JP2019073079A - 車両構造 - Google Patents
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Description
この車両によれば、運転者は操舵輪がどちらを向いているかを、表示装置を介して認識することができる。これにより運転者は、例えば車両の車庫入れの際などにおけるハンドル操作を容易に行うことができる。
本実施形態の車両構造は、操舵輪の向きの検出機構としてサイドビューカメラを有している。本実施形態でのサイドビューカメラは、ホイールハウスにおける車幅方向外側の開口の縁部に配置されることで、撮像範囲内に(画角内に)操舵輪が位置するようになっている。
本実施形態では、サイドビューカメラとターンシグナルランプとが一体になった新規なターンシグナルランプ構造体を有する車両構造を例にとって本発明を具体的に説明する。
バンパフェイス4は、車体側方においてフェンダ5よりも概ね前方に配置され、バンパフェイス4の後端部で、フェンダ5の前端部との間に繋ぎ目Jを形成している。
このようなホイールハウス2は、略半円形状の開口2aを車幅方向外側に形成している。
この開口2aは、主にフェンダ5の円弧状の下縁と、バンパフェイス4の円弧状の後縁とによって形成されている。そして、ホイールハウス2内に収容される前輪3は、この開口2aを介して車体側方に臨むこととなる。
本実施形態でのターンシグナルランプ構造体1は、車体側面視で台形を呈している。さらに具体的には、この台形は、上底と、この上底よりも短い下底とが前後方向に延びる逆台形になっている。
ちなみに、このターンシグナルランプ構造体1は、フェンダ5側に一体となるように取り付けられている。これによりバンパフェイス4は、例えばその修理交換時に、フェンダ5、及びこのフェンダ5と一体になったターンシグナルランプ構造体1から独立に分離可能となっている。
図1中、符号7dは、ハンドルである。
図2に示すように、ホイールハウス2の開口2aを形成するバンパフェイス4の円弧状の後縁は、車幅方向内側に折り返される所定幅で前輪3側に向き合う対向面4aを有している。また、ホイールハウス2の開口2aを形成するフェンダ5の円弧状の下縁は、車幅方向内側に折り返される所定幅で前輪3側に向き合う対向面5aを有している。
また、ターンシグナルランプ構造体1は、車体側面視での台形を形成する後方の脚側(台形の他方の斜辺側)に後端面14を有している。
なお、図2中、符号3aは、ホイール3bのリム3cに組み付けられたタイヤである。これらのホイール3b、及びタイヤ3aは、操舵輪としての前輪3を構成している。
図3に示すように、ターンシグナルランプ構造体1は、筐体11と、この筐体11内に収納されるターンシグナルランプ12とサイドビューカメラ13と、を備えている。
筐体11は、光透過性の蓋部16と、ターンシグナルランプ12を支持するランプベース17と、を備えて主に構成されている。
側面部16aは、バンパフェイス4及びフェンダ5(図1参照)の外側面と略面一に配置される板体で構成されている。
本実施形態での蓋部16は、側面部16aと後面部16bとが、光透過性樹脂による一体成形にて得られたものである。
ちなみに、この蓋部16の側面部16aには、この一体成形時に透過光を拡散させる図示しない凹凸面が全体に渡って形成されている。
本実施形態でのランプベース17は、熱可塑性樹脂で形成されており、略U字状の開放側が蓋部16の内側面と、例えば超音波溶着などにより接合されている。
図3中、符号18は、ランプベース17の内側に配置されるリフレクタである。このリフレクタ18は、ランプベース17に沿うように形成されている。リフレクタ18は、次に説明する光源12aの照射光を側面部16a側に向けて反射させる。
ターンシグナルランプ12は、ソケット部12bがランプベース17と蓋部16の側面部16aとの間に嵌め入れられることで着脱自在になっている。
本実施形態でのサイドビューカメラ13は、CCDカメラで構成されている。
このサイドビューカメラ13は、レンズ13bと、カメラ本体13aと、ハーネス13cと、を備えている。レンズ13bを介して集光し、カメラ本体13aで結像した撮像画像の信号は、ハーネス13cを介して前記の表示装置6に出力される。これによりサイドビューカメラ13による撮像画像が表示装置6に表示される。
ちなみに、本実施形態でのサイドビューカメラ13の画角θ1は、45度から60度程度のものを想定している。
支持部材15は、図3に示す横断面視で略ハット形状を呈している。そして、略ハット形状の鍔部に対応するフランジ部を介して支持部材15と後面部16bとが接合されている。
ちなみに、本実施形態での支持部材15と後面部16bとの接合は、ねじ止めや、ピンによる圧入などによるものを想定しているが、他の接合方法によるものであってもよい。
そして、支持部材15を介して蓋部16の後面部16bに取り付けられたサイドビューカメラ13の光軸Axは、平面視で車軸に平行な線分Lに対してθ2の角度で車幅方向内側に傾斜している。また、サイドビューカメラ13は、その光軸Axが路面に対して水平になるように配置されている。ちなみに、本実施形態での光軸Axは、レンズ13bの中心線に等しい。
図4中、符号3dは、タイヤ3aのトレッド部を周回するように形成されるタイヤ溝である。
次に、本実施形態の車両構造が奏する作用効果について説明する。
操舵輪の向きの検出する従来の車両(例えば、特許文献1参照)は、前記のように、操舵輪の向きを検出するセンサからの出力信号に基づいてタイヤの向きをアニメーション化する必要があった。そのため、従来の車両は、操舵輪の向きの検出するセンサが必要になるばかりでなく、アニメーション化処理を行う演算装置が必要となる。そのため、従来の車両は、操舵輪の向きを検知するシステム自体が複雑化して製造コストが増大する問題があった。
したがって、本実施形態の車両構造では、従来の車両と異なって、アニメーション化処理を行う演算装置などを要しない。これにより本実施形態の車両構造は、簡素な構成で製造コストを削減できる。
しかしながら、従来の車両では、タイヤの向きを知り得ても、タイヤの転動状態や、路面に対するタイヤの相対移動速度を運転者は知ることができない。したがって、従来の車両では、例えば車庫入れなどにおけるハンドルの切り替えしのタイミングを誤る恐れがある。
これに対して、本実施形態の車両構造では、運転者D(図1参照)は、タイヤ3a(図4参照)を立体的に捉えることができる。さらに、本実施形態の車両構造では、運転者D(図1参照)は、撮像画像6a(図4参照)内で前後方向に延在するサイドシル外側面7eとの相対位置で、タイヤ3a(図4参照)を立体的に捉えることができる。これにより運転者D(図1参照)は、実際に見るタイヤ3aのイメージと、表示装置6aに映し出されるタイヤ3aのイメージとを重ね合わせて、より適格にタイヤ3aの向きを認識することができる。
この車両構造によれば、タイヤ3a(図4参照)に近接した撮像画像6a(図4参照)を取得することができる。よって、この車両構造は、タイヤ3a(図4参照)の向きを、より明確に捉えることができる。
この車両構造によれば、サイドビューカメラ13とターンシグナルランプ12とを別個独立に離れた箇所に設けるものと異なって、それぞれのハーネス12c,13c(図3参照)同士をまとめることができる。これによりハーネス12c,13cの配置・取付を簡素化することができる。
この車両構造によれば、サイドビューカメラ13(図2参照)を、例えばバンパフェイス4(図2参照)に取り付けるものと比べて、サイドビューカメラ13の支持剛性が高まって、取付安定性が向上する。
この車両構造によれば、撮像画像6a(図4参照)の前輪3の向きQ(図4参照)を参照しながら、サイドビューカメラ13(図3参照)の適正な画角設定を行うことができる。つまり、サイドビューカメラ13(図3参照)の交換及びその取付時のキャリブレーションが容易になる。
また、この車両構造によれば、前輪3の向きQ(図4参照)と、タイヤ溝3d(図4参照)との相対位置によって、タイヤ3aの向きを、より確実に判別することができる。
前記実施形態では、サイドビューカメラ13(図2参照)が、ホイールハウス2(図2参照)の開口2a(図2参照)の縁部に配置されている車両構造について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
図5に示すように、サイドビューカメラ13は、前輪3を収容するホイールハウス2の上端よりも上方に配置することもできる。つまり、サイドビューカメラ13は、ホイールハウス2の開口2aと、接点P1で接する水平線Xよりも上方に配置することができる。
2 ホイールハウス
2a ホイールハウスの開口
2c ホイールハウスの内壁
3 前輪(操舵輪)
3a タイヤ
3b ホイール
3c リム
3d タイヤ溝
4 バンパフェイス
5 フェンダ
6 表示装置
6a 撮像画像
7a フロントピラー
7b フロントドアパネル
7c インストルメントパネル
7d ハンドル
7e サイドシル外側面
8 フロントバンパ
10 車両
12 ターンシグナルランプ
12a 光源
12b ソケット部
12c ターンシグナルランプのハーネス
13 サイドビューカメラ
13a カメラ本体
13b レンズ
13c サイドビューカメラのハーネス
14 後端面
15 支持部材
16 蓋部
16a 側面部
16b 後面部
16c サイドビューカメラの収納部
17 ランプベース
18 リフレクタ
Ax 光軸
D 運転者
R 路面
Claims (6)
- 車両の側方を撮像するサイドビューカメラを有する車両構造であって、
前記サイドビューカメラの撮像範囲内には前記車両の操舵輪が位置していることを特徴とする車両構造。 - 請求項1に記載の車両構造において、
前記サイドビューカメラは、前記操舵輪を収容するホイールハウスの開口の縁部に配置されていることを特徴とする車両構造。 - 請求項1に記載の車両構造において、
前記サイドビューカメラは、前記操舵輪を収容するホイールハウスの前端よりも前方に配置されていることを特徴とする車両構造。 - 請求項1に記載の車両構造において、
前記サイドビューカメラは、前記操舵輪を収容するホイールハウスの上端よりも上方に配置されていることを特徴とする車両構造。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車両構造において、
前記サイドビューカメラは、ターンシグナルランプと一体に設けられていることを特徴とする車両構造。 - 請求項1に記載の車両構造において、
前記サイドビューカメラは、フェンダに設けられていることを特徴とする車両構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017198817A JP2019073079A (ja) | 2017-10-12 | 2017-10-12 | 車両構造 |
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Family Applications (1)
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JP2017198817A Ceased JP2019073079A (ja) | 2017-10-12 | 2017-10-12 | 車両構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2017
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