JP2019073781A - 焼結クーラ設備の風量制御装置 - Google Patents

焼結クーラ設備の風量制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2019073781A
JP2019073781A JP2017202009A JP2017202009A JP2019073781A JP 2019073781 A JP2019073781 A JP 2019073781A JP 2017202009 A JP2017202009 A JP 2017202009A JP 2017202009 A JP2017202009 A JP 2017202009A JP 2019073781 A JP2019073781 A JP 2019073781A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
node
ore
air volume
input data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017202009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6866822B2 (ja
Inventor
上野 聡
Satoshi Ueno
聡 上野
和寿 北郷
Kazuhisa Kitago
和寿 北郷
侑香 尾坂
Yuka Ozaka
侑香 尾坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority to JP2017202009A priority Critical patent/JP6866822B2/ja
Priority to CN201810014653.3A priority patent/CN109682220B/zh
Publication of JP2019073781A publication Critical patent/JP2019073781A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6866822B2 publication Critical patent/JP6866822B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D15/00Handling or treating discharged material; Supports or receiving chambers therefor
    • F27D15/02Cooling
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D19/00Arrangements of controlling devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F27FURNACES; KILNS; OVENS; RETORTS
    • F27DDETAILS OR ACCESSORIES OF FURNACES, KILNS, OVENS, OR RETORTS, IN SO FAR AS THEY ARE OF KINDS OCCURRING IN MORE THAN ONE KIND OF FURNACE
    • F27D19/00Arrangements of controlling devices
    • F27D2019/0028Regulation
    • F27D2019/0056Regulation involving cooling

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Furnace Details (AREA)

Abstract

【課題】出鉱温度の均一化と、焼結クーラ設備の省エネ効果を向上する。【解決手段】焼結クーラ設備の風量制御装置(4)は以下の構成を備える。予測出鉱温度計算部(4c)は、格納容器(1c)内を同容積のノードで仮想的に区分し、格納容器(1c)が1ノード分回転する度に、入力データの実データに基づいて各ノードに位置する焼結鉱の現在温度を計算し、さらに、予測された入力データの未来の時間的変化に基づいて各ノードに位置する焼結鉱が出鉱口まで移動したと仮定した場合の予測出鉱温度を計算する。評価出鉱温度計算部(4d)は、各ノードに位置する焼結鉱の予測出鉱温度を平均することにより送風装置(1b)の風量を見積るための評価出鉱温度を計算する。風量計算部(4e)は、評価出鉱温度が出鉱目標温度と一致するために必要な送風装置(1b)の風量を計算する。【選択図】図6

Description

本発明は、焼結クーラ設備の風量制御装置に関する。特に、焼結プロセスの制御において、焼結鉱を冷却するクーラ設備に供給する冷却用空気の風量制御に好適な風量制御装置に関する。
図1を参照してクーラ設備を含む焼結ラインについて説明する。図1は、焼結ラインの設備構成図である。焼結設備2には、コークスと鉄鉱石を配合した原料が投入される。焼結設備2は、この原料に点火装置で着火し、空気を送り込むことで燃焼を進め、焼き固められた焼結鉱2aを生成する。温度計2cは、後段ウィンドボックスの空気温度を計測する。クーラ設備1は、焼結設備2で焼き固められた高温の焼結鉱2aが給鉱される格納容器1cと、格納容器1c内に給鉱された焼結鉱1aに冷却用空気を供給する送風装置1bを備える。給鉱された焼結鉱1aは、クーラ設備1で所望の温度まで冷却された後、下部の出鉱口から出鉱される。出鉱温度は温度計3aにより計測される。出鉱された焼結鉱は、ベルトコンベア3で、高炉等の下流設備へ搬送される。
クーラ設備1における焼結鉱1aの温度降下量は、格納容器1c内の滞在時間と、送風装置1bから送り込まれる風量によって決まる。格納容器1c内の滞在時間は、格納容器1c内に貯められた焼結鉱の高さ(レベル)と、格納容器1cの回転速度によって決まる。また、格納容器1cの回転速度は、下流設備における生産量によって決められる。一方、送風装置1bは一定回転速度で運転されている場合が多く、ダンパー開度を変えることで、格納容器内に送り込む風量を調整している。しかし、近年、送風装置1bのエネルギ消費量を削減するため、ダンパーによる調整でなく、インバータを適用し、送風装置1bの回転速度を下げることで、省エネルギ化を図っている。
このような焼結ラインのクーラ設備の風量制御には、下記の特許文献に開示される提案も存在する。特許文献1では、クーラ設備の出鉱口付近に設置された温度計の出力を利用したフィードバック制御により、送風装置の回転速度を調整している。さらに、クーラへの給鉱温度を表す焼結設備の後段ウィンドボックスの空気温度と、給鉱から出鉱までのクーラ滞在時間を表す格納容器内の焼結鉱高さ、及びクーラ回転速度などを利用した数学モデルに基づいて、ダンパー開度を補正し、格納容器内に送り込まれる風量を調整している。しかし、焼結鉱は、給鉱から出鉱まで2時間近くの時間を要して冷却され、その間の送風装置の回転速度、及びダンパー開度による風量変化は格納容器内の全ての焼結鉱に作用する。そのため、特許文献1の制御方法のように、特定のタイミングの計測値のみに基づいて調整された風量では、格納容器内の全ての焼結鉱に対して有効な風量となるとは限らない。
特開平11−236629号公報
このような課題を解決するために、格納容器内を同容積のノードで仮想的に区分し、各ノードに位置する焼結鉱について予測出鉱温度をそれぞれ計算し、予測出鉱温度が最も高い焼結鉱を対象に出鉱温度が出鉱目標温度上限を下回るように送風装置の風量を決定することが考えられる。しかしながら、この制御方法では、格納容器内の僅かひとつのノードに高温の焼結鉱が混じっている場合、当該焼結鉱がクーラ内に滞在する全期間に亘り、送風装置の風量は多く調整される。そのため、他の焼結鉱は過冷却となり、送風装置の消費エネルギ削減の効果が低減することになる。さらに、焼結鉱は下流設備の高炉で、再度、加熱、溶解されるため、過冷却された焼結鉱は高炉でのエネルギ消費量も増加させてしまう。
上述した何れの制御方法であっても、格納容器内の焼結鉱全体について出鉱時の出鉱温度を目標温度にできるだけ一致させるように制御し、かつ、送風装置のエネルギ消費量を最小化する好適な風量は決められていない。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、出鉱温度の均一化と省エネルギ効果の向上を実現できる焼結クーラ設備の風量制御装置を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る焼結クーラ設備の風量制御装置は、上記の目的を達成するため次のように構成される。
焼結クーラ設備は、上流の焼結設備で加熱された焼結鉱が供給される給鉱口および下流の装置へ焼結鉱が排出される出鉱口を有し周方向に回転する格納容器と、格納容器へ冷却用空気を供給する送風装置と、格納容器の回転に伴って焼結鉱を前記出鉱口から掻き出す出鉱機とを備える。
焼結クーラ設備の風量制御装置は、入力データ収集部と、入力データ変化予測部と、予測出鉱温度計算部と、評価出鉱温度計算部と、風量計算部とを備える。
入力データ収集部は、格納容器内の焼結鉱に関するデータと送風装置の風量に関するデータとを含む入力データについて実データを収集する。「格納容器内の焼結鉱に関するデータ」は、例えば、格納容器内の焼結鉱の高さ、格納容器のクーラ回転速度、格納容器へ供給される焼結鉱の給鉱温度相関値を含む。給鉱温度相関値は、格納容器へ供給される焼結鉱の給鉱温度のほか、焼結設備の後段ウィンドボックスの空気温度など給鉱温度に相関する値であってもよい。また、「送風装置の風量に関するデータ」は、送風装置の風量のほか、送風装置を駆動する駆動機のモータ回転速度であってもよい。
入力データ変化予測部は、入力データの未来の時間的変化を予測する。
予測出鉱温度計算部は、格納容器内を同容積のノードで仮想的に区分し、格納容器が1ノード分回転する度に、入力データ収集部により収集された実データに基づいて、各ノードに位置する焼結鉱の現在温度を計算する。さらに、予測出鉱温度計算部は、入力データ変化予測部により予測された入力データの未来の時間的変化に基づいて、各ノードに位置する焼結鉱が出鉱口まで移動したと仮定した場合の予測出鉱温度を計算する。
評価出鉱温度計算部は、各ノードに位置する焼結鉱の予測出鉱温度の平均に基づく評価出鉱温度を計算する。
風量計算部は、評価出鉱温度が下流の装置(例えば図1のベルトコンベア3)の耐熱温度よりも高い出鉱目標温度と一致するために必要な送風装置の風量を計算する。
このように、各ノードの予測出鉱温度の平均に基づく評価出鉱温度を算出し、評価出鉱温度を出鉱目標温度に一致させる風量制御によれば、高温の一つのノードの焼結鉱によって他の大多数のノードの焼結鉱が過冷却されるのを防ぐことができる。
好ましくは、評価出鉱温度計算部は、各ノードに位置する焼結鉱の予測出鉱温度を、給鉱口側のノードに比して出鉱口側のノードに大きな重みを付けて加重平均することにより、評価出鉱温度を計算する。
このように、未来の操業変化が影響する可能性の高い給鉱口側のノードの風量計算への考慮を小さくし、出鉱口側のノードの焼結鉱を優先的に考慮した評価出鉱温度の計算、および風量計算を行うことで、より実操業に即した最適な風量計算を行うことができる。
以上のように構成される本発明に係る焼結クーラ設備の風量制御装置によれば、出鉱温度の均一化と省エネルギ効果の向上を実現できる。
焼結ラインの設備構成図である。 クーラ設備の概念図である。 給鉱された焼結鉱が出鉱されるまでの流れについて説明するための図である。 格納容器のノード区分の一例を示す図である。 クーラ設備内の焼結鉱の温度情報を管理する方法について説明するための図である。 風量制御装置のブロック図である。 各ノードの総損失熱量を計算するための温度モデルについて説明するための図である。 差分方程式を用いたノード温度の計算について説明するための図である。 風量制御装置が実行するルーチンのフローチャートである。 風量制御装置が有する処理回路のハードウェア構成例を示す概念図である。 本発明の実施の形態2に係る評価出鉱温度を計算するための重み設定の一例を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
実施の形態1.
(クーラ設備の構成)
本発明の実施の形態1に係るシステムにおける焼結ラインの基本構成は、上述した図1と同様である。クーラ設備1(焼結クーラ設備)は、焼結設備2で焼き固められた高温の焼結鉱を冷却し、下流設備へ搬送するためのベルトコンベア3へ送り出す設備である。図2を参照して、図1に示すクーラ設備1の構成について説明する。クーラ設備1は、送風装置1b、格納容器1c、出鉱機1dを備える。
送風装置1bは、図2の縦断面図に示す円筒状の格納容器1cの内側に設けられた送風ダクトを介して、格納容器1cへ冷却用空気を供給する。送風装置1bは駆動機とインバータ装置とを備え、駆動機のモータ回転速度は、インバータ装置により制御される。格納容器1c内の焼結鉱は、送風装置1bから送り込まれる冷却用空気により、ベルトコンベア3(図1)の耐熱温度を目安に冷却される。
格納容器1cは、図2の平面図に示すように周方向に回転する。格納容器1cの上部は開口しており、上流の焼結設備2で加熱された焼結鉱が供給される給鉱口として機能する。格納容器1cの側面下部は一部開口しており、下流の装置(ベルトコンベア3など)へ焼結鉱が排出される出鉱口として機能する。
出鉱機1dは、格納容器1cの出鉱口に挿入され、格納容器1cの回転に伴って、冷却された焼結鉱を出鉱口から掻き出す。
また、クーラ設備1(格納容器1c)は、クーラ回転速度を調整することで出鉱量を調整し、クーラ内レベル(格納容器1c内の焼結鉱の高さ)を保つことができる。
次に、図3を参照して、給鉱された焼結鉱が出鉱されるまでの流れについて説明する。焼結設備2で加熱された焼結鉱は、格納容器1cの上部から投入される(図3の(A))。給鉱された焼結鉱1aは、格納容器1cとともに周方向に移動する。また、格納容器1cの周方向の回転に合わせて、先に給鉱されていた焼結鉱は出鉱機1dによって順次掻き出されるとともに、焼結鉱1aは格納容器1cの下方向に徐々に移動する(図3の(B))。そして、焼結鉱1aは、格納容器1cの下部に達した時、出鉱機1dによって掻き出されることにより出鉱される(図3の(C))。
操業上は、材料の欠如やメンテナンスによる休止がない限り、焼結鉱は次々と給鉱され、出鉱されている。その間、クーラ設備1は、下流側から出鉱量制限、もしくはクーラ内レベル制御により、クーラ回転速度を変化させている。従って、焼結鉱の給鉱から出鉱までの時間は一定ではない。
本実施形態では、格納容器1c内の焼結鉱の位置、温度分布と温度履歴(冷却履歴)が管理される。焼結鉱の位置および温度は、格納容器1c内を円周方向と高さ方向に仮想的に区分した同容積のノード単位で管理される。各ノード内に含まれる焼結鉱を焼結鉱群として、焼結鉱群の位置と温度が管理される。
図4は、格納容器1cのノード区分の一例を示す図である。格納容器1c内は同容積のノードで仮想的に区分される。図4の例では、格納容器1cは円周方向に12区分、高さ方向にn区分に分割されている。格納容器1cが円周方向に1ノード分(1区分)回転することを1トラッキング移動するという。
図5は、クーラ設備1内の焼結鉱の温度情報を管理する方法について説明するための図である。図5では、回転方向jと、高さ方向iの符号を用いて、各ノードの位置を指し示している。ノードの位置は、格納容器1cの外部から観測した場合の位置を意味し、ノード[i][j]に位置する焼結鉱は、1トラッキング後にノード[i][j+1]に移動する。各ノード[i][j]について、計算された現在温度T[i][j]と、当該ノードの焼結鉱(焼結鉱群)が出鉱口まで移動したと仮定した場合の予測温度、つまり予測出鉱温度T[i][j]が記録される。
(風量制御装置)
図6は、風量制御装置のブロック図である。風量制御装置4における、入力データ収集部4a、入力データ変化予測部4b、予測出鉱温度計算部4c、評価出鉱温度計算部4d、風量計算部4e、出力決定部4fにおける各処理は、1トラッキング移動する毎に実行される。
入力データ収集部4aは、格納容器1c内の焼結鉱に関するデータと送風装置1bの風量に関するデータとを含む入力データについて実データ(現在値)を収集する。「格納容器1c内の焼結鉱に関するデータ」は、例えば、格納容器1c内の焼結鉱の高さ、格納容器1cのクーラ回転速度、格納容器1cへ供給される焼結鉱の給鉱温度相関値を含む。給鉱温度相関値は、格納容器1cへ供給される焼結鉱の給鉱温度のほか、焼結設備2の後段ウィンドボックスの空気温度など給鉱温度に相関する値であってもよい。また、「送風装置の風量に関するデータ」は、送風装置1bの風量のほか、送風装置1bを駆動する駆動機のモータ回転速度であってもよい。収集される実データは、格納容器1cが1トラッキング進む毎に、その間にサンプリングした値を平均化した値である。
入力データ変化予測部4bは、入力データ収集部4aにより収集された実データに基づいて、上述した入力データの未来の時間的変化を予測する。具体的には、格納容器1c内に現在蓄積されている全ての焼結鉱が出鉱されるまでの入力データの変化を予測する。例えば、それぞれの実データの現在値が継続すると仮定することで予測する方法がある。また、上流の焼結設備2(図1)の操業状況や、下流設備(図示省略)の操業状況のデータを使って補正することで、出鉱までの変化の予測精度を上げることができる。
予測出鉱温度計算部4cは、入力データ変化予測部4bで予測したプロセスの変化予測に基づいて、格納容器1c内の全ての焼結鉱の予測出鉱温度を計算する。
予測出鉱温度計算部4cは、格納容器1c内を同容積のノードで仮想的に区分し、格納容器1cが1ノード分回転する度に、入力データ収集部4aにより収集された実データに基づいて、各ノードに位置する焼結鉱の現在温度を計算する。さらに、予測出鉱温度計算部4cは、入力データ変化予測部4bにより予測された入力データの未来の時間的変化に基づいて、各ノードに位置する焼結鉱が出鉱口まで移動したと仮定した場合の予測出鉱温度を計算する。
具体的には、予測出鉱温度計算部4cは、空気対流による熱損失と、散水による熱損失と、放射による熱損失と、ノード間熱伝導による熱損失とを鑑みて定めた後述する温度モデルを用いて、各ノードの現在温度(ノード内の平均温度)を計算する。また、この温度モデルを用いて、各ノードに位置する焼結鉱が出鉱されるまでの温度変化を計算する。
<温度モデル>
次に、上述した予測出鉱温度計算部4cにおけるノード単位の温度計算に用いられる温度モデルについて説明する。図7は、各ノードの総損失熱量を計算するための温度モデルについて説明するための図である。単位ノードの熱流の総和ΣQは、次式(1)で表わされる。
Figure 2019073781
式(1)において、空気への対流による熱流Qairは次式(2)で表わされる。
Figure 2019073781
式(2)において、空冷熱伝達係数hは次式(3)で表わされる。
Figure 2019073781
式(1)において、冷却水への対流による熱流Qwaterは次式(4)で表わされる。
Figure 2019073781
式(1)において、放射による熱流Qradは次式(5)で表わされる。
Figure 2019073781
式(5)において、放射面積Sradは次式(6)で表わされる。
Figure 2019073781
式(1)において、ノード間の熱伝導による熱流Qconは次式(7)で表わされる。
Figure 2019073781
式(1)により表わされる各ノードの総損失熱量ΣQを後述する式(9)に代入して、各ノードにおけるノード温度は、差分方程式(8)のように表わされる。
Figure 2019073781
式(8)において、1/12回転にかかった時間Δtの間に減少した温度ΔTpjは次式(9)で表わされる。
Figure 2019073781
図8は、差分方程式(8)を用いたノード温度の計算について説明するための図である。図8に示す例では、1/12回転後(Δt秒後)に回転方向の区分番号がインクリメントされて、ノード温度はT31からT32に変化する。ノード温度T32は、差分方程式(8)からT32=T31−ΔT31で表わされる。予測出鉱温度計算部4cは、トラッキングタイミングである1/12回転毎に、各ノードに位置する焼結鉱の現在温度を計算する。さらに予測出鉱温度計算部4cは、各ノードに位置する焼結鉱が出鉱口まで移動した時の予測出鉱温度を計算する。
図6に戻り説明を続ける。評価出鉱温度計算部4dは、各ノードに位置する焼結鉱の予測出鉱温度の平均に基づく評価出鉱温度を計算する(式(10))。評価出鉱温度は、送風装置1bの好適な風量を決定するための指標である。
Figure 2019073781
風量計算部4eは、評価出鉱温度が下流の装置(例えば図1のベルトコンベア3)の耐熱温度よりも高い出鉱目標温度と一致するために必要な送風装置1bの風量を計算する。風量計算部4eは、評価出鉱温度と出鉱目標温度との差を0とするために必要な風量を計算する。評価出鉱温度が出鉱目標温度に一致する風量を見つけるまで、風量条件を変更して、予測出鉱温度(および評価出鉱温度)の計算を繰り返す方法もあるが、次のように風量変化量に対する評価出鉱温度への影響係数を求めることで、膨大な温度計算の繰り返しを回避することができる。
図9は、風量制御装置4が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンは1トラッキング毎に実行される。ステップ5aにおいて、風量計算部4eは、各ノードの予測出鉱温度を計算するための風量条件を設定する。1回目の計算と2回目の計算で異なる風量が設定される。1回目は現在風量(現トラッキングにおける送風装置1bの風量)を少し減らした風量条件を設定し、2回目の計算では現在風量を設定する。
次にステップ5bにおいて、予測出鉱温度計算部4cは、各ノードの予測出鉱温度を計算し、評価出鉱温度計算部4dは、式(10)を用いて全ノードの予測出鉱温度から評価出鉱温度を計算する。
1回目と2回目の計算が終わるとステップ5cの条件が成立しステップ5dの処理に進む。
ステップ5dにおいて、風量計算部4eは、風量変化量に対する評価出鉱温度への影響係数を、次式(11)を用いて計算する。
Figure 2019073781
次にステップ5eにおいて、風量計算部4eは、次式(12)を用いて、現在風量条件で計算した2回目の評価出鉱温度と目標出鉱温度との差と影響係数から、風量変化量を計算する。
Figure 2019073781
風量計算部4eにより現在の風量と風量変化量の和が必要な風量として計算される。
図6の出力決定部4fは、風量計算部4eにより計算された風量(現在の風量と風量変化量の和)を実現する送風装置1bのモータ回転速度を決定する。決定に基づいて送風装置1bは制御される。
(効果)
以上説明したように、本実施形態に係る風量制御装置4によれば、格納容器1c内の焼結鉱全体について出鉱時の出鉱温度を出鉱目標温度にできるだけ一致させるように制御し、かつ、エネルギ消費量の最小化を図ることができる。
(変形例)
ところで、図4では、格納容器1cを円周方向に12区分しているが、これに限定されるものではなく、複数の区分であればよい。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
また、上述した実施の形態のシステムにおけるクーラの冷却方式は、冷却用空気を送風装置1bから格納容器1cへ吹き込む吹込み式であるが、これに限定されるものではない。クーラの冷却方式は、冷却に使用された空気を格納容器1cから送風装置1bへ引き込む引き込み式であってもよい。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
また、上述した実施の形態のシステムにおいては、散水による熱損失を含む温度モデルを用いているが、散水ノズルによる注水がない場合には、散水による熱損失を除いた温度モデルを用いてもよい。なお、この点は以下の実施の形態でも同様である。
(ハードウェア構成例)
図10は、上述した風量制御装置4が有する処理回路のハードウェア構成例を示す概念図である。図6の風量制御装置4内の各部は機能の一部を示し、各機能は処理回路により実現される。一態様として、処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ91と少なくとも1つのメモリ92とを備える。他の態様として、処理回路は、少なくとも1つの専用のハードウェア93を備える。
処理回路がプロセッサ91とメモリ92とを備える場合、各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、メモリ92に格納される。プロセッサ91は、メモリ92に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、各機能を実現する。
処理回路が専用のハードウェア93を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、又はこれらを組み合わせたものである。各機能は処理回路で実現される。
実施の形態2.
次に、図11を参照して本発明の実施の形態2について説明する。上述した実施の形態1では、各ノードに位置する焼結鉱の予測出鉱温度を単純平均して前記送風装置の風量を見積るための評価出鉱温度を計算している。すなわち、評価出鉱温度の計算にあたり各ノードを同等に扱っている。しかしながら、上層ノードに位置する焼結鉱についての予測出鉱温度の精度は、未来の操業変化の可能性を鑑みれば、下層ノードに位置する出鉱間近の焼結鉱に比して低いものと考えられる。一方、下層ノードに位置する焼結鉱は出鉱間近であるため、現在の送風装置1bの風量が出鉱温度に与える影響は大きいと考えられる。
そこで、実施の形態2に係る評価出鉱温度計算部4dは、各ノードに位置する焼結鉱の予測出鉱温度を、給鉱口側のノードに比して出鉱口側のノードに大きな重みを付けて加重平均して、評価出鉱温度を計算する。
評価出鉱温度計算部4dによる評価出鉱温度の計算以外の、クーラ設備1の構成や動作は実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
図11は、本発明の実施の形態2に係る評価出鉱温度を計算するための重み設定の一例を説明するための図である。上述した通り、出鉱口に近いノードほど風量による温度変化の出鉱温度への影響は大きいと考えられるため、重み設定も下部のノードを大きくしている。
図11の例では、高さ方向のノードの重み設定を3段階に分け、最下層のノード数を6ノード、中間層のノード数をその上の6ノード、それ以外のノードに分けた。最下層ノードの重みは0.7、中間層ノードの重みは0.3、上層ノードの重みは0.0と設定する。このように格納容器1c内の各ノードに重みを設定し、評価出鉱温度を次式(13)を用いて計算する。
Figure 2019073781
実施の形態2に係る評価出鉱温度計算部4dは、評価出鉱温度の計算にあたり上述した式(1)に代えて式(13)を用いる。さらに、風量計算部4eは、式(13)により算出された評価出鉱温度を式(11)、式(12)に適用して風量変化量を計算する。
以上説明したように、本実施形態に係る風量制御装置4によれば、未来の操業変化が影響する可能性の高い上層ノードの風量計算への考慮を小さくし、出鉱口に近いノードの焼結鉱を優先的に考慮した評価出鉱温度の計算、および風量計算を行うことで、より実操業に即した最適な風量計算を行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 クーラ設備
1a 焼結鉱(格納容器内)
1b 送風装置
1c 格納容器
1d 出鉱機
2 焼結設備
2a 焼結鉱(焼結設備)
2c 温度計
3 ベルトコンベア
3a 温度計
4 風量制御装置
4a 入力データ収集部
4b 入力データ変化予測部
4c 予測出鉱温度計算部
4d 評価出鉱温度計算部
4e 風量計算部
4f 出力決定部
91 プロセッサ
92 メモリ
93 ハードウェア

Claims (2)

  1. 上流の焼結設備で加熱された焼結鉱が供給される給鉱口および下流の装置へ焼結鉱が排出される出鉱口を有し周方向に回転する格納容器と、前記格納容器へ冷却用空気を供給する送風装置と、前記格納容器の回転に伴って焼結鉱を前記出鉱口から掻き出す出鉱機とを備える焼結クーラ設備の風量制御装置であって、
    前記格納容器内の焼結鉱に関するデータと前記送風装置の風量に関するデータとを含む入力データについて実データを収集する入力データ収集部と、
    前記入力データの未来の時間的変化を予測する入力データ変化予測部と、
    前記格納容器内を同容積のノードで仮想的に区分し、前記格納容器が1ノード分回転する度に、前記入力データ収集部により収集された前記実データに基づいて、各ノードに位置する焼結鉱の現在温度を計算し、さらに、前記入力データ変化予測部により予測された前記入力データの未来の時間的変化に基づいて、各ノードに位置する焼結鉱が前記出鉱口まで移動したと仮定した場合の予測出鉱温度を計算する予測出鉱温度計算部と、
    各ノードに位置する焼結鉱の予測出鉱温度の平均に基づく評価出鉱温度を計算する評価出鉱温度計算部と、
    前記評価出鉱温度が前記下流の装置の耐熱温度よりも高い出鉱目標温度と一致するために必要な前記送風装置の風量を計算する風量計算部と、
    を備えることを特徴とする焼結クーラ設備の風量制御装置。
  2. 前記評価出鉱温度計算部は、各ノードに位置する焼結鉱の予測出鉱温度を、前記給鉱口側のノードに比して前記出鉱口側のノードに大きな重みを付けて加重平均することにより、前記評価出鉱温度を計算すること、
    を特徴とする請求項1記載の焼結クーラ設備の風量制御装置。
JP2017202009A 2017-10-18 2017-10-18 焼結クーラ設備の風量制御装置 Active JP6866822B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017202009A JP6866822B2 (ja) 2017-10-18 2017-10-18 焼結クーラ設備の風量制御装置
CN201810014653.3A CN109682220B (zh) 2017-10-18 2018-01-08 烧结冷却设备的风量控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017202009A JP6866822B2 (ja) 2017-10-18 2017-10-18 焼結クーラ設備の風量制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019073781A true JP2019073781A (ja) 2019-05-16
JP6866822B2 JP6866822B2 (ja) 2021-04-28

Family

ID=66184343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017202009A Active JP6866822B2 (ja) 2017-10-18 2017-10-18 焼結クーラ設備の風量制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6866822B2 (ja)
CN (1) CN109682220B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113549778B (zh) * 2021-05-28 2022-08-12 包头市新达茂稀土有限公司 一种提高稀土回收率的焙烧矿冷浸工艺

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11236629A (ja) * 1998-02-23 1999-08-31 Nippon Steel Corp 焼結鉱クーラの風量制御方法
CN103033055B (zh) * 2012-12-27 2015-01-21 中冶长天国际工程有限责任公司 烧结机主抽风机风量控制方法及系统
CN103014329B (zh) * 2012-12-27 2015-01-21 中冶长天国际工程有限责任公司 一种环冷鼓风机控制方法
CN103234366B (zh) * 2013-04-15 2015-03-11 中信重工机械股份有限公司 一种用于烧结矿炉冷定温排矿的自动控制方法
CN103939924B (zh) * 2014-03-05 2018-05-11 北京国电富通科技发展有限责任公司 一种干渣冷却风量智能控制系统
CN105202918A (zh) * 2014-06-29 2015-12-30 上海梅山钢铁股份有限公司 烧结鼓风式环冷机出矿温度控制装置及控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN109682220A (zh) 2019-04-26
JP6866822B2 (ja) 2021-04-28
CN109682220B (zh) 2020-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110791646B (zh) 烧结冷却器设备的出矿温度预测装置
KR101590125B1 (ko) 고로의 충전 프로세스에서 충전 물질의 유량 비율을 조절하기 위한 방법 및 시스템
JP6930507B2 (ja) 溶銑温度予測方法、溶銑温度予測装置、高炉の操業方法、操業ガイダンス装置、溶銑温度制御方法、及び溶銑温度制御装置
US20200158437A1 (en) System and method for dynamic process modeling, error correction and control of a reheat furnace
JP2019073781A (ja) 焼結クーラ設備の風量制御装置
CN105180662B (zh) 一种高温颗粒状物料分级冷却方法及装置
CN111471819B (zh) 高炉布料制度的调控方法及调控系统
JP2008309405A (ja) プラズマ式灰溶融炉の制御方法及びプラズマ式灰溶融炉
JP2002081992A (ja) プラズマ式灰溶融炉及びその運転方法
CN108662906B (zh) 一种立式冷却机气流控制方法及装置
JP6638665B2 (ja) クーラ設備の風量制御装置
KR101368504B1 (ko) 고로 장입물 분포 평가방법
CN206593486U (zh) 一种板式给矿机卸料式立式冷却机
CN108929945B (zh) 热处理炉节能方法
JP6601511B2 (ja) 高炉操業方法
CN104266500A (zh) 一种基于烧结过程热状态的冷却机热源参数预测与调控方法
KR100558786B1 (ko) 로터리 킬른 생석회 온도 안정화 및 열효율 개선 장치
KR100376518B1 (ko) 고로 장입물의 레벨 편차 보상이 이루어지는 장입제어방법
CN108411107B (zh) 冷却设备的风量控制装置
CN107574289B (zh) 一种工件退火装置的工作方法
JP3514120B2 (ja) 高炉炉頂装入物の分布制御方法
JP2008309461A (ja) プラズマ式灰溶融炉の制御方法及びプラズマ式灰溶融炉
JP4751033B2 (ja) 原料焼成装置
RU2229074C1 (ru) Способ управления процессом обжига окатышей на конвейерной машине
Gómez Fuentes Modern approaches to control of a multiple hearth furnace in kaolin production

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20201020

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6866822

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250