JP2019074861A - 配送管理装置及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】物品の配送履歴と配送中の物品が置かれた環境とを統合して可視化する。【解決手段】配送管理装置は、物品の保管場所毎に設けられた第1端末で検出された物品の状態に係る情報を当該第1端末の識別情報と関連付けた第1情報から、当該第1情報に含まれる識別情報で識別される第1端末が設けられた保管場所を特定し、その保管場所の物品の状態の遷移を表す画像を作成する。配送管理装置は、保管場所毎に設けられた第2端末で検出された当該保管場所の環境情報を当該第2端末の識別情報と関連付けた第2情報から、当該第2情報に含まれる識別情報で識別される第2端末が設けられた保管場所を特定し、その保管場所の環境の変化を表す画像を作成する。配送管理装置は、第1作成手段で作成された画像と第2作成手段で作成された画像とを統合して出力する。【選択図】 図13

Description

本発明の実施形態は、配送管理装置及びコンピュータを当該配送管理装置として機能させるためのプログラムに関する。
商品等の物品の配送に関する履歴を可視化するために、いつ、どこで、何の商品が、どのような状態であったか、というような情報をコンピュータ上に蓄える仕組みは、例えばEPCIS(EPC Information Service)等として既に知られている。
一方、青果(野菜、果物)、鮮魚、精肉等の生鮮食品(生成食材)、生花等の生鮮(新鮮)であることが求められる商品(生鮮商品)を輸送する際には、鮮度を保持したまま輸送する工夫がなされている。しかし、生鮮商品は、倉庫での保管中や車両での輸送中のトラブルにより鮮度が落ちる可能性があることは否めない。このため、保管中や輸送中の温度や湿度等の環境情報を収集し、可視化する仕組みも既に知られている。
しかしながら、物品の配送履歴と配送中の物品が置かれた環境とを統合して可視化する仕組みは構築されておらず、開発が望まれている。
特開2015‐072525号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、物品の配送履歴と配送中の物品が置かれた環境とを統合して可視化できる配送管理装置を提供しようとするものである。
一実施形態において、配送管理装置は、取得手段と、第1作成手段と、第2作成手段と、出力手段とを備える。取得手段は、物品の保管場所毎に設けられた第1端末で検出された物品の状態に係る情報を当該第1端末の識別情報と関連付けた第1情報、及び、保管場所毎に設けられた第2端末で検出された当該保管場所の環境情報を当該第2端末の識別情報と関連付けた第2情報を取得する。第1作成手段は、取得手段で取得した第1情報から、当該第1情報に含まれる識別情報で識別される第1端末が設けられた保管場所を特定し、その保管場所の物品の状態の遷移を表す画像を作成する。第2作成手段は、取得手段で取得した第2情報から、当該第2情報に含まれる識別情報で識別される第2端末が設けられた保管場所を特定し、その保管場所の環境の変化を表す画像を作成する。出力手段は、第1作成手段で作成された画像と第2作成手段で作成された画像とを統合して出力する。
配送管理装置を含む配送管理システムの概略構成図。 第1端末の概略構成図。 第2端末の概略構成図。 第1サーバの回路構成図。 第1サーバの補助記憶デバイスで記憶されるマスタファイルを示す模式図。 追跡リポジトリに蓄えられるデータレコードの構造を示す模式図。 環境リポジトリに蓄えられるデータレコードの構造を示す模式図。 変換テーブルのデータ構成を示す模式図。 統合ファイルに記憶される統合データの構成を示す模式図。 第1サーバのプロセッサが実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図。 第1サーバのプロセッサが実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図。 第1サーバのプロセッサが実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図。 ユーザ端末の表示デバイスに表示される配送監視画面の一例を示す図。
以下、物品の配送履歴と配送中の物品が置かれた環境とを統合して可視化できる配送管理装置の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、本実施形態は、物品の一例として、青果、鮮魚、精肉等の生鮮食品又は生花等の生鮮商品を製造元(収穫元)から物流センタを経由して店舗まで配送する物流システムに配送管理装置を適用した場合である。
図1は、物流システムと、この物流システムに適用された配送管理装置を含む配送管理システムと、を説明するための模式図である。物流システムは、第1の配送工程と第2の配送工程とを含む。第1の配送工程は、製造元Aで製造された生鮮商品(以下、単に商品と称する)を、車両等の移送体T1に載せて物流センタBまで配送する工程である。第2の配送工程は、物流センタBに集められた商品を、車両等の移送体T2に載せて店舗Cまで配送する工程である。なお、少なくとも製造元Aと店舗Cとはそれぞれ複数あるが、図1では代表する1つのみを示している。
配送管理システムは、第1端末10、第2端末20、第1サーバ30、第2サーバ40、第3サーバ50、ユーザ端末60及びネットワーク70を含む。第1端末10は、製造元A、中継センタB及び店舗Cの各拠点にそれぞれ設けられる。第2端末20は、製造元A、中継センタB及び店舗Cの各拠点と各移送体T1,T2にそれぞれ設けられる。第1サーバ30、第2サーバ40及び第3サーバ50は、クラウドD上のサーバ機器である。ユーザ端末60は、入力デバイスと表示デバイスとを備えた電子機器である。例えばパソコン、タブレット端末等が、ユーザ端末60として利用される。ネットワーク70は、第1端末10、第2端末20及びユーザ端末60と、第1サーバ30、第2サーバ40及び第3サーバ50とを、有線又は無線を経由して接続する。例えばインターネットが、ネットワーク70として利用される。
図2は、第1端末10の内部構成を示す模式図である。第1端末10は、コントローラ11、メモリ12、入力デバイス13、リーダ14、無線ユニット15及び時計16を含む。コントローラ11は、第1端末10としての動作を制御する。メモリ12は、種々のデータを記憶する。入力デバイス13は、キーボード、タッチパネル等である。リーダ14は、RFID(Radio Frequency Identification)タグに記憶されたデータを非接触で読み取る。無線ユニット15は、ネットワーク70のアクセスポイントとの間で無線によるデータの送受信を行う。時計16は、現在の日付及び時刻を計時する。
第1端末10は、メモリ12において、それぞれ固有の端末IDを記憶する。以下では、第1端末10の端末IDを端末1IDと称する。また第1端末10は、第1モードと第2モードとを有する。第1モードと第2モードとの切り替えは、入力デバイス13を介して行われる。
本実施形態では、製造元Aで製造される各商品の個体に、それぞれ異なる個体番号が設定されたRFIDタグが付されている。RFIDタグのICメモリには、個体番号とともに当該RFIDタグが付された商品を識別するための商品コードが少なくとも記憶されている。
コントローラ11は、第1モード又は第2モードが選択された状態で、リーダ14により商品に付されたRFIDタグのデータ(商品コード、個体番号等)が読み取られると、日時、端末1ID、商品コード、個体番号、モードフラグを含むデータ信号を、無線ユニット15を介して無線送信する。日時は、RFIDタグを読み取ったときに時計16で計時されている日付及び時刻である。端末1IDは、メモリ12に記憶されている。商品コード及び個体番号は、リーダ14がRFIDタグから読み取ったデータである。モードフラグは、第1モードが選択されているのか第2モードが選択されているのかを識別する情報である。第1端末10から無線送信されたデータ信号は、ネットワーク70を経由して、第2サーバ40へと送信される。
この種の第1端末10としては、既存のRFIDリーダ又はRFIDリーダライタ等を適用することができる。
図3は、第2端末20の内部構成を示す模式図である。第2端末20は、コントローラ21、メモリ22、GPS(Global Positioning System)センサ23、加速度センサ24、温度センサ25、湿度センサ26、無線ユニット27及び時計28を含む。コントローラ11は、第2端末20としての動作を制御する。メモリ22は、種々のデータを記憶する。GPSセンサ23は、GPS(全地球測位システム)を利用して第2端末20の現在位置(緯度・経度)を測位する。加速度センサ24は、第2端末20の動きにより生じた加速度を検出する。温度センサ25は、第2端末20が置かれた環境の温度を検知する。湿度センサ26は、第2端末20が置かれた環境の湿度を検知する。無線ユニット27は、ネットワーク70のアクセスポイントとの間で無線によるデータの送受信を行う。時計28は、現在の日付及び時刻を計時する。
第2端末20は、メモリ22において、それぞれ固有の端末IDを記憶する。以下では、第2端末20の端末IDを端末2IDと称する。
コントローラ21は、予め設定された周期の時間が経過する毎に、日時、端末2ID及びセンシングデータを含むデータ信号を、無線ユニット27を介して無線送信する。日時は、上記周期の時間が経過したときに時計28で計時されている日付及び時刻である。端末2IDは、メモリ22に記憶されている。センシングデータは、上記周期の時間が経過したときにGPSセンサ23、加速度センサ24、温度センサ25及び湿度センサ26の各種センサが検出した値である。第2端末20から無線送信されたデータ信号は、ネットワーク70を経由して、第3サーバ50へと送信される。
この種の第2端末20としては、既存のスマートフォン等を適用することができる。
なお、第2端末20に設けられるセンサの種類は、上述したものに限定されるものではない。上述したセンサの一部を備えたものであってもよいし、他のセンサを備えたものであってもよい。
図4は、第1サーバ30の要部回路構成を示すブロック図である。なお、第2サーバ40及び第3サーバ50も、回路構成は第1サーバ30と同一である。よって本明細書では、第1サーバ30について回路構成を説明し、第2サーバ40及び第3サーバ50の回路構成については説明を省略する。
第1サーバ30は、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33、通信インターフェース34及びシステムバス35を備える。そして第1サーバ30は、システムバス35に、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33及び通信インターフェース34を接続する。かくして第1サーバ30は、プロセッサ31、メインメモリ32、補助記憶デバイス33及び通信インターフェース34と、これらを接続するシステムバス35とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ31は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ31は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、第1サーバ30としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。
メインメモリ32は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ32は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ32は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ32は、プロセッサ31が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性又は揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ32は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ31によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。
補助記憶デバイス33は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス33として使用される。補助記憶デバイス33は、プロセッサ31が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ31での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス33は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
通信インターフェース34は、上記コンピュータの入出力部に相当する。通信インターフェース34は、ネットワーク70を介して接続される機器との間で所定の通信プロトコルに従いデータの送信又は受信を行う。機器には、第1端末10、第2端末20及びユーザ端末60が含まれる。また、通信インターフェース34は、クラウドD上の他のサーバ(第2サーバ40、第3サーバ50)との間でもデータの送信又は受信を行う。
図5は、第1サーバ30の補助記憶デバイス33で記憶される主要なマスタファイルを示す模式図である。第1サーバ30は、補助記憶デバイス33の記憶領域の一部を、商品マスタファイル331、場所マスタファイル332及び地図マスタファイル333の領域としている。
商品マスタファイル331は、本実施形態の配送管理システムで配送状況が管理される商品に関する情報を記憶する。情報には、少なくとも商品コード、商品名及び商品画像が含まれる。場所マスタファイル332は、物流システムにおいて、配送される商品が一時的に置かれる場所、例えば製造元A、物流センタB及び店舗Cの各拠点に関する情報と、移送体T1、T2に関する情報とを記憶する。情報には、少なくとも場所IDと場所名とが含まれる。場所IDは、各拠点及び各移送体T1、T2に対して個々に割り当てられた一意のコードである。地図マスタファイル333は、各拠点が置かれている地域の道路地図データを記憶する。
図6は、追跡リポジトリ41に蓄えられるデータレコード41Rの構造を示す模式図である。追跡リポジトリ41は、第2サーバ40の補助記憶デバイスに形成される。
データレコード41Rは、少なくとも日時、端末1ID、商品コード、個体番号及びステータスで構成される。日時、端末1ID、商品コード及び個体番号は、第1端末10から送信されたデータ信号に含まれる情報である。ステータスは、同データ信号に含まれるモードフラグと、端末1IDとによって決定される。具体的には、端末1IDが製造元Aに置かれている第1端末10のものであり、かつモードフラグが第1モードを示すものであるとき、ステータスは「3:ラベル発行」となる。端末1IDが製造元Aに置かれている第1端末10のものであり、かつモードフラグが第2モードを示すものであるとき、ステータスは「2:出荷」となる。端末1IDが物流センタBに置かれている第1端末10のものであり、かつモードフラグが第1モードを示すものであるとき、ステータスは「1:入荷」となる。端末1IDが物流センタBに置かれている第1端末10のものであり、かつモードフラグが第2モードを示すものであるとき、ステータスは「2:出荷」となる。端末1IDが店舗Cに置かれている第1端末10のものであり、かつモードフラグが第1モードを示すものであるとき、ステータスは「4:店着」となる。端末1IDが店舗Cに置かれている第1端末10のものであり、かつモードフラグが第2モードを示すものであるとき、ステータスは「5:品出し」となる。なお、ステータスは、上記の例に限定されるものではなく、任意であってよい。
図7は、環境リポジトリ51に蓄えられるデータレコード51Rの構造を示す模式図である。環境リポジトリ51は、第3サーバ50の補助記憶デバイスに形成される。
データレコード51Rは、少なくとも日時、端末2ID及びセンシングデータで構成される。日時、端末2ID及びセンシングデータは、第2端末20から送信されたデータ信号に含まれる情報である。
図8は、変換テーブル80のデータ構成を示す模式図である。変換テーブル80は、第1サーバ30のメインメモリ32又は補助記憶デバイス33に記憶される。
変換テーブル80は、端末1IDのフィールド81と、端末2IDのフィールド82と、場所IDのフィールド83とで構成される。端末1IDのフィールド81には、製造元A、物流センタB及び店舗Cの各拠点にそれぞれ設けられた第1端末10の端末IDが格納される。端末2IDのフィールド82には、製造元A、物流センタB及び店舗Cの各拠点と各移送体T1,T2にそれぞれ設けられた第2端末20の端末IDが格納される。そして、同一拠点に設けられた第1端末10の端末IDと第2端末20の端末IDとに関連付けて、その拠点に割り当てられた場所IDがフィールド83に格納される。また、各移送体T1,T2に設けられた第2端末20の端末IDに関連付けて、その移送体T1又は移送体T2に割り当てられた場所IDがフィールド83に格納される。
図9は、統合ファイル90に記憶される統合データ90Rの構成を示す模式図である。第1サーバ30は、メインメモリ32又は補助記憶デバイス33の記憶領域の一部を統合ファイル90とする。
統合データ90Rは、少なくとも日時、場所ID、場所名、商品コード、商品名、個体番号、種別フラグ及び実データで構成される。種別フラグは、統合データ90Rの種類を識別する。統合データ90Rには、追跡リポジトリ41から検出されたデータレコード41Rから生成される第1統合データ90R1と、環境リポジトリ51から検出されたデータレコード51Rから生成される第2統合データ90R2とがある。第1統合データ90R1は、日時、場所ID、場所名、商品コード、商品名、個体番号、種別フラグ及び実データの全ての項目を含む。第2統合データ90R2は、日時、場所ID、場所名、種別フラグ及び実データで構成される。商品コード、商品名及び個体番号は除かれる。種別フラグは、第1統合データ90R1の場合は“0”となり、第2統合データ90R2の場合は“1”となる。実データは、第1統合データ90R1の場合はステータスであり、第2統合データ90R2の場合はセンシングデータである。
かかる構成の配送管理システムにおいて、第1サーバ30は、本実施形態の配送管理装置として機能する。以下、図10乃至図13を用いて、第1サーバ30の主要な動作について説明する。
図10乃至図12は、第1サーバ30のプロセッサ31が、所定のプログラムに従って実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図である。プログラムは、メインメモリ32又は補助記憶デバイス33に記憶されたアプリケーションプログラムの一種である。図13は、この情報処理によってユーザ端末60の表示デバイスに表示される配送監視画面SCの一例である。始めに、配送監視画面SCの構成について説明する。なお、配送監視画面SCの構成が、以下に説明するものに限定されないのは言うまでもない。
配送監視画面SCは、2つのチェックボックスCB1及びCB2と、2つの入力ボックスIP1及びIP2と、リストエリアLS1と、5つの表示エリアDS1、DS2、DS3、DS4及びDS5と、2つのボタン画像BT1及びBT2とを含む。
チェックボックスCB1は、配送の管理対象を商品単位とする場合にチェックされる。チェックボックスCB2は、配送の管理対象を折り畳み式コンテナ(以下、オリコンと省略する)とする場合にチェックされる。なお、この実施形態では、配送の管理対象をオリコンとする場合の例については説明を省略する。
入力ボックスIP1は、配送の管理対象を商品単位とする場合には商品コードが入力され、オリコン単位とする場合にはオリコンに付された一意のコードが入力される。入力ボックスIP2は、配送の管理期間として、期間の開始日時と終了日時とが入力される。
リストエリアLS1は、入力ボックスIP1に入力されたコードと、入力ボックスIP2に入力された期間とから特定された商品の個体リストを表示する。個体リストは、商品画像と個体番号と商品名(xxxxxx)とを含む。
表示エリアDS1は、個体リストの中から選択された商品(個体)の個体番号を表示する。表示エリアDS2は、表示エリアDS1に表示された個体番号で識別される商品(個体)の画像と、配送履歴情報とを表示する。配送履歴情報は、時間と場所とステータスとを含む。つまり、画像の商品が、いつ、どの場所で、どのような状態であったか、という情報を時系列に表示する。表示エリアDS3は、個体リストの中から選択された商品(個体)の配送経路を示す道路地図を表示する。因みに、図13において、二重丸の記号は拠点を示す。そして、この二重丸の記号間を結ぶ実線が、移送体T1,T2の経路を示す。表示エリアDS4は、拠点又は配送経路上の任意の地点の温度と湿度の変化を表すグラフを表示する。表示エリアDS4は、拠点又は配送経路上の任意の地点の加速度の変化を表すグラフを表示する。
検索ボタンBT1は、入力ボックスIP1及び入力ボックスIP2に入力された条件での検索を指示するボタン画像である。終了ボタンB2は、配送管理の終了を指示するボタン画像である。
かかる構成の配送監視画面SC1は、初期状態においては、チェックボックスCB1及びチェックボックスCB2にチェックがされていない。入力ボックスIP1及び入力ボックスIP2は、空欄である。リストエリアLS1及び表示エリアDS1も空欄となっている。他の表示エリアDS2、DS3、DS4及びDS5は、全て非表示となっている。
初期状態の配送管理画面SC1が表示デバイスに表示されているユーザ端末60に対し、ユーザは、入力デバイスを操作して、入力ボックスIP1及び入力ボックスIP2に必要なデータを入力する。例えばユーザは、図13に示すように、チェックボックスCB1にチェックを入れ、入力ボックスIP1に商品コード「123456789」を入力する。またユーザは、入力ボックスIP2に期間開始日時「2017/06/01 12:00」と期間終了日時「2017/06/02 18:00」とを入力する。しかしてユーザは、検索ボタンBT1を入力する。
検索ボタンBT1が入力されると、ユーザ端末60から第1サーバ30に対し、ネットワーク70経由で検索コマンドが送信される。検索コマンドには、チェックが入れられたチェックボックスCB1又はCB2の情報と、入力ボックスIP1に入力されたコードと、入力ボックスIP2に入力された期間開始及び終了の情報とが含まれる。検索コマンドを受信した第1サーバ30のプロセッサ31は、図10〜図12の流れ図に示す手順の情報処理を実行するようにプログラムによって制御されている。
すなわちプロセッサ31は、Act1として検索コマンドを待機している。通信インターフェース34を介して検索コマンドを受信すると(Act1、YES)、プロセッサ31は、Act2としてその検索コマンドに含まれる情報(コード、期間等)を取得する。
プロセッサ31は、Act3として検索コマンドに含まれる情報から検索条件であるコードと検索期間とを正しく取得できたか否かを判断する。例えばチェックボックスCB1にチェックが入っているにも拘らず入力ボックスIP1のコードが商品コードとは異なる体系のコードである場合、プロセッサ31は、検索条件がエラーであると認定する。例えば期間開始日時と期間終了日時とを比較して期間開始日時よりも期間終了日時の方が古い日時の場合、プロセッサ31は、検索条件がエラーであると認定する。
検索条件がエラーの場合(Act3、NO)、プロセッサ31は、Act1に戻る。そしてプロセッサ31は、次の検索コマンドを待機する。
検索条件が正しい場合(Act3、YES)、プロセッサ31は、Act4として第2サーバ40が所有する追跡リポジトリ41を検索してデータレコード41Rを順次読み出す。そしてプロセッサ31は、Act5として追跡リポジトリ41からデータレコード41Rを読み出す毎に、そのデータレコード41Rが検索条件を満足するか否かを判断する。例えばデータレコード41Rの商品コードが検索条件のコードと一致し、且つ、データレコード41Rの日時が検索条件の期間内である場合、プロセッサ31は、当該データレコード41Rが検索条件を満足すると判定する。データレコード41Rの商品コードが検索条件のコードと一致しない、若しくはデータレコード41Rの日時が検索条件の期間外である場合、プロセッサ31は、当該データレコード41Rが検索条件を満足しないと判定する。データレコード41Rが検索条件を満足しない場合(Act5、NO)、プロセッサ31は、Act6として追跡リポジトリ41の検索を終えたか否かを判断する。追跡リポジトリ41の検索を終えていない場合(Act6、NO)、プロセッサ31は、Act5に戻り、次に読み出したデータレコード41Rが検索条件を満足するか否かを判断する。
追跡リポジトリ41から読み出したデータレコード41Rが検索条件を満足する場合(Act5、YES)、プロセッサ31は、Act7としてそのデータレコード41Rの各項目から統合データ90Rを作成する。このときプロセッサ31は、データレコード41Rの日時、商品コード及び個体番号と、当該商品コードに関連付けて商品マスタファイル331に記憶されている商品名とを統合データ90Rに組み入れる。またプロセッサ31は、Act8として変換テーブル80を参照し、データレコード41Rの端末1IDを、当該端末1IDに関連付けられて変換テーブル80に設定されている場所IDに変換する。そしてプロセッサ31は、この場所IDと、当該場所IDに関連付けて場所マスタファイル332に記憶されている場所名とを統合データ90Rに組み入れる。またプロセッサ31は、Act9として統合データ90Rの種別フラグを“0”とする。さらにプロセッサ31は、Act10として統合データ90Rの実データを、データレコード41Rに含まれるステータスとする。かくしてプロセッサ31は、検索条件を満足するデータレコード41Rから第1統合データ90R1を作成する。
上述したAct7乃至Act10の処理を終えると、プロセッサ31は、Act11として統合データ90R(第1統合データ90R1)を統合ファイル90に記憶させる。その後、プロセッサ31は、Act5に戻る。すなわちプロセッサ31は、追跡リポジトリ41の検索を継続する。そして、検索条件を満足するデータレコード41Rを検出する毎に、プロセッサ31は、Act7〜Act11の処理を繰り返し実行する。
プロセッサ31は、追跡リポジトリ41の検索を終了すると(Act6、YES)、図11のAct21へと進む。Act21では、プロセッサ31は、第3サーバ50が所有する環境リポジトリ51を検索してデータレコード51Rを順次読み出す。そしてプロセッサ31は、Act22として環境リポジトリ51からデータレコード51Rを読み出す毎に、そのデータレコード51Rの日時が検索条件の日時と一致するか否かを判断する。データレコード51Rの日時が検索条件の日時と一致しない場合(Act22、NO)、プロセッサ31は、Act23として環境リポジトリ51の検索を終えたか否かを判断する。環境リポジトリ51の検索を終えていない場合(Act23、NO)、プロセッサ31は、Act22に戻り、次に読み出したデータレコード51Rの日時が検索条件の日時と一致するか否かを判断する。
環境リポジトリ51から読み出したデータレコード51Rの日時が検索条件の日時と一致した場合(Act22、YES)、プロセッサ31は、Act24としてそのデータレコード51Rの各項目から統合データ90Rを作成する。このときプロセッサ31は、データレコード51Rの日時を統合データ90Rに組み入れる。またプロセッサ31は、Act25として変換テーブル80を参照し、データレコード51Rの端末2IDを、当該端末2IDに関連付けられて変換テーブル80に設定されている場所IDに変換する。そしてプロセッサ31は、この場所IDと、当該場所IDに関連付けて場所マスタファイル332に記憶されている場所名とを統合データ90Rに組み入れる。またプロセッサ31は、Act26として統合データ90Rの種別フラグを“1”とする。さらにプロセッサ31は、Act27として統合データ90Rの実データを、データレコード51Rに含まれるセンシングデータとする。かくしてプロセッサ31は、検索条件と日時が一致するデータレコード51Rから第2統合データ90R2を作成する。
上述したAct24乃至Act27の処理を終えると、プロセッサ31は、Act28として統合データ90R(第2統合データ90R2)を統合ファイル90に記憶させる。その後、プロセッサ31は、Act22に戻る。すなわちプロセッサ31は、環境リポジトリ51の検索を継続する。そして、検索条件と日時が一致するデータレコード51Rを検出する毎に、プロセッサ31は、Act24〜Act28の処理を繰り返し実行する。
プロセッサ31は、環境リポジトリ51の検索を終了すると(Act23、YES)、Act29として統合ファイル90に記憶された統合データ90Rを、日時の古い順又は新しい順にソートする。前述したように、統合ファイル90には、追跡リポジトリ41から検出されたデータレコード41Rに基づいて作成された第1統合データ90R1と、環境リポジトリ51から検出されたデータレコード51Rに基づいて作成された第2統合データ90R2とが記憶されている。Act29の処理により、統合ファイル90においては、第1統合データ90R1と第2統合データ90R2とが、日時の古い順にソートされて記憶される。
プロセッサ31は、Act30として統合ファイル90に記憶された統合データ90Rから個体リストを作成する。具体的にはプロセッサ31は、先ず、統合ファイル90から種別フラグが“0”の統合データ、すなわち第1統合データ90R1を検出する。そしてプロセッサ31は、第1統合データ90R1から個体番号と商品名とを取得する。またプロセッサは、第1統合データ90R1の商品コードで商品マスタファイル331を検索して商品画像を取得する。そしてプロセッサ31は、取得した個体番号及び商品名と商品画像とから個体リストを作成し、当該個体リストが配送監視画面SCのリストエリアLS1に表示されるように、通信インターフェース34を介してユーザ端末60を制御する。この制御により、配送監視画面SCのリストエリアLS1には、入力ボックスIP1に入力されたコードで特定される商品のうち、入力ボックスIP2に入力された期間内に配送された商品の個体リストが表示される。
そこでユーザは、個体リストの中から、配送状況を確認したい個体を選択する。なお、個体を選択しない場合には、ユーザは、終了ボタンBT2を入力する。
第1サーバ30のプロセッサ31は、Act31としてユーザ端末60で個体が選択されたか否かを確認する。個体が選択されていない場合(Act31、NO)、プロセッサ31は、Act32として終了ボタンBT2が入力されたか否かを確認する。終了ボタンBT2が入力されていない場合(Act32、NO)、プロセッサ31は、Act31に戻る。ここにプロセッサ31は、Act31及びAct32の処理により、個体が選択されるか終了ボタンBT2が入力されるのを待ち受ける。
Act31及びAct32の待ち受け状態において、終了ボタンBT2が入力された場合(Act32、YES)、プロセッサ31は、Act33として統合ファイル90の統合データ90Rをクリアする。以上で、プロセッサ31は、流れ図に示した処理を終了する。
Act31及びAct32の待ち受け状態において、個体が選択された場合には(Act31、YES)、プロセッサ31は、図12のAct41に進む。すなわちプロセッサ31は、Act41として統合ファイル90から種別フラグが“0”の統合データ90R、すなわち第1統合データ90R1を抽出する。そしてプロセッサ31は、Act42として抽出した第1統合データ90R1のなかから個体番号が選択された個体の番号と一致する第1統合データ90R1を取得する。
プロセッサ31は、Act43として、Act42の処理で取得した第1統合データ90R1の日時、場所名及び実データのステータスを、日時の古い順に並べた配送履歴情報の画像を生成する。
またプロセッサ31は、Act44として統合ファイル90から種別フラグが“1”のデータ、すなわち第2統合データ90R2を抽出する。そしてプロセッサ31は、Act45として抽出した第2統合データ90R2のなかから、Act42の処理で取得した第1統合データ90R1と日時が一致する第2統合データ90R2を取得する。
プロセッサ31は、Act46としてAct45の処理で取得した第2統合データ90R2の実データであるセンシングデータの位置情報と、地図マスタファイル333に保存されている道路地図データとに基づいて、配送経路を示す画像を作成する。
プロセッサ31は、Act47として配送監視画面SCの表示エリアDC2と表示エリアDC3とに、Act43で作成した配送履歴情報の画像と、Act46で作成した配送経路を示す画像とが表示されるように、通信インターフェース34を介してユーザ端末60を制御する。
かくしてユーザは、個体リストの中から選択した個体の配送履歴情報及び配送経路を確認することができる。ここで、ユーザが別の個体の配送状況を確認したい場合、ユーザはその個体を個体リストの中から選択する。また、配送履歴情報及び配送経路を確認できた個体の環境情報を確認したい場合には、ユーザは、配送経路を示す地図上の所定の場所、例えば拠点を示す二重丸の記号又は拠点間を結ぶ実線を指定する。
プロセッサ31は、Act48として次の個体が選択されたか否かを確認する。個体が選択されていない場合(Act48、NO)、プロセッサ31は、Act49として地図上の所定の場所が指定されたか否かを確認する。所定の場所が指定されていない場合(Act49、NO)、プロセッサ31は、Act50として終了ボタンBT2が入力されたか否かを確認する。終了ボタンBT2が入力されていない場合(Act50、NO)、プロセッサ31は、Act48に戻る。ここにプロセッサ31は、Act48、Act49及びAct50の処理により、個体が選択されるか場所が指定されるか終了ボタンBT2が入力されるのを待ち受ける。
Act48乃至Act50の待ち受け状態において、個体が選択された場合(Act48、YES)、プロセッサ31は、Act41に戻り、Act41以降の処理を前記と同様に実行する。
Act48乃至Act50の待ち受け状態において、場所が指定された場合(Act49、YES)、プロセッサ31は、Act51として、Act45の処理で取得した第2統合データ90R2のなかから、さらに指定された場所のレコードを取得する。具体的には、拠点が指定された場合にはその拠点に割り当てられた場所IDを含む第2統合データ90R2を取得する。移送体T1又はT2による配送経路を示す実線が指定された場合には、その移送体T1又はT2に割り当てられた場所IDを含む第2統合データ90R2を取得する。
プロセッサ31は、Act51の処理で取得した第2統合データ90R2の実データから温度及び湿度の値を時系列に取得し、その取得した値から温度と湿度の変化を表すグラフを作成する。またプロセッサ31は、同第2統合データ90R2の実データから加速度の値を時系列に取得し、その取得した値から加速度の変化を表すグラフを作成する。そしてプロセッサ31は、Act47に戻り、配送監視画面SCの表示エリアDC4と表示エリアDC5とに、温度及び湿度の変化を表すグラフと、加速度の変化を表すグラフとが表示されるように、通信インターフェース34を介してユーザ端末60を制御する。その後、プロセッサ31は、Act48乃至Act50の待ち受け状態となる。
Act48乃至Act50の待ち受け状態において、終了ボタンBT2が入力された場合には(Act50、YES)、プロセッサ31は、Act54として統合ファイル90の統合データ90Rをクリアする。以上で、プロセッサ31は、流れ図に示した処理を終了する。
以上のように動作する第1サーバ(配送管理装置)30は、プロセッサ31の制御により図10のAct4乃至Act11及び図11のAct21乃至Act28の処理を実行することで、取得手段を構成する。すなわち第1サーバ30は、商品の保管場所(拠点)毎に設けられた第1端末10で検出された商品の状態に係る情報(ステータス)を当該第1端末の識別情報(端末1ID)と関連付けた第1情報(データレコード41R)を追跡リポジトリ41から取得する。また第1サーバ30は、同保管場所(拠点)毎に設けられた第2端末20で検出された当該保管場所の環境情報(センシングデータ)を当該第2端末20の識別情報(端末2ID)と関連付けた第2情報(データレコード51R)を環境リポジトリ51から取得する。
また第1サーバ30は、プロセッサ31の制御により図12のAct41乃至Act43の処理を実行することで、第1作成手段を構成する。すなわち第1サーバ30は、取得手段で取得した第1情報(データレコード41R)から、変換テーブル80を参照して当該第1情報に含まれる識別情報で識別される第1端末10が設けられた保管場所を特定し、その保管場所の商品の状態の遷移を表す画像(配送履歴情報)を作成する。
また第1サーバ30は、プロセッサ31の制御により図12のAct51乃至Act53の処理を実行することで、第2作成手段を構成する。すなわち第1サーバ30は、取得手段で取得した第2情報(データレコード51R)から、変換テーブル80を参照して当該第2情報に含まれる識別情報で識別される第1端末10が設けられた保管場所を特定し、その保管場所の環境の変化を表す画像(温度・湿度グラフ又は加速度グラフ)を作成する。
さらに第1サーバ30は、プロセッサ31の制御により図12のAct47の処理を実行することで、出力手段を構成する。すなわち第1サーバ30は、第1作成手段で作成された画像と第2作成手段で作成された画像とを統合した配送監視画面SC1がユーザ端末60の表示デバイスに表示されるように制御する。
したがって、本実施形態によれば、ユーザ端末60の表示デバイスに表示される配送監視画面SC1により、商品の配送履歴とその商品が置かれた環境の温湿度変化又は加速度変化を統合して可視化することができる。
ところで、第2端末20は、商品を1つの拠点から別の拠点へ移送する移送体T1,T23にも設けられている。そして第1サーバ30の第2作成手段は、取得手段で取得した第2情報から、当該第2情報に含まれる識別情報で識別される第2端末20が設けられた場所として保管場所だけでなく移送体までも特定し、その場所毎の環境の変化を表す画像を作成するようにしている。
したがって、本実施形態によれば、上記配送監視画面SC1により、配送中の商品が置かれた環境の温湿度変化又は加速度変化も統合して可視化できるメリットがある。
また、第2端末20は、GPSセンサ23を備えており、当該第2端末20の位置情報をさらに検出可能である。そして第1サーバ30は、プロセッサ31の制御により図12のAct44乃至Act46の処理を実行することで、第3作成手段を構成する。すなわち第1サーバ30は、第2情報に含まれる識別情報で識別される第2端末20の位置情報から、商品の移動軌跡(配送経路)を表す画像を作成する。そして第1サーバ30の出力手段は、第1作成手段で作成された画像及び第2作成手段で作成された画像に、さらに第3作成手段で作成された画像を統合した配送監視画面SC1がユーザ端末60の表示デバイスに表示されるように制御する。
したがって、本実施形態によれば、ユーザ端末60の表示デバイスに表示される配送監視画面SC1により、商品の配送経路までも統合して可視化することができる。
また、第1サーバ30は、プロセッサ31の制御により図10のAct1乃至Act3の処理を実行することで、指定手段を構成する。すなわち第1サーバ30は、配送監視画面SC1の入力ボックスIP2に入力された情報から、期間が指定されたと認識する。そして第1サーバ30の取得手段は、指定された期間内に第1端末10で検出された商品の状態に係る情報を当該第1端末10の識別情報と関連付けた第1情報、及び、同期間内に第2端末20で検出された当該保管場所の環境情報を当該第2端末20の識別情報と関連付けた第2情報を取得する。
したがって、本実施形態によれば、任意に指定した期間内において、商品の配送履歴とその商品が置かれた環境とを統合して可視化することができる。
以下、実施形態の変形例について説明する。
前記実施形態では、出力手段を、第1作成手段で作成された画像と第2作成手段で作成された画像とを統合した配送監視画面SC1がユーザ端末60の表示デバイスに表示されるように制御する手段として説明した。しかし出力手段は、これに限定されるものではない。例えば第1作成手段で作成された画像と第2作成手段で作成された画像とを統合した画像を、プリンタで印刷出力するように制御する手段であってもよい。
前記実施形態では、温度センサ25及び湿度センサ26が第2端末20の内部に設けられているとして説明した。温度センサ25又は湿度センサ26の少なくとも一方は、第2端末20の外部に設けられ、第2端末20のコントローラ21が外部のセンサからの情報を読み取るようにしてもよい。また、前記実施形態では、生鮮商品の保管中や輸送中に収集する環境情報(センシングデータ)として、温度、湿度を取り上げたが、これに限定されるものではなく、例えば匂い等、生鮮商品の鮮度によって変わるもの、或いは振動、加速度、照度等、生鮮商品の鮮度に何らかの影響を及ぼすもので、生鮮商品の保管中や輸送中に収集することができるものであれば、その種別は問われない。
前記実施形態では、第1サーバ30、第2サーバ40及び第3サーバ50をクラウドD上のサーバ機器として説明した。各サーバ30,40,50は、ネットワーク70に接続されてさえすれば、必ずしもクラウドD上に設けられていなくてもよい。また、少なくとも2つのサーバの機能を1つのサーバで統合してもよい。
前記実施形態では、商品にRFIDタグを付す例を示したが、商品にバーコードを付した例であってもよい。この場合、第1端末10のリーダ14はバーコードスキャナとなる。また物品は、商品に限定されるものではない。
なお、配送管理装置として機能する第1サーバ30の譲渡は一般に、プログラムがメインメモリ32又は補助記憶デバイス33に記憶された状態にて行われる。しかしこれに限らず、プログラムがメインメモリ32又は補助記憶デバイス33に記憶されていない状態で譲渡されてもよい。そしてこの場合は、第1サーバ30が備える書き込み可能な記憶デバイスに、この第1サーバ30とは個別に譲渡されたプログラムがユーザなどの操作に応じて書き込まれてもよい。プログラムの譲渡は、リムーバブルな記録媒体に記録して、あるいはネットワークを介した通信により行うことができる。記録媒体は、CD−ROM,メモリカード等のようにプログラムを記憶でき、かつ装置が読み取り可能であれば、その形態は問わない。また、プログラムのインストールやダウンロードにより得る機能は、装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と協働してその機能を実現させるものであってもよい。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…第1端末、20…第2端末、30…第1サーバ、40…第2サーバ、41…追跡リポジトリ、50…第3サーバ、51…環境リポジトリ、60…ユーザ端末、70…ネットワーク、80…変換テーブル、90…統合ファイル。

Claims (5)

  1. 物品の保管場所毎に設けられた第1端末で検出された前記物品の状態に係る情報を当該第1端末の識別情報と関連付けた第1情報、及び、前記保管場所毎に設けられた第2端末で検出された当該保管場所の環境情報を当該第2端末の識別情報と関連付けた第2情報を取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得した前記第1情報から、当該第1情報に含まれる識別情報で識別される前記第1端末が設けられた保管場所を特定し、その保管場所の前記物品の状態の遷移を表す画像を作成する第1作成手段と、
    前記取得手段で取得した前記第2情報から、当該第2情報に含まれる識別情報で識別される前記第2端末が設けられた保管場所を特定し、その保管場所の環境の変化を表す画像を作成する第2作成手段と、
    前記第1作成手段で作成された画像と前記第2作成手段で作成された画像とを統合して出力する出力手段と、
    を具備する配送管理装置。
  2. 前記第2端末は、前記物品を1つの前記保管場所から別の保管場所へ移送する移送体にさらに設けられており、
    前記第2作成手段は、前記取得手段で取得した前記第2情報から、当該第2情報に含まれる識別情報で識別される前記第2端末が設けられた場所として保管場所又は移送体を特定し、その場所の環境の変化を表す画像を作成する、
    請求項1記載の配送管理装置。
  3. 前記第2端末は、当該第2端末の位置情報をさらに検出可能であり、
    前記第2情報に含まれる識別情報で識別される前記第2端末の位置情報から、前記物品の移動軌跡を表す画像を作成する第3作成手段、をさらに具備し、
    前記出力手段は、前記第1作成手段で作成された画像及び前記第2作成手段で作成された画像に、さらに前記第3作成手段で作成された画像を統合して出力する、
    請求項2記載の配送管理装置。
  4. 期間を指定する指定手段、
    をさらに具備し、
    前記取得手段は、前記指定された期間内に前記第1端末で検出された前記物品の状態に係る情報を当該第1端末の識別情報と関連付けた第1情報、及び、同期間内に前記第2端末で検出された当該保管場所の環境情報を当該第2端末の識別情報と関連付けた第2情報を取得する、
    請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の配送管理装置。
  5. コンピュータを、
    物品の保管場所毎に設けられた第1端末で検出された前記物品の状態に係る情報を当該第1端末の識別情報と関連付けた第1情報、及び、前記保管場所毎に設けられた第2端末で検出された当該保管場所の環境情報を当該第2端末の識別情報と関連付けた第2情報を取得する取得手段、
    前記取得手段で取得した前記第1情報から、当該第1情報に含まれる識別情報で識別される前記第1端末が設けられた保管場所を特定し、その保管場所の前記物品の状態の遷移を表す画像を作成する第1作成手段、
    前記取得手段で取得した前記第2情報から、当該第2情報に含まれる識別情報で識別される前記第2端末が設けられた保管場所を特定し、その保管場所の環境の変化を表す画像を作成する第2作成手段、
    前記第1作成手段で作成された画像と前記第2作成手段で作成された画像とを統合して出力する出力手段、
    として機能させるためのプログラム。
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