JP2019064946A - 痩身用外用組成物 - Google Patents
痩身用外用組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2019064946A JP2019064946A JP2017190141A JP2017190141A JP2019064946A JP 2019064946 A JP2019064946 A JP 2019064946A JP 2017190141 A JP2017190141 A JP 2017190141A JP 2017190141 A JP2017190141 A JP 2017190141A JP 2019064946 A JP2019064946 A JP 2019064946A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- action
- component
- composition
- mitochondria
- triglyceride
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Cosmetics (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
Abstract
Description
(i) (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分は、それぞれ単独では、脂肪細胞における脂肪の蓄積量に影響を与えないが、これら3成分を組み合わせることにより、脂肪細胞における脂肪の蓄積量を減少させる。
(ii) (B)成分、及び(C)成分は、トリグリセリドの分解活性を抑制する傾向にあるが、(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を組み合わせることにより、上記の通り、脂肪細胞における脂肪の蓄積量を減少させる。
(iii) (A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含む組成物を、ヒトの体脂肪が多い部位の皮膚に塗布することにより、これらの部位のサイズを低減し、痩身効果が得られる。
(iv) (A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含む組成物を、被験者のセルライト症状を呈する皮膚に塗布することにより、皮膚表面の凹凸が低減し、セルライト症状が改善する。
〔1〕 (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分を含有し、痩身のために用いられる外用組成物。
〔2〕 体脂肪を減少させることにより、及び/又は体脂肪の蓄積を抑制することにより痩身する、〔1〕に記載の外用組成物。
〔3〕 脂肪細胞における脂肪滴を縮小すること、及び/又は脂肪細胞の数を減少することにより痩身する、〔1〕又は〔2〕に記載の外用組成物。
〔4〕 脂肪細胞が白色脂肪細胞である〔3〕に記載の外用組成物。
〔5〕 (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分を含有し、セルライトの改善のために用いられる外用組成物。
〔6〕 (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分がクリサンテルムインジクム抽出物である、〔1〕〜〔5〕の何れかに記載の外用組成物
〔7〕 (B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分がL-カルニチン、その塩、又はその誘導体である、〔1〕〜〔6〕の何れかに記載の外用組成物
〔8〕 (C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分がレピジウムメイエニ抽出物である、〔1〕〜〔7〕の何れかに記載の外用組成物
〔9〕 (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分を含有する組成物を皮膚に適用する工程を含む痩身方法。
〔10〕 体脂肪を減少させることにより、及び/又は体脂肪の蓄積を抑制することにより痩身する、〔9〕に記載の方法。
〔11〕 脂肪細胞における脂肪滴を縮小すること、及び/又は脂肪細胞の数を減少することにより痩身する、〔9〕又は〔10〕に記載の方法。
〔12〕 脂肪細胞が白色脂肪細胞である〔11〕に記載の方法。
〔13〕 (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分を含有する組成物を皮膚に適用する工程を含むセルライトの改善方法。
〔14〕 (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分がクリサンテルムインジクム抽出物である、〔9〕〜〔13〕の何れかに記載の方法。
〔15〕 (B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分がL-カルニチン、その塩、又はその誘導体である、〔9〕〜〔14〕の何れかに記載の方法。
〔16〕 (C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分がレピジウムメイエニ抽出物である、〔9〕〜〔15〕の何れかに記載の方法。
また、本発明の外用組成物を皮膚に適用することにより、むくみが改善する。
(I)外用組成物
本発明の外用組成物は、(A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分を含有し、痩身のために用いられる外用組成物である。
脂肪細胞に脂肪滴として蓄積されている脂肪は、中性脂肪、即ち、トリグリセリドである。ヒトを含む動物の中性脂肪は、様々な脂肪酸組成のトリグセリドの混合物である。
脂肪細胞において、アドレナリン、ノルアドレナリンなどのカテコールアミン系ホルモンが細胞表面の受容体に結合すると、ホルモン感受性リパーゼとペリリピンがリン酸化により活性化される。リパーゼは、トリグリセリドをグリセロールと脂肪酸に分解する酵素である。また、ペリリピンは、脂肪滴表面に結合しているタンパク質であり、平常時にはホルモン感受性リパーゼが脂肪滴に作用するのを防ぐが、カテコールアミン系ホルモン刺激によりリン酸化されると、ホルモン感受性リパーゼの作用を促進する。また、脂肪滴表面には、CGI-58と称されるタンパク質がペリリピンと相互作用して存在しているが、カテコールアミン系ホルモン刺激によりペリリピンがリン酸化されると、CGI-58が脂肪滴から遊離し、脂肪細胞特異的トリグリセリドリパーゼを活性化する。脂肪細胞特異的トリグリセリドリパーゼはホルモン感受性リパーゼよりトリグリセリドに対して特に強く作用する。さらに、トリグリセリドが完全に3つの脂肪酸とグリセロールにまで分解されるには、モノアシルグリセロールリパーゼが段階的に作用することが必要である。
このような成分として、クリサンテルムインジクム抽出物、ニーム葉抽出物、レモングラス抽出物、アシタバ抽出物、褐藻抽出物(コンブ抽出物、ヒジキ抽出物、ヒバマタ抽出物、ワカメ抽出物など)、緑藻抽出物(アオサ抽出物、アオノリ抽出物など)、紅藻抽出物(テングサ抽出物、アサクサノリ抽出物、スサビノリ抽出物など)、ナツメ(大棗)果実抽出物、トチュウ(杜仲)抽出物、クロレラ抽出物、ユーグレナグラシリス抽出物、ツノゲシ葉抽出物、グロブラリアコルジホリアカルス培養抽出物、ハナショウガ抽出物、ミシマサイコ根抽出物、コエンチームA、カフェインなどが挙げられる。
また、上記作用を有する成分の混合物としては、ユーグレナグラシリスエキス、カフェイン、及びツノゲシ葉抽出物の混合物(フィトソニック(商品名);セダーマ社)、グロブラリアコルジホリアカルス培養抽出物、カフェイン、及びハナショウガ抽出物の混合物(インテスリム(商品名);セダーマ社)、ミシマサイコ根抽出物、カフェイン、及びコエンチームAの混合物(リポケア(商品名);セダーマ社)などが挙げられる。
中でも、トリグリセリドの分解促進作用が強い点で、クリサンテルムインジクム抽出物、ユーグレナグラシリスエキスとカフェインとツノゲシ葉抽出物の混合物(例えば、フィトソニック(セダーマ社))が好ましく、クリサンテルムインジクム抽出物がより好ましい。クリサンテルムインジクム抽出物を含有する製品として、ラナクリス(ルーカスマイヤー社)が挙げられる。
トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
トリグリセリドの分解により生じた脂肪酸は、アルブミンと結合して血中を運ばれ、身体の各組織の細胞内に取り込まれる。細胞内に取り込まれた脂肪酸は、ミトコンドリア内で酸化及び分解されてエネルギーが取り出される。脂肪酸の中でも中鎖脂肪酸は他成分を介さずミトコンドリア膜を透過することができるが、長鎖脂肪酸は単独ではミトコンドリア膜を透過できない。
脂肪酸をミトコンドリア内に運搬又はミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
上記の通り、細胞内に取り込まれた脂肪酸は、ミトコンドリア内でβ-酸化を受けてアセチルCoAとなり、さらにクエン酸回路で二酸化炭素にまで分解され、電子伝達系を経てエネルギーが取り出される。本発明において、ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する成分は、脂肪酸のβ-酸化、クエン酸回路、電子伝達系の何れの段階の反応を促進するものであってもよい。
このような成分として、レピジウムメイエニ(マカ)抽出物(特に、レピジウムメイエニの根又は葉の抽出物)、茶葉抽出物、高麗人参抽出物、アシタバ抽出物、リンゴ酸、ケトオクタデカジエン酸などが挙げられる。中でも、レピジウムメイエニ(マカ)抽出物が好ましい。
レピジウムメイエニ(マカ)抽出物を含有する製品として、マカライン(エクスパンサイエンス社)が挙げられる。
ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
本発明の組成物は、さらに、クダモノトケイソウ抽出物(特に、クダモノトケイソウ果実抽出物)を含むことができ、これにより、痩身効果、及び/又はセルライトの軽減効果が一層向上する。
クダモノトケイソウ抽出物の含有量は、乾燥重量に換算して、組成物の全量に対して、0.000001重量%以上が好ましく、0.00001重量%以上がより好ましく、0.00005重量%以上がさらにより好ましい。また、1重量%以下が好ましく、0.5重量%以下がより好ましく、0.1重量%以下がさらにより好ましい。この範囲であれば、皮膚への適用により、十分に痩身効果、及びセルライト改善効果が得られる。
また、プロパン、ブタン、ヘキサン、シクロヘキサンのような炭化水素;グリセリン;ジエチルエーテルのようなエーテル;プロピレングリコールのようなグリコール;ジクロロメタン、1,1,1,2-テトラフルオロエタン、1,1,2-トリクロロエテンのようなハロゲン化炭化水素;酢酸エチル、酢酸メチルのような酢酸エステルなどの疎水性溶媒も挙げられる。
溶媒は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
抽出物は、液状(流動状、粘液状などを含む)の状態で用いることもでき、或いは、乾燥して、固形状(半固形状、ゲル状などを含む)、例えば粉状にしたものを用いることもできる。
本発明の組成物は、上記(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を含む成分を、化粧品、医薬部外品、又は医薬品に使用される基剤又は担体、及び必要に応じて添加剤や、その他の生理活性又は薬理活性成分と混合して、化粧品、医薬部外品、又は医薬品の外用組成物とすることができる。特に、化粧品であり得る。
添加剤は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
また、添加剤は、本発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。
その他の生理活性又は薬理活性成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
また、その他の生理活性又は薬理活性成分は、本発明の効果を損なわない範囲で使用することができる。
基剤又は担体としては、油性基剤、水性基剤が挙げられる。
油性基剤としては、流動パラフィン、ワセリン、ゲル化炭化水素(プラスチベースなど)、オゾケライト、α−オレフィンオリゴマー、及び軽質流動パラフィンのような炭化水素;メチルポリシロキサン、架橋型メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、架橋型アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型アルキルポリエーテル変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリエーテル変性シリコーン、シリコーン・アルキル鎖共変性ポリグリセリン変性シリコーン、ポリエーテル変性分岐シリコーン、ポリグリセリン変性分岐シリコーン、アクリルシリコン、フェニル変性シリコーン、及びシリコーンレジンのようなシリコーン油;セタノール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコール、及びベヘニルアルコールのような高級アルコール;コレステロール、フィトステロール、及びヒドロキシステアリン酸フィトステリルのようなステロール類;シアバター、カルバナロウ、及びキャンデリラロウのような植物脂;ラノリン、オレンジラフィー油、スクワラン、馬油、鯨ロウ、及びミツロウのような動物油脂;エチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カチオン化グアガム、及びアセチル化ヒアルロン酸のような天然高分子誘導体;ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、及びアクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体のような合成高分子;カラギーナン、アルギン酸、セルロース、グアーガム、クインスシード、デキストラン、ジェランガム、及びヒアルロン酸のような天然高分子;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、イソノナン酸イソノニル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット、及びトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルのようなエステル類;デキストリン、及びマルトデキストリンのような多糖類;エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、及びジプロピレングリコールモノプロピルエーテルのようなグリコールエーテルなどが挙げられる。
また、水性基剤としては、水、緩衝液の他に、エタノール、及びイソプロパノールのような低級アルコール;ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール、ジグリセリン、及びジプロピレングリコールのような多価アルコールなどが挙げられる。
基材又は担体は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用できる。
乳剤、クリーム剤、乳剤性軟膏剤などの乳化状態の剤型である場合は、水中油型又は油中水型の何れでも良いが、使用感が良い点で、水中油型が好ましい。
本発明の外用組成物は、痩身のために使用することができる。
また、本発明の外用組成物は、体脂肪を減少するため、体脂肪の蓄積を予防、抑制、若しくは低減するため、脂肪細胞における脂肪の蓄積を予防、抑制、若しくは低減するため、脂肪細胞の肥大化を予防、若しくは抑制するため、脂肪細胞を小さくするため、脂肪細胞の数を減少するため、又は脂肪細胞中の脂肪滴を縮小するために使用することができる。
また、本発明の外用組成物は、セルライトを改善、緩和、若しくは低減するためや、セルライトの生成を予防するために使用することができる。
また、本発明の外用組成物を用いれば、例えば、体脂肪を減少すること、体脂肪の蓄積を予防、抑制、若しくは低減すること、脂肪細胞における脂肪の蓄積を予防、抑制、若しくは低減すること、脂肪細胞の肥大化を予防、若しくは抑制すること、脂肪細胞を小さくすること、脂肪細胞の数を減少すること、脂肪細胞中の脂肪滴を縮小すること、セルライトを改善、緩和、若しくは低減すること、又はセルライトの生成を抑制することにより、痩身することができる。
ここでの脂肪細胞は、特に白色脂肪細胞とすることができる。
本発明の外用組成物は、例えば、1回0.1〜20gを、1日1〜3回、皮膚に適用することができる。適用期間は、効果が表れるまでとすればよいが、例えば、1〜24週とすることができる。
適用方法は、剤型により異なり、塗布、噴霧、貼付などとすることができる。
本発明の外用組成物は、特に、腹部、太もも、ふくらはぎ、足首、二の腕、顔、首などの、体脂肪がつき易い部位や体脂肪が多い部位の皮膚に適用することができる。
本発明は、(A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分を含有する組成物(本発明の外用組成物)を皮膚に適用する工程を含む痩身方法を包含する。
この痩身方法は、例えば、体脂肪を減少すること、体脂肪の蓄積を予防、抑制、若しくは低減すること、脂肪細胞における脂肪の蓄積を予防、抑制、若しくは低減すること、脂肪細胞の肥大化を予防、若しくは抑制すること、脂肪細胞を小さくすること、脂肪細胞の数を減少すること、脂肪細胞中の脂肪滴を縮小すること、セルライトを改善、緩和、若しくは低減すること、又はセルライトの生成を抑制することにより、痩身する方法であり得る。
また、本発明は、本発明の外用組成物を皮膚に適用する工程を含む、体脂肪減少方法、体脂肪の蓄積の予防、抑制、若しくは低減方法、脂肪細胞における脂肪の蓄積の予防、抑制、若しくは低減方法、脂肪細胞の肥大化の予防、若しくは抑制方法、脂肪細胞の縮小方法、脂肪細胞数の減少方法、又は脂肪細胞中の脂肪滴の縮小方法を包含する。
また、本発明は、本発明の外用組成物を皮膚に適用する工程を含む、セルライトの改善、緩和、若しくは低減方法や、セルライトの生成の予防方法を包含する。
本発明方法において、脂肪細胞は、特に白色脂肪細胞とすることができる。
本発明方法における用量、用法、適用箇所などは、本発明の外用組成物について説明した通りである。
各実施例で使用した脂肪細胞様細胞は白色脂肪細胞の形態及び機能を有することから、各実施例の結果は白色脂肪細胞に対する効果を示す。
マウス胎児線維芽細胞株 3T3-L1(DSファーマバイオメディカル社)を10%ウシ胎仔血清(FBS)含有DMEM培地でコンフルエントになるまで培養し、Adipolysis Assay Kit(Cayman Chemical社)に付属するイソブチルメチルキサンチン、インスリン、デキサメタゾンをメーカー既定の濃度で添加し、脂肪細胞様細胞へと分化誘導した。3日間誘導後、インスリンのみ添加した培地に換え、さらに1週間培養し、8割以上の細胞が脂肪滴を蓄えていることを確認した。その後、被験薬剤を添加した培地を加えて3日間培養し、培養上清中の遊離グリセロール濃度をAdipolysis Assay Kitを用いてメーカー既定の方法に従い測定した。
結果を図1に示す。ラナクリス、及びフィトソニックは、脂肪細胞様細胞のトリグリセリドの分解活性を促進する作用を示し、その作用は用量依存的であった。
結果を図2に示す。ラナクリス、及びフィトソニックは、実質的に生細胞数を減少させなかった。従って、ラナクリス、又はフィトソニックの添加による遊離脂肪酸量は、細胞の死滅により上清中に遊離された脂肪酸を定量したものではなく、生存している細胞中の脂肪の分解により生じた遊離脂肪酸を定量したものであることが分かる。
「(1)脂肪分解活性の評価No.1」と同様に、マウス胎児線維芽細胞株 3T3-L1を10%FBS含有DMEM培地でコンフルエントになるまで培養し、Adipolysis Assay Kitに付属するイソブチルメチルキサンチン、インスリン、デキサメタゾンをメーカー既定の濃度で添加し、脂肪細胞様細胞へと分化誘導した。3日間誘導後、インスリンのみ添加した培地に換え、さらに1週間培養し、8割以上の細胞が脂肪滴を蓄えていることを確認した。その後、表1に示す最終濃度となるように各薬剤を添加した10%FBS含有DMEM培地を添加して3日間培養し、培養上清中の遊離グリセロール濃度をAdipolysis Assay Kitを用いてメーカー既定の方法に従い測定した。
ポジティブコントロールとして、Adipolysis Assay Kitに付属するイソプロテレノールをメーカー既定の濃度で用いた。また、薬剤を添加しない10%FBS含有DMEM培地を用いたものをコントロールとした。各群3例ずつ行った(n=3)。
結果を図3に示す。ラナクリスは、白色脂肪細胞による脂肪分解活性を促進した。一方、マカライン、及びL-カルニチンは、脂肪分解活性を抑制する傾向にあったが、ラナクリスと組み合わせることにより、コントロールよりも白色脂肪細胞における脂肪分解活性が向上した。
「(1)脂肪分解活性の評価No.1」と同様に、マウス胎児線維芽細胞株 3T3-L1を10%FBS含有DMEM培地でコンフルエントになるまで培養し、Adipolysis Assay Kitに付属するイソブチルメチルキサンチン、インスリン、デキサメタゾンをメーカー既定の濃度で添加し、脂肪細胞様細胞へと分化誘導した。3日間誘導後、インスリンのみ添加した培地に換え、さらに1週間培養し、8割以上の細胞が脂肪滴を蓄えていることを確認した。その後、表1に示す最終濃度となるように各薬剤を添加した10%FBS含有DMEM培地を添加して3日間培養した。ポジティブコントロールとして、Adipolysis Assay Kitに付属するイソプロテレノールをメーカー既定の濃度で用いた。また、薬剤を添加しない10%FBS含有DMEM培地を用いたものをコントロールとした。各群3例ずつ行った(n=3)。
3日間薬剤処理した細胞を4%パラホルムアルデヒド液にて固定し、脂肪滴をオイルレッドOで染色、十分水洗した後、イソプロパノールにて色素を抽出した。この抽出液の吸光度(λ=510 nm)を測定し、脂肪蓄積量を示す値とした。さらに、コントロールの平均脂肪蓄積量を1としたときの、各薬剤を添加した場合の平均脂肪蓄積量の比率(脂肪蓄積量の比率)を求めた。
体脂肪の蓄積及びセルライトが見られる13名の女性の被験者が、クリサンテルムインジクム抽出物、L-カルニチン、及びレピジウムメイエニ抽出物を含有するクリームを、身体の1か所につき3.0g、1日1回、4週間塗布した。塗布した部位は、腹部、太もも、ふくらはぎ、及び足首である。
塗布前及び4週間塗布後に、腹部、太もも、ふくらはぎ、及び足首の周囲サイズを測定した。周囲サイズの減少が見られた場合を「改善」とし、改善した被験者の人数の比率を改善率とした。また、塗布前及び4週間塗布後に、体組成計(BC-118D、タニタ社)を用いて、体幹及び両足の体脂肪率を測定した。また、塗布前及び4週間塗布後に、体重を測定した。結果を表2に示す。
Claims (16)
- (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分を含有し、痩身のために用いられる外用組成物。
- 体脂肪を減少させることにより、及び/又は体脂肪の蓄積を抑制することにより痩身する、請求項1に記載の外用組成物。
- 脂肪細胞における脂肪滴を縮小すること、及び/又は脂肪細胞の数を減少することにより痩身する、請求項1又は2に記載の外用組成物。
- 脂肪細胞が白色脂肪細胞である請求項3に記載の外用組成物。
- (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分を含有し、セルライトの改善のために用いられる外用組成物。
- (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分がクリサンテルムインジクム抽出物である、請求項1〜5の何れかに記載の外用組成物
- (B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分がL-カルニチン、その塩、又はその誘導体である、請求項1〜6の何れかに記載の外用組成物
- (C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分がレピジウムメイエニ抽出物である、請求項1〜7の何れかに記載の外用組成物
- (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分を含有する組成物を皮膚に適用する工程を含む痩身方法。
- 体脂肪を減少させることにより、及び/又は体脂肪の蓄積を抑制することにより痩身する、請求項9に記載の方法。
- 脂肪細胞における脂肪滴を縮小すること、及び/又は脂肪細胞の数を減少することにより痩身する、請求項9又は10に記載の方法。
- 脂肪細胞が白色脂肪細胞である請求項11に記載の方法。
- (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分、(B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分、及び(C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分を含有する組成物を皮膚に適用する工程を含むセルライトの改善方法。
- (A)トリグリセリドの分解を促進する作用を有する成分がクリサンテルムインジクム抽出物である、請求項9〜13の何れかに記載の方法。
- (B)トリグリセリドの分解により生成した脂肪酸を、ミトコンドリア内に運搬する作用ないしはミトコンドリア膜を透過させる作用を有する成分がL-カルニチン、その塩、又はその誘導体である、請求項9〜14の何れかに記載の方法。
- (C)ミトコンドリア内での脂肪酸の燃焼を促進する作用を有する成分がレピジウムメイエニ抽出物である、請求項9〜15の何れかに記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017190141A JP7089145B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 痩身用外用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017190141A JP7089145B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 痩身用外用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019064946A true JP2019064946A (ja) | 2019-04-25 |
JP7089145B2 JP7089145B2 (ja) | 2022-06-22 |
Family
ID=66337465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017190141A Active JP7089145B2 (ja) | 2017-09-29 | 2017-09-29 | 痩身用外用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7089145B2 (ja) |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000016916A (ja) * | 1998-06-29 | 2000-01-18 | Kanebo Ltd | 脂肪分解促進剤および痩身用皮膚化粧料 |
JP2001064147A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-03-13 | Saburo Uchikuga | 痩身用皮膚化粧料 |
JP2004269453A (ja) * | 2003-03-11 | 2004-09-30 | Arysta Lifescience Corp | 皮膚化粧料 |
JP2004359674A (ja) * | 2003-05-12 | 2004-12-24 | Fancl Corp | 痩身用キット |
JP2006522074A (ja) * | 2003-04-01 | 2006-09-28 | リポテック,エス.アー. | セルライトを防止し処理するための構成物 |
JP2007204447A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Yoshihiro Futamura | 中性脂肪減少作用を呈するカルニチン誘導体、それからなる抗肥満薬、食品製剤及びセルライト減少作用を呈する化粧品 |
JP2007230987A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Kinos:Kk | 抗肥満剤 |
-
2017
- 2017-09-29 JP JP2017190141A patent/JP7089145B2/ja active Active
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000016916A (ja) * | 1998-06-29 | 2000-01-18 | Kanebo Ltd | 脂肪分解促進剤および痩身用皮膚化粧料 |
JP2001064147A (ja) * | 1999-08-24 | 2001-03-13 | Saburo Uchikuga | 痩身用皮膚化粧料 |
JP2004269453A (ja) * | 2003-03-11 | 2004-09-30 | Arysta Lifescience Corp | 皮膚化粧料 |
JP2006522074A (ja) * | 2003-04-01 | 2006-09-28 | リポテック,エス.アー. | セルライトを防止し処理するための構成物 |
JP2004359674A (ja) * | 2003-05-12 | 2004-12-24 | Fancl Corp | 痩身用キット |
JP2007204447A (ja) * | 2006-02-03 | 2007-08-16 | Yoshihiro Futamura | 中性脂肪減少作用を呈するカルニチン誘導体、それからなる抗肥満薬、食品製剤及びセルライト減少作用を呈する化粧品 |
JP2007230987A (ja) * | 2006-03-02 | 2007-09-13 | Kinos:Kk | 抗肥満剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7089145B2 (ja) | 2022-06-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Chuah et al. | Updates on antiobesity effect of Garcinia origin (−)‐HCA | |
CN104000752B (zh) | 用于干细胞保护的姜提取物 | |
Rondanelli et al. | A systematic review on the effects of botanicals on skeletal muscle health in order to prevent sarcopenia | |
Wang et al. | Phytol increases adipocyte number and glucose tolerance through activation of PI3K/Akt signaling pathway in mice fed high-fat and high-fructose diet | |
JP2013231056A (ja) | 身体的外観を改善するための化合物および化合物の組み合わせの新規の使用 | |
JP2016199536A (ja) | 筋肉増強およびメタボリックシンドローム改善ならびにqol改善のための組成物 | |
WO2007016050A1 (en) | Composition and method for treating cellulite | |
CN110200837A (zh) | 一种生发组合物 | |
CN113260423A (zh) | 促进体内最优皮肤白脂肪组织组合物的局部施用组合物和方法 | |
US20110189319A1 (en) | Lifeforce liquid supplement | |
KR20090130584A (ko) | 복합생약추출물을 유효성분으로 함유하는 피부 미백 및주름 개선용 화장료 조성물 | |
Baldi et al. | Synergistic use of bioactive agents for the management of different skin conditions: an overview of biological activities. | |
WO2011098216A1 (de) | Zubereitungen zur stabilisierung / aufbau der textur lebender gewebe wie haut, und deren anwendungen | |
JP2011195502A (ja) | 線維芽細胞増殖促進剤、抗老化剤及びしわ改善剤 | |
KR101830864B1 (ko) | 탈모방지 또는 모발 성장 촉진용 화장료 조성물 | |
Chan et al. | The impact of oral sea-buckthorn oil on skin, blood markers, ocular, and vaginal health: A randomized control trial | |
Kamohara et al. | Safety of a Coleus forskohlii formulation in healthy volunteers | |
JP7089145B2 (ja) | 痩身用外用組成物 | |
JP2006316020A (ja) | レプチン産生抑制剤 | |
CN101822624B (zh) | 一种含有硫辛酸和丹参提取物的组合物及其在化妆品中的应用 | |
JP2018522923A (ja) | 痩身ならびにスキンケア用組成物、および、その調製方法 | |
JP4585227B2 (ja) | 痩身用キット | |
CA3203878A1 (en) | Botanicals as wnt/.beta.-catenin activators, molecular pathway regulato rs and health biomarker regulators | |
KR100404455B1 (ko) | 성장촉진추출물 및 이를 함유하는 약학적 제제 | |
KR100860350B1 (ko) | 생약추출물을 함유하는 모발생장촉진용 화장료 조성물 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200825 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210707 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210831 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20211018 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211220 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220510 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220512 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7089145 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |