JP2017058871A - 環境情報収集システム、環境情報収集装置、環境情報収集方法、環境情報収集プログラムおよび環境情報通信機器 - Google Patents

環境情報収集システム、環境情報収集装置、環境情報収集方法、環境情報収集プログラムおよび環境情報通信機器 Download PDF

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Yasuyuki Nakamura
康行 中村
竹内 仁
Hitoshi Takeuchi
仁 竹内
敬 稲葉
Takashi Inaba
敬 稲葉
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Yoshikazu Katabe
佳和 形部
裕一郎 上田
Yuichiro Ueda
裕一郎 上田
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Abstract

【課題】環境情報の収集を簡易かつ適切に行える環境情報収集システムを提供する。【解決手段】物品の環境情報を取得する環境情報取得装置の測定条件を、物品および環境情報取得装置の特性に基づいて定め、環境情報取得装置への条件設定の制御を行う条件設定制御手段と、環境情報取得装置の測定データを収集するデータ収集手段と、データ収集手段のデータ収集状況に基づいて、環境情報取得装置のメモリ消去の制御を行うメモリ消去制御手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、環境情報収集システム、環境情報収集装置、環境情報収集方法、環境情報収集プログラムおよび環境情報通信機器に関する。
医薬品等の物品は、その品質が適切に保たれることが重要である。製造業者内では一般に物品の品質が適切に管理されていること、また、物品が末端の消費者の手に渡った後は消費者本人の管理に委ねざるを得ないことから、物品が製造業者から出荷されて消費者の手に渡るまでの流通(物流)過程における品質を管理することが重要視されている。
例えば、流通過程における品質の管理として、物品が置かれている環境の温度を監視し、顧客に渡されるまでの温度管理が求められている。このような品質の管理により、物品の返品の際、品質が確保されている良品のみ処方することや販売在庫に戻すことができるようになる。
荷物の温度等の環境情報の収集には、環境情報取得装置の代表としてデータロガーと呼ばれるデバイスが用いられることが多い(例えば、特許文献1〜4等を参照。)。データロガーは、開始時に測定・収集の条件が設定され、収集されたデータの取り出しが所定のタイミングで行われる。
上述したデータロガーは、対象となる医薬品等の物品に応じて設定条件を変える必要があるとともに、内蔵メモリ容量は有限で、機種によっても異なるため、その点も考慮して測定間隔等を設定しなければならない。そのため、操作が煩雑で、設定誤りも発生しやすいという問題があった。また、収集されたデータをデータロガーから取り出していない状態で誤ってメモリをクリアしてしまう誤操作も起きやすく、環境情報が適切に収集できないという問題もあった。
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、環境情報の収集を簡易かつ適切に行えるようにすることにある。
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、物品の環境情報を取得する環境情報取得装置の測定条件を、前記物品および前記環境情報取得装置の特性に基づいて定め、前記環境情報取得装置への条件設定の制御を行う条件設定制御手段と、前記環境情報取得装置の測定データを収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段のデータ収集状況に基づいて、前記環境情報取得装置のメモリ消去の制御を行うメモリ消去制御手段とを備える。
本発明にあっては、環境情報の収集を簡易かつ適切に行うことができる。
本発明の一実施形態にかかる環境情報収集システムの構成例を示す図である。 データロガーの構成例を示す図である。 通信モジュールの構成例を示す図である。 環境情報収集装置のソフトウェア構成例を示す図である。 環境情報収集装置のハードウェア構成例を示す図である。 端末のソフトウェア構成例を示す図である。 端末のハードウェア構成例を示す図である。 医薬品の輸送時におけるシステム構成例を示す図である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その1)である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その2)である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その3)である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その4)である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その5)である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その6)である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その7)である。 実施形態の処理例を示すアクティビティ図(その8)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その1)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その2)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その3)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その4)である。 医薬品の倉庫保管時におけるシステム構成例を示す図である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その5)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その6)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その7)である。 処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図(その8)である。 加速度情報の例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。なお、医薬品の流通を例に説明するが、医薬品以外の物品についても同様に適用することができる。また、温度データを採取する場合を例に説明するが、その他の湿度データ、照度データ、加速度(振動)データ等を含む環境情報についても同様に適用することができる。
<構成>
図1は本発明の一実施形態にかかる環境情報収集システムの構成例を示す図である。図1において、環境情報収集システムは、物品が保管される場所(空間)に配置されるデータロガー21が、物品の流通過程における各担当者が操作する端末10を経由し、または、直接に接続された通信モジュール22を経由して、ネットワーク30を介して環境情報収集装置40に接続されるようになっている。輸送中はコンテナ等により電波が遮蔽され、温度データの送信が行えないため、通信モジュール22と接続せずにデータロガー21単独で用いることを想定している。
端末10には固定型のものと携帯型のものとが含まれ、操作が行われる環境に適したものが使用される。携帯型の端末は、例えばスマートフォンやタブレット端末である。
データロガー21は、物品が保管される空間(コンテナ、パレット、倉庫、物品棚、通い箱等)の最も高い温度を示す場所と最も低い温度を示す場所の温度を測定するものであり、原則として、一つの空間の最も高い温度を示す場所と最も低い温度を示す場所にそれぞれ1個ずつの計2個のデータロガー21が配置される。
また、空間が小さい場合には、1個のデータロガー21とすることができる。この場合、事前に空間内の温度分布をとっておき、データロガー21を取り付ける場所からの、最も高い温度を示す場所と最も低い温度を示す場所との温度の関係(例えば温度差)を取得しておき、実際に測定した温度から最も高い温度を示す場所の温度と最も低い温度を示す場所の温度を求める。
図2はデータロガー21の構成例を示す図である。なお、ここでは温度以外に湿度や加速度を併せて測定できるものを示している。更に、照度を測定できるようにしてもよい。図2において、データロガー21は、制御機能のためのCPU(Central Processing Unit)21a、ROM(Read Only Memory)21b、RAM(Random Access Memory)21c、記憶部(フラッシュメモリ等)21dを備えている。また、データロガー21は、ユーザインタフェースのための表示部21e、入力部21fを備えている。また、データロガー21は、データ取得のための時刻取得部21g、温度取得部21h、湿度取得部21i、加速度取得部21jと、環境情報通信機器である通信モジュール22や端末10との接続のための外部I/F(Interface)21kとを備えている。外部I/F21kは、例えば、USB(Universal Serial Bus)コネクタ等を備えている。
図3は通信モジュール22の構成例を示す図である。図3において、通信モジュール22は、制御機能のためのCPU22a、ROM22b、RAM22c、記憶部22dと、ユーザインタフェースのための表示部22e、入力部22fとを備えている。また、通信モジュール22は、データ取得のための時刻取得部22g、位置情報取得部(GPS(Global Positioning System)等)22hと、データロガー21との接続のための外部I/F22iと、無線によるネットワーク接続のための無線通信部22jとを備えている。
図4は環境情報収集装置40のソフトウェア構成例を示す図である。図4において、環境情報収集装置40は、通信部41と管理部42とを備えている。通信部41は、ネットワーク30を介して外部装置とデータ通信を行う機能を有している。管理部42は、端末10または通信モジュール22を介して、データロガー21の制御を行い、データロガー21から環境情報の収集を行う機能を有している。
管理部42は、条件設定制御部421とデータ収集部422とメモリ消去制御部423とを備えている。条件設定制御部421は、物品の環境情報を取得するデータロガー21の測定条件を、物品およびデータロガー21の特性に基づいて定め、データロガー21への条件設定の制御を行う機能を有している。データ収集部422は、データロガー21の測定データを収集する機能を有している。メモリ消去制御部423は、データ収集部422によるデータ収集状況に基づいて、データロガー21に内蔵されたメモリ消去の制御を行う機能を有している。メモリ消去の制御は、収集したデータの保存が完了したことを環境情報収集装置40から端末10に通知することが、実質的にメモリを消去する命令に相当する。
また、管理部42は、処理に際し、医薬品保管条件、保管条件、データロガー対応表、注文情報、注文番号とロガー対応表、ロガー設定条件表、測定データ情報(ファイル)、設置場所情報、ロガー設定情報、測定サマリリスト、測定データリスト等の情報を使用する。それぞれの情報の詳細については後述する。
図5は環境情報収集装置40のハードウェア構成例を示す図である。図5において、環境情報収集装置40は、システムバス401に接続されたCPU(Central Processing Unit)402、ROM(Read Only Memory)403、RAM(Random Access Memory)404、NVRAM(Non-Volatile Random Access Memory)405を備えている。また、環境情報収集装置40は、I/F(Interface)406と、I/F406に接続された、I/O(Input/Output Device)407、HDD(Hard Disk Drive)/フラッシュメモリ408、NIC(Network Interface Card)409と、I/O407に接続されたモニタ410、キーボード411、マウス412等を備えている。I/O407にはCD/DVD(Compact Disk/Digital Versatile Disk)ドライブ等を接続することもできる。
図4で説明した環境情報収集装置40の機能は、CPU402において所定のプログラムが実行されることで実現される。プログラムは、記録媒体を経由して取得されるものでもよいし、ネットワークを経由して取得されるものや予め組み込まれて提供されるものでもよい。
図6は端末10のソフトウェア構成例を示す図である。図6において、端末10は、情報入力部11と情報送受信部12とメモリ消去命令部13と判定部14と情報表示部15と音声報知部16と位置情報取得部17とを備えている。情報入力部11は、ユーザからの情報の手入力やバーコード入力を受け付けるとともに、データロガー21から温度データを入力(取得)する機能を有している。情報送受信部12は、データロガー21や環境情報収集装置40との間で情報の送受信を行う機能を有しており、例えば、環境情報収集装置40から受信したデータロガー21の条件設定をデータロガー21へ送信し、条件設定に使用される。他にも、情報送受信部12により、データロガー21から測定データ(環境情報)を受信し、その測定データを環境情報収集装置40に送信することや、環境情報収集装置40に測定データが保存完了されたことを保存完了情報として受信すること等が可能である。すなわち、情報送受信部12には、少なくとも条件送受信部、環境情報送受信部、保存情報受信部の機能が含まれている。
メモリ消去命令部13は、環境情報収集装置40からの情報(収集されたデータが保存された旨の通知等)に基づいてデータロガー21にメモリを消去する命令を出力する機能を有している。判定部14は、データロガー21から出力されたデータの異常の有無や後述の上限温度または下限温度を超えているデータの有無を判定する機能を有している。情報表示部15は、ユーザへの情報を表示する機能を有している。音声報知部16は、音でユーザへの報知を行う機能を有している。位置情報取得部17は、端末10の位置情報を取得する機能を有している。例えば、判定部14が、データロガー21との通信時にデータに異常が生じていると判定した場合に、情報表示部15に通信エラーが生じたことを表示し、さらに音声報知部16によってユーザに報知する設定としてもよい。これによりデータ異常が生じていることをすぐにユーザが把握することができる。
図7は端末10のハードウェア構成例を示す図である。なお、図7は携帯型の端末(スマートフォン、タブレット等)のハードウェア構成例を示しており、固定型の端末(デスクトップPC、ノートPC等)のハードウェア構成は図5に示したものと同様になる。
図7において、端末10は、電源システム101と、プロセッサ103、メモリコントローラ104、周辺インタフェース105を含むメインシステム102と、記憶部106とを備えている。また、端末10は、外部ポート107と、高周波回路108と、アンテナ109と、オーディオ回路110と、スピーカ111と、マイク112と、近接センサ113と、GPS(Global Positioning System)回路114とを備えている。また、端末10は、ディスプレイコントローラ116、光学センサコントローラ117、入力コントローラ118を含むI/O(Input/Output)サブシステム115と、タッチ反応型ディスプレイシステム119と、光学センサ120と、入力部121とを備えている。
図6で説明した端末10の機能は、プロセッサ103において所定のプログラムが実行されることで実現される。プログラムは、記録媒体を経由して取得されるものでもよいし、ネットワークを経由して取得されるものや予め組み込まれて提供されるものでもよい。例えば、スマートフォンやタブレットにプログラムとしてアプリをダウンロードして実行されるものでもよく、アプリを予めプリインストールしておくものでもよい。
<物品を輸送する場面におけるシステム構成と動作>
図8は医薬品の輸送時におけるシステム構成例を示す図である。図8において、積荷にはデータロガー21が伴われる。医薬品会社では、品質管理者、ロガー管理者、受注者、発送者等が端末10を用いて操作を行う。輸送車では、配送者等が端末10を用いて操作を行う。医薬品卸会社では、発注者、配送先担当者、受領者等が端末10を用いて操作を行う。端末10としては、操作が行われる環境に応じて固定型のものと携帯型のものが使い分けられる。
図9〜図16は上記の実施形態の処理例を示すアクティビティ図である。図17〜図20は処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図である。
[[環境情報収集装置から端末を制御する場合]]
[事前準備(保管条件の登録、データロガーの登録)]
図9において、医薬品会社の品質管理者は、医薬品の保管条件等を作成し、端末10から環境情報収集装置40に対して送信する(ステップS101)。図17(a)は、医薬品名と保管条件が対応付けられた医薬品保管条件と、条件の詳細が定められた保管条件の例を示している。下限温度と上限温度は対応する医薬品を品質の劣化なく保管する温度範囲を示している。アラーム温度差は、下限温度または上限温度までの温度差がアラーム温度差よりも小さい場合に、アラームを発する温度差を示している。
図9に戻り、環境情報収集装置40は、保管条件等を受信すると(ステップS102)、保管条件等を保存し(ステップS103)、保存完了を端末10に送信する(ステップS104)。端末10は、品質管理者に対して保存完了を表示し(ステップS105)、処理を終了する。
次に、図10において、医薬品会社のロガー管理者は、端末10からデータロガー21に対してロガーIDの送信指示を行う(ステップS201)。データロガー21は、ロガーIDの送信指示を受領すると(ステップS202)、端末10に対してロガーIDを送信する(ステップS203)。端末10は、ロガーIDを受領すると(ステップS204)、環境情報収集装置40に対してロガーIDを送信する(ステップS205)。
環境情報収集装置40は、ロガーIDを受信すると(ステップS206)、データロガー対応表を読み込み(ステップS207)、端末10から受信したロガーIDで検索を行い(ステップS208)、該当する登録データがあるか否か判断する(ステップS209)。図17(b)はデータロガー対応表の例を示しており、ロガー番号、ロガーID、メーカー、機種名、精度、メモリ量、最小間隔、最大間隔、アラーム温度下限値、アラーム温度上限値等の項目を有している。
図10に戻り、検索により該当するデータがあった場合、環境情報収集装置40は、端末10に対して登録済であることを送信し(ステップS210)、端末10は、登録済を表示し(ステップS211)、処理を終了する。
検索により該当するデータがない場合、環境情報収集装置40は、端末10に対して、登録するデータロガーのメーカーと機種名の送信指示を行う(ステップS212)。端末10は、送信指示を受領すると、ロガー管理者によって登録するデータロガー21のメーカーと機種名が入力され(ステップS213)、環境情報収集装置40に送信する(ステップS214)。
環境情報収集装置40は、メーカーと機種名を受領すると(ステップS215)、データロガー対応表を取得し(ステップS216)、端末10から受信したメーカーと機種名で検索を行い(ステップS217)、該当する登録データがあるか否か判断する(ステップS218)。
データがなかった場合、環境情報収集装置40は、端末10に対してロガー設定情報(メーカー、機種名、精度、メモリ量、最小間隔、最大間隔等)の入力を依頼する(ステップS219)。端末10は、ロガー設定情報の入力依頼を受信すると(ステップS220)、ロガー管理者からロガー設定情報を入力し、環境情報収集装置40に送信する(ステップS221)。
環境情報収集装置40は、ロガー設定情報を受信すると(ステップS222)、受信したロガー設定情報とロガーIDをデータロガー対応表に追記する(ステップS223)。
一方、検索によりデータがあった場合、環境情報収集装置40は、データロガー対応表の検索でヒットした行をコピーし、コピーした行のロガーIDを登録対象のロガーIDに入れ替える(ステップS224)。
その後、環境情報収集装置40は、データロガー対応表を保存し(ステップS225)、登録完了したことを端末10に送信する(ステップS226)。端末10は、ロガー情報のロガーIDを登録したロガーID、ロガー状態情報を「停止」、サマリ出力情報を「済」として、データロガー21に送信する(ステップS227)。図17(c)はロガー情報の例を示している。ロガー状態情報はデータロガーの動作状態を示している。サマリ出力情報は測定したデータのサマリ出力の未済を示している。サマリとは、データロガー21が収集した環境情報の一部または全てをまとめた統合環境情報である。本実施形態ではサマリは1つのファイルとして説明しているが、複数のファイルであってもよく、その場合は全てのファイルを出力したときにサマリ出力情報「済」とする。
図10に戻り、データロガー21は、ロガー情報を取得して保存し(ステップS228)、保存完了を端末10に送信する(ステップS229)。端末10は、登録完了を表示し(ステップS230)、処理を終了する。
[受発注の登録]
図11において、医薬品会社の受注者は、医薬品卸会社から注文が入ると、端末(2)10から注文情報を入力し、環境情報収集装置40に注文情報を送信する(ステップS301)。環境情報収集装置40は、注文情報を受信すると(ステップS302)、注文情報を医薬品会社のロガー管理者の端末(1)10に送信し、保存する(ステップS303)。図18(a)は注文情報の例を示しており、注文番号、発注者、受注者、商品名、配送先企業名、配送先住所、配送元住所、発注者メールアドレス、受領者メールアドレス、受注者メールアドレス等の項目を有している。
図11に戻り、端末(1)10は、注文情報を受信すると(ステップS304)、ロガー管理者により注文番号に対するロガーIDが決められ(使用するデータロガーをデータロガー対応表から選択)、決められた内容(例えばロガーID)を環境情報収集装置40に送信する(ステップS305)。環境情報収集装置40は、ロガーIDを取得すると(ステップS306)、受信したロガーIDに対応する情報をデータロガー対応表から取得し(ステップS307)、ロガーIDと注文番号とを紐付けてロガー設定条件表を作成し、保存する(ステップS308)。図18(b)は注文番号とロガーIDとを紐付けた注文番号とロガー対応表の例を示している。
また、図18(c)は、ロガー設定条件表の例を示している。ロガー設定条件表は、注文番号、ロガー番号、ロガーID、設定下限温度、設定上限温度、アラーム温度下限値、アラーム温度上限値、測定間隔(分)、端末ID、設定日時等の項目を有している。ここで、設定温度と測定間隔は、保管条件(図17(a))も用いて、次の式で算出する。
設定下限温度=下限温度+精度
設定上限温度=上限温度−精度
アラーム温度下限値=設定下限温度+アラーム温度差
アラーム温度上限値=設定上限温度−アラーム温度差
測定間隔=(ナビゲーションソフトで試算した輸送の所要時間/メモリ量*安全率)以上で最も近い設定可能な数値
[モード判断]
図12において、端末10は、データロガー21に対しロガー情報の送信指示を行い(ステップS401)、データロガー21は、送信指示を受領すると(ステップS402)、端末10にロガー情報を送信する(ステップS403)。
端末10は、ロガー情報を受信すると(ステップS404)、ロガー状態情報とサマリ出力情報からモードを判断する(ステップS405)。すなわち、ロガー状態情報が「停止」でサマリ出力情報が「済」である場合は、出荷モードと判断する(ステップS406)。ロガー状態情報が「測定中」でサマリ出力情報が「未」である場合は、輸送中モードと判断する(ステップS407)。ロガー状態情報が「停止」でサマリ出力情報が「未」である場合は、強制停止モードと判断する(ステップS408)。ロガー状態情報が「測定中」でサマリ出力情報が「済」である場合は、異常モードと判断する(ステップS409)。なお、ロガー状態情報が「停止」となるのは、停止操作による場合と、メモリオーバによる測定停止の場合とがある。
なお、上述の本実施形態ではモード判断を端末10で行う形態について説明したが、端末10から送信されたロガー情報から、環境情報収集装置40がモード判断をしてもよい。
[出荷時]
出荷時において、配送者は配送元住所に移動し、データロガー21を受け取って、端末10に接続する。そして、上述したモード判断において、データロガー21が出荷モードとなっていることを確認した後に、以下の処理を行う。
図13において、端末10は、環境情報収集装置40に対してロガーIDと端末IDを送信する(ステップS501)。環境情報収集装置40は、ロガーIDと端末IDを受信すると(ステップS502)、ロガー設定条件表を取得し、ロガーIDを検索し(ステップS503)、端末IDと受信日時をロガー設定条件表に追記して保存する(ステップS504)。図19(a)は、ロガー設定条件表に端末IDと設定日時(受信日時)が設定された状態の例を示している。
図13に戻り、環境情報収集装置40は、ロガーIDのロガー設定条件を端末10に送信する(ステップS505)。端末10は、ロガーIDのロガー設定条件を受信すると、データロガー21にロガー設定条件を送信する(ステップS506)。データロガー21は、ロガーIDのロガー設定条件を受信すると(ステップS507)、ロガー設定条件を更新し、端末10に通知する(ステップS508)。端末10は、データロガー21におけるロガー設定条件の更新を確認すると(ステップS509)、データロガー21に測定開始を指示する(ステップS510)。
データロガー21は、測定を開始し、ロガー情報のロガー状態情報を「測定中」に変更する(ステップS511)。図19(b)は、変更後のロガー情報の例を示している。
図13に戻り、データロガー21は、端末10に対して更新完了を送信し(ステップS512)、端末10は、更新完了を受信すると(ステップS513)、処理を終了する。
なお、データロガー21と端末10の間の通信プロトコルに関しては、環境情報収集装置40上に全てのプロトコルを置き、事前に端末10が環境情報収集装置40からプロトコルを取得して、全てのプロトコルをデータロガー21との通信で試した上で、プロトコルを特定してもよい。また、データロガー21ごとに決められたメモリ位置やファイル名でプロトコルを保存しておき、そのメモリ位置やファイル名をアクセスすることでプロトコルを取得してもよい。
上記の処理の後、配送者は、データロガー21を端末10から外し、データロガー21を医薬品の輸送箱に入れ、コンテナを閉めて輸送を開始する。
[着荷時]
着荷時において、配送者は配送先住所に到着すると、コンテナを開け、輸送箱を配送先担当者に渡す。また、配送者は輸送箱内のデータロガー21を取り出し、端末10に接続する。そして、前述したモード判断において、データロガー21が輸送中モードとなっていることを確認した後に、以下の処理を行う。
図14において、端末10は、位置情報を取得し(ステップS601)、環境情報収集装置40に対してロガーIDと端末IDと位置情報を送信する(ステップS602)。環境情報収集装置40は、ロガーIDと端末IDと位置情報を受信すると(ステップS603)、注文情報から配送先住所を取得し、位置情報と比較し(ステップS604)、所定の範囲内であるか否か判断する(ステップS605)。また、設定日時と現在の時刻との差をナビゲーションから求められる時間と比較して正当性を確認するようにしてもよい。なお、端末10は、GPSから位置情報を取得してもよいし、通信を介する通信モデムや通信アンテナ等の通信機器が有する位置情報から、端末10が通信を行った位置を推定して端末10の位置情報として取得してもよい。
所定の範囲外である場合、環境情報収集装置40は、端末10に対して配送先でないことを送信し(ステップS606)、端末10は、配送先でないことを受信して表示し(ステップS607)、処理を終了する。
一方、所定の範囲内である場合、環境情報収集装置40は、ロガー設定条件表を読み込み(ステップS608)、ロガーIDと端末IDの組み合わせを抽出し(ステップS609)、現在時を取得し、ロガー条件設定表に追記する(ステップS610)。そして、環境情報収集装置40は、端末10に対して測定データの送信指示を行う(ステップS611)。
端末10は、測定データの送信指示を受信すると、データロガー21に測定データの送信指示を送信する(ステップS612)。データロガー21は、測定データの送信指示を受信すると(ステップS613)、端末10に対して測定データを送信する(ステップS614)。端末10は、環境情報収集装置40に対して測定データを送信する(ステップS615)。
環境情報収集装置40は、測定データを受信すると(ステップS616)、到着日時と設定日時と測定間隔からデータ量を求め(ステップS617)、実際の測定データのデータ量との誤差が所定の範囲内であるか否か判断する(ステップS618)。
データ量の誤差が所定の範囲外である場合、環境情報収集装置40は、端末10に対してデータ異常を通知し(ステップS619)、端末10は、データ異常を受信すると(ステップS620)、データ異常を表示する(ステップS621)。
その後、データ量の誤差が所定の範囲内である場合も含め、環境情報収集装置40は、測定データにファイル名を付けて保存し(ステップS622)、暗号化等の改竄防止を実施し(ステップS623)、ロガー設定条件表にファイル名を追記し、ロガー設定条件表を保存する(ステップS624)。図20(a)は、追記された後のロガー設定条件表の例を示している。
図14に戻り、環境情報収集装置40は、端末10に対して保存完了を送信する(ステップS625)。なお、環境情報収集装置40は、発注者メールアドレス、受領者メールアドレス、または、受注者メールアドレスに対し、測定データ情報を添付し、着荷したことを送信するようにしてもよい。また、測定データが得られた時点で、環境情報収集装置40から発注者メールアドレス、受領者メールアドレス、または、受注者メールアドレスに対して通知を行い、通知に含められた「承認」ボタンが押されたことが確認された後に、測定データの保存を行うようにしてもよい。
端末10は、保存完了を受信すると(ステップS626)、データロガー21に対してメモリ消去を指示する(ステップS627)。データロガー21は、メモリを消去し、サマリ出力情報を「済」に変更する(ステップS628)。図20(b)は、変更後のロガー情報の例を示している。なお、メモリ消去時に、データロガー21または端末10の表示画面に表示された「承認」ボタンが押されたことが確認された後、または予め設定された通知先に通知を行い、通知に含められた「承認」ボタンが押されたことが確認された後に、メモリの消去を行うようにしてもよい。これにより、誤った操作によるメモリ消去をより防ぐことができる。
図14に戻り、データロガー21は、端末10に対してロガー情報変更とメモリ消去完了を通知し(ステップS629)、端末10は、データ保存完了とロガー更新完了を表示し(ステップS630)、処理を終了する。
[異常モードの場合の処理]
図15において、端末10は、環境情報収集装置40に対してロガーIDと端末IDを送信する(ステップS701)。環境情報収集装置40は、ロガーIDと端末IDを受信すると(ステップS702)、ロガー設定条件表を読み込み(ステップS703)、ロガーIDと端末IDの組み合わせを抽出する(ステップS704)。
次いで、環境情報収集装置40は、該当の注文IDがあるか否か判断し(ステップS705)、ない場合は、端末10に該当の注文IDなしを指示し(ステップS706)、端末10は、異常発生および該当の注文なしを表示する(ステップS707)。
該当の注文IDがある場合、環境情報収集装置40は、ロガー設定条件表の測定状態に「異常」を追記し(ステップS708)、端末10に注文IDとデータロガーのエラー発生を指示し(ステップS709)、端末10は、注文IDとデータロガーのエラー発生を表示する(ステップS710)。
その後、端末10は、データロガー21に測定停止とメモリ消去を指示し(ステップS711)、データロガー21は、測定を停止してメモリを消去し(ステップS712)、ロガー状態情報を「停止」、サマリ出力情報を「済」に変更し、端末10に変更完了を送信する(ステップS713)。端末10は、変更完了を確認し(ステップS714)、処理を終了する。
[強制停止モードの場合の処理]
図16において、端末10は、環境情報収集装置40に対してロガーIDと端末IDを送信する(ステップS801)。環境情報収集装置40は、ロガーIDと端末IDを受信すると(ステップS802)、ロガー設定条件表を読み込み(ステップS803)、ロガーIDと端末IDの組み合わせを抽出する(ステップS804)。
次いで、環境情報収集装置40は、現在時を取得し、ロガー設定条件表に追記し(ステップS805)、端末10に対して測定データの送信指示を行う(ステップS806)。端末10は、環境情報収集装置40からの送信指示をデータロガー21に送信し(ステップS807)、データロガー21は、測定データの送信指示を受信すると(ステップS808)、端末10に測定データを送信する(ステップS809)。端末10は、測定データを環境情報収集装置40に送信し(ステップS810)、環境情報収集装置40は、測定データを受信すると(ステップS811)、測定データにファイル名を付けて保存し(ステップS812)、測定データに暗号化等の改竄防止を実施する(ステップS813)。
次いで、環境情報収集装置40は、ロガー設定条件表にファイル名を追記し、ロガー設定条件表を保存し(ステップS814)、端末10に保存完了を送信する(ステップS815)。端末10は、保存完了を受信すると(ステップS816)、データロガー21にメモリ消去指示を行い(ステップS817)、データロガー21は、メモリを消去し、サマリ出力情報を「済」に変更し(ステップS818)、処理を終了する。この時、データロガー21の表示画面や端末10の表示画面に、データロガー21の設定が変更されたことやメモリ消去処理によりメモリが消去されたことや保存処理により保存が完了されたことを通知する表示をしてもよい。
[[端末から環境情報収集装置を制御する場合]]
上述した、環境情報収集装置から端末を制御する場合では、事前準備において、注文番号とデータロガーの対応付けを行っていたが、出荷時において、端末10から環境情報収集装置40の注文情報にアクセスし、注文番号とデータロガーの対応付けを行うことができる。すなわち、端末10は、環境情報収集装置40の注文情報にアクセスし、該当の注文番号を選択する。また、データロガー対応表から、使用するデータロガーのロガー番号を選択する。そして、端末10は、環境情報収集装置40に端末IDとロガーIDを送信し、環境情報収集装置40は、注文番号とデータロガー対応表に注文番号、ロガー番号、ロガーIDを追記する。
また、環境情報収集装置から端末を制御する場合では、着荷時に環境情報収集装置40側で位置情報の比較や輸送時間のチェックを行うようにしていたが、端末10側においてこれらの処理を行うようにすることができる。更に、環境情報収集装置40から測定データの送信指示を行うのではなく、端末10から主体的にデータロガー21に対して測定データの送信指示を行うようにすることができる。
<物品を倉庫に保管する場面におけるシステム構成と動作>
図21は医薬品の倉庫保管時におけるシステム構成例を示す図である。図21において、薬局の調剤室等の倉庫には、データロガー21および通信モジュール22が必要な数だけ設けられる。薬局では、品質管理者、ロガー管理者、システム設置者、倉庫管理者等が端末10を用いて操作を行う。端末10としては、操作が行われる環境に応じて固定型のものと携帯型のものが使い分けられる。図22〜図25は処理の過程で更新または参照されるデータの例を示す図である。
[事前準備]
品質管理者とロガー管理者は、医薬品の保管条件とデータロガー対応表を作成し、環境情報収集装置40に保存する。保管条件とデータロガー対応表は、図17(a)(b)に示したものと同様である。
また、システム設置者は、設置場所情報と設置するデータロガーの情報を環境情報収集装置40に登録する。図22(a)は設置場所情報の例を示している。
次いで、倉庫管理者は、設置場所情報を確認し、保管条件、レポート間隔、データ取得間隔、倉庫管理者連絡先を設定する。図22(b)は設定後の設置場所情報の例を示している。
環境情報収集装置40は、登録された注文番号から製品を特定し、ロガー設定情報を作成する。なお、設定温度および測定間隔は下記の式で算出する。図22(c)はロガー設定情報の例を示している。
設定下限温度=下限温度+精度
設定上限温度=上限温度−精度
アラーム温度下限値=設定下限温度+アラーム温度差
アラーム温度上限値=設定上限温度−アラーム温度差
[測定開始]
倉庫管理者は、データロガー21を通信モジュール22に接続する。通信モジュール22は、データロガー21からロガー情報(ロガーIDとロガー状態情報、サマリ出力情報)を取得する。なお、サマリ出力情報が存在しない場合には、サマリ出力情報を「済」に設定する。図23(a)はロガー情報の例を示している。
通信モジュール22は、ロガー状態情報が「停止」であり、且つサマリ出力情報が「済」であることを確認し、環境情報収集装置40にロガーIDと端末IDを送信する。環境情報収集装置40は、ロガー設定情報にロガーIDがあることを確認し、通信モジュール22の端末IDおよび受信日時を設定日時としてロガー設定情報に追記し、設定日時にレポート間隔を加えた日時をサマリ収集日時としてロガー設定条件に追記する。図23(b)はロガー設定情報の例を示し、図23(c)はロガー設定条件の例を示している。
データロガー21は、設定条件をロガー設定条件に変更し、必要に応じてメモリを消去して測定を開始し、ロガー状態情報を「測定中」に、また、サマリ出力情報を「未」に変更する。図23(d)は、この状態におけるロガー情報の例を示している。
[サマリ情報送信]
環境情報収集装置40は、ロガー設定情報のサマリ収集日時を確認し、現在の日時がサマリ収集日時である通信モジュール22の端末IDを検索し、抽出した端末IDに対してサマリ送信指示を行う。通信モジュール22は、サマリ送信指示を受領すると、データロガー21にロガー状態情報とサマリ出力情報の送信を指示し、ロガー状態情報が「測定中」でサマリ出力情報が「未」であることを確認した上で、データロガー21にサマリ出力指示を行い、データロガー21はサマリ情報を送信し、通信モジュール22を経由して環境情報収集装置40に送信する。
環境情報収集装置40は、サマリ情報を受信し、ファイル名を付けて保存し、測定サマリリストにファイル名とサマリ保存日時を追記し、ロガー設定情報のサマリ収集日時にレポート間隔を加えて保存する。図24(a)は測定サマリリストの例を示しており、図24(b)はロガー設定情報の例を示している。
環境情報収集装置40は、通信モジュール22に受信完了したことを送信し、通信モジュール22は、受信完了を受けると、一旦、データロガー21を停止させ、メモリを消去した上で、ロガーの測定を開始させる(ロガー状態情報:「測定中」→「停止」→「測定中」)。
環境情報収集装置40は、倉庫管理者連絡先、または、システム設置者連絡先にサマリ情報を添付して所定の期間の測定結果を送信する。
[アラーム情報送信]
環境情報収集装置40は、ロガー設定情報のデータ収集日時を確認し、現在の日時がデータ収集日時である通信モジュール22の端末IDを検索し、抽出した端末IDに対してデータ送信指示を行う。
通信モジュール22は、データ送信指示を受領すると、データロガー21にロガー状態情報とデータ出力情報の送信を指示し、ロガー状態情報が「測定中」でデータ出力情報が「未」であることを確認した上で、データロガー21に出力指示を行い、データロガー21は測定データ情報を送信し、通信モジュール22を経由して環境情報収集装置40に送信する。
環境情報収集装置40は、測定データ情報を受信し、ファイル名を付けて保存し、測定データリストにファイル名とデータ保存日時を追記し、ロガー設定情報のデータ収集日時にデータ取得間隔を加えて保存する。図25(a)は測定データリストの例を示し、図25(b)はロガー設定情報の例を示している。
なお、ファイルは、サマリ情報作成のタイミングにあわせてファイルを新たに作成し、それまでは、既存のファイルに追記することで、サマリ情報と測定データ情報とが連携することができる。
環境情報収集装置40は、取得した測定データ情報がアラームの上限値または下限値を超えているかどうかを判断し、超えている場合には、倉庫管理者連絡先またはシステム設置者連絡先に測定データ情報を添付して所定の期間の測定結果を送信する。
<環境情報として加速度情報を用いる場合についての補足>
前述したように、上記の実施形態では温度を用いた場合について説明したが、環境情報として、所定方向の加速度を利用してもよい。
一例として、重力方向であるZ軸方向の加速度を取得し続け、環境履歴として出力し、その環境履歴から、Z軸方向の加速度の値が予め設定した所定の閾値を超えるか否か判定し、閾値を超えていない場合は良、超えている場合は不良可能性ありとして、チェックするように指示を送ることができる。図26は加速度情報と逸脱判定の例を示している。
また、閾値を超えた加速度を取得した時刻と、配送ルートまたは輸送車のGPS記録等から、閾値を超える加速度を記録した位置を特定し、特定した位置を配送者または発送者に報知する構成としてもよい。
また、所定方向の加速度が所定の閾値を逸脱した場合のみ、逸脱した時刻と逸脱量を記録し、通信モジュールを介してサーバに送信し、逸脱していない場合は、記録開始時刻および記録終了時刻のみ通信モジュールを介してデータを破棄する設定としてもよい。これにより、データロガーの記録量が減り、通信量も減る効果を奏する。また、メモリに保存するのは、記録開示時刻と、記録終了時刻と、Z軸加速度が所定の値よりも大きい値を取ったときの加速度と、その時刻とし、他はメモリに保存はしないようにすることもできる。
<総括>
以上説明したように、本実施形態によれば、環境情報の収集を簡易かつ適切に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
(補足説明)
上述した実施形態および各変形例において説明した環境情報収集装置40やデータロガー21、端末10、通信モジュール22の機能的な構成要素は、その一部または全部を、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの専用のハードウェアを用いて実現することもできる。また、上述した実施形態および各変形例において説明した環境情報収集装置40の機能的な構成要素は、その一部または全部を、例えば端末10や通信モジュール22など、環境情報収集装置40とは別の装置に設けるようにしてもよい。
10 端末
11 情報入力部
12 情報送受信部
13 メモリ消去命令部
14 判定部
15 情報表示部
16 音声報知部
17 位置情報取得部
21 データロガー
22 通信モジュール
30 ネットワーク
40 環境情報収集装置
41 通信部
42 管理部
421 条件設定制御部
422 データ収集部
423 メモリ消去制御部
特開2002−183215号公報 特開2002−197582号公報 特開2004−310439号公報 WO2013/024877号公報

Claims (10)

  1. 物品の環境情報を取得する環境情報取得装置の測定条件を、前記物品および前記環境情報取得装置の特性に基づいて定め、前記環境情報取得装置への条件設定の制御を行う条件設定制御手段と、
    前記環境情報取得装置の測定データを収集するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段のデータ収集状況に基づいて、前記環境情報取得装置のメモリ消去の制御を行うメモリ消去制御手段と
    を備える環境情報収集システム。
  2. 請求項1に記載の環境情報収集システムにおいて、
    前記条件設定制御手段は、前記環境情報取得装置のメモリ量と、前記物品の輸送に要する時間とに基づいて、測定間隔を決定する
    環境情報収集システム。
  3. 請求項1または2に記載の環境情報収集システムにおいて、
    前記データ収集手段は、測定データを収集するとともに、該測定データの測定時刻および環境情報取得装置に設定されている測定条件から予測データ量を算出し、該測定データのデータ量と該予測データ量の差が、所定の範囲よりも大きい場合は、データが異常であると判断する
    環境情報収集システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の環境情報収集システムにおいて、
    前記データ収集手段は、所定の場所で測定データの収集が行われることとされている場合に、測定データの収集が行われた場所の位置情報を取得し、該位置情報に基づいて前記所定の場所であるか否かを判断し、前記所定の場所でない場合に測定データの収集を行わせない
    環境情報収集システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の環境情報収集システムにおいて、
    前記メモリ消去制御手段は、前記環境情報取得装置の動作状態およびサマリ出力状態に基づいてメモリ消去の制御を行う
    環境情報収集システム。
  6. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の環境情報収集システムにおいて、
    前記環境情報取得装置は、取得した環境情報をまとめてサマリ情報として出力し、
    前記データ収集手段は、前記サマリ情報を収集して保存を完了した場合に保存完了情報を前記メモリ消去制御手段に出力し、
    前記メモリ消去制御手段は、前記保存完了情報に基づいて、前記環境情報取得装置のメモリを消去する命令を出力する
    環境情報収集システム。
  7. 物品の環境情報を取得する環境情報取得装置の測定条件を、前記物品および前記環境情報取得装置の特性に基づいて定め、前記環境情報取得装置への条件設定の制御を行う条件設定制御手段と、
    前記環境情報取得装置の測定データを収集するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段のデータ収集状況に基づいて、前記環境情報取得装置のメモリ消去の制御を行うメモリ消去制御手段と
    を備える環境情報収集装置。
  8. コンピュータが実行する方法であって、
    物品の環境情報を取得する環境情報取得装置の測定条件を、前記物品および前記環境情報取得装置の特性に基づいて定め、前記環境情報取得装置への条件設定の制御を行う条件設定制御工程と、
    前記環境情報取得装置の測定データを収集するデータ収集工程と、
    前記データ収集工程によるデータ収集状況に基づいて、前記環境情報取得装置のメモリ消去の制御を行うメモリ消去制御工程と
    を備える環境情報収集方法。
  9. コンピュータを、
    物品の環境情報を取得する環境情報取得装置の測定条件を、前記物品および前記環境情報取得装置の特性に基づいて定め、前記環境情報取得装置への条件設定の制御を行う条件設定制御手段、
    前記環境情報取得装置の測定データを収集するデータ収集手段、
    前記データ収集手段のデータ収集状況に基づいて、前記環境情報取得装置のメモリ消去の制御を行うメモリ消去制御手段
    として機能させる環境情報収集プログラム。
  10. 物品の環境情報を取得する環境情報取得装置と通信する環境情報通信機器であって、
    前記物品および前記環境情報取得装置の特性に基づいた前記環境情報取得装置の測定条件を受信して、該測定条件を前記環境情報取得装置に送信する条件送受信部と、
    前記環境情報取得装置の測定データを受信して予め設定された機器へ送信する環境情報送受信部と、
    前記予め設定された機器において前記測定データの保存が完了したという保存完了情報を受信し、保存完了情報に基づいて、前記環境情報取得装置に対してメモリを消去する命令を出力するメモリ消去命令部と
    を備える環境情報通信機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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