JP2019059343A - ブースタケーブルおよびブースタケーブル接続用端子 - Google Patents

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俊雄 小田切
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俊雄 小田切
正彰 鈴木
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正彰 鈴木
慎司 広瀬
Shinji Hirose
慎司 広瀬
裕人 佐藤
Hiroto Sato
裕人 佐藤
西垣 研治
Kenji Nishigaki
研治 西垣
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Abstract

【課題】許容電流を越える大電流が流れるときに通電を遮断することが可能なブースタケーブルおよびブースタケーブル接続用端子の提供にある。【解決手段】一対の接続端子14、15を備える第1ケーブル11と、一対の接続端子28、29を備える第2ケーブル12と、を備えるブースタケーブル10において、第1バッテリはリチウムイオンバッテリ16であり、第2ケーブル12に通電制御機構33が設けられ、通電制御機構33は、第2ケーブル12の通電と遮断とを切り換える切換スイッチ35と、第2ケーブルを流れる電流を検出する電流センサ36と、電流センサ36と接続され、切換スイッチ35を制御するスイッチ制御器37と、を備える。【選択図】 図4

Description

この発明は、ブースタケーブルおよびブースタケーブル接続用端子に関する。
従来では、バッテリ上がりにより走行できなくなった車両(故障車)を救援するとき、ブースタケーブルを用いて別の車両(救援車)のバッテリと故障車のバッテリとを電気的に接続する。救援車のバッテリからブースタケーブルを介して故障車のバッテリに電力を供給することにより、救援車のバッテリが充電され、故障車は走行可能となる。救援車および故障車のバッテリがそれぞれ鉛バッテリの場合には、鉛バッテリ同士の接続を想定して製作されたブースタケーブルを用いればよい。
ところで、近年ではリチウムイオン電池によるバッテリ(以下「リチウムイオンバッテリ」と表記する)が自動車に搭載され始めている。従って、リチウムイオンバッテリを搭載した車両が救援車として、故障車を救援する場合、あるいは故障車および救援車がいずれもリチウムイオンバッテリを搭載している場合が考えられる。例えば、故障車が鉛バッテリを搭載する大型自動車であって、救援車がリチウムイオンバッテリを搭載する小型自動車である場合、従来の鉛バッテリ同士の接続を想定したブースタケーブルを救援車のバッテリと故障車のバッテリとを接続すると、ブースタケーブルの許容電流以上の大電流がブースタケーブルに流れるおそれがある。これはリチウムイオンの内部抵抗が鉛バッテリと比較して充分に小さいためである。
ブースタケーブルに関連する従来技術として、例えば、特許文献1には、車両用電源装置が開示されている。特許文献1に開示された車両用電源装置は、バッテリと、バッテリに接続される救援端子と、バッテリと救援端子とを繋ぐライン上に設けられるバッテリヒューズと、を備える。また、車両用電源装置は、バッテリヒューズに並列に接続されるスイッチング手段と、救援端子の使用時に取り外されるカバーの取り外しを検知する検知手段と、検知手段によりカバーの取り外しが検知される場合に、バッテリヒューズの両端が短絡されるようにスイッチング手段をオンするスイッチオン手段と、を備えている。そして、自車両のバッテリと他車両のバッテリとがブースタケーブルを介して接続されても、自車両のバッテリからブースタケーブルを介した外部への電力出力を、ブースタケーブルの一端を自車両のバッテリに接続する救援端子に接続させたうえで、バッテリヒューズを溶断させることがない。
特開2015−199435号公報
しかしながら、鉛バッテリ同士の接続を想定して製作された従来のブースタケーブルは、許容電流を越える大電流の通電を遮断することができないという問題がある。ブースタケーブルに許容電流を越える大電流が流れると、ブースタケーブルが損傷するおそれがある。一方、特許文献1に開示された車両用電源装置では、バッテリヒューズの溶断を防止するための構成は、自車両が備えており、ブースタケーブル自体には電流を遮断する機能が備えられていない。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、許容電流を越える大電流が流れるときに通電を遮断することが可能なブースタケーブルおよびブースタケーブル接続用端子の提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、一対の接続端子を備える第1ケーブルと、一対の接続端子を備える第2ケーブルと、を備え、第1ケーブルの一方の接続端子は、第1バッテリの正極端子に接続され、第1ケーブルの他方の接続端子は、前記第1バッテリより端子間電圧が小さい第2バッテリの正極端子に接続され、第2ケーブルの一方の接続端子は、第1バッテリの負極端子に接続され、第2ケーブルの他方の接続端子は、前記第2バッテリの負極端子に接続されるブースタケーブルにおいて、前記第1バッテリはリチウムイオンバッテリであり、前記第1ケーブル又は前記第2ケーブルに通電制御機構が設けられ、前記通電制御機構は、第1ケーブル又は前記第2ケーブルの通電と遮断とを切り換える切換スイッチと、前記第1ケーブル又は前記第2ケーブルを流れる電流を検出する電流センサと、前記電流センサと接続され、前記切換スイッチを制御するスイッチ制御器と、を備えることを特徴とする。
本発明では、第1ケーブルの一方の接続端子が第1バッテリであるリチウムイオンバッテリの正極端子に接続され、第1ケーブルの他方の接続端子は、第1バッテリより端子間電圧が小さい第2バッテリの正極端子に接続される。第2ケーブルの一方の接続端子は、リチウムイオンの負極端子に接続され、第2ケーブルの他方の接続端子は、第2バッテリの負極端子に接続される。電流センサにより第1ケーブル又は第2ケーブルの許容電流を越える電流が検出されると、通電制御機構のスイッチ制御器は、切換スイッチをオフに制御して通電を遮断する。第1バッテリがリチウムイオンバッテリであっても、ブースタケーブルが、第1ケーブル又は第2ケーブルを流れる電流を検出し、電流に応じて通電又は電流を遮断することができる。
また、本発明は、上記のブースタケーブルが備える前記第1ケーブルの一方の端子および前記第2ケーブルの一方の端子は、板状に形成された本体部および前記本体部の表面から突出する突出部を有するケーブル側導電体を備え、前記ブースタケーブルと接続される前記第1バッテリの正極端子および負極端子は、前記本体部と電気的に接続可能であって、前記突出部を係止可能な形状を有するバッテリ側導電体を備えることを特徴とする。
本発明では、ブースタケーブルと接続される第1バッテリの正極端子および負極端子は、第1ケーブルの一方の端子および第2ケーブルの一方の端子が備えるケーブル側導電体に対応する形状を有するバッテリ側導電体を備える。このため、従来のブースタケーブルを第1バッテリの正極端子および負極端子に接続することは困難であり、従来のブースタケーブルとリチウムイオンバッテリとの接続を回避することができる。
また、上記のブースタケーブル接続用端子において、前記第1バッテリの本体と前記第1バッテリの正極端子との間には、正極側の接続ケーブルが介在され、前記第1バッテリの本体と前記第1バッテリの負極端子との間には負極側の接続ケーブルが介在されている構成としてもよい。
この場合、正極側の接続ケーブルは第1バッテリの正極端子の向きを変えることができ、負極側の接続ケーブルは第1バッテリの負極端子の向きを変えることができるので、第1バッテリとブースタケーブルとを接続しやすくすることができる。
また、上記のブースタケーブル接続用端子において、前記バッテリ側導電体は、間隙を空けて対向する一対の導電プレート部材と、前記一対の導電プレート部材の対向面に横断して形成され、前記突出部が挿入される溝部と、を備える構成でもよい。
この場合、バッテリ側導電体は、ケーブル側導電体の本体部と接触することによりケーブル側導電体の本体と電気的に接続することができる。また、ケーブル側導電体の突出部がバッテリ側導電体の溝部に挿入されるため、バッテリ側導電体とケーブル側導電体とは形成され、ケーブル側導電体がバッテリ側導電体から抜け出すことはない。
また、上記のブースタケーブル接続用端子において、前記バッテリ側導電体は絶縁部材に取り付けられている構成としてもよい。
この場合、絶縁部材に取り付けられているバッテリ側導電体は、絶縁体により露出され難くなり、ケーブル側導電体を有するブースタケーブル以外の物品との電気的な接続が困難とすることができる。
本発明によれば、許容電流を越える大電流が流れるときに通電を遮断することが可能なブースタケーブルおよびブースタケーブル接続用端子を提供することができる。
本発明の実施形態に係るブースタケーブルを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るブースタケーブル接続用端子を備えたリチウムイオンバッテリの側面図である。 本発明の実施形態に係る救援車のリチウムイオンバッテリと故障車の鉛バッテリとがブースタケーブルを介して接続される状態を示す説明図である。 救援車のリチウムイオンバッテリと故障車の鉛バッテリとがブースタケーブルを介して接続された状態の概略構成図である。 変形例1〜3に係るブースタケーブルおよびブースタケーブル接続用端子の要部側面図である。
以下、本発明の実施形態に係るブースタケーブルおよびブースタケーブル接続用端子について図面を参照して説明する。本実施形態では、第1バッテリとしてのリチウムイオンバッテリ(LIB)を搭載した車両が救援車とし、第2バッテリとしての鉛バッテリを搭載した車両を故障車として説明する。因みに、救援車は内燃エンジン又はハイブリッド車であり、故障車は内燃エンジン車である。
図1に示すように、本実施形態に係るブースタケーブル10は、第1ケーブルとしての正極ケーブル11と第2ケーブルとしての負極ケーブル12とから構成されている。まず、正極ケーブル11について説明する。正極ケーブル11は、正極ケーブル本体13と、正極ケーブル本体13の両端にそれぞれ接続端子14、15を備えている。つまり、正極ケーブル11は一対の接続端子14、15を備える。正極ケーブル本体13は、通電可能な導線(図示せず)を中心に備えており、この導線は絶縁被覆材(図示せず)により被覆されている。
一方の接続端子14は、図2に示す第1バッテリとしてリチウムイオンバッテリ16の正極端子17に接続される。リチウムイオンバッテリ16は、本体16A、正極端子17および負極端子18を備えている。正極端子17および負極端子18の詳細については後述する。正極ケーブル11の他方の接続端子15は、図3に示す鉛バッテリ21の正極端子22に接続される。鉛バッテリ21は、公知の鉛バッテリであり、正極端子22および負極端子23を備えている。本実施形態では、図3に示すように、リチウムイオンバッテリ16を搭載した車両が救援車Aであり、鉛バッテリ21を搭載した車両が故障車Bである。図4に示すように、救援車Aのリチウムイオンバッテリ16の正極端子17は、スターターモータやエアコンディショナーなどの負荷19と電気的に接続されている。故障車Bの鉛バッテリ21の正極端子22は、電気的な負荷20と接続されている。なお、救援車Aのリチウムイオンバッテリ16は、走行用モータを駆動するための駆動用の主バッテリ(図示せず)と別に設けられた補機バッテリである。
図1に示すように、正極ケーブル11の一方の接続端子14は、板状に形成された本体部25および本体部25の表面から突出する突出部26を有するケーブル側導電体24を備えている。本体部25は、正極ケーブル本体13の導線と接続された長尺状の銅板により形成されている。突出部26は本体部25の表面および裏面から突出するように一体形成されている。本体部25の表面および裏面は、リチウムイオンバッテリ16の正極端子17と接触する面である。突出部26は、正極端子17に接続された接続端子14が正極端子17から抜け出さないようにするために設けられている。
正極ケーブル11の他方の接続端子15は、公知の接続端子であり、所謂、ワニ口クリップである。接続端子15は、鉛バッテリ21の正極端子22を挟持することにより、正極端子22と接続される。
次に、第2ケーブルとしての負極ケーブル12について説明する。負極ケーブル12は、負極ケーブル本体27と、負極ケーブル本体27の両端にそれぞれ接続端子28、29を備えている。つまり、負極ケーブル12は一対の接続端子28、29を備える。負極ケーブル本体27は、通電可能な導線を中心に備えており、この導線を被覆する絶縁被覆材を備えている。
負極ケーブル12の一方の接続端子28は、図2に示す第1のバッテリとしてリチウムイオンバッテリ16の負極端子18に接続される。負極ケーブル12の他方の接続端子29は、図3に示す鉛バッテリ21の負極端子23に接続される。
図1に示すように、負極ケーブル12の一方の接続端子28は、板状に形成された本体部31および本体部31の表面から突出する突出部32を有するケーブル側導電体30を備えている。本体部31は、負極ケーブル本体27の導線と接続された長尺状の銅板により形成されている。突出部32は本体部31の表面および裏面から突出するように一体形成されている。本体部31の表面および裏面は、リチウムイオンバッテリ16の負極端子18と接触する面である。突出部32は、負極端子18に接続された接続端子28が負極端子18から抜け出さないようにするために設けられている。
負極ケーブル12の他方の接続端子29は、公知の接続端子であり、所謂、ワニ口クリップである。接続端子29は、鉛バッテリ21の負極端子23を挟持することにより、負極端子23と接続される。
ところで、本実施形態の負極ケーブル12には、通電制御機構33が設けられている。通電制御機構33は、負極ケーブル12を流れる電流を監視して、負極ケーブル12の許容電流を越える電流が流れるとき、負極ケーブル12の通電を遮断する機能を備えている。
図4に示すように、通電制御機構33は、負極ケーブル12の通電と遮断とを切り換える切換スイッチ35と、電流センサ36と、切換スイッチ35を制御するスイッチ制御器37と、を備えている。切換スイッチ35は、常オンのスイッチ部35Aとスイッチ部35Aを通電による励磁によってオフとするコイル部35Bを有している。電流センサ36は負極ケーブル12を流れる電流を検出する。電流センサ36はスイッチ制御器37と電気的に接続されている。
スイッチ制御器37は、電流センサ36の検出信号に基づいて負極ケーブル12の許容電流を越える電流が負極ケーブル12に流れるとき、コイル部35Bに通電して励磁し、スイッチ部35Aをオフにする機能を有する。スイッチ制御器37は、電流センサ36が検出する電流値に基づいて切換スイッチ35を制御する機能を有している。スイッチ制御器37は、切換スイッチ35を制御するために必要な電源38を備えている。電源38は乾電池等の一次電池であり、あるいは、充電可能な二次電池であってもよい。
次に、リチウムイオンバッテリ16が備えるブースタケーブル接続用端子としての正極端子17および負極端子18について詳述する。図2に示すように、正極端子17は、バッテリ側導電体41と、バッテリ側導電体41が取り付けられる一対の絶縁部材42とを備えている。バッテリ側導電体41は、一対の絶縁部材42にそれぞれ取り付けられた導電プレート部材43を備えている。一対の導電プレート部材43は、間隙を空けて対向する。導電プレート部材43の対向面に横断して形成された溝部44が設けられている。
導電プレート部材43が備えられた一対の絶縁部材42は、開閉可能なクリップとなっている。正極端子17に一方の接続端子14が接続され、絶縁部材42が閉じた状態では、対向する導電プレート部材43がケーブル側導電体24の本体部25を挟着して保持する。また、正極端子17に一方の接続端子14が接続されたとき、導電プレート部材43の表面はケーブル側導電体24の本体部25の表面又は裏面と当接し、溝部44には突出部32が挿入される。絶縁部材42の幅は、導電プレート部材43が外部から干渉し難くするため、導電プレート部材43の幅よりも大きく設定されている。このように、ブースタケーブル10と接続されるリチウムイオンバッテリ16の正極端子17は、本体部25と電気的に接続可能であって、突出部26を係止可能な形状を有するバッテリ側導電体41を備える。
正極端子17とリチウムイオンバッテリ16の本体16Aとの間には可撓性を有する接続ケーブル45が介在されている。接続ケーブル45は、通電可能な導線が絶縁性材料により被覆されている。接続ケーブル45により正極端子17の向きは自由に変更することができる。
次に、負極端子18について詳述する。図2に示すように、負極端子18は、バッテリ側導電体46と、バッテリ側導電体46が取り付けられる一対の絶縁部材47とを備えている。バッテリ側導電体46は、一対の絶縁部材47にそれぞれ取り付けられた導電プレート部材48を備えている。一対の導電プレート部材48は、間隙を空けて対向する。導電プレート部材48の対向面に横断して形成された溝部49が設けられている。
導電プレート部材48が備えられた一対の絶縁部材47は、開閉可能なクリップとなっている。負極端子18に一方の接続端子28が接続され、絶縁部材47が閉じた状態では、対向する導電プレート部材48がケーブル側導電体30の本体部31を挟着して保持する。また、負極端子18に一方の接続端子28が接続されたとき、導電プレート部材48の表面はケーブル側導電体30の本体部31の表面と当接し、溝部49には突出部32が挿入される。絶縁部材47の幅は、導電プレート部材48へ外部から干渉し難くするため、導電プレート部材48の幅よりも大きく設定されている。このように、ブースタケーブル10と接続されるリチウムイオンバッテリ16の負極端子18は、本体部31と電気的に接続可能であって、突出部32を係止可能な形状を有するバッテリ側導電体46を備える。
負極端子18とリチウムイオンバッテリ16の本体16Aとの間には可撓性を有する接続ケーブル50が介在されている。接続ケーブル50は、通電可能な導線が絶縁性材料により被覆されている。接続ケーブル50により正極端子17の向きは自由に変更することができる。
次に、ブースタケーブル10を用いて救援車Aが故障車Bを救援する手順について説明する。故障車Bの鉛バッテリ21は、救援車Aのリチウムイオンバッテリ16よりも端子間電圧が小さい状態にある。ブースタケーブル10を接続する前は、救援車A、故障車Bともに運転されていない状態である。
まず、図3に示すように、ブースタケーブル10のうち正極ケーブル11の他方の接続端子15を故障車Bの正極端子22に接続し、次に、正極ケーブル11の一方の接続端子14を救援車Aのリチウムイオンバッテリ16の正極端子17に接続する。接続端子14は正極端子17に対応する形状を有しており、正極端子17の一対の導電プレート部材43は、接続端子14のケーブル側導電体30の本体部25を挟持する。導電プレート部材43がケーブル側導電体30の本体部25を挟持する状態では、突出部26が溝部44に挿入されていることで、接続端子14の正極端子17からの抜け出しが防止される。
次に、負極ケーブル12の他方の接続端子29を故障車Bの鉛バッテリ21の負極端子23に接続し、負極ケーブル12の一方の接続端子28を救援車Aのリチウムイオンバッテリ16の負極端子18に接続する。接続端子28は負極端子18に対応する形状を有しており、負極端子18の一対の導電プレート部材48は、接続端子28のケーブル側導電体30の本体部31を挟持する。導電プレート部材48がケーブル側導電体30の本体部31が挟持される状態では、突出部32が溝部49に挿入されていることで、接続端子28の負極端子18からの抜け出しが防止される。
ブースタケーブル10がリチウムイオンバッテリ16および鉛バッテリ21に接続されると、ブースタケーブル10に電流が流れ、故障車Bの鉛バッテリ21は充電される。電流センサ36は負極ケーブル12に流れる電流を計測する。電流センサ36の検出値がブースタケーブル10の許容電流を越えない範囲では、ブースタケーブル10の通電が維持される。ブースタケーブル10の接続後、救援車Aを始動し、救援車Aの始動後に故障車Bの始動を試みる。故障車Bが始動されたら、ブースタケーブル10をリチウムイオンバッテリ16および鉛バッテリ21から切り離す。
ところで、故障車Bの始動を試みる際に、ブースタケーブル10の許容電流を越える大電流がブースタケーブル10に流れる可能性がある。これは故障車Bの始動を試みる際に故障車Bのエンジンを始動するスターターモータが大電流を必要した場合や、リチウムイオンバッテリ16が大容量である場合に起こり得る。しかしながら、本実施形態では、通電制御機構33によりブースタケーブル10を流れる電流が監視され、ブースタケーブル10の許容電流を越える大電流がブースタケーブル10に流れると、電流センサ36の検出を受けてスイッチ制御器37が切換スイッチ35をオフとし、通電を遮断する。具体的には、電流センサ36がブースタケーブル10の許容電流を越える大電流を検出すると、スイッチ制御器37は、コイル部35Bを励磁してスイッチ部35Aをオフとし、通電を遮断する。なお、切換スイッチ35がオフの状態にて負極ケーブル12を取り外すと、コイル部35Bの消磁により、切換スイッチ35はオンとなる。
本実施形態のブースタケーブル10およびブースタケーブル接続用端子としての正極端子17、負極端子18は以下の作用効果を奏する。
(1)正極ケーブル11の一方の接続端子14がリチウムイオンバッテリ16の正極端子17に接続され、正極ケーブル11の他方の接続端子15は、リチウムイオンバッテリ16より端子間電圧が小さい鉛バッテリ21の正極端子22に接続される。負極ケーブル12の一方の接続端子28は、リチウムイオンバッテリ16の負極端子18に接続され、負極ケーブル12の他方の接続端子29は、鉛バッテリ21の負極端子23に接続される。電流センサ36によりブースタケーブル10の許容電流を越える電流が検出されると、通電制御機構33のスイッチ制御器37は、切換スイッチ35をオフに制御して通電を遮断する。第1バッテリがリチウムイオンバッテリ16であっても、ブースタケーブル10は、ブースタケーブル10に流れる電流を検出し、電流に応じて通電又は電流を遮断することができる。よって、ブースタケーブル10は許容電流を越える大電流により損傷することはない。
(2)ブースタケーブル10が備える正極ケーブル11(負極ケーブル12)の一方の接続端子14(28)は、板状に形成された本体部25(31)および本体部25(31)の表面から突出する突出部26(32)を有するケーブル側導電体24(30)を備える。ブースタケーブル10と接続されるリチウムイオンバッテリ16の正極端子17(負極端子18)は、本体部25(31)と電気的に接続可能であって、突出部26(32)を係止可能な形状を有するバッテリ側導電体41(46)を備える。このため、従来のブースタケーブルをリチウムイオンバッテリ16の正極端子17および負極端子18に接続することは困難であり、従来のブースタケーブルとリチウムイオンバッテリ16との接続を回避することができる。
(3)リチウムイオンバッテリ16の本体16Aと正極端子17との間には、正極側の接続ケーブル45が介在され、本体16Aとの負極端子18との間には負極側の接続ケーブル50が介在されている。このため、接続ケーブル45は正極端子17の向きを変えることができ、接続ケーブル50は負極端子18の向きを変えることができるので、リチウムイオンバッテリ16とブースタケーブル10とを接続しやすくすることができる。
(4)バッテリ側導電体41(46)は、間隙を空けて対向する一対の導電プレート部材43(48)と、一対の導電プレート部材43(48)の対向面に横断して形成され、突出部26(32)が挿入される溝部44(49)と、を備える。このため、バッテリ側導電体41(46)は、ケーブル側導電体24(30)の本体部25(31)と接触することによりケーブル側導電体24(30)と電気的に接続することができる。また、ケーブル側導電体24(30)の突出部26(32)がバッテリ側導電体41(46)の溝部44(49)に挿入されるため、ケーブル側導電体24(30)がバッテリ側導電体41(46)に係止され、ケーブル側導電体24(30)がバッテリ側導電体41(46)から抜け出すことはない。
(5)バッテリ側導電体41(46)は絶縁部材42(47)にそれぞれ取り付けられている。このため、絶縁部材42(47)に取り付けられているバッテリ側導電体41(46)は絶縁部材42(47)により露出され難くなり、ケーブル側導電体24(28)を有するブースタケーブル以外の物品との電気的な接続が困難となる。具体的には、リチウムイオンバッテリ16における正極端子17および負極端子18と従来のブースタケーブルとの接続は不可能となる。
(6)通電制御機構33は、ブースタケーブル10が流れる電流を監視して、許容電流を越えたときには通電を遮断する。常オンの切換スイッチ35を用いており、スイッチ制御器37は、コイル部35Bの励磁により切換スイッチ35をオフにするため、負極ケーブル12を取り外すと切換スイッチ35はオンとなる。従って、オフの状態の切換スイッチ35は、負極ケーブル12の取り外しによりオンの状態に戻すことができる。
次に、本実施形態の変形例1〜3について説明する。図5(a)に示す変形例1では、正極ケーブル11の一方の接続端子14におけるケーブル側導電体51は、先端部の両側(表面および裏面)に突出部53が設けられた本体部52を備えている。リチウムイオンバッテリ16の正極端子17におけるバッテリ側導電体54は、本体部52および突出部53に対応する一対の導電プレート部材55および一対の溝部56を備えている。
図5(b)に示す変形例2では、正極ケーブル11の一方の接続端子14におけるケーブル側導電体57は、先端部の片側(表面又は裏面)にのみ突出部59が設けられた本体部58を備えている。リチウムイオンバッテリ16の正極端子17におけるバッテリ側導電体54は、変形例1の構成と同じである。
図5(c)に示す変形例3では、正極ケーブル11の一方の接続端子14におけるケーブル側導電体60は、変形例2の本体部58を2枚とした構成である。リチウムイオンバッテリ16の正極端子17におけるバッテリ側導電体61は、導電プレート部材62および一対の溝部63を備えている。
変形例1〜3では、正極ケーブル11の接続端子14およびリチウムイオンバッテリ16の正極端子17の変形例としたが、負極ケーブル12の接続端子28およびリチウムイオンバッテリ16の負極端子18は、接続端子14および正極端子17と同様の構成となるように適用される。変形例1〜3は、実施形態と同じ作用効果を奏する。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、第1バッテリとしてのリチウムイオンバッテリを搭載した救援車が第2バッテリとしての鉛バッテリを搭載した故障車を救援する例について説明したが、この限りではない。例えば、救援車および故障車がいずれもリチウムイオンバッテリを搭載する場合であってもよい。この場合、第1ケーブルおよび第2ケーブルの両方の接続端子を実施形態の板状のケーブル側導電体とし、それぞれのリチウムイオンバッテリの正極端子および負極端子は、ケーブル側導電体を係止可能な形状を有するバッテリ側導電体を備えるようにすればよい。
○ 上記の実施形態では、第2ケーブルとしての負極ケーブルに通電制御機構が設けられたが、これに限定されない。第2ケーブルに代えて第1ケーブルに通電制御機構を設けるように構成してもよく、あるいは、第1ケーブルおよび第2ケーブルのそれぞれに通電制御機構を設けてもよい。
10 ブースタケーブル
11 正極ケーブル(第1ケーブルとしての)
12 負極ケーブル(第2ケーブルとしての)
14 接続端子(一方・正極)
15 接続端子(他方・正極)
16 リチウムイオンバッテリ(第1バッテリとしての)
17 正極端子
18 負極端子
21 鉛バッテリ(第2バッテリとしての)
22 正極端子
23 負極端子
24、30、51、57、60 ケーブル側導電体
25、31、52、58 本体部
26、32、53、59 突出部
28、29 接続端子
33 通電制御機構
35 切換スイッチ
36 電流センサ
37 スイッチ制御器
41、46、55、61 バッテリ側導電体
42、47 絶縁部材
43、48、55、62 導電プレート部材
44、49、56、63 溝部
45、50 接続ケーブル
55 導電プレート部材
56 溝部
60 ケーブル側導電体(正極ケーブル)変形例3
61 バッテリ側導電体
A 救援車
B 故障車

Claims (5)

  1. 一対の接続端子を備える第1ケーブルと、
    一対の接続端子を備える第2ケーブルと、を備え、
    前記第1ケーブルの一方の接続端子は、第1バッテリの正極端子に接続され、
    前記第1ケーブルの他方の接続端子は、前記第1バッテリより端子間電圧が小さい第2バッテリの正極端子に接続され、
    前記第2ケーブルの一方の接続端子は、前記第1バッテリの負極端子に接続され、
    前記第2ケーブルの他方の接続端子は、前記第2バッテリの負極端子に接続されるブースタケーブルにおいて、
    前記第1バッテリはリチウムイオンバッテリであり、
    前記第1ケーブル又は前記第2ケーブルに通電制御機構が設けられ、
    前記通電制御機構は、
    前記第1ケーブル又は前記第2ケーブルの通電と遮断とを切り換える切換スイッチと、
    前記第1ケーブル又は前記第2ケーブルを流れる電流を検出する電流センサと、
    前記電流センサと接続され、前記切換スイッチを制御するスイッチ制御器と、を備えることを特徴とするブースタケーブル。
  2. 請求項1記載のブースタケーブルが備える前記第1ケーブルの一方の端子および前記第2ケーブルの一方の端子は、
    板状に形成された本体部および前記本体部の表面から突出する突出部を有するケーブル側導電体を備え、
    前記ブースタケーブルと接続される前記第1バッテリの正極端子および負極端子は、前記本体部と電気的に接続可能であって、前記突出部を係止可能な形状を有するバッテリ側導電体を備えることを特徴とするブースタケーブル接続用端子。
  3. 前記第1バッテリの本体と前記第1バッテリの正極端子との間には、正極側の接続ケーブルが介在され、前記第1バッテリの本体と前記第1バッテリの負極端子との間には負極側の接続ケーブルが介在されていることを特徴とする請求項2記載のブースタケーブル接続用端子。
  4. 前記バッテリ側導電体は、間隙を空けて対向する一対の導電プレート部材と、
    前記一対の導電プレート部材の対向面に横断して形成され、前記突出部が挿入される溝部と、を備えることを特徴とする請求項2又は3記載のブースタケーブル接続用端子。
  5. 前記バッテリ側導電体は絶縁部材に取り付けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載のブースタケーブル接続用端子。
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