JP2019075420A - 配線基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】配線とランド部との境界部への応力集中による配線の断線不具合をなくす。【解決手段】配線基板10は、第1面21及び第1面の反対側に位置する第2面22を有し、第1の曲げ剛性を有する第1基板20と、第1基板の第1面側に位置し、配線基板に搭載される電子部品51の電極に接続される配線52と、第1基板の第2面側に位置し、第1の曲げ剛性よりも大きい第2の曲げ剛性を有する補強層35を含む補強部31〜33と、を備える。補強部は、第1基板の第1面の法線方向に沿って見た場合に、配線基板に搭載される電子部品に重なる補強層を含む第1補強部31と、第1補強部の周囲に位置するとともに隙間又は孔が設けられた補強層を含む第2補強部32と、を有する。【選択図】図1

Description

本開示の実施形態は、基板と、基板の第1面側に位置する電子部品及び配線とを備える配線基板に関する。
近年、伸縮性などの変形性を有する電子デバイスの研究がおこなわれている。例えば特許文献1は、基板と、基板に設けられた配線と、を備え、伸縮性を有する配線基板を開示している。特許文献1においては、基板上で蛇行するように配線を設けることにより、基板の伸縮に伴って配線が変形し易くなっている。
特許第5855979号公報
基板を伸縮させると、配線と、配線に接続されたランド部との境界部に応力が集中し易く、このため、境界部において断線などの不具合が生じ易い。このような課題を解決するため、特許文献1においては、配線とランド部との間に伸縮量制限部を設けることを提案している。しかしながら、特許文献1においては、伸縮量制限部を、配線及びランド部を構成する銅箔層と同一の銅箔層によって構成している。この場合、伸縮量制限部のパターンと配線やランド部のパターンとが干渉し合うので、基板の伸縮量の調整の自由度が低くなってしまう。
本開示の実施形態は、このような課題を効果的に解決し得る配線基板を提供することを目的とする。
本開示の一実施形態は、配線基板であって、第1面及び前記第1面の反対側に位置する第2面を含み、第1の曲げ剛性を有する第1基板と、前記第1基板の前記第1面側に位置し、前記配線基板に搭載される電子部品の電極に接続される配線と、前記第1基板の前記第2面側に位置し、前記第1の曲げ剛性よりも大きい第2の曲げ剛性を有する補強層を含む補強部と、を備え、前記補強部は、前記第1基板の前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、前記配線基板に搭載される電子部品に重なる前記補強層を含む第1補強部と、前記第1補強部の周囲に位置するとともに孔又は隙間が設けられた前記補強層を含む第2補強部と、を有する、配線基板である。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記第2補強部における前記補強層の占有率は、前記第1補強部における前記補強層の占有率よりも小さくなっていてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記第2補強部の面積は、前記第1補強部の面積の例えば1/2以上である。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記第1補強部の前記補強層と、前記第2補強部の前記補強層とが、同一の材料によって構成されていてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記第1補強部の前記補強層と、前記第2補強部の前記補強層とが一体であってもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記補強部は、前記第2補強部の周囲に位置するとともに隙間又は孔が設けられた前記補強層を含む第3補強部を更に有し、前記第3補強部における前記補強層の占有率は、前記第2補強部における前記補強層の占有率よりも小さくなっていてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記第2補強部の前記補強層及び前記第3補強部の前記補強層に、規則的に並ぶ孔が設けられていてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記第2補強部の前記補強層及び前記第3補強部の前記補強層に、不規則に並ぶ孔が設けられていてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記第1基板の弾性係数は、10MPa以下であってもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記第1基板は、シリコーンゴムを含んでいてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記補強層は、金属層を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板において、前記配線は、複数の導電性粒子を含んでいてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板は、前記第1基板の前記第2面側に位置し、10MPa以下の弾性係数を有する第2基板を更に備え、前記補強部の前記補強層は、前記第2基板の面上に位置していてもよい。
本開示の一実施形態による配線基板は、前記第1基板の前記第1面側に位置し、前記配線に電気的に接続される電極を有する電子部品を更に備えていてもよい。
本開示の実施形態によれば、第1基板の伸縮量を位置に応じて適切に調整することができる。
一実施の形態に係る配線基板を示す断面図である。 一実施の形態に係る配線基板を第1基板の第1面側から見た場合を示す平面図である。 一実施の形態に係る配線基板を第1基板の第2面側から見た場合を示す平面図である。 補強部の補強層の孔の配置方法の一例を示す平面図である。 図1に示す配線基板の製造方法を説明するための図である。 配線基板の一変形例を示す断面図である。 補強部の一変形例を示す平面図である。 補強部の一変形例を示す平面図である。 補強部の一変形例を示す平面図である。
以下、本開示の実施形態に係る配線基板の構成及びその製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態は本開示の実施形態の一例であって、本開示はこれらの実施形態に限定して解釈されるものではない。また、本明細書において、「基板」、「基材」、「シート」や「フィルム」など用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。例えば、「基板」は、基材、シートやフィルムと呼ばれ得るような部材も含む概念である。更に、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」や「直交」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。また、本実施形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号または類似の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。また、図面の寸法比率は説明の都合上実際の比率とは異なる場合や、構成の一部が図面から省略される場合がある。
以下、図1乃至図5を参照して、本開示の一実施の形態について説明する。
(配線基板)
まず、本実施の形態に係る配線基板10について説明する。図1及び図2はそれぞれ、配線基板10を示す断面図及び平面図である。図1に示す断面図は、図2の配線基板10を線A−Aに沿って切断した場合の図である。
図1に示す配線基板10は、第1基板20、補強部30、電子部品51、配線52を備える。以下、配線基板10の各構成要素について説明する。
〔第1基板〕
第1基板20は、伸縮性を有するよう構成された板状の部材である。第1基板20は、電子部品51及び配線52側に位置する第1面21と、第1面21の反対側に位置する第2面22と、を含む。第1基板20の厚みは、例えば10mmであり、より好ましくは1mm以下である。第1基板20の厚みを小さくすることにより、第1基板20の伸縮に要する力を低減することができる。また、第1基板20の厚みを小さくすることにより、配線基板10を用いた製品全体の厚みを小さくすることができる。これにより、例えば、配線基板10を用いた製品が、人の腕などの身体の一部に取り付けるセンサである場合に、装着感を低減することができる。第1基板20の厚みは、10μm以上であってもよい。
第1基板20の伸縮性を表すパラメータの例として、第1基板20の弾性係数を挙げることができる。第1基板20の弾性係数は、例えば10MPa以下であり、より好ましくは1MPa以下である。このような弾性係数を有する第1基板20を用いることにより、配線基板10全体に伸縮性を持たせることができる。以下の説明において、第1基板20の弾性係数のことを、第1の弾性係数とも称する。第1基板20の第1の弾性係数は、1kPa以上であってもよい。
第1基板20の第1の弾性係数を算出する方法としては、第1基板20のサンプルを用いて引張試験を実施するという方法を採用することができる。第1基板20のサンプルを準備する方法としては、配線基板10から第1基板20の一部をサンプルとして取り出す方法や、配線基板10を構成する前の第1基板20の一部をサンプルとして取り出す方法が考えられる。その他にも、第1基板20の第1の弾性係数を算出する方法として、第1基板20を構成する材料を分析し、材料の既存のデータベースに基づいて第1基板20の第1の弾性係数を算出するという方法を採用することもできる。
第1基板20の伸縮性を表すパラメータのその他の例として、第1基板20の曲げ剛性を挙げることができる。曲げ剛性は、対象となる部材の断面二次モーメントと、対象となる部材を構成する材料の弾性係数との積であり、単位はN・m又はPa・mである。第1基板20の断面二次モーメントは、配線基板10の伸縮方向に直交する平面によって第1基板20を切断した場合の断面に基づいて算出される。以下の説明において、第1基板20の曲げ剛性のことを、第1の曲げ剛性とも称する。
第1基板20を構成する材料の例としては、熱可塑性エラストマー、シリコーンゴム、ウレタンゲル、シリコーンゲル等を挙げることができる。熱可塑性エラストマーとしては、ポリウレタン系エラストマー、スチレン系熱可塑性エラストマー、オレフィン系熱可塑性エラストマー、塩ビ系熱可塑性エラストマー、エステル系熱可塑性エラストマー、アミド系熱可塑性エラストマー、1,2−BR系熱可塑性エラストマー、フッ素系熱可塑性エラストマー等を用いることができる。機械的強度や耐磨耗性を考慮すると、ウレタン系エラストマーを用いることが好ましい。さらに、シリコーンゴムは、耐熱性・耐薬品性・難燃性に優れており、第1基板20の材料として好ましい。
〔補強部〕
補強部30は、第1基板20の伸縮を制御するために配線基板10に設けられた部材である。補強部30は、第1基板20の第2面22側に位置する。例えば、補強部30は、図1に示す例において、補強部30は、第1基板20の第2面22に設けられている。
補強部30は、第1基板20の第1の弾性係数よりも大きい弾性係数を有する補強層35を含む。補強層35の弾性係数は、例えば1GPa以上であり、より好ましくは10GPa以上である。補強層35の弾性係数は、第1基板20の第1の弾性係数の100倍以上であってもよく、1000倍以上であってもよい。このような補強層35を含む補強部30を第1基板20に部分的に設けることにより、第1基板20のうち補強層35と重なる部分が伸縮することを抑制することができる。これにより、第1基板20を、伸縮が生じやすい部分と、伸縮が生じにくい部分とに区画することができる。以下の説明において、補強層35の弾性係数のことを、第2の弾性係数とも称する。補強層35の第2の弾性係数は、500GPa以下であってもよい。また、補強層35の第2の弾性係数は、第1基板20の第1の弾性係数の500000倍以下であってもよい。補強層35の第2の弾性係数を算出する方法は、第1基板20の場合と同様である。なお、「重なる」とは、第1基板20の第1面21の法線方向に沿って見た場合に2つの構成要素が重なることを意味している。
また、補強部30は、第1基板20の第1の曲げ剛性よりも大きい曲げ剛性を有する。補強部30の曲げ剛性は、第1基板20の第1の曲げ剛性の100倍以上であってもよく、1000倍以上であってもよい。以下の説明において、補強部30の曲げ剛性のことを、第2の曲げ剛性とも称する。
補強層35を構成する材料の例としては、金属材料を含む金属層や、一般的な熱可塑性エラストマー、アクリル系、ウレタン系、エポキシ系、ポリエステル系、エポキシ系、ビニルエーテル系、ポリエン・チオール系、シリコーン系等のオリゴマー、ポリマー等を挙げることができる。金属材料の例としては、銅、アルミニウム、ステンレス鋼等を挙げることができる。補強層35の厚みは、例えば10μm以上である。上述の材料のうち、金属層は、弾性率が大きくエッチング加工などにより微細加工可能であり、より好ましい。
図1に示すように、補強部30の補強層35には部分的に孔36が設けられている。本実施の形態においては、電子部品51の配置に基づいて孔36の分布を調整することにより、電子部品51と配線52との間の境界部において配線52の断線が生じることを抑制している。補強層35及び孔36と電子部品51との位置関係に基づいては後に詳細に説明する。
〔電子部品〕
図1に示す例において、電子部品51は、配線52に接続される電極を少なくとも有する。電子部品51は、能動部品であってもよく、受動部品であってもよい。能動部品の例としては、トランジスタ、LSI(Large-Scale Integration)、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)、リレー、LED、OLED、LCDなどの発光素子、センサなどを挙げることができる。受動部品の例としては、抵抗器、キャパシタ、インダクタ、圧電素子などを挙げることができる。電子部品51の上述の例のうち、センサが好ましく用いられる。センサとしては、例えば、温度センサ、圧力センサ、光センサ、光電センサ、近接センサ、せん断力センサ、生体センサ等を挙げることができる。これらのセンサのうち、生体センサが特に好ましい。生体センサは、心拍や脈拍、心電、血圧、体温、血中酸素濃度等の生体情報を測定することができる。
〔配線〕
配線52は、電子部品51の電極に接続された、導電性を有する部材である。図2は、配線基板10を第1基板20の第1面21側から見た場合を示す平面図である。図2に示す例においては、配線52の一端及び他端が、2つの電子部品51の電極にそれぞれ接続されている。複数の配線52が2つの電子部品51の間に設けられていてもよい。なお、図2は、配線基板10を第1基板20の第1面21側から見た場合を示す平面図であるので、第1基板20の第2面22側に位置する補強部30は点線で表されている。
好ましくは、配線52は、変形に対する耐性を有する構造を備える。例えば、配線52は、ベース材と、ベース材の中に分散された複数の導電性粒子とを有する。この場合、ベース材として、樹脂などの変形可能な材料を用いることにより、第1基板20の伸縮に応じて配線52も変形することができる。また、変形が生じた場合であっても複数の導電性粒子の間の接触が維持されるように導電性粒子の分布や形状を設定することにより、配線52の導電性を維持することができる。
配線52のベース材を構成する材料としては、例えば、一般的な熱可塑性エラストマーおよび熱硬化性エラストマーを用いることができ、例えば、スチレン系エラストマー、アクリル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ウレタン系エラストマー、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、ポリブタジエン、ポリクロロプレン等を用いることができる。中でも、ウレタン系、シリコーン系構造を含む樹脂やゴムが、その伸縮性や耐久性などの面から好ましく用いられる。た、配線52の導電性粒子を構成する材料としては、例えば銀、銅、金、ニッケル、パラジウム、白金、カーボン等の粒子を用いることができる。中でも、銀粒子が、価格と導電性の観点から好ましく用いられる。
配線52の厚みは、電子部品51の厚みよりも小さく、例えば50μm以下である。配線52の幅は、例えば50μm以上且つ10mm以下である。
〔補強部の詳細〕
次に、補強部30の補強層35及び孔36について、電子部品51との位置関係に基づいて説明する。図3は、配線基板10を第1基板20の第2面22側から見た場合を示す平面図である。なお、図3は、配線基板10を第1基板20第2面22側から見た場合を示す平面図であるので、第1基板20の第1面21側に位置する電子部品51及び配線52は点線で表されている。
図3に示すように、補強部30は、第1補強部31及び第2補強部32を少なくとも有する。第1補強部31は、電子部品51に重なる補強層35を含む。
図3に示す例において、第1補強部31の外形は、電子部品51の外形に一致している。また、図3に示す例において、第1補強部31の補強層35は、第1補強部31の全域にわたって広がっている。これにより、第1基板20に引張応力などの力を加えたときに、第1基板20のうち電子部品51と重なる部分に変形が生じることを抑制することができる。このことにより、第1基板20の変形に起因する応力が電子部品51に加わることを抑制することができ、電子部品51が変形したり破損したりしてしまうことを抑制することができる。
図示はしないが、電子部品51が変形したり破損したりしてしまうことを抑制することができる限りにおいて、第1補強部31の補強層35に部分的に孔や隙間が設けられていてもよい。
第2補強部32は、第1補強部31の周囲に位置する補強層35を含む。図3に示す例において、第2補強部32は、一点鎖線で示すように、平面視において第1補強部31を取り囲んでいる。また、図3に示す例において、第2補強部32の外形と第1補強部31の外形とは相似である。図示はしないが、第2補強部32の外形と第1補強部31の外形とが非相似であってもよい。
第1補強部31の周囲、すなわち電子部品51の周囲に、補強層35を含む第2補強部32を設けることにより、電子部品51の周囲に第2補強部32が設けられていない場合に比べて、第1基板20のうち電子部品51に重なる部分とその周囲の部分との伸縮性の差が大きくなることを抑制することができる。これにより、例えば、第1基板20に引張応力などの力を加えたときに、第1基板20のうち電子部品51に重なる部分に生じる変形と、第1基板20のうち電子部品51の周囲の部分に生じる変形との差が大きくなることを抑制することができる。従って、電子部品51と配線52との間の境界部に応力が集中することを抑制することができ、境界部において配線52に断線などの不具合が生じることを抑制することができる。好ましくは、第2補強部32の補強層35は、電子部品51と配線52との間の境界部に重なっている。
また、図3に示すように、第2補強部32の補強層35には複数の孔36が設けられている。これにより、第2補強部32の補強層35が第2補強部32の全域にわたって広がっている場合に比べて、第1基板20のうち第2補強部32と重なっている部分に伸縮性を持たせることができる。また、第1基板20のうち第2補強部32に重なる部分とその周囲の部分との伸縮性の差が大きくなることを抑制することができる。
第2補強部32の面積は、電子部品51と配線52との間の境界部に応力が集中することを抑制することができるよう定められる。例えば、第2補強部32の面積は、第1補強部31の面積の1/4以上であり、第1補強部31の面積の1/2以上であってもよい。また、第2補強部32の面積は、例えば、第1補強部31の面積以下であり、第1補強部31の面積の3/4以下であってもよい。
第2補強部32における補強層35の占有率は、第1補強部31における補強層35の占有率よりも小さい。第2補強部32における補強層35の占有率と、第1補強部31における補強層35の占有率との差は、例えば5%以上であり、10%以上であってもよい。また、第2補強部32における補強層35の占有率と、第1補強部31における補強層35の占有率との差は、例えば70%以下であり、50%以下であってもよい。両者の間での補強層35の占有率の差を適切に設定することにより、電子部品51と配線52との間の境界部に応力が集中することを適切に抑制することができる。なお、第1補強部31における補強層35の占有率とは、第1補強部31全体の面積に対する、第1補強部31に属する補強層35の面積の比率である。第2補強部32や後述する第3補強部についても同様である。
補強層35に設けられる孔36は、等方的な形状を有することが好ましい。図3に示す例において、孔36は正六角形の形状を有する。孔36が等方的な形状を有することにより、第1基板20に引張応力などの力を加えたときに、第1基板20のうち補強層35の孔36と重なる部分及びその周辺において等方的な伸長を生じさせることができる。このことにより、配線52のうち補強層35の孔36と重なる部分及びその周辺において断線などの不具合が生じることを抑制することができる。
図3に示すように、補強部30は、第2補強部32の周囲に位置する第3補強部33を更に有していてもよい。図3に示す例において、第3補強部33は、平面視において第2補強部32を取り囲んでいる。第3補強部33は、第2補強部32の周囲に位置する補強層35を含む。第3補強部33の補強層35には、第2補強部32の補強層35と同様に、複数の孔36が設けられている。
第3補強部33における補強層35の占有率は、第2補強部32における補強層35の占有率よりも小さい。例えば、第3補強部33の補強層35に設けられている孔36の寸法は、第2補強部32の補強層35に設けられている孔36の寸法よりも大きい。このため、第1基板20のうち第3補強部33と重なる部分は、第1基板20のうち第2補強部32と重なる部分に比べて変形し易い。
本実施の形態によれば、補強部30が第1補強部31、第2補強部32及び第3補強部33を含むので、第1基板20の伸縮などの変形が、第1基板20のうち電子部品51から遠い部分ほど生じ易くなる。このため、第1基板20のうち電子部品51の周囲の部分が変形することを抑制しながら、第1基板20全体としては適切な変形量を確保することができる。従って、電子部品51及び配線52に破損や断線などの不具合が生じることを抑制しながら、伸縮性を有する配線基板10を提供することができる。
第3補強部33における補強層35の占有率と、第2補強部32における補強層35の占有率との差は、例えば5%以上であり、10%以上であってもよい。また、第3補強部33における補強層35の占有率と、第2補強部32における補強層35の占有率との差は、例えば70%以下であり、50%以下であってもよい。また、第3補強部33の面積は、第2補強部32の面積の1/4以上であり、第2補強部32の面積の1/2以上であってもよい。また、第3補強部33の面積は、例えば、第2補強部32の面積以下であり、第2補強部32の面積の3/4以下であってもよい。
第3補強部33における補強層35に設けられる複数の孔36は、同一であってもよく、図3に示すように異なっていてもよい。例えば、電子部品51から遠くに位置する孔36ほど寸法が大きくなるよう、孔36を構成してもよい。第2補強部32における補強層35に設けられる複数の孔36についても同様である。
(孔の配置方法)
次に、本実施の形態に係る配線基板10の補強層35の孔36の配置方法の一例について、図4を参照して説明する。
まず、同一の形状を有する複数の単位領域38を仮想的に補強層35の面上に並べる。例えば、図4に示すように、同一の寸法を有する正六角形からなる複数の単位領域38を補強層35の面上に並べる。続いて、各単位領域38の中心に、電子部品51からの距離に応じた寸法を有する孔36を配置する。これにより、電子部品51の周囲の補強層35に、規則的に並ぶ孔36を設けることができる。なお、図4に示すように、電子部品51に重なる単位領域38には孔36が配置されなくてもよい。
「規則的」とは、隣接する2つの孔36の中心点36cを通る直線Lが、2つの孔36のうち外側に位置する孔に外側で隣接する第3の孔36の中心点36cも通ることを意味する。「外側」とは、電子部品51から遠い側を意味する。なお、隣接する2つの孔36に関して描かれる直線Lの全てが、第3の孔36の中心点36cを通っていなくてもよい。本実施の形態においては、例えば、80%以上の直線Lが第3の孔36の中心点36cを通る場合に、孔36の配置が規則的であると称する。
次に、孔36の寸法の決定方法の一例について説明する。まず、複数の単位領域38のうち第2補強部32と重なる単位領域38の中心に、第1の寸法を有する孔36を配置する。続いて、複数の単位領域38のうち第3補強部33と重なる単位領域38の中心に、第1の寸法よりも大きい第2の寸法を有する孔36を配置する。言い換えると、電子部品51から遠くに位置する単位領域38ほど、大きな寸法を有する孔36が配置される。
(配線基板の製造方法)
以下、図5(a)〜(c)を参照して、配線基板10の製造方法について説明する。
まず、第1基板20を準備する。続いて、図5(a)に示すように、第1基板20の第2面22に補強層35を設ける。例えば、スパッタリング法、蒸着法、めっき法などを用いて、第1基板20の第2面22の全域に、金属層などからなる補強層35を形成する。続いて、エッチングなどによって補強層35を部分的に除去する。これによって、図5(b)に示すように、部分的に孔36が設けられた補強層35を第1基板20の第2面22上に形成することができる。図5(b)に示す補強層35が、第1補強部31の補強層35、第2補強部32の補強層35、及び第3補強部33の補強層35を構成する。なお、図示はしないが、スクリーン印刷法などによって、部分的に孔36が設けられた補強層35を第1基板20の第2面22上に形成してもよい。
上述の形成方法によれば、第1補強部31の補強層35と、第2補強部32補強層35と、第3補強部33の補強層35とは、同一の材料によって構成されることになる。また、第1補強部31の補強層35と、第2補強部32の補強層35と、第3補強部33の補強層35とは一体である。「一体」とは、第1補強部31の補強層35と第2補強部32の補強層35との間、及び、第2補強部32の補強層35と第3補強部33の補強層35との間に界面が存在しないことを意味する。
続いて、図5(c)に示すように、第1基板20の第1面21に電子部品51及び配線52を設ける。配線52を設ける方法としては、例えば、ベース材及び導電性粒子を含む導電性ペーストを第1基板20の第1面21に印刷する方法を採用することができる。このようにして、図1に示す配線基板10を得ることができる。
本実施の形態においては、上述のように、第1基板20のうち電子部品51及び配線52が位置する第1面21とは反対側の第2面22に補強部30を設ける。このため、電子部品51及び配線52の配置とは独立に、第2面22に補強層35及び孔36を設けることができる。従って、補強層35及び孔36の分布を、電子部品51及び配線52の配置に応じて最適化することができる。このため、例えば、電子部品51と配線52との間の境界部における第1基板20の伸縮性を適切に制御することができる。これにより、境界部において配線52に断線などの不具合が生じることを抑制することができる。
また、電子部品51及び配線52の配置と補強層35及び孔36の配置とが干渉しないので、例えば、電子部品51から遠いほど補強層35の占有率が小さくなるよう、孔36を配置することができる。この場合、第1基板20の伸縮などの変形が、第1基板20のうち電子部品51から遠い部分ほど生じ易くなる。このため、第1基板20のうち電子部品51の周囲の部分が変形することを抑制しながら、第1基板20全体としては適切な変形量を確保することができる。従って、電子部品51及び配線52に破損や断線などの不具合が生じることを抑制しながら、伸縮性を有する配線基板10を提供することができる。
配線基板10の用途としては、ヘルスケア製品、スポーツ製品、アミューズメント製品、振動アクチュエーターデバイスなどを挙げることができる。例えば、人の腕などの身体の一部に取り付ける製品を、本実施の形態による配線基板10を用いて構成する。配線基板10は伸張することができるので、例えば配線基板10を伸長させた状態で身体に取り付けることにより、配線基板10を身体の一部により密着させることができる。このため、良好な着用感を実現することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、必要に応じて図面を参照しながら、変形例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。また、上述した実施の形態において得られる作用効果が変形例においても得られることが明らかである場合、その説明を省略することもある。
(配線基板の第1の変形例)
上述の実施の形態においては、補強部30が第1基板20の第2面22上に位置する例を示したが、これに限られることはない。配線基板10が、第1基板20の第2面22側に位置する第2基板40を更に備え、この第2基板40に補強部30が設けられていてもよい。図6に示す例において、補強部30は、第2基板40のうち第1基板20側の面上に設けられている。
第1基板20と第2基板40との間には、接着剤を含む接着層60が設けられていてもよい。接着層60を構成する材料としては、例えばアクリル系接着剤、シリコーン系接着剤等を用いることができる。接着層60の厚みは、例えば5μm以上且つ200μm以下である。
第2基板40は、第1基板20と同様に、伸縮性を有するよう構成された板状の部材である。第2基板40の厚みは、例えば10mm以下であり、より好ましくは1mm以下である。第2基板40の弾性係数は、例えば10MPa以下であり、より好ましくは1MPa以下である。第2基板40の弾性係数は、1kPa以上であってもよい。第2基板40を構成する材料の例としては、第1基板20の場合と同様に、熱可塑性エラストマー、シリコーンゴム、ウレタンゲル、シリコーンゲル等を挙げることができる。
(補強部の第1の変形例)
上述の実施の形態においては、補強層35に設けられた孔36が正六角形の形状を有する例を示した。しかしながら、第1基板20の伸縮性を位置に応じて適切に制御することができる限りにおいて、補強層35の孔36の形状は特には限定されない。例えば、図7に示すように、補強層35に設けられた孔36が円形の形状を有していてもよい。
(補強部の第2の変形例)
上述の実施の形態においては、第2補強部32や第3補強部33の補強層35に設けられた孔36が規則的に並ぶ例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、図8に示すように、第2補強部32や第3補強部33の補強層35に、不規則に並ぶ複数の孔36が設けられていてもよい。これにより、電子部品51の周囲における孔36の配置の等方性を高めることができる。このことにより、第1基板20に引張応力などの力を加えたときに、電子部品51の周囲において第1基板20により等方的に伸縮を生じさせることができる。
「不規則」とは、隣接する2つの孔36の中心点36cを通る直線Lが、2つの孔36のうち外側に位置する孔に外側で隣接する第3の孔36の中心点36cを通らないことを意味する。なお、隣接する2つの孔36に関して描かれる直線Lの一部が、第3の孔36の中心点36cを通っていてもよい。本実施の形態においては、例えば、80%以上の直線Lが第3の孔36の中心点36cを通らない場合に、孔36の配置が不規則であると称する。
(補強部の第3の変形例)
上述の実施の形態においては、第2補強部32や第3補強部33の補強層35に孔36を設ける例を示した。しかしながら、第1基板20の伸縮性を位置に応じて制御することができる限りにおいて、補強層35のパターンは特には限定されない。例えば、図9に示すように、第2補強部32や第3補強部33の補強層35に隙間37を設けてもよい。隙間37は、図9に示すように直線的に延びていてもよく、若しくは、図示はしないが、隙間37が部分的に湾曲していてもよい。
図9に示すように、電子部品51から遠くに位置する隙間37ほど大きな幅を有していてもよい。これにより、電子部品51から遠いほど補強層35の占有率を小さくすることができる。
(配線基板の変形例)
上述の実施の形態及び各変形例においては、配線基板10が、第1基板20の第1面21側に搭載された電子部品51を備える例を示した。しかしながら、これに限られることはなく、配線基板10は、電子部品51を備えていなくてもよい。例えば、電子部品51が搭載されていない状態の第1基板20が第2基板40に貼り合されてもよい。また、配線基板10は、電子部品51が搭載されていない状態で出荷されてもよい。
なお、上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
(実施例1)
配線基板10として、図1に示す、第1基板20の第1面21側に配線52が設けられ、基板20の第2面22側に第1補強部31及び第2補強部32が設けられたものを作製した。以下、配線基板10の作製方法について説明する。
≪第1基板及び補強部の準備≫
第1基板20として機能する、厚み80μmのウレタンシートと、ウレタンシートの第2面に熱ラミネートにより接着させた厚み12μmの圧延銅箔と、を備える積層体を準備した。次いで、積層体の銅箔を、ポジ型のフォトレジストを用いたフォトリソグラフィーおよびエッチング加工によりパターニングした。エッチング液としては、FE-350Z(アデカケミカル社製)を用いた。パターニングした銅箔は、第1補強部31の補強層35として機能する、一辺が5mmの四角形状の銅箔ベタパターンと、第2補強部32の補強層35として機能する、第1補強部31を囲うよう配置された銅箔パターンと、を含む。第2補強部32は、第1補強部31の補強層35の四角形状の銅箔ベタパターンを囲うように広がる幅2.5mmの領域に位置している。本実施例において、第2補強部32の補強層35は、四角形状の第1補強部31の補強層35と一体的になるよう構成された、線幅300μmのハニカム形状の銅箔パターンからなる。第2補強部32における補強層35の占有率は、27%であった。
≪配線の形成≫
次いで、溶媒、バインダー樹脂及び導電性粒子を含む導電性ペーストをウレタンシートの第1面にスクリーン印刷によりパターニングした。溶媒としては、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテートを用いた。バインダー樹脂としては、ウレタンを用いた。導電性粒子としては、銀粒子を用いた。パターニング後、オーブンにて80℃30分間にわたってアニールを実施して溶媒を揮発させて、配線52を形成した。配線52は、20μmの厚み、200μmの線幅、及び40mmの長さを有する直線形状のものである。配線52は、ウレタンシートの第1面の法線方向に沿って見た場合に配線52が四角形状の第1補強部31の中央を貫いていた。また、四角形状の第1補強部31は、長さ40mmの配線52の中央に位置していた。配線52の抵抗値は約40Ωであった。
次いで、配線52が延びる方向において配線基板10を一軸伸長させた。伸張の程度を次第に増加させたところ、伸張の程度が1.3倍になった時に配線52が破断した。破断後の配線52の抵抗値は20MΩ以上であった。
(実施例2)
第2補強部32の補強層35として機能する銅箔パターンを、75μmの線幅を有し、125μmの間隔を空けて並べられた、線状に延びるストライプパターンとしたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、配線基板10を作製した。ストライプパターンは、配線52と直交する方向に延びていた。第2補強部32における補強層35の占有率は、37%であった。
次いで、配線52が延びる方向において配線基板10を一軸伸長させた。伸張の程度を次第に増加させたところ、伸張の程度が1.3倍になった時に配線52が破断した。破断後の配線52の抵抗値は20MΩ以上であった。
(実施例3)
第2補強部32の補強層35として機能する銅箔パターンを、80μmの直径を有し、125μmの間隔を空けて二次元配列された複数の円形状のパターンとしたこと以外は、実施例1の場合と同様にして、配線基板10を作製した。ストライプパターンは、配線52と直交する方向に延びていた。第2補強部32における補強層35の占有率は、38%であった。
次いで、配線52が延びる方向において配線基板10を一軸伸長させた。伸張の程度を次第に増加させたところ、伸張の程度が1.25倍になった時に配線52が破断した。破断後の配線52の抵抗値は20MΩ以上であった。
(実施例4)
第2補強部32の周囲に、第2補強部32を囲うように延びる幅2.5mmの銅箔パターンを更に設けたこと以外は、実施例3の場合と同様にして、配線基板10を作製した。第2補強部32を囲う幅2.5mmの銅箔パターンは、上述の第3補強部33の補強層35として機能する。
次いで、配線52が延びる方向において配線基板10を一軸伸長させた。伸張の程度を次第に増加させたところ、伸張の程度が1.3倍になった時に配線52が破断した。破断後の配線52の抵抗値は20MΩ以上であった。
(比較例1)
第2補強部32の補強層35として機能する銅箔パターンを設けなかったこと以外は、実施例1の場合と同様にして、配線基板10を作製した。
次いで、配線52が延びる方向において配線基板10を一軸伸長させた。伸張の程度を次第に増加させたところ、伸張の程度が1.2倍になった時に配線52が破断した。破断後の配線52の抵抗値は20MΩ以上であった。
比較例1においては、配線基板10の伸長時に第1補強部31の四角形状の銅箔ベタパターンに応力が集中し、第1補強部31の周囲が局所的に伸ばされて配線が破断していると考えられる。一方、実施例1〜4においては、第1補強部31の周囲に、孔又は隙間が設けられた補強層35を含む第2補強部32を設けたことにより、比較例1の場合に比べて、配線52の破断が生じることを抑制できたと考えられる。
10 配線基板
20 第1基板
21 第1面
22 第2面
30 補強部
31 第1補強部
32 第2補強部
33 第3補強部
35 補強層
36 孔
37 隙間
38 単位領域
40 第2基板
51 電子部品
52 配線
60 接着層

Claims (14)

  1. 配線基板であって、
    第1面及び前記第1面の反対側に位置する第2面を含み、第1の曲げ剛性を有する第1基板と、
    前記第1基板の前記第1面側に位置し、前記配線基板に搭載される電子部品の電極に接続される配線と、
    前記第1基板の前記第2面側に位置し、前記第1の曲げ剛性よりも大きい第2の曲げ剛性を有する補強層を含む補強部と、を備え、
    前記補強部は、前記第1基板の前記第1面の法線方向に沿って見た場合に、前記配線基板に搭載される電子部品に重なる前記補強層を含む第1補強部と、前記第1補強部の周囲に位置するとともに孔又は隙間が設けられた前記補強層を含む第2補強部と、を有する、配線基板。
  2. 前記第2補強部における前記補強層の占有率は、前記第1補強部における前記補強層の占有率よりも小さい、請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記第2補強部の面積は、前記第1補強部の面積の1/2以上である、請求項1又は2に記載の配線基板。
  4. 前記第1補強部の前記補強層と、前記第2補強部の前記補強層とが、同一の材料によって構成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の配線基板。
  5. 前記第1補強部の前記補強層と、前記第2補強部の前記補強層とが一体である、請求項4に記載の配線基板。
  6. 前記補強部は、前記第2補強部の周囲に位置するとともに隙間又は孔が設けられた前記補強層を含む第3補強部を更に有し、
    前記第3補強部における前記補強層の占有率は、前記第2補強部における前記補強層の占有率よりも小さい、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の配線基板。
  7. 前記第2補強部の前記補強層及び前記第3補強部の前記補強層に、規則的に並ぶ孔が設けられている、請求項6に記載の配線基板。
  8. 前記第2補強部の前記補強層及び前記第3補強部の前記補強層に、不規則に並ぶ孔が設けられている、請求項6に記載の配線基板。
  9. 前記第1基板の弾性係数は、10MPa以下である、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の配線基板。
  10. 前記第1基板は、シリコーンゴムを含む、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の配線基板。
  11. 前記補強層は、金属層を含む、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の配線基板。
  12. 前記配線は、複数の導電性粒子を含む、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の配線基板。
  13. 前記第1基板の前記第2面側に位置し、10MPa以下の弾性係数を有する第2基板を更に備え、
    前記補強部の前記補強層は、前記第2基板の面上に位置する、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の配線基板。
  14. 前記第1基板の前記第1面側に位置し、前記配線に電気的に接続される電極を有する電子部品を更に備える、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の配線基板。
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