JP2019062314A - 通信装置 - Google Patents

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真 川越
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Masaru Inoue
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メロン ファビアン グナワン プットラ
智嗣 小野
Tomotsugu Ono
智嗣 小野
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Abstract

【課題】動作内容に応じた通信方式に切り替えることのできる通信装置を提供すること。【解決手段】実施形態に係る通信装置は、通信部と、制御部とを具備する。通信部は、双方向通信および片方向通信が可能である。制御部は、通信部による双方向通信を用いた第1通信モードと、通信部による片方向通信を用いた第2通信モードとを切り替えて実行する。【選択図】図7

Description

本発明の実施形態は、通信装置に関する。
通信装置の一種として、たとえば、無線通信を用いて調光や調色等を行うことのできる照明装置が知られている。
特開2004−185978号公報
無線通信を用いて複数の動作を実施しようとする場合、動作内容に応じて通信方式を変えることが望ましい。
本発明は、動作内容に応じた通信方式に切り替えることのできる通信装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る通信装置は、通信部と、制御部とを具備する。通信部は、双方向通信および片方向通信が可能である。制御部は、通信部による双方向通信を用いた第1通信モードと、通信部による片方向通信を用いた第2通信モードとを切り替えて実行する。
本発明によれば、動作内容に応じた通信方式に切り替えることができる。
図1は、実施形態に係る照明システムの構成例を示す図である。 図2は、第2通信モードの一例を示す図である。 図3は、実施形態に係る照明装置の構成例を示す図である。 図4は、実施形態に係る記憶部の構成例を示す図である。 図5は、実施形態に係る制御部の構成例を示す図である。 図6は、点検者端末の構成例を示す図である。 図7は、実施形態に係る照明装置における第1通信モードへの切り替えの一例を示すシーケンス図である。 図8は、実施形態に係る照明装置における第2通信モードへの切り替えの一例を示すシーケンス図である。 図9は、実施形態における第1の変形例に係る切替処理を示すフローチャートである。
以下で説明する実施形態に係る照明装置10(通信装置の一例)は、通信部12と、制御部16とを具備する。通信部12は、双方向通信および片方向通信が可能である。制御部16は、通信部12による双方向通信を用いた第1通信モードと、通信部12による片方向通信を用いた第2通信モードとを切り替えて実行する。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置10において、制御部16は、通信部12によって特定の信号が受信された場合に、第1通信モードと第2通信モードとを切り替える。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置10において、制御部16は、通信部12によって特定の信号が受信された場合において、拒否条件を満たす場合には、第1通信モードと第2通信モードとの切り替えを拒否する。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置10において、制御部16は、第1通信モードと第2通信モードとを予め決められた時間間隔で切り替える。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置10において、制御部16は、予め設定された時刻が到来した場合に、第1通信モードと第2通信モードとを切り替える。
また、以下で説明する実施形態に係る照明装置10において、制御部16は、第1通信モードと第2通信モードとを切り替える場合に、通信モードの切り替えの発生を知らせる切替情報を通信部12を用いて送信する。
[実施形態]
<照明システムの構成>
まず、本発明の実施形態に係る照明システム1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る照明システム1の構成例を示す図である。なお、図1では、双方向通信を用いる第1通信モードの例を示している。
図1に示す照明システム1は、複数の照明装置10と点検者端末30とを具備する。照明装置10は、たとえば、非常灯などの非常用照明装置である。非常用照明装置としての照明装置10は、施設内に所定の間隔で設置され、停電時や災害時等の非常時に避難誘導のために室内や廊下を照らす。なお、照明装置10は、非常口や避難通路を示すために設置される誘導灯であってもよい。また、照明装置10は、常時は照明装置として点灯し、停電時に避難誘導のために室内や廊下を照らす照明装置であってもよい。
各照明装置10は、非常用ランプ等の光源11と、通信部12とを具備する。各照明装置10は、自装置の通信エリア内に位置する他の照明装置10や点検者端末30との間で、通信部12を用いた双方向通信を行う。複数の照明装置10は、通信エリア内に位置する他の照明装置10との間で相互にデータの送受信を行うことにより、各照明装置10をノードとするメッシュネットワークを形成する。
点検者端末30は、点検者3が所有する情報処理装置である。点検者端末30は、点検者3が持ち運び可能な情報処理装置であればどのような情報処理装置であってもよく、たとえば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。
実施形態に係る照明システム1において、点検者3は、点検者端末30を用い、施設内に設置された複数の照明装置10の一括点検を行う。
点検者3は、まず、複数の照明装置10のうちの任意の1台に対し、点検者端末30から点検要求を送信する。照明装置10は、点検要求を受信すると、自装置の通信エリア内に位置する1または複数の他の照明装置10に対して点検要求を転送する。さらに、照明装置10から点検要求を受信した他の照明装置10も同様に、自装置の通信エリア内に位置する1または複数の他の照明装置10に対して点検要求を転送する。このようにして、複数の照明装置10の全てに点検要求が転送される。そして、点検要求を受信した各照明装置10は、点検動作を開始する。点検動作は、たとえば、法令で定められた時間連続して光源11を点灯させる動作である。
その後、点検者3は、複数の照明装置10のうちの任意の1台に対し、点検者端末30から結果送信要求を送信する。結果送信要求を受信した照明装置10は、自装置の通信エリア内に位置する1または複数の他の照明装置10に対して結果送信要求を転送する。さらに、照明装置10から点検要求を受信した他の照明装置10も同様に、自装置の通信エリア内に位置する1または複数の他の照明装置10に対して結果送信要求を転送する。このようにして、複数の照明装置10の全てに結果送信要求が転送される。そして、結果送信要求を受信した各照明装置10は、通信エリア内の1または複数の他の照明装置10に対し、自装置の点検結果を送信するとともに他装置の点検結果を転送する。このように、複数の照明装置10の間で点検結果が相互に送受信されることにより、複数の照明装置10の全ての点検結果が各照明装置10の記憶部に蓄積された状態となる。その後、照明装置10は、点検者端末30に対して複数の照明装置10の全点検結果を送信する。
照明装置10は、点検者端末30から点検要求を受けた場合に、点検者端末30との間で識別情報やパスワード等を用いた通信確立処理を行ったうえで、通信が確立された点検者端末30との間で双方向通信を行う。また、各照明装置10は、自装置および他装置の識別情報を予め保持しており、識別情報によって特定される照明装置10に対して点検要求や点検結果を送信する。このように、ここでいう双方向通信とは、相手を特定して情報の送受信を行う通信方式のことをいう。また、ここでいう双方向通信とは、相手からの要求に応じて情報の送信を行う通信方式のことをいう。以下では、双方向通信を用いた通信モードを第1通信モードと記載する。
照明装置10が具備する通信部12は、片方向通信を行うことも可能である。ここでいう片方向通信とは、相手を特定することなく情報を一方的に送信する通信方式、すなわち、情報をブロードキャストする通信方式のことをいう。
ここで、片方向通信を用いた第2通信モードの例について図2を参照して説明する。図2は、第2通信モードの一例を示す図である。図2では、たとえば、デパート等の商品売り場に設置された照明装置10が片方向通信を用いて商品情報をブロードキャストする場合の例を示している。
図2に示すように、第2通信モードにおいて照明装置10は、自装置が設置されている商品売り場で販売されている商品に関する商品情報を自装置の通信エリア100内にブロードキャストする。商品情報は、たとえば、タイムセールの情報や新商品の入荷情報などであり、たとえば1秒間に1〜2回程度の間隔で通信エリア100内にブロードキャストされる。通信エリア100内にブロードキャストされた商品情報は、通信エリア100内に位置する来客者4の来客者端末40によって受信されて来客者端末40のディスプレイに表示される。
実施形態に係る照明装置10は、双方向通信を用いた第1通信モードと片方向通信を用いた第2通信モードとを切り替えて実行する。これにより、たとえば、点検が行われない日中の営業時間帯においては、第2通信モードによる商品情報のブロードキャストを行い、点検が行われる夜間においては、第1通信モードによる点検処理を行うといった運用が可能となる。
<照明装置の構成>
次に、実施形態に係る照明装置10の構成について図3を参照して説明する。図3は、実施形態に係る照明装置10の構成例を示す図である。
図3に示すように、照明装置10は、光源11と、通信部12と、蓄電池13と、取得部14と、記憶部15と、制御部16とを具備する。
また、図3に示す外部電源6は、たとえば電力会社等から供給される電力源である。なお、外部電源6は、太陽光発電システムから供給される電力源であってもよい。
光源11は、たとえば非常用ランプであり、外部電源6から供給される電力が著しく低下した場合(以下、停電時と記載する)に点灯する。光源11としては、たとえば蛍光灯やLED(Light Emitting Diode)等、目的に応じて種々の光源が用いられてもよい。
通信部12は、たとえばビーコンであり、上述したように双方向通信および片方向通信の両方を行うことができる。通信部12は、たとえば、BLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)の規格にしたがった通信方式で無線通信を行う。
通信部12は、外部電源6から供給される電力によって動作する。一方、通信部12は、停電時においては、後述する蓄電池13から供給される電力によって動作する。このように、通信部12は、停電時においても動作可能である。
蓄電池13は、停電時において非常用電源として利用される。蓄電池13は、照明装置10に対して着脱自在である。また、蓄電池13は、外部電源6から供給される電力によって充電される。
取得部14は、照明装置10の各種情報を取得するセンサである。たとえば、取得部14は、外部電源6から供給される電圧が閾値を下回った場合に、停電が発生したことを示す異常信号を制御部16へ出力する。また、取得部14は、蓄電池13の残容量に関する情報を取得して、制御部16へ出力する。その他、取得部14は、光源11の点灯状況に関する情報を取得してもよいし、照明装置10内部の温度情報を取得してもよい。
記憶部15は、たとえば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記憶装置である。図4は、実施形態に係る記憶部15の構成例を示す図である。図4に示すように、記憶部15は、自装置点検結果151と、他装置点検結果152と、ブロードキャスト情報153と、拒否条件154と、スケジュール情報155とを記憶する。
自装置点検結果151は、自装置の点検動作の結果であり、他装置点検結果152は、他の照明装置10の点検動作の結果である。点検結果には、光源11の点灯状況に関する情報などが含まれる。
ブロードキャスト情報153は、第2通信モードにおいてブロードキャストされる情報である。ブロードキャスト情報153は、たとえば図2に示す商品情報のように、照明装置10が設置される施設に関する情報であってもよいし、それ以外の情報であってもよい。ブロードキャスト情報153は、たとえば、照明装置10が設置される施設の従業員が、スマートフォン等の従業員端末を用いて任意に設定することができる。
拒否条件154は、通信モードの切り替えを拒否する条件に関する情報である。拒否条件154は、従業員が従業員端末を用いて任意に設定することができる。たとえば、拒否条件154は、通信モードの切り替えを拒否または許可する時間帯を指定する情報であってもよい。また、拒否条件154は、通信モードの切り替えを許可する点検者端末30の識別情報の一覧情報(ホワイトリスト)であってもよい。
拒否条件154は、第1通信モードから第2通信モードへの切り替えを拒否する第1拒否条件と、第2通信モードから第1通信モードへの切り替えを拒否する第2拒否条件とを含んでいてもよい。
スケジュール情報155は、通信モードの切り替えスケジュールに関する情報である。スケジュール情報155は、従業員が従業員端末を用いて任意に設定することができる。スケジュール情報155には、少なくとも、第1通信モードから第2通信モードへ切り替える時刻と、第2通信モードから第1通信モードへ切り替える時刻とが含まれる。
制御部16は、照明装置10の各部を制御するコントローラである。制御部16は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等のプロセッサであってもよいし、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路であってもよい。また、制御部16は、1つの素子で構成されていてもよいし、複数の素子で構成されていてもよい。制御部16が複数の素子で構成される場合、これら複数の素子は、照明装置10内の離れた場所に配置されていてもよい。例えば、複数の素子が別々の基板に実装されていてもよい。
図5は、実施形態に係る制御部16の構成例を示す図である。図5に示すように、制御部16は、点灯部161と、蓄電池制御部162と、点検部163と、通信制御部164とを具備する。これらは制御部16の機能を示す機能ブロックである。これら機能ブロックはソフトウェアブロックであってもよいし、ハードウェアブロックであってもよい。たとえば、上述の機能ブロックが、それぞれ、ソフトウェア(マイクロプログラムを含む。)で実現される1つのソフトウェアモジュールであってもよいし、半導体チップ(ダイ)上の1つの回路ブロックであってもよい。勿論、各機能ブロックがそれぞれ1つのプロセッサ或いは1つの集積回路であってもよい。機能ブロックの構成方法は任意である。
点灯部161は、光源11の点灯及び消灯を制御する。点灯部161は、たとえば、取得部14から停電が発生したことを示す異常信号を取得した場合に、蓄電池13から供給される電力を用いて光源11を点灯させる。
また、点灯部161は、点検動作が開始された場合に、点検部163からの指示に従って光源11の点灯及び消灯を制御してもよい。
蓄電池制御部162は、蓄電池13を制御する。たとえば、蓄電池制御部162は、外部電源6から供給される電力を用いて蓄電池13を充電する。蓄電池制御部162は、蓄電池13の蓄電量が所定量以上となった場合は充電を行わないようにしてもよい。また、蓄電池制御部162は、取得部14から異常信号を取得した場合、すなわち、停電が発生した場合に、蓄電池13に蓄えられた電力を通信部12や制御部16に供給させる。
点検部163は、点検者端末30または他の照明装置10から通信部12を介して点検要求を受けた場合に、点検動作を照明装置10に実行させる。たとえば、点検部163は、点灯部161等に対して光源11の点灯または消灯を指示する。また、点検部163は、光源11や蓄電池13等の状態に関する情報を取得部14から収集して自装置点検結果151として記憶部15に格納する。
通信制御部164は、通信部12を制御する。具体的には、通信制御部164は、通信部12を制御することにより、双方向通信を用いた第1通信モードと、片方向通信を用いた第2通信モードとを実行する。
第1通信モードにおいて、通信制御部164は、通信部12を制御することにより、点検者端末30との間での通信確立処理のほか、点検要求、結果送信要求および点検結果の転送処理等を行う。また、第2通信モードにおいて、通信制御部164は、通信部12を制御することにより、記憶部15に記憶されたブロードキャスト情報153を通信エリア100へ所定の間隔でブロードキャストする。なお、第2通信モードであっても後述の点検要求は受信可能に構成されているものとして以下説明する。
また、通信制御部164は、第1通信モードと第2通信モードとの間で、通信モードの切り替えを行う。通信モードの切替処理については、後述する。
<点検者端末の構成>
次に、点検者端末30の構成について図6を参照して説明する。図6は、点検者端末30の構成例を示す図である。
図6に示すように、点検者端末30は、通信部31と、入出力部32と、記憶部33と、制御部34とを具備する。
通信部31は、照明装置10の通信部12との間でデータ通信を行う。入出力部32は、データの入出力を行う。入出力部32には、ディスプレイ、タッチパネル、マウス、キーボード等が含まれる。記憶部33は、HDD、SSD、光ディスク等の記憶装置である。記憶部33は、RAM、フラッシュメモリ、NVSRAM等のデータを書き換え可能な半導体メモリであってもよい。記憶部33は、たとえば、照明装置10から送信される点検結果を記憶する。
制御部34は、点検者端末30全体を制御する。制御部34は、例えば、CPU、MPU等の電子回路や、ASIC、FPGA等の集積回路である。このとき、制御部34は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、内部メモリを用いて各処理を実行する。また、制御部34は、各種のプログラムが動作することにより各種の処理部として機能する。
制御部34は、点検者3による入出力部32への入力操作に基づき、照明装置10に対して点検要求を送信する。また、制御部34は、点検者3による入出力部32への入力操作に基づき、照明装置10に対して結果送信要求を送信する。また、制御部34は、照明装置10から通信部31を介して取得された点検結果を記憶部33に格納する。
<第2通信モードから第1通信モードへの切り替えの例>
次に、第2通信モードから第1通信モードへの切り替えの例について図7を参照して説明する。図7は、実施形態に係る照明装置10における第1通信モードへの切り替えの一例を示すシーケンス図である。ここでは、点検者端末30から点検要求を受信する照明装置10を「照明装置10A」と記載し、照明装置10Aから点検要求を受信する照明装置10を「照明装置10B」と記載する。
図7に示すように、点検者端末30は、複数の照明装置10のうち照明装置10Aに対して点検要求を送信する(ステップS11)。点検要求の送信先となる照明装置10Aは任意である。たとえば、点検者3は、自身に最も近い場所に設置されている照明装置10Aに対して点検者端末30から点検要求を送信する。
点検者端末30から通信部12を介して点検要求を受信した照明装置10Aは、通信モードを第2通信モードから第1通信モードへ切り替えて(ステップS12)、点検者端末30との間で通信確立処理を行う。
その後、点検者端末30との間で通信が確立されると、照明装置10Aは、通信エリア100内に位置する他の照明装置10Bに対して点検要求を転送する(ステップS13)。また、照明装置10Aは、点検動作を開始する(ステップS14)。
つづいて、照明装置10Bは、照明装置10Aから点検要求を受信すると、通信モードを第2通信モードから第1通信モードへ切り替える(ステップS15)。また、照明装置10Bは、照明装置10Aから受信した点検要求を通信エリア100内に位置する他の照明装置10(図示せず)に転送する(ステップS16)。また、照明装置10Bは、点検動作を開始する(ステップS17)。
このようにして複数の照明装置10の全てに点検要求が送信されて、複数の照明装置10の全てが点検動作を開始する。なお、照明装置10A,10Bは、点検動作を開始(ステップS14,S17)した後で、点検要求の転送(ステップS12,S15)を行ってもよい。
このように、照明装置10は、通信部12によって点検要求(特定の信号の一例)が受信された場合に、通信モードを第2通信モードから第1通信モードへ切り替えることとした。これにより、照明装置10は、点検動作の開始に先立ち、点検動作に応じた通信方式である双方向通信に切り替えることができる。
<第1通信モードから第2通信モードへの切り替えの例>
次に、第1通信モードから第2通信モードへの切り替えの例について図8を参照して説明する。図8は、実施形態に係る照明装置10における第2通信モードへの切り替えの一例を示すシーケンス図である。ここでは、点検者端末30から結果送信要求を受信する照明装置10を「照明装置10C」と記載し、照明装置10Cから結果送信要求を受信する照明装置10を「照明装置10D」と記載する。このように、実施形態に係る照明システム1において、点検者3は、必ずしも点検要求を送信した照明装置10Aに対して結果送信要求を送信することを要しない。
図8に示すように、点検者端末30は、複数の照明装置10のうち照明装置10Cに対して結果送信要求を送信する(ステップS31)。点検要求の送信時と同様に、結果送信要求の送信先となる照明装置10Cは任意である。
点検者端末30から通信部12を介して結果送信要求を受信した照明装置10Cは、点検者端末30との間で通信確立処理を行う。その後、点検者端末30との間で通信が確立されると、照明装置10Cは、通信エリア100内に位置する他の照明装置10Dに対して結果送信要求を転送する(ステップS32)。また、照明装置10Dは、照明装置10Cから受信した結果送信要求を通信エリア100内に位置する他の照明装置10(図示せず)に転送する(ステップS33)。これにより、複数の照明装置10の全てに結果送信要求が送信される。
結果送信要求を受信した照明装置10は、今回の点検動作における自装置点検結果を通信エリア100内に位置する他の照明装置10へ送信する。また、各照明装置10は、他の照明装置10から受信した他装置点検結果を通信エリア100内に位置する照明装置10へ転送する(ステップS34,S35)。各照明装置10は、自装置点検結果151および受信した他装置点検結果152を記憶部15に記憶させる。これにより、複数の照明装置10の全てが、複数の照明装置10の全ての点検結果を保持した状態となる。
その後、照明装置10Cは、点検者端末30に対し複数の照明装置10の全ての点検結果(自装置点検結果151および他装置点検結果152)を送信する(ステップS36)。点検結果を受信した点検者端末30は、受信した点検結果を記憶部33に記憶する。
複数の照明装置10の全ての点検結果を点検者端末30へ送信し終えた後、照明装置10Cは、通信モードを第1通信モードから第2通信モードへ切り替える(ステップS37)。また、照明装置10Cは、通信エリア100内に位置する他の照明装置10Dに対してモード切替要求を送信する(ステップS38)。照明装置10Dは、照明装置10Cからモード切替要求を受信すると、通信モードを第1通信モードから第2通信モードへ切り替えて(ステップS39)、通信エリア100内に位置する他の照明装置10(図示せず)に対してモード切替要求を転送する(ステップS40)。
このように、実施形態に係る照明装置10は、通信部12によって結果送信要求(特定の信号の一例)またはモード切替要求(特定の信号の一例)が受信された場合に、通信モードを第1通信モードから第2通信モードへ切り替えることとした。これにより、照明装置10は、点検動作の終了後、商品情報等をブロードキャストする動作に応じた通信方式である片方向通信に切り替えることができる。
なお、上記説明では第2通信モード中に点検要求を受信すると第1通信モードに変更し、点検結果を送信すると第2通信モードに切り替えるようにしたが、第2通信モードであっても点検要求および結果送信要求を受信可能に構成し、結果送信要求を受信した場合にのみ第1通信モードに切り替えて点検結果を送受信するようにしてもよい。また、例えば第2通信モードで動作している間に間欠的に第1通信モードで動作させておくことで、点検者端末30と照明装置または照明装置同士での接続を確立し点検要求および結果送信要求を送受信し第2通信モードを第1通信モードに切り替える構成であってもよい。そして、点検要求の送受信または点検結果の送受信が完了すると第1通信モードを第2通信モードに変更するようにしてもよい。これによって、必要なときにのみ第1通信モードで動作させ、その他は第2通信モードで動作させることができる。
上述してきたように、実施形態に係る照明装置10(通信装置の一例)は、通信部12と、制御部16とを具備する。通信部12は、双方向通信および片方向通信が可能である。制御部16は、通信部12による双方向通信を用いた第1通信モードと、通信部12による片方向通信を用いた第2通信モードとを切り替えて実行する。これにより、動作内容に応じた通信方式に切り替えることができる。すなわち、点検動作と、商品情報等をブロードキャストする動作とをそれぞれに適した通信方式にて実施することができる。
<変形例>
上述した実施形態は一例を示したものであり、種々の変更及び応用が可能である。
(第1の変形例)
図9は、実施形態における第1の変形例に係る切替処理を示すフローチャートである。図9に示すように、制御部16は、点検要求を受信したかどうかを判定する(ステップS101)。制御部16は、点検要求を受信していない場合(ステップS101,No)、ステップS101の判定を繰り返す。
ステップS101において、点検者端末30から点検要求を受信した場合(ステップS101,Yes)、制御部16は、拒否条件154(図4参照)を満たすか否かを判定する(ステップS102)。
たとえば、拒否条件154が通信モードの切り替えを拒否する時間帯を指定する情報である場合、制御部16は、現在の時刻が、通信モードの切り替えを拒否する時間帯に属しているか否かを判定し、属していれば、拒否条件を満たすと判定する。また、拒否条件154が、通信モードの切り替えを許可する点検者端末30の識別情報の一覧情報(ホワイトリスト)である場合、制御部16は、点検者端末30から送信される識別情報が上記ホワイトリストに含まれていなければ、拒否条件を満たすと判定する。
ステップS102において、制御部16は、拒否条件を満たすと判定した場合(ステップS102,Yes)。第2通信モードから第1通信モードへの通信モードの切り替えを拒否する(ステップS103)。この場合、点検動作は行われず、各照明装置10は商品情報等のブロードキャストを引き続き行う。一方、ステップS102において、拒否条件が満たされない場合(ステップS102,No)、制御部16は、通信モードを第2通信モードから第1通信モードへ切り替える(ステップS104)。
なお、ここでは、第2通信モードから第1通信モードへの切り替えを拒否する場合の例について説明したが、制御部16は、拒否条件154に基づいて、第1通信モードから第2通信モードへの切り替えを拒否することも可能である。
このように、実施形態に係る照明装置10において、制御部16は、通信部12によって特定の信号が受信された場合において、拒否条件を満たす場合には、第1通信モードと第2通信モードとの切り替えを拒否してもよい。これにより、通信モードの切り替えを行いたくない状況で通信モードの切り替えが行われてしまうことを防止することができる。たとえば、照明装置10が設置される施設の従業員が、施設の営業時間中に照明装置10の点検が行われることを望まない場合に、点検者3によって営業時間中に点検が行われることを防止することができる。
(第2の変形例)
制御部16は、第1通信モードと第2通信モードとを予め決められた時間間隔で切り替えてもよい。たとえば、図7において、照明装置10A,10Bは、点検動作(ステップS14,S17)を開始した後、通信モードを第1通信モードから第2通信モードに切り替え、その後、点検動作に要する時間として予め決められた時間(たとえば30分)が経過した場合に、通信モードを第2通信モードから第1通信モードに戻してもよい。点検動作中は、必ずしも双方向通信を行う状態である必要はないため、点検動作が開始されてから点検動作が終了するまでの間、第1通信モードから第2通信モードに切り替えておくことで、点検動作中においても、商品情報等のブロードキャストを行うことができる。
なお、ここでは、第1通信モードから第2通信モードへ切り替える場合の例について説明したが、予め決められた時間間隔で第2通信モードから第1通信モードへ切り替えを行ってもよい。たとえば、制御部16は、第1通信モードから第2通信モードに切り替わってから予め決められた時間が経過した場合に、自動的に第2通信モードから第1通信モードに切り替えてもよい。
また、第1通信モードと第2通信モードとが交互に切り替わるようにしてもよい。これによって、例えば第1通信モードで点検要求、点検結果を送受信している間も第2通信モードによって所定の情報を送信することができる。つまり、第2通信モードにおいて同じ情報を繰り返し送信することを想定した場合、第2通信モードでの送信を間欠的に繰り返すとともに、第2通信モードでの送信間に第1通信モードでの通信を行う。
(第3の変形例)
また、制御部16は、記憶部15に記憶されたスケジュール情報155を利用して、予め設定された時刻が到来した場合に、第1通信モードと第2通信モードとを切り替えるようにしてもよい。たとえば、午前8時に第1通信モードから第2通信モードに切り替え、午後9時に第2通信モードから第1通信モードに切り替えることがスケジュール情報155によって指定されているとする。この場合、制御部16は、スケジュール情報155に従って、午前8時に、通信モードを第1通信モードから第2通信モードに切り替え、午後9時に、通信モードを第2通信モードから第1通信モードに切り替える。これにより、通信モードの切り替えに要する手間を削減することができる。
(第4の変形例)
たとえば、点検者3が照明装置10から点検結果を受信している途中で、通信モードが第1通信モードから第2通信モードに切り替わった場合、点検者端末30と照明装置10との通信が途絶えることとなる。そこで、制御部16は、第1通信モードと第2通信モードとを切り替える場合に、通信モードの切り替えの発生を知らせる切替情報を通信部12を用いて送信してもよい。
たとえば、上記の例の場合、制御部16は、点検者端末30に対して切替情報を送信する。切替情報を受信した点検者端末30は、たとえば「通信モードが切り替わりました」等の情報をディスプレイに表示させる。これにより、点検者3は、通信モードが切り替わったことが通信が途絶えた原因であることを認識することができる。また、第2通信モードから第1通信モードに切り替える場合、切替情報を通信エリア100内にブロードキャストする。これにより、来客者4の来客者端末40に商品情報がブロードキャストされなくなることを知らせることができる。また、第2通信モードから第1通信モードに切り替わったときに、第2通信モードへ間欠的に切り替えて第1通信モードに変更になった旨の情報または第2通信モードを用いたサービスが利用できない旨の情報を送信するようにしてもよい。このとき、第2通信モードで送信するデータ量を第2通信モードを用いたサービスを行う場合に比べて少なくすることによって、第1通信モードでの動作への影響を低減することができる。
(その他の変形例)
図7において、制御部16は、全ての照明装置10への点検要求の転送が完了した場合に、通信モードを第1通信モードから第2通信モードに切り替えてもよい。この場合、各照明装置10は、点検要求を受信すると、点検要求を受信済みであることを示す返信情報を通信エリア100内の他の照明装置10へ送信する。この処理がメッシュネットワーク上で繰り返されることにより、各照明装置10の返信情報が全ての照明装置10に行き渡ることとなる。各照明装置10は、全ての照明装置10の返信情報を取得した場合に、全ての照明装置10に点検要求が送信されたと判定し、通信モードを第1通信モードから第2通信モードへ切り替えてもよい。また、第1通信モードから第2通信モードへの切り替えは全ての照明装置10が点検を開始したことを条件としてもよい。さらに、メッシュネットワークに含まれる照明装置を予め把握しておき、何台までが接続されたかを確認し、それを条件に第1通信モードを第2通信モードへ切り替えるようにしてもよい。
また、通信モードの切り替えのトリガーとなる「特定の信号」は、第1通信モードから第2通信モードへの切り替えまたは第2通信モードから第1通信モードへの切り替えを明示的に指示する信号であってもよい。
また、ここでは、複数の照明装置10をメッシュネットワークを利用して一括点検する場合の例について説明したが、点検者端末30は、1台の照明装置10にのみ点検動作を実施させてもよい。
また、ここでは、第1通信モードの例として点検動作を挙げたが、第1通信モードは、来客者端末40からの要求に応じて商品情報を送信するモードであってもよい。すなわち、制御部16は、来客者端末40から情報提供要求を受信した場合に、来客者端末40との間で通信確立処理を行ったうえで、情報提供要求を送信してきた来客者端末40に対して商品情報等を送信する処理を第1通信モードにおいて行ってもよい。また、第1通信モードは、たとえば、自装置の仕様に関する情報を点検者端末30からの要求に応じて送信するモードであってもよい。
また、ここでは、第2通信モードにおいて来客者4の来客者端末40に対して商品情報をブロードキャストする場合の例について説明したが、制御部16は、第2通信モードにおいて、たとえば、避難経路に関する情報を通信エリア100内に位置する来客者端末40にブロードキャストしてもよい。
また、ここでは、照明装置が非常灯や誘導灯のような非常用照明装置である場合を例に挙げて説明したが、照明装置は常用の一般照明であってもよい。また、ここでは、通信機能を備えた照明装置を通信装置の一例として挙げたが、通信装置は照明装置に限定されない。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。また、これらの実施形態やその変形は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
1 照明システム
3 点検者
4 来客者
10 照明装置
11 光源
12 通信部
13 蓄電池
14 取得部
15 記憶部
16 制御部
30 点検者端末
40 来客者端末
100 通信エリア

Claims (6)

  1. 双方向通信および片方向通信が可能な通信部と;
    前記通信部による前記双方向通信を用いた第1通信モードと、前記通信部による前記片方向通信を用いた第2通信モードとを切り替えて実行する制御部と;
    を具備する、通信装置。
  2. 前記制御部は、前記通信部によって特定の信号が受信された場合に、前記第1通信モードと前記第2通信モードとを切り替える、請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、前記通信部によって前記特定の信号が受信された場合において、拒否条件を満たす場合には、前記第1通信モードと前記第2通信モードとの切り替えを拒否する、請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記制御部は、前記第1通信モードと前記第2通信モードとを予め決められた時間間隔で切り替える、請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記制御部は、予め設定された時刻が到来した場合に、前記第1通信モードと前記第2通信モードとを切り替える、請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記制御部は、前記第1通信モードと前記第2通信モードとを切り替える場合に、通信モードの切り替えの発生を知らせる切替情報を前記通信部を用いて送信する、請求項1〜5のいずれか一つに記載の通信装置。
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