JP2019074094A - 密閉型圧縮機、前記密閉型圧縮機を備える冷凍装置、及び前記密閉型圧縮機を備える冷蔵庫 - Google Patents

密閉型圧縮機、前記密閉型圧縮機を備える冷凍装置、及び前記密閉型圧縮機を備える冷蔵庫 Download PDF

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浩業 明石
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照正 井出
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章夫 八木
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【課題】主軸上部における油膜形成能力の低下を抑制することができる、密閉型圧縮機を提供することを目的とする。【解決手段】電動要素103及び圧縮要素105を備え、圧縮要素105は、主軸受137と摺動する摺動部を有する主軸129、偏心軸127、及び給油機構131を備えるクランクシャフト119と、シリンダブロック121と、を備え、給油機構131は、第1給油通路31、らせん状の給油溝32、第2給油通路33、及び給油孔34を備え、主軸129の回転方向を正とし、主軸129の軸心と偏心軸127の軸心とを結ぶ第1仮想線を基準とした場合に、摺動部の10°以上、かつ、90°以下の領域に給油溝32の少なくとも一部及び給油孔給油孔34の開口34a全体が配設されている、密閉型圧縮機。【選択図】図2

Description

本発明は、密閉型圧縮機、前記密閉型圧縮機を備える冷凍装置、及び前記密閉型圧縮機を備える冷蔵庫に関するものである。
冷凍装置又は冷蔵庫に用いられる密閉型圧縮機として、回転軸が低速で回転しても、回転軸の各駆動部に円滑に給油することを目的とした密閉型圧縮機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている密閉型圧縮機は、回転軸の下部に設けられている第1オイルピックアップ部材と、第1オイルピックアップ部材の上部の回転軸内に設けられている第1給油通路と、第1給油通路の上部の回転軸の外面に形成されている螺旋状給油溝と、螺旋状給油溝と連結するように回転軸の偏心部内に形成されている第2給油通路と、を備えている。
そして、特許文献1に開示されている密閉型圧縮機では、下部から上部に行くほど回転中心から離間する方向に斜めに形成された第2オイルピックアップ部材を回転軸内部の第1給油通路に設けることで、回転軸が低速で回転しても、第1給油通路に沿って案内されるオイルの上昇力が増大するとしている。
特許第3910600号
上記、従来の構成においては、回転軸が低速で回転した場合であっても、オイルピックアップ部材によりオイルの上昇力を増大させることで、圧縮機の各摺動部分に給油し得るものであるが、圧縮機の回転時に主軸が受ける荷重と摺動部の油膜形成に関しては開示されておらず、特に、複数の異なる回転数で回転軸が回転を行う場合に、回転軸において、給油孔及び螺旋状給油溝に圧縮荷重がかかるおそれがあり、回転軸上部の油膜形成能力が低下するおそれがあるという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、回転軸が低速だけでなく高速で回転した場合であっても、主軸上部における油膜形成能力の低下を抑制することができる、密閉型圧縮機、前記密閉型圧縮機を備える冷凍装置、及び前記密閉型圧縮機を備える冷蔵庫を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明に係る密閉型圧縮機は、電動要素と、前記電動要素によって駆動される圧縮要素と、前記電動要素と前記圧縮要素が収容され、オイルが貯留されている密閉容器と、を備え、前記圧縮要素は、主軸、偏心軸、及び給油機構を備えるクランクシャフトと、前記クランクシャフトの前記主軸を軸支する主軸受と圧縮室を形成するシリンダを備えるシリンダブロックと、前記シリンダ内を往復動するピストンと、前記偏心軸と前記ピストンを連結する連結手段と、を備え、前記主軸は、前記主軸受と摺動する摺動部を備え、前記給油機構は、前記主軸の下端部側に設けられた第1給油通路と、前記第1給油通路と連通し、前記主軸の外側面に形成されたらせん状の給油溝と、前記クランクシャフトの内部に設けられ、前記主軸から前記偏心軸に亘って形成された第2給油通路と、前記摺動部に形成され、前記給油溝と前記第2給油通路とを連通するように構成された給油孔と、を備え、前記摺動部は、前記圧縮要素の駆動により圧縮荷重がかかる圧縮負荷領域と、慣性荷重がかかる慣性負荷領域と、を有し、前記圧縮負荷領域と前記慣性負荷領域を避けた箇所に前記給油孔及び前記給油溝を設けたものである。
これにより、給油溝の少なくとも一部及び給油孔近傍に圧縮荷重及び慣性荷重がかかることが、抑制され、主軸上部における油膜形成能力の低下を抑制することができる。
本発明に係る密閉型圧縮機、前記密閉型圧縮機を備える冷凍装置、及び前記密閉型圧縮機を備える冷蔵庫によれば、主軸上部における油膜形成能力の低下を抑制することができ、密閉型圧縮機の効率を高めることができる。
図1は、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機の縦断面図である。 図2は、図1に示す密閉型圧縮機におけるクランクシャフトの概略構成を模式的に示す正面図である。 図3は、図1に示す密閉型圧縮機におけるクランクシャフトの概略構成を模式的に示す側面図である。 図4は、図1に示す密閉型圧縮機におけるクランクシャフトの概略構成を模式的に示す上面図である。 図5は、図2に示すクランクシャフトにおける主軸の外側面を展開した模式図である。 図6は、図2に示すA−A断面図である。 図7は、図2に示すB−B断面図である。 図8は、本実施の形態1における変形例1の密閉型圧縮機の主軸の外側面を展開した模式図である。 図9は、本実施の形態2に係る密閉型圧縮機の主軸の外側面を展開した模式図である。 図10は、本実施の形態3に係る冷凍装置の概略構成を示す模式図である。 図11は、本実施の形態4に係る冷蔵庫の概略構成を示す模式図である。 図12は、図11に示すC−C断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、全ての図面において、同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。さらに、全ての図面において、本発明を説明するために必要となる構成要素を抜粋して図示しており、その他の構成要素については図示を省略している場合がある。
(実施の形態1)
本実施の形態1に係る密閉型圧縮機は、電動要素と、電動要素によって駆動される圧縮要素と、電動要素と圧縮要素が収容され、オイルが貯留されている密閉容器と、を備え、圧縮要素は、主軸、偏心軸、及び給油機構を備えるクランクシャフトと、クランクシャフトの主軸を軸支する主軸受と圧縮室を形成するシリンダを備えるシリンダブロックと、シリンダ内を往復動するピストンと、偏心軸とピストンを連結する連結手段と、を備え、主軸は、主軸受と摺動する摺動部を備え、給油機構は、主軸の下端部側に設けられた第1給油通路と、第1給油通路と連通し、主軸の外側面に形成されたらせん状の給油溝と、クランクシャフトの内部に設けられ、主軸から偏心軸に亘って形成された第2給油通路と、摺動部に形成され、給油溝と第2給油通路とを連通するように構成された給油孔と、を備え、摺動部は、圧縮要素の駆動により圧縮荷重がかかる圧縮負荷領域と、慣性荷重がかかる慣性負荷領域とを有し、圧縮負荷領域と慣性負荷領域を避けた箇所に給油孔及び給油溝が設けられている。
これにより、給油溝の少なくとも一部及び給油孔近傍に圧縮荷重及び慣性荷重がかかることが、抑制され、主軸上部における油膜形成能力の低下を抑制することができる。
また、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機では、圧縮負荷領域は、主軸受の全長の半分よりシリンダ側に対応する主軸の摺動部に位置すると共に、主軸の軸心を中心として主軸の回転方向を正とし、主軸の軸心と偏心軸の軸心とを結ぶ第1仮想線を基準とした場合に、摺動部の160°以上、かつ、240°以下の領域とした。
また、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機では、慣性負荷領域は、主軸受の全長の半分よりシリンダ側に対応する主軸の摺動部に位置すると共に、主軸の軸心を中心として主軸の回転方向を正とし、主軸の軸心と偏心軸の軸心とを結ぶ第1仮想線を基準とした場合に、摺動部の300°以上、かつ、360°以下の領域とした。
また、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機では、摺動部は、主軸受のピストンに近い側と摺動する第1摺動部と、主軸受の前記ピストンに遠い側と摺動する第2摺動部と、を有し、圧縮負荷領域及び慣性負荷領域は第1摺動部に位置している。
また、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機では、主軸の軸心を中心として主軸の回転方向を正とし、主軸の軸心と偏心軸の軸心とを結ぶ第1仮想線を基準とした場合に、摺動部の10°以上、かつ、90°以下の領域に、給油溝の少なくとも一部及び給油孔の開口全体が配設されている。
また、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機では、主軸に直交する平面と主軸の外側面とが交差する第2仮想線が、給油溝の上流部となす角度を角度α1とし、第2仮想線が給油溝の下流部となす角度を角度α2とした場合に、給油溝は、下流部の角度α2が上流部の角度α1よりも大きくなるように形成されている。
また、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機では、摺動部は、主軸受の上部と摺動する第1摺動部と、主軸受の下部と摺動する第2摺動部と、第1摺動部と第2摺動部の間に位置し、主軸受と摺動しない中抜き部と、を備え、給油溝は下流部の始端が中抜き部に位置するように形成されていてもよい。
また、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機では、給油溝は、互いに対向する側面と側面とのなす角度が、55°以上、かつ、65°以内となるように形成されていてもよい。
また、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機では、主軸における、給油孔の上部には、主軸受との間に隙間を設けるためのスリットが形成されていてもよい。
さらに、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機では、電動要素が、複数の運転周波数でインバータ駆動されるように構成されていてもよい。
以下、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機の一例について、図1〜図7を参照しながら説明する。
[密閉型圧縮機の構成]
図1は、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機の縦断面図である。なお、図1においては、密閉型圧縮機における上下方向を図における上下方向として表している。
図1に示すように、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機100は、密閉容器101と該密閉容器101の内部に収容された圧縮機本体107を備えている。圧縮機本体107は、電動要素103と、該電動要素103によって駆動される圧縮要素105と、を備えていて、サスペンションスプリング109により、密閉容器101に弾性的に支持されている。
密閉容器101は、鉄板の絞り成型によって形成されている。密閉容器101には、密閉容器101内外を連通する吸入管115及び吐出管117が設けられている。吸入管115は、冷凍装置300(図10参照)又は冷蔵庫400(図11及び図12参照)から供給される冷媒ガス111を密閉容器101内に導入するように構成されている。また、吐出管117は、圧縮要素105で圧縮された冷媒ガス111を冷凍装置へ供給するように構成されている。
また、密閉容器101内には、例えば、地球温暖化係数の低い炭化水素系のR600a等の冷媒ガス111が、冷凍装置の低圧側と同等圧力で、低温の状態で封入され、密閉容器101内の底部には、潤滑用のオイル113が封入されている。オイル113としては、冷媒と相溶性の高い潤滑油を用いてもよく、その粘度がVG3〜VG8である潤滑油を用いてもよい。
電動要素103は、圧縮要素105の下方に配置されていて(密閉容器101内の下方に配置されていて)、適宜な配線(図示せず)を介して、インバータ装置200が電気的に接続されている。これにより、電動要素103は、複数の運転周波数でインバータ駆動される。
また、電動要素103は、ステータ177及びロータ179を備えている。ステータ177は、後述するシリンダブロック121に、ボルト(図示せず)により固定されている。ステータ177の内側には、中空を有する円柱状のロータ179が、該ステータ177と同軸上に位置するように、後述するクランクシャフト119の主軸129に焼き嵌め等により、固定されている。
圧縮要素105は、クランクシャフト119、シリンダブロック121、ピストン123、及び連結手段125等で構成されている。
クランクシャフト119は、主軸129と、主軸129の上端に設けたフランジ部128とフランジ部128の上面より延出する偏心軸127と、を備えている。主軸129及び偏心軸127は、それぞれの軸心Z1及びZ2が、上下方向に向くように配設されている。
また、クランクシャフト119(正確には、主軸129)の下端は、オイル113に浸漬しており、クランクシャフト119には、偏心軸127の上端までオイル113を供給する給油機構131が設けられている。なお、クランクシャフト119及び給油機構131の詳細については、後述する。
シリンダブロック121には、軸心を上下方向に向けた円筒形の内面を有する主軸受137が設けられている。主軸受137には、クランクシャフト119の主軸129が回転自在に挿入されている。
また、シリンダブロック121には、軸心を水平方向に向けた円筒状のシリンダ135が設けられている。シリンダ135には、ピストン123が進退自在に挿入されている。ピストン123には、連結手段125を介して、クランクシャフト119の偏心軸127が接続されている。
シリンダ135のクランクシャフト119に対して遠い側の端面(シリンダ135の上死点側端面)には、吸入孔147と吐出孔149を備えるバルブプレート151が配置されている。バルブプレート151には、吸入孔147を開閉する吸入バルブ153が設けられている。そして、バルブプレート151は、ピストン123とともに、圧縮室133を形成している。
また、バルブプレート151は、該バルブプレート151を覆うように配置されているシリンダヘッド155とともに、ヘッドボルト157により、シリンダブロック121に固定されている。
シリンダヘッド155は、冷媒ガス111が吐出される吐出空間を有している。吐出空間は、適宜な配管を介して、密閉容器101を貫通して固着された吐出管117と連通している。
また、バルブプレート151とシリンダヘッド155の間には、吸入マフラー165が挟持されている。吸入マフラー165は、主にガラス繊維を添加したPBT(ポリブチレンテレフタレート)等の合成樹脂で成型され、マフラー本体173と、尾管167と、連通管169と、を備えている。
マフラー本体173の内部には、消音空間171が形成されている。尾管167は、一端が消音空間171に連通し、他端が密閉容器101内へ開口する吸入口(図示せず)を備えていて、冷媒ガス111を吸入マフラー165内に導くように構成されている。また、連通管169は、一端が消音空間171に開口し、他端が圧縮室133に連通するように配置されていて、吸入マフラー165内の冷媒ガス111を圧縮室133内に導くように構成されている。
次に、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機のクランクシャフト及び給油機構について、図1〜図7を参照しながら、詳細に説明する。
図2は、図1に示す密閉型圧縮機におけるクランクシャフトの概略構成を模式的に示す正面図である。図3は、図1に示す密閉型圧縮機におけるクランクシャフトの概略構成を模式的に示す側面図である。図4は、図1に示す密閉型圧縮機におけるクランクシャフトの概略構成を模式的に示す上面図である。図5は、図2に示すクランクシャフトにおける主軸の外側面を展開した模式図である。図6は、図2に示すA−A断面図である。図7は、図2に示すB−B断面図である。
図2及び図3に示すように、クランクシャフト119の主軸129は、第1摺動部11及び第2摺動部12からなる摺動部を有している。第1摺動部11は、主軸129のシリンダ135側に設けられている摺動部であり、主軸受137の全長の半分より前記シリンダ側に対応する箇所に設けられている。シリンダブロック121の主軸受137の上部と摺動するように形成されている。第2摺動部12は、主軸129の下部に設けられていて、主軸受137の下部と摺動するように形成されている。
また、第1摺動部11と第2摺動部12の間には、中抜き部13が設けられている。中抜き部13の外側面は、主軸受137と摺動しないように、第1摺動部11及び第2摺動部12を構成する主軸129の外側面よりも内方に位置するように形成されている。換言すれば、中抜き部13は、第1摺動部11及び第2摺動部12よりも小径の軸として形成されている。
給油機構131は、主軸129下部の内部に設けられた第1給油通路31、主軸129の外側面(周面)に設けられた給油溝32、クランクシャフト119上部の内部に設けられた第2給油通路33、及び給油溝32の下流端と第2給油通路33の上流端を連通する給油孔34を備えている。
第1給油通路31は、主軸129の下端部から第2摺動部12の上部に向かって、上方に向かって延びるように形成された孔で構成されている。また、第1給油通路31は、主軸129の軸心Z1に対して傾斜するように構成されていて、上方に行くほど、第1給油通路31の中心線が軸心Z1から大きく離間するように形成されている(図3参照)。
また、第2摺動部12には、第1給油通路31の下流端部と第2摺動部12の外側面とを連通するように、第1連通孔35が設けられている。したがって、第2摺動部12の外側面には、第1連通孔35が開口している。なお、第1連通孔35が、給油溝32の上流端を構成する。
給油溝32は、第2摺動部12の上部から中抜き部13を経て、第1摺動部11の上部に至るまで、主軸129の外側面に沿って、らせん状に形成されている。給油溝32は、上流部32aと下流部32bを有していて、両者を接続する接続部である接合部32c(下流部32bの始端、かつ、上流部32aの終端)が中抜き部13に位置している。
また、給油溝32の下流端には、給油孔34が、第2給油通路33と連通するように配設されている。給油孔34は、主軸129の外側面に開口34aを有する凹部として形成されている。主軸129における、第1摺動部11の給油孔34が設けられている外側面の上部には、主軸受137との間に隙間を形成するように、平面状のスリット37が設けられている。また、スリット37は、その下端が給油孔34に連通し、その上端が第1摺動部11の上端まで到達するように形成されている。
第2給油通路33は、主軸129の上端部、フランジ部128、及び偏心軸127に亘って上方に延びるように形成されている。また、偏心軸127には、第2連通孔36が、第2給油通路33の途中と偏心軸127の外側面とを連通するように設けられている。
そして、図4〜図6に示すように、給油溝32の少なくとも一部及び給油孔34の開口34a全体が、第1摺動部11の第1領域41に設けられている。
第1領域41は、主軸129の軸心Z1と偏心軸127の軸心Z2とを結ぶ第1仮想線を基準とし、主軸129の回転方向を正とした場合に、本実施の形態1においては、10°以上、かつ、90°以下の領域をいう。第1領域41は、給油溝32の少なくとも一部及び給油孔34の開口34a全体が、慣性荷重がかかる慣性負荷領域43内に位置しないようにする観点から、10°以上であってもよく、圧縮荷重がかかる圧縮負荷領域42内に位置しないようにする観点から、90°以下であってもよい。なお、第1領域41は、圧縮荷重が大きく、その対応を重視する場合は圧縮負荷領域42からより遠い位置の10°以上、かつ、40°以下であってもよく、慣性荷重が大きく、その対応を重視する場合は慣性負荷領域43からより遠い位置の70°以上、かつ、90°以下であってもよい。
ここで、圧縮荷重がかかる圧縮負荷領域42とは、主軸受137の全長の半分よりシリンダ135側に対応する主軸129の摺動部に位置すると共に、密閉型圧縮機100の圧縮及び吐出行程中に、所定値以上の荷重が、主軸129にかかる領域をいい、ここでは、160°以上、かつ、240°以下の領域をいう。また、慣性荷重がかかる慣性負荷領域43とは、主軸受137の全長の半分よりシリンダ135側に対応する主軸129の摺動部に位置すると共に、ピストン123の往復運動、主軸129及び偏心軸127の回転運動等の各運動に伴う慣性力の合力が、主軸129にかかる領域をいい、ここでは、300°以上、かつ、360°以下の領域をいう。
また、図5に示すように、給油溝32は、主軸129に直交する平面と主軸129の外側面とが交差する第2仮想線が、給油溝32の上流部32aとなす角度を角度α1とし、第2仮想線が給油溝32の下流部32bとなす角度を角度α2とした場合に、下流部32bの角度α2が上流部32aの角度α1よりも大きくなるように形成されている。
これにより、上流部32aの角度α1を小さくすることで、クランクシャフト119が低速で回転した場合に、オイル113が給油溝32を通流させることができるとともに、下流部32bの下流端近傍(給油溝32の少なくとも一部)を第1領域41内に配置することができる。なお、下流部32bの始端である接合部32cは、中抜き部13の上部に位置させることで、接合部32において、上流部32aと下流部32bを異なる角度の加工を行った場合でも、給油溝32の深さ又は幅といった寸法差等による加工精度が摺動部へ与える影響を低減することができる。
さらに、図7に示すように、給油溝32を構成する側面がテーパー状に形成されていて、給油溝32は、互いに対向する側面と側面とのなす角度βが、55°以上、かつ、65°以内となるように形成されている。これにより、給油溝32の幅を小さくすることができ、主軸129の摺動部の面積を大きくすることができる。このため、油膜形成能力の低下を抑制することができる。
なお、図5に示すように、給油溝32の上流端に位置する第1連通孔35は、第2摺動部12における240°以上、かつ、300°以下の領域に配置されていてもよい。また、給油溝32は、上流端から下流端に至るまでに、主軸129の外側面を一周以上(360°以上)周回していてもよい。さらに、給油溝32は、上流端から接続点に至るまでに、主軸129の外側面を一周以上(360°以上)周回していてもよい。
[密閉型圧縮機の動作及び作用効果]
次に、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機100の動作及び作用効果について、説明する。
まず、インバータ装置200が、商用電源から供給された電力を電動要素103に供給する。これにより、電動要素103のステータ177に電流が流れ、ステータ177で磁界が発生し、主軸129に固定されたロータ179が回転することで、クランクシャフト119の主軸129が回転する。
主軸129の回転に伴う偏心軸127の偏心回転は、連結手段125により変換され、ピストン123をシリンダ135内で往復運動させる。そして、圧縮室133が容積変化することで、密閉容器101内の冷媒ガス111を圧縮室133内に吸入し、圧縮する圧縮動作を行う。
次に、密閉型圧縮機100の吸入行程及び圧縮行程について、より詳細に説明する。
まず、ピストン123が、圧縮室133の容積が増加する方向に移動すると、圧縮室133内の冷媒ガス111が膨張する。そして、圧縮室133内の圧力が吸入圧力を下回ると、圧縮室133内の圧力と吸入マフラー165内の圧力との差により、吸入バルブ(図示せず)が開き始める。
この動作に伴い、冷凍サイクルから戻った温度の低い冷媒ガス111は、吸入管115から密閉容器101内に一旦解放され、その後、吸入マフラー165の吸入口(図示せず)から吸入され、尾管167を経て、消音空間171内に導入される。そして、導入された冷媒ガス111は、連通管169を経て、圧縮室133内に流入する。
その後、ピストン123の動作が、下死点から圧縮室133内の容積が減少する方向に転じると、圧縮室133内の冷媒ガス111が圧縮され、圧縮室133内の圧力は上昇する。そして、圧縮室133内の圧力が吸入マフラー165内の圧力を上回ると、吸入バルブは閉じる。
次に、圧縮室133内の圧力が吐出圧力を上回ると、圧縮室133内の圧力と吐出空間内の圧力との差により、吐出バルブ(図示せず)が開き始める。
この動作に伴い、ピストン123が上死点に達するまでの間、圧縮された冷媒ガス111は吐出孔149から吐出空間へ吐出される。そして、吐出空間へ吐出された冷媒ガス111は、吐出管117を順次通って、冷凍装置(図示せず)へと送り出される。
その後、ピストン123の動作が上死点から再び圧縮室133内の容積が増加する方向に転じると、圧縮室133内の冷媒ガス111が膨張し、圧縮室133内の圧力は低下し、圧縮室133内の圧力が吐出空間内の圧力を下回ると、吐出バルブ(図示せず)は閉じる。
以上のような吸入、圧縮、吐出の各行程がクランクシャフト119の一回転毎に繰り返し行なわれ、冷媒ガス111が冷凍装置300(図10参照)又は冷蔵庫400(図11及び図12参照)内を循環する。
次に、オイル113の動作について説明する。
密閉容器101内の底部に貯留されたオイル113は、クランクシャフト119の回転により、遠心力で第1給油通路31内に吸い上げられる。第1給油通路31に吸い上げられたオイル113は、第1連通孔35を介して、給油溝32に供給される。
給油溝32に供給されたオイル113は、給油溝32を通流して、給油孔34から第2給油通路33に供給される。また、一部のオイル113は、スリット37に供給される。スリット37に供給されたオイル113により、第1摺動部11の上端部付近に油膜を形成することができる。また、スリット37から主軸129の上部に流出したオイル113はスラストボールベアリング120の潤滑を行う。
第2給油通路33に供給されたオイル113は、第2給油通路33を通流する間に、その一部が、第2連通孔36から連結手段125に供給され、連結手段125の内側面と偏心軸127の摺動部を潤滑する。また、第2給油通路33の下流端まで通流したオイル113は、ピストン123とシリンダ135との間に形成される隙間等に供給される。
このように構成された、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機100では、給油溝32の少なくとも一部及び給油孔34の開口34a全体が、第1摺動部11の第1領域41に設けられているため、給油溝32の少なくとも一部及び給油孔34近傍に圧縮荷重及び慣性荷重がかかることが抑制され、主軸129上部における油膜形成能力の低下を抑制することができる。
特に、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機100のように、インバータ駆動される場合、クランクシャフト119が高速回転する場合には、慣性荷重が大きくなるので、慣性荷重がかかる慣性負荷領域43に、給油溝32の少なくとも一部及び給油孔34の開口34aを設けないようにすることは、密閉型圧縮機100の効率を向上させる観点から、より重要となる。
また、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機100では、給油溝32は、下流部32bの角度α2が上流部32aの角度α1よりも大きくなるように形成されている。このため、クランクシャフト119が低速で回転した場合であっても、オイル113が給油溝32を通流させることができるとともに、下流部32bの末端近傍(給油溝32の少なくとも一部)を第1領域41内に配置することができる。
さらに、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機100では、給油溝32の上流部32aと下流部32bとの接合部32cを中抜き部13に位置するように構成されているので、接合部32cと主軸受137との摺動が抑制される。これにより、接合部32cの角度が変化する箇所である屈曲部の寸法精度を高めることが難しい場合においても、接合部32cによる主軸受137の傷付きを抑制することができる。
[変形例1]
次に、本実施の形態1に係る密閉型圧縮機100の変形例について、説明する。
本変形例1の密閉型圧縮機は、給油溝の少なくとも一部及び給油孔の開口全体が、摺動部の20°以上、かつ、80°以下の領域に配設されている。
以下、本変形例1の密閉型圧縮機の一例について、図8を参照しながら、説明する。
図8は、本実施の形態1における変形例1の密閉型圧縮機の主軸の外側面を展開した模式図である。
図8に示すように、本変形例1の密閉型圧縮機100は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100と基本的構成は同じであるが、給油溝32の少なくとも一部及び給油孔34の開口34a全体が、第1摺動部11の20°以上、かつ、80°以下の領域に配設されている点が異なる。
このように構成された、本変形例1の密閉型圧縮機100では、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100に比して、給油溝32の少なくとも一部及び給油孔34の開口34a全体が、圧縮荷重がかかる圧縮負荷領域42及び慣性荷重がかかる慣性負荷領域43から離れた位置に配設されるので、その作用効果がより顕著となる。
(実施の形態2)
本実施の形態2に係る密閉型圧縮機は、主軸に直交する平面と主軸の外側面とが交差する第2仮想線が、給油溝となす角度を角度αとした場合に、給油溝は角度αが35°以上、かつ、55°以下となるように形成されている。
以下、本実施の形態2に係る密閉型圧縮機の一例について、図9を参照しながら、説明する。
図9は、本実施の形態2に係る密閉型圧縮機の主軸の外側面を展開した模式図である。
図9に示すように、本実施の形態2に係る密閉型圧縮機100は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100と基本的構成は同じであるが、給油溝32の傾斜角度が途中で変わらずに、一定になるように形成されている点が異なる。また、本実施の形態2においては、下流部32bの下流端近傍(給油溝32の少なくとも一部)が、第1摺動部11の10°以上、かつ、90°以下の領域に配設するために、給油溝32は、角度αが35°以上、かつ、55°以下となるように形成されている点が異なる。
このように構成された、本実施の形態2に係る密閉型圧縮機100であっても、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100と同様の作用効果を奏する。
なお、本実施の形態2においては、給油溝32の少なくとも一部及び給油孔34の開口34aを、第1摺動部11の10°以上、かつ、90°以下の領域に配設する形態を採用したが、これに限定されず、給油溝32の少なくとも一部及び給油孔34の開口34aを、第1摺動部11の20°以上、かつ、80°以下の領域に配設してもよい。
(実施の形態3)
図10は、本実施の形態3に係る冷凍装置の概略構成を示す模式図である。
ここでは、冷媒回路に、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100を搭載した構成とし、冷凍装置の基本構成について説明する。
図10に示すように、本実施の形態3に係る冷凍装置300は、一面が開口した断熱性の箱体とその開口を開閉する扉体とから構成される本体301と、本体301の内部を物品の貯蔵空間303と機械室305とに区画する区画壁307と、貯蔵空間303内を冷却する冷媒回路309と、を具備している。
冷媒回路309は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100と、放熱器313と、減圧装置315と、吸熱器317と、を環状に配管接続した構成となっている。そして、吸熱器317は、送風機(図示せず)を具備した貯蔵空間303内に配置されている。吸熱器317の冷却熱は、図10中の矢印で示すように、送風機によって貯蔵空間303内を循環するように撹拌される。
このように構成された本実施の形態3に係る冷凍装置300は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100を備えているため、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100と同様の作用効果を奏し、冷凍装置300の消費電力を低減でき、省エネルギー化を実現できる。
なお、本実施の形態3に係る冷凍装置300では、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100を備える形態を採用したが、これに限定されず、実施の形態1の変形例1の密閉型圧縮機100、又は実施の形態2に係る密閉型圧縮機100を備える形態を採用してもよい。
(実施の形態4)
本実施の形態4に係る冷蔵庫は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機を備える態様を例示するものである。
[冷蔵庫の構成]
図11は、本実施の形態4に係る冷蔵庫の概略構成を示す模式図である。図12は、図11に示すC−C断面図である。なお、図11及び図12においては、冷蔵庫における上下方向を図における上下方向として表している。
図11及び図12に示すように、本実施の形態4に係る冷蔵庫400は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100と、筐体411と、を備えている。筐体411は、ABS等の樹脂で真空成型された内箱411Aと、プリコート鋼板などの金属材料で構成されている外箱411Bと、内箱411Aと外箱411Bとの間の空間に発泡充填される硬質発泡ウレタン等の発泡断熱材411Cと、で構成されている。
筐体411の内部空間には、仕切壁412〜414によって複数の貯蔵室に区画されている。具体的には、筐体411の上部に、冷蔵室419が設けられていて、冷蔵室419の下方に貯蔵室(図示せず)と製氷室420が横並びに設けられている。また、貯蔵室と製氷室420の下方には、冷凍室441が設けられていて、冷凍室441の下方には、野菜室422が設けられている。
また、筐体411の正面は、開放されていて、扉が設けられている。冷蔵室419には、回転式の扉415が配置されていて、製氷室420、冷凍室441、及び野菜室422には、それぞれ、レール等を有する引き出し式の扉416〜418が配置されている。
筐体411の背面部には、凹部が設けられていて、該凹部が機械室440を構成する。機械室440には、密閉型圧縮機100、水分除去を行うドライヤ(図示せず)、及び凝縮器431等の冷却サイクルを構成する部品(機器)が収容されている。なお、本実施の形態4においては、機械室440を筐体411の上部に設ける形態を採用したが、これに限定されず、機械室440を筐体411の中央又は下部に設ける形態を採用してもよい。
冷凍サイクルは、密閉型圧縮機100、吐出管117、凝縮器431、キャピラリー432、冷却器428、及び吸入管115で構成されている。具体的には、密閉型圧縮機100と凝縮器431は、吐出管117により接続されていて、凝縮器431と冷却器428は、キャピラリー432により接続されている。また、冷却器428と密閉型圧縮機100は、吸入管115により接続されている。
キャピラリー432と吐出管117は、上下方向に延びるように形成されていて、その途中で水平方向に蛇行している。また、キャピラリー432と吐出管117は、これらを構成する配管の大部分が、熱交換可能なように接触している。
なお、筐体411に、三方弁や切替弁を用いる冷凍サイクルの場合は、それらの機能部品が機械室440内に配設されている場合もある。また、本実施の形態4では、減圧器をキャピラリーで構成する形態を採用したが、これに限定されない。例えば、パルスモーターで駆動する冷媒の流量を自由に制御できる電子膨張弁を減圧器として用いる形態を採用してもよい。
また、筐体411の中央部の背面側には、冷却室426が設けられている。冷却室426は、仕切壁412と仕切壁414を接続する仕切壁425により区画されている。冷却室426には、冷却器(蒸発器)428が配設されており、冷却器428の上方には、該冷却器428で冷却した冷気を、冷気流路444等を介して、冷蔵室419等に送風する冷却ファン427が配設されている。なお、冷気流路444は、仕切壁412に立設されている仕切壁443と筐体411の背面との間に形成されている空間により構成される。
[冷蔵庫の動作]
次に、本実施の形態4に係る冷蔵庫400の動作について、図10及び図11を参照しながら説明する。
本実施の形態4に係る冷蔵庫400では、庫内の設定された温度に応じて、制御器(図示せず)からの信号により、密閉型圧縮機100が作動して、冷却運転が行われる。具体的には、密閉型圧縮機100の動作により、吐出された高温高圧の冷媒が、吐出管117を通流して、凝縮器431に供給される。凝縮器431に供給された冷媒は、凝縮器431である程度凝縮液化し、筐体411の側面及び背面等に配設された冷媒配管(図示せず)に供給される。冷媒配管に供給された冷媒は、冷媒配管を通流する間に、筐体411の結露を抑制しながら、凝縮液化して、キャピラリー432に供給される。
キャピラリー432に供給された冷媒は、キャピラリー432内を通流する間に、吸入管115(吸入管115を通流する冷媒を含む)と熱交換しながら、減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器428に供給される。
冷却器428に供給された冷媒は、冷却室426に存在する空気と熱交換され、蒸発(気化)する。これにより、冷却器428周辺の空気が冷却され、冷却された空気(冷気)は、冷却ファン427により、冷気流路444を通流して、冷蔵室419等に供給される。なお、冷気は、冷気流路444を通流する間に、ダンパ(図示せず)等により、冷蔵室419、貯蔵室(図示せず)、製氷室420、冷凍室441、及び野菜室422に分流され、それぞれの目的温度帯になるように冷却する。
そして、冷却された冷媒は、吸入管115を通流して、密閉型圧縮機100に供給され、密閉型圧縮機100により、圧縮されて、吐出管117に吐出され(排出され)、循環を繰り返す。
このように構成された、本実施の形態4に係る冷蔵庫400は、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100を備えていることから、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100の作用効果と同様の作用効果を奏し、冷蔵庫400の消費電力を低減でき、省エネルギー化を実現することができる。
なお、本実施の形態4に係る冷蔵庫400では、実施の形態1に係る密閉型圧縮機100を備える形態を採用したが、これに限定されず、実施の形態1の変形例1の密閉型圧縮機100、又は実施の形態2に係る密閉型圧縮機100を備える形態を採用してもよい。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。したがって、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の要旨を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。
本発明に係る密閉型圧縮機、前記密閉型圧縮機を備える冷凍装置、及び前記密閉型圧縮機を備える冷蔵庫は、密閉型圧縮機の効率を向上することができるので、電気冷蔵庫、あるいはエアーコンディショナー等の家庭用に限らず、業務用ショーケース、自動販売機等の冷凍装置に広く適用することができる。
11 第1摺動部
12 第2摺動部
13 中抜き部
31 第1給油通路
32 給油溝
32a 上流部
32b 下流部
32c 接合部
33 第2給油通路
34 給油孔
34a 開口
35 第1連通孔
36 第2連通孔
37 スリット
41 第1領域
42 圧縮負荷領域
43 慣性負荷領域
100 密閉型圧縮機
101 密閉容器
103 電動要素
105 圧縮要素
107 圧縮機本体
109 サスペンションスプリング
111 冷媒ガス
113 オイル
115 吸入管
117 吐出管
119 クランクシャフト
120 スラストボールベアリング
121 シリンダブロック
123 ピストン
125 連結手段
127 偏心軸
128 フランジ部
129 主軸
131 給油機構
133 圧縮室
135 シリンダ
137 主軸受
147 吸入孔
149 吐出孔
151 バルブプレート
153 吸入バルブ
155 シリンダヘッド
157 ヘッドボルト
159 吐出空間
165 吸入マフラー
167 尾管
169 連通管
171 消音空間
173 マフラー本体
177 ステータ
179 ロータ
200 インバータ装置
300 冷凍装置
301 本体
303 貯蔵空間
305 機械室
307 区画壁
309 冷媒回路
313 放熱器
315 減圧装置
317 吸熱器
400 冷蔵庫
411 筐体
411A 内箱
411B 外箱
411C 発泡断熱材
412 仕切壁
414 仕切壁
415 扉
416 扉
419 冷蔵室
420 製氷室
422 野菜室
425 仕切壁
426 冷却室
427 冷却ファン
428 冷却器
431 凝縮器
432 キャピラリー
440 機械室
441 冷凍室
443 仕切壁
444 冷気流路

Claims (15)

  1. 電動要素と、
    前記電動要素によって駆動される圧縮要素と、
    前記電動要素と前記圧縮要素が収容され、オイルが貯留されている密閉容器と、を備え、
    前記圧縮要素は、主軸、偏心軸、及び給油機構を備えるクランクシャフトと、前記クランクシャフトの前記主軸を軸支する主軸受と圧縮室を形成するシリンダを備えるシリンダブロックと、前記シリンダ内を往復動するピストンと、前記偏心軸と前記ピストンを連結する連結手段と、を備え、
    前記主軸は、前記主軸受と摺動する摺動部を備え、
    前記給油機構は、前記主軸の下端部側に設けられた第1給油通路と、前記第1給油通路と連通し、前記主軸の外側面に形成されたらせん状の給油溝と、前記クランクシャフトの内部に設けられ、前記主軸から前記偏心軸に亘って形成された第2給油通路と、前記摺動部に形成され、前記給油溝と前記第2給油通路とを連通するように構成された給油孔と、を備え、
    前記摺動部は、前記圧縮要素の駆動により圧縮荷重がかかる圧縮負荷領域と、慣性荷重がかかる慣性負荷領域とを有し、
    前記圧縮負荷領域と前記慣性負荷領域を避けた箇所に前記給油孔及び前記給油溝が設けられている、密閉型圧縮機。
  2. 前記圧縮負荷領域は、前記主軸受の全長の半分より前記シリンダ側に対応する前記主軸の前記摺動部に位置すると共に、前記主軸の軸心を中心として前記主軸の回転方向を正とし、前記主軸の軸心と前記偏心軸の軸心とを結ぶ第1仮想線を基準とした場合に、前記摺動部の160°以上、かつ、240°以下の領域である、請求項1に記載の密閉型圧縮機。
  3. 前記慣性負荷領域は、前記主軸受の全長の半分より前記シリンダ側に対応する前記主軸の前記摺動部に位置すると共に、前記主軸の軸心を中心として前記主軸の回転方向を正とし、前記主軸の軸心と前記偏心軸の軸心とを結ぶ第1仮想線を基準とした場合に、前記摺動部の300°以上、かつ、360°以下の領域である、請求項1又は2に記載の密閉型圧縮機。
  4. 前記摺動部は、前記主軸受の前記ピストンに近い側と摺動する第1摺動部と、前記主軸受の前記ピストンに遠い側と摺動する第2摺動部と、を有し、
    前記圧縮負荷領域及び前記慣性負荷領域は前記第1摺動部に位置する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  5. 前記主軸の軸心を中心として前記主軸の回転方向を正とし、前記主軸の軸心と前記偏心軸の軸心とを結ぶ第1仮想線を基準とした場合に、前記摺動部の10°以上、かつ、90°以下の領域に、前記給油溝の少なくとも一部及び前記給油孔の開口全体が配設されている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  6. 前記給油溝の少なくとも一部及び前記給油孔の開口全体が、前記摺動部の20°以上、かつ、80°以下の領域に配設されている、請求項5に記載の密閉型圧縮機。
  7. 前記主軸に直交する平面と前記主軸の外側面とが交差する第2仮想線が、前記給油溝の上流部となす角度を角度α1とし、前記第2仮想線が前記給油溝の下流部となす角度を角度α2とした場合に、
    前記給油溝は、前記下流部の角度α2が前記上流部の角度α1よりも大きくなるように形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  8. 前記給油溝は、前記角度α2が35°以上、かつ、45°以下となるように形成されている、請求項7に記載の密閉型圧縮機。
  9. 前記摺動部は、前記主軸受の前記ピストンに近い側と摺動する第1摺動部と、前記主軸受の前記ピストンに遠い側と摺動する第2摺動部と、前記第1摺動部と前記第2摺動部の間に位置し、前記主軸受と摺動しない中抜き部と、を備え、
    前記給油溝は、前記上流部と前記下流部の接続部である接合部が前記中抜き部に位置するように形成されている、請求項7又は8に記載の密閉型圧縮機。
  10. 前記主軸に直交する平面と前記主軸の外側面とが交差する第2仮想線が、前記給油溝となす角度を角度αとした場合に、
    前記給油溝の角度αはほぼ一定の角度であり、かつ、前記角度αが35°以上、かつ、55°以下となるように形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  11. 前記給油溝は、互いに対向する側面と側面とのなす角度が、55°以上、かつ、65°以内となるように形成されている、請求項1〜10のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  12. 前記主軸における、前記給油孔の上部には、前記主軸受との間に隙間を設けるためのスリットが形成されている、請求項1〜11のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  13. 前記電動要素は、複数の運転周波数でインバータ駆動されるように構成されている、請求項1〜12のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機。
  14. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機を備える、冷凍装置。
  15. 請求項1〜13のいずれか一項に記載の密閉型圧縮機を備える、冷蔵庫。
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