JP2019074428A - 鉄道における建築限界の測定装置及び測定方法 - Google Patents

鉄道における建築限界の測定装置及び測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】線路の軌間やカントなどを簡便かつ正確に測定して鉄道における建築限界を算出することができる鉄道における建築限界の測定装置及び測定方法を提供する。【解決手段】測定装置1は、線路上を走行する台車10、台車10に対し回転及び摺動可能な倣い装置20、三次元形状測定装置30及びその軌跡を取得する座標測定装置2、情報処理装置40を含む。倣い装置20は、1本のレール頭部の側面に接触する2個のガイドローラ211、ガイドローラ211を結ぶ線分の垂直二等分線上でレール頭部の側面に接触する2個のターゲットローラ222、ターゲットローラ222間の距離を測定する第1の距離センサ230、2本のレール頭部の上面までの距離を測定する第2の距離センサ240を含む。三次元形状測定装置30は、横断勾配角度を測定する姿勢情報計測器301、基準器302を含む。情報処理装置40は、これらの測定値に基づいて建築限界を算出する。【選択図】図3

Description

本発明は鉄道における建築限界の測定装置及び測定方法に関し、特に線路の軌間やカントなどを簡便かつ正確に測定して鉄道建築限界を算出する技術に関する。
従来、鉄道の線路(2本のレールを含む軌道)の周囲には建築限界と称される領域が設定され、建築限界内には建築物や構造物等を設けてはならないものとされている。同様に、車両限界と称される領域も設定され、線路上を走行する車両はこの車両限界を超えないよう設計される。そして、建築限界と車両限界との間に一定の余裕を設けることで、線路上を走行する車両と、建築物や構造物と、が干渉することがないよう考慮されている。
図1は、建築限界の一例を示す図である。線路の直線部においては、左右のレールの中心、すなわち軌間の中点から左右に一定の幅を有する領域が建築限界として設定される。曲線部においては、直線部における建築限界の外側に一定の拡大幅Wを付加した建築限界が設定される。カント(左右のレールの高さの差)を有する曲線部においては、曲線部における建築限界をカントに応じて補正した建築限界が設けられる。図1のハッチング部は、曲線又は傾斜による建築限界の拡大範囲を表す。なお、軌間とカントから求める勾配を横断勾配と称す。
図2は、曲線部における拡大幅Wの計算方法の一例を示す図である。線路の曲線部においては、直線部と比較して、車両の中央部分においては中央偏い量W1、車両の前後部分においては端偏い量W2だけ車両のはみ出し幅が拡大する。このはみ出し幅の大きさは、曲線部の半径Rに依存する。よって、現場では例えば式(1)のような計算式によって拡大幅Wを算出している。
W(mm)=23100/R(m) ・・(1)
すなわち、曲線部における建築限界は、直線部における建築限界と、曲線部の半径Rとに基づいて求めることができる。また、カント付きの曲線部における建築限界は、曲線部における建築限界と、カントとに応じて求めることができる。半径Rやカントは設計値で決まっているから、設計値通りに線路が敷設されていれば車両と建築物の干渉は発生しない。
しかしながら、敷設工事における誤差や、敷設後の車両の運行や周辺の工事などの影響により、レールの形状と設計値との間に差が生じることがある。したがって、例えば定期的に点検を行うなどして現実のレールの形状を測定し、測定値に基づいた建築限界を算出して、周囲の建築物や構造物と車両との干渉が発生しないかを検証することが必要である。
この点、特許文献1には、3つの車輪によりレール上を走行可能な架台に、架台の3次元位置を検出する基準位置検出手段、カントを検出する傾斜角検出手段、レール間の距離を検出する軌間検出手段を設けた計測装置が記載されている。
特開2004−061278号公報
特許文献1記載の装置では、レール上を走行する車輪に連動するレール内接部材が設けられ、このレール内接部材の移動量を検出することで軌間を測定する。一般に、レールに対する架台の追従性を確保するためには、例えば車輪にテーパーを設けるなどして遊動性を持たせておく必要がある。しかしながら、特許文献1記載の装置において車輪に遊動性を持たせると、軌間の計測精度が低下し、正確な建築限界が得られない。軌間の計測基準となるレール内接部材が車輪に連動するためである。一方、軌間の計測精度を上げようとすると、今度はレールに対する架台の追従性が犠牲となる。このことは、例えば作業効率の低下、すなわち作業時間の増加などの問題を生じさせる。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、線路の軌間やカントなどを簡便かつ正確に測定して鉄道建築限界を算出することができる鉄道建築限界の測定装置及び測定方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の鉄道における建築限界の測定装置は、2本のレールからなる線路上を走行する台車と、前記台車に対し回転及び摺動可能に取付けられた倣い装置と、前記倣い装置に取付けられた三次元形状測定装置と、前記三次元形状測定装置の座標を連続的かつ離散的に測定することにより軌跡を取得する座標測定装置と、情報処理装置と、を含む鉄道における建築限界の測定装置であって、前記倣い装置は、1本のレール頭部の側面に接触する2個のガイドローラを有するガイドアームと、前記ガイドローラを結ぶ線分の垂直二等分線上で、一方の前記レール頭部の側面に接触するターゲットローラと、他方のレール頭部の側面に接触するターゲットローラと、を有するターゲットアームと、前記ターゲットローラ間の距離に応じた測定値を出力する第1の距離センサと、前記倣い装置から2本のレール頭部の上面までの距離をそれぞれ測定する第2の距離センサと、を含み、前記三次元形状測定装置は、前記線路に対する前記倣い装置の横断勾配角度を測定する姿勢情報計測器と、前記座標測定装置による前記座標の測定目標である基準器と、を含み、前記情報処理装置は、前記第1の距離センサ、前記第2の距離センサ、前記姿勢情報計測器及び前記座標測定装置から取得された測定値のうち少なくともいずれか1つに基づいて建築限界を算出する。
請求項2記載の鉄道における建築限界の測定装置においては、前記情報処理装置は、前記第1の距離センサの測定値に基づいて前記線路の軌間を算出し、前記軌間、2本の前記レール頭部の上面までの距離及び前記横断勾配角度に基づいて前記線路のカントを算出し、前記軌跡に基づいて前記線路の曲線半径を算出し、前記カント及び前記曲線半径に基づいて建築限界を算出する。
請求項3記載の鉄道における建築限界の測定装置においては、前記情報処理装置は、前記軌跡に含まれる複数の前記座標から、所定の間隔を有する複数の参照点を抽出し、前記参照点を順次接続してなる線分間の方向変位角θに基づいて前記曲線半径を算出する。
請求項4記載の鉄道における建築限界の測定装置においては、前記ガイドローラを前記レール頭部の側面に押付けるための第1のばねと、前記ターゲットローラを前記レール頭部の側面に押付けるための第2のばねと、を有する。
請求項5記載の鉄道における建築限界の測定装置においては、前記倣い装置は、前記ターゲットアーム及び前記ガイドアームを一体で摺動させる直交フレームと、前記ターゲットアーム及び前記ガイドアームを一体で回転させる可動フレームと、前記可動フレームとベースがピン及びキャスタで回転自在に接続されたベースフレームと、を有し、前記直交フレームと前記可動フレームは、スライダーで摺動可能に接続され、前記ターゲットアームと前記ガイドアームが一体で摺動かつ回転自在に係合される。
請求項6記載の鉄道における建築限界の測定装置においては、前記三次元形状計測装置は、周囲の物体までの距離を計測する3D計測器を含み、前記情報処理装置は、前記周囲の物体までの距離と前記建築限界との比較結果を出力する。
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の鉄道における建築限界の測定装置。
請求項7記載の鉄道における建築限界の測定装置においては、前記情報処理装置は、前記軌跡に基づき、通り又は高低を算出する。
請求項1記載の鉄道における建築限界の測定装置。
請求項8記載の鉄道における建築限界の測定方法は、2本のレールからなる線路上を走行可能な台車に、1本のレール頭部の側面に接触する2個のガイドローラを有するガイドアームと、前記ガイドローラを結ぶ線分の垂直二等分線上で一方の前記レール頭部の側面に接触するターゲットローラと、他方のレール頭部の側面に接触するターゲットローラと、を有するターゲットアームと、前記ターゲットローラ間の距離に応じた測定値を出力する第1の距離センサと、前記倣い装置から2本の前記レール頭部の上面までの距離をそれぞれ測定する第2の距離センサと、を含む倣い装置を回転及び摺動可能に取付け、前記線路上を走行させるステップと、前記倣い装置に取付けられた三次元形状測定装置に含まれる姿勢情報計測器が、前記線路に対する前記台車又は前記倣い装置の横断勾配角度を測定するステップと、座標測定装置が、前記三次元形状測定装置に含まれる基準器の座標を連続的かつ離散的に測定することにより軌跡を取得するステップと、情報処理装置が、前記第1の距離センサ、前記第2のセンサ、前記姿勢情報計測器及び前記座標測定装置から取得された測定値のうち少なくともいずれか1つに基づいて建築限界を算出するステップと、を含む。
本発明により、線路の軌間やカント、曲線半径などを簡便かつ正確に測定して鉄道における建築限界を算出することができる、鉄道における建築限界の測定装置及び測定方法を提供することができる。
建築限界の一例を示す図である。 建築限界の算出方法の一例を示す図である。 測定装置1の構成を示す模式平面図である。 倣い装置20の構成を示す斜視図である。 ベースフレーム200及びサイドアーム210の構成を示す斜視図である。 ターゲットアーム220の構成を示す模式横断面図である。 測定装置1の構成を示す模式横断面図である。 曲線部の半径Rの計算方法を説明するための図である。 曲線部の半径Rの計算方法を説明するための図である。 軌道評価指標を説明するための図である。 軌道評価指標の算出方法を説明するための図である。 レール頭部を説明するためのレール断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施の形態において、鉄道における建築限界測定システムとしての測定システム1は、鉄道における建築限界測定装置としての測定装置1と、座標測定装置2と、を含む。また本実施の形態において、鉄道における建築限界測定方法は、測定システム1又は測定装置1の動作手順として説明される。
図3乃至図6を用いて、本発明の実施の形態にかかる測定装置1の構成について説明する。図3の模式平面図に示すように、測定装置1は、台車10、倣い装置20、三次元形状計測装置30(姿勢情報計測器301、3D計測器303)、情報処理装置40を有する。
台車10は、架台101と複数の車輪102とを有し、これらの車輪により線路上を走行することが可能である。例えば図3に示すように、台車10は、4個の車輪102(102a、102b、102c、102d)を有する汎用トロリーであってもよい。なお車輪102の数は、線路上を走行するのに十分な数であれば限定されない。車輪102にはレールと当接する面にテーパー(傾斜)がついており、レールの歪みや軌間の変動などに応じて当接点が移動することで、台車10の線路に対する追従性を高める構造となっていることが好ましい。また倣い装置20は、台車10から着脱可能な構造となっている。これにより倣い装置20は、台車10の走行性能を有しつつ、運搬や線路上への設置が容易であり、装置全体の製造コストを抑えることができる。
<倣い装置20の機構>
図4は、倣い装置20全体の構造を示す斜視図である。倣い装置20は、ベースフレーム200、ガイドアーム210、ターゲットアーム220の3つの構成要素を備える。
図5は、倣い装置20のうち、ベースフレーム200及びガイドアーム210のみを抽出した斜視図である。
ガイドアーム210は、垂直アーム212(212a、212b)と平行な軸を持つ2個のガイドローラ211(211a、211b)を一定の間隔で保持し、2個のガイドローラ211を側方から同時に同じレールに接触させるための装置である。ガイドアーム210は、2個のガイドローラ211をレール頭部の側面502(図12参照)の高さに合わせ保持するための垂直アーム212、2個のガイドローラ211すなわち2個の垂直アーム212を一定間隔に保ち連結保持するための水平アーム213、水平アーム213と平面的に直交し、当該直交方向に水平アーム213をベースフレーム200に対し摺動させるための直交フレーム214を備える。直交フレーム214は、ベースフレーム200に対し摺動するためのスライダー203を備えている。2個のガイドローラ211の間隔は、例えば台車10の架台101の幅程度とすることができる。水平アーム213と垂直アーム212、及び直交フレーム214は、安定性と強度の確保および軽量化のため、いずれも枠型とすることが好ましいが、本発明はこれに限定されるものでなく、任意の形状を採用することができる。
ベースフレーム200は、ガイドアーム210と、台車10の架台101と、を回転及び摺動自在に接続するための装置である。ベースフレーム200は、可動フレーム201とベース208を有する。ガイドアーム210は、直交フレーム214のスライダー203により可動フレーム201のスライドレール206上を摺動することができ、可動フレーム201はベース208に対し回転自在に連結するピン202及びキャスタ205を有する。なお、ガイドアーム210が可動フレーム上を摺動することができれば、スライダー203、スライドレール206の位置はこれに限定されず、この機能が得られる設計変更は本発明に含まれる。
ベース208は、架台101とクランプ等で仮固定されており、ベース208も含めた倣い装置20は、架台101と着脱可能な構造となっている。ベース208は、ピン202を中心にキャスタ205が可動できる面があり、ベース208を除く倣い装置20の重さでも変形が少ない材料であればよく、フレーム状に構成することもできる。
ピン202はベース208の面に対し垂直に取付けられる。可動フレーム201にはピン202を受ける軸受けが取付けられる。軸受けには、軸回りの摩擦を低減できるようベアリング等が使用されることが好ましい。また可動フレーム201にはキャスタ205が取付けられる。キャスタ205は、ベース208上に載置されることで可動フレーム201を支持する。キャスタ205は、ピン202を中心とした同心円の接線方向に移動可能である。あるいはキャスタ205は、ボールローラのような方向自在に移動可能なものであっても良い。これにより、可動フレーム201は、ベース208上に、ピン202を中心に回転自在に連結及び支持される。ピン202がベース208に固定される説明を行ったが、これに限定されるものではなく、例えばピン202が可動フレーム201に固定され、軸受けがベース208に取付けられるなど、この機能が得られる設計変更は本発明に含まれる。
可動フレーム201と直交フレーム214との間には、第1のばね207が取付けられる。直交フレーム214を含むガイドアーム210は、第1のばね207の力によりレールに押付けられ、2個のガイドローラ211でレールに接する。可動フレーム201と直交フレーム214により、ガイドアーム210はベース208に対し回転及び摺動自在に取付けられているため、台車10の動きに関わらず、2個のガイドローラ211は第1のばね207の力で常にレールに接することが可能である。また、この構成により、直交フレーム214は常にレールの接線方向に対して平面的に直角に維持される。なおスライドレール206は、2個のガイドローラ211が常にレールに接することができるだけの可動域を有する。
直交フレーム214には、ターゲットアーム220が取付けられる。つまり、ガイドアーム210とターゲットアーム220は、固定されている。ターゲットアーム220は、垂直アーム224(224a、224b)に平行な軸を持つ2個のターゲットローラ222(222a、222b)を一定の間隔で保持し、2個のターゲットローラ222を同時に対向するレール頭部(図12参照)の内側面に接触させるための装置である。ターゲットアーム220は、2個のターゲットローラ222をレール頭部の側面502の高さに合わせ保持するための垂直アーム224、2個の垂直アーム224を一定間隔に保ち連結保持するための水平アーム225を備える。なお、ターゲットローラ222は、レール頭部になめらかに接するものであれば、ボールローラやソリ状の回転軸を有しないものでもよく、これに限定されない。
2個のターゲットローラ222は、線路の軌間を測定するため、2個のガイドローラ211を結ぶ線分の垂直二等分線上にあたる位置に保持される。図6に示すように、一対のターゲットローラ222は、一対のスライダー227(227a、227b)及びスライドレール226(226a、226b)により、一対の垂直アーム224に取付けられる。このためターゲットローラ222はそれぞれ独立に、上記垂直2等分線と平行な方向に、垂直アーム224に対して摺動する。
2個の垂直アーム224と2個のターゲットローラ222との間には、それぞれ第2のばね223(223a、223b)が取付けられる。これにより2個のターゲットローラ222は、第2のばね223の力によりレール頭部の側面502に押付けられる。スライダー227及びスライドレール226により、ターゲットローラ222は垂直アーム224に対し摺動自在に取付けられているため、軌間が変化したとしても、2個のターゲットローラ222は第2のばね223の力で常にレール頭部の側面502に接することが可能である。なおスライドレール226は、2個のターゲットローラ222が常にレール頭部の側面502に接することができるだけの可動域を有する。
<軌間の計測>
一対の垂直アーム224にはそれぞれ、第1の距離センサ230(230a、230b)が取付けられる。第1の距離センサ230は軌間計測のために、それぞれターゲットローラ222の所定の位置までの距離を常時計測する。第1の距離センサ230間の距離をD(固定値)、第1の距離センサ230の出力距離すなわち計測値をD、Dとすると、軌間Dは式(2)により求められる。
=D−(D+D) ・・(2)
軌間の算出処理は、情報処理装置40が実行する。情報処理装置40は、中央処理装置(CPU)、記憶装置、入出力インタフェースなどを備え、CPU記憶装置に格納されたプログラムを読み出して実行し種々の機能を実現するコンピュータである。情報処理装置40は、2個の第1の距離センサ230のほか、後述の第2の距離センサ240(240a、240b)、三次元形状計測装置30、座標測定装置2が出力する測定値を任意の入力インタフェースを介して受信し、これらの測定値を使用して、上記プログラムに従い軌間の算出を含む所定の処理を実行する。なお情報処理装置40は、台車10又は倣い装置20上に設置されても良く、台車10又は倣い装置20から離れた任意の場所に設置されていても良い。この場合、情報処理装置40は、第1の距離センサ230、第2の距離センサ240、三次元形状計測装置30、座標測定装置2が出力する測定値を任意の有線又は無線通信手段を介して受信する。
<カントの計測>
図7に示すように、倣い装置20に、三次元形状計測装置30が設置される。典型的には、三次元形状計測装置30は、枠型構造である直交フレーム214の枠内に固定される。三次元形状計測装置30は、レール形状の計測に必要な姿勢情報を得るために、姿勢情報計測器301を備える。姿勢情報計測器301は、例えばジャイロセンサー又は傾斜計である。台車10の走行中、三次元形状計測装置30は、直交フレーム214を含むガイドアーム210と連動するから、三次元形状計測装置30の姿勢情報計測器301は、平面的にみて常にレール接線方向にローリング軸を有する。このとき姿勢情報計測器301のローリング角に着目すれば、これはレールの横断面における架台101の横断勾配角度Φにほかならない。
なお図7は、説明の便宜上、ターゲットローラ222等をレールから離れた位置に模式的に記載している。しかしながら実際のターゲットローラ222は、図6に示すようにレールに内接するように配置されている。
図6に示すように、ターゲットアーム220には、一対の第2の距離センサ240が取付けられる。第2の距離センサ240は、例えばレーザ距離計である。第2の距離センサ240は、それぞれレール頭部の上面501までの距離を常時計測する。このとき第2の距離センサ240はターゲットローラ222と同一方向に摺動するため、常にレール頭部の内側から一定の離隔を保った位置でレール頭部の上面501までの距離を計測できる。第2の距離センサ240aの出力距離すなわち測定値をD、第2の距離センサ240aの測定値をD、軌間をDとすると、カントCは式(3)により算出できる。またカントの算出処理は、情報処理装置40が実行する。なお図7のΦは線路の横断勾配を示し、姿勢情報計測器301で求めた架台101の横断勾配角度Φとは必ずしも一致しない。
C=D×sin(Φ)+D−D ・・(3)
<曲線半径及び建築限界の算出>
三次元形状計測装置30は、線路の線形を得るために、基準器302を備える。基準器302は、例えばターゲットプリズム又は衛星測位アンテナである。台車10の走行中、三次元形状計測装置30は、直交フレーム214を含むガイドアーム210と連動するから、基準器302は線路の線形に倣う軌跡をたどることになる。
基準器302の軌跡は、座標測定装置2により取得できる。座標測定装置2は、自動追尾機能付きの3次元座標測定装置(例えばトータルステーション)であり、測定装置1の移動時における基準器302の座標を連続的かつ離散的に、すなわち例えば一定時間毎又は一定距離毎に取得する。あるいは、座標測定装置2は衛星測位装置であっても良い。衛星測位装置は、複数の衛星から送信される測位信号を受信及び解析することにより、測定装置1の移動時における基準器302の座標を連続的かつ離散的に測定する。このような衛星測位装置(GNSS:Global Navigation Satellite System)としては、例えばGPS(Global Positioning System)、GLONASS(Global Navigation Satellite System)、Galileo、QZSS(Quasi−Zenith Satellite System)等がある。なお、座標測定装置2と基準器302の関係は、それぞれ対応したものであればよい。例えば、座標測定装置2がトータルステーションであれば、基準器302はターゲットプリズムであり、座標測定装置2が衛星測位装置であれば、基準器302は衛星測位アンテナである。
図8及び図9を用いて、曲線半径の算出処理と、曲線半径を用いた建築限界の算出処理について説明する。
ステップ1:情報処理装置40は、取得された軌跡データに基づき、参照点を新たに生成する。参照点は、軌跡データから抽出された、測定間隔よりも長い一定のスパンを隔して連続する点列である。スパンとしては、典型的には車両の長さに近い値(20mなど)を用いることができる。すなわち、軌跡データから任意の複数の点を一定スパン(20mなど)おきに抽出したものが参照点である。図8では、参照点を白抜きの点、軌跡データを黒点で示している。
ステップ2:情報処理装置40は、参照点Pをつないだ線分Lを仮定する。図8に示すように、本実施の形態では参照点Pn−1とPとをつないだ線分をLとする(nは自然数)。すなわち、参照点PとPとをつないだ線分をL、PとPとをつないだ線分をL、・・、PとPとをつないだ線分をLとする。
ステップ3:情報処理装置40は、方向変位角θを順次計算する。方向変位角θとは、隣接する線分Lがなす角である。図8に示すように、本実施の形態では線分LとLn+1とがなす角をθとする(nは自然数)。すなわち、線分LとLとがなす角をθ、LとLとがなす角をθ、・・、LとLとがなす角をθとする。
ステップ4:情報処理装置40は、θとしきい値とを順次比較する。θ≦しきい値であれば、θの前後の区間、すなわちPn−1からPn+1までの区間の線形は直線とみなす。一方、しきい値<θであれば、θの先の区間、すなわちPからPn+1までの区間の線形は曲線(単曲線又は緩和曲線)とみなす。例えば図8では、θ及びθがしきい値以下であったとすると、PからPまでの区間は直線とみなされる。また、θ、θ、θがいずれもしきい値を超えていたとすると、PからPまでの区間は曲線とみなされる。
また、情報処理装置40は、曲線部が連続する場合、それら連続する曲線部が単曲線であるか緩和曲線であるかを判定することができる。この判定は以下の判定式(4)により実施できる。
θ=θn−1 → 単曲線
θ<θn−1 又は θ>θn−1 → 緩和曲線 ・・(4)
ここで情報処理装置40は、θとθn−1との差分が所定のしきい値(ステップ4におけるしきい値と区別するため、以下「第2のしきい値」と称する)以下である場合は、θ=θn−1であると判定できる。
また情報処理装置40は、ここで曲線とみなされた区間について、曲線半径Rを算出する処理を行う。図9を用いて、曲線部の曲線半径Rの計算方法を具体的に説明する。いま参照点がA、B、Cの順で取得されており、BC間が曲線部と判定されたものとする。また、区間BCとその前の区間ABとの方向変位角がθであったものとする。このとき、線分BCの垂直二等分線上に中心Oが存在するものとすると、曲線部BCの曲線半径Rは以下の式(5)により算出できる。
R=L2/2sin(θ/2) ・・(5)
ステップ5:情報処理装置40は、ステップ4において曲線とみなされた区間と、その1つ手前の区間において、細分化参照点を設定する。例えば図8において、PからPまでの区間が曲線部と判定されたものとすると、情報処理装置40は、PからPまでの区間に細分化参照点を設定する。細分化参照点とは、ステップ1で参照点を設定した際よりも短いスパンで設定される新たな参照点である。例えばステップ1において20m間隔で参照点を設定したならば、ステップ5では1m間隔で細分化参照点を設定する。
続いて情報処理装置40は、1つの細分化参照点と、そこから20m離れた他の細分化参照点と、の間をつなぐ線分を順次仮定していく。ここで20mとはあくまで例示であり、ステップ1で参照点の設定の際に用いたスパンでこれを代替できる。図8の例では、PからP側に1m離れた細分化参照点P21と、PからP側に1m離れた細分化参照点P31と、の間に線分L31をまず仮定する。続けて同様に、P21からP側に1m離れた細分化参照点P22と、P31からP側に1m離れた細分化参照点P32との間の線分L32、P22からP側に1m離れた細分化参照点P23と、P32からP側に1m離れた細分化参照点P33との間の線分L33、・・を順次仮定する。
次いで情報処理装置40は、ステップ3と同様に、これらの線分のなす方向変位角θを順次計算する。図8の例では、L31とL32とがなすθ、L32とL33とがなすθ、・・を順次計算する。またステップ4と同様に、θとしきい値とを順次比較して、各区間の線形を判定する。図8の例では、P21とP31との間の区間、P22とP32との間の区間、P23とP33との間の区間の線形が順次判定される。
ここで、情報処理装置40は、曲線部が連続する場合、それら連続する曲線部が単曲線であるか緩和曲線であるかを式(4)により判定することができる。また情報処理装置40は、式(5)により曲線部の半径Rを算出する処理を行うことができる。
このステップ5の処理により、情報処理装置40は、変曲点、すなわち直線と曲線との境界点を精密に特定することができる。また、曲線部が連続する場合においては、単曲線と緩和曲線との境界を精密に特定することもできる。なお、ステップ5の処理は本発明の必須の要素ではなく、要求される精度などに応じて適宜省略することも可能である。また、ステップ5の処理を実行する場合は、ステップ4においては単曲線であるか緩和曲線であるかの判定処理、及び半径Rの算出処理を省略して差し支えない。
ステップ1乃至ステップ5の処理により、情報処理装置40は、線路の各区間の線形と、曲線部の半径Rを特定することができた。したがって、情報処理装置40は以下の手順により各区間の建築限界を算出することができる。
直線部:情報処理装置40は、軌跡データを中心として、左右に一定の幅を有する領域を建築限界として算出する。ここで一定の幅については、情報処理装置40が予め保持しておくことが可能である。
曲線部:情報処理装置40は、直線部における建築限界の外側に一定の拡大幅Wを付加して建築限界を算出する。拡大幅Wは、ステップ4又はステップ5で算出した曲線部の半径Rを用いて、例えば式(1)などの公知の手法により算出できる。
カントつき曲線部:曲線部における建築限界をカントに応じて補正して建築限界を算出する。この補正方法については公知であるのでここでは詳細な説明を省略する。
<周辺の計測対象物と建築限界との比較>
三次元形状計測装置30は、周辺の計測対象物(例えば建築物や構造物)までの距離を測定する3D計測器303を備える。3D測定器303は、例えばレーザ断面計測器である。3D計測器303は、一定時間毎にレーザ距離計を回転させて、周囲の計測対象物の形状を連続的に計測する。台車10の走行中、三次元形状計測装置30は、直交フレーム214を含むガイドアーム210と連動するから、3D計測器303は、平面的に見て常にレール接線方向と直角を成す面内でレーザを回転することができ、線路と周囲の計測対象物との最短距離を取得することが可能である。
情報処理装置40は、3D計測器303による周囲の計測対象物(例えば建築物や構造物)の計測結果を取得する。計測結果は、例えば線路上の特定の位置において、レールの接線に直交する面内に存在する、周囲の計測対象物までの距離データである。また情報処理装置40は、線路上の当該位置における建築限界の計算結果を取得する。そして情報処理装置40は、この距離データと、建築限界の計算結果とを比較し、周囲の計測対象物が建築限界を超えているか否かを判定する。情報処理装置40は、必要に応じ判定結果を記憶し、又は任意の方法で外部に出力する。
<軌道評価指標の算出>
情報処理装置40は、軌間、水準、通り、高低などの軌道評価指標を算出することもできる。軌道評価指標とは、線路の検査項目であって、線路が設計値通りに敷設されているか否かを評価するための指標である。図10及び図11を用いて、これらの軌道評価指標について説明する。図10に示すように、軌間とは2本のレールの間の間隔をいう。水準とは、2本のレールの間の高低差をいう。高低とは、レール頭部の上面の鉛直方向のズレをいう。通りとは、レール頭部の側面の特定部分における進行方向に直角な方向のズレをいう。
このうち軌間については、上述の軌間の算出処理により直接算出することが可能である。また水準についても、上述のカントの算出処理により算出可能である。これらに加え、情報処理装置40は以下の手順により、通り、高低などを算出することが可能である。
通りの算出:情報処理装置40は、図11に示すように、XY座標平面(水平面)上で2つの参照点を結び、すなわち弦を引き、弦の垂直2等分線と軌跡データまでの距離を算出する。この距離を「通り」として出力する。あるいは、通りを所定の基準値と比較し、通りが基準値以上である場合にその旨を出力することとしても良い。
高低の算出:情報処理装置40は、図11に示すように、2つの参照点を含みZ軸に平行な平面(垂直面)上で上記2つの参照点を結び、すなわち弦を引き、弦の垂直2等分線と軌跡データまでの距離を算出する。この距離を「高低」として出力する。あるいは、高低を所定の基準値と比較し、高低が基準値以上である場合にその旨を出力することとしても良い。
従来、通りや高低の値は、レールの2点間に糸を張り、糸の中点とレールとの距離を定規等で計測することで取得していた。この作業は多大な時間と手間を要する一方、目測に頼らざるをえないため精度に限界があった。しかしながら、本実施の形態によれば、測定装置1をレール上に設置して走行させることで、容易かつ正確に上述の軌道評価指標を算出することが可能である。
本実施の形態によれば、測定装置1は、線路に対する追従性を高めた台車10と、台車10に対し回転及び摺動可能に載置された倣い装置20とを有する。測定装置1の台車10は従来の測定装置よりもスムーズに線路上を移動できるから、線路の計測業務にかかる時間を短縮することができる。一方、倣い装置20は台車10とは独立に運動してレールの形状を正確にトレースするので、正確な軌間、カント、線形及び建築限界を算出できる。これにより、建築限界の測定業務を容易かつ正確に実施することが可能となる。
倣い装置20は、台車10から着脱することが可能な構造であれば、材料は金属に限定されない。各種計測を行うことから、剛性が高く、変形が少ない構造や材料であることが望ましい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態の例のみに限定されることなく、適宜の変更を加えることにより様々な態様で実施することができる。例えば、上述の実施の形態で示した各種センサ、計測器、スライダー、スライドレール、ばね等の種類、個数、配置等はあくまで一例にすぎず、これらの構成要素と同等の技術的意義を有する他の構成を採用することが可能である。
1 測定装置
10 台車
101 架台
102(102a、102b、102c、102d) 車輪
20 倣い装置
200 ベースフレーム
201 可動フレーム
202 ピン
203 スライダー
205 キャスタ
206 スライドレール
207 第1のばね
208 ベース
210 ガイドアーム
211(211a、211b) ガイドローラ
212(212a、212b) 垂直アーム
213 水平アーム
214 直交フレーム
220 ターゲットアーム
222(222a、222b) ターゲットローラ
223(223a、223b) 第2のばね
224(224a、224b) 垂直アーム
225 水平アーム
226(226a、226b) スライドレール
227(227a、227b) スライダー
230(230a、230b) 第1の距離センサ
240(240a、240b) 第2の距離センサ
30 三次元形状計測装置
301 姿勢情報計測器(ジャイロ、傾斜計)
302 基準器(ターゲットプリズム、衛星測位アンテナ)
303 3D計測器
40 情報処理装置
2 座標測定装置(トータルステーション、衛星測位装置)
50 レール
501 レール頭部の上面
502 レール頭部の側面

Claims (8)

  1. 2本のレールからなる線路上を走行する台車と、
    前記台車に対し回転及び摺動可能に取付けられた倣い装置と、
    前記倣い装置に取付けられた三次元形状測定装置と、
    前記三次元形状測定装置の座標を連続的かつ離散的に測定することにより軌跡を取得する座標測定装置と、
    情報処理装置と、を含む鉄道における建築限界の測定装置であって、
    前記倣い装置は、
    1本のレール頭部の側面に接触する2個のガイドローラを有するガイドアームと、
    前記ガイドローラを結ぶ線分の垂直二等分線上で、一方の前記レール頭部の側面に接触するターゲットローラと、他方のレール頭部の側面に接触するターゲットローラと、を有するターゲットアームと、
    前記ターゲットローラ間の距離に応じた測定値を出力する第1の距離センサと、
    前記倣い装置から2本のレール頭部の上面までの距離をそれぞれ測定する第2の距離センサと、を含み、
    前記三次元形状測定装置は、
    前記線路に対する前記倣い装置の横断勾配角度を測定する姿勢情報計測器と、
    前記座標測定装置による前記座標の測定目標である基準器と、を含み、
    前記情報処理装置は、
    前記第1の距離センサ、前記第2の距離センサ、前記姿勢情報計測器及び前記座標測定装置から取得された測定値のうち少なくともいずれか1つに基づいて建築限界を算出する
    鉄道における建築限界の測定装置。
  2. 前記情報処理装置は、
    前記第1の距離センサの測定値に基づいて前記線路の軌間を算出し、
    前記軌間、2本の前記レール頭部の上面までの距離及び前記横断勾配角度に基づいて前記線路のカントを算出し、
    前記軌跡に基づいて前記線路の曲線半径を算出し、
    前記カント及び前記曲線半径に基づいて建築限界を算出する
    請求項1記載の鉄道における建築限界の測定装置。
  3. 前記情報処理装置は、
    前記軌跡に含まれる複数の前記座標から、所定の間隔を有する複数の参照点を抽出し、
    前記参照点を順次接続してなる線分間の方向変位角θに基づいて前記曲線半径を算出する
    請求項2記載の鉄道における建築限界の測定装置。
  4. 前記ガイドローラを前記レール頭部の側面に押付けるための第1のばねと、
    前記ターゲットローラを前記レール頭部の側面に押付けるための第2のばねと、を有する
    請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建築限界の測定装置。
  5. 前記倣い装置は、前記ターゲットアーム及び前記ガイドアームを一体で摺動させる直交フレームと、前記ターゲットアーム及び前記ガイドアームを一体で回転させる可動フレームと、前記可動フレームとベースがピン及びキャスタで回転自在に接続されたベースフレームと、を有し、
    前記直交フレームと前記可動フレームは、スライダーで摺動可能に接続され、
    前記ターゲットアームと前記ガイドアームが一体で摺動かつ回転自在に係合される
    請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の建築限界の測定装置。
  6. 前記三次元形状計測装置は、周囲の物体までの距離を計測する3D計測器を含み、
    前記情報処理装置は、前記周囲の物体までの距離と前記建築限界との比較結果を出力する
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の鉄道における建築限界の測定装置。
  7. 前記情報処理装置は、前記軌跡に基づき、通り又は高低を算出する
    請求項1記載の鉄道における建築限界の測定装置。
  8. 2本のレールからなる線路上を走行可能な台車に、1本のレール頭部の側面に接触する2個のガイドローラを有するガイドアームと、前記ガイドローラを結ぶ線分の垂直二等分線上で一方の前記レール頭部の側面に接触するターゲットローラと、他方のレール頭部の側面に接触するターゲットローラと、を有するターゲットアームと、前記ターゲットローラ間の距離に応じた測定値を出力する第1の距離センサと、前記倣い装置から2本の前記レール頭部の上面までの距離をそれぞれ測定する第2の距離センサと、を含む倣い装置を回転及び摺動可能に取付け、前記線路上を走行させるステップと、
    前記倣い装置に取付けられた三次元形状測定装置に含まれる姿勢情報計測器が、前記線路に対する前記台車又は前記倣い装置の横断勾配角度を測定するステップと、
    座標測定装置が、前記三次元形状測定装置に含まれる基準器の座標を連続的かつ離散的に測定することにより軌跡を取得するステップと、
    情報処理装置が、前記第1の距離センサ、前記第2のセンサ、前記姿勢情報計測器及び前記座標測定装置から取得された測定値のうち少なくともいずれか1つに基づいて建築限界を算出するステップと、を含む
    鉄道における建築限界の測定方法。
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