JP2019073254A - インストルメントパネルの取付構造 - Google Patents

インストルメントパネルの取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2019073254A
JP2019073254A JP2017202792A JP2017202792A JP2019073254A JP 2019073254 A JP2019073254 A JP 2019073254A JP 2017202792 A JP2017202792 A JP 2017202792A JP 2017202792 A JP2017202792 A JP 2017202792A JP 2019073254 A JP2019073254 A JP 2019073254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
instrument panel
panel
wire harness
fixed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017202792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6852646B2 (ja
Inventor
貴浩 舟橋
Takahiro Funabashi
貴浩 舟橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP2017202792A priority Critical patent/JP6852646B2/ja
Publication of JP2019073254A publication Critical patent/JP2019073254A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6852646B2 publication Critical patent/JP6852646B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Instrument Panels (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)
  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)

Abstract

【課題】簡素な構造を実現することのできるインストルメントパネルの取付構造を提供する。【解決手段】電気機器が取り付けられるとともに車室内の前部において車両幅方向に延びる態様で配置されるパネル本体30と、電気機器に接続されるワイヤーハーネス50とが、金属材料からなるリンフォースメント22に取り付けられる。パネル本体30は絶縁性を有する樹脂材料によって形成されている。パネル本体30の一部が、ワイヤーハーネス50とリンフォースメント22との間を仕切る態様で延びている。【選択図】図2

Description

本発明は、インストルメントパネルの取付構造に関するものである。
自動車などの車両には、その車室内における前部に、インストルメントパネルが取り付けられている。このインストルメントパネルは、合成樹脂材料によって形成されており、金属材料からなる車両構造部材(例えばダッシュパネルや、リンフォースメントなど)に固定されている。インストルメントパネルには、電気機器(例えばコンビネーションメータや操作スイッチ)や収容部材(例えばグローブボックスやドリンクホルダー)などの付属機器が取り付けられている。
また、車両には上記電気機器に接続されるワイヤーハーネスが設けられている。ワイヤーハーネスは、車室内から見えないように、インストルメントパネルの裏側(車両構造部材側)に配置されている。そして、そうしたワイヤーハーネスに、車両構造部材との直接の接触を防止するためのプロテクタを設けることが多用されている(例えば特許文献1)。プロテクタは、絶縁性を有する樹脂材料からなり、ワイヤーハーネスと車両構造部材との間を仕切るように延びている。
特開平9−39687号公報
ここで、インストルメントパネルには多くの付属機器が取り付けられるため、同インストルメントパネルの構造は複雑になり易い。また、プロテクタを有するワイヤーハーネスが各種の電気機器に接続されるとともに、インストルメントパネルが車両構造部材に対して複数箇所で固定されるため、同インストルメントパネルの周辺構造も複雑になり易いと云える。したがって、インストルメントパネルの取り付けにかかる構造、すなわち同インストルメントパネル、車両構造部材(同パネルが固定される部分)、およびワイヤーハーネスからなる構造部分の重量が重くなり易くなるばかりか、インストルメントパネルの車両への取り付けにかかる作業が煩雑になり易くなる。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な構造を実現することのできるインストルメントパネルの取付構造を提供することにある。
上記課題を解決するためのインストルメントパネルの取付構造は、電気機器が取り付けられるとともに車室内の前部において車両幅方向に延びる態様で配置されるインストルメントパネルと、前記電気機器に接続されるワイヤーハーネスと、が金属材料からなる車両構造部材に取り付けられるインストルメントパネルの取付構造において、前記インストルメントパネルは絶縁性を有する樹脂材料によって形成されたものであり、前記インストルメントパネルの少なくとも一部は、前記ワイヤーハーネスと前記車両構造部材との間を仕切る態様で延びている。
上記構成によれば、インストルメントパネルの一部を、ワイヤーハーネスと車両構造部材との直接の接触を防止するためのプロテクタとして機能させることができる。これにより、ワイヤーハーネスや車両構造部材に別体のプロテクタを取り付けなくてもよくなるため、その分だけインストルメントパネルの取り付けにかかる構造を簡素にすることができる。
上記取付構造において、前記インストルメントパネルの一部が前記ワイヤーハーネスを固定するハーネス固定部になっていることが好ましい。
ワイヤーハーネスを車両構造部材に直接固定する取付構造では、車両構造部材に金属製の取付用部材(いわゆるブラケットなど)が設けられることが多い。
上記構成によれば、そうした取付用部材を設けることなく、金属材料と比較して軽量な樹脂材料からなるインストルメントパネルの一部(ハーネス固定部)にワイヤーハーネスを固定することによって、同ワイヤーハーネスの車両への取り付けを行うことができる。したがって、金属製の取付用部材を設ける場合と比較して、ワイヤーハーネスの取り付けにかかる構造の軽量化を図ることができる。
上記取付構造において、前記インストルメントパネルの一部が前記車両構造部材に固定される車両固定部になっており、前記車両固定部は繊維強化樹脂からなることが好ましい。
インストルメントパネルが車両構造部材に直接固定される構造では、車両構造部材からインストルメントパネルに向けて延びる金属製の取付用部材が設けられることが多い。
上記構成によれば、インストルメントパネルにおける車両構造部材に固定される部分(車両固定部)が、一般的な樹脂材料と比較して高強度であり且つ金属材料(例えば鋼材)と比較して軽量な繊維強化樹脂になっている。したがって、この車両固定部を車両構造部材に固定することにより、金属製の取付用部材を設けなくても、高い強度でのインストルメントパネルの固定を実現することができる。しかも、金属製の取付用部材を設ける場合と比較して、インストルメントパネルの取り付けにかかる構造の軽量化を図ることができる。
上記取付構造において、前記インストルメントパネルには前記電気機器を含む付属機器が取り付けられており、前記インストルメントパネルにおける前記繊維強化樹脂からなる部分は、前記車両固定部から前記付属機器が取り付けられる部分の周縁まで延びていることが好ましい。
インストルメントパネルの取付構造では、同インストルメントパネルに取り付けられる付属機器(特に重量の大きいもの)を高い強度で支持するために、車両構造部材から付属機器の取付部分まで延びる金属製の取付用部材が設けられることが多い。
上記構成によれば、そうした金属製の取付用部材を設けずとも、インストルメントパネルにおける繊維強化樹脂からなる部分を利用して、付属機器を車両構造部材に高い強度で支持させることができる。しかも、金属製の取付用部材を設ける場合と比較して、インストルメントパネルの取り付けにかかる構造を軽量化することができる。
上記取付構造において、前記車両構造部材は車両フロアを含んでおり、前記車両固定部は、前記インストルメントパネルの前記車両幅方向における中間部分において車両上下方向に延びて前記車両フロアに固定される部分であることが好ましい。
樹脂材料からなるインストルメントパネルの車両幅方向における中間部分を補強するために、車両上下方向に延びて車両構造部材(車両フロアを含む)間に架設される金属製の補強部材(例えばブレース部材)が別途設けられることがある。
上記構成によれば、そうした別体の補強部材を設けずとも、インストルメントパネルの車両幅方向における中間部分において上下方向に延びる部分(詳しくは、車両フロアに固定される部分)を繊維強化樹脂にすることにより、その中間部分の強度を適度に高くすることができる。しかも、金属製の補強部材を設ける場合と比較して、インストルメントパネルの取り付けにかかる構造の軽量化を図ることができる。
本発明のインストルメントパネルの取付構造によれば、簡素な構造を実現することができる。
一実施形態のインストルメントパネルの取付構造が適用される車両の車室前部を示す正面図。 インストルメントパネルの取付構造の斜視図。 インストルメントパネルの取付構造の分解斜視図。 パネル本体における補強部を示す斜視図。 ハーネス固定部およびその周辺の側断面図。
以下、インストルメントパネルの取付構造の一実施形態について説明する。
図1に示すように、車室11内の前部には、車両幅方向(図1の左右方向)において略全幅に渡って延びる態様で、インストルメントパネル12が配置されている。このインストルメントパネル12には、電気機器としてコンビネーションメータ13やナビゲーションシステム14、シフト装置15が取り付けられており、収容部材としてグローブボックス16が取り付けられている。
図2または図3に示すように、インストルメントパネル12は、車両構造部材(ダッシュパネル21、リンフォースメント22、車両フロア23)に固定されるとともに電気機器や収容部材などの各種の付属機器が取り付けられるパネル本体30と、パネル本体30および付属機器の車室11内側を覆うように取り付けられる複数の意匠パネル17(図1参照)とを有している。
ダッシュパネル21(図3)、リンフォースメント22、および車両フロア23は金属材料(鋼材)によって形成されて車体の一部を構成している。ダッシュパネル21は板状をなして車室11とエンジン室とを隔てるように延びている。リンフォースメント22はパイプ状のベース部22Aと同ベース部22Aの両端に一体形成された板状の固定部22Bとを有している。リンフォースメント22の両端の固定部22Bが車体に固定されることによって上記ベース部22Aが車両幅方向において延びている。リンフォースメント22のベース部22Aには、パネル本体30の固定に用いられる複数のブラケット22Cが一体に設けられている。車両には、リンフォースメント22のベース部22Aの車両幅方向における中間部分と車両フロア23(詳しくは、センタートンネル24の運転席側[図3の右側]の部分)とを連結するブレース部材25が取り付けられている。ブレース部材25は金属材料によって形成されている。このブレース部材25にはパネル本体30の固定に用いられるブラケット25Aが一体に設けられている。
パネル本体30は、絶縁性を有する樹脂材料によって一体形成されている。このパネル本体30は、凹凸を有する板状に形成されて、車両幅方向に延びている。
パネル本体30の運転席側の上部(図3の右上部分)はコンビネーションメータ13(図1参照)が固定される第1固定部31になっている。また、パネル本体30の車両幅方向における中間部分の上部はナビゲーションシステム14が固定される第2固定部32になっており、同中間部分の下部はシフト装置15が固定される第3固定部33になっている。さらに、パネル本体30の助手席側の下部(図3の左下部分)はグローブボックス16が固定される第4固定部34になっている。これら固定部31〜34にはそれぞれ、固定対象の付属機器の締結固定に用いるねじ穴35が設けられている。パネル本体30の車両幅方向の中間部分における第3固定部33よりも助手席側の位置には、パネル本体30の取り付けに際してリンフォースメント22(詳しくは、ブラケット22C)へのボルト締結固定に用いる取付孔46が設けられている。
また、パネル本体30の上部における助手席側の端部や、同上部における運転席側の端部、該上部における車両幅方向の中間には、車両前方に向けて延びる車両固定部36,37,38が一体形成されている。これら車両固定部36,37,38の車両前方側の端部にはそれぞれ、パネル本体30の取り付けに際してダッシュパネル21へのボルト締結固定に用いられる取付孔39が設けられている。また、パネル本体30の車両幅方向における中間部分には、車両下方に向けて延びる車両固定部40が一体形成されている。この車両固定部40の車両下方側の端部には、パネル本体30の取り付けに際して車両フロア23(詳しくは、センタートンネル24の助手席側[図3の左側]の部分)へのボルト締結固定に用いる取付孔41が設けられている。
図4に示すように、パネル本体30の一部(同図4中にドットハッチングで示す部分)は、他の部分と比較して、強度の高い補強部43,44,45になっている。これら補強部43〜45は、詳しくは、繊維強化樹脂になっている。
補強部43は、パネル本体30の上部における車両幅方向の中間に配置された車両固定部38と同パネル本体30におけるナビゲーションシステム14(図1参照)が固定される部分(第2固定部32)の周縁(詳しくは周縁のうちの左上部分)とを含む範囲で延びている。なお、第2固定部32の縁部は、車室11内側に中空箱状に突出する複数の突出部48を有しており、これら突出部48によって強度が高くなっている。
補強部44は、パネル本体30の車両幅方向の中間下部に配置された車両固定部40と、パネル本体30のリンフォースメント22(図3参照)への締結固定に用いられる取付孔46の周縁と、パネル本体30におけるシフト装置15が固定される部分(第3固定部33)の縁部のうちの助手席側の部分(図4の左側)とを含む範囲で延びている。補強部45は、第3固定部33の縁部のうちの運転席側の部分(図4の右側)を含む範囲で延びている。
図2および図3に示すように、車両には、パネル本体30に取り付けられる電気機器に接続されるワイヤーハーネス50が設けられている。また、パネル本体30には、ワイヤーハーネス50の固定に用いられるハーネス固定部49(図3)が一体に設けられている。このハーネス固定部49はパネル本体30に形成された貫通孔からなり、ワイヤーハーネス50の延設部分に沿うように間隔を置いて複数設けられている。
ワイヤーハーネス50は、複数の電線が束ねられてテープが巻き付けられた電線部51を有している。ワイヤーハーネス50の電線部51には結束バンド52が間隔を置いて複数取り付けられている。これら結束バンド52は、ワイヤーハーネス50を正規の態様(図2に示す態様)で配置した場合にパネル本体30の各ハーネス固定部49に対向する位置に取り付けられている。
図5に一例を示すように、各結束バンド52には、外方に向けて突出する係合凸部53が一体形成されている。そして、この係合凸部53が車室11内側(図5の右側)からパネル本体30のハーネス固定部49に嵌められる。これにより、ワイヤーハーネス50の電線部51が、パネル本体30の車室11内側の面に沿うように同パネル本体30に固定される。
また、図2および図3に示すように、ワイヤーハーネス50は、複数(本実施形態では6つ)のコネクタボックス54を有している。これらコネクタボックス54は電子制御装置を内蔵しており、他の機器(上記付属機器を含む)との接続に用いられる複数のコネクタが一体に設けられている。コネクタボックス54のうちの車両幅方向における運転席側の上方に配置されるもの(コネクタボックス54A)は、リンフォースメント22に直接固定されている。このコネクタボックス54A以外のコネクタボックス54は車体に固定されている。
以下、インストルメントパネル12を取り付ける作業について説明する。
この作業では先ず、リンフォースメント22と車両フロア23との間にブレース部材25が架設される。具体的には、ボルト締結固定によって、ブレース部材25の一端がリンフォースメント22に固定されるとともに他端が車両フロア23に固定される。
次に、パネル本体30が車両に固定される。具体的には、ボルト締結固定によって、パネル本体30がリンフォースメント22の各ブラケット22Cとブレース部材25のブラケット25Aとに固定される。また、ボルト締結固定によって、パネル本体30の各車両固定部36,37,38の車両前方側の端部がそれぞれダッシュパネル21に固定されるとともに、車両固定部40の車両下方側の端部が車両フロア23に固定される。
その後、ワイヤーハーネス50が車両に固定される。具体的には、ボルト締結固定によって、コネクタボックス54Aがリンフォースメント22に固定されるとともに、それ以外のコネクタボックス54が車体に固定される。また、ワイヤーハーネス50の各係合凸部53がパネル本体30の各ハーネス固定部49に嵌められて、ワイヤーハーネス50の電線部51がパネル本体30に固定される。
次に、パネル本体30に各種の付属機器(コンビネーションメータ13[図1]や、シフト装置15、ナビゲーションシステム14、グローブボックス16等)が取り付けられる。そして、パネル本体30に取り付けられた電気機器(コンビネーションメータ13や、シフト装置15、ナビゲーションシステム14等)にワイヤーハーネス50が接続される。
その後、パネル本体30および付属機器の車室11内側を覆うように意匠パネル17が取り付けられる。
以下、本実施形態のインストルメントパネル12の取付構造を採用することによる作用効果について説明する。
リンフォースメントにワイヤーハーネスを固定した後に同リンフォースメントにインパネ本体を固定するといった本実施形態とは異なる取付構造が採用される場合には、リンフォースメントとワイヤーハーネスとの間にそれらの直接の接触を回避するためのプロテクタが設けられることが多い。
図2に示すように、本実施形態の取付構造では、上述のようにしてインストルメントパネル12の取り付けを行うことにより、同インストルメントパネル12(詳しくは、パネル本体30)の一部がワイヤーハーネス50の電線部51とリンフォースメント22との間を仕切る態様で延びるように、パネル本体30が配置されるようになる。そのため、パネル本体30の一部を、ワイヤーハーネス50とリンフォースメント22との直接の接触を防止するためのプロテクタとして機能させることができるようになる。これにより、ワイヤーハーネス50やリンフォースメント22に別体のプロテクタを取り付けなくてもよくなるため、その分だけインストルメントパネル12の取り付けにかかる構造を簡素にすることができる。したがって、インストルメントパネル12の取り付けにかかる構造、すなわち同インストルメントパネル12とリンフォースメント22等の車両構造部材とワイヤーハーネス50とからなる構造部分を軽量化することができ、インストルメントパネル12の車両への取り付けにかかる作業を簡素にすることができる。
一般に、ワイヤーハーネスを車両構造部材(例えばリンフォースメント)に直接固定する場合には、車両構造部材に金属製の取付用部材(いわゆるブラケット)が設けられる。この点、本実施形態では、金属製のブラケットを設けることなく、金属材料と比較して軽量な樹脂材料からなるパネル本体30の一部(ハーネス固定部49)にワイヤーハーネス50を固定することによって、同ワイヤーハーネス50の車両への取り付けを行うことができる。そのため、金属製のブラケットが設けられる場合と比較して、ワイヤーハーネス50の取り付けにかかる構造の軽量化を図ることができる。
また、インストルメントパネルが車両構造部材(例えばダッシュパネルやリンフォースメント等)に直接固定される構造では、車両構造部材からインストルメントパネルに向けて延びる金属製の取付用部材(いわゆるブラケット)が設けられることが多い。
本実施形態では、パネル本体30における上記ダッシュパネル21に固定される部分である車両固定部38が、一般的な樹脂材料と比較して高強度であり且つ車両構造部材を構成する金属材料(具体的には、鋼材)と比較して軽量な繊維強化樹脂によって構成されている。そのため、この車両固定部38をダッシュパネル21に固定することにより、金属製のブラケットを設けなくても、高い強度でのパネル本体30の固定を実現することができる。しかも、金属製のブラケットが設けられる場合と比較して、インストルメントパネル12の取り付けにかかる構造の軽量化を実現することができる。
本実施形態では、パネル本体30の車両幅方向(図3の左右方向)における中間部分において車両上下方向に延びて、リンフォースメント22と車両フロア23(詳しくは、センタートンネル24の運転席側の部分)との間に架設される金属製のブレース部材25を有している。また本実施形態では、パネル本体30の車両幅方向における中間部分において車両上下方向に延びて車両フロア23(詳しくは、センタートンネル24の助手席側の部分)に固定される部分(車両固定部40)が、繊維強化樹脂からなる補強部44(図4参照)になっている。これらブレース部材25および補強部44によってパネル本体30の車両幅方向における中間部分が補強されている。
このように本実施形態によれば、パネル本体30の車両幅方向における中間部分のうちの助手席側(図3の左側)の部分については、別体の金属製のブレース部材を設けずとも、強度を適度に高くすることができる。したがって、高い強度でパネル本体30を車両フロア23に固定することができるようになる。しかも、繊維強化樹脂製の補強部44に代えて金属製のブレース部材を設ける場合と比較して、インストルメントパネル12の取り付けにかかる構造の軽量化を図ることもできる。
また、インストルメントパネルの取付構造では、同インストルメントパネルに取り付けられる付属機器(特に重量の大きいもの)を高い強度で支持するために、車両構造部材(例えばダッシュパネルやリンフォースメント等)から付属機器の固定部分まで延びる金属製のブラケットが設けられることが多い。
図4に示すように、本実施形態では、パネル本体30における上記ダッシュパネル21(図1参照)に固定される部分(車両固定部38)から同パネル本体30におけるナビゲーションシステム14が固定される部分(第2固定部32)の周縁までの範囲が繊維強化樹脂からなる補強部43になっている。
そのため、金属製のブラケットを設けずとも、パネル本体30における繊維強化樹脂からなる部分(補強部43)や突出部48によって補強された部分を利用して、ナビゲーションシステム14をダッシュパネル21に高い強度で支持させることができる。しかも、金属製のブラケットを設ける場合と比較して、インストルメントパネル12の取り付けにかかる構造を軽量化することができる。
また、本実施形態では、パネル本体30における車両フロア23に固定される部分(車両固定部40)と、シフト装置15が固定される部分(第3固定部33)の縁部のうちの助手席側の部分と、パネル本体30のリンフォースメント22への締結固定に用いられる取付孔46の周縁とを含む範囲が繊維強化樹脂からなる補強部44になっている。また本実施形態では、上記第3固定部33の縁部のうちの運転席側の部分が、繊維強化樹脂からなる補強部45になっている。そのため、金属製のブラケットを設けずとも、パネル本体30における繊維強化樹脂からなる部分(補強部44,45)を利用して、シフト装置15をリンフォースメント22や車両フロア23に高い強度で支持させることができる。しかも、金属製のブラケットを設ける場合と比較して、インストルメントパネル12の取り付けにかかる構造を軽量化することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)パネル本体30の一部がワイヤーハーネス50の電線部51とリンフォースメント22との間を仕切る態様で延びている。そのため、ワイヤーハーネス50やリンフォースメント22に別体のプロテクタを取り付けなくてもよくなり、その分だけインストルメントパネル12の取り付けにかかる構造を簡素にすることができる。
(2)パネル本体30の一部がワイヤーハーネス50を固定するハーネス固定部49になっている。そのため、ワイヤーハーネス50の固定に用いる金属製のブラケットが設けられる場合と比較して、ワイヤーハーネス50の取り付けにかかる構造の軽量化を図ることができる。
(3)パネル本体30の車両固定部38が繊維強化樹脂によって構成されている。そのため、車両固定部38をダッシュパネル21に固定することにより、金属製のブラケットを設けなくても、高い強度でのパネル本体30の固定を実現することができる。しかも、金属製のブラケットを設ける場合と比較して、インストルメントパネル12の取り付けにかかる構造の軽量化を実現することができる。
(4)パネル本体30におけるダッシュパネル21に固定される部分(車両固定部38)から同パネル本体30におけるナビゲーションシステム14が固定される部分(第2固定部32)の周縁までの範囲が繊維強化樹脂からなる補強部43になっている。そのため、金属製のブラケットを設けずとも、パネル本体30における繊維強化樹脂からなる部分(補強部43)を利用して、ナビゲーションシステム14をダッシュパネル21に高い強度で支持させることができる。しかも、金属製のブラケットを設ける場合と比較して、インストルメントパネル12の取り付けにかかる構造を軽量化することができる。
(5)パネル本体30の車両幅方向における中間部分において車両上下方向に延びて車両フロア23に固定される部分(車両固定部40)が、繊維強化樹脂からなる補強部44になっている。そのため、パネル本体30の車両幅方向における中間部分の助手席側については、別体の金属製のブレース部材を設けずとも、強度を適度に高くすることができる。しかも、補強部44に代えて金属製のブレース部材を設ける場合と比較して、インストルメントパネル12の取り付けにかかる構造の軽量化を図ることもできる。
<変形例>
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・繊維強化樹脂からなる補強部を配置する部分は任意に変更することができる。こうした補強部を配置することにより、重量の増加を抑えつつ高い強度が得られるようになる。
・補強部43,44,45を、繊維強化樹脂によって構成することに限らず、パネル本体30の大部分を構成する樹脂材料の内部に同樹脂材料よりも高強度の樹脂材料からなる板材が一体形成された構造にすることなども可能である。
・十分な強度が得られるのであれば、パネル本体30における補強部43,44,45にあたる部分の一部(あるいは全部)を、他の部分と同一の樹脂材料によって形成してもよい。
・車両固定部40に代えて、リンフォースメント22の車両幅方向における中間部分と車両フロア23(詳しくは、センタートンネル24の助手席側の部分)との間に架設されるブレース部材を配設してもよい。
・ブレース部材25を省略するとともに、パネル本体30の車両幅方向における中間部分(詳しくは、車両固定部40よりも運転席側)において車両上下方向に延びる車両固定部を新たに設けるようにしてもよい。この場合には、新たに設けた車両固定部を繊維強化樹脂によって構成するとともに、同車両固定部の下端を車両フロア23(詳しくは、センタートンネル24の運転席側の部分)に固定することが望ましい。
・ハーネス固定部49として、パネル本体30に貫通孔を形成することに限らず、パネル本体30にワイヤーハーネス50を把持可能なクランプを一体形成する等してもよい。こうした構成では、クランプにワイヤーハーネス50を把持させることにより、パネル本体30にワイヤーハーネス50を固定することができる。
・ワイヤーハーネス50を固定するための構成を、パネル本体30に一体形成することに限らず、クランプ等の別部材をパネル本体30に取り付ける構造にしてもよい。パネル本体30へのワイヤーハーネス50の固定方法は、任意に変更可能である。
・付属機器としては、オーディオ機器や、エアーコンディショナの操作パネル等、任意の部材を採用することができる。
11…車室、12…インストルメントパネル、13…コンビネーションメータ、14…ナビゲーションシステム、15…シフト装置、16…グローブボックス、17…意匠パネル、21…ダッシュパネル、22…リンフォースメント、22A…ベース部、22B…固定部、22C…ブラケット、23…車両フロア、24…センタートンネル、25…ブレース部材、25A…ブラケット、30…パネル本体、31…第1固定部、32…第2固定部、33…第3固定部、34…第4固定部、35…ねじ穴、36,37,38,40…車両固定部、39,41,46…取付孔、43,44,45…補強部、48…突出部、49…ハーネス固定部、50…ワイヤーハーネス、51…電線部、52…結束バンド、53…係合凸部、54,54A…コネクタボックス。

Claims (5)

  1. 電気機器が取り付けられるとともに車室内の前部において車両幅方向に延びる態様で配置されるインストルメントパネルと、前記電気機器に接続されるワイヤーハーネスと、が金属材料からなる車両構造部材に取り付けられるインストルメントパネルの取付構造において、
    前記インストルメントパネルは絶縁性を有する樹脂材料によって形成されたものであり、
    前記インストルメントパネルの少なくとも一部は、前記ワイヤーハーネスと前記車両構造部材との間を仕切る態様で延びている
    ことを特徴とするインストルメントパネルの取付構造。
  2. 前記インストルメントパネルの一部が前記ワイヤーハーネスを固定するハーネス固定部になっている
    請求項1に記載のインストルメントパネルの取付構造。
  3. 前記インストルメントパネルの一部が前記車両構造部材に固定される車両固定部になっており、
    前記車両固定部は繊維強化樹脂からなる
    請求項1または2に記載のインストルメントパネルの取付構造。
  4. 前記インストルメントパネルには前記電気機器を含む付属機器が取り付けられており、
    前記インストルメントパネルにおける前記繊維強化樹脂からなる部分は、前記車両固定部から前記付属機器が取り付けられる部分の周縁まで延びている
    請求項3に記載のインストルメントパネルの取付構造。
  5. 前記車両構造部材は車両フロアを含んでおり、
    前記車両固定部は、前記インストルメントパネルの前記車両幅方向における中間部分において車両上下方向に延びて前記車両フロアに固定される部分である
    請求項3または4に記載のインストルメントパネルの取付構造。
JP2017202792A 2017-10-19 2017-10-19 インストルメントパネルの取付構造 Active JP6852646B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017202792A JP6852646B2 (ja) 2017-10-19 2017-10-19 インストルメントパネルの取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017202792A JP6852646B2 (ja) 2017-10-19 2017-10-19 インストルメントパネルの取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019073254A true JP2019073254A (ja) 2019-05-16
JP6852646B2 JP6852646B2 (ja) 2021-03-31

Family

ID=66544665

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017202792A Active JP6852646B2 (ja) 2017-10-19 2017-10-19 インストルメントパネルの取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6852646B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114928001A (zh) * 2022-05-30 2022-08-19 一汽解放汽车有限公司 仪表板线束支架及仪表板线束总成

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0939687A (ja) * 1995-07-31 1997-02-10 Sumitomo Wiring Syst Ltd 自動車用ワイヤハーネス
JP2001328460A (ja) * 2000-05-23 2001-11-27 Denso Corp 車両用コクピットモジュール組付体およびその組付方法
JP2010253982A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Toyota Motor Corp 車両用内装材
JP2016120803A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 矢崎総業株式会社 インストルメントパネル構造体

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0939687A (ja) * 1995-07-31 1997-02-10 Sumitomo Wiring Syst Ltd 自動車用ワイヤハーネス
JP2001328460A (ja) * 2000-05-23 2001-11-27 Denso Corp 車両用コクピットモジュール組付体およびその組付方法
US20020017798A1 (en) * 2000-05-23 2002-02-14 Kazushi Shikata Vehicular cockpit module assembly and assembling method
JP2010253982A (ja) * 2009-04-21 2010-11-11 Toyota Motor Corp 車両用内装材
JP2016120803A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 矢崎総業株式会社 インストルメントパネル構造体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114928001A (zh) * 2022-05-30 2022-08-19 一汽解放汽车有限公司 仪表板线束支架及仪表板线束总成

Also Published As

Publication number Publication date
JP6852646B2 (ja) 2021-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7997656B2 (en) Holding structures of vehicular seats for holding an electric wire member
JP6411018B2 (ja) ワイヤハーネス組付け構造
US8488818B2 (en) Interior structural assembly for a vehicle
JP2019073254A (ja) インストルメントパネルの取付構造
KR101890231B1 (ko) 와이어 하네스 보호용 프로텍터
US10099632B1 (en) Integrated bracket for trim ring reinforcement
JP2001018841A (ja) 車両のステアリングメンバ
KR101890232B1 (ko) 와이어 하네스 보호용 프로텍터
JP2020050154A (ja) ワイヤハーネスの終端構造
JP2003054330A (ja) ワイヤハーネス組付け型車両部品
WO2019235477A1 (ja) 収容ユニットの取付け構造
KR101890233B1 (ko) 와이어 하네스 보호용 프로텍터
KR101840454B1 (ko) 와이어 하네스 보호용 프로텍터
US10661731B2 (en) Wire assembly and vehicle including wire assembly
JP2012120311A (ja) ブラケット構造
US8297691B2 (en) Roof liner stiffener for a vehicle
JP3484786B2 (ja) ハーネスの固定構造
JP2020055506A (ja) リアサイドエアバッグ装置
JP3591696B2 (ja) 自動車用リヤパーセル支持構造
JP4640598B2 (ja) 車両用ハーネス支持構造
US10208523B1 (en) Power tailgate mounting system for a vehicle
JP2855165B2 (ja) ダッシュパネル回路体の配索構造
JP2001018628A (ja) ワイヤーハーネスの配索路を備えた車両用空調ダクト
JP6572850B2 (ja) 車載機器の搭載構造
JP2017013616A (ja) ハーネス固定構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210209

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6852646

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250