JP2019064435A - 監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】飛行体の浮力の低下を判定する精度を向上させる。【解決手段】測位手段は、係留索2によって係留された飛行体10の位置P1を測定する。計測手段は、係留索2の繰り出し長L2を計測する。判定手段は、係留索2の固定位置P2と測位手段により測定された飛行体10の位置P1とを結ぶ直線S1の長さL1と、計測手段により計測された繰り出し長L2との比率に基づいて、飛行体10の浮力が低下した状態を判定する。【選択図】図4

Description

本発明は、上空から不審物を監視する技術に関する。
従来、気球や飛行船等の飛行体に搭載したカメラで撮影した画像により、上空から不審物の監視を行う技術が知られている。例えば特許文献1には、災害時などに気球を自動で打ち上げ、上空から災害状況を撮影するシステムが記載されている。特許文献2には、気球を係留する方法において、係留索の弛みと送出長さとを測定し、係留索を常時緊張させるよう制御する技術が記載されている。
特開2000−177695公報 特開昭59−190097号公報
特許文献1に記載された気球等の飛行体は、降雨等の影響により、重量が増加し、余剰浮力(以下、単に「浮力」という。)が低下する場合がある。浮力が低下すると、飛行体を係留する係留索が弛んで、地面に接触する恐れがある。このような事態に事前に対処するには、飛行体の浮力の低下を認識することが必要である。特許文献2に記載の技術を利用すると、係留索の弛みと送出長さとにより、飛行体の浮力が低下しているか否かを概ね判定することができると考えられる。しかし、係留索の緊張は風の影響により大きく変動するため、特許文献2に記載の技術では、飛行体の浮力の低下を正確に判定できない場合がある。
本発明は、飛行体の浮力の低下を判定する精度を向上させることを目的とする。
本発明は、係留索によって係留された飛行体の高度を含む位置を測定する測位手段と、前記係留索の繰り出し長を計測する計測手段と、前記係留索の固定位置と前記測位手段により測定された前記飛行体の位置とを結ぶ直線の長さと、前記計測手段により計測された前記繰り出し長との比率に基づいて、前記飛行体の浮力が低下した状態を判定する判定手段とを備える監視システムを提供する。
前記監視システムは、前記係留索の懸垂線を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された前記懸垂線が所定の条件を満たす場合には、警報を出力する出力手段とを更に備えてもよい。
前記判定手段は、第1判定手段であり、前記監視システムは、風速を測定する風速測定手段と、前記風速測定手段により測定された前記風速が所定の速度未満であり、且つ、前記飛行体が基準面に近づいていることを示す指標が閾値に達した場合には、前記飛行体の浮力が低下した状態であると判定する第2判定手段とを更に備えてもよい。
前記第2判定手段は、前記風速測定手段により測定された前記風速が所定の速度未満であり、且つ、前記固定位置を通る鉛直線と前記直線とが成す角度の変化量が所定量以上である場合には、前記飛行体の浮力が低下した状態であると判定してもよい。
前記監視システムは、前記比率が所定値に達した場合には、警報を出力する出力手段と、前記飛行体から所定の範囲内に存在する物体の大きさを示すデータを記憶する記憶部と、前記記憶部に記憶された前記データに基づいて、前記所定値を変更する変更手段とを更に備えてもよい。
本発明によれば、飛行体の浮力の低下を判定する精度を向上させることができる。
実施形態に係る監視システム1の構成の一例を示す図である。 端末装置26のハードウェア構成の一例を示す図である。 監視システム1の機能構成の一例を示す図である。 第1判定手段101の判定方法の一例を説明する図である。 第2判定手段103の判定方法の一例を説明する図である。
図1は、本実施形態に係る監視システム1の構成の一例を示す図である。監視システム1は、例えば屋外で行われるイベントにおける不審物の監視に用いられる。この不審物には、物だけでなく人も含まれる。
監視システム1は、飛行体10と、地上設備20と、監視装置30とを備える。飛行体10と地上設備20とは、係留索2、電源線3、及び通信線4を介して接続される。係留索2は、飛行体10の係留に用いられる。係留索2は、例えば軽量で強い繊維により形成される。電源線3及び通信線4は、例えば係留索2に取り付けられる。なお、係留索2、電源線3、及び通信線4の数は、単数であってもよいし、複数であってもよい。また、地上設備20と監視装置30とは、通信線5を介して接続される。通信線5は、例えばインターネットである。なお、地上設備20と通信線5との間、及び、監視装置30と通信線5との間に、それぞれ、ルータ等の中継装置が設けられてもよい。
飛行体10は、係留索2が接続され、係留索2により地上に係留された状態で空中を飛行する。飛行体10は、例えば気球である。気球は、例えば扁平型乃至球体に近い形状を有し、ヘリウムガスを用いて空中に上昇し浮遊する。気球は、ヘリウムガスを抜けにくくするために、二重膜構造を有してもよい。また、気球は、空中姿勢を安定させるために、気球下部の風を受ける幕状のスカート10aを有してもよい。気球の飛行高度は、例えば最大60mである。飛行体10には、撮像部11と、支持部12と、測位部13(測位手段の一例)、風速計14(風速測定手段の一例)とが搭載される。
撮像部11は、時系列に沿って複数の画像を撮影する。撮像部11は、例えばデジタルビデオカメラであり、光学系を用いて撮像素子上に像を結ばせることにより、動画を撮影する。動画は、複数のフレーム画像により構成される。撮像部11には、電源線3及び通信線4が接続される。撮像部11は、支持部12により回転可能に支持される。
支持部12は、撮像部11を回転させる台座である。支持部12は、例えばジンバル機構により、軸を中心に撮像部11を水平方向及び垂直方向に回転させる。支持部12には、電源線3及び通信線4が接続される。
測位部13は、所定の時間間隔で飛行体10の位置を測定する。測位部13は、例えばGPS(Global Positioning System)受信機であり、複数の衛星から受信したGPS信号に基づいて飛行体10の三次元の位置を測定する。この三次元の位置には、高度が含まれる。風速計14は、所定の時間間隔で飛行体10の高度における風速を測定する。
地上設備20は、固定台21と、巻取装置22と、計測装置23(計測手段の一例)と、電源装置24と、環境センサー25と、端末装置26とを備える。電源装置24、環境センサー25、及び端末装置26は、テントやワゴン等の屋内に設置されてもよい。
固定台21は、飛行していない状態の飛行体10を固定するための台座である。図1に示す例では、係留索2は、巻取装置22に対応する固定位置P2において固定される。
巻取装置22は、係留索2の繰り出し及び巻き取りを行う。巻取装置22は、例えば電動ウィンチであり、原動機によりドラムを回転させることにより、係留索2の繰り出し及び巻き取りを行う。例えば飛行体10が空中に上昇する場合、巻取装置22は、係留索2を繰り出す。飛行体10が空中で浮遊している間、巻取装置22は、係留索2を繰り出し又は巻き取ることにより、係留索2の張力を制御する。飛行体10が地上に下降する場合、巻取装置22は、係留索2を巻き取る。
計測装置23は、飛行体10を係留する係留索2の繰り出し長を計測する。この繰り出し長は、例えば巻取装置22により繰り出された係留索2の長さである。例えば係留索2の繰り出し長は、係留索2の固定位置(巻取装置22の位置)P2と飛行体10の位置P1との間の係留索2の長さである。
電源装置24は、飛行体10及び地上設備20の各部に電力を供給する。電源装置24は、電源線3を介して撮像部11、支持部12、測位部13、風速計14、巻取装置22、計測装置23、環境センサー25、及び端末装置26に接続される。なお、図1では、図面が煩雑になるのを防ぐため、これらの装置と電源装置24とを接続する電源線3の一部の図示を省略している。電源装置24は、例えば発電機、UPS(Uninterruptible Power Supply)、及び変圧器を有し、電源線3を介して、発電機により発電された電力をこれらの装置に供給する。このとき、電源装置24は、変換器により、電力の供給先に応じた電圧に変換してから電力を供給してもよい。
環境センサー25は、飛行体10の飛行の可否の判断に用いられる環境情報を検出する。環境センサー25は、例えば雷センサーを備える。雷センサーは、雷を検知する。
図2は、端末装置26のハードウェア構成の一例を示す図である。端末装置26は、撮像部11により撮影された画像を監視装置30に転送する機能を有する。また、端末装置26は、撮像部11により撮影された画像を出力して、監視員が画像を閲覧できるようにしてもよい。端末装置26は、パーソナルコンピューターやタブレット端末等の電子機器である。端末装置26は、プロセッサー261と、メモリー262と、通信インタフェース263と、ストレージ264と、入力装置265と、表示装置266とを備える。これらの装置は、バス267を介して接続される。
プロセッサー261は、プログラムをメモリー262に読み出して実行することにより、各種の処理を実行する。プロセッサー261としては、例えばCPU(Central Processing Unit)が用いられてもよい。メモリー262は、プロセッサー261により実行されるプログラムを記憶する。メモリー262としては、例えばROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)が用いられてもよい。通信インタフェース263は、通信線4を介して撮像部11、支持部12、測位部13、風速計14、計測装置23、及び環境センサー25と接続され、これらの装置とデータ通信を行う。例えば、測位部13、風速計14、及び計測装置23とデータ通信を行うことにより、測位部13により測定された位置を示す位置情報、風速計14により計測された風速、及び計測装置23により計測された繰り出し長がそれぞれ取得される。なお、図1では、図面が煩雑になるのを防ぐため、これらの装置と端末装置26とを接続する通信線4の一部の図示を省略している。また、通信インタフェース263は、通信線5を介して監視装置30と接続され、監視装置30とデータ通信を行う。ストレージ264は、各種のデータ及びプログラムを記憶する。ストレージ264としては、例えばハードディスク又はフラッシュメモリーが用いられてもよい。
入力装置265は、各種の情報の入力に用いられる。入力装置265は、例えばキーボード、マウス、物理ボタン、タッチパネルを構成するタッチセンサー、又はこれらの組み合わせが用いられてもよい。表示装置266は、各種の情報を表示する。表示装置266としては、例えば液晶ディスプレイが用いられてもよい。
監視装置30は、端末装置26から転送された画像を出力する。監視装置30は、サーバー装置であってもよいし、パーソナルコンピューターやタブレット端末等の電子機器であってもよい。監視装置30は、端末装置26と同様の構成を備える。監視装置30は、例えば不審物の監視を行うための施設である監視センサー内に設けられ、監視員により用いられてもよい。監視員は、監視装置30から出力された画像を閲覧することにより、不審物の監視を行う。
図3は、監視システム1の機能構成の一例を示す図である。監視システム1は、第1判定手段101と、第1算出手段102と、第2判定手段103と、第2算出手段104と、出力手段105と、変更手段106として機能する。この例では、これらの機能は、端末装置26に実装され、メモリー262に記憶されたプログラムと、このプログラムを実行するプロセッサー261との協働により実現される。
通常、飛行体10が飛行している間、飛行体10を係留する係留索2は、巻取装置22により緊張した状態が保持される。しかし、例えば降雨等の状況によっては、飛行体10の重量が増加して、飛行体10の浮力が低下する場合がある。この場合、係留索2が徐々に弛んでいく。
図4は、第1判定手段101の判定方法の一例を説明する図である。なお、図4では、図面が煩雑になるのを防ぐため、監視システム1の一部の構成の図示を省略している。第1判定手段101は、飛行体10の位置P1と係留索2の固定位置(巻取装置22の位置)P2とを結んだ直線S1の長さL1と、計測装置23により計測された繰り出し長L2との比率に基づいて、飛行体10の浮力が低下した状態であると判定する。
飛行体10が図4(a)に示す状態である場合、直線S1は、飛行体10の位置P1の位置座標(x1、y1、h1)と、係留索2の固定位置(巻取装置22の位置)P2の位置座標(x0、y0、h0)とを用いて求められる。この飛行体10の位置P1は、測位部13から受信した位置情報により示される。固定位置P2は、予め定められた巻取装置22の位置である。続いて、直線S1の長さL1に対する繰り出し長L2の比率L2/L1が求められる。この繰り出し長L2は、計測装置23から受信される。この状態においては、比率L2/L1は約1になる。これは、係留索2が緊張した状態であり、飛行体10の浮力が十分に大きい状態であることを示す。この場合、飛行体10の浮力が低下した状態ではないと判定される。
一方、飛行体10が図4(b)に示す状態になると、直線S1は、飛行体10の位置P1の位置座標(x2、y2、h2)と、係留索2の固定位置(巻取装置22の位置)P2の位置座標(x0、y0、h0)とを用いて求められる。この状態においては、直線S1の長さL1に対する繰り出し長L2の比率L2/L1は第1の所定値以上になる。この第1の所定値は、例えば飛行体10の浮力が低下したと見なせるような1より大きい値である。この場合、飛行体10の浮力が低下した状態であると判定される。
図5は、第2判定手段103の判定方法の一例を説明する図である。なお、図5では、図面が煩雑になるのを防ぐため、監視システム1の一部の構成の図示を省略している。第1算出手段102は、飛行体10の係留角θを算出する。この係留角θは、固定位置P2を通る鉛直線S3と直線S1とが成す角度である。
第2判定手段103は、上述した比率L2/L1に関わらず、風速計14により計測された風速が所定の速度未満である場合には、第1算出手段102により算出された係留角θに基づいて、飛行体10の浮力が低下した状態であると判定する。この風速は、風速計14から受信される。ここでは、風速計14により計測された風速が所定の速度未満であるものとする。風速が大きい場合には、飛行体10の浮力が低下していなくても、飛行体10が風に流されて、係留角θが大きくなることがある。この所定の速度は、例えば飛行体10の浮力が低下していないにも関わらず、係留角θが所定の角度以上になるような風速である。
飛行体10が図5(a)に示す状態である場合には、第1算出手段102により算出された係留角θが所定の角度未満であるため、飛行体10の浮力が低下した状態ではないと判定される。一方、飛行体10が図5(b)に示す状態になると、上述した比率L2/L1は第1の所定値未満であるが、風速計14により計測された風速が所定の速度未満であり、且つ、第1算出手段102により算出された係留角θが所定の角度以上になる。この場合、飛行体10の浮力が低下した状態であると判定される。この所定の角度は、飛行体10の浮力が低下したと見なせるような値である。例えば所定の角度は、風速計14により計測された風速から求められる飛行体10の係留角θの理論値より大きい角度であってもよい。
他の例において、第2判定手段103は、風速計14により計測された風速が所定の速度未満であり、且つ、飛行体10が基準面Gに近づいていることを示す指標が閾値に達した場合には、上述した比率L2/L1に関わらず、飛行体10の浮力が低下した状態であると判定してもよい。この基準面Gは、例えば地面である。この指標は、例えば第1算出手段102により算出された係留角θであってもよいし、飛行体10の位置P1から基準面Gに下した垂線S2の長さ、すなわち飛行体10の高度であってもよい。
他の例において、第2判定手段103は、風速計14により計測された風速が所定の速度未満であり、且つ、第1算出手段102により算出された係留角θの変化量が所定量以上である場合には、上述した比率L2/L1に関わらず、飛行体10の浮力が低下した状態であると判定してもよい。この所定量は、例えば飛行体10の浮力が低下したと見なせるような値である。例えば所定量は、風速計14により計測された風速から求められる飛行体10の係留角θの変化量の理論値より大きい変化量であってもよい。
第2算出手段104は、計測装置23により計測された繰り出し長L2と、飛行体10の位置P1の位置座標と、係留索2の固定位置(巻取装置22の位置)P2の位置座標とを用いて、係留索2の懸垂線を算出する。この懸垂線とは、係留索2を位置P1及び固定位置P2において固定し、自由に垂れ下げた時に係留索2により形成される曲線をいう。
出力手段105は、第1判定手段101の判定結果、第2判定手段103の判定結果、第2算出手段104により算出された懸垂線、及び第1判定手段101にて用いられた比率L2/L1に基づいて、警報情報を段階的に出力する。例えば出力手段105は、懸垂線が所定の条件を満たす場合には、第1警告情報を出力する。この第1警告情報は、飛行体10が落下する可能性があることを示す情報である。この所定の条件は、例えば係留索2が基準面Gに接触する可能性があることを示す条件である。例えば所定の条件は、懸垂線上の複数の位置から基準面Gに下した垂線の長さの平均が所定の長さ以下となるという条件であってもよい。他の例において、所定の条件は、懸垂線により示される係留索2の弛みが所定値以上であるという条件であってもよい。また、出力手段105は、比率L2/L1が第2の所定値に達した場合には、第1警告情報を出力してもよい。この第2の所定値は、上述した第1の所定値未満の値である。
また、出力手段105は、第2判定手段103により浮力が低下した状態であると判定された場合には、第2警告情報を出力する。この第2警告情報は、飛行体10が落下する可能性が高くなったことを示す情報である。さらに、出力手段105は、第1判定手段101により浮力が低下した状態であると判定された場合には、第3警告情報を出力する。この第3警告情報は、飛行体10が落下する可能性が一層高くなったことを情報である。第1警告情報〜第3警告情報は、端末装置26、監視装置30、又は端末装置26と監視装置30の両方から出力されてもよい。例えば端末装置26から出力される場合、第1警告情報〜第3警告情報は、表示装置266に表示されてもよい。同様に、監視装置30から出力される場合、第1警告情報〜第3警告情報は、監視装置30の表示装置に表示されてもよい。
変更手段106は、飛行体10の周囲の状況に応じて、上述した第1の所定値又は第2の所定値を変更する。この場合、ストレージ264には、飛行体10から所定の範囲内に存在する物体の大きさを示すデータが記憶される。このデータは、例えば飛行体10の飛行領域に対応する地上領域にある物体の大きさを示す三次元データであってもよい。この物体は、建物等の構造物であってもよいし、山や木等の自然物であってもよい。変更手段106は、ストレージ264に記憶されたデータに基づいて、飛行体10の飛行の妨げになる物体が存在するか否かを判定する。例えば飛行体10の位置P1の直下に建物がある場合には、飛行体10の飛行の妨げになる物体が存在すると判定される。変更手段106は、飛行体10の飛行の妨げになる物体が存在する場合には、第1の所定値又は第2の所定値を小さくしてもよい。また、変更手段106は、ストレージ264に記憶されたデータにより示される物体の高さが高いほど、第1の所定値又は第2の所定値を小さくしてもよい。これにより、飛行体10の周辺に飛行の妨げになる物体が存在する場合には、飛行体10の周辺に飛行の妨げになる物体が存在しない場合に比べて、比率L2/L1が大きくなると、すぐに浮力が低下した状態であると判定され、警告情報が出力されるようになる。
監視員は、端末装置26又は監視装置30から出力された第1警告情報を閲覧することにより、飛行体10が落下する可能性があることを認識することができる。また、監視員は、端末装置26又は監視装置30から出力された第2警告情報を閲覧することにより、飛行体10が落下する可能性が高くなったことを認識することができる。さらに、端末装置26又は監視装置30から出力された第3警告情報を閲覧することにより、飛行体10が落下する可能性が一層高くなったことを認識することができる。これにより、警告員は、例えば係留索2が地面等の基準面Gに接触するのを防止したり、飛行体10が落下するのを防止したり、飛行体10が落下したときの被害を防ぐための対策を採ったりすることができる。
上述した実施形態では、飛行体10の位置P1と固定位置P2とを結んだ直線S1の長さL1と、計測装置23により計測された係留索2の繰り出し長L2との比率に基づいて、飛行体10の浮力が低下した状態であると判定される。この判定方法によれば、係留索2の緊張が風の影響により変動した場合であっても、飛行体10の浮力の低下を正確に判定することができる。
また、上述した実施形態では、風速計14により計測された風速が所定の速度未満であり、且つ、飛行体10が基準面Gに近づいていることを示す指標に基づいて、飛行体10の浮力が低下した状態であると判定される。この判定方法によれば、飛行体10の浮力が低下していないにも関わらず、風の影響により飛行体10が基準面Gに近づいた場合に、飛行体10の浮力が低下していると誤って判定されることを防止することができる。
さらに、上述した実施形態では、風速計14により計測された風速が所定の速度未満であり、且つ、第1算出手段102により算出された係留角θの変化量が所定量以上である場合には、飛行体10の浮力が低下した状態であると判定される。この判定方法によれば、飛行体10の浮力が低下していないにも関わらず、風の影響により飛行体10が地面に近づいた場合に、飛行体10の浮力が低下していると誤って判定されることを防止することができる。
変形例
本発明は上述した実施形態に限定されない。上述した実施形態に対し、種々の変形がなされてもよい。また、以下の変形例が組み合わせて実施されてもよい。
上述した実施形態において、飛行体10の高度は、GPS受信機以外の手段により測定されてもよい。例えば、飛行体10に気圧計が搭載され、気圧計により計測された気圧に基づいて飛行体10の高度が測定されてもよい。
上述した実施形態において、第1警告情報〜第3警告情報は、互いに異なる態様で出力されてもよい。例えば第3警告情報は、最も監視員の注意を惹くように出力され、第2警告情報は、第1警告情報よりも監視員の注意を惹くように出力されてもよい。この場合、第1警告情報は単に表示され、第2警告情報は警告音の出力とともに表示され、第3警告情報は警告音の出力及び警告灯の点灯とともに表示されてもよい。
上述した実施形態において、変更手段106は、係留角θに応じて、第1の所定値又は第2の所定値を変更してもよい。例えば係留角θが大きくなる程、第1の所定値又は第2の所定値が小さくなってもよい。
上述した実施形態では、ストレージ264が記憶部として用いられていたが、記憶部はストレージ264に限定されない。例えばメモリー262が記憶部として用いられてもよい。また、飛行体10は気球に限定されない。飛行体10は、飛行船であってもよい。
上述した実施形態において、端末装置26は、飛行体10に搭載されてもよい。また、監視システム1の機能を実装する対象は、端末装置26に限定されない。例えば監視システム1の機能の少なくとも一部が、監視装置30に実装されてもよい。
本発明は、監視システム1において行われる処理のステップを備える監視方法として提供されてもよい。
本発明は、端末装置26又は監視装置30において実行されるプログラムとして提供されてもよい。このプログラムは、インターネットなどの通信回線を介してダウンロードされてもよい。また、このプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリーなどの、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。
1:監視システム、2:係留索、10:飛行体、13:測位部、14:風速計、22:巻取装置、23:計測装置、26:端末装置、30:監視装置、101:第1判定手段、102:第1算出手段、103:第2判定手段、104:第2算出手段、105:出力手段、106:変更手段

Claims (5)

  1. 係留索によって係留された飛行体の高度を含む位置を測定する測位手段と、
    前記係留索の繰り出し長を計測する計測手段と、
    前記係留索の固定位置と前記測位手段により測定された前記飛行体の位置とを結ぶ直線の長さと、前記計測手段により計測された前記繰り出し長との比率に基づいて、前記飛行体の浮力が低下した状態を判定する判定手段と
    を備える監視システム。
  2. 前記係留索の懸垂線を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された前記懸垂線が所定の条件を満たす場合には、警報を出力する出力手段とを更に備える
    請求項1に記載の監視システム。
  3. 前記判定手段は、第1判定手段であり、
    風速を測定する風速測定手段と、
    前記風速測定手段により測定された前記風速が所定の速度未満であり、且つ、前記飛行体が基準面に近づいていることを示す指標が閾値に達した場合には、前記飛行体の浮力が低下した状態であると判定する第2判定手段とを更に備える
    請求項1又は2に記載の監視システム。
  4. 前記第2判定手段は、前記風速測定手段により測定された前記風速が所定の速度未満であり、且つ、前記固定位置を通る鉛直線と前記直線とが成す角度の変化量が所定量以上である場合には、前記飛行体の浮力が低下した状態であると判定する
    請求項3に記載の監視システム。
  5. 前記比率が所定値に達した場合には、警報を出力する出力手段と、
    前記飛行体から所定の範囲内に存在する物体の大きさを示すデータを記憶する記憶部と、
    前記記憶部に記憶された前記データに基づいて、前記所定値を変更する変更手段とを更に備える
    請求項1から4のいずれか1項に記載の監視システム。
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