JP2019062498A - 機器制御装置、機器制御システム、機器制御方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

機器制御装置、機器制御システム、機器制御方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019062498A
JP2019062498A JP2017187681A JP2017187681A JP2019062498A JP 2019062498 A JP2019062498 A JP 2019062498A JP 2017187681 A JP2017187681 A JP 2017187681A JP 2017187681 A JP2017187681 A JP 2017187681A JP 2019062498 A JP2019062498 A JP 2019062498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
setting
setting value
value
air conditioner
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017187681A
Other languages
English (en)
Inventor
俊介 峰重
Shunsuke Mineshige
俊介 峰重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP2017187681A priority Critical patent/JP2019062498A/ja
Publication of JP2019062498A publication Critical patent/JP2019062498A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

【課題】需要家が受けるストレスを低減しつつ、節電を行うことのできる機器制御装置を提供する。【解決手段】機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置であって、機器に設定されている第1設定値を取得する設定済設定値取得部と、電力削減要請時に、機器に第1設定値を設定した場合に比べて機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、機器の設定値として端末装置に提供する設定値提供部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、機器制御装置、機器制御システム、機器制御方法、およびコンピュータプログラムに関する。
夏の日中などの電力逼迫時には、アグリゲータを介して電力会社から需要家に対して、デマンドレスポンス(以下、「DR」という。)などの電力削減要請が行われる。
例えば、電力逼迫時に、需要家に設置されたHEMSが、電力削減要請を受け、当該要請に応じて自動で電力機器を節電動作させることが行われる。HEMSは、例えば、冷房運転中のエアーコンディショナー(以下、「エアコン」という。)の設定温度を上昇させることにより、エアコンを節電動作させる。これにより、需要家による電力削減要請への協力が行われる。
一方で、一般的な赤外線のリモコンではなく、HEMSと通信することで家電の状態を取得し、当該状態を画面上に反映するリモコンも知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなリモコンとして、例えば、スマートフォンなどの端末装置を利用することができる。電力逼迫前に需要家が端末装置を操作して温度設定を行ったとしても、上記のように、電力逼迫時にHEMSがエアコンの温度を自動的に上昇させた場合には、電力逼迫前に端末装置に表示される温度と電力逼迫後に表示される温度とに違いが生じることとなる。つまり、需要家が設定した温度とは異なる設定温度が端末装置に表示されることになる。
特開2017−134448号公報
このように需要家の設定温度とは異なる設定温度が表示された場合、需要家に対して以下の(a)〜(c)に示すような不都合が生じる可能性がある。
(a)電力逼迫のためHEMSが自動で設定温度を上げたことを需要家が理解している場合:
需要家は、いつもより高い温度設定がなされていることにストレスを感じる可能性がある。
(b)需要家が電力逼迫には気付いたが、HEMSが自動で設定温度を上げたことを理解していない場合:
ただでさえ上昇している設定温度に対して、さらに設定温度を上げる必要に迫られているプレッシャーからくる、ストレスを感じる可能性がある。
(c)需要家が電力逼迫にもHEMSが自動で設定温度を上げたことも理解していない場合:
需要家は、電力逼迫前に設定した温度や、通常設定している温度に、設定温度を戻す可能性がある。
このように夏の電力逼迫時にHEMSがエアコンの設定温度を上げた場合には、需要家は何らかのストレスを感じたり、設定温度を勝手に下げたりしてしまうという課題がある。需要家が設定温度を勝手に下げてしまうと、電力削減要請に応じることができなくなってしまう。
なお、HEMSが他の電力機器の設定を変更する場合にも、同様の課題が生じる。例えば、HEMSが照明機器による照明の明るさの設定値を自動で下げた場合にも、需要家は同様のストレスを感じたり、明るさの設定値を勝手に上げたりしてしまうという課題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、需要家が受けるストレスを低減しつつ、節電を行うことのできる機器制御装置、機器制御システム、機器制御方法、およびコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明の一実施態様に係る機器制御装置は、機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置であって、前記機器に設定されている第1設定値を取得する設定済設定値取得部と、電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として端末装置に提供する設定値提供部と、を備える。
(9)本発明の他の実施態様に係る機器制御システムは、機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置と、当該機器の設定値を表示する端末装置とを備え、前記機器制御装置は、前記機器に設定した第1設定値を取得する設定済設定値取得部と、電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として前記端末装置に提供する設定値提供部と、を有し、前記端末装置は、前記機器制御装置から提供された前記第2設定値を画面に表示する表示制御部を有する。
(10)本発明の他の実施態様に係る機器制御方法は、機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置による機器制御方法であって、設定済設定値取得部が、前記機器に設定されている第1設定値を取得し、設定値提供部が、電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として端末装置に提供する。
(11)本発明の他の実施態様に係るコンピュータプログラムは、機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置として、コンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記機器に設定されている第1設定値を取得する設定済設定値取得部と、電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として端末装置に提供する設定値提供部と、して機能させる。
本発明によると、需要家が受けるストレスを低減しつつ、節電を行うことができる。
本発明の実施の形態1に係る機器制御システムの構成を示す図である。 HEMSコントローラの構成を示すブロック図である。 サーバの構成を示すブロック図である。 HEMSテーブルの一例を示す図である。 端末装置の構成を示すブロック図である。 タッチパネルに表示されるトップ画面の一例を示す図である。 タッチパネルに表示されるエアコン操作画面の一例を示す図である。 タッチパネルに表示される照明機器操作画面の一例を示す図である。 タッチパネルに表示されるテレビ操作画面の一例を示す図である。 タッチパネルに表示される設定画面の一例を示す図である。 機器制御システムの動作手順を定めたシーケンスの一例を示す図である。 機器制御システムの動作手順を定めたシーケンスの一例を示す図である。 機器制御システムの動作手順を定めたシーケンスの一例を示す図である。 変形例4に係る機器制御システムの構成を示す図である。
[本願発明の実施形態の概要]
最初に本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態に係る機器制御装置は、機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置であって、前記機器に設定されている第1設定値を取得する設定済設定値取得部と、電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として端末装置に提供する設定値提供部と、を備える。
この構成によると、電力削減要請時に機器に設定した第1設定値に代えて、機器に設定した場合の消費電力が第1設定値よりも大きい第2設定値を端末装置に提供することができる。これにより、端末装置は、第2設定値を機器の設定値として表示する。よって、機器には第1設定値が設定されているにもかかわらず、端末装置の表示を見た需要家に対し、機器に第2設定値が設定されていると思い込ませることができる。これにより、需要家は気づかないうちに節電に協力することができ、需要家が受けるストレスを低減しつつ、節電を行うことができる。
(2)また、前記機器制御装置は、さらに、前記機器への設定対象の設定値として第3設定値を取得する設定対象設定値取得部と、前記電力削減要請時に、前記設定対象設定値取得部が取得した前記第3設定値に代えて、前記機器に前記第3設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が小さくなる第4設定値を、前記機器に設定する設定値設定部と、を備え、前記設定済設定値取得部は、前記第1設定値として前記第4設定値を取得し、前記設定値提供部は、前記第2設定値として前記第3設定値を提供してもよい。
この構成によると、電力削減要請時に、需要家が機器に第3設定値を設定しようとした場合には、機器に設定した場合の消費電力が第3設定値よりも小さい第4設定値が機器に設定される。しかし、端末装置には機器への設定値として第3設定値が提供される。よって、機器には第4設定値が設定されているにもかかわらず、端末装置の表示を見た需要家に対して、機器に第3設定値が設定されていると思い込ませることができる。これにより、需要家は気づかないうちに節電に協力することができ、需要家が受けるストレスを低減しつつ、節電を行うことができる。
(3)また、前記電力削減要請は、第1段階の電力削減要請と、前記第1段階の電力削減要請よりもより多くの電力の削減を要請する第2段階の電力削減要請とを含み、前記設定値設定部は、前記第2段階の電力削減要請時には、前記第1段階の電力削減要請時に比べて、より前記機器の消費電力が小さくなる前記第4設定値を、前記機器に設定してもよい。
この構成によると、2段階の電力削減要請に対し、各段階の電力削減要請に応じて機器に設定される第4設定値を変化させつつ、端末装置には機器への設定値として同じ第3設定値を提供することができる。これにより、需要家は、電力削減要請の段階が変化した場合であっても、気づかないうちに節電に協力することができる。
(4)また、前記設定値設定部は、予め設定された設定値閾値を超えない範囲で前記第4設定値を、前記機器に設定してもよい。
この構成によると、機器に設定される第4設定値に制限を設けることができる。第4設定値に制限を設けることにより、例えば、エアコンの設定温度が高くなりすぎるのを防止することができる。これにより、需要家に過度なストレスを与えるのを防止することができる。
(5)また、前記設定値設定部は、前記電力削減要請時に、当該設定値設定部による前記機器への設定値の自動的な設定が許可されている場合には、前記機器に前記設定済設定値取得部が取得した前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が小さくなる前記第4設定値を、前記機器に設定してもよい。
この構成によると、電力削減要請時に、設定値設定部による前記機器への設定値の自動的な設定が許可されている場合には、機器に設定されている設定値である第1設定値を、動作時の消費電力が小さくなる第4設定値に自動的に変更することができる。これにより、需要家が意識しなくても、自動的に節電を行うことができる。
(6)また、前記設定済設定値取得部は、前記機器から、前記機器に設定した前記第1設定値を取得してもよい。
この構成によると、機器制御装置以外の装置(例えば、赤外線リモコン)を利用して、機器の設定値が強制的に変更された場合であっても、設定済設定値取得部は、機器から機器に設定した第1設定値を取得することができることより、端末装置に対して第1設定値に基づいた第2設定値を提供することができる。これにより、需要家に対し、機器に第2設定値が設定されていると思い込ませることができる。
(7)また、前記機器は、エアコンであり、前記設定値は、前記エアコンの設定温度であり、前記第2設定値は、前記エアコンの冷房運転時には前記第1設定値に比べて低い設定温度であり、前記エアコンの暖房運転時には前記第1設定値に比べて高い設定温度であってもよい。
この構成によると、電力削減要請時に冷房運転を行っている場合には、エアコンに実際に設定されている温度よりも低い温度を端末装置に提供することができる。これにより、端末装置は、提供を受けた低い温度を機器の設定値として表示する。よって、端末装置の表示を見た需要家に対し、実際よりも低い温度がエアコンに設定されていると思い込ませることができる。同様に、電力削減要請時に暖房運転を行っている場合には、エアコンに実際に設定されている温度よりも高い温度を端末装置に提供することができる。これにより、端末装置は、提供を受けた高い温度を機器の設定値として表示する。よって、端末装置の表示を見た需要家に対し、実際よりも高い温度がエアコンに設定されていると思い込ませることができる。これにより、需要家は気づかないうちに節電に協力することができる。
(8)また、前記機器は、照明機器であり、前記設定値は、照明の明るさを示す値であり、前記第2設定値は、前記第1設定値に比べて明るい照明の明るさを示す値であってもよい。
この構成によると、電力削減要請時に、照明機器に実際に設定されている明るさの設定値よりも明るい設定値を端末装置に提供することができる。これにより、端末装置は、提供を受けた明るい設定値を照明機器の設定値として表示する。よって、端末装置の表示を見た需要家に対し、実際よりも明るい設定値が照明機器に設定されていると思い込ませることができる。これにより、需要家は気づかないうちに節電に協力することができる。
(9)本発明の他の実施形態に係る機器制御システムは、機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置と、当該機器の設定値を表示する端末装置とを備え、前記機器制御装置は、前記機器に設定した第1設定値を取得する設定済設定値取得部と、電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として前記端末装置に提供する設定値提供部と、を有し、前記端末装置は、前記機器制御装置から提供された前記第2設定値を画面に表示する表示制御部を有する。
この構成は、上述の機器制御装置を含む。このため、上述の機器制御装置と同様の作用および効果を奏することができる。
(10)本発明の他の実施形態に係る機器制御方法は、機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置による機器制御方法であって、設定済設定値取得部が、前記機器に設定されている第1設定値を取得し、設定値提供部が、電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として端末装置に提供する。
この構成は、上述の機器制御装置が備える処理部に対応するステップを含む。このため、上述の機器制御装置と同様の作用および効果を奏することができる。
(11)本発明の他の実施形態に係るコンピュータプログラムは、機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置として、コンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、前記機器に設定されている第1設定値を取得する設定済設定値取得部と、電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として端末装置に提供する設定値提供部と、して機能させる。
この構成によると、コンピュータを、上述の機器制御装置として機能させることができる。このため、上述の機器制御装置と同様の作用および効果を奏することができる。
<本願発明の実施形態の詳細>
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。本発明は、特許請求の範囲によって特定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
また、同一の構成要素には同一の符号を付す。それらの機能および名称も同様であるため、それらの説明は適宜省略する。
(実施の形態1)
[機器制御の全体構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る機器制御システムの構成を示す図である。
機器制御システム1は、サーバ10と、HEMS(Home Energy Management System)コントローラ20と、複数の機器50と、端末装置60とを備える。
機器制御システム1は、家2に設置された家電機器等の機器50の動作を制御するためのシステムである。ただし、機器制御システム1が対象とする機器50の設置場所は家2に限定されるものではなく、オフィスなどであってもよい。
家2には、機器50として、照明機器と、エアコンと、テレビとが設置されているものとする。
端末装置60は、需要家であるユーザが所持するスマートフォンやタブレット端末、ノートパソコン等の端末装置である。ユーザは、端末装置60を利用して、制御対象の機器50を指定し、指定した機器50の動作に関連する設定値を入力する。例えば、指定した機器50がエアコンの場合には、ユーザは、エアコンの設定温度や動作モードなどを入力する。また、指定した機器50が照明機器の場合には、ユーザは、照明の明るさレベルなどを入力する。さらに、指定した機器50がテレビの場合には、ユーザは、画面の明るさレベルなどを入力する。
端末装置60は、ユーザが入力した制御対象機器の識別情報である制御対象情報と、設定値とを、ネットワーク3を介してサーバ10に送信する。ここで、ネットワーク3は、例えば、インターネット等の広域通信網である。
サーバ10は、端末装置60から制御対象情報および設定値の情報を受信し、端末装置60のユーザに対応付けられたHEMSコントローラ20に対して、これらの情報を送信する。また、サーバ10は、HEMSコントローラ20から、機器50に設定されている設定値の情報を受信し、HEMSコントローラ20に対応付けられたユーザが使用する端末装置60に、受信した設定値の情報を送信する。
HEMSコントローラ20は、ネットワーク3を介してサーバ10と接続されている。また、HEMSコントローラ20は、各機器50と、無線または有線により接続されている。HEMSコントローラ20と各機器50との間の通信プロトコルは、例えば、ECHONET Lite(登録商標)に基づくものである。なお、HEMSコントローラ20は、通常、家2の中に設置されるが、家2の外に設置されてもよい。
HEMSコントローラ20は、サーバ10から受信した制御対象情報および設定値に基づいて、いずれかの機器50に対して、設定値に対応する命令コードを送信する。つまり、HEMSコントローラ20は、機器50を制御する機器制御装置として機能する。
[HEMSコントローラ20の構成]
図2は、HEMSコントローラ20の構成を示すブロック図である。
HEMSコントローラ20は、通信I/F(インタフェース)部21と、CPU(Central Processing Unit)22と、記憶部23とを備える。
通信I/F部21は、サーバ10または機器50と無線または有線により通信を行うための通信インタフェースである。
CPU22は、HEMSコントローラ20を、機器制御装置として機能させるためのコンピュータプログラムを実行する。
記憶部23は、CPU22で実行されるコンピュータプログラムの他、各種データを記憶するための記憶装置であり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などにより構成される。
CPU22は、コンピュータプログラムをCPU22で実行することにより実現される機能的な処理部として、設定済設定値取得部24と、設定値提供部25と、設定対象設定値取得部26と、設定値設定部27とを備える。
設定済設定値取得部24は、指定した機器50から、当該機器50に設定されている設定値(第1設定値に相当する。以下、「設定済設定値」という。)を取得する。
設定値提供部25は、DR実施中などの電力削減要請時に、設定済設定値取得部24が取得した機器50の設定済設定値を当該機器50に設定した場合に比べて、当該機器50の消費電力が大きくなる設定値(第2設定値に相当する。以下、「表示用設定値」という。)を、機器50の設定値として、通信I/F部21を介してサーバ10に送信する。サーバ10は、設定値提供部25から受信した表示用設定値の情報を、端末装置60に送信する。端末装置60は、表示用設定値を、機器50に設定されている設定値として表示する。
なお、設定済設定値と表示用設定値との差は、事前に記憶部23に記憶されているものとする。例えば、機器50がエアコンの場合には、当該差は1℃とされる。この場合、設定値提供部25は、エアコンの実際の設定温度が26℃の場合には、端末装置60での表示用の設定温度として、25℃を示す情報をサーバ10に送信する。
設定対象設定値取得部26は、サーバ10を介して、端末装置60から、機器50への設定対象の設定値(第3設定値に相当する。以下、「設定対象設定値」という。)を取得する。
設定値設定部27は、電力削減要請時に、設定対象設定値取得部26が取得した機器50への設定対象設定値に代えて、当該機器50に設定対象御設定値を設定した場合に比べて当該機器50の消費電力が小さくなる設定値(第4設定値に相当する。以下、「実設定値」という。)を、当該機器50に設定する。設定値設定部27は、通信I/F部21を介して、機器50に実設定値の情報を送信することにより、実設定値を当該機器50に設定する。
なお、設定対象設定値と実設定値との差は、上述した設定済設定値と表示用設定値との差と同じ値とされる。例えば、設定対象設定値取得部26が、エアコンの設定温度として26℃を取得した場合には、設定値設定部27は、エアコンに設定温度として27℃の情報を送信することにより、エアコンを27℃に設定する。
[サーバ10の構成]
図3は、サーバ10の構成を示すブロック図である。
サーバ10は、通信I/F部11と、CPU12と、記憶部13とを備える。
通信I/F部11は、サーバ10をネットワーク3に接続するための通信インタフェースであり、ネットワーク3を介してHEMSコントローラ20および端末装置60と通信を行う。
CPU12は、コンピュータプログラムを実行する。
記憶部13は、CPU12で実行されるコンピュータプログラムの他、後述するHEMSテーブル17や、各種データを記憶するための記憶装置であり、RAM、ROM、HDDなどにより構成される。
図4は、HEMSテーブル17の一例を示す図である。
図4に示すように、HEMSテーブル17は、ユーザIDと、HEMS IDとを含む。ユーザIDは、ユーザの識別情報であり、HEMS IDはHEMSコントローラ20の識別情報である。HEMSテーブル17は、ユーザによる機器50の設定値の送信先であるHEMSコントローラ20を特定するための情報である。例えば、ユーザID「U001」がHEMS ID「H001」に対応付けられ、ユーザID「U002」がHEMS ID「H002」に対応付けられている。なお、HEMSテーブル17には、ユーザIDの代わりに端末装置60を識別する端末装置IDが含まれていてもよい。端末装置IDとしては、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスを用いることができる。
CPU12は、コンピュータプログラムをCPU12で実行することにより実現される機能的な処理部として、受信部14と、送信先決定部15と、送信部16とを備える。
受信部14は、通信I/F部11を介して、HEMSコントローラ20および端末装置60から、各種情報を受信する。なお、受信部14は、HEMSコントローラ20から情報を受信する場合には、HEMSコントローラ20のIDを受信し、端末装置60から情報を受信する場合には、端末装置60のユーザのユーザIDまたは端末装置60の端末装置IDを受信する。
送信先決定部15は、記憶部13に記憶されているHEMSテーブル17を参照して、受信部14が受信した情報の送信先を決定する。例えば、受信部14がユーザID「U001」のユーザが利用する端末装置60から情報を受信した場合には、送信先決定部15は、当該情報の送信先を、HEMS ID「H001」のHEMSコントローラ20と決定する。また、受信部14がHEMS ID「H002」のHEMSコントローラ20から情報を受信した場合には、送信先決定部15は、当該情報の送信先を、ユーザID「U002」が利用する端末装置60と決定する。なお、HEMSテーブル17に、HEMS IDと端末装置IDとが対応付けられて記憶されている場合には、送信先決定部15は、ユーザIDの代わりに端末装置IDを用いて、端末装置60から受信した情報の送信先のHEMSコントローラ20と、HEMSコントローラ20から受信した情報の送信先の端末装置60とを決定する。
送信部16は、通信I/F部11を介して、送信先決定部15が決定した送信先に、受信部14が受信した情報を送信する。
これにより、例えば、ユーザが端末装置60を操作して、機器50の指示情報をサーバ10に送信すると、サーバ10は、ユーザに対応付けられたHEMSコントローラ20に、当該指示情報を送信する。
[端末装置60の構成]
図5は、端末装置60の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、端末装置60は、通信I/F部61と、CPU62と、記憶部63と、タッチパネル64とを備える。
通信I/F部61は、ネットワーク3を介してサーバ10と無線により通信を行うための通信インタフェースである。
CPU62は、コンピュータプログラムを実行する。
記憶部63は、CPU62で実行されるコンピュータプログラムの他、各種データを記憶するための記憶装置であり、RAM、ROM、HDDなどにより構成される。
タッチパネル64は、各種情報を表示する表示装置としての機能と、各種情報を入力する入力装置としての機能を備える。ただし、端末装置60は、タッチパネル64を備えずに、タッチパネル64の代わりに、表示装置と、入力装置とを備えていてもよい。
CPU62は、コンピュータプログラムをCPU62上で実行することにより実現される機能的な処理部として、設定値設定部65を備える。
設定値設定部65は、ユーザがタッチパネル64を操作して入力した設定対象設定値を機器50に設定するために、設定対象設定値の情報を、機器50を指定するための情報とともに、通信I/F部61を介してサーバ10に送信する。サーバ10は、これらの情報を、HEMSコントローラ20に送信する。
また、設定値設定部65は、機器50を指定するための情報とともに、機器50の設定値を問い合わせる問い合わせ信号を、通信I/F部61を介してサーバ10に送信する。サーバ10は、これらの情報を、HEMSコントローラ20に送信する。
また、設定値設定部65は、通信I/F部61を介してサーバ10から、機器50に設定されている設定値の情報を受信する。当該設定値の情報は、HEMSコントローラ20からサーバ10に送信されたものである。設定値設定部65は、受信した設定値の情報を、タッチパネル64に表示させるための制御を行う。
図6〜図10は、タッチパネル64に表示される画像の一例を示す図である。
ユーザが、機器50を操作するためのアプリケーションプログラムを起動すると、図6に示すようなトップ画面70が、タッチパネル64に表示される。
ユーザは、トップ画面70に表示されたエアコンボタン71、照明機器ボタン72、テレビボタン73および設定画面ボタン74のいずれかを選択することにより、次の画面に進むことができる。
例えば、ユーザが、エアコンボタン71を押下することにより、図7に示すようなエアコン操作画面80が表示される。エアコン操作画面80には、電源状態設定領域81と、モード設定領域82と、温度設定領域83と、設定ボタン84とが表示される。電源状態設定領域81は、エアコンの電源状態として「ON」または「OFF」を入力するための領域である。モード設定領域82は、エアコンの運転モードとして、「冷房」、「暖房」または「除湿」などを入力するための領域である。温度設定領域83は、エアコンの設定温度を入力するための領域である。なお、トップ画面70からエアコン操作画面80に遷移した時点では、各領域81〜83には、エアコンの現在の設定値が表示されるものとする。
設定ボタン84は、各領域81〜83に入力した設定値を、エアコンに設定するためにユーザが押下するためのボタンである。ユーザが設定ボタン84を押下すると、設定値設定部65は、各81〜83に入力された設定値の情報を、サーバ10を介してHEMSコントローラ20に送信する。HEMSコントローラ20は、受信したこれらの設定値の情報をエアコンに送信することで、エアコンの電源状態を変更したり、エアコンの運転モードを変えたり、エアコンの設定温度を変えたりする。
図6に示すトップ画面で、ユーザが照明機器ボタン72を押下すると、図8に示すような照明機器操作画面90が表示される。照明機器操作画面90には、電源状態設定領域91と、明るさレベル設定領域92と、設定ボタン93とが表示される。電源状態設定領域91は、照明機器の電源状態として「ON」または「OFF」を入力するための領域である。明るさレベル設定領域92は、照明機器の照明の明るさレベルを入力するための領域である。例えば、明るさレベルには「1」〜「5」までの5つの段階があり、値が大きいほど明るいものとする。つまり、明るさレベル「5」が最も明るい照明状態であり、明るさレベル「1」が最も暗い照明状態であるものとする。なお、トップ画面70から照明機器操作画面90に遷移した時点では、各領域91および92には、照明機器の現在の設定値が表示されるものとする。
設定ボタン93は、各領域91および92に入力した設定値を、照明機器に設定するためにユーザが押下するためのボタンである。ユーザが設定ボタン93を押下すると、設定値設定部65は、各領域91および92に入力された設定値の情報を、サーバ10を介してHEMSコントローラ20に送信する。HEMSコントローラ20は、受信したこれらの設定値の情報を照明機器に送信することで、照明機器の電源状態を変更したり、照明機器の照明の明るさレベルを変えたりする。
図6に示すトップ画面で、ユーザがテレビボタン73を押下すると、図9に示すようなテレビ操作画面100が表示される。テレビ操作画面100には、電源設定領域101と、明るさレベル設定領域102と、設定ボタン103とが表示される。電源設定領域101は、テレビの電源状態として「ON」または「OFF」を入力するための領域である。明るさレベル設定領域102は、テレビ画面の明るさレベルを入力するための領域である。例えば、明るさレベルには「1」〜「100」までの100の段階があり、値が大きいほど明るいものとする。つまり、明るさレベル「100」が最も画面が明るく、明るさレベル「1」が最も画面が暗いものとする。なお、トップ画面70からテレビ操作画面100に遷移した時点では、各領域101および102には、テレビの現在の設定値が表示されるものとする。
設定ボタン103は、各領域101および102に入力した設定値を、テレビに設定するためにユーザが押下するためのボタンである。ユーザが設定ボタン103を押下すると、設定値設定部65は、各領域101および102に設定された設定値の情報を、サーバ10を介してHEMSコントローラ20に送信する。HEMSコントローラ20は、受信したこれらの設定値の情報をテレビに送信することで、テレビの電源状態を変更したり、テレビ画面の明るさレベルを変えたりする。
なお、テレビ操作画面100には、テレビのチャンネルや音量等を設定するための領域が表示されていてもよい。
図6に示すトップ画面で設定画面ボタン74を押下すると、図10に示すような設定画面110が表示される。設定画面110には、自動省エネ動作を行うか否かを示すチェックボックス111と、設定ボタン112とが表示されるものとする。ユーザが、チェックボックス111にチェックを入れて、設定ボタン112を押下すると、その情報がサーバ10を介してHEMSコントローラ20に送信される。これにより、HEMSコントローラ20に自動省エネ動作を行うことを設定する。HEMSコントローラ20は、電力削減要請時に、自動省エネ動作を行うことが設定されているか否かを確認し、自動省エネ動作を行うことが設定されている場合にのみ、自動的に機器50の設定値を変更する。
一方、ユーザが、チェックボックス111のチェックを外して、設定ボタン112を押下すると、その情報がサーバ10を介してHEMSコントローラ20に送信される。これにより、HEMSコントローラ20に自動省エネ動作を行わないことを設定する。HEMSコントローラ20は、電力削減要請時に、自動省エネ動作を行うことが設定されているか否かを確認し、自動省エネ動作を行わないことが設定されている場合には、自動的に機器50の設定値を変更する動作を行わない。つまり、自動省エネ動作の設定が行われていない場合には、電力削減要請時であっても、電力削減動作を行わずに、通常の動作を行ってもよい。
[機器制御システム1の動作手順(その1)]
図11は、機器制御システム1の動作手順を定めたシーケンスの一例を示す図である。
図11は、DR実施中などの電力削減要請期間に、HEMSコントローラ20が機器50であるエアコンの温度を自動設定する際のシーケンスの一例を示している。つまり、HEMSコントローラ20に、自動省エネ動作を行うことが設定されているものとする。
なお、以下の説明では、端末装置60とHEMSコントローラ20とが通信を行うものとして説明を行うが、実際には、サーバ10が、端末装置60とHEMSコントローラ20との間で送受信されるデータを中継する。
DRの実施が開始されると、HEMSコントローラ20の設定済設定値取得部24は、エアコンに対して、設定温度問い合わせ信号を送信する(S1)。
問い合わせ信号を受信したエアコンは、エアコンに設定されている温度(設定済設定値)をHEMSコントローラ20に送信する(S2)。例えば、当該温度は25℃であるものとする。
HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、自動省エネ動作を行うために、エアコンに、現在の設定温度よりも高い温度を設定する(S3)。例えば、設定値設定部27は、設定温度25℃に1℃加えた温度26℃の情報をエアコンに送信することにより、エアコンの設定温度を1℃上げる。
エアコンは、設定温度の変更後に、設定成功信号をHEMSコントローラ20に送信する(S4)。HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、当該設定成功信号を受信することにより、設定温度の変更が成功したことを知る。設定値設定部27は、設定温度の情報をエアコンに送信してから、所定時間の間に当該設定成功信号を受信していなければ、設定温度の情報をエアコンに再送するようにしてもよい。
次に、端末装置60から設定温度の問い合わせが行われたとする。例えば、ユーザが、端末装置60上でエアコンを操作するためのアプリケーションプログラムを起動したとする。起動に応答して、端末装置60の設定値設定部65は、サーバ10を介して、HEMSコントローラ20に対して設定温度を問い合わせる問い合わせ信号を送信する(S5)。
問い合わせ信号を受信したHEMSコントローラ20の設定済設定値取得部24は、エアコンに対して、設定温度問い合わせ信号を送信する(S6)。
問い合わせ信号を受信したエアコンは、エアコンに設定されている温度(設定済設定値)をHEMSコントローラ20に送信する(S7)。ステップS3の処理で、エアコンの設定温度が26℃とされていることより、エアコンは、HEMSコントローラ20に、設定温度である26℃の情報を送信する。
HEMSコントローラ20の設定値提供部25は、エアコンの設定温度を受信し、受信した設定温度よりも低い温度の情報を、サーバ10を介して端末装置60に送信する(S8)。例えば、設定値提供部25は、エアコンの設定温度である26℃よりも1℃低い25℃の情報を送信する。すると、端末装置60の設定値設定部65は、タッチパネル64に、エアコンの設定温度として25℃を表示させる。
次に、ユーザが端末装置60を操作して、エアコンの温度を変更する。例えば、ユーザが、図7に示すようなエアコン操作画面80で温度設定領域83に「26℃」を入力して、設定ボタン84を押下したとする。
端末装置60の設定値設定部65は、エアコンの設定温度(設定対象設定値)として、26℃の情報を、サーバ10を介してHEMSコントローラ20に送信する(S9)。HEMSコントローラ20の設定対象設定値取得部26は、エアコンの当該設定温度を取得する。
HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、設定対象設定値取得部26が取得した設定温度よりも高い温度の設定温度(実設定値)を、エアコンに設定する(S10)。例えば、設定値設定部27は、設定対象設定値取得部26が取得した設定温度26℃に1℃を加えた設定値設定部27℃の情報を、通信I/F部21を介してエアコンに送信し、エアコンは、設定温度を27℃に変更する。
エアコンは、設定温度の変更後に、設定成功信号をHEMSコントローラ20に送信する(S11)。
HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、エアコンから設定成功信号を受信すると、端末装置60に対して設定成功信号を送信する(S12)。これにより、端末装置60の設定値設定部65は、設定温度の変更に成功したことを知る。ただし、エアコン操作画面80には、実際の設定温度27℃よりも低い温度である26℃が表示されたままである。設定値設定部65は、設定温度の情報をHEMSコントローラ20に送信してから、所定時間の間に設定成功信号を受信していなければ、設定温度の情報をHEMSコントローラ20に再送するようにしてもよい。
[機器制御システム1の動作手順(その2)]
図12は、機器制御システム1の動作手順を定めたシーケンスの一例を示す図である。
図11に示したシーケンスでは、HEMSコントローラ20に自動省エネ動作を行うことが設定されているものとしたが、図12に示すシーケンスでは、HEMSコントローラ20に、自動省エネ動作を行うことが設定されていないものとする。
図12を参照して、DR実施中に、端末装置60から設定温度の問い合わせが行われたとする。例えば、ユーザが、端末装置60上でエアコンを操作するためのアプリケーションプログラムを起動したとする。起動に応答して、端末装置60の設定値設定部65は、サーバ10を介して、HEMSコントローラ20に対して設定温度を問い合わせる問い合わせ信号を送信する(S21)。
問い合わせ信号を受信したHEMSコントローラ20の設定済設定値取得部24は、エアコンに対して、設定温度問い合わせ信号を送信する(S22)。
問い合わせ信号を受信したエアコンは、エアコンに設定されている温度(設定済設定値)をHEMSコントローラ20に送信する(S23)。例えば、エアコンは、HEMSコントローラ20に、現在の設定温度である26℃の情報を送信する。
HEMSコントローラ20の設定値提供部25は、エアコンの設定温度を受信する。現在、自動省エネ動作を行うことが設定されていないことより、設定値提供部25は、受信した設定温度の情報を、サーバ10を介して端末装置60に送信する(S24)。これにより、端末装置60の設定値設定部65は、タッチパネル64に、エアコンに実際に設定されている設定温度である26℃を表示させる。
次に、ユーザが端末装置60を操作して、エアコンの温度を変更する。例えば、ユーザが、図7に示すようなエアコン操作画面80で温度設定領域83に「25℃」を入力して、設定ボタン84を押下したとする。
端末装置60の設定値設定部65は、エアコンの設定温度(設定対象設定値)として、25℃の情報を、サーバ10を介してHEMSコントローラ20に送信する(S25)。HEMSコントローラ20の設定対象設定値取得部26は、エアコンの当該設定温度を取得する。
HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、設定対象設定値取得部26が取得した設定温度よりも高い温度の設定温度(実設定値)を、エアコンに設定する(S26)。例えば、設定値設定部27は、設定対象設定値取得部26が取得した設定温度25℃に1℃を加えた26℃の情報を、通信I/F部21を介してエアコンに送信し、エアコンは、設定温度を26℃に変更する。このように、設定値設定部27は、端末装置60から設定温度を受信してから、省エネ動作を開始することとなる。
エアコンは、設定温度の変更後に、設定成功信号をHEMSコントローラ20に送信する(S27)。
HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、エアコンから設定成功信号を受信すると、端末装置60に対して設定成功信号を送信する(S28)。これにより、端末装置60の設定値設定部65は、設定温度の変更に成功したことを知る。設定値設定部65は、設定温度の情報をHEMSコントローラ20に送信してから、所定時間の間に設定成功信号を受信していなければ、設定温度の情報をHEMSコントローラ20に再送するようにしてもよい。
次に、端末装置60から、再度、設定温度の問い合わせが行われたとする。例えば、ユーザが、端末装置60上でエアコンを操作するためのアプリケーションプログラムを再度起動したとする。起動に応答して、端末装置60の設定値設定部65は、サーバ10を介して、HEMSコントローラ20に対して設定温度を問い合わせる問い合わせ信号を送信する(S29)。
問い合わせ信号を受信したHEMSコントローラ20の設定済設定値取得部24は、エアコンに対して、設定温度問い合わせ信号を送信する(S30)。
問い合わせ信号を受信したエアコンは、エアコンに設定されている温度(設定済設定値)をHEMSコントローラ20に送信する(S31)。ステップS26の処理で、エアコンの設定温度が26℃とされていることより、エアコンは、HEMSコントローラ20に、設定温度である26℃の情報を送信する。
HEMSコントローラ20の設定値提供部25は、エアコンの設定温度を受信し、受信した設定温度よりも低い温度の情報を、サーバ10を介して端末装置60に送信する(S32)。例えば、設定値提供部25は、エアコンの設定温度である26℃よりも1℃低い25℃の情報を送信する。すると、端末装置60の設定値設定部65は、タッチパネル64に、エアコンの設定温度として25℃を表示させる。
その後、他のユーザが、エアコンの赤外線リモコンを操作して、エアコンの設定温度を変更したとする。
例えば、赤外線リモコンに設定温度を25℃に設定すると、赤外線リモコンからエアコンに対して、設定温度25℃の情報が送信される(S33)。エアコンは、設定温度を25℃に変更する。
エアコンは、設定温度の変更後に、設定成功信号を赤外線リモコンに送信する(S34)。赤外線リモコンは、エアコンから設定成功信号を受信することにより、設定温度の変更に成功したことを知る。
その後、端末装置60から、再度、設定温度の問い合わせが行われたとする。例えば、ユーザが、端末装置60上でエアコンを操作するためのアプリケーションプログラムを再度起動したとする。起動に応答して、端末装置60の設定値設定部65は、サーバ10を介して、HEMSコントローラ20に対して設定温度を問い合わせる問い合わせ信号を送信する(S35)。
問い合わせ信号を受信したHEMSコントローラ20の設定済設定値取得部24は、エアコンに対して、設定温度問い合わせ信号を送信する(S36)。
問い合わせ信号を受信したエアコンは、エアコンに設定されている温度(設定済設定値)をHEMSコントローラ20に送信する(S37)。ステップS33の処理で、リモコンがエアコンに25℃を設定したことより、エアコンは、HEMSコントローラ20に、設定温度である25℃の情報を送信する。
HEMSコントローラ20の設定値提供部25は、エアコンの設定温度を受信し、受信した設定温度よりも低い温度の情報を、サーバ10を介して端末装置60に送信する(S38)。例えば、設定値提供部25は、エアコンの設定温度である25℃よりも1℃低い24℃の情報を送信する。すると、端末装置60の設定値設定部65は、タッチパネル64に、エアコンの設定温度として24℃を表示させる。
[実施の形態1の効果]
以上説明したように、本発明の実施の形態1によると、DR実施中などの電力削減要請時に、エアコンに設定した設定温度に代えて、設定温度よりも低い温度を端末装置60に表示させることができる。よって、エアコンには、相対的に高い温度が設定されているにもかかわらず、端末装置60の表示を見たユーザに対し、エアコンに相対的に低い温度が設定されていると思い込ませることができる。これにより、ユーザは、気づかないうちに節電に協力することができ、ユーザが受けるストレスを低減しつつ、節電を行うことができる。
また、電力削減要請時に、ユーザが、端末装置60を操作して、エアコンの温度を設定しようとした場合には、ユーザが指定した設定温度よりも高い温度がエアコンに設定される。しかし、端末装置60には、エアコンの設定温度として、ユーザが設定しようとした温度が提供される。よって、エアコンには、相対的に高い温度が設定されているにもかかわらず、端末装置60の表示を見たユーザに対し、エアコンに相対的に低い温度が設定されていると思い込ませることができる。
また、電力削減要請時に、自動省エネ動作を行うことが設定されている場合には、HEMSコントローラ20は、エアコンの設定温度を、高い温度に自動的に変更することができる。これにより、ユーザが意識しなくても、自動的に節電を行うことができる。
また、リモコンから、エアコンの設定温度が強制的に変更された場合であっても、設定済設定値取得部24は、エアコンから設定温度を取得することができる。これにより、HEMSコントローラ20は、エアコンの実際の設定温度に基づいて、当該設定温度よりも低い温度を端末装置60に提供することができる。これにより、ユーザに対し、エアコンに実際よりも低い温度が設定されていると思い込ませることができる。これにより、ユーザが受けるストレスを低減しつつ、節電を行うことができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、電力削減要請に2段階ある場合の処理について説明する。つまり、電力削減要請として、DR(弱)と、DR(強)とが存在するものとする。いずれも、需要家における消費電力の削減要請であるが、DR(強)は、DR(弱)に比べて、より多くの電力の削減を要請する。
機器制御システム1の構成は、実施の形態1と同様である。このため、その詳細な説明はここでは繰り返さない。
なお、HEMSコントローラ20の記憶部23には、設定済設定値と表示用設定値との差(実設定値と設定対象設定値との差)が事前に記憶されているものとするが、DR(弱)実施中の当該差を1℃と、DR(強)実施中の当該差を2℃として、以下の説明を行う。
図13は、機器制御システム1の動作手順を定めたシーケンスの一例を示す図である。
図13は、DR実施中などの電力削減要請期間に、HEMSコントローラ20が機器50であるエアコンの温度を自動設定する際のシーケンスの一例を示している。ただし、DRには、上述したDR(弱)と、DR(強)の2段階のDRが存在する。まず、DR(弱)の実施が開始され、その後に、DR(強)の実施が開始されるものとする。
なお、図13に示すシーケンスに先立って、エアコンの温度は25℃に設定されていたものとする。その後、DR(弱)の実施が既に開始されており、HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、自動省エネ動作を行うために、エアコンの温度を1℃上げ、26℃に設定しているものとする。
次に、端末装置60から設定温度の問い合わせが行われたとする。例えば、ユーザが、端末装置60上でエアコンを操作するためのアプリケーションプログラムを起動したとする。起動に応答して、端末装置60の設定値設定部65は、サーバ10を介して、HEMSコントローラ20に対して設定温度を問い合わせる問い合わせ信号を送信する(S41)。
問い合わせ信号を受信したHEMSコントローラ20の設定済設定値取得部24は、エアコンに対して、設定温度問い合わせ信号を送信する(S42)。
問い合わせ信号を受信したエアコンは、エアコンに設定されている温度(設定済設定値)をHEMSコントローラ20に送信する(S43)。すでに、エアコンの設定温度が26℃とされていることより、エアコンは、HEMSコントローラ20に、設定温度である26℃の情報を送信する。
HEMSコントローラ20の設定値提供部25は、エアコンの設定温度を受信し、受信した設定温度よりも低い温度の情報を、サーバ10を介して端末装置60に送信する(S44)。例えば、設定値提供部25は、DR(弱)の実施時には、エアコンの設定温度である26℃よりも1℃低い25℃の情報を送信する。すると、端末装置60の設定値設定部65は、タッチパネル64に、エアコンの設定温度として25℃を表示させる。
その後、DR(強)の実施が開始されたものとする。すると、HEMSコントローラ20の設定済設定値取得部24は、エアコンに対して、設定温度問い合わせ信号を送信する(S45)。
問い合わせ信号を受信したエアコンは、エアコンに設定されている温度(設定済設定値)をHEMSコントローラ20に送信する(S46)。当該温度は、上述したように26℃であるものとする。
HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、DR(弱)実施時よりもさらにレベルの高い自動省エネ動作を行うために、エアコンの現在の設定温度をさらに高くする(S47)。つまり、設定値設定部27は、設定温度26℃に1℃加えた温度27℃の情報をエアコンに送信することにより、エアコンの設定温度をさらに1℃上げる。これにより、DR(強)実施時には、DR実施前のエアコンの設定温度25℃に2℃加えた27℃が、エアコンに設定される。
エアコンは、設定温度の変更後に、設定成功信号をHEMSコントローラ20に送信する(S48)。HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、当該設定成功信号を受信することにより、設定温度の変更が成功したことを知る。設定値設定部27は、設定温度の情報をエアコンに送信してから、所定時間の間に当該設定成功信号を受信していなければ、設定温度の情報をエアコンに再送するようにしてもよい。
次に、DR(強)実施中に、ユーザが端末装置60を操作して、エアコンの温度を変更する。例えば、ユーザが、図7に示すようなエアコン操作画面80で温度設定領域83に「24℃」を入力して、設定ボタン84を押下したとする。
端末装置60の設定値設定部65は、エアコンの設定温度(設定対象設定値)として、24℃の情報を、サーバ10を介してHEMSコントローラ20に送信する(S49)。HEMSコントローラ20の設定対象設定値取得部26は、エアコンの当該設定温度を取得する。
HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、設定対象設定値取得部26が取得した設定温度よりも高い温度の設定温度(実設定値)を、エアコンに設定する(S50)。例えば、設定値設定部27は、DR(強)実施中であることより、設定対象設定値取得部26が取得した設定温度24℃に2℃を加えた設定値設定部26℃の情報を、通信I/F部21を介してエアコンに送信し、エアコンは、設定温度を26℃に変更する。
エアコンは、設定温度の変更後に、設定成功信号をHEMSコントローラ20に送信する(S51)。
HEMSコントローラ20の設定値設定部27は、エアコンから設定成功信号を受信すると、端末装置60に対して設定成功信号を送信する(S52)。これにより、端末装置60の設定値設定部65は、設定温度の変更に成功したことを知る。ただし、エアコン操作画面80には、実際の設定温度26℃よりも低い温度である24℃が表示されたままである。設定値設定部65は、設定温度の情報をHEMSコントローラ20に送信してから、所定時間の間に設定成功信号を受信していなければ、設定温度の情報をHEMSコントローラ20に再送するようにしてもよい。
[実施の形態2の効果]
以上説明したように、本発明の実施の形態2によると、2段階の電力削減要請(DR)に対し、各段階の電力削減要請に応じてエアコンに設定される温度を変化させつつ、端末装置60にはエアコンに実際に設定した温度よりも低い設定温度を表示させることができる。例えば、ユーザが、端末装置60からエアコンの温度として25℃を設定した場合には、DR(弱)実施中にはエアコンには26℃が設定され、DR(強)実施中にはエアコンには27℃が設定されることとなるが、端末装置60に表示される設定温度は25℃のままである。このため、ユーザは、DRの段階が変化した場合であっても、気づかないうちに節電に協力することができる。
(変形例1)
上述の実施の形態1および2では、DR実施中などの電力削減要請期間に、HEMSコントローラ20が、自動省エネ動作を行うために冷房運転中のエアコンの温度を上げたが、HEMSコントローラ20が設定可能なエアコンの温度に制限を設けてもよい。例えば、エアコンの上限温度を30℃とした場合に、ユーザが端末装置60を操作してエアコンの温度として30℃を設定したとする。この場合、HEMSコントローラ20は、エアコンの設定温度を上げることは行わない。
同様に、DR(強)実施中に、ユーザが端末装置60を操作してエアコンの温度として29℃を設定したとする。この場合、HEMSコントローラ20は、エアコンの設定温度を2℃上げてエアコンに31℃を設定することはせずに、上限温度である30℃を設定する。
このように、HEMSコントローラ20が設定可能なエアコンの設定温度に上限を設けることで、エアコンの設定温度が高くなりすぎるのを防ぐことができる。これにより、ユーザに過度なストレスを与えるのを防止することができる。
(変形例2)
上述の実施の形態1および2と、変形例1では、機器50の例としてエアコンを取り上げたが、HEMSコントローラ20の制御対象の機器50はエアコンに限定されるものではない。
例えば、制御対象の機器50は、照明機器であってもよい。
HEMSコントローラ20は、図8に示すような照明機器操作画面90からユーザが設定した明るさレベルを、通常は照明機器に設定するが、DR実施中などの電力削減要請期間には、当該明るさレベルよりも小さい値を明るさレベルとして照明装置に設定する。ただし、端末装置60から、明るさレベルの問い合わせがあった場合には、ユーザが設定した明るさレベルを応答する。なお、HEMSコントローラ20の記憶部23には、照明装置に設定する明るさレベルと端末装置60に応答する照明装置の明るさレベルとの差が、事前に記憶されているものとする。
これにより、端末装置60の表示を見たユーザに対し、実際よりも明るい明るさレベルが照明機器に設定されていると思い込ませることができる。これにより、ユーザは気づかないうちに節電に協力することができる。
また、制御対象の機器50は、テレビであってもよい。
HEMSコントローラ20は、図9に示すような照明機器操作画面90からユーザが設定した明るさレベルを、通常はテレビに設定するが、DR実施中などの電力削減要請期間には、当該明るさレベルよりも小さい値を明るさレベルとしてテレビに設定する。ただし、端末装置60から、明るさレベルの問い合わせがあった場合には、ユーザが設定した明るさレベルを応答する。なお、HEMSコントローラ20の記憶部23には、テレビに設定する明るさレベルと端末装置60に応答するテレビの明るさレベルとの差が、事前に記憶されているものとする。
これにより、端末装置60の表示を見たユーザに対し、実際よりも明るい明るさレベルがテレビに設定されていると思い込ませることができる。これにより、ユーザは気づかないうちに節電に協力することができる。
(変形例3)
図14は、変形例4に係る機器制御システムの構成を示す図である。
実施の形態1および2、変形例1および2では、HEMSコントローラ20と各機器50とが接続され、HEMSコントローラ20が各機器50に対して設定値を設定することとしたが、HEMSコントローラ20にIR(赤外線)コントローラ40が接続され、HEMSコントローラ20はIRコントローラ40を介して各機器50に設定値を設定する構成でもよい。
IRコントローラ40は、HEMSコントローラ20から設定値の情報を受信し、当該設定値に対応する信号を制御対象の機器50に送信する。
この場合、HEMSコントローラ20は、各機器50に設定値を問合せることができない。このため、HEMSコントローラ20は、各機器50の設定値を記憶部23に記憶しておくこととする。
<付記>
なお、上述の実施の形態および変形例では、機器制御システム1にサーバ10が備えられている構成を示したが、機器制御システム1には、サーバ10が備えられていなくてもよい。この場合には、端末装置60とHEMSコントローラ20とが、無線または有線により直接接続され、端末装置60とHEMSコントローラ20との間でデータのやり取りが行われる。
また、上述の実施の形態および変形例では、電力削減要請時に、HEMSコントローラ20が、実際に機器50に設定されている設定値とは異なる値を端末装置60に通知することとしたが、このような制御を電力削減要請時以外に行ってもよい。これにより、ユーザは、節電を意識することなく節電を行うことができる。
また、上述の実施の形態および変形例では、エアコンの動作モードが冷房の場合を説明したが、エアコンの動作モードは暖房または除湿であってもよい。暖房時には、エアコンに実際に設定される温度よりも端末装置60に表示される温度を高くする。例えば、エアコンに18℃が設定されている場合に、端末装置60には、エアコンの設定温度として19℃が表示される。
上記のサーバ10、HEMSコントローラ20および端末装置60は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、HDD、などから構成されるコンピュータシステムとして構成されてもよい。RAMまたはHDDには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
さらに、上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSIから構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。RAMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
また、本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、本発明は、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよい。
さらに、本発明は、上記コンピュータプログラムをコンピュータ読取可能な非一時的な記録媒体、例えば、HDD、CD−ROM、半導体メモリなどに記録したものとしてもよい。
また、本発明は、上記コンピュータプログラムを、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、上記各装置は、複数のコンピュータにより実現されてもよい。
また、上記各装置の一部または全部の機能がクラウドコンピューティングによって提供されてもよい。つまり、各装置の一部または全部の機能がクラウドサーバにより実現されていてもよい。
さらに、上記実施の形態および上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 機器制御システム
2 家
3 ネットワーク
5 明るさレベル
10 サーバ
11 通信I/F部
12 CPU
13 記憶部
14 受信部
15 送信先決定部
16 送信部
17 HEMSテーブル
20 HEMSコントローラ
21 通信I/F部
22 CPU
23 記憶部
24 設定済設定値取得部
25 設定値提供部
26 設定対象設定値取得部
27 設定値設定部
40 IRコントローラ
50 機器
60 端末装置
61 通信I/F部
62 CPU
63 記憶部
64 タッチパネル
65 設定値設定部
70 トップ画面
71 エアコンボタン
72 照明機器ボタン
73 テレビボタン
74 設定画面ボタン
80 エアコン操作画面
81 電源状態設定領域
82 モード設定領域
83 温度設定領域
84 設定ボタン
90 照明機器操作画面
91 電源状態設定領域
92 明るさレベル設定領域
93 設定ボタン
100 テレビ操作画面
101 電源設定領域
102 明るさレベル設定領域
103 設定ボタン
110 設定画面
111 チェックボックス
112 設定ボタン

Claims (11)

  1. 機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置であって、
    前記機器に設定されている第1設定値を取得する設定済設定値取得部と、
    電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として端末装置に提供する設定値提供部と、を備える機器制御装置。
  2. 前記機器制御装置は、さらに、
    前記機器への設定対象の設定値として第3設定値を取得する設定対象設定値取得部と、
    前記電力削減要請時に、前記設定対象設定値取得部が取得した前記第3設定値に代えて、前記機器に前記第3設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が小さくなる第4設定値を、前記機器に設定する設定値設定部と、を備え、
    前記設定済設定値取得部は、前記第1設定値として前記第4設定値を取得し、
    前記設定値提供部は、前記第2設定値として前記第3設定値を提供する、請求項1に記載の機器制御装置。
  3. 前記電力削減要請は、第1段階の電力削減要請と、前記第1段階の電力削減要請よりもより多くの電力の削減を要請する第2段階の電力削減要請とを含み、
    前記設定値設定部は、前記第2段階の電力削減要請時には、前記第1段階の電力削減要請時に比べて、より前記機器の消費電力が小さくなる前記第4設定値を、前記機器に設定する、請求項2に記載の機器制御装置。
  4. 前記設定値設定部は、予め設定された設定値閾値を超えない範囲で前記第4設定値を、前記機器に設定する、請求項2または請求項3に記載の機器制御装置。
  5. 前記設定値設定部は、前記電力削減要請時に、当該設定値設定部による前記機器への設定値の自動的な設定が許可されている場合には、前記機器に前記設定済設定値取得部が取得した前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が小さくなる前記第4設定値を、前記機器に設定する、請求項2〜4のいずれか1項に記載の機器制御装置。
  6. 前記設定済設定値取得部は、前記機器から、前記機器に設定した前記第1設定値を取得する、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の機器制御装置。
  7. 前記機器は、エアコンであり、
    前記設定値は、前記エアコンの設定温度であり、
    前記第2設定値は、前記エアコンの冷房運転時には前記第1設定値に比べて低い設定温度であり、前記エアコンの暖房運転時には前記第1設定値に比べて高い設定温度である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の機器制御装置。
  8. 前記機器は、照明機器であり、
    前記設定値は、照明の明るさを示す値であり、
    前記第2設定値は、前記第1設定値に比べて明るい照明の明るさを示す値である、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の機器制御装置。
  9. 機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置と、
    当該機器の設定値を表示する端末装置とを備え、
    前記機器制御装置は、
    前記機器に設定した第1設定値を取得する設定済設定値取得部と、
    電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として前記端末装置に提供する設定値提供部と、を有し、
    前記端末装置は、前記機器制御装置から提供された前記第2設定値を画面に表示する表示制御部を有する、機器制御システム。
  10. 機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置による機器制御方法であって、
    設定済設定値取得部が、前記機器に設定されている第1設定値を取得し、
    設定値提供部が、電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として端末装置に提供する、機器制御方法。
  11. 機器に、当該機器の動作に関連する設定値を設定し、当該機器を制御する機器制御装置として、コンピュータを機能させるためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    前記機器に設定されている第1設定値を取得する設定済設定値取得部と、
    電力削減要請時に、前記機器に前記第1設定値を設定した場合に比べて前記機器の消費電力が大きくなる第2設定値を、前記機器の設定値として端末装置に提供する設定値提供部と、して機能させるためのコンピュータプログラム。
JP2017187681A 2017-09-28 2017-09-28 機器制御装置、機器制御システム、機器制御方法、およびコンピュータプログラム Pending JP2019062498A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017187681A JP2019062498A (ja) 2017-09-28 2017-09-28 機器制御装置、機器制御システム、機器制御方法、およびコンピュータプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017187681A JP2019062498A (ja) 2017-09-28 2017-09-28 機器制御装置、機器制御システム、機器制御方法、およびコンピュータプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019062498A true JP2019062498A (ja) 2019-04-18

Family

ID=66177748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017187681A Pending JP2019062498A (ja) 2017-09-28 2017-09-28 機器制御装置、機器制御システム、機器制御方法、およびコンピュータプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2019062498A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020202435A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御装置、設定装置、プログラム
JP7466043B1 (ja) 2023-07-25 2024-04-11 東芝ライフスタイル株式会社 アプリケーションプログラム、端末装置、家電機器管理システム、および家電機器管理方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020202435A (ja) * 2019-06-06 2020-12-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御装置、設定装置、プログラム
JP7300670B2 (ja) 2019-06-06 2023-06-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 制御装置、設定装置、プログラム
JP7466043B1 (ja) 2023-07-25 2024-04-11 東芝ライフスタイル株式会社 アプリケーションプログラム、端末装置、家電機器管理システム、および家電機器管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140058569A1 (en) Air-conditioning management device, and program
CN105100848A (zh) 智能设备、智能设备控制系统及其实现方法
KR101724135B1 (ko) 건물 자동제어 네트워크 및 사물인터넷을 이용한 개별 실내환경 제어시스템 및 제어방법
JP6098273B2 (ja) 照明制御装置および照明制御システム
JP6711635B2 (ja) ネットワークシステム、電気機器、通信端末、および通信端末のためのプログラム
CN108413574B (zh) 空调运行状态控制方法及空调系统
JP2013098613A (ja) 機器制御装置、機器制御方法、プログラム
CN106647295B (zh) 一种智能家居系统的协同运行方法及智能家居系统
CN113485134A (zh) 设备控制方法和装置、存储介质及电子设备
CN105159104A (zh) 一种智能终端遥控器物联控制系统和控制方法
JP2019062498A (ja) 機器制御装置、機器制御システム、機器制御方法、およびコンピュータプログラム
JP6392522B2 (ja) 操作端末、プログラム、及び方法
WO2015115572A1 (ja) 操作装置及び操作方法
CN112333058B (zh) 设备监控方法、装置、系统与计算机可读存储介质
JP6544685B2 (ja) 制御装置、制御方法及び制御プログラム
JP6910221B2 (ja) 空気調和機
JP5498517B2 (ja) サーバ装置、家電機器制御方法およびプログラム
WO2018083875A1 (ja) 空気調和機、ネットワークシステム、サーバ、および情報処理方法
JP2016181180A (ja) 制御システム、制御装置および制御方法
WO2017168855A1 (ja) 制御内容管理システム、電力制御システム、制御内容管理方法、及びプログラム
WO2021059504A1 (ja) 機器管理装置及びソフトウェア生成方法
JP6098026B2 (ja) 電力制御システム、プログラムおよび電力制御装置
CN106774783B (zh) 节能控制方法和服务器
CN115164342B (zh) 一种智能空调及其配对方法、处理器和介质
US20170063568A1 (en) Method For Controlling Multiple Electric Appliances