JP2019058250A - ローラポンプ - Google Patents

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神谷 勝弘
Katsuhiro Kamiya
勝弘 神谷
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Abstract

【課題】血液循環システムにおいて、適切な送血チューブを使用することが可能とされ、ひいては実際に使用する送血チューブの送血流量特性に合わせて血液循環することが可能なローラポンプを提供すること。【解決手段】血液循環システムに用いられるローラポンプ4であって、ハウジング41と、軸線O1周りに回転するローラ支持部材43と、前記ローラ支持部材43を回転駆動するモータと、前記ローラ支持部材43に配置されたローラ44と、前記ハウジング41に形成された送血チューブ押し当て面45と、前記送血チューブ3を検出するチューブ径検出センサ47と、制御部とを備え、前記制御部は、前記送血チューブ検出センサ47が検出した送血チューブ3の外径に基づいて前記送血チューブ3を識別するように構成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、血液循環システムに用いられるローラポンプに関する。
従来、心臓手術等の手術中や手術後に、心臓を停止状態あるいは停止に近い状態にする場合に、必要に応じて、人工心肺装置や補助循環のための血液循環システムが使用されている。
このような血液循環システムは、医師の指示に従って臨床工学技士が脱血の程度や患者の動脈圧を確認しながら脱血ラインの血液流量を鉗子等を用いて調整するとともに、ローラポンプの回転数を手動操作して送血流量を調整している。
そこで、脱血ラインの流路断面積を変化させて、人工心肺装置による脱血流量を効率的に調整する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、近年、人工心肺装置において、適切な流量の血液を安定して循環させるために、送血流量を脱血流量と連動(例えば、同期)させる技術が実用化されつつある(例えば、特許文献2参照。)。
特開昭62−027966号公報 特許第5839212号公報
しかしながら、特許文献1に記載の人工心肺装置において、ローラポンプを手動で操作する場合、例えば、実際に使用する送血チューブが設定した送血チューブと異なると、表示される見かけ上の送血流量が実際の送血流量と異なることから表示された送血流量を目安とすることができなくなる。
このような場合には、表示された送血流量によらずに操作をするか送血チューブを予め設定された送血チューブと交換する必要が生じる。
また、特許文献2に記載のローラポンプによって送血流量を脱血流量と連動させる場合には、送血流量を正確に表示させるのに加えて送血流量を脱血流量とを正確に連動させるうえで、実際の使用される送血チューブを予め設定した送血チューブと確実に一致させることが必要である。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、血液循環システムにおいて、適切な送血チューブを使用することが可能とされ、ひいては実際に使用する送血チューブの送血流量特性に合わせて血液循環することが可能なローラポンプを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に記載の発明は、人体に接続可能とされて脱血された血液を人体側に送血する血液循環システムに用いられるローラポンプであって、送血チューブが装着されるハウジングと、前記ハウジング内に配置され軸線周りに回転可能とされたローラ支持部材と、前記ローラ支持部材の周方向に間隔をあけて配置され、前記軸線周りに公転する複数のローラと、前記ローラ支持部材を回転駆動する駆動部と、前記ハウジングに形成され、前記ローラの公転軌跡と対応する周面に配置された送血チューブを前記ローラと協働して圧縮して前記送血チューブ内の血液を送り出す送血チューブ押し当て面と、前記送血チューブ押し当て面に配置された送血チューブの外径を検出する送血チューブ検出手段と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記送血チューブ検出手段が検出した送血チューブの外径に基づいて前記送血チューブを識別するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係るローラポンプによれば、制御部が、送血チューブ検出手段が検出した送血チューブの外径に基づいて送血チューブを識別するので、適切な送血チューブを使用することが可能とされ、ひいては実際に使用する送血チューブの送血流量特性に合わせて血液循環することができる。
また、血液循環システムにおいて、送血チューブ押し当て面に装着した送血チューブが予定された送血チューブかどうかを効率的に判断することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のローラポンプであって、前記制御部は、前記送血チューブ検出手段が検出した送血チューブの外径に基づいて送血流量を算出するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係るローラポンプによれば、制御部が、送血チューブの外径に基づいて送血流量を算出するので、ローラポンプに装着した送血チューブに応じて適切な送血流量を算出することができる。また、実際に装着された送血チューブの送血流量特性と異なる送血流量が算出されるのを防止することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のローラポンプであって、前記制御部は、前記血液循環システムにおける脱血流量と前記送血チューブ検出手段が検出した送血チューブの外径に基づいて、前記ローラ支持部材の回転数を設定するように構成されていることを特徴とする。
この発明に係るローラポンプによれば、制御部が、血液循環システムにおける脱血流量と送血チューブの外径に基づいてローラ支持部材の回転数を設定するので、送血流量を脱血流量と連動させる際に、実際に装着された送血チューブの送血流量特性と異なる送血流量が算出されるのを防止することができる。
ここで、連動とは、ローラポンプが脱血流量に対して特定範囲の送血流量を送血することをいい、脱血流量と送血流量が等しい場合(同期)や設定したタイミングだけずらして送血する場合を含むものとする。
この発明に係るローラポンプによれば、血液循環システムにおいて、適切な送血チューブを使用することが可能とされ、ひいては実際に使用する送血チューブの送血流量特性に合わせて血液循環することができる。
本発明の一実施形態に係るローラポンプを適用した人工心肺装置の概略構成の一例を説明する回路図である。 本発明の一実施形態に係るローラポンプの概略構成を説明する平面視した概略構成図である。 本発明の一実施形態に係るローラポンプの概略構成を説明する図であり、図2において矢視III−IIIで示す概念図である。 本発明の一実施形態に係るローラポンプのクランプ機構の概略を説明する概念図であり、(A)はチューブクランパが後退端にある状態を平面視した図を、(B)はチューブクランパが後退端にある状態を、(C)は最小径の送血チューブをクランプした状態を、(D)は最小径の送血チューブをクランプをそれぞれ正面から見た図を示している。 本発明の一実施形態に係るローラポンプの制御部の概略構成を説明するブロック図である。 本発明の一実施形態に係るローラポンプの制御部の動作を説明する図であり、送血流量を脱血流量と連動する連動送血モードにおけるフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るローラポンプの制御部の動作を説明する図であり、送血流量を手動で調整する手動送血モードにおけるフローチャートである。
以下、図1〜図7参照して、本発明の一実施形態について説明する。
まず、図1を参照して、一実施形態に係るローラポンプを用いた人工心肺装置(血液循環システム)について説明する。
図1は、一実施形態に係るローラポンプを適用した人工心肺装置の概略構成を説明する回路図である。図において、符号3は送血チューブを、符号4はローラポンプを、符号40はローラポンプ本体を、符号50は制御部を示している。
人工心肺装置(血液循環システム)100は、例えば、脱血ライン1と、リザーバ2と、送血チューブ3と、ローラポンプ4と、人工肺5と、送血ライン6とを備えていて、ローラポンプ4によって送血チューブ3をしごいて血液を循環するようになっている。
その結果、患者Pの静脈から脱血した血液は、脱血ライン1を介してリザーバ2に送られ一時的に貯留された後に、送血チューブ3を介してリザーバ2から人工肺5に送られ、送血ライン6を介して人工肺5から患者Pに循環する。
脱血ライン1には、例えば、脱血レギュレータ(脱血流量調整手段)11、脱血流量センサ(脱血流量測定手段)61が配置され、操作者が脱血レギュレータ11のクランプ量を調整して脱血ライン1を通過する脱血流量を調整するようになっている。
以下、図1〜図4を参照して、一実施形態に係るローラポンプについて説明する。
図2〜図4は、一実施形態に係るローラポンプの概略構成を説明する概略構成であり、図2はローラポンプを平面視した概略構成図を、図3は図2において矢視III−IIIで示す概念図を、図4はクランプ機構の概略構成図を示している。
ローラポンプ4は、図1に示すように、例えば、ローラポンプ本体40と、制御部50とを備えている。
また、ローラポンプ4は、この実施形態において、送血流量を脱血流量と連動して送血する連動送血モード、操作者が手動で送血流量を調整する手動送血モードを選択することが可能とされている。
ローラポンプ本体40は、図2、図3に示すように、例えば、ハウジング41と、モータ(駆動部)42と、ローラ支持部材43と、ローラ44と、送血チューブ押し当て面45と、チューブクランプ機構46と、チューブ径検出センサ(送血チューブ検出手段)47とを備え、送血チューブ押し当て面45に送血チューブ3を装着することが可能とされている。
ハウジング41は、例えば、舌片状に形成されたベース41Aと、ベース41Aから立ち上り平面視略U字形とされたU字形壁部41Bと、クランプ保持壁部41Cと、U字形壁部41Bの内方に形成されるチューブ装着凹部41Dとを備えている。
クランプ保持壁部41Cは、U字形壁部41Bの開口部側の左右の壁部の間に配置され、左右の壁部とそれぞれ間隙をあけてベース41Aから立設して形成されている。
そして、クランプ保持壁部41CとU字形壁部41Bの間に形成された間隙は、ローラポンプ本体40に送血チューブ3を装着する際に、送血チューブ3をチューブ装着凹部41Dから外部に引き出す開口部41Eを構成する。
また、U字形壁部41Uの上部には、ヘッドカバー(不図示)が配置されていて、ヘッドカバーによってチューブ装着凹部41Dの上方を覆うことが可能とされている。
また、チューブ装着凹部41Dは円弧状の内周面を有しており、チューブ装着凹部41Dの内周面は送血チューブ押し当て面45を構成しており、送血チューブ3が装着可能とされている。
モータ(駆動部)42は、ハウジング41の下部に回転軸を上方に向けて配置されており、回転軸の先端部はチューブ装着凹部41Dの内方まで伸びて、ローラ支持部材43に連結されている。
また、モータ42は、制御部50から指示された回転数で回転駆動するようになっている。
ローラ支持部材43は、例えば、図2、図3に示すように、ローラ44を第1軸線O1と平行な第2軸線O2周りに支持し、モータ42の回転軸に連結されていて、チューブ装着凹部41D内において、第1軸線(軸線)O1周りに回転されてローラ44を第1軸線O1周りに公転するようになっている。
また、ローラ支持部材43は、例えば、ローラ隙間調整機構43Aと、ローラ隙間調整機構43Aの上部に配置されるカバー部材43Bとを備えている。
また、ローラ支持部材43は、例えば、径方向外方に向かって伸びるとともに第1軸線O1周りに回転し、送血チューブ押し当て面45に装着された送血チューブ3を所定位置に保持するガイドローラ(不図示)を備えている。
ローラ隙間調整機構43Aは、図3に示すように、例えば、調整つまみ43Cによって第1軸線O1方向に進退するテーパ部材と、このテーパ部材と相補的なテーパを有しテーパ部材の進退により第1軸線O1と直交する方向にローラ44を進退させる部材とを備えて概略構成されている。
そして、調整つまみ43Cを回転、調整して、ローラ44と送血チューブ押し当て面45との隙間を調整するようになっている。
なお、ローラ隙間調整機構43Aを備えるかどうかローラ隙間調整機構43Aの構成については任意に設定することができる。
ローラ44は、例えば、円筒状に形成され、第2軸線O2周りに回転する回転軸44Jを介してローラ支持部材43のローラ収容凹部43Uに配置されている。
また、この実施形態では、例えば、ローラ44は、第1軸線O1に対称な位置に二つ配置されている。
送血チューブ押し当て面45は、ローラ44の公転軌跡と対応する周面を有していて、送血チューブ押し当て面45に押し当てられたローラ44が、第1軸線O1周りに公転する際に、ローラ44と送血チューブ押し当て面45とが協働して送血チューブ3を圧閉することで、送血チューブ3内の血液を送り出すようになっている。
次に、図4を参照して、クランプ機構について説明する。図4は、一実施形態に係るクランプ機構の概略を説明する概念図であり、図4(A)はチューブクランパが後退端にある状態を平面視した図を、図4(B)はチューブクランパが後退端にある状態を、図4(C)は最小径の送血チューブをクランプした状態を、図4(D)は最小径の送血チューブをクランプをそれぞれ正面から見た図を示している。符号46はクランプ機構を示している。
チューブクランプ機構46は、図4に示すように、クランプ保持壁部41Cと、クランプ保持壁部41C内に配置されU字形壁部41Bの左右の壁部に対して進退する二つのチューブクランパ46Aと、チューブ径検出センサ(送血チューブ検出手段)47とを備え、送血チューブ3を送血チューブ押し当て面45にクランプして、ローラポンプ本体40に装着するようになっている。
送血チューブ3は、図4(A)に示すように、この実施形態において、例えば、外径及び内径(流路面積)が相違する4種類の送血チューブ3A、3B、3C、3Dが適用可能とされ、送血チューブ3A、3B、3C、3Dは、それぞれ異なる送血流量特性を有しているs。
チューブクランパ46Aは、例えば、略矩形の平板に先端側に最大径の送血チューブ3Dの外径と対応する円弧状凹部46Bが形成されており、後端側にチューブクランパ46Aを進退操作するためのクランパノブ46Cが形成されている。
また、チューブクランパ46Aは矢印に沿って進退可能とされていて、チューブクランパ46Aを送血チューブ押し当て面45側に前進させて送血チューブ3の外面を押圧することで送血チューブ押し当て面45に送血チューブ3Dをクランプするようになっている。
その結果、図4(C)、(D)に示すように、クランプ機構46は、前進端が送血チューブ3(3A、3B、3C、3D)の外径によってチューブクランパ46Aの前進端が変化するようになっている。
そして、例えば、チューブクランパ46Aに取付けられた金属片46Sをチューブ径検出センサ(送血チューブ検出手段)47によって検出するようになっており、チューブ径検出センサ47が検出したチューブクランパ46Aの位置に基づいて送血チューブ3の種類(3A、3B、3C、3Dを検出可能とされている。
次に、図5を参照して、ローラポンプの制御部50の概略構成について説明する。
図5は、一実施形態に係るローラポンプの制御部の概略構成を説明するブロック図である。
制御部50は、モータ(駆動部)42に出力して、モータ42に出力する回転数によって送血流量を調整するように構成されている。
制御部50は、例えば、脱血流量算出部51と、送血流量算出部52と、制御量算出部(回転数算出部)53と、制御信号出力部54と、送血チューブ特定部55と、送血特性設定部56と、データテーブル57とを備えている。
また、制御部50は、脱血流量センサ61、送血流量調整部(送血流量調整つまみ)62と、送血チューブ設定部63と、チューブ径検出センサ(送血チューブ検出手段)47と、送血流量表示部64と、モータ42と接続されている。
また、制御部50は、運転モード切換スイッチ(不図示)によって、通常の運転モードと、連動モードとを切換え可能とされている。
手動モードでは、送血流量調整部62の指示に基づいて送血し、自動モードでは、脱血流量と連動(例えば、同期)した流量を送血するようになっている。
脱血流量センサ(脱血流量測定手段)61は、例えば、血液の流速を測定する超音波センサが用いられていて、測定したデータを脱血流量信号として脱血流量算出部51に出力するようになっている。
送血流量調整部62は、例えば、つまみスイッチにより構成されており、操作者がリザーバ2の液位等に基づいて増減した送血流量設定信号を送血流量算出部52に出力するようになっている。
送血チューブ設定部63は、例えば、手術する際に実際にローラポンプ4に装着する送血チューブ3(3A、3B、3C,3D)を予め設定するようになっている。そして、送血チューブ設定部63に設定された送血チューブ設定信号は送血チューブ特定部55に出力されるようになっている。
チューブ径検出センサ(送血チューブ検出手段)47は、上述のようにローラポンプ本体4に装着された送血チューブ3(3A、3B、3C,3D)をチューブクランパ46Aの位置によって検出し、送血チューブ特定部55に出力するようになっている。
送血チューブ特定部55は、送血チューブ設定部63から送られた送血流量設定信号と、チューブ径検出センサ47から送られた検出信号を対比して、送血チューブ押し当て面45に装着された送血チューブ3が予定された送血チューブ3であるかどうかを判断し、送血チューブ押し当て面45に装着された送血チューブ3が予定された送血チューブ3である場合には、その結果を送血チューブ特定信号として送血流量特性設定部に出力し、送血チューブ押し当て面45に装着された送血チューブ3が予定された送血チューブ3でない場合は、例えば、警報を出力する。
送血流量表示部64は、例えば、液晶パネルにより構成されていて、送血流量算出部52から出力された送血流量信号によって送血流量を表示するようになっている。
脱血流量算出部51は、脱血流量センサ61から送られた脱血流量信号に基づいて脱血流量を算出する。具体的には、例えば、脱血流量信号に基づく脱血流速と、脱血ライン1の流路面積との積によって脱血流量を算出する。
送血流量算出部52は、例えば、運転モード切換スイッチ(不図示)の指示に基づいて連動送血モードと手動送血モードに切換可能とされていて、指示された送血モードにおける送血流量を算出するようになっている。
また、送血流量算出部52は、算出した送血流量を送血流量表示部64に出力するようになっている。
また、送血流量算出部52は、連動送血モードでは、脱血流量算出部51が出力した信号によって送血流量を算出し、この実施形態では送血流量を脱血流量と同期(一致)させるようになっている。
なお、ローラポンプ4による送血流量を脱血流量と同期するとは、送血流量が脱血流量に対して特定範囲内(例えば、脱血流量に対する比率で示される範囲や脱血流量に対する流量差で示される範囲内)に制御することの一態様である。
また、送血流量算出部52は、手動送血モードでは、送血流量調整部62から送られた送血流量設定信号に基づいて送血流量を算出するようになっている。
制御量(回転数)算出部53は、送血流量算出部52から送られた送血流量信号と、送血特性設定部56から送られた送血流量特性信号に基づいて、モータ(駆動部)42の回転数を算出するようになっている。
送血特性設定部56は、例えば、送血チューブ特定部55から送られた送血チューブ特定信号に基づき、データテーブル57を参照して、ローラ支持部材43によってローラ44が第1軸線O1周りを公転したときに、ローラポンプ本体40に装着された送血チューブ3が送り出す血液の流量を送血流量特性として取得する。
データテーブル57には、ローラ支持部材43によってローラ44が第1軸線O1周りを公転したときに、ローラポンプ本体40に装着された送血チューブ3が送り出す血液の流量が送血流量特性として定義されている。
なお、データテーブル57に代えて、送血流量特性を算出可能な演算式を用いてもよい。
ここで、送血チューブの送血流量特性は、送血チューブは一般的に規格化されて外径と内径(流路断面積と対応する特性)が一義的に対応していることから、外径を送血流量特性の代用特性とすることが可能である。
制御信号出力部54は、制御量算出部53から受け取った制御量に基づいてモータ(駆動部)42に信号を出力する。
送血チューブ特定部55は、チューブ径検出センサ47から入力されたクランプ位置検出信号をデータテーブル(不図示)に参照して、送血チューブの径(径)及び送血断面積を取得する。
次に、図6、図7を参照して、一実施形態に係るローラポンプの制御部の動作について説明する。図6、図7は一実施形態に係るローラポンプの制御部の動作を説明する図であり、図6は連動送血モードにおけるフローチャートを、図7は手動送血モードにおけるフローチャートを示している。
まず、送血流量を脱血流量と連動する際の動作について説明する。
(1)まず、脱血流量信号を受け取る(S11)。
(2)次に、受取った脱血流量信号に基づいて脱血流量を算出する(S12)。
(3)次いで、脱血流量に基づいて送血流量を算出する(S13)。
送血流量は、脱血流量に対して予め設定した数式等に基づいて算出する。
(4)次いで、算出した送血流量を送血流量表示部に出力する(S14)。
(5)次に、算出した送血流量に基づいて制御量(モータの回転数)を算出する(S15)。
(6)次いで、算出した制御量(回転数)と対応する信号をモータ(駆動部)に出力する(S16)。
S16を実行したらS11に移行する。上記S11〜S16を、例えば、血液循環を終了するまで所定の周期で繰り返して実行する。
次に、送血流量を手動で調整する際の動作について説明する。
(1)まず、送血流量設定信号を受け取る(S21)。
(2)次に、送血流量設定信号に基づいて送血流量を算出する(S22)。
(3)次いで、算出した送血流量を送血流量表示部に出力する(S23)。
(4)次に、算出した送血流量に基づいて制御量(モータの回転数)を算出する(S24)。
(5)次いで、算出した制御量(回転数)と対応する信号をモータ(駆動部)に出力する(S25)。
S25を実行したらS21に移行する。上記S21〜S25を、例えば、血液循環を終了するまで所定の周期で繰り返して実行する。
一実施形態に係るローラポンプ4によれば、チューブ径検出センサ47によって送血チューブ3の外径を検出するので、送血チューブ3の種類(例えば、型式等)を確実に識別することができる。
その結果、人工心肺装置(血液循環システム)100において、ローラポンプ4に装着した送血チューブ3に合わせて血液循環することができる。
また、一実施形態に係るローラポンプ4によれば、血液循環システムにおいて、送血チューブ押し当て面45に装着した送血チューブが予定された送血チューブ3かどうかを効率的に判断することができる。
また、ローラポンプ4に装着した送血チューブ3を予定した送血チューブ3と確実に一致させ、予定した送血チューブ3と異なる送血チューブ3がローラポンプ4に装着されるのを防止することができる。
また、ローラポンプ4によれば、制御部50が、送血チューブ3の送血流量特性に基づいて送血流量を算出するので、例えば、送血流量調整部(送血流量調整つまみ)62を操作することで、ローラポンプ4に装着した送血チューブ3に応じて適切な送血流量を算出することができる。
また、ローラポンプ4に装着された送血チューブ3の送血流量特性と異なる送血流量特性に基づいて送血流量を算出することを確実に防止することができる。
また、脱血流量と送血チューブ3の送血流量特性に基づいて回転数を設定するので、送血流量を脱血流量と連動させる際に、実際に装着された送血チューブ3とは異なる送血チューブ3に基づいて送血流量が算出されるのを防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更をすることが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、チューブ径検出センサ(送血チューブ検出手段)47を取付けたチューブクランパ46Aが開口部41Eの幅方向内方から外方に向かって送血チューブ3の外径をクランプする際に送血チューブ3(3A、3B、3C、3D)を検出する場合について説明したが、送血チューブ3を検出する際のチューブクランパ46Aの作動方向、チューブ径検出センサ47の配置については任意に設定可能であり、チューブ径検出センサ47をチューブクランパ46Aと別々に設けてもよい。
また、上記実施形態においては、ローラポンプが手動運転と連動運転を切換え可能とされている場合について説明したが、例えば、手動モードのみ又は連動モードのみを備えたローラポンプとしてもよい。
また、人工心肺装置に、予定した送血チューブ3を送血チューブ設定部63によって予め設定して、ローラポンプ4に装着された送血チューブ3と対比する場合について説明したが、例えば、送血チューブ設定部63を設けずに、ローラポンプ4に装着された送血チューブ3を送血チューブ検出手段(例えば、チューブ径検出センサ)によって検出して、その検出結果のみに基づいて、送血流量の算出、送血流量を表示する構成としてもよい。
また、人工心肺装置に、脱血レギュレータ11をはじめとする血液循環システムの構成(回路に配置される機器)については、設けるかどうか設ける場合の配置、順序を任意に設定することができる。
また、図6、図7に示すフローチャートは一例であり、他のアルゴリズムを適用してもよい。
また、上記実施の形態においては、ローラポンプを人工心肺装置に用いる場合について説明したが、例えば、心臓外科手術におけるリザーバを備えていない補助循環装置等、人工心肺装置以外に適用してもよい。
この発明に係るローラポンプによれば、血液循環システムにおいて、適切な送血チューブを使用することができるので産業上利用可能である。
O1 第1軸線(ローラ支持部材の軸線)
O2 第2軸線(ローラの軸線)
P 患者(人体)
100 人工心肺装置(血液循環システム)
1 脱血ライン
2 リザーバ
3 送血チューブ
4 ローラポンプ
5 人工肺
40 ローラポンプ本体
41 ハウジング
42 モータ(駆動部)
43 ローラ支持部材
44 ローラ
45 送血チューブ押し当て面
47 チューブ径検出センサ(送血チューブ検出手段)
50 制御部
61 送血流量センサ(送血流量測定手段)

Claims (3)

  1. 人体に接続可能とされて脱血された血液を人体側に送血する血液循環システムに用いられるローラポンプであって、
    送血チューブが装着されるハウジングと、
    前記ハウジング内に配置され軸線周りに回転可能とされたローラ支持部材と、
    前記ローラ支持部材の周方向に間隔をあけて配置され、前記軸線周りに公転する複数のローラと、
    前記ローラ支持部材を回転駆動する駆動部と、
    前記ハウジングに形成され、前記ローラの公転軌跡と対応する周面に配置された送血チューブを前記ローラと協働して圧縮して前記送血チューブ内の血液を送り出す送血チューブ押し当て面と、
    前記送血チューブ押し当て面に配置された送血チューブの外径を検出する送血チューブ検出手段と、
    制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記送血チューブ検出手段が検出した送血チューブの外径に基づいて前記送血チューブを識別するように構成されていることを特徴とするローラポンプ。
  2. 請求項1に記載のローラポンプであって、
    前記制御部は、
    前記送血チューブ検出手段が検出した送血チューブの外径に基づいて送血流量を算出するように構成されていることを特徴とするローラポンプ。
  3. 請求項1又は2に記載のローラポンプであって、
    前記制御部は、
    前記血液循環システムにおける脱血流量と前記送血チューブ検出手段が検出した送血チューブの外径に基づいて、前記ローラ支持部材の回転数を設定するように構成されていることを特徴とするローラポンプ。
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