JP2019064532A - 車両用空調装置 - Google Patents

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畠山 淳
Atsushi Hatakeyama
淳 畠山
智 荻原
Satoshi Ogiwara
智 荻原
哲 佐久間
Satoru Sakuma
哲 佐久間
尾崎 達也
Tatsuya Ozaki
達也 尾崎
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Abstract

【課題】エンジンの出口水温が高い場合であっても、ヒートポンプサイクルのエネルギ効率の低下を抑制できる空調装置を提供する。【解決手段】空調装置100では、水冷コンデンサ22に冷却水循環通路40におけるエンジン3の上流であってヒータコア42の下流を流れるエンジン3の冷却水が導かれる。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用空調装置に関する。
特許文献1には、エンジンと該エンジンの冷却水の熱で空気を加熱するヒータコアとの間で冷却水が循環する暖房用冷却水回路を備えた車両の空調装置において、暖房用冷却水回路のうちエンジンの下流側で且つヒータコアの上流側に配置されて冷却水を加熱する加熱装置を備えた車両の空調装置が開示されている。さらに、特許文献1には、加熱装置として、ヒートポンプの加熱器(熱交換器)を用いることが開示されている。
特許文献1に記載の空調装置では、ヒートポンプの加熱器(熱交換器)において高温高圧のガス冷媒から熱を放出させて高圧の液状冷媒にすると共に、このとき放熱した熱によって、冷媒と冷却水との間で熱交換して冷却水を加熱する。
特開2017−114179号公報
しかしながら、特許文献1の空調装置では、エンジンの出口水温が高い場合には、熱交換器の凝縮圧力も高くなるため、ヒートポンプサイクルのエネルギ効率が低下してしまう。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、エンジンの出口水温が高い場合であっても、ヒートポンプサイクルのエネルギ効率の低下を抑制できる車両用空調装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様によれば、車両用空調装置は、エンジンを冷却する冷却水が循環する冷却水循環通路と、冷却水循環通路を循環する冷却水によって車室内に導かれる空気を加熱するヒータコアと、冷媒を圧縮する圧縮機と、冷媒と外気との間で熱交換を行う室外熱交換器と、圧縮機と室外熱交換器との間に設けられ圧縮機によって圧縮された冷媒と冷却水循環通路の冷却水との間で熱交換を行う水−冷媒熱交換器と、水−冷媒熱交換器と室外熱交換器との間に設けられ圧縮機によって圧縮された冷媒を減圧膨張させる減圧機構と、を備え、水−冷媒熱交換器には、冷却水循環通路におけるエンジンの上流であってヒータコアの下流を流れる冷却水が導かれることを特徴とする。
本発明では、水−冷媒熱交換器は、冷却水循環通路上におけるエンジンの上流であってヒータコアの下流に設けられるので、エンジンの出口水温が高温であっても、水−冷媒熱交換器には、ヒータコアにおいて空気と熱交換した後の冷却水が導かれる。これにより、水−冷媒熱交換器には、エンジンの出口水温に比べて低い水温の冷却水が導かれるので、ヒートポンプサイクルのエネルギ効率の低下を抑制できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置の構成図である。 図2は、車両用空調装置の冷房モードについて説明する図である。 図3は、車両用空調装置のエンジン暖房モードについて説明する図である。 図4は、車両用空調装置のヒートポンプ暖房モードについて説明する図である。 図5は、車両用空調装置のハイブリッド暖房モードについて説明する図である。 図6は、第1実施形態に係る車両用空調装置の変形例の構成図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置の構成図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置の構成図である。 図9は、本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置にEGRクーラを設けた時の構成図である。
<第1実施形態>
以下、図面を参照して、本発明の第1実施形態に係る車両用空調装置100(なお、以下では、単に「空調装置100」という。)について説明する。
図1に示すように、空調装置100は、冷媒が循環する冷凍サイクル2と、エンジン3を冷却する冷却水が循環する冷却水サイクル4と、空調に利用される空気が通過するHVAC(Heating Ventilation and Air Conditioning)ユニット5と、空調装置100の動作を制御する制御部としてのコントローラ10と、を備える。
空調装置100は、冷暖房可能なヒートポンプシステムである。空調装置100は、例えば、ハイブリッド自動車や発電用エンジン付きの電気自動車などの車両(図示省略)に搭載されて車室(図示省略)内の空調を行う。例えば、冷媒にはHFO−1234yfが用いられ、冷却水には不凍液が用いられる。
冷凍サイクル2は、圧縮機としてのコンプレッサ21と、水−冷媒熱交換器としての水冷コンデンサ22と、室外熱交換器23と、気液分離器24と、蒸発器としてのエバポレータ25と、膨張弁としての温度式膨張弁26と、減圧機構としての固定絞り27と、これらを冷媒が循環可能となるように接続する冷媒流路20と、を備える。冷媒流路20には、第1流路切換弁28と、第2流路切換弁29と、が設けられる。
コンプレッサ21は、図示しない電動モータによって駆動される。コンプレッサ21は、ガス状(気相)冷媒を吸入し圧縮する。これにより、ガス状冷媒は高温高圧になる。
水冷コンデンサ22は、暖房運転時に、コンプレッサ21を通過した後の冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。水冷コンデンサ22は、コンプレッサ21によって高温高圧となった冷媒と冷却水サイクル4を循環する冷却水との間で熱交換を行い、冷媒の熱を冷却水に伝達する。水冷コンデンサ22にて凝縮した冷媒は、固定絞り27へと流れる。
水冷コンデンサ22は、コンプレッサ21にて圧縮された冷媒の熱を用いて、冷却水サイクル4を循環する冷却水を介して、車室内に導かれて空調に用いられる空気を加熱する。ここでは、水冷コンデンサ22と冷却水サイクル4とが、車室内に導かれる空気を加熱する加熱器に相当する。
室外熱交換器23は、例えば車両のエンジンルーム内に配置され、冷媒と外気との間で熱交換を行う。室外熱交換器23は、冷房時には凝縮器として機能し、暖房時には蒸発器として機能する。室外熱交換器23には、車両の走行や室外ファン6の回転によって、外気が導入される。
気液分離器24は、冷媒流路20を流れる冷媒を一時的に溜めると共に、ガス状冷媒と液状(液相)冷媒とに気液分離する。気液分離器24は、暖房運転時には、室外熱交換器23から流入するガス状冷媒をコンプレッサ21に導く。気液分離器24からコンプレッサ21へは、分離したガス状冷媒のみが流れる。気液分離器24は、冷房運転時には、室外熱交換器23から流入する液状冷媒を温度式膨張弁26に導く。気液分離器24から温度式膨張弁26へは、分離した液状冷媒のみが流れる。
エバポレータ25は、HVACユニット5内に配置される。エバポレータ25は、ヒートポンプ運転モードが冷房モードである場合に、車室内に導かれる空気の熱を冷媒に吸収させて冷媒を蒸発させる。エバポレータ25にて蒸発した冷媒は、コンプレッサ21へと流れる。
温度式膨張弁26は、気液分離器24とエバポレータ25との間に配置され、室外熱交換器23から気液分離器24を介して導かれた液状冷媒を減圧膨張させる。温度式膨張弁26は、エバポレータ25を通過した冷媒の温度、すなわちガス状冷媒の過熱度に応じて開度を自動的に調節する。
エバポレータ25の負荷が増加した場合には、ガス状冷媒の過熱度が増加する。そうすると温度式膨張弁26の開度が大きくなって過熱度を調節する様に冷媒量が増加する。一方、エバポレータ25の負荷が減少した場合には、ガス状冷媒の過熱度が減少する。そうすると温度式膨張弁26の開度が小さくなって過熱度を調節する様に冷媒量が減少する。このように、温度式膨張弁26は、エバポレータ25を通過したガス状冷媒の温度をフィードバックして、ガス状冷媒が適切な過熱度となるように開度を調節する。
固定絞り27は、水冷コンデンサ22と室外熱交換器23との間に配置される。固定絞り27は、暖房運転時には、コンプレッサ21にて圧縮されて水冷コンデンサ22にて凝縮した冷媒を減圧膨張させる。固定絞り27には、例えば、オリフィスやキャピラリーチューブが用いられる。固定絞り27の絞り量は、予め使用頻度の高い特定の運転条件に対応するように設定される。固定絞り27に代えて、例えば、段階的に又は無段階に開度を調節できる電磁弁を可変絞り(絞り機構)として用いてもよい。
第1流路切換弁28は、コントローラ10によって制御されるソレノイドを有する電磁弁である。第1流路切換弁28は、開閉によって冷媒の流れを切り換える。
冷房運転時には、第1流路切換弁28が閉じられる。これにより、室外熱交換器23にて凝縮した冷媒は、気液分離器24に流入し、液状冷媒が温度式膨張弁26,及びエバポレータ25を通過してコンプレッサ21に導かれる。一方、暖房運転時には、第1流路切換弁28が開かれる。これにより、室外熱交換器23にて蒸発した冷媒は、気液分離器24に流入し、第1流路切換弁28を通過してコンプレッサ21に導かれる。つまり、暖房運転時には、冷媒は、温度式膨張弁26及びエバポレータ25をバイパスして流れる。
第2流路切換弁29は、コントローラ10によって制御されるソレノイドを有する電磁弁である。第2流路切換弁29は、開閉によって冷媒の流れを切り換える。
冷房運転時には、第2流路切換弁29が開かれる。これにより、コンプレッサ21によって圧縮された冷媒は、水冷コンデンサ22を通過した後、固定絞り27をバイパスして室外熱交換器23へ流入する。一方、暖房運転時には、第2流路切換弁29が閉じられる。これにより、コンプレッサ21によって圧縮された冷媒は、水冷コンデンサ22及び固定絞り27を通過して室外熱交換器23へ流入する。
冷却水サイクル4は、エンジン3を冷却する冷却水が循環する冷却水循環通路40と、水冷コンデンサ22と、第1ポンプとしてのウォータポンプ41と、ラジエータ7と、ヒータコア42と、を備える。
ウォータポンプ41は、冷却水循環通路40におけるエンジン3の上流側に設けられ、冷却水循環通路40内の冷却水を循環させる。
ヒータコア42は、HVACユニット5内に配置され、暖房運転時に、ヒータコア42を通過する空気とエンジン3を冷却して高温となった冷却水との間で熱交換を行い、空調に用いられる空気を加熱する。
ラジエータ7は、エンジン3を冷却して高温となった冷却水と外気との間で熱交換を行い、冷却水の熱を外気に放熱する。
冷却水循環通路40は、ラジエータ7とエンジン3とを連結する冷却水の通路におけるラジエータ7の上流に設けられる温度開閉弁としてのサーモスタット43をさらに有する。サーモスタット43は、ラジエータ7に導かれる冷却水の温度が所定の温度を超えると閉状態から開状態に切り換えられる。サーモスタット43が閉状態の時には、冷却水はエンジン3の内部通路(図示せず)のみを通って、つまり、ラジエータ7をバイパスするようにして、冷却水循環通路40内を循環する。
HVACユニット5は、空調に利用する空気を冷却又は加熱する。HVACユニット5は、ブロワ52と、エアミックスドア53と、これらを空調に利用する空気が通過可能となるように囲うケース51と、を備える。HVACユニット5内には、エバポレータ25とヒータコア42とが配置される。ブロワ52から送風された空気は、エバポレータ25内を流れる冷媒との間、及びヒータコア42内を流れる冷却水との間で熱交換を行う。
ブロワ52は、HVACユニット5内に空気を送風する送風機である。
エアミックスドア53は、HVACユニット5内に配置されたヒータコア42を通過する空気の量を調整する。エアミックスドア53は、ヒータコア42のブロワ52側に設置される。エアミックスドア53は、暖房運転時にヒータコア42側を開き、冷房運転時にヒータコア42側を閉じる。エアミックスドア53の開度によって、空気とヒータコア42内の冷却水との間の熱交換量が調節される。
コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などによって構成されるマイクロコンピュータである。コントローラ10を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。コントローラ10は、ROMに記憶されたプログラムをCPUによって読み出すことで、空調装置100に各種機能を発揮させる。
コントローラ10には、図示しない室外熱交換器出口温センサ、エバポレータ温度センサ、外気温センサ、冷却水温度センサ等の信号が入力される。
コントローラ10は、入力された信号に基づいて、冷凍サイクル2の制御を実行する。即ち、コントローラ10は、コンプレッサ21の出力を設定すると共に、第1流路切換弁28及び第2流路切換弁29の開閉制御を実行する。また、コントローラ10は、図示しない出力信号を送信することで、冷却水サイクル4及びHVACユニット5の制御を実行する。
次に、図2から図4を参照して、空調装置100の各空調運転モードについて説明する。
<冷房運転>
冷房運転時には、冷凍サイクル2は、冷房モードに切り換えられる。冷房モードでは、冷凍サイクル2内の冷媒は、図2に太実線で示すように循環する。
コントローラ10は、第1流路切換弁28を閉じた状態にすると共に、第2流路切換弁29を開いた状態にする。
コンプレッサ21で圧縮されて高温高圧になった冷媒は、水冷コンデンサ22及び第2流路切換弁29を通って、室外熱交換器23へと流れる。このとき、ウォータポンプ41が駆動していても、冷媒の熱は大部分が室外熱交換器23から放熱されるので、水冷コンデンサ22にて冷媒から放出される熱量が低下する。よって、冷却水循環通路40内の冷却水は、水冷コンデンサ22ではさほど加熱されない。さらに、水冷コンデンサ22において加熱された冷却水がヒータコア42に導かれても、エアミックスドア53を調整することによりヒータコア42に空気が導かれないようにすることができる。
室外熱交換器23へ流れた冷媒は、室外熱交換器23に導かれる外気と熱交換を行い、冷却された後、気液分離器24にて気液分離される。気液分離器24の下流側に接続される温度式膨張弁26には、気液分離器24にて気液分離された冷媒のうち液状冷媒が流入する。
その後、液状冷媒は、温度式膨張弁26で減圧膨張してエバポレータ25へ流入し、エバポレータ25を通過する際に空調に利用する空気の熱を吸収することで蒸発する。エバポレータ25にて蒸発したガス状冷媒は、再びコンプレッサ21へと流れる。
エバポレータ25にて冷媒によって冷却された空気は、HVACユニット5の下流に流されて冷房風として用いられる。
<暖房運転>
空調装置100では、暖房運転時に、エンジン3の排熱によって暖房を行うエンジン暖房モードと、冷凍サイクル2による外気吸熱ヒートポンプ運転によって暖房を行うヒートポンプ暖房モードと、これらを併用したハイブリッド暖房モードと、が切り替えられる。以下に各暖房モードについて説明する。
<エンジン暖房モード>
エンジン暖房モードによる運転は、エンジン3が駆動しているときに行われる。図3に示すように、エンジン暖房モードでは、コンプレッサ21の運転が停止され、冷凍サイクル2内を冷媒は循環しない。つまり、エンジン暖房モードでは、エンジン3の排熱のみによって暖房運転を行う。
エンジン暖房モードによる運転では、ウォータポンプ41を駆動することによって、エンジン3によって加熱された冷却水がヒータコア42に流入し、ヒータコア42の周囲の空気を加熱する。加熱された空気は、HVACユニット5の下流側に流されることで、暖房風として用いられる。
<ヒートポンプ暖房モード>
ヒートポンプ暖房モードによる運転は、エンジン3が停止しているときに行われる。ヒートポンプ暖房モードでは、図4に示すように、コントローラ10は、第1流路切換弁28を開いた状態にすると共に、第2流路切換弁29を閉じた状態にし、コンプレッサ21を駆動する。
コンプレッサ21で圧縮され高温になった冷媒は、水冷コンデンサ22へと流れる。水冷コンデンサ22へ流れた冷媒は、水冷コンデンサ22の内部で冷却水を加熱することにより熱を奪われて低温になった後、固定絞り27を通って減圧膨張することでさらに低温となって、室外熱交換器23へと流れる。
室外熱交換器23へ流れた冷媒は、室外熱交換器23に導入される外気との間で熱交換を行い加熱された後、気液分離器24へと流れて気液分離される。そして、気液分離器24で気液分離された冷媒のうちガス状冷媒が、第1流路切換弁28を通って再びコンプレッサ21へと流れる。
ヒートポンプ暖房モードでは、エンジン3は停止しているが、ウォータポンプ41は駆動される。これにより、水冷コンデンサ22で冷媒によって加熱された冷却水は、エンジン3を通過してヒータコア42に流入し、ヒータコア42の周囲の空気を加熱する。加熱された空気は、HVACユニット5の下流側に流されることで、暖房風として用いられる。
<ハイブリッド暖房モード>
ハイブリッド暖房モードによる運転は、エンジン暖房モードで運転中に、要求された暖房条件を満たすことができない、あるいは暖房能力が不足しているときに行われる。ハイブリッド暖房モードでは、エンジン3からの排熱のみでは充分に冷却水を加熱できない場合、言い換えると、エンジン3の出口における冷却水の水温が低い場合に、ヒートポンプ暖房を併用して冷却水を加熱する。
空調装置100では、エンジン暖房モード、ハイブリッド暖房モードは、各温度センサによって検出された温度に応じて、コントローラ10によって自動で切り換えられる。
空調装置100では、水冷コンデンサ22は、冷却水循環通路40におけるエンジン3の上流であってヒータコア42の下流に設けられる。これにより、水冷コンデンサ22には、冷却水循環通路40におけるエンジン3の上流であってヒータコア42の下流を流れる冷却水が導かれる。
水冷コンデンサ22をエンジン3の下流に設けてしまうと、エンジン3の出口における冷却水の水温が比較的高い場合に、水冷コンデンサ22での凝縮圧力も高くなる。これにより、ヒートポンプサイクルのエネルギ効率が低下してしまう。このため、空調装置100では、水冷コンデンサ22に冷却水循環通路40におけるエンジン3の上流であってヒータコア42の下流を流れる冷却水を導いている。これにより、水冷コンデンサ22での凝縮圧力が高くなることを抑制でき、ヒートポンプサイクルにおけるエネルギ効率の低下を抑制することができる。
以上のように構成された空調装置100によれば、以下の効果を奏する。
空調装置100では、水冷コンデンサ22は、冷却水循環通路40上におけるエンジン3の上流であってヒータコア42の下流に設けられる。したがって、エンジン3の出口水温が高温であっても、水冷コンデンサ22には、ヒータコア42において空気を熱交換した後の冷却水が導かれる。これにより、水冷コンデンサ22には、エンジン3の出口水温に比べて低い水温の冷却水が導かれるので、ヒートポンプサイクルのエネルギ効率の低下を抑制できる。
ここで、空調装置100の変形例について説明する。図6に示すように、変形例では、冷却水循環通路40におけるエンジン3の上流であって水冷コンデンサ22の下流にEGRクーラ50が設けられる。
上述のように、冷房運転時には、冷媒の熱は大部分が室外熱交換器23から放熱されるので、水冷コンデンサ22にて冷媒から冷却水に放出される熱量が低下する。これにより、冷房運転時には、冷却水循環通路40内の冷却水は、水冷コンデンサ22ではさほど加熱されない。また、エンジン3の入口水温は、出口水温に比べて低い。このため、EGRクーラ50を冷却水循環通路40におけるエンジン3と水冷コンデンサ22の間に設けることにより、冷却水循環通路40内における他の箇所に設ける場合に比べて、EGRクーラ50内を通過するEGRガスを効率よく冷却することができる。
また、暖房運転を行うことによりEGRクーラ50を加熱することができる。これにより、例えば、冬場にエンジン3が停止していてもEGRクーラ50を加熱することができるので、エンジン3を始動したときなどにEGRクーラ50内において結露することを防止できる。
<第2実施形態>
図7及び図8を参照して、本発明の第2実施形態に係る車両用空調装置200(なお、以下では、単に「空調装置200」という。)について説明する。以下では、上記第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態の空調装置100と同一の構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
空調装置200は、冷却水循環通路40にヒータコア42及び水冷コンデンサ22を通過する冷却水をエンジン3を通過することなく循環させるバイパス機構60と、第2ポンプとしてのウォータポンプ144と、が設けられる点で上記第1実施形態と相違する。
冷却水サイクル4には、冷却水循環通路40において、水冷コンデンサ22とウォータポンプ41の間の通路40aと、エンジン3とヒータコア42の間の通路40bと、を連通する第1バイパス通路141及び第2バイパス通路142が設けられる。第1バイパス通路141は、通路40aにおける第2バイパス通路142より上流側で通路40aと連通し、通路40bにおける第2バイパス通路142より下流側で通路40bと連通する。
通路40aには三方弁143が設けられる。三方弁143は、通路40aの上流側と下流側とを連通するA位置(図7参照)と、通路40aの上流側と第1バイパス通路141とを遮断するB位置(図8参照)と、に切り換えられる。空調装置200では、第1バイパス通路141、第2バイパス通路142、及び三方弁143によってバイパス機構60が構成される。なお、第2バイパス通路142と通路40bとの合流部分に三方弁143と同様の三方弁を設けてもよい。
空調装置200では、三方弁143をB位置に切り換えることにより、冷却水循環通路40は、ウォータポンプ144、水冷コンデンサ22、三方弁143、及びヒータコア42を通って冷却水が循環する第1循環通路と、ウォータポンプ41、エンジン3、サーモスタット43、及びラジエータ7を通って冷却水が循環する第2循環通路と、に分断される。つまり、三方弁143をB位置に切り換えることにより、ヒータコア42及び水冷コンデンサ22を通過する冷却水をエンジン3を通過することなく循環させることができる。
エンジン3の停止中に暖房運転を行うと、空調装置100では、水冷コンデンサ22によって加熱された冷却水がエンジン3を通過するので、冷却水の熱がエンジン3に奪われてしまう。これに対し、空調装置200では、三方弁143を切り換えることにより第1循環通路と第2循環通路に分離することができるので、水冷コンデンサ22によって加熱された冷却水をエンジン3を通過することなくヒータコア42に直接導くことができる。よって、空調装置200によれば、暖房効率を向上させることができる。
また、例えば、冷房運転時に、エンジン3による排熱によって冷却水が高温になったときに、第1循環通路と第2循環通路とに分断することで、ヒータコア42にエンジン3を通過した高温の冷却水が導かれることを防止できる。よって、空調装置200によれば、冷房効率を向上させることができる。
なお、空調装置200にEGRクーラ50を設ける場合には、図9に示すように、通路40aにおけるエンジン3の上流側であって、通路40aと第2バイパス通路142との合流点の下流側に設ければよい。これにより、エンジン3が駆動しているときに、冷却水循環通路40が第1循環通路と第2循環通路とに分断されても、EGRクーラ50を確実に冷却することができる。
以上のように構成された空調装置200によれば、空調装置100の効果に加え、以下の効果を奏する。
空調装置200では、バイパス機構60によって第1循環通路と第2循環通路とに分断することで、ヒータコア42及び水冷コンデンサ22を通過する冷却水をエンジン3を通過することなく循環させることができる。これにより、暖房運転時に冷却水の熱がエンジン3に奪われてしまうことを防止できるので、暖房効率を向上させることができる。
また、空調装置200では、冷房運転時に、バイパス機構60によって第1循環通路と第2循環通路とに分断することで、ヒータコア42にエンジン3を通過した高温の冷却水が導かれることを防止できる。よって、冷房効率を向上させることができる。
以上のように構成された本発明の実施形態の構成、作用、及び効果をまとめて説明する。
空調装置100,200では、水冷コンデンサ22には、冷却水循環通路40におけるエンジン3の上流であってヒータコア42の下流を流れる冷却水が導かれる。
水冷コンデンサ22は、冷却水循環通路40上におけるエンジン3の上流であってヒータコア42の下流に設けられるので、エンジン3の出口水温が高温であっても、水冷コンデンサ22には、ヒータコア42において空気を熱交換した後の冷却水が導かれる。これにより、水冷コンデンサ22には、エンジン3の出口水温に比べて低い水温の冷却水が導かれるので、ヒートポンプサイクルのエネルギ効率の低下を抑制できる。
空調装置100,200では、冷却水循環通路40におけるエンジン3の上流であって水冷コンデンサ22の下流の冷却水がEGRクーラ50に導かれる。
冷房運転時には、冷却水循環通路40内の冷却水は、水冷コンデンサ22ではさほど加熱されない。また、エンジン3の入口水温は、出口水温に比べて低い。このため、冷却水循環通路40におけるエンジン3の上流であって水冷コンデンサ22の下流側の冷却水をEGRクーラ50に導くことにより、EGRクーラ50を効率よく冷却することができるとともに、水冷コンデンサ22に流入した冷媒の熱によってEGRクーラ50を加熱することができる。
また、空調装置200では、冷却水循環通路40には、ヒータコア42及び水冷コンデンサ22を通過する冷却水をエンジン3を通過することなく循環させるバイパス機構60が設けられる。
ヒータコア42及び水冷コンデンサ22を通過する冷却水をエンジン3を通過することなく循環させることにより、冷却水の熱がエンジン3に奪われてしまうことを防止できる。よって、暖房効率を向上させることができる。
100,200 車両用空調装置
2 冷凍サイクル
3 エンジン
4 冷却水サイクル
5 HVACユニット
10 コントローラ
20 冷媒流路
21 コンプレッサ
22 水冷コンデンサ(水−冷媒熱交換器)
40 冷却水循環通路
41 ウォータポンプ
42 ヒータコア
50 EGRクーラ
60 バイパス機構
141 第1バイパス通路
142 第2バイパス通路
143 三方弁

Claims (3)

  1. 車両用空調装置であって、
    エンジンを冷却する冷却水が循環する冷却水循環通路と、
    前記冷却水循環通路を循環する冷却水によって車室内に導かれる空気を加熱するヒータコアと、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    冷媒と外気との間で熱交換を行う室外熱交換器と、
    前記圧縮機と前記室外熱交換器との間に設けられ前記圧縮機によって圧縮された冷媒と前記冷却水循環通路の冷却水との間で熱交換を行う水−冷媒熱交換器と、
    前記水−冷媒熱交換器と前記室外熱交換器との間に設けられ前記圧縮機によって圧縮された冷媒を減圧膨張させる減圧機構と、を備え、
    前記水−冷媒熱交換器には、前記冷却水循環通路における前記エンジンの上流であって前記ヒータコアの下流を流れる冷却水が導かれる、
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 請求項1に記載の車両用空調装置であって、
    前記冷却水循環通路における前記エンジンの上流であって前記水−冷媒熱交換器の下流の冷却水がEGRクーラに導かれる、
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  3. 請求項1または2に記載の車両用空調装置であって、
    前記冷却水循環通路には、前記ヒータコア及び前記水−冷媒熱交換器を通過する冷却水を前記エンジンを通過することなく循環させるバイパス機構が設けられる、
    ことを特徴とする車両用空調装置。
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