claims (7)

  1. 上部の貨物艙下に船体外舷の一部が断面レセス状半閉鎖開口のバンカーステーションと、
    当該貨物艙を支える複数の船穀部材下に、前記バンカーステーションの半閉鎖開口の上部開口端まで水平で面一、かつ、フラットな天井板と、
    を有することを特徴とするガス燃料船のバンカーステーション天井構造。
  2. 前記天井板は、前記貨物艙床板とは別途に設けた天井板であることを特徴とする請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造。
  3. 前記天井板は、天井部に滞留する揮発燃料ガスが自然に流れ出る傾斜を有する天井板であることを特徴とする請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造。
  4. 前記天井板は、船側方向にガス流通可能な山形状ないしは凹凸形状の天井板であることを特徴とする請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造。
  5. 前記天井板が、前記貨物艙を支える複数の船穀部材の上に設置された天井板であることを特徴とする請求項1に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造。
  6. 前記天井板の上部が空所であることを特徴とする請求項5に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造。
  7. 前記空所は、その上に貨物艙が設けられる空所であることを特徴とする請求項6に記載のガス燃料船のバンカーステーション天井構造。
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