JP2019075641A - 放送システム - Google Patents

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【課題】 アナログ信号のための伝送線を使っても、劣化の少ないディジタル信号を送信して、放送を行うことのできるシステムを提供する。【手段】 伝送線6には、音送信ユニット2と複数の音再生ユニット4が接続されている。振幅変換手段24は、音信号を、振幅に応じて時間的占有比率を異ならせるよう変換するものである。通常のディジタル符号化では、最上位ビットと最下位ビットにおける重み付けが大きく異なっている。このため、最上位ビットにエラーが生じた場合には復元したオーディオ信号の振幅が大きく異なり、本来の音が全く失われてしまうことになる。振幅に応じて時間的占有比率を異ならせるようにしているので、振幅の大きい部分の周波数が低く(パルス幅が広く)ノイズが乗りにくい。したがって、ノイズによるエラーが復元した音に与える影響を少なくすることができる。ノイズやレベル減少の多い伝送路6を用いても、音の劣化の少ない伝送を実現することができる。【選択図】 図1

Description

この発明は車両や建物などにおける放送システムに関するものである。
列車などの車両や建物構内などに放送のための送信ユニットを設置し、伝送線を敷設して複数の再生ユニットを接続し、放送を行うシステムが用いられている。たとえば、列車においては、到着駅、到着時刻の案内などに用いられている。
特許文献1には、音信号をディジタル信号として伝送線を介して放送するシステムが開示されている。特許文献1のシステムでは、従来、アナログ音信号を送るための既設の伝送線を、ディジタル信号の伝送に用いている。したがって、新たに、ディジタル信号伝送のための伝送線を敷設する必要がないというメリットがある。
また、特許文献1のシステムでは、送信ユニットからの制御によって、通常の放送を中止してテスト信号を送信し、これを各再生ユニット(スピーカ)が受信できるかどうかによって、故障の判断を行うようにしている。
特開2009−055282
しかしながら、上記特許文献1のシステムでは、アナログ信号のための伝送線を使ってディジタル信号を送信するため、伝送速度によってはディジタル信号が正しく送信できないという問題があった。
また、故障検知を行うためには、送信ユニットの側からテスト信号を送信しなければならず処理が煩雑であった。
さらに、上記のような放送システムにおいては、周囲の雑音の大きさに応じて、スピーカの音量を調整する必要がある。従来、放送前に周囲の雑音を計測し、これに応じてスピーカの音量を調整していた。このため、調整時以降の環境雑音の変化により、スピーカの音量が最適ではなくなるという問題があった。
この発明は、少なくとも上記のいずれかの問題を解決した放送システムを提供することを目的とする。
(1)(2)(3)この発明にかかる放送システムは、音送信ユニットと、これに接続線によって接続された複数の音再生ユニットとを備えた放送システムであって、
前記音送信ユニットは、音信号を、その中央値からの振幅値に応じて、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率を変えた振幅比率信号に変換する振幅変換手段であって、前記音信号が正の最大振幅に近づくほど第1のレベルの信号の時間的占有比率を大きくし、負の最小振幅に近づくほど第2のレベル信号の時間的占有比率を大きくするように変換する振幅変換手段と、前記振幅比率信号を前記接続線を介して前記音再生ユニットに送信する送信手段とを備え、
前記音再生ユニットは、前記接続線を介して送信されてきた前記振幅比率信号を受信する受信手段と、受信した前記振幅比率信号を、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率に基づいて、振幅値を得て音信号を復元して再生器に与える音信号復元手段とを備えたことを特徴とする放送システム。
したがって、周波数特性の好ましくない接続線を用いても、音信号を適切に送信することができる。
(4)(5)(6)この発明に係る放送システム、音送信ユニットと、これに接続線によって接続された複数の音再生ユニットとを備えた放送システムであって、
前記音送信ユニットは、制御データによって変調された可聴周波数上限または下限近傍の周波数の制御信号を音信号に重畳して重畳音信号とする重畳手段と、重畳音信号を、その振幅値に応じて、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率を変えた振幅比率信号に変換する振幅変換手段であって、前記重畳音信号が最大振幅に近づくほど第1のレベルの信号の時間的占有比率を大きくし、最小振幅に近づくほど第2のレベル信号の時間的占有比率を大きくするように変換する振幅変換手段と、前記振幅比率信号を前記接続線を介して前記音再生ユニットに送信する送信手段とを備え、
前記音再生ユニットは、前記接続線を介して送信されてきた前記振幅比率信号を受信する受信手段と、受信した前記振幅比率信号を、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率に基づいて、振幅値を得て重畳音信号を復元して再生器に与える音信号復元手段と、前記復元された重畳音信号から制御データを復元する制御データ復元手段と、復元された制御データに基づいて、前記音再生ユニットの制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする放送システム。
したがって、周波数特性の好ましくない接続線を用いても、音信号を適切に送信することができる。さらに、制御信号を送信して制御することができる。
(7)この発明に係るシステムは、音再生ユニットの制御手段は、前記重畳音信号の再生中に、再生器の近傍に設けられたマイクから取得した再生音に含まれる環境雑音成分を取り出す雑音取得手段と、取り出した環境雑音成分の大きさに基づいて、前記再生器に与える重畳音信号のレベルを制御するレベル制御手段とを備えていることを特徴としている。
したがって、リアルタイムに音量調整を行うことができる。
(8)この発明に係るシステムは、再生ユニットの制御手段は、自己テスト実施の制御データを音送信ユニットから受けて、再生器に対して自己テスト用の音信号を与える自己テスト音信号出力手段と、自己テスト音信号の再生中に、再生器の近傍に設けられたマイクによって取得した再生音が適正であるかどうかを判断する判断手段とを備え、音再生ユニットは、自らの音再生ユニットを識別する識別情報を付した判断結果を制御データとして音送信ユニットに送信することを特徴としている。
したがって、各音再生ユニットごとに自己テストを行い、その結果を音送信ユニットに集約することができる。
(9)この発明に係るシステムは、振幅比率信号は、アナログまたはディジタルの音信号をΔΣ変換して得られたものであることを特徴としている。
したがって、周波数特性の好ましくない接続線を用いて音信号を適切に伝送することができる。
(10)この発明に係るシステムは、振幅比率信号は自己クロック信号として送信されることを特徴としている。
したがって、別途クロック信号を送信する必要がない。
(11)この発明に係るシステムは、自己クロック信号は、マンチェスターコード信号であることを特徴としている。
したがって、別途クロック信号を送信する必要がない。
(12)この発明に係る動的ゲイン制御装置は、音信号に基づいて再生音を出力する再生器と、再生器の近傍設けられたマイクと、マイクから取得した再生音に含まれる環境雑音成分を取り出す雑音取得手段と、取り出した環境雑音成分の大きさに基づいて、前記再生器に与える音信号のレベルを制御するレベル制御手段とを備たことを特徴としている。
したがって、音の再生中にリアルタイムに、雑音との関係において適切な音量に調整することができる。
(13)(14)(15)この発目に係る放送システムは、音送信ユニットと、これに接続線によって接続された複数の音再生ユニットとを備えた放送システムであって、
前記音送信ユニットは、音信号または音信号に基づく変換信号および自己テスト実施の制御データを、前記接続線を介して前記音再生ユニットに送信する送信手段と、判断結果および音再生ユニットの識別情報を含む制御データを受信する受信手段と、前記制御データに基づいて、各音再生ユニットの正常異常を判断する統合判断手段とを備え、
前記音再生ユニットは、前記接続線を介して送信されてきた音信号または変換信号および自己テスト実施の制御データを受信する受信手段と、受信した音信号または変換信号を変換器に与えて再生するよう制御する復元手段と、自己テスト実施の制御データを受けると再生器に対して自己テスト用の音信号を与える自己テスト音信号出力手段と、自己テスト音信号再生中に、再生器近傍に設けられたマイクによって取得した再生音が適正であるかどうかを判断する判断手段と、自らの音再生ユニットを識別する識別情報を付した判断結果を制御データとして音送信ユニットに送信する送信手段とを備えたことを特徴としている。
したがって、各音再生ユニットにおいて自己診断を行い、その結果を集約することができる。
「振幅変換手段」は、実施形態においては、ΔΣ変換器24やステップS4がこれに対応する。
「送信手段」は、少なくとも直接または間接的に接続線に信号を出力する機能を有するものをいい、実施形態では、マンチェスタエンコーダ26、D/A変換器27などがこれに対応する。
「受信手段」は、少なくとも直接または間接的に接続線から信号を受ける機能を有するものをいい、実施形態では、マンチェスタデコーダ42、A/D変換器47などがこれに対応する。
「音信号復元手段」は、実施形態においてはΔΣ復元器44やステップS13がこれに対応する。
「再生器」は、スピーカ45がこれに対応する。
「重畳手段」は、実施形態においては、ステップS3がこれに対応する。
「制御データ復元手段」は、実施形態においては、ステップS16がこれに対応する。
「プログラム」とは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む概念である。
この発明の一実施形態による放送システムの機能ブロック図である。 放送システムを列車放送システムに適用した場合のシステム構成図である。 システムのハードウエア構成である。 制御部28をCPU30を用いて構成した場合のハードウエア構成である。 ΔΣ変換器24の構成を示す図である。 ΔΣ変換およびマンチェスターコード化を説明するための図である。 第2の実施形態による放送システムの機能ブロック図である。 システムのハードウエア構成である。 制御部28をCPU30を用いて構成した場合のハードウエア構成である。 制御プログラム37のフローチャートである。 制御データとその変調を説明するための図である。 制御部50のハードウエア構成である。 制御プログラム67のフローチャートである。 制御プログラム67のフローチャートである。 制御プログラム67のフローチャートである。 再生音の自動調整の関係式である。 制御プログラム67のフローチャートである。
1.第1の実施形態
1.1機能構成
図1に、この発明の一実施形態による放送システムの機能ブロック図を示す。伝送線6には、音送信ユニット2と複数の音再生ユニット4が接続されている。
音送信ユニット2の音信号出力手段22は、放送する音信号を出力するものであり、マイクや音信号記録装置などである。これらは、音信号をアナログ信号として出力するものであってもよいし、ディジタル信号として出力するものであってもよい。
振幅変換手段24は、音信号を、その振幅値に応じて、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率を変えた振幅比率信号に変換する。この振幅比率信号においては、音信号が最大振幅の時には第1のレベルのみが出力される。最大振幅よりも振幅が小さくなるにしたがって、第2のレベルの割合が増加し、中間値(最大振幅と最小振幅の中間)においては、第1のレベルと第2のレベルが交互に繰り返されて、両者の時間的占有比率が等しくなる。この中間値を「0」とすれば、マイナスの方向に振幅が大きくなるにしたがって、さらに第2のレベルの割合が増加し、マイナスの最大振幅においては、第2のレベルのみが出力される。
通常のディジタル符号化では、最上位ビットと最下位ビットにおける重み付けが大きく異なっている。たとえば、16ビットの符号化であれば、約6万倍の重みの違いがある。このため、最下位ビットにエラーが生じても復元したオーディオ信号には影響が少ないが、最上位ビットにエラーが生じた場合には復元したオーディオ信号の振幅が大きく異なり、本来の音が全く失われてしまうことになる。
この実施形態では、上記のように、振幅に応じて時間的占有比率を異ならせるようにしているので、振幅の大きい部分の周波数が低く(パルス幅が広く)ノイズが乗りにくい。したがって、ノイズによるエラーが復元した音に与える影響を少なくすることができる。
したがって、ノイズやレベル減少の多い伝送路6を用いても、音の劣化の少ない伝送を実現することができる。このような変換方式として、たとえば、ΔΣ変換を用いることができる。送信手段26は、振幅比率信号を伝送線6を介して、各音再生ユニット4に送信する。
音再生ユニット4の受信手段42は、この振幅比率信号を受信する。音信号復元手段44は、振幅比率信号を元の音信号に変換する。再生器46は、復元された音信号を音として再生する。このようにして、各音再生ユニット4から音が再生される。
1.2ハードウエア構成と動作
この発明に係る放送システムを、列車放送システムに適用した場合のシステム構成を図2に示す。この図では、多くの車両のうち、2つの車両20a、20bのみを示している。車両20aは車掌の乗車する車両である。車両20aの音送信ユニット2には、マイク16からの音信号や記録されている音源データ18が入力される。この音は、伝送線6を介して車両20aの各部(ドア、車内、車外など)に設けられた音再生ユニット4に送信されて再生される。
なお、他の車両20bにも音送信ユニット2、音再生ユニット4が設けられている。他の車両20bの音送信ユニット2へは、イーサネット(商標)などのネットワーク線14、12、ネットワーク制御器10を介して、放送のための音がディジタルデータとして伝送される。
従来の車両において、車両間はディジタルに適合したネットワーク線12、14が配設されている。しかし、音送信ユニット2から音再生ユニット4の間は、オーディオ(アナログ)のための接続線6が配設されている。この実施形態では、既設のオーディオ用の接続線6を用いて、ディジタル化した音放送システムを実現している。
図3に、音送信ユニット2、音再生ユニット4のハードウエア構成を示す。音送信ユニット2において、音信号は振幅変換手段であるΔΣ変換器24によって変換される。さらに、この実施形態では、ΔΣ変換された音信号は、マンチェスタエンコーダ26によってマンチェスタコード化され、アンプ21を介して伝送線6に送出される。したがって、この実施形態では、マンチェスタエンコーダ26が送信手段を構成している。なお、マンチェスタ信号を用いない場合には、ΔΣ変換器24の最終段が送信手段となる。
制御部28は、ΔΣ変換器24にいずれの音信号(マイク、記録された音など)を入力するかを制御する。また、音信号を図2のネットワーク12を介して他の車両に伝送するための処理などを行う。
図4に、制御部28の詳細を示す。CPU30には、メモリ31、イーサネット通信回路32、不揮発性メモリ33、I/Oポート34が接続されている。イーサネット通信回路32は、ネットワーク12と通信を行うための回路である。
不揮発性メモリ33には、オペレーティングシステム36、制御プログラム37が記録されている。制御プログラム37は、オペレーティングシステム36と協働してその機能を発揮するものである。
CPU30は、制御プログラム37にしたがって、操作者の操作(操作ボタンなどの操作)に応じて、I/Oポート34を介して切換器35を制御し、マイク、記録信号などのうちいずれの音信号をΔΣ変換器24に与えるかを切り換える。
なお、切り換えられて選択された音信号は、イーサネット通信回路32にも与えられ、他の車両の音送信ユニット2にも送信される。
図3に戻って、選択された音信号はΔΣ変換器24に与えられる。ΔΣ変換器24は、たとえば、図5に示すような回路にて構成することができる。図6Aに示すような波形を、ΔΣ変換すると、図6Bに示すようなパルス波形となる。すなわち、波形が正の最大振幅の時には「H」が継続し、負の最大振幅の時には「L」が継続する。波形が正の最大振幅から下がるに連れて、徐々に「L」の割合が増えていく。波形が中間点(最大振幅と最小振幅の中間)になると、「H」と「L」の割合が均等となる。また、この時に、ΔΣ変換信号の周波数は最大になる。さらに、負の方向に振幅が大きくなるに連れて、「L」の割合が増えていく。そして、負の最大振幅になると、「L」が継続することとなる。この実施形態では、ΔΣ変換信号の最も高い周波数部分が、1MHz程度となるようにしている。
次に、図3のマンチェスタエンコーダ26は、このΔΣ変換信号を受けて、これをマンチェスターコードにする。マンチェスタエンコーダ26は、ΔΣ変換信号の最も高い周波数の2倍の周波数fcにて、ΔΣ変換信号をコード化するものである。
図6C、図6Dを参照して、マンチェスターコード化を説明する。図6Cは、図6BのΔΣ変換信号の一部を拡大したものである。マンチェスターエンコーダ26は、上記の周波数fcのクロックとΔΣ変換信号のXORによって、図6Dに示すようなマンチェスターコードを生成する。なお、図6Dでは、正弦波としているが矩形波としてもよい。
マンチェスターコードは、ΔΣ変換信号において同じ値が連続する場合でも、同じレベルが連続することはなく、クロック信号を別途送信しなくとも、受信側においてクロック信号を得ることができる(自己クロック信号)。
マンチェスタエンコーダ26は、図6Dのマンチェスタコード信号を、アンプ21によって増幅し、伝送線6に送り出す。なお、伝送線6に重畳される直流電圧(後述する)の影響を避けるため、コンデンサを介して伝送線6に接続するようにしている。
送出されたマンチェスタコード信号は、伝送線6を介して、各音再生ユニット4に伝達される。
音再生ユニット4は、マンチェスタデコーダ42、ΔΣ復元器44、Dクラス増幅器48を備えている。伝送されてきたマンチェスターコード信号は、アンプ41を介して、マンチェスタデコーダ42に与えられる。マンチェスタデコーダ42によって、図6Bに示すようなΔΣ変換信号にされる。ΔΣ復元器44は、ΔΣ変換信号を受けて、これを図6Aに示すような音信号に復元する。このΔΣ復元器44としては、Sinc3フィルタを用いることができる。
この実施形態では、復元したアナログの音信号を、Dクラス増幅器48によって増幅してスピーカ45から再生するようにしている。このようにして、各音再生ユニット4から音が再生される。
なお、この実施形態では、伝送線6に電源を重畳して電源ラインを別途配設する必要がないようにしている。図3に示すように、音送信ユニット2の電源22から、直流電圧が伝送線6に重畳されている。この直流電圧は、伝送線6を介して、各音再生ユニット4に伝えられる。各音再生ユニット4においては、DC−DCコンバータ43によって所望の電圧に変換されて、電源として取り出される。なお、伝送線6の信号の影響を受けないように、コイルを介して伝送線6と接続されている。
1.3その他
(1)上記実施形態では、列車放送システムに適用した場合を説明したが、建物における構内放送システム、飛行機や船などの放送システムなどにも適用することができる。
(2)上記実施形態では、電源電圧を直流として重畳するようにしている。しかし、低周波として重畳してもよい。
(3)上記実施形態および変形例は、その本質に反しない限り、他の実施形態や変形例においても適用することができる。
2.第2の実施形態
2.1機能構成
図7に、この発明の第2の実施形態による音放送システムの機能ブロック図を示す。伝送線6には、音送信ユニット2と複数の音再生ユニット4が接続されている。
音送信ユニット2の音信号出力手段22は、放送する音信号を出力するものであり、マイクや音信号記録装置などである。これらは、音信号をアナログ信号として出力するものであってもよいし、ディジタル信号として出力するものであってもよい。
重畳手段23は、制御信号によって変調したオーディオの低音成分周波数(たとえば30Hz)を、音信号に重畳する。なお、この実施形態では、音信号の周波数帯域を100Hz〜8kHzとしているので、両者が干渉するおそれはない。また、制御信号によって変調する成分は、オーディオの高周波成分周波数(たとえば9kHz)としてもよい。
振幅変換手段24は、音信号を、その振幅値に応じて、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率を変えた振幅比率信号に変換する。この振幅比率信号においては、音信号が最大振幅の時には第1のレベルのみが出力される。最大振幅よりも振幅が小さくなるにしたがって、第2のレベルの割合が増加し、中間値(最大振幅と最小振幅の中間)においては、第1のレベルと第2のレベルが交互に繰り返されて、両者の時間的占有比率が等しくなる。この中間値を「0」とすれば、マイナスの方向に振幅が大きくなるにしたがって、さらに第2のレベルの割合が増加し、マイナスの最大振幅においては、第2のレベルのみが出力される。送信手段26は、振幅比率信号を伝送線6を介して、各音再生ユニット4に送信する。
音再生ユニット4の受信手段42は、この振幅比率信号を受信する。音信号復元手段44は、振幅比率信号を元の音信号に変換する。再生器46は、復元された音信号を音として再生する。このようにして、各音再生ユニット4から音が再生される。
また、復元された音信号のオーディオ低周波成分には、制御信号が変調されている。制御信号復元手段41は、この制御信号を復元する。制御手段45は、復元された制御信号に基づいて各部を制御する。
2.2音送信ユニット2のハードウエア構成
この発明に係る放送システムを、列車放送システムに適用した場合のシステム構成は、図2と同様である。
図8に、音送信ユニット2、音再生ユニット4のハードウエア構成を示す。音送信ユニット2において、音信号は制御部28によって処理され、D/A変換器27、アンプ21を介して伝送線6に送出される。この実施形態では、D/A変換器27が送信手段を構成している。
なお、この実施形態では、音送信ユニット2と音再生ユニット4との間において制御信号をやり取りできるようにしている。このため、伝送線6に対して送出するD/A変換器27だけでなく、伝送線6からの信号を取り込むA/D変換器11が設けられている。
図9に、制御部28の詳細を示す。CPU30には、メモリ31、イーサネット通信回路32、不揮発性メモリ33、I/Oポート34、切替器35が接続されている。イーサネット通信回路32は、ネットワーク12と通信を行うための回路である。
不揮発性メモリ33には、オペレーティングシステム36、制御プログラム37が記録されている。制御プログラム37は、オペレーティングシステム36と協働してその機能を発揮するものである。
切替器35は、操作者による操作ボタン(図示せず)の操作により、マイク、記録信号などのうちいずれの音信号を取り込むかを切り換える。なお、この実施形態では、切替器35にはディジタルデータとして音信号が与えられている。取り込まれた音信号は、メモリ51に記録される。
2.3放送側の処理
図10に、音送信ユニット2の制御プログラム37のフローチャートを示す。CPU30は、メモリ31にバッファされた音信号を読み出す(ステップS1)。なお、この実施形態では、音信号は100Hz〜8kHzの帯域の信号としている。
次に、CPU30は、操作者から制御指令が入力されているかどうかを判断する(ステップS2)。制御指令は、操作者が操作ボタン29を操作することによって与えられる。この実施形態では、操作指令として、各音再生ユニット4の動作チェックの指令、特定の音再生ユニット4に対してのみ音信号を送る指令などを用意している。CPU30は、押下された操作ボタン29に対応して、操作指令を生成する。
制御指令の例を、図11に示す。この実施形態では、最初の4ビットの「1010」は開始ビットである。これにより、制御指令の送信開始が宣言される。
次の4ビットは、送信元ユニットのIDを示している。図に示す「1000」であれば、IDとして「1000」の付されたユニットからの送信であることがわかる。
次の4ビットは、送信先ユニットのIDを示している。図に示す「1001」であれば、IDとして「1001」の付されたユニットに対する指令であることがわかる。したがって、この例であれば、「1001」の付されたユニットのみが対象となる。なお、「1111」であれば、全ての音再生ユニット4が対象となる。また、複数の音再生ユニット4をグループ化しておき、当該グループのみを対象とするように指令することもできる。
次の4ビットは指令内容である。たとえば、「0101」は特定の音再生ユニット4においてのみ音信号が再生されることを意味する。
したがって、図11の場合であれば、IDとして「1001」を持つ音再生ユニット4においてのみ、音信号を再生する制御指令となる。
制御指令が与えられていれば、CPU30は、上記制御信号によって30Hzのオーディオ信号を変調する(ステップS3)。この実施形態では、制御指令の「1」「0」に対応づけて、30Hzのオーディオ信号の「有」「無」としている。図11の下側に対応する波形を示す。この実施形態では、「1」に対応して、30Hzの1周期分のオーディオ信号を出すようにしている(複数周期の信号に対応させても良い)。なお、これらの処理は、ディジタルデータとして行われ、図11の波形の振幅を示すディジタルデータが算出されることになる。
CPU30は、ステップS1で読み出した音信号に、変調した30Hzの信号を重畳する。音信号は100Hz〜8kHzとしているので、変調された30Hzの信号とは干渉しない。なお、これらの処理は、ディジタルデータとして行われる。
次に、CPU30は、30Hzの信号が重畳された音信号を、ΔΣ変換する(ステップS4)。なお、制御信号がない場合には、音信号のみをΔΣ変換する。第1の実施形態では、ΔΣ変換をハードウエア回路によって実現しているが、この実施形態では、CPU30がディジタル処理としてΔΣ変換を行うようにしている。ディジタル演算処理によって行われるという点が異なっているが、処理の内容は第1の実施形態と同じである(図6A、B、C参照)。
つづいて、CPU30は、ΔΣ変換信号をマンチェスターコード化する(ステップS5)。すなわち、図6Dに示す、「1」「0」のデータに変換する。その原理は、第1の実施形態と同じである。
CPU30は、生成したマンチェスターコードを、I/Oポート34を介してD/A変換器27に出力する(ステップS6)。これにより、D/A変換器27からは、図6Dに示すような波形のアナログ信号が出力される。この信号は、図8のアンプ21、コンデンサを介して、伝送線6に出力される。
伝送線6に接続された各音再生ユニット4は、この信号を受信する。
2.2音再生ユニット4のハードウエア構成
図8に、音送信ユニット2、音再生ユニット4のハードウエア構成を示す。音再生ユニット4は、伝送線6からの信号を受信し、アンプ41、A/D変換器47を介して制御部50に取り込む。この実施形態では、A/D変換器47が受信手段を構成している。
なお、この実施形態では、音送信ユニット2と音再生ユニット4との間において制御信号をやり取りできるようにしている。このため、伝送線6から取り込むA/D変換器47だけでなく、伝送線6に対して送出するD/A変換器51が設けられている。
また、調整などのためのマイク57がスピーカ45の近傍に設けられている。マイク57の信号は、A/D変換器59を介して制御部50に与えられている。
図12に、制御部50の詳細を示す。CPU60には、メモリ61、不揮発性メモリ63、I/Oポート64が接続されている。
不揮発性メモリ63には、オペレーティングシステム66、制御プログラム67が記録されている。制御プログラム67は、オペレーティングシステム66と協働してその機能を発揮するものである。
伝送線6から取り込んだ音信号は、A/D変換器47によってディジタルデータに変換され、メモリ61に記録される。すなわち、図6Dに示す波形データがディジタルデータとして記録される。
2.3再生側の処理
図13に、制御プログラム67のフローチャートを示す。CPU60は、メモリ61にバッファされた音信号を読み出す(ステップS11)。この音信号は、図6Dのマンチェスタ符号を表す波形データである。
CPU60は、マンチェスタ符号を表す波形データから、図6Dの「0」「1」に示すようなデータに変換する(ステップS12)。このデータは、音信号をΔΣ変換したデータに該当する(図6B、図6C参照)。
CPU60は、このΔΣ変換データに基づいて、図6Aに示すような音信号(ディジタルデータ)を復元する(ステップS13)。CPU60は、復元した音信号を、I/Oポート64を介して、D/A変換器49に与える。これにより、図6Aに示すような音信号(アナログ波形)が、D/A変換器49から出力される。
したがって、Dクラス増幅器48はこれを増幅してスピーカ45から音として再生する。再生した音信号に制御信号(30Hzのオーディオ音)が含まれていても、人間の耳の感度が低い周波数領域であるから、人間には意識されない。なお、制御信号の音が人間に意識される場合には、当該周波数の音をフィルタによって削除してからスピーカ45にて再生するようにすればよい。
CPU60は、復元した音信号に制御信号(30Hzのオーディオ信号)が含まれているかどうかを判断する(ステップS15)。含まれていなければ、上記の再生処理を繰り返す。含まれていれば、上記の再生処理を実行しつつ、制御信号に対する処理を並行して行う(ステップS15)。なお、CPU60は、振幅をディジタル化したディジタルデータとしての音信号に、30Hzの成分が所定のレベル以上含まれているかどうかによって、この判断を行う。
図14に、制御信号に対する処理のフローチャートを示す。CPU60は、開始ビットが取得できたかどうかを判断する(ステップS21)。CPU60は、音信号に対して30Hzのバンドパスフィルタ処理を行う。このようにして得た30Hzの成分に基づいて、開始ビットがあるかどうかを判断する。図11の下側に示すような波形に基づいて、上側の「1」「0」を認識する。
開始ビットが認識できると、CPU60は、続く4ビットを送信元ユニットのIDとして取得し、さらに、続く4ビットを対象ユニットのIDとして取得する。図11の場合であれば、「1001」が対象ユニットのIDとして取得される。次に、指令内容を取得する。図11の場合であれば、「0101」が取得される。この実施形態においては、「0101」の指令内容は、対象音再生ユニット4においてのみ音信号を再生するというものである。
続いて、CPU60は、取得した制御信号の内容に基づいて指令を実行する(ステップS24)。図11のような指令であれば、自らの音再生ユニット4に与えられたIDが、「1001」であるかを判断する。違っていれば、図13、ステップS14の出力を停止する。これにより、音が再生されなくなる。合致していれば、そのまま出力を継続する。したがって、指定された「1001」のIDを持つ再生ユニット4からのみ音が再生される。
以上のように、この実施形態では、オーディオの下限または上限付近の周波数に制御信号を重畳して伝送するようにしている。したがって、音を伝送する伝送線6とは別に制御線を設ける必要がない。制御信号により、音送信ユニット2の側から、音再生ユニット4に対して様々な制御を行うことができる。
なお、この実施形態においては、音再生ユニット4にて、周囲の雑音を考慮した再生音に自動調整を行うことができるようにしている。この調整は、音を再生している時にダイナミックに行うことができるようにしている。
図15に、ダイナミックな自動音量調整のフローチャートを示す。この処理は、図13、図14の処理と並行して行われる。
CPU60は、音信号を再生している際に、マイク57から取得したマイク音データを取得する(ステップS41)。マイク57は、スピーカ45の近傍に設けられているので、マイク57から取得したマイク音データは、音送信ユニット2から送られてきた音データの再生音に加えて環境雑音が含まれている。
CPU60は、マイク音データをFFT解析する(ステップS42)。これにより、マイク音データに含まれる各周波数成分が算出される。次に、スピーカ45に与えた音データの再生音(ステップS13にて復元したマイク音データに対応する再生音データ)について、FFT解析を行う(ステップS43)。
次に、CPU60は、マイク音データのFFT解析データと、再生音データのFFT解析データとの差分を算出する(ステップS44)。得られた差分データは、環境雑音の各周波数成分となる。CPU60は、環境雑音の各周波数成分の大きさの平均値を求める。
CPU60は、算出したこの環境雑音の平均値に基づいて、再生音データの再生レベルを調整する(ステップS45)。環境雑音が大きい場合には再生音データの再生レベルも大きくし、環境雑音が小さい場合には再生音データの再生レベルも小さくする。両者の関係は直線的としても良いが、図16に示すように二次曲線的な関係としてもよい。
上記のように、この実施形態では、周囲の雑音に応じてリアルタイムに再生音の大きさの調整が行われる。なお、再生音の大きさが余りにも頻繁に変化するとかえって聞きづらいという問題が生じる。したがって、CPU60は、所定時間の環境雑音の平均値をとってから(たとえば2分ごとなど)、調整を行うようにしてもよい。
なお、レベルの調整は、デジタルデータとして行ってもよいし、Dクラス増幅器48などのボリュームを調整するようにしてもよい。
2.4自己診断処理
次に、この実施形態では、音送信ユニット2からの制御により、各音再生ユニット4の自己診断を行うことができるようにしている。自己診断は、音再生ユニットから音を再生していない時に行う。たとえば、列車を使用していない夜間に行う。あるいは、列車使用中であっても、各音再生ユニットに制御信号を与えて音再生を中止し、その間に自己診断を行うようにしてもよい。
自己診断を行う際、音送信ユニット2は、自己診断を行うための制御信号を送信する。制御信号送出の方法は、前述のとおり30Hzのオーディオ信号を変調して行う。
これを受信した各音再生ユニット4は、図14の処理によって自己診断の指令であることを判断し、自己診断を実行する。
自己診断のフローチャートを図17に示す。音再生ユニット4のCPU60は、不揮発性メモリ63に記録されているテスト信号をD/A変換器51に出力して、スピーカ45から出力する(ステップS51)。このテスト信号は、全周波数成分にわたって均等なレベルを持つ信号(ホワイトノイズ)を出力するものである。その他のテスト信号を用いてもよい。
CPU60は、このテスト信号が再生されている時に、マイク音57からマイク音を取得する(ステップS52)。続いて、取得したマイク音をFFT解析し、スピーカ45、Dクラス増幅器48の周波数特性を算出する。算出した周波数特性を、予め記録している設置時のスピーカ45、Dクラス増幅器48の周波数特性と比較する(ステップS53)。たとえば、主要な周波数におけるレベルの劣化率が全て所定値以下に収まっているかどうかを判断し、一つでも劣化率が所定値を超える周波数があれば要修理であるとする。
CPU60は、この解析結果を音送信ユニット2に対し、伝送線6を介して送信する(ステップS54)。この解析結果は、図11に示すものと同じように、開始ビット、送信元ユニットのID、送信先ユニットのID、判断結果(要修理か否か)のビット列として送信される。送信先ユニットのIDは、音送信ユニット2のIDとなる。
図11の場合と同じように、ビット列によって、30Hzのオーディオ音声を変調して送信する。30Hzのオーディオ音声は、D/A変換器51によって図11の下側の波形データに変換され、アンプ53を介して伝送線6に送出される。
この信号は、各ユニットに伝達されるが、送信先ユニットIDにより、音送信ユニット2のみがこれを受け取って処理することになる。音送信ユニット2のCPU30は、A/D変換器11を介してこの信号を取り込み、図11に示すような「1」「0」のデータに復元する。送信元ユニットのIDと判断結果を対応付けて不揮発性メモリ33に記録することにより、各音再生ユニット4の自己診断結果を取得することができる。
2.5その他
(1)上記実施形態では、各処理をCPUが行うようにしている。しかし、その処理の一部または全部を、ハードウエア回路によって行うようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、各処理をディジタルデータとして行っている。しかし、アナログ信号にて処理を行うようにしてもよい。たとえば、30Hzの制御信号を抽出する処理は、アナログの音声信号から30Hzのバンドパスフィルタによって抽出するようにしてもよい。
(3)上記実施形態では、リアルタイムにスピーカ45の音量を調整するようにしている。しかし、音信号を再生していない時に、テスト音を再生して音量を調整するようにしてもよい。
(4)上記実施形態では、音信号を再生していない時に自己診断を行うようにしている。しかし、実際に再生する音を用いて自己診断を行うようにしてもよい。この場合、スピーカに与えた再生音のFFT解析値と、マイクから得られた音のFFT解析値によって、周波数特性を把握することができる。このようにすれば、リアルタイムに自己診断を行うことができる。
(5)上記実施形態では、列車放送システムにおいて、リアルタイムにスピーカ45の音量を調整する場合を例として説明した。しかし、このリアルタイムの調整方法は、構内放送やテレビなどの通常のオーディオ機器などにおいても採用することができる。
(6)従来のアナログ方式の増幅器などは、大型化が避けられず、故障の際のための二重化を行うことが困難であって。このため、従来は、各車両のスピーカ5を二系列に分けて、一方の系列を当該車両の増幅器からドライブし、他方の系列を隣接する車両の増幅器からドライブするようにしている。これによって、ある車両の増幅器が故障しても、少なくとも一系列のスピーカは隣接する車両の増幅器によって駆動できるようにしている。ただし、このために、隣接する車両間でスピーカへの接続線を接続する必要があり構成が煩雑となっていた。
上記実施形態によれば、従来のアナログ方式に比べて増幅器などを小型軽量にすることができる。したがって、各車両において音再生ユニット4を二重化して設けることができる。また、車両を跨がって接続線を配線する必要が無く構成が簡素化される。
(7)上記実施形態では、オーディオ帯域用の接続線6を用いて放送を行うようにしている。しかし、ディジタル信号送出用の接続線6を用いてもよい。
なお、ディジタル信号送出用の接続線6を用いる場合には、必ずしも、ΔΣ変換を用いる必要はない。音信号や制御信号を通常のデジタルデータとして伝送するようにしてもよい(CRCなどのエラーコレクションを用いることが好ましい)。この場合であっても、上記実施形態のダイナミックな音量調整や自己診断を適用することができる。


Claims (15)

  1. 音送信ユニットと、これに接続線によって接続された複数の音再生ユニットとを備えた放送システムであって、
    前記音送信ユニットは、
    音信号を、その中央値からの振幅値に応じて、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率を変えた振幅比率信号に変換する振幅変換手段であって、前記音信号が正の最大振幅に近づくほど第1のレベルの信号の時間的占有比率を大きくし、負の最小振幅に近づくほど第2のレベル信号の時間的占有比率を大きくするように変換する振幅変換手段と、
    前記振幅比率信号を前記接続線を介して前記音再生ユニットに送信する送信手段とを備え、
    前記音再生ユニットは、
    前記接続線を介して送信されてきた前記振幅比率信号を受信する受信手段と、
    受信した前記振幅比率信号を、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率に基づいて、振幅値を得て音信号を復元して再生器に与える音信号復元手段とを備えたことを特徴とする放送システム。
  2. 音信号を、その中央値からの振幅値に応じて、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率を変えた振幅比率信号に変換する振幅変換手段であって、前記音信号が正の最大振幅に近づくほど第1のレベルの信号の時間的占有比率を大きくし、負の最小振幅に近づくほど第2のレベル信号の時間的占有比率を大きくするように変換する振幅変換手段と、
    前記振幅比率信号を接続線を介して音再生ユニットに送信する送信手段と、
    を備えた音送信ユニット。
  3. 接続線を介して音送信ユニットから送信されてきた振幅比率信号を受信する受信手段と、
    受信した前記振幅比率信号を、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率に基づいて、振幅値を得て音信号を復元して再生器に与える音信号復元手段と、
    を備えたことを特徴とする音再生ユニット。
  4. 音送信ユニットと、これに接続線によって接続された複数の音再生ユニットとを備えた放送システムであって、
    前記音送信ユニットは、
    制御データによって変調された可聴周波数上限または下限近傍の周波数の制御信号を音信号に重畳して重畳音信号とする重畳手段と、
    重畳音信号を、その振幅値に応じて、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率を変えた振幅比率信号に変換する振幅変換手段であって、前記重畳音信号が最大振幅に近づくほど第1のレベルの信号の時間的占有比率を大きくし、最小振幅に近づくほど第2のレベル信号の時間的占有比率を大きくするように変換する振幅変換手段と、
    前記振幅比率信号を前記接続線を介して前記音再生ユニットに送信する送信手段とを備え、
    前記音再生ユニットは、
    前記接続線を介して送信されてきた前記振幅比率信号を受信する受信手段と、
    受信した前記振幅比率信号を、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率に基づいて、振幅値を得て重畳音信号を復元して再生器に与える音信号復元手段と、
    前記復元された重畳音信号から制御データを復元する制御データ復元手段と、
    復元された制御データに基づいて、前記音再生ユニットの制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする放送システム。
  5. 制御データによって変調された可聴周波数上限または下限近傍の周波数の制御信号を音信号に重畳して重畳音信号とする重畳手段と、
    重畳音信号を、その振幅値に応じて、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率を変えた振幅比率信号に変換する振幅変換手段であって、前記重畳音信号が最大振幅に近づくほど第1のレベルの信号の時間的占有比率を大きくし、最小振幅に近づくほど第2のレベル信号の時間的占有比率を大きくするように変換する振幅変換手段と、
    前記振幅比率信号を前記接続線を介して前記音再生ユニットに送信する送信手段と、
    を備えた音送信ユニット。
  6. 接続線を介して送信されてきた振幅比率信号を受信する受信手段と、
    受信した前記振幅比率信号を、第1のレベルの信号と第2のレベルの信号の時間的占有比率に基づいて、振幅値を得て重畳音信号を復元する音信号復元手段と、
    前記復元された重畳音信号から制御データを復元して再生器に与える制御データ復元手段と、
    復元された制御データに基づいて、前記音再生ユニットの制御を行う制御手段と、
    を備えたことを特徴とする音再生ユニット。
  7. 請求項4のシステムまたは請求項6の音再生ユニットにおいて、
    前記音再生ユニットの制御手段は、
    前記重畳音信号の再生中に、再生器の近傍に設けられたマイクから取得した再生音に含まれる環境雑音成分を取り出す雑音取得手段と、
    取り出した環境雑音成分の大きさに基づいて、前記再生器に与える重畳音信号のレベルを制御するレベル制御手段と、
    を備えていることを特徴とするシステムまたはユニット。
  8. 請求項4〜7のいずれかのシステムまたはユニットにおいて、
    前記再生ユニットの制御手段は、
    自己テスト実施の制御データを音送信ユニットから受けて、再生器に対して自己テスト用の音信号を与える自己テスト音信号出力手段と、
    前記自己テスト音信号の再生中に、再生器の近傍に設けられたマイクによって取得した再生音が適正であるかどうかを判断する判断手段とを備え、
    前記音再生ユニットは、自らの音再生ユニットを識別する識別情報を付した判断結果を制御データとして音送信ユニットに送信することを特徴とするシステムまたはユニット。
  9. 請求項1〜8のいずれかのシステムまたはユニットにおいて、
    前記振幅比率信号は、アナログまたはディジタルの音信号をΔΣ変換して得られたものであることを特徴とするシステムまたはユニット。
  10. 請求項1〜9のいずれかのシステムまたはユニットにおいて、
    前記振幅比率信号は自己クロック信号として送信されることを特徴とするシステムまたはユニット。
  11. 請求項10のシステムまたはユニットにおいて、
    前記自己クロック信号は、マンチェスターコード信号であることを特徴とするシステムまたはユニット。
  12. 音信号に基づいて再生音を出力する再生器と、
    再生器の近傍設けられたマイクと、
    マイクから取得した再生音に含まれる環境雑音成分を取り出す雑音取得手段と、
    取り出した環境雑音成分の大きさに基づいて、前記再生器に与える音信号のレベルを制御するレベル制御手段と、
    を備たことを特徴とする動的ゲイン制御装置
  13. 音送信ユニットと、これに接続線によって接続された複数の音再生ユニットとを備えた放送システムであって、
    前記音送信ユニットは、
    音信号または音信号に基づく変換信号および自己テスト実施の制御データを、前記接続線を介して前記音再生ユニットに送信する送信手段と、
    判断結果および音再生ユニットの識別情報を含む制御データを受信する受信手段と、
    前記制御データに基づいて、各音再生ユニットの正常異常を判断する統合判断手段とを備え、
    前記音再生ユニットは、
    前記接続線を介して送信されてきた音信号または変換信号および自己テスト実施の制御データを受信する受信手段と、
    受信した音信号または変換信号を変換器に与えて再生するよう制御する復元手段と、
    自己テスト実施の制御データを受けると再生器に対して自己テスト用の音信号を与える自己テスト音信号出力手段と、
    自己テスト音信号再生中に、再生器近傍に設けられたマイクによって取得した再生音が適正であるかどうかを判断する判断手段と、
    自らの音再生ユニットを識別する識別情報を付した判断結果を制御データとして音送信ユニットに送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする放送システム。
  14. 接続線を介して複数の音再生ユニットに接続された音送信ユニットであって、
    音信号または音信号に基づく変換信号および自己テスト実施の制御データを、前記接続線を介して前記音再生ユニットに送信する送信手段と、
    判断結果および音再生ユニットの識別情報を含む制御データを受信する受信手段と、
    前記制御データに基づいて、各音再生ユニットの正常異常を判断する統合判断手段と、
    を備えた音送信ユニット。
  15. 接続線を介して音送信ユニットに接続された音再生ユニットであって、
    前記接続線を介して送信されてきた音信号または変換信号および自己テスト実施の制御データを受信する受信手段と、
    受信した音信号または変換信号を変換器に与えて再生するよう制御する復元手段と、
    自己テスト実施の制御データを受けると再生器に対して自己テスト用の音信号を与える自己テスト音信号出力手段と、
    自己テスト音信号再生中に、再生器近傍に設けられたマイクによって取得した再生音が適正であるかどうかを判断する判断手段と、
    自らの音再生ユニットを識別する識別情報を付した判断結果を制御データとして音送信ユニットに送信する送信手段と、
    を備えた音再生ユニット。





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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2800185C1 (ru) * 2022-05-21 2023-07-19 Общество с ограниченной ответственностью "КСК Электронные компоненты" (ООО "КСК Элком") Устройство звукового оповещения купе пассажирского вагона

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