JP2019059577A - フィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法 - Google Patents

フィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法 Download PDF

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元洋 谷川
忠司 魚住
Tadashi Uozumi
忠司 魚住
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達彦 西田
Tatsuhiko Nishida
達彦 西田
大五郎 中村
Daigoro Nakamura
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秀 池▲崎▼
哲也 松浦
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哲也 松浦
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Abstract

【課題】フィラメントワインディング装置において繊維束の糸切れが生じた場合に、速やかに糸切れの修復を行う。【解決手段】複数の繊維束を1つの給糸口から同時にライナーに巻き付ける巻付動作を実行可能なフィラメントワインディング装置において、複数の繊維束の何れかが糸切れした場合の糸切れ修復方法であって、巻付動作を開始する前に、複数の繊維束以外の予備繊維束を準備しておく準備工程(ステップS1)と、巻付動作の実行中に複数の繊維束の何れかの糸切れを検出すると巻付動作を停止する巻付停止工程(ステップS4)と、予備繊維束を、給糸口を経由させてライナーに固定する固定工程(ステップS7)と、複数の繊維束のうち糸切れが発生していない残りの繊維束と、ライナーに固定された予備繊維束とを用いて、巻付動作を再開する巻付再開工程(ステップS8)と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、複数の繊維束をライナーに巻き付けるフィラメントワインディング装置において、繊維束が糸切れした場合の糸切れ修復方法に関する。
例えば特許文献1には、ライナーに繊維束をヘリカル巻きするヘリカル巻きユニットと、ライナーに繊維束をフープ巻きするフープ巻きユニットと、を有するフィラメントワインディング装置が開示されている。このフィラメントワインディング装置のフープ巻きユニットは、ライナーの軸方向に往復移動しながら、ライナーの軸周りに複数のボビンを公転させるように構成されている。これら複数のボビンから引き出された複数の繊維束は、複数のガイドローラを経由し、アイクチ案内部(給糸口)からライナーの表面に同時に巻き付けられる。このような構成により、効率的なフープ巻きが可能となっている。
特開2015−199198号公報
例えば、上述のようなフープ巻きユニットでフープ巻きを実行している最中に繊維束の糸切れ(糸欠を含む)が発生すると、フープ巻きユニットを一旦停止し、糸切れの原因を調査してその原因を取り除いたり、場合によってはボビンを交換したりする必要がある。しかしながら、糸切れ発生時に必要となるこれらの作業は非常に手間がかかり、フィラメントワインディング装置の稼動率を低下させる要因となっていた。
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、フィラメントワインディング装置において繊維束の糸切れが生じた場合に、速やかに糸切れの修復を行うことを目的とする。
本発明は、複数の繊維束を1つの給糸口から同時にライナーに巻き付ける巻付動作を実行可能なフィラメントワインディング装置において、前記複数の繊維束の何れかが糸切れした場合の糸切れ修復方法であって、前記巻付動作を開始する前に、前記複数の繊維束以外の予備繊維束を準備しておく準備工程と、前記巻付動作の実行中に前記複数の繊維束の何れかの糸切れを検出すると前記巻付動作を停止する巻付停止工程と、前記予備繊維束を、前記給糸口を経由させて前記ライナーに固定する固定工程と、前記複数の繊維束のうち糸切れが発生していない残りの繊維束と、前記ライナーに固定された前記予備繊維束とを用いて、前記巻付動作を再開する巻付再開工程と、を備えることを特徴とする。
本発明では、本来巻付動作に用いられる複数の繊維束以外に予備繊維束が設けられている。そして、複数の繊維束の何れかが糸切れ(糸欠を含む)した場合には、巻付動作を停止してから、予備繊維束を給糸口経由でライナーに固定し、残りの繊維束と予備繊維束とを用いて巻付動作を再開する。このように、繊維束の糸切れが生じた場合に、予め準備しておいた予備繊維束を用いることで、速やかに糸切れの修復を行うことが可能となる。
本発明において、前記準備工程において、前記予備繊維束を前記給糸口の近傍まで引き出しておくとよい。
こうすれば、繊維束の糸切れが生じた場合に、短時間で予備繊維束を給糸口経由でライナーに案内することができるので、より速やかに糸切れの修復を行うことが可能となる。
本発明において、前記固定工程では、前記予備繊維束を前記給糸口を経由させて前記ライナーの表面に配置し、前記ライナーの表面に配置された前記予備繊維束に前記残りの繊維束を重ねて巻き付けることで、前記予備繊維束を固定するとよい。
こうすれば、予備繊維束を糸切れが生じた繊維束につなぐことなく、予備繊維束をライナーに固定することができる。したがって、より速やかに糸切れの修復を行うことが可能となる。
本発明において、前記固定工程では、前記予備繊維束のテンションを、前記巻付動作時のテンションよりも低くするとよい。
固定工程で予備繊維束のテンションが高すぎると、予備繊維束がライナーに固定される前に、ライナーから外れてしまうおそれがある。そこで、上述のように、固定工程における予備繊維束のテンションを巻付動作時よりも低くすることで、予備繊維束がライナーから外れにくくなり、固定工程を良好に実行することができる。
本発明において、前記固定工程の完了後に、前記残りの繊維束及び前記予備繊維束のテンションを、前記巻付動作時のテンションにするとよい。
こうすれば、ライナーに固定された予備繊維束を含めた複数の繊維束によって、巻付動作の再開時に強固に巻き付けを行うことができる。
本発明において、糸切れした前記繊維束の糸端が位置する前記ライナーの表面上の糸切れ位置に、前記残りの繊維束の少なくとも1本を再度巻き付けることが可能な位置まで前記給糸口を戻す戻し工程、をさらに備えるとよい。
こうすれば、巻付動作を再開したときに、糸切れ位置から再度繊維束を巻き付けることができる。したがって、糸切れ位置及び糸切れ位置よりも巻付方向の下流側において繊維束の巻付量が不足する箇所が生じてしまうことを防止できる。
本発明において、前記戻し工程を前記固定工程の前に行い、前記固定工程では、前記予備繊維束を前記糸切れ位置に固定するとよい。
こうすれば、糸切れ位置に予備繊維束を巻き付けることができ、糸切れ位置に繊維束が巻き付けられていない隙間が生じることを回避できる。
本発明において、前記戻し工程では、前記残りの繊維束の前記ライナーへの巻付力を、前記巻付動作時の巻付力よりも小さくするとよい。
こうすれば、戻し工程において、給糸口とともに移動している繊維束によって、既にライナーに巻き付けられている繊維束を剥がしてしまうことを防止できる。
本発明において、前記糸切れ位置を、前記繊維束の糸切れが生じたタイミングに基づいて特定するとよい。
こうすれば、例えば画像解析を利用した高価な画像センサー等を用いることなく、糸切れ位置を容易に特定することができる。
本発明において、前記予備繊維束を用いて前記巻付動作を再開した後は、前記残りの繊維束を交換するタイミングで前記予備繊維束も交換するとよい。
このように、残りの繊維束を交換する際に予備繊維束も交換することで、繊維束の交換回数がいたずらに増えるのを避け、フィラメントワインディング装置の稼動率を向上させることができる。
本発明において、前記給糸口よりも繊維束走行方向の上流側に配置された凹状の湾曲面を有する凹型ガイドによって、前記繊維束同士の間隔を狭める又はなくすとよい。
繊維束が糸切れした場合には、繊維束同士の間隔が一部広くなることがあり、ライナーに巻き付けられた繊維束同士の間に大きな隙間が生じるおそれがある。このような隙間は、最終製品の強度を低下させるおそれがある。そこで、上述のように凹型ガイドで繊維束同士の間隔を狭めるかなくすようにすることで、上記隙間を抑え、最終製品の強度低下を抑えることができる。
本発明において、前記凹型ガイドよりも繊維束走行方向の下流側に設けられた拡幅ガイドによって、前記各繊維束を拡幅するとよい。
このように、さらに拡幅ガイドで各繊維束を拡幅することで、繊維束同士の間隔をより確実に狭めるかなくすようにすることができ、最終製品の強度低下をより効果的に抑えることができる。
フィラメントワインディング装置を示す斜視図である。 巻付装置を示す斜視図である。 フィラメントワインディング装置の電気的構成を示すブロック図である。 フープ巻きユニットをヘリカル巻きユニット側から見た図である。 調整ユニットの拡大模式図である。 凹型ガイド及び給糸ガイドの斜視図である。 糸切れ修復作業を含む一連の流れを示すフローチャートである。 巻付動作時の状態を示す模式図である。 糸切れが発生し、巻付動作を停止した状態を示す模式図である。 糸切れ修復作業の一工程を示す模式図である。 糸切れ修復作業の一工程を示す模式図である。 糸切れ修復作業の一工程を示す模式図である。 巻付動作再開時の状態を示す模式図である。
(フィラメントワインディング装置)
本発明の一実施形態に係るフィラメントワインディング装置について、図面を参照しつつ説明する。図1に示すように、フィラメントワインディング装置1は、巻付装置2と、クリールスタンド3と、コントロールパネル4と、を備える。以下では、説明の便宜上、図1に示す方向語を使用する。フィラメントワインディング装置1は、全体として概ね左右対称に構成されている。
巻付装置2は、ライナーLに繊維束(図1では図示省略)を巻き付けるための装置である。繊維束は、例えば炭素繊維等の繊維材料に、熱硬化性の合成樹脂材が含浸されたものである。巻付装置2で例えば圧力タンク等の圧力容器を製造する場合、ライナーLとして、図1に示すような、円筒部と円筒部の両側のドーム部とを有する形状のものが用いられる。また、巻付装置2でパイプを製造する場合、ライナーLとして、円筒形状のものが用いられる。ライナーLは、高強度アルミニウム、金属、樹脂等で形成される。ライナーLに繊維束を巻き付けた後、焼成等の熱硬化工程を経ることにより、高強度の圧力容器やパイプ等の最終製品を製造することができる。巻付装置2の詳細については、後述する。
クリールスタンド3は、支持フレーム11と、複数のボビン12とを有する。支持フレーム11の左右方向における中央部には、巻付装置2の一部が配設される配設空間13が形成されている。図が煩雑になることを避けるため、図1では、巻付装置2のうち配設空間13に配設されている部分については、図示を省略している。支持フレーム11には、複数のボビン12が回転可能に取り付けられている。このボビン12には、上述の繊維束が巻かれている。クリールスタンド3は、複数のボビン12から複数の繊維束を巻付装置2に供給する役割を有する。
コントロールパネル4は、制御装置21と、表示部22と、操作部23とを有する。制御装置21は、巻付装置2の各部の動作を制御する。表示部22は、巻付装置2によるライナーLへの繊維束の巻付条件等を表示する。操作部23は、オペレータが巻付装置2による巻付条件等を制御装置21に入力するために使用される。なお、表示部22と操作部23とを別々に設けることは必須ではなく、表示部22と操作部23とが一体となったタッチパネル等を採用してもよい。
(巻付装置)
次に、図2を参照しつつ、巻付装置2の詳細について説明する。巻付装置2は、基台30と、支持ユニット40(第1支持ユニット41及び第2支持ユニット42)と、フープ巻きユニット50と、ヘリカル巻きユニット60と、を備える。
基台30は、支持ユニット40、フープ巻きユニット50、及び、ヘリカル巻きユニット60を支持する。基台30の上面には、前後方向に延びる複数のレール31が配設されている。支持ユニット40及びフープ巻きユニット50は、レール31上に配置され、レール31上を前後方向に往復移動可能である。一方、ヘリカル巻きユニット60は、基台30に固設されている。第1支持ユニット41、フープ巻きユニット50、ヘリカル巻きユニット60、及び、第2支持ユニット42は、この順番で前側から後側に配置されている。
支持ユニット40は、フープ巻きユニット50よりも前側に配置される第1支持ユニット41と、ヘリカル巻きユニット60よりも後側に配置される第2支持ユニット42と、を有する。支持ユニット40は、ライナーLの軸方向(前後方向)に延びる支持軸43を介して、ライナーLを軸周りに自転可能に支持する。支持ユニット40は、図3に示すように、支持ユニット40をレール31に沿って前後方向に移動させるための移動用モータ44と、ライナーLを軸周りに回転させるための回転用モータ45と、を有する。移動用モータ44及び回転用モータ45は、制御装置21によって駆動制御される。
フープ巻きユニット50は、ライナーLに対して繊維束をフープ巻きする。フープ巻きとは、ライナーLに対して概ね軸方向に直角な方向(軸方向に直交する面から多少傾いた方向でもよい)に繊維束を巻き付ける巻き方のことである。フープ巻きユニット50は、本体部51と、回転部材52と、複数のボビン53と、を有する。本体部51は、レール31上に配置されており、円盤状の回転部材52をライナーLの軸周りに回転可能に支持する。回転部材52の中央部には、ライナーLが通過可能な円形の通過穴54が形成されている。複数のボビン53は、回転部材52の周方向に等間隔で配置されており、各ボビン53には、繊維束が巻かれている。
フープ巻きユニット50は、図3に示すように、フープ巻きユニット50をレール31に沿って前後方向に移動させるための移動用モータ55と、回転部材52を回転させるための回転用モータ56と、を有する。移動用モータ55及び回転用モータ56は、制御装置21によって駆動制御される。フープ巻きの巻付動作の実行時には、制御装置21は、フープ巻きユニット50をレール31に沿って往復移動させながら、ライナーLの周りで回転部材52を回転させる。これによって、ライナーLの周りで公転している複数のボビン53から複数の繊維束が引き出され、これら複数の繊維束がライナーLの表面に同時にフープ巻きされる。
ヘリカル巻きユニット60は、ライナーLに対して繊維束をヘリカル巻きする。ヘリカル巻きとは、ライナーLに対して軸方向に概ね平行な方向(軸方向に対して多少傾いた方向でもよい)に繊維束を巻き付ける巻き方のことである。ヘリカル巻きユニット60は、本体部61と、複数のガイドローラ62と、複数のガイドノズル63と、を有する。本体部61は、基台30に固設されている。本体部61の中央部には、ライナーLが通過可能な円形の通過穴64が形成されている。複数のガイドローラ62及び複数のガイドノズル63は、通過穴64の周方向に沿って配置されている。クリールスタンド3の複数のボビン12から引き出された複数の繊維束は、複数のガイドローラ62を経由して、複数のガイドノズル63に通される。ガイドノズル63は、径方向に沿って伸縮可能な筒状に構成されており、繊維束は径方向外側から径方向内側に通される。
ヘリカル巻きユニット60は、図3に示すように、複数のガイドノズル63を伸縮させるためのノズル用モータ65を有する。ノズル用モータ65は、制御装置21によって駆動制御される。ヘリカル巻きの巻付動作の実行時には、制御装置21は、支持ユニット40によって、ライナーLを軸周りに自転させながら、通過穴64を通過させる。同時に、制御装置21は、複数のガイドノズル63をライナーLの外形に合わせて伸縮させる。これによって、複数のガイドノズル63から複数の繊維束が引き出され、これら複数の繊維束がライナーLの表面に同時にヘリカル巻きされる。
(フープ巻きユニット)
次に、フープ巻きユニット50の詳細について説明する。図4に示すように、フープ巻きユニット50の回転部材52は、複数(本実施形態では5個)のボビン53を回転可能に支持するとともに、複数のボビン53よりも径方向外側に配置された複数(本実施形態では10個)のガイドローラ57を回転可能に支持する。ボビン53及びガイドローラ57は、それぞれ周方向において等間隔に配置されている。各ボビン53から引き出された繊維束Fは、図4において時計回りにガイドローラ57に順番に掛けられる。その結果、図4においてクロスハッチングを付したガイドローラ57には、5本の繊維束Fが集約して掛けられることになる。各ガイドローラ57は、複数の繊維束Fを掛けることが可能な多連ローラとして構成されている。
さらに、回転部材52には、繊維束Fのテンション等を調整可能な調整ユニット58が取り付けられている。図5に示すように、調整ユニット58は、繊維束走行方向において上流側から順番に配置された、複数(本実施形態では3個)のテンション調整ガイド71〜73と、凹型ガイド74と、給糸ガイド75と、糸切れセンサー76と、を有する。
図4においてクロスハッチングを付したガイドローラ57に集約された5本の繊維束Fは、テンション調整ガイド71〜73に順番に巻き掛けられ、凹型ガイド74に至る。5本の繊維束Fのうち4本の繊維束Fa(図6参照)は、そのまま凹型ガイド74及び給糸ガイド75を経由して、ライナーLの表面に巻き付けられる。一方、残り1本の繊維束Fb(図6参照)は、その糸端が凹型ガイド74に固定され、ライナーLの表面には巻き付けられない。つまり、繊維束Fbは、本発明の「予備繊維束」に相当し、繊維束Faの何れかに糸切れが発生した場合に用いられる。本明細書では、繊維束Faと予備繊維束Fbとを特に区別しないときは、単に繊維束Fと表記する。
テンション調整ガイド71、73は、位置が固定された固定ガイドである。これに対し、テンション調整ガイド72は、エアシリンダ77(図3参照)等のアクチュエータによって、図5のブロック矢印で示すように、固定ガイド71、73に近づく又は遠ざかる方向に移動可能な可動ガイドである。したがって、テンション調整ガイド71〜73に順番に巻き掛けられた繊維束Fは、可動ガイド72の位置に応じてテンションが調整される。エアシリンダ77の動作は、制御装置21によって制御される。
凹型ガイド74は、図6に示すように、凹状の湾曲面74a、及び、湾曲面74aの外側に形成された平面状の固定部74bを有している。複数の繊維束Faが湾曲面74aに接触しながら走行することで、繊維束Fa同士の間隔が狭まるように、各繊維束Faが湾曲面74aの最底部に向かって移動する。このように、繊維束Fa同士の間隔を狭める又はなくす(繊維束Fa同士が一部重なってもよい)ことで、ライナーLに巻き付けられた繊維束Fa同士の間に隙間が生じることを抑え、最終製品の強度を向上させることができる。なお、1つの凹型ガイド74で各繊維束Fa同士の間隔を十分に狭めることができない場合には、凹型ガイド74を繊維束走行方向に複数配置してもよい。
図6に示すように、繊維束走行方向において凹型ガイド74のすぐ上流側には、隔離ガイド78が設置されている。隔離ガイド78は、予備繊維束Fbが湾曲面74aに巻き込まれることを防止するためのものであり、本実施形態では棒状の簡単なガイドである。予備繊維束Fbは、隔離ガイド78によって固定部74bに案内されたうえで、その糸端が固定部74bに固定される。予備繊維束Fbの固定には、クリップ等の適当な手段を用いることができる。隔離ガイド78は、力を加えると簡単に倒れるように構成されているので、予備繊維束Fbを湾曲面74aに移動させる際に邪魔になることはない。予備繊維束Fbを使用する際には、予備繊維束Fbを固定部74bから外し、湾曲面74aに移動させた後、後述の給糸ガイド75に通せばよい。
凹型ガイド74を通過した複数の繊維束Faは、図6に示すように、リング状の給糸ガイド75(本発明の「給糸口」に相当)の内側を通過してライナーLに至る。各繊維束Faは、給糸ガイド75を通過する際に、給糸ガイド75の内周部75aによってしごかれることで拡幅される。つまり、本実施形態では、給糸ガイド75が、本発明の「拡幅ガイド」としても機能する。給糸ガイド75によって各繊維束Faが拡幅されることで、繊維束Fa同士の間に隙間が生じることを一層効果的に抑えることができる。
図5に戻って、糸切れセンサー76は、例えば近接センサー等で構成されており、繊維束Faの何れかに糸切れが発生したことを検出する。本実施形態では、糸切れセンサー76を繊維束走行方向において給糸ガイド75の下流側に配置しているが、糸切れさえ検出できれば、糸切れセンサー76の配置は適宜変更が可能である。糸切れセンサー76は、制御装置21と接続されており、糸切れの発生を示す糸切れ信号を制御装置21に出力する。なお、本明細書において、「糸切れ」とは、「繊維束Fが途中で切断された状態」と「ボビン53から繊維束Fが全て引き出されてなくなった状態(「糸欠」と言う)」とを含む。
(糸切れ修復方法)
次に、フープ巻きユニット50によってフープ巻きの巻付動作を行っている最中に、繊維束Faの何れかが糸切れした場合の糸切れ修復方法について、図7のフローチャート及び図8〜図13の模式図を参照しつつ説明する。
フープ巻きの巻付動作を開始するに当たっては、5つのボビン53がフープ巻きユニット50に取り付けられる。オペレータは、5つのボビン53のうち4つのボビン53から引き出された4本の繊維束FaをライナーLに固定するとともに、残り1つのボビン53から引き出された繊維束を予備繊維束Fbとして凹型ガイド74に固定する(ステップS1、以下、準備工程と言う)。準備工程が完了すると、オペレータが操作部23を介して巻付動作の実行指令を入力することで、図8に示すように、フープ巻きユニット50による巻付動作が開始される(ステップS2)。
巻付動作の実行中に、繊維束Faの何れかに糸切れが発生すると(ステップS3でYES)、糸切れセンサー76によって糸切れが検出され、糸切れ信号が制御装置21に送信される。制御装置21は、糸切れ信号を受信すると、図9に示すように、フープ巻きユニット50による巻付動作を停止する(ステップS4、以下、巻付停止工程と言う)。
制御装置21は、糸切れ信号を受信したタイミングに基づいて、糸切れした繊維束Faの糸端が位置するライナーLの表面上の糸切れ位置Pを特定する。具体的には、巻付速度や巻付角度等の巻付条件に基づいて、糸切れ発生時にライナーLの軸方向のどの位置まで巻き付けが完了していたかを演算し、その位置を糸切れ位置Pとする。なお、図9に示すように、わずかではあるが、糸切れ位置Pよりも巻付方向の下流側(図9の右側)まで巻き付けが行われているのは、巻付動作停止時における制御のタイムラグや各部材の慣性等が原因である。
次に、制御装置21は、図10に示すように、給糸ガイド75(すなわちフープ巻きユニット50)を巻付方向の上流側(図10の左側)に移動させて糸切れ位置Pに戻す(ステップS5、以下、戻し工程と言う)。詳細には、給糸ガイド75から引き出される残りの繊維束Faの少なくとも1本が、糸切れ位置Pに再度巻き付けることが可能な位置に来るように、残りの繊維束Faを巻き付けながら給糸ガイド75を戻す。
ここで、戻し工程において、残りの繊維束Faの巻付力が強すぎると、残りの繊維束Faが糸切れ位置Pに向かって移動する際に、既にライナーLに巻き付けられている繊維束Faを剥がしてしまうおそれがある。これを避けるために、戻し工程を実行する際には、フープ巻きユニット50の移動速度や回転部材52の回転速度を適切に制御することで、残りの繊維束Faの巻付力が巻付動作時よりも小さくなるように調整される。
続いて、オペレータは、図11に示すように、予備繊維束Fbを凹型ガイド74の固定部74bから取り外し、湾曲面74a及び給糸ガイド75を経由させて、ライナーLの表面上の糸切れ位置Pに配置する(ステップS6)。予備繊維束Fbを糸切れ位置Pに配置する際には、テープ等を用いて仮固定してもよいし、予備繊維束Fbに含浸されている樹脂の粘着力を利用してライナーLに付着させる程度でもよい。予備繊維束Fbは、残りの繊維束FaとライナーLの表面との間に通される。なお、このような作業を自動で実行可能な装置を設け、オペレータの省力化を図ってもよい。
次に、図12に示すように、フープ巻きユニット50の回転部材52を回転させて、糸切れ位置Pに配置された予備繊維束Fbに残りの繊維束Faを巻き付けることにより、予備繊維束FbをライナーLにしっかりと固定する(ステップS7、以下、固定工程と言う)。固定工程では、ライナーLの軸方向において、フープ巻きユニット50を停止させておいてもよいし、短いストロークで移動させてもよい。
固定工程において残りの繊維束Faを巻き付ける際に、予備繊維束Fbに大きなテンションがかかると、予備繊維束FbがライナーLに固定される前に外れてしまうおそれがある。したがって、少なくとも固定工程を実行するまでに、制御装置21は、テンション調整ガイド72(図5参照)をテンション調整ガイド71、73に近づける方向に移動させ、予備繊維束Fbのテンションを巻付動作時よりも低くしておくことが好ましい。
予備繊維束Fbの固定が完了すると、制御装置21は、テンション調整ガイド72をテンション調整ガイド71、73から遠ざける方向に移動させ、残りの繊維束Fa及び予備繊維束Fbのテンションを巻付動作時のテンションに戻す。そして、図13に示すように、残りの繊維束Fa及び予備繊維束Fbを用いて、フープ巻きユニット50によるフープ巻きの巻付動作を再開し(ステップS8)、糸切れ修復作業を終える。
ところで、繊維束Fが巻かれているボビン53は、ライナーLの大きさやライナーLへの巻付条件等に応じて、交換タイミングが予め決められている。予備繊維束Fbは糸切れが生じた後に使用開始されるので、残りの繊維束Faよりも長くもつ。仮に、巻付動作の再開後、残りの繊維束Faのボビン53の交換タイミングの到来時に、予備繊維束Fbのボビン53を一緒に交換しないとすると、予備繊維束Fbのボビン53の交換タイミングが他のボビン53と異なってしまう。その結果、ボビン53の交換回数がいたずらに増えることになる。そこで、本実施形態では、たとえ予備繊維束Fbが十分に残っていたとしても、残りの繊維束Faのボビン53を交換する際に、予備繊維束Fbのボビン53も一緒に交換する。こうすることで、ボビン53の交換回数がいたずらに増えるのを避け、フィラメントワインディング装置1の稼動率を向上させることができる。
(効果)
本実施形態では、本来巻付動作に用いられる複数の繊維束Fa以外に予備繊維束Fbが設けられている。そして、複数の繊維束Faの何れかが糸切れした場合には、巻付動作を停止してから、予備繊維束Fbを給糸ガイド75(給糸口)経由でライナーLに固定し、残りの繊維束Faと予備繊維束Fbとを用いて巻付動作を再開する。このように、繊維束Faの糸切れが生じた場合に、予め準備しておいた予備繊維束Fbを用いることで、速やかに糸切れの修復を行うことが可能となる。
本実施形態では、上記準備工程において、予備繊維束Fbを給糸ガイド75の近傍(凹型ガイド74)まで引き出しておく。こうすれば、繊維束Faの糸切れが生じた場合に、短時間で予備繊維束Fbを給糸ガイド75を経由してライナーLに案内することができるので、より速やかに糸切れの修復を行うことが可能となる。
本実施形態では、上記固定工程では、予備繊維束Fbを給糸ガイド75を経由させてライナーLの表面に配置し、ライナーLの表面に配置された予備繊維束Fbに残りの繊維束Faを重ねて巻き付けることで、予備繊維束Fbを固定する。こうすれば、予備繊維束Fbを糸切れが生じた繊維束Faにつなぐことなく、予備繊維束FbをライナーLに固定することができる。したがって、より速やかに糸切れの修復を行うことが可能となる。
本実施形態では、上記固定工程では、予備繊維束Fbのテンションを、巻付動作時のテンションよりも低くする。固定工程で予備繊維束Fbのテンションが高すぎると、予備繊維束FbがライナーLに固定される前に、ライナーLから外れてしまうおそれがある。そこで、上述のように、固定工程における予備繊維束Fbのテンションを巻付動作時よりも低くすることで、予備繊維束FbがライナーLから外れにくくなり、固定工程を良好に実行することができる。
本実施形態では、上記固定工程の完了後に、残りの繊維束Fa及び予備繊維束Fbのテンションを、巻付動作時のテンションにする。こうすれば、ライナーLに固定された予備繊維束Fbを含めた複数の繊維束Fによって、巻付動作の再開時に強固に巻き付けを行うことができる。
本実施形態では、糸切れした繊維束Faの糸端が位置するライナーLの表面上の糸切れ位置Pに、残りの繊維束Faの少なくとも1本を再度巻き付けることが可能な位置まで給糸ガイド75を戻す戻し工程が実行される。こうすれば、巻付動作を再開したときに、糸切れ位置Pから再度繊維束Fを巻き付けることができる。したがって、糸切れ位置P及び糸切れ位置Pよりも巻付方向の下流側において繊維束Fの巻付量が不足する箇所が生じてしまうことを防止できる。
本実施形態では、上記戻し工程を固定工程の前に行い、固定工程では、予備繊維束Fbを糸切れ位置Pに固定する。こうすれば、糸切れ位置Pに予備繊維束Fbを巻き付けることができ、糸切れ位置Pに繊維束Fが巻き付けられていない隙間が生じることを回避できる。
本実施形態では、上記戻し工程では、残りの繊維束FaのライナーLへの巻付力を、巻付動作時の巻付力よりも小さくする。こうすれば、戻し工程において、給糸ガイド75とともに移動している繊維束Faによって、既にライナーLに巻き付けられている繊維束Faを剥がしてしまうことを防止できる。
本実施形態では、糸切れ位置Pを、繊維束Faの糸切れが生じたタイミングに基づいて特定する。こうすれば、例えば画像解析を利用した高価な画像センサー等を用いることなく、糸切れ位置Pを容易に特定することができる。
本実施形態では、予備繊維束Fbを用いて巻付動作を再開した後は、残りの繊維束Faを交換するタイミングで予備繊維束Fbも交換する。このように、残りの繊維束Faを交換する際に予備繊維束Fbも交換することで、繊維束F(ボビン53)の交換回数がいたずらに増えるのを避け、フィラメントワインディング装置1の稼動率を向上させることができる。
本実施形態では、給糸ガイド75よりも繊維束走行方向の上流側に配置された凹状の湾曲面74aを有する凹型ガイド74によって、繊維束F同士の間隔を狭める又はなくす。繊維束Faが糸切れした場合には、繊維束F同士の間隔が一部広くなることがあり、ライナーLに巻き付けられた繊維束F同士の間に大きな隙間が生じるおそれがある。このような隙間は、最終製品の強度を低下させるおそれがある。そこで、上述のように凹型ガイド74で繊維束F同士の間隔を狭めるかなくすようにすることで、上記隙間を抑え、最終製品の強度低下を抑えることができる。
本実施形態では、凹型ガイド74よりも繊維束走行方向の下流側に設けられた給糸ガイド75(拡幅ガイド)によって、各繊維束Fを拡幅する。このように、さらに給糸ガイド75で各繊維束Fを拡幅することで、繊維束F同士の間隔をより確実に狭めるかなくすようにすることができ、最終製品の強度低下をより効果的に抑えることができる。
(他の実施形態)
上記実施形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
上記実施形態では、フープ巻きの巻付動作中に糸切れが生じた場合の糸切れ修復方法について説明した。しかしながら、本発明に係る糸切れ修復方法は、1つの給糸口から複数の繊維束を引き出してライナーに巻き付ける巻付動作であれば、フープ巻き以外の巻付動作中の糸切れ時にも適用可能である。
上記実施形態では、予め準備されている予備繊維束Fbは1本だけとしたが、予備繊維束Fbを2本以上準備しておいてもよい。
上記実施形態では、予備繊維束Fbを給糸ガイド75の近傍に配置された凹型ガイド74に固定するものした。しかしながら、予備繊維束Fbの固定先は、給糸ガイド75であってもよいし、給糸ガイド75の近傍に設けられた専用の固定具でもよい。
上記実施形態では、給糸ガイド75が拡幅ガイドとしても兼用されるものとした。しかしながら、拡幅ガイドを給糸ガイド75とは別に設けることも可能である。
上記実施形態では、給糸ガイド75を一旦糸切れ位置Pまで戻す戻し工程を実行してから、予備繊維束Fbを用いた巻付動作を再開するものとした。しかしながら、糸切れによる繊維束Faの巻付量が特に問題とならない程度であれば、給糸ガイド75を糸切れ位置Pまで戻すことなく、フープ巻きユニット50を停止させた位置から、予備繊維束Fbを用いた巻付動作を再開するようにしてもよい。
上記実施形態では、予備繊維束FbをライナーLの表面上の糸切れ位置Pに配置するものとした。しかしながら、予備繊維束FbをライナーLの表面上のどこに配置するかは、適宜変更が可能である。
1:フィラメントワインディング装置
74:凹型ガイド
74a:湾曲面
75:給糸ガイド(給糸口、拡幅ガイド)
L:ライナー
F(Fa、Fb):繊維束
Fb:予備繊維束
P:糸切れ位置

Claims (12)

  1. 複数の繊維束を1つの給糸口から同時にライナーに巻き付ける巻付動作を実行可能なフィラメントワインディング装置において、前記複数の繊維束の何れかが糸切れした場合の糸切れ修復方法であって、
    前記巻付動作を開始する前に、前記複数の繊維束以外の予備繊維束を準備しておく準備工程と、
    前記巻付動作の実行中に前記複数の繊維束の何れかの糸切れを検出すると前記巻付動作を停止する巻付停止工程と、
    前記予備繊維束を、前記給糸口を経由させて前記ライナーに固定する固定工程と、
    前記複数の繊維束のうち糸切れが発生していない残りの繊維束と、前記ライナーに固定された前記予備繊維束とを用いて、前記巻付動作を再開する巻付再開工程と、
    を備えることを特徴とするフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  2. 前記準備工程において、前記予備繊維束を前記給糸口の近傍まで引き出しておくことを特徴とする請求項1に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  3. 前記固定工程では、前記予備繊維束を前記給糸口を経由させて前記ライナーの表面に配置し、前記ライナーの表面に配置された前記予備繊維束に前記残りの繊維束を重ねて巻き付けることで、前記予備繊維束を固定することを特徴とする請求項1又は2に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  4. 前記固定工程では、前記予備繊維束のテンションを、前記巻付動作時のテンションよりも低くすることを特徴とする請求項3に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  5. 前記固定工程の完了後に、前記残りの繊維束及び前記予備繊維束のテンションを、前記巻付動作時のテンションにすることを特徴とする請求項4に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  6. 糸切れした前記繊維束の糸端が位置する前記ライナーの表面上の糸切れ位置に、前記残りの繊維束の少なくとも1本を再度巻き付けることが可能な位置まで前記給糸口を戻す戻し工程、をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  7. 前記戻し工程を前記固定工程の前に行い、
    前記固定工程では、前記予備繊維束を前記糸切れ位置に固定することを特徴とする請求項6に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  8. 前記戻し工程では、前記残りの繊維束の前記ライナーへの巻付力を、前記巻付動作時の巻付力よりも小さくすることを特徴とする請求項6又は7に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  9. 前記糸切れ位置を、前記繊維束の糸切れが生じたタイミングに基づいて特定することを特徴とする請求項6〜8の何れか1項に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  10. 前記予備繊維束を用いて前記巻付動作を再開した後は、前記残りの繊維束を交換するタイミングで前記予備繊維束も交換することを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  11. 前記給糸口よりも繊維束走行方向の上流側に配置された凹状の湾曲面を有する凹型ガイドによって、前記繊維束同士の間隔を狭める又はなくすことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
  12. 前記凹型ガイドよりも繊維束走行方向の下流側に設けられた拡幅ガイドによって、前記各繊維束を拡幅することを特徴とする請求項11に記載のフィラメントワインディング装置における糸切れ修復方法。
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