JP2017057043A - 物品管理システム、物品管理装置、物品管理方法および物品管理プログラム - Google Patents

物品管理システム、物品管理装置、物品管理方法および物品管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】流通過程における物品の品質を適切に管理する。【解決手段】流通段階における物品を識別する第一の識別情報と、前記物品が移動した時刻と、前記物品が置かれていた空間を識別する第二の識別情報とを受信する手段と、前記第一の識別情報、前記第二の識別情報に紐付けられた環境情報取得装置の環境情報および前記時刻とから、前記物品の環境履歴情報を算出する手段と、前記環境履歴情報と前記物品の良否判断基準とから前記物品の良否を判断する手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、物品管理システム、物品管理装置、物品管理方法および物品管理プログラムに関する。
医薬品等の物品は、その品質が適切に保たれることが重要である。製造業者内では一般に物品の品質が適切に管理されていること、また、物品が末端の消費者の手に渡った後は消費者本人の管理に委ねざるを得ないことから、物品が製造業者から出荷されて消費者の手に渡るまでの流通(物流)過程における品質を管理することが重要視されている。
例えば、流通過程における品質の管理として、物品が置かれている環境の温度を監視し、顧客に渡されるまでの温度管理が求められている。このような品質の管理により、物品の返品の際、品質が確保されている良品のみを処方することや販売在庫に戻すことができるようになる。
従来、医薬品においては、倉庫内に保管されている場合や輸送時に温度データが採取されているが、温度データは別々に管理されていた。そのため、流通過程の全体における温度データを継ぎ目なく管理するためには、温度データを時系列に繋げていく必要がある。
一方、プロセスの過程で、リーダで製品のタグが認識されたら、タグの周囲にある測温装置に温度取得を指示してセンタに記録し、タグがついた物品の温度履歴が分かるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献1等を参照。)。
また、タグが取り付けられた物品について、工程の出入りがある際に時刻をタグに追記するとともに、リーダ周辺の測定温度をサーバに記録し、後にタグの情報を読み込むことで、温度履歴が分かるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献2等を参照。)。
また、店舗への納品物を収めた通い箱に温度の監視手段を入れていっしょに移動させ、後に情報を読み込むことで、温度履歴が分かるようにした技術が開示されている(例えば、特許文献3等を参照。)。
上述した倉庫内と輸送時の別々に管理されている温度データを時系列に繋げていく手法は、医薬品等の物品については、簡単に行うことはできない。すなわち、工場から出荷されたロット単位の梱包が解かれ、小分けされて異なる場所に流通される場合や、更に異なる物品と混在されて流通される場合等には、流通の各段階における管理の単位は当初のロットとは異なるものとなり、当初のロットにより物品を特定できないからである。この点、前述した先行文献は、ロットの小分けや異なる物品との混在を考慮しておらず、参考にはならない。その結果、物品の流通過程における温度データを継ぎ目なく管理することが困難であり、物品の品質を充分に管理することができない。
また、ロットの小分けの度にタグを増やすことや医薬品1つ1つにタグをつけることはコスト面から現実的ではなく、タグをできるだけ増やさずに流通過程における温度データを管理する方法が求められている。
なお、医薬品における温度データの例を中心に説明したが、医薬品以外の物品についても、その他の湿度データ、照度データ、加速度(振動)データ等を含む環境情報についても、同様の問題がある。
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、流通過程における物品の品質を適切に管理することにある。
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、流通段階における物品を識別する第一の識別情報と、前記物品が移動した時刻と、前記物品が置かれていた空間を識別する第二の識別情報とを受信する手段と、前記第一の識別情報、前記第二の識別情報に紐付けられた環境情報取得装置の環境情報および前記時刻とから、前記物品の環境履歴情報を算出する手段と、前記環境履歴情報と前記物品の良否判断基準とから前記物品の良否を判断する手段とを備える。
本発明にあっては、流通過程における物品の品質を適切に管理することができる。
本発明の一実施形態にかかる物品管理システムの構成例を示す図である。 測温装置の構成例を示す図である。 データロガーの構成例を示す図である。 通信モジュールの構成例を示す図である。 物品管理装置のソフトウェア構成例を示す図である。 各種DBのデータ構造例を示す図(その1)である。 各種DBのデータ構造例を示す図(その2)である。 物品管理装置のハードウェア構成例を示す図である。 端末のソフトウェア構成例を示す図である。 端末のハードウェア構成例を示す図である。 医薬品の流通の例を示す図(その1)である。 医薬品の流通の例を示す図(その2)である。 医薬品の流通の例を示す図(その3)である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図(その1)である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図(その2)である。 実施形態の処理例を示すシーケンス図(その3)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その1)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その2)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その3)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その4)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その5)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その6)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その7)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その8)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その9)である。 物品を製造番号で特定する例を示す図である。 加速度情報の例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。なお、医薬品の流通を例に説明するが、医薬品以外の物品についても同様に適用することができる。また、温度データを採取する場合を例に説明するが、その他の湿度データ、照度データ、加速度(振動)データ等を含む環境情報についても同様に適用することができる。
<構成>
図1は本発明の一実施形態にかかる物品管理システムの構成例を示す図である。図1において、物品管理システムは、物品の流通過程における各担当者が操作する端末10と、物品が保管される場所(空間)に配置される測温装置20と、物品管理装置(サーバ装置)40とがネットワーク30を介して接続されて構成される。端末10には固定型のものと携帯型のものとが含まれ、操作が行われる環境に適したものが使用される。
測温装置20は、物品が保管される空間(コンテナ、パレット、物品棚、通い箱等)の最も高い温度を示す場所と最も低い温度を示す場所の温度を測定するものであり、原則として、一つの空間の最も高い温度を示す場所と最も低い温度を示す場所にそれぞれ1個ずつの計2個の測温装置20が配置される。図示のA1−1、A1−2はコンテナ内の空間に配置される2個の測温装置を示し、B1−1、B1−2はパレットに配置される2個の測温装置を示し、C1−1、C1−2とC2−1、C2−2とE1、E2はそれぞれ物品棚に配置される2個の測温装置を示している。測温装置が配置される場所は、予め対象となる空間内で評価を行うことで最も高い温度を示す場所と最も低い温度を示す場所が決められ、それらの場所に測温装置が配置される。なお、上記では2個の測温装置を使用して2箇所の温度を測定する例を示したが、1つの測温装置で2箇所以上の温度を測定する構成としてもよい。
また、空間が小さい場合には、1個の測温装置20とすることができる。この場合、事前に空間内の温度分布をとっておき、測温装置20を取り付ける場所からの、最も高い温度を示す場所と最も低い温度を示す場所との温度差を取得しておき、実際に測定した温度から最も高い温度を示す場所の温度と最も低い温度を示す場所の温度を求める。図示のD1は通い箱に配置される1個の測温装置を示している。
また、次に説明するように、測温装置20は、温度を測定して温度データを記録するデータロガーと、温度データを外部に無線送信する通信モジュールとが接続可能となっている。そのため、データロガーと通信モジュールとが接続された状態では、電波が通る環境においては、単独で外部に温度データを送信(外部から送信指示を受けて送信する場合と自ら送信する場合のどちらでも可)することができる。コンテナ等の電波が遮蔽された環境では温度データの送信が行えないため、通信モジュールを接続せずにデータロガー単独とされることを想定している。図示の測温装置20のうち、A1−1、A1−2とD1は、自らは温度データを送信せず、端末10に接続することで温度データを読み出し、端末10からネットワーク30を経由して物品管理装置40に温度データを送信するようにしている。
図2は測温装置20の構成例を示す図であり、温度を測定して温度データを記録するデータロガー21と、温度データを外部に無線送信する通信モジュール22とがUSB(Universal Serial Bus)コネクタ等により接続可能となっている。
図3はデータロガー21の構成例を示す図である。なお、ここでは温度以外に湿度や加速度を併せて測定できるものを示している。更に、照度を測定できるようにしてもよい。図3において、データロガー21は、制御機能のためのCPU(Central Processing Unit)21a、ROM(Read Only Memory)21b、RAM(Random Access Memory)21c、記憶部(フラッシュメモリ等)21dを備えている。また、データロガー21は、ユーザインタフェースのための表示部21e、入力部21fを備えている。また、データロガー21は、データ取得のための時刻取得部21g、温度取得部21h、湿度取得部21i、加速度取得部21jと、通信モジュール22や端末10との接続のための外部I/F(Interface)21kとを備えている。なお、単独で有線や無線により外部と通信する機能を有しているデータロガーも存在し、その場合、通信モジュールと接続することなく外部と通信を行うことができる。
図4は通信モジュール22の構成例を示す図である。図4において、通信モジュール22は、制御機能のためのCPU22a、ROM22b、RAM22c、記憶部22dと、ユーザインタフェースのための表示部22e、入力部22fとを備えている。また、通信モジュール22は、データ取得のための時刻取得部22g、位置情報取得部(GPS(Global Positioning System)等)22hと、データロガー21との接続のための外部I/F22iと、無線によるネットワーク接続のための無線通信部22jとを備えている。
図5は物品管理装置40のソフトウェア構成例を示す図である。図5において、物品管理装置40は、通信部41と管理部42とを備えている。通信部41は、ネットワーク30を介して外部装置とデータ通信を行う機能を有している。管理部42は、物品の注文、納品等の伝票情報の管理を行うとともに、物品の温度データの管理を行う機能を有している。また、管理部42は、物品の返品時に、温度データに基づいて物品の品質の良否の判断を行う機能も有している。
また、管理部42は、物品識別情報管理部421と物品移動時刻管理部422と物品保管空間情報管理部423と環境履歴情報算出部424と物品良否判断部425とを備えている。物品識別情報管理部421は、流通段階における物品を識別する識別情報を受信し、各種情報と対応付けて管理する機能を有している。物品移動時刻管理部422は、物品が移動した時刻を受信し、各種情報と対応付けて管理する機能を有している。物品保管空間情報管理部423は、物品が置かれていた空間を識別する識別情報を受信し、各種情報と対応付けて管理する機能を有している。環境履歴情報算出部424は、物品が置かれていた空間を識別する識別情報に紐付けられた測温装置(環境情報取得装置)の環境情報と物品が移動した時刻とから、物品の環境履歴情報を算出する機能を有している。物品良否判断部425は、環境履歴情報と物品の判断基準とから物品の良否を判断する機能を有している。
物品管理装置40は、処理に際して参照・更新する測温装置場所情報DB(Database)43、物品保管情報DB44、伝票情報DB45、物品管理情報DB46、温度情報DB47を備えている。なお、物品管理装置40内にDB43〜47を含む形を図示したが、DB43〜47は別のデータベースサーバ等に配置してもよい。
図6(a)は、測温装置場所情報DB43の構造例を示しており、測温装置場所情報と物品場所情報とを含んでいる。これらの情報は、端末10からの操作で測温装置場所情報DB43に登録される。なお、輸送車と通い箱に関しては、輸送毎に場所が変わってしまうため、輸送時点で端末10を用いて登録する。
測温装置場所情報は、物品が保管される設備(輸送車、パレット、物品棚、通い箱等)と測温装置20の関係を保持するものであり、「設備番号」「モード」「装置(高)」「装置(低)」「温度差(高)」「温度差(低)」等の項目を有している。「設備番号」は、場所に対応する設備を識別する情報である。「モード」は、測温装置20の温度取得方法を示すものであり、設備の空間の最も高い温度を示す場所と最も低い温度を示す場所の計2箇所に配置される場合は「1」、1箇所に配置される場合は「2」としている。「装置(高)」は、最も高い温度を示す場所に配置される測温装置20(モード「2」の場合は配置される1個の測温装置20)を識別する情報である。「装置(低)」は、最も低い温度を示す場所に配置される測温装置20(モード「2」の場合はブランク)を識別する情報である。「温度差(高)」は、モード「2」の場合の、測温装置20が配置された場所と最も高い温度を示す場所の温度の差を示す情報である。「温度差(低)」は、モード「2」の場合の、測温装置20が配置された場所と最も低い温度を示す場所の温度の差を示す情報である。
物品場所情報は、物品と物品棚の関係を保持するものであり、「物品番号」「物品棚1」「物品棚2」「物品棚3」等の項目を有している。「物品番号」は、物品を識別する情報である。「物品棚1」〜「物品棚2」は、該当する物品棚に「物品番号」で特定される物品が保管されているか否か(保管されている場合、図では「○」で表記)を示す情報である。
図6(b)は、物品保管情報DB44の構造例を示しており、物品保管情報を含んでいる。物品保管情報は、物品の品質が劣化しないものとして許容される条件を保持するものである。温度による条件の場合、医薬品等の物品を保管する際に、規定される温度範囲で保管されていれば、物品の品質が担保されることを示す。また、仮に温度範囲を越えた場合でも、短時間であれば品質に影響しないため、許容時間も規定される。従って、後に物品の良否を判断する際に、物品の保管環境履歴を求め、物品保管情報と比較することで、物品の良否および返品可否を判断することができる。なお、物品保管情報は、端末10からの操作で物品保管情報DB44に登録される。なお、物品保管情報は全ての物品で統一してもよいし、予め物品ごとに物品保管情報を用意し、物品番号や製造番号と紐付けて使用してもよい。
物品保管情報は、「物品番号」「下限値」「上限値」「許容時間」等の項目を有している。「物品番号」は、物品を識別する情報である。「下限値」は、許容される温度範囲の下限を示す情報である。「上限値」は、許容される温度範囲の上限を示す情報である。「許容時間」は、「下限値」と「上限値」で示される温度範囲を逸脱した場合でも、許容される時間を示す情報である。
図7(a)は、伝票情報DB45の構造例を示しており、医薬品卸注文情報と納品案内情報と調剤薬局注文情報とを含んでいる。これらの情報は、端末10からの操作で伝票情報DB45に登録される。
医薬品卸注文情報は、「伝票番号」「物品番号」「個数」「発注者」「送付先」「発送日」等の項目を有している。「伝票番号」は、注文の伝票を識別する情報である。「物品番号」は、注文の対象となる物品を識別する情報である。「個数」は、注文の対象となる物品の個数を示す情報である。「発注者」は、注文を行った医薬品卸会社を識別する情報である。「送付先」は、物品を送付する宛先を示す情報である。「発送日」は、物品を発送する日付を示す情報である。
納品案内情報は、「品名」「数量」「製造番号」「伝票番号」等の項目を有している。「品名」は、納品の対象となる物品を識別する情報である。「数量」は、納品の対象となる物品の個数を示す情報である。「製造番号」は、納品の対象となる物品の製造番号(ロット番号等)を示す情報である。「伝票番号」は、納品に対応する注文の伝票を識別する情報である。
調剤薬局注文情報は、「伝票番号」「物品番号」「個数」「発注者」「送付先」「発送日」「納品日」「剤形」「規格単位」「包装単位」「メーカー名」等の項目を有している。「伝票番号」は、注文の伝票を識別する情報である。「物品番号」は、注文の対象となる物品を識別する情報である。「個数」は、注文の対象となる物品の個数を示す情報である。「発注者」は、注文を行った調剤薬局を識別する情報である。「送付先」は、物品を送付する宛先を示す情報である。「発送日」は、物品を発送する日付を示す情報である。「納品日」は、納品が行われた日付を示す情報である。「剤形」は、医薬品の場合の剤形を示す情報である。「規格単位」は、医薬品の場合の規格単位を示す情報である。「包装単位」は、医薬品の場合の包装単位を示す情報である。「メーカー名」は、物品の製造元を示す情報である。
図7(b)は、物品管理情報DB46の構造例を示しており、物品管理情報を含んでいる。物品管理情報は、端末10からの操作で物品管理情報DB46に登録される。物品管理情報は、「伝票番号」「物品番号」「製造番号」「設備番号」「発送日時」「到着日時」「旧伝票番号」等の項目を有している。「伝票番号」は、注文の伝票を識別する情報である。「物品番号」は、注文の対象となる物品を識別する情報である。「製造番号」は、注文に応じて納品する物品の製造番号を示す情報である。「設備番号」は、物品が保管(移動中の保管を含む)される設備(場所)を識別する情報である。「発送日時」は、物品が発送された日時を示す情報である。「到着日時」は、物品が到着した日時を示す情報である。「旧伝票番号」は、トレーサビリティ向上のために、関連する前の伝票を識別する情報である。
図7(c)は、温度情報DB47の構造例を示しており、温度情報を含んでいる。温度情報は、測温装置20から直接に、または、端末10を介して、温度情報DB47に登録される。温度情報は、「取得日時」「測温装置A1−1」「測温装置A1−2」等の項目を有している。「取得日時」は、温度データを取得した日時を示す情報である。「測温装置A1−1」「測温装置A1−2」は、その測温装置により取得された温度を示す情報である。
図8は物品管理装置40のハードウェア構成例を示す図である。図8において、物品管理装置40は、システムバス401に接続されたCPU(Central Processing Unit)402、ROM(Read Only Memory)403、RAM(Random Access Memory)404、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)405を備えている。また、物品管理装置40は、I/F(Interface)406と、I/F406に接続された、I/O(Input/Output Device)407、HDD(Hard Disk Drive)/フラッシュメモリ408、NIC(Network Interface Card)409と、I/O407に接続されたモニタ410、キーボード411、マウス412等を備えている。I/O407にはCD/DVD(Compact Disk/Digital Versatile Disk)ドライブ等を接続することもできる。
図5で説明した物品管理装置40の機能は、CPU402において所定のプログラムが実行されることで実現される。プログラムは、記録媒体を経由して取得されるものでもよいし、ネットワークを経由して取得されるものでもよい。
図9は端末10のソフトウェア構成例を示す図である。図9において、端末10は、情報入力部11と情報送受信部12とメモリ消去命令部13と判定部14と情報表示部15と音声報知部16と位置情報取得部17とを備えている。情報入力部11は、ユーザからの情報の手入力やバーコード入力を受け付けるとともに、測温装置20(データロガー21)から温度データを入力(取得)する機能を有している。情報送受信部12は、データロガー21や物品管理装置40との間で情報の送受信を行う機能を有しており、例えば、物品管理装置40から受信したデータロガー21の条件設定をデータロガー21へ送信し、条件設定に使用される。他にも、情報送受信部12により、データロガー21から測定データ(環境情報)を受信し、その測定データを物品管理装置40に送信することや、物品管理装置40に測定データが保存完了されたことを保存完了情報として受信すること等が可能である。すなわち、情報送受信部12には、少なくとも条件送受信部、環境情報送受信部、保存情報受信部の機能が含まれている。
メモリ消去命令部13は、物品管理装置40からの情報(収集されたデータが保存された旨の通知等)に基づいてデータロガー21にメモリを消去する命令を出力する機能を有している。判定部14は、データロガー21から出力されたデータの異常の有無や後述の上限温度または下限温度を超えているデータの有無を判定する機能を有している。情報表示部15は、ユーザへの情報を表示する機能を有している。音声報知部16は、音でユーザへの報知を行う機能を有している。位置情報取得部17は、端末10の位置情報を取得する機能を有している。例えば、判定部14が、データロガー21との通信時にデータに異常が生じていると判定した場合に、情報表示部15に通信エラーが生じたことを表示し、さらに音声報知部16によってユーザに報知する設定としてもよい。これによりデータ異常が生じていることをすぐにユーザが把握することができる。
図10は端末10のハードウェア構成例を示す図である。なお、図10は携帯型の端末(スマートフォン、タブレット等)のハードウェア構成例を示しており、固定型の端末(デスクトップPC、ノートPC等)のハードウェア構成は図8に示したものと同様になる。
図10において、端末10は、電源システム101と、プロセッサ103、メモリコントローラ104、周辺インタフェース105を含むメインシステム102と、記憶部106とを備えている。また、端末10は、外部ポート107と、高周波回路108と、アンテナ109と、オーディオ回路110と、スピーカ111と、マイク112と、近接センサ113と、GPS(Global Positioning System)回路114とを備えている。また、端末10は、ディスプレイコントローラ116、光学センサコントローラ117、入力コントローラ118を含むI/O(Input/Output)サブシステム115と、タッチ反応型ディスプレイシステム119と、光学センサ120と、入力部121とを備えている。
図9で説明した端末10の機能は、プロセッサ103において所定のプログラムが実行されることで実現される。プログラムは、記録媒体を経由して取得されるものでもよいし、ネットワークを経由して取得されるものでもよい。
<動作>
図11〜図13は医薬品の流通の例を示す図であり、医薬品の物品Aの工場出荷から、物品Aが薬局まで届き、薬局内で保管されるまでの物流を示している。すなわち、図11において、医薬品会社1から輸送車1のコンテナに積まれて物品Aが医薬品卸会社1まで輸送される。なお、医薬品会社1から輸送車1のコンテナに積まれた物品Aが出荷される際に、コンテナ内の空間の最高の温度を示す場所に測温装置A1−1が、最低の温度を示す場所に測温装置A1−2が配置される。
輸送車1が医薬品卸会社1に到着すると、物品Aは輸送車1からパレット単位で医薬品卸会社1内に搬入される。この際、パレットの最高温度位置に測温装置B1−1、最低温度位置に測温装置B1−2が配置される。
図12において、医薬品卸会社1内では、パレットから物品Aが倉庫内の物品棚1に移動される。物品棚1の最高の温度を示す場所に測温装置C1−1が、最低の温度を示す場所に測温装置C1−2が配置されている。また、物品棚2の最高の温度を示す場所に測温装置C2−1が、最低の温度を示す場所に測温装置C2−2が配置されている。そして、物品Aは、薬局からの注文に応じて、他の物品と共に測温装置D1が取り付けられた通い箱1に入れられる。
図13において、医薬品卸会社1から通い箱1は輸送車2により調剤薬局1まで届けられ、調剤薬局1で受領されると、物品棚3内の所定の位置に保管される。物品棚3の最高の温度を示す場所に測温装置E1が、最低の温度を示す場所に測温装置E2が配置されている。
また、調剤薬局1の在庫管理者は、適宜、在庫量を確認し、余分と判断された物品に関し、過去の温度情報を取得して医薬品卸会社1に返品する。
図14〜図16は上記の実施形態の処理例を示すシーケンス図であり、図14および図15は医薬品会社1から医薬品卸会社1を経由して調剤薬局1まで物品が届けられて保管されるまでの処理を示している。
[医薬品会社1から医薬品卸会社1への送付]
図14において、医薬品卸会社1の注文担当者が、自己の操作する端末から物品管理装置40に対して注文情報を送信すると(ステップS101)、物品管理装置40は注文情報を伝票情報DB45に保存する(ステップS102)。物品管理装置40は、医薬品会社1の出荷担当者の端末に注文情報を送信する(ステップS103)。なお、医薬品会社1の出荷担当者が注文情報を物品管理装置40に自主的に確認に行く運用の場合、物品管理装置40は注文情報を送信しなくてもよい。また、医薬品卸会社1の注文担当者は、物品管理装置40への注文情報の送信と並行して、医薬品会社1の出荷担当者に注文情報を直接に送信してもよい。また、医薬品卸会社1から注文情報をFAX等により医薬品会社1に送付する運用である場合は、別に医薬品会社1や医薬品卸会社1において注文情報を伝票情報DB45に登録するようにすることもできる。注文情報として、例えば、物品Aを15個発注した場合の医薬品卸注文情報は、図17(a)に示すようになる。
図14に戻り、医薬品会社1の出荷担当者は、医薬品卸会社1からの注文情報を元に物品を手配し、納品案内情報を作成して物品管理装置40に送信すると(ステップS104)、物品管理装置40は納品案内情報を伝票情報DB45に保存する(ステップS105)。物品管理装置40は、医薬品卸会社1の受入担当者の端末に納品案内情報を送信する(ステップS106)。なお、医薬品卸会社1の受入担当者が納品案内情報を物品管理装置40に自主的に確認に行く運用の場合、物品管理装置40は納品案内情報を送信しなくてもよい。また、医薬品会社1の出荷担当者は、物品管理装置40への納品案内情報の送信と並行して、医薬品卸会社1の受入担当者に納品案内情報を直接に送信してもよい。また、FAX等により送付する運用である場合は、別に医薬品卸会社1または医薬品会社1において注文情報を伝票情報DB45に登録するようにすることもできる。図17(b)は伝票情報DB45に保存される納品案内情報の例を示している。
図14に戻り、医薬品会社1の発送者は、輸送車1への物品(納品書が伴われる)の搬出時に、携帯型の端末から伝票番号と物品番号と輸送車番号を入力し、端末は入力時刻を加えて物品管理装置40に送信する(ステップS107)。物品管理装置40は、物品管理情報DB46から、物品番号と伝票番号が合致する項目を検索し、合致するものがあれば、設備番号と発送日時を追記する。合致するものが無い場合には、新たに物品番号、伝票番号、設備番号と発送日時を追記する(ステップS108)。今の例では、合致するものが無い場合に該当し、新たに物品番号、伝票番号、設備番号と発送日時を追記される。図17(c)は物品管理情報DB46に追記される物品管理情報の例を示している。
図14に戻り、輸送車1のコンテナに配置された測温装置A1−1、A1−2は発送時に発送者のボタン操作等により動作を開始し、温度データの記録を開始する(ステップS109)。
その後、輸送車1が医薬品卸会社1に到着すると、医薬品卸会社1の受入担当者は、物品に伴われた納品書と、予め取得してある納品案内書(納品案内情報をプリントアウトしたもの)を確認し、自己の操作する端末に伝票番号と物品番号と物品Aを載せ変えたパレット番号を入力し、端末は入力時刻を追加して物品管理装置40に送信する(ステップS110)。物品管理装置40は、物品管理情報DB46から、該当の文書を検索し、最新の文書に対して到着時刻を追記した上で、その行をコピーし、コピーした行に設備番号、発送日時を記載し、到着時刻を削除する(ステップS111)。図17(d)は物品管理情報DB46に追記された物品管理情報の例を示している。なお、上記の説明では、伝票番号と物品番号で検索するものとしたが、物品を一意に特定できる方法であれば問題なく、例えば、伝票番号と製造番号を用いる方法もある。物品を製造番号で特定する例については後述する。
図14に戻り、上記の医薬品卸会社1への輸送車1の到着に際し、輸送車1の運転手または受入担当者は、自己の操作する携帯型の端末を用いて測温装置A1−1、A1−2の温度データを取得し(ステップS112、S113)、物品管理装置40に送信する(ステップS114、S115)。物品管理装置40は、受信した温度データを温度情報として温度情報DB47に保存する(ステップS116)。なお、温度データの取得を受入担当者が行う場合は、伝票番号等の送信(ステップS110)と同時に温度データの送信(ステップS115)を行ってもよい。図18(a)は温度情報DB47に保存された温度情報の例を示している。
図14に戻り、医薬品卸会社1の受入担当者はパレット1を物品棚1に移動させ、物品を物品棚1に置き、自己の操作する携帯型の端末から、伝票番号と物品番号と棚番号を入力し、端末は入力時刻を追加して物品管理装置40に送信する(ステップS117)。物品管理装置40は、物品管理情報DB46から、該当の文書を検索し、最新の文書に対して到着時刻を追記した上で、その行をコピーし、コピーした行に設備番号、発送日時を記載し、到着時刻を削除する(ステップS118)。図18(b)は物品管理情報DB46に追記された物品管理情報の例を示している。
図14に戻り、パレット1に配置された測温装置B1−1、B1−2と、物品棚1に配置された測温装置C1−1、C1−2は、自身の通信機能により、物品管理装置40からの送信指示に基づいて定期的に物品管理装置40に温度データを送信し(ステップS119、S121)、物品管理装置40は、温度情報DB47に温度情報を保存する(ステップS120、S122)。図19(a)は測温装置B1−1、B1−2からの温度情報の例を示している。ここで、15:22〜15:36の温度は、いったんパレット1が倉庫外にあったために上昇している。また、図19(b)は測温装置C1−1、C1−2と測温装置C2−1、C2−2からの温度情報の例を示している。
[医薬品卸会社1から調剤薬局1への送付]
図15において、調剤薬局1の注文担当者が、自己の操作する端末から物品管理装置40に対して注文情報を送信すると(ステップS123)、物品管理装置40は注文情報を伝票情報DB45に保存する(ステップS124)。物品管理装置40は、医薬品卸会社1の出荷担当者の端末に注文情報を送信する(ステップS125)。なお、医薬品卸会社1の出荷担当者が注文情報を物品管理装置40に自主的に確認に行く運用の場合、物品管理装置40は注文情報を送信しなくてもよい。また、調剤薬局1の注文担当者は、物品管理装置40への注文情報の送信と並行して、医薬品卸会社1の出荷担当者に注文情報を直接に送信してもよい。また、FAX等により送付する運用である場合は、別に調剤薬局1または医薬品卸会社1において注文情報を伝票情報DB45に登録するようにすることもできる。図20(a)は伝票情報DB45に保存される調剤薬局注文情報の例を示しており、1つの伝票で複数種類の物品の注文を行っている例である。
図15に戻り、医薬品卸会社1の出荷担当者は、伝票単位に物品を物品棚から取り出し、自己の操作する端末を用いて物品番号と通い箱番号を入力し、端末は入力時刻を追加して物品管理装置40に送信する(ステップS126)。例えば、伝票のバーコードを端末で読み、伝票に記載されている物品をとって物品のバーコードを端末で読み、通い箱のバーコードを端末で読み、取得日時とともに物品管理装置40に送信する。取得した物品は選択した通い箱に入れる。なお、通い箱のID(通い箱番号)は、測温装置の表示部に表示するようにすることで、通い箱と測温装置20の紐付けが容易になる。
物品管理装置40は医薬品卸会社1の出荷担当者の端末から出荷の情報を受信すると、物品管理情報DB46に追記を行う(ステップS127)。例えば、図20(a)の伝票番号Y0001に従って、物品Aが1つ、物品Dが1つ、物品Gが2つについて通い箱1に入れられた場合における物品管理情報DB46の物品管理情報の例を図20(b)に示している。なお、薬局からの伝票番号に基づくトレーサビリティを確保するために、過去の伝票番号と紐付けておく必要があり、その方法として、製造番号と取り出した設備番号から最新の伝票を割り出し、旧伝票番号として記載しておく。
図15に戻り、通い箱1に配置された測温装置D1は発送時のボタン操作等により動作を開始し、温度データの記録を開始する(ステップS128)。
その後、医薬品卸会社1から通い箱1が輸送車2によって調剤薬局1に到着すると、調剤薬局1の受入担当者は、通い箱1に入った物品と伝票を確認し、伝票にサインし、端末に伝票番号を入力した上で、通い箱のIDをバーコードリーダー等で読み取り、通い箱1の測温装置D1から温度データを取得して(ステップS129)、取得時刻とともに物品管理装置40に送信する(ステップS130)。物品管理装置40は、物品管理情報DB46から伝票番号と通い箱番号が同じ項目を抽出し、物品管理情報DB46の物品管理情報に到着時刻を追記し、温度情報DB47に温度情報を保存する(ステップS131)。図21(a)は物品管理情報DB46の追記された物品管理情報の例を示し、図21(b)は温度情報DB47に保存された温度情報の例を示している。
図15に戻り、調剤薬局1の受入担当者は、受け入れた物品A、D、Gを物品棚3に移動し、端末より、伝票番号と移動先の棚番号と、移動時刻を物品管理装置40に送信する(ステップS132)。物品管理装置40は、物品管理情報DB46の物品管理情報から、該当する伝票の行をコピーした上で、発送日時を記入し、到着日時を削除する。図22(a)は物品管理情報DB46の追記された物品管理情報の例を示している。
図15に戻り、物品棚3に配置された測温装置E1、E2は、自身の通信機能により、物品管理装置40からの送信指示に基づいて定期的に物品管理装置40に温度データを送信し(ステップS134)、物品管理装置40は、温度情報DB47に温度情報を保存する(ステップS135)。図22(b)は測温装置E1、E2からの温度情報の例を示している。
[返品処理]
図16は調剤薬局1において物品を返品する際の品質の良否の確認の処理例を示している。図16において、調剤薬局1の在庫担当者は、物品Aを返品するために、物品Aの過去の温度履歴を把握するために、端末に伝票番号と物品番号を入力し、端末は入力日時とともに物品管理装置40に送信する(ステップS141)。
物品管理装置40は、物品管理情報DB46を参照し、伝票番号と物品番号、または、旧伝票番号と物品番号がマッチする項目を抽出する(ステップS142)。なお、製造番号が同じものを抽出する方法もある。図23は物品Aについて物品管理情報DB46の物品管理情報から抽出された情報の例を示している。
図16に戻り、物品管理装置40は、抽出した物品管理情報に対して、測温装置場所情報DB43の測温装置場所情報から設備番号を介して、該当する測温装置を求め、発送日時と到着日時から物品Aの温度履歴データを求める(ステップS143)。図24の上段は、発送日時と到着日時の連続する順に、測温装置場所情報の項目を抽出した例である。また、図24の下段は、日時の順に、各測温装置について温度情報を連結した履歴情報の例である。
図16に戻り、物品管理装置40は、連結した温度のデータと、該当する物品についての物品保管情報DB44の物品保管情報とから、保管条件を判断し(ステップS144)、品質の良否の結果を調剤薬局1の在庫担当者の端末に応答する(ステップS145)。
図25(a)は、図6(b)に示した物品保管情報DB44の物品Aについての物品保管情報と、図24下段から抽出した集約情報1と、更に集約した集約情報2とを示している。この場合、物品Aの保管環境は、最大値の逸脱時間(合計値)が2分であり、最小値の逸脱時間(合計値)はない。また、不明期間(欠落期間)(合計値)は2分である。よって、逸脱時間と不明期間の合計値は4分であり、許容時間の5分を越えないため、保管条件を満たしており、良品と判断され、返品可となる。また、不明期間のみ、または、逸脱期間のみに基づいて物品の良否を判断することもできる。
また、図25(b)は、物品保管情報がもし異なるものであった場合の例である。集約情報1、2は図25(a)と同じである。この場合、保管条件を満たしておらず、不良品と判断され、返却は不可となる。
このように、物品を識別する伝票番号と物品番号、または、製品番号と、移動した時刻と、物品が置かれた場所とその環境を計測する測温装置から得られる環境情報を用いることで、物品の保管環境情報を取得することができ、さらには、その物品が良品かどうかと返却可能かどうかが判断できる。また、調剤薬局1のような流通最終地点だけでなく、流通過程の所定の地点において物品の良否を判断、または流通過程において常に物品の良否を判断し、不良品だと判断された時点で物品を廃棄することで、流通最終地点に着いた時点では全てが良品となるような構成にしてもよい。
<物品を製造番号で特定する例>
図26は物品を製造番号で特定する例を示す図である。図26において、輸送車で移動されるパレット単位で製造番号(ID)のバーコードが添付されている。元梱包装単位(各段ボール)でもバーコードは添付され、調剤包装単位でもバーコードは添付されているが、包装の中にあってそのままでは読めないか、包装を解いて読むには時間がかかるため、パレットのバーコードを読む。
医薬品卸会社において、パレットから棚に移動する際に、元梱包装毎にバーコードを読み、パレット単位でのIDと元梱包装単位でのIDとの紐付けを実施する。
調剤薬局において、物品棚から通い箱に移動する際に、元梱包装で出荷する場合はそのまま、調剤包装単位または販売包装単位の場合は、各包装単位毎にバーコードを読み、元梱包装単位でのIDとの紐付けを実施する。
また、医薬品1つ1つにシリアル番号(固有番号)が付与されている場合、パレット単位での製造番号とパレットに入っているシリアル番号を紐付けて管理してもよい。
<環境情報として加速度情報を用いる場合についての補足>
前述したように、上記の実施形態では温度を用いた場合について説明したが、環境情報として、所定方向の加速度を利用してもよい。
一例として、重力方向であるZ軸方向の加速度を取得し続け、環境履歴として出力し、その環境履歴から、Z軸方向の加速度の値が予め設定した所定の閾値を超えるか否か判定し、閾値を超えていない場合は良、超えている場合は不良可能性ありとして、チェックするように指示を送ることができる。図27は加速度情報と逸脱判定の例を示している。
また、閾値を超えた加速度を取得した時刻と、配送ルートまたは輸送車のGPS記録等から、閾値を超える加速度を記録した位置を特定し、特定した位置を配送者または発送者に報知する構成としてもよい。
また、所定方向の加速度が所定の閾値を逸脱した場合のみ、逸脱した時刻と逸脱量を記録し、通信モジュールを介してサーバに送信し、逸脱していない場合は、記録開始時刻および記録終了時刻のみ通信モジュールを介してデータを破棄する設定としてもよい。これにより、データロガーの記録量が減り、通信量も減る効果を奏する。また、メモリに保存するのは、記録開示時刻と、記録終了時刻と、Z軸加速度が所定の値よりも大きい値を取ったときの加速度と、その時刻とし、他はメモリに保存はしないようにすることもできる。
<総括>
以上説明したように、本実施形態によれば、流通過程における物品の品質を適切に管理することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
<実施形態の用語と請求項の用語の対応>
伝票番号と物品番号、または、製品番号は「第一の識別情報」の一例である。設備番号は「第二の識別情報」の一例である。測温装置20は「環境情報取得装置」の一例である。温度データは「環境情報」の一例である。履歴情報は「環境履歴情報」の一例である。
(補足説明)
上述した実施形態において説明した物品管理装置40やデータロガー21、端末10、通信モジュール22の機能的な構成要素は、その一部または全部を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの専用のハードウェアを用いて実現することもできる。また、上述した実施形態において説明した物品管理装置40の機能的な構成要素は、その一部または全部を、例えば端末10や通信モジュール22など、物品管理装置40とは別の装置に設けるようにしてもよい。
10 端末
11 情報入力部
12 情報送受信部
13 メモリ消去命令部
14 判定部
15 情報表示部
16 音声報知部
17 位置情報取得部
20 測温装置
21 データロガー
22 通信モジュール
30 ネットワーク
40 物品管理装置
41 通信部
42 管理部
421 物品識別情報管理部
422 物品移動時刻管理部
423 物品保管空間情報管理部
424 環境履歴情報算出部
425 物品良否判断部
43 測温装置場所情報DB
44 物品保管情報DB
45 伝票情報DB
46 物品管理情報DB
47 温度情報DB
特開2005−154045号公報 特開2002−351949号公報 特開2002−087523号公報

Claims (12)

  1. 流通段階における物品を識別する第一の識別情報と、前記物品が移動した時刻と、前記物品が置かれていた空間を識別する第二の識別情報とを受信する手段と、
    前記第一の識別情報、前記第二の識別情報に紐付けられた環境情報取得装置の環境情報および前記時刻とから、前記物品の環境履歴情報を算出する手段と、
    前記環境履歴情報と前記物品の良否判断基準とから前記物品の良否を判断する手段と
    を備える物品管理システム。
  2. 請求項1に記載の物品管理システムにおいて、
    前記第一の識別情報は、伝票番号と物品番号、または、伝票番号と製造番号である
    物品管理システム。
  3. 請求項1または2に記載の物品管理システムにおいて、
    前記良否判断基準は、物品ごとに設定されて前記第一の識別情報に紐付いており、
    前記物品の良否を判断する手段は、前記第一の識別情報に紐付いている前記良否判断基準を用いて物品の良否を判断する
    物品管理システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記環境情報取得装置は前記空間に複数の環境情報取得装置が紐付けられており、1つの環境情報取得装置は、前記空間内で環境情報の最大の値を取ると判断された場所に設置され、他の1つの環境情報取得装置は、前記空間内で環境情報の最小の値を取ると判断された場所に設置されている
    物品管理システム。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記環境情報取得装置は前記空間に1つの環境情報取得装置が紐付けられているとき、予め取得していた前記空間内の環境情報の分布および該環境情報取得装置が取得した環境情報から、該環境情報を前記空間内において取りうる最大値および最小値の少なくともいずれかに換算して出力する
    物品管理システム。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記環境情報取得装置が取得する環境情報は、温度、湿度、照度または振動のいずれかまたは組み合わせを含む
    物品管理システム。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記環境履歴情報の中で環境情報が欠落している期間を欠落時間として前記環境履歴情報に含まれる欠落時間の合計値を算出し、前記欠落時間の合計値に基づいて、前記物品の良否を判断する
    物品管理システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記環境履歴情報の中で、許容温度を逸脱している期間を温度逸脱時間として前記環境履歴情報に含まれる温度逸脱時間の合計値を算出し、前記温度逸脱時間の合計値に基づいて、前記物品の良否を判断する
    物品管理システム。
  9. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の物品管理システムにおいて、
    前記環境履歴情報の中で環境情報が欠落している期間を欠落時間として前記環境履歴情報に含まれる欠落時間の合計値を算出し、
    前記環境履歴情報の中で、許容温度を逸脱している期間を温度逸脱時間として前記環境履歴情報に含まれる温度逸脱時間の合計値を算出し、
    前記欠落時間の合計値と前記温度逸脱時間の合計値を足した時間が、予め物品ごとに定めた許容時間を超えている場合に、前記物品を否と判断する
    物品管理システム。
  10. 流通段階における物品を識別する第一の識別情報と、前記物品が移動した時刻と、前記物品が置かれていた空間を識別する第二の識別情報とを受信する手段と、
    前記第一の識別情報、前記第二の識別情報に紐付けられた環境情報取得装置の環境情報および前記時刻とから、前記物品の環境履歴情報を算出する手段と、
    前記環境履歴情報と前記物品の良否判断基準とから前記物品の良否を判断する手段と
    を備える物品管理装置。
  11. 流通段階における物品を識別する第一の識別情報と、前記物品が移動した時刻と、前記物品が置かれていた空間を識別する第二の識別情報とを受信する工程と、
    前記第一の識別情報、前記第二の識別情報に紐付けられた環境情報取得装置の環境情報および前記時刻とから、前記物品の環境履歴情報を算出する工程と、
    前記環境履歴情報と前記物品の良否判断基準とから前記物品の良否を判断する工程と
    を備える物品管理方法。
  12. コンピュータを、
    流通段階における物品を識別する第一の識別情報と、前記物品が移動した時刻と、前記物品が置かれていた空間を識別する第二の識別情報とを受信する手段、
    前記第一の識別情報、前記第二の識別情報に紐付けられた環境情報取得装置の環境情報および前記時刻とから、前記物品の環境履歴情報を算出する手段、
    前記環境履歴情報と前記物品の良否判断基準とから前記物品の良否を判断する手段
    として機能させる物品管理プログラム。
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