JP2019069918A - 害虫防除剤 - Google Patents

害虫防除剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2019069918A
JP2019069918A JP2017197203A JP2017197203A JP2019069918A JP 2019069918 A JP2019069918 A JP 2019069918A JP 2017197203 A JP2017197203 A JP 2017197203A JP 2017197203 A JP2017197203 A JP 2017197203A JP 2019069918 A JP2019069918 A JP 2019069918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
purity
trans
transfluthrin
pest control
active ingredient
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017197203A
Other languages
English (en)
Inventor
幹広 木尾
Mikihiro Kio
幹広 木尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
Priority to JP2017197203A priority Critical patent/JP2019069918A/ja
Publication of JP2019069918A publication Critical patent/JP2019069918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【課題】 各種害虫を効果的に殺虫、駆除することができ、とくにネッタイイエカ及びイエバエに対して高い殺虫効果を奏する害虫防除剤を提供すること。【解決手段】 1R−トランス体の純度が少なくとも99%であるトランスフルトリンを有効成分としたことを特徴とする害虫防除剤。【選択図】 なし

Description

本発明は、害虫防除剤に関し、詳しくは、1R−トランス体の純度が高いトランスフルトリンを有効成分とした害虫防除剤に関する。
トランスフルトリンは、ハエ、カ、ゴキブリなどの各種害虫に対して高い殺虫効果を奏するピレスロイド化合物として知られている。トランスフルトリンは、1R−トランス体のペルメトリン酸を最終的にエステル化して得られる。トランスフルトリンには2個の不斉炭素があるため光学異性体として、1R−トランス体、1S−トランス体、1R−シス体、及び1S−シス体の4つの異性体が存在する。
またトランスフルトリンは異性体によって毒性や殺虫効力に差が見られ、実用性の観点から1R−トランス体が好ましいことが知られている(特許文献1参照。)。
さらに1R−トランス体からなるトランスフルトリンにおいては、実際には他の異性体の混入があり、1R−トランス体の純度よって安全性に差異があること、また、カ類に対するノックダウン効果に差があることが確認されているが(非特許文献1参照。)、1R−トランス体の純度と殺虫効果の関係については明らかではない。
特開昭63−203649号公報
Regulatory Toxicology and Pharmacology, 71(1)78−92, 2015
このことから、トランスフルトリンにおいて1R−トランス体の純度と殺虫効果の関係を明らかにして、所期の害虫に対して優れた防除効果を発揮する1R−トランス体の純度を見い出し、本発明を完成させた。
本発明は以下の害虫防除剤及び害虫防除方法からなる。
(1)1R−トランス体の純度が少なくとも99%であるトランスフルトリンを有効成分としたことを特徴とする害虫防除剤。
(2)ネッタイイエカ及び/又はイエバエを対象とした(1)に記載の害虫防除剤。
(3)1R−トランス体の純度が少なくとも99%であるトランスフルトリンを有効成分として用いることを特徴とする害虫防除方法。
本発明の害虫防除剤により、各種害虫を効果的に殺虫、駆除することができる。とくにネッタイイエカ及びイエバエに対して高い殺虫効果を奏することができる。
本発明の害虫防除剤は、有効成分のトランスフルトリンにおいて、1R−トランス体を少なくとも99%含み、1%未満で1S−トランス体、1R−シス体または1S−シス体が存在してもよい。好ましくは、1R−トランス体を99.5%以上含み、0.5%以下で1S−トランス体、1R−シス体及び1S−シス体が存在してもよい。また1R−トランス体が100%であってもよい。
本発明の有効成分である、1R−トランス体の純度が少なくとも99%であるトランスフルトリンは、1R−トランス−ペルメトリン酸化合物を2,3,5,6−テトラフルオロベンジルアルコールと種々の条件下に反応させることにより製造され、ドイツ、中国及びインドなどで製造されている。例えば、ラセミ体のペルメトリン酸から光学分割により高純度の1R体をつくることが可能であり、光学活性を持つ1R−トランスペルメトリン酸は、ラセミ体のペルメトリン酸から光学活性を持つアミノ酸を用いる光学分割法、又は、微生物等を用いる不斉合成方法により得ることができる。
本発明の害虫防除剤は、各種製剤として利用することができ、例えば、蚊取り線香、蚊取りマット、液体蚊取り等の加熱蒸散剤やファン式薬剤拡散器等に用いる薬剤、油剤、乳剤、エアゾール剤、ポンプスプレー剤、水和剤、フロアブル剤、マイクロカプセル剤、粉剤、粒剤、錠剤、燻煙剤、煙霧剤、自然蒸散剤、シート剤及び毒餌等として使用することができる。これらの製剤とするには、以下のような手段を挙げることができる。
(1)本発明の有効成分を、固体や液体の担体に混合して、必要に応じて界面活性剤、酸化防止剤その他の製剤用補助剤を添加、加工して所期の製剤とする方法。
(2)本発明の有効成分を液状とし、所期の基材に含浸、塗布する方法。
(3)本発明の有効成分及び基材を混合した後、所期の形状に成形加工する方法。
製剤形態による違いもあるが、これらの製剤には、有効成分として1R−トランス体の純度が少なくとも99%であるトランスフルトリンを例えば、0.001〜99質量%、好ましくは0.005〜80質量%となるように含有させればよい。
上記の各種製剤とする際には、各種担体を用いることができる。固体担体としては、例えば、粘土類、タルク、セラミック、その他の無機鉱物等の微粉末及び粒状物、フェルト、繊維、布、編物、シート、紙、糸、発泡体、多孔質体及びマルチフィラメント等の1種又は2種以上が挙げられる。
液体担体としては、例えば、芳香族または脂肪族炭化水素類、アルコール類、エーテル類、エステル類、ケトン類、ニトリル類、スルホキシド類、酸アミド類、炭酸アルキリデン類、植物油及び水等の1種又は2種以上が挙げられる。
エアゾール剤とする際に用いる噴射剤としては、例えば、液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロカーボン及び炭酸ガス等の圧縮ガス等の1種又は2種以上が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類、アルキルアリールエーテル類のポリオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類及び糖アルコール誘導体等の1種又は2種以上が挙げられる。
その他の製剤用補助剤としては、例えば、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)などの安定化剤、着色剤、香料等を用いることができる。
本発明の害虫防除剤を蚊取線香製剤とする場合には、蚊取線香の基材として、例えば、木粉、粕粉等の植物性粉末、タブ粉、澱粉、カルボキシメチルセルロース等の結合剤等を混合して用いることができる。
本発明の害虫防除剤を蚊取マット製剤とする場合には、例えば、コットンリンターを板状に固めたもの及びコットンリンターとパルプとの混合物の繊維を板状に固めた基材を用いることができ、加水発熱型燻蒸剤とする場合には、アゾジカルボンアミド等の有機発泡剤等を基材として調製し、酸化カルシウム等の発熱剤を容器に充填したものを用いることができる。
またネット等の基材を用いた自然蒸散剤とする場合には、例えば、パルプ、綿、羊毛、麻、絹等の天然繊維、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリサルフォン、レーヨン、メタアクリル酸樹脂等を用いることができ、毒餌とする場合には、基材としては、例えば、穀物粉、植物油、糖、結晶セルロース等の餌成分、BHT、BHA等の酸化防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ粉末等の誤食防止剤、及び、タマネギ、ピーナッツオイル等の害虫誘引成分を用いることができる。
本発明の害虫防除剤には、必要に応じて各種の殺虫剤、殺ダニ剤、殺菌剤、忌避剤、共力剤を併用してもよい。
殺虫剤、殺ダニ剤としては、例えば、ピレスロイド系化合物、有機リン系化合物、ネオニコチノイド系化合物、ベンゾイル尿素系化合物、及び、フェニルピラゾール系化合物等が挙げられる。
除菌剤としては、例えば、イソプロピルメチルフェノール、パラオキシ安息香酸エステル(エチル、プロピル、ブチル)、IPBC、チオベンダゾール、トリクロサン、p−クロロメタキシレノール(PCMX)等が挙げられる。
忌避剤としては、例えば、N−ジエチル−m−トルアミド、リモネン、リナロール、シトロネラール、メントール、メントン、ヒノキチオール、ゲラニオール、及び、p−メンタン−3,8ジオール等が挙げられる。
共力剤としては、例えば、ピペロニルブトキシド、サイネピリン222、及び、サイネピリン500等が挙げられる。
本発明の害虫防除剤は、ネッタイイエカ及びイエバエに対して優れた効果を奏するものであるが、その他にもイエカ類、ヤブカ類、ハマダラカ類、ユスリカ類、イエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ノミバエ類、アブ類、ブユ類、ヌカカ類、ゴキブリ類、アリ類、ハチ類、ノミ類、シラミ類、アリ類、ウンカ類、ヨコバイ類。アムラムシ類、トコジラミ類、メイガ類、ヨトウ類、イガ類、カツオブシムシ類、ゾウ虫類、ゴミムシダマシ類、シバンムシ類、ヒラタキクイムシ類、ダニ類、マダニ類、及び、ワクモ類等を防除対象とすることもできる。
<製剤例>
以下、本発明の害虫防除剤の製剤例を示すが、本発明はこれら製剤例に限られるものではない。
製剤例1
本発明の有効成分10gをイソプロパノールに溶解させ、20mLの有効成分溶液(50.0w/v%)を調整した。得られた溶液1.25mLと噴射剤として液化石油ガス11.25mLとをエアゾール用アルミ缶(50mL缶)に入れ、0.2mL定量バルブ及びボタンをエアゾール用アルミ缶に取り付けて、エアゾール剤を得た。このエアゾール剤は、1回の噴射で10mgの有効成分が吐出される。
製剤例2
本発明の有効成分0.05gを乳化剤に加えて乳剤とし、防黴剤、着色剤及び温水を加えて乳化液とする。これを、蚊取線香の基材(木粉、粕粉等の植物性粉末とタブ粉、及び澱粉を混合したもの)99.95gに加えてよく練り合わせ、成型、乾燥して渦巻状の蚊取線香を得た。
製剤例3
本発明の有効成分0.8g、ピペロニルブトキシド0.4g、及び色素に灯油を加えて溶解し、全部で50mLとする。この溶液0.5mLを22mm×35mm、厚さ2.8mmの蚊取マット用基材(コットンリンターとパルプとの混合物の繊維)に均一に含浸させて、蚊取マット剤を得た。
製剤例4
本発明の有効成分10gを、燻煙剤の基材(アゾジカルボンアミドに澱粉を混合したもの)90gに加え、これに水を加えてよく練り合わせ、成型、乾燥して燻煙剤の薬剤を得た。
製剤例5
本発明の有効成分150g、BHT0.75g、及び色素に流動パラフィンを加えて溶解し、全部で225gとする。この溶液0.75gを、ポリエステルからなるマルチフィラメントのレース編みによる8.5cm×14cm、厚さ0.6mmのネットに均一に含浸させて、自然蒸散剤を得た。
製剤例6
本発明の有効成分1gを、毒餌剤の基材99g(例:小麦粉37質量%、コーンスターチ25質量%、濃グリセリン15質量%、カルボキシメチルセルロース1質量%、砂糖10質量%、ごま油1質量%、水10質量%)とよく練り合わせ、成型して毒餌剤を得た。
以下、本発明を実施例及び比較例によりさらに説明するが、本発明は下記例に制限されるものではない。
試験例1(ネッタイイエカに対する殺虫効力評価)
1R−トランス体の純度が異なるトランスフルトリンを用いてネッタイイエカ雌成虫に対する殺虫効力を確認した。
<供試検体>
・実施例1:1R−トランス体の純度が99.7%のトランスフルトリン
・比較例1:1R−トランス体の純度が71.1%のトランスフルトリン
・比較例2:1R−トランス体の純度が42.5%のトランスフルトリン
<試験方法>
実施例1の検体をアセトンで希釈し、75μg/20mL、150μg/20mL、300μg/20mL、600μg/20mL、1200μg/20mL及び2400μg/20mLのアセトン希釈液をそれぞれ調製した。また、各比較例の検体をアセトンで希釈し、150μg/20mL、300μg/20mL、600μg/20mL、1200μg/20mL、2400μg/20mL及び4800μg/20mLのアセトン希釈液をそれぞれ調製した。該希釈液をマイクロシリンジを用いて0.5μLずつネッタイイエカ雌成虫の胸部背面に処理し、供試虫を清潔な容器に移し、2%砂糖水を与えて、48時間後までの死亡虫数を調査して、その死虫率からLD50(μg/頭)値、及びLD90(μg/頭)値を求めた。試験は3回繰り返して行い、その平均を表1に示した。
表1はネッタイイエカに対する殺虫効力の評価結果を示す。試験の結果、実施例1の1R−トランス体の純度が99.7%のトランスフルトリンは、ネッタイイエカ雌成虫に対して、比較例1の1R−トランス体の純度が71.1%のトランスフルトリンと比較して約1.8倍の殺虫効力であった。また、比較例2の1R−トランス体の純度が42.5%のトランスフルトリンと比較して約2.5倍の殺虫効力であった。
試験例2(イエバエに対する殺虫効力評価)
1R−トランス体の純度が異なるトランスフルトリンを用いてイエバエ雌成虫に対する殺虫効力を確認した。
<供試検体>
・実施例1:1R−トランス体の純度が99.7%のトランスフルトリン
・比較例1:1R−トランス体の純度が71.1%のトランスフルトリン
・比較例2:1R−トランス体の純度が42.5%のトランスフルトリン
<試験方法>
実施例1の検体をアセトンで希釈し、150μg/20mL、300μg/20mL、600μg/20mL、1200μg/20mL、2400μg/20mL及び4800μg/20mLのアセトン希釈液をそれぞれ調製した。また、各比較例の検体をアセトンで希釈し、150μg/20mL、300μg/20mL、600μg/20mL、1200μg/20mL、2400μg/20mL、4800μg/20mL及び9600μg/20mLのアセトン希釈液をそれぞれ調製した。該希釈液をマイクロシリンジを用いて1μLずつイエバエ雌成虫の胸部背面に処理し、供試虫を清潔な容器に移し、2%砂糖水を与えて、48時間後までの死亡虫数を調査して、その死虫率からLD50(μg/頭)値、及びLD90(μg/頭)値を求めた。
試験は3回繰り返して行い、その平均を表2に示した。
表2はイエバエに対する殺虫効力の評価結果を示す。試験の結果、実施例1の1R−トランス体の純度が99.7%のトランスフルトリンは、イエバエ雌成虫に対して、比較例1の1R−トランス体の純度が71.1%のトランスフルトリンと比較して約1.5倍の殺虫効力であった。また、比較例2の1R−トランス体の純度が42.5%のトランスフルトリンと比較して約2倍の殺虫効力であった。
これらの試験結果から、1R−トランス体の純度が99%以上のトランスフルトリンは、ネッタイイエカやイエバエに対して優れた殺虫効力を奏することが確認された。
試験例3(ネッタイイエカに対するエアゾール剤での殺虫効力評価)
有効成分として1R−トランス体の純度が異なるトランスフルトリンを用いて、製剤例1に従いエアゾール剤を作製した。各有効成分10.0gをイソプロパノールに溶解させ、20mLの有効成分溶液(50.0w/v%)を調整した。得られた溶液1.25mLと噴射剤として液化石油ガス11.25mLとをエアゾール用アルミ缶(50mL缶)に入れ、0.2mL定量バルブ及びボタンをエアゾール用アルミ缶に取り付けて、エアゾール剤を得た。このエアゾール剤は、1回の噴射で10mgの有効成分が吐出される。
各有効成分のエアゾール剤の31mの部屋でのネッタイイエカ雌成虫に対する殺虫効力を評価した。
<供試検体>
・実施例2:1R−トランス体の純度が99.7%のトランスフルトリンを用いた製剤例1のエアゾール剤
・比較例3:1R−トランス体の純度が42.5%のトランスフルトリンを用いた製剤例1のエアゾール剤
<試験方法>
閉めきった31m(3.6m×3.6m×高さ2.4m)の部屋において、各検体を部屋の中央の床面から高さ1.5mの位置に1回噴射した。噴射直後に、ネッタイイエカ雌成虫約20匹を入れた網かご(23cm×23cmのPET製の14メッシュの網を2つ折りにして袋状にした網かご)を部屋の床面から75cmと150cmの高さ位置に2箇所ずつ対角方向(対角線の4分の1の位置)に設置した。そして、時間の経過にともなう供試虫のノックダウン数を2時間後まで観察し、KT50(分)値、及びKT90(分)値を求めた。また、ノックダウンを2時間観察した供試虫を清潔な容器に移し、2%砂糖水を与えて、24時間後までの死亡虫数を調査して死虫率を求めた。試験は3回繰り返して行い、その平均を表3に示した。
表3はネッタイイエカに対するエアゾール剤での殺虫効力の評価結果を示す。試験の結果、実施例2の1R−トランス体の純度が99.7%のトランスフルトリンを用いたエアゾール剤は、ネッタイイエカ雌成虫に対して、比較例3の1R−トランス体の純度が42.5%のトランスフルトリンを用いたエアゾール剤と比較して、KT50(分)値の比較において約1.5倍のノックダウン効力、また、約1.4倍の殺虫効力であった。
この試験結果から、1R−トランス体の純度が99%以上のトランスフルトリンを有効成分とした害虫防除剤は、ネッタイイエカに対して優れた殺虫効力を奏することが確認された。
参考試験例(アカイエカに対する殺虫効力評価)
1R−トランス体の純度が異なるトランスフルトリンを用いてアカイエカ雌成虫に対する殺虫効力を確認した。
<供試検体>
・検体1:1R−トランス体の純度が99.7%のトランスフルトリン
・検体2:1R−トランス体の純度が42.5%のトランスフルトリン
<試験方法>
各検体をそれぞれアセトンで希釈し、23.33μg/25mL、38.88
μg/25mL、64.8μg/25mL、108μg/25mL、180μg/25mL、300μg/25mL及び500μg/25mLのアセトン希釈液をそれぞれ調製した。該希釈液をマイクロシリンジを用いて0.5μLずつアカイエカ雌成虫の胸部背面に処理し、供試虫を清潔な容器に移し、2%砂糖水を与えて、48時間後までの死亡虫数を調査して、その死虫率からLD50(μg/頭)値、及びLD90(μg/頭)値を求めた。試験は3回繰り返して行い、その平均を表4に示した。
表4はアカイエカに対する殺虫効力の評価結果を示す。試験の結果、検体1の1R−トランス体の純度が99.7%のトランスフルトリンは、検体2の1R−トランス体の純度が42.5%のトランスフルトリンと、アカイエカ雌成虫に対して同等の殺虫効力であった。

Claims (3)

  1. 1R−トランス体の純度が少なくとも99%であるトランスフルトリンを有効成分としたことを特徴とする害虫防除剤。
  2. ネッタイイエカ及び/又はイエバエを対象とした請求項1に記載の害虫防除剤。
  3. 1R−トランス体の純度が少なくとも99%であるトランスフルトリンを有効成分として用いることを特徴とする害虫防除方法。

JP2017197203A 2017-10-10 2017-10-10 害虫防除剤 Pending JP2019069918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017197203A JP2019069918A (ja) 2017-10-10 2017-10-10 害虫防除剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017197203A JP2019069918A (ja) 2017-10-10 2017-10-10 害虫防除剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019069918A true JP2019069918A (ja) 2019-05-09

Family

ID=66440934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017197203A Pending JP2019069918A (ja) 2017-10-10 2017-10-10 害虫防除剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019069918A (ja)

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
"IMPROVE PROCESS FOR THE PREPARATION OF TRANSFLUTHRIN", インド特許出願322/MUM/2005明細書, JPN7021002266, 2007, ISSN: 0004531276 *
INTERNATIONAL PEST CONTROL, vol. Vol.58, Nr.1, JPN6021023689, 2016, pages 42 - 44, ISSN: 0004531275 *
TRANSFLUTHRIN: COMPARATIVE EFFICACY AND TOXICITY OF REFERENCE AND GENERIC VERSIONS, REGULATORY TOXICOLOGY AND PHARMACOLOGY, vol. 71, JPN6021023688, 2015, pages 78 - 92, ISSN: 0004531277 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5517122B2 (ja) 害虫、ダニ防除方法
PL94420B1 (pl) Srodek owadobojczy
JP7046120B2 (ja) 害虫、ダニ防除方法、及び害虫、ダニ防除用エアゾール
WO1992003927A1 (de) Insektizides produkt
US6914077B2 (en) Mite repellant and/or miticide composition
EP0428276A2 (en) Acaricidal composition
JPS5851921B2 (ja) ソツコウセイサツチユウ サツダニソセイブツ
JP5973750B2 (ja) 新規防虫剤
JP2019069918A (ja) 害虫防除剤
JPS5941969B2 (ja) 速効性殺虫、殺ダニ組成物
PT99061B (pt) Combinacoes de substancias activas do tipo piretroide, contendo benflutrin e pralletrin
JP3120393B2 (ja) 衣類用防虫剤
KR100619516B1 (ko) 바퀴벌레 구제용 조성물
JP2008169164A (ja) ピレスロイド系殺蚤剤の効力増強剤
JP2000053512A (ja) 殺虫組成物
JP5217029B2 (ja) シロアリ防除剤およびシロアリ防除方法
JP2598938B2 (ja) 水性殺虫噴射剤
JP3694629B2 (ja) 防カビ防虫剤組成物および防カビ防虫製剤
JP2022164600A (ja) 室内匍匐害虫防除剤および室内匍匐害虫防除方法
JP2805941B2 (ja) 殺虫、殺ダニ組成物
JP2000186007A (ja) 殺虫組成物及び殺虫性エアゾール剤
JPH0517312A (ja) カルボン酸エステル誘導体を含有する常温揮散性殺虫、防虫、忌避剤、ならびにこれを用いた殺虫、防虫、忌避方法
CN102134194A (zh) 具有杀虫活性的酯化合物
JP3472389B2 (ja) 殺ダニ剤
JP4193445B2 (ja) 有害節足動物駆除組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200909

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210713

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220222