JP2019076427A - 飲料メーカー - Google Patents
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Abstract
【課題】コーヒーその他の飲料の濃度を簡単に調整し得る飲料メーカーを提供する。【解決手段】筒状体の下端を底壁部で閉塞した上端開口の抽出器1と、筒状体の下端部にフィルターを設けると共に上端を開口し、抽出器内へ出し入れ可能に収容するろ過器2と、両端を開口した管体を折り曲げ部を介して略U字状に折り曲げて形成され、抽出器の外側に固定して設けるサイフォン管3とを備える。サイフォン管は折り曲げ部を抽出器の上半部側の所望の部位に位置させて一端を抽出器内の底部側と連通させて底壁部に固着すると共に他端側を抽出器の底部より下方側に位置させて設ける。粉末状飲料5をろ過器内に入れた後、その上から水又は熱湯を供給して、粉末状飲料から飲料成分を抽出してろ過器内で飲料を製造し、サイフォンの原理を利用して、ろ過器内の飲料をサイフォン管を通して外部へ流出させるように構成する。【選択図】図1
Description
本発明は、コーヒーその他の飲料メーカーに関する。さらに詳しくは、粉末状コーヒー或いは各種の飲料用茶葉の粉末状飲料(飲料用原料)、或いは前記粉末状飲料を密封して形成したフィルター粉末状飲料パックに水又は熱湯を供給して飲料成分を抽出して飲料を製造、即ち、コーヒー(飲料)その他の飲料をつくる飲料メーカーに関する。
前記粉末状飲料(飲料用原料)は、コーヒー豆或いは紅茶、ウーロン茶、緑茶その他の各種の飲料用茶葉を粉砕して形成されている。また、前記フィルター粉末状飲料パックは、前記粉末状飲料をフィルターで密封して形成されている。前記粉末状飲料及びフィルター粉末状飲料パックは一般に市販されている。
従来、例えばコーヒーメーカーとして、例えば図7に示すように構成したものが一般に知られている。このコーヒーメーカー(先行技術)は、図7に示すように、下端を底板部101で閉塞すると共に上端を開口して略逆円錐形状に形成した容器100を備える。底板部101には所望数の滴下孔102が形成されている。容器の底部の外周部には、容器をコーヒーカップ等104の上に載置するための支持部103が固定して設けてある。
先行技術のコーヒーメーカーは上記のように構成され、容器100をコーヒーカップ上に載置し、容器内に袋状に形成したフィルター105をセットする。そして、コーヒー豆を粉砕して形成された所望量の粉末状コーヒー106を容器内にセットした袋状のフィルター105に入れ、その上から熱湯107を供給することにより、粉末状コーヒーからコーヒー成分を抽出してコーヒー飲料108を製造し、フィルター105でろ過して滴下孔102からカップ104内に滴下してカップ104内にコーヒー飲料を貯留するように構成されている。
従来の他のコーヒーメーカーとして、例えば、実開昭61−92330号公報には、コーヒーカップ上に載置するように形成した上端開口の容器内の底部にコーヒー粉末を密封して形成したコーヒーパックを載置し、容器内に熱湯を供給してコーヒー成分を抽出してコーヒー飲料を製造する。そして、前記コーヒー飲料を容器の底壁部の孔からカップ内に滴下して貯留するように構成したドリップ式のコーヒーメーカーが開示されている(特許文献1及び同2参照)。
先行技術及び特許文献1、2によれば、それぞれ特性を有するコーヒーメーカーを提供することができる。
しかし、先行技術のコーヒーメーカー及び特許文献1、2に記載のコーヒーメーカーは、いずれも粉末状コーヒー又はコーヒーパックの上から熱湯を供給して粉末状のコーヒーの層を通過中にコーヒー成分を抽出してコーヒー(飲料)を製造するように構成したものであるため、コーヒーの濃度を調整することが困難で手間が掛る問題を有している。
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、コーヒー(飲料)その他の飲料の濃度の調整を簡単に行なえる飲料メーカーを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明のうち、1つの発明(第1の発明)は、筒状体の下端を底壁部で閉塞すると共に上端を開口した抽出器と、
両端を開口した管体を折り曲げ部を介して略U字形状に折り曲げて形成され、前記抽出器の外側に固定して設けるサイフォン管とを備え、
前記サイフォン管は、前記折り曲げ部を前記抽出器の上端と底部との間の所望の部位に位置させて、前記管体の一端を前記抽出器内の底部側の部位と連通させて前記底壁部に固着すると共に前記管体の他端を前記抽出器の底部より下方側に位置させて設けられ、
コーヒー豆或いは各種の飲料用茶葉を粉砕して形成した粉末状飲料を密封して形成されたフィルター粉末状飲料パックを前記抽出器内に入れた後、その上から水又は熱湯を供給して、前記粉末状飲料パックから飲料成分を抽出して前記抽出器内で飲料を製造し、サイフォンの原理を利用して前記抽出器内の飲料を前記サイフォン管を通して外部へ流出させるように構成したことを特徴とする。
両端を開口した管体を折り曲げ部を介して略U字形状に折り曲げて形成され、前記抽出器の外側に固定して設けるサイフォン管とを備え、
前記サイフォン管は、前記折り曲げ部を前記抽出器の上端と底部との間の所望の部位に位置させて、前記管体の一端を前記抽出器内の底部側の部位と連通させて前記底壁部に固着すると共に前記管体の他端を前記抽出器の底部より下方側に位置させて設けられ、
コーヒー豆或いは各種の飲料用茶葉を粉砕して形成した粉末状飲料を密封して形成されたフィルター粉末状飲料パックを前記抽出器内に入れた後、その上から水又は熱湯を供給して、前記粉末状飲料パックから飲料成分を抽出して前記抽出器内で飲料を製造し、サイフォンの原理を利用して前記抽出器内の飲料を前記サイフォン管を通して外部へ流出させるように構成したことを特徴とする。
本発明の他の1つの発明(第2の発明)は、筒状体の下端を底壁部で閉塞すると共に上端を開口した抽出器と、
筒状体の下端部にフィルターを設けると共に上端を開口し、前記抽出器内の底部との間に空隙部を形成して前記抽出器内に出し入れ可能に収容されるろ過器と、
両端を開口した管体を折り曲げ部を介して略U字形状に折り曲げて形成され、前記抽出器の外側に固定して設けるサイフォン管とを備え、
前記サイフォン管は、前記折り曲げ部を前記抽出器の上端と底部との間の所望の部位に位置させて、前記管体の一端を前記抽出器内の底部側の部位と連通させて前記底壁部に固着すると共に前記管体の他端を前記抽出器の底部より下方側に位置させて設けられ、
コーヒー豆或いは各種の飲料用茶葉を粉砕して形成した粉末状飲料又は前記粉末状飲料を密封して形成されたフィルター粉末状飲料パックを前記ろ過器内に入れた後、その上から水又は熱湯を供給して、前記粉末状飲料又は前記粉末状飲料パックから飲料成分を抽出して前記ろ過器内で飲料を製造し、サイフォンの原理を利用して前記ろ過器内の飲料を前記サイフォン管を通して外部へ流出させるように構成したことを特徴とする。
筒状体の下端部にフィルターを設けると共に上端を開口し、前記抽出器内の底部との間に空隙部を形成して前記抽出器内に出し入れ可能に収容されるろ過器と、
両端を開口した管体を折り曲げ部を介して略U字形状に折り曲げて形成され、前記抽出器の外側に固定して設けるサイフォン管とを備え、
前記サイフォン管は、前記折り曲げ部を前記抽出器の上端と底部との間の所望の部位に位置させて、前記管体の一端を前記抽出器内の底部側の部位と連通させて前記底壁部に固着すると共に前記管体の他端を前記抽出器の底部より下方側に位置させて設けられ、
コーヒー豆或いは各種の飲料用茶葉を粉砕して形成した粉末状飲料又は前記粉末状飲料を密封して形成されたフィルター粉末状飲料パックを前記ろ過器内に入れた後、その上から水又は熱湯を供給して、前記粉末状飲料又は前記粉末状飲料パックから飲料成分を抽出して前記ろ過器内で飲料を製造し、サイフォンの原理を利用して前記ろ過器内の飲料を前記サイフォン管を通して外部へ流出させるように構成したことを特徴とする。
本発明の飲料メーカーは、水を供給して粉末状飲料から飲料成分を抽出するタイプ(水出しタイプ)及び熱湯を供給して飲料成分を抽出するタイプの両方に適用することができるものである。
本発明によれば、抽出器内(第1の発明)又はろ過器内(第2の発明)へ供給した水又は熱湯は抽出器内又はろ過器内へ貯留されて液面は上昇する。同時に前記水又は熱湯は抽出器の底部からサイフォン管の管体の一端から管体内へ導入され、抽出器又はろ過器内の液面と同調して同一高さまで上昇する。そして、サイフォン管の管体内の液面がサイフォン管の折り曲げ部の位置まで上昇した時点で、サイフォンの原理により抽出器又はろ過器内の水又は熱湯はサイフォン管を通して一気に外部へ流出する。
したがって、抽出器内又はろ過器内へ水又は熱湯を供給することにより、粉末状飲料又はフィルター粉末状飲料パックから飲料成分を抽出して抽出器内又はろ過器内でコーヒーその他の飲料を製造することができる。そのため、供給する水又は熱湯の注入速度や注入加減を調整することにより、飲料の濃度の調整を簡単に行なうことが可能になる。
本発明のさらに他の1つの発明(第3の発明)は、第2の発明の飲料メーカーにおいて、前記ろ過器は、上端部を前記抽出器の上端から所望長さ突出させて前記抽出器内に収容し得るように構成したことを特徴とする。
上記のように構成すると、ろ過器の抽出器内への出し入れ操作が簡単に行なうことができる。
本発明のさらに他の1つの発明(第4の発明)は、第1又は第2の発明の飲料メーカーにおいて、前記サイフォン管の管体は透明素材で形成されていることを特徴とする。この構成によると、抽出器又はろ過器内への水又は熱湯の供給量を外部から目で見て確認できると共にサイフォン管の管体内の飲料の色により飲料の濃度を確認することができる。
本発明のさらに他の1つの発明(第5の発明)は、第1の発明の飲料メーカーにおいて、前記抽出器は透明素材で形成されていることを特徴とする。
本発明のさらに他の1つの発明(第6の発明)は、第2又は第3の発明の飲料メーカーにおいて、前記抽出器及び前記ろ過器の筒状体は透明素材で形成されていることを特徴とする。第5又は第6の発明のように構成すると、抽出器又はろ過器内の飲料の濃度を外部から目で見て確認できるので、飲料の濃度の調整が一層簡単に行なうことができる。
本発明によれば、コーヒー(飲料)その他の飲料の濃度を簡単に調整して飲料を製造できる飲料メーカーを提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の飲料メーカーの実施形態の一例について説明する。
図1ないし図4は本発明の一実施形態(実施形態1)の飲料メーカーを示す。
図1ないし図4に示すように、本実施形態(実施形態1)の飲料メーカーは、抽出器1と、抽出器1内に出し入れ可能に収容されるろ過器2と、抽出器1の外側に位置させて、抽出器1に固定して設けるサイフォン管3とを備える。
前記抽出器1は図示しないホルダー等により、着脱可能に保持させて略垂直に設けるように構成してある。
抽出器1は、所望の直径及び長さ(高さ)の筒状体10の下端を底壁部11で閉塞すると、共に上端を開口12した筒状容器状に形成されている。
本実施形態の筒状体10は円筒形状に形成され、底壁部11は球面状に形成されている。抽出器1の筒状体10の直径は及び高さは、特に限定するものではなく、所望に応じて任意に決定できるものである。
抽出器1の素材は特に限定するものではないが、透明素材で形成することが好ましい。本実施形態の抽出器は、透明ガラス(耐熱性ガラス)で形成されている。
前記ろ過器2は、筒状体20の下端にフィルター21を設けると共に上端を開口22し、抽出器1内の底部との間に空隙部23を形成して抽出器1内に出し入れ可能に収容するように形成されている。
本実施形態のろ過器2は、円筒形状に形成した筒状体20の下端を抽出器1の底壁部11の内面と当接して、それ以上の下方への動きを規制し、筒状体20の上端部を抽出器1の上端から所望長さ突出させて抽出器1内に収容し得るように構成されている。本実施形態のように構成すると、ろ過器2の抽出器1内への出し入れ操作を簡単かつ、円滑に行うことができる。
上記の場合において、ろ過器2の筒状体20の上端外周に環状フランジを設け、前記フランジを抽出器の筒状体10の上端に当接して、それ以上のろ過器2の下方向への動きを規制して、ろ過器を抽出器内へ出し入れ可能に収容するように構成することもできる。なお、上記構成を採用する場合においても、前記空隙部23を形成してろ過器を抽出器内へ収容するように構成するものである。
ろ過器2の筒状体20の構成素材は特に限定するものではなく、任意の素材を採用できるものであるが、透明素材で形成することが好ましい。本実施形態のろ過器2の筒状体20は透明ガラス(耐熱性ガラス)で形成されている。
前記フィルター21の構成素材は特に限定するものではなく任意の素材で構成できるものであるが、例えばガラス製フィルターやステンレス製のメッシュフィルター等を採用することができる。また、フィルター21はろ過器2の筒状体20に着脱可能に設けてもよく、或いは筒状体20に固定して設ける構成を採用してもよい。
前記サイフォン管3は、両端を開口した管体30を折り曲げ部31を介して略U字形状に折り曲げて形成されている。本実施形態のサイフォン管3は、管体30の中間部に円弧状の折り曲げ部31を形成し、折り曲げ部31を介して管体30を略U字形状に折り曲げて形成されている。
前記サイフォン管3は、前記折り曲げ部31を抽出器1の上端と底部との間の所望の部位に位置させて、管体30の一端を抽出器1の底部側の部位(本実施形態では前記空隙部23内)と連通させて底壁部11に固着すると共に管体30の他端を抽出器1の底部(底壁部11)より下方側に位置させて抽出器1に固定して設けてある。
本実施形態では、管体の一端部側を湾曲状に折り曲げて、管体の一端を空隙部23内と連通させ底壁部11に固着してある。また、管体30の他端部側を底壁部23の下方部の中心部側へ向けて、斜め下方に傾斜して折り曲げると共に、その先端部を鉛直方向に折り曲げて抽出器1に固定して設けてある。図において13は抽出器1の底壁部11の中心に固定して鉛直に設けた下端開口の鉛直管で、この鉛直管13はサイフォン管3の管体30の他端部側を補供するために設けたもので、サイフォン管3の他端側は鉛直管13を貫通して鉛直管13内に位置させて設けてある。
上記構成により、ろ過器2内へ水や熱湯等を供給すると、この供給された水等はろ過器内へ貯留されて水等の液面は次第に上昇する。同時に前記水等はフィルターを通過してろ過器2の空隙部からサイフォン管の管体の一端から管体内へ導入され、ろ過器2内の水等の液面と同調して同一高さまで上昇する。そして、サイフォン管の管体内の液面がサイフォン管の前記折り曲げ部31の最上部の位置まで上昇した時点で、サイフォンの原理により、ろ過器2内の水等をサイフォン管の管体30の一端から吸引し、サイフォン管を通して管体30の他端から一気に外部へ流出する。
上記のように、ろ過器2内へ貯留される水等の貯留量はサイフォン管3の折り曲げ部31の高さの位置により決められる。本実施形態ではサイフォン管の折り曲げ部31の位置を抽出管の全長の約2/3の高さの部位に位置させてある。
本実施形態の飲料メーカーは、コーヒー豆或いは紅茶、緑茶、ウーロン茶その他の各種の飲料用茶葉を粉砕して形成した粉末状飲料5又は前記粉末状飲料を密封したフィルター粉末状飲料パック6をろ過器2内へ入れた後、その上から水又は熱湯を過器2内へ供給することにより、前記粉末状飲料或いはフィルター粉末状飲料から飲料成分を抽出してろ過器内でコーヒー(飲料)その他の各種の飲料を製造するものである。以下、その製造方法等について説明する。
本実施形態(実施形態1)では、図1に示すように、抽出器1の上方部に水又は熱湯を貯留して供給する供給容器4を備える。供給容器4は容器本体40の下端に流出管41を備え、流出管41には、流出管41を開閉すると共に水等の流出速度や流出加減を調整する開閉調整コック42が介装して設けてある。
そこで、粉末状飲料5又はフィルター粉末状飲料パック(図示では粉末状飲料5)をろ過器2内へ入れた後、コック42を操作して、容器本体40内の水又は熱湯の流出量や流出速度を加減してろ過器2へ供給することにより、粉末飲料から飲料成分を抽出してろ過器内でコーヒー(飲料)その他の飲料7が製造され、この飲料の液面70(図4参照)がろ過器内を次第に上昇する。同時に前記製造された飲料は、サイフォン管の管体の一端からサイフォン管内へ導入され、ろ過器内の飲料の液面と同一高さの位置まで上昇する。
上記の場合において、前記コック42を操作してろ過器内へ供給する水又は熱湯の供給速度や供給量等を調整することにより、ろ過器内で製造されるコーヒー(飲料)その他の飲料の濃度を調整することができる。本実施形態によれば、抽出器及びろ過器は透明ガラスで構成されているので、ろ過器内の飲料の濃度を外部から目で見ながら確認することができる。
そして、サイフォン管3内の管体内の飲料の液面70がサイフォン管の折り曲げ部31の最上部の位置まで上昇した時点、即ち、ろ過器2内で製造された飲料7の液面70が図4(a)の2点仮想線Wで示す位置まで上昇した時点で、サイフォンの原理により、ろ過器内の飲料はサイフォン管の管体の一端から吸引され、サイフォン管を通して管体30の他端から一気に外部へ流出して、鉛直管13の下方部に設けたカップその他の容器8内へ捕集される。なお、上記の状態になった時点で前記コック42を操作して供給容器4の流出管41を閉じて、水又は熱湯のろ過器2への供給を停止する。この点については、後述する実施形態においても同様である。
上記のように本実施形態(実施形態1)の飲料メーカーによれば、コーヒー飲料その他の飲料の濃度を簡単に調整して飲料を製造することができる。
図5は、実施形態1の飲料メーカーの他の使用例を示す説明図である。この使用例において、飲料メーカーの構成については実施形態1と同一であるため、飲料メーカーには同一符号を付して説明を省略する。
図5に示す飲料メーカーは、水又は熱湯の供給手段の構成に特徴がある。即ち、図5に示す飲料メーカーの水又は熱湯の供給手段は、図示しない水又は熱湯の供給部と連結して配管し、水又は熱湯を供給する供給管9を備える。供給管9は、供給管9と連結して設けた所望本数の分岐管90(図示では一本の分岐管90のみを開示)を備える。各分岐管90には、各分岐管90を開閉すると共に水等の供給速度や秒単位の供給量等を調整する開閉調整バルブ91を備える。
飲料メーカーは、各分岐管90の下方部に位置させて設置する。そして、バルブ91を操作して供給管9から供給される水又は熱湯を分岐管90からろ過器2へ供給して、実施形態1の飲料メーカーと同様に、ろ過器2内でコーヒー(飲料)その他の飲料を製造し、サイフォン管3を通して管体30の他端から外部へ流出して、カップ等の容器8内へ捕集するように構成したものである。
図5の使用例のように構成すると、例えば喫茶店等の例えばカウンターの上方側等に上述した水又は熱湯の供給手段の配管設備を備えておくことにより、コーヒーその他の飲料を注文した客が、自分で飲料を製造することができる。したがって、コーヒー等の飲料の濃度を自分の好みに応じて調整して製造することができる。
図6は本発明の他の実施形態(実施形態2)の飲料メーカーを示す。なお、この実施形態2の飲料メーカーにおいて、実施形態1で既に説明した構成と共通する構成等には同一符号を付して説明を省略する。
実施形態2の飲料メーカーは、実施形態1の飲料メーカーの抽出器1内に取り出し可能に設けたろ過器2を具備しない構成に特徴がある。
実施形態2の飲料メーカーは、コーヒー豆或いは各種の飲料用茶葉を粉砕して形成した粉末状飲料を密封して形成されたフィルター飲料パック6を使用する。そして、前記飲料パック6を抽出器1内へ入れた後、実施形態1と同様に、抽出器1内へ水又は熱湯を供給して、前記飲料パック6から飲料成分を抽出して抽出器1内でコーヒー(飲料)その他の飲料を製造するように構成したものである。他の構成は実施形態1と同様である。
実施形態2の飲料メーカーは上記のように構成したもので、実施形態1の飲料メーカーと同様の作用効果を奏する。
なお、上記した実施形態では、ろ過器2又は抽出器へ水又は熱湯を供給する手段として、開閉調整コックを有する供給容器4及び開閉調整バルブを有する分岐管を備えた供給管9を使用した例を開示したが、水又は熱湯の供給手段は上記に限定するものではない。例えば水差し用具或いは、やかん等を用いて水又は熱湯を加減しながら供給するように構成することも可能である。
また、上記した各実施形態の飲料メーカーは一例として開示したもので、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の技術思想を越脱しない範囲において任意に変更可能なものである。
1 抽出器
2 ろ過器
3 サイフォン管
4 供給容器
5 粉末状飲料
6 フィルター粉末状飲料パック
7 飲料
10 筒状体
11 底壁部
12 開口
20 筒状体
21 フィルター
22 開口
2 ろ過器
3 サイフォン管
4 供給容器
5 粉末状飲料
6 フィルター粉末状飲料パック
7 飲料
10 筒状体
11 底壁部
12 開口
20 筒状体
21 フィルター
22 開口
Claims (6)
- 筒状体の下端を底壁部で閉塞すると共に上端を開口した抽出器と、
両端を開口した管体を折り曲げ部を介して略U字形状に折り曲げて形成され、前記抽出器の外側に固定して設けるサイフォン管とを備え、
前記サイフォン管は、前記折り曲げ部を前記抽出器の上端と底部との間の所望の部位に位置させて、前記管体の一端を前記抽出器内の底部側の部位と連通させて前記底壁部に固着すると共に前記管体の他端を前記抽出器の底部より下方側に位置させて設けられ、
コーヒー豆或いは各種の飲料用茶葉を粉砕して形成した粉末状飲料を密封して形成されたフィルター粉末状飲料パックを前記抽出器内に入れた後、その上から水又は熱湯を供給して、前記粉末状飲料パックから飲料成分を抽出して前記抽出器内で飲料を製造し、サイフォンの原理を利用して前記抽出器内の飲料を前記サイフォン管を通して外部へ流出させるように構成した
ことを特徴とする飲料メーカー。 - 筒状体の下端を底壁部で閉塞すると共に上端を開口した抽出器と、
筒状体の下端部にフィルターを設けると共に上端を開口し、前記抽出器内の底部との間に空隙部を形成して前記抽出器内に出し入れ可能に収容されるろ過器と、
両端を開口した管体を折り曲げ部を介して略U字形状に折り曲げて形成され、前記抽出器の外側に固定して設けるサイフォン管とを備え、
前記サイフォン管は、前記折り曲げ部を前記抽出器の上端と底部との間の所望の部位に位置させて、前記管体の一端を前記抽出器内の底部側の部位と連通させて前記底壁部に固着すると共に前記管体の他端を前記抽出器の底部より下方側に位置させて設けられ、
コーヒー豆或いは各種の飲料用茶葉を粉砕して形成した粉末状飲料又は前記粉末状飲料を密封して形成されたフィルター粉末状飲料パックを前記ろ過器内に入れた後、その上から水又は熱湯を供給して、前記粉末状飲料又は前記粉末状飲料パックから飲料成分を抽出して前記ろ過器内で飲料を製造し、サイフォンの原理を利用して前記ろ過器内の飲料を前記サイフォン管を通して外部へ流出させるように構成した
ことを特徴とする飲料メーカー。 - 前記ろ過器は、上端部を前記抽出器の上端から所望長さ突出させて前記抽出器内に収容し得るように構成した請求項2に記載の飲料メーカー。
- 前記サイフォン管の管体は透明素材で形成されている請求項1又は2に記載の飲料メーカー。
- 前記抽出器は透明素材で形成されている請求項1に記載の飲料メーカー。
- 前記抽出器及び前記ろ過器の筒状体は透明素材で形成されている請求項2又は3に記載の飲料メーカー。
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Citations (3)
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- 2017-10-25 JP JP2017205931A patent/JP2019076427A/ja active Pending
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