JP2019065734A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】点火プラグによる着火後の余分な放電を防止し、点火プラグの摩耗を抑える。【解決手段】1次側コイル310と、当該1次側コイル310に流れる電流Ipの変化に基づいて電圧Vsを発生する2次側コイル320とを有する点火コイル300と、点火コイル300で発生した電圧Vsにより点火する点火プラグと、点火プラグの点火を制御する点火制御部83とを有する内燃機関の制御装置であって、2次側コイル320に発生する電圧Vsが点火プラグの絶縁破壊電圧Vm未満となるように、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化を制御する半導体素子550を有する構成とした。【選択図】図6
Description
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
近年、車両の燃費向上のため、理論空燃比よりも薄い混合気で運転する技術や、燃焼後の排気ガスの一部を取り入れ、再度吸気させる技術などを取り入れた内燃機関の制御装置が開発されている。
この種の内燃機関の制御装置では、燃焼室における燃料や空気の量が理論値から乖離するため、点火プラグによる燃料への着火不良が生じやすくなる。そこで、1燃焼サイクルにおける点火プラグの放電回数を複数回(多重放電)にすることで、点火プラグの点火による燃料への着火の機会を増やし、着火不良を抑制する方法がある。しかし、点火プラグの放電回数が多くなると、点火プラグの摩耗が促進され、点火プラグの寿命が短くなってしまう。
特許文献1には、1燃焼サイクルにおける点火プラグの放電回数を減らすようにした内燃機関の制御装置が開示されている。
特許文献1に開示されている技術は、気筒内の圧力(筒内圧)と内燃機関の回転位置との関係を予め取得しておき、回転位置が多重放電終了位置に達した場合、1燃焼サイクルにおける多重放電を強制的に停止させるものである。
しかしながら、点火プラグに電圧を供給する点火コイルでは、多重放電の途中で当該放電を強制的に終了させた場合、内燃機関の回転数や放電間隔、又は放電停止のタイミングなどによって、次の点火のための電力の全部または一部が1次側コイルに蓄積されてしまうことがある。
この場合、点火コイルでは、1次側コイルに蓄積された電力を放出する必要がある。点火コイルでは、1次側コイルに蓄積された電力を放出した際、1次側コイルに流れる電流の変化率(減少率)に応じて2次側コイルに電圧が発生する。この2次側コイルに発生した電圧が、気筒内のガスの絶縁破壊電圧を超えることがあり、この場合、多重放電を停止したにもかかわらず、2次側コイルに発生した電圧により点火プラグの放電(点火)が起こってしまう。よって、点火プラグでは、着火後の余分な放電(点火)により、点火プラグの電極の摩耗が促進されてしまう。
したがって、本発明は、上記の課題に着目してなされたもので、点火プラグによる着火後の余分な放電を防止し、点火プラグの摩耗を抑えることを目的とする。
上記課題を解決するため、1次側コイルと、当該1次側コイルに流れる電流の変化に基づいて電圧を発生する2次側コイルとを有する点火コイルと、点火コイルで発生した電圧により点火する点火プラグと、点火プラグの点火を制御する点火制御装置とを有する内燃機関の制御装置であって、
2次側コイルに発生する電圧が点火プラグの絶縁破壊電圧未満となるように、1次側コイルに流れる電流の変化を制御する1次電流制御部を有する構成とした。
2次側コイルに発生する電圧が点火プラグの絶縁破壊電圧未満となるように、1次側コイルに流れる電流の変化を制御する1次電流制御部を有する構成とした。
本発明によれば、点火プラグによる着火後の余分な放電を防止し、点火プラグの摩耗を抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態にかかる内燃機関の制御装置1を説明する。実施の形態では、制御装置1により、複数気筒(例えば、4気筒)の内燃機関100の各気筒150に各々設けられた点火プラグ200の放電(点火)を制御する場合を例示して説明する。
以下、実施の形態において、内燃機関100の一部の構成又は全ての構成及び制御装置1の一部の構成又は全ての構成を組み合わせたものを、内燃機関100の制御装置1と言う。
以下、実施の形態において、内燃機関100の一部の構成又は全ての構成及び制御装置1の一部の構成又は全ての構成を組み合わせたものを、内燃機関100の制御装置1と言う。
[内燃機関]
図1は、内燃機関100の制御装置1の要部構成を説明する図である。
図2は、点火プラグ200を説明する部分拡大図である。
図1は、内燃機関100の制御装置1の要部構成を説明する図である。
図2は、点火プラグ200を説明する部分拡大図である。
内燃機関100では、外部から吸引した空気はエアクリーナ110、吸気管111、吸気マニホールド112を通流し、各気筒150に流入する。各気筒150に流入する空気量は、スロットル弁113により調整され、スロットル弁113で調整された空気量は、流量センサ114により測定される。
スロットル弁113には、スロットルの開度を検出するスロットル開度センサ113aが設けられており、このスロットル開度センサ113aで検出されたスロットル弁113の開度情報は、制御装置(Electronic Control Unit:ECU)1に出力される。
なお、スロットル弁113は、電動機で駆動される電子スロットル弁が用いられるが、空気の流量を適切に調整できるものであれば、その他の方式によるものでもよい。
各気筒150に流入した空気の温度は、吸気温センサ115で検出される。
クランクシャフト123に取り付けられたリングギア120の径方向外側には、クランク角センサ121が設けられており、このクランク角センサ121により、クランクシャフト(図示せず)の回転角度が検出される。実施の形態では、クランク角センサ121は、10°毎及び燃焼周期毎のクランクシャフト123の回転角度を検出する。
シリンダヘッドのウォータジャケット(図示せず)には、水温センサ122が設けられており、この水温センサ122により、内燃機関100の冷却水の温度を検出する。
また、車両には、アクセルペダル125の変位量(踏み込み量)を検出するアクセルポジションセンサ(Accelerator Position Sensor:APS)126が設けられており、このアクセルポジションセンサ126により、運転者の要求トルクを検出する。このアクセルポジションセンサ126で検出された運転者の要求トルクは、後述する制御装置1に出力され、制御装置1は、この要求トルクに基づいて、スロットル弁113を制御する。
燃料タンク130に貯留された燃料は、燃料ポンプ131によって吸引及び加圧された後、プレッシャレギュレータ132が設けられた燃料配管133を通流し、燃料噴射弁(インジェクタ)134に誘導される。燃料ポンプ131から出力された燃料は、プレッシャレギュレータ132で所定の圧力に調整され、燃料噴射弁134から各気筒150内に噴射される。プレッシャレギュレータ132で圧力調整された結果、余分な燃料は戻り配管(図示せず)を介して燃料タンク130に戻される。
内燃機関100のシリンダヘッド(図示せず)には、燃焼圧センサ(CylinderPressure Sensor:CPS、筒内圧センサとも言う)140が設けられている。燃焼圧センサ140は、各気筒150内に設けられており、気筒150内の圧力(燃焼圧)を検出する。
燃焼圧センサ140は、圧電式又はゲージ式の圧力センサが用いられ、広い温度領域に渡って気筒150内の燃焼圧(筒内圧)を検出することができるようになっている。
各気筒150には、燃焼後のガス(排気ガス)を、気筒150の外側に排出する排気マニホールド160が取り付けられている。この排気マニホールド160の排気側には、三元触媒161が設けられており、排気ガスは三元触媒161で浄化された後、大気に排出される。
三元触媒161の上流側には、上流側空燃比センサ162が設けられており、この上流側空燃比センサ162は、各気筒150から排出された排気ガスの空燃比を連続的に検出する。
また、三元触媒161の下流側には、下流側空燃比センサ163が設けられており、この下流側空燃比センサ163は、理論空燃比近傍でスイッチ的な検出信号を出力する。実施の形態では、下流側空燃比センサ163は、O2センサである。
また、各気筒150の上部には、点火プラグ200が各々設けられており、点火プラグ200の放電(点火)により、気筒150内の空気と燃料との混合気に火花が着火し、気筒150内で爆発が起こり、ピストン170が押し下げられる。ピストン170が押し下げられることにより、クランクシャフト123が回転する。
点火プラグ200には、点火プラグ200に供給される電圧を生成する点火コイル300が接続されており、点火コイル300で発生した電圧により、点火プラグ200の中心電極210と外側電極220との間に放電が生じる(図2参照)。
図2に示すように、点火プラグ200では、中心電極210は、絶縁体230により絶縁状態で支持されており、この中心電極210に所定の電圧(実施の形態では、20、000V〜40、000V)が印加される。
外側電極220は接地されており、中心電極210に所定の電圧が印加されると、中心電極210と外側電極220との間で放電(点火)が生じる。
なお、点火プラグ200において、中心電極210と外側電極220との間に存在する気体(ガス)の状態や筒内圧によって、ガス成分の絶縁破壊を起こして放電(点火)が発生する電圧が変動し、この放電が発生する電圧を絶縁破壊電圧Vmと言う。
図1に戻って、前述したスロットル開度センサ113a、流量センサ114、クランク角センサ121、アクセルポジションセンサ126、水温センサ122、燃焼圧センサ140等の各種センサからの出力信号は、制御装置1に出力される。制御装置1では、これら各種センサからの出力信号に基づいて、内燃機関100の運転状態を検出し、気筒150内に送出する空気量、燃料噴射量、点火プラグ200の点火タイミング等の制御を行う。
[制御装置のハードウェア構成]
次に、制御装置1のハードウェアの全体構成を説明する。
次に、制御装置1のハードウェアの全体構成を説明する。
図1に示すように、制御装置1は、アナログ入力部10と、デジタル入力部20と、A/D(Analog/Digita)変換部30と、RAM(Random Access Memory)40と、MPU(Micro−Processing Unit)50と、ROM(Read Only Memory)60と、I/O(Input/Output)ポート70と、出力回路80と、を有する。
アナログ入力部10には、スロットル開度センサ113a、流量センサ114、アクセルポジションセンサ126、上流側空燃比センサ162、下流側空燃比センサ163、燃焼圧センサ140、水温センサ122等の各種センサからのアナログ出力信号が入力される。
アナログ入力部10には、A/D変換部30が接続されている。アナログ入力部10に入力された各種センサからのアナログ出力信号は、ノイズ除去等の信号処理が行われた後、A/D変換部30でデジタル信号に変換れ、RAM40に記憶される。
デジタル入力部20には、クランク角センサ121からのデジタル出力信号が入力される。
デジタル入力部20には、I/Oポート70が接続されており、デジタル入力部20に入力されたデジタル出力信号は、このI/Oポート70を介してRAM40に記憶される。
RAM40に記憶された各出力信号は、MPU50で演算処理される。
MPU50は、ROM60に記憶された制御プログラム(図示せず)を実行することで、RAM40に記憶された出力信号を、制御プログラムに従って演算処理する。MPU50は、制御プログラムに従って、内燃機関100を駆動する各アクチュエータ(例えば、スロットル弁113、プレッシャレギュレータ132、点火プラグ200等)の作動量を規定する制御値を算出し、RAM40に一時的に記憶する。
RAM40に記憶されたアクチュエータの作動量を規定する制御値は、I/Oポート70を介して出力回路80に出力される。
出力回路80には、点火プラグ200に印加する電圧を制御する点火制御部83(図3参照)の機能などが設けられている。
[制御装置の機能ブロック]
次に、制御装置1の機能構成を説明する。
次に、制御装置1の機能構成を説明する。
図3は、制御装置1の機能構成を説明する機能ブロック図である。この制御装置1の各機能は、MPU50がROM60記憶された制御プログラムを実行することで、出力回路80で実現される。
図3に示すように、制御装置1の出力回路80は、全体制御部81と、燃料噴射制御部82と、点火制御部83とを有する。
全体制御部81は、アクセルポジションセンサ126と、燃焼圧センサ140(CPS)に接続されており、アクセルポジションセンサ126からの要求トルク(加速信号S1)と、燃焼圧センサ140からの出力信号S2とを受け付ける。
全体制御部81は、アクセルポジションセンサ126からの要求トルク(加速信号S1)と、燃焼圧センサ140からの出力信号S2とに基づいて、燃料噴射制御部82と点火制御部83の全体的な制御を行う。
燃料噴射制御部82は、内燃機関100の各気筒150を判別する気筒判別部84と、クランクシャフト123のクランク角を計測する角度情報生成部85と、エンジン回転数を計測する回転数情報生成部86と、に接続されており、気筒判別部84からの気筒判別情報S3と、角度情報生成部85からのクランク角度情報S4と、回転数情報生成部86からのエンジン回転数情報S5と、を受け付ける。
また、燃料噴射制御部82は、気筒150内に吸気される空気の吸気量を計測する吸気量計測部87と、エンジン負荷を計測する負荷情報生成部88と、エンジン冷却水の温度を計測する水温計測部89と、に接続されており、吸気量計測部87からの吸気量情報S6と、負荷情報生成部88からのエンジン負荷情報S7と、水温計測部89からの冷却水温度情報S8と、を受け付ける。
燃料噴射制御部82は、受け付けた各情報に基づいて、燃料噴射弁134から噴射される燃料の噴射量と噴射時間(燃料噴射弁制御情報S9)を算出し、算出した燃料の噴射量と噴射時間とに基づいて燃料噴射弁134を制御する。
点火制御部83は、全体制御部81のほか、気筒判別部84と、角度情報生成部85と、回転数情報生成部86と、負荷情報生成部88と、水温計測部89とに接続されており、これらからの各情報を受け付ける。
点火制御部83は、受け付けた各情報に基づいて、点火コイル300の1次側コイル310に通電する電流量(通電角)と、通電開始時間と、1次側コイル310に通電した電流を遮断する時間(点火時間)を算出する。
点火制御部83は、算出した通電量と、通電開始時間と、点火時間とに基づいて、点火コイル300の1次側コイル310に点火信号SAを出力することで、点火プラグ200による点火の制御を行う。
また、点火制御部83は、気筒150の筒内圧と、筒内容積とに基づいて、点火プラグ200の点火による気筒150内の混合気への着火の有無の検出を行う。
なお、少なくとも、前述した点火プラグ200(点火コイル300)と、点火制御部83とを含み、点火制御部83が、点火プラグ200の点火の制御を行う機能と、着火の検出を行う機能を有する構成は、本発明の内燃機関の制御装置に相当する。
[点火コイルの電気回路]
次に、点火コイル300を含む従来の電気回路400を説明する。
次に、点火コイル300を含む従来の電気回路400を説明する。
図4は、点火コイル300を含む従来の電気回路400を説明する図である。図4の下段に、点火信号SAと1次側コイル310に流れる電流及び2次側コイル320に発生する電圧を示す。
図4に示すように、従来の電気回路400では、所定の巻き数で巻かれた1次側コイル310と、1次側コイル310よりも多い巻き数で巻かれた2次側コイル320と、を含んで構成される点火コイル300を有する。
1次側コイル310の一端は、直流電源330に接続されている。これにより、1次側コイル310には、所定の電圧(実施の形態では、12V)が印加される。
1次側コイル310の他端は、イグナイタ340のドレイン(D)端子に接続されており、イグナイタ340のソース(S)端子を介して接地される。実施の形態では、イグナイタ340には、電界効果トランジスタ(Field Effect Transistor:FET)などが用いられる。
イグナイタ340のゲート(G)端子は、点火制御部83に接続されており、点火制御部83から出力された点火信号SAが、イグナイタ340のゲート(G)端子に入力される。
イグナイタ340のゲート(G)端子に点火信号SAが入力されると、イグナイタ340のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が通電状態となり、ドレイン(D)端子とソース(S)端子間に電流が流れる。これにより、1次側コイル310に電力(エネルギー)が蓄積される。
点火制御部83からの点火信号SAの出力が停止して、1次側コイル310に流れる電流が遮断されると、コイルの巻き数比に応じた高電圧が2次側コイル320に発生する。2次側コイル320に発生した高電圧が点火プラグ200(中心電極210)に印加されることで、点火プラグ200の中心電極210と、外側電極220との間に放電が発生する。この中心電極210と外側電極220との間に発生した放電電圧が、ガス(気筒150内の混合気)の絶縁破壊電圧Vm以上になると、ガス成分が絶縁破壊されて着火する。
実施の形態において、点火制御部83は、点火プラグ200の点火による混合ガスへの着火不良を防止するため、内燃機関100の1燃焼サイクルにおいて、点火プラグ200で複数回の放電(点火)を行うように制御する。この1燃料サイクルにおける複数回の放電(点火)を多重放電(多重点火)と言う。
点火プラグ200では、多重放電が行われると、放電回数が増えるほど電極210、220の摩耗が促進される。特に、点火プラグ200の点火により、混合気への着火が成功した後、さらに放電が行われると、電極周囲の温度がより高温となり、電極の摩耗が著しく促進される。よって、点火プラグ200の寿命を長くするために、着火後の放電を停止して放電回数を少なくする必要があり、これにより点火プラグ200の交換に伴うコストを抑制することができる。
[内燃機関の制御方法]
次に、実施の形態の制御装置1で実施される、点火プラグ200による多重放電の一例を説明する。
次に、実施の形態の制御装置1で実施される、点火プラグ200による多重放電の一例を説明する。
図5は、点火プラグ200による多重放電の一例を説明する模式図である。図5では、横軸にクランク角度θ、縦軸に筒内圧Pとの関係を示している。図5において、圧力曲線L1(点線)は、1回目の放電(点火)では着火に失敗し、2回目の放電(点火)で着火に成功した場合の気筒150の筒内圧Pの一例を示している。
また、図5において、圧力曲線L1の下部に、点火制御部83から出力される第1点火信号SA1〜第5点火信号SA5を示している。
図5に示すように、点火制御部83からの第1点火信号SA1が、イグナイタ340のゲート(G)端子に入力されると、1次側コイル310では、電流Ipが流れて電力が充電される。
点火制御部83からの第1点火信号SA1の出力が停止すると、イグナイタ340のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が遮断される。そうすると、1次側コイル310に充電された電力(エネルギー)が開放され、1次側コイル310に流れる電流Ipは、短時間で0(ゼロ)Vまで減少(変化)する。
この1次側コイル310に流れる電流Ipの変化率(減少率)に起因して、2次側コイル320に電圧Vsが発生する。1次側コイル310に充電された電力が大きいほど、また1次側コイル310に流れる電流Ipの減少率が大きいほど、2次側コイル320に発生する電圧Vsが大きくなる。
この2次側コイル320に発生した電圧Vsが、絶縁破壊電圧Vmを超えると、2次側コイル320に接続された点火プラグ200に放電(点火)が生じる。
実施の形態では、点火制御部83は、第1点火信号SA1の出力停止により生じた点火プラグ200の放電(点火)により、気筒150内の混合気への着火が成功せず、次(2回目)の第2点火信号SA2の出力停止の制御を行う。
前述と同様に、点火制御部83は、第2点火信号SA2の出力停止により、1次側コイル310に充電された電力が解放され、この1次側コイル310の電力開放により、1次側コイル310に瞬間的に大きな電流Ipが流れる。
点火コイル300では、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化率(減少率)に基づいて、2次側コイル320に電圧Vsが発生する。そして、2次側コイル320に発生した電圧Vsが、絶縁破壊電圧Vmを超えると、2次側コイル320に接続された点火プラグ200に放電(点火)が生じる。
実施の形態では、点火プラグ200の2回目の放電により、気筒150内の混合気への着火が成功した場合を表している。点火制御部83は、この混合気への着火を検知することで、次(3回目)の第3点火信号SA3の出力を停止する制御を行い、点火プラグ200の次(3回目)の放電(点火)を回避する。
ここで、点火コイル300では、第3点火信号SA3の出力停止までに、1次側コイル310に所定量の電力(エネルギー)が蓄積されることがある。1次側コイル310に蓄積された電力を開放する際、蓄積された電力量や、電流Ipの変化率(減少率)に基づいて発生した2次側コイル320の電圧Vsが、絶縁破壊電圧Vm以上となることがある。
その結果、点火制御部83が、混合気への着火を検出し、第3点火信号SA3の出力を停止したにもかかわらず、2次側コイル320に発生した電圧Vsにより、点火プラグ200に放電が発生してしまい、点火プラグ200(電極210、220)の摩耗が促進されてしまう。
なお、点火制御部83は、混合気への着火を検出した時点で、第4点火信号SA4及び第5点火信号SA5の出力を停止する。実施の形態では、第4点火信号SA4及び第5点火信号SA5により1次側コイル310には十分な量の電力が蓄積されていないため、この1次側コイル310に蓄積された電力の開放により2次側コイル320に発生する電圧Vsは小さくなる(1次側コイル310に流れる電流Ipの減少率が小さくなる)。よって、2次側コイル320に発生した電圧Vsは、絶縁破壊電圧Vm以上とならないため、この2次側コイル320に発生した電圧Vsによる点火プラグ200の放電(点火)は行われない。
本願の発明者は、点火プラグ200に電圧を供給する点火コイル300において、1次側コイル310に流れる電流Ipの減少の変化率を小さくすることによって、2次側コイル320に発生する電圧Vsを絶縁破壊電圧Vm未満とすることで、点火プラグ200の放電(点火)を防止することができることを見出した。
[第1の実施の形態にかかる制御装置の電気回路]
図6は、第1の実施の形態にかかる制御装置の電気回路500を説明する図である。
図6は、第1の実施の形態にかかる制御装置の電気回路500を説明する図である。
図6に示すように、第1の実施の形態にかかる電気回路500では、前述した電気回路400のイグナイタ340のゲート(G)端子側に、1次側コイル310に流れる電流を制御する1次電流制御回路560が設けられている点が、従来の制御装置の電気回路400と異なる点である。
電気回路500において、電気回路400と同一の構成については、同一の符号を付し、必要に応じて説明する。
前述したように、電気回路500は、1次電流制御回路560を有しており、1次電流制御回路560は、抵抗R1と、半導体素子550とを有している。
1次電流制御回路560では、抵抗R1がイグナイタ340のゲート(G)端子に直列に設けられており、半導体素子550が抵抗R1と並行に設けられている。
半導体素子550は、イグナイタ340と同様の電界効果トランジスタ(FET)などを用いることができる。半導体素子550は、ドレイン(D)端子、ゲート(G)端子、ソース(S)端子を有しており、ゲート(G)端子は、点火制御部83に接続されており、点火制御部83からの着火検知フラグFが入力される。
この着火検知フラグFは、点火制御部83が、点火プラグ200の点火による着火を検知した場合にOFF又はONする信号であり、実施の形態では、点火制御部83は、着火を検出しない間は着火検知フラグFをONにしており、着火を検出した場合に着火検知フラグFをOFFする。
半導体素子550において、ゲート(G)端子に着火検知フラグFが入力されていない状態では、ドレイン(D)端子とソース(S)端子間は非通電状態となっており、ゲート(G)端子に着火検知フラグFが入力されると、ドレイン(D)端子とソース(S)端子間が通電状態となる。
半導体素子550のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が非通電状態の場合、点火制御部83から出力された点火信号SAは、抵抗R1を通過してイグナイタ340のゲート(G)に入力される。一方、半導体素子550のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が通電状態の場合、点火制御部83から出力された点火信号SAは、半導体素子550のドレイン(D)端子とソース(S)端子間を通過してイグナイタ340のゲート(G)端子に入力される。
実施の形態では、点火制御部83は、着火を検知する前において、点火信号SAと着火検知フラグFとの両方を出力しており、イグナイタ340のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が通電状態となっている。よって、点火コイル300では、1次側コイル310に電流Ipが流れ、その間、1次側コイル310に電力(エネルギー)が蓄積される。
点火制御部83は、点火プラグ200の前回の点火による混合気への着火を検出した場合、その着火の検出結果に基づいて、着火検知フラグFをOFFにする。
そうすると、半導体素子550のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が非通電状態となり、点火制御部83からの点火信号SAは、抵抗R1を通過してイグナイタ340のゲート(G)端子に入力される。その結果、点火制御部83が、着火検知に基づいて、点火信号SAの出力を停止すると、イグナイタ340のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が非通電状態となる。そうすると、1次側コイル310に流れる電流Ipは、電界効果トランジスタのスイッチ動作の特性により、短時間に急激に0(ゼロ)になるのではなく、徐々に減少して0(ゼロ)になる。
よって、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化率(減少率)が小さくなくので、この減少率に応じて発生する2次側コイル320の電圧Vsは小さくなる。その結果、2次側コイル320に発生した電圧Vsは絶縁破壊電圧Vm未満となり、2次側コイル320に発生した電圧Vsによる点火プラグ200の着火後の余分な放電(点火)が防止され、点火プラグ200の点火による摩耗を抑えることができる。
以上説明した、実施の形態では、
(1)1次側コイル310と、当該1次側コイル310に流れる電流Ipの変化に基づいて電圧Vsを発生する2次側コイル320とを有する点火コイル300と、点火コイル300で発生した電圧Vsにより点火する点火プラグ200と、点火プラグ200の点火を制御する点火制御部83(点火制御装置)とを有する内燃機関の制御装置1であって、2次側コイル320に発生する電圧Vsが点火プラグ200の絶縁破壊電圧Vm未満となるように、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化を制御する1次電流制御回路560(1次電流制御部)を有する構成とした。
(1)1次側コイル310と、当該1次側コイル310に流れる電流Ipの変化に基づいて電圧Vsを発生する2次側コイル320とを有する点火コイル300と、点火コイル300で発生した電圧Vsにより点火する点火プラグ200と、点火プラグ200の点火を制御する点火制御部83(点火制御装置)とを有する内燃機関の制御装置1であって、2次側コイル320に発生する電圧Vsが点火プラグ200の絶縁破壊電圧Vm未満となるように、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化を制御する1次電流制御回路560(1次電流制御部)を有する構成とした。
このように構成すると、1次電流制御回路560により、1次側コイル310の流れる電流Ipの減少率を滑らかにすることで、2次側コイル320に発生する電圧Vsを、点火プラグ200に放電(点火)が生じる絶縁破壊電圧Vm未満とすることができる。よって、制御装置の電気回路500では、点火プラグ200の着火後の余分な放電(点火)を防止し、点火プラグ200の摩耗を抑えることができる。
(2)また、1次電流制御回路560は、1次側コイル310における電流Ipの通流方向の下流側に設けられた半導体素子550(トランジスタ)を有し、この1次電流制御回路560(半導体素子550)のスイッチ動作を利用して、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化(減少率)を制御する構成とした。
このように構成すると、トランジスタのスイッチング動作を利用した簡単な回路構成で、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化(減少率)を制御することができる。これにより2次側コイル320に発生する電圧Vsを絶縁破壊電圧Vmよりも小さくし、点火プラグ200の着火後の余分な放電(点火)を防止し、点火プラグ200の摩耗を抑えることができる。
[第2の実施の形態にかかる制御装置の電気回路]
次に、第2の実施の形態にかかる制御装置の電気回路600を説明する。
次に、第2の実施の形態にかかる制御装置の電気回路600を説明する。
図7は、第2の実施の形態にかかる制御装置の電気回路600を説明する図である。
電気回路600において、電気回路400、500と同一の構成については、同一の符号を付し、必要に応じて説明する。
図7に示すように、第2の実施の形態にかかる電気回路600では、トランジスタなどの半導体素子650のエミッタ(E)端子が、イグナイタ340のゲート(G)端子に接続されている点が、前述した実施の形態と異なる点である。半導体素子650が、本発明の1次電流制御部としてのトランジスタに相当する。
実施の形態では、半導体素子650として、P型の両端をN型で挟んだNPN型トランジスタを用いた場合を例示して説明する。
半導体素子650のベース(B)端子は、点火制御部83に接続されており、点火制御部83から出力されたベース電流調節信号SGが入力される。点火制御部83は、ベース電流調節信号SGの大きさを段階的又は無段階で調節できるようになっており、イグナイタ340のベース(B)端子に、段階的又は無段階の大きさのベース電流調節信号SGを出力する。
ここで、半導体素子650のコレクタ(C)端子は、点火制御部83に接続されており、点火制御部83から出力された点火信号SAが入力される。
よって、半導体素子650では、点火制御部83から入力されたベース電流調節信号SGの大きさに応じて、所定の増幅率で増幅された大きさの点火信号SA(電流)が、コレクタ(C)端子とエミッタ(E)端子間に流れる。
したがって、点火制御部83は、気筒150内の混合気への着火を検知したことに基づいて、半導体素子650のベース(B)端子に出力するベース電流調節信号SGを小さくすることで、点火信号SAをOFFした場合でも、1次側コイル310に流れる電流Ipの減少を滑らかにすることができる。
よって、電気回路600では、内燃機関の回転数やガス状態などの運転状態に応じて、ベース電流調節信号SGの大きさを調節することで、点火信号SAをOFFにした後の1次側コイル310に流れる電流Ipの減少率を、2次側コイル320に発生する電圧Vsが絶縁破壊電圧Vm未満となるように調整することができる。
この結果、電気回路600では、点火制御部83が、着火検知により点火信号SAをOFFした場合の1次側コイル310の電流Ipの変化に基づいて、2次側コイル320の電圧Vsが絶縁破壊電圧Vm以上となることで、点火プラグ200に余分な放電(点火)が発生することを防止することができる。よって、点火プラグ200の摩耗を抑えることができる。
(3)以上説明した通り、第2の実施の形態では、
半導体素子650(1次電流制御部)は、1次側コイル310における電流Ipの通流方向の下流側に設けられたトランジスタであり、このトランジスタの電流増幅動作を利用して、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化を制御する構成とした。
半導体素子650(1次電流制御部)は、1次側コイル310における電流Ipの通流方向の下流側に設けられたトランジスタであり、このトランジスタの電流増幅動作を利用して、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化を制御する構成とした。
このように構成すると、トランジスタなどの半導体素子650の増幅作用を利用して、イグナイタ340のゲート(G)端子に入力さえれる点火信号SAの大きさを段階的又は無段階で自在に調整することができる。よって、イグナイタ340のゲート(G)端子に入力される点火信号SAの大きさを段階的又は無段階で制御することで、1次側コイル310に流れる電流Ipの減少率を、2次側コイル320の電圧Vsが絶縁破壊電圧Vm未満となるように制御することが容易にできる。
[第3の実施の形態にかかる制御装置の電気回路]
次に、第3の実施の形態にかかる制御装置の電気回路700を説明する。
次に、第3の実施の形態にかかる制御装置の電気回路700を説明する。
図8は、第3の実施の形態にかかる制御装置の電気回路700を説明する図である。
電気回路700において、前述した電気回路400、500、600と同一の構成については、同一の符号を付し、必要に応じて説明する。
図8に示すように、第3の実施の形態にかかる電気回路700では、イグナイタ340と並列に、1次電流切替回路770が設けられている点が、前述した実施の形態と異なる点である。実施の形態では、1次電流切替回路770を構成する半導体素子750として、電界効果トランジスタFETを用いた場合を例示して説明する。
電気回路700では、イグナイタ340と並行に、1次側コイル310に流れる電流の通流経路を、第1通流経路K1と第2通流経路K2との間で切り替える1次電流切替回路770が設けられている。
1次電流切替回路770は、半導体素子750と、RC回路760とを有している。
半導体素子750は、イグナイタ340と同様の電界効果トランジスタ(FET)を用いることができる。半導体素子750のゲート(G)端子は、点火制御部83に接続されており、点火制御部83からの着火検知フラグFが入力される。
半導体素子750のゲート(G)端子に、着火検知フラグFが入力されていない場合、半導体素子750のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が非通電状態となり、点火制御部83からの点火信号SAの入力に基づいて、1次側コイル310に流れる電流Ipは第1通流経路K1を流れる。
一方、半導体素子750のゲート(G)端子に、着火検知フラグFが入力されると、半導体素子750のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が通電状態となり、1次側コイル310に流れる電流Ipは第2通流経路K2にも流れる。
電流Ipの通流方向における半導体素子750のソース(S)端子の下流側には、RC回路760が設けられている。
RC回路760では、半導体素子750のドレイン(D)端子とソース(S)端子間に流れる電流の通流方向における上流側に抵抗R2が設けられており、下流側にコンデンサC1が設けられている。抵抗R2とコンデンサC1とは、直列に設けられておりRC回路760を形成している。このRC回路760では、コンデンサC1と並列に抵抗R3が設けられている。
点火制御部83が着火を検知する前には、点火制御部83は、点火信号SAを出力し、着火検知フラグFの出力を行わない。これにより、電気回路700では、イグナイタ340のドレイン(D)端子とソース(S)端子間は通電状態となり、半導体素子750のドレイン(D)端子とソース(S)端子間は非通電状態となる。
よって、1次側コイル310を流れる電流Ipは、イグナイタ340側の第1通流経路K1を流れる。
一方、点火制御部83が着火を検知すると、着火検知フラグFを半導体素子750に出力する。半導体素子750のゲート(G)端子に着火検知フラグFが入力されると、半導体素子750のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が通電状態となり、1次側コイル310に流れる電流Ipは、半導体素子750側の第2通流経路K2に流れる。
半導体素子750にゲート(G)端子に着火検知フラグFが入力され、ドレイン(D)端子とソース(S)端子とが通電状態となった後、点火制御部83が点火信号SAの出力を停止すると、RC回路760のコンデンサC1に電力が徐々に蓄積される。
電気回路700では、コンデンサC1に電流が徐々に蓄積されている間、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化率(減少率)が小さくなる。この結果、1次側コイル310の変化率に起因して発生する2次側コイル320の電圧Vsを小さくすることができる。この結果、電気回路700では、2次側コイル320に発生する電圧Vsが絶縁破壊電圧Vm以上となることを防止でき、点火プラグ200の着火後の余分な放電(点火)を防止することができる。よって、点火プラグ200の摩耗を抑えることができる。
なお、コンデンサC1に蓄積された電力は、コンデンサC1と並列に設けられた抵抗R3により消費されて放熱される。
(4)以上説明した通り、第3の実施の形態では、
1次電流切替回路770(1次電流制御部)は、1次側コイル310における電流Ipの通流方向の下流側であって、この1次側コイル310に流れる電流Ipの通流方向を第1通流経路K1と第2通流経路K2とに切り替える半導体素子750(切替回路)と、第2通流経路K2に設けられたRC回路760とを有する構成とした。
1次電流切替回路770(1次電流制御部)は、1次側コイル310における電流Ipの通流方向の下流側であって、この1次側コイル310に流れる電流Ipの通流方向を第1通流経路K1と第2通流経路K2とに切り替える半導体素子750(切替回路)と、第2通流経路K2に設けられたRC回路760とを有する構成とした。
このように構成すると、1次電流切替回路770では、1次側コイル310を流れる電流Ipを、第2通流経路K2に切り替えることで、RC回路760を通流する電流Ipの変化率(減少率)を、コンデンサC1に電力が蓄積される間、滑らかにすることができる。よって、1次側コイル310に流れる電流Ipの減少率が小さくなった分、この減少率に応じて発生する2次側コイル320の電圧Vsを小さくすることができ、電圧Vsによる点火プラグ200の余分な放電(点火)を抑えることができる。
(5)また、半導体素子750(切替回路)は、1次側コイル310に流れる電流Ipを第1通流経路K1と第2通流経路K2とをONまたはOFFで切り替える電界効果トランジスタである構成とした。
このように構成すると、電界効果トランジスタとRC回路を直列に設けた簡単な回路で、1次側コイル310に流れる電流Ipを、2次側コイル320に発生した電圧Vsが絶縁破壊電圧Vm未満となるように制御することができる。よって、簡単な回路構成で、点火プラグ200の着火後の余分な放電を防止し、点火プラグ200の摩耗を抑えることができる。
[第4の実施の形態にかかる制御装置の電気回路]
次に、第4の実施の形態にかかる制御装置の電気回路800を説明する。
次に、第4の実施の形態にかかる制御装置の電気回路800を説明する。
図9は、第4の実施の形態にかかる制御装置の電気回路800を説明する図である。
電気回路800において、前述した実施の形態の電気回路400、500、600、700と同一の構成については、同一の符号を付し、必要に応じて説明する。
図9に示すように、第4の実施の形態にかかる電気回路800では、イグナイタ340と並列に、1次電流切替回路870が設けられており、1次電流切替回路870が第2通流経路K2を形成している点が、前述した実施の形態と異なる点である。実施の形態では、1次電流切替回路870の半導体素子850として、NPN型トランジスタを用いた場合を例示して説明する。
1次電流切替回路870では、電界効果トランジスタ(FET)である半導体素子750の代わりに、NPN型トランジスタである半導体素子850を用いている。これにより、半導体素子850のベース(B)端子に入力するベース電流調節信号SGの大きさによって、半導体素子850のコレクタ(C)端子とエミッタ(E)端子間に流れる電流Ipの大きさを段階的又は無段階に調整することができる。
点火制御部83は、着火検知に基づいて、ベース電流調節信号SGを、半導体素子850のベース(B)に出力すると、トランジスタである半導体素子850の増幅作用により増幅した電流Ipが、半導体素子850のコレクタ(C)端子とエミッタ(E)端子間に流れる。
ここで、点火制御部83は、内燃機関の回転数やガス状態などの運転状態に応じて、ベース電流調節信号SGの大きさを段階的又は無段階で調節して、半導体素子850に出力する。
その後、点火制御部83は、イグナイタ340のゲート(G)端子に入力されている点火信号SAをOFFすると、イグナイタ340のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が非通電状態となり、その結果、1次側コイル310に流れる電流Ipは、1次電流切替回路870側に全て流れる。
1次電流切替回路870側に流れる1次側コイル310の電流Ipは、半導体素子850のベース(B)端子に入力されるベース電流調節信号SGに応じて、所定の大きさに増幅されて、半導体素子850のコレクタ(C)端子とエミッタ(E)端子間を流れる。
半導体素子850のコレクタ(C)端子とエミッタ(E)端子間を流れた電流Ipが、コンデンサC2を流れる際に電力が蓄積される。よって、コンデンサC2へ電力が蓄積される間、1次側コイル310に流れる電流Ipの減少は滑らかになる。
この結果、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化率(減少率)が小さくなり、この1次側コイル310の変化率に起因して発生する2次側コイル320の電圧Vsは、絶縁破壊電圧Vm未満になる。これにより、着火検知後の点火プラグ200の無駄な放電(点火)を防止し、点火プラグ200の摩耗の促進を抑えることができる。
なお、コンデンサC2に蓄積された電力は、コンデンサC2と並列に設けられた抵抗R4により消費されて放熱される。
(6)以上説明した通り、第4の実施の形態では、
1次電流切替回路870(1次電流制御部)は、1次側コイル310に流れる電流Ipの通流経路を第1通流経路K1と第2通流経路K2とに段階的または無段階で切り替えるトランジスタである構成とした。
1次電流切替回路870(1次電流制御部)は、1次側コイル310に流れる電流Ipの通流経路を第1通流経路K1と第2通流経路K2とに段階的または無段階で切り替えるトランジスタである構成とした。
このように構成すると、点火制御部83は、内燃機関の回転数やガス状態などの運転状態に応じて、ベース電流調節信号SGを調整することで、切替回路である半導体素子850に流れる電流Ipの減少率を調整することができる。よって、2次側コイル320に発生する電圧Vsを、絶縁破壊電圧Vm未満となるように、1次側コイル310に流れる電流Ipの減少率を調整することで、点火プラグ200の着火後の余分な放電を防止し、点火プラグ200の摩耗を抑えることができる。
[第5の実施の形態にかかる電気回路]
次に、第5の実施の形態にかかる制御装置の電気回路900を説明する。
次に、第5の実施の形態にかかる制御装置の電気回路900を説明する。
図10は、第5の実施の形態にかかる制御装置の電気回路900を説明する図である。
電気回路900において、前述した実施の形態の電気回路400、500、600、700、800と同一の構成については、同一の符号を付し、必要に応じて説明する。
図10に示すように、第5の実施の形態にかかる電気回路900では、1次電流制御回路としての半導体素子952と、電流Ipの通流経路を切り替えるための半導体素子951とが設けられている点が前述した実施の形態と異なる点である。半導体素子952、960は、何れもNPN型トランジスタを用いた場合を例示して説明する。
半導体素子952は、イグナイタ340のゲート(G)端子に接続されており、半導体素子952のベース(B)端子に流れるベース電流調節信号SG3の大きさに応じて、イグナイタ340のゲート(G)端子に流れる点火信号SAの大きさを調整する。これにより、イグナイタ340では、ゲート(G)端子に流れる点火信号SAに応じた大きさの電流が、ドレイン(D)端子とソース(S)端子間に流れる。
電気回路900では、イグナイタ340のドレイン(D)端子とソース(S)端子間に流れる電流の大きさが調整されることで、1次側コイル310に流れる電流Ipの大きさが調整される。よって、点火制御部83からの点火信号SAの出力が停止された場合でも、1次側コイル310に流れる電流Ipは、短時間で急激に0(ゼロ)となることはなく、徐々に0(ゼロ)になる。
電気回路900では、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化率(減少率)を小さくなる結果、1次側コイル310を流れる電流Ipの変化率に応じて発生する2次側コイル320の電圧Vsが、点火プラグ200の絶縁破壊電圧Vm未満となるように調整することができる。よって、電気回路900では、着火後の点火プラグ200の余分な放電(点火)を防止し、放電による点火プラグ200の摩耗を抑えることができる。
前述したイグナイタ340のドレイン(D)端子とソース(S)端子間が通電状態にあるときのドレイン(D)端子とソース(S)端子間を流れる電流Ipの通流経路が、第1通流経路K1に相当する。
電気回路900では、イグナイタ340に並列に設けられた半導体素子951と、コンデンサC3とが設けられている。
この半導体素子951とコンデンサC3とによって、半導体素子951のベース(B)端子に入力されるベース電流調節信号SG2を、内燃機関の回転数やガス状態により調節することで、第2通流経路K2を流れる電流Ipの大きさを調整することができる。
電気回路900では、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化率(減少率)を小さくなる結果、1次側コイル310を流れる電流Ipの変化率に応じて発生する2次側コイル320の電圧Vsが、点火プラグ200の絶縁破壊電圧Vm未満となるように調整することができる。よって、電気回路900では、着火後の点火プラグ200の余分な放電(点火)を防止し、放電による点火プラグ200の摩耗を抑えることができる。
前述したように、電気回路900では、半導体素子952と951とにより1次側コイル310を流れる電流Ipを、任意の大きさに調整できる。よって、内燃機関の回転数やガス状態により、より柔軟な電流制御を行うことができ、点火プラグ200の放電をより確実に防止することができる。
前述した半導体素子952が、本発明の1次電流制御部に相当し、半導体素子951が、本発明の切替回路に相当する。
また、前述した半導体素子951のコレクタ(C)端子とエミッタ(E)端子間が通電状態にあるときのコレクタ(C)端子とエミッタ(E)端子間を流れる電流Ipの通流経路が、第2通流経路に相当する。
なお、前述した電気回路900では、2次側コイル320と直流電源330との間に、2次側コイル320で発生した電力の一部又は全部を直流電源330に戻す電力回生回路950が設けられている。
電気回路900では、半導体素子952、951により1次側コイル310の電流Ipを調整することで、2次側コイル320に発生する電圧Vsを回収可能な電圧(回生充電電圧)未満に調整することができる。よって、電気回路900では、電力回生回路950により、2次側コイル320に発生した電圧Vsの一部又は全部を回収(回生電圧Vrと言う)することができる。
なお、2次側コイル320の電圧Vsが、回収可能な電圧以上である場合、2次側コイル320と点火プラグ200との間に設けられたバリスタ980で電力を消費するようになっている。これにより、電気回路900では、2次側コイル320の電圧Vsで、電力回生回路950や直流電源330を破壊されるのを防止するようになっている。
なお、回生電圧Vrの計測は、電気回路900に設けられた電圧計960及び電流計970により行われる。
以上説明した通り、第5の実施の形態では、
(7)1次電流制御部は、1次側コイル310における電流Ipの通流方向の下流側に設けられた半導体素子952(トランジスタ)を有し、この半導体素子952の電流増幅動作を利用して、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化を制御すると共に、1次側コイル310における電流Ipの通流方向の下流側であって、1次側コイル310に流れる電流Ipを第1通流経路K1と第2通流経路K2とを切り替える半導体素子951(切替回路)と、第2通流経路K2に設けられたRC回路(コンデンサC3、抵抗R5)とを有する構成とした。
(7)1次電流制御部は、1次側コイル310における電流Ipの通流方向の下流側に設けられた半導体素子952(トランジスタ)を有し、この半導体素子952の電流増幅動作を利用して、1次側コイル310に流れる電流Ipの変化を制御すると共に、1次側コイル310における電流Ipの通流方向の下流側であって、1次側コイル310に流れる電流Ipを第1通流経路K1と第2通流経路K2とを切り替える半導体素子951(切替回路)と、第2通流経路K2に設けられたRC回路(コンデンサC3、抵抗R5)とを有する構成とした。
このように構成すると、電気回路900では、内燃機関の回転数やガス状態の運転状態に応じて、1次側コイル310を流れる電流Ipを適切に制御することができる。よって、電気回路900は、1次側コイル310の電流Ipの調整範囲を広げると共に、より細やかに制御することで、2次側コイル320に発生する電圧Vsを、適切に絶縁破壊電圧Vm未満とすることができる。
(8)また、2次側コイル320に発生した電圧Vsを回収する電力回生回路950(回収装置)を、さらに有する構成とした。
このように構成すると、電気回路900では、1次側コイル310の電流Ipを制御することで、2次側コイル320に発生する電圧Vsを、直流電源330で回収可能な電圧以下にすることができる。よって、電力回生回路950を設けることで、2次側コイル320に発生した電圧Vsを回生電圧として、直流電源330に適切に回収することができる。よって、内燃機関の制御装置の効率を向上させることができる。
(9)また、点火制御部83は、内燃機関の1燃焼サイクルにおいて複数回点火(多重放電)するように点火プラグ200を制御する構成とした。
このように構成すると、点火制御部83は、着火検知に基づいて、多重放電を途中で強制停止した場合、1次側コイル310の電流Ipを制御することで、2次側コイル320に発生する電圧Vsを、絶縁破壊電圧Vm未満とすることができる。よって、点火制御部83は、多重放電における点火プラグ200の着火後の余分な点火を防止し、点火プラグ200の摩耗を抑えることができる。
以上、本発明の実施の形態の一例を説明したが、本発明は、前述した実施の形態を全て組み合わせてもよく、何れか2つ以上の実施の形態を任意に組み合わせても好適である。
また、本発明は、前述した実施の形態の全ての構成を備えているものに限定されるものではなく、前述した実施の形態の構成の一部を、他の実施の形態の構成に置き換えてもよく、また、前述した実施の形態の構成を、他の実施の形態の構成に置き換えてもよい。
また、前述した実施の形態の一部の構成について、他の実施の形態の構成に追加、削除、置換をしてもよい。
1:制御装置、10:アナログ入力部、20:デジタル入力部、30:A/D変換部、40:RAM、50:MPU、60:ROM、70:I/Oポート、80:出力回路、81:全体制御部、82:燃料噴射制御部、83:点火制御部、84:気筒判別部、85:角度情報生成部、86:回転数情報生成部、87:吸気量計測部、88:負荷情報生成部、89:水温計測部、100:内燃機関、110:エアクリーナ、111:旧期間、112:吸気マニホールド、113:スロットル弁、113a:スロットル開度センサ、114:流量センサ、115:吸気温センサ、120:リングギア、121:クランク角センサ、122:水温センサ、123:クランクシャフト、125:アクセルペダル、126:アクセルポジションセンサ、130:燃料タンク、131:燃料ポンプ、132:プレッシャレギュレータ、133:燃料配管、134:燃料噴射弁、140:燃焼圧センサ、150:気筒、160:排気マニホールド、161:三元触媒、162:上流側空燃比センサ、163:下流側空燃比センサ、170:ピストン、200:点火プラグ、210:中心電極、220:外側電極、230:絶縁体、300:点火コイル、310:1次側コイル、320:2次側コイル、330:直流電源、340:イグナイタ、400:電気回路、500:電気回路、550:半導体素子、560:1次電流制御回路、600:電気回路:650半導体素子、700:電気回路、750:半導体素子、760:RC回路、770:1次電流切替回路、800:電気回路、850:半導体素子、870:1次電流切替回路、900:電気回路、950:回生回路、951:半導体素子、952:半導体素子、960:電圧計、970:電流計、C1〜C3:コンデンサ、R1〜R5:抵抗、SA:点火信号、SG、SG2、SG3:ベース電流調節信号、Ip:1次電流、Vs:2次電圧、Vr:回生電圧
Claims (10)
- 1次側コイルと、当該1次側コイルに流れる電流の変化に基づいて電圧を発生する2次側コイルとを有する点火コイルと、前記点火コイルで発生した電圧により点火する点火プラグと、前記点火プラグの点火を制御する点火制御装置とを有する内燃機関の制御装置であって、
前記2次側コイルに発生する電圧が前記点火プラグの絶縁破壊電圧未満となるように、前記1次側コイルに流れる電流の変化を制御する1次電流制御部を有する内燃機関の制御装置。 - 前記1次電流制御部は、
前記1次側コイルにおける電流の通流方向の下流側に設けられたトランジスタを有し、
前記トランジスタのスイッチ動作を利用して、前記1次側コイルに流れる電流の変化を制御する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記1次電流制御部は、
前記1次側コイルにおける電流の通流方向の下流側に設けられたトランジスタを有し、
前記トランジスタの電流増幅動作を利用して、前記1次側コイルに流れる電流の変化を制御する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記1次電流制御部は、
前記1次側コイルにおける電流の通流方向の下流側であって、前記1次側コイルに流れる電流の通流経路を第1通流経路と第2通流経路とに切り替える切替回路と、前記第2通流経路に設けられたRC回路とを有する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記切替回路は、前記1次側コイルに流れる電流の前記通流経路を前記第1通流経路と前記第2通流経路とにONまたはOFFで切り替える電界効果トランジスタである請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記切替回路は、前記1次側コイルに流れる電流の前記通流経路を前記第1通流経路と前記第2通流経路とに段階的または無段階で切り替える電界効果トランジスタである請求項4に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記1次電流制御部は、
前記1次側コイルにおける電流の通流方向の下流側に設けられたトランジスタを有し、
前記トランジスタの電流増幅動作を利用して、前記1次側コイルに流れる電流の変化を制御すると共に、
前記1次側コイルにおける電流の通流方向の下流側であって、前記1次側コイルに流れる電流を第1通流経路と第2通流経路とを切り替える切替回路と、前記第2通流経路に設けられたRC回路とを有する請求項1に記載の内燃機関の制御装置。 - 前記2次側コイルに発生した電圧を回収する回収装置を、さらに有する請求項7に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記2次側コイルに発生した電圧が、回収可能電圧を超えた場合に放電するバリスタを設けた請求項8に記載の内燃機関の制御装置。
- 前記点火制御装置は、前記内燃機関の1燃焼サイクルにおいて複数回点火するように前記点火プラグを制御する請求項1から請求項9の何れか一項に記載の内燃機関の制御装置。
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