JP2019064669A - シート成形体、射出成形容器および射出成形容器の製造方法 - Google Patents

シート成形体、射出成形容器および射出成形容器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シート成形体のフランジ部の変形を抑制し、射出成形容器の生産性を向上させることが可能な、シート成形体を提供する。【解決手段】シート成形体3は、胴部シート3aと、胴部シート3aの下端に設けられた底部シート3bと、胴部シート3aの上端に設けられたフランジ部シート3cとを備えている。フランジ部シート3cは、内縁から外縁に向かって降下している。【選択図】図5

Description

本発明は、シート成形体、射出成形容器および射出成形容器の製造方法に関する。
合成樹脂シートを材料としてシート成形したシート成形体は、例えば食品や総菜を小分けあるいは個別に収納する包装用容器として、スーパーやコンビニエンスストア等の店舗において大量に使用されている。このようなシート成形体は、真空成形や圧空成形などにより成形されており、容器の強度を向上させ、変形防止を図るために、フランジ部を折り曲げ、複雑形状に加工することが提案されている(例えば特許文献1)。
また、合成樹脂シートを材料としたシート成形体の外面に射出樹脂を射出し、射出成形容器を作製することも提案されている(例えば特許文献2)。
特開2011−42377号公報 特開2017−65693号公報
しかしながら、例えば特許文献2に示す射出成形容器においては、シート成形体のフランジ部を複雑形状に加工した場合、射出成形時の射出樹脂の熱や圧力によりフランジ部の複雑形状が変形し、成形不良となるおそれがある。このため、フランジ部を複雑形状に加工することは困難である。
また、フランジ部を内縁から外縁にかけて平坦な形状とすると、シート成形体の強度を十分に確保することができない場合がある。この場合、シート成形体の搬送時やシート成形体を金型に装着する際に、シート成形体に変形が生じる場合がある。とりわけ、シート成形体の搬送時においては、一般的にシート成形体のフランジ部を下方から支持することによりシート成形体をハンドリングするため、フランジ部が上方へ反り返る場合がある。この場合、シート成形体の搬送作業等の作業効率が低下し、射出成形容器の生産効率が低下する。このため、シート成形体のフランジ部の変形が懸念事項となっている。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、シート成形体のフランジ部の変形を抑制し、射出成形容器の生産性を向上させることが可能な、シート成形体、射出成形容器および射出成形容器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、外面に射出樹脂を射出することにより射出成形容器を作製するためのシート成形体において、胴部シートと、前記胴部シートの下端に設けられた底部シートと、前記胴部シートの上端に設けられたフランジ部シートとを備え、前記フランジ部シートは、内縁から外縁に向かって降下していることを特徴とするシート成形体である。
本発明は、前記フランジ部シートは、全周にわたって内縁から外縁に向かって降下していることを特徴とするシート成形体である。
本発明は、水平面に対する前記フランジ部シートの傾斜角度は、3°以上15°以下であることを特徴とするシート成形体である。
本発明は、本発明によるシート成形体を用いて作製された射出成形容器であって、前記射出樹脂の外側にラベルが設けられていることを特徴とする射出成形容器である。
本発明は、本発明によるシート成形体を金型に装着する工程と、前記シート成形体の外面に前記射出樹脂を射出する工程とを備えたことを特徴とする射出成形容器の製造方法である。
本発明は、前記金型にラベルを装着する工程を更に備え、前記射出樹脂は、前記ラベルと前記シート成形体との間に射出されることを特徴とする射出成形容器の製造方法である。
以上のように本発明によれば、シート成形体のフランジ部の変形を抑制し、射出成形容器の生産性を向上させることができる。
図1Aは本発明の実施の形態による射出成形容器を示す側断面図。 図1Bは本発明の実施の形態による射出成形容器を示す平面図。 図2は胴部ラベルと底部ラベルとを有するラベルを示す展開図。 図3は胴部ラベルと底部ラベルとを有するラベルを示す組立図。 図4Aは、本発明の実施の形態によるシート成形体を示す平面図。 図4Bは、本発明の実施の形態によるシート成形体を示す側断面図。 図5は、図4のシート成形体を示す拡大図。 図6Aは、従来のシート成形体をハンドリング装置により支持した状態を示す側断面図。 図6Bは、本発明の実施の形態によるシート成形体をハンドリング装置により支持した状態を示す側断面図。 図7Aはシート成形体の積層構造の一例を示す側断面図。 図7Bはシート成形体の積層構造の他の例を示す側断面図。 図8はラベルの積層構造を示す側断面図。 図9は金型を示す側断面図。 図10Aは本発明による射出成形容器の製造方法を示す図。 図10Bは本発明による射出成形容器の製造方法を示す図。 図11Aは本発明による射出成形容器の製造方法を示す図。 図11Bは本発明による射出成形容器の製造方法を示す図。 図11Cは本発明による射出成形容器の製造方法を示す図。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから適宜変更し誇張してある。
図1A乃至図11Cは、本発明の実施の形態を示す図である。
まず、図1Aおよび図1Bにより、本実施の形態による射出成形容器について説明する。本実施の形態による射出成形容器は、射出成形時に金型にあらかじめヒートシール層をもつラベルをセットしておき、成形時の樹脂のもつ熱でラベルのヒートシール層を射出樹脂表面に融着させることにより得られるインモールドラベル容器である。
図1Aおよび図1Bに示すように、射出成形容器10はフランジ部14を有する略角筒状の胴部11と、胴部11の下方に連結された底部12とを備えている。
また、射出成形容器10は、シート成形体3と、少なくとも胴部ラベル5と底部ラベル7とを有するラベル4と、シート成形体3とラベル4との間に介在された射出樹脂8とを有している。
このうちシート成形体3は射出樹脂8の厚み方向内側に位置し、胴部シート3aと、胴部シート3aの下端に設けられた底部シート3bと、胴部シート3aの上端に設けられたフランジ部シート3cとを有している。これらの胴部シート3a、底部シート3bおよびフランジ部シート3cは、それぞれ射出成形容器10の胴部11、底部12およびフランジ部14に対応しており、シート成形体3は、容器形状をもつ。このようなシート成形体3は、全体としてガスバリア性を有していてもよい。またシート成形体3の底部シート3bの中央部には、後述するゲート受部33が形成されている。
また、ラベル4は射出樹脂8の厚み方向外側に位置し、胴部11に対応する胴部ラベル5と、底部12に対応する底部ラベル7とを有している。このようなラベル4は、全体としてガスバリア性を有していてもよい。また底部ラベル7の中央には、射出樹脂8を射出するためのゲート穴7aが形成されている。なお、ここでいうガスバリア性とは、少なくとも酸素バリア性を意味しているが、酸素バリア性に加え、水蒸気バリア性であっても良い。
また、図2に示すように、ラベル4を構成する胴部ラベル5および底部ラベル7は一体に形成されている。そして胴部ラベル5は底部ラベル7の周縁から平面方向外方へ延びる複数の部分5a、5b、5c、5dを有している。このようにして、ラベル4の周縁は、底部ラベル7と、胴部ラベル5の4つの部分5a、5b、5c、5dとによって画定されている。このようなラベル4は、後述する積層体24を、レーザー等により打ち抜くことによって作製することができる。
さらに、胴部ラベル5の各部分5a、5b、5c、5d間は胴部ラベル5が存在せず、隙間が形成されている。この場合、図3に示すように、射出成形容器10において、各部分5a、5b、5c、5d同士が重なり合うことはなく、胴部ラベル5の部分5a、5b、5c、5d間に隙間が形成される。
ところで、図1Aおよび図1Bに示すように、射出成形容器10の胴部11はフランジ部14を有している。そしてこのフランジ部14はシート成形体3の胴部シート3a上端に設けられたフランジ部シート3cと、このフランジ部シート3c上に射出された射出樹脂8とを有する。
このような構成からなる射出成形容器10内に内容物が充てんされる。次に射出成形容器10のフランジ部14にアルミ層30aと、ヒートシール層30bとからなる蓋材30が接着されて、射出成形容器10が密閉される。
次に、図1Aおよび図4A乃至図7Bにより、シート成形体3について更に説明する。
図1A、図4Aおよび図4Bに示すように、シート成形体3には、ラベル4側の面に、後述する金型20の後述するゲート22aを受入れ(図9参照)、かつゲート22aからの射出樹脂8を受けるゲート受部33が設けられている。このゲート受部33は後述する金型20のコア21側へ引込むようなテーパ形状をもった凹状に形成されている。また、金型20のコア21には、ゲート受部33に対応する形状の凹部21aが形成されている。これにより、コア21の凹部21a内にシート成形体3のゲート受部33を嵌込むことができ、コア21にシート成形体3を確実に装着することができるようになっている(図9参照)。
また、図5に示すように、シート成形体3のフランジ部シート3cは、内縁3dから外縁3eに向かって降下している。すなわち、シート成形体3の底部シート3bを接地させた状態(図4B)で、内縁3dは、外縁3eよりも上方に位置する。これにより、フランジ部シート3cの変形の方向依存性を発現させることができる。すなわち、シート成形体3のフランジ部シート3cを内縁3dから外縁3eに向かって降下するように成形することにより、フランジ部シート3cの変形、例えば反り返りが、下方に向かうようにすることができる。これにより、フランジ部シート3cに上方から下方への力が加えられた場合、フランジ部シート3cは下方に向かって反り返る可能性があるが、フランジ部シート3cに下方から上方への力が加えられた場合、フランジ部シート3cが上方に向かって反り返らないように、反り返りを抑制することができる。なお、シート成形体3のフランジ部シート3は、射出成形容器10を成形する際に、射出樹脂8の熱や圧力により変形し、射出成形容器10においては、フランジ部シート3cは、水平面と平行になっている。このため、射出成形容器10のフランジ部14に後述する蓋材30を接着する際のヒートシール性が損なわれることはない。
ところで、一般的には、図6Aおよび図6Bに示すように、シート成形体3を搬送する際や後述する金型20に装着する際、ハンドリング装置40により、シート成形体3のフランジ部シート3cを下方から支持しながらシート成形体3を搬送する。この際、図6Aの比較例に示すように、フランジ部シート3が水平面に対して平行に形成されている場合、ハンドリング装置40がフランジ部シート3cを下方から支持した際に、フランジ部シート3cが内縁3dから上方へ反り返り、胴部シート3aが内側へ入り込むように変形する場合がある。この場合、例えば金型20へのシート成形体3の装着が困難になり、シート成形体3の搬送作業の作業効率が低下し、射出成形容器10の生産効率が低下する。これに対して、図6Bに示すように、本実施の形態によれば、フランジ部シート3cが内縁3dから外縁3eに向かって降下するように形成されることにより、ハンドリング装置40がフランジ部シート3cを下方から支持した際に、フランジ部シート3cが内縁3dから上方へ反り返ることを抑制することができる。
また、フランジ部シート部3cは、その全周にわたって内縁3dから外縁3eに向かって降下している。これにより、フランジ部シート3cの上方へ反り返る変形に対する強度を向上させることができる。すなわち、このようにフランジ部シート3cが全周にわたって内縁から外縁3eに向かって降下することにより、図4Aに示すように、フランジ部シート3cが水平面に平行である場合(図4Aの仮想線(二点鎖線)参照)と比較して、平面視においてフランジ部シート3cの外縁3eの全長が短くなる。この場合、フランジ部シート3cを水平面に平行になるように変形させるためには、フランジ部シート3cを伸長させるように引っ張る力が必要になる。これにより、フランジ部シート3cの上方へ反り返る変形に対する強度が向上し、フランジ部シート3cに下方から上方への力が加えられた場合に、フランジ部シート3cが上方に向かって反り返ることを抑制することができる。
ここで、フランジ部シート3cは、図5に示すように、水平面に対するフランジ部シート3cの傾斜角度θが3°以上15°以下であることが好ましく、5°以上10°以下であることが更に好ましい。水平面に対するフランジ部シート3cの傾斜角度を3°以上にすることにより、フランジ部シート3cの変形の方向依存性を発現させることができる。また、水平面に対するフランジ部シート3cの傾斜角度を15°以下にすることにより、シート成形体3を金型20の後述するコア21に吸着させた際に、フランジ部シート3cとコア21との密着性が低下することを抑制することができる。また、フランジ部シート3cの幅方向に沿う断面(図5)において、フランジ部シート3cの表面は直線状に延びているが、これに限らずフランジ部シート3cの表面が湾曲していても良い。
このようなシート成形体3の厚みTは、作製する射出成形容器10の構成にもよるが、例えば300μm以上1000μm以下とすることができる。また、フランジ部シート3cの内縁3dから外縁3eまでの長さL、すなわち、フランジ部シート3cの傾斜方向に沿った長さLは、例えば4mm以上7mm以下とすることができる。
ところで、シート成形体3は、上述のようにフランジ部シート3cを有する胴部シート3aと、底部シート3bとを含み、容器形状をもっている。この場合、シート成形体3は、図7Aおよび図7Bに示すような層構成をもつシート状の積層体23から構成されている。
すなわち、図7Aに示すように、シート成形体3を構成する積層体23は、外側から順次配置された合成樹脂層としてのポリプロピレン層(PP)23aと、ガスバリア性を有するガスバリア層としてのエチレンビニルアルコール共重合体層(EVOH)23bと、接着層としてのポリプロピレン層(PP)23cとを含む。なお、図7Bに示すように、シート成形体3を構成する積層体23が、外側から順次配置された合成樹脂層としてのポリプロピレン層(PP)23aと、酸素吸収樹脂層231bと、バリア層232bと、酸素吸収樹脂層233bと、接着層としてのポリプロピレン層(PP)23cとを含んでいても良い。
そして、このように構成されたシート状の積層体23に対して真空成形を施すことにより、容器形状をもつシート成形体3を得ることができる。
次に、胴部ラベル5および底部ラベル7を有するラベル4、並びに射出樹脂8について、以下説明する。
まず、ラベル4について説明する。胴部ラベル5および底部ラベル7を有するラベル4は、図8に示すような層構成をもつ積層体24からなる。
すなわち、図8に示すように、胴部ラベル5および底部ラベル7を有するラベル4は、(i)射出樹脂8との接着層24aと、(ii)合成樹脂層24bと、(iii)ガスバリア層24cと、(iv)印刷基材層24dとから成る(ここで(i)の層と(ii)の層は兼用可能)。これら各層24a、24b、24c、24dは、それぞれ独立して製膜し接着剤を介して貼合(ドライラミネーション)するか、または、その一部もしくは全層を溶融押出(EC、共押出)することで形成することもできる。また、用途・目的に応じて印刷基材層を省略することもできる。
接着層24aとしては、射出樹脂8と接着するものであれば特に限定されないが、通常、射出樹脂8と同材質のプラスチックや、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)を含有するポリエチレン等の接着性を有する樹脂、又はそれら樹脂が共押し出し加工、あるいは、コーティング加工されたプラスチックフィルム等が好適に使用できる。
また、合成樹脂層24bとしては、ポリプロピレン(PP)を用いることができる。
ガスバリア層24cとしては、例えば、(a)アルミ箔(7〜25μm)、(b)金属又は金属酸化物を蒸着等でプラスチックフィルム等に積層したもの、例えば、酸化珪素蒸着プラスチックフィルム、酸化アルミ蒸着プラスチックフィルム、アルミ蒸着プラスチックフィルム、(c)その他、ポリアクリロニトリル系樹脂、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)、PVDC(ポリ塩化ビニリデン)フィルム、PVDCコート二軸延伸プラスチックフィルム等が挙げられ、所望の性能に応じて適宜選択され得る。なお、シート成形体3が十分なガスバリア性を有する場合、ラベル4は必ずしもガスバリア層24cをもつ必要はない。
印刷基材層24dとしてのフィルムは、一般に印刷可能なものであれば特に限定されず、例えば、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルム、ナイロンフィルム等が適宜使用できる。
なお、上記各層は常法に従い、ドライラミネーション法、押出ラミネーション法、押出コーティング法その他のコーティング法によって形成される。
具体的には、胴部ラベル5および底部ラベル7を有するラベル4として、例えば以下の層構成のラベルを用いることができる。
(1)ヒートシール延伸ポリプロピレン層(HSOPP)30μm/アルミ箔7μm/延伸ポリプロピレン層(OPP)30μm
(2)ヒートシール延伸ポリプロピレン層(HSOPP)30μm/VM−PET12μm/延伸ポリプロピレン層(OPP)30μm
(3)ヒートシール剤コーティング/延伸ポリプロピレン層(OPP)30μm/アルミ箔7μm/延伸ポリプロピレン層(OPP)30μm
また、本発明の射出成形容器10に用いられる射出樹脂8としては、射出成形可能な熱可塑性樹脂、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン等が使用され得る。
次に、インモールド成形を行う金型20について、説明する。
図9に示すように、金型20は、シート成形体3を吸着するコア21と、ラベル4を吸着するキャビティ付金型22とを有している。このうち、コア21には、上述したシート成形体3のゲート受部33に対応するテーパ形状をもった凹部21aが形成されている。これにより、コア21の凹部21a内にシート成形体3のゲート受部33を嵌込み、コア21にシート成形体3を確実に装着することができるようになっている。
キャビティ付金型22には、ラベル4が装着された際に、ラベル4のゲート穴7aを貫通する突起22bが形成されている。この突起22bには、射出樹脂8を射出する注出口22aが形成されており、注出口22aから射出樹脂8を射出することにより、ラベル4上に射出樹脂が形成される。
次に、図10A乃至図11Cにより、射出成形容器の製造方法について述べる。
まず、シート状の積層体23に対して真空成形を施すことにより、胴部シート3aと底部シート3bとフランジ部シート3cとを有する容器形状をもつシート成形体3を得る。この際、フランジ部シート3cは、内縁3dから外縁3eに向かって降下するように形成される。これにより、フランジ部シート3cの変形の方向依存性を発現させることができ、フランジ部シート3cの変形、例えば反り返りが下方に向かうようにすることができる。このため、フランジ部シート3cに下方から上方への力が加えられた場合、フランジ部シート3cが上方に反り返ることを抑制することができる。
また、フランジ部シート部3cは、その全周にわたって内縁3dから外縁3eに向かって降下するように形成される。このようにフランジ部シート3cが全周にわたって内縁から外縁3eに向かって降下することにより、フランジ部シート3cが水平面に平行である場合と比較して、平面視においてフランジ部シート3cの外縁3eの全長が短くなり(図4A参照)、フランジ部シート3cを水平面に平行になるように変形させるためには、フランジ部シート3cを伸長させるように引っ張る力が必要になる。これにより、フランジ部シート3cの上方へ反り返る変形に対する強度が向上し、フランジ部シート3cに下方から上方への力が加えられた場合に、フランジ部シート3cが上方に向かって反り返ることを抑制することができる。
さらに、水平面に対するフランジ部シート3cの傾斜角度θ(図5参照)は、3°以上15°以下とすることができる。これにより、フランジ部シート3cの変形の方向依存性を発現させることができ、また、シート成形体3を金型20の後述するコア21に吸着させた際に、フランジ部シート3cとコア21との密着性が低下することを抑制することができる。
また、シート成形体3を作製することと並行して、胴部ラベル5と底部ラベル7とを有するラベル4を準備する。この際、まず、積層体24を準備する。次いで、積層体24を、レーザー等により打ち抜くことによって、ラベル4を得る。
次に、図10Aに示すようにコア21と、キャビティ付金型22とを有する金型20を準備する。
次いで、図10Bに示すように、シート成形体3を金型20に装着する。この場合、金型20のコア21にシート成形体3を吸着させる。この場合、ハンドリング装置40により、シート成形体3のフランジ部シート3cを支持し、シート成形体3を金型20のコア21に接近させる。この際、フランジ部シート3cは、全周にわたって内縁3dから外縁3eに向かって降下するように形成されており、フランジ部シート3cの変形の方向依存性が発現され、フランジ部シート3cの反り返りが下方に向かうようになっている。これにより、フランジ部シート3cが上方に反り返ることなく、シート成形体3をコア21に接近させることができる。次いで、金型20の図示しない真空装置により、シート成形体3をコア21に吸着させる。この場合、水平面に対するフランジ部シート3cの傾斜角度θが、15°以下とすることができる。これにより、シート成形体3とコア21との密着性が低下する不具合を抑制することができる。
次に、図11Aに示すように、金型20に射出樹脂8が通過するゲート穴7aが形成されたラベル4を装着する。この場合、金型20のキャビティ付金型22にラベル4を吸着させる。
次いで、金型20に装着されたラベル4とシート成形体3との間に射出樹脂8を射出する。この際、まず、キャビティ付金型22に対してコア21を接近させ、キャビティ付金型22内にコア21を挿着し、キャビティ付金型22とコア21とを型締めする。次に、この状態で、キャビティ付金型22とコア21との間の空間に、キャビティ付金型22に設けられた射出樹脂8のゲート(注入口)22aから射出樹脂8を射出する(図11B)。この場合、注出口22aは、キャビティ付金型22に形成された突起22bに形成されており、底部ラベル7のゲート穴7aを貫通して金型20内に突出している。このような注出口22aから射出された射出樹脂8は、ラベル4に設けられたゲート穴7aからシート成形体3とラベル4との間に侵入し、この射出樹脂8によりシート成形体3とラベル4とが接着され、射出成形容器10が成形される。
また、この際、ゲート穴7aからシート成形体3とラベル4との間に侵入した射出樹脂8は、シート成形体3の底部シート3bと、ラベル4の底部ラベル7との間において放射状に拡がっていく。この場合、シート成形体3に射出樹脂8を受けるテーパ形状をもったゲート受部33が設けられているので、注出口22aから射出された射出樹脂8をこのゲート受部33により受けた後、テーパ形状をもったゲート受部33により、射出樹脂8をシート成形体3とラベル4との間に水平方向にスムーズに導くことができる。
そして、図11Cに示すように、得られた射出成形容器10が、金型20から外方へ取出される。
以上のように本実施の形態によれば、フランジ部シート3cは、内縁3dから外縁3eに向かって降下している。これにより、フランジ部シート3cの変形の方向依存性を発現させることができ、フランジ部シート3cの変形、例えば反り返りの方向が下方に向かうようにすることができる。このため、下方からフランジ部シート3cに上方向きの力が加えられた場合、フランジ部シート3cが上方に向かって反り返ることを抑制することができる。この結果、シート成形体3のフランジ部3cの変形を抑制し、射出成形容器10の生産性を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、フランジ部シート3cは、全周にわたって内縁3dから外縁3eに向かって降下している。これにより、フランジ部シート3cの上方へ反り返る変形に対する強度が向上し、フランジ部シート3cに下方から上方への力が加えられた場合に、フランジ部シート3cが上方に向かって反り返ることを抑制することができる。
さらに、本実施の形態によれば、水平面に対するフランジ部シート3cの傾斜角度は、3°以上15°以下になっている。これにより、フランジ部シート3cの強度を効果的に高めることができ、また、水平面に対するフランジ部シート3cの傾斜角度を15°以下にすることにより、シート成形体3を金型20の後述するコア21に吸着させた際に、フランジ部シート3cとコア21との密着性が低下することを抑制することができる。
なお、上記実施の形態において、射出成形容器10が、ラベル4が射出樹脂8の厚み方向外側に設けられているインモールドラベル容器である例を示したが、これに限らず、射出成形容器10がラベル4を備えることなく、シート成形体3と、射出樹脂8とによって構成されていてもよい。この場合、射出樹脂8を射出する工程において、射出樹脂8は、シート成形体3の外面に射出される。
上記実施の形態に開示されている複数の構成要素を必要に応じて適宜組合せることも可能である。あるいは、上記実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
3 シート成形体
3a 胴部シート
3b 底部シート
3c フランジ部シート
3d 内縁
3e 外縁
4 ラベル
5 胴部ラベル
7 底部ラベル
7a ゲート穴
8 射出樹脂
10 射出成形容器
11 胴部
12 底部
20 金型
21 コア
22 キャビティ付金型
40 ハンドリング装置

Claims (6)

  1. 外面に射出樹脂を射出することにより射出成形容器を作製するためのシート成形体において、
    胴部シートと、
    前記胴部シートの下端に設けられた底部シートと、
    前記胴部シートの上端に設けられたフランジ部シートとを備え、
    前記フランジ部シートは、内縁から外縁に向かって降下していることを特徴とするシート成形体。
  2. 前記フランジ部シートは、全周にわたって内縁から外縁に向かって降下していることを特徴とする請求項1に記載のシート成形体。
  3. 水平面に対する前記フランジ部シートの傾斜角度は、3°以上15°以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のシート成形体。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート成形体を用いて作製された射出成形容器であって、
    前記射出樹脂の外側にラベルが設けられていることを特徴とする射出成形容器。
  5. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシート成形体を金型に装着する工程と、
    前記シート成形体の外面に前記射出樹脂を射出する工程とを備えたことを特徴とする射出成形容器の製造方法。
  6. 前記金型にラベルを装着する工程を更に備え、
    前記射出樹脂は、前記ラベルと前記シート成形体との間に射出されることを特徴とする請求項5に記載の射出成形容器の製造方法。
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