JP2018144528A - 空調装置 - Google Patents

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亀田 一恵
Kazue Kameda
一恵 亀田
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Abstract

【課題】暖房運転時に蒸発器として機能する熱交換器への着霜の発生を抑制する。
【解決手段】空調装置1は、コンプレッサ21と、コンプレッサ21にて圧縮された冷媒の熱を用いて空調に用いられる空気を加熱するヒータコア22と、外気と冷媒との間で熱交換を行う第1熱交換器23と、第1熱交換器23と熱交換を行った外気と冷媒との間で熱交換を行う第2熱交換器24と、第1熱交換器23と第2熱交換器24とを接続する冷媒流路20に配設され、通過する冷媒を減圧膨張させる第1膨張弁27と、を備え、暖房運転時には、ヒータコア22から導かれた冷媒は、第1熱交換器23から第1膨張弁27を介して第2熱交換器24に導かれる。
【選択図】図3

Description

本発明は、空調装置に関するものである。
特許文献1には、熱交換器に着霜が発生した場合に除霜を行うための除霜用熱交換器を備える車両用空調装置が開示されている。
特開2013−112001号公報
しかしながら、特許文献1に記載の車両用空調装置は、熱交換器に着霜が発生した場合に、除霜用熱交換器に冷媒を流通させ、熱交換器を加熱して除霜を行うものである。この車両用空調装置では、熱交換器への着霜の発生を防止することはできない。
本発明は、暖房運転時に蒸発器として機能する熱交換器への着霜の発生を抑制することを目的とする。
本発明のある態様によれば、空調装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記圧縮機にて圧縮された冷媒の熱を用いて空調に用いられる空気を加熱する加熱器と、外気と冷媒との間で熱交換を行う第1熱交換器と、前記第1熱交換器と熱交換を行った外気と冷媒との間で熱交換を行う第2熱交換器と、前記第1熱交換器と前記第2熱交換器とを接続する冷媒流路に配設され、通過する冷媒を減圧膨張させる絞り機構と、を備え、暖房運転時には、前記加熱器から導かれた冷媒は、前記第1熱交換器から前記絞り機構を介して前記第2熱交換器に導かれる。
上記態様では、第1熱交換器は、外気と冷媒との間で熱交換を行い、第2熱交換器は、第1熱交換器と熱交換を行った外気と冷媒との間で熱交換を行う。第1熱交換器には、圧縮機にて圧縮されて加熱器を通過した高温の冷媒が流通し、第2熱交換器には、絞り機構を通過して減圧膨張により低温になった冷媒が流通する。このように、第1熱交換器にて高温の冷媒と熱交換を行った外気が、第2熱交換器に導かれる。よって、第2熱交換器にて冷媒との間で熱交換を行う外気は、外気温と比較して温度が高い。したがって、暖房運転時に蒸発器として機能する第2熱交換器への着霜の発生を抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る空調装置の構成図である。 図2は、冷房運転時における空調装置の冷媒の流れを説明する図である。 図3は、暖房運転時における空調装置の冷媒の流れを説明する図である。 図4は、除霜運転時における空調装置の冷媒の流れを説明する図である。 図5は、第1熱交換器と第2熱交換器との位置関係を説明する図である。 図6は、第1熱交換器と第2熱交換器との位置関係の第1の変形例を説明する図である。 図7は、第1熱交換器と第2熱交換器との位置関係の第2の変形例を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る空調装置1について説明する。
まず、図1を参照して、空調装置1の全体構成について説明する。
空調装置1は、冷媒が循環する冷凍サイクル2と、車室内の空調に利用する空気が通過するHVAC(Heating Ventilation and Air Conditioning)ユニット5と、弁の動作などを制御するコントローラ10と、を備える。空調装置1は、冷暖房可能なヒートポンプシステムである。空調装置1は、車両(図示省略)に搭載されて車室(図示省略)内の空調を行う。例えば、冷媒にはHFO−1234yfが用いられる。
冷凍サイクル2は、圧縮機としてのコンプレッサ21と、加熱器としてのヒータコア22と、第1熱交換器23と、第2熱交換器24と、蒸発器としてのエバポレータ25と、アキュムレータ26と、これらを冷媒が循環可能となるように接続する冷媒流路20と、を備える。
コンプレッサ21は、ガス状冷媒を吸入し圧縮する。これにより、ガス状冷媒は高温高圧になる。
ヒータコア22は、暖房運転時に、コンプレッサ21を通過した後の冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。ヒータコア22は、コンプレッサ21によって高温高圧となった冷媒の熱を用いて空調に用いられる空気を加熱する。
ヒータコア22に代えて、水冷コンデンサ(図示省略)を設けてもよい。この場合、水冷コンデンサは、高水温サイクル(図示省略)を循環する温水との間で熱交換を行い、冷媒の熱を温水に伝達する。水冷コンデンサは、高水温サイクルを循環する温水を介して、空調に用いられる空気を加熱する。
第1熱交換器23及び第2熱交換器24は、例えば車両のエンジンルーム(電気自動車においてはモータルーム)内に配置され、冷媒と外気との間で熱交換を行う。第1熱交換器23及び第2熱交換器24には、車両の走行や室外ファン9の回転によって、外気が導入される。
第1熱交換器23は、冷房運転時には凝縮器として機能する。第1熱交換器23は、暖房運転時には凝縮器として機能する。第1熱交換器23は、除霜運転時には蒸発器として機能する。
第2熱交換器24は、第1熱交換器23と熱交換を行った外気と冷媒との間で熱交換を行う。第2熱交換器24は、車両のエンジンルーム内における第1熱交換器23の後ろに配設される。
第2熱交換器24は、冷房運転時には第1熱交換器23と共に凝縮器として機能する。第2熱交換器24は、暖房運転時には蒸発器として機能する。第2熱交換器24は、除霜運転時には凝縮器として機能する。
第1熱交換器23は、第2熱交換器24と比較して熱交換容量が小さい。これにより、暖房運転時に凝縮器として機能するヒータコア22及び第1熱交換器23の熱交換容量の合計と、暖房運転時に蒸発器として機能する第2熱交換器24の熱交換容量とを適切な比率にすることができる。また、冷房運転時に凝縮器として機能する第1熱交換器23及び第2熱交換器24の熱交換容量の合計と、蒸発器として機能するエバポレータ25の熱交換容量とを適切な比率にすることができる。よって、暖房運転時及び冷房運転時の凝縮器と蒸発器との熱交換容量のバランスが取れる。
エバポレータ25は、HVACユニット5内に配置され、冷房運転時に、エバポレータ25を通過して空調に用いられる空気の熱を冷媒に吸収させることで、冷媒を蒸発させる。エバポレータ25によって蒸発した冷媒は、第2膨張弁28を通ってアキュムレータ26へ流れる。
アキュムレータ26は、冷媒流路20を流れる冷媒を一時的に溜めると共に、ガス状冷媒と液状冷媒とに気液分離する。アキュムレータ26からは、分離したガス状冷媒のみがコンプレッサ21へと流れる。
冷媒流路20には、絞り機構としての第1膨張弁27と、膨張弁としての第2膨張弁28と、が設けられる。また、冷媒流路20には、開閉によって冷媒の流れを切り換える第1切換弁31と、第2切換弁32と、第3切換弁33と、第4切換弁34と、が配置される。
第1膨張弁27は、第1熱交換器23と第2熱交換器24とを接続する冷媒流路20に配設される。第1膨張弁27は、通過する冷媒を減圧膨張させる。具体的には、第1膨張弁27は、暖房運転時にヒータコア22及び第1熱交換器23にて凝縮した冷媒を減圧膨張させる。また、第1膨張弁27は、除霜運転時にヒータコア22及び第1熱交換器23にて凝縮した冷媒を減圧膨張させる。
第1膨張弁27には、例えば、固定絞りや可変絞りが用いられる。固定絞りには、例えば、オリフィスやキャピラリーチューブを用いることができ、予め使用頻度の高い特定の運転条件に対応するように絞り量が設定される。また、可変絞りには、例えば、段階的に又は無段階的に開度を調節できる電磁弁を用いることができる。
第2膨張弁28は、第1熱交換器23とエバポレータ25との間に配置され、冷房運転時に第1熱交換器23からエバポレータ25に導かれる液状冷媒を減圧膨張させる。第2膨張弁28には、エバポレータ25を通過した冷媒の温度に応じて開度が調節される温度式膨張弁が用いられる。
第1切換弁31は、冷媒の流路を切り換える四方弁である。第1切換弁31は、例えば、複数の開閉弁の組み合わせによって構成されてもよく、同様の流路切換機能を有するものであればよい。
第1切換弁31は、冷房運転時には、コンプレッサ21から第2熱交換器24へ冷媒を導くと共に、第1熱交換器23から第2膨張弁28へ冷媒を導くように切り換えられる。第1切換弁31は、暖房運転時には、ヒータコア22から第1熱交換器23へ冷媒を導くと共に、第2熱交換器24からアキュムレータ26へ冷媒を導くように切り換えられる。第1切換弁31は、除霜運転時には、ヒータコア22から第2熱交換器24へ冷媒を導くと共に、第1熱交換器23からアキュムレータ26へ冷媒を導くように切り換えられる。
第2切換弁32は、第1膨張弁27を冷媒がバイパスする第1バイパス流路20aと第1膨張弁27へ繋がる冷媒流路20との分岐点に設けられる三方弁である。第2切換弁32は、例えば、複数の開閉弁の組み合わせによって構成されてもよく、同様の流路切換機能を有するものであればよい。
第2切換弁32は、冷房運転時には、第1膨張弁27をバイパスして第1バイパス流路20aを冷媒が流通するように切り換えられる。即ち、第2切換弁32は、第1膨張弁27を冷媒がバイパスするように第1熱交換器23と第2熱交換器24とを接続する。第2切換弁32は、暖房運転時及び除霜運転時には、第1膨張弁27を冷媒が流通するように切り換えられる。
第3切換弁33は、ヒータコア22を冷媒がバイパスする第2バイパス流路20bとヒータコア22へ繋がる冷媒流路20との分岐点に設けられる三方弁である。第3切換弁33は、例えば、複数の開閉弁の組み合わせによって構成されてもよく、同様の流路切換機能を有するものであればよい。
第3切換弁33は、冷房運転時には、ヒータコア22をバイパスして第2バイパス流路20bを冷媒が流通するように切り換えられる。第3切換弁33は、暖房運転時及び除霜運転時には、ヒータコア22を冷媒が流通するように切り換えられる。
なお、第3切換弁33及び第2バイパス流路20bを設けずに、冷房運転時にはHVACユニット5の後述するエアミックスドア53の開度を調整することで、空調に用いられる空気の一部がヒータコア22を通過するようにして空気温度を調整してもよい。また、エアミックスドア53を閉じることで、空調に用いられる空気がヒータコア22を通過しないようにしてもよい。
第4切換弁34は、第2膨張弁28及びエバポレータ25を冷媒がバイパスする第3バイパス流路20cと第2膨張弁28へ繋がる冷媒流路20との分岐点に設けられる三方弁である。第4切換弁34は、例えば、複数の開閉弁の組み合わせによって構成されてもよく、同様の流路切換機能を有するものであればよい。
第4切換弁34は、冷房運転時には、第2膨張弁28及びエバポレータ25を冷媒が流通するように切り換えられる。第4切換弁34は、暖房運転時及び除霜運転時には、第2膨張弁28及びエバポレータ25をバイパスして第3バイパス流路20cを冷媒が流通するように切り換えられる。
HVACユニット5は、空調に利用する空気を冷却又は加熱する。HVACユニット5は、空気を送風するブロワ52と、ヒータコア22を通過する空気の量を調整するエアミックスドア53と、これらを空調に利用する空気が通過可能となるように囲うケース51と、を備える。HVACユニット5内には、ヒータコア22とエバポレータ25とが配置される。ブロワ52から送風された空気は、ヒータコア22及びエバポレータ25内を流れる冷媒との間で熱交換を行う。
ブロワ52は、HVACユニット5内に空気を送風する送風機である。
エアミックスドア53は、HVACユニット5内に配置されたヒータコア22のブロワ52側に設置される。エアミックスドア53は、暖房運転時にヒータコア22側を開き、冷房運転時にヒータコア22側を閉じる。エアミックスドア53の開度によって、空気とヒータコア22内の冷媒との間の熱交換量が調節される。
コントローラ10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等によって構成されるマイクロコンピュータである。コントローラ10を複数のマイクロコンピュータで構成することも可能である。コントローラ10は、ROMに記憶されたプログラムをCPUによって読み出すことで、空調装置1に各種機能を発揮させる。
コントローラ10は、各種センサから入力された信号に基づいて、冷凍サイクル2の制御を実行する。即ち、コントローラ10は、図1に破線で示すように、コンプレッサ21の出力を設定すると共に、第1切換弁31,第2切換弁32,第3切換弁33,及び第4切換弁34の切換制御を実行する。また、コントローラ10は、図示しない出力信号を送信することで、HVACユニット5の制御を実行する。
次に、図2から図4を参照して、空調装置1の各空調運転モードについて説明する。
<冷房モード>
図2に示す冷房モードでは、冷媒流路20の冷媒が、太実線で示すように循環する。
コントローラ10は、コンプレッサ21から第2熱交換器24へ冷媒を導くと共に、第1熱交換器23から第2膨張弁28へ冷媒を導くように第1切換弁31を切り換える。コントローラ10は、第1膨張弁27を冷媒がバイパスするように第2切換弁32を切り換える。コントローラ10は、ヒータコア22を冷媒がバイパスするように第3切換弁33を切り換える。コントローラ10は、第2膨張弁28及びエバポレータ25を冷媒が流通するように第4切換弁34を切り換える。
コンプレッサ21で圧縮されて高温高圧になった冷媒は、第2熱交換器24から、第1膨張弁27をバイパスし第1バイパス流路20aを通って、第1熱交換器23に導かれる。第1熱交換器23及び第2熱交換器24を流れる冷媒は、外部から導入される外気と熱交換を行い冷却される。つまり、第1熱交換器23及び第2熱交換器24は、共に凝縮器として機能する。第2熱交換器24及び第1熱交換器23を通過した冷媒は、第2膨張弁28へ導かれる。
第2熱交換器24では、コンプレッサ21にて圧縮されて高温になった冷媒と第1熱交換器23を通過して温度が上昇した外気との間で熱交換を行う。第1熱交換器23では、第2熱交換器24を通過して温度が低下した後の冷媒と温度が上昇する前の外気との間で熱交換を行う。そのため、第1熱交換器23と第2熱交換器24との両方で、冷媒と外気との間の温度差を確保することができる。よって、熱交換容量が大きくなるので、コンプレッサ21の動力を低減させることができる。
その後、冷媒は、第2膨張弁28で減圧膨張してエバポレータ25へ流通し、エバポレータ25を通過する際に空調に利用する空気の熱を吸収することで蒸発する。エバポレータ25にて蒸発したガス状冷媒は、アキュムレータ26を介して再びコンプレッサ21へと流れる。
エバポレータ25にて冷媒によって冷却された空気は、HVACユニット5の下流に流されて冷房風として用いられる。
なお、エバポレータ25で空気を冷却することによって空気中の水蒸気を凝縮させ取り除いた後、ヒータコア22で再加熱することによって、除湿風を得ることもできる(除湿モード)。この場合、冷媒がヒータコア22を流通するように第3切換弁33を切り換えておく必要がある。
<暖房モード>
図3に示す暖房モードでは、いわゆる外気吸熱ヒートポンプ運転が実行され、冷媒流路20の冷媒が、太実線で示すように循環する。
コントローラ10は、コンプレッサ21からヒータコア22を介して第1熱交換器23へ冷媒を導くと共に、第2熱交換器24からアキュムレータ26を介してコンプレッサ21へ冷媒を導くように第1切換弁31を切り換える。コントローラ10は、第1膨張弁27へ冷媒を導くように第2切換弁32を切り換える。コントローラ10は、ヒータコア22へ冷媒を導くように第3切換弁33を切り換える。コントローラ10は、第2膨張弁28及びエバポレータ25を冷媒がバイパスするように第4切換弁34を切り換える。
コンプレッサ21で圧縮されて高温高圧になったガス状冷媒は、ヒータコア22に導かれる。ヒータコア22から導かれた冷媒は、第1熱交換器23から第1膨張弁27を介して第2熱交換器24に導かれる。このとき、第1熱交換器23は、凝縮器として機能し、第2熱交換器24は、蒸発器として機能する。第1熱交換器23へ導かれた冷媒は、外部から導入される外気と熱交換を行い冷却される。その後、冷媒は、第1膨張弁27を通過して、減圧膨張により低温になる。第2熱交換器24へ流れた冷媒は、外部から導入される外気と熱交換を行い加熱された後、アキュムレータ26を介して再びコンプレッサ21へ導かれる。
ここで、第1熱交換器23は、外気と冷媒との間で熱交換を行い、第2熱交換器24は、第1熱交換器23と熱交換を行った外気と冷媒との間で熱交換を行う。第1熱交換器23には、コンプレッサ21にて圧縮されてヒータコア22を通過した高温の冷媒が流通し、第2熱交換器24には、第1膨張弁27を通過して減圧膨張により低温になった冷媒が流通する。このように、第1熱交換器23にて高温の冷媒と熱交換を行った外気が、第2熱交換器24に導かれる。よって、第2熱交換器24にて冷媒との間で熱交換を行う外気は、外気温と比較して温度が高い。したがって、暖房運転時に蒸発器として機能する第2熱交換器24への着霜の発生を抑制することができる。また、着霜の発生が抑制されるので、外気吸熱ヒートポンプ運転が可能な外気温の温度域を更に低温な範囲に広げることができる。
ヒータコア22に流れたガス状冷媒は、ヒータコア22の周囲の空気を加熱する。加熱された空気は、HVACユニット5の下流へ流されて暖房風として用いられる。
<除霜モード>
図4に示す除霜モードでは、冷媒流路20の冷媒が、太実線で示すように循環する。
暖房運転時には、外気よりも低温の冷媒が第2熱交換器24内を流れる。第2熱交換器24周囲の外気中の水蒸気が、極低温の冷媒によって露点温度以下まで冷やされると、結露して第2熱交換器24に付着する。極低温の冷媒によって結露水が氷点下以下まで冷やされると、凍結して第2熱交換器24に着霜が発生するおそれがある。第2熱交換器24に着霜が発生すると、第2熱交換器24内を流れる冷媒と外気との間で行われる熱交換が阻害されて、ヒータコア22における加熱効率や再加熱効率、即ち空調装置1の暖房効率が低下するおそれがある。
そこで、空調装置1は、第2熱交換器24に着霜が発生しているか否かを判定して、着霜が発生していると判定された場合には除霜モードに切り換えられる。着霜判定では、例えば、第2熱交換器24の出口における冷媒の温度と外気温とがかい離している場合に、第2熱交換器24にて冷媒と外気とが熱交換を十分に行えず、着霜が発生していると判定される。
コントローラ10は、コンプレッサ21からヒータコア22を介して第2熱交換器24へ冷媒を導くと共に、第1熱交換器23からアキュムレータ26を介してコンプレッサ21へ冷媒を導くように第1切換弁31を切り換える。コントローラ10は、第1膨張弁27へ冷媒を導くように第2切換弁32を切り換える。コントローラ10は、ヒータコア22へ冷媒を導くように第3切換弁33を切り換える。コントローラ10は、第2膨張弁28及びエバポレータ25を冷媒がバイパスするように第4切換弁34を切り換える。
コンプレッサ21で圧縮されて高温高圧になったガス状冷媒は、ヒータコア22に導かれる。ヒータコア22から導かれた冷媒は、第2熱交換器24から第1膨張弁27を介して第1熱交換器23に導かれる。このとき、第2熱交換器24は、凝縮器として機能し、第1熱交換器23は、蒸発器として機能する。第2熱交換器24へ導かれた冷媒は、外部から導入される外気と熱交換を行い冷却される。
このとき、第2熱交換器24には高温の冷媒が流通する。そのため、第2熱交換器24に着霜が発生している場合には、内部を高温の冷媒が流通することで、着霜を直接加熱して溶かすことができる。よって、除霜時間を短くできる。また、空調装置1では、除霜モードにおいても、ヒータコア22に高温の冷媒が導かれている。よって、暖房運転を行いながら除霜を行うことができる。
その後、冷媒は、第1膨張弁27を通過して、減圧膨張により低温になる。第1熱交換器23へ流れた冷媒は、外部から導入される外気と熱交換を行い加熱された後、アキュムレータ26を介して再びコンプレッサ21へ導かれる。
次に、図5から図7を参照して、第1熱交換器23と第2熱交換器24との位置関係について説明する。
図5に示すように、第1熱交換器23は、第2熱交換器24と比較して小さく形成される。具体的には、第1熱交換器23は、第2熱交換器24と比較して高さ方向に小さく形成される。これにより、第1熱交換器23は、第2熱交換器24と比較して熱交換容量が小さく設定される。
第2熱交換器24は、暖房運転時に冷媒が導入される第1冷媒流通口24aと、暖房運転時に冷媒が導出される第2冷媒流通口24bと、を有する。第2冷媒流通口24bは、第1冷媒流通口24aと比較して高い位置に形成される。
第1熱交換器23は、第2冷媒流通口24bよりも第1冷媒流通口24aに近い位置に配設される。つまり、第1熱交換器23は、第2熱交換器24の下側寄りに配設される。
これにより、第2熱交換器24に付着した凝縮水若しくは着霜が溶けてできた凝縮水が重力で下方に落ちて行く際に再び着霜することを抑制できる。また、第1熱交換器23と熱交換を行い暖かくなった空気は上昇するので、第2熱交換器24の全体への着霜の発生を抑制できる。
図6に示す第1の変形例のように、第1熱交換器23の上側に第3熱交換器としてのサブラジエータ60を配設してもよい。サブラジエータ60は、電動車両に搭載されるインバータやモータ等の電装部品を冷却するための冷却水(不凍液)が流通する熱交換器である。この場合、サブラジエータ60にて高温の冷却水と熱交換を行った外気が、第2熱交換器24に導かれる。暖房運転時に蒸発器として機能する第2熱交換器24への着霜の発生を更に抑制することができる。
なお、サブラジエータ60は、電装部品を冷却するための冷却水が流通する熱交換器に限らず、外気よりも高い温度の媒体が流通する熱交換器であればよい。
また、図7に示す第2の変形例のように、第1熱交換器23にチューブ間のフィンを設けずに、第1熱交換器23を第2熱交換器24と同等の大きさとしてもよい。第1熱交換器23は、第2熱交換器24と比較して、フィンが設けられない分だけ表面積が小さいので、熱交換容量が小さい。よって、この場合にも、暖房運転時及び冷房運転時の凝縮器と蒸発器との熱交換容量のバランスが取れる。
なお、第1熱交換器23における複数のチューブの配置を不等ピッチにしてもよい。具体的には、第2熱交換器24にて着霜が発生しやすい上部に臨むチューブの間隔を狭くし、比較的着霜が発生しにくい下部に臨むチューブの間隔を広くしてもよい。
以上の実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
空調装置1は、冷媒を圧縮するコンプレッサ21と、コンプレッサ21にて圧縮された冷媒の熱を用いて空調に用いられる空気を加熱するヒータコア22と、外気と冷媒との間で熱交換を行う第1熱交換器23と、第1熱交換器23と熱交換を行った外気と冷媒との間で熱交換を行う第2熱交換器24と、第1熱交換器23と第2熱交換器24とを接続する冷媒流路20に配設され、通過する冷媒を減圧膨張させる第1膨張弁27と、を備える。暖房運転時には、ヒータコア22から導かれた冷媒は、第1熱交換器23から第1膨張弁27を介して第2熱交換器24に導かれる。
これにより、第1熱交換器23は、外気と冷媒との間で熱交換を行い、第2熱交換器24は、第1熱交換器23と熱交換を行った外気と冷媒との間で熱交換を行う。第1熱交換器23には、コンプレッサ21にて圧縮されてヒータコア22を通過した高温の冷媒が流通し、第2熱交換器24には、第1膨張弁27を通過して減圧膨張により低温になった冷媒が流通する。このように、第1熱交換器23にて高温の冷媒と熱交換を行った外気が、第2熱交換器24に導かれる。よって、第2熱交換器24にて冷媒との間で熱交換を行う外気は、外気温と比較して温度が高い。したがって、暖房運転時に蒸発器として機能する第2熱交換器24への着霜の発生を抑制することができる。また、着霜の発生が抑制されるので、外気吸熱ヒートポンプ運転が可能な外気温の温度域を更に低温な範囲に広げることができる。
また、空調装置1は、第2熱交換器24に着霜が発生した場合に、ヒータコア22から導かれた冷媒の流れを、第2熱交換器24から第1膨張弁27を介して第1熱交換器23に導くように冷媒流路20を切り換える第1切換弁31を更に備える。
これにより、コンプレッサ21で圧縮されて高温高圧になったガス状冷媒は、ヒータコア22を通って第2熱交換器24へと流れる。第2熱交換器24へ導かれた冷媒は、外部から導入される外気と熱交換を行い冷却される。このとき、第2熱交換器24には高温の冷媒が流通する。そのため、第2熱交換器24に着霜が発生している場合には、内部を高温の冷媒が流通することで、着霜を直接加熱して溶かすことができる。よって、除霜時間を短くできる。また、空調装置1では、除霜モードにおいても、ヒータコア22に高温の冷媒が導かれている。よって、暖房運転を行いながら除霜を行うことができる。
また、空調装置1は、空調に用いられる空気の熱を冷媒に吸収させることで冷媒を蒸発させるエバポレータ25と、エバポレータ25に導かれる冷媒を減圧膨張させる第2膨張弁28と、第1膨張弁27を冷媒がバイパスするように第1熱交換器23と第2熱交換器24とを接続する第2切換弁32と、を更に備える。冷房運転時には、第2切換弁32は、第1膨張弁27を冷媒がバイパスするように切り換えられ、第1切換弁31は、コンプレッサ21にて圧縮された冷媒を第2熱交換器24から第1熱交換器23に導くように切り換えられる、第2膨張弁28には、第1熱交換器23を通過した冷媒が導かれる。
これにより、第2熱交換器24では、コンプレッサ21にて圧縮されて高温になった冷媒と第1熱交換器23を通過して温度が上昇した外気との間で熱交換を行う。第1熱交換器23では、第2熱交換器24を通過して温度が低下した後の冷媒と温度が上昇する前の外気との間で熱交換を行う。そのため、第1熱交換器23と第2熱交換器24との両方で、冷媒と外気との間の温度差を確保することができる。よって、熱交換容量が大きくなるので、コンプレッサ21の動力を低減させることができる。
また、空調装置1では、第1熱交換器23は、第2熱交換器24と比較して熱交換容量が小さい。
これにより、暖房運転時に凝縮器として機能するヒータコア22及び第1熱交換器23の熱交換容量の合計と、暖房運転時に蒸発器として機能する第2熱交換器24の熱交換容量とを適切な比率にすることができる。また、冷房運転時に凝縮器として機能する第1熱交換器23及び第2熱交換器24の熱交換容量の合計と、蒸発器として機能するエバポレータ25の熱交換容量とを適切な比率にすることができる。よって、暖房運転時及び冷房運転時の凝縮器と蒸発器との熱交換容量のバランスが取れる。
また、空調装置1では、第2熱交換器24は、暖房運転時に冷媒が導入される冷媒入口と、前記冷媒入口と比較して高い位置に形成され、暖房運転時に冷媒が導出される冷媒出口と、を有する。第1熱交換器23は、第2熱交換器24と比較して小さく形成され、冷媒出口よりも冷媒入口に近い位置に配設される。
これにより、第2熱交換器24の下側に第1熱交換器23が配設される。よって、第2熱交換器24に付着した凝縮水若しくは着霜が溶けてできた凝縮水が重力で下方に落ちて行く際に再び着霜することを抑制できる。また、第1熱交換器23と熱交換を行い暖かくなった空気は上昇するので、第2熱交換器24の全体への着霜の発生を抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
1 空調装置
2 冷凍サイクル
10 コントローラ
20 冷媒流路
21 コンプレッサ(圧縮機)
22 ヒータコア(加熱器)
23 第1熱交換器
24 第2熱交換器
24a 第1冷媒流通口
24b 第2冷媒流通口
25 エバポレータ(蒸発器)
27 第1膨張弁(絞り機構)
28 第2膨張弁(膨張弁)
31 第1切換弁
32 第2切換弁
33 第3切換弁
34 第4切換弁

Claims (5)

  1. 空調装置であって、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機にて圧縮された冷媒の熱を用いて空調に用いられる空気を加熱する加熱器と、
    外気と冷媒との間で熱交換を行う第1熱交換器と、
    前記第1熱交換器と熱交換を行った外気と冷媒との間で熱交換を行う第2熱交換器と、
    前記第1熱交換器と前記第2熱交換器とを接続する冷媒流路に配設され、通過する冷媒を減圧膨張させる絞り機構と、を備え、
    暖房運転時には、前記加熱器から導かれた冷媒は、前記第1熱交換器から前記絞り機構を介して前記第2熱交換器に導かれる、
    ことを特徴とする空調装置。
  2. 請求項1に記載の空調装置であって、
    前記第2熱交換器に着霜が発生した場合に、前記加熱器から導かれた冷媒の流れを、前記第2熱交換器から前記絞り機構を介して前記第1熱交換器に導くように切り換える第1切換弁を更に備える、
    ことを特徴とする空調装置。
  3. 請求項2に記載の空調装置であって、
    空調に用いられる空気の熱を冷媒に吸収させることで冷媒を蒸発させる蒸発器と、
    前記蒸発器に導かれる冷媒を減圧膨張させる膨張弁と、
    前記絞り機構を冷媒がバイパスするように前記第1熱交換器と前記第2熱交換器とを接続する第2切換弁と、を更に備え、
    冷房運転時には、前記第2切換弁は、前記絞り機構を冷媒がバイパスするように切り換えられ、前記第1切換弁は、前記圧縮機にて圧縮された冷媒を前記第2熱交換器から前記第1熱交換器に導くように切り換えられ、前記膨張弁には、前記第1熱交換器を通過した冷媒が導かれる、
    ことを特徴とする空調装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一つに記載の空調装置であって、
    前記第1熱交換器は、前記第2熱交換器と比較して熱交換容量が小さい、
    ことを特徴とする空調装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一つに記載の空調装置であって、
    前記第2熱交換器は、
    暖房運転時に冷媒が導入される第1冷媒流通口と、
    前記第1冷媒流通口と比較して高い位置に形成され、暖房運転時に冷媒が導出される第2冷媒流通口と、を有し、
    前記第1熱交換器は、前記第2熱交換器と比較して小さく形成され、前記第2冷媒流通口よりも前記第1冷媒流通口に近い位置に配設される、
    ことを特徴とする空調装置。
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