JP2019067004A - 画像処理方法、画像処理装置、および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理方法、画像処理装置、および画像処理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】画像内の物体のエッジを示す線分の検出精度を向上させること。【解決手段】入力画像に含まれる複数の画素の画素値の変動に基づいて、入力画像に含まれる物体のエッジを示す複数の線分を検出し、第1の線分に対して垂直な第1の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、第1の方向と反対の第2の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の特徴量を算出し、第2の線分に対して垂直な第3の方向に所定の距離ごとに位置する画素の画素値と第3の方向と反対の第4の方向に所定の距離ごとに位置する画素の画素値から、第2の線分から所定の距離ごとに位置する画素のそれぞれの特徴を示す複数の特徴量を含む第2の特徴量を算出し、第1の特徴量と第2の特徴量とに基づいて、第1の線分と第2の線分を統合すると判定する。【選択図】図16

Description

本発明は、画像処理方法、画像処理装置、および画像処理プログラムに関する。
近年、拡張現実(Augmented Reality, AR)技術を用いて画像を表示するシステムが普及してきている。AR技術の一例では、パーソナルコンピュータ(PC)、携帯端末装置等に搭載したカメラを用いて物体が撮影され、物体の画像から3次元空間内におけるカメラの位置及び姿勢が推定される。そして、決定されたカメラの位置及び姿勢を基準にして、画像中の任意の位置にコンテンツ情報が重畳表示される。
AR技術の応用として、物体の3次元形状を表すComputer-Aided Design(CAD)データを画像に重畳表示する技術がある。
立体構造物を撮像した撮影画像から抽出されたエッジ線と、その立体構造物のモデル情報が表すモデル画像に含まれる稜線とを対応付けて、エッジ線と稜線とが重なるようにモデル画像を撮影画像に重畳した画像を表示する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
図1は、物体の画像の例を示しており、図2は、図1の物体の形状を表すCADデータの例を示している。図3は、図1の画像から検出されたエッジ線を示し、図4は、検出されたエッジ線と図2のCADデータが表す輪郭線(稜線)との対応付けの例を示している。
まず、画像処理装置は、図3に示すように、エッジ検出処理を行って、画像からエッジ線を検出する。次に、図4に示すように、画像処理装置は、CADデータが表す輪郭線と検出したエッジ線とを画像中に表示し、ユーザは、エッジ線及び輪郭線をマウス等で選択することで、それらの線同士を対応付ける。
次に、画像処理装置は、対応付けられたエッジ線及び輪郭線の組み合わせを用いて、カメラの位置及び姿勢を計算する。そして、図5に示すように、画像処理装置は、計算したカメラの位置及び姿勢に合わせて、CADデータが表す輪郭線を物体の画像に重畳表示する。
MappingとLocalizationを行う場合に、線分を精度良く対応付ける技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。画像における複数の紙面領域の境界を示す線分を精度良く検出する技術が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2017−91078号公報 特開2015−118641号公報 特開2016−126447号公報 特開2015−40827号公報 特開2012−53617号公報
画像からエッジ線を検出する場合、従来のエッジ線の検出方法では、適切なエッジ線が検出されない場合がある。
例えば、特許文献1記載の方法において、画像から検出された適切でないエッジ線を用いて、CADデータが表す輪郭線との対応付けを行うと、3次元空間内において推定されるカメラの位置および姿勢の精度が低下する。
1つの側面において、本発明は、画像内の物体のエッジを示す線分の検出精度を向上させることを目的とする。
実施の形態に係る画像処理方法は、画像処理装置が、入力画像に含まれる複数の画素の画素値の変動に基づいて、前記入力画像に含まれる物体のエッジを示す複数の線分を検出する。
前記画像処理装置が、前記複数の線分のうちの第1の線分に対して垂直な第1の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の線分に対して前記第1の方向と反対の第2の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の線分特徴量を算出する。
前記画像処理装置が、前記複数の線分のうちの第2の線分に対して垂直な第3の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値と前記第2の線分に対して前記第3の方向と反対の第4の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値から、前記第2の線分から前記所定の距離ごとに位置する前記画素のそれぞれの特徴を示す複数の特徴量を含む第2の特徴量を算出する。
前記画像処理装置が、前記第1の特徴量と前記第2の特徴量とに基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する。
実施の形態によれば、画像内の物体のエッジを示す線分の検出精度を向上させることが出来る。
物体の画像を示す図である。 CADデータを示す図である。 画像から検出されたエッジ線を示す図である。 エッジ線と輪郭線との対応付けを説明する図である。 重畳表示の例を示す図である。 比較例のエッジ線の検出統合処理を説明する図である。 比較例のエッジ線の検出統合処理を説明する図である。 比較例のエッジ線の検出統合処理を説明する図である。 比較例のエッジ線の検出統合処理を説明する図である。 物体の画像を示す図である。 画像から検出されたエッジ線を示す図である。 統合エッジ線を示す図である。 実施の形態に係る画像処理装置の構成図である。 エッジ線情報の例である。 実施の形態に係る画像処理方法のフローチャートである。 第1のエッジ線の検出統合処理の詳細なフローチャートである。 線分特徴量の算出を説明する図である。 LEHFの計算方式の例を説明するための図である。 LEHFを用いた線分特徴量の算出を説明する図である。 各サンプル点の45度ごとの8方向勾配ヒストグラムのラインごとの和を示す図である。 第1のエッジ線の検出統合処理の例を示す図である。 第1のエッジ線の検出統合処理の例を示す図である。 複数のエッジ線の統合を一括して判定する例を説明する図である。 線分特徴量M1を基準とした判定の例を示す図である。 第1のエッジ線の検出統合処理の例を示す図である。 第2のエッジ線の検出統合処理の例を示す図である。 第2のエッジ線の検出統合処理の詳細なフローチャートである。 第2のエッジ線の検出統合処理の例を示す図である 第3のエッジ線の検出統合処理の例を示す図である 第3のエッジ線の検出統合処理の詳細なフローチャートである。 他の実施の形態に係る画像処理装置の構成図である。 他の実施の形態に係る画像処理方法のフローチャートである。 他の実施の形態に係る画像処理方法の例を示す図である。 他の実施の形態に係る画像処理方法の例を示す図である。 情報処理装置(コンピュータ)の構成図である。
以下、図面を参照しながら実施の形態について説明する。
最初に、比較例のエッジ線の検出統合処理について説明する。エッジ線は、物体のエッジを示す線分である。
図6〜9は、比較例のエッジ線の検出統合処理を説明する図である。
処理対象となる画像には、四角形の物体20と三角形の物体30が含まれているとする。画像処理装置は、以下のステップにより、エッジ線を検出する。
(ステップ(1))画像処理装置は、画像中の濃淡変動(画素値の変化)が所定しきい値より大きい箇所を候補として抽出する。
(ステップ(2))画像処理装置は、隣接しかつ濃淡変動の方向が類似した候補を統合して、線分として検出する。以下、ステップ2の処理で統合された候補をエッジ線と称する。この時点では、エッジ線は非常に細かく分離した線分となっている。図6において、物体20のエッジ線として、エッジ線L21−1,L21−2,L21−3,L24,L25,L26−1,L27−1が検出される。物体30のエッジ線として、エッジ線L31−1,L31−2,LL32,L33が検出される。
(ステップ(3))画像処理装置は、以下の条件(i)〜(iii)を満たすエッジ線を同一のエッジ線として統合する(エッジ線の統合処理)。すなわち、同一のエッジ線として判定された複数のエッジ線を接続して一本のエッジ線を生成する。
(i)エッジ線の方向が所定しきい値の範囲内
エッジ線の方向は、例えば、画像のx軸方向に対するエッジ線の角度である。
(ii)画像上の特定の点からエッジ線までの距離が所定しきい値の範囲内
尚、特定の点からエッジ線までの距離は、特定の点からエッジ線を延長した直線への垂線の長さとする。
上記の条件(i)、(ii)を満たすエッジ線は、同一直線上に配置されていることになる。
(iii)エッジ線の端点間の距離が所定しきい値以下
以下、統合される前のエッジ線と統合されたエッジ線とを区別するために、統合されたエッジ線を統合エッジ線と称する。
ここで、図6のエッジ線L21−1,L21−2,L21−3が統合されて、統合エッジ線L21が生成される例を説明する。
先ず、画像処理装置は、条件(i)を満たすエッジ線を検出する。
図6において、エッジ線L21−1、L21−2,L21−3、L26−1,L27−2,L31−1,L31−2の方向は、図の横(x軸)方向である。例えば、エッジ線L21−1、L21−2,L21−3、L26−1,L27−2,L31−1,L31−2の角度は0度である。また、エッジ線L24、L25、L32、L33の角度は、α度より大きいとする。画像処理装置は、エッジ線の角度が所定の閾値の範囲(例えば、±α°)内のエッジ線を検出する。図6では、エッジ線L21−1、L21−2,L21−3、L26−1,L27−2,L31−1,L31−2が検出される。
図7に示すように、エッジ線L21−1,L21−2,L21−3、L26−1,L26−2,L31−1,L31−2が条件(i)を満たす統合されるエッジ線の候補となる。図7〜9において、統合されるエッジ線の候補は実線、統合されるエッジ線の候補以外のエッジ線は1点鎖線で示す。図7において、エッジ線L21−1,L21−2,L21−3、L26−1,L26−2,L31−1,L31−2は、実線で示されており、エッジ線L24、L25、L32、L33は、1点鎖線で示されている。
次に、画像処理装置は、条件(i)を満たすエッジ線の中から条件(ii)を満たすエッジ線を検出する。
画像処理装置は、特定の点Pからエッジ線L21−1,L21−2,L21−3、L26−1,L26−2,L31−1,L31−2までのそれぞれの距離を求める。
図8において、エッジ線L21−1、L21−2,L21−3、L26−1,L26−2を延長した直線は上側の点線で示している。エッジ線L31−1,L31−2を延長した直線は下側の点線で示している。
特定の点Pからエッジ線L21−1、L21−2,L21−3、L31−1,L31−2までのそれぞれの距離が所定しきい値の範囲(例えば、d1±β)内であるとする。また、特定の点Pからエッジ線L26−1,L26−2までのそれぞれの距離が所定しきい値の範囲(例えば、d1±β)外であるとする。
よって、エッジ線L21−1,L21−2,L21−3,L31−1,L31−2が条件(i)、(ii)を満たす統合されるエッジ線の候補となる。すなわち、エッジ線L21−1,L21−2,L21−3,L31−1,L31−2は、同一直線上に配置されている。
尚、特定の点Pからエッジ線L26−1,L26−2までのそれぞれの距離は、他の所定しきい値の範囲(例えば、d2±β)内であり、エッジ線L26−1,L26−2は条件(i)、(ii)を満たす統合されるエッジ線の候補となる。すなわち、エッジ線L26−1,L26−2は同一直線上に配置されている。ここでは、エッジ線L21−1,L21−2,L21−3に着目しているため、エッジ線L26−1,L26−2の統合の処理の説明は省略する。
次に、画像処理装置は、条件(i)、(ii)を満たすエッジ線の中から条件(iii)を満たすエッジ線を検出する。
画像処理装置は、隣接するエッジ線の端点の距離を求める。図9において、画像処理装置は、エッジ線L21−1のエッジ線L21−2側の端点P1とエッジ線L21−2のエッジ線L21−1側の端点P2との距離D1を求める。画像処理装置は、エッジ線L21−2のエッジ線L21−3側の端点P3とエッジ線L21−3のエッジ線L21−2側の端点P4との距離D2を求める。画像処理装置は、エッジ線L21−3のエッジ線L31−1側の端点P5とエッジ線L31−1のエッジ線L21−3側の端点P6との距離D3を求める。
ここで、距離D1、D2は、所定の閾値以下であり、距離D3は、所定の閾値より大きいとする。よって、エッジ線L21−1,L21−2,L21−3は、条件(i)、(ii)、(iii)を満たすので、画像処理装置は、エッジ線L21−1,L21−2,L21−3を接続し、統合エッジ線L21を生成する。
さらに、画像処理装置は、エッジ線L31−1のエッジ線L31−2側の端点P7とエッジ線L31−2のエッジ線L31−1側の端点P8との距離D4を求め、距離D4が所定の閾値以下であれば、エッジ線L31−1とエッジ線L31−2を統合する。
上述のステップ1〜3により、複数のエッジ線が統合された統合エッジ線が生成される。
次に、物体のエッジを示す統合エッジ線が適切に検出されない場合を示す。
ここでは、図10に示す物体40と物体50を含む画像のエッジ線を検出して統合する場合を述べる。図10の画像に対して、画像処理装置が比較例のエッジ線の検出統合処理のステップ(1)、(2)を行うと、図11に示すようなエッジ線が得られる。図11では、図10に示す画像と検出したエッジ線とを重ねて表示しており、エッジ線は太線で示されている。
図11に示すように、物体40のエッジ45上にエッジ線L41とエッジ線L42が検出されている。画像中の濃淡変動に基づいてエッジ線を検出すると、1つエッジ上に1つのエッジ線が検出されるとは限らず、図11に示すように、分離したエッジ線L41,L42が得られる場合がある。
また、物体50は3つの排気口51〜53を有し、排気口51〜53のエッジ線としてエッジ線L51〜L53がそれぞれ検出されている。
検出されたエッジ線に対して、画像処理装置が比較例のエッジ線の検出統合処理のステップ(3)を行うと、図12に示すようなエッジ線(統合エッジ線を含む)が得られる。
図11において、エッジ線L41,L42の端点間の距離が所定しきい値より大きいため、図12において、エッジ線L41,L42は統合されずにそのままとなっている。しかしながら、エッジ線L41,L42は、エッジ45を示すエッジ線であるので、統合されることが望ましい。
また、エッジ線L51、L52の端点間の距離が所定しきい以下であり、エッジ線L52、L53の端点間の距離が所定しきい以下であるため、図12において、エッジ線L51〜L53が統合された統合エッジ線L54が得られる。しかしながら、エッジ線L51〜L53は、それぞれ異なる排気口51〜53のエッジを示すため、エッジ線L51〜L53は、統合されるべきではない。
上述の比較例のエッジ線の検出統合処理におけるステップ3のエッジ線の統合処理では、使用するしきい値によって、異なる対象物のそれぞれのエッジ線が一本のエッジ線に統合されたり、同一の対象物の1つのエッジ上において検出された複数のエッジ線が一本のエッジ線に統合されない場合がある。このように、比較例のエッジ線の検出統合処理では、適切な統合エッジ線が得られない場合がある。
図13は、実施の形態に係る画像処理装置の構成図である。
画像処理装置101は、カメラ111、画像取得部121、エッジ線検出部122、線分特徴量算出部123、エッジ線統合判定部124、CADデータ読込部125、3次元直線検出部126、対応ペア線分選択部127、カメラ位置姿勢算出部128、コンテンツ生成部129、表示部131、および記憶部141を含む。画像処理装置101は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、または携帯端末等である。エッジ線検出部122は、検出部の一例である。線分特徴量算出部123は、特徴量算出部の一例である。エッジ線統合判定部124は、判定部の一例である。
記憶部141は、CADデータ142およびエッジ線情報143を記憶する。
CADデータ142は、撮影画像に含まれる物体の3次元CADモデルを表すモデル情報であり、3次元CADモデルに含まれる複数の頂点の頂点情報と、複数の線分の線分情報とを含む。
図14は、エッジ線情報の例である。
エッジ線情報143は、撮影画像から検出されたエッジ線の情報である。エッジ線情報143は、項目として、エッジ線No.、端点座標1、端点座標2、角度、特定点からの距離、および線分特徴量を含む。エッジ線情報143には、エッジ線No.、端点座標1、端点座標2、角度、特定点からの距離、および線分特徴量が対応付けられて記録されている。
エッジ線No.は、検出されたエッジ線に割り当てられた固有の番号であり、エッジ線を識別する番号である。
端点座標1は、エッジ線の一方の端点のx座標とy座標である。
端点座標2は、エッジ線の他方の端点のx座標とy座標である。
角度は、エッジ線のx軸に対する角度である。
特定点からの距離は、撮影画像内の特定点からエッジ線までの距離である。特定点からエッジ線までの距離は、特定点からエッジ線を延長した直線への垂線の長さとする。
線分特徴量は、エッジ線と当該エッジ線の周囲の画素から算出されるエッジ線の特徴を示す値である。線分特徴量の詳細は、後述する。
図15は、実施の形態に係る画像処理方法のフローチャートである。
ステップS201において、画像取得部121は、カメラ111が撮影した撮影画像をカメラ111から取得する。
ステップS202において、エッジ検出部122、線分特徴量算出部123、およびエッジ線統合判定部124は、エッジ線の検出統合処理を行う。エッジ線の検出統合処理の詳細は後述する。エッジ線の検出統合処理により、撮影画像からエッジ線が検出され、検出されたエッジ線のうち、所定の条件を満たすエッジ線は統合され、統合エッジ線が生成される。
ステップS203において、CADデータ読込部125は、記憶部141からCADデータ203を読み出す。
ステップS204において、3次元直線検出部126は、CADデータ203から3D直線を検出する。3D直線は、CADデータ203が表す物体の3次元モデルの輪郭線(稜線)である。例えば、3次元直線検出部126は、CADデータ203に含まれる複数の線分の中から、3次元CADモデルの外形特徴を表す線分のみを抽出し、抽出した線分を輪郭線として用いる。
上記のステップS201,S202とステップS203,204は、並列に実行される。尚、ステップS201,S202とステップS203,204は、直列に実行されてもよい。ステップS201〜S204の完了後、ステップ205が行われる。
ステップS205において、画像処理装置101は、CADデータ142が示す輪郭線および統合処理されたエッジ線を表示部131に表示する。統合処理されたエッジ線は、所定の条件を満たすエッジ線が統合された統合エッジ線と所定の条件を満たさないために統合されなかったエッジ線を含む。ユーザは、表示された輪郭線とエッジ線をマウス等で選択する。対応ペア線分選択部127は、選択された輪郭線とエッジ線とを対応付ける。
ステップS206において、カメラ位置姿勢算出部128は、対応付けられたエッジ線および輪郭線の組合せを用いて、カメラ111の位置と姿勢を算出する。
ステップS207において、カメラ位置姿勢算出部128によりカメラ111の位置と姿勢が算出された場合、制御はステップS208に進む。カメラ位置姿勢算出部128によるカメラ111の位置と姿勢の算出が失敗した場合、処理は終了する。
ステップS208において、コンテンツ生成部129は、カメラ位置姿勢算出部128の算出結果に基づいて、コンテンツを生成し、生成したコンテンツを表示部131に表示する。例えば、コンテンツ生成部129は、カメラ位置姿勢算出部128の算出結果に基づいて、撮影画像にCADデータ142が表す輪郭線を重畳した画像を生成し、生成した画像を表示部131に表示する。
次にエッジ線の検出統合処理の詳細について説明する。実施の形態に係る画像処理方法において、エッジ線の検出統合処理は、下記の第1〜3のエッジ線の検出統合処理のいずれかまたはそれらの組合せを用いる。
(第1のエッジ線の検出統合処理)
図16は、第1のエッジ線の検出統合処理の詳細なフローチャートである。図16の処理は、図15のステップS202に対応する。
ステップS301において、エッジ線検出部122は、撮影画像からエッジ線を検出する。詳細には、エッジ線検出部122は、撮影画像中の濃淡変動(画素値の変化)が所定しきい値より大きい箇所を候補として抽出する。エッジ線検出部122は、隣接しかつ濃淡変動の方向が類似した候補を統合して、線分(エッジ線)として検出する。すなわち、比較例のエッジ線の検出統合処理のステップ(1)、(2)と同じ処理が行われる。
ステップS302において、線分特徴量算出部123は、エッジ線の線分特徴量を算出する。線分特徴量算出部123は、エッジ線の情報(エッジ線No.、端点座標1、端点座標2、角度、特定点からの距離、および線分特徴量)をエッジ線情報143に記録する。ここで、線分特徴量について説明する。
図17は、線分特徴量の算出を説明する図である。
線分特徴量は、エッジ線の画素の平均値と、エッジ線をエッジ線に対して両方の垂直方向に所定の距離n(nは正数)ごとにm(m=1〜p)回平行移動させた場所に位置する画素の画素値の平均値と、を含む。エッジ線に対する2つの垂直方向のうち、一方を正方向、他方を負方向とする。例えば、図17において、エッジ線L17は縦方向に位置し、エッジ線L17に対する垂直方向のうち右方向を正の垂直方向、左方向を負の垂直方向とする。
エッジ線から正の垂直方向に距離n*p離れた場所に位置する画素とエッジ線から負の垂直方向に距離n*p離れた場所に位置する画素との間の矩形領域を線分特徴量算出範囲と称する。
線分特徴量算出部123は、エッジ線の画素の平均値と、エッジ線をエッジ線に対して両方の垂直方向に所定の距離nごとにm(1〜p)回平行移動させた場所に位置する画素の画素値の平均値と、を算出する。線分特徴量算出部123は、算出した複数の平均値を、エッジ線から負の垂直方向に距離n*p離れた場所に位置する画素の平均値、エッジ線から負の垂直方向に距離n*(p−1)離れた場所に位置する画素の平均値、・・・、エッジ線から負の垂直方向に距離n離れた場所に位置する画素の平均値、エッジ線の画素の平均値、エッジ線から正の垂直方向に距離n離れた場所に位置する画素の平均値、エッジ線から正の垂直方向に距離2n離れた場所に位置する画素の平均値、・・・、エッジ線から正の垂直方向に距離n*p離れた場所に位置する画素の平均値の順に並べて線分特徴量Vを算出する。
図17において、エッジ線L17の線分特徴量を求める場合、エッジ線L17の画素の平均値と、エッジ線L17をエッジ線L17に対して両方の垂直方向に所定の距離n(nは正数)ごとにm(m=1〜5)回平行移動させた場所に位置する画素の画素値の平均値と、を算出する。
図17において、エッジ線L17から負の垂直方向に距離5n離れた場所に位置する画素の平均値は160である。エッジ線L17から負の垂直方向に距離4n離れた場所に位置する画素の平均値は180である。エッジ線L17から負の垂直方向に距離3n離れた場所に位置する画素の平均値は200である。エッジ線L17から負の垂直方向に距離2n離れた場所に位置する画素の平均値は220である。エッジ線L17から負の垂直方向に距離2n離れた場所に位置する画素の平均値は240である。エッジ線L17の画素の平均値は255である。エッジ線L17から正の垂直方向に距離n離れた場所に位置する画素の平均値は120である。エッジ線L17から正の垂直方向に距離2n離れた場所に位置する画素の平均値は130である。エッジ線L17から正の垂直方向に距離3n離れた場所に位置する画素の平均値は140である。エッジ線L17から正の垂直方向に距離4n離れた場所に位置する画素の平均値は150である。エッジ線L17から正の垂直方向に距離5n離れた場所に位置する画素の平均値は160である。
よって、図17のエッジ線の線分特徴量Vは、V=(160,180,200,220240,255,120,130,140,150,160)となる。線分特徴量Vをグラフにプロットすると図17の下部に示すようになる。
また、線分特徴量として、特許文献2記載の線分記述子(Line-based Eight-directional Histogram Feature:LEHF)を用いることも出来る。ここで、特許文献2記載のLEHFについて説明する。
図18は、特許文献2記載のLEHFの計算方式の例を説明するための図である。
次に、線分特徴量算出部123が、画像データから検出されたエッジ線である線分の特徴を検出する処理について説明する。線分特徴量算出部123は、線分の特徴を検出する場合に、LEHFを計算する。以下に、LEHFを算出する処理について説明する。
線分特徴量算出部123は、線分の周辺で微分値を計算し、各微分値に基づいて勾配ベクトルを算出する。線分特徴量算出部123は、線方向に応じて勾配ベクトルを足し合わせることで勾配ヒストグラムを複数計算し、LEHFを得る。特に、線分特徴量算出部123は、線分方向に対応するように、勾配方向の定義と勾配ヒストグラムの配列順を決定することで、線分の特徴に方向依存性を持たせる。
線分特徴量算出部123は、高速かつ安定的にLEHFを算出するために、線分の周囲で一定数のサンプル点を取り、そのサンプル点上で微分計算を行う。また、回転不変性を得るために、線分特徴量算出部123は、サンプル点上で計算された勾配ベクトルの勾配方向と線分とのなす角を改めて勾配方向として定義する。回転不変性を得るために、画像データそのものを回転計算しないので、処理時間を短縮することが可能となる。
図18では、画像データ上の線分L18のLEHFを算出する場合について説明する。線分特徴量算出部123は、線分L18の周辺に均一にサンプル点P11〜PSiSjをとる。図18において、Sjはj方向に取るサンプル点の数であり、Siはi方向に取るサンプル点の数である。j方向は、線分L18と平行な方向であり、i方向は、線分L18と直交する方向である。
ここで、各サンプル点をpij(pxij,pyij)とする。LEHFでは、勾配方向ヒストグラムを特徴量とするため、サンプル点毎に微分計算を行う。線分特徴量算出部123は、サンプル点pijにおけるx方向の画素の明度の微分値dxijは、式(1)によって計算する。線分特徴量算出部123は、サンプル点pijにおけるy方向の画素の明度の微分値dyijは、式(2)によって計算する。式(1)、(2)のI(pxij,pyij)は、画像データ上の座標(pxij,pyij)の画素の明度値を示す。
線分特徴量算出部123は、微分値dxij,dyijに基づいて、勾配強度Lij、勾配方向θijをもつ勾配ベクトルを算出する。線分特徴量算出部123は、式(3)を基にして、勾配強度Lijを算出する。線分特徴量算出部123は、式(4)を基にして、勾配方向θijを算出する。
dxij=I(pxij+1,pyij)-I(pxij-1,pyij)・・・(1)
dyij=I(pxij,pyij+1)-I(pxij,pyij-1)・・・(2)
ij=√(dxij + dyij )・・・(3)
θij=arctan(dyij/dxij)・・・(4)
線分特徴量算出部123は勾配ベクトルを算出した後に、勾配ベクトルを基にして、サンプル点毎に8方向勾配ヒストグラムを計算する。あるサンプル点の8方向勾配ヒストグラムhiを式(5)に示す。線分特徴量算出部123は、8方向勾配ヒストグラムを算出する線分が順方向であるか否かに応じて、勾配ベクトルθを補正した後に、下記の処理を行う。線分特徴量算出部123は、線分が逆方向である場合には、勾配ベクトルθからπを減算する補正を行う。線分特徴量算出部123が、線分が順方向であるか否かを判定する処理は後述する。
hi=(hi,0、hi,1、hi,2、hi,3、hi,4、hi,5、hi,6、hi,7)・・・(5)
線分特徴量算出部123は、勾配ベクトルの勾配方向が「0以上、π/4未満」の場合には、「hi,0」に勾配ベクトルの勾配強度を格納し、「hi,1、hi,2、hi,3、hi,4、hi,5、hi,6、hi,7」に0を格納する。線分特徴量算出部123は、勾配ベクトルの勾配方向が「π/4以上、π/2」未満の場合には、「hi,1」に勾配ベクトルの勾配強度を格納し、「hi,0、hi,2、hi,3、hi,4、hi,5、hi,6、hi,7」に0を格納する。線分特徴量算出部123は、勾配ベクトルの勾配方向が「π/2以上、3π/4未満」の場合には、「hi,2」に勾配ベクトルの勾配強度を格納し、「hi,0、hi,1、hi,3、hi,4、hi,5、hi,6、hi,7」に0を格納する。
線分特徴量算出部123は、勾配ベクトルの勾配方向が「3π/4以上、π未満」の場合には、「hi,3」に勾配ベクトルの勾配強度を格納し、「hi,0、hi,1、hi,2、hi,4、hi,5、hi,6、hi,7」に0を格納する。線分特徴量算出部123は、「π以上、5π/4未満」の場合には、「hi,4」に勾配ベクトルの勾配強度を格納し、「hi,0、hi,1、hi,2、hi,3、hi,5、hi,6、hi,7」に0を格納する。
線分特徴量算出部123は、「5π/4以上、3π/2未満」の場合には、「hi,5」に勾配ベクトルの勾配強度を格納し、「hi,0、hi,1、hi,2、hi,3、hi,4、hi,6、hi,7」に0を格納する。線分特徴量算出部123は、「3π/2以上、7π/4未満」の場合には、「hi,6」に勾配ベクトルの勾配強度を格納し、「hi,0、hi,1、hi,2、hi,3、hi,4、hi,5、hi,7」に0を格納する。線分特徴量算出部123は、「7π/4以上、2π未満」の場合には、「hi,7」に勾配ベクトルの勾配強度を格納し、「hi,0、hi,1、hi,2、hi,3、hi,4、hi,5、hi,6」に0を格納する。
ここで、線分特徴量算出部123は、式(5)に基づいて、サンプル点毎に8方向勾配ヒストグラムを算出した後に、それぞれのiに対して8方向勾配ヒストグラムを並べることで、LEHFを得る。
線分特徴量算出部123は、線分の方向が順方向である場合には、8方向配列ヒストグラムを、式(6)に従って並べる。また、線分の方向が逆方向である場合には、8方向配列ヒストグラムを、式(7)に従って並べる。
LEHF=(h1、h2、h3、h4、・・・、hSi)・・・(6)
LEHF=(hSi、hSi-1、・・・、h1)・・・(7)
LEHFの次元数は、例えば、サンプル点pi,jとpi+1,jとの間の距離を3画素とし、Sj=45、Si=13とした場合に104次元となる。なお、線分特徴検出部130は、各iについて式(8)に示すような重み付けwiを行っても良い。線分特徴検出部130は、式(8)に示す重み付けを行うことで、線分により近いLEFHに比重をかけることができる。式(8)に含まれるGは、分散σの正規分布に対応し、Gの引数は中央からの距離である。
wi=G((i-Si+1/2)/3))・・・(8)
次に、線分特徴量算出部123が線分の方向が順方向であるか否かを判定する処理について具体的に説明する。元々線分は、線分の両サイドに明暗差が特定の値より大きい画素を結んだ集合体として定義することができる。このため、線分の一方のサイドが他方のサイドよりも明度が高くなるという特徴を有している。そこで、線分特徴量算出部123は、線分の方向を定める場合に、線分を挟む両サイドの明度の強弱を基準に判定する。
線分の方向を矢印で表した場合に、矢印の始点から終点を見て右サイドが明るくなるような方向を、矢印の方向として定義する。このように定義すると線分の方向は、線分を挟んで上サイドが暗く、下サイドが明るい場合に、左から右方向となる。例えば、線分特徴量算出部123は、線分の方向を特定し、線分の方向が左から右方向であれば、係る線分の方向を順方向とする。これに対して、線分特徴量算出部123は、線分の方向を特定し、方向が右から左方向であれば、係る線分の方向を逆方向とする。
なお、線分特徴量算出部123は、線分の両サイドの明暗を判定する場合には、下記の処理を行う。線分特徴量算出部123は、線分から予め定めた特定距離の画素の明度を各サイドから取得し、各サイドの画素の明度の平均値を算出する。線分特徴量算出部123は、一方のサイドの明度の平均値と、他方のサイドの明度の平均値とを比較して、両サイドの明暗を判定する。
上記で説明したLEHFを用いた線分特徴量の算出について説明する。
図19は、LEHFを用いた線分特徴量の算出を説明する図である。図19において、エッジ線L19の線分特徴量の算出を説明する。
線分特徴量算出部123は、エッジ線L19の周辺に均一に20個のサンプル点をとる。図19において、サンプル点は黒丸で示されている。線分特徴量算出部123は、各サンプル点の8方向勾配ヒストグラムを求める。黒丸から伸びる矢印は、サンプル点の勾配ベクトルを示す。
ここで、エッジ線L19と平行な直線であるライン1〜5を設定する。ライン3はエッジ線L19と同一直線上の直線である。ライン2は、ライン3をエッジ線L19に対して垂直方向(図19の上方向)に平行に4つのサンプル点を通るように所定の距離n移動させた直線である。ライン1は、ライン3をエッジ線L19に対して垂直方向(図19の上方向)に平行に4つのサンプル点を通るように所定の距離2n移動させた直線である。ライン4は、ライン3をエッジ線L19に対して垂直方向(図19の下方向)に平行に4つのサンプル点を通るように所定の距離n移動させた直線である。ライン5は、ライン3をエッジ線L19に対して垂直方向(図19の下方向)に平行に4つのサンプル点を通るように所定の距離2n移動させた直線である。
線分特徴量算出部123は、各サンプル点の45度ごとの8方向勾配ヒストグラムのラインごとの和を求める。詳細には、線分特徴量算出部123は、ライン1上の4つのサンプル点の8方向勾配ヒストグラムの和を求める。同様に、線分特徴量算出部123は、ライン2上の4つのサンプル点の8方向勾配ヒストグラムの和、ライン3上の4つのサンプル点の8方向勾配ヒストグラムの和、ライン4上の4つのサンプル点の8方向勾配ヒストグラムの和、およびライン5上の4つのサンプル点の8方向勾配ヒストグラムの和を求める。
各サンプル点の45度ごとの8方向勾配ヒストグラムのラインごとの和を示すと図20のようになる。線分特徴量算出部123は、求めた和を順に並べたベクトルを生成し、線分特徴量Vとする。
図20のライン1〜5に対応する要素は、式(6)のh1〜h5にそれぞれ対応する。よって、線分特徴量V=LEHF=(0,0,8,0,0,0,0,0、0,0,8,0,0,0,0,0,0,2,0,4,6,0,8,0,0,4,0,0,0,0,0,0,0,4,0,0,0,0,0,0)となる。
線分特徴量を対象物のエッジ線の両側の画素の画素値を用いて算出している。それにより、エッジ線の周囲の対象物の画素の画素値と背景の画素の画素値の情報が線分特徴量に含まれることになる。
図16に戻り説明を続ける。
ステップS303において、エッジ線統合判定部124は、エッジ線を同一の直線上に位置するエッジ線ごとにグループ化する。詳細には、エッジ線統合判定部124は、下記条件(i)、(ii)に基づいて、エッジ線をグループ化する。
(i)エッジ線の方向が所定しきい値の範囲内
(ii)画像上の特定の点からエッジ線までの距離が所定しきい値の範囲内
上記の条件(i)、(ii)を満たすエッジ線は、同一直線上に配置されていることになる。
例えば、図6において、エッジ線L21−1,L21−2,L21−3,L31−1,L31−2は、1つのグループとなる。エッジ線L26−1,L26−2は、1つのグループとなる。エッジ線L24,L25,L32,L33は、それぞれ異なるグループとなる。以下、エッジ線のグループはエッジ線群と称する。
ステップS304において、エッジ線統合判定部124は、同じエッジ線群内から隣接する2つのエッジ線の組を選択する。ここでは、あるエッジ線郡内の未選択の隣接する2つのエッジ線の組が選択される。あるエッジ線郡内の未選択の隣接する2つのエッジ線の組がすべて選択済みの場合は、他のエッジ線郡内の未選択の隣接する2つのエッジ線の組が選択される。
ステップS305において、エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線(第1のエッジ線、第2のエッジ線)の近接する端点間の距離を算出する。詳細には、エッジ線統合判定部124は、第1のエッジ線の2つの端点のうちの第2のエッジ線側の端点(すなわち、第2のエッジ線に近い方の端点)と選択した2つのエッジ線のうちの第2のエッジ線の2つの端点のうちの第1のエッジ線側の端点(すなわち、第1のエッジ線に近い方の端点)との距離を算出する。
ステップS306において、エッジ線統合判定部124は、算出した端点間の距離が0より大きいか判定する。すなわち、エッジ線統合判定部124は、端点間に隙間があるか判定する。算出した端点間の距離が0より大きい場合、制御はステップS309に進み、算出した端点間の距離が0の場合、制御はステップS312に進む。
ステップS309において、エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線のそれぞれの線分特徴量を比較する。詳細には、エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線のそれぞれの線分特徴量から類似度を算出する。
ここで、類似度の算出について説明する。2つのエッジ線のそれぞれの線分特徴量をM1=(m1、m1、・・・、m1)、M2=(m2、m2、・・・、m2)とする。類似度d(M1,M2)は、類似度d(M1,M2)=((m1−m2+(m1−m2+・・・+(m1−m21/2で算出される。
ステップS310において、エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線の線分特徴量が類似しているか判定する。エッジ線統合判定部124は、例えば、類似度がしきい値より小さい場合、類似していると判定し、類似度がしきい値以上の場合、類似していないと判定する。類似していると判定された場合、制御はステップS312に進み、類似していないと判定された場合、制御はステップS311に進む。
ステップS311において、エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線は個別のエッジ線であり、統合しないと判定する。
ステップS312において、エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線を統合すると判定する。エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線を接続して統合エッジ線を生成し、統合エッジ線の情報をエッジ線情報143に記録する。尚、線分特徴量算出部123は、統合エッジ線の線分特徴量を算出する。
ステップS313において、複数のエッジ線を含む全てのエッジ線群の全ての隣接2エッジ線に対する処理が終了の場合(すなわち、複数のエッジ線を含む全てのエッジ線群の全ての隣接2エッジ線が選択済みの場合)、第1のエッジ線の検出統合処理は終了し、複数のエッジ線を含む全てのエッジ線群の全ての隣接2エッジ線に対する処理が終了していない場合、制御はステップS304に戻る。
第1のエッジ線の検出統合処理によれば、隣接する2つのエッジ線のそれぞれの線分特徴量に基づいて、2つのエッジ線を統合するか判定するので、統合検出線の精度が向上する。
第1のエッジ線の検出統合処理によれば、隣接する2つのエッジ線の端点間の距離が近い(しきい値以下)の場合でも、線分特徴量が類似していなければ2つのエッジ線は統合されない。例えば、図21に示すように、物体21−1のエッジ線L21−1と物体21−2のエッジ線L21−2が検出されている場合、エッジ線L21−1とエッジ線L21−2は統合されないことが望ましい。尚、物体21−1の色(画素値)と物体21−2の色(画素値)は、異なるとする。
エッジ線L21−1の端点とエッジ線L21−2の端点間の距離がしきい値未満の場合、上述の比較例のエッジ線の検出統合処理を用いると、エッジ線L21−1とエッジ線L21−2は統合されてしまう。一方、実施の形態の第1のエッジ線の検出統合処理を用いると、エッジ線L21−1の線分特徴量V21−1とエッジ線L21−2の線分特徴量V21−2は類似していないため、エッジ線L21−1とエッジ線L21−2は統合されない。このように、第1のエッジ線の検出統合処理によれば、異なるエッジを示すエッジ線が統合されるのを防止できる。
第1のエッジ線の検出統合処理によれば、隣接する2つのエッジ線の端点間の距離が遠い(しきい値より大きい)の場合でも、線分特徴量が類似していれば2つのエッジ線は統合される。例えば、図22に示すように、物体22の同一のエッジ上にエッジ線L21−1、L21−2が検出されている場合、エッジ線L21−1とエッジ線L21−2は統合されることが望ましい。
エッジ線L22−1の端点とエッジ線L22−2の端点間の距離がしきい値以上の場合、上述の比較例のエッジ線の検出統合処理を用いると、エッジ線L21−1とエッジ線L21−2は統合されない。一方、実施の形態の第1のエッジ線の検出統合処理を用いると、エッジ線L22−1の線分特徴量V22−1とエッジ線L22−2の線分特徴量V22−2は類似しているため、エッジ線L22−1とエッジ線L22−2は統合される。このように、第1のエッジ線の検出統合処理によれば、同じエッジ上に離れて位置するエッジ線を統合することができる。
尚、上述の説明では、2つのエッジ線のそれぞれの線分特徴量に基づいて、2つのエッジ線を統合するかを判定していたが、以下に述べるように、クラスター分類を用いてエッジ線郡内の複数のエッジ線を一括して判定してもよい。
図23に示すような同じエッジ線群に含まれるエッジ線L21−1,L21−2,L21−3,L31−1,31−2に対する判定を行う場合を説明する。エッジ線L21−1,L21−2,L21−3,L31−1,31−2のそれぞれの線分特徴量をM1〜M5とする。
エッジ線統合判定部124は、エッジ線L21−1とエッジ線L21−1、エッジ線L21−1とエッジ線L21−2,エッジ線L21−1とエッジ線L21−3,エッジ線L21−1とエッジ線L31−1,エッジ線L21−1とエッジ線31−2のそれぞれの類似度d(M1,M1)、d(M1,M2)、d(M1,M3)、d(M1、M4)、d(M1、M5)を算出する。また、エッジ線統合判定部124は、線分特徴量M1〜M5の平均値Avと標準偏差σを算出する。
エッジ線郡内の複数のエッジ線を一括して判定する場合、複数のエッジ線の線分特徴量の標準偏差σが以下の場合、当該複数のエッジ線の線分特徴量は類似しており当該複数のエッジ線は統合されると判定される。複数のエッジ線の線分特徴量の標準偏差σがより大きい場合、あるエッジ線の線分特徴量と複数のエッジ線の線分特徴量とのそれぞれの類似度のうち、平均値Avより小さい類似度の算出に用いられた線分特徴量に対応するエッジ線を統合すると判定する。
図24は、線分特徴量M1を基準とした判定の例を示す図である。算出した類似度をグラフにプロットすると図24に示すようになる。
図24において、線分特徴量M1〜M5の標準偏差σは、しきい値より大きいとする。図24に示すように、類似度d(M1,M1)、d(M1,M2)、d(M1,M3)は平均値Avより小さく、類似度d(M1,M4)、d(M1,M5)は平均値Av以上である。したがって、エッジ線L21−1,L21−2,L21−3は統合されると判定される。
(第2のエッジ線の検出統合処理)
図25に示すように、上下対称の凹型の物体25があり、物体25のエッジ線L25−1、L25−2が検出されているとする。物体25において、エッジ線L25−1が示すエッジとエッジ線L25−2が示すエッジとの間は空間があるため、エッジ線L25−1とエッジ線L25−2は統合されないことが望ましい。しかしながら、エッジ線L25−1とエッジ線L25−2は、上下対称の物体25の対称部分のエッジ線であるため、エッジ線L25−1の線分特徴量V25−1とエッジ線L25−2の線分特徴量V25−2は類似してしまう。そのため、上述の第1のエッジ線の検出統合処理を用いると、エッジ線L25−1とエッジ線L25−2は統合されてしまうという問題がある。
第2のエッジ線の検出統合処理では、このような問題を解決する。図26に示すように、線分特徴量算出部123は、エッジ線L25−1とエッジ線L25−2との間にエッジ線L25−1とエッジ線L25−2とを結ぶ仮想エッジ線L25−3を設定し、仮想エッジ線L25−3の線分特徴量V25−3を算出する。例えば、図26において、仮想エッジ線L25−3の点線の矩形で示される線分特徴量算出範囲には、エッジ線L25−1、L25−2のそれぞれの線分特徴量算出範囲に比べて、物体25の背景が多く含まれる。そのため、線分特徴量V25−3は線分特徴量V25−1と類似せず、また線分特徴量V25−3は線分特徴量V25−2と類似しない。
第2のエッジ線の検出統合処理では、エッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量の類似度に基づいて、エッジ線と統合するか判定する。上記のように、線分特徴量V25−3は線分特徴量V25−1と類似せず、また線分特徴量V25−3は線分特徴量V25−2と類似しない。よって、エッジ線L25−1とエッジ線L25−2は、個別のエッジ線と判定され、エッジ線L25−1とエッジ線L25−2は統合されない。
図27は、第2のエッジ線の検出統合処理の詳細なフローチャートである。図27の処理は、図15のステップS202に対応する。
図27のステップS321〜S325の各処理は、図16のステップS301〜S305の各処理と同様なため、説明は省略する。
ステップS326において、エッジ線統合判定部124は、算出した端点間の距離が0より大きいか判定する。すなわち、エッジ線統合判定部124は、端点間に隙間があるか判定する。算出した端点間の距離が0より大きい場合、制御はステップS327に進み、算出した端点間の距離が0の場合、制御はステップS332に進む。
ステップS327において、エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線のうち第1のエッジ線の2つの端点のうちの第2のエッジ線側の端点(すなわち、第2のエッジ線に近い方の端点)と選択した2つのエッジ線のうちの第2のエッジ線の2つの端点のうちの第1のエッジ線側の端点(すなわち、第1のエッジ線に近い方の端点)とを接続する仮想エッジ線を生成する。例えば、図26において、エッジ線統合判定部124は、エッジ線L25−1とエッジ線L25−2を接続する仮想エッジ線L25−3を生成する。
ステップS328において、線分特徴量算出123は、仮想エッジ線の線分特徴量を算出する。仮想エッジ線の線分特徴量の算出方法は、エッジ線の線分特徴量と同様である。例えば、図26において、線分特徴量算出123は、仮想エッジ線L25−3の線分特徴量V25−3を算出する。
ステップS329において、エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線のうちの第1のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量とを比較する。エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線のうちの第2のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量とを比較する。詳細には、エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線のうちの第1のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量から第1の類似度を算出する。エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線のうちの第2のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量から第2の類似度を算出する。
ステップS330において、エッジ線統合判定部124は、算出した第1の類似度に基づいて、第1のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量が類似しているか判定する。エッジ線統合判定部124は、算出した第2の類似度に基づいて、第2のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量が類似しているか判定する。
エッジ線統合判定部124は、例えば、第1の類似度がしきい値より小さい場合、第1のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量が類似していると判定し、第1の類似度がしきい値以上の場合、第1のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量が類似していないと判定する。エッジ線統合判定部124は、例えば、第2の類似度がしきい値より小さい場合、第2のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量が類似していると判定し、第2の類似度がしきい値以上の場合、第2のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量が類似していないと判定する。
第1のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量が類似しており且つ第2のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量が類似していると類似していると判定された場合、制御はステップS332に進む。第1のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量が類似していないまたは第2のエッジ線の線分特徴量と仮想エッジ線の線分特徴量が類似していないと判定された場合、制御はステップS331に進む。
図27のステップS331〜S333の各処理は、図16のステップS311〜S313の各処理と同様なため、説明は省略する。
例えば、図26において、エッジ線L25−1の線分特徴量V25−1と仮想エッジ線L25−3の線分特徴量V25−3は類似しておらず、またエッジ線L25−2の線分特徴量V25−2と仮想エッジ線L25−3の線分特徴量V25−3は類似していないため、エッジ線L25−1とエッジ線L25−2は個別のエッジ線であると判定され、エッジ線L25−1とエッジ線L25−2は統合されない。
第2のエッジ線の検出統合処理によれば、2つのエッジ線のエッジ線の線分特徴量が類似していることにより、異なるエッジを示す2つのエッジ線が統合されることを防止でき、統合エッジ線の検出精度が向上する。
(第3のエッジ線の検出統合処理)
図28に示すように、物体28があり、物体28のあるエッジ上にエッジ線L28−1、L28−2が検出されているとする。物体28において、エッジ線L28−1とエッジ線L28−2は同じエッジ上あるため、エッジ線L25−1とエッジ線L25−2は統合されることが望ましい。ここで、物体28の背景は、エッジ線L28−1、L28−2の周囲は暗く(画素値が小さい)、エッジ線L28−1とエッジ線L28−2の間の周囲は明るい(画素値が大きい)とする。尚、背景の明るさ(画素値)は、エッジ線L28−1の周囲からエッジ線L28−1とエッジ線L28−2の間の周囲にかけて緩やかに変化しているとする。背景の明るさ(画素値)は、エッジ線L28−2の周囲からエッジ線L28−1とエッジ線L28−2の間の周囲にかけて緩やかに変化しているとする。
図28において、上述の第2のエッジ線の検出統合処理を用いて、エッジ線L28−1とエッジ線L28−2を統合するか判定する。線分特徴量算出部123は、エッジ線L28−1とエッジ線L28−2の間に仮想エッジ線L28−3を生成し、仮想エッジ線L28−3の線分特徴量V28−3を算出する。
上述のように、図28では、物体28の背景は、エッジ線L28−1、L28−2の周囲は暗く、エッジ線L28−1とエッジ線L28−2の間の周囲(すなわち、仮想エッジ線L28−3の周囲)は明るい。そのため、エッジ線L28−1の線分特徴量V28−1と仮想エッジ線L28−3の線分特徴量V28−3は類似しておらず、またエッジ線L28−2の線分特徴量V28−2と仮想エッジ線L28−3の線分特徴量V28−3は類似していない。
そのため、上述の第2のエッジ線の検出統合処理を用いると、エッジ線L28−1とエッジ線L28−2は統合されないという問題がある。
第3のエッジ線の検出統合処理では、このような問題を解決する。線分特徴量算出部123は、エッジ線L28−1を所定の長さで分割し、図29に示すように部分エッジ線L28−1−1〜28−1−3を生成する。線分特徴量算出部123は、エッジ線L28−2を所定の長さで分割し、図29に示すように部分エッジ線L28−2−1〜28−2−7を生成する。線分特徴量算出部123は、仮想エッジ線L28−3を所定の長さで分割し、図29に示すように部分エッジ線L28−3−1〜28−3−3を生成する。
線分特徴量算出部123は、部分エッジ線L28−1−1〜L28−1−3、L28−2−1〜L28−2−7、L28−3−1〜L28−3−3それぞれの線分特徴量を算出する。
エッジ線統合判定部124は、仮想エッジ線L28−3と接続する端点を含む部分エッジ線L28−1−3の線分特徴量V28−1−3とエッジ線28−1と接続する端点を含む部分エッジ線L28−3−1の線分特徴量V28−3−1が類似しているか判定する。部分エッジ線L28−1−3の周囲の明るさと部分エッジ線L28−3−1の周囲の背景の明るさは、ほとんど同じである
そのため、部分エッジ線L28−1−3の線分特徴量V28−1−3と部分エッジ線L28−3−1の線分特徴量V28−3−1は類似しており、部分エッジ線L28−1−3と部分エッジ線L28−3−1は統合されると判定される。
エッジ線統合判定部124は、仮想エッジ線L28−3と接続する端点を含む部分エッジ線L28−2−1の線分特徴量V28−2−1とエッジ線28−2と接続する端点を含む部分エッジ線L28−3−3の線分特徴量V28−3−3が類似しているか判定する。部分エッジ線L28−2−1の周囲の明るさと部分エッジ線L28−3−3の周囲の背景の明るさは、ほとんど同じである
そのため、部分エッジ線L28−2−1の線分特徴量V28−2−1と部分エッジ線L28−3−3の線分特徴量V28−3−3は類似しており、部分エッジ線L28−2−1と部分エッジ線L28−3−3は統合されると判定される。
また、部分エッジ線L28−1−1〜L28−1−3のうち隣接する部分エッジ線同士は、接続しているため、部分エッジ線L28−1−1〜L28−1−3は統合されると判定される。また、部分エッジ線L28−2−1〜L28−1−7のうち隣接する部分エッジ線同士は、接続しているため、部分エッジ線L28−2−1〜L28−2−7は統合されると判定される、部分エッジ線L28−3−1〜L28−3−3のうち隣接する部分エッジ線同士は、接続しているため、部分エッジ線L28−2−1〜L28−2−3は統合されると判定される。
最終的に部分エッジ線L28−1−1〜L28−1−3、L28−2−1〜L28−2−7、L28−3−1〜L28−3−3が統合されると判定される。すなわち、エッジ線L28−1とエッジ線L28−2が統合される。
上述のように物体28の背景は、エッジ線L28−1、L28−2の周囲は暗く、エッジ線L28−1とエッジ線L28−2の間の周囲は明るいとする。尚、背景の明るさ(画素値)は、部分エッジ線L28−1−1の周囲から部分エッジ線L28−3−2にかけて徐々に明るくなってゆき、部分エッジ線L28−2−7の周囲から部分エッジ線L28−3−2にかけて徐々に明るくなっている。
部分エッジ線に比べてエッジ線L28−1、L28−2および仮想エッジ線28−3は長いため、線分特徴量算出範囲が広くなり、エッジ線L28−1の線分特徴量V28−1、エッジ線L28−2の線分特徴量V28−1、および仮想エッジ線28−3の線分特徴量V28−3は、背景の明るさの変化の影響が大きくなる。よって、第2のエッジ線の検出統合処理では、線分特徴量V28−1と線分特徴量V28−3は類似せず、また線分特徴量V28−2と線分特徴量V28−3は類似していないと判定され、エッジ線L28−1とエッジ線L28−2は統合されない。
部分エッジ線は、エッジ線および仮想エッジ線に比べて短いため、線分特徴量算出範囲は小さくなり、部分エッジ線の線分特徴量は、背景の明るさの変化の影響が少なくなる。そのため、部分エッジ線L28−1−3の線分特徴量V28−1−3と部分エッジ線L28−3−1の線分特徴量V28−3−1は、同じような値が得られるため、線分特徴量V28−1−3と線分特徴量V28−3−1は、類似していると判定される。
図30は、第3のエッジ線の検出統合処理の詳細なフローチャートである。図30の処理は、図15のステップS202に対応する。
ステップS341において、エッジ線検出部122は、撮影画像からエッジ線を検出する。詳細には、エッジ線検出部122は、撮影画像中の濃淡変動(画素値の変化)が所定しきい値より大きい箇所を候補として抽出する。エッジ線検出部122は、隣接しかつ濃淡変動の方向が類似した候補を統合して、線分(エッジ線)として検出する。すなわち、比較例のエッジ線の検出統合処理のステップ(1)、(2)と同じ処理が行われる。
ステップS342において、エッジ線検出部122は、エッジ線を所定の長さごとに分割し、部分エッジ線を生成する。
ステップS343において、線分特徴量算出部123は、部分エッジ線の線分特徴量を算出する。
ステップS344において、エッジ線統合判定部124は、部分エッジ線を同一の直線上に位置する部分エッジ線ごとにグループ化する。詳細には、エッジ線統合判定部124は、下記条件(i)、(ii)に基づいて、部分エッジ線をグループ化する。
(i)部分エッジ線の方向が所定しきい値の範囲内
(ii)画像上の特定の点から部分エッジ線までの距離が所定しきい値の範囲内
上記の条件(i)、(ii)を満たす部分エッジ線は、同一直線上に配置されていることになる。以下、部分エッジ線のグループは部分エッジ線群と称する。
ステップS345において、エッジ線統合判定部124は、同じ部分エッジ線群内から隣接する2つの部分エッジ線の組を選択する。ここでは、ある部分エッジ線郡内の未選択の隣接する2つの部分エッジ線の組が選択される。ある部分エッジ線郡内の未選択の隣接する2つの部分エッジ線の組がすべて選択済みの場合は、他の部分エッジ線郡内の未選択の隣接する2つの部分エッジ線の組が選択される。
ステップS346において、エッジ線統合判定部124は、選択した2つの部分エッジ線(第1の部分エッジ線、第2の部分エッジ線)の近接する端点間の距離を算出する。詳細には、エッジ線統合判定部124は、第1の部分エッジ線の2つの端点のうちの第2の部分エッジ線側の端点(すなわち、第2の部分エッジ線に近い方の端点)と選択した2つの部分エッジ線のうちの第2の部分エッジ線の2つの端点のうちの第1の部分エッジ線側の端点(すなわち、第1の部分エッジ線に近い方の端点)との距離を算出する。
ステップS347において、エッジ線統合判定部124は、算出した端点間の距離が0より大きいか判定する。すなわち、エッジ線統合判定部124は、端点間に隙間があるか判定する。算出した端点間の距離が0より大きい場合、制御はステップS348に進み、算出した端点間の距離が0の場合、制御はステップS354に進む。
ステップS348において、エッジ線統合判定部124は、選択した2つの部分エッジ線のうち第1の部分エッジ線の2つの端点のうちの第2の部分エッジ線側の端点(すなわち、第2の部分エッジ線に近い方の端点)と選択した2つのエッジ線のうちの第2の部分エッジ線の2つの端点のうちの第1の部分エッジ線側の端点(すなわち、第1の部分エッジ線に近い方の端点)とを接続する仮想エッジ線を生成する。例えば、図28において、エッジ線統合判定部124は、エッジ線L28−1とエッジ線L28−2を接続する仮想エッジ線L28−3を生成する。
ステップS349において、エッジ線統合判定部124は、仮想エッジ線を所定の長さごとに分割し、仮想エッジ線の部分エッジ線(仮想部分エッジ線)を生成する。例えば、エッジ線統合判定部124は、仮想エッジ線L28−3を分割して、部分エッジ線L28−3−1〜L28−3−3を生成する。
ステップS350において、線分特徴量算出部123は、仮想エッジ線を分割した部分エッジ線の線分特徴量を算出する。
ステップS351において、エッジ線統合判定部124は、第1の部分エッジ線の線分特徴量と第1の部分エッジ線と隣接する第1の仮想部分エッジ線の線分特徴量とを比較する。エッジ線統合判定部124は、第2の部分エッジ線の線分特徴量と第2の部分エッジ線と隣接する第2の仮想部分エッジ線の線分特徴量とを比較する。
詳細には、エッジ線統合判定部124は、第1の部分エッジ線の線分特徴量と第1の部分エッジ線と隣接する仮想部分エッジ線の線分特徴量から第1の類似度を算出する。エッジ線統合判定部124は、第2の部分エッジ線の線分特徴量と第2の部分エッジ線と隣接する仮想部分エッジ線の線分特徴量から第2の類似度を算出する。
例えば、図29において、エッジ線統合判定部124は、部分エッジ線L28−1−3の線分特徴量V28−1−3と部分エッジ線L28−1−3と隣接する仮想部分エッジ線L28−3−1の線分特徴量V28−3−1から第1の類似度を算出する。また、エッジ線統合判定部124は、部分エッジ線L28−2−1の線分特徴量V28−2−1と部分エッジ線L28−2−1と隣接する仮想部分エッジ線L28−3−3の線分特徴量V28−3−3から第2の類似度を算出する。
ステップS352において、エッジ線統合判定部124は、算出した第1の類似度に基づいて、第1の部分エッジ線の線分特徴量と第1の仮想部分エッジ線の線分特徴量とが類似しているか判定する。エッジ線統合判定部124は、算出した第2の類似度に基づいて、第2の部分エッジ線の線分特徴量と第2の仮想部分エッジ線の線分特徴量が類似しているか判定する。例えば、第1の類似度がしきい値より小さい場合、第1の部分エッジ線の線分特徴量と第1の仮想部分エッジ線の線分特徴量とが類似していると判定し、第1の類似度がしきい値以上の場合、第1の部分エッジ線の線分特徴量と第1の仮想部分エッジ線の線分特徴量とが類似していないと判定する。エッジ線統合判定部124は、例えば、第2の類似度がしきい値より小さい場合、第2の部分エッジ線の線分特徴量と第2の仮想部分エッジ線の線分特徴量とが類似していると判定し、第2の類似度がしきい値以上の場合、第2の部分エッジ線の線分特徴量と第2の仮想部分エッジ線の線分特徴量が類似していないと判定する。
第1の部分エッジ線の線分特徴量と第1の仮想部分エッジ線の線分特徴量が類似しており且つ第2の部分エッジ線の線分特徴量と第2の仮想部分エッジ線の線分特徴量が類似していると類似していると判定された場合、制御はステップS354に進む第1の部分エッジ線の線分特徴量と第1の仮想部分エッジ線の線分特徴量が類似していないまたは第2の部分エッジ線の線分特徴量と第2の仮想部分エッジ線の線分特徴量が類似していないと判定された場合、制御はステップS353に進む。
ステップS353において、選択した2つの部分エッジ線(第1の部分エッジ線、第2の部分エッジ線)は個別のエッジ線であり、統合しないと判定する。
ステップS354において、エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線(第1の部分エッジ線、第2の部分エッジ線)を統合すると判定する。エッジ線統合判定部124は、選択した2つのエッジ線を接続して統合エッジ線を生成し、統合エッジ線の情報をエッジ線情報143に記録する。また、線分特徴量算出部123は、統合エッジ線の線分特徴量を算出する。
ステップS355において、複数の部分エッジ線を含む全ての部分エッジ線群の全ての隣接2部分エッジ線に対する処理が終了の場合(すなわち、複数の部分エッジ線を含む全ての部分エッジ線群の全ての隣接2部分エッジ線が選択済みの場合)、第3のエッジ線の検出統合処理は終了し、複数の部分エッジ線を含む全ての部分エッジ線群の全ての隣接2部分エッジ線に対する処理が終了していない場合、制御はステップS345に戻る。
第3のエッジ線の検出統合処理によれば、線分特徴量に対する、エッジ線および仮想エッジ線の長さ、および背景の変化の影響を低減でき、統合エッジ線の検出精度が向上する。
図31は、他の実施の形態に係る画像処理装置の構成図である。
画像処理装置1101は、カメラ111、画像取得部121、エッジ線検出部122、線分特徴量算出部123、エッジ線統合判定部124、CADデータ読込部125、3次元直線検出部126、対応ペア線分選択部127、カメラ位置姿勢算出部128、コンテンツ生成部129、表示部131、および記憶部141を含む。画像処理装置1101は、例えば、パーソナルコンピュータ、携帯電話、または携帯端末等である。
記憶部141は、CADデータ142、エッジ線情報143、およびペア線分情報144を記憶する。
CADデータ142は、撮影画像に含まれる物体の3次元CADモデルを表すモデル情報であり、3次元CADモデルに含まれる複数の頂点の頂点情報と、複数の線分の線分情報とを含む。
エッジ線情報143は、撮影画像から検出されたエッジ線(統合されたエッジ線を含む)の情報である。
ペア線分情報144は、撮影画像から検出されたエッジ線(統合されたエッジ線を含む)とCADデータ203が表す物体の3次元モデルの輪郭線との対応付けを示す情報である。
図32は、他の実施の形態に係る画像処理方法のフローチャートである。
ステップS401において、画像取得部121は、現フレームとしてカメラ111が撮影したiフレーム目の撮影画像をカメラ111から取得する。尚、iの初期値は1であり、ステップS401が実行されるごとにiは1インクリメントされる。
ステップS402において、エッジ検出部122、線分特徴量算出部123、およびエッジ線統合判定部124は、エッジ線の検出統合処理を行う。ステップS402では、上述の第1〜3のエッジ線の検出統合処理のいずれかまたはそれらの組合せが実行される。
ステップS403において、ステップS401で取得された撮影画像が1フレーム目(最初)の撮影画像である場合、制御はステップS404に進み、1フレーム目の撮影画像でない場合、制御はステップS407に進む。
ステップS404において、CADデータ読込部125は、記憶部141からCADデータ203を読み出す。
ステップS405において、3次元直線検出部126は、CADデータ203から3D直線を検出する。3D直線は、CADデータ203が表す物体の3次元モデルの輪郭線(稜線)である。例えば、3次元直線検出部126は、CADデータ203に含まれる複数の線分の中から、3次元CADモデルの外形特徴を表す線分のみを抽出し、抽出した線分を輪郭線として用いる。
ステップS406において、画像処理装置101は、CADデータ142が示す輪郭線および統合処理されたエッジ線を表示部131に表示する。統合処理されたエッジ線は、所定の条件を満たすエッジ線が統合された統合エッジ線と所定の条件を満たさないために統合されなかったエッジ線を含む。ユーザは、表示された輪郭線とエッジ線をマウス等で選択する。対応ペア線分選択部127は、選択された輪郭線とエッジ線とを対応付ける。
対応ペア線分選択部127は、対応付けた輪郭線とエッジ線をペア直線情報144−1に記録する。
図33では、撮影画像において、エッジ線L61−1,L62−1,L63−1,L64−1が検出されている。そして、CADデータ142が示す輪郭線L71〜L74とエッジ線L61−1,L62−1,L63−1,L64−1がそれぞれ対応付けられる。
ステップS407において、対応ペア線分選択部127は、現フレームの直前のフレームのペア直線情報144−(i−1)を読み出す。
ステップS408において、対応ペア線分選択部127は、現フレームの直前のフレームのエッジ線情報143−(i−1)を読み出す。
ステップS409において、対応ペア線分選択部127は、現フレームのエッジ線情報143−iと直前のフレームのエッジ線情報143−(i−1)にそれぞれ含まれる線分特徴量を比較する。例えば、対応ペア線分選択部127は、エッジ線情報143−iに含まれる各エッジ線の線分特徴量とエッジ線情報143−(i−1)に各エッジ線の線分特徴量との類似度を算出する。類似度の算出には、エッジ線の位置を示す端点座標を用いてもよい。
ステップS410において、対応ペア線分選択部127は、算出した類似度に基づいて、直前のフレームのエッジ線に対応する現フレームのエッジ線を検出する。
ステップS411において、対応ペア線分選択部127は、対応付けられた現フレームのエッジ線と直前のフレームのエッジ線に基づいて、現フレームのエッジ線をCADデータ142が示す輪郭線と対応付ける。対応ペア線分選択部127は、対応付けた現フレームのエッジ線をCADデータ142が示す輪郭線を示す情報を生成する。
上記ステップS409〜S411の例を図34を用いて説明する。
図34において、現フレームは2フレーム目の撮影画像であるとする。現フレームにおいて、エッジ線L61−2,L62−2,L63−2,L64−2が検出されている。直前のフレームにおいて、エッジ線L61−1,L62−1,L63−1,L64−1が検出されている。対応ペア線分選択部127は、現フレームのエッジ線L61−2,L62−2,L63−2,L64−2の線分特徴量と直前のフレームのエッジ線L61−1,L62−1,L63−1,L64−1の線分特徴量との類似度を算出し、類似度に基づいて、直前のフレームのエッジ線L61−1,L62−1,L63−1,L64−1にそれぞれ対応する現フレームのエッジ線を検出する。
図34に示すように、エッジ線L61−1には現フレームのエッジ線L61−2が対応し、エッジ線L62−1には現フレームのエッジ線L62−2が対応し、エッジ線L63−1には現フレームのエッジ線L63−2が対応し、エッジ線L64−1には現フレームのエッジ線L64−2が対応する。
図33で述べたように、CADデータ142が示す輪郭線L71〜L74とエッジ線L61−1,L62−1,L63−1,L64−1がそれぞれ対応付けられている。
輪郭線L71はエッジ線L61−1と対応付けられおり、エッジ線L61−1はエッジ線L61−2と対応付けられているため、図34に示すように、現フレームのエッジ線L61−2は、輪郭線L71と対応付けられる。同様に、現フレームのエッジ線L62−2、L63−2,L4−2は、輪郭線L72〜L74とそれぞれ対応付けられる。そして、現フレームのエッジ線と輪郭線との対応付けを示す情報が生成される。
図32に戻り説明を続ける。
ステップS412において、対応ペア線分選択部127は、対応付けた現フレームのエッジ線をCADデータ142が示す輪郭線を示す情報をペア線分情報144−iに記録する。
ステップS413において、対応ペア線分選択部127は、現フレームのエッジ線の情報をエッジ線情報143に記録する。
ステップS414において、カメラ位置姿勢算出部128は、対応付けられたエッジ線および輪郭線の組合せを用いて、カメラ111の位置と姿勢を算出する。
ステップS415において、カメラ位置姿勢算出部128の算出結果に基づいて、コンテンツを生成し、生成したコンテンツを表示部131に表示する。例えば、コンテンツ生成部129は、カメラ位置姿勢算出部128の算出結果に基づいて、撮影画像にCADデータ142が表す輪郭線を重畳した画像を生成し、生成した画像を表示部131に表示する。
ステップS416において、画像処理装置1101に終了指示が入力された場合、処理は終了し、終了指示が入力されない場合、制御はステップS401にもどる。
他の実施の形態に係る画像処理装置によれば、画像内の物体のエッジを示す線分の検出精度を向上させることが出来る。
他の実施の形態に係る画像処理装置によれば、AR技術として追跡を行うときに、CADデータが示す輪郭線とエッジ線の対応付けの確度が向上する。
図35は、情報処理装置(コンピュータ)の構成図である。
実施の形態の画像処理装置101,1101は、例えば、図35に示すような情報処理装置(コンピュータ)1によって実現可能である。
情報処理装置1は、Central Processing Unit(CPU)2、メモリ3、入力装置4、出力装置5、記憶部6、記録媒体駆動部7、及びネットワーク接続装置8を備え、それらはバス9により互いに接続されている。
CPU2は、情報処理装置1全体を制御する中央処理装置である。CPU2は、画像取得部121、エッジ線検出部122、線分特徴量算出部123、エッジ線統合判定部124、CADデータ読込部125、3次元直線検出部126、対応ペア線分選択部127、カメラ位置姿勢算出部128、コンテンツ生成部129として動作する。
メモリ3は、プログラム実行の際に、記憶部6(あるいは可搬記録媒体10)に記憶されているプログラムあるいはデータを一時的に格納するRead Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等のメモリである。CPU2は、メモリ3を利用してプログラムを実行することにより、上述した各種処理を実行する。
この場合、可搬記録媒体10等から読み出されたプログラムコード自体が実施の形態の機能を実現する。
入力装置4は、ユーザ又はオペレータからの指示や情報の入力、情報処理装置1で用いられるデータの取得等に用いられる。入力装置4は、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、カメラ、またはセンサ等である。入力装置4は、カメラ111に対応する。
出力装置5は、ユーザ又はオペレータへの問い合わせや処理結果を出力したり、CPU2による制御により動作する装置である。出力装置5は、例えば、ディスプレイ、またはプリンタ等である。出力装置5は、表示部131に対応する。
記憶部6は、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置、テープ装置等である。情報処理装置1は、記憶部6に、上述のプログラムとデータを保存しておき、必要に応じて、それらをメモリ3に読み出して使用する。メモリ3および記憶部6は、記憶部141に対応する。
記録媒体駆動部7は、可搬記録媒体10を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬記録媒体としては、メモリカード、フレキシブルディスク、Compact Disk Read Only Memory(CD−ROM)、光ディスク、光磁気ディスク等、任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体が用いられる。ユーザは、この可搬記録媒体10に上述のプログラムとデータを格納しておき、必要に応じて、それらをメモリ3に読み出して使用する。
ネットワーク接続装置8は、Local Area Network(LAN)やWide Area Network(WAN)等の任意の通信ネットワークに接続され、通信に伴うデータ変換を行う通信インターフェースである。ネットワーク接続装置8は、通信ネットワークを介して接続された装置へデータの送信または通信ネットワークを介して接続された装置からデータを受信する。
以上の実施の形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
画像処理装置が
入力画像に含まれる複数の画素の画素値の変動に基づいて、前記入力画像に含まれる物体のエッジを示す複数の線分を検出し、
前記複数の線分のうちの第1の線分に対して垂直な第1の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の線分に対して前記第1の方向と反対の第2の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の線分特徴量を算出し、
前記複数の線分のうちの第2の線分に対して垂直な第3の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値と前記第2の線分に対して前記第3の方向と反対の第4の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値から、前記第2の線分から前記所定の距離ごとに位置する前記画素のそれぞれの特徴を示す複数の特徴量を含む第2の特徴量を算出し、
前記第1の特徴量と前記第2の特徴量とに基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する
処理を備える画像処理方法。
画像処理方法。
(付記2)
前記判定する処理は、前記第1の特徴量と前記第2の特徴量から類似度を算出し、前記類似度としきい値との比較結果に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定することを特徴とする付記1記載の画像処理方法。
(付記3)
前記第1の線分の端点のうち前記第2の線分側の端点と前記第2の線分の端点のうち前記第1の線分側の端点とを結ぶ第3の線分を生成し、
前記第3の線分に対して垂直な第5の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の線分に対して前記第4の方向と反対の第6の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第3の特徴量を算出し、
前記第1の特徴量と前記第3の特徴量との類似度および前記第2の特徴量と前記第3の特徴量との類似度に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する
処理をさらに備えることを特徴とする付記1記載の画像処理方法。
(付記4)
前記第1の線分を分割して第1の複数の部分線分を生成し、
前記第2の線分を分割して第2の複数の部分線分を生成し、
前記第1の線分の端点のうち前記第2の線分側の第1の端点と前記第2の線分の端点のうち前記第1の線分側の第2の端点とを結ぶ第3の線分を生成し、
前記第3の線分を分割して第3の複数の部分線分を生成し、
前記第1の複数の部分線分のうちの前記第1の端点を含む第1の部分線分に対して垂直な第5の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の部分線分に対して前記第5の方向と反対の第6の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の部分線分特徴量を算出し、
前記第2の複数の部分線分のうちの前記第2の端点を含む第2の部分線分に対して垂直な第7の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第2の部分線分に対して前記第7の方向と反対の第8の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第2の部分線分特徴量を算出し、
前記第3の複数の部分線分のうちの前記第1の部分線分に隣接する第3の部分線分に対して垂直な第9の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の部分線分に対して前記第9の方向と反対の第10の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第3の部分線分特徴量を算出し、
前記第3の複数の部分線分のうちの前記第2の部分線分に隣接する第4の部分線分に対して垂直な第11の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の部分線分に対して前記第11の方向と反対の第12の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第4の部分線分特徴量を算出し、
前記第1の部分線分特徴量、前記第2の部分線分特徴量、前記第3の部分線分特徴量、および前記第4の部分線分特徴量に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する
処理をさらに備えることを特徴とする付記1記載の画像処理方法。
(付記5)
入力画像に含まれる複数の画素の画素値の変動に基づいて、前記入力画像に含まれる物体のエッジを示す複数の線分を検出する検出部と、
前記複数の線分のうちの第1の線分に対して垂直な第1の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の線分に対して前記第1の方向と反対の第2の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の線分特徴量を算出し、前記複数の線分のうちの第2の線分に対して垂直な第3の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値と前記第2の線分に対して前記第3の方向と反対の第4の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値から、前記第2の線分から前記所定の距離ごとに位置する前記画素のそれぞれの特徴を示す複数の特徴量を含む第2の特徴量を算出する特徴量算出部と、
前記第1の特徴量と前記第2の特徴量とに基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する判定部と、
を備える画像処理装置。
(付記6)
前記判定部は、前記第1の特徴量と前記第2の特徴量から類似度を算出し、前記類似度としきい値との比較結果に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定することを特徴とする付記4記載の画像処理装置。
(付記7)
前記判定部は、前記第1の線分の端点のうち前記第2の線分側の端点と前記第2の線分の端点のうち前記第1の線分側の端点とを結ぶ第3の線分を生成し、
特徴量算出部は、前記第3の線分に対して垂直な第5の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の線分に対して前記第4の方向と反対の第6の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第3の特徴量を算出し、
前記判定部は、前記第1の特徴量と前記第3の特徴量との類似度および前記第2の特徴量と前記第3の特徴量との類似度に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定することを特徴とする付記5記載の画像処理装置。
(付記8)
前記検出部は、前記第1の線分を分割して第1の複数の部分線分を生成し、前記第2の線分を分割して第2の複数の部分線分を生成し、
前記判定部は、前記第1の線分の端点のうち前記第2の線分側の第1の端点と前記第2の線分の端点のうち前記第1の線分側の第2の端点とを結ぶ第3の線分を生成し、前記第3の線分を分割して第3の複数の部分線分を生成し、
前記特徴量算出部は、
前記第1の複数の部分線分のうちの前記第1の端点を含む第1の部分線分に対して垂直な第5の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の部分線分に対して前記第5の方向と反対の第6の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の部分線分特徴量を算出し、
前記第2の複数の部分線分のうちの前記第2の端点を含む第2の部分線分に対して垂直な第7の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第2の部分線分に対して前記第7の方向と反対の第8の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第2の部分線分特徴量を算出し、
前記第3の複数の部分線分のうちの前記第1の部分線分に隣接する第3の部分線分に対して垂直な第9の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の部分線分に対して前記第9の方向と反対の第10の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第3の部分線分特徴量を算出し、
前記第3の複数の部分線分のうちの前記第2の部分線分に隣接する第4の部分線分に対して垂直な第11の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の部分線分に対して前記第11の方向と反対の第12の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第4の部分線分特徴量を算出し、
前記判定部は、前記第1の部分線分特徴量、前記第2の部分線分特徴量、前記第3の部分線分特徴量、および前記第4の部分線分特徴量に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定することを特徴とする付記5記載の画像処理装置。
(付記9)
入力画像に含まれる複数の画素の画素値の変動に基づいて、前記入力画像に含まれる物体のエッジを示す複数の線分を検出し、
前記複数の線分のうちの第1の線分に対して垂直な第1の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の線分に対して前記第1の方向と反対の第2の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の線分特徴量を算出し、
前記複数の線分のうちの第2の線分に対して垂直な第3の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値と前記第2の線分に対して前記第3の方向と反対の第4の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値から、前記第2の線分から前記所定の距離ごとに位置する前記画素のそれぞれの特徴を示す複数の特徴量を含む第2の特徴量を算出し、
前記第1の特徴量と前記第2の特徴量とに基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する
処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
(付記10)
前記判定する処理は、前記第1の特徴量と前記第2の特徴量から類似度を算出し、前記類似度としきい値との比較結果に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定することを特徴とする付記9記載の画像処理プログラム。
(付記11)
前記第1の線分の端点のうち前記第2の線分側の端点と前記第2の線分の端点のうち前記第1の線分側の端点とを結ぶ第3の線分を生成し、
前記第3の線分に対して垂直な第5の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の線分に対して前記第4の方向と反対の第6の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第3の特徴量を算出し、
前記第1の特徴量と前記第3の特徴量との類似度および前記第2の特徴量と前記第3の特徴量との類似度に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する
処理をさらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記9記載の画像処理プログラム。
(付記12)
前記第1の線分を分割して第1の複数の部分線分を生成し、
前記第2の線分を分割して第2の複数の部分線分を生成し、
前記第1の線分の端点のうち前記第2の線分側の第1の端点と前記第2の線分の端点のうち前記第1の線分側の第2の端点とを結ぶ第3の線分を生成し、
前記第3の線分を分割して第3の複数の部分線分を生成し、
前記第1の複数の部分線分のうちの前記第1の端点を含む第1の部分線分に対して垂直な第5の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の部分線分に対して前記第5の方向と反対の第6の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の部分線分特徴量を算出し、
前記第2の複数の部分線分のうちの前記第2の端点を含む第2の部分線分に対して垂直な第7の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第2の部分線分に対して前記第7の方向と反対の第8の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第2の部分線分特徴量を算出し、
前記第3の複数の部分線分のうちの前記第1の部分線分に隣接する第3の部分線分に対して垂直な第9の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の部分線分に対して前記第9の方向と反対の第10の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第3の部分線分特徴量を算出し、
前記第3の複数の部分線分のうちの前記第2の部分線分に隣接する第4の部分線分に対して垂直な第11の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の部分線分に対して前記第11の方向と反対の第12の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第4の部分線分特徴量を算出し、
前記第1の部分線分特徴量、前記第2の部分線分特徴量、前記第3の部分線分特徴量、および前記第4の部分線分特徴量に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する
処理をさらに前記コンピュータに実行させることを特徴とする付記9記載の画像処理プログラム。
101,1101 画像処理装置
111 カメラ
121 画像取得部
122 エッジ線検出部
123 線分特徴量算出部
124 エッジ線統合判定部
125 CADデータ読込部
126 3次元直線検出部
127 対応ペア線分選択部
128 カメラ位置姿勢算出部
129 コンテンツ生成部
131 表示部
141 記憶部
142 CADデータ
143 エッジ線情報

Claims (6)

  1. 画像処理装置が
    入力画像に含まれる複数の画素の画素値の変動に基づいて、前記入力画像に含まれる物体のエッジを示す複数の線分を検出し、
    前記複数の線分のうちの第1の線分に対して垂直な第1の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の線分に対して前記第1の方向と反対の第2の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の線分特徴量を算出し、
    前記複数の線分のうちの第2の線分に対して垂直な第3の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値と前記第2の線分に対して前記第3の方向と反対の第4の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値から、前記第2の線分から前記所定の距離ごとに位置する前記画素のそれぞれの特徴を示す複数の特徴量を含む第2の特徴量を算出し、
    前記第1の特徴量と前記第2の特徴量とに基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する
    処理を備える画像処理方法。
    画像処理方法。
  2. 前記判定する処理は、前記第1の特徴量と前記第2の特徴量から類似度を算出し、前記類似度としきい値との比較結果に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 前記第1の線分の端点のうち前記第2の線分側の端点と前記第2の線分の端点のうち前記第1の線分側の端点とを結ぶ第3の線分を生成し、
    前記第3の線分に対して垂直な第5の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の線分に対して前記第4の方向と反対の第6の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第3の特徴量を算出し、
    前記第1の特徴量と前記第3の特徴量との類似度および前記第2の特徴量と前記第3の特徴量との類似度に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する
    処理をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  4. 前記第1の線分を分割して第1の複数の部分線分を生成し、
    前記第2の線分を分割して第2の複数の部分線分を生成し、
    前記第1の線分の端点のうち前記第2の線分側の第1の端点と前記第2の線分の端点のうち前記第1の線分側の第2の端点とを結ぶ第3の線分を生成し、
    前記第3の線分を分割して第3の複数の部分線分を生成し、
    前記第1の複数の部分線分のうちの前記第1の端点を含む第1の部分線分に対して垂直な第5の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の部分線分に対して前記第5の方向と反対の第6の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の部分線分特徴量を算出し、
    前記第2の複数の部分線分のうちの前記第2の端点を含む第2の部分線分に対して垂直な第7の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第2の部分線分に対して前記第7の方向と反対の第8の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第2の部分線分特徴量を算出し、
    前記第3の複数の部分線分のうちの前記第1の部分線分に隣接する第3の部分線分に対して垂直な第9の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の部分線分に対して前記第9の方向と反対の第10の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第3の部分線分特徴量を算出し、
    前記第3の複数の部分線分のうちの前記第2の部分線分に隣接する第4の部分線分に対して垂直な第11の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第3の部分線分に対して前記第11の方向と反対の第12の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第4の部分線分特徴量を算出し、
    前記第1の部分線分特徴量、前記第2の部分線分特徴量、前記第3の部分線分特徴量、および前記第4の部分線分特徴量に基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する
    処理をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  5. 入力画像に含まれる複数の画素の画素値の変動に基づいて、前記入力画像に含まれる物体のエッジを示す複数の線分を検出する検出部と、
    前記複数の線分のうちの第1の線分に対して垂直な第1の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の線分に対して前記第1の方向と反対の第2の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の線分特徴量を算出し、前記複数の線分のうちの第2の線分に対して垂直な第3の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値と前記第2の線分に対して前記第3の方向と反対の第4の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値から、前記第2の線分から前記所定の距離ごとに位置する前記画素のそれぞれの特徴を示す複数の特徴量を含む第2の特徴量を算出する特徴量算出部と、
    前記第1の特徴量と前記第2の特徴量とに基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する判定部と、
    を備える画像処理装置。
  6. 入力画像に含まれる複数の画素の画素値の変動に基づいて、前記入力画像に含まれる物体のエッジを示す複数の線分を検出し、
    前記複数の線分のうちの第1の線分に対して垂直な第1の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量と、前記第1の線分に対して前記第1の方向と反対の第2の方向に位置する複数の画素それぞれの画素値の特徴を示す複数の特徴量とを含む第1の線分特徴量を算出し、
    前記複数の線分のうちの第2の線分に対して垂直な第3の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値と前記第2の線分に対して前記第3の方向と反対の第4の方向に前記所定の距離ごとに位置する画素の画素値から、前記第2の線分から前記所定の距離ごとに位置する前記画素のそれぞれの特徴を示す複数の特徴量を含む第2の特徴量を算出し、
    前記第1の特徴量と前記第2の特徴量とに基づいて、前記第1の線分と前記第2の線分を統合すると判定する
    処理をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
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