JP2019059539A - パウチ容器体及びシート体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 把持部を有する形態の種類を増やすことができるパウチ容器体を提供する。【解決手段】 パウチ容器体は、パウチ容器と、パウチ容器に装着されるシート体と、を備え、パウチ容器は、袋体と、袋体に固定される注出体と、を備え、袋体は、対面する長尺な第1面シート及び第2面シートを備え、注出体は、第1面シートの長手方向の端部で且つ短手方向の中途部に固定され、シート体は、把持される把持部と、注出体を保持する保持部と、変形して筒状に形成され、内部に袋体を収容する収容部と、を備える。【選択図】 図3

Description

本発明は、パウチ容器と、パウチ容器に装着されるシート体とを備えるパウチ容器体に関し、また、パウチ容器に装着されるシート体に関する。
従来、パウチ容器体として、パウチ容器と、パウチ容器に装着されるシート体とを備えるパウチ容器体が、知られている(例えば、特許文献1)。そして、シート体が、把持される把持部を備えているため、把持部が把持されることで、パウチ容器の内部に充填されている内容物が容易に注ぎ出される。
パウチ容器は、対面する長尺な第1面シート及び第2面シートを有する袋体と、袋体に固定される注出体とを備えている。そして、特許文献1に係るパウチ容器体においては、注出体は、第1面シートの長手方向の端部で且つ短手方向の端部に固定されており、シート体は、折り曲げられて扁平状に屈曲されることで、パウチ容器に装着されている。
ところで、注出体が第1面シートの長手方向の端部で且つ短手方向の中途部に固定されるパウチ容器も、存在している。そして、斯かるパウチ容器に対して、充填される内容物を注ぎ易くするために、斯かるパウチ容器に把持部を有するパウチ容器体の提供が要望されている。
特開2003−267397号公報
そこで、課題は、注出体が第1面シートの長手方向の端部で且つ短手方向の中途部に固定されるパウチ容器に対して、把持部が設けられたパウチ容器体を提供することであり、また、当該パウチ容器体を提供するためのシート体を提供することである。
パウチ容器体は、パウチ容器と、前記パウチ容器に装着されるシート体と、を備え、前記パウチ容器は、袋体と、前記袋体に固定される注出体と、を備え、前記袋体は、対面する長尺な第1面シート及び第2面シートを備え、前記注出体は、前記第1面シートの長手方向の端部で且つ短手方向の中途部に固定され、前記シート体は、把持される把持部と、前記注出体を保持する保持部と、変形して筒状に形成され、内部に前記袋体を収容する収容部と、を備える。
また、パウチ容器体においては、前記保持部は、挿入される前記注出体を開口縁部で保持する保持開口部を備え、前記開口縁部の少なくとも一部は、シート片が折り曲げられて、形成される、という構成でもよい。
また、パウチ容器体においては、前記保持部は、挿入される前記注出体を開口縁部で保持する保持開口部と、前記保持開口部と連通し、前記保持開口部よりも大きい連通開口部と、前記連通開口部の開口縁部の一部に接続され、前記連通開口部を開閉可能な開閉シート片と、を備え、前記開閉シート片の端縁部は、前記開閉シート片が前記連通開口部を閉塞する状態で、前記保持開口部の前記開口縁部の一部を構成する、という構成でもよい。
また、パウチ容器体においては、前記保持部は、挿入される前記注出体を開口縁部で保持する保持開口部と、前記保持開口部に近づくように弾性変形された状態で、前記パウチ容器に接する弾性シート片と、を備える、という構成でもよい。
また、パウチ容器体においては、前記弾性シート片は、前記パウチ容器に接した状態で、前記保持開口部の前記開口縁部の少なくとも一部と重なる、という構成でもよい。
また、パウチ容器体においては、前記袋体に対する前記シート体の内周面の摩擦係数は、前記袋体に対する前記シート体の外周面の摩擦係数よりも、大きい、という構成でもよい。
また、パウチ容器体においては、前記袋体は、前記第1面シートの長手方向の一端側と前記第2面シートの長手方向の一端側との間に配置される第1ガゼットシートと、前記第1面シートの長手方向の他端側と前記第2面シートの長手方向の他端側との間に配置される第2ガゼットシートと、を備え、前記注出体は、前記第1面シートと前記第1ガゼットシートとの間に固定される、という構成でもよい。
また、シート体は、前記のパウチ容器体に用いられる。
図1は、一実施形態に係るパウチ容器体の全体右側面図である。 図2は、同実施形態に係るパウチ容器体の全体正面図である。 図3は、同実施形態に係るパウチ容器体の全体平面図である。 図4は、同実施形態に係るパウチ容器の全体斜視図である。 図5は、同実施形態に係るパウチ容器の全体分解斜視図である。 図6は、同実施形態に係るシート体の全体展開図である。 図7は、図6のVII領域拡大図である。 図8は、同実施形態に係るシート体の要部正面図である。 図9は、図8のIX−IX線における拡大断面図である。 図10は、同実施形態に係るシート体で注出体を保持させる手順を示す要部正面図である。 図11は、同実施形態に係るシート体で注出体を保持させる手順を示す要部正面図である。 図12は、同実施形態に係るシート体で注出体を保持させる手順を示す要部正面図である。 図13は、同実施形態に係るシート体で注出体を保持させる手順を示す要部正面図である。 図14は、他の実施形態に係るパウチ容器体の全体平面図である。 図15は、さらに他の実施形態に係るパウチ容器体の全体平面図である。 図16は、さらに他の実施形態に係るシート体の全体展開図である。 図17は、同実施形態に係るシート体の横方向に沿って切断した要部断面図である。
以下、パウチ容器体及びシート体における一実施形態について、図1〜図13を参照しながら説明する。なお、各図(図14〜図17も同様)において、図面の寸法比と実際の寸法比とは、必ずしも一致しておらず、また、各図面の間での寸法比も、必ずしも一致していない。
各図、及び、以下の説明において、第1方向D1は、前後方向D1ともいい、第1方向D1のうち、図における矢印方向を前方とし、図における矢印方向と反対方向を後方とする。そして、第1方向D1と直交する第2方向D2は、左右方向D2ともいい、第2方向D2のうち、図における矢印方向を右方とし、図における矢印方向と反対方向を左方とする。
また、第1方向D1及び第2方向D2とそれぞれ直交する第3方向D3は、上下方向D3ともいい、第3方向D3のうち、図における矢印方向は、上方とし、図における矢印方向と反対方向を下方とする。なお、前後、左右、及び上下については、説明の便宜上で用いるためであって、実物において、前後が反対になったり、左右が反対になったり、そして、上下が反対になったりしてもよいことは勿論である。
図1〜図3に示すように、本実施形態に係るパウチ容器体1は、パウチ容器2と、パウチ容器2に装着されるシート体5とを備えている。また、パウチ容器体1は、シート体5の端部5a同士を固定させる固定体10を備えている。
パウチ容器2は、内部に内容物が充填される袋体3と、袋体3に固定され、袋体3の内部の内容物を袋体3の外部に注ぎ出すための注出体4とを備えている。また、シート体5は、把持される把持部6と、内部に袋体3を収容する収容部7と、注出体4を保持する保持部8とを備えている。
袋体3は、筒状に形成されている。そして、袋体3は、自立可能に形成されている。また、注出体4は、袋体3の上方側で且つ前方側に配置されている。そして、注出体4は、シート体5から一部が前方に突出した状態で、シート体5の保持部8に保持されている。例えば、パウチ容器2は、充填量が1.0L以上、好ましくは1.5L以上の大容量の容器であることが好ましい。
把持部6は、把持される把持本体部6aと、指が入れられる把持開口部6bとを備えている。そして、把持本体部6aは、シート体5の端部5a同士が重なることで、構成されている。具体的には、把持本体部6aは、シート体5の一端部5aと、シート体5の他端部5aと、一端部5aに対して折曲部5cで折り曲げられて他端部5a側の把持開口部6bを通過して他端部5aを引っ掛ける引掛シート片5bとで構成されている(図6参照)。また、固定体10は、把持本体部6aを挟むことで、把持本体部6aの外側に装着されている。
したがって、固定体10がシート体5よりも厚みがあるため、把持される部分の剛性が大きくなる。これにより、パウチ容器体1を把持し易くすることができる。また、固定体10の表面を滑らかにしたり、指に沿うような形状にしたりすることで、パウチ容器体1をさらに把持し易くすることができる。
固定体10を形成する材料は、特に限定されないが、例えば、加工が容易な硬質樹脂で形成されていることが好ましい。なお、固定体10は、斯かる構成に限られず、例えば、シート体5の端部5a同士を貼り合わせるシール材である、という構成でもよい。
把持部6は、シート体5の周方向D4において、保持部8と離れている。そして、保持部8は、シート体5の前方側に配置されていることに対して、把持部6は、シート体5の後方側に配置されていることが好ましい。具体的には、把持部6の位置は、シート体5の周方向D4において、保持部8の位置と165°〜195°だけ離れていることが好ましい。
斯かる構成によれば、把持部6が上方側を向くように、パウチ容器体1が持ち上げられると、保持部8で保持される注出体4は、下方側を向くことになる。したがって、例えば、大容量のパウチ容器2に対しても、注出体4から内容物を注ぎ出すことを容易に行うことができる。
また、保持部8は、シート体5の上方側に配置されていることに対して、把持部6は、シート体5の下方寄りに配置されていることが好ましい。斯かる構成によれば、特に、パウチ容器2の重量が重い(内容物がまだ充分に存在されている)際に、パウチ容器2の重心位置が、注出体4と把持部6とを結ぶ線(仮想線)の近傍に位置することになる。
これにより、把持部6を把持して、パウチ包装体1を傾けて、注出体4から内容物を注ぎ出す際に、パウチ容器2の重心と中心として、パウチ包装体1を傾けることができる。したがって、パウチ包装体1を円滑に傾けることができるため、大容量のパウチ容器2に対しても、注出体4から内容物を注ぎ出すことを容易に行うことができる。
ところで、収容部7は、シート体5が変形することによって、筒状に形成されている。具体的には、収容部7は、シート体5が湾曲に弾性変形することによって、筒状に形成されている。これにより、収容部7は、袋体3の形状に対応した形状となる。具体的には、収容部7は、袋体3と接するような形状となる。本実施形態においては、袋体3が柱状であるため、収容部7は、円筒状になっている。このように、収容部7は、袋体3の形状に関わらず、袋体3を収容することができる。
なお、収容部7は、例えば、シート体5が屈曲して変形することによって、多角形の筒状に形成されている、という構成でもよく、扁平状の筒状に形成されている、という構成でもよい。また、収容部7は、例えば、シート体5の一部が塑性変形することによって、筒状に形成されている、という構成でもよい。
また、自立していたパウチ容器体1が持ち上げられることで、袋体3の形状が変化することに対して、収容部7の形状も追従して変化する。そして、内容部の重力によって、袋体3が収容部7と密着するため、収容部7は、袋体3を保持する。これにより、注出体4から内容物を注ぎ出すことを容易に行うことができる。
図4及び図5に示すように、袋体3は、前後方向D1で対面する長尺な第1面シート3a及び第2面シート3bを備えている。また、袋体3は、第1面シート3aの長手方向の一端(上端)側と第2面シート3bの長手方向の一端(上端)側との間に配置される第1ガゼットシート3cと、第1面シート3aの長手方向の他端(下端)側と第2面シート3bの長手方向の他端(下端)側との間に配置される第2ガゼットシート3dとを備えている。
第1面シート3a及び第2面シート3bのそれぞれの上端部は、第1ガゼットシート3cの端部とシールされ、第1面シート3a及び第2面シート3bのそれぞれの下端部は、第2ガゼットシート3dの端部とシールされている。また、第1面シート3aの短手方向の一端(右端)部は、第2面シート3bの短手方向の一端(右端)部とシールされ、第1面シート3aの短手方向の他端(左端)部は、第2面シート3bの短手方向の他端(左端)部とシールされている。
このように、各シート3a〜3dは、袋体3の内部を密閉するために、互いにシールされている。図4において、シールされている部分は、ドットハンチングで図示されている。そして、袋体3は、内部に内容物が充填されていない際には、第1及び第2ガゼットシート3c,3dが折り畳められることで、扁平状となっているのに対して、内部に内容物が充填されている際には、第1及び第2ガゼットシート3c,3dが広がることで、柱状になる。
注出体4は、筒状の注出部4aと、袋体3に固定されるベース部4bと、注出部4aとベース部4bとの間に配置される一対のフランジ部4c,4dと、一対のフランジ部4c,4d間に配置される中間部4eとを備えている。また、注出体4は、注出部4aに着脱されるキャップ4fを備えている。
注出体4は、ベース部4bにて、第1面シート3aと第1ガゼットシート3cとの間に固定されている。そして、注出体4は、ベース部4bにて、第1面シート3aの長手方向の端部で且つ短手方向の中途部に配置されている。なお、第1面シート3aの短手方向の中途部は、第1面シート3aと第2面シート3bとが長手方向(上下方向D3)に沿ってシールされている位置(図4において、長手方向(上下方向D3)に沿ってドットハンチングで図示された位置であって、「端部」ともいう)から離れた部分のことである。
また、充填量が1.0L以上のような、大容量容器においては、注出体4は、第1面シート3aの長手方向の端部で且つ短手方向の内側部3eに配置されていることが好ましい。なお、第1面シート3aの短手方向の内側部3eは、第1面シート3aの短手方向を四等分に区画した領域のうち、中央の二つの領域のことであり、当該四等分に区画した領域のうち、両側のそれぞれの領域は、外側部3fという。
これにより、袋体3が自立した際には、注出体4は、袋体3の上方側で且つ前方側に配置されている。なお、注出体4は、前方に向けて(図4の実線矢印方向に)倒された状態で、シート体5の保持部8に保持される(図1〜図3参照)。
注出部4a及びキャップ4fは、互いに螺合するために、ネジ形状を備えている。具体的には、注出部4aは、外周部に、雄ネジを備えており、キャップ4fは、内周部に、雌ネジを備えている。これにより、キャップ4fが注出部4aから外されることで、袋体3の内部と外部とが開通される。
一対のフランジ部4c,4dは、それぞれ平板状に形成されている。そして、一対のフランジ部4c,4dは、隙間を有して、対面するように配置されている。なお、一対のフランジ部4c,4dのうち、注出部4a寄りは、第1フランジ部4cといい、ベース部4b寄りは、第2フランジ部4dという。
なお、袋体3(各シート3a〜3d)は、可撓性を有し、内部に充填される内容物を密閉できる材料で形成されていれば、特に限定されない。そして、各シート3d〜3dが、熱溶着で互いにシールできるように、袋体3(各シート3a〜3d)は、熱溶着性を有する樹脂フィルムで形成されていることが好ましい。
熱溶着性を有する樹脂フィルムとしては、例えば、ベースフィルム層(単層であっても複層であってもよい)と、熱溶着性を付与するシーラント層とを有する複層シートが好ましい。また、ベースフィルム層とシーラント層との間、若しくはベースフィルム層が複層の場合には、例えば、その間に、遮光性やガスバリア性を付与するバリア層を設けた複層シートがより好ましい。
ベースフィルム層を構成するフィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド等が例示できる。シーラント層を構成するフィルムとしては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−プロピレン共重合体等が例示できる。バリア層としては、例えば、アルミニウム等の金属薄膜、又は塩化ビニリデン、エチレン−ビニルアルコール共重合体等の樹脂フィルム等が例示できる。
なお、各シート3a〜3dが、例えば接着によってシールされてもよいため、袋体3(各シート3a〜3d)は、熱溶着性の樹脂フィルムで形成されている、という構成に限られない。例えば、袋体3(各シート3a〜3d)は、非熱溶着性のフィルムで形成されていている、という構成でもよい。
また、注出体4は、所定の剛性を有する材料で形成されていれば、特に限定されない。例えば、袋体3(各シート3a〜3d)が熱溶着性を有する樹脂フィルムで形成される場合には、注出体4は、ポリエチレンやポリプロピレン等の熱接着性樹脂で形成されていることが、好ましい。
シート体5は、パウチ容器2に装着される前、即ち、展開された際には、図6及び図7に示すように、1枚のシートで形成されている。なお、図6及び図7(図16も同様)において、シート体5がパウチ容器2に装着される際に、曲げられる部分(折り曲げられる部分、又は、一時的に曲げられる部分)は、一点鎖線で示されている。
図6〜図9に示すように、シート体5の保持部8は、挿入される注出体4を開口縁部81a〜81dで保持する保持開口部81と、保持開口部81と連通し、保持開口部81よりも大きい連通開口部82とを備えている。なお、保持開口部81の開口縁部81a〜81dは、縁のみだけでなく、注出体4と接する縁の周辺の部分も含む。
本実施形態においては、保持開口部81は、矩形状の開口を有している。そして、保持開口部81の開口縁部81a〜81dのうち、上方側は、第1開口縁部81aといい、下方側は、第2開口縁部81bといい、左方側は、第3開口縁部81cといい、右方側は、第4開口縁部81dという。
保持部8は、折り曲げられる第1シート片83及び第2シート片84と、連通開口部82を開閉可能な開閉シート片85とを備えている。また、保持部8は、保持開口部81に近づくように弾性変形された状態で、パウチ容器2に接する弾性シート片86を備えている。
連通開口部82は、注出体4よりも大きくなるように、形成されている。具体的には、連通開口部82は、注出体4のフランジ部4c,4dよりも大きくなるように、形成されている。これにより、連通開口部82に注出体4を挿入させる際に、注出体4が連通開口部82に引っ掛かることを抑制することができる。
開閉シート片85は、基端側(右側)の端縁部に配置される接続部85aによって、連通開口部82の開口縁部の一部に接続されている。そして、開閉シート片85は、接続部85aで曲げられることで、連通開口部82を開放する状態とし、当該曲げを戻されることで、連通開口部82を閉塞する状態とするように、切り替えられる。そして、開閉シート片85の先端側(左側)の端縁部85bは、開閉シート片85が連通開口部82を閉塞する状態で、保持開口部81の第4開口縁部81dを構成している。
そして、保持開口部81の開口縁部81a〜81dは、注出体4を保持する際に、第1フランジ部4c及び第2フランジ部4d間に位置している。これにより、開口縁部81a〜81dがフランジ部4c,4dに引っ掛かるため、注出体4が保持開口部81から抜けることを抑制している。また、開口縁部81a〜81dが、中間部4eに接することで、保持開口部81は、注出体4を支持している。このように、保持開口部81は、開口縁部81a〜81dで注出体4を保持している。
第1シート片83が、第1折曲部83aで折り曲げられることで、第1折曲部83aは、第1開口縁部81aを形成している。これにより、第1開口縁部81aが、シート2枚分の厚みを有することになるため、第1開口縁部81aは、第1シート片83によって補強されている。したがって、第1開口縁部81aの剛性が大きくなるため、第1開口縁部81aが変形することを抑制できる。
第2シート片84が、第2折曲部84aで折り曲げられることで、第2折曲部84aは、第2開口縁部81bを形成している。これにより、第2開口縁部81bが、シート2枚分の厚みを有することになるため、第2開口縁部81bは、第2シート片84によって補強されている。したがって、第2開口縁部81bの剛性が大きくなるため、第2開口縁部81bが変形することを抑制できる。
弾性シート片86は、保持開口部81よりも上方側に配置される第3折曲部86aで折り曲げられることで、保持開口部81の後方側に近づくように弾性変形している。そして、弾性シート片86は、第3折曲部86aで折り曲げられた状態において、第1開口縁部81aと重なる第1縁部86bと、第3開口縁部81cと重なる第2縁部86cと、第4開口縁部81d(即ち、開閉シート片85の端縁部85b)と重なる第3縁部86dとを備えている。
これにより、保持開口部81の第1、第3、及び第4開口縁部81a,81c,81dは、それぞれ弾性シート片86の第1〜第3縁部86b〜86dによって、補強されている。したがって、第1、第3、及び第4開口縁部81a,81c,81dの剛性が大きくなるため、第1、第3、及び第4開口縁部81a,81c,81dが変形することを抑制できる。
このように、各シート片83,84,86によって、保持開口部81の開口縁部81a〜81dが変形することを抑制できるため、注出体4が保持開口部81から抜けることを確実に抑制することができ、しかも、注出体4を確実に支持することができる。したがって、保持開口部81の開口縁部81a〜81dと弾性シート片86の縁部86b〜86dとが協働することによって、注出体4を確実に保持することができる。
ところで、弾性シート片86は、第3折曲部86aで折り曲げられることで、部分的に(例えば、第3折曲部86a及びその周辺で)弾性変形しているため、弾性復元力をパウチ容器2に付与することになる。具体的には、弾性シート片86の縁部86b〜86dが第2フランジ部4dに接しているため、弾性シート片86は、第2フランジ部4dに、保持開口部81から離れる方向(図9の実線矢印方向)の力を付与する。
これにより、保持開口部81の開口縁部81a〜81dが第1フランジ部4cに加圧接触し、弾性シート片86の縁部86b〜86dが第2フランジ部4dに加圧接触する。したがって、保持開口部81及び弾性シート片86が注出体4に対して固定されるため、保持開口部81と弾性シート片86とが協働することによって、注出体4を保持開口部81で確実に保持することができている。
また、第1シート片83も弾性変形している。これにより、第1シート片83は、弾性復元力を、弾性シート片86を経由して、パウチ容器2に付与している。具体的には、第1シート片83は、弾性シート片86を経由して、第2フランジ部4dに、保持開口部81から離れる方向(図9の1点鎖線矢印方向)の力を付与している。したがって、保持開口部81及び弾性シート片86が注出体4に対して確実に固定される。
さらに、第2シート片84も弾性変形している。これにより、第2シート片84は、弾性復元力を、パウチ容器2に付与している。具体的には、第2シート片84は、第2フランジ部4dに、保持開口部81から離れる方向(図9の2点鎖線矢印方向)の力を付与している。したがって、保持開口部81及び弾性シート片86が注出体4に対して確実に固定される。したがって、保持開口部81が注出体4に対して確実に固定される。
なお、シート体5は、湾曲したり折り曲げたりできる弾性を有しつつ、注出体4を保持できる剛性を有する材料で形成されていれば、特に限定されない。例えば、シート体5を形成する材料として、可撓性を有する合成樹脂が挙げられる。また、弾性を有するポリエチレン、ポロプロピレン等のポリオレフィン系樹脂を含有するシートがより好ましい。
そして、シート体5が必要な弾性を有しつつ、必要な剛性を有するために、シート体5の厚みは、例えば、0.3mm〜1.0mmであることが好ましい。
ところで、袋体3に対するシート体5の内周面の摩擦係数は、袋体3に対するシート体5の外周面の摩擦係数よりも、大きくなっている。これにより、袋体3がシート体5の内周面に対して滑り難くなる。したがって、パウチ容器体1が持ち上げられた際に、内容物の重力によって、袋体3がシート体5の内周面(収容部7)と密着することで、シート体5の内周面(収容部7)で袋体3を確実に保持することができる。
なお、袋体3に対するシート体5の内周面の摩擦係数が、袋体3に対するシート体5の外周面の摩擦係数よりも大きくなるように、シート体5の内周面には、高摩擦処理が施されていてもよい。高摩擦処理は、特に限定されないが、例えば、高摩擦処理として、シート体5の材料に、ゴム成分やエラストマー等を添加し、摩擦係数を上げる処理や、シート体5の内周面の少なくとも一部に、高摩擦となる膜を塗布する処理が例示できる。
本実施形態に係るパウチ容器体1の構成については以上の通りであり、次に、本実施形態に係るシート体5で注出体4を保持させる手順の一例について、図10〜図13を参照しながら説明する。なお、シート体5で注出体4を保持させる手順は、斯かる手順に限られない。
図10に示すように、第1シート片83及び第2シート片84が折り曲げられ、保持開口部81の一部が形成されている。そして、開閉シート片85が曲げられ、連通開口部82が開放する状態で、注出体4が連通開口部82に挿入される。このとき、連通開口部82が注出体4よりも大きいため、注出体4が連通開口部82に引っ掛かることなく、注出体4は、連通開口部82に円滑に挿入される。
そして、図11に示すように、注出体4は、連通開口部82から保持開口部81に移動される。このとき、保持開口部81の第1〜第3開口縁部81a〜81cは、第1フランジ部4c及び第2フランジ部4d(図10〜図13においては、図示していない。)間に、位置される。
その後、図12に示すように、開閉シート片85の曲げが戻されることで、開閉シート片85は、連通開口部82を閉塞する。このとき、開閉シート片85の端縁部85bが、第1フランジ部4c及び第2フランジ部4d間に、位置されるため、開閉シート片85の端縁部85bは、保持開口部81の第4開口縁部81dを構成する。
ところで、開閉シート片85は、保持開口部81の第4開口縁部81dを構成する端縁部85bに対して、反対側の端縁部に配置される接続部85aで、連通開口部82の開口縁部と接続されている。これにより、開閉シート片85の端縁部85bを第1フランジ部4c及び第2フランジ部4d間に位置させる際に、開閉シート片85を弾性変形させて容易に行うことができる。
その後、図13に示すように、弾性シート片86が折り曲げられる。このとき、弾性シート片86の第1〜第3縁部86b〜86dは、第1フランジ部4c及び第2フランジ部4d間に、位置される。そして、保持開口部81と弾性シート片86とが協働することによって、保持開口部81及び弾性シート片86が注出体4に対して固定される。
このように、注出体4が連通開口部82を経由して保持開口部81に挿入されるため、注出体4を保持開口部81で容易に保持させることができる。さらに、保持開口部81と弾性シート片86とが協働することによって、シート体5で注出体4を確実に保持させることができる。
以上より、本実施形態に係るパウチ容器体1は、パウチ容器2と、前記パウチ容器2に装着されるシート体5と、を備え、前記パウチ容器2は、袋体3と、前記袋体3に固定される注出体4と、を備え、前記袋体3は、対面する長尺な第1面シート3a及び第2面シート3bを備え、前記注出体4は、前記第1面シート3aの長手方向の端部で且つ短手方向の中途部に固定され、前記シート体5は、把持される把持部6と、前記注出体4を保持する保持部8と、変形して筒状に形成され、内部に前記袋体3を収容する収容部7と、を備える。
斯かる構成によれば、保持部8は、注出体4を保持している。そして、収容部7は、シート体5が変形して、筒状に形成されており、袋体3は、収容部7の内部に収容されている。これにより、注出体4が第1面シート3aの長手方向の端部で且つ短手方向の中途部に固定されるパウチ容器2に対して、把持部6を設けることができる。したがって、把持部6が把持されることで、パウチ容器2の内部に充填されている内容物を容易に注ぎ出すことができる。
また、本実施形態に係るパウチ容器体1においては、前記保持部8は、挿入される前記注出体4を開口縁部81a〜81dで保持する保持開口部81を備え、前記開口縁部81a〜81dの少なくとも一部81a,81bは、シート片83,84が折り曲げられて、形成される、という構成でもよい。
斯かる構成によれば、保持開口部81は、注出体4に挿入され、注出体4を開口縁部81a〜81dで保持している。そして、シート片83,84が折り曲げられることで、保持開口部81の開口縁部81a〜81dの少なくとも一部81a,81bが、形成されているため、保持開口部81の開口縁部81a,81bの剛性が大きくなる。
また、本実施形態に係るパウチ容器体1においては、前記保持部8は、挿入される前記注出体4を開口縁部81a〜81dで保持する保持開口部81と、前記保持開口部81と連通し、前記保持開口部81よりも大きい連通開口部82と、前記連通開口部82の開口縁部の一部に接続され、前記連通開口部82を開閉可能な開閉シート片85と、を備え、前記開閉シート片85の端縁部85bは、前記開閉シート片85が前記連通開口部82を閉塞する状態で、前記保持開口部81の前記開口縁部81a〜81dの一部81dを構成する、という構成である。
斯かる構成によれば、連通開口部82が保持開口部81よりも大きいため、開閉シート片85が連通開口部82を開放した状態で、注出体4を連通開口部82に挿入することが容易である。そして、連通開口部82が保持開口部81と連通しているため、注出体4は、保持開口部81へ移動されることで、保持開口部81に挿入され、保持開口部81の開口縁部81a〜81cに保持される。
さらに、開閉シート片85が連通開口部82を閉塞する状態で、開閉シート片85の端縁部85bは、保持開口部81の開口縁部81a〜81dの一部81dを構成する。これにより、注出体4は、開閉シート片85の端縁部85bで保持される。
また、本実施形態に係るパウチ容器体1においては、前記保持部8は、挿入される前記注出体4を開口縁部81a〜81dで保持する保持開口部81と、前記保持開口部81に近づくように弾性変形された状態で、前記パウチ容器2に接する弾性シート片86と、を備える、という構成である。
斯かる構成によれば、保持開口部81は、注出体4に挿入され、注出体4を開口縁部81a〜81dで保持している。そして、弾性シート片86は、保持開口部81に近づくように弾性変形された状態で、パウチ容器2に接している。これより、弾性シート片86は、弾性復元力によって、保持開口部81から離れるような力をパウチ容器2に付与する。したがって、保持開口部81と弾性シート片86とが協働することによって、注出体4を保持開口部81で確実に保持することができる。
また、本実施形態に係るパウチ容器体1においては、前記弾性シート片86は、前記パウチ容器2に接した状態で、前記保持開口部81の前記開口縁部81a〜81dの少なくとも一部81a,81c,81dと重なる、という構成である。
斯かる構成によれば、弾性シート片86が、パウチ容器2に接した状態で、保持開口部81の開口縁部81a〜81dの少なくとも一部81a,81c,81dと重っているため、保持開口部81の開口縁部81a,81c,81dが補強される。これにより、保持開口部81の開口縁部81a,81c,81dの剛性が大きくなる。
また、本実施形態に係るパウチ容器体1においては、前記袋体3に対する前記シート体5の内周面の摩擦係数は、前記袋体3に対する前記シート体5の外周面の摩擦係数よりも、大きい、という構成である。
斯かる構成によれば、袋体3に対するシート体5の内周面の摩擦係数が、袋体3に対するシート体5の外周面の摩擦係数よりも、大きいため、袋体3は、シート体5の内周面に対して滑り難くなる。
なお、パウチ容器体1及びシート体5は、上記した実施形態の構成に限定されるものではなく、また、上記した作用効果に限定されるものではない。また、パウチ容器体1及びシート体5は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に一つ又は複数選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
(1)上記実施形態に係るパウチ容器体1においては、シート体5は、1枚のシートで形成されている、という構成である。しかしながら、パウチ容器体1は、斯かる構成に限られない。例えば、シート体5は、少なくとも収容部7を構成する1枚のシートと、当該シートに固定される少なくとも一つの部品(シート状の部品だけでなく、シート状ではない立体的な部品も含む)とを備えている、という構成でもよい。
(2)また、上記実施形態に係るパウチ容器体1においては、保持部8は、挿入される注出体4を開口縁部81a〜81dで保持する保持開口部81を備えている、という構成である。しかしながら、パウチ容器体1は、斯かる構成に限られない。例えば、保持部8は、一部が開放された凹部を備え、凹部の縁部で注出体4を保持する、という構成でもよい。また、例えば、保持部8は、一対の挟持部を備え、一対の挟持部で注出体4を挟むことによって注出体4を保持する、という構成でもよい。
(3)また、上記実施形態に係るパウチ容器体1においては、保持開口部81の第1及び第2開口縁部81a,81bは、シート片83,84が折り曲げられて、形成されている、という構成である。しかしながら、パウチ容器体1は、斯かる構成に限られない。例えば、開口縁部81a〜81dの全ては、シート片が折り曲げられて、形成されている、という構成でもよい。また、例えば、第1開口縁部81a又は第2開口縁部81bの何れか一方は、シート片が折り曲げられて、形成されている、という構成でもよい。
(4)また、上記実施形態に係るパウチ容器体1においては、保持部8は、保持開口部81と連通する連通開口部82を備えている、という構成である。しかしながら、パウチ容器体1は、斯かる構成に限られない。例えば、保持部8は、連通開口部82を備えておらず、保持開口部81が弾性変形されることで、注出体4が保持開口部81に挿入される、という構成でもよい。
(5)また、上記実施形態に係るパウチ容器体1においては、開閉シート片85は、右端縁部に配置される接続部85aで、連通開口部82の開口縁部と接続されている、という構成である。しかしながら、パウチ容器体1は、斯かる構成に限られない。
例えば、開閉シート片85は、上端縁部又は下端縁部で、連通開口部82の開口縁部と接続されている、という構成でもよい。斯かる構成によれば、開閉シート片85は、保持開口部81の第4開口縁部81dを構成する端縁部85bと交差して隣接する端縁部で、連通開口部82の開口縁部と接続されることになる。これにより、注出体4が第4開口縁部81dに加圧接触する際に、開閉シート片85が弾性変形することを抑制することができる。
(6)また、上記実施形態に係るパウチ容器体1においては、弾性シート片86は、第3折曲部86aで折り曲げられる(屈曲する)ように、弾性変形する、という構成である。しかしながら、パウチ容器体1は、斯かる構成に限られない。例えば、弾性シート片86の一部又は全体は、湾曲するように弾性変形する、という構成でもよい。
(7)また、上記実施形態に係るパウチ容器体1においては、弾性シート片86は、保持開口部81の後方側に近づくように弾性変形している、という構成である。しかしながら、パウチ容器体1は、斯かる構成に限られない。例えば、弾性シート片86は、保持開口部81の前方側に近づくように弾性変形している、という構成でもよい。
(8)また、上記実施形態に係るパウチ容器体1においては、弾性シート片86は、保持開口部81に近づくように弾性変形されて注出体4に接した状態で、保持開口部81の開口縁部81a,81c,81dと重なる、という構成である。しかしながら、パウチ容器体1は、斯かる構成に限られない。
例えば、弾性シート片86は、保持開口部81から離れる方向の弾性復元力を袋体3に付与する、という構成でもよい。具体的には、弾性シート片86は、例えば、保持開口部81に近づくように弾性変形されて袋体3に接した状態で、保持開口部81の開口縁部81a〜81dから離れている、という構成でもよい。
(9)また、上記実施形態に係るパウチ容器体1においては、保持開口部81の開口縁部81a〜81dは、注出体4を保持するために、第1フランジ部4c及び第2フランジ部4d間に位置されている、という構成である。しかしながら、パウチ容器体1は、斯かる構成に限られない。
例えば、保持開口部81の開口縁部81a〜81dは、注出体4を保持するために、第2フランジ部4dよりも後方側、即ち、第2フランジ部4dと袋体3との間に位置されている、という構成でもよい。また、例えば、保持開口部81の開口縁部81a〜81dは、注出体4を保持するために、第1フランジ部4cよりも前方側に位置されている、という構成でもよい。
(10)また、パウチ容器体1においては、把持部6の位置は、特に限定されない。例えば、把持部6の位置は、図14及び図15に示すように、シート体5の周方向D4において、保持部8の位置と60°〜120°だけ離れている、という構成でもよい。
(11)また、パウチ容器体1においては、把持部6の構成は、特に限定されない。例えば、把持部6は、図15に示すように、シート体5が屈曲されて、屈曲された部分が重なって把持本体部6aを形成するように、構成されている、という構成でもよい。また、把持部6は、シート体5に固定された別部品で構成されている、という構成でもよい。
(12)また、パウチ容器体1においては、把持部6の数量は、特に限定されない。例えば、把持部6は、図15に示すように、複数備えられている、という構成でもよい。特に、把持部6の位置が、シート体5の周方向D4において、保持部8の位置と60°〜120°だけ離れている場合には、把持部6は、二つ備えられている、という構成が好ましい。
(13)また、パウチ容器体1においては、固定体10は、必須の構成ではない。したがって、パウチ容器体1は、固定体10を備えていない、という構成でもよい。
(13−1)例えば、上記実施形態に係るシート体5において、シート体5の一端部5aに対して折曲部5cで折り曲げられた引掛シート片5bが、シート体5の他端部5aに引っ掛けられることで、シート体5の端部5a同士が固定され、その結果、把持部6が構成される、という構成でもよい。斯かる構成によれば、把持本体部6aの内側縁は、折曲部5cで形成されるため、滑らかになる。これにより、把持部6を把持することが容易になる。
(13−2)また、例えば、図16に示すように、シート体5は、一方側の端部5aに折曲部5cを介在して連結される第1引掛シート片5bと、第1引掛シート片5bに折曲部5eを介在して連結される第2引掛シート片5dとを備えている、という構成でもよい。なお、シート体5の一方側の把持開口部6bは、シート体5の展開時に、第1及び第2引掛シート片5b,5dによって、閉塞されている。
斯かる構成によれば、図17に示すように、折曲部5c,5eで折り曲げられることによって、引掛シート片5b,5dは、シート体5の端部5aに引っ掛けられると共に、シート体5の端部5a同士を包むようにして、シート体5の端部5a同士を固定する。これにより、把持本体部6aの内側縁は、折曲部5cで形成され、また、把持本体部6aの外側縁も、折曲部5eで形成される。したがって、把持部本体6aの内側縁及び外側縁が滑らかになるため、把持部6を把持することが容易になる。
(14)また、パウチ容器体1においては、パウチ容器2は、上記実施形態に係る構成に限られない。例えば、袋体3は、第1面シート3aと第2面シート3bとの長手方向の少なくとも一方の端側の間に、ガゼットシート3c,3dを備えていない、という構成でもよい。また、例えば、袋体3は、第1面シート3aと第2面シート3bとの短手方向の端側の間に、ガゼットシートを備えている、という構成でもよい。また、例えば、袋体3は、内部に内容物が充填された際に、扁平状である、という構成でもよい。
(15)また、パウチ容器体1は、袋体3がシート体5の内周面(収容部7)に対して滑ることを抑制する滑り抑制部を備えている、という構成でもよい。例えば、滑り抑制部は、袋体3とシート体5とを接着するために、袋体3とシート体5との間に配置される接着部(例えば、接着シート、接着材等)である、という構成でもよい。また、例えば、滑り抑制部は、袋体3とシート体5との間の摩擦係数を大きくするために、袋体3の外面及びシート体5の内周面の少なくとも一方に固定される高摩擦部(例えば、粘着材、ゴム材等)である、という構成でもよい。
(16)また、パウチ容器体1においては、シート体5の内周面に対する第1及び第2面シート3a,3bの外面の摩擦係数は、シート体5の内周面に対する第1及び第2ガゼットシート3c,3dの外面の摩擦係数よりも、大きい、という構成でもよい。斯かる構成においては、例えば、第1及び第2面シート3a,3bは、外面に、摩擦係数が大きくなるために塗布された高摩擦層を備えている。
(17)また、シート体5は、図1〜図3に示すように、パウチ容器2に装着された状態のものも含み、また、図6及び図7に示すように、パウチ容器2に装着される前の状態のものも含む。
1…パウチ容器体、2…パウチ容器、3…袋体、3a…第1面シート、3b…第2面シート、3c…第1ガゼットシート、3d…第2ガゼットシート、3e…内側部、3f…外側部、4…注出体、4a…注出部、4b…ベース部、4c…第1フランジ部、4d…第2フランジ部、4e…中間部、4f…キャップ、5…シート体、5a…端部、5b…引掛シート片、5c…折曲部、5d…引掛シート片、5e…折曲部、6…把持部、6a…把持本体部、6b…把持開口部、7…収容部、8…保持部、10…固定体、81…保持開口部、81a…第1開口縁部、81b…第2開口縁部、81c…第3開口縁部、81d…第4開口縁部、82…連通開口部、83…第1シート片、83a…第1折曲部、84…第2シート片、84a…第2折曲部、85…開閉シート片、85a…接続部、85b…端縁部、86…弾性シート片、86a…第3折曲部、86b…第1縁部、86c…第2縁部、86d…第3縁部

Claims (8)

  1. パウチ容器と、前記パウチ容器に装着されるシート体と、を備え、
    前記パウチ容器は、袋体と、前記袋体に固定される注出体と、を備え、
    前記袋体は、対面する長尺な第1面シート及び第2面シートを備え、
    前記注出体は、前記第1面シートの長手方向の端部で且つ短手方向の中途部に固定され、
    前記シート体は、把持される把持部と、前記注出体を保持する保持部と、変形して筒状に形成され、内部に前記袋体を収容する収容部と、を備える、パウチ容器体。
  2. 前記保持部は、挿入される前記注出体を開口縁部で保持する保持開口部を備え、
    前記開口縁部の少なくとも一部は、シート片が折り曲げられて、形成される、請求項1に記載のパウチ容器体。
  3. 前記保持部は、挿入される前記注出体を開口縁部で保持する保持開口部と、前記保持開口部と連通し、前記保持開口部よりも大きい連通開口部と、前記連通開口部の開口縁部の一部に接続され、前記連通開口部を開閉可能な開閉シート片と、を備え、
    前記開閉シート片の端縁部は、前記開閉シート片が前記連通開口部を閉塞する状態で、前記保持開口部の前記開口縁部の一部を構成する、請求項1又は2に記載のパウチ容器体。
  4. 前記保持部は、挿入される前記注出体を開口縁部で保持する保持開口部と、前記保持開口部に近づくように弾性変形された状態で、前記パウチ容器に接する弾性シート片と、を備える、請求項1〜3の何れか1項に記載のパウチ容器体。
  5. 前記弾性シート片は、前記パウチ容器に接した状態で、前記保持開口部の前記開口縁部の少なくとも一部と重なる、請求項4に記載のパウチ容器体。
  6. 前記袋体に対する前記シート体の内周面の摩擦係数は、前記袋体に対する前記シート体の外周面の摩擦係数よりも、大きい、請求項1〜5の何れか1項に記載のパウチ容器体。
  7. 前記袋体は、前記第1面シートの長手方向の一端側と前記第2面シートの長手方向の一端側との間に配置される第1ガゼットシートと、前記第1面シートの長手方向の他端側と前記第2面シートの長手方向の他端側との間に配置される第2ガゼットシートと、を備え、
    前記注出体は、前記第1面シートと前記第1ガゼットシートとの間に固定される、請求項1〜6の何れか1項に記載のパウチ容器体。
  8. 請求項1〜7の何れか1項に記載のパウチ容器体に用いられる、シート体。
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