JP2019064344A - 鞍乗型車両のパワーユニット構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】鞍乗型車両のパワーユニット構造において、外部から異物が入り込むことを抑制する。【解決手段】モーター30を車幅方向内側から覆う内側カバー23aと、モーター30を車幅方向外側から覆う外側カバー23bと、を備え、内側カバー23aと外側カバー23bとによってモーター30の下方に開口部84を設けた、自動二輪車のパワーユニット構造10Aにおいて、開口部84を下方から覆うように、内側カバー23aおよび外側カバー23bを外側から覆う保護カバー85を更に備える。【選択図】図9

Description

本発明は、鞍乗型車両のパワーユニット構造に関する。
従来、鞍乗型車両のパワーユニット構造において、例えば特許文献1に開示されたものがある。これは、後輪を直接駆動するインホイルモーターを備えた電動式車両のスイングアームにおいて、インホイルモーターを覆うように収納するインホイルモーター収納支持部の外側面に開口部を設けたものである。
特開2012−71801号公報
ところで、鞍乗型車両のパワーユニット構造において、水抜き等のために開口部を設けた場合、外部から異物が入り込むことを抑制することが求められる。
そこで本発明は、鞍乗型車両のパワーユニット構造において、外部から異物が入り込むことを抑制することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、モーター(30)を車幅方向内側から覆う内側カバー(23a)と、前記モーター(30)を車幅方向外側から覆う外側カバー(23b)と、を備え、前記内側カバー(23a)と前記外側カバー(23b)とによって前記モーター(30)の下方に開口部(84)を設けた、鞍乗型車両(1)のパワーユニット構造において、前記開口部(84)を下方から覆うように、前記内側カバー(23a)および前記外側カバー(23b)の少なくとも一方を外側から覆う保護カバー(85)を更に備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記モーター(30)に向けて延びる電線(80,82)を更に備え、前記保護カバー(85)は、前記電線(80,82)を外側から覆うことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記電線(80,82)を固定する電線固定部(90)を更に備え、前記保護カバー(85)は、前記電線固定部(90)を外側から覆うことを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記電線固定部(90)を前記内側カバー(23a)に締結する第一締結部(97)を更に備え、前記保護カバー(85)は、前記第一締結部を外側から覆うことを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、前記電線固定部(90)は、前記内側カバー(23a)に連なって前後に延びるアーム部(21a)に設けられ、前記電線(80,82)は、前記アーム部(21a)と前記保護カバー(85)とによって囲まれていることを特徴とする。
請求項6に記載した発明は、前記保護カバー(85)は、車幅方向内側ほど下方に位置するように傾斜する傾斜面(86)を備え、前記傾斜面(86)の車幅方向内側端部(86a)は、前記開口部(84)よりも車幅方向内側に位置することを特徴とする。
請求項7に記載した発明は、スタンド(28)を更に備え、前記開口部(84)の下方であって前記保護カバー(85)と前記内側カバー(23a)との間には、隙間(88)が設けられ、前記スタンド(28)の収納時に、前記スタンド(28)は、前記隙間(88)の前方に位置することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、モーターの下方に設けられた開口部を下方から覆うように、内側カバーおよび外側カバーの少なくとも一方を外側から覆う保護カバーを更に備えることで、下方から開口部に向かう異物を保護カバーによって遮ることができるため、外部から異物が入り込むことを抑制することができる。
請求項2に記載した発明によれば、モーターに向けて延びる電線を更に備え、保護カバーが電線を外側から覆うことで、電線を備えたパワーユニット構造において、外部から異物が入り込むことを抑制するとともに、電線を保護することができる。
請求項3に記載した発明によれば、保護カバーが電線固定部を外側から覆うことで、内側カバーおよび外側カバーの少なくとも一方と共に電線固定部を一体に覆うことができる。したがって、電線固定部を覆うためのカバーを別個独立に設けた場合と比較して、部品点数を削減し、低コスト化を図ることができる。
請求項4に記載した発明によれば、電線固定部を内側カバーに締結する第一締結部を更に備え、保護カバーが第一締結部を外側から覆うことで、保護カバーによって第一締結部を保護することができる。
請求項5に記載した発明によれば、電線固定部が内側カバーに連なって前後に延びるアーム部に設けられ、電線がアーム部と保護カバーとによって囲まれていることで、アーム部及び保護カバーによって電線を保護することができる。
請求項6に記載した発明によれば、保護カバーが車幅方向内側ほど下方に位置するように傾斜する傾斜面を備え、傾斜面の車幅方向内側端部が開口部よりも車幅方向内側に位置することで、開口部から排出される水等を傾斜面に沿って外部に案内することができる。
請求項7に記載した発明によれば、開口部の下方であって保護カバーと内側カバーとの間には隙間が設けられ、スタンドの収納時にスタンドが隙間の前方に位置することで、スタンドの収納時に前方から隙間に向かう異物をスタンドによって遮ることができるため、外部から異物が入り込むことを抑制することができる。
実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。 図1のII−II断面を含む図である。 実施形態に係るメインアームを左上方から見た斜視図である。 実施形態に係る自動二輪車の車両後部の左側面図である。 図4において保護カバーを取り外した状態を示す左側面図である。 図5において外側カバーを取り外した状態を示す左側面図である。 図6においてモーターを取り外した状態を示す左側面図である。 実施形態に係る自動二輪車の後面図である。 図4のIX−IX断面を含む図である。 図4のX−X断面を含む図である。 図8のXI−XI断面を含む図である。 実施形態に係る外側カバーを車幅方向内側から見た図である。 実施形態に係る自動二輪車の一部部品を取り去った左側面図である。 実施形態に係る自動二輪車の下面図である。 図13のXV−XV断面を含む図である。 図14のXVI−XVI断面を含む図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明における前後左右等の向きは、特に記載が無ければ以下に説明する車両における向きと同一とする。また以下の説明に用いる図中適所には、車両前方を示す矢印FR、車両左方を示す矢印LH、及び車両上方を示す矢印UPが示されている。
<車両全体>
図1は、鞍乗型車両の一例としてのユニットスイング式の自動二輪車1を示す。図1を参照し、自動二輪車1は、ハンドル2によって操向される前輪3と、動力源を含むパワーユニット10によって駆動される後輪4とを備えている。以下、自動二輪車を単に「車両」ということがある。実施形態の自動二輪車1は、シート8に着座した乗員が足を載せるステップフロア9を有するスクータ型の車両である。
ハンドル2及び前輪3を含むステアリング系部品は、車体フレーム11の前端のヘッドパイプ12に操向可能に枢支されている。車体フレーム11の外周は車体カバー5で覆われている。図1において、符号6はフロントフォークを示す。
車体フレーム11は、複数種の鋼材を溶接等により一体に接合して形成されている。車体フレーム11は、その前端部に位置するヘッドパイプ12と、ヘッドパイプ12から斜め後下方へ延びるメインフレーム13と、ヘッドパイプ12の下部からメインフレーム13よりも急傾斜で斜め後下方へ延びてその下端から後方へ向けて実質的に水平に延びた後、その後端から斜め後上方へ延びる左右一対のダウンフレーム14と、メインフレーム13の上下中間部から斜め後上方へ延びて左右ダウンフレーム14の後上端に連結されるとともにその連結部から斜め後上方へ延びる左右一対のシートフレーム15と、ダウンフレーム14の後部から斜め後上方へ延びてシートフレーム15の後部に連結されるサポートフレーム16と、を備える。
<パワーユニット>
パワーユニット10は、後輪4の左側に配置された駆動源であるモーター30と、モーター30から得られる動力で後輪4を駆動可能な動力伝達機構35と、モーター30および動力伝達機構35を支持するスイングフレーム20と、を一体化したスイング式動力ユニットである。
パワーユニット10の後端部には、後輪4の車軸4a(以下「後輪車軸4a」ともいう。図2参照)が設けられている。モーター30から得られる動力が動力伝達機構35を介して後輪車軸4a(図2参照)に伝達されることで、後輪車軸4aに支持された後輪4が駆動して車両が走行する。図中符号CRは、車幅方向と平行な軸線である後輪車軸4aの中心軸線(後輪軸線)を示す。
パワーユニット10の前下部は、リンク機構19を介して車体フレーム11の下部後側に上下揺動可能に支持されている。パワーユニット10の後端とシートフレーム15との間には、パワーユニット10の揺動を減衰する左右一対のリアクッション7が掛け渡されている。以下、車両において、車幅方向左側にある構成要素には「L」を付し、車幅方向右側にある構成要素には「R」を付すことがある。
<スイングフレーム>
図2に示すように、スイングフレーム20は、後輪4の前方から後輪4の左側方に向けて延びるメインアーム21と、メインアーム21の前右側部から後輪4の右側方に向けて車幅方向内側に湾曲しつつ延びるサブアーム22と、を備える。図中符号CLは、車体左右中心線を示す。
<メインアーム>
メインアーム21には、モーター30を収容する動力収容部23と、動力伝達機構35を収容する伝達収容部24と、が設けられている。
<動力収容部>
動力収容部23は、モーター30を車幅方向内側から覆う内側カバー23aと、モーター30を車幅方向外側から覆う外側カバー23bと、を備えている。
内側カバー23aは、車幅方向外側に開放する箱状をなしている。内側カバー23aは、メインアーム21におけるアーム部21aと同一の部材で一体に形成されている。
外側カバー23bは、車幅方向内側に開放する箱状をなしている。外側カバー23bは、ボルト等の締結部材によって内側カバー23aと結合されている。
図12に示すように、外側カバー23bの前端部には、電線80,82(図6参照)をそれぞれ挿通可能な電線挿通口23h,23iが前後に開口して設けられている。図12の右側面視で、外側カバー23bの車幅方向内面には、モーター軸線Cm1を中心として放射状に設けられた複数(例えば本実施形態では4つ)のリブ23rが設けられている。図12において、符号23jは、外側カバー23bにおける内側カバー23aとの結合部を示す。
<アーム部>
図2に示すように、メインアーム21には、動力収容部23から前方に延出するアーム部21aが設けられている。図3に示すように、アーム部21aは、内側カバー23aに連なるように前後に延在している。図3において、符号21bは、アーム部21aの前端部から前方に延出する左右一対の前方延出部を示す。
<伝達収容部>
図2に示すように、伝達収容部24は、後輪4の左側において車幅方向内側に配置された内ケース24aと、内ケース24aを車幅方向外側から覆う外ケース24bと、を備えている。
内ケース24aは、車幅方向外側に開放する箱状をなしている。
外ケース24bは、車幅方向内側に開放する箱状をなしている。外ケース24bは、メインアーム21における内側カバー23aと同一の部材で一体に形成されている。外ケース24bは、ボルト等の締結部材によって内ケース24aと結合されている。
図3に示すように、伝達収容部24には、後上方に突出してフェンダーステー40(図4参照)を支持するフェンダーステー支持部26が設けられている。図4に示すように、フェンダーステー40は、後輪車軸4a(図2参照)の近傍から後上方に延びて後輪の後上方に配置されたフェンダー50を支持している。図4において、符号28はセンタースタンド(以下単に「スタンド」ともいう。)、符号29はリアブレーキをそれぞれ示す。図3において、符号28aは、スタンドが回転可能に係合されるスタンド係合部を示す。
<モーター>
図2に示すように、モーター30は、後輪4の左側に配置されている。モーター30は、インナーロータ形式のモーターである。モーター30は、モーター出力軸31と、インナーロータ32と、ステータ33と、を備えている。
モーター出力軸31は、車幅方向を指向してメインアーム21に軸支されている。モーター出力軸31は、後輪軸線CRと平行な軸線Cm1(以下「モーター軸線Cm1」ともいう。)を持つ。図中符号34a〜34cは、モーター出力軸31を回転可能に支持する軸受を示す。
インナーロータ32は、筒状をなすインナーロータ本体32aと、インナーロータ本体32aの外周面に設けられたマグネット32bと、を備えている。インナーロータ本体32aの径方向中央部は、モーター出力軸31とスプライン結合されている。インナーロータ本体32aの車幅方向内端部の外周面には、被検知体32cが取り付けられている。
ステータ33は、内側カバー23aの外周壁に固定された環状のステータヨーク33aと、ステータヨーク33aに接合され且つモーター軸線Cm1に対して放射状に設けられた複数のティース33bと、ティース33bに導線を巻き掛けたコイル33cと、を備えている。ステータヨーク33aには、被検知体32cを検知するロータセンサ33dが取り付けられている。
モーター30には、バッテリ100(図13参照)が接続されている。バッテリ100は、モーター30が後輪4を駆動するときに、モーター30に電力を供給する。なお、モーター30の制御は、不図示の制御ユニットにより行われる。
<動力伝達機構>
図2に示すように、動力伝達機構35は、後輪4の左側に配置されている。動力伝達機構35は、動力収容部23に連なる伝達収容部24内に設けられている。
動力伝達機構35は、モーター出力軸31および後輪車軸4aと平行に軸支された伝達軸36と、モーター出力軸31の車幅方向内端部および伝達軸36の車幅方向内側部にそれぞれ設けられた第1のギア対37a,37bと、伝達軸36の車幅方向外側部および後輪車軸4aの左端部にそれぞれ設けられた第2のギア対38a,38bと、を備えている。図中符号4b〜4dは、後輪車軸4aを回転可能に支持する軸受を示す。
モーター出力軸31、伝達軸36および後輪車軸4aは、前側から順に前後に間隔をあけて配置されている。伝達軸36は、モーター軸線Cm1と平行な軸線Ct1(以下「伝達軸線Ct1」ともいう。)を持つ。図中符号39a,39bは、伝達軸36を回転可能に支持する軸受を示す。
かかる構成により、モーター出力軸31の回転は所定の減速比にて減速され、後輪車軸4aに伝達される。
<制御ユニット>
図示はしないが、制御ユニットは、モーター30を統括制御する。例えば、制御ユニットは、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等を備えている。制御ユニットは、不図示のスロットル開度センサ等からの情報を受けて、モーター30のドライバに所定の制御信号を出力する。
<サブアーム>
図2に示すように、サブアーム22は、後輪4の右側方を前後に延在している。サブアーム22の前端部は、ボルト等の締結部材によって、メインアーム21前部の右側部と結合されている。図2において、符号22jは、サブアーム22におけるメインアーム21との結合部を示す。図8に示すように、サブアーム22の後端部には、後上方に突出して、右リアクッション7Rを支持する右クッション支持ステー27が設けられている。
<フェンダー構造>
図1に示すように、車両後方には、フェンダーステー40で、後輪4の後上方に配置されたフェンダー50を支持するフェンダー構造50Aが設けられている。実施形態において、フェンダー構造50Aは、フェンダー50の左側部のみがフェンダーステー40に固定された片持ち構造となっている。図1において、符号54はテールランプ、符号55はナンバープレート、符号57はリフレクタをそれぞれ示す。
図4に示すように、フェンダー構造50Aは、フェンダーステー40と、フェンダー50と、を備える。フェンダーステー40には、左リアクッション7Lを支持する左クッション支持部43が設けられている。
<電線>
図6に示すように、車両には、モーター30に向けて前後に延びる三相バスバー80(電線)が設けられている。図7に示すように、三相バスバー80の一端(後端)は、モーター30(図6参照)よりも車幅方向内側に位置する。モーター30は、三相バスバー80を介して不図示のインバータユニットに電気的に接続されている。図7において、符号81は三相バスバー80を被覆するチューブ、符号82はロータセンサ33dに電気的に接続された配線(電線)をそれぞれ示す。配線82は、アーム部21aの左側において三相バスバー80の上方を前後に延びている。
図示はしないが、インバータユニットの内部には、直流電力と三相交流電力との相互変換が可能なインバータ、インバータを制御するゲートドライバ、および通電電流を測定する電流センサ等が設けられている。インバータユニットは、バッテリ100(図13参照)から供給される電力によってモーター30を駆動制御する。
車両の走行時の動作を説明する。バッテリ100は、電源ケーブルを通じてインバータユニットに直流電力を供給する。インバータユニットは、バッテリ100から供給された直流電力を三相の交流電力に変換し、三相バスバー80を通じてモーター30に供給する。モーター30は、インバータユニットから供給された三相の交流電力により回転駆動する。車両は、モーター30が回転して後輪4が回転することにより走行する。
インバータユニットは、制動力によるモーター30からの回生電力を得て、得られた回生電力を直流電力に変換してバッテリ100に供給する。バッテリ100は、インバータユニットから供給された直流電力により充電を行う。
<パワーユニット構造>
図9の断面視で、車両には、モーター30を車幅方向内側から覆う内側カバー23aと、モーター30を車幅方向外側から覆う外側カバー23bと、を備えたパワーユニット構造10Aが設けられている。パワーユニット構造10Aにおいて、モーター30の下方には、内側カバー23aと外側カバー23bとによって開口部84が設けられている。図9において、符号87は、外側カバー23bを車幅方向外側から覆うアウタープレートを示す。
パワーユニット構造10Aは、開口部84を下方から覆うように、内側カバー23aおよび外側カバー23bを外側から覆う保護カバー85を更に備えている。保護カバー85は、内側カバー23aと外側カバー23bとの結合面を上下から覆っている。図4に示すように、保護カバー85は、ボルト等の締結部材によって、メインアーム21等に固定されている。図4において、符号85jは、保護カバー85の固定用のボルトを示す。図5から図7において、符号85kは、メインアーム21等における保護カバー85との結合部を示す。
<保護カバー>
図4の側面視で、保護カバー85は、メインアーム21に沿うようにメインアーム21の左側を前後に延在している。保護カバー85には、外側カバー23bの一部を車幅方向外側に露出させる開口85hが設けられている。図9の断面視で、保護カバー85は、開口85hの側ほど上下間隔が狭くなるように窄んでいる。
図9の断面視で、保護カバー85は、開口部84の下方において、車幅方向内側ほど下方に位置するように傾斜する傾斜面86を備えている。図9の断面視で、傾斜面86の車幅方向内側端部86aは、開口部84よりも車幅方向内側に位置している。
図11の断面視で、傾斜面86は、開口部84の下方において、下側に凸の湾曲形状をなしている。図11の断面視で、傾斜面86は、開口部84の下方において、前側ほど上方に位置するように傾斜している。図11の断面視で、傾斜面86の前端部86bは、開口部84よりも前方に位置している。
<電線固定部>
図5に示すように、スイングフレーム20の前部には、電線80,82を固定する電線固定部90が設けられている。図10の断面視で、保護カバー85は、電線固定部90を外側から覆っている。図5から図7においては、スタンド28(図4参照)の図示を省略している。
電線固定部90は、スイングフレームを構成する内側カバー23aに設けられている。図10の断面視で、電線80,82は、アーム部21aと保護カバー85とによって囲まれている。図10の断面視で、電線80,82は、アーム部21aよりも車幅方向外側において、保護カバー85によって上方、下方および車幅方向外方から覆われている。
図10の断面視で、電線固定部90は、チューブ81の外形に沿うように車幅方向外側に凸の湾曲形状をなすチューブ係止部91と、チューブ係止部91の上端に繋がるとともに配線の外形に沿うように上方に凸の湾曲形状をなす配線係止部92と、配線係止部92の車幅方向内端から下方に直線状に延在する内側下方延出部93と、チューブ係止部91の下端から内側下方延出部93に沿うように下方に延在する外側下方延出部94と、を備えている。
チューブ係止部91には、チューブ81の外周面を車幅方向外側に露出させる外側開口91hが設けられている。配線係止部92には、配線82の外周面を上方に露出させる上側開口92hが設けられている。
図10において、符号95はナンバー灯(不図示)に接続されるハーネス58を係止するカプラ、符号96はカプラ95を固定するブラケットをそれぞれ示す。
電線固定部90およびブラケット96は、ボルト97(第一締結部)によって、アーム部21aに共締めされている。ボルト97は、電線固定部90およびブラケット96を、内側カバー23a(図7参照)に連なって前後に延びるアーム部21aに締結している。図10の断面視で、保護カバー85は、ボルト97を外側から覆っている。図10において、符号90hは電線固定部側貫通孔、符号96hはブラケット側貫通孔、符号98はアーム部21aに設けられた雌ネジ部をそれぞれ示す。例えば、車幅方向外方からボルト97を電線固定部側貫通孔90hおよびブラケット側貫通孔96hに挿通してボルト97の軸部を突出させ、軸部の突出部を雌ネジ部98に螺合することによって、電線固定部90およびブラケット96をアーム部21aに共締め固定することができる。
<締結部>
図7において、符号99b,99c,99dの各々は、第二締結部、第三締結部、第四締結部をそれぞれ示す。第二締結部99bは、ブレーキケーブルを支持するケーブルステー48を締結するボルトである。第三締結部99cは、ハーネス58を支持するハーネスステー49を締結するボルトである。第四締結部99dは、外ケース24bを内ケース24a(図2参照)に締結するボルトである。図7においては、4つの第四締結部99dを示している。第二締結部99b,第三締結部99dおよび4つの第四締結部99dは、保護カバー85(図4参照)によって外側から覆われている。
<ピボット部など>
図7において、符号60は、ピボット軸189(図13参照)が配置されるピボット部を示す。ピボット部60は、アーム部21aの前方延出部21bに設けられている。ピボット部60は、保護カバー85(図4参照)によって覆われておらず、外部に露出している。
図7において、符号78,79の各々は、電線80,82の保護および固定用のグロメットをそれぞれ示す。
図16に示すように、メインアーム21において前方延出部21bからアーム部21aにかけての上面は、後上方に向けて傾斜して延びている。以下、メインアーム21の前部において後上方に傾斜する部分21cを「後上方傾斜部21c」という。
<開口部およびスタンドの位置関係>
図11は、スタンド28の収納時を示す図である。図11の断面視で、開口部84の下方であって保護カバー85と内側カバー23aとの間には、隙間88が設けられている。スタンド28の収納時において、スタンド28は、隙間88の前方に位置している。スタンド28の収納時において、スタンド28は、内側カバー23aの下方を前後に延在している。
<バッテリ>
図13に示すように、シート8(図1参照)の下方には、モーター30に電力を供給するバッテリ100が搭載されている。バッテリ100は、前後2つの単位バッテリ101,102で構成されている。各単位バッテリ101,102は、互いに同一構成とされている。単位バッテリ101,102は、断面正方形状をなして長手方向に延びる直方体状をなしている。単位バッテリ101,102は、車体に対して着脱可能なモバイルバッテリである。前後の単位バッテリ101,102は、互いに平行に傾斜し、前後面間に間隔をあけて配置されている。
バッテリ100は、複数の単位バッテリ101,102を直列に結線することで、所定の高電圧(例えば48V〜72V)を発生させる。例えば、各単位バッテリ101,102は、充放電可能なエネルギーストレージとして、リチウムイオンバッテリで構成されている。各単位バッテリ101,102は、車体(ケース支持構造110)に固定された各バッテリケース103,104に対して上方から挿脱される。車体フレーム11には、各バッテリケース103,104を支持するケース支持構造110が取り付けられている。
図示はしないが、バッテリケース103,104には、上方に向けて開口するバッテリ挿脱口が設けられている。単位バッテリ101,102は、バッテリ挿脱口からバッテリケース103,104内へ斜めにスライド移動することで、バッテリケース103,104に出し入れ可能に収容されている。単位バッテリ101,102がバッテリケース103,104内へ斜めに挿脱されることによって、単位バッテリ101,102の重量の一部がバッテリケース103,104の壁部に支持される。
以下、シート8(図1参照)の下方において、前側に位置する単位バッテリ101(第二バッテリ)を「前バッテリ101」、後側に位置する単位バッテリ102(バッテリ)を「後バッテリ102」ともいう。以下、前バッテリ101を収容するバッテリケース103を「前ケース103」、後バッテリ102を収容するバッテリケース104を「後ケース104」ともいう。
図13において、符号199は、後バッテリ102の後部を車幅方向外側から覆うフェンダーを示す。
<バッテリ配置構造>
車両の後部には、左右一対のリアフレーム140L,140Rと、左右リアフレーム140L,140Rの間に配置された後バッテリ102と、を備えるバッテリ配置構造100Aが設けられている。
バッテリ配置構造100Aは、前バッテリ101を収納する前ケース103の後方に配置された後バッテリ102と、左右一対のリアアッパーフレーム15L,15Rと、左右一対のリアロアフレーム16L,16Rと、左右リアアッパー前半部151L,151Rの後部から後下方に突出する左右一対の第一上側ブラケット105L,105Rと、左右リアフレーム部145L,145Rの下部から前上方に突出する左右一対の第一下側ブラケット106L,106Rと、左右リアロアフレーム16の前部から後下方に突出する左右一対の第二上側ブラケット107L,107Rと、左右リアフレーム部145L,145Rの下部から後方に延びる左右一対のバッテリ支持部108L,108Rと、左右ダウンフレーム14L,14Rの後下部から後方に延びてパワーユニット10を揺動可能に支持するパワーユニット支持構造170と、を備える。図13に示すように、左右リアフレーム部145L,145Rの下部には、不図示のピリオンステップを支持する左右一対のステップ支持ステー135L,135Rが設けられている。
<パワーユニット支持構造>
図13に示すように、パワーユニット支持構造170は、左右ダウンフレーム14L,14Rにおける後下屈曲部144L,144Rに沿って設けられた左右一対のロアブラケット171L,171Rと、左右リアフレーム部145L,145Rの下側から後方に延びる左右一対の後方延出部172L,172Rと、左右ロアブラケット171L,171Rの車幅方向間を渡すロアクロスパイプ174と、を備える。パワーユニット支持構造170の各要素は、リンク機構19を構成する。
ロアブラケット171は、ダウンフレーム14における後下屈曲部144に沿って湾曲するロアブラケット本体177と、ロアブラケット本体177の前下部から下方に突出する下方突出部178と、ロアブラケット本体177の後上部から後方に突出する後方突出部179と、下方突出部178から前方に突出する下側前突出部180と、下方突出部178から後方に延出する下側後延出部181と、を備える。
図14に示すように、ロアブラケット171は、車幅方向内側に位置する内側ブラケット171aと、内側ブラケット171aよりの車幅方向外側に位置する外側ブラケット171bと、を備える。下方突出部178において、内側ブラケット171aと外側ブラケット171bとは結合されている。後方突出部179において、内側ブラケット171aと外側ブラケット171bとは車幅方向に離反している。
図13の側面視で、後方延出部172は、ロアブラケット171の後方突出部179に支持されるボス部183と、左右ボス部183から後下方に傾斜して延びる傾斜延出部184と、ロアクロスパイプ174から後方に延びる左右一対の連結パイプ175L,175Rと、を備える。
図14に示すように、左右ボス部183L,183Rは、左右ロアブラケット171L,171Rの後方突出部179において、内側ブラケット171aと外側ブラケット171bとの間に位置する。
図14の下面視で、左右傾斜延出部184L,184Rは、左右ボス部183L,183Rから後側ほど車幅方向内側に位置するように傾斜して延びた後、後方に屈曲して延びている。
図14に示すように、左右の後方延出部172L,172Rの後部には、パワーユニット10を揺動可能に支持するパワーユニット支持部173が設けられている。パワーユニット支持部173は、車幅方向に延在するクロス部材186と、クロス部材186から後方に延出する左右一対の後方延出ブラケット187L,187Rと、クロス部材186よりも後方において車幅方向に延びるピボット軸支部188と、を備える。
クロス部材186の両端は、左右の傾斜延出部184L,184Rの後端部よりも車幅方向外側に位置している。クロス部材186の両端部は、左右の傾斜延出部184L,184Rの後端部に溶接などで結合されている。
左右の後方延出ブラケット187L,187Rは、クロス部材186とピボット軸支部188との前後間を渡す。図14の下面視で、左右の後方延出ブラケット187L,187Rは、メインアーム21における左右の前方延出部21bの車幅方向間において前後に延在している。左右の後方延出ブラケット187L,187Rの前端部は、クロス部材186に溶接などで結合されている。左右の後方延出ブラケット187L,187Rの後端部は、ピボット軸支部188に溶接などで結合されている。左右の後方延出ブラケット187L,187Rは、左右連結パイプ175L,175Rの後部の車幅方向外側に溶接などで結合されている。なお、左右の後方延出ブラケット187L,187Rは、左右の後方延出部172L,172Rの後部を構成する。
ピボット軸支部188は、ピボット軸189に回転可能に支持されている。ピボット軸支部188は、車幅方向に延びる円筒状をなす。図14の下面視で、ピボット軸支部188は、メインアーム21における左右の前方延出部21bの車幅方向間に位置している。
図14に示すように、ロアクロスパイプ174は、左右ロアブラケット171L,171Rの下方突出部178の車幅方向間を渡す。例えば、ロアクロスパイプ174の左側からボルト195を下方突出部178の貫通孔(不図示)およびロアクロスパイプ174内に挿通してボルト195の軸部を突出させ、軸部の突出部にロアクロスパイプ174の右側からナット196を螺合することによって、ロアクロスパイプ174をロアブラケット171に固定することができる。
図14に示すように、左右連結パイプ175L,175Rは、ロアクロスパイプ174とピボット軸支部188との前後間を渡す。図14の下面視で、左右連結パイプ175L,175Rは、ロアクロスパイプ174とピボット軸支部188との前後間において前後に直線状に延在している。左右連結パイプ175L,175Rの前端部は、ロアクロスパイプ174に溶接などで結合されている。左右連結パイプ175L,175Rの後端部は、ピボット軸支部188に溶接などで結合されている。
図14において、符号111は前ケース103を支持する第一支持フレーム、符号112は後ケース104を支持する第二支持フレーム、符号116は前バッテリ101の下側を車幅方向に延びる第一クロスパイプ、符号119L,119Rは第一クロスパイプ116から後方に延出する左右一対の第一下支持ブラケット、符号122は後バッテリ102の下側を車幅方向に延びる第二クロスパイプ、符号125L,125Rは第二クロスパイプ122から後方に延出する左右一対の第二下支持ブラケットをそれぞれ示す。
<電線の配索構造>
図13に示すように、モーター30には、電線80(以下「電気ケーブル80」ともいう。)が接続されている。電気ケーブル80は、車体フレーム11側の電力供給部と、モーター30の三相の各コイルとを電気的に接続するケーブルである。図16に示すように、電気ケーブル80は、三相の電線80u,80v,80wの束を備える。三相の電線80u,80v,80wの束の周囲は、保護材であるチューブ81によって被覆されている。
図16に示すように、電気ケーブル80は、三相の電線80u,80v,80wが束になっているため充分に太い。チューブ81の最大外径は、ピボット軸189の外径よりも大きい。図13に示すように、モーター30に接続された電気ケーブル80は、スイングアーム20のアーム部21aの車幅方向外側の側面に沿って前方に向かって引き出されている。アーム部21aの側方における電気ケーブル80の配線部は、保護カバー85によって覆われている。
左右リアフレーム部145L,145Rの下部領域には、車両後方に向かって突出するパワーユニット支持構造170(以下「アーム支持部材170」ともいう。)が取り付けられている。アーム支持部材170の後端部の近傍には、スイングアーム20の前部を揺動可能に支持するピボット軸189が保持されている。図13の側面視で、アーム支持部材170は、二辺に挟まれた一つの頂部が車両後方側に突出する三角形状をなすように形成されている。ピボット軸189は、車両後方に突出する頂部付近に保持されている。
図16に示すように、アーム支持部材170とスイングアーム20の前部領域とに跨る領域の上方には、電気ケーブル80が配索される配索空間83が確保されている。図13に示すように、配索空間83は、アーム支持部材170及びスイングアーム20と、ケース支持構造110とに囲まれた空間である。図16に示すように、アーム支持部材170の後方延出部172(後下方傾斜部)と、スイングアーム20の前部領域の後上方傾斜部21cとは、側面視がV字状の凹形状部89を形成している。凹形状部89は、配索空間83の一部を構成する。電気ケーブル80の一部は、凹形状部89の近傍を配索されている。
図13に示すように、電気ケーブル80は、モーター30との接続部からスイングアーム20のアーム部21aの車幅方向外側の側面に沿って前方に向かって引き出されている。図14に示すように、前方に引き出された電気ケーブル80は、ピボット軸189の左側部上方付近の車幅方向の左側位置から右側に屈曲し、車幅方向の右側位置において前方に引き出されている。図13に示すように、前方に引き出された電気ケーブル80は、リアフレーム部145の前方側の空間部に引き出され、不図示の制御ユニットに接続されている。図14の下面視で、電気ケーブル80において、スイングアーム20の前部側で車幅方向の左側から右側に屈曲する領域の一部は、ピボット軸189の軸線C1(以下「ピボット軸線C1」ともいう。)と重なっている。電気ケーブル80において下面視でピボット軸線C1と重なる部分は、配索空間83(図13参照)に配置されている。
図14に示すように、電気ケーブル80において、スイングアーム20の前部側で車幅方向の左側から右側に屈曲する領域の一部は、ケース支持構造110の下側に支持されている。図15に示すように、電気ケーブル80において前ケース103の下方を左から右に跨ぐ部分には、電気ケーブル80を保持するクランプ部品80jが取り付けられている。クランプ部品80jは、ケース支持構造110の下側に設けられたケーブル支持ブラケット80kに締結固定されている。
以上説明したように、上記実施形態は、モーター30を車幅方向内側から覆う内側カバー23aと、モーター30を車幅方向外側から覆う外側カバー23bと、を備え、内側カバー23aと外側カバー23bとによってモーター30の下方に開口部84を設けた、自動二輪車1のパワーユニット構造10Aにおいて、開口部84を下方から覆うように、内側カバー23aおよび外側カバー23bを外側から覆う保護カバー85を更に備える。
この構成によれば、モーター30の下方に設けられた開口部84を下方から覆うように、内側カバー23aおよび外側カバー23bを外側から覆う保護カバー85を更に備えることで、下方から開口部84に向かう異物を保護カバー85によって遮ることができるため、外部から異物が入り込むことを抑制することができる。
また、上記実施形態では、モーター30に向けて延びる電線80,82を更に備え、保護カバー85が電線80,82を外側から覆うことで、電線80,82を備えたパワーユニット構造10Aにおいて、外部から異物が入り込むことを抑制するとともに、電線80,82を保護することができる。
また、上記実施形態では、保護カバー85が電線固定部90を外側から覆うことで、内側カバー23aおよび外側カバー23bと共に電線固定部90を一体に覆うことができる。したがって、電線固定部90を覆うためのカバーを別個独立に設けた場合と比較して、部品点数を削減し、低コスト化を図ることができる。
また、上記実施形態では、電線固定部90を内側カバー23aに締結するボルト97を更に備え、保護カバー85がボルト97を外側から覆うことで、保護カバー85によってボルト97を保護することができる。
また、上記実施形態では、電線固定部90が内側カバー23aに連なって前後に延びるアーム部21aに設けられ、電線80,82がアーム部21aと保護カバー85とによって囲まれていることで、アーム部21a及び保護カバー85によって電線80,82を保護することができる。
また、上記実施形態では、保護カバー85が車幅方向内側ほど下方に位置するように傾斜する傾斜面86を備え、傾斜面86の車幅方向内側端部86aが開口部84よりも車幅方向内側に位置することで、開口部84から排出される水等を傾斜面86に沿って外部に案内することができる。
また、上記実施形態では、開口部84の下方であって保護カバー85と内側カバー23aとの間には隙間88が設けられ、スタンド28の収納時にスタンド28が隙間88の前方に位置することで、スタンド28の収納時に前方から隙間88に向かう異物をスタンド28によって遮ることができるため、外部から異物が入り込むことを抑制することができる。
なお、上記実施形態では、保護カバー85が内側カバー23aおよび外側カバー23bを外側から覆う例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、保護カバー85が内側カバー23aのみを外側から覆っていてもよいし、外側カバー23bのみを外側から覆っていてもよい。すなわち、保護カバー85は、内側カバー23aおよび外側カバー23bの少なくとも一方を外側から覆っていればよい。
また、上記実施形態では、モーター30が車体左右中心線CLよりも左側に配置されている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、モーター30が車体左右中心線CLよりも右側に配置されていてもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、前記鞍乗型車両には、運転者が車体を跨いで乗車する車両全般が含まれ、自動二輪車(原動機付自転車及びスクータ型車両を含む)のみならず、三輪(前一輪且つ後二輪の他に、前二輪且つ後一輪の車両も含む)の車両も含まれる。また、本発明は、自動二輪車のみならず、自動車等の四輪の車両にも適用可能である。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
1 自動二輪車(鞍乗型車両)
10 パワーユニット
10A パワーユニット構造
21a アーム部
23a 内側カバー
23b 外側カバー
28 センタースタンド(スタンド)
30 モーター
80 三相バスバー(電線)
82 配線(電線)
84 開口部
85 保護カバー
86 傾斜面
86a 車幅方向内側端部
88 隙間
90 電線固定部
97 第一締結部

Claims (7)

  1. モーター(30)を車幅方向内側から覆う内側カバー(23a)と、
    前記モーター(30)を車幅方向外側から覆う外側カバー(23b)と、を備え、
    前記内側カバー(23a)と前記外側カバー(23b)とによって前記モーター(30)の下方に開口部(84)を設けた、鞍乗型車両(1)のパワーユニット構造において、
    前記開口部(84)を下方から覆うように、前記内側カバー(23a)および前記外側カバー(23b)の少なくとも一方を外側から覆う保護カバー(85)を更に備えることを特徴とする鞍乗型車両のパワーユニット構造。
  2. 前記モーター(30)に向けて延びる電線(80,82)を更に備え、
    前記保護カバー(85)は、前記電線(80,82)を外側から覆うことを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両のパワーユニット構造。
  3. 前記電線(80,82)を固定する電線固定部(90)を更に備え、
    前記保護カバー(85)は、前記電線固定部(90)を外側から覆うことを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両のパワーユニット構造。
  4. 前記電線固定部(90)を前記内側カバー(23a)に締結する第一締結部(97)を更に備え、
    前記保護カバー(85)は、前記第一締結部を外側から覆うことを特徴とする請求項3に記載の鞍乗型車両のパワーユニット構造。
  5. 前記電線固定部(90)は、前記内側カバー(23a)に連なって前後に延びるアーム部(21a)に設けられ、
    前記電線(80,82)は、前記アーム部(21a)と前記保護カバー(85)とによって囲まれていることを特徴とする請求項3または4に記載の鞍乗型車両のパワーユニット構造。
  6. 前記保護カバー(85)は、車幅方向内側ほど下方に位置するように傾斜する傾斜面(86)を備え、
    前記傾斜面(86)の車幅方向内側端部(86a)は、前記開口部(84)よりも車幅方向内側に位置することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の鞍乗型車両のパワーユニット構造。
  7. スタンド(28)を更に備え、
    前記開口部(84)の下方であって前記保護カバー(85)と前記内側カバー(23a)との間には、隙間(88)が設けられ、
    前記スタンド(28)の収納時に、前記スタンド(28)は、前記隙間(88)の前方に位置することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の鞍乗型車両のパワーユニット構造。
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